JP4968535B2 - ロータ組付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ及びステータを有する回転電機を格納し、所定の接合対象部材と接合する開口面を有する装置ケースにステータが収納された状態でロータを組付けるためのロータ組付け装置に関する。
一般的に、ロータ及びステータを有する回転電機の組み立ては、回転電機のケースにロータ及びステータを順次、組付ける方法が用いられている。このような方法では、ロータ若しくはステータに備えられる永久磁石の磁力により、ロータ及びステータが互いに吸引して接触する可能性がある。そして、ロータとステータとが接触すると、その接触に起因してロータ及びステータが損傷する虞がある。そのため、これまでにロータ及びステータの接触を抑制する回転電機の組立て方法が開発されてきた。
このような組立て方法の一つとして、特許文献1に記載の電動機の組立て方法がある。この電動機の組立て方法は、永久磁石を備えたロータをハウジングに挿入した後、当該ロータが有するロータ軸の軸方向両端部を保持しつつ、ステータコアの挿入時にハウジングの内周と略同じ内周を有する挿入補助治具を、ハウジングの中心軸と同軸となるようにハウジングの開口部に載置する。そして、当該挿入補助治具を案内ガイドとして用いて、ステータコアをロータとハウジングとの間で形成される空間に挿入する。
また、ハウジング本体、ステータ及び第2の軸受けが組付けられた第1サブ組立て体と、出力軸、ロータ、端部材及び第1の軸受け端部材が組付けられた第2サブ組立て体とを夫々組み立てた後、第1サブ組立て体と第2サブ組立て体とを出力軸の両端を介して保持機構で保持し、第1サブ組立て体及び第2サブ組立て体とを移動機構により相対移動させることにより、ロータとステータとの接触を抑制して電動モータの組立てを行う方法もある(例えば、特許文献2)。
特開2005−312241 特開2005−168098
上述のように、特許文献1に記載の電動機の組立て方法では、ハウジングの内周と略同じ内周を有する挿入補助治具を案内ガイドとして用いて、ステータコアを当該挿入補助治具に沿わせてハウジングに挿入する。このように挿入補助治具に沿わせてステータコアを挿入すると、ステータコアの挿入方向上端部が挿入補助治具の挿入方向下端部以上に位置する場合にはロータ及びステータコアの接触は抑制できる。
しかしながら、ステータコアの挿入方向上端部が挿入補助治具の挿入方向下端部より下に位置するまで挿入された場合には、当該挿入補助治具によるステータコアの案内ガイドの作用がなくなってしまう。そのため、ロータが備える永久磁石の磁力によりステータコアが吸引されて、ロータとステータコアとハウジングとの中心軸がずれて、ロータ及びステータコア、或いはハウジング及びステータコアの接触を抑制することができなくなってしまう。
また、ロータ及びステータをハウジングに組付けるにあたり、ロータ、ステータ、及びハウジングの相互間の位置決めが重要な要素となる。しかしながら、特許文献2に記載の電動モータの組立方法では、ハウジング外周面を基準としてハウジングの位置決めを行っているため、現実には正確な位置決めは困難である。また、ロータとハウジングとが分離した状態で、これらを軸方向両側から保持する構成となっているため、ロータやハウジングの軸方向長が長い場合には、組立装置の全長が非常に大きくならざるを得ないことになる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロータがステータに接触しないようにロータの組付けを行うことができると共に、小型の装置構成で精度の良い位置決めが行えるロータの組付け装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るロータの組付け装置の特徴構成は、ロータ及びステータを有する回転電機を格納し、所定の接合対象部材と接合する開口面を有する装置ケースに前記ステータが収納された状態で前記ロータを組付けるために、前記開口面に載置されるベースと、前記ロータを前記ステータの軸芯に合わせて芯出しした状態で保持するロータ保持具と、前記ベースに対して前記ロータ保持具を所定の軸方向に移動可能に案内するスライドガイドと、前記ロータ保持具を移動させるロータ保持具移動手段と、を備え、前記装置ケースと前記ベースとの位置決めは、前記接合対象部材との位置決めのために前記開口面に設けられるノックピンを前記ベースに設けられたノックピン挿入孔に挿入することにより行われる点にある。
このような特徴構成であれば、ロータとステータの軸芯とが芯出しされた状態で、スライドガイドによってロータ保持具が所定の軸方向に移動可能とされる。このため、ロータ保持具に保持されたロータの径方向の移動を拘束し、ロータがステータに接触しないように保持しつつ、装置ケースにロータを組付けることが可能となる。また、装置ケースとベースとの位置決めは、ロータの組付け後に装置ケースを所定の接合対象部材と接合するために開口面に設けられるノックピンを利用するため、新たな部品を追加することなく精度の良いベースとの位置決めを行うことが可能となる。また、本構成であれば、ベースを装置ケースの開口面に載置することにより、ベースの位置決めができる。このため、ロータ組付け装置を装置ケースの片側(開口面側)だけに配置することができるため、ロータ組付け装置自体を小型化できる。
なお、本発明では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
また、前記ベースは、複数種類の装置ケースに合わせた複数組の前記ノックピン挿入孔を有すると好適である。
このような構成であれば、複数種類の装置ケースに対してベースを共通して用いることができる。したがって、このロータ組付け装置を装置ケースが異なる複数種類の回転電機のロータの組付けに用いることができる。
また、前記ロータ保持具は、嵌め合い構造により前記ロータを位置決めすると好適である。
このような構成であれば、ロータをロータ保持具に嵌め込むだけで容易にロータをステータの軸芯に合わせて芯出しすることができる。したがって、ロータを組付ける際の芯出し作業を簡略化できる。
また、前記ロータ保持具は、前記ロータのロータ軸及び前記ロータ軸に固定された軸受けの一方又は双方を基準として前記ロータを位置決めすると好適である。
このような構成であれば、ロータの中でも比較的寸法誤差が少ないロータ軸及び軸受けの少なくとも一方を基準として精度良く位置決めを行うことができる。したがって、新たな部品を追加することなく、より確実にロータとステータとの間の接触を防止することができる。
また、前記ロータ保持具は、前記ロータが有する永久磁石の磁力による当該ロータ保持具への吸着及び前記ロータに設けられたボルト穴を用いたボルト締結の一方又は双方により前記ロータを保持すると好適である。
このような構成であれば、ロータが磁石を有する場合には、ロータ保持具は永久磁石の磁力による吸着を利用してロータを保持することができ、ロータがボルト穴を有する場合には、ロータ保持具は当該ボルト穴を利用してボルト締結によりロータを保持することができる。また、ロータが磁石とボルト穴とを有する場合には、ロータ保持具は永久磁石の磁力による吸着とボルト締結とによりロータを保持することができる。
また、前記ロータ保持具は、前記ロータのロータ軸を軸方向に貫通するシャフトを備え、前記シャフトの下端部で前記ロータ軸の下端部を保持すると好適である。
このような構成であれば、ロータ軸に軸方向の貫通孔が設けられている場合に、当該貫通孔を利用してシャフトを貫通させ、ロータを下から保持することができる。
また、前記ロータ保持具は、前記スライドガイド及び前記ロータ保持具移動手段に連結されたガイドブロックと、前記ガイドブロックに取り付けられ前記ロータを保持するワークサポートと、を有して構成され、前記ガイドブロックは、嵌め合い構造により前記ワークサポートを位置決めすると好適である。
このような構成であれば、ガイドブロックとワークサポートとが別体で構成されるため、ガイドブロックからワークサポートを分離した状態でワークサポートにロータを取り付けることができる。そして、ガイドブロックに対してワークサポートを嵌め合い構造により位置決めできるので、ロータを取り付けた後のワークサポートを、ガイドブロックに取り付けるだけで容易にロータの芯出しを行うことができる。
また、前記ワークサポートは、前記ロータのロータ軸を軸方向に貫通するシャフトを備えたワークサポート本体と、前記シャフトの下端部に取り付けられ前記ロータ軸の下端部を保持する下端保持体を含む補助ワークサポートとを有して構成されると好適である。
このような構成であれば、ロータが軸方向の貫通孔を有している場合に、それを利用してロータをワークサポートに取り付けることができる。また、その際にロータ軸の形状に適合する下端保持体を補助ワークサポートとして有することにより、ロータ軸の形状によらずロータをワークサポートにより適切に保持できる。
また、前記補助ワークサポートが、前記ロータのロータ軸の軸方向の長さに応じて、前記シャフトの軸方向における前記ロータの支持位置を定めるスペーサを含むと好適である。
このような構成であれば、適切な長さのスペーサを用いることにより、ロータ軸の軸方向の長さに応じてロータの支持位置を調整することが可能となる。したがって、ロータの形状に応じて適切に組付けを行うことが可能となる。
また、前記ワークサポートは、複数種類の前記補助ワークサポートを前記ワークサポート本体に取り付け可能であると好適である。
このような構成であれば、装置ケースに組付けるロータの形状に応じて補助ワークサポートを交換するだけで、複数種のロータの組付けを行うことが可能となる。
また、前記ガイドブロックは、複数種類のワークサポートを取り付け可能であると好適である。
このような構成であれば、ワークサポートを変更することにより、様々な形状のロータの組付けが可能となる。
また、前記ベースは、前記開口面に接するように載置されるベースプレートと前記ベースプレート上に立設され、少なくとも前記スライドガイドを支持するメインベースとを有して構成され、前記ベースプレートと前記メインベースとの位置決めが、ノックピンで行われると好適である。
このような構成であれば、ロータ保持具を装置ケースの開口面上から装置ケース側へ移動可能に案内することができるので、ロータを装置ケースの開口面上から装置ケース内に挿入して組付ける作業を適切に行える。また、ベースプレートとメインベースとの位置決めをノックピンで行うため、精度良く位置決めを行うことができる。したがって、ロータの芯出しを適切に行うことが可能となる。
また、前記ベースプレートと前記メインベースとの間に、エクステンションプレートを介装可能であると好適である。
このような構成であれば、エクステンションプレートを用いることにより、ベースプレートからのメインベースの高さを変更することができる。したがって、例えばロータ軸の軸方向の長さが長いロータであっても、適切に組付けを行うことが可能となる。
1.第一の実施形態
本発明に係るロータ組付け装置100は、ロータR及びステータSを有する回転電機Mを格納し、所定の接合対象部材と接合する開口面52を有する装置ケースMCにステータSが格納された状態でロータRを組付けることが可能である。以下、ロータ組付け装置100に関して、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るロータ組付け装置100の概略図を示したものである。図1には、当該ロータ組付け装置100により組付けを行う回転電気Mを構成する装置ケースMC、及びロータRも図示している。回転電気Mが有するステータSは、ロータRの組付けを行う前に、装置ケースMCに組付けられている(後述する)。また、図1に示すように、ロータRは、装置ケースMCに載置されたベース10の開口部を介して、装置ケースMCにより覆われて形成される空間内に挿入され組付けられる。
図2及び図3は、本ロータ組付け装置100の断面図を示したものである。図2は、ロータRを装置ケースMCに組付ける前の状態を示したものであり、図3は、ロータRを装置ケースMCに組付けた後の状態を示したものである。ここで、本実施形態に係る回転電機Mは、組付け後、コイルCと永久磁石PMとの電磁作用により回転動力を発生させる。この点は、公知技術であるため説明は省略する。また、本実施形態においては、コイルCはステータSに備えられ、永久磁石PMはロータRに備えられるものとして説明する。
ステータSは、装置ケースMCに固定されるステータコアSCを備えて構成されており、このステータコアSCに巻かれるコイルCのコイルエンドCEが、ステータコアSCの軸方向両端外側に位置される構成となっている。詳細は省略するが、ステータコアSCは、リング状の鋼板pを多数枚積層して構成される。
ロータRはロータ軸Aに保持され、当該ロータ軸Aは、ロータRを装置ケースMCに組付け後、装置ケースMCに対して相対回転可能となるように軸受けBRG1、BRG2を備える。また、ロータRには、永久磁石PMが埋設されている。
装置ケースMCは、所定の接合対象部材と接合する開口面52を有する。当該装置ケースMCにロータRやステータS等が組み付けられることにより構成される回転電機Mは、当該回転電機Mに動力を入力する装置、或いは当該回転電機Mからの動力を出力する装置を、外部に接続することが可能である。これらの装置が、接合対象部材として回転電機Mに接続される。そのため、当該装置ケースMCも接続対象部材のケース(図示しない)等に接合される。なお、装置ケースMCが、それらの装置に接続されない場合には、開口面52にはカバー部材(図示せず)が接合される。この場合には、カバー部材が接合対象部材となる。
当該接合は、装置ケースMCが有する開口面52により行われ、接合対象部材との位置決めは、開口面52に設けられるノックピン61で行われる。したがって、装置ケースMCと接合対象部材とを精度良く接合することが可能となる。ここで、前記ノックピン61は、装置ケースMCに予め形成されていても良いし、或いは、装置ケースMCにノックピン挿入孔62を形成し、接合対象部材との位置決め時にノックピン61をノックピン挿入孔62に挿入しても良い。何れの場合であっても、装置ケースMCと接合対象部材とを適切に位置合わせを行うことができる。
ここで、本ロータ組付け装置100は、ロータRとステータSの軸芯とで芯出しを行って、装置ケースMCにロータRを組付けることにより、ロータR及びステータSの接触を防止する機能を有している。本実施形態に係るロータ組付け装置100は、主にベース10、スライドガイド20、ガイドブロック25、ワークサポート30、ガイドブロック移動手段35の各部材から構成される。また、本実施形態において説明するロータ組付け装置100により組み付けられるロータRは、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG1、BRG2がロータ軸Aに設けられ、且つロータRにボルト穴82が設けられている場合の例として説明する。以下、各部材について説明する。
ベース10は、装置ケースMCの開口面52に載置される。装置ケースMCと当該ベース10との位置決めを行うにあたり、まず、装置ケースMCと上述の接合対象部材との位置決めのために開口面52に設けられるノックピン挿入孔62にノックピン61が挿入される。一方、ベース10にも、装置ケースMCに設けられるノックピン挿入孔62と対応するようにノックピン挿入孔64が設けられる。そして、装置ケースMCのノックピン挿入孔62に挿入されたノックピン61をベース10に設けられたノックピン挿入孔64に挿入して、ベース10を装置ケースMC上に載置する。これにより、装置ケースMCとベース10との位置決めを精度良く行うことが可能となる。
ここで、ベース10には、複数種類の装置ケースMCに合わせた複数組のノックピン挿入孔64が設けられる。このため、装置ケースMCの種類に応じて装置ケースMCに設けられるノックピン挿入孔62の配設場所が異なっていても、当該装置ケースMCに適合するノックピン挿入孔64にノックピン61を挿入することにより、ベース10を装置ケースMC上に精度良く載置することができる。このように、本ロータ組付け装置100によれば、複数種類の装置ケースMCに対してロータRの組付けを容易に行うことが可能となる。
また、ベース10と装置ケースMCとは、上記のように適切に位置決めが行われた後、その位置決めがずれないようにボルト63で締結される。当該締結に用いられる装置ケースMCに設けられるボルト穴65は、ノックピン挿入孔62と同様、装置ケースMCと接合対象部材との接合に用いられるものを利用することができる。したがって、ベース10には、ノックピン挿入孔62と同様に、複数種類の装置ケースMCに合わせた複数組のボルト穴66が形成される。
ここで、ベース10は、開口面52に接するように載置されるベースプレート11と当該ベースプレート11上に立設され、後述のスライドガイド20を支持するメインベース12とを有して構成される。これらベースプレート11とメインベース12との位置決めは、ノックピン13により行われる。したがって、ベースプレート11とメインベース12との位置決めを精度良く行うことができる。また、ベースプレート11とメインベース12とがずれないようにボルト14により締結される。
更に、メインベース12は、ベースプレート11にノックピン13で位置決めされるサイドメインベース15と、当該サイドメインベース15の上方向開口部を覆うように配設されるトップメインベース16とから構成される。また、サイドメインベース15とトップメインベース16とは、ノックピン(図示せず)により精度良く位置決めされ、ボルトにより締結される。
ここで、本ロータ組付け装置100は、ロータRを装置ケースMCに組付けを行う装置である。したがって、サイドメインベース15とトップメインベース16と装置ケースMCとで、閉空間を形成する必要はない。即ち、後述のスライドガイド20やガイドブロック移動手段35等を精度良く支持することが可能であれば、図1に示されるようにサイドメインベース15を所定の2つの面のみで立設させる、或いは所定の1つの面又は3つの面で立設させる(図示せず)ことにより、サイドメインベース15とトップメインベース16と装置ケースMCとで形成される空間が開空間、即ち少なくともいずれか一方の方向からロータRが視認可能であっても良い。
ロータ組付け装置100は、ロータRをステータSの軸芯に合わせて芯出しした状態で保持するロータ保持具33としてのガイドブロック25及びワークサポート30を備える。ガイドブロック25は、後述のスライドガイド20及びガイドブロック移動手段35に連結される。ワークサポート30は、当該ガイドブロック25に取り付けられると共に、ロータRを保持する。図4は、特にガイドブロック25、ワークサポート30、及びロータRの斜視図を示したものである。ガイドブロック25は、嵌め合い構造によりワークサポート30を位置決めする。当該嵌め合いは、図4に示されるように、ガイドブロック25に形成される凹部の内径と、ワークサポート30の外径とを嵌合させるように行われる。したがって、ワークサポート30をガイドブロック25に嵌め込むだけで、容易に芯出しを行うことができる。
上述の嵌め合い構造により、ガイドブロック25とワークサポート30とが嵌合された後、当該嵌合がはずれないように、ガイドブロック25とワークサポート30とはボルト26により締結される。ここで、ワークサポート30はロータRを保持する(詳細は後述する)が、ロータRの種類に応じてワークサポート30を変更することが可能である。一方、ガイドブロック25は、複数種類のワークサポート30を取り付け可能となっている。当該複数種類のワークサポート30は、ガイドブロック25の凹部の内径に合致する共通の外径を有し、ガイドブロック25の貫通孔27に対応する位置にボルト穴34が設けられている。そして、ワークサポート30が、ガイドブロック25の凹部に嵌合された状態でボルト26により締結される。
また、ワークサポート30は、嵌め合い構造によりロータRを位置決めして保持する。即ち、ワークサポート30は、ロータRのロータ軸Aに固定された軸受けBRG1を基準としてロータRを径方向に位置決めする。図4に示されるように、ロータRとワークサポート30とは、軸受けBRG1の外径とワークサポート30の凹部の内径となる当接面bで径方向に位置決めされる。また、ロータRとワークサポート30とは、ロータRの上端面と当接するワークサポート30の下端面の当接面aとにより軸方向に位置決めされる、このようにガイドブロック30は、ロータRの位置決めを精度良く行うことが可能となると共に、ガイドブロック25とロータRとも精度良く位置決めが行われることとなる。
また、ワークサポート30は、ロータRに埋設される永久磁石PMの磁力による当該ワークサポート30への吸着及びロータRに設けられたボルト穴82を用いたボルト締結によりロータRを保持する。したがって、ワークサポート30は永久磁石PMの磁力により吸着するような材料から構成されると好適である。また、ボルト締結は、ボルト83をガイドブロック25の重力方向上側からガイドブロック25の長孔29及びワークサポート30の貫通孔28を介して、ロータRに設けられるボルト穴82で締結することにより行われる。ガイドブロック30のボルト83が挿通される孔を長孔29としたことにより、ボルト穴82の位置が異なる複数種類のロータRを、ワークサポート30を介してガイドブロック30にボルト締結することが可能となっている。ここで、ワークサポート30は、ロータRの種類に応じて形成されるので、貫通孔28はロータRの種類に応じた位置に設けられている。このように、永久磁石PMの磁力による吸着とボルト締結とを併用することにより、ロータ組付け時にロータRを落下させることなく確実に保持することが可能となる。なお、ロータRを装置ケースMCに組付けた後のワークサポート30からの取り外しは、まず、ボルト穴82とボルト83との締結を解除する。そして、ボルト83をワークサポート30の貫通孔28に貫通させた状態でロータRを永久磁石PMの磁力に抗して重力方向下側に押圧すれば、ワークサポート30からロータRをスムーズに取り外すことが可能である。
図2及び図3に戻り、ガイドブロック25には、トップメインベース16に対して当該ガイドブロック25を所定の軸方向に移動可能に案内するスライドガイド20が取り付けられる。このスライドガイド20は、トップメインベース16に設けられるシュー21を介して、スライドガイド20の軸方向がロータRとステータSの軸芯とに対して平行となるように取り付けられる。したがって、図3に示されるようにガイドブロック25が、ロータRと共に装置ケースMCの方向に移動されても、ロータRの径方向の移動を拘束し、ロータRとステータSの軸芯との位置精度を維持することができる。したがって、ロータRがステータSに接触しないように、ロータRを挿入することが可能となる。ここで、当該スライドガイド20とガイドブロック25とは、ガイドブロック25の重力方向下側から挿通されるボルト22により締結される。
また、ガイドブロック25には、上述のスライドガイド20と共に、ガイドブロック移動手段35が取り付けられる。このガイドブロック移動手段35は、ロータ保持具33としてのガイドブロック25及びワークサポート30を移動するロータ保持具移動手段として機能する。当該ガイドブロック移動手段35は、ガイドブロック25に図示しないボルトにより締結され、ガイドブロック25及びワークサポート30からなるロータ保持具33を移動可能とする。また、ガイドブロック移動手段35に取り付けられるガイドブロック25、ワークサポート30、ロータR等の重量に抗して、ユーザが意図する速度でガイドブロック25、ワークサポート30、ロータR等を装置ケースMCの方向に移動することができるように、ガイドブロック移動手段35にスクリューハンドル36が設けられている。したがって、ユーザは、当該スクリューハンドル36を回転させることにより、任意の速度でロータRを装置ケースMC内に挿入することができる。また、ロータRの組付け最終時には、軸受けBRG2の外径と装置ケースMCの当接面cとが当接するように、軸受けBRG2が装置ケースMCに組付けられる。
以上のように、ユーザがスクリューハンドル36を回転することによって、ワークサポート30を介してガイドブロック25に取り付けられたロータRを、スライドガイド20により案内して装置ケースMCに組付けすることが可能となる。この際、スライドガイド20が、ガイドブロック25、ワークサポート30、ロータR等の移動を、ロータRとステータSの軸芯との平行方向のみの移動を可能とするように拘束するため、ロータRとステータSの軸芯とが、ずれることはない。即ち、図3に示されるようにロータRとステータSとの間には、所定の間隔を有して組付けられる。したがって、ロータRに埋設される永久磁石PMの磁力によりロータRとステータSとの接触を防止することができる。
また、上述のように本ロータ組付け装置100は、ベースプレート11を装置ケースMC上に載置し、当該ベースプレート11上にサイドメインベース15、トップメインベース16、スライドガイド20、ガイドブロック移動手段35を備えるように構成される。このため、ロータ組付け装置100を装置ケースMCの重力方向上側(開口面52側)だけに配置することができるので、ロータ組付け装置100自体を小型化できる。
2.第二の実施形態
上述の第一の実施形態では、ロータ組付け装置100により組み付けられるロータRは、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG1、BRG2がロータ軸Aに設けられ、且つロータRにボルト穴82が設けられている場合の例として説明した。本実施形態においては、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG1、BRG2と、ボルト穴82とが設けられていないロータRを組付けることが可能なロータ組付け装置100について説明する。なお、本実施形態の場合には、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG2は、装置ケースMCに設けられる。また、第一の実施形態に係る軸受けBRG1に対応する軸受けBRG1は、ロータRの組付け後、装着される装置ケースMCのカバー部材(図示しない)に設けられる。以下、本実施形態に係るロータ組付け装置100について図を用いて説明する。本実施形態に係るロータ組付け装置100は、上述の第一の実施形態に係るロータ組付け装置100とは、ロータ保持具33がロータRを保持する方法が異なるため、この点を中心に説明する。
図5は、本実施形態に係るロータ組付け装置100の断面を示した図である。ロータ軸Aは軸方向に貫通する軸方向貫通孔43を有している。本実施形態に係るロータ保持具33は、上述のガイドブロック25とワークサポート30と共に、ロータRのロータ軸Aの軸方向貫通孔43に貫通するシャフト40を備える。また、当該シャフト40の下端部では、ロータRが落下しないようにロータ軸Aの下端部を保持する機能を有している。本実施形態においては、ワークサポート30は、シャフト40を備えたワークサポート本体と、シャフト40の下端部に取り付けられ、ロータ軸Aの下端部を保持する下端保持体41を含む補助ワークサポート48とを有して構成される。この補助ワークサポート48は、ワークサポート本体に取り付けることが可能である。すなわち、図5に示されるように、ロータRのロータ軸Aにシャフト40を貫通させて、下端保持体41を重力方向下側からボルト42でシャフト40と下端保持体41とを締結することにより、ロータRをシャフト40に支持させる。
シャフト40は、嵌め合い構造によりワークサポート30と位置決めされる。図5に示されるように、シャフト40の外径とワークサポート30に形成される凹部の内径とで嵌合させて位置決めが行われる。そして、当該嵌合がはずれないように、ワークサポート30の重力方向上側からボルト43により締結される。ロータRとワークサポート30との位置決めは、当該シャフト40を介して行われる。したがって、ワークサポート30とロータRとの位置決めも精度良く行われることとなる。まず、ロータ軸Aとシャフト40とは、ロータ軸Aの軸内周方向に設けられるニードルベアリング44の内径とシャフト40の外径とで当接する当接面dで位置決めされる。また、シャフト40の下端部に取り付けられる下端保持体41の外径とロータ軸Aの内径とで当接する当接面eにおいても位置決めされる。このようにして、ロータRとシャフト40とが位置決めされることにより、ロータRとワークサポート30との径方向の位置決めが行われる。
また、補助ワークサポート48には、上述の下端保持体41に加え、ロータ軸Aの軸方向の長さに応じて、シャフト40の軸方向におけるロータRの支持位置を定めるスペーサ45も含まれる。当該スペーサ45は円筒形状で形成され、中心部にシャフト40を貫通させてワークサポート30とロータRとの間に配設される。スペーサ45の上端面は、ワークサポート30の下端面と当接面fで当接される。また、スペーサ45は凹部が形成され、ロータ軸Aの上端面と当接面gで当接される。一方、ロータ軸Aの下端面は上述の下端保持体41と、当接面hで当接される。したがって、ロータRは、スペーサ45と下端保持体41とにより、装置ケースMCに対する垂直方向の位置決めが行われる。また、ロータRの組付け最終時には、ロータ軸Aの外径と装置ケースMCに設けられた軸受けBRG2の内径とが当接面iで当接するように、ロータ軸Aが軸受けBRG2に挿入され組付けられる。
このようにしてワークサポート30及びガイドブロック25に保持されたロータRは、ガイドブロック25に取り付けられたガイドブロック移動手段35を介して、スクリューハンドル30を回転することにより、ステータSと接触させることなく、装置ケースMCに組付けることが可能となる。
ここで、上述のスペーサ45は、ロータ軸Aの軸方向の長さに合わせて変更可能である。図6に示されるように、ロータ軸Aの軸方向の長さが図5の場合よりも短い場合には、図5に示されるスペーサ45よりも長いスペーサ46を用いることが可能である。このように装置ケースMCに組付けるロータRに対して、適切な長さのスペーサを用いることにより、ロータ軸Aの軸方向の長さに応じてロータRの支持位置を調整することが可能となる。したがって、ロータRの形状に応じて適切に組付けを行うことが可能となる。なお、この場合、スペーサ46と共に、下端保持部47もロータ軸Aの内径に合わせて図5の例とは異なる形状のものを用いることが可能である。このような場合であっても、ロータRをシャフト40の軸方向及び径方向に対して適切に位置決めすることが可能となる。
3.第三の実施形態
上述の第一の実施形態では、ロータ組付け装置100により組み付けられるロータRは、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG1、BRG2がロータ軸Aに設けられ、且つロータRにボルト穴82が設けられている場合の例として説明した。本実施形態に係るロータ組付け装置100により組み付けられるロータRは、第一の実施形態におけるロータRと、装置ケースMCとロータ軸Aとの回転を円滑にする軸受けBRG1、BRG2がロータ軸Aに設けられる点においては同様であるが、ロータRにボルト穴82が設けられていない点において異なる。以下、この点を中心に、本実施形態に係るロータ組付け装置100について図を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係るロータ組付け装置100の断面を示した図である。ワークサポート30は、嵌め合い構造によりロータRを位置決めして保持する。即ち、ワークサポート30は、ロータRのロータ軸A及び当該ロータ軸Aに固定された軸受けBRG1を基準としてロータRを位置決めする。図4に示されるように、ロータRとワークサポート30とは、ロータRの上端面と当接するワークサポート30の下端面の当接面aと、軸受けBRG1の外径とワークサポート30の凹部の内径となる当接面bで位置決めされる。このようにガイドブロック30は、ロータRの位置決めを精度良く行うことが可能となると共に、ガイドブロック25とロータRとも精度良く位置決めが行われることとなる。
一方、ワークサポート30は、ロータRに埋設される永久磁石PMの磁力による当該ワークサポート30への吸着によりロータRを保持する。したがって、本実施形態に係るワークサポート30は永久磁石PMの磁力により吸着するような材料から構成される。また、本実施形態に係るロータRは、図1に示されるボルト穴82が設けられていないが、ボルト83がガイドブロック25の重力方向上側からワークサポート30の貫通孔28に配設される。このボルト83は、ロータRを組付けた後、ワークサポート30から取り外す際に、ロータRを永久磁石PMの磁力に抗して重力方向下側に押圧することにより、ワークサポート30からロータRをスムーズに取り外すために設けられる。
なお、本実施形態に係るロータ組付け装置100により装置ケースMCに組付けるロータRは、上述のようにロータRに埋設される永久磁石PMの磁力によるロータRとワークサポート30との吸引により保持される。このため、本実施形態に係るロータ組付け装置100により組付けるロータRは、比較的小型・軽量なものであると好適である。
4.その他の実施形態
(1)上記実施形態では、ベース10はベースプレート11とメインベース12とから構成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ベースプレート11とメインベース12とを一体で形成することも当然に可能である。また、メインベース12が、サイドメインベース15とトップメインベース16とから構成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。サイドメインベース15とトップメインベース16とを一体で形成することも当然に可能である。
(2)上記実施形態では、装置ケースMCとベース10との位置決めは、接合対象部材との位置決めのために開口面52に設けられるノックピン61をベース10に設けられたノックピン挿入孔62に挿入することにより行われるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、装置ケースMCにノックピン挿入孔62が形成されておらず、開口面52に予めノックピン62が固定されている場合であっても、上記実施形態のように、装置ケースMCとベース10との位置決めを精度良く行うことは、当然に可能である。
(3)上記実施形態では、ベース10は、複数種類の装置ケースMCに合わせた複数組のノックピン挿入孔62を有するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ベース10には、一組の装置ケースMCに対応するノックピン挿入孔62のみを形成している場合であっても、当然に本発明の適用範囲である。このような場合であれば、ベース10を装置ケースMCの種類毎に使い分けることにより、精度良く位置決めすることは、当然に可能である。
(4)上記実施形態では、ワークサポート30は、嵌め合い構造によりロータRを位置決めするとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ワークサポート30とロータRとの位置決めをノックピンにより行うことも当然に可能である。
(5)上記第一の実施形態及び第三の実施形態では、ワークサポート30は、ロータRのロータ軸Aに固定された軸受けBRG1を基準としてロータRを径方向に位置決めするとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ロータRのロータ軸Aを基準とし、あるいはロータ軸A及び当該ロータ軸Aに固定された軸受けBRG1の双方を基準としてロータRを位置決めすることも当然に可能である。また、第二の実施形態では、ワークサポート30は、ロータ軸Aに固定されたシャフト40を介してロータRを径方向に位置決めするとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ロータ軸Aに軸受けが設けられる場合には、当該軸受けを基準とし、あるいは当該軸受け及びロータ軸Aに固定されたシャフト40の双方を基準としてロータRを位置決めすることも当然に可能である。
(6)上記第一の実施形態では、ワークサポート30は、ロータRが有する永久磁石PMの磁力による当該ワークサポート30への吸着及びロータRに設けられたボルト穴82を用いたボルト締結によりロータRを保持するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ロータRが有する永久磁石PMの磁力による当該ワークサポート30への吸着及びロータRに設けられたボルト穴82を用いたボルト締結の一方によりロータRを保持することも当然に可能である。また、第三の実施形態では、ワークサポート30は、ロータRが有する永久磁石PMの磁力による当該ワークサポート30への吸着によりロータRを保持するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ロータRにボルト穴82を設けて、ボルト締結によりロータRを保持することも可能である。その場合には、ワークサポート30の材質を永久磁石PMの磁力に吸着しやすい材質にしなくてもよくなるため、材質面における制約がなくなる。
(7)上記実施形態では、ガイドブロック25は、嵌め合い構造によりワークサポート30を位置決めするとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ガイドブロック25とワークサポート30との位置決めをノックピンにより行うことも当然に可能である。
(8)上記実施形態では、ベースプレート11とメインベース12との位置決めが、ノックピン13で行われるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ベースプレート11とメインベース12とに嵌め合い構造を形成し、当該嵌め合い構造により位置決めをすることも当然に可能である。
(9)本発明に係るロータ組付け装置100は、ベースプレート11とメインベース12との間にエクステンションプレートを介装することが可能である。当該エクステンションプレートを介装することにより、ベースプレート11からのトップメインベース16の高さを変更することが可能となる。したがって、ロータ軸Aの軸方向の長さが長いロータRであっても、適切に組付けを行うことが可能となる。なお、エクステンションプレートは、一対で同じ高さで介装され、ベースプレート11及びメインベース12の夫々に対してノックピン又は嵌め合いにより位置決めされる。このように位置決めすると、エクステンションプレートを介装した場合であっても、ロータRとステータSとの接触を防止して、ロータRを組付けることができる。
(10)上記実施形態では、ロータRに永久磁石PMが埋設され、ステータSにコイルCが備えられるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ロータRにコイルCが設けられ、ステータSに永久磁石PMが設けられるような構成であっても、ロータRとステータSとの接触を防止することは当然に可能である。このような場合には、第二の実施形態と同じ構成とするか、又はロータRにボルト穴82が設けられている場合には第三の実施形態と同じ構成とする。また、ロータRにボルト穴82が設けられていない場合には、例えばワークサポート30を磁化することによりロータRを保持することも可能である。
(11)ここで、ベースプレート11に形成される開口は、本ロータ組付け装置100により組付けられるロータRのみが挿通可能な形状に限るものではない。例えば、複数のロータRを有する回転電機Mの装置ケースMCのように、大きな開口を有する装置ケースMCにロータRを組付ける場合には、ベースプレート11に形成される開口を当該複数のロータRが挿通可能な形状とすることは当然に可能である。このようにベースプレート11の開口を大きくすると、予め組付けられているロータR、或いは当該ロータRのロータ軸Aが装置ケースMCの開口面52より高く突出していても、ベースプレート11を装置ケースMC上に精度良く載置することができる。したがって、ロータRの組付けを適切に行うことが可能となる。
(12)上記第一の実施形態及び第三の実施形態において、ボルト83を貫通させるために設けられるワークサポート30の貫通孔28は、真円であるとして図示した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ガイドブロック25の長孔29と同様に、当該貫通孔28も長孔とすることにより、ボルト穴82の位置が異なる複数種類のロータRを、当該ワークサポート30で保持することが可能となる。
本発明は、ロータ及びステータを有する回転電機を格納し、所定の接合対象部材と接合する開口面を有する装置ケースにステータが収納された状態でロータを組付けるためのロータ組付け装置に利用することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係るロータ組付け装置の概略を示した図 本発明の第一の実施形態に係るロータ組付け前のロータ組付け装置の断面を模式的に示す図 本発明の第一の実施形態に係るロータ組付け後のロータ組付け装置の断面を模式的に示す図 ガイドブロック、ワークサポート、及びロータの斜視図 本発明の第二の実施形態に係るロータ組付け前のロータ組付け装置の断面を模式的に示す図 本発明の第二の実施形態に係る別実施形態のロータ組付け前のロータの組付け状態を模式的に示す図 本発明の第三の実施形態に係るロータ組付け前のロータ組付け装置の断面を模式的に示す図
符号の説明
10:ベース
20:スライドガイド
25:ガイドブロック
30:ワークサポート
33:ロータ保持具
35:ガイドブロック移動手段(ロータ保持具移動手段)
52:開口面
61:ノックピン
62:ノックピン挿入孔
100:ロータ組付け装置
M:回転電機
MC:装置ケース
R:ロータ
S:ステータ

Claims (13)

  1. ロータ及びステータを有する回転電機を格納し、所定の接合対象部材と接合する開口面を有する装置ケースに前記ステータが収納された状態で前記ロータを組付けるためのロータ組付け装置であって、
    前記開口面に載置されるベースと、
    前記ロータを前記ステータの軸芯に合わせて芯出しした状態で保持するロータ保持具と、
    前記ベースに対して前記ロータ保持具を所定の軸方向に移動可能に案内するスライドガイドと、
    前記ロータ保持具を移動させるロータ保持具移動手段と、を備え、
    前記装置ケースと前記ベースとの位置決めは、前記接合対象部材との位置決めのために前記開口面に設けられるノックピンを前記ベースに設けられたノックピン挿入孔に挿入することにより行われるロータ組付け装置。
  2. 前記ベースは、複数種類の装置ケースに合わせた複数組の前記ノックピン挿入孔を有する請求項1に記載のロータ組付け装置。
  3. 前記ロータ保持具は、嵌め合い構造により前記ロータを位置決めする請求項1又は2に記載のロータ組付け装置。
  4. 前記ロータ保持具は、前記ロータのロータ軸及び前記ロータ軸に固定された軸受けの一方又は双方を基準として前記ロータを位置決めする請求項1から3のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  5. 前記ロータ保持具は、前記ロータが有する永久磁石の磁力による当該ロータ保持具への吸着及び前記ロータに設けられたボルト穴を用いたボルト締結の一方又は双方により前記ロータを保持する請求項1から4のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  6. 前記ロータ保持具は、前記ロータのロータ軸を軸方向に貫通するシャフトを備え、前記シャフトの下端部で前記ロータ軸の下端部を保持する請求項1から4のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  7. 前記ロータ保持具は、前記スライドガイド及び前記ロータ保持具移動手段に連結されたガイドブロックと、前記ガイドブロックに取り付けられ前記ロータを保持するワークサポートと、を有して構成され、
    前記ガイドブロックは、嵌め合い構造により前記ワークサポートを位置決めする請求項1から6のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  8. 前記ワークサポートは、前記ロータのロータ軸を軸方向に貫通するシャフトを備えたワークサポート本体と、前記シャフトの下端部に取り付けられ前記ロータ軸の下端部を保持する下端保持体を含む補助ワークサポートとを有して構成される請求項7に記載のロータ組付け装置。
  9. 前記補助ワークサポートが、前記ロータのロータ軸の軸方向の長さに応じて、前記シャフトの軸方向における前記ロータの支持位置を定めるスペーサを含む請求項8に記載のロータ組付け装置。
  10. 前記ワークサポートは、複数種類の前記補助ワークサポートを前記ワークサポート本体に取り付け可能である請求項8又は9に記載のロータ組付け装置。
  11. 前記ガイドブロックは、複数種類のワークサポートを取り付け可能である請求項7から10のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  12. 前記ベースは、前記開口面に接するように載置されるベースプレートと前記ベースプレート上に立設され、少なくとも前記スライドガイドを支持するメインベースとを有して構成され、
    前記ベースプレートと前記メインベースとの位置決めが、ノックピンで行われる請求項1から11のいずれか一項に記載のロータ組付け装置。
  13. 前記ベースプレートと前記メインベースとの間に、エクステンションプレートを介装可能である請求項12に記載のロータ組付け装置。
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