JP4978172B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、車両後突時のシートに着座した乗員の挙動変化を検知して、該乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を頭部に対して近接するように相対移動させる車両用シートに関する。
従来、車両用シートには、車両の後面衝突発生時にヘッドレストを速やかに頭部に近接移動させることによって鞭打ちを防止するアクティブヘッドレストが採用されているものがある。ここで、下記特許文献1には、車両後突の発生時にその勢いでシートバックに圧し掛かる乗員の背部の押圧荷重を利用して、ヘッドレストを作動操作する操作ケーブルを牽引操作する技術が開示されている。
この開示技術では、操作ケーブルの牽引操作装置がシートバックの内部に配設されている。ここで、操作ケーブルは、管状のアウター部材の内部に線状のインナー部材が挿通された2重構造となっている。この操作ケーブルは、そのアウター部材の操作される側の端部がシートバックの骨格部分に一体的に固定されている。そして、インナー部材の操作される側の端部は、リンク機構により構成された操作機構と繋がれている。この操作機構は、2つのリンク部材が直線状に繋がれたかたちで構成されており、腕を曲げたり伸ばしたりする動きによってインナー部材を牽引操作する構成となっている。詳しくは、操作機構は、常時はシートバックの前方側に向けて腕を屈曲させた姿勢状態に保持されている。そして、操作機構は、車両後突の発生によって上記の屈曲部分に乗員からの押圧荷重がかかることにより、腕を伸ばすように押し動かされてインナー部材の端部を牽引操作する。これにより、インナー部材の他端側に繋がれたヘッドレストの作動機構が操作されて、ヘッドレストが頭部に向けて近接移動する。
特開2006−82773号公報
しかし、上記従来の開示技術では、2つのリンク部材が屈伸運動した長さ分だけインナー部材が牽引操作される構成となっているため、2つの腕を伸ばせるだけのスペースを確保しなければならない。このようなシートバックの内部に配設される構造物は、他にもランバーサポートなどの構造物が配設されることを考えると、極力省スペースに配設することが好ましい。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両後突時に乗員からの押圧荷重を受けることで操作ケーブルを牽引操作してヘッドレストを作動させるケーブル操作機構を省スペースに設置できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両後突時のシートに着座した乗員の挙動変化を検知して、該乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を頭部に対して近接するように相対移動させる車両用シートであり、車両後突時の検知装置とケーブル操作機構とを有する。車両後突時の検知装置は、車両後突時のシートに着座した乗員の挙動変化を機械的操作移動量として検知する。ケーブル操作機構は、車両後突時の検知装置により検知された機械的操作移動量を、動力伝達部材としての操作ケーブルを介してヘッドレストの支承部を作動させることのできるヘッドレスト移動機構側の部材に伝える。車両後突時の検知装置は、車両後突時の勢いで乗員の背部がシートバックに圧し掛かる押圧荷重を受けて変形或いは変位する受圧部材によって乗員の挙動変化による機械的操作移動量が検知される構成となっている。ケーブル操作機構における操作ケーブルは、軸状のインナー部材が管状のアウター部材の内部に軸方向に挿通された2重構造となっている。ケーブル操作機構と車両後突時の検知装置とは、操作ケーブルのインナー部材及びアウター部材の一方部材の端部が受圧部材に結合されており、他方部材の端部が受圧部材の変形或いは変位に伴い一方部材の端部が結合された箇所に対して相対的に離間する方向にスライド移動するように受圧部材に連結されたスライド部材に結合された連結構造とされている。受圧部材の変形或いは変位に伴って操作ケーブルの一方部材及び他方部材の端部がそれぞれ互いに離間する方向に動かされて牽引操作されるようになっている。
この第1の発明によれば、車両後突時の勢いで乗員の背部がシートバックに圧し掛かると、この押圧荷重を受けて受圧部材が変形或いは変位する。これにより、スライド部材は、受圧部材に結合された操作ケーブルの一方部材の端部に対して相対的に離間する方向にスライドして、このスライド部材に結合された他方部材の端部を牽引操作する。そして、このケーブル操作量が、車両後突時の機械的操作移動量として、ヘッドレスト移動機構側の部材に伝えられる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、2重構造の操作ケーブルは、ケーブル操作機構によってケーブル操作される操作側の端部においてインナー部材がアウター部材から引き出されるかたちで牽引操作される牽引式のケーブル構造となっている。そして、インナー部材の操作側の端部がスライド部材に結合されており、アウター部材の操作側の端部が受圧部材に結合されている。
この第2の発明によれば、車両後突発生時には、受圧部材の変形或いは変位に伴ってスライド部材がスライド移動することにより、スライド部材に結合されたインナー部材の端部が受圧部材に結合されたアウター部材の端部から引き出されるかたちで牽引操作される。
次に、第の発明は、上述した第1又はの発明において、受圧部材とスライド部材との連結部には、スライド部材をスライド移動操作する方向にあそびが設定されている。
この第の発明によれば、受圧部材は、スライド部材との連結部に設定されたあそび寸法の範囲内で変形或いは変位しても、スライド部材をスライド移動させない。
次に、第の発明は、上述した第1から第のいずれかの発明において、受圧部材は、シートバックの上下方向に延設される部材として形成されており、その上端側部分がシートバックの骨格部に連結されることによって乗員の背部からの押圧荷重を受けた際に下端側部分がシートバックの後方側に最も大きく変位する構成となっている。スライド部材は、受圧部材の下端側部分に連結されてスライド移動操作される。
この第の発明によれば、スライド部材は、受圧部材の最も大きく変位する下端側部分に連結されることにより、受圧部材が変形或いは変位した際に大きくスライド移動し易くなる。
次に、第の発明は、上述した第の発明において、受圧部材は、その上端側部分がシートバックの骨格部に対して上下方向にスライド移動可能な状態で連結されていると共に、シートバックの骨格部との間に設けられた附勢部材によってその後方側に押し動かされる前の初期状態の姿勢位置に附勢によって保持される構成となっている。附勢部材は、受圧部材の後方側への附勢に抗した移動に伴って受圧部材の上端側部分を上方側に押し動かす附勢力を作用させる構成となっている。スライド部材は、受圧部材の後方側への移動に伴って下方側にスライドする構成となっている。
この第の発明によれば、受圧部材は、附勢部材の附勢力に抗して後方側に移動することにより、係る附勢力の作用によって上端側部分が上方側に押し動かされる。一方、スライド部材は、受圧部材によってスライド移動操作されることにより、下方側にスライド移動する。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、車両後突時の乗員の挙動変化を受けて変形或いは変位する受圧部材と、この受圧部材の変形或いは変位を受けてスライド移動するスライド部材と、にそれぞれ操作ケーブルの一方部材及び他方部材の部を結合した構成により、受圧部材が受ける操作移動量により操作ケーブルを効率的に牽引操作することができ、ケーブル操作機構の省スペース化を図ることができる。
更に、第2の発明によれば、スライド部材のスライド移動に合わせてインナー部材の端部をアウター部材の端部から引き出す構成として、牽引式の操作ケーブルのケーブル操作を行えるようにすることができる。
更に、第3の発明によれば、受圧部材が一定量変形或いは変位した後にスライド部材がこれにスライド移動操作されるようにあそびを設けたことにより、車両後突発生前に操作ケーブルがケーブル操作される誤操作を防止するように構成することができる。
更に、第4の発明によれば、スライド部材を受圧部材の最も大きく変位する下端側部分に連結したことにより、スライド部材をスライド移動させ易くして、操作ケーブルのケーブル操作を良好に行うことができる。
更に、第5の発明によれば、受圧部材がその後方側への移動に伴ってスライド部材のスライド移動方向とは反対側となる上方側に附勢によって押し動かされる構成として、操作ケーブルの一方部材及び他方部材の端部を互いに離間移動させる構成を具現化することができる
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1について、図1〜図12を用いて説明する。
本実施例の車両用シート1は、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション(図示省略)と、頭部の受止部となるヘッドレスト4と、から成る。なお、図1〜図11の各図では、車両用シート1の構成を分かり易く示すために、シートバック2やヘッドレスト4の表皮構造を省略しこれらの内部構造を表している。
ここで、図1に示されるように、ヘッドレスト4は、その下部に立設された2本の棒状のステー4B,4Bをシートバック2の上部に設置された筒状のサポート2S,2Sの挿込口Sa,Saにそれぞれ挿し込むことによって、シートバック2の上部に装着されている。これらサポート2S,2Sは、シートバック2の骨格部となるバックフレーム2Fの上腕を成すアッパフレームFuに一体的に固定されている。なお、サポート2S,2Sに挿し込まれたステー4B,4Bの挿し込み高さ位置は、一方側のサポート2Sに設けられたツマミSbの押込み操作を行うことによって調整が行えるようになっている。
このヘッドレスト4は、車両用シート1に着座した乗員の頭部をその後方側の位置で受け止められるように、常時はその設置された姿勢位置に保持されている。しかし、このヘッドレスト4は、車両の後面衝突発生時には、その頭部を受け止める前面側の支承部4Aを、瞬時に前方側へ移動させられるようになっている。すなわち、ヘッドレスト4は、車両後突の発生時にシートバック2やヘッドレスト4から体を前方に浮かした着座姿勢となっている乗員に対して、支承部4Aを後頭部の直ぐ後ろまで接近移動させられるようになっている。これにより、車両後突の発生時に、頭部がその勢いで後傾し過ぎるのを防止することができ、頚部にかかる負荷を軽減することができる。
この車両後突の発生時に支承部4Aを前方に移動させる操作は、ヘッドレスト4の内部に組み込まれたヘッドレスト移動機構10によって行われる。
ここで、図5には、ヘッドレスト移動機構10の外観構造が側面視によって表されている。同図に示されるように、ヘッドレスト移動機構10は、車両衝突が発生する前の常時は、支承部4Aを図示された初期位置の姿勢状態として、その前方移動を規制した状態に保持している。
そして、ヘッドレスト移動機構10は、車両衝突が発生することにより、支承部4Aの前方移動の規制状態を解除して、支承部4Aを引張ばね16の附勢によって前方かつ上方へ移動させる。これにより、図8に示されるように、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを後頭部の直ぐ後ろ側まで接近させた衝突対応位置まで移動させる。ここで、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを衝突対応位置まで移動させた状態では、車両後突の発生によって乗員の頭部が後傾することによる押圧荷重を受けても、支承部4Aが後方側に押し戻されないようになっている。これにより、ヘッドレスト移動機構10は、衝突対応位置に保持されている支承部4Aによって乗員の頭部を安定して受け止められるようになっている。このヘッドレスト移動機構10の詳細については後述する。
この車両後突時に支承部4Aの規制状態を解除する操作は、図1に示されているヘッドレスト移動機構10に連結された操作ケーブル70のケーブル操作によって行われる。この操作ケーブル70は、可撓性を有した軸状のインナー部材72がそれよりは硬い可撓性を有した管状のアウター部材71の内部に軸方向に挿通された2重構造となっている。そして、操作ケーブル70は、その上端部がヘッドレスト移動機構10側の部材と連結されており、下端部が車両後突の発生時に乗員に押圧されて動くフォームドワイヤ20やスライド部材40と連結されている。ここで、フォームドワイヤ20が本発明の受圧部材に相当する。詳しくは、操作ケーブル70は、シートバック2の上下方向に延びる配索状態とされており、その途中部分が結束バンドBによってフォームドワイヤ20の一方側の縦線部21に括り付けられている。
上記構成の操作ケーブル70は、車両後突の発生時には、インナー部材72の下端部がアウター部材71の下端部から引き出されるかたちで牽引操作される。これにより、係るケーブル操作量が車両後突時の機械的操作移動量として上端側からヘッドレスト移動機構10側の部材に伝えられ、ヘッドレスト移動機構10が支承部4Aを前方に移動させるように作動する。
ここで、前述した車両後突時に操作ケーブル70の下端部を牽引操作するフォームドワイヤ20やスライド部材40の構成について詳しく説明する。
先ず、フォームドワイヤ20は、図1に示されるように、シートバック2の上下方向に延設されて乗員の背凭れ荷重を受ける支承部材として構成されている。このフォームドワイヤ20は、線状のワイヤー部材をU字状に折り曲げることによって、一対の縦線部21,21と横線部22とを有した形に形成されている。そして、フォームドワイヤ20は、各縦線部21,21の上端部分21Uをバックフレーム2Fの上部補強板Ftに取り付けられた各クリップC,Cに挿通させることにより、バックフレーム2Fに対して上下方向にスライド移動可能な状態として連結されている。ここで、上部補強板Ftは、バックフレーム2Fの上部側位置で両サイドフレームFs,Fsの間に掛け渡されて設けられている。
このフォームドワイヤ20は、U字の下端側部分を成す横線部22とバックフレーム2Fの下部補強板Fwとの間に配設された一対の屈曲ばね30,30の附勢力によって、図示された初期の姿勢位置に保持されている。ここで、下部補強板Fwは、バックフレーム2Fの下部側位置で両サイドフレームFs,Fsの間に掛け渡されて設けられている。そして、フォームドワイヤ20は、車両後突時の勢いで乗員の背部がシートバック2に圧し掛かる押圧荷重を受けることにより、上記屈曲ばね30,30の附勢に抗して後方側に押し動かされて撓み変形するようになっている。このとき、フォームドワイヤ20は、各クリップC,Cに挿通された各縦線部21,21の上端部分21Uを基点として撓み変形し、その下端側部分である横線部22がシートバック2の後方側に最も大きく変位するようになっている。
ここで、上述した各屈曲ばね30,30は、図2に示されるように、フォームドワイヤ20の横線部22にカシメ固定される前線部31と、下部補強板Fwに切り起こし形成されたばね掛部Wh,Whに掛着される後線部32と、これらの間で側面視「く」符号状の屈曲形状を成す屈曲部33と、を有した構成となっている。これら屈曲ばね30,30は、フォームドワイヤ20に固定された前線部31が後線部32に向けて押圧されることにより、図4に示されるように「く」符号状の屈曲部33を窄めるかたちで弾性的に屈曲変形する。このとき、屈曲ばね30,30は、下部補強板Fwに掛着された後線部32を支点として屈曲変形する。したがって、屈曲ばね30,30は、前線部31が屈曲ばね30,30の附勢力によってその高さ位置を維持しながら後方側に押動される動きに伴って、フォームドワイヤ20を上方側に押し動かすように作用力を及ぼす。これにより、フォームドワイヤ20は、各縦線部21,21の上端部分21Uを各クリップC,Cに対して上方側にスライド移動させながら後方側へと撓み変形するようになっている。
そして、図2に戻って、フォームドワイヤ20には、操作ケーブル70のアウター部材71の下端部が結合されている。詳しくは、フォームドワイヤ20には、両縦線部21,21に掛け渡すようにして薄い鉄板状の掛帯23が配設されている。この掛帯23の横幅方向の中央下端部には、その前方に突出するかたちでアウター固定部23Aが形成されている。このアウター固定部23Aには、アウター部材71の下端部がサイドの取付口Ahから差し込まれて一体的に嵌め込まれている。
次に、図2に戻ってスライド部材40について説明する。すなわち、スライド部材40は、シートバック2の横幅方向に一対で配設されたリンク状部材がそれらの下端側部分でスライドピン41によって互いに連結された一体型部品として構成となっている。このスライド部材40は、下部補強板Fwに固定された案内器具50に対してスライド移動可能に組み付けられている。詳しくは、スライド部材40は、案内器具50の左右両側面に貫通形成された長孔51,51にスライドピン41をスライド移動可能に挿通させた状態として組み付けられている。ここで、図3には、案内器具50に形成された長孔51,51の形状が良く表されている。同図に示されるように、長孔51,51は、シートバック2の上下方向に延びる形状に形成されており、その上端部分が下方に向けて後方側に傾斜した形状となっている。
そして、図2に戻って、スライド部材40は、各リンク状部材の上端側部分が前方に延び出した形状となっており、この延出部分に前後方向に延びる長孔42,42が貫通形成されている。そして、これら長孔42,42に対しては、フォームドワイヤ20の横線部22が嵌め込まれており、フォームドワイヤ20とスライド部材40とが連結された構成となっている。これにより、スライド部材40は、フォームドワイヤ20が後方側に押動される動きに伴ってスライド移動操作される構成となっている。詳しくは、スライド部材40は、フォームドワイヤ20に連結されていることにより、そのスライド移動の支点や力点がフォームドワイヤ20との連結部位に設定されている。したがって、スライド部材40は、フォームドワイヤ20の後方側への移動に伴って、この連結部位を支点としてスライド移動操作される。
ここで、図3に示されるように、スライド部材40に形成された長孔42,42は、前後方向(紙面内左右方向)に延びる形状に形成されている。これにより、スライド部材40は、フォームドワイヤ20の横線部22が長孔42,42の後端部と当接する位置まで変形しないとスライド移動操作されない構成となっている。すなわち、スライド部材40とフォームドワイヤ20との連結部において、スライド移動操作に対するあそびが設定されている。
上記構成のスライド部材40は、図4に示されるように、フォームドワイヤ20が後方側に押動される動きによって後方側に押動され、スライドピン41を案内器具50の長孔51,51の形状に沿って下方側にスライド移動させる。このとき、スライドピン41は、長孔51,51の上端部分が下方に向けて後方側に傾斜した形状となっていることから、後方側に押し動かされる力を受けることによって滑らかに下方側にスライド移動するようになっている。そして、スライド部材40は、車両後突が終わってフォームドワイヤ20が初期位置に戻されることにより、横線部22に牽引されるかたちで再び長孔51,51の上端部分に戻される。
そして、図3に戻って、スライドピン41には、操作ケーブル70のインナー部材72の下端部が結合されている。詳しくは、インナー部材72の下端部には、スライドピン41を内部に挿通させることのできる孔開き状のリング端子72Aが止着されている。このリング端子72Aは、その孔の内部にスライドピン41を挿通することにより、スライドピン41に対して回動可能に軸支された連結状態となる。これにより、インナー部材72の下端部は、スライドピン41に対して回動可能に軸支された連結状態とされている。
上記構成により、操作ケーブル70の下端部は、車両後突の発生時にフォームドワイヤ20が後方側に押動されることにより、以下の態様で牽引操作される。
すなわち、図4に示されるように、フォームドワイヤ20が後方側に押動されると、横線部22よりも上方側に位置するアウター部材71の下端部の結合箇所は、屈曲ばね30,30の附勢力の作用を受けて、後方かつ上方側に押し動かされる。そして、このフォームドワイヤ20の後方側への押動に伴って、スライド部材40のスライドピン41が長孔51,51の形状に沿って下方側にスライド移動する。これにより、スライドピン41に軸支されているインナー部材72の下端部も下方側に押し下げられる。このとき、インナー部材72の下端部は、アウター部材71の下端部が後方側に移動する動きを受けて、リング端子72Aをスライドピン41に対して回動変位させることによってその配置向きをアウター部材71の下端部に追従変位させる。
したがって、操作ケーブル70の下端部は、フォームドワイヤ20及びスライド部材40のそれぞれが互いに対して離間する方向に移動することにより、アウター部材71の下端部とインナー部材72の下端部とが互いに離間する方向に移動操作される。これにより、操作ケーブル70の下端部は、インナー部材72の下端部がアウター部材71の下端部から引き出されるかたちで牽引操作される。
ところで、上述した操作ケーブル70は、図1に示されるように、アウター部材71の上端部が、上部補強板Ftから前方に突出形成されたアウター固定部Taに結合されている。詳しくは、アウター部材71の上端部は、このアウター固定部Taに形成された取付口Ajに前方側から差し込まれることによってこれに一体的に嵌め込まれている。そして、このアウター部材71の上端部から繰り出されたインナー部材72の上端部は、その途中に上部補強板Ftに取り付けられたダンパー60が介設されると共に、一方側のステー4Bの内部に挿し込まれてヘッドレスト移動機構10側の部材に連結されている。
ここで、図12には、ダンパー60の内部構造が表されている。同図に示されるように、ダンパー60は、内部にシリコンオイル(粘性流体)が充填された筒部61と、この筒部61に対して上下方向にスライド移動可能に組み付けられた軸部62と、を有する。この筒部61の上面部と軸部62の下端部には、途中で分断されたインナー部材72の端部がそれぞれ接続されている。このダンパー60は、軸部62の上端部に形成された仕切板62Pによって筒部61の内部空間が上下に仕切られており、軸部62の上下移動に伴ってシリコンオイルが仕切板62Pに貫通形成された流通孔Ph,Phを流通するようになっている。すなわち、軸部62は、シリコンオイルが流通孔Ph,Phを流通する動きによって、筒部61に対する相対的な上下動が許容されている。この仕切板62Pは、筒部61との間に設けられた圧縮ばね64の附勢力によって、常時は実線で示された上方側の位置に保持されている。そして、仕切板62Pは、軸部62に繋がれたインナー部材72が圧縮ばね64の附勢に抗して下方に引張られることによって、下方に引き下げられるようになっている。
ここで、仕切板62Pには、流通孔Ph,Phの下側の開口部を開閉することのできる開閉弁63,63が設けられている。この開閉弁63,63は、常時は流通孔Ph,Phの開口部を解放した姿勢状態となる形状に形勢されている。
この開閉弁63,63は、軸部62に繋がれたインナー部材72が比較的遅い速度で下方側に引張り込まれる場合には、流通孔Ph,Phの開口部を解放した状態を維持し、シリコンオイルが流通孔Ph,Phを上方側に流通しようとする動きを許容する。したがって、軸部62の筒部61に対する相対的な下方への移動が許容されるため、軸部62に繋がれたインナー部材72が下方に引張り込まれても、筒部61に繋がれたインナー部材72は引張り込まれずにいる。
しかし、開閉弁63,63は、軸部62に繋がれたインナー部材72が速い速度で下方側に引張り込まれることにより、流通孔Ph,Phを上方側に向けて流通しようとするシリコンオイルの粘性力を受けて押圧され、流通孔Ph,Phの開口部を閉鎖する。これにより、軸部62の筒部61に対する相対的な下方への移動が規制された状態となり、軸部62と筒部61とが一体的となって下方に引張り込まれて筒部61に繋がれた上側のインナー部材72が下方に引張り操作される。
本実施例では、図1を参照して、車両の後面衝突発生時に乗員の背部が勢い良くシートバック2に圧し掛かってインナー部材72が引張り込まれるような場合に、ダンパー60の下側に繋がれたインナー部材72の牽引操作力が上側に繋がれたインナー部材72に伝えられて、これらが一体となって牽引操作されるようになっている。したがって、この場合には、インナー部材72の牽引操作力をヘッドレスト移動機構10側の部材に伝えてこれを作動させることができる。しかし、車両用シート1が通常の着座使用されている場合には、シートバック2にかかる押圧荷重は比較的緩やかな速度で作用するため、ダンパー60の下側に繋がれたインナー部材72の牽引操作力は、ダンパー60の内部で吸収され上側に繋がれたインナー部材72には伝えられないようになっている。したがって、この場合には、インナー部材72が牽引操作されても、係る牽引操作力はヘッドレスト移動機構10側の部材には伝えられず、ヘッドレスト移動機構10が作動しないようになっている。
次に、ヘッドレスト移動機構10について説明する。なお、ヘッドレスト移動機構10の構成は図5〜図11においてそれぞれ表されているが、図8の状態が各部の構成を最も良く表しているため、以下では図8を用いて各部の構成を説明する。
このヘッドレスト移動機構10は、基台11と、一対の連結リンク12,12と、一対の支持部材13,13と、一対のフック14,14と、操作部材15と、引張ばね16と、一対の回避案内レバー部材17,17と、を有する。
詳しくは、基台11は、合成樹脂によって形成されており、板状の後面部11Bと、その下端縁から前方に延びる板状の底面部11Dと、これらの左右両側縁からそれぞれ立設された板状の側面部11S,11Sと、両側面部11S,11Sの上縁を繋ぐかたちで形成された上面部11Uと、を一体的に有する。ここで、図11には、ヘッドレスト移動機構10を図8のY線方向から見た構成図が表されている。同図に示されるように、基台11の両側面部11S,11Sの間には、これと平行に、複数の板状のリブ11R・・が後面部11Bや底面部11Dから立設して形成されており、基台11が補強されている。
そして、図8に戻って、基台11の底面部11Dには、ステー4B,4Bの上端部分がそれぞれ挿し込まれて一体的に固定されている。これらステー4B,4Bは、管状に形成されており、その上端側の開口部を底面部11Dの上面側に露出させた態様で取付けられている。ここで、各ステー4B,4Bは、その中程から上側の部分が「く」符号状に前傾した屈曲形状に形成されている。
また、上記した両側面部11S,11Sには、波状に刳り貫かれた貫通形状の長孔11Hが形成されている。これら長孔11H,11Hには、それらの下端部H0と上端部H3との間に、後方側(紙面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ溝H1と第2ストッパ溝H2とが形成されている。
次いで、一対の連結リンク12,12は、合成樹脂によって形成されており、基台11の上端寄りの部分と、支承部4Aの後面側の部分と、をリンク連結するかたちで幅方向に並べて配設されている。詳しくは、連結リンク12,12は、それら後端が、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸12Aによって軸回動可能に連結されている。より詳しくは、図11に示されるように、連結リンク12,12の後端は、基台11に形成された左右の側面部11S,11Sとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置にそれぞれ配置されていて、連結軸12Aに軸支されている。そして、図8に戻って、連結リンク12,12は、それらの前端が、支承部4Aの後面側の部分に連結された幅方向に延びる連結軸12Bによって、軸回動可能に連結されている。ここで、各連結軸12A,12Bは、互いに平行となる向きで配置されている。
これら連結リンク12,12は、同図に示されるように、連結軸12Aを中心に図5の状態から紙面内時計回りに回動させることにより、基台11の上面部11Uと当接する。これにより、連結リンク12,12の同方向への回動が規制されるようになっている。
次いで、一対の支持部材13,13は、支承部4Aの幅方向に並べて形成されており、それぞれ、支承部4Aの後面側からその後方側に延びるかたちでこれと一体に形成されている。ここで、支承部4Aは、合成樹脂の一体成形によって全体が曲板状に形成されており、その後面側に、上記した一対の支持部材13,13や、前述した連結軸12Bを連結するための連結部位が、後方側に突出するかたちで幅方向に並べて形成されている。
これら支持部材13,13は、それらの後端同士が、幅方向に延びる連結軸13Aによって互いに連結されている。詳しくは、図11に示されるように、支持部材13,13の後端は、基台11に形成された両外側のリブ11R,11Rとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置に配置されていて、連結軸13Aと連結されている。ここで、図8に戻って、連結軸13Aは、前述した各連結軸12A,12Bと互いに平行となる向きで配置されており、基台11の両側面部11S,11Sに形成された長孔11H,11Hの内部に挿通されている。これにより、支持部材13,13は、連結軸13Aが長孔11H,11Hの内部で移動可能とされる範囲において、基台11に対してその前後方向や上下方向に相対移動可能とされている。
なお、基台11に形成された各リブ11R・・(図11参照)は、長孔11H,11Hの内部を移動する連結軸13Aとは干渉しない形状に形成されている。
次いで、一対のフック14,14は、図6に示されるように、金属製であり、全体がカム形状に形成されている。詳しくは、各フック14,14には、その周縁部において、爪状に突出した形状の上顎部位14Bと下顎部位14Cとが形成されている。これらフック14,14は、基台11の下端寄りの部分に幅方向に並べて配設されており、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸14Aと一体的に連結されている。これにより、各フック14,14は、基台11に対して軸回動可能に支持されている。詳しくは、図11に示されるように、フック14,14は、基台11に形成された左右の側面部11S,11Sとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置にそれぞれ配置されていて、連結軸14Aと一体的に連結されている。これにより、各フック14,14は、互いが一体的となって軸回動するようになっている。ここで、連結軸14Aは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行となる向きで配置されている。
ここで、図6は図11をVI−VI線で切断した方向から見た断面図として表されているが、同図ではヘッドレスト移動機構10の作動構造を分かり易く説明するために、上記切断面では実際には現れない構成部品も含めて描かれている。同図に示されるように、各フック14,14と基台11との間には、捩りばね14S,14Sがそれぞれ掛けられている。これら捩りばね14S,14Sは、それぞれ、連結軸14Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端をフック14,14にそれぞれ掛着させ、他端を基台11にそれぞれ掛着させている。これら捩りばね14S,14Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、それぞれ、フック14,14を図6の状態から基台11に対して反時計回りに回動附勢している。
また、フック14,14には、それらの周縁部に、窪み形状の係止溝14Dが形成されている。そして、これら係止溝14D,14Dには、後述する操作部材15の一対の操作腕15C,15Cが係合されている。これにより、各フック14,14は、その附勢による反時計回りの回動が規制された状態となっている。
ここで、各操作腕15C,15Cは、その紙面内左端部に設けられた連結軸15Bと一体的に連結されており、基台11に対して軸回動可能に支持されている。そして、この一方の操作腕15Cと基台11との間には、捩りばね15Sが掛けられている。この捩りばね15Sは、連結軸15Bに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を操作腕15Cに掛着させ、他端を基台11に掛着させている。この捩りばね15Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、両操作腕15C,15Cを図6の状態から基台11に対して時計回りに回動附勢している。これにより、操作腕15C,15Cは、常時は、各フック14,14に形成された係止溝14Dに入り込んで係合した姿勢状態に保持されている。
この操作腕15C,15Cは、その附勢に抗して反時計回りに回動操作されることにより、それぞれ、フック14,14との係合状態から外される。これにより、フック14,14は、操作腕15C,15Cによる回動規制状態が解除され、互いが一体的となって反時計回りに回動する。そして、その後に、各フック14,14は、連結軸15B等の他の構成部材と当接することによって係止する。
ここで、フック14,14は、上記した各操作腕15C,15Cによって回動規制された状態では、図5に示されるように、上顎部位14Bを長孔11Hの孔内に露出させ、長孔11Hの下端部H0を上顎部位14Bと下顎部位14Cとの間に挟み込んだ姿勢状態として保持される。そして、フック14,14は、操作腕15C,15C(図6参照)との係合が外されて附勢により反時計回りに回動することにより、図7に示されるように、上顎部位14Bを長孔11Hの孔外に移動させ、下顎部位14Cを下側から押し上げるかたちで長孔11Hの孔内に露出させた姿勢状態となる。
上記構成のフック14,14は、図7を参照して、前述した支持部材13,13に連結された連結軸13Aを長孔11Hの下端部H0まで落とし込む操作を行うことにより、この連結軸13Aと係合してこれを下端部H0の位置に保持することができる。
詳しくは、フック14,14は、前述したように、それらの下顎部位14Cを長孔11Hの孔内に露出させた姿勢状態となっている。したがって、この状態で、連結軸13Aを下端部H0に落とし込むことにより、各フック14,14の下顎部位14Cがこれに押圧されるかたちで長孔11Hの孔外に押し出される。そして、この下顎部位14Cが押し出される動きによって、フック14,14が時計回りに回動し、図5に示されるように、連結軸13Aが長孔11Hの下端部H0に落とし込まれると共に、その上側に上顎部位14Bが回し込まれる。そして、図6に示されるように、このフック14,14の時計回りの回動により、操作腕15C,15Cが各フック14,14の係止溝14Dに附勢によって入り込み、フック14,14がその姿勢状態でロックされる。これにより、連結軸13Aが、フック14,14の上顎部位14Bと下顎部位14Cとの間に挟まれた状態となり、図5に示されるように、連結軸13Aが長孔11Hの下端部H0の位置(初期位置)に保持される。
そして、連結軸13Aが上記した下端部H0の位置で保持されることにより、支承部4Aがこの初期位置の状態で保持される。
次いで、操作部材15は、図5に示されるように、合成樹脂によって形成されており、基台11の図示されている側面部11Sの外面側に配置された連結腕15Aと、図6において前述した各操作腕15C,15Cとが一体的となって回動する構成となっている。この連結腕15Aは、前述した操作ケーブル70のインナー部材72の上端部と繋がれていて、その軸方向(上下方向)への押引操作によって、連結軸15Bを中心に回動操作されるようになっている。ここで、インナーケーブル72の上端部は、ステー4Bの上端部から連結腕15Aに向けて折れ曲がった形状に形成されており、その折れ曲がり形状を維持することのできる剛性を有した構成とされている。
この連結腕15Aは、図6において前述した捩りばね15Sの附勢によって、常時は図5に示される姿勢状態に保持されている。そして、連結腕15Aは、この状態からインナー部材72が下方に牽引操作される動きに伴って、反時計回りに回動操作される。これにより、図6を参照し、各操作腕15C,15Cが連結腕15Aと一体となって回動し、この回動によってフック14,14の回動規制状態が解除され、フック14,14による連結軸13Aの保持状態が解除される。
次いで、引張ばね16は、図5に示されるように、連結リンク12,12の後端と基台11とを連結する連結軸12Aと、支持部材13,13の後端同士を連結する連結軸13Aと、の間に掛けられている。この引張ばね16は、連結軸13Aを連結軸12Aに引き寄せる方向に附勢しており、各長孔11H,11Hの下端部H0に保持されている連結軸13A(図6参照)を上端部H3に向けて附勢している。
したがって、連結軸13Aは、上記操作部材15の操作によって、フック14,14による保持状態が解除されると、図7,8に示されるように、各長孔11H,11Hの形状に沿って上端部H3に向けて移動していく。そして、この移動に伴って、支承部4Aが、連結リンク12,12の回動を伴いながら、図5に示された初期位置の状態から相対的に前方かつ上方に移動していく。
ここで、前述した車両後突の発生時には、支承部4Aが初期位置から前方かつ上方に移動していく過程、例えば図7の仮想線で示されるような衝突対応位置に到達する前の段階で、乗員の頭部が支承部4Aに当たってしまい、支承部4Aが後方側に押し動かされることがある。しかし、この場合には、長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aが、上記の後方側に押し動かされる動きによって、長孔11H,11Hの後方側(紙面内左側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ溝H1や第2ストッパ溝H2に入り込むようになっている。ここで、図7には、連結軸13Aが第2ストッパ溝H2に入り込んだ状態が実線で表されている。
これにより、連結軸13Aが長孔11H,11Hの下端部H0に押し戻されないようにその動きを規制することができ、支承部4Aが後方側に押し戻さるのを防止することができる。したがって、乗員の頭部を、一定の位置に保持されている支承部4Aによって、安定して受け止めることができる。
次いで、図5に戻って、一対の回避案内レバー部材17,17は、合成樹脂によって形成されており、それらの後端が、基台11の上端寄りの部分に軸支されるかたちで幅方向に並べて配設されている。これら回避案内レバー部材17,17は、図11に示されるように、それら後端が、基台11に形成された両外側のリブ11R,11Rと、それらの内側に形成されたリブ11R,11Rと、の間に挟まれた位置にそれぞれ配置されており、これらの間に貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸17A,17Aとそれぞれ一体的に連結されている。これにより、回避案内レバー部材17,17は、基台11に対して軸回動可能に支持されている。
ここで、図5に戻って、各回避案内レバー部材17,17と基台11との間には、捩りばね17S,17Sがそれぞれ掛けられている。これら捩りばね17S,17Sは、それぞれ、連結軸17A,17Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を回避案内レバー部材17,17にそれぞれ掛着させ、他端を基台11にそれぞれ掛着させている。これにより、捩りばね17S,17Sは、その自由状態では、回避案内レバー部材17,17を、それぞれ図5の姿勢状態に保持している。すなわち、回避案内レバー部材17,17の前端部分を、長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態として保持している。ここで、回避案内レバー部材17,17には、それらの前端部分に、さじ状の受部17Bが形成されている。そして、回避案内レバー部材17,17は、常時は、このさじ状の受部17Bを長孔11Hの孔内にそれぞれ露出させた姿勢状態に保持されている。
これら回避案内レバー部材17,17は、支承部4Aが図5に示された初期位置から図8に示された衝突対応位置まで移動する進行方向への移動時には、長孔11H,11H内を上方に移動する連結軸13Aによって下から押し上げれられるかたちでこれに押し退けられるようになっている。詳しくは、図7に示されるように、回避案内レバー部材17,17は、上方に移動する連結軸13Aによって、一旦は時計回りに押し回される。そして、回避案内レバー部材17,17は、図8に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの上端部H3まで到達するときには、連結軸13Aとの当接から外れ、附勢によって、先の押し回される前の姿勢状態に戻される。
しかし、回避案内レバー部材17,17は、図9に示されるように、支承部4Aが上記の衝突対応位置から初期位置に戻される操作時には、長孔11H,11H内を下方に移動する連結軸13Aを、その前端部分に形成されたさじ状の受部17Bによって受け止める。そして、この受止状態で、支承部4Aを初期位置に向けて更に移動させることにより、回避案内レバー部材17,17は、連結軸13Aに押し動かされながらこれを案内するかたちで紙面内反時計回りに回動する。そして、回避案内レバー部材17,17は、図10に示されるように、連結軸13Aを長孔11H,11Hの下端部H0の近傍まで移動案内した後に、連結軸13Aとの当接から外れる。すなわち、回避案内レバー部材17,17は、上記支承部4Aを初期位置に戻す操作時には、連結軸13Aが長孔11H,11Hの第1ストッパ溝H1や第2ストッパ溝H2に入り込まないようにこれを移動案内し、支承部4Aが初期位置にスムーズに戻されるようにアシストしている。
次に、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図1を参照して、車両用シート1は、車両後突が発生する前の常時は、ヘッドレスト4の支承部4Aを初期位置の姿勢状態に保持している。そして、車両後突が発生して、シートバック2に乗員の背部が圧し掛かる背凭れ荷重がかかると、フォームドワイヤ20が後方側に押し動かされる。これにより、図4に示されるように、スライド部材40が下方にスライド移動して、操作ケーブル70のインナー部材72の下端部がアウター部材71の下端部から引き出されるかたちで牽引操作される。これにより、図5に示した支承部4Aの保持状態が解除操作され、支承部4Aが同図の初期位置の状態から図8に示されている衝突対応位置まで移動する。そして、この衝突対応位置まで移動した支承部4Aによって、車両後突の勢いで後傾してくる乗員の頭部をその直ぐ後ろ側の位置で受け止めることができる。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、車両後突時の乗員の挙動変化を受けて変形或いは変位するフォームドワイヤ20(受圧部材)と、このフォームドワイヤ20との連結部を支点としてスライド移動するスライド部材40と、に対して操作ケーブル70のアウター部材71及びインナー部材72の各下端部を結合したことにより、操作ケーブル70のケーブル操作に際してスライド部材40のスライド移動に必要なスペースを小さく抑えることができる。したがって、ケーブル操作に係る機構を省スペースに設置することができる。すなわち、図2を用いて説明すれば、スライド部材40の上下方向への移動スペースを小さく抑えることができるため、案内器具50やその取付固定部材である下部補強板Fwの上下方向の幅を短くすることができる。
更に、車両後突時に互いが離間する方向に移動するフォームドワイヤ20とスライド部材40とに対して操作ケーブル70のアウター部材71やインナー部材72の下端部を結合したことにより、操作ケーブル70の牽引操作を相乗的に行うことができる。
更に、フォームドワイヤ20が一定量変形或いは変位した後にスライド部材40がこれにスライド移動操作されるように両者の連結部にあそび(スライド部材40の長孔42,42)を設けたことにより、車両後突発生前に操作ケーブル70がケーブル操作される誤操作を防止するように構成することができる。
更に、スライド部材40をフォームドワイヤ20の最も大きく変位する下端側部分に連結したことにより、スライド部材40をスライド移動させ易くして、操作ケーブル70のケーブル操作を良好に行うことができる。
続いて、実施例2の車両用シート1について、図13〜図15を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施例1で説明した車両用シート1と実質的に同じ構成及び作用を奏する箇所については説明を省略し、相違する箇所について異なる符合を付して詳しく説明をする。
本実施例では、図13に示されるように、フォームドワイヤ20に鉄板から成る掛板24が取り付けられている。この掛板24は、フォームドワイヤ20の縦線部21,21や横線部22に対して固定されている。この掛板24の横幅方向の中央上端部には、その後方に突出するかたちでアウター固定部24Aが形成されている。このアウター固定部24Aには、操作ケーブル70のアウター部材71の下端部がサイドから挿し込まれて結合されている。
そして、図14に良く示されるように、掛部の横幅方向の中央下端部には、その後方に突出するかたちで連結腕24Bが形成されている。この連結腕24Bには、その前後方向に延びる長孔Bhが貫通形成されている。そして、この長孔Bhに対しては、スライド部材40の前方延出部分に連結された操作ピン43が嵌め込まれており、フォームドワイヤ20とスライド部材40とが連結された構成となっている。これにより、スライド部材40は、フォームドワイヤ20が後方側に押動されても、連結腕24Bの長孔Bhの前端部が操作ピン43と当接するまではスライド移動操作されない構成となっている。すなわち、スライド部材40とフォームドワイヤ20との連結部において、スライド移動操作に対するあそびが設定されている。
なお、図15に示されるように、本実施例においても、フォームドワイヤ20が後方側に押動されることによって、スライド部材40が実施例1と同じようにスライド移動操作されるようになっている。
このように、フォームドワイヤ20側の部材に長孔Bhを形成することによっても、スライド部材40とフォームドワイヤ20との連結部にスライド移動操作に対するあそびを設定することができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例によって説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、アウター部材の下端部をスライド部材に対して結合し、インナー部材の下端部をフォームドワイヤ(受圧部材)に対して結合するようにしてもよい。
また、スライド部材のスライド移動方向は、上方向や横幅方向などの下方向以外の方向に設定されていてもよい。
また、受圧部材は、フォームドワイヤのような構成以外にも、例えばシートバックの骨格部に対して回動可能に軸支されて前後方向に揺動する板状部材によって構成することもできる。
また、操作ケーブルは、インナー部材の下端部がアウター部材の下端部に押し込まれる操作によってケーブル操作を行うプッシュタイプのケーブル構造を用いてもよい。但し、このタイプの操作ケーブルを使用する場合には、フォームドワイヤとスライド部材とが互いに接近する方向に相対移動するように構成する必要がある。
また、フォームドワイヤ及びスライド部材のそれぞれが互いに対して離間する方向に移動する構成を示した。しかし、フォームドワイヤが後方側に押動される動きによって、スライド部材に結合された操作ケーブルの端部のみがフォームドワイヤに結合された操作ケーブルの端部に対して接近或いは離間する方向に移動する構成となっていてもよい。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 ケーブル操作機構の概略構成を拡大して表した斜視図である。 ケーブル操作機構の初期状態を表した側面図である。 ケーブル操作機構の作動状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構の初期状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構を初期状態に保持する構造を表した構成図である。 ヘッドレスト移動機構の進行方向への移動途中状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構が衝突対応位置まで移動した状態を表した側面図である。 図8の状態からヘッドレスト移動機構を初期状態に戻す操作の途中状態を表した側面図である。 図9の状態から更にヘッドレスト移動機構を初期状態に戻した状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構を図7のY線方向から見た構成図である。 ダンパーの内部構造を表した構成図である。 実施例2の車両用シートのケーブル操作機構の概略構成を拡大して表した斜視図である。 ケーブル操作機構の初期状態を表した側面図である。 ケーブル操作機構の作動状態を表した側面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
Fu アッパフレーム
Fs サイドフレーム
Ft 上部補強板
Ta アウター固定部
Aj 取付口
C クリップ
Fw 下部補強板
Wh ばね掛部
2S サポート
Sa 挿込口
Sb ツマミ
4 ヘッドレスト
4A 支承部
4B ステー
10 ヘッドレスト移動機構
11 基台
11B 後面部
11D 底面部
11S 側面部
11U 上面部
11R リブ
11H 長孔
H0 下端部
H1 第1ストッパ溝
H2 第2ストッパ溝
H3 上端部
12 連結リンク
12A 連結軸
12B 連結軸
13 支持部材
13A 連結軸
14 フック
14A 連結軸
14B 上顎部位
14C 下顎部位
14D 係止溝
14S 捩りばね
15 操作部材
15A 連結腕
15B 連結軸
15C 操作腕
15S 捩りばね
16 引張ばね
17 回避案内レバー部材
17A 連結軸
17B 受部
17S 捩りばね
20 フォームドワイヤ(受圧部材)
21 縦線部
21U 上端部分
22 横線部
23 掛帯
23A アウター固定部
Ah 取付口
24 掛板
24A アウター固定部
24B 連結腕
Bh 長孔
30 屈曲ばね
31 前線部
32 後線部
33 屈曲部
40 スライド部材
41 スライドピン
42 長孔
43 操作ピン
50 案内器具
51 長孔
60 ダンパー
61 筒部
62 軸部
62P 仕切板
Ph 流通孔
63 開閉弁
64 圧縮ばね
70 操作ケーブル
71 アウター部材
72 インナー部材
72A リング端子
B 結束バンド

Claims (5)

  1. 車両後突時のシートに着座した乗員の挙動変化を検知して、該乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を頭部に対して近接するように相対移動させる車両用シートであって、
    車両後突時のシートに着座した乗員の挙動変化を機械的操作移動量として検知する車両後突時の検知装置と、
    車両後突時の検知装置により検知された機械的操作移動量を、動力伝達部材としての操作ケーブルを介して前記ヘッドレストの支承部を作動させることのできるヘッドレスト移動機構側の部材に伝えるケーブル操作機構と、を有し、
    前記車両後突時の検知装置は、車両後突時の勢いで乗員の背部がシートバックに圧し掛かる押圧荷重を受けて変形或いは変位する受圧部材によって乗員の挙動変化による機械的操作移動量が検知される構成となっており、
    前記ケーブル操作機構における操作ケーブルは、軸状のインナー部材が管状のアウター部材の内部に軸方向に挿通された2重構造となっており、
    該ケーブル操作機構と前記車両後突時の検知装置とは、前記操作ケーブルのインナー部材及びアウター部材の一方部材の端部が前記受圧部材に結合されており、他方部材の端部が前記受圧部材の変形或いは変位に伴い該一方部材の端部が結合された箇所に対して相対的に離間する方向にスライド移動するように前記受圧部材に連結されたスライド部材に結合された連結構造とされており、前記受圧部材の変形或いは変位に伴って前記操作ケーブルの一方部材及び他方部材の端部がそれぞれ互いに離間する方向に動かされて牽引操作されるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記2重構造の操作ケーブルは、ケーブル操作機構によってケーブル操作される操作側の端部においてインナー部材がアウター部材から引き出されるかたちで牽引操作される牽引式のケーブル構造となっており、
    該インナー部材の操作側の端部がスライド部材に結合されており、アウター部材の操作側の端部が受圧部材に結合されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記受圧部材スライド部材との連結部には、該スライド部材をスライド移動操作する方向にあそびが設定されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートであって、
    前記受圧部材は、前記シートバックの上下方向に延設される部材として形成されており、その上端側部分がシートバックの骨格部に連結されることによって乗員の背部からの押圧荷重を受けた際に下端側部分がシートバックの後方側に最も大きく変位する構成となっており、
    前記スライド部材は、前記受圧部材の下端側部分に連結されてスライド移動操作されることを特徴とする車両用シート。
  5. 求項4に記載の車両用シートであって、
    前記受圧部材は、その上端側部分がシートバックの骨格部に対して上下方向にスライド移動可能な状態で連結されていると共に、前記シートバックの骨格部との間に設けられた附勢部材によってその後方側に押し動かされる前の初期状態の姿勢位置に附勢によって保持される構成となっており、
    前記附勢部材は、前記受圧部材の後方側への附勢に抗した移動に伴って該受圧部材の上端側部分を上方側に押し動かす附勢力を作用させる構成となっており、
    前記スライド部材は、前記受圧部材の後方側への移動に伴って下方側にスライドする構成となっていることを特徴とする車両用シート。
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