JP4981517B2 - 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4981517B2
JP4981517B2 JP2007137533A JP2007137533A JP4981517B2 JP 4981517 B2 JP4981517 B2 JP 4981517B2 JP 2007137533 A JP2007137533 A JP 2007137533A JP 2007137533 A JP2007137533 A JP 2007137533A JP 4981517 B2 JP4981517 B2 JP 4981517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
heat
groove
heat exchanger
heat exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007137533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008292057A (ja
Inventor
有 秀島
康彦 諏訪
二郎 坂戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2007137533A priority Critical patent/JP4981517B2/ja
Publication of JP2008292057A publication Critical patent/JP2008292057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4981517B2 publication Critical patent/JP4981517B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、地中熱又は電線の発熱を利用し、埋設方法および製造方法が簡単であり、かつ、長寿命、低コストである熱交換器及び熱交換システム等に関するものである。
地球温暖化などの環境問題が注目されている中、クリーンかつ安全な熱エネルギーとして地中熱の利用が進められている。地中熱は、一年にわたり約15〜16℃程度で一定であるため、夏の冷房や、冬の暖房の熱源として活用されている。
地熱を利用した熱交換システムとしては、(1)地中に水平方向にパイプを屈曲させて埋設し、パイプ内を循環する流体と地熱との熱交換を行う水平ループ式や、(2)構造物の建設時において、基礎杭の施工と同時に先端をU字に曲げたパイプを埋設し、パイプ内を循環する流体と地熱との熱交換を行う方法がある。
また、(3)地中に螺旋状にコイルを埋設し、地熱との熱交換を行う熱交換器(特許文献1)や、(4)鋼管杭に熱交換用パイプを螺旋状に巻きつけて、地熱との熱交換を行う地熱利用鋼管杭(特許文献2)がある。
特開2007−10275号公報 特開2005−188866号公報
しかし、水平方向にパイプを埋設する(1)の方法では、広範囲にわたってパイプ埋設用の穴を掘削しなければならないため、コスト及び工数を要し、また、埋設するための範囲が広くなるという問題がある。また、基礎杭の施工時に先端をU字に曲げたパイプを埋設する(2)の方法では、パイプが巻き付けられていないので、パイプと地面との接触面積を大きく取ることができず効率が悪いという問題がある。更に、パイプの設置が困難で、専用の部品を使用しなければならないという問題がある。図10は、基礎杭施工時にパイプを設置した状態を示す図であり、図10(a)は、掘削孔に鉄筋籠43とパイプ40を設置した状態、図10(b)はU字曲げ部品の拡大図である。図10(a)に示すように、鉄筋籠43設置後に掘削孔へパイプ40が挿入され、パイプ40内にポンプ41で流体を循環させると、地熱と熱交換が行われ、地熱を利用することができる。
しかし、パイプ40をU字に曲げると、パイプ40がつぶれてしまう恐れがある。また、パイプ40を挿入する隙間が狭く、掘削孔の下端まで挿入するのは困難である。よって、このような方法では、図10(b)に示す、U字曲げ部品45を使用しなければならない。すなわち、パイプをつぶすことなく曲げることができ、また、錘の役目を果たすU字曲げ部品45を使用しなければ、基礎杭に熱交換パイプ40を設置することが困難であると言う問題がある。
また、(3)の特許文献1による熱交換器は、パイプを螺旋状にしたため、埋設エリアは比較的狭くでき、また、パイプと地面との接触面積も比較的広く取れるため設計上の熱交換効率は良いが、パイプを螺旋状の形状に加工することが困難であるという問題がある。また、埋設時にも形状を維持するためには、金属パイプ等のある程度の強度を有する材料を選択しなければならずコストが高いという問題がある。更に、加工、設置、埋設各工程において、螺旋状パイプのピッチが変形等により変化し、設計通りの熱交換効率を得ることができないという問題がある。特に、螺旋形状のピッチが変形等で変わりパイプ同士の接触による熱交換効率の低下を防ぐため、パイプ間のピッチを詰めることができない問題があり、単位長さあたりの熱交換効率が低いという問題がある。
また、(4)の特許文献2による熱交換用パイプを螺旋状に巻きつけた地熱利用鋼管杭は、パイプを螺旋状に巻いた状態で鋼管杭を地面にねじ込むものであるが、特許文献1による熱交換器と同様に、設置時に螺旋状パイプのピッチが変形等により変化し、設計通りの熱交換効率を得ることができず、パイプ同士の接触の恐れがあるため、パイプのピッチを詰めることができず、単位長さ辺りの熱交換効率が低いという問題がある。
更に、前述した(1)〜(4)の従来の各技術では、すべて地熱のみを利用するものであるため、年間を通してより大きな熱量を要する、例えば温水プールの保温等に用いるためには、地熱のみからの熱量では熱量が不足するため、大掛かりな熱交換器を使用しなければならないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、熱交換器のパイプのピッチずれなどが生じる恐れが無く、加工が容易であり、更に埋設時の施工も容易で高効率な熱交換器及び熱交換システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、外面に螺旋状の溝を有する螺旋溝付管と、前記螺旋溝付管の前記溝に沿って巻き付けられるパイプと、前記螺旋溝付管の内部を貫通する電線と、を具備し、前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成され、前記パイプ内に流体を流すことを特徴とする熱交換器である。
前記パイプは、前記溝のエッジと接触し、前記エッジはR形状であることが望ましく、また、前記螺旋溝付管及び前記パイプはコストを考慮して樹脂製のものを用いることができる。
第1の発明によれば、螺旋溝付管にパイプを巻き付けるため、螺旋形状を加工しやすく、埋設時にピッチずれを生じず、低コストで長寿命な熱交換器を提供することができる。特に、内部に電線が貫通されることで、電線による発熱に対しても熱交換を行うことができるため、高い効率で熱交換を行うことができる熱交換器を提供することができる。また、内部に電線が貫通されるため、熱交換器を横型にすると、地熱と電線の発熱の両者を利用できることから効率が良く、熱交換器の埋設深さを浅くできるので工事が容易である熱交換器を提供することができる。
第2の発明は、外面に螺旋状の溝を有する螺旋溝付管と、前記螺旋溝付管の前記溝に沿って巻き付けられるパイプと、前記螺旋溝付管の内部を貫通する電線と、を具備し、前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成される熱交換器において、前記パイプは架橋ポリエチレン製であり、架橋前の前記パイプを前記螺旋溝付管に巻き付けた後、架橋処理を行うことを特徴とする熱交換器の製造方法である。
第2の発明によれば、パイプが架橋ポリエチレン製であるため、低コストかつ耐久性、熱疲労特性に優れ長寿命であり、架橋前のパイプを螺旋溝付管に巻き付けた後に、架橋処理を行うため、巻きつけ加工が容易で、架橋により安定した螺旋形状を有するパイプを用いた熱交換器製造方法を提供することができる。
第3の発明は、外面に螺旋状の溝を有し、前記溝に沿ってパイプが巻き付けられ、前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成された螺旋溝付管内を電線が貫通する熱交換器を設け、前記パイプ内を流れる流体が、前記電線から発生した熱及び/又は地熱と熱交換を行うことを特徴とする熱交換システムである。
前記パイプは、前記溝のエッジと接触し、前記エッジはR形状であることが望ましい。前記熱交換器が保護管に挿入され、前記熱交換器と前記保護管のクリアランスには熱伝導媒体が充填されていてもよい。また、熱交換を終えた前記流体を構造物に流し、前記流体の熱を構造物に利用してもよく、熱交換を終えた前記流体の熱を熱機器の予熱に利用してもよい。
第3の発明によれば、地熱のみではなく、螺旋溝付管内を貫通する電線からの発熱を利用することができるため、より高い熱量を熱交換により得ることができ、また、保護管を使用すれば、土圧で熱交換器が変形等することがなく、さらに熱伝導媒体によって周囲の地熱との熱交換効率に優れ、構造物や熱機器において効率良く熱を利用することができる熱交換システムを提供することができる。
本発明によれば、地熱のみでなく電線からの発熱も利用することができ熱交換器のパイプのピッチずれなどが生じる恐れが無く、加工が容易であり、更に埋設時の施工も容易な高効率な熱交換器及び熱交換システム等を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる熱交換器1の外観を示す斜視図であり、図2は、螺旋溝付管7の外観を示す斜視図である。
熱交換器1は、主に、螺旋溝付管7、パイプ5及び電線31より構成される。螺旋溝付管7は外面に螺旋溝3を有する管状部材である。パイプ5は螺旋溝付管7の外面の螺旋溝3に沿って巻きつけられ、螺旋溝付管7の内部には電線31が貫通されている。パイプ5の両端には継手6が設けられ、ポンプ等と接続される。パイプ5の内部には熱媒体である流体が流される。
図1において、A方向よりパイプ5内に流体を流すと、流体は、螺旋溝付管7の周囲の螺旋溝3に沿って螺旋状に巻きつけられたパイプ5内を流れ、螺旋溝付管7の端部まで流れるとB方向へ流出する。よって、熱交換器1によれば、パイプ5内を流れる流体が周囲の地熱と熱交換を行うことができる。ここで、更に電線31に通電を行うと、電線31を流れる電流と電線31の電気抵抗値等に応じた発熱を生じる。よって、熱交換器1は、電線31より発生した熱と、螺旋溝付管7の周囲を流れる流体との間でも熱交換を行うことができる。
ここで、より効率の高い熱交換器を得るためには、パイプ5と周囲の熱媒体との接触面積を多く取る必要がある。図3は、螺旋溝付管7に巻きつけられたパイプ5の断面を示す図である。図3(a)に示すように、パイプ5の外径が螺旋溝3の溝幅よりも小さい場合は、パイプ5が螺旋溝3内に嵌ってしまうため、パイプ5と周囲の熱媒体との接触面積が小さくなり望ましくない。また、図3(b)に示すように、パイプ5の外形が螺旋溝3のピッチよりも大きくなると、パイプ5同士が接触し、その接触部には熱媒体を配置できないため、パイプ5と周囲の熱媒体との接触面積が小さくなる他、巻き付け時の張力によりパイプ5の断面が僅かに潰れるので、隣同士のパイプが接触する傾向がより強まり、パイプの巻き付け性も阻害する。
図3(c)に示すように、パイプ5が螺旋溝3に嵌らず、また、パイプ5同士が接触しなければ、パイプ5と周囲の熱媒体との接触面積を大きく取ることができるため、より熱交換効率を高めることができる。このように、パイプ5の外形は、螺旋溝3の溝幅よりも大きく、また螺旋溝3のピッチよりも少し小さいことが望ましい。
なお、螺旋溝付管7、パイプ5のサイズは使用場所や電線31の外径等に応じても変わるが、例えば螺旋溝付管7は内径30〜80mm、パイプ5は内径5〜13mm程度のものが使用できる。ここで、内径80mm×ピッチ25mm×長さ2mの螺旋溝付管7に、内径13mm×肉厚2mm(外径17mm)のパイプを約80回の巻きつけが可能で、約28m分のパイプを巻き付けることができる。また、上記の例で、内径17mm×肉厚2.5mm(外径22mm)のパイプを用いると、螺旋管のピッチに対するパイプ密度が高くなる。
また、例えば、内径30mm×ピッチ10mm×長さ2mの螺旋管に、内径6mm×外径8.5mmのパイプを200回の巻き付けが可能で、この場合も約28mを巻きつけることができる。つまり、螺旋管の長さの10倍以上のパイプを螺旋管に等しいピッチで巻き付けることが可能である。ここで、上記の熱交換器1の長さを50cmで構成すれば、50cm×4本の熱交換器で構成することもできる。なお、熱交換器の数は4本でなく、熱交換器の容量に応じていくつに設計することもできる。
ここで、螺旋溝付管7の材質は特定しないが、樹脂製、金属製ともに使用できるが、絶縁性のある樹脂製が金属製より好ましい。また、螺旋溝付き管7は、樹脂製、金属性の場合ともに、通常それ自体で埋設時の土圧に耐えることができるため、特に充填剤を充填する必要はないが、場合により熱伝導性の良い充填剤を充填することも可能である。
ここで、継手6の構造は特定しないが、通常住宅の給排水用に使用する公知の継手をそのまま使用することができるが、それと同等の機能を有するものであれば、いかなるを構造のものでも用いることができる。通常は、ゴムパッキンと抜け止めリングなどを組み合わせた構造のものが多い。例えば継手6の本体の材質は、青銅等の金属製やポリエチレン等の合成樹脂製の継手が使用できる。
また、流体は合成樹脂管や金属管の特性の劣化をともなわないものであればいかなるものでも使用できるが、例えば水や不凍液を加えた水、アルコール等の有機溶媒を希釈したものが使用できる。また、パイプ5の材質は特定しないが、絶縁性、コストを考慮すると、公知の合成樹脂性の材料を使用でき、特に架橋ポリエチレン管が望ましいが、銅、アルミニウムなどの金属製のパイプも使用することが可能である。さらに、パイプ5の材料として、アルミニウムとポリエチレンのクラッド管などを用いることができる。
パイプ5の材質として金属を用いた場合、電線31が被覆線の場合は、被覆により絶縁が確保されているので、そのまま使用すれば良いが、電線31として裸線を用いる場合は、パイプ5と電線31の絶縁は両者の間に電線31の発熱温度より高温の耐熱性を有する樹脂製のスペーサを配置するなどすれば良い。施工の容易さを考慮すれば、被覆線を用いることが良く、発熱量を稼ぐことを考えれば、裸線を用いるのが良い。
パイプ5の材質として架橋ポリエチレンを使用した場合は、熱交換器1は以下のように製造される。まず、架橋処理前のポリエチレン製であるパイプ5を螺旋溝付管7に巻き付ける。パイプ5は架橋前であるので巻きつけ作業が容易である。次に、パイプ5を螺旋溝付管7に巻きつけた状態で加熱し、架橋処理を行う。架橋処理によりパイプ5は架橋ポリエチレンとなり、巻きつけられたパイプ5の螺旋形状が安定する。
本実施の形態にかかる熱交換器1によれば、簡易に高効率の熱交換を行うことができる。熱交換器1は、螺旋溝付管7の螺旋溝3に沿ってパイプ5を巻き付けた構造であるため、パイプ5を螺旋形状に加工するのが容易であり、また螺旋溝3により埋設時等に螺旋ピッチが変化することがない。このため、当初設計通りの性能を得ることができ、設計、製造も容易である。
また、螺旋溝3はパイプ5の螺旋形状を確実に保ち、ピッチがずれることがないため、パイプ5のピッチをパイプ5同士が接触しない範囲で狭くすることができ、熱交換器の単位長さ辺りのパイプ5の巻き長さを長くすることができるため、熱交換効率を高めることができる。また、螺旋溝3のエッジはR形状であるため、パイプ5を巻き付けた際に、パイプ5が損傷することもない。
また、パイプ5が架橋ポリエチレンであれば、パイプ5を螺旋溝付管7に巻き付けた後に架橋処理を行うため、低コストであり、かつ形状の安定性に優れ、耐久性、熱疲労特性に優れた熱交換器1を得ることができる。
次に、熱交換器1を用いた熱交換システム50について説明する。図4は、熱交換器1を利用した、床下冷暖房を目的とした熱交換システム50の概略図である。熱交換器1は地面9に埋設されている。熱交換器1は土圧に耐えられる範囲では深く埋設することも可能であり、地熱を利用するためには例えば3m以上5m以下にすることが多いが、熱交換器の設計に応じて前記の範囲に限らず埋設深さを適宜応じて変更することができる。
地面9下に埋設された電線31が貫通する螺旋溝付管7には、パイプ5が巻きつけられ、さらにその周囲には保護管32が設けられる。図5は、保護管32に挿入された熱交換器1の概略図である。保護管32は、特に螺旋溝付管7やパイプ5が樹脂製の場合に効果があり、地中に埋設された螺旋溝付管7やパイプ5が土圧によって変形または潰されることを防止する役割を持つ。このため保護管32は土圧に耐え得る強度が必要であり、例えば、強度及び熱伝導性に優れたアルミニウム等の金属性のものが使用できる。
また、周囲の地熱との高い熱交換効率を得るためには、保護管32の内径と、保護管32に挿入される熱交換器1の外径のクリアランスは可能な限り小さい方が望ましい。また、図5に示すように、必要に応じて、当該クリアランスに熱伝導媒体33を充填することで、地熱との熱交換効率を高めることができる。熱伝導媒体33としては、例えば、珪砂や黒鉛粉末などが使用でき、その他の材料も設計に応じて適宜選定使用することができる。なお、前述の通り、螺旋溝付管7及びパイプ5が、地中において土圧によって変形等する恐れがなければ、保護管32及び熱伝導媒体33を使用する必要はない。
図4に示すように、熱交換器1aに配されるパイプ5は、地上に設けられたポンプ21に接続される。ポンプ21は、パイプ5内に水等の流体を循環する。パイプ5内を循環する流体は、地中にて熱交換器1aにより地熱及び電線31との熱交換を行う。
ここで、熱交換器1bのように、継手6の設置を終えた状態までの施工が完了していれば、更に大きな熱量を必要とする場合や、離れた場所に新規に家を建設する場合などにおいても、必要に応じて継手6にパイプやポンプ等を接続すれば、簡易かつ有効に熱を利用することができる。
ポンプ21はまた、熱交換を終えた流体を床25下に配置されたパイプ23に流す。地熱は、1年を通じてほぼ同一の温度で推移する。よって熱交換を行った流体を床25下に流すことで、床25の冷暖房を行うことができる。なお、螺旋溝付管7の中の電線31は、熱交換器の設計に応じて、必ずしも1本でなく、別々の電線を複数本配設することもできるし、1本の電線を折り返して挿通させて配設することもできる。
また、熱交換器1は、電線31(螺旋溝付管7)が1本の場合は、所定間隔を空けて直線状に並べることができる。また、電線31(螺旋溝付管7)が複数本ある場合は、電線31に対して直線状に並べることもできるし、各電線31に並列に配設することもできる。さらに、直線状又は並列に配列した熱交換器は、それぞれ独立して使用することもできるし、直列に接続して使用することも可能である。
また、図4に示すように、熱交換器1は、地中に埋設する場合に工事が簡単であることから、通常横型に使用するが、必要によっては縦型にして使用することもできる。螺旋溝付管へのパイプ5の巻き付け長さは適宜設計でき、敷設した螺旋溝付管7の全長に渡って巻くこともできるが、熱交換器の設計に応じて、所定長さを所定個所に何箇所でも巻き付けることができる。
なお、パイプ23の材質は特定しないが、例えば鋼管、アルミニウム管、架橋ポリエチレン管が使用できる。また、パイプ23の代わりにこれらのパイプを熱伝導率の良いアルミニウム条等で挟み込んだ熱交換パイプユニットを使用することもできる。熱交換器1は、1個設けることも可能であるが、複数設けることもでき、通常は熱交換器1の性能を向上させるため、複数個設けることが多い。本発明の熱交換器は、コンパクト化でき複数個設置してもそれほど場所を取らないので、比較的狭い敷地にも施工できる。
また、熱交換器1への流体の循環と、床25下のパイプ23への流体の循環は、パイプ5とパイプ23をそれぞれ接続することで1系統とし、ポンプ21の1台で循環を行っても良く、また、パイプ5、パイプ23それぞれを別の系統として、別々のポンプを使用して循環させても良い。この場合、更に、ヒートポンプ等を使用しても良い。
以上説明したように、本実施の形態にかかる熱交換器1を用いた熱交換システム50によれば、簡易にコンパクトで高効率の熱交換を行うことができる。また、熱交換器1の埋設には、電線31が埋設される深さまで掘削すればよく、必要以上に深い穴を掘削する必要がない。
また、熱交換器1の周囲は保護管32が設けられるため、螺旋溝付管7やパイプ5が土圧によって変形や潰れることがない。よって、設計通りの熱効率を長期に渡り維持することができる。また、保護管32と内部に挿入される熱交換器1とのクリアランスには、熱伝導媒体33が充填すれば、熱伝導媒体33を介して周囲の地熱と効率よく熱交換を行うことができる。
また、熱交換器1は、地熱との熱交換のみならず、電線31から発生した熱をも回収することができるため、より大きな熱量を効率良く熱交換することができる。また、熱交換器1によって、電線31より発生した熱を回収するため、電線31の温度抑制効果も得ることができ、電力の電送ロスを抑えることができる。
また、ここで、螺旋溝付管7は、電線の保護としての機能と、パイプ5のピッチを安定させコンパクトな熱交換器1を実現するための筒体としての機能の2つの機能を有している。また、螺旋溝付管7は、送電用の送電線保護管としてだけでなく、通信ケーブル保護管として使用される場合もあり、この場合は、ケーブルとの熱交換の機能は無いが通信ケーブル保護管と熱交換器の筒体としての機能を有することになる。
熱交換器1により地熱及び電線31との熱交換を行い、熱交換を終えた流体を床25下に流すことで、床の冷暖房を効率よく行うことができ、簡易で省エネルギーである床下冷暖房システムを得ることができる。
次に、熱交換器1を用いた他の熱交換システム60〜90について説明する。本発明の応用としては、道路、ビニルハウス、温水プール等の構造体への熱の供給システムへの応用と給湯システムへの応用が考えられる。熱交換システム60では道路、熱交換システム70はビニルハウス、熱交換システム90は温水プールへの応用例を示し、熱交換システム80は給湯システムへの応用例を示す。なお、以下の熱交換システムの説明において、熱交換システム50と同一の機能を果たす構成要素には、図4と同一の番号を付し、重複した説明を避ける。
〔道路上の融雪等を目的とした熱交換システム〕
図6は、熱交換器1を利用した、道路上の融雪等を目的とした熱交換システム60の概略図である。熱交換器1は地上に設置された螺旋溝付管7に設けられる。螺旋溝付管7内には、また、電線31が設けられており、電線31は、熱交換器1内を貫通している。
熱交換器1aを構成するパイプ5は、地上に設置されたポンプ21に接続されている。ポンプ21は、パイプ5内に水等の流体を循環する。パイプ5内を循環する流体は、熱交換器1aにより電線31からの発熱等との熱交換を行う。
ここで、熱交換器1bのように、継手6の設置を終えた状態までの施工が完了していれば、更に大きな熱量を必要とする場合や、離れた場所に新規に融雪システムを設置する場合などにおいても、必要に応じて継手6にパイプやポンプ等を接続すれば、簡易かつ有効に熱を利用することができる。
ポンプ21はまた、水平方向に屈曲され、道路等の地面9下に埋設されているパイプ23と接続されており、熱交換を終えた流体をパイプ23に流すことができる。電線31より生じた熱等との熱交換により、熱交換を終えた流体を、地面9下に流すことで、道路上の積雪の融雪や、道路の凍結を防止することができる。
また、熱交換器1は、1個設けることも可能であるが、複数設けることもでき、通常は熱交換器1の性能を向上させるため、複数個設けることが多い。本発明の熱交換器は、コンパクト化でき複数個設置してもそれほど場所を取らないので、比較的狭い敷地にも施工できる。
また、熱交換器1への流体の循環と、パイプ23への流体の循環は、パイプ5とパイプ23をそれぞれ接続することで1系統とし、ポンプ21の1台で循環を行っても良く、また、パイプ5、パイプ23それぞれを別の系統として、別々のポンプを使用して循環させても良い。この場合、更に、ヒートポンプ等を使用しても良い。
以上説明したように、本実施の形態にかかる熱交換器1を用いた熱交換システム60によれば、熱交換システム50による効果と同様に、簡易に高効率の熱交換システムを得ることができる。
また、熱交換システム60によれば、電線31により発生した熱量等との熱交換を行うことができる。また、電線31による発熱量は条件によっても異なるが、地熱や電線31より生じた熱との熱交換により、熱交換を終えた流体は、おおよそ40〜60℃程度となることが見込まれる。よって、より大きな熱量を道路下に流すことができるので、道路上の融雪や凍結防止を効率よく行うことができ、小型で簡易かつ省エネルギーである道路の融雪システムを得ることができる。
また、熱交換器1によって、電線31より発生した熱を回収するため、電線31の温度抑制効果も得ることができ、電力の電送ロスを抑えることができる。また、熱交換機1bのように継手6までの施工を終わらせていれば、その後の熱容量向上等が容易な熱交換システムを得ることができる。
〔ビニルハウスの温調を目的とした熱交換システム〕
次に、熱交換器1を用いた熱交換システム70について説明する。図7は、熱交換器1を利用した、ビニルハウスの温調を目的とした熱交換システム70の概略図である。熱交換器1は地下に埋設された螺旋溝付管7内に設けられる。螺旋溝付管7内には、また、電線31が設けられており、電線31は、熱交換器1内を貫通している。
熱交換器1aを構成するパイプ5は、地上に設置されたポンプ21に接続されている。ポンプ21は、パイプ5内に水等の流体を循環する。パイプ5内を循環する流体は、地中にて熱交換器1aにより電線31からの発熱や地熱等との熱交換を行う。
ポンプ21はまた、ビニルハウス35内に屈曲して設けられるパイプ23と接続されており、熱交換を終えた流体をパイプ23に流すことができる。よって、電線31より生じた熱や地熱との熱交換を行った流体をビニルハウス35内に流すことで、ビニルハウス35内の温調を行うことができる。
ここで、熱交換器1bのように、継手6の設置を終えた状態までの施工が完了していれば、更に大きな熱量を必要とする場合や、離れた場所に新規にビニルハウスを設置した場合などにおいても、必要に応じて継手6にパイプやポンプ等を接続すれば、簡易かつ有効に熱を利用することができる。
このように、本実施の形態にかかる熱交換器1を用いた熱交換システム70によれば、熱交換システム50による効果と同様に、簡易に高効率の熱交換システムを得ることができる。
また、熱交換システム70によれば、電線31により発生した熱量および地熱との熱交換を行うことができ、より大きな熱量をビニルハウス35内に流すことができるので、ビニルハウス35の温調を効率よく行うことができ、小型で簡易かつ省エネルギーであるビニルハウス温調システムを得ることができる。
また、熱交換器1によって、電線31より発生した熱を回収するため、電線31の温度抑制効果も得ることができ、電力の電送ロスを抑えることができる。また、熱交換機1bのように継手6までの施工を終わらせていれば、その後の熱容量向上等が容易な熱交換システムを得ることができる。
〔湯沸かし器の給湯予熱を目的とした熱交換システム〕
次に、熱交換器1を用いた熱交換システム80について説明する。図8は、熱交換器1を利用した、湯沸かし器の給湯予熱を目的とした熱交換システム80の概略図である。熱交換器1は地下に埋設された螺旋溝付管7内に設けられる。螺旋溝付管7内には、また、電線31が設けられており、電線31は、熱交換器1内を貫通している。
熱交換器1aを構成するパイプ5は、地上に設置されたポンプ21に接続されている。ポンプ21は、パイプ5内に水等の流体を循環する。パイプ5内を循環する流体は、地中にて熱交換器1aにより電線31からの発熱や地熱等との熱交換を行う。
ポンプ21はまた、熱機器である湯沸かし器37に接続さているパイプ23と接続されており、熱交換を終えた流体をパイプ23に流すことができる。よって、電線31より生じた熱や地熱との熱交換を行った流体を湯沸かし器37内に流すことで、湯沸かし器37における給湯の予熱を行うことができる。
ここで、熱交換器1bのように、継手6の設置を終えた状態までの施工が完了していれば、更に大きな熱量を必要とする場合や、離れた場所に新規に家を建設する場合などにおいても、必要に応じて継手6にパイプやポンプ等を接続すれば、簡易かつ有効に熱を利用することができる。
このように、本実施の形態にかかる熱交換器1を用いた熱交換システム80によれば、熱交換システム50による効果と同様に、簡易に高効率の熱交換システムを得ることができる。
また、熱交換システム80によれば、電線31により発生した熱量および地熱との熱交換を行うことができ、より大きな熱量を湯沸かし器37内に流すことができるので、湯沸かし器37において給湯の予熱を効率よく行うことができ、小型で簡易かつ省エネルギーである湯沸かし器給湯予熱システムを得ることができる。
また、熱交換器1によって、電線31より発生した熱を回収するため、電線31の温度抑制効果も得ることができ、電力の電送ロスを抑えることができる。また、熱交換機1bのように継手6までの施工を終わらせていれば、その後の熱容量向上等が容易な熱交換システムを得ることができる。
〔温水プールの保温を目的とした熱交換システム〕
次に、熱交換器1を用いた熱交換システム90について説明する。図9は、熱交換器1を利用した、温水プールの保温を目的とした熱交換システム90の概略図である。熱交換器1は地下に埋設された螺旋溝付管7内に設けられる。螺旋溝付管7内には、また、電線31が設けられており、電線31は、熱交換器1内を貫通している。
熱交換器1を構成するパイプ5は、地上に設置されたポンプ21に接続されている。ポンプ21は、パイプ5内に水等の流体を循環する。パイプ5内を循環する流体は、地中にて熱交換器1により電線31からの発熱や地熱等との熱交換を行う。
ポンプ21にはパイプ23が接続され、パイプ23は、図示しないフィルターを介して、温水プール39と接続されている。ポンプ21は熱交換を終えた流体をパイプ23に流すことができる。よって、電線31より生じた熱や地熱との熱交換を行った流体を温水プール39に流すことで、温水プール39の保温を行うことができる。
なお、温水プール39と熱交換器1の間で流体を循環させても良く、または常に新たな流体を熱交換器1に流し、熱交換を終えた流体を温水プール39に随時補充するようにしてもよい。
このように、本実施の形態にかかる熱交換器1を用いた熱交換システム90によれば、熱交換システム50による効果と同様に、簡易に高効率の熱交換システムを得ることができる。
また、熱交換システム90によれば、電線31により発生した熱量および地熱との熱交換を行うことができ、より大きな熱量を温水プール39に流すことができるので、温水プール39の保温を効率よく行うことができ、小型で簡易かつ省エネルギーである温水プール保温システムを得ることができる。
また、熱交換器1によって、電線31より発生した熱を回収するため、電線31の温度抑制効果も得ることができ、電力の電送ロスを抑えることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、熱交換1は横向きに埋設したが、電線31の方向によって、縦向きに設置してもよい。また、熱交換器1を利用した図6〜9に示した熱交換システム60〜90において、熱交換器1の設置場所は、電線31の設置場所に応じて、地上であっても地中であっても良く、また、電線31の設置場所が地中である場合は、更に保護管32および熱伝導媒体33を使用しても良い。更に熱交換システム50等に示した熱交換器1bのように、継手6までを施工しておき、その後の熱交換システムの熱容量向上等を行う方法は、その他の熱交換システムにおいても応用できる。また、熱交換システム90においては、パイプ23を温水プール39下に水平方向に屈曲させて、熱交換を終えた流体をパイプ23に流すことで温水プール39の保温を行っても良い。
本実施の形態にかかる熱交換器1の外観を示す斜視図。 螺旋溝付管7を示す斜視図。 螺旋溝付管7とパイプ5の関係を示す断面図で、(a)はパイプ5の外径が螺旋溝3の幅よりも小さい場合を示す図、(b)はパイプ5の外径が螺旋溝3のピッチよりも大きい場合を示す図、(c)はパイプ5の外径が適切な状態を示す図。 熱交換器1を用い、床下冷暖房を目的とした熱交換システム50を示す概略図。 熱交換器1に保護管32及び熱伝導媒体33を使用した状態を示す図。 道路の融雪を目的とした熱交換システム60を示す概略図。 ビニルハウス35の温調を目的とした熱交換システム70を示す概略図。 湯沸かし器37の給湯の予熱を目的とした熱交換システム80を示す概略図。 温水プール39の保温を目的とした熱交換システム90を示す概略図。 従来の基礎杭中にパイプ47によって熱交換を行う熱交換システムを示す概略図であり、(a)は熱交換システムの断面図、(b)はパイプ曲げ部品の拡大図。
符号の説明
1………熱交換器
3………螺旋溝
5………パイプ
6………継手
7………螺旋溝付管
9………地面
21………ポンプ
23………パイプ
25………床
31………電線
32………保護管
33………熱伝導媒体
35………ビニルハウス
37………湯沸かし器
39………温水プール
40………パイプ
41………ポンプ
43………鉄筋籠
45………パイプ曲げ部品
50、60、70、80、90………熱交換システム

Claims (10)

  1. 外面に螺旋状の溝を有する螺旋溝付管と、
    前記螺旋溝付管の前記溝に沿って巻き付けられるパイプと、
    前記螺旋溝付管の内部を貫通する電線と、
    を具備し、
    前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成され、
    前記パイプ内に流体を流すことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記パイプは、前記溝のエッジと接触し、前記エッジはR形状であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器
  3. 前記螺旋溝付管が樹脂製であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記パイプが樹脂製であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 外面に螺旋状の溝を有する螺旋溝付管と、
    前記螺旋溝付管の前記溝に沿って巻き付けられるパイプと、
    前記螺旋溝付管の内部を貫通する電線と、
    を具備し、前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成される熱交換器において、
    前記パイプは架橋ポリエチレン製であり、
    架橋前の前記パイプを前記螺旋溝付管に巻き付けた後、架橋処理を行うことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  6. 外面に螺旋状の溝を有し、前記溝に沿ってパイプが巻き付けられ、前記パイプの外径は、前記溝の溝幅よりも大きく、かつ、前記溝のピッチよりも小さく、隣り合う前記パイプ同士が接触せず、前記パイプは前記溝に嵌らずに前記パイプと前記溝との間に隙間が形成された螺旋溝付管内を電線が貫通する熱交換器を設け、前記パイプ内を流れる流体が、前記電線から発生した熱及び/又は地熱と熱交換を行うことを特徴とする熱交換システム。
  7. 前記パイプは、前記溝のエッジと接触し、前記エッジはR形状であることを特徴とする請求項6記載の熱交換器
  8. 前記熱交換器が保護管に挿入され、前記熱交換器と前記保護管のクリアランスには熱伝導媒体が充填されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の熱交換システム。
  9. 熱交換を終えた前記流体を構造物に流し、前記流体の熱を構造物に利用することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の熱交換システム。
  10. 熱交換を終えた前記流体の熱を熱機器の予熱に利用することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかにに記載の熱交換システム。
JP2007137533A 2007-05-24 2007-05-24 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法 Expired - Fee Related JP4981517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137533A JP4981517B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137533A JP4981517B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008292057A JP2008292057A (ja) 2008-12-04
JP4981517B2 true JP4981517B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40166965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007137533A Expired - Fee Related JP4981517B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4981517B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101095921B1 (ko) * 2009-04-03 2011-12-21 주식회사 지지케이 밀폐형 지열시스템의 유체순환장치
JP5715883B2 (ja) * 2011-05-30 2015-05-13 株式会社eスター 振動源を有する排熱回収装置の設置方法及び排熱回収設備
JP6364152B2 (ja) * 2012-10-30 2018-07-25 株式会社不二工機 アキュムレータ
JP6055291B2 (ja) * 2012-11-27 2016-12-27 株式会社不二工機 アキュムレータ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57165987U (ja) * 1981-04-13 1982-10-19
JPH0715316B2 (ja) * 1988-04-28 1995-02-22 日立電線株式会社 熱・電複合輸送管
JP3418282B2 (ja) * 1995-09-11 2003-06-16 中部電力株式会社 直冷電力ケーブル
JPH10321055A (ja) * 1997-05-23 1998-12-04 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 電線冷却装置
JP3036634B1 (ja) * 1998-11-13 2000-04-24 鹿島建設株式会社 分散型ヒートポンプ装置による地域冷暖房システム
JP2001289518A (ja) * 2000-04-05 2001-10-19 S X L Corp 建物の外気導入装置
JP2005164166A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Kobelco & Materials Copper Tube Inc 熱交換器
JP4428133B2 (ja) * 2004-05-13 2010-03-10 パナソニック株式会社 熱交換器の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008292057A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008292107A (ja) 熱交換器、熱交換システム及び熱交換システムの施工方法
AU683244B2 (en) Ground source heat pump system comprising modular subterranean heat exchange units with multiple parallel secondary conduits
CN106223312B (zh) 一种提高浅层地热能利用效率的新型钢管能量桩及其制作方法
JP2008292044A (ja) 自然熱ハイブリッド土壌蓄熱システム
JP5255236B2 (ja) 熱交換器、および熱交換システム
WO2018014607A1 (zh) 一种冷热电联产地下连续墙装置及其施工方法
JP2009257737A (ja) 地中熱利用ヒートポンプシステム
JP4981517B2 (ja) 熱交換器、熱交換システム及び熱交換器の製造方法
JP4981516B2 (ja) 熱交換器、熱交換システム、熱交換器の製造方法及び熱交換システムの施工方法
JP2009530573A (ja) 低エネルギー・ネットワーク用システム及び分配タンク
JP2012047407A (ja) 熱交換器、熱交換システム、熱交換システムの施工方法
DE102008029400A1 (de) Herstellung und Anwendungsverfahren von Wärmetauscher für Geothermiesonden, Erdwärme- und Gebäudekollektoren
WO2018014605A1 (zh) 一种冷热电联产预应力管桩装置及其制作方法
JP6166061B2 (ja) 地中熱利用システムの熱交換装置の施工方法および地中熱利用システム
JP2015055365A (ja) 地中熱ヒートポンプシステム用採熱管
JP2008304141A (ja) 太陽熱利用蓄熱融雪システム
KR100666469B1 (ko) 코일형 지열교환기
RU75670U1 (ru) Грунтовый вертикальный зонд
KR101457388B1 (ko) 지하구조물의 바닥공간을 이용한 지중 열교환 시스템의 시공방법
JP2017116132A (ja) 温度調整装置
JP4047972B2 (ja) 熱交換杭および加温装置
JP2010281494A (ja) 地中熱の回収利用システム
JP2004177012A (ja) 熱交換用鋼管杭
JP2011179738A (ja) 冷暖房装置と冷暖房パネル
CN105651093A (zh) 一种地源深井蓄能交换***用地埋换热管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120420

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees