JP4994794B2 - 車両のクルーズコントロール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の設定した車速を維持するようにエンジン制御及び変速制御を行う車両のクルーズコントロール装置に関する。
一般に、この種のクルーズコントロール装置は、運転者の設定した車速と実際の車速(実車速)との差(速度差)を検出し、この速度差に基づいてエンジン出力、及び自動変速機の変速段(変速比)を制御して、実車速が目標車速に収束するように制御している。例えば、クルーズコントロールによる走行中に、登坂路のような走行負荷の大きい路面にさしかかると、車速が一時的に低下するため、エンジン制御でスロットル弁開度を大きくしてエンジン出力を増加させる。一方、変速制御では登坂路走行等においてスロットル弁開度が大きく開いたときは、変速制御手段で変速機をダウンシフトさせて実車速を設定車速になるように制御している。
例えば、特許文献1(特許第3803461号公報)には、クルーズコントロールによる走行中は、設定車速と実車速との速度差に基づいてエンジンの出力を制御し、更に、そのときの設定車速を維持し或いは設定車速を達成するために必要な基準駆動トルクと実駆動トルクとに基づいて算出した走行負荷量と実車速とに基づいて変速機のダウンシフトの要否を判定し、この判定結果に基づいて変速機の変速を制御する技術が開示されている。
この文献に開示されている技術によれば、オートクルーズコントロールによる走行中における変速制御を、基準駆動トルク及び実駆動トルクから求めた走行負荷量と実車速とに基づいて行うようにしているので、エンジンの出力制御だけでは設定車速を維持できない場合であっても、早めのダウンシフトにより実車速を速やかに回復させて、設定車速を容易に維持することが可能となる。
特許第3803461号公報
ところで、通常の自動変速機においては、運転者が操作したアクセル開度と車速とに基づいて変速制御が行われている。この場合、オートクルーズコントロールにおける変速制御においては、設定車速と実車速との速度差に基づいて算出したエンジンの要求トルクから擬似的なアクセル開度(以下「疑似アクセル開度」と称する)を算出し、この疑似アクセル開度と車速とに基づいてダウンシフト、或いはアップシフトを行うことで、通常の変速制御と同じ変速制御を行うことができる。
しかし、エンジンによっては、アクセル開度(=スロットル開度)の変化に対してエンジントルクTの変化が微小な特性を有するものがある。例えば図6に示すように、アクセル開度θa[%]のθ1〜θ2間における変化量に対して、エンジントルクTの変化量が微小(T1〜T2)である場合、この領域ではエンジンの要求トルクに基づいて疑似アクセル開度を算出すると、微小な要求トルクの変化であっても、アクセル開度が大きく変化してしまうため、オートクルーズコントロールでは、過剰なキックダウン、或いはアップシフトが行われてしまう等、運転者の意思に反した変速制御が行われてしまう不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、エンジンの要求トルクから疑似アクセル開度を算出し、この疑似アクセル開度と車速とに基づいてクルーズコントロールによる走行中の変速制御を行う場合であっても、過剰なキックダウン及びアップシフトが行われてしまうことがなく、運転者の意思に沿った変速制御を行うことのできる車両のクルーズコントロール装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による車両のクルーズコントロール装置は、少なくともアクセル開度に基づいてエンジンを制御するエンジン制御手段と、実車速をクルーズコントロール装置における目標車速であるクルコン目標車速に収束させる要求トルクを求め、該要求トルクに対応する目標スロットル開度を設定して前記エンジン制御手段へ出力すると共に、該要求トルクに基づきクルーズコントロール装置が要求するアクセル開度であるクルコン要求アクセル開度を設定して前記エンジン制御手段へ出力するクルーズコントロール手段と、前記クルコン要求アクセル開度と車速とに基づいて変速機のダウンシフト或いはアップシフトの変速制御を行う変速制御手段とを備える車両のクルーズコントロール装置において、記クルーズコントロール手段は、中車速から高車速運転にかけての低変速比から、該低変速比の変速比に比し変速比が大きく変化する高変速比側ヘの変速制御を規制する値に設定されている上限しきい値を有し、前記要求トルクに基づいて算出される疑似アクセル開度と前記上限しきい値とを比較し、該疑似アクセル開度が該上限しきい値よりも高いときは該上限しきい値を前記クルコン要求アクセル開度に設定し、上記疑似アクセル開度が上限しきい値よりも低いときは該疑似アクセル開度を前記クルコン要求アクセル開度に設定することを特徴とする。
本発明によれば、変速制御手段へ出力するクルコン要求アクセル開度は上限しきい値で規制した後の値を出力しているので、エンジンの要求トルクから疑似アクセル開度を算出し、この疑似アクセル開度と車速とに基づいて、クルーズコントロールによる走行中の変速制御を行う場合であっても、過剰なキックダウン及びアップシフトが行われてしまうことがなく、運転者の意思に沿った変速制御を行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1にエンジン制御装置の概略構成図を示す。
同図の符号1はエンジンで、このエンジン1の出力側に、トルクコンバータ2を介して自動変速機3が連設されている。エンジン1からの出力は、トルクコンバータ2の流体或いは、このトルクコンバータ2に設けられているロックアップクラッチを介して自動変速機3に伝達され、この自動変速機3で所定の変速段(変速比)に変速された後、出力軸4から後輪或いは前輪等の駆動輪側へ動力が伝達される。尚、本実施形態による自動変速機3は前進5速の変速段を有している。
又、エンジン1の吸気ポート(図示せず)に連通する吸気通路5の中途にスロットル弁6が介装されている。このスロットル弁6は、ステッピングモータ等からなるスロットルモータ8に連設されており、このスロットルモータ8が後述するエンジン制御部23から出力される駆動信号で駆動されて、スロットル弁6の開弁角度を制御する。
又、自動変速機3には、遊星歯車等で構成された変速機構が内装されていると共に、この変速機構の変速段(変速比)を選択的に切換えるコントロールバルブ11が併設されている。このコントロールバルブ11は、後述する変速制御部24からの変速信号にて切換え動作される。
又、符号21は、車両の走行状態を制御する電子制御ユニット(ECU)であり、周知のCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータを主体に構成されている。このECU21には、クルーズコントロール(以下、「クルコン」と表記)時の走行状態を制御する機能として、クルコン手段としてのオートクルコン部22、エンジン制御手段としてのエンジン制御部23、変速制御手段としての変速制御部24が備えられている。
オートクルコン部22は、クルコン操作スイッチ26をONすると、車速検出手段27で検出した車速S[Km/h]、エンジン回転数検出手段28で検出したエンジン回転数Ne[rpm]、アクセル開度検出手段29で検出したアクセル開度θa[%]に基づき、目標スロットル開度θαs[deg]と疑似アクセル開度θha[%]とを求めると共に、この疑似アクセル開度θhaとアクセル開度上限しきい値θsとを比較してクルコン要求アクセル開度θasを求める。尚、車速検出手段27としては、車速センサや車輪速センサがある。車輪速センサは各車輪の車輪速を検出するもので、この各車輪速センサで検出した車輪速の平均値が車速Sとなる。又、エンジン回転数検出手段28はエンジンの出力軸の回転数を検出するものでエンジン回転数センサ、クランク角センサ等がある。
エンジン制御部23は、オートクルコン部22で求めた目標スロットル開度θαsに基づきスロットルモータ8を駆動させて、スロットル弁6の開度が目標スロットル開度θαsに収束するようにフィードバック制御する。
変速制御部24は、オートクルコン部22で求めたクルコン要求アクセル開度θasと車速Sとに基づき、所定タイミングでダウンシフト、或いはアップシフトの変速制御を行う。
図2に示すように、オートクルコン部22は、詳細にはクルコン目標車速演算部31、ドライバ要求トルク演算部32、クルコン要求馬力演算部33、クルコン要求トルク演算部34、要求トルク選択演算部35、目標スロットル開度演算部36、疑似アクセル開度演算部37、クルコン要求アクセル開度演算部38、クルコン要求ダウンシフト演算部39を有している。
次に、エンジン制御部23を構成する各演算部31〜39で実行される処理について説明する。
車両の走行中に運転者が、図示しないステアリングハンドル付近に配設されているクルコン操作スイッチ26をONすると、車両の走行状態がオートクルーズモードとなり、クルコン目標車速演算部31では、運転者の設定した車速(セット車速)をクルコン目標車速Soとして設定する。
このクルコン目標車速Soは、クルコン要求馬力演算部33、及びクルコン要求ダウンシフト演算部39で読込まれる。このクルコン要求馬力演算部33は、クルコン目標車速Soと車速検出手段27で検出した実際の車速(以下「実車速」と称する)Sとの速度差ΔS(=So−S)に基づき、実車速Sをクルコン目標車速Soに到達させるためのクルコン要求馬力HPsを、計算式或いはテーブル検索により求める。
このクルコン要求馬力HPsがクルコン要求トルク演算部34で読込まれる。クルコン要求トルク演算部34は、クルコン要求馬力HPsとエンジン回転数Neとに基づきクルコン要求トルクTcsを計算式から求める(Tcs=k・(HPs/Ne)、ここでkは係数である)。
一方、ドライバ要求トルク演算部32は、アクセル開度検出手段29で検出したアクセルペダルの踏込み量であるアクセル開度θaに基づき、計算式或いはテーブル検索によりドライバ要求トルクTacsを求める。
要求トルク選択演算部35は、クルコン要求トルクTcsとドライバ要求トルクTacsとを比較し、何れか値の高い方を要求トルクTsとして設定する。従って、運転者がアクセルペダルを開放した状態ではクルコン要求トルクTcsが要求トルクTsとして設定される(Ts←Tcs)。
この要求トルクTsが、目標スロットル開度演算部36と疑似アクセル開度演算部37とに読込まれる。目標スロットル開度演算部36は、要求トルクTsに基づき、当該要求トルクTsに対応する目標スロットル開度θαsを求め、エンジン制御部23へ出力する。一方、疑似アクセル開度演算部37は、要求トルクTsから疑似アクセル開度θhaを逆算して求める。
この疑似アクセル開度θhaはクルコン要求アクセル開度演算部38で読込まれる。クルコン要求アクセル開度演算部38は、疑似アクセル開度θhaとアクセル開度上限しきい値θsとを比較し、θha≦θsのときは、疑似アクセル開度θhaをクルコン要求アクセル開度θasに設定して(θas←θha)、変速制御部24へ出力する。又、θha>θsのときは、アクセル開度上限しきい値θsをクルコン要求アクセル開度θasに設定して(θas←θs)、変速制御部24へ出力する。
アクセル開度上限しきい値θsは車速Sに基づきテーブル検索により設定される。図3にアクセル開度上限しきい値テーブルを示す。尚、同図には、説明の便宜上、ダウンシフト(実線で示すライン)、及びアップシフト(破線で示すライン)の変速ラインが併記されている。前述の図6に示すように、エンジンによっては、アクセル開度θaの変化(θ1〜θ2間)に比し、エンジントルクTの変化(T1〜T2間)が微小な領域が存在する。疑似アクセル開度θhaは要求トルクTsに基づいて設定されるため、要求トルクTsが、図3のT1〜T2間にある場合、要求トルクTsの変化が微小であっても、疑似アクセル開度θhaが大きく変化する。その結果、過剰なキックダウン、或いはアップシフトが行われてしまうばかりでなく、ダウンシフトとアップシフトとが繰り返される制御ハンチングが発生する。
これに対し、本実施形態のように、疑似アクセル開度θhaの上限をアクセル開度上限しきい値θsで規制することで、疑似アクセル開度θhaが大きく変動しても、その変化の上限が車速Sに応じて規制されるため、変速制御部24における過剰なキックダウン、或いはアップシフトを防止することができる。過剰なキックダウンは大きな変速ショックとして表れるため、図3に示すように、本実施形態によるアクセル開度上限しきい値θsは、中車速(例えば50[Km/h]付近)から高車速にかけては、5速から4速へのダウンシフトライン及び4速から5速へのアップシフトラインと、4速から3速へダウンシフトラインとの間に設定されている。
従って、例えば車速80[Km/h]付近での走行時に、疑似アクセル開度θhaが、アクセル開度上限しきい値θsよりも高い70[%]に設定された場合、アクセル開度上限しきい値θsが無い状態では、変速制御部24において、高速段であり、低変速比を有する5速から、この5速の変速比に比し、比較的高い変速比を有する3速へのダウンシフトが指示されるため強い変速ショックを感じる。しかし、本実施形態では、上述したように、アクセル開度上限しきい値θsが5速から4速へのダウンシフトラインと、4速から3速へのダウンシフトラインとの間に設定されているため、中車速(例えば50[Km/h]付近)以上の車速Sでは、3速へダウンシフトされることはない。従って、この領域では、5速から4速へのダウンシフトのみが許容されるため、強い変速ショックを感じることが無く、運転者の意思に沿った変速制御が行われる。又、クルコン要求アクセル開度θasがアクセル開度上限しきい値θsで規制されているため、要求トルクTsの微小な変化に対し、疑似アクセル開度θhaが大きく変動した場合であっても、ダウンシフトとアップシフトとが繰り返される等の不要な変速制御が行われず、制御ハンチングを良好に防止することができる。
一方、1速からの発進加速において、疑似アクセル開度θhaが急に大きな値となり、アクセル開度上限しきい値θsを越えた場合は、クルコン要求アクセル開度θasがアクセル開度上限しきい値θsで制限されるため、比較的低車速(40[Km/h]付近)で早めにアップシフト指示信号が出力されるため、過剰な加速感を運転者に与えることがない。
クルコン要求ダウンシフト演算部39は、クルコン目標車速Soと実車速Sとの速度差ΔS(=So−S)に基づき、速度差テーブルを参照して加速度判定用しきい値Gsを求める。そして、実際の加速度である実加速度Gと加速度判定用しきい値Gsとを比較し、G≦Gsのときは、加速時の実車速Sがアンダーシュートを起こしていると判定し、変速制御部24に対してダウンシフト要求信号を出力する。その結果、変速制御部24ではダウンシフト指示信号を出力し、車速Sのアンダーシュートを防止する。
図4に速度差テーブルの特性を例示する。同図に示すように、速度差テーブルには、速度差ΔSが大きくなるに従い大きな値の加速度判定用しきい値Gsが設定されている。尚、加速度判定用しきい値Gsが負の値で示されている領域は、ダウンシフトの不要な領域である。
図5(a)に示すように、例えば車両が登坂走行中にトルク不足が発生し、実車速Sがクルコン目標車速Soよりも低くなると、疑似アクセル開度θhaは実車速Sをクルコン目標車速Soに近づけるために大きな値となり車両はクルコン目標車速Soまで加速される。しかし、疑似アクセル開度θhaがアクセル開度上限しきい値θsにて規制されているため、クルコン要求ダウンシフト演算部39によるクルコンダウン要求が無い場合は、急激な登坂走行中に負荷が増大しても変速制御部24からはダウンシフト指示信号が出力されず、トルク不足が解消されず車速Sのアンダーシュートが発生する。
本実施形態では、実車速Sがクルコン目標車速So以下となり、その速度差ΔSが加速度判定用しきい値Gs以下となった場合、変速制御部24に対してダウンシフト要求信号を出力するので、実車速Sのアンダーシュートが防止され、運転者の意思に沿った加速度を得ることができる。
又、図5(b)は登坂走行における変速制御を示している。例えば、先行車に対する追従走行中に、先行車がコースから外れた場合、車両はセット車速による定速走行を行うべく、目標車速を徐々にセット車速に近づける制御を行うが、その際、疑似アクセル開度θhaが大きな値に設定されても、その上限がアクセル開度上限しきい値θsにて規制されているため、クルコン要求ダウンシフト演算部39によるクルコンダウン要求が無い場合は、加速不足となる。本実施形態では、実車速Sがクルコン目標車速Soよりも相対的に低くなり、その速度差ΔSが加速度判定用しきい値Gs以下となった場合は、変速制御部24に対してダウンシフト指示信号を出力するので、良好な加速性能を得ることができる。
このように、本実施形態によれば、疑似アクセル開度θhaの上限をアクセル開度上限しきい値θsで規制したので、要求トルクTsの微小な変化に対し、疑似アクセル開度θhaが大きく変動した場合であっても、過剰なキックダウン、或いはアップシフトを防止することができる。その際、エンジン制御部23では、オートクルコン部22で演算した目標スロットル開度θαsに基づいて、スロットル弁6の開度をフィードバック制御している。従って、オートクルコン部22におけるトルク演算のフィードバック制御を適合させる際に、変速制御とスロットル制御とが切り離して適合されているので、スロットル弁6の開度は制限を受けず、良好な出力特性を得ることができる。その結果、図6に示すような、アクセル開度θaの変化(θ1〜θ2間)に比し、エンジントルクTの変化(T1〜T2間)が微小な領域が存在するエンジン1であっても、オートクルーズモードによる走行中のエンジン1の出力制御、及び自動変速機3の変速制御を、運転者のアクセルペダル操作による走行に近い状態、すなわち、運転者の意思に沿った状態で制御することができ、安定した走行性能を得ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えばアクセル開度上限しきい値θsは、任意に設定できるため、変速段が6速以上、或いは4速以下の自動変速機に対しても、搭載されているエンジンの特性に応じた最適なアクセル開度上限しきい値θsを設定することができる。
又、本実施形態では、疑似アクセル開度θhaとアクセル開度上限しきい値θsとを、オートクルコン部22で比較して目標アクセル開度θasを設定しているが、疑似アクセル開度θhaとアクセル開度上限しきい値θsとを、変速制御部24で比較してクルコン要求アクセル開度θasを設定するようにしても良い。
更に、クルコン要求ダウンシフト演算部39では、ダウンシフト要求信号を出力する条件として、上述した速度差ΔS以外に、変速段とエンジン回転数と車速とを加え、変速段が所定時間以上変化せず、且つ、エンジン回転数及び車速が所定しきい値未満のときダウンシフト要求信号を出力するようにしてもよい。これらの条件を加えることでダウンシフトによる挙動の悪化を防止することができる。
エンジン制御装置の概略構成図 オートクルコン部の構成を示す機能ブロック図 アクセル開度上限しきい値テーブルの概念図 速度差テーブルの特性を示す概念図 (a)は登坂走行中のトルク不足よる目標車速と実車速との速度差を示す説明図、(b)は登坂走行時の加速不足による目標車速と実車速との速度差を示す説明図 エンジンのアクセル開度とエンジントルクとの関係を示す特性図
符号の説明
1…エンジン、
3…自動変速機、
21…電子制御ユニット、
22…オートクルコン部、
23…エンジン制御部、
24…変速制御部、
26…クルコン操作スイッチ、
27…車速検出手段、
28…エンジン回転数検出手段、
29…アクセル開度検出手段、
31…クルコン目標車速演算部、
32…ドライバ要求トルク演算部、
33…クルコン要求馬力演算部、
34…クルコン要求トルク演算部、
35…要求トルク選択演算部、
36…目標スロットル開度演算部、
37…疑似アクセル開度演算部、
38…クルコン要求アクセル開度演算部、
39…クルコン要求ダウンシフト演算部、
G…加速度、
Gs…加速度判定用しきい値、
HPs…クルコン要求馬力、
Ne…エンジン回転数、
S…実車速、
So…クルコン目標車速、
ΔS…速度差、
Tacs…ドライバ要求トルク、
Tcs…クルコン要求トルク、
Ts…要求トルク
θαs…目標スロットル開度、
θa…アクセル開度、
θas…クルコン要求アクセル開度、
θha…疑似アクセル開度、
θs…アクセル開度上限しきい値、

Claims (4)

  1. 少なくともアクセル開度に基づいてエンジンを制御するエンジン制御手段と、
    実車速をクルーズコントロール装置における目標車速であるクルコン目標車速に収束させる要求トルクを求め、該要求トルクに対応する目標スロットル開度を設定して前記エンジン制御手段へ出力すると共に、該要求トルクに基づきクルーズコントロール装置が要求するアクセル開度であるクルコン要求アクセル開度を設定して前記エンジン制御手段へ出力するクルーズコントロール手段と
    前記クルコン要求アクセル開度と車速とに基づいて変速機のダウンシフト或いはアップシフトの変速制御を行う変速制御手段と
    を備える車両のクルーズコントロール装置において、
    前記クルーズコントロール手段は、中車速から高車速運転にかけての低変速比から、該低変速比の変速比に比し変速比が大きく変化する高変速比側ヘの変速制御を規制する値に設定されている上限しきい値を有し、前記要求トルクに基づいて算出される疑似アクセル開度と前記上限しきい値とを比較し、該疑似アクセル開度が該上限しきい値よりも高いときは該上限しきい値を前記クルコン要求アクセル開度に設定し、上記疑似アクセル開度が上限しきい値よりも低いときは該疑似アクセル開度を前記クルコン要求アクセル開度に設定する
    ことを特徴とする車両のクルーズコントロール装置。
  2. 前記上限しきい値は、実車速に基づいて可変設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両のクルーズコントロール装置。
  3. 前記クルーズコントロール手段は、加速度判定用しきい値と実加速度とを比較し、実加速度が加速度判定用しきい値以下のときは前記変速制御手段に対してダウンシフト指示信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両のクルーズコントロール装置。
  4. 前記加速度判定用しきい値は、前記クルコン目標車速と前記実車速との速度差に基づいて設定される
    ことを特徴とする請求項記載の車両のクルーズコントロール装置。
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