JP4973707B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして水槽内に設置し、回転ドラムを回転駆動することにより回転ドラム内に収容した洗濯物を洗濯するドラム式洗濯機に関するものである。
このようなドラム式洗濯機で、水槽内の洗濯水を循環ポンプで循環させる循環機能を有したものが既に知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1は、循環手段による回転ドラム内への噴射を、回転ドラム前面側から回転ドラム中心側に、ノズルに少しずつ角度を変えて複数形成されている噴射口より噴射し、高容量の被処理物を効率よく洗浄するものである。
特許文献2は、循環ポンプのポンプケーシングは、前記ポンプ羽根車の正逆転に応じて吐出が切り替わる二つの吐出口を有することで、回転ドラムの正逆転に応じて洗い時やすすぎ時の洗濯水の掛ける向きが変わるものである。
特開平10−127978号公報 特開2008−073128号公報
しかし、特許文献1に開示の水循環技術は、ノズルに少しずつ角度を変えて複数形成されている噴射口より棒状のシャワーを噴射するため、各々のシャワーは局所的になり、それをカバーするために角度の異なる複数の噴射口としているが、節水の流れがある昨今のドラム式洗濯機では、少ない水量で循環を行う必要があり、噴射口の数でカバーするには限界がある。
また、特許文献2に開示の水循環技術は、ポンプ羽根車の正逆転に応じて吐出が切り替わる二つの吐出口を有することで、回転ドラムの正逆転に応じて洗い時やすすぎ時の洗濯水の掛ける向きを変え、それぞれの回転ドラムの各回転方向回転時に落下する洗濯物にシャワーを当てて洗濯物の重さを増やし叩き洗いによる洗浄力をあげるものであるが、特に高容量の洗濯物量時には叩き洗いの状態にならず、その効果が得られない。
本発明の主たる目的は、水槽内の洗濯水を循環ポンプにより循環させるのに、循環ポンプからの吐出側経路による洗濯水の回転ドラム内の洗濯物への吐出効率や洗濯物への浸透性を向上させることで洗浄力の高いドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るドラム式洗濯機は、有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして設置する水槽と、前記回転ドラムを回転制御するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより前記回転ドラム内に循環させる水循環系とを備え、前記モータ、前記循環ポンプを駆動して洗濯工程、すすぎ工程の少なくとも1つが行えるドラム式洗濯機において、前記水循環系は、前記水槽の外周壁に設けられ前記循環経路の循環ポンプからの吐出側経路が接続される入水口と、前記水槽の前端壁に設けられ前記入水口と連結されるとともに洗濯水を分岐する導水路と、前記導水路に設けられ洗濯水を前記水槽の前端壁裏面と前記回転ドラムの前端壁表面との間に吐出し所定の周方向範囲で開口する複数の吐出口と、前記複数の吐出口から吐出された洗濯水を前記回転ドラム内に噴射する複数の噴射口とを設け、前記水槽の前端壁裏面は、前記吐出口から吐出した洗濯水が前記水槽の前端壁の裏面に沿って流れ前記回転ドラム内方に向けて前記噴射口から噴射されるようにする案内面を有し、前記入水口、前記吐出口、及び前記噴射口の開口方向は、前記回転ドラムの略回転中心側に向けるとともに、前記回転ドラムの略回転中心からの垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と一方の前記噴射口とを結ぶ線との角度は、前記垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と他方の前記噴射口とを結ぶ線との角度よりも大きくし、前記角度が大きいほうの前記噴射口と前記入水口との距離を、前記角度が小さいほうの前記噴射口と前記入水口との距離よりも短くしたことを特徴としている。
このような構成により、水循環系において、入水口での流水圧力の損失を可能な限り低減でき、且つ吐出口での流水圧力を最大限確保できることにより、少ない水量でも複数の噴射口から高い流水圧の循環水が噴射可能となり、低容量や高容量の洗濯物それぞれにより強力な循環水を噴射することができ、洗濯物への洗濯水の浸透性が高まる為、洗浄効果を高めることが可能となる。
本発明のドラム式洗濯機によれば、少ない水量でも複数の噴射口から高い流水圧の循環水が噴射可能となり、低容量や高容量の洗濯物それぞれにより強力な循環水を噴射することができ、洗濯物への洗濯水の浸透性が高まる為、洗浄効果を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構造を示す断面図 (a)同ドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの断面図(b)同ドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの側面図 (a)同ドラム式洗濯機の水槽の要部斜視図(b)同ドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図 同ドラム式洗濯機の水循環経路の導水路近傍の断面図 同ドラム式洗濯機の洗濯水が噴射されている状態を示す正面図 本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図 本発明の実施の形態3におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図 (a)本発明の実施の形態4におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図(b)同ドラム式洗濯機の導入路のL−L拡大断面図(c)同ドラム式洗濯機の導入路のR−R拡大断面図 (a)本発明の実施の形態5におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図(b)同ドラム式洗濯機の導入路のL1−L1拡大断面図(c)同ドラム式洗濯機の導入路のL2−L2拡大断面図(d)同ドラム式洗濯機の導入路のL3−L3拡大断面図 同ドラム式洗濯機の洗濯水が噴射されている状態を示す正面図
第1の発明は、有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして設置する水槽と、前記回転ドラムを回転制御するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより前記回転ドラム内に循環させる水循環系とを備え、前記モータ、前記循環ポンプを駆動して洗濯工程、すすぎ工程の少なくとも1つが行えるドラム式洗濯機において、前記水循環系は、前記水槽の外周壁に設けられ前記循環経路の循環ポンプからの吐出側経路が接続される入水口と、前記水槽の前端壁に設けられ前記入水口と連結されるとともに洗濯水を分岐する導水路と、前記導水路に設けられ洗濯水を前記水槽の前端壁裏面と前記回転ドラムの前端壁表面との間に吐出し所定の周方向範囲で開口する複数の吐出口と、前記複数の吐出口から吐出された洗濯水を前記回転ドラム内に噴射する複数の噴射口とを設け、前記水槽の前端壁裏面は、前記吐出口から吐出した洗濯水が前記水槽の前端壁の裏面に沿って流れ前記回転ドラム内方に向けて前記噴射口から噴射されるようにする案内面を有し、前記入水口、前記吐出口、及び前記噴射口の開口方向は、前記回転ドラムの略回転中心側に向けるとともに、前記回転ドラムの略回転中心からの垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と一方の前記噴射口とを結ぶ線との角度は、前記垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と他方の前記噴射口とを結ぶ線との角度よりも大きくし、前記角度が大きいほうの前記噴射口と前記入水口との距離を、前記角度が小さいほうの前記噴射口と前記入水口との距離よりも短くしたことにより、水循環系において、入水口での流水圧力の損失を可能な限り低減でき、且つ吐出口での流水圧力を最大限確保できることにより、少ない水量でも複数の噴射口から高い流水圧の循環水が噴射可能となり、低容量や高容量の洗濯物それぞれにより強力な循環水を噴射することができ、洗濯物への洗濯水の浸透性を高まる為、洗浄効果を高めることが可能となる。
また、これにより、洗濯水が略上方向かつ略直線状の拡がりを有した噴射と、その噴射よりも洗濯水が略下方向かつ拡がりを有した扇形状で噴射することが可能となるので、それぞれの吐出口から噴射された洗濯水は異なる流水圧力を有する状態でそれぞれの噴射口から回転ドラム内に噴射されるため、回転ドラムの回転軸に対する噴射角度の異なる噴射、及び噴射幅や拡がり角度の異なる噴射を実現でき、洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
また、一方の噴射口からは回転ドラムの中心軸方向に向かって拡がりが小さく回転ドラムの奥方向に向けた噴射を行うことで、他方の噴射口からの大きな拡がりを有する噴射では濡れにくい回転ドラムの中心付近から奥部分の洗濯物も早期に濡らし、洗濯水の効果を高めるとともに、中心付近から奥部分の洗濯物の体積を洗濯水を染み込ませることで減らし、回転ドラム内で洗濯物が早期に動きやすくなるので、洗濯時に叩き洗いの効果も向上するとともに、洗濯物の体積が減ることによりできた隙間から洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
の発明は、特に、第1の発明の入水口の断面積に対するそれぞれの吐出口の断面積の比率が、二種類以上からなることを特徴とすることにより、吐出口の吐出水圧や単位時間における吐出流量を自在に設定することが可能となり、噴射口からの洗濯水の噴射において回転ドラムの回転軸に対する噴射角度を設定できるとともに、噴射幅や拡がり角度も吐出口の断面形状で自在に調整することが可能となる。
の発明は、特に、第1または第2の発明のいずれかの入水口と二つ以上の吐出口とを分岐する導水路の所定位置における断面積が、二種類以上からなることを特徴とすることにより、入水口で確保できた流水の圧損を導水路においても最小限に抑える一方で、導水路の所定位置における断面積を絞れば、導水路に連結する吐出口の吐出圧力を上げ、噴射口からの洗濯水の噴射において回転ドラムの回転軸に対する噴射角度を大きくする、さらには噴射幅や拡がり角度も少なくするなども実現可能となる。
の発明は、特に、第の発明の入水口と二つ以上の吐出口を分岐する導水路の断面積を、吐出口に近づくにつれて小さくすることを特徴とすることにより、導水路の流水圧を上げる場合は、導水路内に設置する局所的なリブ等を立てるなどにより実現可能とすると同時に、導水路の断面積を吐出口に近づくにつれて小さくすることにより、導水路に連結する吐出口の吐出圧力を上げ、噴射口からの洗濯水の噴射において回転ドラムの回転軸に対する噴射角度を大きくする、さらには噴射幅や拡がり角度も少なくするなども実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構造を示す断面図、図2(a)は、同ドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの断面図、図2(b)は、同ドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの側面図、図3(a)は、同ドラム式洗濯機の水槽の要部斜視図、図3(b)は、同ドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図、図4は、同ドラム式洗濯機の水循環経路の導水路近傍の断面図、図5は、同ドラム式洗濯機の洗濯水が噴射されている状態を示す正面図を示すものである。
本実施の形態1のドラム式洗濯機は、モード設定や制御プログラムに従い、図1に示すモータ6、給水系7、排水系8、乾燥系9を自動制御して少なくとも洗浄工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程を行う機能を有したいわゆるドラム式洗濯乾燥機を構成している。しかし、乾燥系9は省略することができる。また、上記に併せ、洗浄準備工程時、洗浄工程時、すすぎ工程時など必要に応じ、水循環系16にて水槽3内の洗濯水を循環させて洗剤の早期溶け込みや偏りの防止、洗濯やすすぎの機能向上を図る機能も有している。
なお、給水系7は電磁弁の開閉によって実線矢印で示すように適時に給水でき、また給水を利用して洗剤収容部の洗剤を水槽3内に適時に投入できるようになっている。排水系8は排水弁19の開閉によって洗濯工程終了時、すすぎ工程終了時など必要なときに一点鎖線矢印で示すように排水できるようになっている。また、循環系16は水槽3内の洗濯水を循環ポンプ20により吸い込み水槽3内に戻すことを繰り返す。
運転コース等のモードや各種機能の選択は、洗濯機本体2の前面上部に設けられる操作パネル21から入力して行い、制御系22がその入力情報を基に操作パネル21上の表示手段で表示して使用者に知らせるとともに、操作パネル21での入力設定手段により運転開始が設定されると、水槽3内の水位を検知する水位検知手段等からのデータを入力して駆動を開始して、排水弁、給水弁などの動作を制御し、洗濯、脱水、乾燥などの運転を行う。
なお、洗濯機本体2の正面側には洗濯機本体開口2bが設けられ、水槽3の正面側に設けた第2の開口13および回転ドラム4の正面側に設けた第1の開口54を介して回転ドラム4内に洗濯物を出し入れできるように構成している。本体開口2bには、開閉扉5が設けられ、水槽3の開口13をその口縁に装着したシール材14を介し密閉し、また開くことができるようにしている。
なお、回転ドラム4の駆動は、回転ドラム4の90度を超え180度未満の急正弧回転、急逆弧回転を交互に繰り返す正逆弧回転駆動モードと、回転ドラム4の回転によって持ち上げられた洗濯物がその自重が勝る高さから落下する挙動を示す回転速度での前記回転ドラム4の連続回転を正逆交互に繰り返す正逆連続回転駆動モードとを備え、洗濯工程または、洗濯工程およびすすぎ工程において、前記正逆弧回転駆動モードと前記正逆連続回転駆動モードとを、交互に実行するようにしている。
これにより、回転ドラム4の90度を超え180度未満の急速度での弧回転および急激な制動により洗濯物を最大限90度を超えて180度未満まで持ち上げられるし、洗濯物の持ち上げの最終段階の急激な制動により制動状態が生じて洗濯物をその慣性および自重により回転ドラム4内面から剥がしてその自重によって持ち上げ側とは左右反対の側に落すことが確実に達成できるので、洗濯水を含んで十分に膨潤し、かつ緩み、滑りやすい状態にある洗濯物に対して特に高い解し作用を与えられるし、機械力を洗濯物に及ぼすことができるので洗浄性能を高めることができる。
さらに、弧回転駆動の正方向の急正弧回転と逆方向の急逆弧回転とを交互に繰り返すことで正逆弧回転駆動モードとし、これによって、正逆交互の急弧回転駆動によって洗濯物の持ち上げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動において左右交互に入れ換えられるので、洗濯物が絡むことをより防ぎながら解し作用をさらに高められるとともに、機械力を洗濯物に及ぼす回数を増やすことができるので洗浄性能を高めることができる。
また、高い解し作用により、洗濯、すすぎ工程が進行することで生じる洗濯物同士の絡みが抑制できるので、正逆弧回転モードにおける効果的な叩き洗いを持続的に実行して、洗浄効果およびすすぎ効果を高めることができる。
また、正逆弧回転駆動モードのみでは、洗濯物の絡み、捩れ、皺より等が軽減される一方で、洗濯物の上下方向の位置が入れ替わりにくく、回転ドラム4底部の洗濯物は動きにくいため、洗いむらが生じやすいが、正逆連続回転駆動モードを併用することによって、洗濯物の上下方向の位置の入れ替わりを実現することができ、すなわち、正逆連続回転駆動モードにおける洗濯物の絡み、捩れ、皺よりを軽減するとともに、正逆弧回転駆動モードにおける洗濯物に対する機械力付与の不均衡を軽減することで、両モードによって洗濯やすすぎ中の洗濯物に異なった2通りの挙動、具体的には正逆弧回転駆動モードによっては洗濯物の絡み、捩れ、皺よりを軽減しつつしっかりした手もみ洗いの挙動を、正逆連続回転駆動モードによっては洗濯物を大きく連続に動かしむらを軽減しながら洗う、均一で強い汚れに対する効果的な洗い挙動を与えられる。
循環ポンプ20は、図1に示すように台板2aに固定し、水循環経路16の循環ポンプ20からの吐出側経路16bは、水槽3の開口13が位置する洗濯機本体2の前方に向けて延びたものとしている。具体的には、循環ポンプ20は、図2に示すようにインペラ20aを収容した樹脂製のポンプケーシング20bがその開口側で、循環モータ20cのモータケーシング20dの前端にある軸受隔壁20d1に当てがって一体化し、インペラ20aをモータ軸20eに直結したものとしてあり、これを樹脂製の取り付け座35に嵌め付けてある。
図3(a)に示すように、水槽3の前面壁3hの下方部分、略U字状に形成され前方に膨出した膨出部3aが形成され、膨出部3aと外形が略同一形状のカバー55が、図3(b)、図4に示すように内方より、パッキン55aを間に挟んで、ネジの締結等により取り付けられることで、導水路55bを形成している。
図3(a)に示すように、膨出部3aの左下方部(図3(b)では右下方部)、すなわち、すなわち回転ドラム4の回転中心より下方左寄りの位置には、回転ドラム4に対し垂線方向に開口する入水口51が形成され、入水口51の開口を閉じるべく、水循環経路16の吐出側経路16bが接続されている。また、略U字状に形成されたカバー55のそれぞれの上端部分は、パッキン55aを含めたシール構成の無い切欠き部55cが形成され、それによって、膨出部3aとカバー55とで略U字状に分岐して形成された導水路55bのそれぞれの上端部分には、切欠き部55cとこれに対応する水槽3の前端壁3hの裏面との間で周方向域に広がった開口を有する吐出口55dが形成されている。
循環ポンプ20により加圧された洗濯水は、水循環経路16の吐出側経路16bを介して入水口51より導水路55bに流入し、吐出口55dより水槽3の前端壁3hの裏面とこれに対応する回転ドラム4の前端壁4bの表面との間に洗濯水を吐出し、水槽3の前端壁3hの裏面とこれに対応する回転ドラム4の前端壁4bの表面の間で形成する流路52を通じ、さらに水槽3の正面側に設けた第2の開口13を介して回転ドラム4方向に向かう案内面56を経由し、噴射口53より回転ドラム4内に(図4の矢印a方向)噴射するようにしてある。
また入水口51、吐出口55d、及び噴射口53の開口方向は回転ドラムの略回転中心側(図3bの矢印方向)に向いており、且つ1ヶ所の入水口51から2ヶ所の吐出口55dの間は、それぞれ閉塞された導水路55bでつながっていることから、特に、入水口51から距離が遠いほうの吐出口55dにつき、入水口51から吐出口55dまでの洗濯水の流水圧力の低下は、導水路55bの内形状で調整可能な管路抵抗による損失レベルに抑えることができる。
上記の構成により、入水口51から吐出口55dまでの洗濯水の流水圧力の損失を抑えることができる為、少ない水量でも二つの噴射口から高い流水圧の循環水が噴射可能となり、低容量や高容量の洗濯物それぞれにより強力な循環水を噴射することができ、洗濯物への洗濯水の浸透性を高めることができるので、洗浄効果を向上することが可能となる。
また、洗浄開始時の洗濯物が洗浄液を含んでいない状態でかさばっている際に、図5に示す左側の噴射口53近傍が洗濯物によって周方向に塞がれた場合でも、右側の噴射口53から回転ドラム4の第1の開口54付近に向けて噴射を行い、噴射口53近傍の洗濯物を早期に濡らし体積を減らすことで、洗濯物による左側の噴射口53近傍の塞ぎを解消することができる。
また、回転ドラム4内の洗濯物にその多少にかかわらず洗浄液を有効に働かすことができ、また吐出口55dが回転ドラム4内の洗濯物と接触しない位置にあるので、洗濯物が引っ掛かって洗い、すすぎ、乾燥などに必要な挙動を乱したり、あるいは洗濯物を傷めたり、破れたりするようなことを防止することができるし、見栄えのよい外観が損なわれない。洗濯水の噴射効果は、正逆連続回転駆動モードで上下が入れ替わる洗濯物の挙動、正逆弧回転駆動モード時の左右が入れ替わる洗濯物の挙動との組合せでより高められる。
また、吐出口55dの数を増加させたり、吐出口55dに対応する噴射口53の形状を変えることにより、洗濯水の噴射の回転ドラム4の回転軸に対する噴射角度や、噴射の拡がり角度が異なる噴射が実現可能となる。
このようにすれば、一方の噴射口からは回転ドラムの中心軸方向に向かって拡がりが小さく回転ドラムの奥方向に向けた噴射を行うことで、他方の噴射口からの大きな拡がりを有する噴射では濡れにくい回転ドラムの中心付近から奥部分の洗濯物も早期に濡らし、洗濯水の効果を高めるとともに、中心付近から奥部分の洗濯物の体積を洗濯水を染み込ませることで減らし、回転ドラム内で洗濯物が早期に動きやすくなるので、叩き洗いの効果も向上するとともに、洗濯物の体積が減ることによりできた隙間から洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
なお、本実施の形態1では、吐出口55dは左右の2箇所としたが、3箇所以上としても、同等の効果を有することは言うまでも無い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の同ドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図を示すものである。実施の形態1と同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように入水口51は、水槽3もしくは回転ドラム4の中心軸の垂下線に対し角度γの位置に配置し、水槽3もしくは回転ドラム4の中心軸に対し左右2箇所に配置された吐出口55dにおいて、入水口51となす角度をそれぞれ角度αと角度βとする。角度α=角度βが成り立つ場合、入水口51から導水路55bを経由し、吐出口55dから吐出し噴射口53から噴出される洗濯水の二つの噴射は、ほぼ均等の勢いで洗濯物に噴射できる。
これに対し角度α<角度βが成り立つ場合、入水口51から吐出口55dまでに生じる洗濯水の流水圧力の低下は、角度α=角度βが成り立つときより低減化でき、角度α側の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、角度α=角度βが成り立つときより強い流水圧で洗濯物に噴射できる。逆に角度β側の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、角度α=角度βが成り立つときより弱い流水圧で洗濯物に噴射されることになる。
上記の構成により、図5に示すように、正面から見て左側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Aのように略上方向に向け、かつ略直線状の拡がりを有した角度で噴射し、一方、正面から見て右側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Bのように、シャワー形状Aよりも下方向に向け、かつシャワー形状Aよりも拡がりを有した扇形状で噴射することとなる。
すなわち、それぞれの吐出口55dから噴射された洗濯水は、異なる流水圧力を有して左右の噴射口53から第1の開口54を介して回転ドラム4内に噴射されるため、回転ドラム4の回転軸に対する噴射角度の異なる噴射、及び噴射幅や拡がり角度の異なる噴射を実現できる。
さらに本実施の形態では、入水口51は、図6における右側の吐出口55dとの距離が左側の吐出口55dとの距離よりも近い位置に配置しているため、距離が近いほうの右側の吐出口55dの吐出水圧を距離が遠いほうの吐出口55dの吐出水圧よりも単純に高めることができ、入水口51に距離が近いほうの噴射口53からの洗濯水の噴射時において、入水口51に距離が遠いほうの噴射口53の噴射より回転ドラムの回転軸に対する噴射角度を大きくすることや、吐出水圧を高めて噴射の拡がり角度を小さくすることが可能となり、回転ドラム4の背面側(奥側)の洗濯物に対して洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
一方、入水口51に対して距離が遠いほうの噴射口53からの洗濯水の噴射時において、入水口51に距離が近いほうの噴射口53の噴射よりも回転ドラムの回転軸に対する噴射角度を小さくすることや、吐出水圧を低くして噴射の拡がり角度を大きくすることが可能となり、回転ドラム4の正面側(開口側)の洗濯物への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
したがって、図6とは反転位置となる図5に示す左側の噴射口53からは回転ドラム4の中心軸方向に向かって拡がりが小さく回転ドラム4の奥方向に向けた噴射を行うことで、右側の噴射口53からの大きな拡がりを有する噴射では濡れにくい回転ドラム4の中心付近から奥部分の洗濯物も早期に濡らし、洗濯水の効果を高めるとともに、中心付近から奥部分の洗濯物の体積を洗濯水を染み込ませることで減らし、回転ドラム4内で洗濯物が早期に動きやすくなるので、洗濯時に叩き洗いの効果も向上するとともに、洗濯物の体積が減ることによりできた隙間から洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
また、洗浄開始時の洗濯物が洗浄液を含んでいない状態でかさばっている際に、図5に示す左側の噴射口53近傍が洗濯物によって周方向に塞がれた場合でも、右側の噴射口53から回転ドラム4の第1の開口54付近に向けて大きな拡がりを有する噴射を行い、噴射口53近傍の洗濯物を早期に濡らし体積を減らすことで、洗濯物による左側の噴射口53近傍の塞ぎを解消することができる。
さらに入水口の位置を循環ポンプ20の配置側に設定すれば、循環ポンプ20から入水口51へ接続される吐出側経路を最短化する事が可能となり、水循環経路内における流水圧力の損失を可能な限り低減でき、且つ吐出口での流水圧力を最大限確保できることにより、少ない水量でも噴射口53からより流水圧の高い循環水が噴射可能となり、低容量や高容量の洗濯物それぞれにより強力な循環水を噴射することができ、洗濯物への洗濯水の浸透性を高まる為、洗浄効果を高めることが可能となる。
さらに、洗濯水の噴射効果は、正逆連続回転駆動モードで上下が入れ替わる洗濯物の挙動、正逆弧回転駆動モード時の左右が入れ替わる洗濯物の挙動との組合せでより高められる。
なお、本実施の形態において、噴射口53、吐出口55d、入水口51を左右反転させた構成としても同様の効果がえられる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た裏面図を示すものである。実施の形態1または2と同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように入水口51の開口断面積をS51、水槽3の中心軸に対し左右2箇所に配置された吐出口55dにおいて、正面(ここでの正面は図5の正面視をいう)左側の吐出口55dの開口断面積をS55d(L)、正面(ここでの正面は図5の正面視をいう)右側の吐出口55dの開口断面積をS55d(R)、加えて、断面積比S55d(L)
/S51=SL、断面積比S55d(R)/S51=SRとする。
断面積比SL=SR(>1、または≦1)が成り立つ場合、入水口51から導水路55bを経由し、吐出口55dから吐出し噴射口53から噴出される洗濯水の二つの噴射は、ほぼ均等の勢いで洗濯物に噴射できる。
これに対し、断面積比SL<SR、SL<1、かつSR≧1が成り立つ場合、入水口51から正面左側の吐出口55dまでに生じる洗濯水の流水圧力は、断面積比SL=SRが成り立つときより大きくでき、正面左側の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、断面積比SL=SRが成り立つときより強い流水圧で洗濯物に噴射できる。逆に正面右側の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、断面積比SL=SRが成り立つときより弱い流水圧で洗濯物に噴射されることになる。
上記の構成により、図5に示すように、正面から見て左側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Aのように略上方向に向け、かつ略直線状の拡がりを有した角度で噴射し、一方、正面から見て右側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Bのように、シャワー形状Aよりも下方向に向け、かつシャワー形状Aよりも拡がりを有した扇形状で噴射することとなる。
すなわち、それぞれの吐出口55dから噴射された洗濯水は、異なる流水圧力を有して左右の噴射口53から第1の開口54を介して回転ドラム4内に噴射されるため、回転ドラム4の回転軸に対する噴射角度の異なる噴射、及び噴射幅や拡がり角度の異なる噴射を実現できる。
図6とは反転位置となる図5に示す左側の噴射口53からは回転ドラム4の中心軸方向に向かって拡がりが小さく回転ドラム4の奥方向に向けた噴射を行うことで、右側の噴射口53からの大きな拡がりを有する噴射では濡れにくい回転ドラム4の中心付近から奥部分の洗濯物も早期に濡らし、洗濯水の効果を高めるとともに、中心付近から奥部分の洗濯物の体積を洗濯水を染み込ませることで減らし、回転ドラム4内で洗濯物が早期に動きやすくなるので、洗濯時に叩き洗いの効果も向上するとともに、洗濯物の体積が減ることによりできた隙間から洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
また、洗浄開始時の洗濯物が洗浄液を含んでいない状態でかさばっている際に、図5に示す左側の噴射口53近傍が洗濯物によって周方向に塞がれた場合でも、右側の噴射口53から回転ドラム4の第1の開口54付近に向けて大きな拡がりを有する噴射を行い、噴射口53近傍の洗濯物を早期に濡らし体積を減らすことで、洗濯物による左側の噴射口53近傍の塞ぎを解消することができる。
さらに、洗濯水の噴射効果は、正逆連続回転駆動モードで上下が入れ替わる洗濯物の挙動、正逆弧回転駆動モード時の左右が入れ替わる洗濯物の挙動との組合せでより高められる。
なお、本実施の形態において、噴射口53、吐出口55d、入水口51を左右反転させた構成としても同様の効果がえられる。
(実施の形態4)
図8(a)は、本発明の実施の形態4におけるドラム式洗濯機の同ドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た平面図を示すものである。図8(b)は、同ドラム式洗濯機の導入路のL−L拡大断面図を示すものである。図8(c)は、同ドラム式洗濯機の導入路のR−R拡大断面図を示すものである。実施の形態1と同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8(a)に示すように、本実施の形態4では、入水口51と水槽3の中心軸に対し左右2箇所に配置された吐出口55dを、それぞれ閉塞されたほぼ平面状に略U字に広がる導水路55bでつながっている。ここで図8(b)(c)に示すように正面左側(ここでの正面は図5の正面視をいう)の導入路55bの断面積をS55b(L)、正面右側(ここでの正面は図5の正面視をいう)の導入路55bの断面積をS55d(R)とする。
二つの導入路において、断面積S55b(L)=断面積S55d(R)が成り立つ場合、入水口51から導水路55bを経由し、吐出口55dから吐出し噴射口53から噴出される洗濯水の二つの噴射は、ほぼ均等の勢いで洗濯物に噴射できる。
これに対し、断面積S55b(L)<断面積S55d(R)が成り立つ場合、入水口51から正面左側の吐出口55dまでに生じる洗濯水の流水圧力は、断面積S55b(L)=断面積S55d(R)が成り立つときより大きくでき、正面右の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、断面積S55b(L)=断面積S55d(R)が成り立つときより強い流水圧で洗濯物に噴射できる。逆に正面右側の噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、断面積S55b(L)=断面積S55d(R)が成り立つときより弱い流水圧で洗濯物に噴射されることになる。
上記の構成により、図5に示すように、正面から見て左側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Aのように比較的上方向に、かつやや直線状に拡がりを有した角度で噴射し、一方、正面から見て右側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Bのように、シャワー形状Aよりも下方向に、かつ扇形状に拡がりを有した角度で噴射することとなる。
すなわち、それぞれの吐出口55dから噴射された洗濯水は、異なる流水圧力を有して左右の噴射口53から第1の開口54を介して回転ドラム4内に噴射されるため、回転ドラム4の回転軸に対する噴射角度の異なる噴射、及び噴射幅や拡がり角度の異なる噴射を実現できる。
図6とは反転位置となる図5に示す左側の噴射口53からは回転ドラム4の中心軸方向に向かって拡がりが小さく回転ドラム4の奥方向に向けた噴射を行うことで、右側の噴射口53からの大きな拡がりを有する噴射では濡れにくい回転ドラム4の中心付近から奥部分の洗濯物も早期に濡らし、洗濯水の効果を高めるとともに、中心付近から奥部分の洗濯物の体積を洗濯水を染み込ませることで減らし、回転ドラム4内で洗濯物が早期に動きやすくなるので、洗濯時に叩き洗いの効果も向上するとともに、洗濯物の体積が減ることによりできた隙間から洗濯物全体への噴射が可能となり相乗的に洗浄効果を高めることが可能となる。
また、洗浄開始時の洗濯物が洗浄液を含んでいない状態でかさばっている際に、図5に示す左側の噴射口53近傍が洗濯物によって周方向に塞がれた場合でも、右側の噴射口53から回転ドラム4の第1の開口54付近に向けて大きな拡がりを有する噴射を行い、噴射口53近傍の洗濯物を早期に濡らし体積を減らすことで、洗濯物による左側の噴射口53近傍の塞ぎを解消することができる。
さらに、洗濯水の噴射効果は、正逆連続回転駆動モードで上下が入れ替わる洗濯物の挙動、正逆弧回転駆動モード時の左右が入れ替わる洗濯物の挙動との組合せでより高められる。
なお、本実施の形態において、噴射口53、吐出口55d、入水口51を左右反転させた構成としても同様の効果がえられる。
(実施の形態5)
図9(a)は、本発明の実施の形態5におけるドラム式洗濯機の同ドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方より見た平面図を示すものである。図9(b)は、同ドラム式洗濯機の導入路のL1−L1拡大断面図を示すものである。図9(c)は、同ドラム式洗濯機の導入路のL2−L2拡大断面図を示すものである。図9(d)は、同ドラム式洗濯機の導入路のL3−L3拡大断面図を示すものである。実施の形態1と同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図9(a)に示すように、本実施の形態5では、入水口51と水槽3の中心軸に対し、左右2箇所に配置された吐出口55dを、それぞれ閉塞された状態でほぼ平面状(前後の凹凸差を極力小さくし)に略U字に広がる導水路55bでつながっている。ここで図9(b)に示すように正面左側(ここでの正面は図10の正面視をいう)の導入路55bにおいて、入水口51近傍の基本断面部と、図9(c)に示すように水槽3の膨出部3aに設置されたリブ3fにおける断面部と、図9(d)に示すように水槽3の膨出部3aの屈曲部手前で、且つ膨出部3aの溝幅が前述の基本断面部より狭幅の断面部があり、各々の断面における断面積をS55b(L1)、S55b(L2)、S55b(L3)とする。
S55b(L1)>S55b(L2)、S55b(L1)>S55b(L3)が成り立つ場合、入水口51から正面左側の吐出口55dまでに生じる洗濯水の流水圧力は、S55b(L1)の断面積をもつ基本断面部では殆ど変わらないが、リブ3fにおける断面部や膨出部3aの溝幅が基本断面部より狭幅の断面部においては洗濯水の流水圧力が大きくなり、入水口51から正面左側の導水路55bを経由し、吐出口55dから吐出し噴射口53から噴出される洗濯水の噴射は、断面積S55b(L1)=S55b(L2)=S55b(L3)の場合より強まった勢いで洗濯物に噴射できる。
さらに、S55b(L1)>S55b(L2)>S55b(L3)>S55dの断面積、という構成にすれば、正面左側の吐出口55dを経由して噴射口53から噴射される洗濯水はさらに強まった勢いで洗濯物に噴射できる。
図10によれば、シャワー形状A‘のようにシャワーAより若干下方向に、かつ若干拡がりを有した角度で噴射することに対し、上記構成により、正面から見て左側の噴射口53からの洗濯水は、シャワー形状Aのようにシャワー形状A‘に比べて上方向に、かつやや直線状で拡がりを抑えた角度で噴射することができる。すなわち、導水路55bの経路内の断面積を変化させることにより、導水路の流水圧、流水速度、流水流量を自在に変化させることを実現可能とし、その結果噴射口からの洗濯水の噴射において回転ドラムの回転軸に対する噴射角度、噴射幅や拡がり角度も調整することが可能となる。
なお、本実施の形態において、噴射口53、吐出口55d、入水口51を左右反転させた構成としても同様の効果がえられる。
本発明にかかるドラム式洗濯機は、低容量や高容量の洗濯物それぞれに最適な噴射角度や拡がり角度を設けることが可能になり、洗浄効果を高めることが可能となるので、有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして水槽内に設置し、回転ドラムを回転駆動することにより回転ドラム内に収容した洗濯物を洗濯するドラム式洗濯機等として有用である。
2 洗濯機本体
3 水槽
3a 膨出部
3h 前端壁
3f リブ
4 回転ドラム
4b 前端壁
5 開閉扉
6 モータ
7 給水系
8 排水系
9 乾燥系
13 開口
14 シール材
16 水循環系
16b 吐出側経路
19 排水弁
20 循環ポンプ
49 傾斜部
50 端部
51 入水口
52 流路
53 噴射口
54 開口
55 カバー
55a パッキン
55b 導水路
55c 切欠き部
55d 吐出口
56 案内面

Claims (4)

  1. 有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして設置する水槽と、前記回転ドラムを回転制御するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより前記回転ドラム内に循環させる水循環系とを備え、前記モータ、前記循環ポンプを駆動して洗濯工程、すすぎ工程の少なくとも1つが行えるドラム式洗濯機において、前記水循環系は、前記水槽の外周壁に設けられ前記循環経路の循環ポンプからの吐出側経路が接続される入水口と、前記水槽の前端壁に設けられ前記入水口と連結されるとともに洗濯水を分岐する導水路と、前記導水路に設けられ洗濯水を前記水槽の前端壁裏面と前記回転ドラムの前端壁表面との間に吐出し所定の周方向範囲で開口する複数の吐出口と、前記複数の吐出口から吐出された洗濯水を前記回転ドラム内に噴射する複数の噴射口とを設け、前記水槽の前端壁裏面は、前記吐出口から吐出した洗濯水が前記水槽の前端壁の裏面に沿って流れ前記回転ドラム内方に向けて前記噴射口から噴射されるようにする案内面を有し、前記入水口、前記吐出口、及び前記噴射口の開口方向は、前記回転ドラムの略回転中心側に向けるとともに、前記回転ドラムの略回転中心からの垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と一方の前記噴射口とを結ぶ線との角度は、前記垂下線と、前記回転ドラムの略回転中心と他方の前記噴射口とを結ぶ線との角度よりも大きくし、前記角度が大きいほうの前記噴射口と前記入水口との距離を、前記角度が小さいほうの前記噴射口と前記入水口との距離よりも短くしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 入水口の断面積に対するそれぞれの吐出口の断面積の比率が、二種類以上からなることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 入水口と二つ以上の吐出口とを分岐する導水路の所定位置における断面積が、二種類以上からなることを特徴とする請求項1または2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 入水口と二つ以上の吐出口を分岐する導水路の断面積を、吐出口に近づくにつれて小さくすることを特徴とする請求項3記載のドラム式洗濯機。
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