JP4978160B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板上に出力トランジスタの出力電流を制御する電流制御回路が形成された半導体集積回路装置に関する。
エアバッグECU(Electronic Control Unit)は、車両に衝突等が生じたと判定すると、スクイブに点火用の定電流(例えば1A〜2A程度の電流)を流してエアバッグを展開する。このエアバッグ点火用の定電流回路は、特許文献1に示された過電流保護回路と同様な回路により構成でき、具体的には図20に示すようにトランジスタT1〜T11、MOSFETM1、定電流回路CC1およびシャント抵抗Rsを備えたICとして構成されている。図中の抵抗RLは、負荷であるスクイブの電気的特性を等価的に表している。
シャント抵抗RsとMOSFETM1とを介して抵抗RLに出力電流Ioが流れると、シャント抵抗Rsの端子間電圧に応じてトランジスタT7とT8の電流比が変化する。トランジスタT9とT10はカレントミラー回路を構成しており、そのトランジスタT9にはトランジスタT7と同じ電流が流れる。一方、トランジスタT10と直列に接続されたトランジスタT5は定電流を出力する。その結果、シャント抵抗Rsの端子間電圧に基づいてMOSFETM1のゲート電圧が制御され、出力電流Ioが一定に制御される。なお、シャント抵抗を用いて電流を検出する回路は、特許文献2〜4に開示されている。
特開2005−252968号公報 特開平10−75598号公報 特開2000−131369号公報 特開2000−166279号公報
図20において、シャント抵抗Rsがアルミなどの配線により形成されている場合、シート抵抗のばらつきによりシャント抵抗Rsの抵抗値がばらつき、制御される定電流値が目標値からずれてしまう。また、上記定電流回路は、シャント抵抗Rsの端子間に所定の電位差がなければ定電流動作しないため、ICの組み立て後の検査工程では実使用時に接続される負荷と電気的に等価な負荷を接続して動作確認および定電流値の確認をしている。しかし、ウェハ検査工程ではウェハ上のパッドにプローブを接触させて検査するため、電流が大きくなると(例えば数十mA〜数百mAを超えると)検査が難しくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制御される電流値の合わせ込みが可能であって且つ比較的大きい電流を制御するものであっても組み立て前の検査工程において検査が可能となる半導体集積回路装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、組み立て前の検査工程(主としてウェハ検査工程)において、第1のパッド(電極パッド)をオープンにし、第2のパッド(電極パッド)に電圧を印加する。このウェハ検査工程では、第1のスイッチ回路がオフ状態に制御され、第2のスイッチ回路がオン状態に制御される。このとき、第2のパッドから第2の抵抗を介して出力トランジスタに電流が流れ、第2の抵抗の両端子の電圧が第2のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力される。
制御信号生成回路は、入力した第2の抵抗の端子間電圧に基づいて出力トランジスタに流れる電流を制御する。第2の抵抗は、半導体集積回路装置の実使用時に使われる第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つように形成されているので、ウェハ検査に用いられる比較的小さい電流であっても電流制御回路を動作させることができ、ウェハ検査において動作確認、制御される出力トランジスタの出力電流値の確認を行うことができる。
一方、組立工程においては、少なくとも第1のパッドとリードフレームのリード電極等とをボンディングなどにより接続し、さらに抵抗値を合わせ込むため必要に応じて第2のパッドとリード電極等とを接続する。半導体集積回路装置の実使用状態では、第1のスイッチ回路がオン状態に制御され、第2のスイッチ回路がオフ状態に制御される。
第1のパッドのみをリード電極等に接続した場合、第1のパッドから第1の抵抗を介して出力トランジスタに電流が流れる。また、第2のパッドもリード電極等に接続した場合には、さらに第2のパッドから第2の抵抗を介して出力トランジスタに電流が流れる。後者の場合、第1の抵抗と第2の抵抗が並列に接続された状態となる。
第1の抵抗(上述のように第2の抵抗が並列に接続されている場合もある)の両端子の電圧は、第1のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力され、制御信号生成回路は、入力した抵抗の端子間電圧に基づいて出力トランジスタに流れる電流を制御する。本手段によれば、第2のパッドとリード電極等との接続の有無により、電流制御に用いる抵抗の抵抗値を変更でき、制御される出力トランジスタの出力電流値の合わせ込みが可能となる。
請求項2に記載した手段によれば、第2のパッドおよび第2の抵抗が複数形成されているので、各第2のパッドとリード電極等との接続の有無により、電流制御に用いる電流検出用抵抗の抵抗値を上記第2の抵抗の数に応じて複数通りに変更でき、より高精度な電流値の合わせ込みができる。
請求項3に記載した手段によれば、ウェハ検査工程では第4のスイッチ回路をオン状態とし、第2の抵抗に通電可能とする。一方、組立工程において第1のパッドとリード電極等とを接続した場合(第2のパッドはオープン)、半導体集積回路装置の実使用状態において第3のスイッチ回路をオンさせることにより、第1の抵抗とそれよりも高い抵抗値を持つ第3の抵抗とが並列に接続された状態となる。つまり、第3のスイッチ回路のオンオフ状態に応じて電流制御に用いる電流検出用抵抗の抵抗値を変更でき、制御される電流値の合わせ込みが可能となる。
また、組立工程において第1、第2のパッドとリード電極等とをともに接続した場合、半導体集積回路装置の実使用状態で第3のスイッチ回路または第4のスイッチ回路をオンさせることにより、第1の抵抗とそれよりも高い抵抗値を持つ第3または第2の抵抗とが並列に接続された状態となる。従って、第3および第4のスイッチ回路のオンオフ状態により、電流制御に用いる抵抗の抵抗値をより多くの値に変更でき、より高精度な電流値の合わせ込みができる。
請求項4に記載した手段によれば、第1のパッドと出力トランジスタとの間には、第3の抵抗と第3のスイッチ回路との直列回路が複数形成されているので、各第3のスイッチ回路のオンオフ状態により、電流制御に用いる抵抗の抵抗値を上記第3の抵抗の数に応じて複数通りに変更でき、より高精度な電流値の合わせ込みができる。
請求項5に記載した手段によれば、第3および第4のスイッチ回路に対して設けられた各トリミング抵抗の接続状態に応じて、それぞれ対応する第3および第4のスイッチ回路のオンオフ状態が定まる。トリミング抵抗を切断しない状態でウェハ検査工程を行い(第4のスイッチ回路はオン状態)、そこで測定した出力電流値(目標値とのずれ)に応じてトリミング抵抗を切断して電流値の合わせ込みを行うことができる。
請求項6に記載した手段によれば、選択回路に保持された第3および第4のスイッチ回路の各オンオフ指令状態に応じて、それぞれ対応する第3および第4のスイッチ回路のオンオフ状態が定まる。第4のスイッチ回路をオン状態にしてウェハ検査工程を行い、測定した電流値(目標値とのずれ)に応じて選択回路に第3および第4のスイッチ回路の各オンオフ指令状態を保持させることにより、制御される電流値の合わせ込みを行うことができる。
請求項7に記載した手段によれば、第1の抵抗と第2の抵抗の各出力トランジスタ側の端子は共通に接続されているので、当該各端子から制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ設けられた第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路とが共通化されている。これによりスイッチ回路を削減することができる。
請求項8に記載した手段によれば、組み立て前の検査工程例えばウェハ検査工程において、第1のパッドをオープンにし、第2のパッドに電圧を印加する。このとき、第1のスイッチ回路がオフ状態、第2のスイッチ回路がオン状態に制御され、第2の抵抗の両端子の電圧が第2のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力される。その結果、請求項1に記載した手段と同様の作用により、ウェハ検査に用いられる比較的小さい電流であっても電流制御回路を動作させることができ、ウェハ検査工程において動作確認、出力トランジスタの出力電流値の確認を行うことができる。
一方、組立工程においては、少なくとも第1のパッドとリード電極等とをボンディングなどにより接続する。半導体集積回路装置の実使用状態では、第1の抵抗の第1のパッド側の端子について設けられた第1のスイッチ回路がオン状態に制御され、第2のスイッチ回路がオフ状態に制御される。さらに、第1の抵抗の出力トランジスタ側の端子および両端子の中間位置についてそれぞれ設けられた第1のスイッチ回路の何れかを選択的にオン状態とする。
この第1のスイッチ回路の選択的なオンにより、第1の抵抗の全体または一部分に生じる電圧が第1のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力され、制御信号生成回路は、入力した電圧に基づいて出力トランジスタに流れる電流を制御する。本手段によれば、第1のスイッチ回路のオンオフ状態により、電流制御に用いる電流検出用抵抗の抵抗値を変更でき、制御される電流値の合わせ込みが可能となる。
なお、組立工程においては、さらに第2のパッドとリード電極等とを接続してもよい。この場合には、第1の抵抗と第2の抵抗が並列に接続された状態となるので、電流制御に用いる抵抗の抵抗値を下げる向きに調整できる。従って、第2のパッドとリード電極との接続の有無により、電流制御に用いる抵抗の抵抗値を変更でき、制御される電流値の合わせ込みレベルを一層増やすことができる。
請求項9に記載した手段によれば、第1の抵抗は、その両端子間の複数の中間位置から電圧を取り出し可能に構成されているので、これらの各中間位置に対応して設けられた第1のスイッチ回路のオンオフ状態により、電流制御に用いる抵抗の抵抗値を上記中間位置の数に応じて複数通りに変更でき、より高精度な電流値の合わせ込みができる。
請求項10に記載した手段によれば、第1のスイッチ回路に対して設けられた各トリミング抵抗の接続状態に応じて、それぞれ対応する第1のスイッチ回路のオンオフ状態が定まる。トリミング抵抗を切断しない状態でウェハ検査工程を行い、そこで測定した出力電流値(目標値とのずれ)に応じてトリミング抵抗を切断して電流値の合わせ込みを行うことができる。
請求項11に記載した手段によれば、選択回路に保持された第1のスイッチ回路の各オンオフ指令状態に応じて、それぞれ対応する第1のスイッチ回路のオンオフ状態が定まる。ウェハ検査工程で測定した電流値(目標値とのずれ)に応じて選択回路に第1のスイッチ回路の各オンオフ指令状態を保持させることにより、制御される電流値の合わせ込みを行うことができる。
請求項12に記載した手段によれば、半導体基板上に形成された複数の抵抗は、互いに同一方向を向き且つ並んで形成された部分を有しているので、少なくとも当該部分においては抵抗同士で抵抗値が同じようなばらつき傾向を持つ。その結果、第1の抵抗と第2の抵抗は、抵抗全体としても近似するばらつき傾向を持つ。従って、ウェハ検査工程で第2の抵抗を用いて測定した電流値を基準として組み立て工程で抵抗を合わせ込めば、高精度な電流値の合わせ込みができる。
請求項13に記載した手段によれば、組み立て前の検査工程例えばウェハ検査工程においてパッド(電極パッド)に電圧を印加する場合、第1のスイッチ回路がオフ状態に制御され、第2のスイッチ回路がオン状態に制御される。このとき、パッドから第1の抵抗と第2の抵抗を介して出力トランジスタに電流が流れ、第2の抵抗の両端子の電圧が第2のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力される。
制御信号生成回路は、入力した第2の抵抗の端子間電圧に基づいて出力トランジスタに流れる電流を制御する。第2の抵抗は、半導体集積回路装置の実使用時に使われる第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つように形成されているので、ウェハ検査に用いられる比較的小さい電流であっても電流制御回路を動作させることができ、ウェハ検査において動作確認、制御される出力トランジスタの出力電流値の確認を行うことができる。
一方、組立工程においては、パッドとリードフレームのリード電極等とをボンディングなどにより接続する。半導体集積回路装置の実使用状態では、第1のスイッチ回路がオン状態に制御され、第2のスイッチ回路がオフ状態に制御される。第1の抵抗の両端子の電圧は、第1のスイッチ回路を介して制御信号生成回路に入力され、制御信号生成回路は、入力した第1の抵抗の端子間電圧に基づいて出力トランジスタに流れる電流を制御する。
請求項14に記載した手段によれば、制御信号生成回路は、第1〜第4のトランジスタおよび第1、第2の定電流回路から構成される。例えば、負荷変動などにより出力トランジスタの電流が目標値(整定値)から増加して第1または第2の抵抗の両端子の電圧が上昇すると、第1および第3のトランジスタの電流が増加し、これに伴って第4のトランジスタの制御端子(ベース/ゲート)の電圧が上昇する。その一方で、第4のトランジスタには第2の定電流回路から定電流が与えられているので、第4のトランジスタの第2主端子(コレクタ/ドレイン)の電圧つまり出力トランジスタの制御電圧が低下し、出力トランジスタの電流が減少する。その結果、出力電流が目標値に等しくなるように電流制御される。
請求項15に記載した手段によれば、第1および第2のトランジスタは、第1の抵抗および第2の抵抗のそれぞれに対して個別に設けられている。第1〜第4のスイッチ回路を切り替えることにより、ウェハ検査工程においては第1の抵抗に対応した第1、第2のトランジスタを使用し、実使用状態においては第2の抵抗に対応した第1、第2のトランジスタを使用することができる。これにより、第1および第2の抵抗のそれぞれに対して設けられた第1、第2のトランジスタの電流比(ミラー比)を個別に設定することができ、ウェハ検査工程と実使用状態のそれぞれについて最適な出力電流の目標値を設定することができる。
請求項16に記載した手段によれば、第2の抵抗に対して設けられた第1のトランジスタに対する第2のトランジスタの電流比は、第1の抵抗に対して設けられた第1のトランジスタに対する第2のトランジスタの電流比よりも小さく設定されている。これにより、第2の抵抗の端子間電圧に基づいて電流制御するウェハ検査工程時の電流は、(第1の抵抗と第2の抵抗の値の違いに基づく電流差を超えて)第1の抵抗の端子間電圧に基づいて電流制御する実使用時の電流よりも一層小さくなる。
請求項17に記載した手段によれば、第1の定電流回路と第2の定電流回路の少なくとも一方の電流値が調整可能に構成されているので、これらの電流値を調整することにより、シート抵抗のばらつきによる抵抗値のばらつきにかかわらず出力電流値を所定の目標値に合わせ込むことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、定電流回路を備えたエアバッグ点火用ICの電気的構成を示している。この図1において、従来構成のICを示す図20と同一部分には同一符号を付しており、本発明に係る要部以外の回路、電極パッド、リード端子などについては記載を省略している。このIC11(半導体集積回路装置)は、エアバッグECUに設けられており、点火指令信号が入力されると車両のエアバッグを展開するためにスクイブ(図1において等価的に抵抗の記号で示し、以下の説明では負荷RLと称す)に定電流(例えば目標値として1.4Aの電流)を流すように動作する。
製造されたIC11のリードフレームには、チップ12がマウントされている。そのチップ12上に形成されたボンディングパッドPm(以下、パッドと称す)とリードフレームのリード電極Tb、パッドPoとリード電極Toは、それぞれワイヤ13を用いてボンディングにより接続されている。また、後述するように定電流値の合わせ込みのため、必要に応じてパッドPsとリード電極Tbもワイヤ13により接続されている(図中、破線で示す)。IC11のリード電極Tbは、IC11の実使用状態においてバッテリなどの電源14から電源電圧Vbが印加される電源端子であり、リード電極Toは、実使用状態において負荷RLが接続される出力端子である。また、パッドPm、Psは、それぞれ本発明でいう第1、第2のパッドに相当する。
チップ12(半導体基板に相当)には、上記パッドPm、Ps、Po、MOSFETM1(出力トランジスタに相当)、電流制御回路15などが形成されている。Nチャネル型のMOSFETM1は所謂ハイサイド接続とされており、そのソースはパッドPoに接続されている。電流制御回路15は、上記MOSFETM1のゲート電圧を制御するもので、制御信号生成回路16、シャント抵抗Rm、Rsおよびスイッチ回路SW1〜SW4から構成されている。
シャント抵抗Rm(第1の抵抗に相当)は、パッドPmとMOSFETM1のドレインとの間に形成されており、IC11の実使用状態において電流検出手段として機能する。シャント抵抗Rs(第2の抵抗に相当)は、パッドPsとMOSFETM1のドレインとの間に形成されており、ウェハ検査において電流検出手段として機能する。なお、組立工程においてパッドPsとリード電極Tbが接続された場合には、シャント抵抗Rsは、シャント抵抗Rmと並列に接続された状態となり、IC11の実使用状態においても電流検出手段として機能する。これらシャント抵抗Rm、Rsは、アルミ配線により形成されている。
図2は、パッドPm、Psとシャント抵抗Rm、Rsのレイアウト例を示している。IC11の実使用状態において、パッドPmとシャント抵抗Rmには大きい電流(例えば1.4A)が流れるので、パッドPmの面積およびシャント抵抗Rmのパターン幅は、上記電流を十分に流し得るように設定されている。これに対し、パッドPsとシャント抵抗Rsには小さい電流(例えば1.4A×Rm/Rs程度、後述するようにRm<Rs)しか流れないので、パッドPsの面積およびシャント抵抗Rsのパターン幅は、比較的小さく設定されている。シャント抵抗Rmおよびシャント抵抗Rsを構成する各アルミ配線パターンは、パッドPm、Psの形成方向と同じ方向に並んで形成されており、その両端にはそれぞれセンシング端子Jm1、Jm2およびセンシング端子Js1、Js2が形成されている。
図1に示す制御信号生成回路16は、トランジスタT1〜T11と定電流回路CC1とから構成されており、入力した電圧(シャント抵抗Rmの両端子の電圧およびシャント抵抗Rsの両端子の電圧の何れか一方)に基づいてMOSFETM1のゲート電圧(制御信号)を生成する。図中に示す電圧Vccは制御電圧であり、電圧Vcpは少なくとも電源電圧VbよりもMOSFETM1のしきい値電圧以上高い昇圧電圧である。
定電流回路CC1の出力電流は、トランジスタT1、T2からなるカレントミラー回路で折り返されてトランジスタT3、T6、T11に流れ、トランジスタT6に流れる電流は、トランジスタT4、T5からなるカレントミラー回路で折り返されてトランジスタT10に流れる。トランジスタT5、T10のコレクタはMOSFETM1のゲートに接続されており、トランジスタT5、T11はそれぞれ定電流回路として動作する。ベース同士が接続されたPNP形トランジスタT7、T8の各コレクタは、それぞれトランジスタT11、T9を介してグランドに接続されている。上記トランジスタT9とT10は、カレントミラー回路を構成している。
シャント抵抗Rmの両端子(センシング端子Jm1、Jm2)から制御信号生成回路16のトランジスタT7、T8の各エミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW1、SW2(第1のスイッチ回路に相当)が形成されており、シャント抵抗Rsの両端子(センシング端子Js1、Js2)から制御信号生成回路16のトランジスタT7、T8の各エミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW3、SW4(第2のスイッチ回路に相当)が形成されている。
これらスイッチ回路SW1〜SW4は、直列に接続され且つゲート同士が接続された2つのNチャネル型MOSFETと、そのゲート・ソース間に互いに逆極性となるように直列に接続された2つのツェナーダイオードとから構成されている。一方のMOSFETはスイッチとして機能し、他方のMOSFETは逆流阻止ダイオードとして機能する。スイッチ回路SW1、SW2の制御端子であるMOSFETのゲートには信号Smが与えられ、スイッチ回路SW3、SW4の制御端子であるMOSFETのゲートには信号Ssが与えられるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
IC11のウェハ検査時には、信号SmがLレベル、信号SsがHレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオフ、スイッチ回路SW3、SW4がオンとなる。このとき、制御信号生成回路16には、シャント抵抗Rsの両端電圧が入力される。これに対し、製造されたIC11の実使用時には、信号SmがHレベル、信号SsがLレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオン、スイッチ回路SW3、SW4がオフとなる。このとき、制御信号生成回路16には、シャント抵抗Rmの両端電圧が入力される。チップ12上に形成された図示しないロジック回路は、動作モード(通常モード、テストモード)に応じて上記レベルの信号Sm、Ssを出力する。
ウェハ検査工程では、チップ12のパッドPsに電源14に繋がるプローブが当てられ、パッドPoに負荷RLに繋がるプローブが当てられる。このとき、電源14からチップ12のパッドPs、シャント抵抗Rs、MOSFETM1、パッドPoを介して負荷RLに電流Ioが流れる。トランジスタT7のベース・エミッタ間にはトランジスタT8のベース・エミッタ間電圧とシャント抵抗Rsの両端電圧との加算電圧が印加されるため、出力電流Ioが増大するとトランジスタT7、T9のコレクタ電流が増加する。これに対し、トランジスタT5は定電流を出力し続けるので、出力電流Ioの増大とともにトランジスタT10のコレクタ電位すなわちMOSFETM1のゲート電位が下がり、シャント抵抗Rsの端子間電圧を一定にするように定電流制御が行われる。
シャント抵抗Rsの抵抗値は、IC11の実使用状態で用いられるシャント抵抗Rmの抵抗値よりも高く設定されているので、ウェハ検査における出力電流Iosは実使用状態における出力電流Iom(1.4A)のRm/Rs(<1)倍になる。その結果、プローブテスタで流すことができる電流(例えば数十mA〜数百mA)であっても電流制御回路15を正常に動作させることができ、ウェハ検査においてチップ12の動作確認、出力電流値の確認を行うことができる。
このウェハ検査工程で測定した出力電流値を設計上の電流値と比較すると、当該IC11の製造プロセスにおけるシャント抵抗Rsひいてはシャント抵抗Rmの抵抗値のずれ(ばらつき)を推定することができる。シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)に等しいと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPsをオープンとする。これに対し、シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)よりも高いと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極TbおよびパッドPsとリード電極Tbをそれぞれ接続する。
その結果、製造されたIC11の実使用時には、電源14からリード電極Tb、チップ12のパッドPm、シャント抵抗Rm、MOSFETM1、パッドPo、リード電極Toを介して負荷RLに電流Ioが流れる。また、パッドPsとリード電極Tbが接続された場合には、さらに電源14からリード電極Tb、チップ12のパッドPs、シャント抵抗Rs、MOSFETM1、パッドPo、リード電極Toを介して負荷RLに電流Ioが流れる。制御信号生成回路16による定電流動作は、上述したウェハ検査での動作と同様である。
パッドPsとリード電極Tbが接続された場合には、シャント抵抗RmとRsが並列に接続された状態となるので、パッドPsとリード電極Tbとの接続の有無により、シャント抵抗の抵抗値としてRmとRm・Rs/(Rm+Rs)の何れかを選択可能となる。従って、パッドPsとリード電極Tbとの接続の有無により、IC11の出力電流Ioを(1+Rm/Rs)倍に調整可能となる。
以上説明したように、本実施形態のIC11のチップ12には、実使用時に使われるシャント抵抗Rmよりも高い抵抗値を持つシャント抵抗Rsが形成されており、ウェハ検査工程ではシャント抵抗Rsの両端電圧を用いて定電流制御を行うので、ウェハ検査を適切に実行できる比較的小さい電流により定電流動作の確認、出力電流値の確認を行うことができる。
また、シャント抵抗Rsは、出力電流値の調整にも利用される。すなわち、組立工程において、シャント抵抗Rmに繋がるパッドPmとリード電極Tbとを接続した上で、さらにシャント抵抗Rsに繋がるパッドPsとリード電極Tbとの接続の有無を選択することにより、シャント抵抗の抵抗値を2段階に調整でき、以って出力電流値を合わせ込むことができる。これにより、点火指令信号に応じてエアバッグをより確実に展開することができる。
シャント抵抗Rmおよびシャント抵抗Rsを構成する各アルミ配線パターンは、互いに同一方向を向いて並んで形成されているので、IC11の製造プロセスにおける両抵抗値のずれは同じ傾向を持つ。従って、ウェハ検査の結果から推定されるシャント抵抗Rsの抵抗値のずれに基づいてシャント抵抗Rmの抵抗値のずれを推定でき、組立工程において出力電流値を確実に合わせ込むことができる。
シャント抵抗Rmおよびシャント抵抗Rsの各両端子には、それぞれ一対のセンシング端子Jm1、Jm2およびセンシング端子Js1、Js2が形成されている。そして、センシング端子Jm1、Jm2から制御信号生成回路16に至る信号経路にそれぞれスイッチ回路SW1、SW2が形成され、センシング端子Js1、Js2から制御信号生成回路16に至る信号経路にそれぞれスイッチ回路SW3、SW4が形成されている。このようにシャント抵抗Rm、Rsの各両端子から制御信号生成回路16に至る信号経路を電気的に対称的な回路構成としたので、シャント抵抗Rm、Rsの端子間電圧が微小な電圧であっても、上記信号経路において電圧誤差が生じにくい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図3および図4を参照しながら説明する。
図3、図4は、それぞれ図1、図2に相当するもので、図1、図2と同一部分には同一符号を付している。IC17のチップ18に形成された電流制御回路19において、シャント抵抗RmとRsのMOSFETM1側の端子は電気的に接続されている。そこで、図4に示すように、センシング端子Js2を省略し、センシング端子Jm2から制御信号生成回路16のトランジスタT8のエミッタに至る信号経路に、共通化した1つのスイッチ回路SW5(第1、第2のスイッチ回路に相当)を形成している。このスイッチ回路SW5は、IC17のウェハ検査時および製造後の実使用時にオンする。
図2では、センシング端子Jm2、Js2は、シャント抵抗Rm、Rsを形成する各アルミ配線パターンの終端位置(並列する両アルミ配線パターンの合流位置)よりも若干パッド側にずれた位置に形成されていた。これに対し、図4では、センシング端子Jm2、Js2を共通化することによる誤差を低減するため、センシング端子Jm2を上記アルミ配線の合流部分に形成している。本実施形態によれば、シャント抵抗Rm、Rsの抵抗誤差を極力抑えながらチップ18に形成するスイッチ回路の数を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図5および図6を参照しながら説明する。
図5、図6は、それぞれ図1、図2に相当するもので、図1、図2と同一部分には同一符号を付している。IC20のチップ21には第2のパッドとして3つのパッドPs1、Ps2、Ps3が形成されており、電流制御回路22においてこれら各パッドPs1、Ps2、Ps3とMOSFETM1のドレインとの間にはそれぞれシャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3(第2の抵抗に相当)が形成されている。シャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3の抵抗値は、シャント抵抗Rmの抵抗値よりも高く設定されている。
図6に示すように、シャント抵抗Rmおよびシャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3を構成する各アルミ配線パターンは、パッドPm、Ps1、Ps2、Ps3の形成方向と同じ方向に並んで形成されている。シャント抵抗Rs1の両端にはセンシング端子Js1、Js2が形成されており、シャント抵抗Rs1の両端子(センシング端子Js1、Js2)から制御信号生成回路16のトランジスタT7、T8の各エミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW3、SW4が形成されている。
ウェハ検査工程では、第1の実施形態と同様にしてチップ21の動作確認、出力電流値の確認を行う。すなわち、信号SmがLレベル、信号SsがHレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオフ、スイッチ回路SW3、SW4がオンとなる。そして、チップ21のパッドPs1に電源14に繋がるプローブが当てられ、パッドPoに負荷RLに繋がるプローブが当てられる。これにより、電源14からチップ21のパッドPs1、シャント抵抗Rs1、MOSFETM1、パッドPoを介して負荷RLに電流Ioが流れる。
このウェハ検査工程で測定した出力電流値に基づいて、シャント抵抗Rs1ひいてはシャント抵抗Rs2、Rs3、Rmの抵抗値のずれ(ばらつき)を推定することができる。シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)に等しいと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPs1、Ps2、Ps3をオープンとする。
これに対し、シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)よりも高いと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続するとともに、抵抗値のずれに応じてパッドPs1、Ps2、Ps3とリード電極Tbとをそれぞれ接続する(図5において破線で示す)。シャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3の抵抗値が全てRsであるとすると、電流制御回路22のシャント抵抗の抵抗値は、上記パッドPs1、Ps2、Ps3とリード電極Tbとの各接続の有無により、Rm、Rm・Rs/(Rm+Rs)、Rm・Rs/(2・Rm+Rs)、Rm・Rs/(3・Rm+Rs)の何れかになる。
本実施形態によれば、複数のパッドPs1、Ps2、Ps3と複数のシャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3が形成されているので、組み立て時にこれらパッドPs1、Ps2、Ps3とリード電極Tbとの各接続の有無を選択することにより、シャント抵抗の抵抗値を4段階に変更でき、出力電流値をより高精度に合わせ込むことができる。シャント抵抗Rs1、Rs2、Rs3の抵抗値を互いに異なる値とすれば、さらに高精度な合わせ込みが可能となる。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図7および図8を参照しながら説明する。
図7、図8は、それぞれ図1、図2に相当するもので、図1、図2と同一部分には同一符号を付している。IC23のチップ24に形成された電流制御回路25において、パッドPmとMOSFETM1のドレインとの間には、スイッチ回路SW6とシャント抵抗Rt1との直列回路およびスイッチ回路SW7とシャント抵抗Rt2との直列回路がそれぞれ接続されている。また、パッドPsとMOSFETM1のドレインとの間には、スイッチ回路SW8とシャント抵抗Rsとが直列に接続されている。図8に示すように、シャント抵抗Rmおよびシャント抵抗Rs、Rt1、Rt2を構成する各アルミ配線パターンは、パッドPm、Psの形成方向と同じ方向に並んで形成されている。シャント抵抗Rs、Rt1、Rt2の端部には、それぞれスイッチ回路SW8、SW6、SW7が形成されている。
シャント抵抗Rt1、Rt2は第3の抵抗に相当し、シャント抵抗Rmよりも高い抵抗値、例えば第2の抵抗に相当するシャント抵抗Rsと同じ抵抗値を有している。スイッチ回路SW6、SW7は第3のスイッチ回路に相当し、スイッチ回路SW8は第4のスイッチ回路に相当する。これらスイッチ回路SW6〜SW8は、上述したスイッチ回路SW1〜SW4と同様の構成を備えている。
昇圧電圧Vcpの供給ラインとグランドとの間には、抵抗R1とトリミング抵抗R2との直列回路、抵抗R3とトリミング抵抗R4との直列回路、および抵抗R5とトリミング抵抗R6との直列回路がそれぞれ接続されている。各直列回路における抵抗同士の共通接続点は、それぞれスイッチ回路SW6、SW7、SW8の制御端子に接続されている。これら抵抗R1〜R6により、抵抗回路26(選択回路に相当)が構成されている。
ウェハ検査時には、第1の実施形態と同様にチップ24のパッドPsに電源14に繋がるプローブが当てられ、パッドPoに負荷RLに繋がるプローブが当てられる。信号SmがLレベル、信号SsがHレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオフ、スイッチ回路SW3、SW4がオンとなる。ウェハ検査前にトリミング抵抗R6が切断されるので、スイッチ回路SW6、SW7はオフ、スイッチ回路SW8はオンとなる。これにより、電源14からチップ24のパッドPs、スイッチ回路SW8、シャント抵抗Rs、MOSFETM1、パッドPoを介して負荷RLに電流Ioが流れる。
このウェハ検査工程で測定した出力電流値に基づいて、シャント抵抗Rsひいてはシャント抵抗Rm、Rt1、Rt2の抵抗値のずれ(ばらつき)を推定することができる。シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)に等しいと判定された場合には、トリミング抵抗R2、R4を切断せずに維持する。そして、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPsをオープンとする。その結果、実使用時に電流検出手段として用いられるのはシャント抵抗Rmのみとなる。
これに対し、シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)よりも高いと判定された場合には、トリミング抵抗R2、R4の一方または両方を切断し、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続する。これにより、実使用時にスイッチ回路SW6、SW7の一方または両方がオンとなり、電流検出手段として用いられるシャント抵抗は、シャント抵抗RmとRt1(またはRt2)の並列回路またはシャント抵抗RmとRt1とRt2の並列回路となる。さらにパッドPsとリード電極Tbとを接続すれば、実使用時に電流検出手段として用いられるシャント抵抗は、シャント抵抗RmとRt1とRt2とRsの並列回路となる。
本実施形態によれば、スイッチ回路SW6、SW7のオンオフ状態、パッドPsとリード電極Tbとの接続の有無を選択することにより、シャント抵抗の抵抗値を4段階に変更でき、出力電流値をより高精度に合わせ込むことができる。なお、シャント抵抗Rs、Rt1、Rt2の抵抗値を互いに異なる値とすれば、さらに高精度な合わせ込みが可能となる。また、スイッチ回路SW8および抵抗回路26における抵抗R5とトリミング抵抗R6との直列回路は省略してもよい。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態を示すもので、図8と同一部分には同一符号を付している。IC27のチップ28には、抵抗回路26に替えてロジック部29(選択回路に相当)が形成されている。このロジック部29は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリから構成されている。ロジック部29には、スイッチ回路SW6〜SW8のオンオフ指令状態が記憶されており、スイッチ回路SW6〜SW8は、ロジック部29からその記憶データに応じて出力されるオンオフ指令信号によりオンオフ駆動されるようになっている。
ウェハ検査に先立って、ロジック部29にはスイッチ回路SW6、SW7、SW8をそれぞれオフ、オフ、オンさせるデータが記憶されており、スイッチ回路SW8がオンした状態でウェハ検査が行われる。このウェハ検査の結果、シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)に等しいと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPsをオープンとする。また、ロジック部29のスイッチ回路SW6〜SW8のデータを全てオフとする(ウェハ検査時のデータのままでもよい)。その結果、実使用時に電流検出手段として用いられるのはシャント抵抗Rmのみとなる。
これに対し、シャント抵抗Rmの抵抗値が目標値(設計値)よりも高いと判定された場合には、その後の組み立て工程において、パッドPmとリード電極Tbとを接続する。そして、ロジック部29のスイッチ回路SW6、SW7のデータの一方または両方をオンとし、スイッチ回路SW8のデータをオフとする。これにより、実使用時に電流検出手段として用いられるシャント抵抗は、シャント抵抗RmとRt1(またはRt2)の並列回路またはシャント抵抗RmとRt1とRt2の並列回路となる。さらに、パッドPsとリード電極Tbとを接続し、ロジック部29のスイッチ回路SW8のデータをオンとすれば、実使用時に電流検出手段として用いられるシャント抵抗は、シャント抵抗RmとRt1とRt2とRsの並列回路となる。本実施形態によっても第4の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第6の実施形態)
図10は、本発明の第6の実施形態を示すもので、図8と同一部分には同一符号を付している。IC30のチップ31に形成されたスイッチ回路SW6〜SW8は、IC30の外部から与えられるオンオフ指令信号によって制御されるようになっている。パッドPg1、Pg2、Pg3とリード電極Tg1、Tg2、Tg3は、上記オンオフ指令信号を入力するために設けられており、それぞれワイヤボンディングにより接続されている。本実施形態によっても、第4、第5の実施形態と同様に、出力電流値を高精度に合わせ込むことができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について図11および図12を参照しながら説明する。
図11、図12は、それぞれ図1、図2に相当するもので、図1、図2と同一部分には同一符号を付している。既述したように、IC32のチップ33に形成された電流制御回路34において、シャント抵抗Rmの両端子(センシング端子Jm1、Jm2)から制御信号生成回路16のトランジスタT7、T8の各エミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW1、SW2が形成されており、シャント抵抗Rsの両端子(センシング端子Js1、Js2)からトランジスタT7、T8の各エミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW3、SW4が形成されている。スイッチ回路SW1の制御端子は、抵抗R7でプルアップされ信号Smが与えられている。スイッチ回路SW3、SW4の制御端子は、抵抗R8でプルダウンされ信号Ssが与えられている。
図12に示すように、アルミ配線パターンからなるシャント抵抗Rmの両端子の中間位置にはセンシング端子Jm3、Jm4が形成されている。これらセンシング端子Jm3、Jm4からトランジスタT8のエミッタに至る信号経路には、それぞれスイッチ回路SW9、SW10(第1のスイッチ回路に相当)が形成されている。スイッチ回路SW2、SW9、SW10は、抵抗回路35から出力されるオンオフ指令信号により制御される。
抵抗回路35(選択回路に相当)は、昇圧電圧Vcpの供給ラインとグランドとの間にそれぞれ直列に接続された抵抗R9とトリミング抵抗R10、抵抗R11とトリミング抵抗R12、および抵抗R13とトリミング抵抗R14から構成されている。各直列回路における抵抗同士の共通接続点は、それぞれスイッチ回路SW2、SW9、SW10の制御端子に接続されている。
ウェハ検査時には、第1の実施形態と同様にチップ33のパッドPsに電源14に繋がるプローブが当てられ、パッドPoに負荷RLに繋がるプローブが当てられる。信号SmがLレベル、信号SsがHレベルとなり、トリミング抵抗R10、R12、R14は切断されずに維持されるので、スイッチ回路SW1、SW2、SW9、SW10がオフ、スイッチ回路SW3、SW4がオンとなる。これにより、電源14からチップ33のパッドPs、シャント抵抗Rs、MOSFETM1、パッドPoを介して負荷RLに電流Ioが流れる。
このウェハ検査工程で測定した出力電流値に基づいて、シャント抵抗Rsひいてはシャント抵抗Rmの抵抗値のずれ(ばらつき)を推定することができる。この結果に応じて、トリミング抵抗R10、R12、R14の何れかを選択的に切断する。そして、その後の組み立て工程においては、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPsをオープンとする。その結果、IC32の実使用時には、スイッチ回路SW1と、スイッチ回路SW2、SW9、SW10の何れか1つがオンとなり、電流検出手段として用いられるシャント抵抗Rmの抵抗値を3段階に変更できる。また、シャント抵抗の抵抗値を下げるために、組み立て工程においてさらにパッドPsとリード電極Tbとを接続してもよい。こうすると、実使用時に電流検出手段として用いられるシャント抵抗は、シャント抵抗RmとRsの並列回路となる。
以上説明したように、本実施形態のIC32のチップ33には、電流検出手段として機能させる抵抗値を変更可能なシャント抵抗Rmと、このシャント抵抗Rmよりも高い抵抗値を持つシャント抵抗Rsが形成されており、ウェハ検査工程ではシャント抵抗Rsの両端電圧を用いて定電流制御を行うので、ウェハ検査を適切に実行できる比較的小さい電流により定電流動作の確認、出力電流値の確認を行うことができる。
また、スイッチ回路SW2、SW9、SW10を選択的にオンさせてシャント抵抗Rmからの電圧取り出し位置を変更することにより、実使用時におけるシャント抵抗の抵抗値を段階的に調整でき、以って出力電流値を合わせ込むことができる。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第8の実施形態)
図13は、本発明の第8の実施形態を示すもので、図11と同一部分には同一符号を付している。IC36のチップ37には、抵抗回路35に替えてロジック部38(選択回路に相当)が形成されている。このロジック部38は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリから構成されている。ロジック部29には、スイッチ回路SW2、SW9、SW10のオンオフ指令状態が記憶されており、スイッチ回路SW2、SW9、SW10は、ロジック部38からその記憶データに応じて出力されるオンオフ指令信号によりオンオフ駆動されるようになっている。
ウェハ検査では、ロジック部38にはスイッチ回路SW2、SW9、SW10を全てオフさせるデータが記憶されている。その後の組み立て工程では、パッドPmとリード電極Tbとを接続し、パッドPsをオープンとする。また、ウェハ検査の結果に基づいて、ロジック部38に、スイッチ回路SW2、SW9、SW10の何れかを選択的にオンさせるデータを記憶させる。これにより、実使用時に電流検出手段として用いられるシャント抵抗Rmの抵抗値を3段階に変更できる。また、シャント抵抗の抵抗値を下げるために、組み立て工程においてさらにパッドPsとリード電極Tbとを接続してもよい。本実施形態によっても第7の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態について図14、図15を参照しながら説明する。
図14、図15は、それぞれ図1、図2に相当するもので、図1、図2と同一部分には同一符号を付している。パッドPmとリードフレームのリード電極Tbは、ワイヤ13を用いてボンディングにより接続されている。IC39のチップ40に形成された電流制御回路41において、パッドPmとMOSFETM1のドレインとの間には、シャント抵抗Rm(第1の抵抗に相当)とシャント抵抗Rs(第2の抵抗に相当)とが直列に接続されている。
図15は、パッドPmとシャント抵抗Rm、Rsのレイアウト例を示している。パッドPmからMOSFETM1のドレインに至るアルミ配線パターンの途中には、シャント抵抗Rmの両端子となるセンシング端子Jm1、Jm2と、シャント抵抗Rsの両端子となるセンシング端子Js1、Js2とが順に形成されている。シャント抵抗Rsの抵抗値は、シャント抵抗Rmの抵抗値よりも高く設定されているので、アルミ配線パターンにおけるセンシング端子Js1とJs2の間隔は、センシング端子Jm1とJm2の間隔よりも長くなっている。
シャント抵抗Rmの両端子(センシング端子Jm1、Jm2)は、スイッチ回路SW1、SW2を介して制御信号生成回路16に入力され、シャント抵抗Rsの両端子(センシング端子Js1とJs2)は、スイッチ回路SW3、SW4を介して制御信号生成回路16に入力されている。
この構成において、IC39のウェハ検査時には、信号SmがLレベル、信号SsがHレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオフ、スイッチ回路SW3、SW4がオンとなる。このとき、制御信号生成回路16には、シャント抵抗Rsの両端電圧が入力される。これに対し、製造されたIC39の実使用時には、信号SmがHレベル、信号SsがLレベルとなり、スイッチ回路SW1、SW2がオン、スイッチ回路SW3、SW4がオフとなる。このとき、制御信号生成回路16には、シャント抵抗Rmの両端電圧が入力される。
ウェハ検査工程では、チップ40のパッドPmに電源14に繋がるプローブが当てられ、パッドPoに負荷RLに繋がるプローブが当てられる。このとき、電源14からチップ40のパッドPm、シャント抵抗Rm、Rs、MOSFETM1、パッドPoを介して負荷RLに電流Ioが流れる。実使用状態で用いられるシャント抵抗Rmの抵抗値よりも高く設定されたシャント抵抗Rsの両端電圧に基づいて定電流制御が行われるので、プローブテスタで流すことができる電流(例えば数十mA〜数百mA)であっても電流制御回路41を正常に動作させることができる。
一方、IC39の実使用時には、シャント抵抗Rmの両端電圧に基づいて定電流制御が行われるので、より大きい電流値(例えば1.4A)を目標値として定電流制御が行われる。本実施形態によれば、常にシャント抵抗Rm、Rsを通して電流が流れるので、上述の各実施形態と比べ若干損失が増えるものの、第1の実施形態と同様にウェハ検査を適切に実行できる比較的小さい電流により定電流動作の確認、出力電流値の確認を行うことができる。
(第10の実施形態)
図16は、本発明の第10の実施形態を示すもので、図14と同一部分には同一符号を付している。このIC42のチップ43に形成された電流制御回路44は、制御信号生成回路45を備えている。制御信号生成回路45は、上述した各実施形態で用いた制御信号生成回路16において、定電流回路CC1に替えて電流調整(トリミング)可能な定電流回路CC2(第1の定電流回路に相当)を備えるとともに、トランジスタT6に替えて電流調整(トリミング)可能な定電流回路CC3(第2の定電流回路に相当)を備えている。その他の構成は、図14に示すIC39と同じである。
制御信号生成回路16、45において、トランジスタT7、T8、T9、T10は、それぞれ本発明でいう第1、第2、第3、第4のトランジスタに相当し、各トランジスタのベース、エミッタ、コレクタはそれぞれ制御端子、第1主端子、第2主端子に相当する。グランドは、本発明でいう所定の電源線に相当する。
定電流回路CC3の電流値を固定した状態で定電流回路CC2の電流値を大きくすると出力電流Ioが小さくなり、定電流回路CC2の電流値を小さくすると出力電流Ioが大きくなる。また、定電流回路CC2の電流値を固定した状態で定電流回路CC3の電流値を大きくすると出力電流Ioが大きくなり、定電流回路CC3の電流値を小さくすると出力電流Ioが小さくなる。このように、定電流回路CC2、CC3の電流値の少なくとも一方を調整することにより、出力電流Ioの値を調整することができる。
シャント抵抗Rm、Rsの抵抗値はシート抵抗に応じてばらつくが、本実施形態ではシャント抵抗Rm、Rsが直列に接続されているので、第1の実施形態などとは異なり、組立工程においてシャント抵抗RmとRsとの並列接続の有無を選択してシャント抵抗の抵抗値を調整することができない。これに対し、本実施形態では定電流回路CC2、CC3の電流値を調整可能に構成したので、組立工程において出力電流値を微調整して高精度に合わせ込むことができる。
(第11の実施形態)
図17は、本発明の第11の実施形態を示すもので、図16と同一部分には同一符号を付している。このIC46のチップ47に形成された電流制御回路48は、図16に示す電流制御回路44に対しスイッチ回路SW1〜SW4の接続位置が異なる。制御信号生成回路49は、トランジスタT7、T8に相当する2組のトランジスタT7m、T8mおよびトランジスタT7s、T8sを備えている。トランジスタT7m、T8mの各エミッタはシャント抵抗Rmの各一端子に接続されており、トランジスタT7s、T8sの各エミッタはシャント抵抗Rsの各一端子に接続されている。
トランジスタT7m、T7s(第1のトランジスタ)の各コレクタは、それぞれスイッチ回路SW1、SW3を介してトランジスタT9のコレクタ(ベース)に接続され、トランジスタT8m、T8s(第2のトランジスタ)の各コレクタは、それぞれスイッチ回路SW2、SW4を介してトランジスタT11のコレクタに接続されるようになっている。なお、図17ではスイッチ回路SW1〜SW4を簡略化して表している。
トランジスタT7x(x=m、s)に対するトランジスタT8x(x=m、s)のエミッタ面積比を大きくすると、定電流回路CC2の電流値を小さくした場合と同様に出力電流Ioが大きくなる。そこで、ウェハ検査工程で電流検出に用いるシャント抵抗Rsに対応したトランジスタT7sに対するトランジスタT8sのエミッタ面積比(ミラー比)は、実使用状態で電流検出に用いるシャント抵抗Rmに対応したトランジスタT7mに対するトランジスタT8mのエミッタ面積比(ミラー比)よりも小さく設定されている。
これにより、シャント抵抗Rsの抵抗値を比較的低く設定した状態でも、ウェハ検査工程においてプローブテスタで流すことができる電流で電流制御回路48を正常に動作させることができる。その結果、実使用時における出力電流が大きい場合でもウェハ検査工程でプローブテスタを用いた動作確認が可能となる。また、それに伴ってシャント抵抗Rsの抵抗値を下げられるので、実使用時におけるシャント抵抗Rsでの電力損失を低減することができる。
(第12の実施形態)
図18は、本発明の第12の実施形態を示すもので、図1、図16と同一部分には同一符号を付している。このIC50のチップ51に形成された電流制御回路52は、図1における制御信号生成回路16を図16に示す制御信号生成回路45に置き換えたものである。
本実施形態によれば、上述したように、組立工程においてシャント抵抗Rsに繋がるパッドPsとリード電極Tbとの接続の有無を選択することにより、シャント抵抗の抵抗値を2段階に調整でき出力電流値を合わせ込むことができる。さらに、定電流回路CC2、CC3の電流値を調整可能に構成したので、組立工程において出力電流値を高精度に合わせ込むことができ、点火指令信号に応じてエアバッグをより確実に展開することができる。
(第13の実施形態)
図19は、本発明の第13の実施形態を示すもので、図17、図18と同一部分には同一符号を付している。このIC53のチップ54に形成された電流制御回路55は、図18に示す構成に対し、図17に示す制御信号生成回路49を適用したものである。本実施形態においても、シャント抵抗Rsに対応したトランジスタT7sに対するトランジスタT8sのエミッタ面積比を、シャント抵抗Rmに対応したトランジスタT7mに対するトランジスタT8mのエミッタ面積比よりも小さく設定することにより、実使用時における出力電流がより大きい場合にもウェハ検査工程でプローブテスタを用いた動作確認が可能となる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第3ないし第6、第12の実施形態においても、第2の実施形態と同様にしてスイッチ回路SW2とSW4を共通化してもよい。
第3の実施形態において、第2のパッドと第2の抵抗との直列回路の数は2つに限られず、1つまたは3つ以上であってもよい。
第4ないし第6の実施形態において、パッドPmとMOSFETM1のドレインとの間に接続された第3スイッチ回路と第3の抵抗との直列回路の数は2つに限られず、1つまたは3つ以上であってもよい。
第7および第8の実施形態において、スイッチ回路SW2、SW9、SW10は、ICの外部から与えられるオンオフ指令信号によって制御されるように構成してもよい。また、シャント抵抗Rmにおいて、電圧信号を取り出すアルミ配線パターンの中間位置の数は2つに限られず、1つまたは3つ以上であってもよい。
第9、10、11の実施形態において、パッドPmとMOSFETM1のドレインとの間に、シャント抵抗RmとRsに加え他の素子例えば他の抵抗が接続されていてもよい。
第1ないし第8の実施形態においても、定電流回路CC1を電流調整可能な定電流回路CC2に置き換えてもよい。また、制御信号生成回路16を制御信号生成回路45に置き換えてもよい。この場合および第10ないし第13の実施形態において、定電流回路CC2、CC3のうち何れか一方のみを電流調整可能な構成としてもよい。
各実施形態を適宜組み合わせた構成としてもよい。
電流制御回路は、MOSトランジスタにより構成してもよい。この場合、MOSトランジスタのゲート、ソース、ドレインがそれぞれ制御端子、第1主端子、第2主端子に相当する。
各実施形態のICに形成された電流制御回路は定電流制御回路であったが、シャント抵抗を電流検出手段として用いて電流を制御する回路であればよい。
MOSFETM1はチップ外に設けられていてもよい。また、ローサイド接続とされていてもよい。
パッド(電極パッド)とリード電極とは、ワイヤボンディング以外の手段を用いて接続してもよい。
本発明の第1の実施形態を示すICの定電流回路の構成図 チップに形成されたパッドとシャント抵抗のレイアウト図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図 本発明の第6の実施形態を示す図1相当図 本発明の第7の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第8の実施形態を示す図1相当図 本発明の第9の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第10の実施形態を示す図1相当図 本発明の第11の実施形態を示す図1相当図 本発明の第12の実施形態を示す図1相当図 本発明の第13の実施形態を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
11、17、20、23、27、30、32、36、39、42、46、50、53はIC(半導体集積回路装置)、12、18、21、24、28、31、33、37、40、43、47、51、54はチップ(半導体基板)、15、19、22、25、34、41、44、48、52、55は電流制御回路、16、45、49は制御信号生成回路、26、35は抵抗回路(選択回路)、29、38はロジック部(選択回路)、M1はMOSFET(出力トランジスタ)、T7、T7m、T7sはトランジスタ(第1のトランジスタ)、T8、T8m、T8sはトランジスタ(第2のトランジスタ)、T9はトランジスタ(第3のトランジスタ)、T10はトランジスタ(第4のトランジスタ)、CC2は定電流回路(第1の定電流回路)、CC3は定電流回路(第2の定電流回路)、Rmはシャント抵抗(第1の抵抗)、Rs、Rs1、Rs2、Rs3はシャント抵抗(第2の抵抗)、Rt1、Rt2はシャント抵抗(第3の抵抗)、R2、R4、R6、R10、R12、R14はトリミング抵抗、SW1、SW2、SW9、SW10はスイッチ回路(第1のスイッチ回路)、SW3、SW4はスイッチ回路(第2のスイッチ回路)、SW5はスイッチ回路(第1、第2のスイッチ回路)、SW6、SW7はスイッチ回路(第3のスイッチ回路)、SW8はスイッチ回路(第4のスイッチ回路)、Pmはパッド(第1のパッド)、Ps、Ps1、Ps2、Ps3はパッド(第2のパッド)である。

Claims (17)

  1. 半導体基板上に出力トランジスタの出力電流を制御する電流制御回路が形成された半導体集積回路装置において、
    前記半導体基板上に第1および第2のパッドを備え、
    前記電流制御回路は、
    前記第1のパッドと前記出力トランジスタとの間に形成された第1の抵抗と、
    前記第2のパッドと前記出力トランジスタとの間に形成され、前記第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つ第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の両端子の電圧および前記第2の抵抗の両端子の電圧の何れか一方を入力し、入力した電圧に基づいて前記出力トランジスタに対する制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記第1の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第1のスイッチ回路と、
    前記第2の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第2のスイッチ回路とから構成され、
    前記第1および第2のスイッチ回路の何れか一方がオン状態に制御されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記第2のパッドおよび前記第2の抵抗は複数形成されており、
    前記第2のスイッチ回路は、これら複数の第2の抵抗のうち1つの抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記電流制御回路は、
    前記第1のパッドと前記出力トランジスタとの間に形成され、前記第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つ第3の抵抗と、
    この第3の抵抗に直列に形成された第3のスイッチ回路と、
    前記第2の抵抗に直列に形成された第4のスイッチ回路とを備え、
    前記第3および第4のスイッチ回路は、それぞれ独立してオンオフさせることが可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記第1のパッドと前記出力トランジスタとの間には、前記第3の抵抗と前記第3のスイッチ回路との直列回路が複数形成されていることを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記第3および第4のスイッチ回路のそれぞれに対してトリミング抵抗を備え、当該各トリミング抵抗が切断されるとそれぞれ前記第3および第4のスイッチ回路に対してオン指令信号を出力する選択回路を備えていることを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記第3および第4のスイッチ回路の各オンオフ指令状態を保持可能に構成され、その保持しているオンオフ指令状態に応じた指令信号を前記第3および第4のスイッチ回路に対してそれぞれ出力する選択回路を備えていることを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記第1の抵抗の前記出力トランジスタ側の端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路に設けられた前記第1のスイッチ回路と、前記第2の抵抗の前記出力トランジスタ側の端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路に設けられた前記第2のスイッチ回路とは、共通化された1つのスイッチ回路として形成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の半導体集積回路装置。
  8. 半導体基板上に出力トランジスタの出力電流を制御する電流制御回路が形成された半導体集積回路装置において、
    前記半導体基板に第1および第2のパッドを備え、
    前記電流制御回路は、
    前記第1のパッドと前記出力トランジスタとの間に形成され、両端子およびその中間位置から電圧を取り出し可能に構成された第1の抵抗と、
    前記第2のパッドと前記出力トランジスタとの間に形成され、前記第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つ第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の少なくとも一部分に生じる電圧および前記第2の抵抗の両端子の電圧の何れか一方を入力し、入力した電圧に基づいて前記出力トランジスタに対する制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記第1の抵抗の両端子およびその中間位置から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第1のスイッチ回路と、
    前記第2の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第2のスイッチ回路とから構成され、
    前記第1の抵抗の前記第1のパッド側の端子について設けられた前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路の何れか一方がオン状態に制御されるとともに、前記第1の抵抗の前記出力トランジスタ側の端子および前記中間位置について設けられた前記第1のスイッチ回路は、それぞれ独立してオンオフさせることが可能に構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 前記第1の抵抗は、その両端子間の複数の中間位置から電圧を取り出し可能に構成されており、これらの各中間位置に対応してそれぞれ前記第1のスイッチ回路が形成されていることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記第1の抵抗の前記出力トランジスタ側の端子および前記中間位置について設けられた前記第1のスイッチ回路のそれぞれに対してトリミング抵抗を備え、当該各トリミング抵抗が切断されるとそれぞれ対応する前記第1のスイッチ回路に対してオン指令信号を出力する選択回路を備えていることを特徴とする請求項8または9記載の半導体集積回路装置。
  11. 前記第1の抵抗の前記出力トランジスタ側の端子および前記中間位置について設けられた前記第1のスイッチ回路の各オンオフ指令状態を保持可能に構成され、その保持しているオンオフ指令状態に応じた指令信号をそれぞれ対応する第1のスイッチ回路に対して出力する選択回路を備えていることを特徴とする請求項8または9記載の半導体集積回路装置。
  12. 前記半導体基板上に形成された各抵抗は、互いに同一方向を向き且つ並んで形成された部分を有していることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の半導体集積回路装置。
  13. 半導体基板上に出力トランジスタの出力電流を制御する電流制御回路が形成された半導体集積回路装置において、
    前記半導体基板上にパッドを備え、
    前記電流制御回路は、
    前記パッドと前記出力トランジスタとの間に直列に形成された第1の抵抗および当該第1の抵抗よりも高い抵抗値を持つ第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の両端子の電圧および前記第2の抵抗の両端子の電圧の何れか一方を入力し、入力した電圧に基づいて前記出力トランジスタに対する制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記第1の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第1のスイッチ回路と、
    前記第2の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路にそれぞれ形成された第2のスイッチ回路とから構成され、
    前記第1および第2のスイッチ回路の何れか一方がオン状態に制御されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 前記制御信号生成回路は、
    第1主端子(エミッタ/ソース)が前記第1または第2の抵抗のパッド側端子に接続される第1のトランジスタと、
    この第1のトランジスタに対し制御端子(ベース/ゲート)同士が接続され、第1主端子が前記第1または第2の抵抗の出力トランジスタ側端子に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタの第2主端子(コレクタ/ドレイン)と所定の電源線との間に第1、第2主端子間が接続された第3のトランジスタと、
    この第3のトランジスタに対し制御端子同士が接続され、前記出力トランジスタの制御端子と前記電源線との間に第1、第2主端子間が接続された第4のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに電流を流す第1の定電流回路と、
    前記出力トランジスタの制御端子を挟んで前記第4のトランジスタに電流を流す第2の定電流回路とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1ないし13の何れかに記載の半導体集積回路装置。
  15. 前記第1および第2のトランジスタは、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗のそれぞれに対して個別に設けられており、
    前記第1のスイッチ回路は、前記第1の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路に替えて、前記制御信号生成回路内において前記第1の抵抗に対して設けられた前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタとの間および前記第1の抵抗に対して設けられた前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとの間にそれぞれ形成されており、
    前記第2のスイッチ回路は、前記第2の抵抗の両端子から前記制御信号生成回路に至る信号経路に替えて、前記制御信号生成回路内において前記第2の抵抗に対して設けられた前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタとの間および前記第2の抵抗に対して設けられた前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとの間にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項14記載の半導体集積回路装置。
  16. 前記第2の抵抗に対して設けられた前記第1のトランジスタに対する前記第2のトランジスタの電流比は、前記第1の抵抗に対して設けられた前記第1のトランジスタに対する前記第2のトランジスタの電流比よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項15記載の半導体集積回路装置。
  17. 前記第1の定電流回路と前記第2の定電流回路の少なくとも一方の電流値が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項14ないし16の何れかに記載の半導体集積回路装置。
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