JP4979893B2 - 物理量分布検知装置並びに物理情報取得方法および物理情報取得装置 - Google Patents

物理量分布検知装置並びに物理情報取得方法および物理情報取得装置 Download PDF

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Description

本発明は、物理量分布検知装置並びに物理情報取得方法および物理情報取得装置に関する。より詳細には、たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする複数の単位構成要素が配列されてなり、単位構成要素によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読出可能な、たとえば固体撮像装置などの、物理量分布検知の装置(物理量分布検知装置)を用いる場合に好適な、所定目的用の情報を取得する技術に関する。特に画素間やライン間での蓄積期間差が少ない露光制御(広義の電子シャッタ)機能に関する。
たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波あるいは圧力(接触など)などの物理量変化に対して感応性をする単位構成要素(たとえば画素)をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知半導体装置が様々な分野で使われている。
一例として映像機器の分野では、物理量の一例である光(電磁波の一例)の変化を検知するCCD(Charge Coupled Device )型あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor ;金属酸化膜半導体)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor; 相補金属酸化膜半導体)型の撮像素子(撮像デバイス)を用いた固体撮像装置が使われている。
また、コンピュータ機器の分野では、指紋に関する情報を圧力に基づく電気的特性の変化や光学的特性の変化に基づき指紋の像を検知する指紋認証装置などが使われている。これらは、単位構成要素(固体撮像装置にあっては画素)によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す。
また、固体撮像装置の中には、電荷生成部で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成部に増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS;Active Pixel Sensor /ゲインセル、画素内アンプともいわれる)構成の画素を備えた増幅型固体撮像装置がある。たとえば、CMOS型固体撮像装置の多くはそのような構成をなしている(たとえば非特許文献1を参照)。
米本和也著、"CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用"、CQ出版社、2003年8月10日、初版:第6章および第7章
このような増幅型固体撮像装置において画素信号を外部に読み出すには、複数の単位画素が配列されている画素部に対してアドレス制御をし、個々の単位画素からの信号を決められたアドレスの順または任意に選択して読み出すようにしている。つまり、増幅型固体撮像装置は、アドレス制御型の固体撮像装置の一例である。
アドレス型固体撮像装置は、たとえば画素を選択するスイッチング素子や、信号電荷を読み出すスイッチング素子にMOSトランジスタが用いられている。また、水平走査回路や垂直走査回路にMOSトランジスタが用いられ、スイッチング素子と画素部とを一連の構成で製造を行なうことができる利点を有している。
そして、たとえばMOS型固体撮像装置では、各単位画素がMOSトランジスタを有して構成され、光電変換により画素に蓄積された信号電荷を画素信号生成部に読み出して、信号電荷を電流信号や電圧信号に変換して出力する構成となっている。
たとえば、単位画素がマトリクス状に配されたX−Yアドレス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子は、画素そのものに増幅機能を持たせるために、MOS構造などの能動素子(MOSトランジスタ)を用いて画素を構成している。すなわち、光電変換素子であるフォトダイオードに蓄積された信号電荷(光電子やホール)を画素信号生成部の前記能動素子で増幅し、画像情報として読み出す。
これにより、画素信号生成部からは、光電変換によって単位画素に蓄積される電荷量に対してほぼ線形な出力信号が得られ、単位画素に蓄積できる電荷量によって撮像素子のダイナミックレンジが決定され、この撮像素子のダイナミックレンジは、画素の飽和信号量とノイズレベルで決まる。
ところで、この種のX−Yアドレス型固体撮像素子では、たとえば、画素トランジスタが2次元行列状に多数配列されて画素部が構成され、画素ごとあるいはライン(行)ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号をアドレス指定によって各画素から順に撮像部から読み出す電子的な露光時間の制御を行なっている。これを広義の電子シャッタ機能という。ここで、MOS(CMOSを含む)型においては、アドレス制御の一例として、1行分を同時にアクセスして行単位で画素信号を画素部から読み出す方式(以下行単位読出方式あるいはカラム読出方式ともいう)が多く用いられている。
なお、X−Yアドレス型の撮像装置においても、露光時間を通常の露光時間とは異なる時間に電子的に設定する狭義の電子シャッタ機能の実現のために、たとえば信号電荷の読み出しが行なわれない水平ブランキング期間に、1行分の画素から不要な信号電荷を信号線にリセット(排出)するものもある。
ここで、X−Yアドレス型の撮像装置においては、電子シャッタのシャッタ速度に対応する露光時間すなわち画素の蓄積時間に相当する時間は、信号電荷の排出時点から信号電荷の読み出し時点までで決まり、画素信号は各面素の露出時間(蓄積フレーム時間)ごとに読み出されるので、蓄積順次読出方式になる。このため、面内に配置された画素の露出に時間差が発生する。このような読出形式の場合、被写体に動きがあると、画素ごとの光を捉える時間にずれが生じ、1画面内で“動き歪み”が生じる。この点は、電荷結合型の撮像素子では、信号を保持し転送遅延して読み出すので、全画素の露出を同時化できる蓄積同時化読出方式となり、1画面内では“動き歪み”が発生しないのと大きく異なる。
たとえば、行単位読出方式のものでは、水平走査線ごとに走査する時間だけ蓄積期間がずれるため、水平方向の右と左で蓄積時間が行(水平走査線)によって異なってしまうという問題がある。これにより、動きの早い被写体が歪んで撮像される時間シェーディング歪みの問題が生じる。
<従来の露光時間制御機能について>
図11〜図13は、X−Yアドレス型の撮像装置における従来の露光制御(電子シャッタ)機能を説明する図である。図11に示すように、垂直走査部414の垂直アドレス設定部414xは、通常の読出対象の行アドレスφTGを指定する機能の他に、シャッタ対象の単位画素403(シャッタ画素)の行アドレスすなわちシャッタ画素位置を指定するアドレス情報(具体的には駆動パルスとしての転送ゲートパルスTGs)を生成する機能も持っている。
垂直アドレス設定部414xのシャッタタイミング制御機能要素からはシャッタ対象の行アドレスを指定する駆動パルスφTGsが同一行の全単位画素403に供給されるような配線構成を採用する。これにより、駆動パルスφTGsで指定された行の単位画素403がシャッタ画素として指定される。
固体撮像素子としてCMOS撮像素子12を用いた場合、一般的には、その基本的な動作方式から、信号を出力した画素はその時点から再び光電変換して得た信号電荷の蓄積を開始する。このため、撮像面の走査タイミングにしたがって蓄積の期間がずれ、つまり走査線ごとに走査する時間だけ蓄積期間がずれ、いわゆるライン露光(Line Exposure)となる。CCD(電荷結合)型とは異なり、同じ期間中に光電変換素子に入射した光を信号電荷として蓄積し、全画素から同時に垂直CCDに読み出すことで蓄積の同時性を満たすグローバル露光(Global Exposure)とはなっていない。
ここで、たとえば、図11に示すように、撮像領域において、読出行nとシャッタ行nsとをΔs行だけ離す場合を考える。電子シャッタの指示を受けた行nsの対象列の画素がリセットされてから再び信号電荷の蓄積を開始するので、たとえば撮像面の走査方向が上から下になっている場合、行nと行n+Δsの時間差はフレームレートと走査線数との間で所定の関係を持ち、読出行nとシャッタ行nsの間隔を調整することで、CMOS撮像素子から読み出される信号の蓄積時間を、ライン周期(1水平走査期間)を調整単位として変えることができる。
ここで、従来のCMOSセンサでは、1画面の撮像時には、読出行nやシャッタ行nsを1つとすることで、電子シャッタ制御を行単位で行なうようにする。垂直アドレス設定部414xで設定されたある時点の読出行nに対して、垂直アドレス設定部414xのシャッタタイミング制御機能要素にて、全列(H1,H2,…,Hh)の画素に関して、読出行nを除く何れかの行位置、すなわちΔs行だけ離れた位置(時点)においてシャッタ行nsを設定して画素をリセットする。このリセット動作は、シャッタタイミング以前に光電変換素子に蓄積された電荷を掃き捨てることで実現でき、CMOS撮像素子の場合、たとえば転送ゲートをオンさせることで実現できる。
シャッタ行nsの画素が垂直アドレス設定部414xによって次に読出行nに設定されるまでの時間が蓄積時間となる、すなわち読出行nとシャッタ行nsとの時間間隔が蓄積時間となる。こうすることで、結果的には、行単位で蓄積時間を制御できる。通常の露光時間設定に際しては、シャッタ行nsに対するアクセスを行なわず、フレームレート分の時間だけ電荷の蓄積が行なわれる。
このように、CMOS撮像素子が持つライン露光の特質を利用して、電子シャッタ用の駆動パルスφTGsを行単位で、その行の各単位画素403に供給することで、読出行nとシャッタ行n+Δsの時間差を、行単位で各単位画素403に設定することができ、簡単に、行ごとに蓄積時間を制御できる。
ただし、前述のように、X−Yアドレス型の撮像装置では各面素の蓄積フレーム時間ごとに読み出される蓄積順次読出方式となり、ここでは行単位で駆動パルスφTGsを供給するので、蓄積同時化読出方式すなわちグローバル露光となるCCD型とは大きく異なり(図12(D)参照)、ライン露光(ローリングシャッタ(Rolling Shutter)もしくはフォーカルプレーン蓄積とも称する)となってしまう(図12(A)の下段参照)。
シャッタ速度が遅くて画素の蓄積時間が充分長く設定されている際には蓄積期間のずれは無視できるが、シャッタ速度が水平走査期間とさして変わらないほど速く設定されると、物体の水平方向の動きとスキャン時点(蓄積期間)の差(図12(B)参照)に起因して、図12(C)に示すように、蓄積期間の差がライン方向(行方向;水平走査方向)の時間シェーディング歪み(フォーカルプーン現象ともいう)となって、画像に動き歪みとして現れ問題となってくる。
この問題を解決するには、メカニカルシャッタを併用するか、あるいは電子シャッタ動作を行なったときの各画素の露光蓄積期間が一定となるようにする(同時刻露光する)グローバルシャッタという機能を実現する構成が提案されている。たとえば、画素ごとに、電荷生成部と画素信号生成部との間に電荷蓄積部を設け、全画素を同時に露光した後、電荷生成部にて生成された信号電荷を同時に電荷蓄積部に転送させる構造のものが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
米国特許第5,986,297号号公報
この特許文献1に記載のグローバルシャッタ機能の仕組みでは、電荷生成部の光電変換素子に光が入射することで発生した信号電荷を全画素同時に一旦電荷蓄積部に転送して蓄積させておき、所定の読出タイミングで順次画素信号に変換するようにしている。また、この方式では、転送後に光電変換素子に光が入射することで、電荷生成部に蓄積される電荷を、次の露光蓄積に先立って排出させる。
これにより、電荷蓄積部に蓄積された信号電荷量に応じた画素信号が得られ、露光後の電荷蓄積部への転送タイミングを調整することで、露光蓄積期間の差を生じることのない露光時間制御機能を実現することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の仕組みでは、蓄積期間の差を生じることのない露光時間制御機能であるグローバルシャッタ機能を実現するために、電荷生成部の光電変換素子に光が入射することで発生した信号電荷を全画素同時に一旦グローバルシャッタ用の電荷蓄積部に転送する必要がある。
このため、図13に示すように、単位画素403ごとに、電荷生成部432の読出選択用トランジスタ434と画素信号生成部432との間に電荷蓄積部(図ではフローティングディフュージョン438)と、全画素についての電荷生成部(フォトダイオードPD)432を露光した後その電荷生成部432にて生成された信号電荷を同時に電荷蓄積部(フローティングディフュージョン438)に転送させる転送ゲート部446とを備えた構造とする必要がある。
この場合、転送ゲート部446および電荷蓄積部(ストレージゲート部)444の部分の基板表面側には、たとえばポリシリコンによって単層もしくは2層構造で形成された転送電極(ゲート電極)を配設し、転送ゲート部446のゲート電極(特にフレームシフトゲートFSGという)にはフレームシフトパルスを入力し、電荷蓄積部444のゲート電極(特にストレージゲートSTGという)にはストレージパルスを入力してグローバルシャッタ機能を実現するので、駆動タイミングの制御が煩雑になる。
加えて、電荷蓄積部444は、1H(H:水平走査期間)以上の期間電荷を蓄積する部分となるため、従来のライン露光の場合に比べて暗電流ノイズの問題が大きくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、行単位で信号の読出しを行なう場合においても、簡単な構造や制御方法にて、暗電流ノイズや蓄積期間の差の問題を抑制・解消することのできる露光時間制御機能を実現する、特許文献1に記載のグローバルシャッタ機能とは異なるアプローチ(技術的思想)での仕組みを提供することを目的とする。
本発明によれば、入射光量に応じた信号を出力する検出部としての受光素子が複数、二次元状に形成された複数の単位画素が、複数の垂直信号線と複数の垂直制御線とに接続されて構成された、撮像部であって、前記二次元状に形成された複数の単位画素は複数の領域から行単位で単位画素信号を同時に読み出し可能に前記複数の垂直信号線に接続されており、
前記複数の垂直制御線を垂直アドレスに基づいて駆動する垂直アドレス設定部および垂直駆動部と、前記垂直アドレス設定部と協働して露光時間制御動作を行うに当たってシャッタ画素を選択し、前記各領域の単位画素に接続された前記複数の垂直制御線前記複数の単位画素の各領域ごとに行単位で、露光時間または電荷蓄積時間を制御する電子シャッタを行うシャッタタイミング制御部とを有する垂直走査部と、
前記垂直走査部の走査に伴い前記複数の垂直信号線に読みだされた前記単位画素の前記検出部の検出信号を入力し、水平走査部の走査信号に応じて前記入力された検出信号を選択して、水平信号線に出力する、水平選択スイッチ部と、
を有し、
前記シャッタタイミング制御部は、電子シャッタ用の駆動時に、前記露光時間の制御動作を行うためシャッタ行を選択してシャッタ画素を設定し、前記垂直アドレス設定部にて選択される読み出し行との間でシャッタ画素の時間間隔を調整することにより、前記撮像部の前記単位画素への露光時間を前記読み出し領域ごとに調節する、
固体撮像装置が提供される。
好ましくは、前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の領域に分割した制御線を、同じ垂直方向において、一方から他方に順次、駆動制御する。
好ましくは、前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の領域に分割した制御線を、隣接する分割された領域の制御線を、互いに異なる向きの垂直方向に順次、駆動制御する。
好ましくは、前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の領域に分割した制御線を、分割された領域の中央から両端部に向かって制御線を順次、駆動制御する。
好ましくは、前記水平信号線にフレームメモリが接続されており、前記水平信号線から出力された、前記複数の領域に分割された制御線の駆動制御により読みだされた複数の単位画素の検出信号が、前記フレームメモリに前記制御線の位置に応じて記憶される。
好ましくは、前記複数に分割された領域が3以上の場合、当該固体撮像装置は裏面照射型固体撮像装置として構成されている。
本発明によれば、入射光量に応じた信号を出力する検出部としての受光素子が複数、二次元状に配設された複数の単位画素が、複数の垂直信号線と複数の制御線とに接続されて構成された撮像部と、前記複数の制御線を垂直アドレスに基づいて駆動する垂直アドレス設定部および垂直駆動部と、前記垂直駆動部と協働して露光時間制御動作を行うに当たってシャッタ画素を選択し、前記複数の制御線を複数の領域に分割した領域ごとに行単位で、露光時間または電荷蓄積時間を制御する電子シャッタを行うシャッタタイミング制御部とを有する垂直走査部と、前記垂直走査部の走査に伴い前記複数の垂直信号線に読みだされた前記単位画素の前記検出部の検出信号を入力し、水平走査部の走査信号に応じて前記入力された検出信号を選択して、水平信号線に出力する、水平選択スイッチ部とを有する固体撮像装置における駆動制御方法であって、
前記シャッタタイミング制御部は、電子シャッタ用の駆動時に、前記垂直アドレス設定部における通常動作時と同様にシャッタ行を選択してシャッタ画素を設定し、前記垂直アドレス設定部にて選択される読み出し行との間でシャッタ画素の時間間隔を調整することにより、前記撮像部の前記検出部への露光時間を前記領域ごとに調節する、
固体撮像装置における駆動制御方法が提供される。
たとえば、検出領域を複数に分割するに際しては、検出領域を均等に分割するのが好ましい。
また、分割数を3以上とする場合には、物理量分布検知装置は、裏面照射型であるのが好ましい。ここで、本願発明における裏面照射型とは、検出部が形成される素子層に対しての一方の面側に単位信号生成部から単位信号を検出領域から読み出すための信号線をなす配線層を有し、物理量が素子層の他方の面側から検出部へ入射されるように構成されているものを意味する。
なお、単位信号生成部に対しての全ての配線が他方の面側の配線層に設けられていることは必須ではなく、少なくとも単位信号を検出領域から読み出すための他領域用の信号線が他方の面側とは反対側の配線層に設けられていればよい。
本発明によれば、検出領域を複数に分割し、分割した各領域のそれぞれに同一の検知条件を設定して、各領域の単位構成要素から単位信号を読み出すようにした。
検出領域を複数系統に領域分割して、領域ごとにそれぞれ同時に信号検知を行ないつつ、領域別に独立した単位信号の読出しを行なうことで、1フレーム内での蓄積時間誤差を小さくすることで、画像の動き歪を小さくすることができる。領域ごとに露光時間制御を行なうものの、基本的な露光制御は従来のライン露光と同様であるので、制御構造は簡易であり、しかも、特許文献1に記載のグローバルシャッタ機能で生じる暗電流ノイズの問題は生じない。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の固体撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らない。光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置であって、特に、1行分の全単位構成要素に同時にアクセスして行単位で単位信号を読み出す行単位読出方式のものに、後述する実施形態が同様に適用できる。
<CMOS撮像素子の構成例;第1実施形態>
図1は、固体撮像装置の一例であるCMOS撮像素子の第1実施形態の概略構成図である。このCMOS撮像素子は、たとえばカラー画像を撮像し得る電子スチルカメラやFA(Factory Automation)カメラとして適用されるようになっている。
第1実施形態のCMOS撮像素子12は、入射光量に応じた信号を出力する図示しない検出部としての受光素子(フォトダイオードなどの光電変換素子)を含む単位画素が行および列の正方格子状に配列された(すなわち2次元マトリクス状の)撮像部を有し、各単位画素からの信号出力が電圧信号であって、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能部やその他の機能部が垂直列ごとに設けられたカラム型のものである。
すなわち、図1に示すように、CMOS撮像素子12は、複数の単位画素403(単位構成要素の一例)が行および列に(2次元行列状に)多数配列された撮像部(画素部)410(図1の撮像部12aに相当)、いわゆるエリアセンサと、撮像部410の外側に設けられた駆動制御部407(図1の駆動制御部12cに相当)と、各垂直列に配されたカラム信号処理部(図ではカラム回路と記す)422を有するカラム処理部420(図1のアナログフロントエンド部12bに相当)と、読出電流源部427と、水平選択スイッチ部460と、出力部488とを備えている。
なお、読出電流源部427は、撮像部410とカラム処理部420との間の信号経路(垂直信号線418)上に設けられ、各垂直信号線418に対してドレイン端子が接続された図示しない負荷MOSトランジスタを含む負荷トランジスタ部が配され、各負荷MOSトランジスタを駆動制御する負荷制御部(負荷MOSコントローラ)が設けられている(後述する図2を参照)。
駆動制御部407としては、たとえば水平走査部412と垂直走査部414とを備える。また、駆動制御部407の他の構成要素として、水平走査部412、垂直走査部414、あるいはカラム処理部420などのCMOS撮像素子12の各機能部に所定タイミングの制御パルスを供給する駆動信号操作部(読出アドレス制御装置の一例)416が設けられている。
これらの駆動制御部407の各要素は、撮像部410とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である固体撮像素子(撮像デバイス)として構成される。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、撮像部410の各行や各列には、数十から数千の単位画素403が配置される。なお、図示を割愛するが、撮像部410には、各画素に所定のカラーコーディングを持つ色分離フィルタが形成される。また図示を割愛するが、撮像部410の各画素は、フォトダイオードなどの光電変換素子およびトランジスタ回路によって構成されている(後述する図2を参照)。
単位画素403は、垂直列選択のための垂直制御線415を介して垂直走査部414と、また複数の検知部で検知され増幅素子を有する単位信号生成部で増幅された後に単位画素403から出力される画素信号S0(_1〜h;1行中の画素番号)をそれぞれ伝送する伝送線としての垂直信号線418を介してカラム処理部420と、それぞれ接続されている。
水平走査部412や垂直走査部414は、駆動信号操作部416から与えられる駆動パルスに応答して読出位置の選択動作(典型的にはシフト動作)を開始するようになっている。垂直制御線415には、単位画素403を駆動するための種々のパルス信号が含まれる。
水平走査部412は、水平方向の読出列(水平方向のアドレス)を規定する(カラム処理部420内の個々のカラム信号処理部422を選択する)水平アドレス設定部412xと、水平アドレス設定部412xにて規定された読出アドレスに従ってカラム処理部420の各信号を水平信号線486に導く水平駆動部412yとを有する。
水平アドレス設定部412xは、図示を割愛するが、シフトレジスタあるいはデコーダを有して構成されており、カラム信号処理部422からの画素情報を所定の順に選択し、その選択した画素情報を水平信号線486に出力する選択手段としての機能を持つ。
垂直走査部414は、垂直方向の読出行(垂直方向のアドレス)や水平方向の読出列(水平方向のアドレス)を規定する(撮像部410の行を選択する)垂直アドレス設定部414xと、垂直アドレス設定部414xにて規定された読出アドレス上(水平行方向)の単位画素403に対する制御線にパルスを供給して駆動する垂直駆動部414yとを有する。
なお、一般的には、垂直アドレス設定部414xは、信号を読み出す行の他に、電子シャッタ制御も行単位で行なうように構成することも可能であるが、本実施形態での電子シャッタ制御は、通常のCMOSセンサとは異なり、撮像部410を領域分割して領域ごとに行単位でシャッタ時間(露光時間、電荷蓄積時間)を制御する。
このため、本実施形態においては、垂直走査部414は、領域別に電子シャッタ制御を行なうべく、垂直アドレス設定部414xとは別に専用のシャッタタイミング制御部414zを備えている。シャッタタイミング制御部414zと垂直駆動部414yとで、露光時間制御機能(電子シャッタ機能)を実現するための駆動パルスを単位画素403に画素ごとに供給するシャッタ制御部が構成される。
シャッタタイミング制御部414zは、露光時間制御動作を行なうに当たってシャッタ画素を選択するためのものであり、垂直駆動部414yとともに電子シャッタ画素選択手段を構成する。シャッタタイミング制御部414zは、電子シャッタ用の駆動時には、垂直アドレス設定部414xにおける通常動作時と同様にシャッタ行を選択することでシャッタ画素位置を設定し、通常通りに垂直アドレス設定部414xにて選択される読出行との間でシャッタ画素の時間間隔を調節することにより、撮像部410の光電変換素子(検出部)への露光時間(蓄積時間)を、領域別に調節する(詳細は後述する)。
駆動信号操作部416は、図示しないが、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータTG(読出アドレス制御装置の一例)の機能ブロックと、端子401aを介して入力クロックCLK0や動作モードなどを指令するデータを受け取り、また端子401bを介してCMOS撮像素子12の情報を含むデータDATAを出力する通信インタフェースの機能ブロックとを備える。また、水平アドレス信号を水平アドレス設定部412xへ、また垂直アドレス信号を垂直アドレス設定部414xへ出力し、各アドレス設定部412x,414xは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
なお、駆動信号操作部416は、撮像部410や水平走査部412など、他の機能要素とは独立して、別の半導体集積回路として提供されてもよい。この場合、撮像部410や水平走査部412などから成る撮像デバイスと駆動信号操作部416とにより、半導体システムの一例である撮像装置が構築される。この撮像装置は、周辺の信号処理回路や電源回路なども組み込まれた撮像モジュールとして提供されてもよい。
カラム処理部420は、垂直列(カラム)ごとにカラム信号処理部422を有して構成されており、1行分の画素の信号を受けて、各カラム信号処理部422が対応列の画素信号S0(_1〜h;1行中の画素番号)を処理して、処理済みの画素信号S1(_1〜h;1行中の画素番号)を出力する。
たとえば、カラム信号処理部422は、図示を割愛するが、蓄積容量を具備した記憶部を有し、単位画素403から垂直信号線418を介して読み出された画素信号(単位信号)S0に基づく所定目的用の物理情報を表わす電位信号Vmを記憶するラインメモリ構造の信号保持機能を備えるようにすることができる。また同様に蓄積容量を持ち、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理を利用したノイズ除去手段の機能を備えるようにしてもよい。
CDS処理を行なう場合、駆動信号操作部416から与えられるサンプルパルスSHPとサンプルパルスSHDといった2つのサンプルパルスに基づいて、垂直信号線418を介して入力された電圧モードの画素情報に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル;0レベル)と真の信号レベルとの差分をとる処理を行なうことで、画素ごとの固定ばらつきによる固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise )やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除く。
なお、カラム信号処理部422には、CDS処理機能部などの後段に、必要に応じて信号増幅機能を持つAGC(Auto Gain Control) 回路やその他の処理機能回路などを設けることも可能である。
カラム処理部420の後段には、図示しない水平読出用のスイッチ(選択スイッチ)を備えた水平選択スイッチ部460が設けられている。各垂直列のカラム信号処理部422の出力端は、カラム信号処理部422から画素信号S2を順次読み出すための各垂直列に対応する水平選択スイッチ部460の選択スイッチの入力端iに各々接続されている。
水平選択スイッチ部460の各垂直列の制御ゲート端cは、水平方向の読出アドレスを制御・駆動する水平走査部412の水平駆動部412yに接続される。一方、水平選択スイッチ部460の各垂直列の選択スイッチの出力端oは、行方向に画素信号を順次転送出力する水平信号線486が共通接続されている。水平信号線486の後端には出力部488が設けられている。
水平信号線486は、単位画素403のそれぞれから垂直信号線418を介して伝送される個々の画素信号S0(詳しくはそれに基づく画素信号S2)を、垂直信号線418の配列方向である水平方向に所定順に出力するため読出線として機能するものであり、カラム信号処理部422から、垂直列ごとに存在する図示しない選択スイッチによって選択された信号を取り出して出力部488に渡す。
すなわち、カラム信号処理部422により処理された画素情報を表わす信号電荷に応じた各垂直列の電圧信号は、水平走査部412からの水平選択信号φH1〜φHhに応じた水平読出パルスφg1〜φghにより駆動される垂直列ごとに設けられた選択スイッチにより所定のタイミングで選択され水平信号線486に読み出される。そして、水平信号線486の後端に設けられた出力部488に入力される。
出力部488は、撮像部410から水平信号線486を通して出力される各単位画素403の画素信号S2_1〜h(h=n)を適当なゲインで増幅した後、撮像信号S3として図示しない外部回路に出力端子488を介して供給する。この出力部488は、たとえば、バッファリングだけする場合もあるし、その前に黒レベル調整、列ばらつき補正、色関係処理などを行なうこともある。
つまり、本実施形態のカラム型のCMOS撮像素子12においては、単位画素403からの出力信号(電圧信号)が、垂直信号線418→カラム処理部420(カラム信号処理部422)→水平信号線486→出力部488の順で伝送される。その駆動は、1行分の画素出力信号は垂直信号線418を介してパラレルにカラム処理部420に送り、処理後の信号は水平信号線486を介してシリアルに出力するようにする。この画素信号のカラム処理部420までの転送動作は1行分の単位画素403に対して同時に行なわれる。
なお、垂直列や水平列ごとの駆動が可能である限り、それぞれのパルス信号を単位画素403に対して水平行方向および垂直列方向の何れから供給するか、すなわちパルス信号を印加するための駆動クロック線の物理的な配線方法は自由である。
このような構成のCMOS撮像素子12において、水平走査部412や垂直走査部414およびそれらを制御する駆動信号操作部416により、撮像部410の各画素を水平行単位で順に選択し、その選択した1つの水平行分の画素の情報を同時に読み出すタイプのCMOSイメージセンサが構成される。
出力部488の後段に設けられる図示しない外部回路は、撮像部410や駆動制御部407などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子とは別の基板(プリント基板もしくは半導体基板)上に構成されており、各撮影モードに対応した回路構成が採られるようになっている。
撮像部410や駆動制御部407などからなる固体撮像素子(本発明に係る半導体装置や物理情報取得装置の一例)と外部回路とによって、固体撮像装置としてのCMOS撮像素子12が構成されている。駆動制御部407を撮像部410やカラム処理部420と別体にして、撮像部410やカラム処理部420で固体撮像素子(半導体装置の一例)を構成し、この固体撮像素子と別体の駆動制御部407とで、撮像装置(本発明に係る物理情報取得装置の一例)として構成してもよい。
なおここでは、固体撮像素子の後段の信号処理を担当する外部回路を固体撮像素子(撮像チップ)外で行なう例を示したが、外部回路の全てもしくは一部(たとえばA/D変換部やデジタルアンプ部など)の機能要素を、固体撮像素子のチップに内蔵するように構成してもよい。つまり、撮像部410や駆動制御部407などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子と同一の半導体基板上に外部回路を構成して、実質的に、固体撮像装置と物理情報取得装置とが同一のものとして構成してもよい。
また図では、水平選択スイッチ部460や駆動制御部407を撮像部410とともに備えて固体撮像装置としてのCMOS撮像素子12を構成し、実質的に、固体撮像装置が物理情報取得装置としても機能するように構成しているが、物理情報取得装置は、必ずしもこのような構成に限定されない。水平選択スイッチ部460や駆動制御部407の全体もしくは一機能部分が撮像部410と同一の半導体領域に一体的に形成されたものであることは要件ではない。水平選択スイッチ部460および駆動制御部407を、撮像部410とは異なる回路基板(別の半導体基板に限らず一般的な回路基板をも意味する)、たとえば外部回路が設けられる回路基板に形成してもよい。
ここで、本実施形態のCMOS撮像素子12においては、撮像部410を複数に領域分割しつつ、複数の単位画素403が配された撮像部410で生成される画素信号を読み出して処理する機能部(特にカラム処理部420)を複数系統設ける点に第1の特徴を有する。加えて、それら複数系統の処理部を撮像部410の2次元領域に対し、それぞれ反対側の位置に分けて配する点に第2の特徴を有する。
特に、第1実施形態のCMOS撮像素子12では、第1の特徴点に対応して、撮像部410を2つの領域内の画素ラインが同じになるように均等に分割し、また第2の特徴点に対応して、画素信号を読み出して処理する機能部(カラム処理部420、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、出力部488)をそれぞれ2系統(N=2)に分けかつそれらを撮像部410を挟んで配置する点に特徴を有する。
具体的には、図1に示すように、垂直信号線418を上下2方向に均等に領域分割(それぞれに参照子u,dを付す)して、撮像部410の上側領域410uと下側領域410dとについて、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積つまり電子シャッタによる露光時間設定を行ないつつ独立した行単位での画素信号の読出しを行なうように構成する。このためには、最低限、カラム処理部420を独立に設ける必要がある。
たとえば、カラム処理部420、読出電流源部427、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、水平信号線486、出力部488をそれぞれ対(それぞれに参照子a,bを付して示す)にして、各対を垂直信号線418の上下2方向に分けて配置する。図では、a同士/b同士とし、一方の垂直信号線418aに対するa系統を図中の下側に配し、他方の垂直信号線418bに対してのb系統を図中の上側に配している。
この場合、2系統のカラム信号処理部422a,422bに設けられている図示しない記憶部に保持された電位信号Vma,Vmbを独立に(時間的には同時並行的な処理でよい)にそれぞれの水平信号線486a,486bに読み出して出力部488a,488bに渡し、出力部488a,488bの後段にてそれぞれの出力信号S3a,S3bを用いて1画面を生成するための合成処理を行なう。
<単位画素の回路構成例と駆動回路との関係>
図2は、図1に示したCMOS撮像素子12に使用される単位画素(画素セル)403の一構成例と、単位画素403を駆動する露光時間制御(電子シャッタ)機能に関わる駆動回路(図1の垂直走査部414、特にシャッタタイミング制御部414z)との関係を説明する図である。
撮像部410内の単位画素403の構成は、通常のCMOSイメージセンサと同様であり、本実施形態では、CMOSセンサとして汎用的な4TR構成のものを使用することができるし、4TR構成のものに限らず、たとえば、特許第2708455号公報に記載のように、3つのトランジスタからなる3TR構成のものを使用することもできる。もちろん、これらの画素構成は一例であり、通常のCMOSイメージセンサのアレイ構成であれば、何れのものでも使用できる。
画素内アンプとしては、たとえば寄生容量を持った拡散層を主要部に持つフローティングディフュージョン(FDA;Floating Diffusion)を電荷蓄積部として利用するフローティングディフュージョンアンプ構成のものが用いられる。一例としては、電荷生成部に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ、行アドレス設定用の垂直選択用トランジスタ、およびフローティングディフュージョンの電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタを有する構成を使用することができる。
たとえば、図2に示す単位画素403は、単位画素に4つのトランジスタ(TRansistor)を有する4トランジスタ型画素構成(4TR構成)となっている。具体的には、単位画素403は、光を受光して電荷に変換する光電変換機能とともに、その電荷を蓄積する電荷蓄積機能の各機能を兼ね備えたフォトダイオードやフォトゲートなどで構成された電荷生成部432、電荷生成部432に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ(転送トランジスタ)434、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ436、垂直選択用トランジスタ440、およびフローティングディフュージョン438の電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタ442を有する。
横方向配線は同一行の画素について共通となっており、電子シャッタ制御を伴わない通常駆動時には、垂直走査部414の垂直駆動部414yによって同一行の全単位画素403が同時に駆動制御される。たとえば、垂直駆動部414y内には、転送駆動バッファ452、リセット駆動バッファ454、および選択駆動バッファ456が収容されている。
単位画素403は、電荷蓄積部の機能を備えた電荷注入部の一例であるフローティングディフュージョン438とからなるFDA(Floating Diffusion Amp)構成の画素信号生成部405を有するものとなっている。画素信号生成部405は、単位信号としての画素信号を生成する単位信号生成部の一例であり、電荷生成部432からフローティングディフュージョン438に移送された電荷の量に応じた電位を発生して垂直信号線418に伝達する手段として機能する。フローティングディフュージョン438は寄生容量を持った拡散層を主要部に持つ。
画素信号生成部405におけるリセットトランジスタ436は、ソースがフローティングディフュージョン438に、ドレインが電源VDDにそれぞれ接続され、ゲート(リセットゲートRG)にはリセットパルスRSTがリセット駆動バッファ454から入力される。このリセットトランジスタ436は、フローティングディフュージョン438の電位をリセットする機能を持つ。
ここで、この単位画素403は、増幅用トランジスタ442と直列に挿入された垂直選択用トランジスタ440を含んで画素を選択する4TR構成の画素であるが、増幅用トランジスタ442と垂直選択用トランジスタ440のうち、増幅用トランジスタ442の方が垂直信号線418側にあるタイプである。
すなわち、垂直選択用トランジスタ440は、ドレインが電源VDDに、ソースは増幅用トランジスタ442のドレインに接続され、さらに垂直信号線418(418)に接続さ、ゲート(特に垂直選択ゲートSELVという)は垂直選択線457に接続されている。垂直選択線457には、垂直選択信号SELが印加される。
増幅用トランジスタ442は、一例として、ゲートが読出選択用トランジスタ434の出力側のフローティングディフュージョン438に接続され、ドレインが垂直選択用トランジスタ440のソースに、ソースが画素線451にそれぞれ接続され、さらに垂直信号線418(418)に接続されるようになっている。
増幅用トランジスタ442は画素線451を介して垂直信号線418に接続されており、また垂直信号線418は垂直列ごとに読出電流源部427の定電流源Inの一部をなす負荷MOSトランジスタ427zのドレインに接続され、また各負荷MOSトランジスタ427zのゲート端子には、図示を割愛する負荷制御部からの負荷制御信号SFLACTが共通に入力されている。
増幅用トランジスタ442は、信号読出し時には、各増幅用トランジスタ442に接続された負荷MOSトランジスタ427zによって、予め決められた定電流を流し続けるようになっている。つまり、負荷MOSトランジスタ427zは、選択行の増幅用トランジスタ442とソースフォロアを組むことで、垂直信号線418への信号出力をさせる。
なおこのような接続構成に限らず、図示を割愛するが、垂直選択用トランジスタ440と増幅用トランジスタ442の配置を逆にし、垂直選択用トランジスタ440は、ドレインが増幅用トランジスタ442のソースに、ソースが画素線451を介して垂直信号線418(418)に接続され、ゲートが垂直選択線457に接続されるようにしてもよい。
図2に示すような4TR構成では、フローティングディフュージョン438は増幅用トランジスタ442のゲートに接続されているので、増幅用トランジスタ442はフローティングディフュージョン438の電位(以下FD電位という)に対応した信号を電圧モードで、画素線451を介して垂直信号線418(418)に出力する。
リセットトランジスタ436は、フローティングディフュージョン438をリセットする。読出選択用トランジスタ(転送トランジスタ)434は、電荷生成部432にて生成された信号電荷をフローティングディフュージョン438に転送する。垂直信号線418には多数の画素が接続されているが、画素を選択するのには、選択画素のみ垂直選択用トランジスタ440をオンする。すると選択画素のみが垂直信号線418と接続され、垂直信号線418には選択画素の信号が出力される。
ここで、単位画素403についての配線としては、転送ゲート配線(読出選択線TRG)453、リセット配線(RST)455、および行アドレス選択用の垂直選択線(SEL)457の3本が横方向に敷設され、垂直信号線418とドレイン線(Vdd供給配線)が縦方向に敷設され、またフローティングディフュージョン438と増幅用トランジスタ442のゲートとをつなぐなどの内部配線(画素内の配線)が敷設され、さらにここでは図示していないが、画素境界部分と黒レベル検出画素のための遮光膜に使う2次元配線が存在する。
また、本実施形態特有の構成要素として、単位画素403は、垂直走査部414から、少なくとも露光時間調整用の転送ゲートパルスが行ごとに転送駆動バッファ452に向けて供給されるようになっている。必要に応じて、リセットトランジスタ436に向けて露光時間調整用のリセットゲートパルスRSTが行ごとに供給されるようにすることもできる。
たとえば、垂直走査部414は、通常走査に関わる読出行を設定する垂直アドレス設定部(通常走査)414xの他に、蓄積時間(露光時間)を制御する専用の機能部として、垂直アドレス設定部414xにおける通常動作時と同様にシャッタ対象の単位画素(シャッタ画素)の行選択をするための転送ゲートパルスTGsを出力する垂直シャッタタイミング制御部414zを有し、通常の読出行とシャッタ画素との行間隔(すなわちシャッタ画素の行位置)を指定可能になっている。
また、このシャッタタイミング制御部414zの構成に応じて、垂直駆動部414yは、少なくとも転送駆動バッファ452に関しては、通常の読出行およびシャッタ画素の選択行に関して読出選択用トランジスタ434を駆動する。
転送駆動バッファ452は、垂直アドレス設定部414xからの通常の読出行を指定する読出パルス(転送ゲートパルス)TGと、垂直シャッタタイミング制御部414zからのシャッタ画素の行を指定する転送ゲートパルスTGsに対して論理和回路を構成して動作するようになっている。
読出選択用トランジスタ434は、転送ゲート配線(読出選択線TRG)453を介して転送駆動バッファ452からの転送信号TRGにより駆動されるようになっている。リセットトランジスタ436は、リセット配線(RST)455を介してリセット駆動バッファ454からのリセット信号φRSTにより駆動されるようになっている。垂直選択用トランジスタ440は、垂直選択線(SELV)457を介して選択駆動バッファ456からの垂直選択信号φSELにより駆動されるようになっている。各駆動バッファは、垂直アドレス設定部414xもしくはシャッタタイミング制御部414zによって制御可能になっている。
ここで、本実施形態においては、電荷蓄積時間を行ごとに制御するシャッタタイミング制御部414zは、転送駆動バッファ452および転送ゲート配線(読出選択線)455を介して、所定行上の所定カラム位置の単位画素403の読出選択用トランジスタ434を制御する。垂直アドレス設定部414xによる読出行の制御は行単位の制御となり、それに合わせて、シャッタタイミング制御部414zは、シャッタ行位置を制御する。
蓄積時間を制御するシャッタタイミング制御部414zと、通常読出しのアドレス位置(行)を制御する垂直アドレス設定部414xとで、担当する行を分けて蓄積時間を制御するようにしている。すなわち、垂直列方向の行アドレスの時間差を露光時間設定に使うことで、ライン周期を1調整単位とする露光時間制御機能を実現する。
また、詳しくは後述するが、本実施形態の露光時間制御機能の特徴点としては、撮像部410を複数に領域分割し、領域ごとに読出行とシャッタ行を同様に設定し、各領域のそれぞれ1行分の全単位画素403に対して同時に、画素信号のカラム処理部420までの転送動作を行なうようにする。
また、このような蓄積時間設定を、垂直アドレス設定部414xだけで行なうのではなく、電子シャッタ専用のシャッタタイミング制御部414zを設けて蓄積時間を制御するようにしているので、その制御が容易になる。
なお、行単位での露光時間制御を行なうのではなく、たとえば同一水平期間内で、長時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なった後に、短時間蓄積を行ない、直ぐにその短時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なうようにすることもできる。ただしこの場合、短時間蓄積側は、1水平期間(たとえば64マイクロ秒)以下の蓄積時間となるので、短時間側の蓄積時間の設定に自由度がない。
<露光時間制御機能;第1実施形態>
図3および図4は、第1実施形態のCMOS撮像素子12を用いた場合における露光時間制御機能を説明する図である。
図3に示すように、垂直走査部414は、シャッタ画素位置を指定するアドレス情報(具体的には駆動パルスとしての転送ゲートパルスTGs)を生成する機能要素として、通常の読出対象の行アドレスφTGを指定する垂直アドレス設定部414xとは別に、シャッタ対象の単位画素403(シャッタ画素)の行アドレスφTGsを指定するシャッタタイミング制御部414zを備えている。
ここで、第1実施形態の垂直アドレス設定部414xおよびシャッタタイミング制御部414zは、何れも、行アドレスφTG,φTGsを、上側領域410uおよび下側領域410dのそれぞれにおいて1行ずつ同時に出力することで、同一検知条件としての同一の露光条件すなわちシャッタ速度を、各領域に設定する。
このため、垂直アドレス設定部414xからは通常の読出行を領域ごとに指定する駆動パルスφTGu,φTGdが、上側領域410uおよび下側領域410dのそれぞれにおける同一行の全単位画素403に供給されるような配線構成を採用する。これにより、駆動パルスφTGu,φTGuで指定された上側領域410uおよび下側領域410dの各読出行nu,ndの単位画素403が読出画素として指定される。
また、シャッタタイミング制御部414zからはシャッタ対象の行アドレスを指定する領域ごとの駆動パルスφTGsu,φTGsdが、上側領域410uおよび下側領域410dのそれぞれにおける同一行の全単位画素403に供給されるような配線構成を採用する。これにより、駆動パルスφTGsu,φTGsuで指定された上側領域410uおよび下側領域410dの各シャッタ行nsu,nsdの単位画素403がシャッタ画素として指定される。
ここで、上側領域410uおよび下側領域410dにおいて、読出行nuとシャッタ行nsuとをΔsu行だけ離し、かつ読出行ndとシャッタ行nsdとをΔsd行だけ離し、Δsu=Δsdとする。読出行nuとシャッタ行nsuの間隔Δsuとを読出行ndとシャッタ行nsdの間隔Δsdとを同一に維持して調整することで、ライン周期(1水平走査期間)を調整単位として、上側領域410uおよび下側領域410dのそれぞれにおいて、CMOS撮像素子から読み出される信号の蓄積時間(すなわち電子シャッタによる露光時間)を同一に制御できる。
撮像部410の下側領域410dと上側領域410uとについて、2系統に分けた各信号処理部でなる各対を垂直信号線418a,418bの上下2方向に分けて配置する場合において、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積(電子シャッタによる露光時間設定)を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうに当たっては、それぞれの垂直方向の走査起点STd,STuを何処にするかは自由度がある。一例としては、図4(B)に示すように、下側領域aと上側領域bとの境界に設定するのがよい。
第1実施形態のCMOS撮像素子12の構成のように、撮像部410を下側領域410dと上側領域410uというように2系統(N=2)に領域分割しつつ、撮像部410から画素信号を読み出して処理する機能部(カラム処理部420、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、出力部488)もそれぞれ2系統(N=2)に分けた場合でも、シャッタ速度が水平走査期間とさして変わらないほど速く設定される場合には、物体の水平方向の動きとスキャン時点の差(図4(B)参照)に起因して、図4(C)に示すように、蓄積期間の差がライン方向(行方向;水平走査方向)の時間シェーディング歪みが画像に現れる。
しかしながら、2系統(N=2)に領域分割して、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうことで、時間シェーディング歪み量すなわち1フレーム(Frame )内での蓄積時間誤差を小さくする、具体的には従来に比べて1/2に低減することで、画像の動き歪を小さくすることができる。付加的な効果として、分割した領域ごとに同時に信号検知を行ないつつ、領域別に独立した単位信号の読出しを同時にすなわち並行して行なうので、垂直方向の読出時間を短縮することもできる。
領域ごとに露光時間制御を行なうものの、基本的な露光制御は従来のライン露光と同様であり、特許文献1に記載のグローバルシャッタ機能における1H以上の期間電荷を蓄積することに起因する暗電流ノイズの問題も生じない。また、基本的な露光制御は従来のライン露光と同様であり、分割する各領域に対して同様にアドレス制御すればよく、その制御はアドレス位置を複数設定するだけであるので、制御構造は簡易である。
また、第1実施形態のように、2系統に分けた各信号処理部でなる各対を垂直信号線418の上下2方向に分けて配置するようにすれば、単位画素403で生成される画素信号を引き出すための垂直信号線418a,418bを撮像部410の下側領域410dと上側領域410uにそれぞれ1本(N/2=2/2=1)配すればよく、撮像部410全体の垂直信号線418a,418bの配線状態は実質的には従来構成と同様に1本と見ることができるから、後述する第2実施形態とは異なり、垂直信号線418a,418bが光を遮る虞れもない。
<第1実施形態の変形例1>
図5は、第1実施形態のCMOS撮像素子12を用いた場合における露光時間制御機能の第1の変形例を説明する図である。
上記第1実施形態の露光時間制御動作においては、領域分割した下側領域410dと上側領域410uについての垂直走査に当たって、その走査起点を下側領域aと上側領域bとの境界に設定していたが、その他に設定することもできる。
たとえば、図5(A)に示すように、下側領域410dの走査起点STdを下側領域aと上側領域bとの境界に設定しつつ、上側領域410uの走査起点STuを、撮像部410の最上部に設定することもできる。この場合、上側領域410uの走査終点ENuが、下側領域410dの走査起点STdと同じく、下側領域aと上側領域bとの境界になる。
また、図5(A)に示したのとは逆に、図5(B)に示すように、上側領域410uの走査起点STuを下側領域aと上側領域bとの境界に設定しつつ、下側領域410dの走査起点STdを、撮像部410の最下部に設定することもできる。この場合、下側領域410dの走査終点ENdが、上側領域410uの走査起点STuと同じく、下側領域aと上側領域bとの境界になる。
このように、垂直走査の起点を種々の位置に設定しても、2系統(N=2)に領域分割して、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうことができるので、時間シェーディング歪みを、従来に比べて、1/2に低減することができる。撮像部410全体の垂直信号線418a,418bの配線状態は実質的には従来構成と同様に1本と見ることができるから、垂直信号線418a,418bが光を遮る虞れもない。
また、上記第1実施形態における第1の特徴点の趣旨は、検出領域である撮像部410を複数系統に領域分割して、領域ごとにそれぞれ同時に同一の検知条件の元で信号検知を行ないつつ、領域別に独立した単位信号の読出しを行なうことで従来のものよりも時間シェーディング歪み量を低減することであり、この限りにおいて、2つの領域内の画素ラインが同じになるように均等に領域分割することは必須ではない。たとえば、図5(C)に示すように、上側領域410uに属するライン数の方が下側領域410dに属するライン数よりも少なくなるように領域分割しても、時間シェーディングの歪みを従来より低減することができる。
<第1実施形態の変形例2>
図6は、第1実施形態のCMOS撮像素子12を用いた場合における露光時間制御機能の第2の変形例を説明する図である。
上記第1実施形態における最大のポイントは、撮像部410を複数に領域分割しつつ、複数の単位画素403が配された撮像部410で生成される画素信号を読み出して処理する機能部(特にカラム処理部420)を複数系統設ける第1の特徴点であり、複数系統の処理部を撮像部410の2次元領域に対しそれぞれ反対側の位置に分けて配する第2の特徴点を備えていることは必須ではない。
たとえば図6に示すように、カラム処理部420、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、水平信号線486、出力部488をそれぞれ対(それぞれに参照子a,bを付して示す)にして、各対を垂直信号線418の上下2方向の何れか一方に配置することができる。図では、a同士/b同士とし、一方の垂直信号線418aに対するa系統、並びに他方の垂直信号線418bに対してのb系統の何れをも、図中の下側に配している。
領域分割した下側領域410dと上側領域410uについての垂直走査に当たっての各走査起点STd、STuは、前述のように、種々の位置に設定することができる。
この図6に示す態様においても、2系統のカラム信号処理部422a,422bに設けられている図示しない記憶部に保持された電位信号Vma,Vmbを独立に(時間的には同時並行的な処理でよい)にそれぞれの水平信号線486a,486bに読み出して出力部488a,488bに渡し、出力部488a,488bの後段にてそれぞれの出力信号S3a,S3bを用いて1画面を生成するための合成処理を行なう。
このような図6に示す態様においても、2系統(N=2)に領域分割して、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうことができるので、時間シェーディング歪みを、従来に比べて、1/2に低減することができる。
ただし、撮像部410全体の垂直信号線418a,418bの配線状態は、図6から分かるように、下側領域410dおよび上側領域410uの何れか一方(図では下側領域410d)において、画素列当たりN本(本例では2本)を並列に配置する必要が生じる。すなわち、自身の画素が属する領域用の垂直信号線418だけでなく、他の領域用の垂直信号線418をも撮像部410に対して同一方向位置に引き出す必要が生じる。
撮像部410の能動素子に対して配線をなす配線層を形成するに際し、入射光を配線層と同じ面側から光電変換素子に取り込む通常の表面受光型の画素構造を持つ表面センサでは、この他の領域用の垂直信号線418が光を遮る要因になる。
この問題を解消するには、後述する第2実施形態のように、裏面照射型のセンサ構造にすればよい。裏面照射型では、光電変換素子が形成される素子層に対してその一方の面側に、能動素子に対して配線をなす配線層を形成し、入射光を素子層の他方の面側、すなわち配線層と逆の面側から光電変換素子に取り込む裏面受光型の画素構造とする。このような裏面受光型の画素構造を採ることにより、受光面を考慮した配線の必要がなくなる。すなわち、配線による遮光の問題を気にすることなく、光電変換素子領域上への配線ができ、配線の自由度が高くなる。
よって、領域分割した下側領域410dと上側領域410uについての画素信号の垂直方向の読出しに当たり、光を遮る要因を気にすることなく、垂直信号線を垂直信号線418a,418bのように複数(本例では2本)並列して配置することができる。
<CMOS撮像素子の構成例;第2実施形態>
図7は、固体撮像素子の一例であるCMOS撮像素子12の第2実施形態の概略構成図である。第2実施形態のCMOS撮像素子12は、撮像部410を3以上に領域分割しつつ、撮像部410で生成される画素信号を読み出して処理する機能部(特にカラム処理部420)を領域分割分だけ設ける点に第1の特徴を有する。加えて、それら領域分割分の処理部を撮像部410の2次元領域に対し、複数の位置に分けて配する点に第2の特徴を有する。
特に、第2実施形態のCMOS撮像素子12では、第1の特徴点に対応して、撮像部410を2つの領域内の画素ラインが同じになるように4つの領域に均等に分割し、また画素信号を読み出して処理するカラム処理部420を4つ設ける点に特徴を有する。また、第2の特徴点に対応して、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、水平信号線486、出力部488をそれぞれ2系統(N=2)に分けかつそれらを撮像部410を挟んで両側に配置する点に特徴を有する。
具体的には、図7(A)に示すように、垂直信号線418aを担当する下側領域410aと垂直信号線418bを担当する下側領域410bのそれぞれに対応するカラム処理部420a,420bを図中の下側に配し、垂直信号線418cを担当する上側領域410cと垂直信号線418dを担当する上側領域410dのそれぞれに対応するカラム処理部420c,420dを図中の上側に配する。
また、下側に配されたカラム処理部420a,420bからの信号を水平方向に読み出す機能部として、水平走査部412d、水平選択スイッチ部460d、水平信号線486d、出力部488dをそれぞれ図中の下側に配し、上側に配されたカラム処理部420c,420dからの信号を水平方向に読み出す機能部として、水平走査部412u、水平選択スイッチ部460u、水平信号線486u、出力部488uをそれぞれ図中の上側に配する。
この場合、下側の2系統のカラム信号処理部422a,422bに設けられている図示しない記憶部に保持された電位信号Vma,Vmbを所定の順に(たとえば図の左から右へ順に)水平信号線486dに読み出して出力部488dに渡す。また、上の2系統のカラム信号処理部422c,422dに設けられている図示しない記憶部に保持された電位信号Vmc,Vmdを所定の順に(たとえば図の左から右へ順に)水平信号線486uに読み出して出力部488uに渡す。この水平方向の読出しは、上下独立に(時間的には同時並行的な処理でよい)に行なう。そして、出力部488d,488uの後段にてそれぞれの出力信号S3d,S3uを用いて1画面を生成するための合成処理を行なう。
なお、水平選択スイッチ部460、出力部488、水平走査部412、出力部488に関しても、カラム処理部420の4分割(a,b,c,d)に対応させてそれぞれ4系統に分けるようにしてもよい。
下側領域410a,410bおよび上側領域410c,410dのそれぞれにおける読出行とシャッタ行の設定の仕方は、図を用いた説明を割愛するが、図3に示した2分割の場合に準じて行なえばよい。
また、撮像部410の下側領域410a,410bおよび上側領域410c,410dについて、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積(電子シャッタによる露光時間設定)を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうに当たっては、それぞれの垂直方向の走査起点STda,STdb,STuc,STudを何処にするかは自由度がある。一例としては、図7(B)に示すように、走査起点STda,STucは上下の各端縁に、走査起点STdb,STudは下側領域bと上側領域dとの境界に設定するのがよい。
第2実施形態のCMOS撮像素子12の構成のように、撮像部410を3系統(N=3)以上(本例では4系統)に領域分割しつつ、撮像部410から画素信号を読み出して処理する機能部(カラム処理部420、水平走査部412、水平選択スイッチ部460、出力部488)も、その領域分割に応じて適当に分けた場合でも、シャッタ速度が水平走査期間とさして変わらないほど速く設定される場合には、物体の水平方向の動きとスキャン時点の差(図7(B)参照)に起因して、図7(C)に示すように、蓄積期間の差がライン方向(行方向;水平走査方向)の時間シェーディング歪みが画像に現れる。
しかしながら、3系統(N=3)以上に領域分割して、それぞれ同時に行単位での電荷蓄積を行ないつつ、独立した画素信号の読出しを行なうことで、その歪み量を、従来に比べて、1/3以下(本例では1/4)に低減することができる。つまり、領域の分割数Nを増やすことにより、均等分割にした場合、時間シェーディング歪みを1/Nにすることができる。
図示を割愛するが、図5(C)に示した第1実施形態の変形例のように、N個の領域内の画素ラインが同じになるように均等に領域分割することは必須ではなく、不均等な領域分割にしても、時間シェーディングの歪みを従来よりも低減することができる。
ただし、撮像部410全体の垂直信号線418a,418b,418c,418dの配線状態は、図7(A)から分かるように、下側領域410aおよび上側領域410cにおいて、画素列当たり複数本(本例ではそれぞれN/2=2本)を並列に配置する必要が生じる。すなわち、領域分割数Nが3以上になると、必ず、自身の画素が属する領域用の垂直信号線418だけでなく、他の領域用の垂直信号線418をも撮像部410に対して同一方向位置に引き出す必要が生じる。
したがって、図6に示した第1実施形態の第2の変形例と同様に、撮像部410の能動素子に対して配線をなす配線層を形成するに際し、入射光を配線層と同じ面側から光電変換素子に取り込む通常の表面受光型の画素構造を持つ表面センサでは、この配線が光を遮ることとになる。この問題を解消するには、入射光を配線層とは反対側の面から光電変換素子に取り込む裏面照射型のセンサ構造にすればよい。以下、この裏面照射型のセンサ構造について説明する。
<裏面照射型のセンサ構造;断面図>
図8は、裏面照射型の撮像部410および周辺回路部の構造の一例を示す断面図である。図8(A)において、ウェハをCMP(Chemical Mechanical Polishing )によって研磨することにより、10〜20μm程度の厚さのシリコン(Si)などでなる半導体素子層631が形成される。その厚さの望ましい範囲は、可視光に対して5〜15μm、赤外光に対して15〜50μm、紫外域に対して3〜7μmである。この半導体素子層631の一方の面側にはSiO2膜632を挟んで遮光膜633が形成されている。
遮光膜633は配線と異なり、光学的な要素だけを考慮してレイアウトされる。この遮光膜633には開口部633Aが形成されている。遮光膜633の上には、パッシベーション膜としてシリコン窒化膜(SiN)634が形成され、さらに開口部633Aの上方に色フィルタ635およびマイクロレンズ636が形成されている。すなわち、半導体素子層631の一方の面側から入射する光は、マイクロレンズ636および色フィルタ635を経由して、半導体素子層631に形成されるフォトダイオード433の受光面に導かれる画素構造となっている。半導体素子層631の他方の面側には、トランジスタや金属配線が形成される配線層638が設けられ、その下にはさらに数100μm厚の基板支持材639が貼り付けられている。
ここで、配線層638内の第1層目は画素内の配線として、第2層目は垂直信号線418やドレイン線などのための縦方向の配線として、第3層目は転送ゲート配線(読出選択線TRG)453、リセット配線(RST)455、および行アドレス設定用の垂直選択線(SEL)457などのための横方向の配線としてそれぞれ用いられるようになっている。
なお、本実施形態では、垂直信号線418用の縦方向の配線は、自身の画素が属する領域用のものに限らず、本発明の特徴部分である領域分割と領域ごとの読出行およびシャッタ行の制御のため、先にも述べたように、領域分割数Nが少なくとも3以上の場合には必ず他の領域用のものも配される。
この場合、領域分割数Nが比較的少ないときには、第2層目だけで十分に複数の垂直信号線418を配することができるが、領域分割数Nが多くなると、他の領域用の垂直信号線418の数が増えるので、第2層目だけでは足りないことが起こり得る。このような場合には、第4層目以降を増やすことで対処すればよい。配線層638内の層数を増やしても、受光面側の光学設計には何ら影響を与えない。この点は、層数を増やすと、受光面側の光学設計に影響を与えてしまう表面受光型のものと大きく異なる。
もちろん、領域分割数Nに関わりなく、自身の画素が属する領域用の垂直信号線418を第2層目に配し、他の領域用の垂直信号線418を第4層目以降に配するようにしてもよい。また、自身の画素が属する領域用の垂直信号線418も第4層目以降に配するようにしてもよい。この場合、2層目の配線数を減らすことができ、画素の微細化を図ることができる。
ここで、従来のCMOSイメージセンサでは、配線層側を表面側とし、この配線層側から入射光を取り込む表面受光型の画素構造を採っていたのに対して、第2実施形態のCMOS撮像素子12では、配線層638と反対側の面(裏面)側から入射光を取り込むことから、裏面受光型の画素構造となっている。
この裏面受光型画素構造から明らかなように、マイクロレンズ636からフォトダイオード433までの間には遮光膜633が金属層として存在するだけであること、またこの遮光膜633のフォトダイオード433からの高さがSiO2膜632の膜厚(たとえば約0.5μm)と低いことから、金属層での蹴られによる集光の制限をなくすことができる。
<裏面照射型のセンサ構造;画素のレイアウト例>
図9および図10は、裏面照射型の画素のレイアウト例を説明する図である。ここで、図9は、活性領域(ゲート酸化膜の領域)、ゲート(ポリシリコン)電極、および両者のコンタクト部を示す平面パターン図である。図9から分かるように、単位画素403当たり、1つのフォトダイオード(PD)433(図2の電荷生成部432に対応)と4つのトランジスタ434,436,440,442が存在する。
図10は、ゲート電極よりも上の金属配線と、それらの間のコンタクト部を活性領域とともに示す平面パターン図である。ここで、金属配線(たとえばアルミニウム配線)は3層構造となっており、第1層目は画素内の配線として、第2層目は縦方向の配線、すなわち垂直信号線418やドレイン線として、第3層目は横方向の配線、すなわち転送ゲート配線(読出選択線TRG)453、リセット配線(RST)455、および行アドレス設定用の垂直選択線(SEL)457としてそれぞれ用いられている。
また、ここでは領域分割数Nに関わりなく、自身の画素が属する領域用の垂直信号線418を第2層目に配し、他の領域用の垂直信号線418を第4層目以降に配するようにしており、これら複数層の垂直信号線418が重なる(積層される)ようにしている。
図示を割愛するが、他の領域用の垂直信号線418も第2層目に配する場合には、複数の垂直信号線418が第2層内で並列に配されるようになる。
図8(A)や図10の配線パターンから分かるように、垂直信号線418や、転送ゲート配線453、リセット配線(RST)455、および垂直選択線(SEL)457は、フォトダイオード領域と重なって配線されている。これらの配線は、従来の画素構造では、配線層側から光を取り込む表面受光型画素構造を採っていたことから、フォトダイオード領域を避けて配されていたものである。
これに対して、第2実施形態の画素構造では、図8(A)からも分かるように、配線層と反対側(裏面側)の面から光を取り込む裏面受光型画素構造を採っているので、配線による遮光の問題を気にすることなく、フォトダイオードなどの光電変換素子領域上への配線の引回しができるようになる。
また、図8(A)から分かるように、受光面側に配線層638が存在しないことで、遮光膜633、色フィルタ635、およびマイクロレンズ636を受光面に対して低い位置に作ることができるため、感度下、混色、周辺減光などに関しても有利になる。
なお、本例で示した裏面照射型のセンサ構造では、垂直信号線418だけでなく、その他の配線(画素内の配線、垂直信号線418を除く縦方向の配線、横方向の配線)に関しても、入射光を光電変換素子に取り込む側とは反対側の面に配していたが、このことは必須ではない。すなわち、少なくとも、分割された各領域について、同時に行単位での電荷蓄積つまり電子シャッタによる露光時間設定を行ないつつ独立した行単位での画素信号の読出しを行なうために必要となる、1つの画素列に対して複数本配される垂直信号線418に関してのみ適用すればよい。この場合、たとえば表面照射型のセンサ構造を基本として変形する場合、図8(B)に示すような層構造となる。
たとえば、既に表面型として光学設計が完了しているセンサを流用して、特性の互換性(Compatibility )を有する状態でグローバルシュッタ(高速化)にする場合、デジタル系統である制御線とアナログ系統である垂直信号線を表面と裏面でアイソレーション(Isolation )するなどに利用することができる。
ただし、現実問題としては、フォトダイオード433などが形成される半導体素子層631を挟んで、受光面とは反対側に垂直信号線18用の配線層642を配し、受光面側にその他の配線(画素内の配線、縦方向の配線、横方向の配線)用の配線層638を配するようにすることは不可能ではないもの、工程数が増える。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、上記実施形態では、ライン(行)ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号を、アドレス指定によって各画素から順に撮像部から読み出す電子的な露光時間の制御を行なう行単位読出方式カラム読出方式)の装置への適用事例を説明したが、画素ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号を読み出す方式のものにも同様に適用できる。
また、上記実施形態では、光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をするCMOS型の固体撮像装置について例示したが、アドレス設定にて画素の蓄積時間や読出時点が決定されるタイプの物理量の変化を検知するあらゆる物理量分布検知装置に、上記実施形態で説明した仕組みを適用できる。
物理量の変化を光で捉えるものに限らず、たとえば、指紋に関する情報を圧力に基づく電気的特性の変化や光学的特性の変化に基づき指紋の像を検知する指紋認証装置(特開2002−7984や特開2001−125734などを参照)など、その他の物理的な変化を検知する仕組みにおいて、暗電流ノイズや蓄積期間の差の問題を抑制・解消するために上記実施形態を適用することができる。
CMOS撮像素子の第1実施形態の概略構成図である。 単位画素の一構成例と、露光時間制御機能に関わる駆動回路との関係を説明する図である。 第1実施形態のCMOS撮像素子を用いた場合における露光時間制御機能を説明する図(その1)である。 第1実施形態のCMOS撮像素子を用いた場合における露光時間制御機能を説明する図(その2)である。 第1実施形態のCMOS撮像素子を用いた場合における露光時間制御機能の第1の変形例を説明する図である。 第1実施形態のCMOS撮像素子を用いた場合における露光時間制御機能の第2の変形例を説明する図である。 CMOS撮像素子の第2実施形態の概略構成図である。 裏面照射型の撮像部および周辺回路部の構造の一例を示す断面図である。 裏面照射型の画素のレイアウト例を説明する図(その1)である。 裏面照射型の画素のレイアウト例を説明する図(その2)である。 従来のX−Yアドレス型の撮像装置における露光時間制御機能を説明する図(その1)である。 従来のX−Yアドレス型の撮像装置における露光時間制御機能を説明する図(その2)である。 従来のX−Yアドレス型の撮像装置における露光時間制御機能を説明する図(その3)である。
符号の説明
12…CMOS撮像素子、403…単位画素、405…画素信号生成部、407…駆動制御部、410…撮像部、412…水平走査部、412x…水平アドレス設定部、412y…水平駆動部、414…垂直走査部、414x…垂直アドレス設定部、414y…垂直駆動部、414z…シャッタタイミング制御部、415…垂直制御線、416…駆動信号操作部、418…垂直信号線、420…カラム処理部、422…カラム信号処理部(カラム回路)、427…読出電流源部、432…電荷生成部、434…読出選択用トランジスタ、436…リセットトランジスタ、438…フローティングディフュージョン、440…垂直選択用トランジスタ、442…増幅用トランジスタ、451…画素線、452…転送駆動バッファ、454…リセット駆動バッファ、456…選択駆動バッファ、460…水平選択スイッチ部、486…水平信号線、488…出力部、631…半導体素子層、638…配線層、639…基板支持材

Claims (7)

  1. 入射光量に応じた信号を出力する検出部としての受光素子が複数、二次元状に形成された複数の単位画素が、複数の垂直信号線と複数の垂直制御線とに接続されて構成された、撮像部であって、前記二次元状に形成された複数の単位画素は複数の領域から行単位で単位画素信号を同時に読み出し可能に前記複数の垂直信号線に接続されており、
    前記複数の垂直制御線を垂直アドレスに基づいて駆動する垂直アドレス設定部および垂直駆動部と、前記垂直アドレス設定部と協働して露光時間制御動作を行うに当たってシャッタ画素を選択し、前記各領域の単位画素に接続された前記複数の垂直制御線前記複数の単位画素の各領域ごとに行単位で、露光時間または電荷蓄積時間を制御する電子シャッタを行うシャッタタイミング制御部とを有する垂直走査部と、
    前記垂直走査部の走査に伴い前記複数の垂直信号線に読みだされた前記単位画素の前記検出部の検出信号を入力し、水平走査部の走査信号に応じて前記入力された検出信号を選択して、水平信号線に出力する、水平選択スイッチ部と、
    を有し、
    前記シャッタタイミング制御部は、電子シャッタ用の駆動時に、前記露光時間の制御動作を行うためシャッタ行を選択してシャッタ画素を設定し、前記垂直アドレス設定部にて選択される読み出し行との間でシャッタ画素の時間間隔を調整することにより、前記撮像部の前記単位画素への露光時間を前記読み出し領域ごとに調節する、
    固体撮像装置。
  2. 前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の読み出し領域から読みだすための制御線を、同じ垂直方向において、一方から他方に順次、駆動制御する、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の読み出し領域から読みだすための制御線を、隣接する分割された領域の制御線を、互いに異なる向きの垂直方向に順次、駆動制御する、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記シャッタタイミング制御部は、前記複数の読み出し領域から読みだすための制御線を、分割された領域の中央から両端部に向かって制御線を順次、駆動制御する、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記水平信号線にフレームメモリが接続されており、
    前記水平信号線から出力された、前記複数の読み出し領域から読みだすための制御線の駆動制御により読みだされた複数の単位画素の検出信号が、前記フレームメモリに前記制御線の位置に応じて記憶される、
    請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記複数の読み出し領域が3以上の場合、当該固体撮像装置は裏面照射型固体撮像装置として構成されている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 入射光量に応じた信号を出力する検出部としての受光素子が複数、二次元状に形成された複数の単位画素が、複数の垂直信号線と複数の垂直制御線とに接続されて構成された、撮像部であって、前記二次元状に形成された複数の単位画素は複数の領域から行単位で単位画素信号を同時に読み出し可能に前記複数の垂直信号線に接続されており、前記複数の垂直制御線を垂直アドレスに基づいて駆動する垂直アドレス設定部および垂直駆動部と、前記垂直アドレス設定部と協働して露光時間制御動作を行うに当たってシャッタ画素を選択し、前記各領域の単位画素に接続された前記複数の垂直制御線前記複数の単位画素の各領域ごとに行単位で、露光時間または電荷蓄積時間を制御する電子シャッタを行うシャッタタイミング制御部とを有する垂直走査部と、前記垂直走査部の走査に伴い前記複数の垂直信号線に読みだされた前記単位画素の前記検出部の検出信号を入力し、水平走査部の走査信号に応じて前記入力された検出信号を選択して、水平信号線に出力する、水平選択スイッチ部と、とを有する固体撮像装置における駆動制御方法であって、
    前記シャッタタイミング制御部は、電子シャッタ用の駆動時に、前記露光時間制御動作を行うためシャッタ行を選択してシャッタ画素を設定し、前記垂直アドレス設定部にて選択される読み出し行との間でシャッタ画素の時間間隔を調整することにより、前記撮像部の前記単位画素への露光時間を前記読み出し領域ごとに調節する、
    固体撮像装置における駆動制御方法。
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