JP4992781B2 - エンジンのタイミング系の組付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのクランク軸のスプロケットおよびカム軸のスプロケットにタイミングチェーンを掛け渡すタイミング系の組付け方法に関し、エンジンの生産技術の分野に属する。
特許文献1に記載されているように、エンジンは、クランク軸の回転に対して、吸気弁や排気弁を開閉させるカムが形成されたカム軸が連動して回転するように構成され、カム軸がシリンダヘッドに配設されたオーバーヘッド式の場合、カム軸とクランク軸とを連動させるタイミングチェーンが備えられる。具体的には、クランク軸とカム軸それぞれの一端にスプロケットが固定され、これらのスプロッケトにタイミングチェーンが掛け渡されて、クランク軸の回転がタイミングチェーンを介してカム軸に伝達されることにより、クランク軸の回転に連動してカム軸が回転する。
このタイミングチェーンの組付け方法の一例を説明すると、クランク軸側及びカム軸側のスプロケットの所定の歯の近傍にそれぞれマークを付すとともに、これらに対応させてタイミングチェーンの所定のリンクにもクランク軸用及びカム軸用のマークを付しておき、対応するマークを合わせながら、タイミングチェーンをそれぞれのスプロケットに掛け渡す。このマーク合わせにより、クランク軸のスプロケットのマークと、カム軸のスプロケットのマークとの間に所定数のリンクが配置された状態で、タイミングチェーンが適切に各スプロケットに掛け渡される。
これにより、タイミングチェーンを掛け渡された後は、クランク軸の位相とカム軸の位相とが所定の関係に維持される。その結果、各気筒において、ピストンのストロークに対する吸、排気弁の開閉タイミングが適切に設定されて、エンジンの好適な燃焼サイクル、例えば4サイクルエンジンの場合、吸気、圧縮、膨張、排気行程が確保される。
特開2007−023846公報
ところで、厳密に言えば、タイミングチェーンを構成するリンクやピン或いはスプロケットの歯などの寸法公差内での寸法のバラツキや、これに起因するおよび/または掛け方によるタイミングチェーン掛け渡し直後の該タイミングチェーンとスプロケットの噛み合い部におけるがたつき等により、タイミングチェーンを掛け渡してクランク軸を回転させることにより該タイミングチェーンをスプロケットになじませたときに、クランク軸の位相に対するカム軸の位相が、若干バラツキがあって理想の位相(所定の関係に完全にあるときの位相)からずれていることがある。
この位相のずれは、吸、排気弁の開閉タイミングのずれの原因となり、エンジンの燃焼性能を悪化させることになるが、そのずれ量によっては、特に有効圧縮比が高い高圧縮エンジンでは許容できないことがある。理由は、このずれにより、圧縮行程のピストン上死点近傍において、点火プラグによる点火前に混合気が自然着火するプリイグニッションが発生する可能性があるからである。
つまり、クランク軸に対するカム軸の位相が進角側にずれ、圧縮行程初期における吸気弁の閉弁時期が早まると、本来より下死点側の位置からピストンが圧縮を開始し、その結果、気筒内が本来より高圧縮状態になり、もともと圧縮比の設定が例えば13以上等の高圧縮エンジンでは、断熱膨張による温度の異常上昇により、プリイグニッションが発生する可能性がある。
そこで、本発明は、クランク軸の位相とカム軸の位相とが所定の関係に精度よく設定されるように、タイミングチェーンを各軸のスプロケットに掛け渡すことができるエンジンのタイミング系の組付け方法を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、エンジンのクランク軸に取り付けられたスプロケットおよびカム軸に取り付けられたスプロケットにタイミングチェーンを掛け渡すエンジンのタイミング系の組付け方法であって、
(1)タイミングチェーンの緩み側部分を押圧するテンショナアームをエンジン本体に組付ける工程と、
(2)それぞれのスプロケットに付されたマークとタイミングチェーンに付された対応するマークとを合わせた状態で、各スプロケットにタイミングチェーンを掛け渡す工程と、
(3)タイミングチェーンの張り側部分に当接するチェーンガイドをエンジン本体に仮組みする工程と、
(4)前記テンショナアームを、タイミングチェーンの緩み側部分を所定の押圧力で押圧するように、テンショナのスプリング力によりプランジャにて付勢する工程と、
)クランク軸を基準位置に位置決めする工程と、
)カム軸を基準位置に位置決めする工程と、
)前記工程(3)で仮組みされたチェーンガイドをタイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらエンジン本体に本組みする工程とを有し、
前記工程(7)の一定の押圧力は、この押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を逆回転させようとする力が、前記所定の押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を正回転させようとする力と同等またはそれ以下の大きさとなる大きさであることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
前記工程()には、クランク軸を基準位置の所定量手前の位置まで回転させる工程と、その状態でクランク軸を基準位置に位置決めする治具をエンジン本体に取り付ける工程と、クランク軸を前記治具によって位置決めされるまで回転させる工程とを含むことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
前記工程()は、カム軸を基準位置に回転不能に位置決めすることを特徴とする。
加えて、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
エンジンは、少なくとも有効圧縮比が13以上で運転される領域を含む火花点火式エンジンであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、クランク軸とカム軸それぞれのスプロケットに付されたマークとタイミングチェーンに付された対応するマークとを合わせた状態で該スプロケットにタイミングチェーンを掛け渡した後、クランク軸とカム軸それぞれを対応する基準位置に位置決めする。そしてそのまま、エンジン本体に仮組みされているチェーンガイドをタイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらエンジン本体に本組みする。
すなわち、タイミングチェーンを構成するリンクやピン或いはスプロケットの歯などの寸法が寸法公差内でバラツキがあっても、タイミングチェーンが掛け渡されたクランク軸とカム軸それぞれを対応する基準位置に位置決めした状態で、タイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイドをエンジン本体に本組みすることにより、具体的に言うとバラツキをチェーンガイドのタイミングチェーンへの押し込み量で吸収することにより、このバラツキによる、クランク軸の位相に対するカム軸の位相への影響は小さくされる。すなわち、タイミングチェーンを掛け渡してクランク軸を回転させることにより該タイミングチェーンをスプロケットになじませたときに、クランク軸の位相に対するカム軸の位相が、バラツキが小さく抑制されつつ、大きく理想の位置からずれていることが抑制される。また、このバラツキに起因するおよび/または掛け方によるタイミングチェーン掛け渡し直後の該タイミングチェーンとスプロケットの噛み合い部におけるがたつきは、タイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイドをエンジン本体に本組みすることにより、小さくされる。
これらの結果として、クランク軸の位相とカム軸の位相との関係を所定の関係に精度よく設定することが可能になる。すなわち、クランク軸の位相に対するカム軸の位相の理想の位相からのずれが小さく抑制されたエンジンの製造が可能になる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、テンショナアームはテンショナのスプリング力によりプランジャにて付勢されることによりタイミングチェーンの緩み側部分を所定の押圧力で押圧するように構成され、工程(4)として、プランジャでテンショナアームを付勢する工程が行われる。また、前記工程(7)の一定の押圧力は、この押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を逆回転させようとする力が、前記所定の押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を正回転させようとする力と同等またはそれ以下の大きさとなる大きさにされる。これにより、前記工程(7)においてタイミングチェーン張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイドをエンジン本体に本組みするときに、タイミングチェーンを介してクランク軸やカム軸が回転することを防止しつつ、タイミングチェーンに所定の初期張力を与えることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記工程()は、クランク軸を基準位置の所定量手前の位置まで回転させる工程と、その状態でクランク軸を基準位置に位置決めする治具をエンジン本体に取り付ける工程と、クランク軸を前記治具によって位置決めされるまで回転させる工程とを含んでいる。クランク軸を位置決めする前に、該クランク軸が回転されるので、それによりタイミングチェーンも回転するので、前記工程()のタイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイドをエンジン本体に本組みする前に、タイミングチェーンとスプロケットの噛み合い部におけるがたつきが小さくされる。そのため、前記工程()と合わせて、タイミングチェーンとスプロケットの噛み合い部におけるがたつきがより小さくされる。その結果、クランク軸の位相とカム軸の位相との関係が所定の関係にさらに精度よく設定される。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記工程()は、カム軸を基準位置に回転不能に位置決めする。これにより、前記工程()においてタイミングチェーン張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイドをエンジン本体に本組みするときに、タイミングチェーンを介してカム軸が回転することが防止される。これにより、クランク軸の位相とカム軸の位相との関係が所定の関係に確実に設定される。
加えて、請求項に記載の発明によれば、エンジンが、少なくとも有効圧縮比が13以上で運転される領域を含む火花点火式エンジンである。上記方法により製造された、少なくとも有効圧縮比が13以上で運転される領域を含む火花点火式エンジンは、プリイグニッションの発生が抑制される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明に係るエンジンのタイミング系の組付け方法の内容を説明する前に、該方法によって製造されるエンジンについて説明する。
図1は、本発明のエンジンのタイミング系の組付け方法により製造される、チェーンカバーを取り外した状態の、軸方向(クランク軸やカム軸の軸方向)から見たエンジン本体を示している。
図に示すエンジン10は、2つのカムシャフトを有するDOHC式のエンジンであって、例えば、シリンダブロック、シリンダヘッド、場合によりカムシャフトを支持するロアキャリア等からなるエンジン本体12の軸方向の一方側の面から突出した壁14によって画成されたチェーン室16内に、エンジン10のタイミング系の構成要素として、クランクシャフト18の一端に固定されているスプロケット20と、吸気カムシャフト22の一端に固定されているスプロケット24と、排気カムシャフト26の一端に固定されているスプロケット28と、これら3つのスプロケットに掛け渡されたタイミングチェーン30とを有する。
また、チェーン室16内には、タイミングチェーン30の張り側部分(クランクシャフト18のスプロケット20と吸気カムシャフト22のスプロケット24との間の部分)30aをガイドするチェーンガイド32を有する。さらに、タイミングチェーン30の緩み側部分(排気カムシャフト26のスプロケット28とクランクシャフト18のスプロケット20との間の部分)30bを押圧して該チェーン30に張力を与えるテンショナアーム34を有する。
クランクシャフト18のスプロケット20は、該クランクシャフト18の一端に外嵌されてキー40を介して固定されている。このキー40により、スプロケット20のクランクシャフト18を中心とする回転が規制される(クランクシャフト18とスプロケット20が同時に回転する。)。
吸気カムシャフト22は、吸気ポートを開閉する吸気バルブを進退させる吸気カムが形成されているシャフトであって、その一端にスプロケット24が固定されている。
排気カムシャフト26は、排気ポートを開閉する排気バルブを進退させる排気カムが形成されているシャフトであって、その一端にスプロケット28が固定されている。
タイミングチェーン30は、クランクシャフト18の回転を、吸気カムシャフト22と排気カムシャフト26とに伝達するものであって、各シャフトのスプロケット20、24、28に掛け渡されている。
チェーンガイド32は、クランクシャフト18のスプロケット20から外れた(スプロケット20の歯との噛み合いから解放された)タイミングチェーン30の部分(張り側部分)を、吸気カムシャフト22のスプロケット24に案内するガイド部材であって、該部分の外周側から一定の押圧力で当接するようにエンジン本体12に2つのボルト44、46によって固定されている。厳密には、タイミングチェーン30が外周側に張り出すことにより、一定の押圧力でチェーンガイド32に当接している。
テンショナアーム34は、排気カムシャフト26のスプロケット28から外れた部分(緩み側部分)を、クランクシャフト18のスプロケット20に案内しつつ、該部分の外周側からタイミングチェーン30に張力を与える部材であって、排気カムシャフト26側の端部がボルト42によって該ボルト42の軸心を中心として回動可能にエンジン本体12に固定されている。
また、テンショナアーム34は、タイミングチェーン30を所定の押圧力で押圧するために、クランクシャフト18側の端部が油圧式のテンショナ48の不図示のスプリングの力によりプランジャ50を介して該所定の押圧力に対応する力でタイミングチェーン30に向かって付勢されている。このプランジャ50はテンショナ48から突出して進退可能であり、プランジャ50を後退した状態(テンショナアーム34に先端が接触しない状態)で維持するロック機構(図示せず)をテンショナ48は備えている。
チェーンガイド32やテンショナアーム34以外にも、吸気カムシャフト22のスプロケット24から外れたタイミングチェーン30の部分を、排気カムシャフト26のスプロケット28に案内するガイド部材52が設けられている。
このような構成によれば、クランクシャフト18が正回転方向に回転すると、スプロケット20を介してタイミングチェーン30が回転され、それにより、スプロケット24を介して吸気カムシャフト22が正回転方向に回転されるとともに、スプロケット28を介して排気カムシャフト26が正回転方向に回転される。
またテンショナアーム34により、タイミングチェーン30に張力が与えられているので、クランクシャフト18の位相と吸気カムシャフト22の位相および排気カムシャフト26の位相とが所定の関係で維持されたまま、各シャフトは回転される。
これにより、エンジン10の各気筒において、ピストンのストロークに対する吸、排気バルブの開閉タイミングが適切に設定されて、エンジンの好適な燃焼サイクル、例えばエンジン10が4サイクルエンジンの場合、吸気、圧縮、膨張、排気行程が確保される。
ここからは、本発明に係るエンジン10のタイミング系の組付け方法を説明する。本発明に係る方法は、タイミングチェーン30を掛け渡す方法であって、掛け渡し後にクランクシャフト18を回転させると、クランクシャフト18の位相と吸気カムシャフト22の位相および排気カムシャフト26の位相とが所定の関係を維持した状態で、2つのカムシャフト22、26が回転するようにする方法である。すなわち、クランクシャフト18の位相と2つのカムシャフト22、26の位相との関係が所定の関係に精度よく設定される、タイミングチェーン30を掛け渡す方法である。
まず、図1を参照しつつ、本発明に係るタイミングチェーン30を掛け渡す方法が開始される前の状態を説明すると、タイミングチェーン30、チェーンガイド32、およびテンショナアーム34は、エンジン本体12に組付けされておらず、また、スプロケット20はクランクシャフト18に外嵌されているもののキー40が挿入されておらず回転可能な状態である。さらに、テンショナ48のプランジャ50は、後退状態でロック機構によりロックされている。
ここからは、本発明に係るタイミングチェーン30を掛け渡す方法を、工程順を示す図2のフローを参照しながら説明する。
まず、工程1において、図1に示すようにテンショナアーム34をボルト42によってエンジン本体12に組付ける(請求の範囲の工程(1)に対応。)。なお、このとき、テンショナ48のプランジャ50は後退状態でロックされているので、テンショナアーム34のクランクシャフト18側の端部は付勢されていない。
次に工程2において、タイミングチェーン30を、3つのスプロケット20、24、28に掛け渡す(請求の範囲に記載の工程(2)に対応。)。適切にタイミングチェーン30を掛け渡すために、3つのスプロケット20、24、28には、図3〜5に示すように特定の歯の内周側にマーク(例えば刻印)20a、20b、20cが付されている。また、対応してタイミングチェーン30の特定のリンク30c、30d、30eにもマークが付されている。
タイミングチェーン30の掛け渡しは、リンク30cのマークをスプロケット28のマーク28aに合わせ(図3)、リンク30dのマークをスプロケット24のマーク24aに合わせ(図4)、そして、リンク30eのマークをスプロケット20のマーク20aに合わせて行われる(図5)。これにより、タイミングチェーン30が適切に3つのプロケット20、24、28に掛け渡される。
なお、クランクシャフト18のスプロケット20にタイミングチェーン30を掛けることは、他のスプロケット24、28へ掛けた後に行われるが、これはスプロケット20がクランクシャフト18に回転可能に外嵌されているために(キー40が挿入されていないために)タイミングチェーン30を掛けやすい、すなわちスプロケット20を回転させながらタイミングチェーン30を掛けることができるためである。
また、上述の説明では、排気カムシャフト26のスプロケット28に、吸気カムシャフト22のスプロケット24より先にタイミングチェーン30が掛けられているが、これに関しては、どちらから掛けてもよい。
さらに、補足すると、3つのスプロケット20、24、28のマーク20a、24a、28aが取りうる位置には基準位置が設定されており、タイミングチェーン30を掛け渡すときは3つのマーク20a,24a、28aが対応する、基準位置に概ね位置するように、クランクシャフト18の位置と2つのカムシャフト22、26の位置は調整されている。
また、この3つのマーク20a、24a、28aそれぞれが対応する基準位置に完全にあるときは(なお、スプロケット20に関してはキー40が挿入されてクランクシャフト18に固定されているとき)、例えば、カムシャフト22、26のスプロケット24、28のマーク24a、28aがエンジン本体12に付された基準位置を示す刻印の位置(例えば0時の位置)に完全にあって、クランクシャフト18のスプロケット20のマーク20aもエンジン本体12の基準位置を示す刻印の位置(例えば6時の位置)に完全にあるときは、クランクシャフト18や2つのカムシャフト22、26は基準位置に位置する。加えて、これがエンジン10の基準状態であって、このとき、例えばエンジン10の第1気筒のピストンが圧縮上死点に位置するように該エンジン10は構成(設計)されている。
図2に戻って、次の工程3では、キー40が挿入されて、クランクシャフト18に対して回転不能に該シャフト18にスプロケット20が固定される。なお、スプロケット20が回転しなくてもタイミングチェーン30を該スプロケット20に容易に掛けることができるのであれば、キー40の挿入は、工程1の前または後に行われてもよい。
続く工程4において、チェーンガイド32がエンジン本体12に仮組み付けされる(請求の範囲に記載の工程(3)に対応。)。図6を用いて具体的に説明すると、まず、チェーンガイド32のクランクシャフト18側の端部がボルト44によって該ボルト44の軸心を中心として回動可能にエンジン本体12に仮固定される(ボルト44を仮締めする。)。
この仮固定は、ボルト44の頭部がチェーンガイド32に強く当接しないように、すなわちエンジン本体12とボルト44の頭部に挟まれてチェーンガイド32が回動不能にならないように、ボルト44のおねじ部がチェーンガイド32の貫通穴を通過してエンジン本体12のめねじに螺合されることにより行われる。
ボルト44によるチェーンガイド32の仮固定が終了すると、ボルト44と同様に頭部がチェーンガイド32に強く当接しないように、ボルト46によってチェーンガイド32の吸気カムシャフト22側の端部が仮固定される(ボルト46を仮締めする。)。このボルト46が通過するチェーンガイド32の貫通穴32aは、ボルト46の軸部46aに対して大きく、概略四角形断面の穴である。これは、チェーンガイド32の製造誤差(および/またはエンジン本体12のボルト44、46が締結される2つのめねじのピッチ誤差)を考慮したものでもあり、またチェーンガイド32とタイミングチェーン30とが一定の押圧力で当接するように、チェーンガイド32のタイミングチェーン30への押し込み量を調節できるようにしたものである。
工程5において、テンショナ48のロック機構のロックを解除して内蔵の不図示のコイルスプリングの力でプランジャ50によるテンショナアーム34の付勢を開始する(請求の範囲に記載の工程(4)に対応。)。これにより、テンショナアーム34がタイミングチェーン30を所定の押圧力で押圧する。
工程6において、クランクシャフト18を正回転方向に回転させることにより、タイミングチェーン30と3つのスプロケット20、24、26との噛み合わせをなじませる(タイミングチェーン30掛け渡し直後の該タイミングチェーン30と3つのスプロケット20、24、28との噛み合いが張力を伴うことで深く再現される。)。ここでは、上述したようにクランクシャフト18が概ね基準位置に位置している(エンジン10が概ね基準状態である)状態から概ね(1+7/8)回転だけ正回転方向に回転させる。この理由は後述する。
工程7において、クランクシャフト18を基準位置に位置決めする(請求の範囲に記載の工程()に対応。)。すなわち、クランクシャフト18にキー40を介して固定されているスプロケット20のマーク20aが基準位置に位置するように、さらに言えばエンジン10が上述した基準状態にあるように、位置決めする。
図7を用いてクランクシャフト18の位置決めについて説明する。図7は、軸方向から見た、エンジン10内の、クランクシャフト18の、特にクランクアームおよびその周辺を示している。一端側でクランクピン18aを介してコンロッド100を支持し、他端側にカウンタウェイト18bが形成され、クランクジャーナル18cの軸心を中心として回転するクランクアーム18dを用いてクランクシャフト18は位置決めされる。具体的には、クランクアーム18dが、クランクシャフト18が基準位置に位置するときの(エンジン10が基準状態であるときの)姿勢にあるように、クランクアーム18dの回転を規制する。そのために、治具J1が使用される。治具J1は、ボルト形状であって、シリンダブロック102に形成された貫通穴102aの外側のめねじ部と螺合するおねじが形成された頭部側軸部J1aと、ここからクランクアーム18dに向かって延びてその先端が該クランクアーム18dに当接する回転規制部J1bとを備えている。クランクシャフト18が基準位置に位置するときのクランクアーム18dの治具J1の回転規制部J1bの先端と当接する部分には、当接部18eが形成されている。
この治具J1によるクランクシャフト18の位置決め手順を説明すると、先の工程でクランクシャフト18は概ね基準位置に位置する状態から概ね(1+7/8)回転だけ正回転方向に回転されており、クランクアーム18dは、図に二点鎖線に示すように、傾いた状態である。この状態のときに、治具J1をシリンダブロック102に固定する。その固定後、クランクシャフト18を正回転方向におおよそ1/8回転させることにより、クランクアーム18の当接部18eが治具J1の回転規制部J1bの先端に当接し、クランクアーム18dのそれ以上の回転が規制され、それによりクランクシャフト18が基準位置に位置決めされる。
工程8において、2つのカムシャフト22、26それぞれを対応する基準位置に位置決めする(請求の範囲に記載の工程()に対応。)。すなわち、2つのカムシャフト22、26に固定されているスプロケット24、28のマーク24a、28aが基準位置に位置するように、さらに言えばエンジン10が上述した基準状態にあるように、位置決めする。
図8を用いて2つのカムシャフト22、26の位置決めについて説明する。図8は、吸気カムシャフト22の位置決め状態を示している。排気カムシャフト26の位置決めも、吸気カムシャフト22の位置決めと同様に実行されるので、ここでは吸気カムシャフト22の位置決めのみを説明する。
吸気カムシャフト22は、スプロケット24が固定されてる前端の反対側の後端を用いて位置決めされる。具体的には、位置決めされている吸気カムシャフト22の端の断面図である図9に示すように、治具J2を吸気カムシャフト22の端に形成された溝22aに嵌め込むことにより行われる。治具J2は、図8に示すように、長尺方向と直交する断面形状がL字形の部材であって、位置決め時には、シリンダヘッド(またはロアキャリア)200のシリンダヘッドカバー合わせ面200a上に載置され、その先端J2aが吸気カムシャフト22の溝22aに嵌め込まれる。
吸気カムシャフト22の溝22aは、吸気カムシャフト22が基準位置に位置するときに治具J2の先端J2aが嵌るように形成されている。したがって、治具J2の嵌め込みは、図8に示すように、吸気カムシャフト22に形成されている吸気カム22bに隣接して設けられている正六角形柱形状の部分22cを六角レンチにより回転させて、吸気カムシャフト22が基準位置に位置するように調整した後に実行される。
治具J2が溝22aに嵌め込まれると、吸気カムシャフト22は回転不能になり、そのまま基準位置に位置決めされる。なお、吸気カムシャフト22の位置決めにより、それと隣接する排気カムシャフト26はチェーン30の上縁部分でスプロケット28の位相が規定されることで、間接的に位置決めされる。
クランクシャフト22の位置決め、2つのカムシャフト22、26の位置決めが終了すると、工程9において、工程において仮組みしたチェーンガイド32がエンジン本体12に本組み付けされる(請求の範囲に記載の工程()に対応。)。
図6を用いて説明すると、チェーンガイド32をプッシュプルゲージP等を用いて一定の押圧力でタイミングチェーン30に向かって押圧し、それを維持しながら(すなわち、チェーンガイド32をタイミングチェーン30に一定の押圧力当接させながら)、仮締めされている2つのボルト44、46を本締めする。これにより、チェーンガイド32は、一定の押圧力でタイミングチェーン30と当接しながらエンジン本体12に固定される。
なお、ここで言う「一定の押圧力」とは、この押圧力に起因してタイミングチェーン30を介してクランクシャフト18を逆回転させようとする力が、テンショナアーム34がタイミングチェーン30を押圧しているときの所定の押圧力に起因してタイミングチェーン30を介してクランクシャフト18を正回転させようとする力に対し、同等またはそれ以下の大きさになるように設定されている。これにより、チェーンガイド32をタイミングチェーン30に当接させながら本組みするときに、タイミングチェーン30が治具J1により正回転方向の回転が規制されているクランクシャフトを逆回転させることを抑制している(なお、2つのカムシャフト22、26は治具J2により、正逆両方の回転が規制されているため、回転することはない。)。これに加えて、タイミングチェーン30に初期張力を与えている。
以上、本実施形態によれば、タイミングチェーン30を構成するリンクやピン或いは3つのスプロケット20、24、28の歯の寸法が寸法公差内でバラツキがあっても、タイミングチェーン30が掛け渡されたクランクシャフト18と2つのカムシャフト22、26それぞれを対応する基準位置に治具J1、J2により位置決め固定した状態で、タイミングチェーン30の張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイド32をエンジン本体12に本組みすることにより、具体的に言うとバラツキをチェーンガイド32のタイミングチェーン30への押し込み量で吸収することにより、このバラツキによる、クランクシャフト18の位相に対する、吸気カムシャフト22の位相と排気カムシャフト26の位相への影響は小さくされる。すなわち、タイミングチェーン30を掛け渡してクランクシャフト18を回転させることにより該タイミングチェーン30を3つのスプロケット20、24、28になじませたときに、クランクシャフトの位相に対する2つのカムシャフト22、26の位相が、バラツキが小さく抑制されつつ、大きく理想の位置からずれていることが抑制される。
また、上述のバラツキに起因するおよび/または掛け方によるタイミングチェーン30掛け渡し直後の該タイミングチェーン30と3つのスプロケット20、24、28の噛み合い部におけるがたつきは、タイミングチェーン30の張り側部分に一定の押圧力で当接させながらチェーンガイド32をエンジン本体12に本組みすることにより、小さくされる。
これらの結果として、クランクシャフト18の位相と2つのカムシャフト22、26の位相との関係を所定の関係に精度よく設定することが可能になる。すなわち、クランクシャフト18の位相に対するカムシャフト22、26の位相の理想の位相からのずれが小さく抑制されたエンジン10の製造が可能になる。
このように、クランクシャフト18位相に対するカムシャフト22、26の位相の理想の位相からのずれが小さく抑制されることにより、吸、排気バルブの開閉タイミングのずれが小さく抑制され、エンジン10の燃焼性能の悪化が抑制される。また、エンジン10が圧縮比の設定が例えば13以上等の高圧縮エンジンである場合、クランクシャフト18の位相に対するカムシャフト22、26の位相の理想の位相からのずれの量に起因するプリイグニッションの発生が抑制される。
以上、一実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述の実施形態の場合、2つのカムシャフトを有するDOHC式のエンジンであったが、1つのカムシャフトを有するSOHC式のエンジンにも本発明は適用可能である。
さらに、上述の実施形態の場合、タイミングチェーン30を3つのスプロケット20、24、28に掛け渡した後、クランクシャフト18を(1+7/8)回転させているが、この回転数に本発明は限定されない。タイミングチェーン30が3つのスプロケット20、24、28になじむのであれば回転数は限定されない。
ただし、クランクシャフト18を基準位置に位置決めするための治具J1をシリンダブロック102に固定したときに、治具J1の回転規制部J1bの先端が他の部分、例えばバランスウェイト18bなどに当接しないように、または治具J1をシリンダブロック102に固定した後、その先端に当接部18eを当接させるためにクランクシャフト18を回転させたときに他の部分が該先端に接触しないように、治具J1をシリンダブロック102に固定する前までにクランクシャフト18を回転させるのが好ましい。このために、上述の実施形態の場合においては、クランクシャフト18を、概ね基準位置から(1+7/8)回転させている。
加えて、タイミングチェーン30を3つのスプロケット20、24、28に掛け渡した後、クランクシャフト18を回転させてタイミングチェーン30を3つのスプロケット20、24、28になじませている、すなわち掛け渡し直後の噛み合い部のがたつきを小さくしているが、チェーンガイドをタイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらエンジン本体に本組みすることにより、十分にこのがたつきを小さくできるのであれば、このなじみ回転を省略してもよい。
以上のように、本発明に係るエンジンのタイミング系の組付け方法は、クランク軸の位相とカム軸の位相とが所定の関係に精度よく設定されるように、タイミングチェーンを各軸のスプロケットに掛け渡すことができる。したがって、エンジンの製造産業の分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の実施形態に係るエンジンのタイミング系の組付け方法によって製造されるエンジンを示す図である。 本発明の実施形態に係るエンジンのタイミング系の組付け方法の工程順のフローを示す図である。 排気カムシャフトのスプロケットにタイミングチェーンが掛けられた状態を示す図である。 吸気カムシャフトのスプロケットにタイミングチェーンが掛けられた状態を示す図である。 クランクシャフトのスプロケットにタイミングチェーンが掛けられた状態を示す図である。 チェーンガイドの組付けを説明するための図である。 クランクシャフトの位置決めを説明するための図である。 カムシャフトの位置決めを説明するための図である。 カムシャフトの位置決めを説明するための別の図である。
符号の説明
10 エンジン
12 エンジン本体
18 クランク軸(クランクシャフト)
20 スプロケット
22 カム軸(吸気カムシャフト)
24 スプロケット
26 カム軸(排気カムシャフト)
28 スプロケット
30 タイミングチェーン
30a 張り側部分
32 チェーンガイド

Claims (4)

  1. エンジンのクランク軸に取り付けられたスプロケットおよびカム軸に取り付けられたスプロケットにタイミングチェーンを掛け渡すエンジンのタイミング系の組付け方法であって、
    (1)タイミングチェーンの緩み側部分を押圧するテンショナアームをエンジン本体に組付ける工程と、
    (2)それぞれのスプロケットに付されたマークとタイミングチェーンに付された対応するマークとを合わせた状態で、各スプロケットにタイミングチェーンを掛け渡す工程と、
    (3)タイミングチェーンの張り側部分に当接するチェーンガイドをエンジン本体に仮組みする工程と、
    (4)前記テンショナアームを、タイミングチェーンの緩み側部分を所定の押圧力で押圧するように、テンショナのスプリング力によりプランジャにて付勢する工程と、
    )クランク軸を基準位置に位置決めする工程と、
    )カム軸を基準位置に位置決めする工程と、
    )前記工程(3)で仮組みされたチェーンガイドをタイミングチェーンの張り側部分に一定の押圧力で当接させながらエンジン本体に本組みする工程とを有し、
    前記工程(7)の一定の押圧力は、この押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を逆回転させようとする力が、前記所定の押圧力に起因してタイミングチェーンを介してクランク軸を正回転させようとする力と同等またはそれ以下の大きさとなる大きさであることを特徴とするエンジンのタイミング系の組付け方法。
  2. 請求項1に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
    前記工程()には、クランク軸を基準位置の所定量手前の位置まで回転させる工程と、その状態でクランク軸を基準位置に位置決めする治具をエンジン本体に取り付ける工程と、クランク軸を前記治具によって位置決めされるまで回転させる工程とを含むことを特徴とするエンジンのタイミング系の組付け方法。
  3. 請求項1または2に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
    前記工程()は、カム軸を基準位置に回転不能に位置決めすることを特徴とするエンジンのタイミング系の組付け方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンのタイミング系の組付け方法において、
    エンジンは、少なくとも有効圧縮比が13以上で運転される領域を含む火花点火式エンジンであることを特徴とするエンジンのタイミング系の組付け方法。
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