JP4967932B2 - 直動回転レゾルバ - Google Patents

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Description

本発明は、1つのアクチュエータで直動X方向と回転θ方向の2つのモーションを精密に行う直動回転アクチュエータに用いる、出力軸のX方向位置とθ方向位置を直接検出することができる直動回転レゾルバに関する。
従来の直動回転アクチュエータは、回転モータとリニアモータの電機子巻線を同軸上に配置し、出力軸に推力とトルクを直接伝達し直動動作と回転動作を行っている。出力軸のX方向位置とθ方向位置の位置検出には、リニアエンコーダと回転エンコーダ、または、直動レゾルバと回転レゾルバの組み合わせにより実現されている。
一般的なレゾルバには磁気抵抗の変化を利用して検出するリラクタンス形があり、例えば以下の(1)〜(5)のようなリラクタンス形の直動レゾルバがある。
(1) 固定子は直動X方向にギャップ長が変化するように凸凹形状が形成された磁性体から構成され、可動子は磁性体のティースに励磁巻線と検出巻線が巻回されて構成されている。さらに、可動子前後両端部で起こる磁気抵抗の不均一性を補正するため、その前後両端部に補正用ティースが付加されている。ギャップ長とともに変化する検出巻線の出力電圧から、可動子のX方向位置を検出する。さらに、補正用ティースが付加されていることにより、X方向位置を高精度に検出することができる(特許文献1参照)。
(2) 可動子は円筒状の磁性体が直動X方向に等間隔に配置されており、固定子は円筒状の磁性体の周囲に同じく円筒状の励磁巻線と検出巻線が配置されて構成されている。可動子の磁性体の有無によって変化する検出巻線の出力電圧から、可動子のX方向位置を検出する。
また、リラクタンス形の回転レゾルバには以下のようなものがある。
(3) 回転子は周方向に凸凹形状が形成された磁性体から構成され、固定子は磁性体のティースに励磁巻線と検出巻線が巻回されて構成されている。直動レゾルバ(1)と同様に、ギャップ長とともに変化する検出巻線の出力電圧から、回転子のθ方向位置を検出する。
(4) 回転子は周方向にギャップ長が変化するように凸凹形状に形成された磁性体から構成され、固定子は磁性体のティースに励磁巻線のみ巻回されて構成されている。ギャップ長とともに変化する励磁巻線の電圧と電流の位相差から、回転子のθ方向位置を検出する(特許文献2参照)。
(5) 直動回転アクチュエータで、可動子が固定子に対してX方向とθ方向へ移動可能であって、θ電機子巻線に電流を流せば界磁部の磁界作用で可動子に回転トルクを発生し、X電機子に電流を流せば可動子に推力を発生し、この場合の位置検出は、可動子の移動によって直動・回転スケールが回転・直動すると回転検出部と直動検出部が直動・回転スケールにレーザ光を照射して、光学式エンコーダにより回転角度θと直動位置Xを読み取る、というものである。(特許文献3参照)。
特開平6−300583号公報(第4頁、図1) 特開平8−163847号公報(第2頁、図1) 特開2007−143385号公報(第8頁、図1)
しかしながら、従来の特許文献1に挙げたような直動レゾルバと、特許文献2のような回転レゾルバを出力軸に直接取り付けて複合型の直動回転アクチュエータを構成しようとした場合、そのままでは出力軸が回転動作すると直動レゾルバの可動子(以下、X可動子と呼ぶ)も回転することでX方向位置の検出が不能となり、出力軸が直動動作すると回転レゾルバの回転子(以下、θ可動子と呼ぶ)も直動することでθ方向位置の検出が不能となった。
このような従来の直動レゾルバと回転レゾルバを用いて出力軸のX方向位置とθ方向位置を検出可能とするには、直動レゾルバのX可動子が出力軸の回転動作が起きても回転しないように拘束し、回転レゾルバのθ可動子が出力軸の直動動作が起きても直動しないように拘束することが考えられる。このように測定方向と異なる方向を拘束するには、出力軸に直動支持機構と回転支持機構を取り付け、それら支持機構の固定側にX可動子やθ可動子を取り付ければ良い。しかし、このような構成とすると回転レゾルバと直動レゾルバが検出するX方向位置やθ方向位置は出力軸の位置を直接検出したものでなく、支持機構を介して検出したものになる。その結果、検出された位置は支持機構の組立誤差や、がたを含むものとなり、極めて検出精度が悪いものになった。
その上、直動支持機構、回転支持機構、直動レゾルバ、回転レゾルバが複雑に組み合わされた構成となるため、組立の複雑化と部品点数の増加によって、小形で安価な構成にはならなかった。
一方、特許文献3のように直動レゾルバと回転レゾルバの複合型では、固定子側は電機子と、θ電機子巻線とX電機子巻線を同心円状に設けて、可動子は出力軸と界磁部で構成され、出力軸は固定子に対してθ方向とX方向に移動可能で、モータ上部には出力軸に直動・回転スケールを取り付け、光学的に測定する直動・回転検出器によりθ方向の回転角度とX方向の位置を検出できるようになっているが、モーターの構造とは別に光学的検出部を屋上屋を重ねるように追加しているので、この場合も組立の複雑化と部品点数の増加によって、小型で安価な構成とはならないと言う問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、精密な直動X方向とθ方向の位置を検出することができる小形で安価な直動回転レゾルバを提供することを目的としている。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、直動X方向にギャップ長が周期的に変化する形状(以下、凸凹形状と呼ぶ)を有する磁性体から構成されたX可動子と、回転θ方向に凸凹形状を有する磁性体から構成されたθ可動子と、X励磁巻線とX検出巻線を備えたX固定子と、θ励磁巻線とθ検出巻線を備えたθ固定子と、前記X検出巻線から得られるX検出信号と前記θ検出巻線から得られるθ検出信号から前記X可動子のX方向位置と前記θ可動子のθ方向位置を検出する直動回転レゾルバにおいて、前記X可動子の凸凹形状をθ方向全周に形成するとともに、前記X可動子のX方向測定最大長をLX、前記X可動子のX方向長さをLMX、前記X固定子のX方向長さをLSX、前記θ可動子のX方向長さをLMθ、前記θ固定子のX方向長さをLSθとしたとき、
LX+LSX ≦ LMX かつ、LX+LSθ ≦ LMθ
もしくは、
LX+LMX ≦ LSX かつ、LX+LMθ ≦ LSθ
とし、
前記X可動子と前記θ可動子が一体となって直動X方向と回転θ方向の両方向に動作できるように、前記X可動子と前記θ可動子を締結し
前記X励磁巻線、前記X検出巻線、前記θ励磁巻線、前記θ検出巻線を、それぞれ複数の集中巻コイルにより構成し、
前記θ励磁巻線と前記θ検出巻線の集中巻コイルを回転θ方向に等間隔φごとに配置し、前記X励磁巻線と前記X検出巻線の集中巻コイルを直動X方向に等間隔ξ、かつ、回転θ方向に等間隔φごとに配置したことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、前記θ励磁巻線と前記θ検出巻線の集中巻コイルを直動X方向にも等間隔ξごとにずらして配置し、前記θ固定子と前記X固定子を同じ構成としたことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、前記X固定子及び/又は前記θ固定子を各々2台設け、2台の前記X固定子、前記θ固定子を直動X方向にそれぞれλ/2×M(λは前記X可動子に形成された凸凹形状の1周期分の長さ、Mは奇数)ずらして配置したことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、前記X可動子と前記θ可動子を、直動X方向にずらして配置したことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、前記X可動子と前記θ可動子のどちらか一方を同心円の内周側に配置し、もう一方を外周側に配置したことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、前記X可動子とθ可動子の磁性体の形状を、ギャップ長さが滑らかに変化する凹凸形状の他にギャップ長さが矩形波状または台形波状としたことを特徴としている。
本発明の請求項1記載の発明によると、X可動子はギャップ長の変化をもたらす磁性体の凸凹形状を回転θ方向全周に設け、θ可動子は直動X方向にX方向測定最大長だけ拡張している。さらに、出力軸にX可動子とθ可動子を取り付けられており、出力軸が直動X方向と回転θ方向の両方向に動作しても、X可動子には常にX固定子が対向し、θ可動子にも常にθ固定子が対向するようになっている。つまり、直動X方向と回転θ方向の位置が干渉することなく検出されるようになっている。よって、従来のような支持機構による組立誤差やがたがなく、極めて高精度に位置を検出することができる。また、組立が容易になり、部品点数も減少しているので、安価にすることができる。
また、X励磁巻線、X検出巻線、θ励磁巻線、θ検出巻線を集中巻コイルにより構成しているので、巻線作業を容易にすることができ、安価にすることができる。
また、請求項1又は2記載の発明によると、X固定子とθ固定子の集中巻コイルの配置を共通化しているので、巻線作業を更に容易にすることができ、安価にすることができる。
また、請求項記載の発明によると、X固定子やθ固定子を2台設け、その2台を直動X方向にλ/2×M、つまり、電気角90×M度ずらして配置している。1台のX固定子やθ固定子の検出電圧には、固定子前後両端部の磁気抵抗不均一性により誤差成分が生じる。しかし、2台ずらして配置することで検出電圧誤差成分を相殺することができる。よって、高精度に位置を検出することができる。
また、請求項記載の発明によると、X可動子とθ可動子を直動X方向にずらして配置しているので、直動回転レゾルバを径方向に小さくすることができる。
また、請求項記載の発明によると、X可動子とθ可動子を同心円の外周側と内周側に配置しているので、直動回転レゾルバを軸方向に小さくすることができる。
また、請求項に記載の発明によると、X可動子とθ可動子の磁性体の形状を、ギャップ長さが滑らかに変化する凹凸形状の他にギャップ長さが矩形波状または台形波状としたので、通常の部品加工で済むのでコストを低減できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1に係る直動回転レゾルバを側面から見た断面図である。
図2は図1に示す直動回転レゾルバにおけるA〜G部の断面図である。
図3は図1に示す直動回転レゾルバのスロット配置図である。
図4は図1に示す直動回転レゾルバの巻線結線図である。
図1において、可動子100は出力軸101、X可動子110、θ可動子120から構成されている。X可動子110は円筒状を成し、その外周に直動X方向にギャップ長が滑らかに変化する凸凹形状が形成された磁性体により構成されている。θ可動子120は外周に回転θ方向にギャップ長が滑らかに変化する凸凹形状が形成された磁性体により構成されている。X可動子110の凸凹形状の1周期長はλ(=電気角360度)となっており、θ可動子120の凸凹形状の1周期角度は180度(=電気角360度)となっている。
固定子200はフレーム201、X固定子210、θ固定子220から構成されている。X固定子210は、図2のA〜D断面に示すような210a、210b、210c、210dの4つのX小固定子から構成されている。X小固定子210a〜210dはすべて、ヨーク211とティース212を有する磁性体、X励磁巻線213、X検出巻線214から構成されている。X小固定子210a〜210dは直動X方向に間隔ξごとに配置されているが、さらに、回転θ方向にも間隔φごとにずらして配置されている。
各X小固定子210a〜210dは、ティース212、X励磁巻線213、X検出巻線214を1つの磁極として、回転θ方向に180度ずれた箇所にも磁極が配置され、2つの磁極を備えている。X固定子210のX方向長さLSXはLSX=λに設定されているので、間隔ξはξ=λ/4(=電気角90度)となっている。また、間隔φはφ=180度/4(=電気角90度)となっている。
図3のA断面に示すとおり、X固定子210は軸方向から見ると#1〜#8の8個のスロットを有している。#1〜#8のスロットに巻回されるX励磁巻線213とX検出巻線214は図4に示すようになっており、X励磁巻線213が1相のΘ相、X検出巻線214が2相のα相、β相に構成されている。X励磁巻線213のΘ相は8個の集中巻コイル、X検出巻線214のα相とβ相はそれぞれ4個の集中巻コイルで構成されている。さらに、X検出巻線214のα相とβ相は直動X方向にξ(=電気角90度)ずらして配置されている。
一方、θ固定子220は、ヨーク221とティース222を有する磁性体、θ励磁巻線223、θ検出巻線224から構成されている。θ固定子220は、ティース222、θ励磁巻線223、θ検出巻線224を1組として回転θ方向に間隔φ=180度/4(=電気角90度)ごとに配置されている。図3のG断面に示すとおり、θ固定子220は軸方向から見ると#1〜#8の8個のスロットを有しており、#1〜#8のスロットに巻回されるθ励磁巻線223とθ検出巻線224は図4に示すようになっている。
つまり、θ励磁巻線223とθ検出巻線224はX励磁巻線213とX検出巻線214とまったく同じように構成されている。
このような構成において、直動回転レゾルバのX方向測定最大長をLX、X可動子110のX方向長さをLMX、X固定子210のX方向長さをLSX、θ可動子120のX方向長さをLMθ、θ固定子220のX方向長さをLSθとした場合、
X+LSX ≦ LMX かつ、 LX+LSθ ≦ LMθ
を満たす関係になっている。
次に、直動回転レゾルバのX方向位置とθ方向位置の検出原理について説明する。まず、X励磁巻線213には高周波電圧が印加され、ティース212とX可動子110を通る高周波磁束をX検出巻線214が鎖交することで、X検出巻線214には検出電圧が発生する。X可動子110には直動X方向に凸凹形状が形成されているため、X検出巻線214はギャップ長に応じて変化する検出電圧を得ることができる。
図5にX方向位置の検出信号の振幅を示す。
検出信号波形は正弦波状となり、α相とβ相はλ/2の位相差となる。同様に、θ励磁巻線223にも高周波電圧が印加されると、θ検出巻線224にはθ回転子120のθ方向位置に応じて振幅変化する検出電圧が得られる。図6にθ方向位置の検出信号の振幅を示す。θ方向位置は、1回転360度に2周期の正弦波状の検出信号として得られる。
ここで、可動子100が回転動作した場合、可動子100と一体になったX可動子110も回転動作することになる。しかし、X可動子110は円筒状となっているため、その外周に配置されたX固定子210のX検出巻線214が鎖交する磁束には変化がなく、検出電圧にも変化が現れない。
また、可動子100が直動動作した場合、可動子100と一体になったθ可動子120も直動動作することになる。しかし、θ可動子120のX方向長さがθ固定子220のX方向長さとX方向測定最大長の和よりも大きくなっているため、θ固定子220のθ検出巻線224が鎖交する磁束には変化がなく、検出電圧にも変化が現れない。
このように、可動子100が直動動作や回転動作しても、X固定子210とθ固定子220は干渉せずに各検出方向の位置を検出することができる。
このように構成された直動回転レゾルバは、従来のような支持機構を介さずに構成され、光学的検出手段等に比較してコンパクトな構成で、出力軸のX方向位置とθ方向位置を直接検出することができ、組立誤差や、がたのない高精度な位置を検出することができる。
また、組立が容易で、部品点数も減少し、さらにはX固定子とθ固定子の集中巻コイルの配置や結線も共通化されているので、安価にすることができる。
また、X可動子とθ可動子を直動X方向にずらして配置しているので、直動回転レゾルバを径方向に小さくすることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。
図7は本発明の実施例2に係る直動回転レゾルバを側面から見た断面図である。
図8は図7におけるA〜J部の断面図である。
本実施例が実施例1と異なる点は、θ固定子220をX固定子210とまったく同じ構成としたことである。θ固定子220は、X固定子210同様に、図8のG〜J断面に示す220a、220b、220c、220dの4つのθ小固定子から構成されており、θ励磁巻線223とθ検出巻線224も、X励磁巻線213とX検出巻線214と同様の構成となっている。θ小固定子220a〜220dは直動X方向に間隔ξごとにずれて配置されているものの、θ励磁巻線223とθ検出巻線224の集中巻コイルの配置は、実施例1と同じように回転θ方向に間隔φごとにずらして配置されている。つまり、回転動作によって、実施例1同様にθ方向位置を検出することができる。
このように構成された直動回転レゾルバは、X固定子とθ固定子がまったく同じ構成となっているので、部品と組立の共通化により、更に安価にすることができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。
図9は本発明の実施例3に係る直動回転レゾルバを側面から見た断面図である。
図10は図9におけるA〜F部の断面図である。
実施例3が実施例1および2と異なる点は、半円筒に構成したX固定子210を2台設け、その2台を直動X方向にずらして配置した点である。X固定子210の1台は、A〜D断面に示す210h、210i、210j、210kの4つのX小固定子から構成されており、実施例1と同様にX励磁巻線213とX検出巻線214が巻回されている。X固定子210のもう1台は、C〜F断面に示す210l、210m、210n、210oの4つのX小固定子から構成されている。
さらに、X小固定子210h〜210kとX小固定子210l〜210oは、直動X方向にλ/2×M(Mは奇数で、ここではM=1に設定)だけずらして配置されている。なお、同断面上のX小固定子、例えばC断面の210jと210lやD断面の210kと210mのX検出巻線214は同相になっている。同じく、直動X方向にλずれた断面のX小固定子、例えばA断面の210hとE断面の210nやB断面の210iとF断面の210oのX検出巻線214も同相になっている。つまり、X小固定子210h〜210kのX検出巻線214は前端が正方向巻きα相、後端が正方向巻きβ相であるのに対し、X小固定子210l〜210oのX検出巻線214は前端が逆方向巻きα相、後端が逆方向巻きβ相になっている。
このように構成された直動回転レゾルバは、X検出巻線214の正/逆方向巻きα相と正/逆方向巻きβ相がX固定子の前後両端に配置されることになり、X固定子前後両端での磁気的な磁気抵抗不均一性により発生する検出電圧誤差成分を相殺することができる。 その結果、X方向位置を高精度に検出することができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。
図11は本発明の実施例4に係る直動回転レゾルバを側面から見た断面図である。
実施例4が実施例1〜3と異なる点は、同心円の外側にX固定子610とX可動子510、内側にθ固定子620とθ可動子520を配置した点である。可動子500はカップ状フレーム501の外側にX可動子510、内側にθ可動子520が配置され、X可動子510と対向する外側にX固定子610、θ可動子520と対向する内側にθ固定子620が配置されている。
X可動子510とX固定子610は、実施例1に対し径方向に拡張して構成されている。
θ可動子520とθ固定子620は、実施例1に対し可動子と固定子の内外の位置が反対に構成されている。X励磁巻線、X検出巻線、θ励磁巻線、θ検出巻線はすべて実施例1と同じように構成されている。
また、X可動子510、X固定子610、θ可動子520、θ固定子620のX方向長さも、実施例1に示したものと同じように設定されている。
このように構成された直動回転レゾルバは、X可動子とθ可動子を同心円の外周側と内周側に配置しているので、直動回転レゾルバを軸方向に小さくすることができる。
次に、本発明の実施例5について説明する。
図12は本発明の実施例5に係る直動回転レゾルバを側面から見た断面図である。
実施例5が実施例1〜4と異なる点は、X固定子とθ固定子のX方向長さをX可動子とθ可動子のX方向長さよりも長くして構成した点である。X固定子210はX小固定子210a〜210dを1組とし3組つなげた構成となっており、X方向長さLSXがX可動子110のX方向長さLMXよりも長く、
X+LMX ≦ LSX
に設定されている。また、θ固定子220のX方向長さLSθもθ可動子120のX方向長さLMθよりも長く、
X+LMθ ≦ LSθ
に設定されている。
このように構成された直動回転レゾルバは、X固定子とX可動子のX方向長さ、θ固定子とθ可動子のX方向長さの関係が実施例1〜4と異なるものの、同様の効果を得ることができる。
なお、実施例1〜5では、X励磁巻線やX検出巻線をθ励磁巻線やθ検出巻線と同じになるように構成したもので説明したが、X励磁巻線やX検出巻線をX可動子の外周を包含するように円筒状コイルによって構成しても、本発明が示す同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、巻線を固定子に配置する構成として説明したが、可動子と固定子を入れ替え、出力軸側に巻線を配置する構成としても良い。
また、断面形状が異なるX小固定子の磁性体を一体に形成しても良い。
また、X小固定子は1組もしくは2組の磁極を備えたものとして説明したが、それ以上の磁極を備えても良い。
また、θ可動子とθ固定子は180度(=電気角360度)とした軸倍角2の構成として説明したが、それ以外の軸倍角であっても構成できることは言うまでもない。
また、実施例3ではX固定子のみ2台設け、それらをずらして配置する構成としたが、θ固定子も同様の構成として良い。
また、X可動子とθ可動子の磁性体の形状をギャップ長が滑らかに変化する凸凹形状として説明したが、ギャップ長が矩形波状または台形波状に変化する形状としても良い。
本発明は、精密なX方向位置とθ方向位置を検出することができ、小形で安価な直動回転レゾルバを提供することができる。よって、直動と回転の2自由度動作が要求されるチップマウンタ装置のマウンタヘッドや各種検査装置の検査ヘッドなどの用途に好適に適用することができる。
本発明の実施例1に係るを示す直動回転レゾルバの断面図である。 図1に示す直動回転レゾルバのA〜D、Eの断面図である。 図1に示す直動回転レゾルバのスロット配置図である。 図1に示す直動回転レゾルバの結線配置図である。 図1に示す直動回転レゾルバのX方向位置の検出電圧振幅を示す図である。 図1に示す直動回転レゾルバのθ方向位置の検出電圧振幅を示す図である。 本発明の実施例2に係る直動回転レゾルバの断面図である。 図7に示す実施例2の直動回転レゾルバのA〜D、G〜J断面図である。 本発明の実施例3に係る直動回転レゾルバの断面図である。 図9に示す直動回転レゾルバのA〜F断面図である。 本発明の実施例4に係る直動回転レゾルバの断面図である。 本発明の実施例5に係る直動回転レゾルバの断面図である。
符号の説明
100、500 可動子
101 出力軸
501 カップ状フレーム
110、510 X可動子
120、520 θ可動子
200、600 固定子
201、601 フレーム
210、610 X固定子
210a〜210d、210h〜210o、610a〜610d X小固定子
220、620 θ固定子
220a〜220d θ小固定子
211、221 ヨーク
212、222 ティース
213 X励磁巻線
214 X検出巻線
223 θ励磁巻線
224 θ検出巻線

Claims (6)

  1. 直動X方向にギャップ長が周期的に変化する形状(以下、凸凹形状と呼ぶ)を有する磁性体から構成されたX可動子と、回転θ方向に凸凹形状を有する磁性体から構成されたθ可動子と、X励磁巻線とX検出巻線を備えたX固定子と、θ励磁巻線とθ検出巻線を備えたθ固定子と、前記X検出巻線から得られるX検出信号と前記θ検出巻線から得られるθ検出信号から前記X可動子のX方向位置と前記θ可動子のθ方向位置を検出する直動回転レゾルバにおいて、
    前記X可動子の凸凹形状をθ方向全周に形成するとともに、
    前記X可動子のX方向測定最大長をLX、前記X可動子のX方向長さをLMX、前記X固定子のX方向長さをLSX、前記θ可動子のX方向長さをLMθ、前記θ固定子のX方向長さをLSθとしたとき、
    LX+LSX ≦ LMX かつ、LX+LSθ ≦ LMθ
    もしくは、
    LX+LMX ≦ LSX かつ、LX+LMθ ≦ LSθ
    とし、
    前記X可動子と前記θ可動子が一体となって直動X方向と回転θ方向の両方向に動作できるように、前記X可動子と前記θ可動子を締結し、
    前記X励磁巻線、前記X検出巻線、前記θ励磁巻線、前記θ検出巻線を、それぞれ複数の集中巻コイルにより構成し、
    前記θ励磁巻線と前記θ検出巻線の集中巻コイルを回転θ方向に等間隔φごとに配置し、前記X励磁巻線と前記X検出巻線の集中巻コイルを直動X方向に等間隔ξ、かつ、回転θ方向に等間隔φごとに配置したことを特徴とする直動回転レゾルバ。
  2. 前記θ励磁巻線と前記θ検出巻線の集中巻コイルを直動X方向にも等間隔ξごとにずらして配置し、前記θ固定子と前記X固定子を同じ構成としたことを特徴とする請求項1記載の直動回転レゾルバ。
  3. 前記X固定子及び/又は前記θ固定子を各々2台設け、2台の前記X固定子、前記θ固定子を直動X方向にそれぞれλ/2×M(λは前記X可動子に形成された凸凹形状の1周期分の長さ、Mは奇数)ずらして配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の直動回転レゾルバ。
  4. 前記X可動子と前記θ可動子を、直動X方向にずらして配置したことを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか1項記載の直動回転レゾルバ。
  5. 前記X可動子と前記θ可動子のどちらか一方を同心円の内周側に配置し、もう一方を外周側に配置したことを特徴とする請求項1〜4記載のいずれか1項記載の直動回転レゾルバ。
  6. 前記X可動子とθ可動子の磁性体の形状を、ギャップ長さが滑らかに変化する凹凸形状の他にギャップ長さが矩形波状または台形波状としたことを特徴とする請求項1〜5記載のいずれか1項記載の直動回転レゾルバ。
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