JP4981484B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動子の楕円振動を利用して移動体を駆動して所定の方向に移動させる駆動装置および該駆動装置によりブレ補正するデジタルカメラ等の撮像装置に関するものである。
カメラなどの撮像装置においては手ブレによる画像の劣化を防ぐための手ブレ補正装置が一般に供されている。このようなカメラなどの撮像装置が備えるブレ補正機能としては、カメラピッチ方向のブレ振動とカメラヨー方向のブレ振動とを角速度センサ等のブレ検出手段を用いて検出し、検出されたブレ信号に基づいて、ブレを打ち消す方向に撮像光学系の一部若しくは撮像素子を撮影光軸に直交する平面内で水平方向および垂直方向にそれぞれ独立にシフトさせることで、撮像素子の撮像面上での像のブレを補正する手ブレ補正機能が知られている。
このような手ブレ補正機能を実現する手ブレ補正機構においては、手ブレを補正するために撮影レンズの一部のレンズ、或いは撮像素子そのものを撮影光軸に直交する平面内で水平方向および垂直方向に移動する駆動手段が用いられている。この駆動手段は、手ブレに追随して動作させるために高い応答性と、精密駆動(微小駆動)と、電源を切っても移動体の位置が保持される自己保持性が要求される。このような要求に対し、振動波アクチュエータはその高い応答性と自己保持特性を有しており好適なものといえる。
所謂超音波モータといった振動を利用するアクチュエータでは、振動子と移動体とを圧接するために押圧機構が必要であり、例えば特許文献1においては、振動子が移動体と接している側と反対側からコイルバネを用いて圧接させている。同様に、特許文献2においては振動子が移動体と接している側と反対側から板バネを用いて圧接させている。
特開2006−094591号公報 特開2006−158053号公報
しかしながら、振動子と移動体とが当接する側と反対側に配置したコイルバネにより押圧する特許文献1に記載の技術では、移動体、振動子、コイルバネが積層されるため大型化してしまう。一方、板バネを用いる特許文献2に記載の技術では、小型化を図ることはできるものの、板バネを用いているため安定した押圧力を得ることが難しい。また、これらの技術では、振動子が振動しても安定して押圧できるように、振動の節近傍で振動子を押圧するようにしている。しかしながら、振動子が高周波で振動した場合、振動子を押圧する押圧部材に振動が伝達されることを完全に防止することはできず、押圧部材に伝わった振動により系全体が振動してしまうこととなる。また、押圧部材の振動により、可聴音が発生するという問題も起こる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化可能な構造で、楕円振動を生ずる振動子を移動体に対して安定した押圧状態で押圧することができ、かつ、振動子の振動による影響を抑制することができる駆動装置および撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る駆動装置は、所定の周波電圧信号が印加されることにより駆動部に楕円振動が生ずる振動子と、該振動子を保持する固定部材と、前記振動子の前記駆動部が押圧され、該駆動部に生ずる楕円振動により移動される移動体と、前記振動子の振動の節に対応する位置であって、該振動子と前記移動体とが当接する側と反対側にて前記振動子と当接する押圧部を有し、該振動子を前記移動体に向けて押圧する押圧部材と、該押圧部材を前記振動子に向けて付勢する加圧手段と、を具備し、前記加圧手段は、前記移動体と前記振動子とが当接する部位と前記押圧部材と前記振動子とが当接する部位との間に配され、前記押圧部材は、前記固定部材に対して振動減衰部材を介して取り付けられることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動装置は、上記発明において、前記押圧部材は、前記固定部材に対して前記振動減衰部材を介して位置決めされつつ押圧方向に移動可能に保持されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動装置は、上記発明において、前記押圧部材は、長手方向を有する形状に形成され、前記加圧手段は、前記振動子の側方において前記押圧部材の長手方向の端部に配されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動装置は、上記発明において、前記押圧部材は、第2の振動減衰部材が貼着されていることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動装置は、上記発明において、前記第2の振動減衰部材は、前記振動子の凸部が当接する前記押圧部に貼着されていることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、撮影光軸に直交する第1の方向と、前記撮影光軸および前記第1の方向に直交する第2の方向に撮像素子を変位させる手振れ補正装置を備える撮像装置において、所定の周波電圧が印加されることにより駆動部に楕円振動が生じる第1の振動子と、該第1の振動子を保持する第1の保持部を有する固定部材と、前記第1の振動子の駆動部が前記撮影光軸に平行な方向から押圧され、該駆動部に生ずる楕円振動により前記固定部材に対し前記第1の方向に移動される第1の移動体と、前記第1の移動体に設けられた第2の保持部に保持されて、所定の周波電圧が印加されることにより駆動部に楕円振動が生じる第2の振動子と、該第2の振動子の駆動部が前記撮影光軸に平行な方向から押圧され、該駆動部に生ずる楕円振動により前記第1の移動体に対し前記第2の方向に移動されるものであって、撮像素子を保持する第2の移動体と、前記第1の振動子の振動の節に対応する位置であって、該第1の振動子と前記第1の移動体とが当接する側と反対側にて前記第1の振動子と当接する押圧部を有し、該第1の振動子を前記第1の移動体に向けて押圧する第1の押圧部材と、前記撮影光軸方向において前記第1の移動体と第1の振動子とが当接する部位と前記第1の押圧部材が前記第1の振動子に当接する部位との間に配されて、前記第1の押圧部材を前記第1の振動子に向けて付勢する第1の加圧手段と、前記第2の振動子の振動の節に対応する位置であって、該第2の振動子と前記第2の移動体とが当接する側と反対側にて前記第2の振動子と当接する押圧部を有し、該第2の振動子を前記第2の移動体に向けて押圧する第2の押圧部材と、前記撮影光軸方向において前記第2の移動体と第2の振動子とが当接する部位と前記第2の押圧部材が前記第2の振動子に当接する部位との間に配されて、前記第2の押圧部材を前記第2の振動子に向けて付勢する第2の加圧手段と、を具備し、前記第1の押圧部材は、前記固定部材に対して振動減衰部材を介して押圧方向に移動可能に取り付けられ、前記第2の押圧部材は、前記第1の移動体に対して振動減衰部材を介して押圧方向に移動可能に取り付けられることを特徴とする。
本発明に係る駆動装置および撮像装置によれば、加圧手段が移動体と振動子とが当接する部位と押圧部材と振動子とが当接する部位との間に配されて押圧部材を振動子に向けて押圧するので、押圧方向に大型化することがなく小型化可能な構造で、楕円振動を生ずる振動子を移動体に対して安定した押圧状態で押圧させることができ、また、押圧部材は、固定部材に対して振動減衰部材を介して取り付けられているので、振動子の振動が押圧部材に伝達されたとしても押圧部材が取り付けられる固定部材以降の系に対する振動伝達を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る駆動装置および撮像装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態の撮像装置は、光電変換によって画像信号を得る撮像素子を含む撮像ユニットの手ブレ補正を行うための駆動装置を搭載したものであり、ここでは、一例としてレンズ交換可能な一眼レフレックス式電子カメラ(デジタルカメラ)への適用例として説明する。
まず、図1を参照して本実施の形態のカメラのシステム構成例について説明する。図1は、本実施の形態のカメラの主に電気的なシステム構成を概略的に示すブロック図である。本実施の形態のカメラは、カメラ本体としてのボディユニット100と、アクセサリ装置の一つである交換レンズとしてのレンズユニット10とによりシステム構成されている。
レンズユニット10は、ボディユニット100の前面に設けられた図示しないレンズマウントを介して着脱自在である。レンズユニット10の制御は、自身が有するレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Lucom”と称する)5が行う。ボディユニット100の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Bucom”と称する)50が行う。これらLucom5とBucom50とは、ボディユニット100にレンズユニット10を装着した状態において通信コネクタ6を介して通信可能に電気的に接続される。そして、カメラシステムとして、Lucom5がBucom50に従属的に協働しながら稼動するように構成されている。
レンズユニット10は、撮影レンズ1と絞り3を備える。撮影レンズ1は、レンズ駆動機構2内に設けられた図示しないDCモータによって駆動される。絞り3は、絞り駆動機構4内に設けられた図示しないステッピングモータによって駆動される。Lucom5は、Bucom50の指令に基づいてこれら各モータを制御する。
ボディユニット100内には、以下のような構成部材が図示の如く配設されている。例えば、光学系としての一眼レフ方式の構成部材(ペンタプリズム12、クイックリターンミラー11、接眼レンズ13、サブミラー11a)と、撮影光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ15と、サブミラー11aからの反射光束を受けてデフォーカス量を検出するためのAFセンサユニット16が設けられている。
また、AFセンサユニット16を駆動制御するAFセンサ駆動回路17と、クイックリターンミラー11を駆動制御するミラー駆動回路18と、シャッタ15の先幕と後幕を駆動するばねをチャージするシャッタチャージ機構19と、これら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路20と、ペンタプリズム12からの光束を検出する測光センサ21aに基づき測光処理を行う測光回路21が設けられている。
撮影光軸上には、上述の光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像ユニット30が設けられている。撮像ユニット30は、撮像素子であるCCD31やその前面に配設された光学ローパスフィルタ(LPF)32、防塵フィルタ33をユニットとして一体化してなるものである。防塵フィルタ33の周縁部には、圧電素子34が取り付けられている。圧電素子34は、2つの電極を有しており、防塵フィルタ制御回路48によって圧電素子34を所定の周波数で振動させることで防塵フィルタ33を振動させることで、フィルタ表面に付着した塵を除去し得るように構成されている。撮像ユニット30に対しては、後述する手ブレ補正用の防振ユニットが付加されている。
また、本実施の形態のカメラシステムは、CCD31に接続したCCDインターフェース回路23と、液晶モニタ24、記憶領域として機能するSDRAM25、Flash ROM26などを利用して画像処理する画像処理コントローラ28とを備え、電子撮像機能とともに電子記録表示機能を提供できるように構成されている。ここで、記録メディア27は、各種のメモリカードや外付けのHDD等の外部記録媒体であり、通信コネクタを介してカメラ本体と通信可能かつ交換可能に装着される。そして、この記録メディア27に撮影により得られた画像データが記録される。その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する、例えばEEPROMからなる不揮発性メモリ29がBucom50からアクセス可能に設けられている。
Bucom50には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD51および動作表示用LED51aと、カメラ操作SW52とが設けられている。カメラ操作SW52は、例えばレリーズSW、モード変更SWおよびパワーSWなど、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。さらに、電源としての電池54と、電池54の電圧を当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路53が設けられ、外部電源からジャックを介して電流が供給されたときの電圧変化を検知する電圧検出回路も設けられている。
上述のように構成されたカメラシステムの各部は、概略的には以下のように稼動する。まず、画像処理コントローラ28は、Bucom50の指令に従ってCCDインターフェース回路23を制御してCCD31から画像データを取り込む。この画像データは画像処理コントローラ28でビデオ信号に変換され、液晶モニタ24で出力表示される。ユーザは、この液晶モニタ24の表示画像から、撮影した画像イメージを確認できる。
SDRAM25は、画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。また、画像データは、JPEGデータに変換された後、記録メディア27に保管される。
ミラー駆動機構18は、クイックリターンミラー11をアップ位置とダウン位置へ駆動するための機構であり、このクイックリターンミラー11がダウン位置にある時、撮影レンズ1からの光束はAFセンサユニット16側とペンタプリズム12側へと分割されて導かれる。AFセンサユニット16内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路17を介してBucom50へ送信されて周知の測距処理が行われる。一方、ペンタプリズム12を通過した光束の一部は測光回路21内の測光センサ21aへ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
次に、図2を参照してCCD31を含む撮像ユニット30について説明する。図2は、撮像ユニット30の構成例を示す縦断側面図である。撮像ユニット30は、撮影光学系を透過し自己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子としてのCCD31と、CCD31の光電変換面側に配設され、撮影光学系を透過して照射される被写体光束から高周波成分を取り除く光学ローパスフィルタ(LPF)32と、この光学LPF32の前面側において所定間隔をあけて対向配置された防塵フィルタ33と、この防塵フィルタ33の周縁部に配設されて防塵フィルタ33に対して所定の振動を与えるための圧電素子34とを備える。
ここで、CCD31のCCDチップ31aは固定板35上に配設されたフレキシブル基板31b上に直接実装され、フレキシブル基板31bの両端から出た接続部31c,31dが主回路基板36に設けられたコネクタ36a,36bを介して主回路基板36側と接続されている。また、CCD31が有する保護ガラス31eは、スペーサ31fを介してフレキシブル基板31b上に固着されている。
また、CCD31と光学LPF32との間には、弾性部材等からなるフィルタ受け部材37が配設されている。このフィルタ受け部材37は、CCD31の前面側周縁部で光電変換面の有効範囲を避ける位置に配設され、かつ、光学LPF32の背面側周縁部の近傍に当接することで、CCD31と光学LPF32との間を略気密性が保持されるように構成されている。そして、CCD31と光学LPF32とを気密的に覆うホルダ38が配設されている。ホルダ38は、撮影光軸周りの略中央部分に矩形状の開口38aを有し、この開口38aの防塵フィルタ33側の内周縁部には断面が略L字形状の段部38bが形成され、開口38aに対してその後方側から光学LPF32およびCCD31が配設されている。ここで、光学LPF32の前面側周縁部を段部38bに対して略気密的に接触させるように配置することで、光学LPF32は段部38bによって撮影光軸方向における位置規制がなされ、ホルダ38の内部から前面側に対する抜け止めがなされる。
一方、ホルダ38の前面側の周縁部には、防塵フィルタ33を光学LPF32の前面に所定間隔あけて保持するために段部38b周りで段部38bよりも前面側に突出させた防塵フィルタ受け部38cが全周に亘って形成されている。全体として円形ないしは多角形の板状に形成された防塵フィルタ33は、板ばね等の弾性体によって形成されてねじ39で防塵フィルタ受け部38cに固定された押圧部材40による押圧状態で防塵フィルタ受け部38cに支持される。ここで、防塵フィルタ33の背面側の外周縁部に配設された圧電素子34部分には、防塵フィルタ受け部38cとの間に環状のシール41が介在され、気密状態が確保されている。撮像ユニット30は、このようにしてCCD31を搭載する所望の大きさに形成されたホルダ38を備える気密構造に構成されている。
次に、本実施の形態のカメラの手ブレ補正機能について説明する。本実施の形態では、撮影光軸の方向をZ軸方向とした場合、撮影光軸に直交するXY平面内で直交する第1の方向であるX軸方向および第2の方向であるY軸方向に撮像素子であるCCD31を、ブレを補償するように変位移動させるものであり、手ブレ補正用の駆動装置を含む防振ユニットは、所定の周波電圧が印加されることにより駆動部に楕円振動を生ずる振動子を駆動源として用い、撮像ユニット30中のCCD31を搭載したホルダ38を移動対象物として構成される。
まず、本実施の形態の駆動装置で駆動源として用いる振動子の動作原理について説明する。図3は、振動子の動作原理を示す模式図である。振動子200は、所定の大きさで矩形状に形成された圧電体201と、この圧電体201の片面側に片寄らせて中心対称に形成された一対の駆動電極202,203と、駆動電極202,203に対応する圧電体201の表面位置に設けられた駆動部としての駆動子204,205とを備える。駆動電極202に+の電圧を印加すると、図3(a)に示すように、駆動電極202部分が伸びるように変形する一方、その背面側の圧電体201部分は伸びるように変形しないので全体として円弧状に変形する。逆に、駆動電極202に−の電圧を印加すると、図3(c)に示すように、駆動電極202部分が縮むように変形する一方、その背面側の圧電体201部分は縮まないので全体として、図3(a)とは逆向きの円弧状に変形する。駆動電極203側でも同様である。
そこで、駆動子204,205の表面に楕円振動を発生させるには、圧電体201の分極された一方の駆動電極202に所定周波数の正弦波による周波電圧を印加するととともに、他方の駆動電極203に駆動電極202に印加する周波電圧の周波数と同じ周波数で位相のずれた正弦波による周波電圧を印加する。印加する周波電圧の周波数は、圧電体201の中央が屈曲振動の節となり、駆動子204,205部分が屈曲振動の腹となり、かつ、圧電体201の縦振動の節が屈曲振動の節と一致するような所定の数値に設定する。すると、印加する周波電圧の+,−の変化に伴い、振動子200は、図3(b)に示す復元状態を含めて、図3(a)〜(c)に示す屈曲振動を繰り返し、駆動子204,205の表面には楕円振動が発生する。よって、振動子200の駆動子204,205側に駆動対象となる移動体を押圧接触させて配設することで、移動体は駆動子204,205の表面に生ずる楕円振動の向きに従い移動することとなる。
この際、駆動電極202,203に印加する周波電圧の位相差を変えることで、駆動子204,205の表面に発生する楕円振動の形状を変えることが可能であり、これにより振動子200に駆動されて移動する移動体の移動速度を変えることができる。例えば、周波電圧の位相差が0°であれば速度は0であるが、位相差を増やすと速度は次第に上がり、位相差90°で最大速度となり、また、90°を超えて位相差を大きくすると逆に速度は次第に下がり、位相差180°では再び速度0となる。位相差を負の値にすると、駆動子204,205に発生する楕円振動の回転方向が逆転し、移動体を逆方向に駆動することが可能となる。この場合も、位相差−90°のときに最大速度となる。
つづいて、このような振動子を駆動源として用いる本実施の形態の防振ユニットについて図4〜図13を参照して説明する。図4は、本実施の形態の防振ユニットの構成例を示す分解斜視図であり、図5は、図4に示す各部の形状を簡略化して示す防振ユニットの概略底面図であり、図6は、図5中のX軸駆動機構部を抽出して示す概略正面図であり、図7は、図6中のA−A線断面図であり、図8は、図5中のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図であり、図9は、図8中のB−B線断面図であり、図10は、押圧部材を示す平面図であり、図11は、図5中のY軸駆動機構部を抽出して示す概略正面図であり、図12は、図11中のC−C線断面図であり、図13は、図11中のD−D線断面図である。
まず、本実施の形態の防振ユニット300は、光学LPF32、防塵フィルタ33等ともにCCD31を搭載したホルダ38をX軸方向およびY軸方向に移動させる最終的な移動対象物とするものであり、撮影光軸周りの開口301aを囲む枠部301bを有する枠形状でホルダ38をY軸方向に移動可能に搭載するよう所望の大きさに形成されたX枠301と、撮影光軸周りの開口302aを囲む枠部302bを有する枠形状でX枠301をX軸方向に移動可能に搭載するよう所望の大きさに形成されて図示しないカメラ本体に固着されたフレーム(固定部材)302と、を備える。
そして、X枠301をフレーム302に対してX軸方向に変位移動させるX軸駆動機構部310xと、ホルダ38をX枠301に対してY軸方向に変位移動させるY軸駆動機構310yとを備え、ホルダ38をX枠301とともにフレーム302に対してX軸方向に変位移動させるとともにX枠301に対してY軸方向に変位移動させることにより、ホルダ38に搭載されたCCD31はXY平面内でX軸方向およびY軸方向にブレを補償するように変位移動される。
ここで、X軸駆動機構部310xの構成について説明する。X軸駆動機構部310xは、X軸振動子(第1の振動子)320xと、X枠301に一体に固定されてX枠301とともに駆動対象となる移動体(第1の移動体)311xを構成する摺動体330xと、X軸振動子320xを摺動体330x(移動体311x)側に付勢する押圧機構340xとを備える。
X軸振動子320xは、図3で説明した振動子200の動作原理に従い、所定の周波電圧が印加されることにより楕円振動が発生する駆動子(駆動部)321x,322xを矩形状の圧電体323xの片面に備える。X軸振動子320xは、圧電体323xの駆動子321x,322xと相反する側の中央位置に振動子ホルダ324xを有し、振動子ホルダ324xに形成された突起325xが、図4に示すように、フレーム302の溝342x(第1の保持部)に嵌合することで、X軸振動子320xはX軸方向の移動が規制されるように位置決めされて保持されている。このような構成により駆動子321x,322xに生じる楕円振動による駆動力がX軸方向に作用する。
また、摺動体330xは、軸受け331x上に摺動板332xを固着してなる。軸受け331xは、X軸振動子320xの駆動子321x,322xが押圧されて摺動板332xに接触する位置でX枠301の一部に対してビス等により一体となるように固定されている。なお、X枠301に対する摺動体330xの固定は、ビス止めに限らず、接着等であってもよく、固定方式は、特に問わない。ここで、摺動体330xは、図4からも明らかなように、所望の大きさに形成されたX枠301に比して小さな大きさ(X軸振動子320x相当の大きさ)で形成されたものである。また、X枠301が剛性の低い樹脂材料やアルミニウム等により形成されているのに対して、摺動板332xは耐磨耗性を有して剛性の高いセラミックス等の材質で形成され、軸受け331xは、フェライト系のステンレス等の焼入れ可能な材質に焼入れをして剛性を高めたものである。
また、フレーム302は、フレーム302に形成された開口形状の取付部に配置されて摺動体330xの軸受け331xに対向するようにビス303xで固定された軸受け304xを備える。この軸受け304xには、図9に示すように、X軸方向に沿わせたV溝305xが、磨耗防止用のV溝板306xを固着して形成されている。軸受け331xには、図9に示すように、軸受け304xのV溝305x(V溝板306x)に対向するV溝334x(V溝板337x)が形成されている。ここで、リテーナ335xで位置決めされた2個のボール336xをV溝305x,334x間に挟み込ませることにより、軸受け304x,331xは、X軸方向に沿って1列に配列された2個のボール336xを有する構造とされている。2個のボール336xは、図4等に示すように、駆動子321x,322x直下となる位置付近に位置決めされており、リテーナ335xによりX軸方向の移動が規制されている。なお、転動体としてはボールに限らず、ローラでもよい。
押圧機構340xは、押圧板(押圧部材)341xと、押圧ばね(加圧手段)342xとからなる。押圧板341xは、X軸振動子320xの振動子ホルダ324x側(摺動板332xに当接する駆動子321x,322xとは反対側)に配され、X軸振動子320xの長手方向の長さ以上の長さを有して、図10に示すように、長手方向を有する形状に形成された金属製の板材である。この押圧板341xは、X軸振動子320xの振動の節に対応する表面位置に設けられた振動子ホルダ324xを介してX軸振動子320xに当接する押圧部343xを有する。ここで、押圧板341xの長手方向の一端は、基準孔344xを貫通するビス345xによりフレーム302に対して取り付けられ、X軸振動子320xの厚み方向(押圧方向)に屈曲形成された押圧板341xの長手方向の他端は、長孔346xを貫通する長めのビス347xによりフレーム302に対して取り付けられる。
また、X軸振動子320xの側方における押圧板341xの長手方向の他端なる端部位置にて、ビス347xの頭と押圧板341xとの間に押圧ばね342xが配され、押圧板341xをX軸振動子320xに向けて付勢する付勢力が作用するように設定されている。すなわち、押圧ばね342xは、X軸振動子320xと摺動体330x(移動体311x)とが当接する部位と、押圧板341xとX軸振動子320xとが当接する部位との間(つまり、X軸振動子320xの略厚み範囲内)に配されている。押圧ばね342xによる押圧力は、15N(ニュートン)程度の非常に大きな力に設定されている。
また、押圧板341xとビス345xとの間には、基準孔344xに嵌合する大きさの円筒状のスペーサ348xと環状のシート349xとが介在されている。スペーサ348x、シート349xは、剛性を有する押圧板341xに対して軟らかい材料、例えば、スペーサ348xは合成樹脂からなり、シート349xはシリコンゴムからなり、振動減衰部材として機能する。これらスペーサ348xおよびシート349xを介在させることにより、押圧板341xの一端側は、フレーム302に対して位置決めされつつ押圧方向に移動可能に保持されている。
同様に、押圧板341xとビス347xとの間には、長孔346xに遊嵌する大きさの円筒状のスペーサ350xと押圧ばね342xの両端に配される環状のシート351x,352xとが介在されている。スペーサ350x、シート351x,352xは、剛性を有する押圧板341xに対して軟らかい材料、例えば、スペーサ350xは合成樹脂からなり、シート351x,352xはシリコンゴムからなり、振動減衰部材として機能する。これらスペーサ350xおよびシート351x,352xを介在させることにより、押圧板341xの他端側は、フレーム302に対して位置決めされつつ押圧方向にのみ移動可能に保持されている。また、押圧板341xの両端をビス345x,347xでフレーム302に取り付けることで面内での回転も防止されている。
なお、軸受け331xはボール336xの中心を通り、V溝334xに平行な軸周りに回転可能であるが、軸受け331xがX枠301に一体化され、軸受け331xからX軸方向とは異なる方向の離れた位置(図6〜図8に示すように、2つのボール336xから等距離で離れた位置)でフレーム302とX枠301との間に1つのボール307xが配設されている。このボール307xは、図7に示すように、ボール307x近傍でフレーム302とX枠301との間に係止させたばね308xによる付勢力で凹み内に挟持状態に維持され、フレーム302に対するX枠301の撮影光軸(Z軸)方向の間隔を維持するように位置決めする。ここで、ばね308xの付勢力は、ボール307xの挟持状態を維持できればよく、押圧ばね347xの付勢力に比して数段弱く設定されている。これにより、X枠301と摺動体330xとからなる移動体311xは、フレーム302に対して2個のボール336xと1個のボール307xとによる3点支持で移動し得る構成とされている。また、図6〜図8に示すように、ボール307xをボール336xに対して、撮影光軸及び開口301aを挟んで反対側に配することで、ボール307xとボール336xとの距離を離間することができるので、安定した3点支持構造とすることができる。このように本実施の形態によれば、3つのボールで、移動体311xの移動方向のガイドを行うとともに傾きをも規定することができ、安定した駆動が可能となる。
一方、Y軸駆動機構部310yも、基本構造はX軸駆動機構部310xと同様であり、同一または対応する部分には同一符号に添え字yを付して示し、説明も省略する。なお、Y軸駆動機構部310yは、フレーム302に代えてX枠301を固定部材とし、X枠301に代えてホルダ38を移動対象とするものであり、ホルダ38には一体に固定されてホルダ38とともに駆動対象となる移動体(第2の移動体)311yを構成する摺動体330yを備える。また、図11〜図13では、Y軸駆動機構部310y中の押圧機構(押圧板、押圧ばね)並びに関連部材は、図示を省略しているが、Y軸駆動機構部310y中の押圧機構340x並びに関連部材と同様に構成されている。
また、本実施の形態の防振ユニット300は、ボディユニット100のX軸周りのブレ(ピッチ方向のブレ)を検出するX軸ジャイロ350xとボディユニット100のY軸周りのブレ(ヨー方向のブレ)を検出するY軸ジャイロ350yとがフレーム302に配設されている。また、フレーム302に配設させたホール素子351とホール素子351に対向するようにホルダ38の一部に配設させたマグネット352とからなる位置検出センサ353を備える。そして、これらX軸ジャイロ350x、Y軸ジャイロ350yおよび位置検出センサ353からの信号に基づきX軸振動子320x、Y軸振動子320yに対する振動子駆動回路354を制御する防振制御回路355を備える。防振制御回路355は、Bucom50からの指示に従い制御動作を実行する。
次に、X軸駆動機構310xの動作について説明する。X軸振動子320xに所定の周波電圧を印加して駆動子321x,322xに楕円振動を発生させると、X軸振動子320xの駆動子321x,322xが押圧機構340xによる強い付勢力で摺動板332xに押圧接触しているので、摺動体330xは駆動子321x,322xの楕円振動の回転方向に駆動される。
ここで、本実施の形態の押圧機構340xの構成要素である押圧ばね342xは、押圧板341xの屈曲された端部位置を利用してX軸振動子320xと摺動体330x(移動体311x)とが当接する部位と、押圧板341xとX軸振動子320xとが当接する部位との間(つまり、X軸振動子320xの厚み相当の範囲内)に配されているので、X軸振動子320xの厚さ方向に大型化することはない。本実施の形態のように撮像装置の場合であれば、撮影光軸方向の厚みを薄くすることができる。
また、押圧板341xの押圧部343xは、X軸振動子320xの振動の節に相当する部分で当接しているものの、X軸振動子320xが高周波で振動した場合には、押圧板341xに対して振動が伝わってしまう。ここで、本実施の形態では、押圧板341xとフレーム302との間には、合成樹脂製のスペーサ348x,350xやシリコンゴム製のシート349x,351x,352xが介在されているので、X軸振動子320xの振動が押圧板341xに伝わったとしても、スペーサ348x,350xやシート349x,351x,352xで振動を減衰させることで、フレーム302以降の系に対する振動の伝達を抑制することができる。また、押圧板341xは、スペーサ348x,350xやシート349x,351x,352xを介してフレーム302に位置決めされつつ押圧方向にのみ移動可能な状態で保持されているので、一端に配した押圧ばね342xによる付勢力を、押圧板341xを介してX軸振動子320xに安定した状態で付与させることができる。
この際、X軸振動子320xに加える押圧力は強いため、仮に、摺動体330xを構成する摺動板332xや軸受け331xの剛性が弱いと、図14中に仮想線で示すように、付与する押圧力により摺動板332xや軸受け331xが撓んでしまい、駆動子321x,322xと摺動板332xとが片当りして動作が不安定になったり、動作しなくなってしまう。
この点、本実施の形態では、摺動体330xを構成する摺動板332xおよび軸受け331xの剛性が高いため、駆動子321x,322xと摺動板332xとの押圧接触状態が安定し、楕円振動に伴う駆動力が摺動板332xに確実に伝達され、高効率で楕円振動の回転方向に駆動することができる。この際、摺動板332xを有する摺動体330x側はフレーム302に対して面接触ではなく、軸受け331x,304x部分でのボール336xによる転動方式で接触しているので、押圧力が強くても摺動体330xはフレーム302に対して摩擦の少ない状態で確実に移動することとなる。そして、軸受け331x,304xは、X軸方向に沿った1列のボールベアリング軸受構造からなるので、摺動体330xはX軸振動子320xによる駆動を受けた場合にX軸方向にのみ移動する。このように摺動体330xが移動すると、摺動体330xが固定されたX枠301も、摺動体330xと一体となってX軸方向に移動する。すなわち、X枠301の移動方向も、X軸方向に沿った1列のボールベアリング軸受構造からなる軸受け331x,304x同士の係合によりガイドされる。
このような動作において、軸受け331xはボール336xの中心を通り、V溝334xに平行な軸周りに回転可能であるが、軸受け331xがX枠301に一体化され、軸受け331xからX軸方向とは異なる方向の離れた位置でフレーム302とX枠301との間に1つのボール307xが配設され、X枠301と摺動体330xとからなる移動体311xが、フレーム302に対して2個のボール336xと1個のボール307xとによる離れた位置での3点支持とされているので、V溝334xに平行な軸周りの回転による煽りを生ずることなく安定してフレーム302上をX軸方向に移動する。よって、X軸振動子320xに対する強い押圧部分のガイド支持機構が、軸受け331x,304xによるX軸方向に沿った1列のボールベアリング軸受構造で済み、小型化・構造単純化が可能となる。
Y軸駆動機構310yも、X軸駆動機構310xの場合と同様に動作する。
なお、本発明は、実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
(変形例1)
図15は、変形例1のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図であり、図16は、図15中のE−E線断面図である。変形例1では、ビス345xによる押圧板341xの取り付け部分に関して、押圧板341xとフレーム302との間にも、例えばシリコンゴム製の環状のシート353xが振動減衰部材として介在されている。これにより、押圧板341xは、一端側においてはシート349x,353xで挟まれて圧接状態で保持されている。ここで、仮にシート353xが硬い部材からなると押圧板341xが押圧方向に移動できず押圧動作に支障を来たすが、シート353xは、シリコンゴム等の軟らかい部材からなるので、押圧ばね342xによる付勢力が作用した場合には、押圧板341xによる押圧で凹むので、押圧部343xによるX軸振動子320xの押圧に支障を来たすことはない。
また、変形例1においては、押圧板341xの一部には振動減衰シート(第2の振動減衰部材)354xが貼着されている。この振動減衰シート354xは、例えばゴム中にタングステン粉末を混入させることで、柔軟性を維持しつつ重くしたものである。X軸振動子320xの振動が伝達して押圧板341xに振動が生じたとしても、重量を有する振動減衰シート354xが貼着されていることにより、振動を抑制することができる。このような振動減衰シート354xは、押圧板341xの上面に設けてもよく、或いは全面的または部分的に設けるようにしてもよい。
振動を抑制し得る振動減衰シート(第2の振動減衰部材)355xは、押圧板341xの押圧部343xに貼着させて設けた例を示す。ここで、押圧部343xに対応するX軸振動子320x側には振動子ホルダ324xの頂部に凸部326x(図6参照)が存在し、この凸部326xに振動減衰シート355xが圧接することとなる。よって、押圧板341xの組付け時において、凸部326xに平面的な振動減衰シート355xが圧接することで、凸部326xの形状に従い振動減衰シート355xに凹みが生ずることとなり、凸部326xと押圧部343xとの位置決めがなされることとなる。
(変形例2)
図17は、変形例2のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。変形例2では、押圧板341xの両端側を屈曲形状とし、一端側にも押圧ばね(加圧手段)356xを配し、両端の支持押圧構造を同一としたものである。すなわち、押圧板341xとビス357xとの間には、基準孔344xに嵌合する大きさの円筒状のスペーサ358xと押圧ばね356xの両端に配される環状のシート359x,360xとが介在されている。スペーサ358x、シート359x,360xは、剛性を有する押圧板341xに対して軟らかい材料、例えば、スペーサ358xは合成樹脂からなり、シート359x,360xはシリコンゴムからなり、振動減衰部材として機能する。これらスペーサ358xおよびシート359x,360xを介在させることにより、押圧板341xの一端側は、フレーム302に対して位置決めされつつ押圧方向にのみ移動可能に保持されている。このように押圧板341xの両端部において押圧ばね342x,356xで付勢力を作用させることで、押圧板341xは、より安定した押圧力をX軸振動子320xに対して付与することができる。
(変形例3)
図18は、変形例3のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。変形例3では、ビス345x,347xに代えて、ねじ込み方向の位置決めが可能な段付きビス361x,362xを用い、段付きビス361x,362xの周りに例えばシリコンゴム等からなるゴムスペーサ363x,364xを振動減衰部材として介在させたものである。変形例3の場合も、本実施の形態の場合と同様な作用効果を奏する。
(変形例4)
図19は、変形例4のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。変形例4では、例えば変形例3の構成において、押圧ばね342xに代えて、永久磁石365x,366xによる加圧手段を配したものである。永久磁石365x,366xは、押圧板341xの端部にてゴムスペーサ364x周りに同軸上に配される環状形状のものであり、対向する磁極を同極性とすることで段付きビス362xの頭部と押圧板341xとの間に反発力による付勢力を作用させるものである。変形例4の場合も、本実施の形態の場合と同様な作用効果を奏する。なお、逆極性の磁極を対向させることによる磁石同士の吸引力を利用する構成であってもよい。
本実施の形態のカメラの主に電気的なシステム構成を概略的に示すブロック図である。 撮像ユニットの構成例を示す縦断側面図である。 振動子の動作原理を示す模式図である。 本実施の形態の防振ユニットの構成例を示す分解斜視図である。 図4に示す各部の形状を簡略化して示す防振ユニットの概略底面図である。 図5中のX軸駆動機構部を抽出して示す概略正面図である。 図6中のA−A線断面図である。 図5中のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。 図8中のB−B線断面図である。 押圧部材を示す平面図である。 図5中のY軸駆動機構部を抽出して示す概略正面図である。 図11中のC−C線断面図である。 図11中のD−D線断面図である。 振動子に対する押圧力により撓みが生ずる様子を示す説明図である。 変形例1のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。 図15のE−E線断面図である。 変形例2のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。 変形例3のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。 変形例4のX軸駆動機構部を抽出し拡大して示す概略底面図である。
符号の説明
31 CCD
301 X枠
302 フレーム
311x,311y 移動体
320x X軸振動子
320y Y軸振動子
326x 凸部
341x 押圧板
342x 押圧ばね
343x 押圧部
348x スペーサ
349x シート
350x スペーサ
351x,352x,353x シート
354x,355x 振動減衰シート
356x 押圧ばね
358x スペーサ
359x,360x シート
363x,364x ゴムスペーサ
365x,366x 永久磁石

Claims (2)

  1. 所定の周波電圧信号が印加されることにより駆動部に楕円振動が生ずる振動子と、
    前記振動子を保持する固定部材と、
    前記振動子の前記駆動部が押圧され、該駆動部に生ずる楕円振動により移動される移動体と、
    記振動子を前記移動体に向けて押圧する板状の押圧部材と、
    前記押圧部材の長手方向の一端および他端の少なくとも一方において該押圧部材を、振動減衰部材を介して前記振動子に向けて付勢する加圧手段と、
    前記振動子の振動の節に対応する位置であって、該振動子と前記移動体とが当接する側と反対側の位置で前記押圧部材に貼着され、前記振動子と当接する第2の振動減衰部材と、
    を具備することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記押圧部材は、前記固定部材に対して前記振動減衰部材を介して位置決めされつつ押圧方向に移動可能に保持されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
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