JP4984170B2 - 光半導体素子の実装構造 - Google Patents

光半導体素子の実装構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4984170B2
JP4984170B2 JP2008094936A JP2008094936A JP4984170B2 JP 4984170 B2 JP4984170 B2 JP 4984170B2 JP 2008094936 A JP2008094936 A JP 2008094936A JP 2008094936 A JP2008094936 A JP 2008094936A JP 4984170 B2 JP4984170 B2 JP 4984170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
semiconductor
sealing structure
semiconductor element
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008094936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009252777A (ja
Inventor
清光 小野寺
末広 杉谷
一巳 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008094936A priority Critical patent/JP4984170B2/ja
Publication of JP2009252777A publication Critical patent/JP2009252777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984170B2 publication Critical patent/JP4984170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、光半導体素子の実装構造に関し、特に、光通信、光記憶などに用いる光モジュールの実装構造に関するものである。
図6は、特許文献1の特許第2871320号公報「半導体レーザデバイス」や特許文献2の特開平6−314857号公報「半導体発光装置」に記載されている従来の光半導体素子の実装構造の断面図であり、CANタイプ(気密封止タイプ)と呼ばれる比較的短距離の光通信などに用いられる光半導体素子の実装構造を示している。
化合物半導体からなる発光素子(レーザダイオードLD、発光ダイオードLEDなど)または受光素子(フォトダイオードPDなど)などの光素子2は、セラミックやSiからなるサブマウント41上に実装され、さらに、サブマウント41は、パッケージ筐体である金属ベース44に接続される。また、光素子2は、ボンディングワイヤ47によりリード電極46に接続される。リード電極46は、金属ベース44と低融点ガラス45によって固定され、気密封止がなされる。光素子2の上部には、低融点ガラスによって中央にレンズ42を固定した金属キャップ43が配置されており、金属キャップ43が抵抗溶接により金属ベース44と接続されることによって、内部を窒素雰囲気とする気密封止構造を形成している。
特許第2871320号公報 特開平6−314857号公報
以上のような従来技術においては、次のような欠点があった。
(1)低融点ガラスを用いて、金属キャップ43の中央にレンズ42を固定し、しかる後、リード電極46を金属ベース44に固定し、さらに、抵抗溶接を用いて、金属キャップ43を金属ベース44に固定することによって、漸く、気密封止することができる構造であり、時間とコストがかかっていた。
(2)リード電極46を使用しているため、プリント基板ベースの電気表面実装と比較して、コスト面で圧倒的に不利であつた。
(3)金属キャップ43に固定されたレンズ42から光素子2までの光路が長く、光ファイバとの結合効率が良好ではなかった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、多数の工程が必要であった光素子の気密封止実装を、半導体前工程にてウエハ上で一括して行うことにより、低廉な光モジュールを実現可能とするとともに、光ファイバとの良好な結合効率が得られる光半導体素子の実装構造を提供することを目的とする。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
第1の技術手段は、電気機能素子を搭載し、該電気機能素子の配線層を利用して、外周部に、少なくとも該電気機能素子を囲うシーリング構造が作製された第1の半導体基板を有し、かつ、光素子を、前記第1の半導体基板と対向する表面または前記第1の半導体基板とは反対側の裏面に搭載し、前記第1の半導体基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に、また、前記第1の半導体基板のシーリング構造と同様の形状のシーリング構造が裏面の外周部にそれぞれ作製された第2の半導体基板を有し、かつ、前記第2の半導体基板の裏面側に形成されたシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に作製され、光ファイバ導入用のV字溝が裏面に形成されたキャップ基板を有する光半導体素子の実装構造において、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とを、および、前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合することを特徴とする。
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、共晶合金接合により接合される場合、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金により接合されることを特徴とする。
第3の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、表面活性化接合により接合される場合、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士が接合されることを特徴とする。
第4の技術手段は、前記第1ないし第3の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板または前記第1の半導体基板に搭載された前記光素子への光路となる前記キャップ基板の表面の位置に、マイクロレンズを形成していることを特徴とする。
第5の技術手段は、前記第1ないし第4の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする。
第6の技術手段は、前記第1ないし第5の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板の裏面または前記第2の半導体基板の裏面に表面実装用のバンプが形成されていることを特徴とする。
第7の技術手段は、前記第6の技術手段に記載の光半導体素子の実装構造において、前記バンプが、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金からなることを特徴とする。
第8の技術手段は、前記第1ないし第7の技術手段のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板、または、前記第1の半導体基板および前記第2の半導体基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする。
第9の技術手段は、前記第1ないし第8の技術手段のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記配線層が複数の配線層からなり、該配線層間を絶縁する配線層間絶縁膜が、ポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzcyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Parylene)、エポキシ樹脂のいずれかからなることを特徴とする。
本発明の光半導体素子の実装構造によれば、以下のごとき効果を奏することができる。
(1)金属のシーリング構造を、半導体素子基板や第1、第2の半導体基板上の光素子や電気機能素子の配線に用いる配線層を流用して作製することによって、プロセス工程を増加させることなしに、光素子や電気機能素子を囲うシーリング構造を作製することができる。また、配線層数を増やし、シーリング構造を多層に積層することによって、深いキャビティ構造も作製することができる。
(2)実装時におけるプロセス温度を300℃以下に低く抑えているので、化合物半導体機能素子を用いる場合であっても、半導体機能素子の特性を損なうことなく、実装することが可能となる。
(3)キャップ基板と半導体基板と配線層とによって形成される狭いキャビティ内に光素子や電気機能素子を配置するので、光ファイバと光素子との光路を短くすることができ、光ファイバと光素子との良好な結合効率が得られる。
(4)さらには、最小限のプロセス工程の追加によって、マイクロレンズを作製することができるので、光ファイバと光素子とのさらに良好な結合効率を得ることができる。
以下に、本発明に係る光半導体素子の実装構造の最良の実施形態について、その一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、光素子を搭載した化合物半導体チップの気密封止ウエハレベルパッケージ技術として好適に適用可能な光半導体素子の実装構造に関するものである。光素子、電気機能素子を搭載し、2層以上の多層の配線層が形成された半導体素子基板の外周部に、この多層配線層を利用して、光素子、電気機能素子を囲う金属のシーリング構造を設ける一方、光ファイバ導入のためのV字溝を裏面に備えたキャップ基板の表面に、前記半導体素子基板上のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造を設け、前記半導体素子基板上のシーリング構造とキャップ基板のシーリング構造とを対向させて、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて接合するか、表面活性化接合により直接接合することを特徴としている。
つまり、本発明は、光モジュールの気密封止ウエハレベルパッケージ実装構造として、次の4点を大きな特徴としている。
(1)気密封止のために、半導体素子基板の外周部に、少なくとも光素子や電気機能素子を囲う金属のシーリング構造を、多層配線層を流用することによって、追加プロセスを付加することなく作製し、キャビティが深い実装構造を実現する。該半導体素子基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造をキャップ基板にも作製し、双方の基板のシーリング構造同士を貼り合わせることによって、気密封止を実現する。
(2)実装組立時におけるプロセス温度を低く抑えるために、光素子や電気機能素子を搭載した半導体素子基板とキャップ基板とのシーリング構造同士の接合には、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いた共晶合金接合またはシーリング構造同士を直接結合させる表面活性化接合を用いる。
(3)キャップ基板には、光ファイバ導入のためのV字溝を設けることによって、光結合部のパッシブアライメントを確保する。
(4)さらに、光素子と光ファイバとの結合効率を良くする必要がある場合には、キャップ基板の表面にマイクロレンズを配置する。
第1の参考例
図1は、第1の参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図であり、半導体素子基板1をキャップ基板31に接合しようとする状態を示している。また、図2は、図1に例示する光半導体素子の実装構造の斜視図であり、図1の同様、半導体素子基板1をキャップ基板31に接合しようとする状態を示している。
図1、図2において、半導体素子基板1は、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などからなっている。半導体素子基板1上には、半導体素子基板1上に直接成長させたエピタキシャル層か、または、第3の基板に成長させて剥離した薄膜を加圧ボンディングして接着させることにより形成されたエピタキシャル層を用いて、光素子2と電気機能素子3とが作製されている。
また、半導体素子基板1上には、光素子2および/または電気機能素子3の内部接続、相互接続などのために、多層の配線層が作製される。図1には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8の3層配線層の例を示している。第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8は、Au,Cu,Al,W,Moのいずれか、または、Au,Cu,Al,W,Moのいずれかを含む合金などからなっている。
第1の配線層4と第2の配線層6との間には、第1−第2の配線層間絶縁膜10が、また、第2の配線層6と第3の配線層8との間には、第2−第3の配線層間絶縁膜11が挿入される。第1−第2の配線層間絶縁膜10、第2−第3の配線層間絶縁膜11は、厚膜化が容易な有機系材料であるポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Paralene)、エポキシ樹脂などからなっている。
また、第1の配線層4と第2の配線層6とを接続する第1−第2の配線層間ビア5、第2の配線層6と第3の配線層8とを接続する第2−第3の配線層間ビア7は、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などからなっている。
半導体素子基板1上の外周部には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8と第1−第2の配線層間ビア5、第2−第3の配線層間ビア7とを用いて、気密封止のために、多層(図1の場合、3層)に亘るシーリング構造9が形成されている。シーリング構造9は、図1、図2に示すように、半導体素子基板1上の光素子2と電気機能素子3とを囲むように、四角い枠状(リング状)などの形状で作製され、その幅は、10〜200μm程度である。
最上層の配線層(図1の場合には、第3の配線層8)は、配線金属が露出しているが、必要であれば、配線金属表面の酸化等を防ぐために、Auなど酸化しにくい金属で被覆しても良い。また、キャップ基板31との接続を強化する目的で、シーリング構造9以外の場所に、キャップ基板31側との接続用の第3の配線層を配置しても構わない。
キャップ基板31は、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などの半導体からなっている。例えば、キャップ基板31としてSiを用いる場合には、高周波損失の少ない高抵抗基板を用いることが望ましい。
キャップ基板31の表面の外周部には、図1、図2に示すように、半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状のシーリング構造34が、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などを用いた表面配線層33を利用して形成されている。該シーリング構造34を形成する表面配線層33の上には、半導体素子基板1側と共晶合金接合するために共晶合金金属32を堆積している。
共晶合金金属32は、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、キャップ基板31の表面配線層33は、基板貫通ビア35を通して、キャップ基板31裏面側の裏面配線層36と接続されている。この裏面配線層36を通して、外部からの高周波信号の送受、直流バイアスの印加や、グランド電位の共通化などを行う。
また、裏面配線層36には、ボンディング用のバンプ37が形成され、プリント基板などの表面実装を可能にしている。バンプ37も、共晶合金金属32と同様、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、キャップ基板31の裏面には、図1、図2に示すように、光ファイバ導入用に基板の結晶方位を利用してV字型のV字溝39が設けられており、光ファイバのパッシブアライメントを可能にしている。さらに、光ファイバと光素子2との結合効率を向上させるために、光素子2への光路となるキャップ基板31の表面の位置には、アクリル、エポキシなどのUV硬化樹脂によって、10〜500μm直径のマイクロレンズ38が形成されている。
半導体素子基板1とキャップ基板31とは、半導体素子基板1側のシーリング構造9とキャップ基板31側のシーリング構造34との部分で、それぞれのシーリング構造を形成している配線金属同士を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属32を用いて、共晶合金接合することにより、光素子2、電気機能素子3周辺の気密性を確保している。
ここで、半導体素子基板1とキャップ基板31との接合については、前述のような、共晶合金による接合を用いずに、「表面活性化による低エネルギー接合」(須賀 唯知、まてりあ、35(5)、476(1996))に記載されているような表面活性化接合(SAB:Surface Activated Bonding)を用いることも可能である。
表面活性化接合の場合には、接合する2つの基板の互いに接合させる面に、真空中で、Arイオンビームなどを照射してエッチングした後、活性化した金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させる。表面活性化接合を用いる場合には、キャップ基板31のシーリング構造34つまり表面配線層33の上には、共晶合金金属32を堆積する必要はない。
また、表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1のシーリング構造9を構成する最上層の配線層(図1の場合、第3の配線層8)とキャップ基板31のシーリング構造34を構成する表面配線層33とのそれぞれの材料を、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)を用いて形成し、同一の金属材料同士を接合することが望ましい。
第1の実施形態)
次に、本発明に係る光半導体素子の実装構造の第1の実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本発明に係る光半導体素子の実装構造として第1の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。
図3に示す光半導体素子の実装構造は、光素子2と電気機能素子3とが、それぞれ、別々の半導体基板上に作製されているという点で、第1の参考例における図1、図2の半導体素子の実装構造とは異なった構造とされ、電気機能素子3を搭載する半導体素子基板1(第1の半導体基板)、光素子2を搭載する第2の半導体基板21、キャップ基板31の3枚の基板構成とされている。本第1の実施形態の実装構造は、光素子2と電気機能素子3との作製プロセスに互換性がない場合などに有効な実装構造である。
なお、半導体素子基板1(第1の半導体基板)および第2の半導体基板21は、第1の参考例における半導体素子基板1と同様、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などからなっている。
図3に示す実装構造の場合、電気機能素子3については、第1の参考例における図1の場合と同様、半導体素子基板1(第1の半導体基板)上に形成され、該半導体素子基板1上の外周部には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8と第1−第2の配線層間ビア5、第2−第3の配線層間ビア7とを用いて、気密封止のための金属のシーリング構造9を電気機能素子3を囲うように形成する。
また、半導体素子基板1(第1の半導体基板)の最上層の配線層(図3の場合には、第3の配線層8)についても、第1の参考例における図1の場合と同様、配線金属が露出しているが、必要であれば、配線金属表面の酸化等を防ぐために、Auなど酸化しにくい金属で被覆しても良い。
なお、キャップ基板31も、第1の参考例の図1と同様の構造であり、表面には、マイクロレンズ38、表面配線層33を利用したシーリング構造34が形成され、裏面側には、裏面配線層36、バンプ37が形成され、さらに、光ファイバ導入用のV字溝39が穿設されている。
一方、光素子2は、第1の参考例における図1の場合とは異なり、電気機能素子3が形成された半導体素子基板1(第1の半導体基板)上ではなく、半導体素子基板1とキャップ基板31との間に介在する第2の半導体基板21の裏面上(半導体素子基板1とは対向していなく、キャップ基板31と対向している面上)に形成される。
また、第2の半導体基板21の表面(半導体素子基板1と対向している面)の外周部には、半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状のシーリング構造24が形成されている。第2の半導体基板21のシーリング構造24は、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造9と同様、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などを用いた表面配線層23を用いて形成されている。該シーリング構造24を形成する表面配線層23の上には、半導体素子基板1(第1の半導体基板)側と共晶合金接合するために共晶合金金属22を堆積している。
共晶合金金属22は、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21との接続を強化する目的で、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造9および第2の半導体基板21のシーリング構造24以外のそれぞれの基板上の場所に、接続用の第3の配線層や表面配線層を配置しても構わない。
また、第2の半導体基板21の裏面(半導体素子基板1と対向していない反対側の面であって、キャップ基板31と対向している面)の外周部には、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と同様の形状のシーリング構造を形成する裏面配線層25、つまり、第1の参考例の図1と同様の形状(半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状)からなるキャップ基板31上のシーリング構造34と鏡像対称な形状のシーリング構造を形成する裏面配線層25が配置されており、該裏面配線層25は、第2の半導体基板21を貫通して設けられた基板貫通ビア26によって表面配線層23と接続されている。
電気機能素子3を形成した半導体素子基板1(第1の半導体基板)と対向して、光素子2を形成した第2の半導体基板21の表面が配置され、半導体素子基板1(第1の半導体基板)の外周部のシーリング構造9と第2の半導体基板21の表面の外周部のシーリング構造24とが、第2の半導体基板21の表面配線層23上に堆積した共晶合金金属22を用いた共晶合金接合により接合される。さらに、第2の半導体基板21の裏面側の裏面配線層25を用いて、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と同様の形状に裏面外周部に形成された第2の半導体基板21のシーリング構造と、第2の半導体基板21の裏面側に対向して配置されて、第1の参考例の図1と同様の形状(半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状)つまり第2の半導体基板21の裏面側のシーリング構造と鏡像対称な形状からなるキャップ基板31の外周部のシーリング構造34とが、キャップ基板31のシーリング構造34を形成する表面配線層33上に堆積した共晶合金金属32を用いた共晶合金接合により接合される。
第1の実施形態においても、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21とのシーリング構造同士の接合、第2の半導体基板21とキャップ基板31とのシーリング構造同士の接合を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属22,32を用いて、共晶合金接合することにより、チップレベルの大きさで、第1の参考例の場合と同様の気密性を得ることが可能である。
ここで、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21の表面側との接合、第2の半導体基板21の裏面側とキャップ基板31との接合は、第1の参考例の場合と同様、共晶合金による接合を用いずに、表面活性化接合を用いることも可能である。
表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造と第2の半導体基板21の表面のシーリング構造との接合、第2の半導体基板21の裏面のシーリング構造とキャップ基板31のシーリング構造との接合において、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させるが、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属材料が、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)からなることが望ましい。
第2の実施形態)
次に、本発明に係る光半導体素子の実装構造の第2の実施形態について、図4を用いて説明する。図4は、本発明に係る光半導体素子の実装構造として第2の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。
に示す光半導体素子の実装構造は、第1の実施形態の場合と同様、光素子2と電気機能素子3とが、それぞれ、別々の半導体基板上に作製されているという点で、第1の参考例における図1、図2の半導体素子の実装構造とは異なった構造とされている。したがって、本第2の実施形態の実装構造も、第1の実施形態の場合と同様、光素子2と電気機能素子3との作製プロセスに互換性がない場合などに有効な実装構造である。
図4に示す光半導体素子の実装構造は、光素子2と電気機能素子3とが、それぞれ、別々の半導体基板上に作製されているという点では、第1の実施形態における図3の半導体素子の実装構造と同様であり、電気機能素子3を搭載する半導体素子基板1(第1の半導体基板)、光素子2を搭載する第2の半導体基板21、キャップ基板31の3枚の基板構成とされている。
なお、半導体素子基板1(第1の半導体基板)および第2の半導体基板21は、第1の参考例における半導体素子基板1と同様、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などからなっている。
しかし、図4に示す光半導体素子の実装構造は、光素子2を、第2の半導体基板21の裏面(キャップ基板31と対向している面)上ではなく、第2の半導体基板21の表面上に形成して、半導体素子基板1(第1の半導体基板)上に形成した電気機能素子3と対向させて配置しているという点で、第1の実施形態における図3の半導体素子の実装構造とは異なった構造とされている。
第2の実施形態においては、光素子2の裏面から光を入射する構造としているので、表面入射の場合よりも、開口部が大きく確保することができる。
第2の実施形態においても、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21とのシーリング構造同士の接合、第2の半導体基板21とキャップ基板31とのシーリング構造同士の接合を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属22,32を用いて、共晶合金接合することにより、チップレベルの大きさで、第1の参考例、第1の実施形態の場合と同様の気密性を得ることが可能である。
ここで、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21の表面側との接合、第2の半導体基板21の裏面側とキャップ基板31との接合は、第1の参考例の場合と同様、共晶合金による接合を用いずに、表面活性化接合を用いることも可能である。
表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造と第2の半導体基板21の表面のシーリング構造との接合、第2の半導体基板21の裏面のシーリング構造とキャップ基板31のシーリング構造との接合において、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させるが、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属材料が、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)からなることが望ましい。
第2の参考例
次に、第2の参考例に係る光半導体素子の実装構造について、図5を用いて説明する。図5は、第2の参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。
図5に示す光半導体素子の実装構造は、光素子2と電気機能素子3とが、それぞれ、別々の半導体基板上に作製され、かつ、光素子2を、第2の半導体基板21の表面上に形成して、半導体素子基板1(第1の半導体基板)上に形成した電気機能素子3と対向させて配置しているという点では、第2の実施形態における図4の半導体素子の実装構造と同様であるが、キャップ基板31がなく、かつ、キャップ基板31に形成されていたマイクロレンズ38がないという点では、第2の実施形態における図4の半導体素子の実装構造とは異なった構造とされている。
なお、図5に示すように、本第第2の参考例における第2の半導体基板21の裏面には、第1の参考例、第2の実施形態として例示した図1、図4において、キャップ基板31の裏面側に形成されていた光ファイバ導入用のV字溝39が、第2の半導体基板21の結晶方位を利用して形成されているとともに、第2の半導体基板21を貫通して設けられた基板貫通ビア26によって表面配線層23と接続される裏面配線層25が、第1の参考例、第2の実施形態として例示した図1、図4におけるキャップ基板31の裏面配線層36と同様の形状で形成されている。
この裏面配線層25を通して、外部からの高周波信号の送受、直流バイアスの印加や、グランド電位の共通化などを行う。また、裏面配線層25の上には、第1の参考例、第2の実施形態として例示した図1、図4におけるキャップ基板31の裏面配線層36の場合と同様、ボンディング用のバンプ37が形成され、プリント基板などの表面実装を可能にしている。
バンプ37は、第1の参考例として例示した図1におけるキャップ基板31の場合と同様、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
第2の参考例においては、光素子2の裏面から光を入射する構造としているので、表面入射の場合よりも、開口部が大きく確保することができるので、マイクロレンズが搭載されない場合であっても、光ファイバと光素子2との良好な結合効率が得られる。
第2の参考例においても、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21とのシーリング構造同士の接合を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属22を用いて、共晶合金接合することにより、チップレベルの大きさで、第1の参考例、第1の実施形態、第2の参考例の場合と同様の気密性を得ることが可能である。
ここで、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21の表面との接合は、第1の参考例の場合と同様、共晶合金による接合を用いずに、表面活性化接合を用いることも可能である。
表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造と第2の半導体基板21の表面のシーリング構造との接合において、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させるが、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属材料が、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)からなることが望ましい。
(本発明の作用効果)
以上説明したように、本発明の光半導体素子の実装構造を用いることによって、次のような作用効果を生じる。
(1)金属のシーリング構造を、半導体素子基板や第1、第2の半導体基板上の光素子や電気機能素子の配線に用いる配線層を流用して作製することによって、プロセス工程を増加させることなしに、光素子や電気機能素子を囲うシーリング構造を作製することができる。また、配線層数を増やし、シーリング構造を多層に積層することによって、深いキャビティ構造も作製することができる。
(2)実装時におけるプロセス温度を300℃以下に低く抑えているので、化合物半導体機能素子を用いる場合であっても、半導体機能素子の特性を損なうことなく、実装することが可能となる。
(3)キャップ基板と半導体基板と配線層とによって形成される狭いキャビティ内に光素子や電気機能素子を配置するので、光ファイバと光素子との光路を短くすることができ、光ファイバと光素子との良好な結合効率が得られる。
(4)さらには、(アクリル、エポキシなどのUV硬化樹脂を用いて、)最小限のプロセス工程の追加によって、キャップ基板にマイクロレンズを作製することができるので、光ファイバと光素子とのさらに良好な結合効率を得ることができる。
第1の参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 図1に例示する光半導体素子の実装構造の斜視図である。 本発明に係る光半導体素子の実装構造として第1の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 本発明に係る光半導体素子の実装構造として第2の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 第2の参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 従来例の光半導体素子実装の断面構造を示す模式図である。
1…半導体素子基板(第1の半導体基板)、2…光素子(受光または発光素子)、3…電気機能素子、4…第1の配線層、5…第1−第2の配線層間ビア、6…第2の配線層、7…第2−第3の配線層間ビア、8…第3の配線層、9…シーリング構造、10…第1−第2の配線層間絶縁膜、11…第2−第3の配線層間絶縁膜、21…第2の半導体基板、22…共晶合金金属(第2の半導体基板共晶合金金属)、23…表面配線層(第2の半導体基板表面配線層)、24…シーリング構造(第2の半導体基板シーリング構造)、25…裏面配線層(第2の半導体基板裏面配線層)、26…基板貫通ビア(第2の半導体基板貫通ビア)、31…キャップ基板、32…共晶合金金属、33…表面配線層(キャップ基板上配線層)、34…シーリング構造(キャップ基板上シーリング構造)、35…基板貫通ビア(キャップ基板貫通ビア)、36…裏面配線層(キャップ基板裏面配線層)、37…バンプ、38…マイクロレンズ、39…V字溝(光ファイバガイド溝)、41…サブマウント、42…レンズ、43…金属キャップ、44…金属ベース、45…低融点ガラス、46…リード電極、47…ボンディングワイヤ。

Claims (9)

  1. 電気機能素子を搭載し、該電気機能素子の配線層を利用して、外周部に、少なくとも該電気機能素子を囲うシーリング構造が作製された第1の半導体基板を有し、かつ、光素子を、前記第1の半導体基板と対向する表面または前記第1の半導体基板とは反対側の裏面に搭載し、前記第1の半導体基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に、また、前記第1の半導体基板のシーリング構造と同様の形状のシーリング構造が裏面の外周部にそれぞれ作製された第2の半導体基板を有し、かつ、前記第2の半導体基板の裏面側に形成されたシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に作製され、光ファイバ導入用のV字溝が裏面に形成されたキャップ基板を有する光半導体素子の実装構造において、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とを、および、前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合することを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  2. 請求項1に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、共晶合金接合により接合される場合、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金により接合されることを特徴とする半導体素子の実装構造。
  3. 請求項1に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、表面活性化接合により接合される場合、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士が接合されることを特徴とする半導体素子の実装構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板または前記第1の半導体基板に搭載された前記光素子への光路となる前記キャップ基板の表面の位置に、マイクロレンズを形成していることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板の裏面または前記第2の半導体基板の裏面に表面実装用のバンプが形成されていることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  7. 請求項6に記載の光半導体素子の実装構造において、前記バンプが、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板、または、前記第1の半導体基板および前記第2の半導体基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記配線層が複数の配線層からなり、該配線層間を絶縁する配線層間絶縁膜が、ポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzcyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Parylene)、エポキシ樹脂のいずれかからなることを特徴とする半導体素子の実装構造。
JP2008094936A 2008-04-01 2008-04-01 光半導体素子の実装構造 Expired - Fee Related JP4984170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094936A JP4984170B2 (ja) 2008-04-01 2008-04-01 光半導体素子の実装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094936A JP4984170B2 (ja) 2008-04-01 2008-04-01 光半導体素子の実装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009252777A JP2009252777A (ja) 2009-10-29
JP4984170B2 true JP4984170B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=41313248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008094936A Expired - Fee Related JP4984170B2 (ja) 2008-04-01 2008-04-01 光半導体素子の実装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4984170B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200055121A (ko) 2017-11-27 2020-05-20 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 광 반도체 장치

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6164228B2 (ja) * 2013-01-25 2017-07-19 株式会社村田製作所 モジュールおよびその製造方法
JP6610540B2 (ja) * 2014-05-13 2019-11-27 ソニー株式会社 光電モジュール
JP6972665B2 (ja) * 2017-05-31 2021-11-24 セイコーエプソン株式会社 発光装置、プロジェクター、および発光装置の製造方法
CN113572024A (zh) * 2021-07-13 2021-10-29 Oppo广东移动通信有限公司 光发射器、深度模组和终端
WO2024009956A1 (ja) * 2022-07-06 2024-01-11 信越化学工業株式会社 Led実装基板の製造方法、洗浄液及び洗浄方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0990177A (ja) * 1995-09-27 1997-04-04 Oki Electric Ind Co Ltd 光半導体装置
US7004644B1 (en) * 1999-06-29 2006-02-28 Finisar Corporation Hermetic chip-scale package for photonic devices
JP2003188295A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Hitachi Metals Ltd 半導体素子収納パッケージ用放熱板及び光通信モジュールパッケージ用放熱板
US6953990B2 (en) * 2003-09-19 2005-10-11 Agilent Technologies, Inc. Wafer-level packaging of optoelectronic devices

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200055121A (ko) 2017-11-27 2020-05-20 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 광 반도체 장치
US11081602B2 (en) 2017-11-27 2021-08-03 Mitsubishi Electric Corporation Optical semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009252777A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984170B2 (ja) 光半導体素子の実装構造
US6558976B2 (en) Critically aligned optical MEMS dies for large packaged substrate arrays and method of manufacture
CN100530865C (zh) 具有集成光学元件和对准柱的表面发射激光器封装件
US7961989B2 (en) Optical chassis, camera having an optical chassis, and associated methods
JP2021513226A (ja) 部品配置体、パッケージおよびパッケージ配置体、ならびに製造方法
US9507112B2 (en) Photoelectric conversion module and method of manufacturing photoelectric conversion module
JP4984171B2 (ja) 光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法
US20030095759A1 (en) Optical device package for flip-chip mounting
WO2018037551A1 (ja) 内視鏡用光モジュール、内視鏡、および内視鏡用光モジュールの製造方法
JP2008304903A (ja) 光学アセンブリおよびその形成方法
JP5614724B2 (ja) 光電変換モジュール及び光電変換モジュールの製造方法
US6762119B2 (en) Method of preventing solder wetting in an optical device using diffusion of Cr
CN114639639A (zh) 封装结构的制作方法及封装结构
JP2009224522A (ja) 回路基板、電子デバイス内蔵基板、集積回路デバイス、集積回路付き光導波路、電子デバイス内蔵基板の組立方法
US20190341359A1 (en) Interposer on carrier integrated circuit mount
JP4703424B2 (ja) 複合センサーパッケージ
JP4728625B2 (ja) 光半導体装置およびそれを用いた光モジュール
JP2001007352A (ja) 光・電気混載モジュール
WO2010131391A1 (ja) 半導体装置及びそれを有する電子機器
JP2012008265A (ja) 素子収納用パッケージ並びにこれを備えた光モジュール及び光半導体装置
US20220368102A1 (en) Heatsinking in laser devices
JP2009231554A (ja) 半導体素子の実装構造および半導体素子の実装方法
JP4909306B2 (ja) 半導体素子の実装構造
WO2023189153A1 (ja) 光半導体パッケージの製造方法
WO2018002368A1 (fr) Dispositif electronique ayant une banque integree de composants passifs

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees