JP4980091B2 - 半導体発光素子製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光活性層を含む半導体層を備える半導体発光素子を製造する方法に関するものである。
半導体発光素子は、光活性層において光を発生して該光を出力する素子である。その中でも、光活性層を含む半導体層の上にリッジ部を備える半導体発光素子は、リッジ部の上面が電極に対して電気的に接続されていて、光活性層においてリッジ部の下方部分で選択的に発光部が生じる。
光活性領域が導波路構造となって半導体層の中に埋め込まれている埋め込み構造のものと比較すると、リッジ型の半導体発光素子は、製造が容易であり、低コスト化が可能である。また、半導体層の上にリッジ部の両側に溝部を挟んで1対の段差部を備える場合がある(特許文献1を参照)。このような段差部を備えることにより、半導体発光素子をサブマウントに対してジャンクションダウンで組み立てる際に、リッジ部の保護が図られる。
特開2000−91691号公報
上記のようなリッジ部および1対の段差部を備える半導体発光素子では、リッジ部の上面のみが電極に対して電気的に接続されていて、その一方で、段差部は絶縁層により覆われて電極に対して電気的に接続されていないことが重要である。
ところが、段差部の上面と側壁面との間の角部付近において製造途中に絶縁層が剥れたり成膜不良が生じたりして、その段差部の角部付近が電極に対して電気的に接続されてしまう場合がある。この場合、光活性層において、リッジ部の下方部分だけでなく、段差部の角部付近の下方部分でも、発光部が生じてしまう。そして、半導体発光素子から出力される光のビーム品質は悪くなる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、リッジ部および段差部を備える半導体発光素子であって段差部の角部付近の下方部分での発光を抑制することができる半導体発光素子を製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体発光素子製造方法は、光活性層を含む半導体層と、半導体層の上に設けられたリッジ部と、半導体層の上にリッジ部の両側に溝部を挟んで設けられた1対の段差部と、を備える半導体発光素子を製造する方法であって、(1) 第1絶縁層の形成およびレジストの塗布を全面に行い、セルフアライメント方式による露光および現像によりリッジ部および1対の段差部それぞれの上面のレジストを選択的に除去し、残ったレジスト層をマスクとして用いてドライエッチングを行うことで、リッジ部の両側それぞれにおいてリッジ部の側壁面から段差部の溝部側の側壁面まで第1絶縁層を形成する第1絶縁層形成工程と、(2) 第1絶縁層の材料のエッチングレートより大きい材料からなる第2絶縁層の形成およびレジストの塗布を全面に行い、所定パターンのマスクを用いた露光および現像により残ったレジスト層をマスクとして用いてドライエッチングを行うことで、リッジ部の両側それぞれにおいて溝部の底面から段差部の上面まで第2絶縁層を形成する第2絶縁層形成工程と、(3) リッジ部を挟んで一方の段差部の上面から他方の段差部の上面まで、リッジ部の上面に電気的に接続される金属層を形成する金属層形成工程と、を順に行うことを特徴とする。金属層形成工程において、最下層がTi膜である複数層の金属膜を金属層として形成するのが好適である。また、第1絶縁層形成工程において、リッジ部の側壁面から段差部の上面まで第1絶縁層を形成するのが好適である。
第1絶縁層形成工程では、セルフアライメント方式によるレジストの露光および現像により、少なくともリッジ部の上面では第1絶縁層が除去され得るが、この際に、段差部の側壁面上部においても第1絶縁層が除去される可能性がある。しかし、その後の第2絶縁層形成工程では、セルフアライメント方式ではなく、所定パターンのマスクが用いられてレジストの露光および現像が行われて所定領域に第2絶縁層が形成され得るので、段差部の角部は第2絶縁層により覆われる。
また、第2絶縁層は、第1絶縁層の材料よりエッチングレートが大きい材料からなる。このようにすることにより、レジスト層がマスクとして用いられて行われるドライエッチングの際に、所定部分の第2絶縁層が選択的に除去され、第1絶縁層が除去されることが回避され得る。したがって、第2絶縁層の上に形成された金属層は、溝部において半導体層に対して電気的に接続されることが回避される。
本発明によれば、リッジ部および段差部を備える半導体発光素子において段差部の角部付近の下方部分での発光を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る半導体発光素子1の斜視図である。第2図は、本実施形態に係る半導体発光素子1の断面図である。これらの図に示されるように、半導体発光素子1は、n型基板10の一方の主面上に、n型クラッド層12,光活性層13およびp型クラッド層14が順に形成された半導体層11を有し、この半導体層11の上にp型キャップ層21〜23が形成されている。また、n型基板10の他方の主面上に金属層15が形成されている。
キャップ層21〜23それぞれは、基板10の互いに対向する2端面を互いに結ぶ方向に延びるように設けられていて、上面が略平坦であって、高さが互いに略等しい。そのうち、キャップ層21は、基板10の互いに対向する2端面に垂直な方向に延びており、リッジ部31を構成する要素となっている。リッジ部31は、逆メサ形状であってもよいし、順メサ形状であってもよい。
キャップ層22,23は、キャップ層21を挟んで設けられていて、段差部32,33を構成する要素となっている。リッジ部31と段差部32との間に溝部34が設けられている。また、リッジ部31と段差部33との間に溝部35が設けられている。溝部34,35それぞれは、底面が略平坦であって、深さが互いに略等しい。
例えば、n型基板10の組成はGaAsである。n型クラッド層12は、組成がAlGaAsであり、厚みが1.0μmである。光活性層13は、組成がAlGaAsであり、厚みが0.1μmである。p型クラッド層14は、組成がAlGaAsであり、厚みが1.0μmである。p型キャップ層21〜23は、組成がGaAsであり、厚みが1.0μmである。リッジ部31の上面の幅は10μmであり、下部の幅が8μmである。また、溝部34,35の底面の幅は20μmである。
このようなリッジ部31および段差部32,33を備える半導体発光素子1の構成において、これらの上に更に第1絶縁層41,第2絶縁層42および金属層43が順に形成されている。
第1絶縁層41は、リッジ部31の両側それぞれにおいて、リッジ部31の側壁面から段差部32,33の溝部側の側壁面まで形成されている。すなわち、第1絶縁層41は、リッジ部31の両側の側壁面,溝部34,35の底面,および,段差部32,33の溝部側の側壁面に形成されている。
第2絶縁層42は、リッジ部31の両側それぞれにおいて、溝部34,35の底面から段差部32,33の上面まで形成されている。すなわち、第2絶縁層42は、溝部34,35の底面,段差部32,33の溝部側の側壁面,および,段差部32,33の上面に形成されている。第2絶縁層42は、溝部34,35の底面において、段差部32,33の側壁面の側から途中まで形成されているのが好ましい。
金属層43は、リッジ部31を挟んで段差部32の上面から段差部33の上面まで形成されている。すなわち、金属層43は、リッジ部31の上面,リッジ部31の両側の側壁面,溝部34,35の底面,段差部32,33の溝部側の側壁面,および,段差部32,33の上面に形成されている。金属層43は、リッジ部31のp型キャップ層21の上面に電気的に接続されている。
第2絶縁層42の材料のエッチングレートは、第1絶縁層41の材料のエッチングレートより大きい。例えば、第1絶縁層41はアモルファスSiであり、第2絶縁層42はSiNまたはSiOである。
金属層43は、複数層の金属膜からなるのが好ましい。特に、金属層43は複数層の金属膜であって、そのうちの最下層がTi膜であるのが好ましい。金属層43は、Ti/Al/Au、Ti/AuまたはCr/Auの複数層の金属膜からなるのが好適である。最下層がTi膜であれば、第1絶縁層41または第2絶縁層42と金属層43との間の付着性がよい。例えば、第1絶縁層41の厚みは1000Åであり、第2絶縁層42の厚みは1000Åであり、また、金属層43の厚みは3500Åである。
この半導体発光素子1では、金属層43がp型電極となり、金属層15がn型電極となる。これらp型電極とn型電極との間に電圧が印加されると、p型電極がp型キャップ層21に電気的に接続されているリッジ部31の下方部分にある光活性層13の領域において発光部51が生じる。この発光部51では、電圧印加によって、電子と正孔との再結合により光が発生する。また、この半導体発光素子1では、リッジ部31が延びる方向に垂直な2端面によりファブリペロ共振器が構成されていて、この共振器によりレーザ発振が生じる。
また、半導体発光素子1では、段差部32,33の上面と側壁面との間の角部付近において、製造途中に第1絶縁層41が剥れたり成膜不良が生じたりしても、さらに第2絶縁層42が形成されているので、金属層43がp型キャップ層22,23に電気的に接続されることが回避される。したがって、段差部32,33の下方部分にある光活性層13の領域において発光部が生じることが回避される。これにより、半導体発光素子1では、リッジ部31の下方部分にある光活性層13の領域においてのみ発光部51が生じる。そして、半導体発光素子1から出力される光のビーム品質は良好なものとなる。
図3は、本実施形態に係る半導体発光素子1とサブマウント2とを組み立てたときの組立図である。この図に示されるように、半導体発光素子1のリッジ部31および段差部32,33が設けられた側が、サブマウント2に対してハンダ材3により接続される。これにより、リッジ部31のp型キャップ層21は、金属層43およびバンダ材3を介して、サブマウント2に電気的に接続される。このようにジャンクションダウンで組み立てる際に、半導体発光素子1は、リッジ部31だけでなく段差部32,33によってもサブマウント2に対して固定されるので、リッジ部31の保護が図られる。
次に、本実施形態に係る半導体発光素子1を製造する方法の一例について説明する。図4〜図9は、本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する工程図である。
初めに、n型基板10の一方の主面上に、エピタキシャル成長により、n型クラッド層12,光活性層13およびp型クラッド層14が順に形成されて半導体層11が形成され、さらに、半導体層11の上にp型キャップ層20が形成される(図4(a))。これらの層はn型基板10の一方の主面上において全面に形成される。そして、このp型キャップ層20上にレジストが全面に塗布され、所定パターンのマスクを用いた露光および現像により、p型キャップ層20上の所定領域にレジスト層61が形成される(図4(b))。
このレジスト層61がマスクとして用いられてエッチングが行われる。これにより、リッジ部31を構成するp型キャップ層21、段差部32を構成するp型キャップ層22、段差部33を構成するp型キャップ層23、リッジ部31と段差部32との間の溝部34、および、リッジ部31と段差部33との間の溝部35が形成される(図5(a))。このとき、リッジ部31を構成するp型キャップ層21は、逆メサ形状であってもよいし、順メサ形状であってもよい。また、エッチング後に、溝部34,35において、キャップ層20の一部が残っていてもよいし、キャップ層20の全てが除去されてp型クラッド層14の上面が露出していてもよいし、また、p型クラッド層14の一部が除去されていてもよい。
このエッチング後に、全面にCVD法により第1絶縁層41が形成され(図5(b))、更に全面にレジスト62が塗布される(図5(c))。このとき、レジスト62の厚みは、リッジ部31および段差部32,33それぞれの上面では比較的薄く、溝部34,35の底面では比較的厚い。したがって、マスクを用いることなく、セルフアライメント方式による露光および現像により、リッジ部31および段差部32,33それぞれの上面のレジストが選択的に除去され、一方、リッジ部31および段差部32,33それぞれの側壁面ならびに溝部34,35それぞれの底面ではレジスト層62が残る(図6(a))。なお、このセルフアライメント方式が採用されることにより、幅が狭いリッジ部31であっても製造が容易である。
この残ったレジスト層62がマスクとして用いられてドライエッチングが行われる。これにより、第1絶縁層41は、リッジ部31,段差部32および段差部33それぞれの上面において除去されて、リッジ部31,段差部32および段差部33それぞれの側壁面および溝部34,35それぞれの底面に残っている(図6(b))。その後、レジスト層62が除去される(図6(c))。ここまでの工程(第1絶縁層形成工程)で、第1絶縁層41が所定領域に形成される。
このようにして所定領域に第1絶縁層41が形成された後、CVD法により第2絶縁層42が全面に形成され(図7(a)))、更にレジストが全面に塗布され、所定パターンのマスクを用いた露光および現像により、レジスト層63が形成される(図7(b))。このときレジスト層63は、段差部32,33それぞれの上面および側壁面から、溝部34,35それぞれの底面であって段差部32,33の側の領域にかけて形成されている。
この残ったレジスト層63がマスクとして用いられてドライエッチングが行われる。これにより、第2絶縁層42は、リッジ部31の上面および両側壁面、ならびに、溝部34,35それぞれの底面であってリッジ部31の側の領域において除去される。残った第2絶縁層42は、段差部32,33それぞれの上面および側壁面から、溝部34,35それぞれの底面であって段差部32,33の側の領域にかけて形成されている(図7(c))。その後、レジスト層63が除去される(図8(a))。ここまでの工程(第2絶縁層形成工程)で、第2絶縁層42が所定領域に形成される。
このようにして所定領域に第2絶縁層42が形成された後、レジストが全面に塗布され、所定パターンのマスクを用いた露光および現像により、レジスト層64が形成される(図8(b))。このとき、レジスト層64は、段差部32,33それぞれの上面であって、溝部34,35側から離れた領域に形成されている。この上に蒸着により金属層43が形成され(図8(c))、そして、リフトオフにより、レジスト層64およびその上の金属層43の部分が除去される(図9(a))。これにより、金属層43は、レジスト層64の上にあった部分が除去され、リッジ部31の上面および両側壁面から、溝部34,35それぞれの底面および段差部32,33の側壁面を経て、段差部32,33それぞれの上面の一部領域にかけて残っている。ここまでの工程(金属層形成工程)で、金属層43が所定領域に形成される。
そして、n型基板10の他方の主面に金属層15が形成されて、図1および図2に示された構成を有する半導体発光素子1が製造される(図9(b))。
ところで、以上に説明した本実施形態に係る半導体発光素子製造方法では、段差部32,33それぞれの上面と側壁面との間の角部付近においては、製造途中に第1絶縁層41が剥れたり成膜不良が生じたりする場合がある。特に、セルフアライメント方式による露光および現像によりリッジ部31および段差部32,33それぞれの上面のレジスト62を選択的に除去して(図6(a))、その後にリッジ部31および段差部32,33それぞれの上面の第1絶縁層41を選択的に除去する際(図6(b))に、段差部32,33それぞれの側壁面上部において、レジスト62および第1絶縁層41が除去されてp型キャップ層22,23が露出する場合がある。仮に、このままの状態で直ちに金属層が形成される場合には、その金属層はp型キャップ層22,23に対して電気的に接続されることになる。
そこで、このような問題に対処すべく、本実施形態では更に第2絶縁層42が設けられる。この第2絶縁層42の形成の際には、セルフアライメント方式ではなく、所定パターンのマスクが用いられてレジストの露光および現像が行われるので、段差部32,33それぞれの角部付近における第2絶縁層42の剥れが生じない。したがって、この第2絶縁層42の上に形成された金属層43は、p型キャップ層22,23に対して電気的に接続されることは無い。
また、以上に説明した本実施形態に係る半導体発光素子製造方法において、第2絶縁層42の形成の際(図7(a)〜図8(a))に、仮に、第1絶縁層41および第2絶縁層42それぞれの材料のエッチングレートが同程度である場合には、レジスト層63がマスクとして用いられて行われるドライエッチングの際(図7(c))に、所定部分の第2絶縁層42が除去されるだけでなく、その下にある第1絶縁層41も除去されてしまう。そして、仮に、このままの状態で更に金属層が形成される場合には、その金属層は溝部において半導体層に対して電気的に接続されることになる。
そこで、このような問題に対処すべく、本実施形態では、第2絶縁層42は、第1絶縁層41の材料よりエッチングレートが大きい材料からなる。このようにすることにより、レジスト層63がマスクとして用いられて行われるドライエッチングの際(図7(c))に、第1絶縁層41が除去されることが回避され得る。したがって、第2絶縁層42の上に形成された金属層43は、溝部34,35において半導体層に対して電気的に接続されることは無い。
次に、本実施形態に係る半導体発光素子およびその製造方法の変形例について説明する。図10は、本実施形態に係る半導体発光素子製造方法の変形例を説明する工程図である。同図(c)は、この変形例の半導体発光素子1Aの断面を示す。この半導体発光素子1Aでは、第1絶縁層41は、リッジ部31の側壁面から段差部32,33の上面までかけて形成されている。
このような構成の半導体発光素子1Aを製造するには、第1絶縁層形成工程において、マスクが用いられるとともに、セルフアライメント方式による露光および現像が行われる(図10(a))。これにより、リッジ部31の上面のレジストが選択的に除去され、一方、リッジ部31の側壁面、段差部32,33それぞれの上面および側壁面、ならびに、溝部34,35それぞれの底面では、レジスト層62が残る(図10(b))。このようにして、リッジ部31の側壁面から段差部32,33の上面までかけて第1絶縁層41が形成される。そして、これ以降は前述と同様の工程を経て半導体発光素子1Aが製造される(図10(c))。
このような半導体発光素子1Aの製造の際の第1絶縁層形成工程において、リッジ部31の上面のレジストおよび第1絶縁層41はセルフアライメント方式により選択的に除去され、一方、段差部32,33それぞれの上面および側壁面では、レジスト露光時にマスクにより遮光されているので、第1絶縁層41が残る。ただし、この場合であっても、段差部32,33の上面と側壁面との間の角部付近においては、他の領域と比べると、第1絶縁層41の成膜不良が生じ易い。したがって、この変形例の構成の場合にも、第2絶縁層42および金属層43それぞれは、上記と同様に各々所定領域に形成されることが重要である。
本実施形態に係る半導体発光素子1の斜視図である。 本実施形態に係る半導体発光素子1の断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子1とサブマウント2とを組み立てたときの組立図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第1の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第2の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第3の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第4の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第5の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法を説明する第6の工程図である。 本実施形態に係る半導体発光素子製造方法の変形例を説明する工程図である。
符号の説明
1…半導体発光素子、2…サブマウント、3…ハンダ材、10…n型基板、11…半導体層、12…n型クラッド層、13…光活性層、14…p型クラッド層、15…金属層、20〜23…p型キャップ層、31…リッジ部、32,33…段差部、34,35…溝部、41…第1絶縁層、42…第2絶縁層、43…第2金属層。

Claims (3)

  1. 光活性層を含む半導体層と、前記半導体層の上に設けられたリッジ部と、前記半導体層の上に前記リッジ部の両側に溝部を挟んで設けられた1対の段差部と、を備える半導体発光素子を製造する方法であって、
    第1絶縁層の形成およびレジストの塗布を全面に行い、セルフアライメント方式による露光および現像により前記リッジ部および前記1対の段差部それぞれの上面のレジストを選択的に除去し、残ったレジスト層をマスクとして用いてドライエッチングを行うことで、前記リッジ部の両側それぞれにおいて前記リッジ部の側壁面から前記段差部の前記溝部側の側壁面まで第1絶縁層を形成する第1絶縁層形成工程と、
    前記第1絶縁層の材料のエッチングレートより大きい材料からなる第2絶縁層の形成およびレジストの塗布を全面に行い、所定パターンのマスクを用いた露光および現像により残ったレジスト層をマスクとして用いてドライエッチングを行うことで、前記リッジ部の両側それぞれにおいて前記溝部の底面から前記段差部の上面まで第2絶縁層を形成する第2絶縁層形成工程と、
    前記リッジ部を挟んで一方の前記段差部の上面から他方の前記段差部の上面まで、前記リッジ部の上面に電気的に接続される金属層を形成する金属層形成工程と、
    を順に行うことを特徴とする半導体発光素子製造方法。
  2. 前記金属層形成工程において、最下層がTi膜である複数層の金属膜を前記金属層として形成する、ことを特徴とする請求項記載の半導体発光素子製造方法。
  3. 前記第1絶縁層形成工程において、前記リッジ部の側壁面から前記段差部の上面まで前記第1絶縁層を形成する、ことを特徴とする請求項記載の半導体発光素子製造方法。
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