JP4967826B2 - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は蓄積制御装置、焦点検出装置および撮像装置に関する。
撮影画面内の複数の焦点検出エリアで焦点検出を行う場合に、複数の焦点検出エリアに対応する複数の光電変換素子列の電荷蓄積制御を共通に行い、回路規模の増大を抑制するようにした焦点検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2006−171393号公報
ところで、撮影画面内の複数の焦点検出エリアで焦点検出可能な焦点検出装置では、特定の焦点検出エリアを優先的に使用して焦点検出を行うとともに、特定エリアの周辺の焦点検出エリアでも焦点検出を行い、特定エリアの焦点検出結果を補完することがある。そのため、周辺の焦点検出エリアの電荷蓄積制御も適切に行う必要がある。
また、カメラが最適な焦点検出エリアを自動的に選択する場合のように焦点調節を行う焦点検出エリアが未定の場合には、すべての焦点検出エリアでそれぞれ適切な蓄積制御を行う必要があり、この場合にはどのエリアの光電変換素子を優先的に制御させるのかが問題となる。
請求項1の発明は、画面内に設定された複数の焦点検出領域対応する複数の光電変換素子列を有する光電変換手段と、前記複数の光電変換素子列を、各グループが複数の光電変換素子列を含むと共に各グループ内の前記複数の光電変換素子列が異なった焦点検出領域に対応するように、複数のグループにグループ化するグループ化手段と、前記複数のグループの各々の前記複数の光電変換素子列に対しては共通して電荷蓄積制御を行う電荷蓄積制御手段と、前記複数の焦点検出領域から特定の焦点検出領域を選択する選択手段と前記選択された特定の焦点検出領域に対応する第1の光電変換素子列と、前記特定の焦点検出領域の周辺に位置する焦点検出領域に対応する光電変換素子列であって、前記第1の光電変換素子列が属するグループではない第2の光電変換素子列とを、基準素子列として、決定する基準素子列決定手段と前記基準素子列決定手段によって前記基準素子として決定された前記第1及び第2の光電変換素子列の少なくとも一方からの電荷蓄積信号に基づき、焦点検出信号を出力する焦点検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列の電荷蓄積制御を適切に実行することができる。
本発明の蓄積制御装置と焦点検出装置を備えた撮像装置を一眼レフデジタルカメラに適用した一実施の形態を説明する。なお、本願発明は一眼レフデジタルカメラに限定されず、撮影画面内に複数の焦点検出エリアが設定され、各焦点検出エリアに対応する光電変換素子列の出力信号に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出装置を備えたあらゆる種類のカメラに適用することができる。
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態のカメラの構成を示す断面図である。撮影光学系1は被写体像を撮影画面上に結像させるための光学系であり、対物レンズ1a、ズーミングレンズ1b、絞り1c、フォーカシングレンズ1dなどから構成される。クイックリターンミラー2は、露光前には図示するように撮影光学系1の撮影光路中に置かれ(ミラーダウン)、撮影光学系1を透過した被写体からの光束の一部を反射してファインダー光学系3〜5へ導く。一方、露光時にはクイックリターンミラー2が撮影光路中から退避され(ミラーアップ)、撮影光学系1を透過した被写体からの光束は撮像素子6へ導かれる。クイックリターンミラー2の中央部はハーフミラーになっており、撮影光学系1を透過した被写体からの光束の一部がハーフミラー部を透過してサブミラー7に反射され、位相差AF検出素子8へ導かれる。
撮像素子6は、撮影光学系1により結像された被写体像を電気信号に変換して画像信号を出力する。図示を省略するが、撮像素子6の撮像面の前面には赤外光をカットするための赤外カットフィルターや画像の折り返しノイズを防止する光学的ローパスフィルターが配置されている。
位相差AF検出素子8は、撮影光学系1からクイックリターンミラー2およびサブミラー7を介して導かれれた被写体光をマスク(不図示)により複数対の光束に分けた後、複数の光電変換素子列(ラインセンサー;不図示)上に再結像し、各光電変換素子列から対の被写体像に応じた信号を出力する。AF−CCD制御部9は、位相差AF検出素子8の複数の光電変換素子列の電荷蓄積制御、ゲイン調整、データの読み出し制御、データの補正などを行う。デフォーカス演算部10は、位相差AF検出素子8から出力される各対の被写体像信号のずれ量を検出し、各焦点検出エリアのずれ量に変換係数を乗じてデフォーカス量に変換する。
レンズ駆動量演算部11は、各焦点検出エリアのデフォーカス量をレンズ駆動量に変換し、レンズ駆動制御部12へ出力する。レンズ駆動制御部12は、レンズ駆動用モーター13を駆動制御してフォーカシングレンズ1dの焦点調節を行う。
ファインダー光学系はファインダースクリーン3、ペンタダハプリズム4、接眼レンズ5などから構成される。露光前にクイックリターンミラー2からファインダースクリーン3へ導かれた被写体光はファインダースクリーン3上で結像され、この被写体像はペンタダハプリズム4および接眼レンズ5を介して撮影者に観察される。また、ファインダースクリーン3に結像された被写体像はペンタダハプリズム4および測光用レンズ14を介して測光センサー15へ導かれ、被写界を複数の測光領域に分割して各測光領域ごとの被写体輝度を測定する。
一実施の形態のカメラのボディおよびレンズ鏡筒には種々の操作部材16が設けられている。この操作部材16には、シャッターレリーズボタン、焦点検出エリア選択部材などが含まれる。
図2は撮影画面内に設定された焦点検出エリアの配置を示し、図3は位相差AF検出素子8の光電変換素子列(光電変換素子列)の配置を示す。この一実施の形態では、図2に示すように撮影画面内の11カ所に焦点検出エリアが設定されており、また、図3に示すように11カ所の焦点検出エリアに対応して8個の光電変換素子列が配置される。この一実施の形態では、これら8個の光電変換素子列を4つのグループA〜Dに分け、各グループの光電変換素子列に対しては“共通に”電荷蓄積制御を実行する。つまり、各グループに属する複数の光電変換素子列に対しては同時刻に電荷蓄積を開始し、同時刻に電荷蓄積を終了する。なお、図3では、各光電変換素子列に番号A1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2を付して説明する。A1とA2、B1とB2、C1とC2、D1とD2が共通に電荷蓄積制御を行う光電変換素子列である。
エリア選択操作部材16により撮影者が撮影画面中央の焦点検出エリアを焦点調節を行うエリアに選択した場合には、その周辺の焦点検出エリアで補完して焦点調節を行う。このとき、中央の焦点検出エリア付近に撮影者が意図する被写体(以下、特定の被写体という)が存在する可能性が高いので、画面中央エリア周辺の光電変換素子列であるA1、B1、C1、D1を電荷蓄積制御を行う“基準素子列”とし、これらの基準素子列A1、B1、C1、D1のそれぞれの電荷蓄積制御にしたがって他の共通に制御する光電変換素子列A2、B2、C2、D2の電荷蓄積制御を行う。
通常、光電変換素子列の電荷蓄積時間は、当該光電変換素子列の前回の電荷蓄積時間と、当該光電変換素子列に対応する被写界の輝度とに基づいて決定される。上述した基準素子列とは、共通に電荷蓄積制御を行う複数の光電変換素子列の内の、前回の電荷蓄積時間と被写体輝度とに基づいて次回の電荷蓄積時間を決定する光電変換素子列である。共通に電荷蓄積制御を行う複数の光電変換素子列の内の基準素子列以外の光電変換素子列に対しては、基準素子列と同じ電荷蓄積制御が行われる。つまり、基準素子列以外の光電変換素子列は、基準素子列の電荷蓄積開始時刻に合わせて電荷蓄積が開始され、基準素子列の電荷蓄積終了時刻に合わせて電荷蓄積が終了される。
上記の画面中央の焦点検出エリアが焦点調節を行うエリアに選択された場合は、基準素子列A1、B1、C1、D1のそれぞれに対して電荷蓄積時間が決定され、基準素子列A1、B1、C1、D1とそれぞれ共通の電荷蓄積制御が行われる素子列A2、B2、C2、D2に対しては、基準素子列A1、B1、C1、D1のそれぞれの電荷蓄積制御と同じ電荷蓄積制御が行われる。例えば基準素子列A1と共通に電荷蓄積制御が行われる素子列A2では、基準素子列A1の電荷蓄積開始時刻に合わせて電荷蓄積が開始され、基準素子列A1の電荷蓄積終了時刻に合わせて電荷蓄積が終了される。他の素子列B1とB2、C1とC2、D1とD2についても同様である。
一方、図4に示すように、エリア選択操作部材16により撮影画面左端の焦点検出エリアが焦点調節を行うエリアに選択された場合には、その周辺の焦点検出エリアで補完して焦点調節を行う。このとき、左端の焦点検出エリア付近に主要被写体が存在する可能性が高いので、左端エリア周辺の光電変換素子列であるA2、B2、C1、D1を電荷蓄積制御を行う基準素子列とし、これらの基準素子列A2、B2、C1、D1のそれぞれの電荷蓄積制御にしたがって他の共通に制御する光電変換素子列A1、B1、C2、D2の電荷蓄積制御を行う。
AF−CCD制御部9は、選択された焦点検出エリアとその周辺の焦点検出エリアに対応する測光領域の被写体輝度を測光センサー15により検出し、各基準光電変換素子列における前回の電荷蓄積時間と、各基準光電変換素子列に対応する焦点検出エリアの被写体輝度とに基づいて、各基準光電変換素子列の次回の電荷蓄積時間を決定する。なお、基準素子列と共通に電荷蓄積制御を行う光電変換素子列に対しては、基準素子列と同じ電荷蓄積時間を設定し、基準素子列と同時刻に電荷蓄積を開始し、基準素子列と同時刻に電荷蓄積を終了する。電荷蓄積制御の終了後、選択された焦点検出エリアとその周辺の焦点検出エリアに対応する位相差AF検出素子8の光電変換素子列から電荷蓄積データを読み出す。
デフォーカス量演算部10は、選択された焦点検出エリアとその周辺の焦点検出エリアに対応する位相差AF検出素子8の光電変換素子列から電荷蓄積データを読み出し、選択された焦点検出エリアとその周辺の焦点検出エリアにおける像ずれ量を検出し、各焦点検出エリアの像ずれ量に変換係数を乗じてデフォーカス量に変換する。予め選択された焦点検出エリアで焦点検出不能な場合には、その周辺の焦点検出エリアで検出されたデフォーカス量により補完して求める。レンズ駆動量演算部11は、選択された焦点検出エリアのデフォーカス量もしくは補完により求めたデフォーカス量をレンズ駆動量に変換し、レンズ駆動制御部12へ出力する。レンズ駆動制御部12による焦点調節後、シャッターレリーズにより撮像素子6で撮像を行い、撮像素子6による撮像画像を処理した後、メモリカードなどの画像記録媒体(不図示)へ画像を記録する。
このように、エリア選択操作部材により選択された焦点検出エリアとその周辺の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列に設定するようにしたので、選択された焦点検出エリア以外の焦点検出エリアの光電変換素子列においても電荷蓄積制御を適切に行うことができ、選択された焦点検出エリアで焦点検出不能になっても、選択エリア周辺の焦点検出エリアに主要被写体が存在する確率が高いので、選択エリア周辺の焦点検出エリアで適切に電荷蓄積制御された光電変換素子列の出力を用いて主要被写体に対する正確な焦点検出結果を得ることができる。
《発明の第1の実施の形態の変形例》
次に、上述した第1の実施の形態では焦点調節を行う焦点検出エリアを撮影者が決定する例を示したが、オートフォーカスモードによっては焦点調節を行う焦点検出エリアをカメラが自動的に決定する場合がある。焦点調節を行う焦点検出エリアを決定するアルゴリズムは種々のものが公知であるが、例えば測光センサーによる被写体輝度の測定結果に基づいて被写体の中から背景部分を抽出し、主要被写体を認識して焦点調節を行う焦点検出エリアを決定することができる。なお、この変形例の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。
図5は変形例の撮影画面内に設定された焦点検出エリアの配置を示し、図6は位相差AF検出素子8の光電変換素子列(光電変換素子列)の配置を示す。図5に示すように撮影画面内に11点の焦点検出エリアが設定された焦点検出装置において、焦点調節を行うエリアをカメラが自動的に決定する場合には、撮影画面内の11点の焦点検出エリアの内の7点(図中に太線枠で示す)のエリアに重み付けを行う。そして、図6に示すように共通に電荷蓄積制御を行う4つのグループの光電変換素子列A〜Dに分け、B1とB2、C1とC2、D1とD2を共通に電荷蓄積制御を行う光電変換素子列とする。この場合は、光電変換素子列A1、B1、C2、D2、E1を基準素子列とし、基準素子列B1、C2、D2、E1のそれぞれの電荷蓄積制御にしたがって他の共通に制御する光電変換素子列B2、C1、D1、E2の電荷蓄積制御を行う。なお、画面中央とその上下の焦点検出エリアに対応して光電変換素子列A1が設けられているが、この光電変換素子列は単独に電荷蓄積制御を行う。
このように、焦点調節を行うための焦点検出エリアが未定の場合でも、予め重み付けをした焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列とすることによって、カメラにより焦点検出エリアが決定されてから適切に電荷蓄積制御された光電変換素子列の出力を用いて主要被写体に対する正確な焦点検出結果を得ることができる。
《発明の第2の実施の形態》
撮影画面内の主要被写体を認識し、主要被写***置の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列に設定する第2の実施の形態を説明する。
図7は第2の実施の形態の撮影動作を示すフローチャートである。このフローチャートにより第2の実施の形態の動作を説明する。なお、この第2の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。また、この第2の実施の形態では例えば図5に示す焦点検出エリアに対応して図6に示すように光電変換素子列が配置された場合を例に上げて説明する。図6に示すように共通に電荷蓄積制御を行う4つのグループの光電変換素子列A〜Dに分け、B1とB2、C1とC2、D1とD2を共通に電荷蓄積制御を行う光電変換素子列とする。
レリーズボタン16の半押し操作が行われると図7に示す撮影動作を開始し、ステップ1で測光センサー15による被写体輝度の測定結果に基づいて被写体の中から背景部分を抽出し、主要被写体を認識する。続くステップ2で主要被写***置の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列に決定する。図8に示すように主要被写体(図中にハッチングで示す人物像)が認識された場合には、図6に示す光電変換素子列A1、B1、C1、D1、E2、D2が主要被写体に対応しているので、光電変換素子列A1、B1、C1、D1、E2を基準素子列とする。
ステップ3で、AF−CCD制御部9は、主要被写体に対応する対応する基準素子列A1、B1、C1、D1、E2の前回の電荷蓄積時間と、主要被写体に対応する測光領域の被写体輝度とに基づいて基準素子列A1、B1、C1、D1、E2の電荷蓄積時間を決定する。なお、基準素子列A1、B1、C1、D1、E2と共通に電荷蓄積制御を行う光電変換素子列B2、C2、D2、E1に対しては基準素子列と同じ電荷蓄積時間を設定する。
ステップ4では各光電変換素子列で電荷蓄積制御を行い、電荷蓄積制御の終了後、位相差AF検出素子8の主要被写体に対応する光電変換素子列A1、B1、C1、D1、E2、D2から電荷蓄積データを読み出す。ステップ5において、デフォーカス量演算部10は、位相差AF検出素子8の光電変換素子列から読み出した電荷蓄積データに基づいて主要被写体に対応する焦点検出エリアにおける像ずれ量を検出し、各焦点検出エリアの像ずれ量に変換係数を乗じてデフォーカス量に変換する。そして、複数のデフォーカス量に基づいて最終的なデフォーカス量を決定する。複数のデフォーカス量の内の最至近のデフォーカス量を最終的なデフォーカス量としたり、あるいは複数のデフォーカス量の平均値を最終的なデフォーカス量とするなど、最終的なデフォーカス量の決定方法については従来公知の方法を用いることができる。
ステップ6で、レンズ駆動量演算部11は最終的なデフォーカス量をレンズ駆動量に変換し、レンズ駆動制御部12へ出力してレンズ駆動制御部12により焦点調節を行う。
ステップ7でシャッターボタン(不図示)によりレリーズ操作(全押し操作)が行われたか否かを確認し、レリーズ操作が行われたらステップ8へ進み、撮像素子6で撮像を行う。撮像後のステップ9で撮像画像を処理し、続くステップ10でメモリカードなどの画像記録媒体(不図示)へ画像を記録する。
このように、撮影画面内の主要被写体を認識し、主要被写***置の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列とするようにしたので、主要被写体に対応する焦点検出エリアで適切に電荷蓄積制御された光電変換素子列の出力を用いて主要被写体に対する正確な焦点検出結果を得ることができる。
《発明の第3の実施の形態》
焦点調節を行う焦点検出エリアが未定である場合に、共通に電荷蓄積制御を行うための基準となる素子列の優先順位を付けるようにした第3の実施の形態を説明する。上述したように、焦点調節を行う焦点検出エリアが未定の場合、被写体のシーンを解析することによって主要な被写体のみを抽出したり、高輝度である箇所を蓄積制御に悪影響を及ぼすとして予め除外し、主要被写体を特定することが可能である。
例えば、図5に示すような重み付けを設定した焦点検出エリア配置において、重み付けした焦点検出エリア(図中に太線枠で示すエリア)に対応する光電変換素子列(図6参照)の内の、画面中央部に近い光電変換素子列を優先度が高い素子列とし、図6に示す光電変換素子列に表1に示す優先順位を設定する。
Figure 0004967826
なお、カメラの姿勢が右縦位置である場合には、焦点検出エリアに対して図9に示すように重み付けをし、図6に示す光電変換素子列に表2に示す優先順位を設定する。
Figure 0004967826
これにより、主要被写体を抽出し、主要被写体に対応していないとされた光電変換素子列が第一優先順位になっている場合には、第二優先順位の光電変換素子列を電荷蓄積制御の基準とすることができる。例えば図8に示すように撮影画面内に主要被写体(図中にハッチングで示す人物像)を捕捉した場合には、主要被写体に対応する光電変換素子列A1、B1、C1、D1、D2、E2の内、A1、B1、D2は第一優先列であるからそれらを基準素子列とするが、素子列C2、E1は第一優先列ではないから第二優先列のC1、E2を基準素子列とする。
図10は撮影画面内に設定された11点の焦点検出エリアの配置を示し、表3はそれらの焦点検出エリアをグループ分けし、各焦点検出エリアに対応する光電変換素子列(センサー列)に優先順位を設定した例を示す。
Figure 0004967826
なお、図10に示す各焦点検出エリアに対応する光電変換素子列の配置は図3と同様である。この例では、撮影画面内における主要被写体を特定して主要被写体に対応する焦点検出エリアを抽出し、主要被写体に対応する焦点検出エリアを包含する光電変換素子列グループ(センサーグループ)を選択する。そして、表3から選択したセンサーグループに対応する優先センサ列を基準光電変換素子列に設定する。
図11は、図10に示すエリア配置と表3に示す優先センサ列の場合の基準素子列決定動作を示すフローチャートである。なお、この第3の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。また、カメラの撮影動作は図7に示す動作と同様であり、図7のステップ2「蓄積制御の基準素子列決定」の処理において図11に示す処理を実行する。
ステップ2において、ステップ1の主要被写体の認識結果に基づいて主要被写***置の焦点検出エリアに対応する光電変換素子列を基準素子列に決定する。ステップ21で撮影画面内の主要被写***置が焦点検出エリア1または3の位置にあるか否かを判別し、エリア1または3の位置にある場合はステップ22へ進み、表3からセンサーグループG1を選択し、センサーグループG1の優先センサー列である光電変換素子列A1、B1、C1、D1を基準素子列に決定してステップ3へ進む。
主要被写体がエリア1または3の位置にない場合はステップ23へ進み、主要被写体がエリア2、5、7、9のいずれかの位置にあるか否かを判別する。主要被写体がエリア2、5、7、9のいずれかの位置にある場合はステップ24へ進み、表3からセンサーグループG2を選択し、センサーグループG2の優先センサー列である光電変換素子列A1、B1、C1、D2を基準素子列に決定してステップ3へ進む。
主要被写体がエリア2、5、7、9のいずれにもない場合はステップ25へ進み、主要被写体がエリア4、8、10のいずれかの位置にあるか否かを判別する。主要被写体がエリア4、8、10のいずれかの位置にある場合はステップ26へ進み、表3からセンサーグループG3を選択し、センサーグループG3の優先センサー列である光電変換素子列A2、B2、C1、D1を基準素子列に決定してステップ3へ進む。
主要被写体がエリア4、8、10のいずれにもない場合はステップ27へ進み、主要被写体がエリア6の位置にあるか否かを判別する。主要被写体がエリア6の位置にある場合はステップ28へ進み、表3からセンサーグループG4を選択し、センサーグループG4の優先センサー列である光電変換素子列A1、B2、C1、D2を基準素子列に決定してステップ3へ進む。
主要被写体がエリア6の位置にない場合はステップ29へ進み、主要被写体がエリア11にあると判断して表3からセンサーグループG5を選択し、センサーグループG5の優先センサー列である光電変換素子列A1、B1、C2、D2を基準素子列に決定してステップ3へ進む。
図7のステップ3では、上述したように、ステップ2で決定した基準素子列の前回の電荷蓄積時間と、主要被写体に対応する測光領域の被写体輝度とに基づいて基準素子列の電荷蓄積時間を決定する。以下、図7のステップ4以降の撮影動作を実行する。
このように、第3の実施の形態によれば、複数の焦点検出エリアを複数のグループに分け、各グループに属する焦点検出エリアの光電変換素子列の中から基準素子列に設定する際の優先順位を設定し、画面内の主要被写体が存在する焦点検出エリアグループの優先順位にしたがって基準素子列を設定するようにしたので、主要被写体に対応する焦点検出エリアで適切に電荷蓄積制御された光電変換素子列の出力を用いて主要被写体に対する正確な焦点検出結果を得ることができる。
第1の実施の形態のカメラの構成を示す断面図 撮影画面内に設定された焦点検出エリアの配置を示す図 図2に示す焦点検出エリア配置に対応する光電変換素子列の配置を示す図 図2に示す複数の焦点検出エリアの中から画面左端の焦点検出エリアが焦点調節を行うエリアに選択された場合を示す図 変形例の撮影画面内に設定された焦点検出エリアの配置を示す図 図5に示す焦点検出エリア配置に対応する光電変換素子列の配置を示す図 第2の実施の形態の撮影動作を示すフローチャート 第2の実施の形態の基準素子列の設定方法を説明する図 カメラの姿勢が右縦位置の場合の焦点検出エリアの重み付けを示す図 第3の実施の形態の焦点検出エリア配置を示す図 第3の実施の形態の撮影動作を示すフローチャート
符号の説明
1 撮影光学系
8 位相差AF検出素子
9 AF−CCD制御部
10 デフォーカス量演算部
16 操作部材

Claims (10)

  1. 画面内に設定された複数の焦点検出領域対応する複数の光電変換素子列を有する光電変換手段と、
    前記複数の光電変換素子列を、各グループが複数の光電変換素子列を含むと共に各グループ内の前記複数の光電変換素子列が異なった焦点検出領域に対応するように、複数のグループにグループ化するグループ化手段と、
    前記複数のグループの各々の前記複数の光電変換素子列に対しては共通して電荷蓄積制御を行う電荷蓄積制御手段と、
    前記複数の焦点検出領域から特定の焦点検出領域を選択する選択手段と
    前記選択された特定の焦点検出領域に対応する第1の光電変換素子列と、前記特定の焦点検出領域の周辺に位置する焦点検出領域に対応する光電変換素子列であって、前記第1の光電変換素子列が属するグループではない第2の光電変換素子列とを、基準素子列として、決定する基準素子列決定手段と
    前記基準素子列決定手段によって前記基準素子として決定された前記第1及び第2の光電変換素子列の少なくとも一方からの電荷蓄積信号に基づき、焦点検出信号を出力する焦点検出手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記選択手段は、前記特定の焦点検出領域を手動操作によって選択する操作部材を有することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
    前記電荷蓄積制御手段は、前記基準素子列の被写界輝度に基づき電荷蓄積時間を決定することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項に記載の焦点検出装置において、
    前記選択手段は、前記画面内の特定の被写体を認識する被写体認識手段を備え、前記被写体認識手段が認識した特定の被写***置の焦点検出領域を、前記特定の焦点検出領域として、選択することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、
    記複数の焦点検出領域は、その一部の複数の焦点検出領域が前記画面内の一方側に位置し、その他部の複数の焦点検出領域が前記画面内の他方側に位置し、
    前記グループの各々は一対の光電変換素子列を含み、
    前記一対の光電変換素子列は、その一方の光電変換素子列が前記一部の複数の焦点検出領域にそれぞれ対応し、その他方の光電変換素子列が前記他部の複数の焦点検出領域にそれぞれ対応することを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項に記載の焦点検出装置において、
    前記複数の光電変換素子列は、前記複数のグループのいずれにも属さない光電変換素子列を有することを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項5または6に記載の焦点検出装置において、
    前記電荷蓄積制御手段は、前記複数のグループの各々の前記一対の光電変換素子列に対して優先順位を設定し、該優先順位にしたがって前記蓄積制御の基準とする光電変換素子列を変更することを特徴とする焦点検出装置。
  8. 請求項に記載の焦点検出装置において、
    前記電荷蓄積制御手段は、前記各グループの優先順位にしたがって選択された前記光電変換素子列が前記被写体認識手段によって認識された特定の被写***置に対応していない場合には、前記各グループの低位の優先順位の前記光電変換素子列を前記蓄積制御の基準とする光電変換素子列に変更することを特徴とする焦点検出装置。
  9. 請求項7に記載の焦点検出装置において、
    前記電荷蓄積制御手段は、前記各グループの優先順位にしたがって選択された前記光電変換素子列が焦点検出に適さないと判断された場合には、前記各グループの低位の優先順位の前記光電変換素子列を前記蓄積制御の基準とする光電変換素子列に変更することを特徴とする焦点検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備えることを特徴とする撮像装置。
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