JP2015055365A - 地中熱ヒートポンプシステム用採熱管 - Google Patents

地中熱ヒートポンプシステム用採熱管 Download PDF

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Abstract

【課題】施工コストを低減するとともに、熱交換効率を向上させた地中熱ヒートポンプシステム用の採熱管を提供する。【解決手段】採熱管3は、外管11と内管12とからなる二重管構造を成し、外管11は金属で構成され、内管12は樹脂で構成されるとともに、熱媒が内管12の内部を流通した後、外管11と内管12との間の採熱路13を通って戻される流路とする。採熱管3を地中に敷設するための縦孔2の穿孔径が、外管11の外周より若干大きな径でよく、穿孔した縦孔2を有効利用できるので、縦孔2を穿孔するための施工コストが低減できる。外管11として樹脂に比べて熱伝導率が良い金属を用いているため、地中熱が熱媒に効率良く伝熱し、地中の熱エネルギーをより多く採取できる。一方、内管12は樹脂からなるため、内管を流れる熱媒と採熱路13を流れる熱媒との間で熱の授受は極僅かであるので、高い熱交換効率が維持できる。【選択図】図1

Description

本発明は、地中に配設した採熱管によって取り出した熱エネルギーを冷暖房、融雪、床暖房等に利用する地中熱ヒートポンプシステム用の採熱管に関する。
近年、自然エネルギーの利用、COの排出量の抑制、環境保全、省エネルギー等の利点から、地中熱を利用した冷暖房システム、融雪システム、給湯システム、床暖房システムなどが盛んに設置されている。
この地中熱を利用したシステムは、地中部分、例えば10〜100mの熱エネルギー(約15〜18℃)を熱交換器により抽出して様々な用途に活用するものである。
従来、前記採熱管としては、例えば下記特許文献1〜3に示されるように、並行に配置した2本の直管の下端を連通させることによって、一方を往路、他方を復路としたU字状管としたものが多く用いられている。前記採熱管の材質としては、耐食性に優れたポリエチレンなどの樹脂製のものが主流である。
また、例えば下記特許文献2、3などでは、1回の穿孔で大きな対地伝熱面積を得るようにするため、1つの縦孔に対して、2本の往管と2本の復管を設けてU字状の2組の管路を一体化して配設したものが開発されている。これによって、1つの縦孔の穿孔で熱交換面積を多く得ることができるようになっている。
特開昭61−272592号公報 特開平11−182942号公報 特開2012−127116号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3記載のものでは、採熱管として2本の直管を並行配置し下端を連通させたU字状に形成されているため、縦孔の穿孔径を大きくとる必要があり、縦孔穿孔のための施工コストが嵩む問題があった。例えば、呼び径25Aの配管を用いた場合、下端のU字継手部を含めた製品幅は約84mmとなるため、採熱管嵌入のための余裕をみてこれより若干大きな径で穿孔する必要があった。また、上記特許文献2、3のように2組のU字状管路を一体化して配設した場合には、これより1.2〜1.3倍の径が必要となり、およそ105mm程度の穿孔径が必要となる。
また、従来の採熱管では、地中に長期間配設したときの耐腐食性などを考慮して、ポリエチレンなどの樹脂製のものが多く用いられていたが、ポリエチレン樹脂の熱伝導率は0.46〜0.50W/mKとかなり小さいものである。そのため、地中との熱交換が効率良く行われず、熱エネルギーの回収効率が悪かった。
そこで本発明の主たる課題は、施工コストを低減するとともに、熱交換効率を向上させた地中熱ヒートポンプシステム用の採熱管を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、地中熱を利用したヒートポンプシステムに用いられる採熱管であって、
前記採熱管は、外管と内管とからなる二重管構造を成し、前記外管は金属で構成され、前記内管は樹脂で構成されるとともに、熱媒が前記内管の内部を流通した後、前記外管と内管との間の空間を通って戻される流路が形成されていることを特徴とする地中熱ヒートポンプシステム用採熱管が提供される。
上記請求項1記載の発明では、地中熱交換器として地中の熱エネルギーを採取する採熱管が外管と内管とからなる二重構造を成し、前記外管が金属で構成され、内管が樹脂で構成されている。この採熱管では、熱媒が前記内管の内部を流通した後、前記外管と内管との間の空間を通って戻されるという流路が形成されているので、供給側(内管)に比べ採熱側(外管)の方が熱媒と接触する表面積が大きくなり、採熱により有利となる。また、前記外管として金属を用いた場合には、金属の熱伝導率(SUS304ステンレス鋼の場合、16.0W/mK)がポリエチレン樹脂の熱伝導率(0.46〜0.50W/mK)に比べてはるかに高い値であるため、地中熱が熱媒に効率良く伝熱し、地中の熱エネルギーをより多く採取することができるようになる。一方、前記内管は樹脂からなるため、内管を流れる熱媒と、内管と外管との間の空間を流れる熱媒との間で熱の授受は極僅かであるので、高い熱交換効率が維持できる。
このように、従来のものに比べて採熱効率が高くなるので、全体の採熱管の敷設本数を低減することが可能になる。そのため、採熱管を敷設するための縦孔の施工コストが低減できる。また、本採熱管は、外管と内管とからなる二重管構造を成しているため、穿孔する縦孔の径が外管の外周より若干大きな径でよく、穿孔した縦孔を無駄なく有効活用できるので、縦孔を穿孔するための施工コストを低減することができるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記外管は、耐食性を有する金属又は耐食処理が施された金属によって構成されている請求項1記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管が提供される。
上記請求項2記載の発明では、外管として、ステンレスやアモルファス金属などの耐食性を有する金属又は外面に防錆剤の塗布、樹脂コーティング、耐腐食用シース被覆、アモルファス金属被膜など耐食処理を施した金属で構成することによって、耐食性に優れ、長期間の使用に耐え得るようになる。
請求項3に係る本発明として、前記外管と内管との間の空間の断面積は、前記内管内部の断面積より大きく形成されている請求項1、2いずれかに記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記外管と内管との間の空間の断面積を、前記内管内部の断面積より大きく形成することにより、内管の内部を流通する熱媒の流速より、外管と内管との間の空間を流通する熱媒の流速の方が遅くなるため、地中と熱媒との間の熱交換がより多く行われるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記外管はコルゲート管からなる請求項1〜3いずれかに記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記外管として表面が波状に凹凸するコルゲート管を用いることにより、地中と外管との接触面積を増加させ、熱交換効率を高めているとともに、地殻変動にも対応しやすくしている。
以上詳説のとおり本発明によれば、地中熱を利用したヒートポンプシステムに用いられる採熱管において、採熱管の施工コストが低減できるとともに、熱交換効率が向上するようになる。
本発明に係る地中熱ヒートポンプシステム1の構成図である。 採熱管3の縦断面図である。 採熱管3の横断面図(図2のIII−III線矢視図)である。 他の形態例にかかる採熱管3を示す一部破断正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る地中熱ヒートポンプシステム1は、地中熱を熱源に用いたヒートポンプシステムである。かかるヒートポンプシステムでは、地中の温度が外気温に比べて年間を通して変化が小さく安定しているため、夏季は冷熱源、冬季は温熱源として利用でき、空気を熱源とするものよりエネルギー効率が高くなるとともに、外気に熱を排出しないのでヒートアイランド現象の軽減にもつながるものである。
具体的に本地中熱ヒートポンプシステム1の構造は、図1に示されるように、地中に穿孔した縦孔2に敷設され、地中との間で熱交換を行う採熱管3と、前記採熱管3を通過した熱媒との間で熱交換を行う熱交換器4と、圧縮機5と、冷暖房装置や床暖房装置などの室内側負荷8を流通する熱媒との間で熱交換を行う熱交換器6と、膨張弁7とから主に構成されている。
前記熱交換器4、圧縮機5、熱交換器6及び膨張弁7は配管で接続され、これらを循環する水や不凍液等の作動流体が封入されている。また、前記採熱管3と熱交換器4とが配管で接続され、これらを循環する水や不凍液等の熱媒が封入されるとともに、その途中に前記熱媒を循環させるためのポンプ9が配設されている。さらに、前記室内側負荷8と熱交換器6とが配管で接続され、これらを循環する水や不凍液等の熱媒が封入されるとともに、その途中に前記熱媒を循環させるためのポンプ10が配設されている。
夏季においては、前記採熱管3によって地中の冷熱を取り出し(地中に熱を放出し)、前記熱交換器4が凝縮器として作用するとともに、前記熱交換器6が蒸発器として作用し、ヒートポンプの作動流体を熱交換器4(凝縮器)→膨張弁7→熱交換器6(蒸発器)→圧縮機5の順に循環させ、室内側負荷8にて冷熱を利用する。冬季においては、前記採熱管3によって地中から熱を取り出し、前記熱交換器4が蒸発器として作用するとともに、前記熱交換器6が凝縮器として作用し、ヒートポンプの作動流体を熱交換器4(蒸発器)→圧縮機5→熱交換器6(凝縮器)→膨張弁7の順に循環させ、室内側負荷8にて温熱を利用する。
前記縦孔2は、ビット先端が回転する回転式又はこれに振動を付加したハイブリッド式のドリル装置によって地表面からほぼ鉛直に穿孔した開孔である。前記ドリル装置としては、掘削深度が50m〜150m程度の仕様のものが用いられ、20m〜100m程度の深さの縦孔2を掘削する。
前記採熱管3を前記縦孔2に敷設するには、前記縦孔2を穿孔した後、前記採熱管3を挿入し、必要に応じてその周囲を土やグラウト材などの充填材Gで充填する。
前記縦孔2の穿孔径は、前記外管11の直径より若干大きな径で形成すればよく、具体的には2mm〜10mm程度大きな直径で形成する。本採熱管3とほぼ同程度の流路断面積を有する従来のU字型の熱交換パイプと比べて、縦孔の穿孔径をおよそ半分程度に抑えることができるようになり、縦孔2を穿孔するための施工コストを抑えることができるようになる。
前記採熱管3は、図2及び図3に示されるように、外管11と内管12とからなる同軸の二重管構造を成している。前記採熱管3は、ほとんどが前記縦孔2内に埋設され、上端部が地表面から延出して配置される。
前記外管11は、金属で構成されている。これによって、樹脂で構成した場合に比べ、金属の熱伝導率がはるかに高い値であるため、地中熱を効率良く採取できるようになる。前記金属としては、耐食性を有する金属又は少なくとも外面に耐食処理が施された金属を用いることが望ましい。前記耐食性を有する金属として、ステンレスやアモルファス金属などが例示できる。ステンレスとしては、SUS304、SUS316、SUS410S系などを用いることができる。ステンレスの熱伝導率は、SUS304の場合、温度300Kにおいて16.0W/mKと、高密度ポリエチレンの熱伝導率(0.46〜0.50W/mK)と比べて約32倍〜35倍の高い値を示す。従って、地中と直接的に接触する外管11をステンレス製とすることによって、地中と内部を流れる熱媒との熱交換効率が高くなる。前記アモルファス金属とは、原子がランダムに配列した非晶質金属のことで、耐食性に特に優れた性質を有するものである。
また、前記外管11をステンレスで構成し長期的に地中に配設した場合、外管11の腐食が問題となるため、外管11の外面に耐食処理を施すことが望ましい。この耐食処理としては、防錆剤の塗布、樹脂コーティング、耐腐食用シースの被覆、アモルファス金属の被膜などが挙げられる。
また、前記外管11として、図4に示されるように、ステンレス製のコルゲート管を使用することもできる。前記コルゲート管は、表面が波状に凹凸する断面形状を有するため、表面が平坦な直管に比べて地中と外管11との接触面積が増し、熱交換効率を高めることができるようになるとともに、地殻変動などに対しても外管11が変形することによって対応し易くなる。
前記外管11の外径は、32mm〜60.5mm、好ましくは45mm〜50mmのものを用いるのがよい。また、厚みは、0.8mm〜4mm、好ましくは1mm〜1.5mmのものを用いるのがよい。
前記外管11の下端は、外管11と同じ材質の底板11aによって閉塞されている。一方、上端は、L字形のエルボ部11bが形成され、その上端に前記内管12を挿通するための開孔が設けられている。
前記内管12としては、例えば呼び径20A〜25A(外径27mm〜34mm)程度の高密度ポリエチレンの樹脂管が好適に用いられる。また、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン等の樹脂管を用いることも可能である。
前記内管12の外面と外管11の内面との間には、所定の離間幅Sの空間が設けられ、この空間は流通する熱媒と地中との熱交換が行われる採熱路13となっている。
前記内管12の下端は、支持台12aによって前記外管11の底板11aから所定高さの浮き状態で保持されている。前記支持台12aは、内管12の周端部を支持する中央が開口するリング状の支持部12bと、外管11の底板11aから所定高さで立設される脚部12cとから構成されている。前記支持台12aを配設することによって、内管12の内部を流通した熱媒が内管12の下端で外管11に給水され、外管11と内管12との間の採熱路13に進入できるようになる。内管12下端の底板11aからの高さは、前記採熱路13の離間幅S以上で、内管12の内径より小さいことが好ましい。
また、前記内管12が外管11に対してほぼ同軸位置に位置ズレすることなく配設できるように、前記内管12の外周に対し、軸方向に所定のピッチで複数のセンタライザー14、14…を配設することが好ましい。前記センタライザー14は、図3に示されるように、内管12に外嵌されるリング部14aと、その周面に半径方向に突出するとともに、周方向に間隔をあけてほぼ等間隔で配置される3つ以上の、図示例では4つのスペーサー部14b、14b…とから構成されている。軸方向の配設ピッチは、1m〜10m、好ましくは1m〜5mとするのがよい。前記センタライザー14は、少なくとも内管12に対し接着剤等で固定されている。また、スペーサー部14bの先端は外管11に対し接着剤等で固定するのが好ましい。
以上の構成からなる採熱管3では、図1に示されるように、ポンプ9によって熱媒が内管12の上端から前記内管12の内部に供給され、内管12の内部を下端に向けて流通した後、内管12の下端から外管11に供給され、外管11と内管12との間の空間(採熱路13)を通って熱交換器4に戻されるという流路が形成されるので、供給側(内管12)に比べ採熱側(外管11)の方が熱媒と接触する表面積が大きくなり、採熱により有利となる。このとき、外管11として金属を用いているため、例えばSUS304ステンレス鋼の場合には熱伝導率が16.0W/mKとポリエチレン樹脂(0.46〜0.50W/mK)に比べてはるかに高い値であるので、地中熱が外管11を通して採熱路13を流れる熱媒に伝熱しやすくなり、この採熱路13を流れる熱媒によって地中の熱エネルギーがより多く採取されるようになる。一方、前記内管12は樹脂からなるため、内管12の内部を流れる熱媒と、内管12と外管11との間の採熱路13を流れる熱媒との間での熱の授受は極僅かであるので、採熱路13を流れる熱媒の高い熱回収効率が維持できるようになる。
このように、採熱管3の一本当たりの熱回収量が増加できるので、全体の採熱管3の施工本数を少なくすることができ、縦孔2を穿孔するための施工費用を大幅に低減できるという利点も有する。また、採熱管3が外管11と内管12とからなる二重管構造を成しているため、穿孔する縦孔2の直径が外管11の外径より若干大きな径でよく、穿孔した縦孔2を無駄なく有効活用できるので、縦孔2を穿孔するための施工コストが低減できる。
ところで、前記外管11と内管12との間の空間(採熱路13)の断面積Aは、前記内管12内部の断面積Aより大きく形成することが好ましい(A>A)。これによって、内管12の内部を流通する熱媒の流速より、外管11と内管12との間の採熱路13を流れる熱媒の流速の方が相対的に遅くなるため、地中と熱媒との間でより多くの熱交換が行われるようになる。断面積比A/Aとしては、1.2〜1.5程度が好ましい。
また、外気の熱影響を受けやすい地表面付近での地中や外気との熱交換を生じなくするため、前記外管11の地中から突出する部分及び外気の熱影響を受けやすい地表面付近の埋設部分のみをステンレスに代えて樹脂で構成するか、ステンレス製の外管11の外面に断熱材を被覆したり厚めの樹脂コーティングを施すことによって、熱伝導を生じ難くする対策を施すことができる。
1…地中熱ヒートポンプシステム、2…縦孔、3…採熱管、4…熱交換器、5…圧縮機、6…熱交換器、7…膨張弁、8…室内側負荷、9・10…ポンプ、11…外管、12…内管、13…採熱路、14…センタライザー

Claims (4)

  1. 地中熱を利用したヒートポンプシステムに用いられる採熱管であって、
    前記採熱管は、外管と内管とからなる二重管構造を成し、前記外管は金属で構成され、前記内管は樹脂で構成されるとともに、熱媒が前記内管の内部を流通した後、前記外管と内管との間の空間を通って戻される流路が形成されていることを特徴とする地中熱ヒートポンプシステム用採熱管。
  2. 前記外管は、耐食性を有する金属又は耐食処理が施された金属によって構成されている請求項1記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管。
  3. 前記外管と内管との間の空間の断面積は、前記内管内部の断面積より大きく形成されている請求項1、2いずれかに記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管。
  4. 前記外管はコルゲート管からなる請求項1〜3いずれかに記載の地中熱ヒートポンプシステム用採熱管。
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