JP4975771B2 - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4975771B2
JP4975771B2 JP2009036736A JP2009036736A JP4975771B2 JP 4975771 B2 JP4975771 B2 JP 4975771B2 JP 2009036736 A JP2009036736 A JP 2009036736A JP 2009036736 A JP2009036736 A JP 2009036736A JP 4975771 B2 JP4975771 B2 JP 4975771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat conductor
terminal
contact
urging
contact portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009036736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010192311A (ja
Inventor
遼太 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Electric Co Ltd
Original Assignee
Hirose Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Electric Co Ltd filed Critical Hirose Electric Co Ltd
Priority to JP2009036736A priority Critical patent/JP4975771B2/ja
Publication of JP2010192311A publication Critical patent/JP2010192311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975771B2 publication Critical patent/JP4975771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、平型導体用電気コネクタに関する。
電気コネクタにおいては、端子や該端子と接続される平型導体の端子(対応回路部)の表面に経時的に酸化被膜等の絶縁被膜が形成されたり、端子と対応回路部との間に埃塵が存在したりすることがある。該絶縁被膜や埃塵の存在は、電気的接続状態に不具合を生じさせる要因となる。かかる不具合を回避すべく、電気コネクタ同士あるいは電気コネクタと平型導体との接続時に、接圧をもって接触する端子同士を擦り合わせることによって該絶縁被膜や埃塵を除去する、いわゆるワイピングが行われる電気コネクタもある。
平型導体用電気コネクタとして、特許文献1に開示される電気コネクタが知られている。該電気コネクタは、FFC(平型導体)および後述のスライダーを開口から受け入れる受入空間が形成されたコネクタ本体(ハウジング)が略横U字形状の複数の端子を配列保持することにより形成されている。該端子の可撓な上腕部は、可撓な状態で上記コネクタの受入空間内の上部位置で上記開口に向け延びており、該上腕部の先端には下方へ向けて突出するコンタクト部(接触部)が形成されている。
また、該電気コネクタは、FFCとの接続時に使用されるスライダーを別途有している。該スライダーはL字形状をなし、FFC挿抜方向に延びる水平部には各端子に対応した位置にて上面から下面にわたって連続的に延び該スライダーを覆う金属製の接続用端子が設けられている。該接続用端子の下面にはFFC端子(対応回路部)と接続するための突起部が形成されている。
上記電気コネクタとFFCとの接続においては、まず、FFCをコネクタ本体の受入空間へ挿入し、該受入空間の下面上に配置される。ここで、該FFCの上面と端子のコンタクト部との間の距離Yはスライダーの水平部の高さ寸法Xよりも小さくなっている。次に、スライダーの水平部を受入空間、具体的には、FFCと端子の上腕部との間へ挿入する。上記寸法Xが上記距離Yよりも大きいので、スライダーの水平部は、上腕部とFFCとの間の間隔を広げながら、すなわち、端子の上腕部を上方へ弾性変位させながら進入する。この結果、該上腕部のコンタクト部がスライダーの接続用端子の上面と接圧をもって接触するとともに、該接続用端子の下面の突起部がFFCの上面に配されたFFC端子と接触することにより、端子とFFCとが接続用端子を介して電気的に接続されることとしている。
また、上記特許文献1では、上記受入空間へのスライダーの水平部の挿入中、端子の接触部とスライダーの接続用端子の上面そして該接続用端子の突起部とFFC端子とが水平部の挿入方向で擦れ合う。これによって、上記接触部、FFC端子、接続用端子の上面および突起部において絶縁被膜の除去、いわゆるワイピングが行われることとしている。
特開2001−135379
特許文献1の電気コネクタでは、スライダーには全ての端子にそれぞれ対応する接続用端子が設けられており、端子と接続用端子とを接圧をもって擦り合わせることによりワイピングを行っている。したがって、端子数の増加に比例して、ワイピング時に生ずる摩擦によるスライダーへの抵抗力が大きくなる。これは、該抵抗力に抗してスライダーの挿入時に必要とされる力も大きくなってしまうことを意味する。さりとて、ワイピングの効果が損なわれない範囲で上記抵抗力を小さくすべく端子と接続用端子との接圧が低くなるように設定すると、該端子と接続用端子との接触の信頼性が低下してしまう。
スライダーの挿入のしやすさ、ワイピングの効果そして端子同士の接触の信頼性は、使用環境に応じて調整できるのが好ましい。しかし、特許文献1に記載の電気コネクタでは、端子、接続用端子、FFC端子の対応関係は固定的であるので、そのような調整は困難である。
このような事情を鑑み、本発明は、端子数が増加しても平型導体の挿入のしやすさ、ワイピングの効果そして端子同士の接触の信頼性を得るように調整することが可能な平型導体用電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、金属板の平坦面を維持して作られていて、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の一方の面に形成された対応回路部に接触する接触部が形成された接触腕部を有する複数の端子部材と、該複数の端子部材を配列保持する電気絶縁材製のハウジングと、平型導体の挿入を可能とする開位置と平型導体の一方の面に対する端子部材の接触部の接圧を高める閉位置との間で回動可能な加圧部材とを備えている。
<第一発明>
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明の第一発明では、上記複数の端子部材のうち一部の端子部材は、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を上記接触部へ向けて間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢端子部材として形成されていて、上記複数の端子部材のうち付勢端子部材以外の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されている端子部材を含んでいることを特徴としている。
本発明では、付勢端子部材の間接付勢腕部が平型導体を端子部材の接触部へ向けて付勢して、該接触部が平型導体の対応回路部と接圧をもって接触する。したがって、平型導体を上記電気コネクタに挿入させる際、上記接触部と対応回路部とが十分な接圧をもって擦れ合って、両者に形成されている絶縁被膜や埃塵の除去、すなわちワイピングが行われる。
従来の電気コネクタでは、平型導体を端子部材の接触部に向けて付勢する力(付勢力)が小さいほど平型導体の挿入に要する力(挿入力)が小さくすることができるが、その分、電気コネクタの端子部材と平型導体の対応回路部との接圧が不十分となって電気的接触の信頼性が低下してしまうおそれがある。一方、該付勢力が大きいほど、電気的接触の信頼性を向上させることができるが、その分、平型導体の挿入力が大きくなり、該平型導体を挿入しづらくなる。
本発明では、複数の端子部材のうち一部の端子部材が付勢端子部材として設けられていて、全端子部材の接触部へ向けた付勢力は該付勢端子部材によって賄われている。つまり、付勢力の大きさは付勢端子部材の数により決められる。具体的には、付勢力は、付勢端子部材の数を多くすれば大きくなり、少なくすれば小さくなる。このように、付勢端子部材の数の増減によって付勢力の大きさを調整されるので、ワイピングの効果が損なわれない範囲で該付勢端子部材の数を増減させることによって、平型導体の挿入のしやすさ、ワイピングの効果そして端子部材同士の接触の信頼性を得るように調整することが可能となる。
また、加圧部材と端子部材の接触部との間の距離が平型導体の厚さ寸法よりも小さい場合、該加圧部材と端子部材の接触部との間に平型導体が挿入されると、該平型導体は該平型導体の他方の面から離れる方向(以下、「離反方向」という)へ向けて加圧部材を付勢する。したがって、該加圧部材は該加圧部材と弾性接触する間接付勢腕部を離反方向へ付勢する。本発明では、該被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙が規制端子部材の規制腕部と加圧部材の被規制部との間に形成されているので、該加圧部材によって離反方向へ付勢された上記間接付勢腕部は所定の範囲内で容易に弾性変位する。そして、被規制部が所定位置に達すると、離反方向での該被規制部ひいては加圧部材の所定量以上の変位が規制腕部によって規制される。この結果、該加圧部材は安定して支持される。
第一発明では、付勢端子部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子部材の少なくとも一部の端子部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢端子部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢端子部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢端子部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢端子部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しているようにしてもよい。
このように、付勢端子部材に間接付勢腕部を設けることに加え、平型導体を直接的に付勢する直接付勢腕部を付勢端子および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子の少なくとも一部の端子部材に設けることにより、付勢端子部材の接触部および規制端子部材の接触部に平型導体の対応回路部をより確実に接圧をもって接触させることが可能となる。この結果、ワイピングの効果を良好に確保することができる。
<第二発明>
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明の第二発明では、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢金具部材が設けられており、複数の端子部材のうち一部の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されていることを特徴としている。
第二発明では、端子部材とは別部材として間接付勢腕部を有する付勢金具部材を設け、該付勢金具部材の数を増減させることにより、平型導体への付勢力が調整される。したがって、ワイピングの効果が損なわれない範囲で上記付勢金具部材の数を増減させることにより、平型導体の挿入のしやすさ、ワイピングの効果そして端子部材同士の接触の信頼性を得るように調整することが可能となる。該付勢金具部材は端子部材と同様に金属板の平坦面を維持した形態で作ることができる。
また、第一発明と同様に、加圧部材の被規制部の所定量以上の移動が規制端子部材の規制腕部によって規制されるので、該加圧部材が安定して支持される。
第二発明において、付勢金具部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の部材の少なくとも一部の部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢金具部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢金具部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢金具部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢金具部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しているようにしてもよい。
このように、平型導体を直接的に付勢する直接付勢腕部を付勢金具部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子の少なくとも一部の部材に設けることにより、端子部材の接触部に平型導体の対応回路部をより確実に接圧をもって接触させることが可能となる。この結果、ワイピングの効果を良好に確保することができる。
<第三発明>
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明の第三発明では、端子部材と同列に配置される複数の金具部材が設けられており、上記複数の端子部材のうち一部の端子部材および上記複数の金具部材のうち少なくとも一部の金具部材は、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢部材として形成されており、上記複数の端子部材のうち付勢部材以外の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されている端子部材を含んでいることを特徴としている。
本発明では、端子部材とは別部材である金具部材が設けられ、複数の端子部材のうち一部の端子部材および上記複数の金具部材のうち少なくとも一部の金具部材に間接付勢腕部を設けてられている。間接付勢腕部を有する端子部材および間接付勢腕部を有する金具部材の少なくとも一方の数を増減させることにより、平型導体への付勢力が調整される。したがって、ワイピングの効果が損なわれない範囲で、間接付勢腕部を有する端子部材および間接付勢腕部を有する金具部材の少なくとも一方の数を増減させることにより、平型導体の挿入のし易さ、ワイピングの効果そして端子部材同士の接触の信頼性を得るように調整することが可能となる。
また、第一発明と同様に、加圧部材の被規制部の所定量以上の移動が規制端子部材の規制腕部によって規制されるので、該加圧部材が安定して支持される。
第三発明において、付勢部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子部材の少なくとも一部の端子部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しているようにしてもよい。
このように、平型導体を直接的に付勢する直接付勢腕部を付勢部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子の少なくとも一部の部材に設けることにより、端子部材の接触部に平型導体の対応回路部をより確実に接圧をもって接触させることが可能となる。この結果、ワイピングの効果を良好に確保することができる。
不適切な設計のもとで挿入力が過大になってしまった電気コネクタでは、平型導体の挿入中、ワイピング時に生ずる摩擦による平型導体への抵抗力が大きいので、平型導体の強度が該抵抗力に耐えられずに折れ曲がって破損したり、磨耗が大きくなったりするおそれがある。そこで、本発明の第一発明ないし第三発明は、付勢端子部材の数の増減によって付勢力の大きさひいては平型導体の挿入力の大きさを調整することにより、上述のような平型導体の破損等の回避を可能としている。つまり、本発明の第一発明ないし第三発明は、平型導体の挿入力とワイピングの効果のバランスした設定において特に有用である。
上記第一発明ないし第三発明において、被規制部は、加圧部材の回動中心を含む軸部であることが好ましい。また、軸部は、カム部を有していることが好ましい。
以上のように、本発明では、平型導体を端子部材の接触部へ向けて付勢する間接付勢腕部が設けられた付勢端子部材の数の増減によって付勢力の大きさが調整されるので、端子部材についての設計条件に応じて、ワイピングの効果が損なわれない範囲で該付勢端子部材の数を適宜増減させて、平型導体の挿入のし易さ、ワイピングの効果そして端子同士の接触の信頼性を得るように調整することが可能となる。
また、本発明では、離反方向で加圧部材の被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成する規制腕部が規制端子に設けられているので、加圧部材に押されて付勢端子部材の間接付勢腕部が所定の範囲内で容易に弾性変位することを許容しつつ、被規制部ひいては加圧部材の所定量以上の過度な変位を規制することにより該加圧部材の安定した支持が可能となる。
第一実施形態に係る平型導体用電気コネクタの全体斜視図である。 図1のコネクタの平型導体挿入開始直後における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 図1のコネクタの付勢金具の位置での縦断面図である。 図1のコネクタの平型導体挿入途中における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 図1のコネクタの平型導体挿入途中であって図4よりも挿入が進行している時点における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 図1のコネクタの平型導体挿入完了時における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 図1のコネクタの加圧部材回動途中における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 図1のコネクタの加圧部材が閉位置にある状態での断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 第二実施形態に係るコネクタの平型導体挿入開始直後における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。 第二実施形態に係るコネクタの平型導体挿入途中における断面図であり、(A)は第一規制端子の位置での断面、(B)は第二規制端子の位置での断面、(C)は付勢端子の位置での断面を示している。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る平型導体用電気コネクタの実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る平型導体用電気コネクタ1(以下、単に「コネクタ1」という)の全体斜視図である。該コネクタ1は、略直方体外形をなす合成樹脂製のハウジング10と、該ハウジング10に配列保持される金属製の複数の端子20,30,40と、上記ハウジング10に対して回動可能な加圧部材50と、ハウジング10に保持され該加圧部材50を回動可能に支持する付勢金具60とを備えている。
上記端子20,30,40は、金属板の平坦面を維持して、例えば打抜き加工により作られていて、第一規制端子20、第二規制端子30および付勢端子40の形状が異なる三種の端子から成っている。該端子20,30,40は、互いの板面同士を平行にした姿勢でハウジング10の長手方向で順をなしこれを繰り返して配列されている。第二規制端子30と第一規制端子20および付勢端子40とは、端子配列方向およびコネクタ高さ方向の両方に直角な方向にて互いに逆の方向から圧入により該ハウジング10に取り付けられている。本実施形態では、端子20,30,40は、図1における左方から、第二規制端子30、第一規制端子20、第二規制端子30、付勢端子40の順を繰り返して配列されている。
付勢金具60は、金属板の平坦面を維持して打抜き加工により作られており、図1に示されるように、ハウジング10の両端部にて該付勢金具60の板面が端子20,30,40の板面と平行をなす姿勢で該端子20,30,40の配列に対して両側に同列をなして配置されている。
図2は、コネクタ1の平型導体挿入開始直後における縦断面図であり、(A)は第一規制端子20の位置での断面、(B)は第二規制端子30の位置での断面、(C)は付勢端子40の位置での断面を示している。また、図3は、コネクタ1の付勢金具60の位置での縦断面図である。
図2(A),(B),(C)に示される平型導体Pは、例えば、FPCやFFCであり、端子20,30,40のそれぞれの接触部と対応する対応回路部(図示せず)が下面に形成されている。該平型導体Pの長手方向(左右方向)に延びる両側端縁における右端寄り位置には、該平型導体Pの幅方向(紙面に直角な方向)に突出する耳状の被係止部(図示せず)が形成されている。
ハウジング10は、端子20,30,40および付勢金具60を保持するための保持溝11が端子配列方向(紙面に直角な方向)に等間隔で形成されている。該保持溝11は、紙面に平行な方向に延びたスリット状をなしており、左右方向に貫通している。図2(A),(B),(C)および図3によく見られるように、該保持溝11は、逆L字形状をなしている。また、図2(A),(B),(C)および図3によく見られるように、ハウジング10の左半部における上半部は、端子配列方向で端子配列範囲にわたって各保持溝11に連通するように空間が形成されており、該空間の下半部は、左方から平型導体Pを受け入れるための受入部12をなしている。該空間は上方に開放しており、該空間の上半部は後述の加圧部材50の回動を許容する加圧部材回動空間13を形成している。また、ハウジング10は、端子配列方向の両端部に位置する端壁部内面に、平型導体Pを案内するための誘込斜面15が形成されている。該誘込斜面15は、右方へ向かうにつれて下方へ傾斜する斜面をなしている。
図2(A)に示されているように、第一規制端子20は、保持溝11内の下部で若干上方に向かいながら左方へ延びる可撓な接触腕部21と、保持溝11内の上部で若干下方へ向かいながら左方へ延びる規制腕部22と、上下方向に延び接触腕部21と規制腕部22の右端部(基部)同士を連結する連結部23と、該連結部23の下部から右方へ向けてハウジング外へクランク状に延びる接続部24とを有している。
接触腕部21は、上方に向けて受入部12内へ突出する接触部21Aを左端に有している。規制腕部22は、上記接触腕部21の接触部21Aとほぼ同位置まで延びており、二股に分かれ左方へ開口した横U字形状をなす軸規制部22Aが左端に形成されている。該軸規制部22Aは、上下で平行して左方に延びる上指部22A−1および下指部22A−2を有している。該上指部22A−1および下指部22A−2は、後述する加圧部材50の回動中心である軸部55Aの上下方向における所定量以上の変位(移動)を規制しつつ該所定量より小さい範囲内での変位を許容している。したがって、該上指部22A−1と下指部22A−2との間の距離は上記加圧部材50の軸部55Aの直径よりも大きくなっている。
連結部23は、左半部が上下縁部で保持溝11内に圧入されており、右半部がハウジング10外に位置している。接続部24は、その下縁部がハウジング10の底壁部14の下面よりも若干下方に位置しており、コネクタ1が回路基板(図示せず)上に配置されたときに該回路基板の対応回路部と接触するようになっており、該対応回路部と半田接続可能となっている。第一規制端子20は、ハウジング10の右方から保持溝11内に圧入されて該ハウジング10に取り付けられる。
図2(B)に示されているように、第二規制端子30は、保持溝11内の下部でハウジング10の底壁部14に沿って左右方向に延びる延出部31と、該延出部31の左端に連結されたクランク状の接続部32と、保持溝11内の上部で若干下方へ向かいながら左方へ延びる規制腕部33と、上下方向で上記延出部31と規制腕部33との間に位置して、該規制腕部33の右端から分枝して下方へ延びてから左方へ延びる可撓な接触腕部34と、上下方向に延び延出部31と該規制腕部33の右端部(基部)同士を連結する連結部35とを有している。
接続部32は、その下縁部がハウジング10の下面よりも若干下方に位置しており、コネクタ1が回路基板(図示せず)上に配置されたときに該回路基板の対応回路部と接触して、該対応回路部と半田接続可能となっている。
規制腕部33は、左右方向で第一規制端子20の規制腕部22の軸規制部22Aとほぼ同位置まで延びている。該規制腕部33は、下方へ開口した逆U字形状をなす軸規制部33Aを左端に有している。該軸規制部33Aは、上下方向に延びる脚部33A−1,33A−2を有している。該脚部33A−1と脚部33A−2との間の距離は後述する加圧部材50の軸部55Aの直径とほぼ等しくなっており、該脚部33A−1,33A−2によって、該軸部55Aの左右方向での変位が規制されるようになっている。また、軸規制部33Aの溝底部は上記軸部55Aと所定距離の間隙を保っている。
接触腕部34は、規制腕部33の軸規制部33Aよりも左方へ延びており、上方に向けて突出する接触部34Aを左端に有している。つまり、該接触部34Aは第一規制端子20の接触部21Aよりも左方に位置している。該接触部34Aは、受入部12内に突出しており、図2(A)によく見られるように、その頂部は第一規制端子20の接触部21Aの頂部よりも若干上方に位置している。第二規制端子30は、ハウジング10の左方から保持溝11内に圧入されて該ハウジング10に取り付けられる。
図2(C)に示されているように、付勢端子40は、保持溝11内の下部で若干上方に向かいながら左方へ延びる可撓な接触腕部41と、保持溝11内の上部で若干下方に向かいながら左方へ延びる可撓な間接付勢腕部42と、上下方向での接触腕部41と規制腕部42との中間位置で左方へ向けて延びる可撓な直接付勢腕部43と、上下方向に延び接触腕部41、間接付勢腕部42および直接付勢腕部43のそれぞれの右端部(基部)同士を連結する連結部44と、該連結部44の下部から右方へ向けてハウジング外へクランク状に延びる接続部45とを有している。
接触腕部41は、第一規制端子20の接触腕部21と同じ形状をなしており、左右方向で上記接触腕部21の接触部21Aと同じ位置まで延びている。該接触腕部41は上方に向けて受入部12内へ突出する接触部41Aを左端に有している。該接触部41Aの上方へ向けた突出量は上記接触部21Aの突出量と同じである。
間接付勢腕部42は、該間接付勢腕部42の左端は左右方向にて接触腕部41の接触部41Aとほぼ同位置にある。該間接付勢腕部42は、第一規制端子20の接触腕部21および規制腕部22、第二規制端子30の規制腕部33および接触腕部34、付勢端子40の接触腕部41よりも剛性が低く撓み易くなっている。
直接付勢腕部43は上記間接付勢腕部42と同じくらいに延びており、該直接付勢腕部43の左端は左右方向にて接触腕部41の接触部41Aとほぼ同位置にある。該直接付勢腕部43の左端には下方に若干突出する付勢突部43Aが形成されている。該付勢突部43Aと上記接触部41Aとの間の距離は平型導体Pの厚さ寸法よりも小さくなっている。直接付勢腕部43も、上記間接付勢腕部42と同様に、上記接触腕部21、上記規制腕部22、上記規制腕部33、上記接触腕部34および上記接触腕部41よりも剛性が低く撓み易くなっている。
連結部44および接続部45は、第一規制腕部20の連結部23および接続部24と同じ形状をなしているのでその説明を省略する。該付勢端子40は、ハウジング10の右方から保持溝11内に圧入されて該ハウジング10に取り付けられる。
図3に示されているように、付勢金具60は、保持溝11内の下部で若干上方に向かいながら左方へ延びる係止腕部61と、保持溝11内の上部で若干下方に向かいながら左方へ延びる可撓な間接付勢腕部62と、上下方向に延び係止腕部61および間接付勢腕部62のそれぞれの右端部同士を連結する連結部63と、該連結部63の下部から右方へ向けてハウジング外へクランク状に延びる接続部64とを有している。
係止腕部61は、上方に向けて突出する係止突部61Aを左端に有している。該係止突部61Aは、間接付勢腕部62の左端よりも左方に位置しており、受入部12内に突出している。受入部12内に挿入された平型導体Pの被係止部と係止突部61Aが平型導体挿抜方向(図3における左右方向)で係止し合うことにより、該平型導体Pの抜けが防止されるようになっている。また、本実施形態では、図3によく見られるように、上記係止突部61Aは開位置にある加圧部材50よりも左方に位置しており、平型導体Pが適正位置に挿入されたことを容易に目視確認できるようになっている。
間接付勢腕部62は、付勢端子40の間接付勢腕部42とほぼ同じ形状をなしている。該間接付勢腕部62の左端は左右方向にて上記間接付勢腕部腕部42の左端と同位置にある。該間接付勢腕部62は、上記間接付勢腕部42と同様に、第一規制端子20の接触腕部21および規制腕部22、第二規制端子30の規制腕部33および接触腕部34、付勢端子40の接触腕部41よりも剛性が低く撓み易くなっている。
連結部63および接続部64は、第一規制腕部20の連結部23および接続部24と同じ形状をなしているのでその説明を省略する。付勢金具60は、ハウジング10の右方から保持溝11内に圧入されて該ハウジング10に取り付けられる。
加圧部材50は、図1によく見られるように、ハウジング10の加圧部材回動空間13内から外方へ延出するように設けられていて、端子配列方向で端子20,30,40そして後述する付勢金具60の配列範囲にわたる幅を有している。該加圧部材50は、図2(A),(B),(C)に示されているような上下方向に延びた姿勢の開位置と図8(A),(B),(C)に示されているような左右方向に延びた姿勢の閉位置との間で回動可能となっている。該加圧部材50は、開位置にて受入部12への平型導体Pの挿入を可能とし、閉位置にて平型導体Pを押圧して該平型導体Pと端子20,30,40の接触部21A,34A,41Aとの接圧を高めるようになっている。
図2(A),(B),(C)に示されているように、開位置にある加圧部材50の下面と端子20,30,40の接触腕部21A,34A,41Aのそれぞれとの間に形成される間隙の上下方向での寸法は、平型導体Pの厚さ寸法より狭くなっている。
上記加圧部材50は、ハウジング10の加圧部材回動空間13内に位置する部分に、端子配列方向で端子20,30,40および付勢金具60に対応した位置にて、スリット状の溝部51,52,53,54が形成されている。図2(A),(B),(C)および図3にそれぞれ示されているように、該溝部51は第一規制端子20の軸規制部22Aの進入を、溝部52は軸規制部33Aの進入を、溝部53は間接付勢腕部43の左端部および直接付勢腕部42の左端部の進入を、溝部54は間接付勢腕部62の進入を許容する。
各溝部51,52,53は、図2(A),(B),(C)に示されているように、該加圧部材50の下端部寄り位置に軸部55Aが形成されている。また、溝部54は、図3に示されているように、該加圧部材50の下端部寄り位置であって上記軸部55Aと同軸の軸部55Bが形成されている。該軸部55A,55Bは加圧部材50の回動中心となっている。図2(A),(B),(C)によく見られるように、軸部55Aは断面形状が円形をなしている。これに対し該軸部55Bは、カム部を有した形状をなしている。具体的には、該軸部55Bは、図3に示されているように、断面形状の上半部が四角形、下半部が半円をなした形状をなしている。つまり、該軸部55Bの上面が平坦面をなしカム部を形成している。
本実施形態では、加圧部材50が開位置にあるとき、図3に示されているように、付勢金具60の間接付勢腕部62は、その左端における直状の下縁部で軸部55Bの上面に弾性接触して加圧部材50を下方に付勢した状態で開位置に支持している。該軸部55Bと間接付勢腕部62との接触は、図3の左右方向において該軸部55の上面全体にわたってなされているので、該軸部の断面形状が円形であるような場合と比較して接触面積、換言すれば支持面積が大きい。したがって、付勢金具60の位置における軸部55Bを、本実施形態のように、平坦面をもつカム部の形状とすることにより、開位置にある加圧部材50の支持状態をより安定させることができる。
加圧部材50が開位置にあり平型導体Pの挿入開始直後において、端子配列方向における第一規制端子20の位置では、図2(A)に示されるように、該軸部55Aは第一規制端子20の下指部22A−2に下方から支持されており、該軸部55Aと第一規制端子20の上指部22A−1との間に間隙が形成されている。
また、端子配列方向における第二規制端子30の位置では、図2(B)に示されるように、軸部55Aは第二規制端子30の規制腕部33の脚部33A−1と脚部33B−2との間に位置して該脚部33A−1,33A−2により左右方向での移動が規制されており、該軸部55Aと第二規制端子30における軸規制部33Aの溝底部との間に上下方向に間隙が形成されている。本実施形態では、端子配列方向で軸部55Aを見たときに、該軸部55Aが上記上指部22A−1、下指部22A−2、脚部33A−1および脚部33B−2によって包囲されており、該軸部55Aの端子20,30,40からの抜けが防止されている。
また、端子配列方向における付勢端子40の位置では、図2(C)に示されているように、加圧部材50の軸部55Aは、上下方向で間接付勢腕部42の左端と直接付勢腕部43の左端との間に位置している。該間接付勢腕部42は、左端の下縁で加圧部材50の軸部55Aに上方から弾性接触している。該軸部55Aと直接付勢腕部43の左端との間には上下方向で間隙が形成されている。
加圧部材50においてハウジング10の加圧部材回動空間13外に位置する部分は、操作者が指等で加圧部材50を回動操作するための操作部56として形成されている。
図2(A),(B),(C)および図3に示されるような加圧部材50が開位置にある状態における溝部51,52,53を形成する壁部の左下端部の角部57は、後述するように、該加圧部材50の回動の途中にて平型導体Pを下方へ押圧する部分として機能する。また、加圧部材50の左方側の側面は、閉位置にて平型導体Pを面全体で下方へ押圧する押圧面58として形成されている(図8参照)。軸部55A,55Bの中心から角部57までの距離は該軸部55A,55Bの中心から上記押圧面58までの距離よりも大きくなっている。したがって、加圧部材50の回動中における角部57による平型導体Pに対する押圧力は、閉位置における押圧面58による平型導体Pに対する押圧力はよりも大きい。また、加圧部材50が開位置にある状態における加圧部材の下面の左部には、上記角部57から右方へ向かうにつれて下方へ傾斜する斜面59が形成されている。該斜面59は、挿入される平型導体Pを案内しつつ接触部21A,34A,41Aへ向けて押圧するようになっている。
以下、本実施形態に係るコネクタ1の使用要領について説明する。
まず、図2、図4、図5および図6に基づいてコネクタ1への平型導体Pの挿入について説明する。平型導体Pの挿入開始から完了に至るまで、加圧部材50は、図2、図4、図5および図6に示されるように開位置にある。コネクタ1への平型導体Pの挿入開始直後において、図2(A),(B),(C)に示されているように、平型導体Pはいずれの端子20,30,40にも接触していない。
平型導体Pがコネクタ1の受入部12に向けて左方から挿入されると、該平型導体Pはその先端(図2(A),(B),(C)における右端)がハウジング10の誘込斜面15に案内されながら、加圧部材50の下面と第二規制端子30の接触部34Aの間へ向けて進行する。
さらに平型導体Pの挿入が進行すると、平型導体Pは、図4(A),(B),(C)に示されているように、該加圧部材50の下面の斜面59と接触部34Aとの間に進入する。既述したように、加圧部材50の下面と接触部34Aとの間の距離は平型導体Pの厚み寸法よりも小さい。したがって、平型導体Pは加圧部材50の下面と接触部34Aとの間を押し広げて進入する。具体的には、図2(A),(B)および図4(A),(B)における軸部55Aの位置を比較するとよく判るように、進入した平型導体Pが該平型導体Pの上面で加圧部材50を上方へ押し上げる。
本実施形態では、加圧部材50の軸部55Aと第一規制端子20の軸規制部22の上指部22A−1との間に上下方向で間隙が形成されており、軸部55Aと第二規制端子30の軸規制部33Aとの間にも上下方向で間隙が形成されている。また、軸部55A,55Bに上方から接している付勢端子40の間接付勢腕部42および付勢金具60の間接付勢腕部62は第二規制端子30の接触腕部34よりも剛性が低く撓み易い。したがって、加圧部材50は軸部55A,55Bで上記間接腕部42,62を弾性変位させながら上方へ容易に移動する。該加圧部材50が上方へ移動する結果、図4(C)によく見られるように、加圧部材50の下面は付勢端子40の直接付勢腕部42の付勢突部43Aよりも上方にもたらされる。
弾性変位した上記間接付勢腕部42,62は下方へ向かう反力を生じ、上記軸部55A,55Bひいては加圧部材50を下方へ付勢する。この結果、付勢腕部42,62は、該加圧部材50を介して平型導体Pの上面を接触部34Aへ向けて間接的に付勢する。該付勢腕部42,62からの間接的な付勢力を受けた該平型導体Pの下面に形成された対応回路部はワイピングに十分な接圧をもって接触部34Aに接触する。本実施形態では、該接触部34Aは該対応回路部してもほとんど下方へ弾性変位することがなく、該接触部34Aの頂部が接触部21A,41Aの頂部よりも若干上方に位置した状態が維持される。
上述した平型導体Pの対応回路部と接触部34Aとの接触状態が維持されたまま、さらに平型導体Pを挿入すると、該平型導体Pの上記対応回路部と接触部34Aとが十分な接圧をもって擦れ合い、ワイピング、すなわち該対応回路部や接触部34Aに形成された絶縁被膜や埃塵の除去が良好に行われる。
さらに平型導体Pの挿入が進行すると、該平型導体Pは、図5(A)によく見られるように、端子配列方向における第一規制端子20の位置にて加圧部材50の下面と接触部21Aとの間に進入し、図5(C)によく見られるように、端子配列方向における付勢端子40の位置にて直接付勢腕部43の付勢突部43Aと接触部41Aとの間に進入する。
本実施形態では、既述したように、図4(A),(B),(C)に示されているような平型導体Pの右端部が第二規制端子30の接触部34Aの位置まで進入した状態において、上記接触部21A,41Aの頂部は平型導体Pの対応回路部と接触している接触部34Aの頂部よりも若干下方に位置している。したがって、間接付勢腕部42,62による間接的な付勢力によっては平型導体Pの下面と該接触部21A,41Aとが接触状態にもたらされることはない。後述するように、該平型導体Pの下面と該接触部21A,41Aとは、直接付勢腕部43からの付勢力によって接触状態にもたらされる。
既述したように、付勢端子40において、直接付勢腕部43の付勢突部43Aと接触腕部41の接触部41Aとの間の距離は平型導体Pの厚さ寸法よりも小さい。また、直接付勢腕部43は接触腕部21,41より剛性が低いので、図5(C)に示されるように、上記付勢突部43Aと上記接触部41Aとの間に平型導体Pが進入すると、付勢突部43Aが該平型導体Pの上面によって押し上げられて直接付勢腕部43が弾性変位する。そして、弾性変位した直接付勢腕部43は反力を生じて平型導体Pの上面を直接下方へ付勢する。この結果、平型導体Pはその下面に形成された対応回路部が第一規制端子20の接触部21Aおよび付勢端子40の接触部41Aと接圧をもって接触する。
したがって、この接触状態を維持しつつ、さらに平型導体Pを挿入すると、該平型導体Pの対応回路部と接触部21Aそして接触部41Aとが十分な接圧をもって擦れ合い、ワイピングが良好に行われる。
平型導体Pの挿入がさらに進行すると、図6(A),(B),(C)に示されるように、平型導体Pの右端部が受入部12の奥壁部12Aに当接して、該平型導体Pの挿入が完了する。本実施形態では、既述したように、平型導体Pには該平型導体Pの幅方向に突出した耳状の被係止部が形成されており、該被係止部は、該平型導体Pの挿入中に付勢金具60の係止突部61Aを乗り越え、該平型導体Pの挿入完了時には該係止突部61Aよりも右方に位置している。すなわち、上記係止突部61Aと被係止部とは、平型導体Pの抜出方向にて端部同士が互いに対向する位置関係にもたらされる。したがって、仮に平型導体Pが抜出方向へ移動しても係止突部61Aと被係止部とが上記抜出方向で係止し合うので、該平型導体Pの抜けが良好に防止される。
本実施形態では、第一規制端子20の軸規制部22の上指部22A−1および第二規制端子30の軸規制部33Aによって、軸部55Aの所定量以上の変位は規制されており、この結果、加圧部材50の所定量以上の過度な変位が規制され、該加圧部材50の安定した支持が可能となっている。
次に、図6ないし図8に基づいて、開位置から閉位置への可動部材50の回動操作を説明する。まず、図6(A),(B),(C)に示されているような平型導体Pの挿入が完了した状態にて開位置にある加圧部材50を閉位置に向けて、すなわち該加圧部材50が軸部55Aを中心に反時計回りに回動するように該加圧部材50の操作部56を操作する。
閉位置へ向けて回動した加圧部材50は、図7(A),(B),(C)によく見られるように、回動中において角部57で平型導体Pの上面を押圧する。これによって、第一規制端子20の接触腕部21、第二規制端子30の接触腕部34、付勢端子40の接触腕部41は、平型導体Pの下面に押圧されて最大の変位量をもって下方へ弾性変位する。
さらに加圧部材50が回動すると、該接触腕部21,34,41は上記角部57による押圧から解除されて、その弾性変位量を減ずるように上方へ向けて若干戻る。そして、加圧部材50が閉位置に達すると、図8(A),(B),(C)に示されているように、加圧部材50の押圧面58が平型導体Pの上面に接圧をもって接触し、該加圧部材50の回動操作が完了する。該閉位置において、上記接触腕部21,34,41は平型導体Pの下面に押し下げられて弾性変位するとともに、該接触腕部21,34,41からの反力を規制腕部22,33が支持しており、該接触腕部21,34,41の接触部21A,34A,41Aは平型導体Pの下面に形成された対応回路部とそれぞれ接触している。この結果、該接触部21A,34A,41Aと平型導体Pの対応回路部との電気的接触状態が十分な接圧をもって維持される。
本実施形態では、加圧部材50が開位置にある状態、すなわち平型導体Pの挿入時に付勢端子40の間接付勢腕部42、直接付勢腕部43そして付勢金具の間接付勢腕部62によって平型導体Pに付勢力が付与される。したがって、コネクタ1に設けられている複数の第一規制端子20のうちの一部を付勢端子40に置き換えて付勢端子40の数を増加させると該付勢力も増加し、それとは逆に複数の付勢端子40のうちの一部を第一規制端子20に置き換えて付勢端子40の数を減少させると該付勢力も減少する。つまり、本実施形態によれば、該付勢端子40の数を増減させることにより上記付勢力の大きさを調整できる。したがって、端子についての設計条件に応じて、ワイピングの効果が損なわれない範囲で該付勢端子40の数を適宜増減させて、平型導体Pの挿入のし易さ、ワイピングの効果そして平型導体Pの対応回路部と端子20,30,40の接触部21A,34A,41Aとの接触の信頼性を得るように調整することが可能となる。また、上記付勢力を減少させるためには、上記付勢端子40のうちの一部を第一規制端子20に置き換えずに該付勢端子40のうちの一部の間接付勢腕部42、直接付勢腕部43を除去することとしてもよい。
また、本実施形態では、加圧部材50の軸部55Aが所定位置まで上方へ変位することを許容する間隙を該軸部55Aとの間に形成する軸規制部22A,33Aを規制端子20,30に設けた。したがって、付勢端子40の間接付勢腕部42および付勢金具60の間接付勢腕部62が加圧部材50に押されて所定の範囲内で容易に弾性変位することが許容されつつ、軸部55A,55Bひいては加圧部材50の所定量以上の過度な変位を規制することにより該加圧部材50の安定した支持が可能となっている。また、閉位置にて加圧部材50が接触腕部21,34、41から平型導体Pを介して受ける反力を上記軸規制部22A,22Bが支持するので、該閉位置において平型導体Pの対応回路部と接触腕部21,34、41の接触部21A,34、41Aとの接圧が良好に維持される。
本実施形態では、コネクタに付勢金具を設けることとしたが、該付勢金具は必須の部材ではなく、該コネクタに設けないこととしてもよい。また、本実施形態では、付勢端子および付勢金具によって平型導体Pを下方へ付勢することとしたが、該全ての付勢端子を第一付勢端子に置き換えて、付勢金具のみによって平型導体Pを付勢するようにしてもよい。この場合、第一規制端子、第二規制端子、付勢金具の少なくともいずれかに直接付勢腕部が設けられる。
本実施形態では、加圧部材の軸部は、端子配列方向における端子の位置にて断面形状が円形をなしていたが、これに代えて、該軸部がカム部を有する形状をなしていてもよい。
本実施形態では、第二規制端子の接触部が第一規制端子の接触部および付勢端子の接触部よりもコネクタ挿抜方向で受入部の開口側に位置していたが、該挿抜方向における接触部の位置関係はこれには限られず、例えば、第一規制端子の接触部および付勢端子の接触部が第二規制端子の接触部よりも受入部の開口側に位置していてもよい。この場合、第一規制端子の接触部および付勢端子の接触部のそれぞれの頂部が第二規制端子の接触部の頂部よりも上方に位置していることが好ましい。また、第一規制端子、第二規制端子および付勢端子のそれぞれの接触部がコネクタ挿抜方向で同位置にあってもよい。
<第二実施形態>
本実施形態は、付勢端子が直接付勢腕部を有していない点および開位置にある加圧部材の下面のほとんどが平型導体の挿入方向前方に向かうにつれて下方へ傾斜する斜面として形成されている点で、付勢端子が直接付勢腕部を有しており、また、加圧部材の下面の右部が上記挿抜方向でほぼ平坦面として形成されている第一実施形態と異なる。本実施形態に係るコネクタは、第一実施形態に係るコネクタと基本的な構成は同じであるので、第一実施形態と同一の部分には同一符号を付して説明を省略し、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9は、本実施形態に係るコネクタ1’の平型導体挿入開始直後における縦断面図であり、(A)は第一規制端子20の位置での断面、(B)は第二規制端子30の位置での断面、(C)は付勢端子40’の位置での断面を示している。本実施形態に係る付勢端子40’は、図9(C)に示されるように、第一実施形態における付勢端子40から直接付勢端子43を省略した形状をしている。また、図9(A),(B),(C)に示されているように、開位置にある加圧部材50’は、下面が右方に向かうにつれて下方へ傾斜する大きい斜面として形成されている。
本実施形態では、上記コネクタ1’の受入部12に平型導体Pを左方から挿入すると、まず、第一実施形態と同様に、図10(A),(B),(C)によく見られるように、加圧部材50’と第二規制端子30の接触部34Aとの間に平型導体Pが進入する。該平型導体Pによって加圧部材50’は押し上げられ、間接付勢腕部42’は上方へ弾性変位するとともに下方へ向けて反力、すなわち付勢力を生ずる。そして、加圧部材50’を介して間接付勢腕部42’からの間接的な付勢力を平型導体Pが受ける結果、該平型導体Pの下面の対応回路部と第二規制端子30の接触部34Aとのワイピングが行われる。
上述したように、本実施形態では、開位置にある加圧部材50’は、下面が右方に向かうにつれて下方へ傾斜する大きい斜面として形成されている。該斜面は、加圧部材50’と接触部34Aとの間に平型導体Pが進入して該加圧部材50’が上方に押し上げられた状態において、付勢端子40’の接触部41’Aおよび第一規制端子20の接触部21Aと該加圧部材50’の下面との間の上下方向での距離が平型導体Pの厚さ寸法より小さくなる程度の傾斜および大きさをもって形成されている。
さらに平型導体Pが挿入されると、該平型導体Pは、図10(A),(B),(C)にて実線で示される位置よりも右方へ移動し、加圧部材50’の下面と上記接触部21A,41’Aとの間に進入する。上述したように、加圧部材50’の下面と該21A,41’Aとの間の距離は平型導体Pの厚さ寸法よりも小さいので、加圧部材50’は平型導体Pによってさらに押し上げられて上方へ移動する。このとき、付勢端子40’の間接付勢腕部42’が加圧部材50’の軸部55’に押されて上方へ弾性変位する。加圧部材50’の上方への移動は、軸部55’Aと第一規制端子20の上指部22A−1間の間隙、軸部55’Aと第二規制端子30の軸規制部33Aとの間の間隙によって所定の範囲内で許容される。そして、該間接付勢腕部42’からの反力によって軸部55’Aが下方に付勢され、平型導体Pは加圧部材50’を介して下方へ付勢される。この結果、平型導体Pの下面に形成された対応回路部と上記接触部21A,41’Aとが接圧をもって接触する。
したがって、この接触状態を維持しつつ、さらに平型導体Pを挿入すると、該平型導体Pの対応回路部と接触部21A,41’Aとが十分な接圧をもって擦れ合い、ワイピングが良好に行われる。さらに平型導体Pが挿入されると、図10(A),(B),(C)にて二点鎖線で示されているように該平型導体Pの右端部が受入部12の奥壁部12Aに当接して該平型導体Pの挿入が完了する。なお、図10(A),(B),(C)に示される加圧部材の下面の傾斜角度を小さくするとともに接触部21A,41’Aを接触部34Aよりも上方に位置させることによっても、本実施形態と同様のワイピングの効果が得られる。
本実施形態によっても、第一実施形態と同様に、付勢端子40’の数の増減により、平型導体Pの挿入のし易さ、ワイピングの効果そして平型導体Pの対応回路部と端子20,30,40’の接触部21A,34A,41’Aとの接触の信頼性を得るように調整することが可能である。また、本実施形態よっても、第一実施形態と同様に、規制端子20,30の軸規制部22A,33Aにより加圧部材50の所定量以上の過度な変位を規制することにより該加圧部材50の安定した支持が可能となっている。
1 コネクタ 40,40’ 付勢端子
10 ハウジング 41,41’ 接触腕部
20 第一規制端子 41A,41’A 接触部
21 接触腕部 42,42’ 間接付勢腕部
21A 接触部 43 直接付勢腕部
22 規制腕部 50,50’ 加圧部材
30 第二規制端子 55A,55B,55’A,55’B 軸部
33 規制腕部 60 付勢金具
34 接触腕部 62 間接付勢腕部
34A 接触部

Claims (8)

  1. 金属板の平坦面を維持して作られていて、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の一方の面に形成された対応回路部に接触する接触部が形成された接触腕部を有する複数の端子部材と、該複数の端子部材を配列保持する電気絶縁材製のハウジングと、平型導体の挿入を可能とする開位置と平型導体の一方の面に対する端子部材の接触部の接圧を高める閉位置との間で回動可能な加圧部材とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、上記複数の端子部材のうち一部の端子部材は、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を上記接触部へ向けて間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢端子部材として形成されていて、上記複数の端子部材のうち付勢端子部材以外の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されている端子部材を含んでいることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 付勢端子部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子部材の少なくとも一部の端子部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢端子部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢端子部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢端子部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢端子部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 金属板の平坦面を維持して作られていて、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の一方の面に形成された対応回路部に接触する接触部が形成された接触腕部を有する複数の端子部材と、該複数の端子部材を配列保持する電気絶縁材製のハウジングと、平型導体の挿入を可能とする開位置と平型導体の一方の面に対する端子部材の接触部の接圧を高める閉位置との間で回動可能な加圧部材とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢金具部材が設けられており、上記複数の端子部材のうち一部の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  4. 付勢金具部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の部材の少なくとも一部の部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢金具部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢金具部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢金具部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢金具部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢していることとする請求項3に記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 金属板の平坦面を維持して作られていて、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の一方の面に形成された対応回路部に接触する接触部が形成された接触腕部を有する複数の端子部材と、該複数の端子部材を配列保持する電気絶縁材製のハウジングと、平型導体の挿入を可能とする開位置と平型導体の一方の面に対する端子部材の接触部の接圧を高める閉位置との間で回動可能な加圧部材とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、端子部材と同列に配置される複数の金具部材が設けられており、上記複数の端子部材のうち一部の端子部材および上記複数の金具部材のうち少なくとも一部の金具部材は、平型導体の他方の面側で上記挿抜方向に延び加圧部材が少なくとも開位置にて該加圧部材に弾性接触することにより平型導体挿入中に該加圧部材を介して平型導体の他方の面を間接的に付勢する間接付勢腕部を有する付勢部材として形成されており、上記複数の端子部材のうち付勢部材以外の端子部材は、開位置から閉位置への加圧部材の回動中にて平型導体の他方の面から離れる方向で加圧部材に形成された被規制部が所定位置まで変位することを許容する間隙を該被規制部との間に形成して該被規制部の所定量以上の変位を規制する規制腕部を有する規制端子部材として形成されている端子部材を含んでいることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  6. 付勢部材および規制端子部材のうち少なくとも一方の端子部材の少なくとも一部の端子部材は、平型導体の挿抜方向に延び該平型導体の他方の面に弾性接触して平型導体を接触部へ向けて直接的に付勢する直接付勢腕部をさらに有しており、規制端子部材のうちの少なくとも一部の端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢部材の接触部と異なる位置に配されていて、残りの端子部材は、接触部が上記挿抜方向で付勢部材の接触部と同じ位置に配されており、上記間接付勢腕部は、上記付勢部材の接触部と上記挿抜方向で異なる位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢しており、上記直接付勢腕部は、付勢部材の接触部および該接触部と上記挿抜方向で同じ位置にある規制端子部材の接触部へ向けて平型導体を付勢していることとする請求項5に記載の平型導体用電気コネクタ。
  7. 被規制部は、加圧部材の回動中心を含む軸部であることとする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  8. 軸部は、カム部を有していることとする請求項7に記載の平型導体用電気コネクタ。
JP2009036736A 2009-02-19 2009-02-19 平型導体用電気コネクタ Active JP4975771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036736A JP4975771B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 平型導体用電気コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036736A JP4975771B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 平型導体用電気コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010192311A JP2010192311A (ja) 2010-09-02
JP4975771B2 true JP4975771B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=42818119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009036736A Active JP4975771B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 平型導体用電気コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4975771B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135379A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Nec Gumma Ltd Ffc用コネクタ
JP2003109695A (ja) * 2001-09-26 2003-04-11 Molex Inc Fpc用コネクタ
JP4315331B2 (ja) * 2003-10-17 2009-08-19 株式会社アイペックス 電気コネクタ
JP4938303B2 (ja) * 2005-12-16 2012-05-23 日本圧着端子製造株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010192311A (ja) 2010-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7530831B2 (en) Electrical connector
JP4215265B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ及び平型導体付き電気コネクタ
JP4330084B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP4817466B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
US8454397B2 (en) Anti-wicking terminal and connector
JP5121884B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP2008123946A (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP5227379B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
KR101302844B1 (ko) 커넥터
KR101668914B1 (ko) 평형 도체용 전기 커넥터
JP6463291B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP5108053B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP5876005B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
TWI513116B (zh) Electrical connectors for circuit boards
JP4975771B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP3889627B2 (ja) フレキシブル基板接続用コネクタ
JP5199972B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP2008210695A (ja) コネクタ
JP4775917B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP4318686B2 (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP5377739B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP2011187389A (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP2013149413A (ja) コネクタ
JP2004179094A (ja) 挿入基板の電気コネクタ
JP2009026504A (ja) 平型導体用電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120409

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250