JP4969419B2 - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4969419B2
JP4969419B2 JP2007296040A JP2007296040A JP4969419B2 JP 4969419 B2 JP4969419 B2 JP 4969419B2 JP 2007296040 A JP2007296040 A JP 2007296040A JP 2007296040 A JP2007296040 A JP 2007296040A JP 4969419 B2 JP4969419 B2 JP 4969419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
variable displacement
displacement vane
vane pump
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007296040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009121331A (ja
Inventor
信治 瀬戸
庸子 川添
尚志 吉澤
重明 山室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2007296040A priority Critical patent/JP4969419B2/ja
Publication of JP2009121331A publication Critical patent/JP2009121331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969419B2 publication Critical patent/JP4969419B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

本発明は可変容量型ベーンポンプに関する。
ポンプの1回転あたりの吐出量を駆動軸の回転数から独立して変化させる可変容量型ポンプの1つに可変容量型ベーンポンプがある。このポンプは車両のパワーステアリング装置用のポンプとして利用されることがあり、このポンプによれば、例えば、エンジン回転数に対して比較的多くのポンプの吐出量を必要としないとき(高速走行時等)に、エンジン回転数の増加に応じてポンプの1回転あたりの吐出量を減少させることができる。
この種のベーンポンプとしては、周方向に複数のベーンが設けられたロータと、このロータを内包しポンプボディ内に揺動可能に支持されたカムリングと、ロータ軸心に対するカムリングの偏心量を変化させてポンプの吐出量を変化させるためにカムリングに作用する圧力を調整する制御バルブを備えるものがある。しかしながら、このように制御バルブを用いると、制御バルブへの異物混入によるトラブルを避けるための作動油の厳しい管理が必要であったり、ポンプ製造に用いる部品数が増加してコストが増加したりする。
こうした制御バルブを具備しない可変容量型ベーンポンプとしては、カムリングの一方側にポンプの吐出圧を導きながらその他方側には負荷圧を導き、吐出圧と負加圧の差圧を利用してカムリングの偏心量を変化させ、ポンプの吐出量を変化させているものがある(特許文献1等参照)。
特開2000−104671号公報
ところが、上記の制御バルブを具備しないベーンポンプは、カムリングの一方側に吐出圧が、他方側には負荷圧が直接作用しているので、吐出圧や負荷圧の変動によってポンプの振動が発生し易い構造を有している。
本発明の目的は振動を低減することができる可変容量型ベーンポンプを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、この第1流路に設けられたオリフィスと、前記第2流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、この第2流路に設けられ、前記第2流体圧室の圧力を前記オリフィスの下流側の圧力よりも高くかつ前記オリフィスの上流側の圧力よりも低く保持する圧力調整部と、前記吐出側ポンプ室と前記第1流体圧室とを接続する第3流路とを備える。
また、本発明は上記目的を達成するために、ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、この第1流路に設けられたオリフィスと、前記第1流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、この第2流路に設けられ、前記第1流体圧室の圧力を前記オリフィスの下流側の圧力よりも高くかつ前記オリフィスの上流側の圧力よりも低く保持する圧力調整部と、前記第2流体圧室と前記吐出配管とを接続する第3流路とを備える。
本発明によれば、カムリングの一方側と他方側に作用する圧力の差を低減することができるので、ポンプの振動の発生を抑制することができる。
まず、図1から図8を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの低回転時における正面からの断面図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は図1におけるB−B断面図、図4は図3におけるD−D断面図である。
これらの図が示す可変容量型ベーンポンプは、主に、ポンプボディ1と、ロータ11と、ベーン14と、カムリング15と、吐出配管38を備えている。
ポンプボディ1は、ロータ11、カムリング15、及び圧縮コイルばね17等のポンプ構成要素を内包するもので、フロントボディ10と、リアカバー19(図2等参照)と、アダプタ12を備えている。
フロントボディ10は凹部90を有しており、この凹部90には、ロータ11、ベーン14、カムリング15、アダプタ12、及びプレッシャプレート27(図2参照)等が収容されている。
プレッシャプレート27は、図2に示すように、凹部90内の空間を区画するものであり、凹部90内に嵌め込まれている。また、プレッシャプレート27には、ポンプ室18(後述)で圧縮された作動流体が通過する吐出ポート21(図1参照)が設けられている。凹部90内の空間は、プレッシャプレート27によって、リアカバー19側の空間と、その反対に形成される圧力室26に画定されている。リアカバー19側の空間にはロータ11、ベーン14、カムリング15、及びアダプタ12が収容されており、圧力室26には吐出ポート21を介してポンプ室18(後述)から作動流体が導入されている。
リアカバー19は、フロントボディ10に設けられた凹部90を覆うように、フロントボディ10に対して固定されている。リアカバー19にはタンク(図示せず)と接続された吸入ポート22(図1参照)が設けられており、この吸入ポート22を介してタンクからポンプ室18(後述)に作動流体が供給されている。
アダプタ12は、その内周側にカムリング15を収容するもので、フロントボディ10の凹部90内に嵌合されている。
ロータ11は、シャフト(駆動軸)13によって回転駆動され、ロータ11とカムリング15の間に供給される作動油(作動流体)を吐出配管38に向けて送り出すもので、フロントボディ10の凹部90内に収容されている。また、ロータ11は、その周方向に所定の間隔を介して設けられた複数のスロット29を有している。
スロット29は、ロータ11の外周面からロータ11の径方向内側に向かって穿たれた凹状の部分であり、各スロット29の内部にはベーン14が挿入されている。
ベーン14は、ロータ11とカムリング15の間に複数のポンプ室(ベーン室)18(後述)を形成するもので、ロータ11の径方向(以下、ロータ径方向)に向かって進退可能にスロット29に挿入されている。本実施の形態におけるスロット29内のロータ径方向内側(シャフト13側)には吐出ポート21から吐出された圧油が圧力室26(後述)を介して供給されており、ベーン14をロータ径方向外側に向かって押し出している。これによりベーン14のロータ径方向の外側端部は、カムリング15の内周面と当接しながら移動する。
シャフト13は、原動機等から供給される駆動力をロータ11に伝達するためのもので、ロータ11と接続されている。また、シャフト13は、フロントボディ10に設けられた軸受28、及びリアカバー19に設けられた軸受95によって支持されており、フロントボディ10内を貫通するように配されている。
カムリング15は、ロータ11の回転軸心(シャフト13の軸心)に対して偏心することでポンプの吐出量(ポンプ容積)を変化させるもので、アダプタ12の内部に設けられている。また、カムリング15は、その外周側に設けられた支持ピン16を介してアダプタ12に取り付けられており、支持ピン16によってアダプタ12内で揺動可能に支持されている。本実施の形態のカムリング15は、ロータ11の回転軸心に対するカムリングの偏心量(以下、カムリングの偏心量とする)が増加する方向(本実施の形態では、図1中の左方向)にカムリング15を付勢する付勢機構17によって付勢されている。なお、本実施の形態では、付勢機構17として圧縮コイルばねを利用しているが、シリンダ等を利用してカムリング15を付勢しても良い。
カムリング15とアダプタ12の間の空間には、第1流体圧室40と、第2流体圧室41が形成されている。
第1流体圧室40は、カムリング15の偏心量が増加するとその容積が縮小するものであり、カムリング15の一方側(図1中の左側)に設けられている。第2流体圧室41は、カムリング15の偏心量が増加するとその容積が拡大するものであり、カムリング15の他方側(図1中の右側)に設けられている。第1流体圧室40には貫通孔45(後述)を介して、第2流体圧室41には第1絞り50及び通路82(後述)を介して作動流体が導入されており、各流体圧室40,41に導入された作動流体はカムリング15に圧力を作用させる。本実施の形態では、第1流体圧室40と第2流体圧室41の圧力差によって生じる力が、付勢機構17による付勢力とカムリング15内部の油圧による力の和を上回ると、偏心量が減少する方向にカムリング15が移動する。このようにカムリング15は、ロータ11の回転軸心に対して偏心可能にポンプボディ1内に収容されている。
一方、カムリング15とロータ11の間の空間には、カムリング15の内周面、ロータ11の外周面、及びベーン14によって複数のポンプ室(ベーン室)18が形成されている。各ポンプ室18の容積はロータ11の回転及びカムリング15の偏心量に応じて変化する。これにより、カムリング15とロータ11の間に形成される空間は、ロータ11の回転に伴ってポンプ室18の容積が拡大する領域と、容積が縮小する領域とに大別される。ロータ11の回転に伴って容積が拡大する領域には吸入ポート22が開口しており、この領域に位置するポンプ室18には作動流体が供給されている。一方、容積が縮小する領域には吐出ポート21が開口しており、この領域に位置するポンプ室18からは圧力室26に向かって作動流体が吐出されている。ここでは、ロータ11の回転に伴って容積が拡大する領域に位置するポンプ室18を吸入側ポンプ室85とし、容積が縮小する領域に位置するポンプ室18を吐出側ポンプ室86とする。なお、図1では、吸入側ポンプ室85はカムリング15とロータ11の間に形成される空間の上半分に位置し、吐出側ポンプ室86はその空間の下半分に位置している。
吐出配管38は、ポンプ室18からの作動流体を外部機器に供給するもので、ポンプボディ1から突出している。外部機器としては、例えば、パワーシリンダ等の装置があるが、より具体的には、車両のパワーステアリング装置や、CVT(Continuously Variable Transmission)等が挙げられる。
次に、図1及び図3を用いて、各構成要素同士の接続する流路について説明する。
本実施の形態のベーンポンプは、吐出側ポンプ室86と吐出配管38とを接続する第1流路91と、第2流体圧室41を介して吐出側ポンプ室86と吐出配管38とを接続する第2流路92と、吐出側ポンプ室86と第1流体圧室40とを接続する第3流路93(後の図6参照)を備えている。
第1流路91は、ポンプ室18からの作動流体をメータリングオリフィス23を介して吐出配管38に向けて供給するもので、吐出ポート21と、圧力室26と、メータリングオリフィス23と、通路87によって形成されている。通路87は圧力室26と吐出配管38とを接続する通路であり、通路87と圧力室26の間にはメータリングオリフィス23が設けられている。
第2流路92は、ポンプの吐出圧と負荷圧の中間圧を第2流体圧力室41に導入するもので、吐出ポート21と、圧力室26と、第1絞り50(図1参照)と、第2流体圧室41と、通路82と、第2絞り51と、通路88によって形成されている。
第1絞り50は、プレッシャプレート27に設けられた貫通孔であり、圧力室26からの作動流体が流通するものである。通路82は第2流体圧室41と第2絞り51を接続する通路であり、通路88は第2絞り51と吐出配管38を接続する通路である。第2絞り51は、通路82と通路88の間に設けられている。
また、本実施の形態の通路82には、通路83が接続されている。通路83は第2流体圧室41と第2絞り51の間に位置するように通路82に接続された流路であり、通路83にはプレッシャリリーフバルブ(以下、リリーフバルブ)32(図4参照)が設置されている。
図4に示すように、リリーフバルブ32は、シート部32aと、ボール32bと、リテーナ32cと、ばね32dを備えている。通路83内の圧力がばね32dで定まる設定値以上に達すると、ボール32bとリテーナ32cが一体となってシート部32aを開口する方向(図4中の左方向)に動作し、タンク(図示せず)に接続された通路46と通路83が接続される。このように構成されたリリーフバルブ32によれば、通路82に過剰な圧力がかかっても余分な作動流体を外部に排出することができるので、通路82内の圧力を設定値の範囲内に抑えることができる。
第3流路93は、ポンプ室18からの作動流体を第1流体圧室40に向けて供給するもので、吐出ポート21と、圧力室26と、貫通孔45(図1参照)によって形成されている。貫通孔45は、プレッシャプレート27に設けられた孔であり、圧力室26と第1流体圧室40とを接続している。
次の本実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの回転数と吐出流量の関係図である。
上記のように構成されたベーンポンプにおいて、シャフト13から回転駆動力が入力されると、ベーン14はカムリング15に当接しながら回転し、各ポンプ室18の容積を増減させる。容積が拡大する区間(吸入側ポンプ室85)ではポンプ室18の圧力が低下し、吸入ポート22を介してタンクからの作動流体が吸入される。ポンプ室18に吸入された作動流体は、タンクにも圧力室26にも接続されない区間(吐出側ポンプ室86)において、ポンプ室18の容積の縮小に伴い昇圧される。昇圧された作動流体はポンプ室18の容積の縮小とともに吐出ポート21を介して圧力室26へと導かれる。圧力室26に導かれた作動流体は、第1流路91、第2流路92、及び第3流路93を介して、吐出配管38、第1流体圧室40、及び第2流体圧室41へ供給される。
第1流路91内の作動流体は、圧力室26から吐出圧(P1)で吐出され、オリフィス23で負荷圧(P3)まで減圧された後に吐出配管38に供給される。
また、第3流路93では、圧力室26から吐出圧(P1)で吐出された作動流体が第1流体圧室40に導かれ、カムリング15に対して偏心量が減少する方向に吐出圧(P1)を作用させる。
一方、第2流路92の圧力は、第1絞り50の上流側において吐出圧(P1)に、第2絞り51の下流側において負荷圧(P3)に保持されるが、第1絞り50及び第2絞り51に挟まれた領域(第2流体圧室41、通路82、通路83)においては、第1絞り50及び第2絞り51によって吐出圧P1と負荷圧P3の間の値(以下、中間圧(P2)とする(P1>P2>P3))に保持される。これにより第2流体圧室41には中間圧(P2)の作動流体が導入され、カムリング15に対して偏心量が増大する方向に中間圧(P2)を作用させる。
このように、カムリング15には、第1流体圧室40からの吐出圧(P1)と、第2流体圧室41からの中間圧(P2)と、付勢機構17からの付勢力及びカムリング15内部の油圧による力の和(反力)(f0)が作用するので、カムリング15の偏心量は、吐出圧と中間圧の差圧(P1−P2)による力(F)と反力(f0)の大小関係によって制御されることになる。
ここで、ポンプの回転数が低い固定容量域(図5参照)の場合には、ポンプの吐出量が少ないため、オリフィス23における圧力損失と、第1絞り50及び第2絞り51における圧力損失が小さい。したがって、差圧(P1−P2)による力(F)は反力(f0)を上回ることができず、カムリング15は付勢機構17によって偏心量が最大の位置に保持されてポンプ容量が固定される。これによりポンプの吐出量は、図5に示すように、回転数とともに上昇していく。
しかし、ポンプの回転数が上昇していくと、吐出ポート21から吐出される作動流体の流量が増え、低回転数の場合と比較してメータリングオリフィス23、第1絞り50、及び第2絞り51での圧力損失が増大していく。これにより吐出圧と中間圧の差圧(P1−P2)による力(F)も増大するので、付勢機構17に対抗して偏心量を減少させる方向にカムリング15を揺動させる力が増大する。さらにポンプの回転数が上昇して可変容量域(図5参照)に達すると、差圧(P1−P2)の増大によりカムリング15が偏心量の減少する方向に揺動しはじめ、図5に示すように、1回転あたりの吐出流量が減少していく。
このように、本実施の形態によれば、ポンプの回転数が固定容量域を超えるとそれ以後は回転数が増えても吐出流量を増加させないようにすることができ、シャフト13に与える回転数と吐出流量の関係を図5に示すように制御できる。
特に、本実施の形態では、第1絞り50と第2絞りの間に第2流体圧室41が設けられているので、第2流体圧室41に負荷圧(P3)を導入する場合と比較して、負荷圧(P3)と中間圧(P2)の差分(P2−P3)だけ第2流体圧室41に作用する力を低減することができる。これにより第2流体圧室41で作動流体の急激な流出入が発生することが抑制されるので、第2流体圧室41での急激な圧力変動の発生を抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、第2流体圧室41に負荷圧(P3)を導入する場合と比較して、カムリング15の振動現象を抑制することができるので、ポンプの振動を抑制することができる。
ところで、上記のベーンポンプにおいて、負荷圧(P3)が増加し、負荷圧(P3)による力がリリーフバルブ32のばね32dの力より高くなると、リリーフバルブ32が開弁する。リリーフバルブ32が開弁すると、圧力室26から吐出された作動流体は、リリーフバルブ32を通じてタンクへと戻される。このとき、圧力室26からメータリングオリフィス23、第2絞り51、及びリリーフバルブ32を通じる流路と、第1絞り50、第2流体圧室41、及びリリーフバルブ32を通じる流路とで作動流体がタンクへ戻される。この流れによる第1絞り50での圧力損失は、第2流体圧室41の圧力を減少させるので、第1流体圧室40と第2流体圧室41の圧力差が増大し、カムリング15の偏心を減少させる方向にカムリングが揺動して1回転あたりの吐出流量を減少させることができる。
次に本実施の形態の可変容量型ベーンポンプの効果について、比較例を参照しながら説明する。
本実施の形態のベーンポンプの比較例としては、カムリングに作用する圧力を調整する制御バルブを具備しない可変容量型ベーンポンプであって、カムリングの一方側にポンプの吐出圧を導き、その他方側には負荷圧を導いているものがある(特許文献1等参照)。このベーンポンプは、カムリングに導いた吐出圧と負加圧の差圧を利用して偏心量を変化させることによりポンプの吐出量を変化させている。
しかし、この種のベーンポンプでは、カムリングの一方側に吐出圧を、他方側には負荷圧を直接作用させているので、カムリングに作用している圧力差が大きい。このように圧力差が大きいと、突然の圧力変動(脈圧等)によってカムリングは容易に移動してしまうので、ポンプの振動が発生し易かった。
このような比較例に対して、本実施の形態の可変容量型ベーンポンプは、第2流体圧室41に作動流体を供給する第2流路92に対して、第2流体圧室41の上流側に位置するように設けられた第1絞り50と、第2流体圧室41の下流側に位置するように設けられた第2絞り51を備えている。このように第1絞り50と第2絞り51の間に第2流体圧室41を設けると、第2流体圧室41に導入される作動流体の圧力値が吐出圧と負荷圧の間で保持されるので、カムリングの外周に吐出圧と負荷圧を直接作用させている比較例と比べて、脈圧等の圧力変動による影響を小さくすることができる。これにより、吐出圧と負荷圧が急激に変動した場合にも、比較例と比べてカムリング15が容易に揺動することを抑制することができるので、ポンプの振動の発生を抑制することができる。
なお、上記の説明では、プレッシャプレート27に設けた第1絞り50と、リアカバー19に設けた第2絞り51によって第2流路92を構成したが、第2流体圧室41の圧力を負荷圧(P3)より高くかつ吐出圧(P1)より低い中間圧(P2)に保持する圧力調整部が形成される構成であれば良い。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成の一部を油圧回路で示した図6に示すように、上記の実施の形態を油圧回路で示したものと同様の構成となっていれば良い。
ここでは、第1絞り50の具体的な変形例について、図7及び図8を用いて説明する。図7は本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプに第1絞り50の第1変形例を適用した図、図8は同じく第1絞り50の第2変形例を適用した図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付し説明は省略する(後の図も同様)。
図7に示した第1変形例は、吐出ポート21と第2流体圧室41とを接続する溝47aをプレッシャプレート27に設けたものである。また、図8に示した第2変形例は、吐出側ポンプ室86と第2流体圧室41とを接続する溝48aをカムリング15に設けたものである。これらの変形例のように第1絞り50に相当する流路を形成しても、第2流体圧室41の圧力を中間圧(P2)に保持することができるので、上記と同様の効果を得ることができる。なお、上記のような絞り50や溝47a,48aに代えて、圧力制御弁を用いて圧力調整部を構成しても良い。
また、第3流路92は下記のように形成してもよい。図7及び図8には、第3流路92の代替流路として、吐出ポート21に設けられた溝47b(図7参照)と、カムリング15に設けられた溝48b(図8参照)が設けられている。溝47b,溝48bは、吐出側ポンプ室86と第1流体圧室40とを接続している。このように吐出側ポンプ室86と第1流体圧室40を接続すれば、第3流路92と同等の流路を構成することができる。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの低回転時における正面からの断面図であり、図10はその構成の一部を油圧回路で示した図である。
本実施の形態の可変容量型ベーンポンプは、第1流体圧室40を介して吐出側ポンプ86から吐出配管38に作動流体を供給している点、第2流体圧室41に負荷圧を導入している点において第1の実施の形態と異なっている。
図9に示した可変容量型ベーンポンプは、第1の実施の形態における第2流路92と第3流路93に替えて、第1流体圧室40を介して吐出側ポンプ室86と吐出配管38とを接続する第2流路92Aと、第2流体圧室41と吐出配管38とを接続する第3流路93Aを備えている。
第2流路92Aは、ポンプの吐出圧と負荷圧との中間圧を第1流体圧室40に導入するもので、吐出ポート21と、圧力室26と、第1絞り55と、第1流体圧室40と、第2絞り60と、通路95と、通路87によって形成されている。
第1絞り55は、プレッシャプレート27に設けられた貫通孔であり、圧力室26からの作動流体が流通するものである。第2絞り60は、アダプタ12に設けられた貫通孔であり、第1流体圧室40と通路95とを接続している。通路95は、第2絞り60と通路87を接続するもので、オリフィス23の下流側で通路87と接続されている。
第3流路93Aは、負荷圧の作動流体を第2流体圧室41内に導入するもので、第2流体圧室41と、通路96と、第3絞り56と、通路97によって形成されている。通路96は第2流体圧室41と第3絞り56を接続する通路であり、通路97は第3絞り56と通路87を接続する通路である。第3絞り56は通路96と通路97の間に設けられている。通路96にはリリーフバルブ32が設けられた通路83が接続されており、リリーフバルブ32によって通路96内の圧力が設定範囲内に抑えられている。
このように構成した本実施の形態の可変容量型ベーンポンプによると、第3流路93Aでは、吐出配管38からの作動流体が通路97、第3絞り56、通路96を介して第2流体圧室41に導かれるので、カムリング15に対して偏心量が減少する方向(図10中の左方向)に負荷圧(P3)が作用する。また、第2流路92Aでは、第1絞り55及び第2絞り60に挟まれた領域に位置する第1流体圧室40には中間圧(P2)の作動流体が導かれる。これにより、カムリング15に対して偏心量が増大する方向(図10中の右方向)に中間圧(P2)が作用する。これによりカムリング15には、第1流体圧室40からの中間圧(P2)、第2流体圧室41からの負荷圧(P3)、及び付勢力機構17からの付勢力等の反力(f1)が作用するので、カムリング15の偏心量は、中間圧と負荷圧の差圧(P2−P3)による力(F)と反力(f1)の大小関係によって制御されることになる。
したがって、ポンプの回転数が上昇して、メータリングオリフィス23、第1絞り55、及び第2絞り60での圧力損失が増大すると、中間圧と負荷圧の差圧(P2−P3)による力(F)も増大するので、付勢機構17に対抗して偏心量を減少させる方向にカムリング15を揺動させる力が増大する。これにより、第1の実施の形態同様に、ポンプの回転数が固定容量域を超えるとそれ以後は回転数が増えても吐出流量を増加させないようにすることができる。また、本実施の形態においても、第1流体圧室40に吐出圧(P1)を導入する場合と比較して、第1流体圧室40に作用する力を低減できるので、第1流体圧室40への作動流体の急激な流出入が抑制できる。これによりカムリング15の振動現象を小さくできるので、ポンプの振動を抑制することができる。
なお、本実施の形態においても、図10に示す油圧回路が構成されれば足りるので、第1の実施の形態の第1絞り50と同様に、第1絞り55は、プレッシャプレート27に溝を設けて構成しても良いし、カムリング15に穴または溝を設けて構成する等しても良い。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の可変容量型ベーンポンプは、第2絞り51の流路面積を可変制御する可変制御機構によってポンプの吐出流量を制御している点で第1の実施の形態のものと異なる。
図11は本発明の第3の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図であり、図12及び図13は本発明の第3の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプにおける固定容量域及び可変容量域の変化を示す図である。
この図に示す可変容量型ベーンポンプは、第2絞り51の流路面積を可変制御するソレノイドバルブ70と、ソレノイドバルブ70に通電する電流を制御する制御装置53を備えている。
ソレノイドバルブ70は、コイル、固定鉄心(ともに図示せず)、プランジャ(可動鉄片)71等を有している。プランジャ71は、コイルに電流が流れることで発生する電磁力によって、第2絞り51の流路面積が小さくなる方向(図11中の左方向)に作動する。プランジャ71の作動量は、ソレノイドバルブ70のコイルに通電される電流の大きさによって制御されている。
制御装置53は、外部(センサ等)からの入力信号に基づいてソレノイドバルブ70への通電量(指令電流量)を算出し、その算出した量の電流をソレノイドバルブ70に通電する。例えば、外部機器(吐出配管38の接続先)がパワーステアリング装置である場合に利用するセンサとしては、図11に示すように、蛇角を送信する蛇角センサ72や、車速を送信する車速センサ73がある。この場合には、蛇角及び車速センサ72,73からの入力信号に基づいて制御装置53で適切な流路面積(開口量)を算出し、その流路面積に対応する電流をソレノイドバルブ70に通電する構成にすれば良い。このように構成すれば、例えば、高速走行時にベーンポンプの吐出流量を減らす等、エンジン回転数と吐出流量とを独立させた制御が可能になるので、ベーンポンプから必要最小限の流量のみを吐出することができ、エネルギー効率を向上させることができる。なお、制御の態様に応じて、油圧センサや油温センサ等の他のセンサからの入力信号を利用しても良い。
ソレノイドバルブ70によって第2絞り51の流路面積を変更すると、第2流路92を通過する作動流体の流量が変化するため、第1絞り50の前後における圧力差(P1−P2)を変化させることができる。例えば、流路面積が小さくなる方向にプランジャ71が移動すると、第2流路92を通過する作動流体の流路が相対的に減少し、第1絞り50の前後の圧力差が相対的に小さくなる。これは、第1流体圧室40と第2流体圧室41の圧力差(P1−P2)が相対的に小さくなることを意味するので、付勢機構17に対抗して偏心量を減少させる方向にカムリング15を揺動させる力が相対的に小さくなる。したがって、ソレノイドバルブ70によって第2絞り51の流路面積を小さくすると、図12に示すように、ポンプの固定容量域を相対的に広げることができる。また、ある回転数でみれば、その回転数における吐出流量を増大することができる。なお、第2絞り51の流路面積を大きくすると、上記と反対の作用により、ポンプの固定容量域を相対的に小さくすることができる(図13参照)。
また、上記のように構成した本実施の形態では、吐出側ポンプ室86から吐出配管38(負荷側)に流れる流路として、第1流路91と第2流路92の2つの流路を有しているため、第2流路92の作動流体の流量が、第1流路91の流量より少なくなる。したがって、上記のように第2絞り51に流路面積の可変制御機構を設けた場合には、オリフィス23に可変制御機構を設けた場合と比較して、流路面積制御に要する力を低減することができる。これによりオリフィス23にソレノイドバルブを設けた場合と比較して、ソレノイドバルブ70に作用させる電流量を低減することができ、流路面積制御におけるエネルギー効率を向上させることができる。また、流路面積制御に要する力が減少することにより、小型のソレノイドバルブで対応することができるので、ベーンポンプを小型化することができる。さらに、ソレノイドバルブ70に作用させることができる駆動力に上限がある場合には、オリフィス23にソレノイドバルブを設けた場合よりも制御流量幅を大きくすることができる。
ところで、ソレノイドバルブを駆動するために必要な電気量の違いはあるが、第1絞り50やメータリングオリフィス23の流路面積を可変制御する可変制御機構を設けても、吐出流量が変化するポンプを構成することができる。
例えば、第1絞り50の流路面積を可変にした場合において、指令電流量が大きくなるにつれて第1絞り50の流路面積を大きくする構成としたときには、第1絞り50の面積が大きくなると第1流体圧室40と第2流体圧室41の圧力差が相対的に小さくなる。これによりカムリング15を偏心させる力(F)が相対的に小さくなるので、上記と同様に固定容量域を相対的に広げることができる。また、ある回転数で第1絞り50の流路面積を増大するように制御すれば、その回転数における吐出流量を増大させることができる。
また、メータリングオリフィス23の流路面積を可変にした場合において、指令電流量が大きくなるにつれてオリフィス23の流路面積を大きくする構成としたときも、オリフィス23の流路面積が大きくなると第1流体圧室40と第2流体圧室41の圧力差が小さくなるので、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記では、流路面積の可変制御機構としてソレノイドバルブを例に挙げて説明したが、これ以外にも、可変絞りや流量調節弁等、流量を調整できる機構を適宜利用しても良い。
また、上記の構成では、制御装置53やソレノイドバルブ70に故障などに異常が発生し、ソレノイドバルブ70を制御したいにも拘わらず通電できない状態が発生した場合を考慮して、下記のようにソレノイドバルブ70を構成することが好ましい。
例えば、ソレノイドバルブ70への通電量の増加に応じて第2絞り51の流路面積が小さくなるように制御しているときには、ソレノイドバルブ70への通電が不可能になった場合に流路面積が拡大する方向に動作する。したがって、異常が起こってもベーンポンプの最低限の機能が担保されるように、非通電状態のとき、第2絞り51の流路面積が外部機器(ベーンポンプの作動流体供給先)の設計仕様が許容する最大値に達するようにソレノイドバルブ70を設けると良い。このようにソレノイドバルブ70を構成すると、異常が起きたときには正常な状態よりもポンプの吐出流量が減少することになるが、可変容量型ベーンポンプの最低限の機能を担保することができる。
また、上記と反対に、ソレノイドバルブ70への通電量の増加に応じて第2絞り51の流路面積が大きくなるように制御しているときには、非通電状態のとき、第2絞り51の流路面積が外部機器の設計仕様が許容する最小値に達するようにソレノイドバルブ70を設けると良い。このようにソレノイドバルブ70を構成すると、異常が起きたときには正常な状態よりもポンプの吐出流量が増加することになるが、可変容量型ベーンポンプの最低限の機能を担保することができる。
なお、ここでは第2絞り51の流路面積を制御するソレノイドバルブ70を例に挙げて説明したが、オリフィス23や第1絞り50の流路面積を制御する場合にも上記の構成は適用することができる。
ところで、上記の構成をさら拡張して、制御装置53やソレノイドバルブ70に故障などに異常が発生し、ソレノイドバルブ70を制御したいにも拘わらず常に通電してしまう状態が発生した場合を考慮して、下記のようにソレノイドバルブ70を構成することが好ましい。この場合を第4の実施の形態として、図14を用いて説明する。
図14は本発明の第4の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図である。
この図に示す可変容量型ベーンポンプは緊急制御装置80を備えている点で第3の実施の形態のものと異なる。緊急制御装置80は、ソレノイドバルブ70への通電量または制御装置53の異常を検知したとき、ソレノイドバルブ70への通電を強制的に遮断するものであり、ソレノイドバルブ70及び制御装置53と接続されている。制御装置53からは、制御装置53から緊急制御装置80には、制御装置53の稼働状態を検知できる信号(状態検知信号81(例えば、ソレノイドバルブ70への指令内容(通電量)等))が入力されている。また、ソレノイドバルブ70から緊急制御装置80には、ソレノイドバルブ70の状態検知信号82(例えば、ソレノイドバルブ70の作動量等)が入力されている。
このように構成した本実施の形態において、緊急制御装置80は、制御装置53及びソレノイドバルブ70からの状態検知信号80a,80bに基づいて、制御装置53及びソレノイドバルブ70の稼働状態に異常な点がないかを判定する。緊急制御装置80は、状態検知信号80a,80bから判断できる各装置の稼働状態に矛盾を発見する等して制御装置53又はソレノイドバルブ70に異常があると検出した場合には、ソレノイドバルブ70への通電を遮断する信号(電流遮断信号80c)をソレノイドバルブ70に出力する。この電流遮断信号80cによりソレノイドバルブ70は非通電状態になるので、第2絞り51の流路面積は第3の実施の形態で設定した最大値(又は最小値)に保持される。このように本実施の形態によれば、ソレノイドバルブ70に常に電流が供給される事態に陥った場合にもソレノイドバルブ70を制御できるので、ベーンポンプの機能を最低限担保することができる。
なお、上記では、ソレノイドバルブ70の通電状態に基づいて電流を遮断する制御について説明したが、これ以外の要因に基づいて強制的にソレノイドバルブ70への通電を遮断するように構成しても良い。また、上記の第2絞り51だけでなく、第1絞り50やオリフィス23の可変制御機構への通電を強制遮断する場合に緊急制御装置80を利用しても良い。
また、上記の第3及び第4の実施の形態において、どの絞りの流路面積を可変にするか、又は電流の増加に応じて流路面積を大きくするか小さくするかは、設計仕様に応じて変更すれば良い。
さらに、上記の第3及び第4の実施の形態の説明では、第1の実施の形態で説明したベーンポンプにソレノイドバルブ70等を適用した場合について触れたが、第2の実施の形態に係るベーンポンプにも利用可能である。すなわち、第2の実施の形態に係るベーンポンプにおける第1絞り55、第2絞り60、及びオリフィス23に上記のソレノイドバルブ70を適用しても、上記と同様の効果を発揮することができる。
次に本発明の第5の実施の形態について説明する。
図15は本発明の第5の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図である。
本実施の形態の可変容量型ベーンポンプは、第3の実施の形態のベーンポンプをCVTに適用したものである。CVTは、径の変更が可能な1次プーリ及び2次プーリと、この1次プーリと2次プーリに掛け回されたベルト等から構成されている。CVTでは油圧力によりプーリ径を変化させ、エンジン回転側と車軸回転側の回転比を変化させているため、この油圧力の供給源として本実施の形態の可変容量型ベーンポンプを利用することができる。
この図に示す可変容量型ベーンポンプの制御装置53Aは、選択レンジセンサ75、スロットル開度センサ76、車速センサ77と接続されている。制御装置53Aは、選択レンジセンサ75、スロットル開度センサ76、車速センサ77からの入力信号に基づいて走行状態に適した流路面積(開口量)を算出し、その流路面積に対応する電流をソレノイドバルブ70に通電するように構成されている。
このように可変容量型ベーンポンプを構成すれば、エンジン回転数と独立してCVTの要求に応じた流量の圧油を送ることができるので、エネルギー効率を向上させることができる。なお、この場合も、制御の態様に応じて、油圧センサや油温センサ等の他のセンサからの入力信号を利用しても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの低回転時における正面からの断面図。 図1におけるA−A断面図。 図1におけるB−B断面図。 図3におけるD−D断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの回転数と吐出流量の関係図。 本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成の一部を油圧回路で示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプに第1絞り50の第1変形例を適用した図。 本発明の第1の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプに第1絞り50の第2変形例を適用した図。 本発明の第2の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの低回転時における正面からの断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成の一部を油圧回路で示す図。 本発明の第3の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図。 本発明の第3の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプにおける固定容量域及び可変容量域の変化を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプにおける固定容量域及び可変容量域の変化を示す図。 本発明の第4の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図。 本発明の第5の実施の形態に係る可変容量型ベーンポンプの構成図。
符号の説明
1 ポンプボディ
11 ロータ
13 シャフト
14 ベーン
15 カムリング
17 圧縮コイルばね(付勢機構)
18 ポンプ室
21 吐出ポート
22 吸入ポート
23 メータリングオリフィス
29 スロット
32 リリーフバルブ
38 吐出配管
40 第1流体圧室
41 第2流体圧室
50 第1絞り
51 第2絞り
53 制御装置
55 第1絞り
60 第2絞り
70 ソレノイドバルブ
80 緊急制御装置
85 吸入側ポンプ室
86 吐出側ポンプ室
90 凹部
91 第1流路
92 第2流路
93 第3流路
95 軸受

Claims (28)

  1. ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、
    このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、
    前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、
    前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、
    この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、
    前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、
    この第1流路に設けられたオリフィスと、
    前記第2流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、
    前記第2流体圧室の上流側に位置するように前記第2流路に設けられた第1絞りと、
    前記第2流体圧室の下流側に位置するように前記第2流路に設けられた第2絞りと、
    前記吐出側ポンプ室と前記第1流体圧室とを接続する第3流路とを備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  2. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第2絞りの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  3. 請求項2記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記可変制御機構はソレノイドバルブであることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  4. 請求項3記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブは、非通電状態のとき、前記第2絞りの流路面積が最小となるように設けられていることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  5. 請求項3記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブは、非通電状態のとき、前記第2絞りの流路面積が最大となるように設けられていることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  6. 請求項3記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    外部からの入力信号に基づいて前記ソレノイドバルブへの通電量を算出し、その算出した量の電流を前記ソレノイドバルブに通電する制御装置をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  7. 請求項6記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブへの通電量または前記制御装置の異常を検知したとき、前記第2絞りの流路面積を最小にする緊急制御装置をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  8. 請求項6記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブへの通電量または前記制御装置の異常を検知したとき、前記第2絞りの流路面積を最大にする緊急制御装置とをさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  9. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記オリフィスの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  10. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第1絞りの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  11. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第2流体圧室と前記第2絞りの間に位置するように前記第2流路に設けられ、通路内の圧力が設定値以上に達したときに作動流体を外部に排出するプレッシャリリーフバルブをさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  12. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記外部機器はCVTであることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  13. 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記外部機器はパワーステアリング装置であることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  14. ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、
    このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、
    前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、
    前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、
    この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、
    前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、
    この第1流路に設けられたオリフィスと、
    前記第1流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、
    この第2流路の前記第1流体圧室の上流側に設けられた第1絞りと、
    前記第2流路の前記第1流体圧室の下流側に設けられた第2絞りと、
    前記第2流体圧室と前記吐出配管とを接続する第3流路とを備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  15. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第2絞りの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  16. 請求項15記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記可変制御機構はソレノイドバルブであることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  17. 請求項16記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブは、非通電状態のとき、前記第2絞りの流路面積が最小となるように設けられていることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  18. 請求項16記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブは、非通電状態のとき、前記第2絞りの流路面積が最大となるように設けられていることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  19. 請求項16記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    外部からの入力信号に基づいて前記ソレノイドバルブへの通電量を算出し、その算出した量の電流を前記ソレノイドバルブに通電する制御装置をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  20. 請求項19記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブへの通電量または前記制御装置の異常を検知したとき、前記第2絞りの流路面積を最小にする緊急制御装置をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  21. 請求項19記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ソレノイドバルブへの通電量または前記制御装置の異常を検知したとき、前記第2絞りの流路面積を最大にする緊急制御装置とをさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  22. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記オリフィスの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  23. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第1絞りの流路面積を可変制御する可変制御機構をさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  24. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記第3流路に設けられた第3絞りと、
    前記第2流体圧室と前記第3絞りの間に位置するように前記第3流路に設けられ、通路内の圧力が設定値以上に達したときに作動流体を外部に排出するプレッシャリリーフバルブをさらに備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。

  25. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記外部機器はCVTであることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  26. 請求項14記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記外部機器はパワーステアリング装置であることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  27. ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、
    このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、
    前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、
    前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、
    この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、
    前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、
    この第1流路に設けられたオリフィスと、
    前記第2流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、
    この第2流路に設けられ、前記第2流体圧室の圧力を前記オリフィスの下流側の圧力よりも高くかつ前記オリフィスの上流側の圧力よりも低く保持する圧力調整部と、
    前記吐出側ポンプ室と前記第1流体圧室とを接続する第3流路とを備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  28. ポンプボディ内に設けられ回転駆動されるロータと、
    このロータの周方向にロータ径方向に向かって進退可能に設けられた複数のベーンと、
    前記ロータの回転軸心に対して偏心可能に前記ポンプボディ内に設けられ、前記ロータを内包して前記ロータ及び前記複数のベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    このカムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると縮小する第1流体圧室と、
    前記カムリングと前記ポンプボディの間に形成され、前記カムリングの偏心量が増加すると拡大する第2流体圧室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って拡大し作動流体を吸入する吸入側ポンプ室と、
    前記複数のポンプ室に含まれるポンプ室であって、前記ロータの回転に伴って縮小し作動流体を吐出する吐出側ポンプ室と、
    この吐出側ポンプ室からの作動流体を外部機器に供給する吐出配管と、
    前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第1流路と、
    この第1流路に設けられたオリフィスと、
    前記第1流体圧室を介して前記吐出側ポンプ室と前記吐出配管とを接続する第2流路と、
    この第2流路に設けられ、前記第1流体圧室の圧力を前記オリフィスの下流側の圧力よりも高くかつ前記オリフィスの上流側の圧力よりも低く保持する圧力調整部と、
    前記第2流体圧室と前記吐出配管とを接続する第3流路とを備えることを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
JP2007296040A 2007-11-14 2007-11-14 可変容量型ベーンポンプ Expired - Fee Related JP4969419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007296040A JP4969419B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 可変容量型ベーンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007296040A JP4969419B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 可変容量型ベーンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009121331A JP2009121331A (ja) 2009-06-04
JP4969419B2 true JP4969419B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40813751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007296040A Expired - Fee Related JP4969419B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 可変容量型ベーンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4969419B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5385880B2 (ja) * 2010-09-22 2014-01-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用可変容量型ポンプの制御装置
JP6152759B2 (ja) * 2013-09-17 2017-06-28 株式会社ジェイテクト オイルポンプ
JP5983687B2 (ja) * 2014-07-31 2016-09-06 ダイキン工業株式会社 可変ベーンポンプ
JP6947627B2 (ja) * 2017-12-26 2021-10-13 株式会社アイシン ポンプシステム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3776601B2 (ja) * 1998-09-28 2006-05-17 カヤバ工業株式会社 可変容量型ベーンポンプ
JP4202494B2 (ja) * 1998-12-08 2008-12-24 株式会社ショーワ 可変容量型ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009121331A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3861638B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP5443428B2 (ja) ベーンポンプ
EP2110555B1 (en) Variable displacement vane pump
JP5116546B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2005042675A (ja) 可変容量形ポンプ
US20090047147A1 (en) Variable displacement vane pump
JP4969419B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP6075866B2 (ja) ポンプ制御装置
JP2009036137A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
US20130034460A1 (en) Variable Displacement Vane Pump
JP5735628B2 (ja) ベルト式無段変速機およびそれを備えた車両
JP4527597B2 (ja) ベーンポンプ
JP5121745B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP4960815B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP2004218529A (ja) 可変容量型ベーンポンプと、それを用いたパワーステアリング装置
JP4009455B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2017020562A (ja) リリーフバルブ
JP2016211523A (ja) ポンプ装置
JP5104655B2 (ja) 可変容量型回転式ポンプ
JP3736975B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
KR100340672B1 (ko) 파워스티어링장치
JP6001979B2 (ja) 可変容量型ポンプ
JP4052968B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置
JP2006275063A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2004218527A (ja) 可変容量型ベーンポンプと、それを用いたパワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100115

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4969419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees