JP4989411B2 - プレキャストコンクリート部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート部材の接合方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート部材の接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材同士を接合するプレキャストコンクリート部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート部材の接合方法に関する。
鉄筋コンクリート造建物の施工においては、建設作業員の省人化や施工効率の向上を図るために、プレキャスト化された柱部材や梁部材が盛んに用いられている。特に、超高層建物の建築では、施工の合理化が工期短縮やコスト縮減等のために重要なので、プレキャスト化された柱部材や梁部材を用いた施工が有効となる。
例えば、図19に示すような、建物の柱梁接合構造体300が採用されている。柱梁接合構造体300では、プレキャストコンクリート(以降、PCaと記載する)製柱302上に、柱用仕口部304と大梁306とを一体化したPCa製水平構造体308が載置されている。
PCa製水平構造体308上に載置されるPCa製柱310の柱脚部には、柱用スリーブ312が埋込まれている。そして、PCa製柱302から上方に突出するようにして設けられた柱用接続鉄筋316を、柱用仕口部304に形成された鉛直の貫通孔314に貫通させる。さらに、柱用接続鉄筋316の端部をPCa製柱310の柱用スリーブ312に挿入して固定することにより、PCa製柱302とPCa製柱310とを柱用仕口部304を介して接合している。
対向する大梁306には、大梁306の端部から突出するようにして梁用接続鉄筋320がそれぞれ設けられている。そして、この突出した梁用接続鉄筋320の端部同士を機械式継手318で接続し、大梁306同士の接合部に型枠を設けてコンクリートUを後打ちすることにより、大梁306同士を接合している。
また、図20に示すように、特許文献1の建物の柱梁接合構造体322では、PCa製柱324上に、柱用仕口部326と大梁328とを一体化したPCa製水平構造体330が載置されている。
左側に位置するPCa製水平構造体330の梁328端部には梁用スリーブ332が埋め込まれ、右側に位置するPCa製水平構造体330には、梁328端部から突出するようにして梁用接続鉄筋334が設けられている。そして、右側のPCa製水平構造体330を左側へ水平移動し、突出した梁用接続鉄筋334の端部を梁用スリーブ332に挿入して固定することにより、大梁328同士を接合している。
PCa製柱324の柱頭部には、柱用スリーブ338が埋込まれている。そして、PCa製水平構造体330上に載置されるPCa製柱336から下方に突出するように設けられた柱用接続鉄筋340を、柱用仕口部326に形成された鉛直の貫通孔342に貫通させる。さらに、柱用接続鉄筋340の端部をPCa製柱324の柱用スリーブ338に挿入して固定することにより、PCa製柱324とPCa製柱336とを柱用仕口部326を介して接合している。
しかし、図19の柱梁接合構造体300では、PCa製水平構造体308をPCa製柱302上に載置するとPCa製水平構造体308の水平方向の移動が拘束され、また、図20の柱梁接合構造体322では、PCa製柱336をPCa製水平構造体330上に載置するとPCa製柱336の水平方向の移動が拘束されてしまう。
すなわち、上部材(PCa製水平構造体308、PCa製柱336)を下部材(PCa製柱302、PCa製水平構造体330)上に載置した後、建て方精度を向上させるために、この上部材を水平方向に移動させて位置調整をすることが難しくなる。
このことは、柱同士の接合方法においても同様の問題となる。すなわち、図19で示したPCa製柱302とPCa製柱310との接合や、図20で示したPCa製柱324とPCa製柱336との接合を、柱用仕口部304、326を介さずに行う接合構造の場合、上部材(PCa製柱310、336)を下部材(PCa製柱302、324)上に載置したときに、上部材は柱用接続鉄筋316、340によって水平方向の移動が拘束されてしまうので、建て方精度を向上させるために上部材を水平方向に移動させて位置調整をすることが難しい。
特開2004−346587号公報
本発明は係る事実を考慮し、下部材上に載置した上部材を横方向又は水平に移動させることができるプレキャストコンクリート部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート部材の接合方法を提供することを課題とする。
第1態様の発明は、プレキャストコンクリートによって形成された下部材と、プレキャストコンクリートによって形成され、前記下部材上に載置される上部材と、前記下部材又は前記上部材に形成され、孔又は空間からなる挿入部と、前記上部材又は前記下部材に収容されると共に、前記上部材又は前記下部材から引き出されて前記挿入部へ挿入され、前記下部材と前記上部材とを接合する接合部材と、を有することを特徴としている。
第1態様の発明では、プレキャストコンクリートによって形成された下部材上に、プレキャストコンクリートによって形成された上部材が載置される。
下部材又は上部材には、孔又は空間からなる挿入部が形成されている。また、上部材又は下部材には、接合部材が収容されている。
そして、この接合部材が、上部材又は下部材から引き出され、挿入部に挿入されて、下部材と上部材とを接合する。
ここで、下部材上に上部材を載置したときに、接合部材は上部材又は下部材に収容されており、上部材又は下部材から突出していない。
このため、下部材上に載置した上部材を横方向又は水平に移動させることができる。よって、下部材上に上部材を載置した後、建て方精度を向上させるために上部材の位置調整ができる。
第2態様の発明は、前記下部材と前記上部材は、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材であることを特徴としている。
第2態様の発明では、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材の接合に対して、第1態様の作用と効果を得ることができる。
また、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される2つの水平部材を隣り合わせて柱部材上に載置し、これらの水平部材の梁部材同士を接合する場合、接合部材は水平部材の柱梁仕口部材又は柱部材に収容されており、水平部材の柱梁仕口部材又は柱部材から突出していない。これにより、隣り合って配置される水平部材の一方を横方向又は水平に移動させて水平部材の梁部材同士を接合する接合方法を採用することができる。
このような、梁部材(水平部材)を横移動又は水平移動して梁部材同士を接合する方法は、梁部材の端面同士を密着させるか、又は梁部材の端面同士の間に形成される隙間を小さくすることができる。
すなわち、梁部材同士の接合部に型枠を設けてコンクリートを後打ちする作業を無くすことが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
第3態様の発明は、前記接合部材は、前記上部材に収容されると共に、前記下部材と前記上部材とを接合するときに自重により下降して前記下部材に配置された柱鉄筋と前記上部材に配置された柱鉄筋とを接続することを特徴としている。
第3態様の発明では、上部材に接合部材が収容されている。そして、この接合部材が、下部材と上部材とを接合するときに自重により下降し、下部材に配置された柱鉄筋と上部材に配置された柱鉄筋とを接続する。
よって、接合部材が自重により下降して下部材と上部材とを接合するので、接合作業を容易に行うことができる。
また、接合時に接合部材を引き出すために手や工具などを入れる大きな作業空間を上部材に形成しなくてよい。よって、この作業空間をグラウト充填するための手間や型枠設置作業等が不要となる。
第4態様の発明は、前記接合部材は、前記下部材に配置された柱鉄筋と前記上部材に配置された柱鉄筋とを接続する中空管であることを特徴としている。
第4態様の発明では、接合部材を下部材に配置された柱鉄筋と上部材に配置された柱鉄筋とを接続する中空管とすることによって、柱鉄筋同士を確実に接続することができる。また、中空管により柱鉄筋同士を接続した後に、中空管内に硬化材を注入して中空管に柱鉄筋を定着すれば、中空管に柱鉄筋を確実に固定することができる。
第5態様の発明は、前記接合部材は、前記下部材に配置された柱鉄筋と前記上部材に配置された柱鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置されて前記下部材と前記上部材とを接合する棒材であることを特徴としている。
第5態様の発明では、接合部材を下部材に配置された柱鉄筋と上部材に配置された柱鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置された棒材とし、この棒材によって下部材と上部材とを接合する。
よって、下部材及び上部材に設けられた柱鉄筋の配置や本数に大きな拘束を受けることなく、接合部材としての棒材を配置することができる。
第6態様の発明は、プレキャストコンクリートによって形成された下部材とプレキャストコンクリートによって形成されて前記下部材上に載置された上部材とを接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法において、前記上部材又は前記下部材に収容されている接合部材を前記上部材又は前記下部材から引き出し、前記下部材又は前記上部材に形成され孔又は空間からなる挿入部に挿入して前記下部材と前記上部材とを接合することを特徴としている。
第6態様の発明では、プレキャストコンクリートによって形成された下部材上にプレキャストコンクリートによって形成された上部材を載置して、下柱部材と上柱部材とを接合する。
この接合方法では、まず、上部材又は下部材に収容されている接合部材を上部材又は下部材から引き出す。
次に、下部材又は上部材に形成された挿入部に引き出した接合部材を挿入し、下部材と上部材とを接合する。この挿入部は、孔又は空間によって構成されている。
ここで、下部材上に上部材を載置したときに、接合部材は上部材又は下部材に収容されており、上部材又は下部材から突出していない。
このため、下部材上に載置した上部材を横方向又は水平に移動させることができる。よって、下部材上に上部材を載置した後、建て方精度を向上させるために上部材の位置調整ができる。
第7態様の発明は、前記下部材と前記上部材は、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材であることを特徴としている。
第7態様の発明では、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材の接合方法に対して、第6態様と同様の作用と効果を得ることができる。
また、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される2つの水平部材を隣り合わせてそれぞれの柱部材上に載置し、これらの水平部材の梁部材同士を接合する場合、接合部材は水平部材の柱梁仕口部材又は柱部材に収容されており、水平部材の柱梁仕口部材又は柱部材から突出していない。これにより、隣り合って配置される水平部材の一方を横方向又は水平に移動させて、水平部材の梁部材同士を接合する接合方法を採用することができる。
このような、梁部材(水平部材)を横移動又は水平移動して梁部材同士を接合する方法は、梁部材の端面同士を密着させるか、又は梁部材の端面同士の間に形成される隙間を小さくすることができる。
すなわち、梁部材同士の接合部に型枠を設けてコンクリートを後打ちする作業を無くすことが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
第8態様の発明は、前記接合部材は、前記下部材に配置された柱鉄筋と前記上部材に配置された柱鉄筋とを接続する中空管であることを特徴としている。
第8態様の発明では、接合部材を下部材に配置された柱鉄筋と上部材に配置された柱鉄筋とを接続する中空管とすることによって、柱鉄筋同士を確実に接続することができる。また、中空管により柱鉄筋同士を接続した後に、中空管内に硬化材を注入して中空管に柱鉄筋を定着すれば、中空管に柱鉄筋を確実に固定することができる。
第9態様の発明は、前記接合部材は、前記下部材に配置された柱鉄筋と前記上部材に配置された柱鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置されて前記下部材と前記上部材とを接合する棒材であることを特徴としている。
第9態様の発明では、接合部材を下部材に配置された柱鉄筋と上部材に配置された柱鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置された棒材とし、この棒材によって下部材と上部材とを接合する。
よって、下部材及び上部材に設けられた柱鉄筋の配置や本数に大きな拘束を受けることなく、接合部材としての棒材を配置することができる。
本発明は上記構成としたので、下部材上に載置した上部材を横方向又は水平に移動させることができる。
図面を参照しながら、本発明のプレキャストコンクリート部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート部材の接合方法を説明する。なお、本実施形態において、下部材及び上部材をプレキャストコンクリート(以降、PCaと記載する)製の柱部材や柱梁仕口部材としたように、本実施形態は、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート、及びプレストレストコンクリート等のさまざまなPCa製の柱部材や柱梁仕口部材に対して適用することができる。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1(A)の正面図に示すように、PCa部材の接合構造10では、PCaによって形成された下部材としての下柱部材12上に、PCaによって形成された上部材としての上柱部材14が載置される。下柱部材12の上端面の四隅には、図2に示すように、雌ネジ16が形成されており、この雌ネジ16にねじ込んだボルト18のねじ込み量によって、上柱部材14の設置高さを調整する。
図1(A)のA−A断面図である図3に示すように、上柱部材14の内部には、上柱部材14の外周に沿って12本の柱鉄筋24が配置されている。図1(A)に示すように、柱鉄筋24は、この柱鉄筋24の下端部が上柱部材14の下端面から突出しないように配置されている。
また、上柱部材14の下端部には、上柱部材14の下端面から突出しないように上柱部材14の外周に沿って12本のシース管20が埋設され、これにより孔22を形成している。
シース管20と柱鉄筋24の中心位置の平面配置は同じになっており、各シース管20に柱鉄筋24がそれぞれ挿入されている。また、シース管20及び柱鉄筋24を囲むせん断補強筋34が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、シース管20、柱鉄筋24、及びせん断補強筋34が上柱部材14を形成するコンクリートVによって一体となっている。
下柱部材12の内部には、下柱部材12の外周に沿って12本の柱鉄筋28が配置されている。柱鉄筋28は、この柱鉄筋28の上端部が下柱部材12の上端面から突出しないように配置されている。
また、下柱部材12の上端部には、下柱部材12の上端面から突出しないように下柱部材12の外周に沿って12本のシース管30が埋設され、これにより挿入部としての孔32を形成している。
シース管30と柱鉄筋28の中心位置の平面配置は同じになっており、各シース管30に柱鉄筋28がそれぞれ挿入されている。また、シース管30及び柱鉄筋28を囲むせん断補強筋36が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、シース管30、柱鉄筋28、及びせん断補強筋36が下柱部材12を形成するコンクリートVによって一体となっている。
柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさは同じであり、シース管20とシース管30の内径及び外径の大きさは同じである。また、柱鉄筋24と柱鉄筋28の平面配置、及びシース管20とシース管30の平面配置は同じになっている。すなわち、柱鉄筋24と柱鉄筋28の端面同士、及びシース管20とシース管30の端部開口面同士は対向している。
シース管20によって形成された孔22には、接合部材としての中空管26が収容されている。すなわち、上柱部材14に中空管26が収容されている。中空管26は、柱鉄筋24、28をねじ込まずに挿入可能な差し込み式の機械式継手となっており、図1(A)の状態で、柱鉄筋24が中空管26に挿入されている。
また、下柱部材12の側面には、後に説明するグラウト注入孔44が形成され、上柱部材14の側面には、後に説明するグラウト排出孔40が形成されている。グラウト注入孔44は孔32の下部に、グラウト排出孔40は孔22の上部にそれぞれつながっている。
なお、柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさや、シース管20とシース管30の内径及び外径の大きさは同じでなくてもよい。柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさが異なっている場合には、異なった径の柱鉄筋同士の接続が可能な中空管を用いればよい。
次に、本発明の第1の実施形態の作用及び効果について説明する。
PCa部材の接合方法では、まず、図1(A)に示すように、下柱部材12上に上柱部材14を載置する。
次に、下柱部材12と上柱部材14とを接合する。接合方法は、図1(A)、(B)に示すように、上柱部材14の孔22に収容されている中空管26を自重によって下降させ、上柱部材14の孔22から中空管26を引き出して下柱部材12の上端部に形成された挿入部としての孔32に挿入する。このとき、下柱部材12に設けられた柱鉄筋28の端部が中空管26に挿入される。図1(A)は、下柱部材12と上柱部材14とを接合する前の状況を示し、図1(B)は、下柱部材12と上柱部材14とを接合した状況を示している。
図4(A)に示すように、下柱部材12と上柱部材14とを接合する前の図1(A)の状態では、紐38により、上柱部材14に略水平に形成されたグラウト排出孔40を介して上柱部材14の側面と中空管26の上端部とがつながれ、中空管26が孔22の上方から吊り下げられている。このとき、中空管26は、下端部が上柱部材14の下端面から突出しないように孔22に収容されている。
よって、下柱部材12上に上柱部材14を載置したときに、中空管26は上柱部材14の孔22に収容されており、上柱部材14から突出していない。これにより、下柱部材12上に載置した上柱部材14を横方向又は水平に移動させることができる。すなわち、下柱部材12上に上柱部材14を載置した後、上柱部材14の位置調整ができる。
図4(A)の状態における上柱部材14の側面への紐38端部の固定を解くか、または紐38を切断することによって、図4(B)に示すように中空管26は自重により下降し、下柱部材12の上端部に形成された孔32に挿入されると共に、下柱部材12に設けられた柱鉄筋28の端部が中空管26に挿入される。これによって、下柱部材12と上柱部材14とが接合される。
よって、下柱部材12に設けられた柱鉄筋28と、上柱部材14に設けられた柱鉄筋24とを中空管26により確実に接続することができる。
また、接合部材としての中空管26が自重により下降して下柱部材12と上柱部材14とを接合するので、接合作業を容易に行うことができる。
また、接合時に中空間26を引き出すために手等を入れる大きな作業空間を上柱部材14に形成しなくてよい。よって、この作業空間をグラウト充填するための手間や型枠設置作業等が不要となる。
孔32に挿入された中空管26に、下柱部材12に設けられた柱鉄筋28の端部が挿入された後、図4(C)に示すように、上柱部材14の下端面と下柱部材12の上端面との間に形成される隙間空間Sの外周部をエアーホース42や型枠等によって塞ぐ。さらに、下柱部材12に略水平に形成されたグラウト注入孔44から硬化材Wを注入し、余分な硬化材Wをグラウト排出孔40から排出させて、孔32、22内、中空管26内、及び隙間空間S内に硬化材Wを充填する。そして、充填した硬化材Wを硬化させて中空管26に柱鉄筋28、24の端部を定着する。
第1の実施形態では、下部材を下柱部材12とし、上部材を上柱部材14として、下柱部材12と上柱部材14とを接合する例を示したが、図5、6に示すような、柱部材と、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される水平部材との接合にこの接合構造を用いてもよい。
図5のPCa部材の接合構造58では、PCa製の柱梁仕口部材48と、柱梁仕口部材48の左右側面から張り出すようにして設けられたPCa製の梁部材50、52とが一体となった水平部材46の柱梁仕口部材48を下部材としている。
柱梁仕口部材48の内部には、柱梁仕口部材48の外周に沿って12本の柱鉄筋28が配置されている。柱鉄筋28は、この柱鉄筋28の上端部が柱梁仕口部材48の上端面から突出しないように配置されている。
また、柱梁仕口部材48の上端部には、柱梁仕口部材48の上端面から突出しないように柱梁仕口部材48の外周に沿って12本のシース管30が埋設され、これにより挿入部としての孔32を形成している。
シース管30と柱鉄筋28の中心位置の平面配置は、図1で示した下柱部材12に設けられたシース管30と柱鉄筋28の中心位置の平面配置と同じである。また、シース管30及び柱鉄筋28を囲むせん断補強筋36が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、シース管30、柱鉄筋28、及びせん断補強筋36が水平部材46を形成するコンクリートVによって一体となっている。
そして、水平部材46の柱梁仕口部材48上に上柱部材14を載置した後に、上柱部材14に設けられたシース管20の孔22に収容されている中空管26を自重によって下降させ、孔22から引き出して柱梁仕口部材48の上端部に設けられたシース管30の挿入部としての孔32に挿入する。このとき、柱梁仕口部材48に設けられた柱鉄筋28が中空間26に挿入される。さらに、硬化材Wにより中空管26に柱鉄筋24、28を定着して、水平部材46の柱梁仕口部材48と上柱部材14とを接合する。
図6のPCa部材の接合構造60では、PCa製の柱梁仕口部材56と、柱梁仕口部材56の左右側面から張り出すようにして設けられたPCa製の梁部材50、52とが一体となった水平部材54の柱梁仕口部材56を上部材としている。
柱梁仕口部材56の内部には、柱梁仕口部材56の外周に沿って12本の柱鉄筋24が配置されている。柱鉄筋24は、この柱鉄筋24の下端部が柱梁仕口部材56の下端面から突出しないように配置されている。
また、柱梁仕口部材56の下端部には、柱梁仕口部材56の下端面から突出しないように柱梁仕口部材56の外周に沿って12本のシース管20が埋設され、これにより孔22を形成している。
シース管20と柱鉄筋24の中心位置の平面配置は、図1に示された上柱部材14に設けられたシース管20と柱鉄筋24の中心位置の平面配置と同じである。また、シース管20及び柱鉄筋24を囲むせん断補強筋34が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、シース管20、柱鉄筋24、及びせん断補強筋34が水平部材54を形成するコンクリートVによって一体となっている。
シース管20によって形成された孔22には、接合部材としての中空管26が収容されている。そして、下柱部材12上に水平部材54の柱梁仕口部材56を載置した後に、柱梁仕口部材56に設けられたシース管20の孔22に収容されている中空管26を自重によって下降させ、柱梁仕口部材56から引き出して下柱部材12の上端部に設けられたシース管30の挿入部としての孔32に挿入する。このとき、下柱部材12に設けられた柱鉄筋28が中空管26に挿入される。さらに、硬化材Wにより中空管26に柱鉄筋24、28を定着して、下柱部材12と水平部材54の柱梁仕口部材56とを接合する。
図6で示したPCa部材の接合構造60において、水平部材54を隣り合わせて下柱部材12上に2つ載置し、これらの水平部材54の梁部材同士(梁部材50と梁部材52)を接合する場合(例えば、図20で示したような梁部材同士の接合方法を用いた場合)、接合部材としての中空管26は水平部材54の柱梁仕口部材56に収容されており、水平部材54の柱梁仕口部材56から突出していない。これにより、隣り合って配置される水平部材54の一方を水平方向に移動させて、水平部材54の梁部材同士を接合することができる。
また、PCa部材の接合構造60は、図19で示したような在来の梁部材同士の接合方法と併用して用いてもよい。
このように、第1の実施形態のPCa部材の接合構造60は、水平部材を上下方向、横方向、又は水平に移動させて水平部材の梁部材同士を接合するさまざまな梁部材の接合方法と併用して用いることができる。第1の実施形態のPCa部材の接合構造60は、水平部材を下柱部材上に載置するとき、及び水平部材を下柱部材上に載置した後に横移動又は水平移動が可能であるので、水平部材を横方向又は水平に移動させて水平部材の梁部材同士を接合する場合に特に有効となる。
このような、梁部材(水平部材)を横移動又は水平移動して梁部材同士を接合する方法は、梁部材の端面同士を密着させるか、又は梁部材の端面同士の間に形成される隙間を小さくすることができる。
すなわち、梁部材同士の接合部に型枠を設けてコンクリートを後打ちする作業を無くすことが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
なお、第1の実施形態では、上部材(上柱部材14又は水平部材54の柱梁仕口部材56)に設けられたシース管20の孔22に接合部材としての中空管26を収容し、この孔22から下方に中空管26を引き出して、下部材(下柱部材12又は水平部材46の柱梁仕口部材48)に設けられたシース管30の挿入部としての孔32に挿入する例を示したが、下部材に形成された孔に接合部材としての中空管を収容し、この下柱部材の孔から上方に中空管を引き出して、上部材に形成された挿入部としての孔に挿入するようにしてもよい。例えば、図7に示すように、下柱部材12と上柱部材14との接合であれば、下柱部材12に設けられたシース管68によって形成された孔62に接合部材としての中空管26を収容し、この下柱部材12の孔62から上方に中空管26を引き出して、上柱部材14に設けられたシース管70によって形成された挿入部としての孔64に挿入するようにしてもよい。
この場合には、一端が下柱部材12の側面に固定された紐66の他端を中空管26の下端部に固定し、紐66を上方に引き上げることによって中空管26を上方へ引き出せばよい(図7(B)を参照のこと)。上部材に中空管26を収容するようにすれば、上部材を屋外で保管するときに、孔22に雨水等が溜らないので中空管26が錆びるのを防ぐことができるので好ましい。
また、紐38によって、上柱部材14又は水平部材54に設けられたシース管20の孔22に接合部材としての中空管26を収容し、部材同士を接合するときにこの中空管26を下方に引き出す例を示したが、部材同士を接合するときまでは中空管26を上部材又は下部材に収納した状態を維持し、必要なとき(部材同士を接合するとき)に、中空管26を引き出せる方法であればよい。
また、下柱部材12又は水平部材46の柱梁仕口部材48に設けられた挿入部としての孔32を埋設されたシース管30によって形成した例を示したが、中空管26が挿入できる孔が形成されればよく、シース管以外の管材を埋設してもよい。また、孔を形成する位置に円柱状の部材を配置しておき、コンクリートが硬化した後にこの円柱状の部材を取り除くことによって孔を形成してもよい。また、穿孔により孔を形成してもよい。
また、上柱部材14又は水平部材54の柱梁仕口部材56に設けられた孔22を、埋設されたシース管20によって形成した例を示したが、中空管26が収容できる孔が形成されればよく、シース管以外の管材を埋設してもよい。また、孔を形成する位置に円柱状の部材を配置しておき、コンクリートが硬化した後にこの円柱状の部材を取り除くことによって孔を形成してもよい。また、穿孔により孔を形成してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1実施形態の接合部材の挿入部としての孔32を空間にしたものである。したがって、第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図8(A)の正面図に示すように、PCa部材の接合構造72では、PCaによって形成された下部材としての下柱部材74上に、Pcaによって形成された上部材としての上柱部材76が載置される。
図8(B)のB−B断面図である図9に示すように、上柱部材76の内部には、上柱部材76の外周に沿って12本の柱鉄筋24が配置されている。図8(A)に示すように、柱鉄筋24は、この柱鉄筋24の下端部が上柱部材76の下端面から突出しないように配置されている。
上柱部材76の下端部には直方体状の空間Pが形成され、この空間P内に柱鉄筋24の端部が突出している。上柱部材76の下端面には開口部78が設けられ、上柱部材76の下端部側面の一面には開口部80が設けられている。そして、この開口部78、80が空間Pとつながっている。すなわち、空間Pの3つの側面が壁で覆われている。
また、柱鉄筋24を囲むようにせん断補強筋34が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、柱鉄筋24及びせん断補強筋34が上柱部材76を形成するコンクリートVによって一体となっている。
下柱部材74の内部には、下柱部材74の外周に沿って12本の柱鉄筋28が配置されている。柱鉄筋28は、この柱鉄筋28の上端部が下柱部材74の上端面から突出しないように配置されている。
下柱部材74の上端部には挿入部としての直方体状の空間Qが形成され、この空間Q内に柱鉄筋28の端部が突出している。下柱部材74の上端面には開口部82が設けられ、下柱部材74の上端部側面の一方には開口部84が設けられている。そして、この開口部82、84が空間Qとつながっている。すなわち、空間Qの3つの側面が壁で覆われている。
また、柱鉄筋28を囲むようにせん断補強筋36が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、柱鉄筋28及びせん断補強筋36が下柱部材74を形成するコンクリートVによって一体となっている。
柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさは同じであり、柱鉄筋24と柱鉄筋28の平面配置は同じになっている。すなわち、柱鉄筋24と柱鉄筋28の端面同士は対向している。
上柱部材76に形成された空間Pには、12本全ての中空管26が収容されている。すなわち、上柱部材76に接合部材としての中空管26が収容されている。中空管26は、柱鉄筋24、28をねじ込まずに挿入可能な差し込み式の機械式継手となっており、図8(A)の状態で、中空管26は、端部が上柱部材76の下端面から突出しないように、柱鉄筋24に挿入されている。また、この状態で、中空管26を囲むせん断補強筋34が、空間Pの上方で複数重ねて配置されて結束筋等によって中空管26に仮固定されている。
また、第1の実施形態と同様に、下柱部材74の側面には、グラウト注入孔44が形成され、上柱部材76の側面には、グラウト排出孔40が形成されている。グラウト注入孔44は空間Qの下部に、グラウト排出孔40は空間Pの上部にそれぞれつながっている。
なお、柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさは同じでなくてもよい。柱鉄筋24と柱鉄筋28の径の大きさが異なっている場合には、異なった径の柱鉄筋同士の接続が可能な中空管を用いればよい。
次に、本発明の第2の実施形態の作用及び効果について説明する。
PCa部材の接合方法では、まず、図8(A)に示すように、下柱部材74上に上柱部材76を載置する。
次に、下柱部材74と上柱部材76とを接合する。接合方法は、図8(A)、(B)に示すように、上柱部材76の下端部に形成された空間Pに収容されている中空管26を自重によって下降させ、上柱部材76の空間Pから引き出して下柱部材74の上端部に形成された挿入部としての空間Qに挿入する。このとき、下柱部材74に設けられた柱鉄筋28の端部が中空管26に挿入される。図8(A)は、下柱部材74と上柱部材76とを接合する前の状況を示し、図8(B)は、下柱部材74と上柱部材76とを接合した状況を示している。
中空管26の空間Pへの収容方法や空間Pからの引き出し方法は、図4で示した方法と同様である。
よって、下柱部材74に設けられた柱鉄筋28と、上柱部材76に設けられた柱鉄筋24とを中空管26により確実に接続することができる。
また、接合部材としての中空管26が自重により下降して下柱部材74と上柱部材76とを接合するので、接合作業を容易に行うことができる。
また、下柱部材74上に上柱部材76を載置したときに、中空管26は上柱部材76に形成された空間Pに収容されており、上柱部材76から突出していない。これにより、下柱部材74上に載置した上柱部材76を横方向又は水平に移動させることができる。すなわち、下柱部材74上に上柱部材76を載置した後、上柱部材76の位置調整ができる。
次に、下柱部材74の上端部に形成された空間Qに挿入された中空管26に、下柱部材74に設けられた柱鉄筋28の端部が挿入された後、開口部80、84から空間P、Qに手や工具などを入れて、柱鉄筋24及び中空管26を囲むように、図8(A)の状態において空間Pの上方に重ねられていたせん断補強筋34を鉛直方向に一定の間隔で配置する。そして、このせん断補強筋34を結束線等で柱鉄筋24や中空管26に固定する(図8(B)の状態)。
次に、上柱部材76の下端面と下柱部材74の上端面との間に形成される隙間空間Sの外周部をエアーホース42や型枠等によって塞ぎ、また、開口部80、84を型枠で塞ぐ。さらに、下柱部材74に略水平に形成されたグラウト注入孔44から硬化材Wを注入し、余分な硬化材Wを上柱部材76に略水平に形成されたグラウト排出孔40から排出させて、空間P、Q内、中空管26内、及び隙間空間S内に硬化材Wを充填する。そして、充填した硬化材Wを硬化させて中空管26に柱鉄筋28、24の端部を定着し、中空管26、柱鉄筋24、28、及びせん断補強筋34、36を一体化する。
なお、第2の実施形態では、下部材を下柱部材74とし、上部材を上柱部材76として、下柱部材74と上柱部材76とを接合する例を示したが、柱部材と、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される水平部材との接合にこの接合構造を用いてもよい。
例えば、図10に示すPCa部材の接合構造86のように、PCa製の柱梁仕口部材90と、柱梁仕口部材90の左右側面から張り出すようにして設けられたPCa製の梁部材50、52とが一体となった水平部材88の柱梁仕口部材90を下部材としてもよい。
また、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される水平部材の柱梁仕口部材を上部材とし、この水平部材の柱梁仕口部材に収容された接合部材を引き出して下部材の挿入部に挿入するPCa部材の接合構造にした場合には、下柱部材上に隣り合って載置される2つの水平部材の一方を上下方向、横方向、又は水平に移動させて、移動させた水平部材の梁部材と他方の水平部材の梁部材とを接合するさまざまな梁部材の接合方法と併用して用いることができる。このPCa部材の接合構造は、水平部材を下柱部材上に載置するとき、及び水平部材を下柱部材上に載置した後に横移動又は水平移動が可能であるので、水平部材を横方向又は水平に移動させて水平部材の梁部材同士を接合する場合に特に有効となる。
このような、梁部材(水平部材)を横移動又は水平移動して梁部材同士を接合する方法は、梁部材の端面同士を密着させるか、又は梁部材の端面同士の間に形成される隙間を小さくすることができる。
すなわち、梁部材同士の接合部に型枠を設けてコンクリートを後打ちする作業を無くすことが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
また、上部材(上柱部材76)に形成された空間Pに接合部材としての中空管26を収容し、この空間Pから下方に中空管26を引き出して、下部材(下柱部材74又は水平部材88の柱梁仕口部材90)に形成された挿入部としての空間Qに挿入する例を示したが、下部材に形成された空間に接合部材としての中空管を収容し、この下柱部材の空間から上方に中空管を引き出して、上部材に形成された挿入部としての空間に挿入するようにしてもよい。
また、上柱部材76に形成する空間Pの形状や大きさは、1つ以上の中空管26を収容できる形状や大きさであればよく、12本全ての中空管26を収容できる空間でもよいし、1つ以上の中空管26を収容する空間を複数設けてもよい。また、下柱部材74又は水平部材88の柱梁仕口部材90に形成する空間Qの形状や大きさは、1つ以上の中空管26を挿入できる形状や大きさであればよく、12本全ての中空管26を挿入できる空間でもよいし、1つ以上の中空管26を挿入する空間を複数設けてもよい。
例えば、図11、及び図11のC−C断面である図12に示すようなPCa部材の接合構造92としてもよい。PCa部材の接合構造92では、上柱部材94の上部と一体となった直方体状のコンクリートブロック96を上柱部材94の下部中央に残して、接合部材としての中空管26を収容する空間Mを上柱部材94の下部周囲に形成している。また、下柱部材98の下部と一体となった直方体状のコンクリートブロック100を下柱部材98の上部中央に残して、接合部材としての中空管26が挿入される空間Nが下柱部材98の上部周囲に形成されている。
接合部材としての中空管26による接合方法は、図8のPCa部材の接合構造72と同様である。空間M、Nに硬化材Wを充填する場合には、空間M、Nの周囲を型枠で覆う。PCa部材の接合構造92では、空間M、Nの周囲が開放されているので接合作業が行い易く、コンクリートブロック96、100によって充填する硬化材の量が少なくて済む。
また、上柱部材76に設けられた開口部80、及び下柱部材74に設けられた開口部84は、上柱部材76や下柱部材74の外部から空間P、Q内に手や工具などを入れて、せん断補強筋34、36を配置する作業等が可能な大きさであればよく、複数設けてもよい。大きな開口部を設ければ作業がし易くなるし、開口部が少なければ型枠設置の作業手間が少なくて済む。
また、空間P、Qを覆う側壁の内側にコッターを設ければ、硬化材を充填した後に、硬化した硬化材と側壁との接合強度が増すので好ましい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、第1実施形態の接合部材を棒材にしたものである。したがって、第3の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図13(A)の正面図に示すように、PCa部材の接合構造102では、PCaによって形成された下部材としての下柱部材104上に、Pcaによって形成された上部材としての上柱部材106が載置される。
上柱部材106の内部には、上柱部材106の外周に沿って12本の柱鉄筋24が配置されている。図13(A)に示すように、柱鉄筋24は、この柱鉄筋24の下端部が上柱部材106の下端面から突出しないように配置されている。
上柱部材106の下端部には、上柱部材106の下端面から突出しないように上柱部材106の外周に沿って12本の中空管108が埋設され、これにより孔110を形成している。中空管108は、隣り合った柱鉄筋24の間に配置されている。
また、柱鉄筋24及び中空管108を囲むせん断補強筋34が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、上柱部材106を形成するコンクリートVによって一体となっている。
下柱部材104の内部には、下柱部材104の外周に沿って12本の柱鉄筋28が配置されている。図13(A)に示すように、柱鉄筋28は、この柱鉄筋28の上端部が下柱部材104の上端面から突出しないように配置されている。
下柱部材104の上端部には、下柱部材104の上端面から突出しないように下柱部材104の外周に沿って12本の中空管112が埋設され、これにより孔114を形成している。中空管112は、隣り合った柱鉄筋28の間に配置されている。また、中空管112の孔114の下端部には、下柱部材104の内部に埋設され柱鉄筋28と略平行に配置された鉄筋棒118が挿入されている。
また、柱鉄筋28及び中空管112を囲むせん断補強筋36が鉛直方向に一定の間隔で複数配置され、下柱部材104を形成するコンクリートVによって一体となっている。
柱鉄筋24と柱鉄筋28の径は同じであり、中空管108と中空管112の内径及び外径は同じである。また、柱鉄筋24と柱鉄筋28の中心位置の平面配置、及び中空管108と中空管112の中心位置の平面配置は同じになっている。すなわち、柱鉄筋24と柱鉄筋28の端面同士、及び中空管108と中空管112の端部開口面同士は対向している。
上柱部材106に設けられた中空管108の孔110には、接合部材としての棒材である鉄筋棒116が収容されている。すなわち、上柱部材106に接合部材としての鉄筋棒116が収容されている。中空管108、112は、柱鉄棒116をねじ込まずに挿入可能な差し込み式の機械式継手となっており、図13(A)の状態で、鉄筋棒116は、端部が上柱部材106の下端面から突出しないように、中空管108の孔110に挿入されている。
また、第1の実施形態と同様に、下柱部材104の側面には、グラウト注入孔44が形成され、上柱部材106の側面には、グラウト排出孔40が形成されている。グラウト注入孔44は中空管112の孔114の下部に、グラウト排出孔40は中空管108の孔110の上部にそれぞれつながっている。
次に、本発明の第3の実施形態の作用及び効果について説明する。
PCa部材の接合方法では、まず、図13(A)に示すように、下柱部材104上に上柱部材106を載置する。
次に、下柱部材104と上柱部材106とを接合する。接合方法は、図13(A)、(B)に示すように、上柱部材106に設けられた中空管108の孔110に収容されている棒材としての鉄筋棒116を自重によって下降させ、中空管108の孔110からこの鉄筋棒116を下方に引き出して、下柱部材104の上端部に設けられた中空管112の挿入部としての孔114に挿入する。図13(A)は、下柱部材104と上柱部材106とを接合する前の状況を示し、図13(B)は、下柱部材104と上柱部材106とを接合した状況を示している。
図13(B)の状態で、接合部材としての鉄筋棒116は、下柱部材104に配置された柱鉄筋28と上部材に配置された柱鉄筋24とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置されて下部材としての下柱部材104と上部材としての上柱部材106とを接合する。
上柱部材106に設けられた中空管108の孔110への鉄筋棒116の収容方法や孔110からの鉄筋棒116の引き出し方法は、図4で示した方法と同様である。この場合には、紐38の端部を鉄筋棒116の上端部に固定し、上柱部材106の側面と鉄筋棒116の上端部とを紐38で繋いで、孔110の上方から鉄筋棒116を吊り下げるようにすればよい。
よって、下柱部材104及び上柱部材106に設けられた柱鉄筋28、24の配置や本数に大きな拘束を受けることなく、接合部材としての鉄筋棒116を配置することができる。
また、接合部材としての鉄筋棒116が自重により下降して下柱部材104と上柱部材106とを接合するので、接合作業を容易に行うことができる。
また、下柱部材104上に上柱部材106を載置したときに、鉄筋棒116は上柱部材106に設けられた中空管108の孔110に収容されており、上柱部材106から突出していない。これにより、下柱部材104上に載置した上柱部材106を横方向又は水平に移動させることができる。すなわち、下柱部材104上に上柱部材106を載置した後、上柱部材106の位置調整ができる。
次に、上柱部材106の下端面と下柱部材104の上端面との間に形成される隙間空間Sの外周部をエアーホース42や型枠等によって塞ぎ、下柱部材104に略水平に形成されたグラウト注入孔44から硬化材Wを注入し、余分な硬化材Wを上柱部材106に略水平に形成されたグラウト排出孔40から排出させて、中空管108、112内、及び隙間空間S内に硬化材Wを充填する。そして、充填した硬化材Wを硬化させて中空管108、112に柱鉄筋116を定着する。
下柱部材104と上柱部材106とが接合された図13(B)の状態で、上柱部材102内において鉄筋棒116と柱鉄筋24とが重なり合う長さLを鉄筋棒116及び柱鉄筋24の径の中で最も小さい径の40倍程度以上となるようにし、下柱部材104内において鉄筋棒116、118と柱鉄筋28とが重なり合う長さLを鉄筋棒116、118及び柱鉄筋28の径の中で最も小さい径の40倍程度以上となるようにするのが、十分な接合強度を確保する上で好ましい。
また、柱鉄筋24、28よりも鉄筋棒116、118の本数が少なくなる場合には、鉄筋棒116、118の径を太くするのが、十分な接合強度を確保する上で好ましい。
なお、第3の実施形態では、下部材を下柱部材104とし、上部材を上柱部材106として、下柱部材104と上柱部材106とを接合する例を示したが、柱部材と、柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材に一体化した梁部材によって構成される水平部材との接合にこの接合構造を用いてもよい。
例えば、図14に示すPCa部材の接合構造120のように、PCa製の柱梁仕口部材124と、柱梁仕口部材124の左右側面から張り出すようにして設けられたPCa製の梁部材50、52とが一体となった水平部材122の柱梁仕口部材124を下部材としてもよい。
また、上部材を柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した梁部材によって構成される水平部材の柱梁仕口部材とし、この水平部材の柱梁仕口部材に収容された接合部材を引き出して下部材の挿入部に挿入するPCa部材の接合構造にした場合には、下柱部材上に隣り合って載置される2つの水平部材の一方を上下方向、横方向、又は水平に移動させて、移動させた水平部材の梁部材と他方の水平部材の梁部材とを接合するさまざまな梁部材の接合方法と併用して用いることができる。このPCa部材の接合構造は、水平部材を下柱部材上に載置するとき、及び水平部材を下柱部材上に載置した後に水平移動が可能であるので、水平部材を横方向又は水平に移動させて水平部材の梁部材同士を接合する場合に特に有効となる。
このような、梁部材(水平部材)を横移動又は水平移動して梁部材同士を接合する方法は、梁部材の端面同士を密着させるか、又は梁部材の端面同士の間に形成される隙間を小さくすることができる。
すなわち、梁部材同士の接合部に型枠を設けてコンクリートを後打ちする作業を無くすことが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
また、下柱部材104又は水平部材122の柱梁仕口部材124に設けられた挿入部としての孔114を埋設された中空管112によって形成した例を示したが、鉄筋棒116が挿入できる孔が形成されればよい。例えば、孔を形成する位置に円柱状の部材を配置しておき、コンクリートが硬化した後にこの円柱状の部材を取り除くことによって孔を形成してもよい。また、穿孔により孔を形成してもよい。また、挿入部を1つ以上の鉄筋棒116が挿入できる空間としてもよい。
また、上柱部材106に設けられた孔110を、埋設された中空管108によって形成した例を示したが、鉄筋棒116が収容できる孔が形成されればよい。例えば、孔を形成する位置に円柱状の部材を配置しておき、コンクリートが硬化した後にこの円柱状の部材を取り除くことによって孔を形成してもよい。また、穿孔により孔を形成してもよい。また、1つ以上の鉄筋棒116が収容できる空間としてもよい。
また、上部材(上柱部材106)に設けられた中空管108によって形成された孔110に接合部材としての鉄筋棒116を収容し、この孔110から下方に鉄筋棒116を引き出して、下部材(下柱部材104又は水平部材122の柱梁仕口部材124)に設けられた中空管112の挿入部としての孔114にこの鉄筋棒116を挿入する例を示したが、下部材に設けられた孔に接合部材としての鉄筋棒116を収容し、この下部材の孔から上方に鉄筋棒116を引き出して、上部材に形成された挿入部としての孔に挿入するようにしてもよい。
なお、第1〜第3の実施形態で示された、柱鉄筋24、28、及びせん断補強筋34、36の配置、径の大きさ、形状等は、各部材に求められる強度に応じて適宜決めればよい。
また、第1及び第2の実施形態では、接合させる部材に設けられた柱鉄筋24と柱鉄筋28との全てを中空管26によって接合した例を示したが、十分な接合強度が得られれば、全ての柱鉄筋同士を接合しなくてもよい。中空管26の配置や本数は適宜決めればよい。接合強度上、コーナー部に配置された柱鉄筋同士を接合するのが好ましい。
また、第1〜第3の実施形態では、下柱部材12、74、98、104、水平部材46、88の柱梁仕口部材48、90の上端面に設けられたボルト18は、これらの部材上に載置する部材の設置高さを調整できるものであればよい。また、このボルト18をなくして、接合される部材の端面同士が密着するようにしてもよい。施工上、接合される部材の端面間に20mm程度の隙間を設けるのが好ましい。
また、第1〜第3の実施形態では、水平部材46、54、88、122を、柱梁仕口部材48、56、90、124、及びこの柱梁仕口部材の左右側面から張り出した2つの梁部材50、52によって構成した例を示したが、柱梁仕口部材と一体化される梁部材の数や配置はこれに限らない。柱梁仕口部材及びこの柱梁仕口部材と一体化した1つ以上の梁部材により構成されるさまざまな形状の水平部材を第1〜第3の実施形態に用いてもよい。
また、第1〜第3の実施形態では、中空管26、108、112を差し込み式の機械式継手としたが、中空管の内壁に柱鉄筋をねじ込む雌ネジが形成されているねじ込み式の機械式継手としてもよい。
中空管をねじ込み式の機械式継手とした場合、第2の実施形態では、空間P、Q、M、Nが形成され、開口部からこの空間P、Q、M、Nに手や工具などを入れることができるので、柱鉄筋28に中空管26をねじ込む作業を容易に行うことができる。また、第3の実施形態において、中空管108、112をねじ込み式の機械式継手とする場合には、図15、及び図15のD−D断面である図16に示すようなPCa部材の接合構造126や、図17、及び図17のE−E断面である図18に示すようなPCa部材の接合構造128にすれば、開口部から空間に手や工具などを入れることが可能になるので、中空管112に鉄筋棒116をねじ込む作業を容易に行うことができる。
中空管26、108、112をねじ込み式の機械式継手とした場合でも、ボールネジのように、柱鉄筋24、28と中空管26との間、又は鉄筋棒116と中空管108、112との間の摩擦を軽減できるようにグリースなどを縫っておけば、中空管26、鉄筋棒116を自重によって下降させて、柱鉄筋28、中空管112にねじ込ませることができる。
図15のPCa部材の接合構造126では、下柱部材104上に載置される上柱部材130に、この上柱部材130の下端部付近の側面に設けられた開口部132を有する空間Fを形成している。また、図17のPCa部材の接合構造128では、下柱部材104上に載置される上柱部材134の下端部付近の周囲に、上柱部材134の上部と一体化された直方体状のコンクリートブロック136を残して開口部138を有する空間Gを形成している。
また、第1〜第3の実施形態における硬化材Wには、一般に用いられているグラウト材を用いればよく、モルタル、エポキシ樹脂等を使用することができる。
また、第1〜第3の実施形態における柱鉄筋24、28は、部材内に設けられているものであればよく、部材内に埋設された柱鉄筋でもよいし、部材に形成された貫通孔に挿入され挿入後に硬化材で部材に定着する柱鉄筋でもよい。
また、第1〜第3の実施形態で示したPCa部材の接合構造10、58、60、72、86、92、102、120、126、128は、建物の一部に用いてもよいし、全てに用いてもよい。これらのPCa部材の接合構造を用いて建物を施工することにより、施工品質が向上した建物を構築することができる。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1〜第3の実施形態の実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の設置高さ調整方法を示す説明図である。 図1(A)のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法の変形例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造を示す正面図である。 図8(B)のB−B断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 図11のC−C断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 図15のD−D断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレキャストコンクリート部材の接合構造の変形例を示す正面図である。 図17のE−E断面図である。 従来の柱梁接合構造体を示す正面図である。 従来の柱梁接合構造体を示す正面図である。
符号の説明
10、58、60、72、86、92、102、120、126、128 プレキャストコンクリート部材の接合構造
12、74、98、104 下柱部材(下部材)
14、76、94、106、130、134 上柱部材(上部材)
24、28 柱鉄筋
26 中空管(接合部材)
32 孔(挿入部)
48、56、90、124 柱梁仕口部材
116 鉄筋棒(棒材、接合部材)
N、Q 空間(挿入部)

Claims (9)

  1. プレキャストコンクリートによって形成された下部材と、
    プレキャストコンクリートによって形成され、前記下部材上に載置される上部材と、
    前記下部材又は前記上部材に形成され、孔又は空間からなる挿入部と、
    前記上部材又は前記下部材に収容されると共に、前記上部材又は前記下部材から引き出されて前記挿入部へ挿入され、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置されて前記下部材と前記上部材とを接合する接合部材と、
    を有することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  2. 前記下部材と前記上部材は、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材であることを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  3. 前記接合部材は、前記上部材に収容されると共に、前記下部材と前記上部材とを接合するときに自重により下降して前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋とを接続することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  4. 前記接合部材は、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋とを接続する中空管であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  5. 前記接合部材は、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋との隣りに配置されて前記下部材と前記上部材とを接合する棒材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  6. プレキャストコンクリートによって形成された下部材とプレキャストコンクリートによって形成されて前記下部材上に載置された上部材とを接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法において、
    前記上部材又は前記下部材に収容されている接合部材を前記上部材又は前記下部材から引き出し、前記下部材又は前記上部材に形成され孔又は空間からなる挿入部に挿入し、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋とのそれぞれに対し長手方向に重なるように配置されて前記下部材と前記上部材とを接合することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合方法。
  7. 前記下部材と前記上部材は、柱部材と柱部材、柱部材と柱梁仕口部材、又は柱梁仕口部材と柱部材であることを特徴とする請求項6に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
  8. 前記接合部材は、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋とを接続する中空管であることを特徴とする請求項6又は7に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
  9. 前記接合部材は、前記下部材に配置された鉄筋と前記上部材に配置された鉄筋との隣りに配置されて前記下部材と前記上部材とを接合する棒材であることを特徴とする請求項6又は7に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
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