JP4990547B2 - スポット溶接ロボットの制御装置 - Google Patents

スポット溶接ロボットの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4990547B2
JP4990547B2 JP2006099743A JP2006099743A JP4990547B2 JP 4990547 B2 JP4990547 B2 JP 4990547B2 JP 2006099743 A JP2006099743 A JP 2006099743A JP 2006099743 A JP2006099743 A JP 2006099743A JP 4990547 B2 JP4990547 B2 JP 4990547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
robot
spot
result data
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006099743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007268590A (ja
Inventor
直紀 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Daihen Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp, Daihen Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP2006099743A priority Critical patent/JP4990547B2/ja
Publication of JP2007268590A publication Critical patent/JP2007268590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4990547B2 publication Critical patent/JP4990547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Description

本発明は、スポット溶接部の発熱温度のピーク温度に基づいて溶接品質を管理するスポット溶接ロボットの制御装置に関するものである。
従来、自動車の製造ライン等で行われるスポット溶接の溶接現場において、ワークの破壊検査により溶接品質をチェックする手法が知られている。このような破壊検査は、周期的に抜き取った検査対象ワークの溶接部を破壊し、目視により溶接の状況を確認することで行われる。ところで、破壊検査による溶接品質のチェックは、検査工数が増加するため生産性を低下させてしまうという問題がある。そこで、特許文献1に示されるように、ワークを非破壊状態で検査して溶接品質を管理するようにした制御装置が提案されている。こうした制御装置は、スポット溶接時における溶接部の発熱温度のピーク温度と溶接部の固着力とが相関関係を有することを利用して、溶接品質をチェックしている。すなわち、スポット溶接部の発熱温度を監視し、発熱温度のピーク温度と所定の閾値とを比較することで、溶接品質の良否を判定するようにしている。このため、発熱温度のピーク温度が閾値の範囲外にあるときに溶接不良を検出することができ、ワークの非破壊状態で全数の溶接品質の管理が可能となっている。
特開2001−38474号公報
ところで、上記のような制御装置で用いられる閾値は、溶接材の種類や厚み等、溶接材の条件により異なるものである。また、この閾値は、溶接機の電極形状や加圧力等の溶接条件によっても異なってくるため、その設定が困難なものとなっている。一般に、このような判定に用いる閾値は、予備実験を繰り返し行うことで設定されるが、発熱温度のピーク温度が閾値の近傍に多く分布しているような場合には、溶接不良が発生する可能性が高くなっているにも関わらず、そのような状態を作業者が把握できていないことがある。すなわち、ピーク温度と閾値とを比較するだけでは、溶接不良の発生箇所を特定することはできても、溶接不良の発生を予測することは困難となるため、溶接品質の管理が不十分となるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溶接不良の発生を効率よく検出するとともに、溶接不良の発生を予測することができるスポット溶接ロボットの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るスポット溶接ロボットの制御装置は、スポット溶接部の発熱温度のピーク温度に基づいて溶接品質を管理するスポット溶接ロボットの制御装置であって、予め設定された溶接手順に従ってスポット溶接ロボットの動作を制御するロボット制御部と、前記溶接手順の溶接工程における溶接時間を制御し、前記溶接手順の溶接工程において少なくとも前記ピーク温度を含む溶接結果データを出力する溶接タイマとを有し、前記ロボット制御部は、前記溶接タイマより取得した溶接結果データと前記溶接工程における前記溶接手順とを関連付けて記憶する記憶手段と、少なくとも前記ピーク温度に対する範囲を含む検索条件が入力される入力手段と、前記入力される検索条件を満たす溶接結果データを前記記憶手段から検索する検索手段と、前記検索される溶接結果データと該溶接結果データを特定する溶接工程とを表示画面に表示させる表示手段と、を備えることを特徴とする。
同構成によれば、スポット溶接ロボットの制御装置は、予め設定された溶接手順に従ってスポット溶接ロボットの動作を制御するロボット制御部と、前記溶接手順の溶接工程における溶接時間を制御し、溶接工程において少なくともスポット溶接部の発熱温度のピーク温度を含む溶接結果データを出力する溶接タイマとを有し、ロボット制御部の記憶手段は、溶接タイマより取得した溶接結果データと溶接工程における溶接手順とを関連付けて記憶する。このため、ロボット制御部は、溶接工程と前記ピーク温度とを関連付けて、履歴データとして蓄積しておくことができる。
そして、ロボット制御部は、少なくとも前記ピーク温度に対する範囲を含む検索条件が入力されると、その検索条件を満たす溶接結果データを記憶手段から検索し、検索される溶接結果データとその溶接結果データを特定する溶接工程とを表示画面に表示する。このため、作業者が、溶接不良が発生すると推定されるピーク温度に対する範囲を検索条件として入力すると、その範囲に該当する溶接結果データとその溶接工程における溶接手順とを把握することができる。従って、記憶手段に蓄積された履歴データから、溶接不良となっているワーク及び溶接箇所を容易に検出することができる。なお、溶接工程に加えて、その溶接が行われた溶接日時を表示するように構成してもよい。このようにすると、溶接不良となっているワーク及び溶接箇所をより容易に検出することができる。
また、作業者が、溶接不良が発生すると推定されるピーク温度に対する範囲よりも広い範囲を検索条件として入力すると、溶接不良が発生すると推定される範囲の近傍にピーク温度が多く分布している溶接工程がある場合に、その状態を把握することができる。このため、作業者は、その溶接工程において溶接不良が発生する可能性が高まっていることを認識することができ、その溶接工程における溶接条件を前もって調整することができる。すなわち、作業者は溶接不良の発生を予測することができるため、溶接不良の発生前に溶接不良を抑制するための手段を講じておくことができる。このようにスポット溶接ロボットの制御装置を構成することにより、経験のない作業者であっても、溶接不良箇所の検出や溶接不良の発生の予測を容易に行うことができ、溶接品質を好適に管理することができる。
なお、上記構成において、前記入力手段は、特定の溶接工程又は特定の期間を検索条件として入力可能であり、前記検索手段は、前記検索条件に基づいて溶接結果データを検索するようにしてもよい。
同構成によれば、入力手段は特定の溶接工程又は特定の期間を検索条件として入力可能であり、検索手段はその検索条件に基づいて溶接結果データを検索するため、自動車の右ドアフレームの溶接工程といった特定の溶接工程、又は最近の3時間といった特定の期間を検索条件として、その溶接工程における溶接状態を把握することができる。このため、溶接品質の検査箇所、又は溶接品質の検査タイミングに応じて、溶接不良箇所の検出及び溶接不良の発生の予測を行うことができる。
なお、上記構成において、前記表示手段により表示される溶接工程を選択する選択手段と、前記選択される溶接工程の溶接結果データを前記記憶手段より取得して前記表示画面に時系列順に表示させる履歴表示手段と、を更に備えるようにしてもよい。
同構成によれば、表示手段により表示される溶接工程が選択されると、選択される溶接工程の溶接結果データを記憶手段より取得して時系列順に表示されるため、特定される溶接箇所の時系列データにより溶接状態の変化やその傾向性を認識することができる。このため、溶接不良が発生した場合の事後解析や、溶接不良が発生する前の事前対応を好適に実施することができる。
以下、図1〜8を参照して、本発明に係るスポット溶接ロボットの制御装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1はスポット溶接ロボットの制御装置1の構成を示すブロック図である。制御装置1は、スポット溶接ロボット10の動作を制御するロボット制御部20と、溶接時間等の溶接条件を制御する溶接タイマ30と、スポット溶接ロボット10を教示操作する作業プログラムを作成するためのティーチペンダント40とを備えている。ロボット制御部20と溶接タイマ30とは、データバス50により接続されており、デュアルポートRAM51を介して互いにデータ通信できるように構成されている。
ロボット制御部20は、スポット溶接ロボット10の制御を司るCPU21と、CPU21を動作させるためのシステムプログラムが格納されるROM22と、作業プログラムや溶接条件等の設定データが格納されるRAM23とを有する。CPU21は、入力される作業プログラムの教示に従って、スポット溶接ロボット10の動作を制御するとともに、溶接タイマ30に対して溶接条件を送信する。
溶接タイマ30は、溶接時間等の溶接条件の制御を司るCPU31と、CPU31を動作させるためのシステムプログラムが格納されるROM32と、ロボット制御部20からデュアルポートRAM51を介して受け取った溶接条件等が格納されるRAM33とを有する。CPU31は、ロボット制御部20から受け取った溶接条件から、スポット溶接ロボット10に供給される溶接電流及び通電時間等の制御を行う。コンタクタ60は、CPU31の指令に基づいてスポット溶接ロボット10の溶接トランス(図示せず)へ電力供給を行う。
ティーチペンダント40は、ロボット制御部20に接続されており、入力手段としての操作入力部41と表示画面42とを有する。ティーチペンダント40は、操作入力部41から、溶接電流、通電時間、電極間の加圧力等の溶接条件を入力することができ、表示画面42に溶接結果等を表示できるように構成されている。
制御装置1は、予め作成された作業プログラムに従ってスポット溶接ロボット10を制御するとともに、溶接工程におけるスポット溶接部の発熱温度のピーク温度を検出することで溶接品質の管理を行う。以下、制御装置1が行うスポット溶接ロボット10の制御及び溶接品質の管理方法について説明する。
まず、作業プログラムを作成する方法について説明する。作業プログラムの作成者は、ティーチペンダント40を操作することで、溶接を行う複数の箇所に対して、溶接が行われる順にスポット溶接ロボット10を位置決めし、その位置で溶接命令を教示する。また、作成者は、溶接が行われる位置において、予め設定されている複数の溶接条件から最適な溶接条件を選択し、その溶接条件で溶接が行われる旨教示する。一例として、図2に示すような車体の右ドアフレーム70を溶接対象ワークとした場合を挙げると、作成者は、スポット溶接が行われる右ドアフレーム70の位置A1〜A5にスポット溶接ロボット10を順次位置決めするとともに、溶接命令及び溶接条件を教示する。これにより、位置A1から位置A5まで順にスポット溶接が行われるような作業プログラムを作成する。
図3に上記の手順によって作成された作業プログラムの処理テーブルT1を示す。作業プログラムaに記載されている「0101」は、このプログラムが右ドアフレーム70を溶接するときに実行されるものであることを示している。ステップbは、この作業プログラムの処理順序であり、命令cは、各ステップで実行される処理を表す。ここで、「LINE」と記載されているステップは、スポット溶接ロボット10の移動工程であることを示し、「SPOT」と記載されているステップは、スポット溶接ロボット10による溶接工程であることを示す。すなわち、ステップが2のときに右ドアフレーム70の位置A1のスポット溶接が行われ、ステップが3,5のときにそれぞれ位置A2,A3のスポット溶接が行われる。また、溶接条件の番号dは、予め設定されている溶接条件から選択された溶接条件を示す番号であり、この番号によって溶接電流や電極間の加圧力等の溶接条件が示される。そして、このように作成された作業プログラムの処理テーブルT1は、ロボット制御部20のRAM23に格納される。
また、RAM23には、異なるワーク種別についての作業プログラムの処理テーブルが記憶される。例えば、右ドアフレーム70だけでなく、左ドアフレームや運転シートを溶接対象ワークとする場合等の複数の作業プログラムの処理テーブルが記憶される。これらの作業プログラムの処理テーブルは、上記の右ドアフレーム70の場合と同様の手順で作成され、ワーク種別毎に登録される。溶接手順を作成する作成者は、ティーチペンダント40を操作することで、上記の作業プログラムの実行順序を入力し、ワーク種別と作業プログラムとを対応させた対応テーブルを作成する。
図4に対応テーブルT2を示す。同図に示すように、対応テーブルT2によって、ワーク種別eに対応するそれぞれの作業プログラムfと、その作業プログラムの実行順序gとが設定される。例えば、ワーク種別が左ドアフレームであるときは、「0201],「0202」,「0203」の3つの作業プログラムが順に実行される。このように作成された対応テーブルT2は、ロボット制御部20のRAM23に格納される。
次に、制御装置1が作業プログラムに従ってスポット溶接ロボット10を自動運転するときの制御について説明する。スポット溶接ロボット10の自動運転が開始されると、ロボット制御部20は、予め設定された作業プログラムの処理テーブルT1の溶接手順に従ってスポット溶接ロボット10の動作を制御する。スポット溶接ロボット10が溶接工程を行うとき、すなわち作業プログラムの命令が「SPOT」になったときに、ロボット制御部20は、作業プログラムのステップに対応する溶接条件の番号と、溶接起動指令とを溶接タイマ30に対して送信する。
溶接タイマ30のCPU31は、受信した溶接条件等に基づいてコンタクタ60を制御し、スポット溶接ロボット10にスポット溶接を行わせる。このときに、溶接タイマ30は、ワークのスポット溶接部における発熱温度のピーク温度(以下、単にピーク温度という)や、溶接電流の実効値といった溶接結果データを検出する。
ロボット制御部20は、1箇所の溶接工程が終了する度に、溶接タイマ30から溶接結果データを受け取り、作業プログラム番号、ステップ番号、及び溶接日時を追加して、ロボット制御部20のRAM23にロギングする。図5に溶接結果のロギングテーブルT3を示す。同図に示すように、作業プログラムhとして右ドアフレームの作業プログラム「0101」が実行されたときには、溶接工程を行うステップiについて、そのステップが行われた溶接日時jが記憶されるとともに、その溶接工程におけるピーク温度k等の溶接結果データlが記憶される。このようにして、ロボット制御部20は、各溶接工程のステップとそのときの溶接結果データとを関連付けてロギングテーブルT3を作成し、そのロギングテーブルT3を記憶手段としてのRAM23に記憶する。また、制御装置1は、対応テーブルT2により設定された溶接順序に従って各作業プログラムを実行し、上記と同様の手順によって、各作業プログラムにおけるロギングテーブルの作成及び記憶を行う。
次に、溶接不良となっているワークを検出するときの手順について説明する。図6に制御装置1のCPU21が実行する溶接不良検出ルーチンのフローチャートを示す。溶接不良検出ルーチンは、生産ラインの作業者がティーチペンダント40を操作して検索条件を入力したときに、その検索条件を満たす溶接結果データと、その溶接結果データを特定する溶接工程とを表示画面42に表示するものである。溶接不良検出ルーチンは、作業者がティーチペンダント40の操作入力部41に同ルーチンを開始する旨の入力を行ったときに実行される。
溶接不良検出ルーチンが実行されると、ロボット制御部20のCPU21は、溶接結果データの検索条件の入力を要求する(ステップS110)。この要求はティーチペンダント40の表示画面42に表示され、作業者は、入力手段としての操作入力部41を操作することで、ワーク種別の選択と、チェック期間及びピーク温度の範囲の入力とを行う。ピーク温度の範囲の入力は、上限値及び下限値となる閾値を設定することで行われる。
そして、検索手段としてのCPU21は、作業者から検索を開始する旨の入力がされたか否かを判定し(ステップS120)、その旨の入力がされたときに設定された検索条件に基づいて検索を開始する。検索が開始されると、CPU21は、RAM23に記憶されている処理テーブルT1と対応テーブルT2とから、選択されたワーク種別の全溶接箇所を取得する(ステップS130)。
次いで、CPU21は、取得された全溶接箇所に対し、入力されたチェック期間及び閾値を検索条件として、溶接結果のロギングテーブルを検索する。すなわち、図5に示す溶接結果のロギングテーブルT3からデータを読み出し(ステップS140)、そのデータが、選択されたワーク種別の溶接箇所に該当するか(ステップS150)、チェック期間内に該当するか(ステップS160)、ピーク温度の範囲外に該当するか(ステップS170)を判定する。そして、いずれの検索条件にも該当するデータを抽出する(ステップS180)。いずれかの検索条件に該当しない場合は、ステップS190に進む。
次いで、CPU21は、すべてのデータの読み出しが完了したか否かを判定し(ステップS190)、すべてのデータの読み出しが完了していない場合には、データの読み出しを継続して行うためにステップS140からの処理を繰り返し実行する。すべてのデータの読み出しが完了した場合には、CPU21は、検索条件に該当するデータから、作業プログラムとステップとピーク温度とを表示画面42に表示させる(ステップS200)。すなわち、表示手段としてのCPU21は、検索されたピーク温度等の溶接結果データと、その溶接結果データを特定するステップ等の溶接工程とを表示画面42に表示させる。
図7に、このときの表示画面42を示す。例えば、検索条件として、ワーク種別に右ドアフレームを選択し、所定のチェック期間、及び上限値及び下限値となる閾値をそれぞれ2000℃,1000℃と入力した場合、検索条件に該当する、ワーク種別m、ワーク履歴番号n、溶接順o、溶接日時p、作業プログラムq、ステップr、ピーク温度s等のデータが表示画面42の下段42aに表示される。ここで、ワーク履歴番号nは、検索範囲内で何番目のワークに該当するかを示す番号である。また、表示画面42の上段42bには、下段42aのカーソルにより選択される溶接箇所に対応する作業プログラムとそのステップとが表示される。CPU21は、このような表示を行った後に、溶接不良検出ルーチンを終了する。
ここで、上記の溶接不良検出ルーチンでは、作業者が入力したピーク温度の上限値及び下限値となる閾値の範囲外にある溶接工程を抽出している。一般に、スポット溶接時における溶接部の発熱温度のピーク温度が、所定温度以上にある場合又は所定温度以下にある場合には、溶接部の固着力が低下して溶接不良となることが知られている。このため、これらの所定温度を閾値として入力すると、溶接不良となっている対象ワーク及び溶接箇所を抽出することができる。なお、上記の所定温度は溶接材の条件や溶接条件によっても異なってくるため、検索条件として入力される閾値は予備実験を繰り返し行うことで設定される。また、上記の溶接不良検出ルーチンでは、ワーク種別(特定の溶接工程)とチェック期間(特定の期間)とを検索条件として入力することができるため、溶接品質の検査箇所又は溶接品質の検査タイミングに応じて、溶接不良となっている溶接箇所を効率良く抽出することができる。
また、上記の溶接不良検出ルーチンを用いると、溶接不良の発生を予測することもできる。溶接不良の発生を予測するときには、溶接不良となるピーク温度の範囲から設定される上限値よりも小さい値を上限値の閾値とし、前記設定される下限値よりも大きい値を下限値の閾値として、検索条件を入力する。このようにすると、溶接不良となるピーク温度の範囲よりも広い範囲に該当する溶接箇所を抽出することができるため、ある溶接箇所において溶接不良となる範囲の近傍にピーク温度が多く分布している場合に、その溶接箇所において溶接不良が発生する可能性が高まっていることを作業者が認識することができる。このため、作業者は、溶接不良の可能性がある溶接工程における溶接電流及び通電時間といった溶接条件の設定を、溶接不良が発生する前に調整しておくことができる。
次に、制御装置1が有する履歴表示機能について説明する。履歴表示手段としての履歴表示機能は、溶接不良検出ルーチンの実行によって表示された任意の溶接箇所を選択することで、選択されたステップの溶接結果データをロギングテーブルT3から取得して、その溶接結果データの履歴を表示させるものである。制御装置1は、溶接結果データを溶接日時と関連付けてRAM23に記憶しているため、溶接結果データの履歴を時系列順に表示させることができる。
例えば、図7に示すように、「0101」の作業プログラムにおける「4」のステップを、選択手段としてのカーソルtで選択して履歴表示機能を実行させると、「4」のステップで溶接した溶接結果データの履歴が表示画面42に時系列順に表示される。図8に、このときの表示画面42を示す。同図に示すように、選択された作業プログラムうのステップvについて、ワーク履歴番号wと溶接日時xとその溶接時におけるピーク温度yとが時系列順に表示される。このようにピーク温度が時系列順に表示されると、作業者は選択したステップにおける溶接状態の変化やその傾向性を認識することができる。
上記実施形態のスポット溶接ロボットの制御装置1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、溶接不良検出ルーチンの実行時に、CPU21は、スポット溶接部における発熱温度のピーク温度の閾値等が検索条件として入力されると、その検索条件を満たす溶接箇所を溶接結果のロギングテーブルから検索し、該当する溶接箇所の作業プログラムとステップとピーク温度とを表示画面42に表示する。このため、作業者が、溶接不良が発生すると推定されるピーク温度の範囲を検索条件として入力すると、溶接不良と推定されるワーク及び溶接箇所を容易に抽出することができる。また、作業者が、溶接不良が発生すると推定されるピーク温度の範囲よりも広い範囲を検索条件として入力すると、ある溶接箇所において溶接不良となる範囲の近傍にピーク温度が多く分布している場合に、その溶接箇所において溶接不良が発生する可能性が高まっていることを作業者が認識することができる。このため、作業者は、溶接不良の可能性がある溶接工程における溶接条件の設定を、溶接不良が発生する前に調整しておくことができる。このように、溶接不良となるピーク温度の範囲を検索するだけでなく、それよりも広い範囲を検索することによって、溶接不良の発生を予測し、溶接不良の発生前に溶接不良を抑制するための手段を講じておくことができる。また、検索条件を入力するだけで溶接不良の発生を予測することができるため、経験のない作業者であっても、溶接品質を管理することができ、溶接不良ワークが出荷されることを未然に防止できる。
(2)上記実施形態では、溶接不良検出ルーチンの実行時に、ワーク種別及びチェック期間が検索条件として入力されると、その検索条件に該当する溶接箇所のデータが表示される。このため、溶接品質を検査する対象ワーク及び溶接品質の検査タイミングに応じて、適宜検索対象を変更して溶接品質の管理を行うことができる。
(3)上記実施形態では、制御装置1は、溶接不良検出ルーチンの実行によって表示された任意の溶接箇所を選択することで、そのステップの溶接結果データの履歴を時系列順に表示させる履歴表示機能を有する。このため、作業者は選択したステップにおける溶接状態の変化やその傾向性を認識することができるので、溶接不良が発生した場合の事後解析や、溶接不良が発生する前の事前対応を好適に実施することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、制御装置1における制御を、ロボット制御部20と溶接タイマ30とで分担して行うようにしているが、1つの制御部が一括して制御を行うようにしてもよいし、異なる態様で制御を分担して行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、溶接不良検出ルーチンにおいて、ワーク種別、チェック期間及びピーク温度の範囲を検索条件として入力するようにしているが、検索条件は少なくともピーク温度の範囲を含むものであればよく、作業プログラム番号等の他の検索条件を入力できるように構成してもよい。
・また、上記実施形態の図7及び図8に示す表示画面42の表示は、表示態様の一例を示したものであり、他の態様で表示を行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、制御装置1は、スポット溶接部における発熱温度のピーク温度に基づいて溶接品質を管理しているが、溶接品質を判断できる他のパラメータを使用して溶接不良検出ルーチンを実行できるように変更してもよい。
スポット溶接ロボットの制御装置の構成を示すブロック図。 溶接対象ワークを示す概略図。 制御装置が作成する作業プログラムの処理テーブル。 制御装置が作成する対応テーブル。 制御装置が作成する溶接結果のロギングテーブル。 制御装置が実行する溶接不良検出ルーチンのフローチャート。 溶接不良検出ルーチンを実行したときの表示画面。 制御装置の履歴表示機能を実行したときの表示画面。
符号の説明
1…制御装置、10…スポット溶接ロボット、20…ロボット制御部、30…溶接タイマ、40…ティーチペンダント、41…操作入力部、42…表示画面、60…コンタクタ。

Claims (3)

  1. スポット溶接部の発熱温度のピーク温度に基づいて溶接品質を管理するスポット溶接ロボットの制御装置であって、
    予め設定された溶接手順に従ってスポット溶接ロボットの動作を制御するロボット制御部と、前記溶接手順の溶接工程における溶接時間を制御し、前記溶接手順の溶接工程において少なくとも前記ピーク温度を含む溶接結果データを出力する溶接タイマとを有し、
    前記ロボット制御部は、前記溶接タイマより取得した溶接結果データと前記溶接工程における前記溶接手順とを関連付けて記憶する記憶手段と、少なくとも前記ピーク温度に対する範囲を含む検索条件が入力される入力手段と、前記入力される検索条件を満たす溶接結果データを前記記憶手段から検索する検索手段と、前記検索される溶接結果データと該溶接結果データを特定する溶接工程とを表示画面に表示させる表示手段と、を備えることを特徴とするスポット溶接ロボットの制御装置。
  2. 前記入力手段は、特定の溶接工程又は特定の期間を検索条件として入力可能であり、前記検索手段は、前記検索条件に基づいて溶接結果データを検索することを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接ロボットの制御装置。
  3. 前記表示手段により表示される溶接工程を選択する選択手段と、前記選択される溶接工程の溶接結果データを前記記憶手段より取得して前記表示画面に時系列順に表示させる履歴表示手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスポット溶接ロボットの制御装置。
JP2006099743A 2006-03-31 2006-03-31 スポット溶接ロボットの制御装置 Active JP4990547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099743A JP4990547B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 スポット溶接ロボットの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099743A JP4990547B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 スポット溶接ロボットの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007268590A JP2007268590A (ja) 2007-10-18
JP4990547B2 true JP4990547B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=38671927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006099743A Active JP4990547B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 スポット溶接ロボットの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4990547B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5733854B2 (ja) * 2010-09-08 2015-06-10 日本アビオニクス株式会社 溶接電源
US8886359B2 (en) 2011-05-17 2014-11-11 Fanuc Corporation Robot and spot welding robot with learning control function

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0929455A (ja) * 1995-07-19 1997-02-04 Suzuki Motor Corp 溶接条件設定装置
JPH1190643A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Kanto Auto Works Ltd スポット溶接工程用検査装置
JP2001038474A (ja) * 1999-05-26 2001-02-13 Yazaki Corp 溶接状態検査装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007268590A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6583386B1 (en) Method and system for weld monitoring and tracking
US20170284970A1 (en) Weld testing system and method for a welding assembly
US20150108100A1 (en) Method for Monitoring and Controlling a Quality of Spot Welds
JP2008080400A (ja) 溶接電極の損耗を自動的に検出する方法
JP2010253538A (ja) 溶接方法及び溶接装置
KR101609160B1 (ko) 용접로봇을 이용한 자동용접 장치
US20120193330A1 (en) Spot weld data management and monitoring system
JP2022501683A (ja) 産業プロセスの品質監視
US11373262B2 (en) Systems and methods for providing part quality confidence
WO2006006518A1 (ja) アーク溶接ロボット
JP4990547B2 (ja) スポット溶接ロボットの制御装置
JP6971724B2 (ja) 片側スポット溶接装置及び片側スポット溶接方法
CN103370165B (zh) 激光加工方法
JP2019076993A (ja) 工作機械における直動軸の異常診断装置及び異常診断方法、工作機械
CA2847923A1 (en) Process for monitoring at least one machine tool
KR102299203B1 (ko) 입력 스테이션을 포함하는 용접 시스템
JP7302849B2 (ja) 抵抗溶接機の溶接監視システム及び溶接監視方法
US10780523B1 (en) Eddy current monitoring in an additive manufacturing continuous welding system
JP6107675B2 (ja) 溶接品質検査方法と溶接品質検査装置
KR101627143B1 (ko) 용접 장치 및 방법
KR102659416B1 (ko) 카울크로스 부품 용접 품질 검사 방법
KR102680136B1 (ko) 카울크로스 부품 용접 품질 검사 방법
KR20140126572A (ko) 스폿 용접 모니터링방법
JP2007253166A (ja) ナゲットの形成判定方法、スポット溶接方法およびスポット溶接装置
JP2022175516A (ja) 溶接判定装置、溶接判定装置システム、溶接判定方法、及び溶接判定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4990547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250