JP4984146B2 - ポリウレタン弾性糸およびその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性糸およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高強伸度、高回復性、高耐熱性に優れ、高速かつ高ドラフトで加工しても良好なホットメルト接着性と低応力で伸長できる伸縮性シートが得られ、感触の柔らかなサニタリー用品を得るのに好適なポリウレタン弾性糸およびその製造方法に関する。
弾性繊維は、その優れた伸縮特性からレッグウエア、インナーウエア、スポーツウエアなどの伸縮性衣料用途、紙おむつや生理用ナプキンなどのサニタリ−用途(衛材用途)、産業資材用途に幅広く使用されている。
特に紙おむつや生理用ナプキンなどの使い捨てサニタリ−用途には、着用者への密着性を向上させるため伸縮可能に形成されることが要求される。特に、使い捨て紙おむつでは、ウェスト周囲、脚周り、胴部周囲等を伸縮可能に形成される様々な工夫がなされている。素材そのものが伸縮力を有する織布(ストレッチ布)を利用することも考えられるが、使い捨て着用物品に用いるにはコストが高い。このため、通常は、例えば、特開2002−35029号公報(特許文献1)に開示されているように、不織布やプラスチックフィルム等の非伸縮性部材に糸状や帯状の伸縮部材を伸長状態で貼り付けて、これらの非伸縮性部材を伸縮可能にして、伸縮性シートやギャザーと云われる部材を形成する。
これらの非伸縮性部材に接着して伸縮性を付与する部材としては、具体的には、帯状のゴムひもや糸状のポリウレタン弾性繊維が用いられ、貼り付けにはホットメルト接着剤が用いられる。しかしながら、従来から使われている伸縮性を付与するためのポリウレタン弾性繊維では、ドラフトアップして取り付けた場合、伸長させた時のポリウレタン弾性繊維の抵抗力が高くなるため、糸抜けが発生する場合があり、これを回避するため、ホットメルト接着剤を多くした場合は糸抜けが減少する替わりに、部材が硬く仕上がり、製品としての伸縮性が不満足な場合があった。
特開2002−35029号報
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決し、高強伸度、高回復性、高耐熱性に優れたポリウレタン弾性糸およびその製造方法、さらには、高速かつ高ドラフトで加工しても良好なホットメルト接着性と低応力で伸長できる伸縮性シートが得られると共に、感触の柔らかなサニタリー用品を得るのに好適なポリウレタン弾性糸およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のポリウレタン弾性糸は、前記の目的を達成するため、次の構成を有する。
すなわち、主構成成分がポリマージオールおよびジイソシアネートであるポリウレタンからなる弾性糸であって、表面処理剤が施されていない、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩を含有することを特徴とするポリウレタン弾性糸である。
また、本発明のポリウレタン弾性糸の製造方法は、次の構成を有する。
すなわち、主構成成分がポリマージオールおよびジイソシアネートであるポリウレタンの溶液に、表面処理剤が施されていない、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩を添加し、紡糸することを特徴とするポリウレタン弾性糸の製造方法である。
本発明のポリウレタン弾性糸は、高強伸度、高回復性、高耐熱性耐、高ホットメルト接着性を有するものであるので、この弾性糸を使用したサニタリー用品や衣服などは、脱着性、フィット性、着用感、染色性、耐変色性、外観品位などに優れたものとなる。また、本発明によれば、高ドラフトで加工しても低応力で伸縮することができる伸縮性シートを得ることができ、かつ、使用した時の感触が柔らかなサニタリー用品を生産性良く得ることができる。
本発明に使用されるポリウレタンは、主構成成分がポリマージオール、およびジイソシアネートであるポリウレタンであれば任意のものであってよく、特に限定されるものではない。また、その合成法も特に限定されるものではない。
すなわち、例えば、ポリマージオールとジイソシアネートと低分子量ジアミンからなるポリウレタンウレアであってもよく、また、ポリマージオールとジイソシアネートと低分子量ジオールからなるポリウレタンであってもよい。また、鎖伸長剤として水酸基とアミノ基を分子内に有する化合物を使用したポリウレタンウレアであってもよい。なお、本発明の効果を妨げない範囲で3官能性以上の多官能性のグリコールやイソシアネート等が使用されることも好ましい。
ここで、本発明で使用されるポリウレタンを構成する代表的な構造単位について述べる。
ポリウレタンを構成する構造単位のポリマージオールとしては、ポリエーテル系グリコール、ポリエステル系グリコール、ポリカーボネート系ジオール等が好ましい。そして、特に柔軟性、伸度を糸に付与する観点からポリエーテル系グリコールが使用されることが好ましい。
ポリエーテル系グリコールは、次の一般式(I)で表される単位を含む共重合ジオール化合物を含むことが好ましい。
Figure 0004984146
(但し、a、cは1〜3の整数、bは0〜3の整数、R1、R2はHまたは炭素数1〜3のアルキル基)
このポリエーテル系ジオール化合物としては、具体的には、ポリエチレングリコール、変性ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリトリメチレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMGと略す)、テトラヒドロフラン(以下、THFと略す)および3−メチル−THFの共重合体である変性PTMG、THFおよび2,3−ジメチル−THFの共重合体である変性PTMG、THFおよびネオペンチルグリコールの共重合体である変性PTMG、THFとエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドが不規則に配列したランダム共重合体等が挙げられる。これらポリエーテル系グリコール類の1種を使用してもよいし、また2種以上混合もしくは共重合して使用してもよい。その中でもPTMGまたは変性PTMGが好ましい。
また、ポリウレタン糸における耐摩耗性や耐光性を高める観点からは、ブチレンアジペート、ポリカプロラクトンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールとポリプロピレンポリオールの混合物をアジピン酸等と縮重合することにより得られる側鎖を有するポリエステルジオールなどのポリエステル系グリコールや、3,8−ジメチルデカン二酸および/または3,7−ジメチルデカン二酸からなるジカルボン酸成分とジオール成分とから誘導されるジカルボン酸エステル単位を含有するポリカーボネート系ジオール等が好ましく使用される。
また、こうしたポリマージオールは単独で使用されてもよいし、2種以上混合もしくは共重合して使用されてもよい。
本発明に使用されるポリマージオールの分子量は、弾性糸にした際の伸度、強度、耐熱性などを所望水準とするために、数平均分子量で1000〜8000が好ましく、1800〜6000がより好ましい。この範囲の分子量のポリマージオールが使用されることにより、伸度、強度、弾性回復力、耐熱性に優れた弾性糸を得ることができる。
次に、ポリウレタンを構成する構造単位のジイソシアネートとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す)、トリレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートベンゼン、キシリレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートが、特に耐熱性や強度の高いポリウレタンを合成するのに好適である。さらに脂環族ジイソシアネートとして、例えば、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサン2,6−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、オクタヒドロ1,5−ナフタレンジイソシアネートなどが好ましい。脂肪族ジイソシアネートは、特にポリウレタン糸の黄変を抑制する際に有効に使用できる。そして、これらのジイソシアネートは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
次に、ポリウレタンを構成する構造単位の鎖伸長剤としては、低分子量ジアミンおよび低分子量ジオールのうち少なくとも1種以上を使用するのが好ましい。なお、エタノールアミンのような水酸基とアミノ基を分子中に有するものであってもよい。
低分子量ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p,p’−メチレンジアニリン、1,3−シクロヘキシルジアミン、ヘキサヒドロメタフェニレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)フォスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらの中から1種または2種以上が使用されることも好ましい。特に好ましくはエチレンジアミンである。エチレンジアミンを用いることにより伸度および弾性回復性、さらに耐熱性に優れた糸を得ることができる。これらの鎖伸長剤に架橋構造を形成することのできるトリアミン化合物、例えば、ジエチレントリアミン等を効果を失わない程度に加えてもよい。
低分子量ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート、1−メチル−1,2−エタンジオールなどが挙げられる。これらの中から1種または2種以上が使用されることも好ましい。特に好ましくはエチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオールである。これらを用いると、ジオール伸長のポリウレタンとしては耐熱性が高く、また、強度の高い糸を得ることができるのである。
また、本発明のポリウレタン弾性糸の分子量は、耐久性や強度の高い繊維を得る観点から、数平均分子量として40000以上150000以下の範囲であることが好ましい。なお、分子量はGPCで測定しており、ポリスチレンにより換算した値である。
そして、本発明の弾性糸を構成するポリウレタンとして特に好ましいものは、工程通過性も含め、実用上の問題がなく、かつ、高耐熱性に優れたものを得る観点から、ジオールとジイソシアネートからなり、かつ高温側の融点が200℃以上300℃以下の範囲となるものである。ここで、高温側の融点とは、DSCで測定した際のポリウレタンまたはポリウレタンウレアのいわゆるハードセグメント結晶の融点が該当する。
即ち、ポリマージオールとして分子量が1000以上6000以下の範囲にあるPTMG、ジイソシアネートとしてMDI、鎖伸長剤としてエチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミンからなる群から少なくとも1種選ばれたものが使用されてポリウレタンが合成され、かつ、高温側の融点が200℃以上300℃以下の範囲であるポリウレタンから製造された弾性糸は、特に伸度が高くなり、さらに上記のように、工程通過性も含め、実用上の問題はなく、かつ、高耐熱性に優れるので好ましい。
さらに、本発明で使用されるポリウレタンは、末端封鎖剤が1種または2種以上混合使用されることも好ましい。末端封鎖剤として、ジメチルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミン、イソプロピルメチルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミン、イソブチルメチルアミン、イソペンチルメチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミンなどのモノアミン、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アリルアルコール、シクロペンタノールなどのモノオール、フェニルイソシアネートなどのモノイソシアネートなどが好ましい。
また、本発明において、ポリウレタン弾性糸やポリウレタン紡糸液中に、各種安定剤や顔料などが含有されていてもよい。例えば、耐光剤、酸化防止剤などに2,6−ジ−tブチル−pクレゾール(BHT)や住友化学工業株式会社製の“スミライザーGA−80”などのヒンダードフェノール系薬剤、各種のチバガイギー社製“チヌビン”などのベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系薬剤、住友化学工業株式会社製の“スミライザーP−16”などのリン系薬剤、各種のヒンダードアミン系薬剤、酸化鉄、酸化チタンなどの各種顔料、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、カーボンブラックなどの無機物、フッ素系またはシリコーン系樹脂粉体、金属石鹸、また、銀や亜鉛やこれらの化合物などを含む殺菌剤、消臭剤、また鉱物油などの滑剤、酸化セリウム、ベタインやリン酸系などの各種の帯電防止剤などが含まれることも好ましく、またこれらとポリマとを反応させることも好ましい。そして、特に光や各種の酸化窒素などへの耐久性をさらに高めるには、例えば、日本ヒドラジン株式会社製のHN−150などの酸化窒素補足剤が使用されることも好ましい。
また、乾式紡糸工程における紡糸速度を上げ易いという観点から、二酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物の微粒子を添加してもよい。また、機能性向上の観点から、無機物や無機多孔質(例えば、竹炭、木炭、カーボンブラック、多孔質泥、粘土、ケイソウ土、ヤシガラ活性炭、石炭系活性炭、ゼオライト、パーライト等)を、本発明の効果を阻害しない範囲内で添加されてもよい。
これらのその他の添加剤は、ポリウレタン溶液と前記した改質剤との混合により紡糸原液を調製する際に添加してもよいし、また、混合前のポリウレタン溶液中や分散液中に予め含有させておいてもよい。これら添加剤の含有量は目的等に応じて適宜決定される。
本発明のポリウレタン弾性糸は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩を含有するものである。本発明で用いるアルカリ金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の炭酸塩は、紡糸液中において、ポリウレタン中のハードセグメントと良好な相互作用をもつので、紡糸液中におけるウレア基やウレタン基の凝集を防ぐことができ、粘度変化やゲル化を減じることができ、ポリウレタン弾性糸と成ったのちには、糸表面にも適度に分布することで、高強伸度、高回復性、高耐熱性に優れ、良好なホットメルト接着性など、本発明の効果を発揮することができる。これに対し、ポリウレタン弾性糸中に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩のいずれもが含有されない場合には、強伸度、回復性、耐熱性、ホットメルト接着性などを高めることが困難である。
本発明において、アルカリ金属とは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどの周期表IA族金属のことであり、アルカリ土類金属とは、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムなどの周期表IIA族金属のことである。そして、この炭酸塩としては、天然に産出する炭酸塩を粉砕して作る方法と、化学的に合成して作る方法があるが、本発明で用いる炭酸塩は、化学的に合成して作られたいわゆる合成炭酸塩である。合成ではなく、天然に産出する鉱石をそのまま粉砕した炭酸塩(ハンタイト(およそMgCa(CO)、水菱苦土石(およそMg(CO・Mg(OH)・4HO)など)を用いた場合はホットメルト接着性などを高めることが困難である。
合成炭酸塩の合成方法としては、例えば、炭酸カルシウム (CaCO3)の場合、天然炭酸カルシウムを主成分とする鉱石である石灰石を焼成し、炭酸ガスと酸化カルシウム(生石灰)に分解、水酸化カルシウム(石灰乳)と炭酸ガスから再び均質な炭酸カルシウムを得る石灰乳−炭酸ガス反応法、その他にも、塩化カルシウム−ソーダ灰反応法、石灰乳−ソーダ灰反応法などがあるが、化学合成であればいずれでもよい。合成炭酸塩は、組成が均一であり、色調も優れ、微粉体の場合には、多くはその製法が水を始めとする溶質からの析出により得られるため、多孔質を形成しやすく、比表面積が高く、低比重であるためポリウレタンへの分散性にも優れる。そして、ポリウレタン弾性糸の紡糸工程や高次加工工程にて曝される加熱温度、即ち、約80℃以上約300℃以下の温度範囲内にて安定して特性変化のない場合、高強伸度、高回復性、高耐熱性に優れ、良好なホットメルト接着性など、本発明の効果を発揮することができる。本発明で用いるアルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩としては、例えば、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム (K2CO3) 、炭酸水素カルシウム (Ca(HCO3)2) 、炭酸カルシウム (CaCO3) 、炭酸水素ナトリウム (NaHCO3) 、炭酸ナトリウム (Na2CO3) 、炭酸リチウム (Li2CO3) 、炭酸マグネシウム (MgCO3) などが挙げられ、酸化物、水酸化物、塩化物などを含有した複塩でもよく、結晶水、すなわち水和物でもよい。これらの単体または混合もしくは混合固溶体として使用することが可能である。例えば、炭酸マグネシウムであれば、マグネシウム塩水溶液に炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムを加えて沈殿させた塩基性炭酸マグネシウム(mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O)、炭酸ナトリウムであれば、十水和物(Na2CO3・10H2O)や一水和物(Na2CO3・H2O)などが挙げられる。なかでも、ポリウレタン弾性糸の表層に分布することができるため対糸摩擦が高く、ホットメルト接着性が良好で、安定した物性かつ不純物元素含有率の低い高次製品を得る観点から、カルシウムの合成炭酸塩、マグネシウムの合成炭酸塩であることが好ましい。
本発明において、アルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩のポリウレタン糸中における含有量は、例えば、ポリプロピレン繊維不織布と本発明のポリウレタン糸をホットメルト接着させて100m/minの速度でかつ3倍以上の高ドラフトで加工しても糸切れなく伸縮性シートを得ることができる高い破断強伸度とホットメルト接着性を得るためには、どちらか一方を含有または両者含有の場合において0.1重量%以上50重量%以下の範囲であることが好ましい。さらに、ホットメルト接着性をより高くし、ホットメルト接着剤の塗布量を低減するという観点から、0.5重量%以上40重量%以下の範囲がより好ましい。さらに、良好な紡糸性を得る観点から、2重量%以上30重量%以下がより好ましい。アルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩の添加することにより、これらを添加しない場合と同レベルの対不織布ホットメルト接着力を得るのにホットメルト剤塗布量を20重量%以上低減したり、耐熱性の指標であるポリウレタン糸の高温側融点を5℃以上高めることも可能である。なお、これらの含有量は、ポリウレタン糸の用途に応じて適宜決定すればよい。
アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩は、ポリウレタン中へ速く分散でき、製造されるポリウレタン糸の特性を目標の水準とすることができるという観点から、電子顕微鏡等の顕微鏡で測定される平均一次粒子径が0.01〜10μmの微粉体であるものが好ましい。さらに良好なホットメルト接着性を得る観点から、0.01〜5μmの微粉体がより好ましい。
この合成炭酸塩を含有するポリウレタン糸では、炭酸塩とポリウレタンとの界面の密着が高く、糸表面にも適度に分布するため、タック力が生じ、特に高いホットメルト接着性が得られ、PP繊維不織布など組み合わせて伸縮性シートとした場合、顕著なホットメルト接着性によりホットメルト接着剤量を低減でき、低応力で伸長できる伸縮性シートを得ることができる。また合成炭酸塩を添加する事で、繊維の強伸度、回復性、耐熱性を向上させ、そのばらつきを小さくすることができる。
酸化チタンなどの微粉体の場合では、凝集力が強い微粒子状無機物を多量に含有していても良好にポリウレタンに分散するという分散性と、紡糸の際に糸切れが発生しないという紡糸安定性を良くするという観点から、脂肪酸など有機化合物やシランカップリング剤などによる表面処理剤を施すことが一般に行われる。本発明で用いるアルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩では、それ自体のポリウレタンやポリウレタンウレアとの相性が良いために、ポリウレタン糸の原料紡糸液の粘度を安定化でき、原料紡糸液中へ良好に分散することができ、その結果、良好な紡糸性が得られるので、表面処理剤を施さないものを含有する。さらには、紡糸速度を上げ易いこと、また紡糸中の揮発減量を抑制できることから、合成炭酸カルシウム、合成炭酸マグネシウム、これらの両混合物または固溶体が好ましい。高強伸度と高耐熱性を効率よく発揮するという観点からは、合成炭酸カルシウムがより好ましい。
そして、炭酸塩微粉体の比表面積(BET吸着法によるBET比表面積)は、5m2/g以上が好ましく、さらに好ましくは10m2/g以上である。
本発明で使用されるアルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の炭酸塩は、ポリウレタンへの分散および溶解を速くし、製造されるポリウレタン糸の特性を目標の特性とせしめ、さらに適度な透明度のポリウレタン糸を得ることができ、さらに紡糸工程で熱などを受けた時でも 該炭酸塩の含有量が低下せず糸の変色も生じないという観点から、Kett光電白色度計による白色度が90%以上であることが好ましい。また、20℃でのN,N−ジメチルアセトアミド(以下、DMAcと略す)35%濃度での粘度が10cP以上10000P以下となる溶液または分散液となるものが好ましい。
次に本発明のポリウレタン弾性糸の製造方法について詳細に説明する。
本発明においては最初にポリウレタン溶液を作製するのが好ましい。ポリウレタン溶液、また、その溶液中の溶質であるポリウレタンを製造する方法は、溶融重合法、溶液重合法のいずれであってもよく、他の方法であってもよい。しかし、より好ましいのは溶液重合法である。溶液重合法の場合には、ポリウレタンにゲルなどの異物の発生が少ないので、紡糸しやすく、低繊度のポリウレタン糸を製造しやすい。また、溶液重合の場合、溶液にする操作が省けるという利点がある。
そして本発明に特に好適なポリウレタンとしては、ポリマージオールとして分子量が1000以上6000以下のPTMGを用い、ジイソシアネートとしてMDIを用い、さらに、鎖伸長剤としてエチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミンのうちの少なくとも1種を使用して合成され、かつ、高温側の融点が200℃以上300℃以下の範囲のものが挙げられる。
かかるポリウレタンは、例えば、DMAc、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などやこれらを主成分とする溶剤の中で、上記の原料を用い合成することにより得られる。例えば、こうした溶剤中に、各原料を投入、溶解させ、適度な温度に加熱し反応させてポリウレタンとする、いわゆるワンショット法、また、ポリマージオールとジイソシアネートを、まず溶融反応させ、しかる後に、反応物を溶剤に溶解し、前述のジオールと反応させてポリウレタンとする方法などが、特に好適な方法として採用され得る。
鎖伸長剤にジオールを用いる場合、ポリウレタンの高温側の融点を150℃以上300℃以下の範囲内とするための代表的な方法としては、ポリマージオール、MDI、ジオールの種類と比率をコントロールすることが挙げられる。例えば、ポリマージオールの分子量が低い場合には、MDIの割合を相対的に多くすることにより、高温側の融点が高いポリウレタンを得ることができる。また、同様にジオールの分子量が低いときはポリマージオールの割合を相対的に少なくすることにより、高温側の融点が高いポリウレタンを得ることができる。ポリマージオールの分子量が1800以上の場合、高温側の融点を150℃以上にするには、(MDIのモル数)/(ポリマージオールのモル数)=1.5以上の割合で、重合を進めることが好ましい。
なお、かかるポリウレタンの合成に際し、アミン系触媒や有機金属触媒等の触媒が1種もしくは2種以上混合して使用されることも好ましい。
アミン系触媒としては、例えば、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサンジアミン、ビス−2−ジメチルアミノエチルエーテル、N,N,N’,N’,N’−ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルグアニジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチル−ピペラジン、N−(2−ジメチルアミノエチル)モルホリン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、トリエタノールアミン等が挙げられる。
また、有機金属触媒としては、オクタン酸スズ、二ラウリン酸ジブチルスズ、オクタン酸鉛ジブチル等が挙げられる。
こうして得られるポリウレタン溶液の濃度は、通常、30重量%以上80重量%以下の範囲が好ましい。
本発明においては、かかるポリウレタン溶液に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩、またはその両者を添加するのが好ましい。アルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩のポリウレタン溶液への添加方法としては、任意の方法が採用できる。その代表的な方法としては、スタティックミキサーによる方法、攪拌による方法、ホモミキサーによる方法、2軸押し出し機を用いる方法など各種の手段が採用できる。ここで、添加されるアルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩は、ポリウレタン溶液への均一な添加を行う観点から、スラリーにして添加することが好ましい。
なお、アルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩のポリウレタン溶液への添加により、添加後の混合溶液の溶液粘度が添加前のポリウレタンの溶液粘度に比べ予想以上に高くなる現象が発生する場合があるが、この現象を防止する観点から、ジメチルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミン、イソプロピルメチルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミン、イソブチルメチルアミン、イソペンチルメチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミンなどのモノアミン、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アリルアルコール、シクロペンタノールなどのモノオール、フェニルイソシアネートなどのモノイソシアネートなどの末端封鎖剤が1種または2種以上混合して使用されることも好ましい。
アルカリ金属の合成炭酸塩、アルカリ土類金属の合成炭酸塩のポリウレタン溶液への添加の際に、前記したような耐光剤、耐酸化防止剤などの薬剤や顔料などを同時に添加してもよい。
本発明のポリウレタン弾性糸の繊度、単糸数、断面形状などは特に限定されるものではない。例えば、糸は一つの単繊維で構成されるモノフィラメントでもよく、また複数の繊維で構成されるマルチフィラメントでもよい。糸の断面形状は円形であってもよく、また扁平等の異形断面であってもよい。
そして、乾式紡糸方式についても特に限定されるものではなく、任意の方法が適用できる。
本発明のポリウレタン弾性糸のセット性と応力緩和の特性は、特にゴデローラーと巻取機の速度比の影響を受けやすいので、糸の使用目的に応じて適宜決定すればよい。例えば、ゴデローラーと巻取機の速度比は1.15以上1.65以下の範囲として巻き取ることができるが、特に高いセット性と低い応力緩和を有するポリウレタン弾性糸を得る際には、ゴデローラと巻取機の速度比は1.15以上1.4以下の範囲が好ましく、1.15以上1.35以下の範囲がより好ましい。一方、低いセット性と高い応力緩和を有するポリウレタン弾性糸を得る際には、ゴデローラーと巻取機の速度比は1.25以上1.65以下の範囲が好ましく、1.35以上1.65以下の範囲がより好ましい。
また、紡糸速度を高くすることによってポリウレタン弾性糸の強度を向上させることができるので、450m/分以上の紡糸速度とすることが実用上好適な強度水準とするために好ましい。さらに工業生産の点を考慮すると、500〜1000m/分程度が好ましい。
本発明のポリウレタン弾性糸は、破断伸度が400%以上であることが好ましい。破断伸度が400%未満では高次加工において糸にドラフトをかけた際に糸切れが生じやすい。特に、サニタリー用途では、ポリウレタン弾性糸を100m/分以上の走行速度でドラフトを3.0以上をかけ、ホットメルト接着剤をコームガンにて塗布する場合には、好ましい破断伸度は400%以上であり、400%未満の場合はホットメルト接着剤を一定に塗布することが困難となり走行速度などが制限される場合がある。更に好ましく420%以上である。上限は特にないが、高々1000%まであればよい。また同様に、高次加工おいて糸にドラフトをかけた際に糸切れを防ぐ観点から、破断強度は0.45cN/デシテックス以上であることが好ましい。上限は特にないが、高々1.0cN/デシテックスまであればよい。
本発明のポリウレタン弾性糸をサニタリー用途に使用する場合でも、ポリウレタン弾性糸の単繊維繊度は特に限定されるものではないが、ホットメルト接着剤性を良好に安定して得る観点から単繊維繊度は15dtex以下が好ましい。ホットメルト接着剤塗布量が少なく、15dtexを越える場合は安定したホットメルト接着性が得られない場合がある。そして、本発明のサニタリー用品は、例えば非伸縮性または伸縮性の不織布やプラスチックフィルムにポリウレタン弾性糸を取り付けて作成されるが、あらかじめ作成した不織布やプラスチックフィルムにポリウレタン弾性糸を貼り付けて伸縮性にしたシートを用いて作成しても、また、ポリウレタン弾性繊維を直接取り付け、そのままオンラインでサニタリー用品を作成してもよい。
非伸縮性部材にポリウレタン弾性糸を貼り付けた伸縮性シートは、常法により作成することができる。すなわち、非伸縮性シートをロールから繰り出して走行させながら、伸縮性のポリウレタン繊維をロールから繰り出して所定のテンションをかけて、あるいは、所定の伸長率で引張った状態で接着剤を塗布した後、上記非伸縮性シート上に、または上下シート間にロールで圧着して取り付けることにより製造することができる。非伸縮性シートとしては、編物、織物、不織布、プラスチックフィルム、紙等が使用可能である。
本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
本発明におけるポリウレタン弾性糸の強度、伸度、セット性、応力緩和、ホットメルト接着性、耐熱性(熱軟化点、融点)の測定法を以下説明する。
[セット性、応力緩和、強度、伸度]
セット性、応力緩和、強度、伸度は、インストロン4502型引張試験機を用いて、ポリウレタン弾性糸を引張テストすることにより測定した。
試長5cm(L1)の試料を50cm/分の引張速度で300%伸長を5回繰返した。このとき、300%伸長時の応力を(G1)とした。次に試料の長さを300%伸長のまま30秒間保持した。30秒間保持後の応力を(G2)とした。次に試料の伸長を回復せしめ応力が0になった際の試料の長さを(L2)とした。さらに6回目に試料が切断するまで伸長した。この破断時の応力を(G3)、破断時の試料長さを(L3)とした。以下、上記特性は下記式により算出される。
強度(cN)=(G3)
応力緩和(%)=100×((G1)−(G2))/(G1)
セット性(%)=100×((L2)−(L1))/(L1)
伸度(%)=100×((L3)−(L1))/(L1)
[ホットメルト接着性]
ポリウレタン弾性糸を130m/分の速度で走行している幅15cmのポリプロピレン製不織布の上を規定のドラフト(ドラフト3.0,4.0)で伸張させながら同一方向に等間隔に8本走行させながら、160℃のポット中で溶解させた水添スチレンブタジエンスチレン共重合体を主成分とするホットメルト接着剤をコームガンを用いポリウレタン糸1本あたり0.05g/mの割合で塗布した後、上方から別のポリプロピレン製不織布をかぶせて圧着、巻き取り、伸縮性シートを得た。
こうして得られた伸縮性シートを不織布が完全に伸張する状態で、木製平板に固定し、伸縮性シートの上から、剃刀端を用いて、不織布中のポリウレタン弾性糸8本について約30cm幅の両端、計16箇所を切断するため、各糸はその周囲を幅約1mmを目処に切断した。この伸張板を40℃、65%RHで1時間保管し、ホットメルト接着剤で固定されたポリウレタン弾性糸がポリプロピレン製不織布中に収縮、すなわちスリップインする糸長(L6)および原長として両切断部間の長さ(L5)を測定する。同様に、伸張板を40℃、65%RHで2時間保管し、スリップインする糸長(L7)と原長(L8)を測定する。

1時間後ホットメルト接着性(%)=100×(L5)/(L6)
2時間後ホットメルト接着性(%)=100×(L7)/(L8)
[伸縮性シートの伸度]
前述方法でホットメルト接着剤量を0.01〜0.15g/mの範囲で加減して、1時間後ホットメルト接着性が90%となる伸縮性シートを得る。こうして得られた伸縮性シートを無緊張で、チャック間距離を20cmに設定した引張試験機にセッティングし、速度50cm/分で20cmまでの収縮、10cNまでの伸張を3回繰り返したときの3回目伸長時20cN応力の伸度を測定した。
[平均粒子径]
スラリー中の微粒子の平均粒子径は、(株)堀場製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置LA−500型を用いて測定した。また、微粒子状無機物の平均一次粒子径は、電子顕微鏡EF−SEM法を用いて測定した。
[熱軟化点]
ポリウレタン糸の耐熱性の指標の一つとして熱軟化点を測定した。ポリウレタン糸について、レオメトリック社製動的弾性率測定機RSAIIを用い、昇温速度10℃/分で、動的貯蔵弾性率E’の温度分散を測定した。熱軟化点は、E’曲線が80℃以上130℃以下のプラト領域での接線と、160℃以上にてE’が熱軟化により降下するE’曲線の接線との交点から求めた。なお、E’は対数軸、温度は線形軸を用いた。
[融点]
ポリウレタン糸の耐熱性の指標の一つとして高温側融点、すなわち、ハードセグメント結晶の融点を測定した。ポリウレタン糸について、ティー・イー・インスツルメント社製2920モジュレーティドDSCを用い、昇温速度3℃/分で、不可逆熱流を測定し、そのピークトップを融点とした。
[実施例1]
分子量2900のPTMG、MDIおよびエチレングリコールからなるポリウレタン重合体(a1)のDMAC溶液(35重量%)を常法により重合し、ポリマ溶液A1とした。次に、合成炭酸塩として、白石工業(株)製炭酸カルシウム白艶華A(CaCO3、平均一次粒子径:1.0μm、表面処理剤:なし、BET比表面積:14m2/g、白色度:97%、比重:2.45)(b1)を用い、そのDMAc分散液を調整した。その調整には、水平ミルWILLY A.BACHOFEN社製DYNO−MIL KDLを用い、85%ジルコニアビーズを充填、50g/分の流速の条件で均一に微分散させて、合成炭酸塩のDMAc分散液B1(35重量%)とした。さらに、酸化防止剤として、t−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)の反応によって生成せしめたポリウレタン溶液(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2462)(c1)と、p−クレゾ−ルおよびジビニルベンゼンの縮合重合体(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2390)(c2)とを2対1(重量比)で混合し、酸化防止剤DMAc溶液(濃度35重量%)を調整し、これをその他添加剤溶液C1(35重量%)とした。
ポリマ溶液A1、合成炭酸塩のスラリーB1、その他添加剤溶液C1を、それぞれ87重量%、10重量%、3重量%で均一に混合し、紡糸溶液D1とした。この紡糸溶液をゴデローラーと巻取機の速度比1.2として500m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、24フィラメント、合成炭酸塩の含有量が10重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の組成(重量%)は表1のとおりであった。
このポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。破断伸度、破断強度はともに、合成炭酸塩を含まない比較例1(後述)に比べ増大した。セット性は比較例1に比べ減少し、回復性が向上した。耐熱性の指標である熱軟化点、融点も比較例1より向上した。ホットメルト接着性は比較例1に比べ、大幅に増加し、1.5倍を示した。伸縮性シートの伸度は比較例1に比べ、15%伸びた。
さらに次の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価した。
まず、前述伸縮性シートの伸度測定で用いたシートを長さ70cmで切り取り、両端を4本の原糸の位置がそろうように張り合わせた円形のシートを作成する。別に長さ30cm、幅15cmの2枚の不織布の間に吸水性ポリマーを封じ込め、さらに長手方向の両端近くに同伸縮性シートを長さ30cmに切り取った一方の端を伸張状態で張り付けた後、該シート両短辺を先に作成した円形伸縮シートに張り付け、パンツ型紙おむつを作成した。比較例1の伸縮性シートを用い同様な方法で作成した簡易的なパンツ型紙おむつに比べ、この伸縮シートを用いた紙おむつは履く動作をしたときの感触が柔らかく、外観品位に優れたものであった。
[実施例2]
合成炭酸塩として、神島化学工業(株)製の塩基性炭酸マグネシウムGP-30(4MgCO3Mg(OH)24H2O、平均一次粒子径:1.5μm、BET比表面積:10m2/g、白色度:92%、比重:2.14)(b2)を用い、そのDMAc微分散液を調整した。調整は実施例1と同一の方法で行い、合成炭酸塩のDMAc分散液B2(35重量%)とした。実施例1で調整したポリマ溶液A1、上記による塩基性炭酸マグネシウム分散液B2、および、実施例1で調整したその他添加剤溶液C1を、それぞれ77重量%、20重量%、3重量%で均一に混合し、紡糸溶液D2とした。
この紡糸溶液をゴデローラーと巻取機の速度比1.2として500m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、24フィラメント、合成炭酸塩の含有量が20重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の組成(重量%)は表1のとおりであった。また、このポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。破断強度は比較例1(後述)に比べ増大し、伸度は同等を維持した。セット性は比較例1に比べ減少し、回復性が向上した。耐熱性の指標である熱軟化点、融点は比較例1は比較例1より向上した。ホットメルト接着性は比較例1に比べ、大幅に増加し、1.5倍以上を示した。伸縮性シートの伸度は比較例1に比べ、15%伸びた。
また、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは履く動作をしたときの感触が柔らかく、外観品位に優れたものであった。
[実施例3]
分子量1800のPTMG、MDI、エチレンジアミン、および末端封鎖剤としてジエチルアミンからなるポリウレタンウレア重合体(a2)のDMAc溶液(35重量%)を常法により重合し、ポリマ溶液A2とした。次に、このDMAc溶液A2、実施例1で調整した炭酸カルシウムのDMAc分散液B1、および実施例1で調整したその他添加剤溶液C1を、それぞれ、77重量%、20重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液D3とした。この紡糸溶液D3をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、30filのマルチフィラメント、炭酸カルシウムの含有量が20重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の組成(重量%)を表1に示す。また、このポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。破断強度は比較例2(後述)に比べ増大し、伸度も増大した。セット性は比較例1に比べ減少し、回復性が向上した。耐熱性の指標である熱軟化点、融点は比較例1は比較例1より向上した。ホットメルト接着性は比較例1に比べ、大幅に増加し、1.7倍以上を示した。伸縮性シートの伸度は比較例1に比べ、45%も大幅に増加した。
また、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは履く動作をしたときの感触が柔らかく、外観品位に優れたものであった。
さらに次の方法で生理用ナプキンを製作し、3つ折り部分を開いたり閉じたりするときの感触がを評価した。
長さ20cm、幅10cmのポリプロピレン製不織布の長手方向の両端付近に得られた20cmの長さに切り取った伸縮性シートの一端を原糸方向が長手方向にそろうように張り付け、3つ折りにし、簡易的に生理用ナプキンを作成した。
後述の比較例1で製作した伸縮性シートを用い同様の方法で作成した生理用ナプキンに比べ、この伸縮性シートを用いた生理用ナプキンは3つ折り部分を開いたり閉じたりするときの感触さらには伸縮性シートギャザー部の垂直方向の触感が柔らかいものであった。
[実施例4]
合成炭酸塩として、白石工業(株)製炭酸カルシウムCALSHITEC Brilliant-1500(CaCO3、平均一次粒子径:0.15μm、表面処理剤:脂肪酸、BET比表面積:11.5m2/g、白色度:98%、比重:2.65)(b3)と実施例1で用いた白石工業(株)製炭酸カルシウム白艶華A(CaCO3、平均一次粒子径:1.0μm、表面処理剤:なし、BET比表面積:14m2/g、白色度が97%)(b1)を比率2対1で用い、そのDMAc溶液を調整した。調整は実施例1と同一の方法で行い、合成炭酸塩スラリーB4(35重量%)とした。実施例3で調整したポリマ溶液A2、上記の炭酸カルシウムのDMAc分散液B4、および実施例1で調整したその他添加剤溶液C1を、それぞれ67重量%、30重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液D4とした。この紡糸溶液D4をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として550m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、30filのマルチフィラメント、炭酸カルシウムの含有量が30重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の組成(重量%)を表1に示す。また、このポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。破断強度は比較例2(後述)に比べ増大し、伸度も増大した。セット性は比較例1と同等を維持した。耐熱性の指標である熱軟化点、融点は比較例1は比較例1より大きく向上した。ホットメルト接着性は比較例1に比べ、大幅に増加し、1.8倍近くに達した。伸縮性シートの伸度は比較例1に比べ、40%も伸びを示した。
また、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは履く動作をしたときの感触が柔らかく、外観品位に優れたものであった。
[比較例1]
実施例1で調整したポリマ溶液A1、および実施例1で調整したその他添加剤溶液添加剤溶液C1を、それぞれ、97重量%、3重量%の割合で均一混合し、紡糸溶液E1とした。この紡糸溶液をゴデローラーと巻取機の速度比1.2として500m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、24フィラメントであるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。ホットメルト接着性は、合成炭酸塩を含有する実施例1〜2に比べ、大幅に劣るものであった。
また、実施例1と同様の方法でまた、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは、伸縮シートによるギャザー部が硬く、履く動作をしたときの感触がペーパーライクであり、外観品位も立体感に欠け不満足なものであった。
[比較例2]
実施例3で調整したポリマ溶液A2、および実施例1で調整したその他添加剤溶液添加剤溶液C1を、それぞれ、97重量%、3重量%の割合で均一混合し、紡糸溶液E2とした。この紡糸溶液E2をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、30filのマルチフィラメント、炭酸カルシウムの含有量が20重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。ホットメルト接着性は、合成炭酸塩を含有する実施例3〜4に比べ、大幅に劣るものであった。
また、実施例1と同様の方法でまた、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは、伸縮シートによるギャザー部が硬く、履く動作をしたときの感触がペーパーライクであり、外観品位も立体感に欠け不満足なものであった。
[比較例3]
天然鉱石粉砕法により得られた天然炭酸塩として、マイクロファイン・ミネラルズ社製ハンタイト(およそMgCa(CO、平均一次粒子径:1.2μm、表面処理剤:なし、BET比表面積:4.8m2/g、白色度:88%、比重:3.1)(f1)のDMAc溶液F1(35重量%)を調整した。その調整は実施例1と同一の方法で行った。実施例3で調整したポリマ溶液A2、上記の 溶液F1、および実施例1で調整したその他添加剤溶液C1を、それぞれ77重量%、20重量%、3.0重量%で均一に混合し、紡糸溶液E3とした。この紡糸溶液E3をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻取り、310dtex、30filのマルチフィラメント、天然鉱石粉砕法により得られた炭酸カルシウムの含有量が20重量%であるポリウレタン弾性糸を作製した。
得られたポリウレタン弾性糸の破断伸度、破断強度、セット性、応力緩和、熱軟化点、融点、ホットメルト接着性、伸縮性シートの伸度を表2に示す。ホットメルト接着性は、合成炭酸塩を含有する実施例3〜4に比べ、向上したもの、実施例3、4等に比べ、劣るものであった。さらに、破断伸度が低く、セット性が大きく、比較例2よりも回復性が低下した。
また、実施例1と同様の方法でまた、実施例1と同様の方法でパンツ型紙おむつを製作し、外観品位や履く動作をしたときの感触を評価したところ、得られた紙おむつは、伸縮シートによるギャザー部が硬く、履く動作をしたときの感触に違和感があり、外観品位も立体感に欠け不満足なものであった。
Figure 0004984146
Figure 0004984146
本発明のポリウレタン弾性糸は、高強伸度、高回復性、高耐熱性耐、高ホットメルト接着性を有するものであるので、この弾性糸を使用したサニタリー用品や衣服などは、脱着性、フィット性、着用感、染色性、耐変色性、外観品位などに優れたものとなる。
これらの優れた特性を有することから、本発明のポリウレタン糸は単独での使用はもとより、各種繊維や不織布との組み合わせにより、優れたストレッチ布帛を得ることが可能で、編成、織成、紐加工、ホットメルト接着加工に好適である。その使用可能な具体的用途としては、ソックス、ストッキング、丸編、トリコット、水着、スキーズボン、作業服、煙火服、ゴルフズボン、ウエットスーツ、ブラジャー、ガードル、手袋、サポーター等の各種繊維製品、締め付け材料、さらには、低応力で伸長できる伸縮性シートを得られると共に、感触の柔らかなサニタリー用品を得るため、紙おむつや生理ナプキンなどサニタニー用品の漏れ防止用ギャザー、さらには、防水資材の締め付け材料、似せ餌、造花、電気絶縁材、ワイピングクロス、コピークリーナー、ガスケットなどが挙げられる。

Claims (11)

  1. 主構成成分がポリマージオールおよびジイソシアネートであるポリウレタンからなる弾性糸であって、表面処理剤が施されていない、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩を含有することを特徴とするポリウレタン弾性糸。
  2. 前記合成炭酸塩の含有量が10重量%以上50重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン弾性糸
  3. 前記合成炭酸塩が平均一次粒子径0.01μm〜10μmの微粉体であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリウレタン弾性糸
  4. 前記合成炭酸塩が炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウムであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
  5. 前記合成炭酸塩におけるBET比表面積が5.0m2/g以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
  6. 前記合成炭酸塩の白色度が90%以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
  7. 破断伸度が400%以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸が用いられてなるサニタリ−用品。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性糸と伸縮性シ−トを用いてなることを特徴とするサニタリ−用品。
  10. 主構成成分がポリマージオールおよびジイソシアネートであるポリウレタンの溶液に、表面処理剤が施されていない、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の合成炭酸塩を添加し、紡糸することを特徴とするポリウレタン弾性糸の製造方法。
  11. 前記ポリウレタン溶液が、末端封鎖剤としてジエチルアミンを含むものであることを特徴とする請求項10に記載のポリウレタン弾性糸の製造方法。
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