JP4962383B2 - 通信制御装置および通信制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御装置および通信制御方法に関し、特に、高速移動時におけるハンドオーバの実行を確実に安定化させることができる通信制御装置および通信制御方法に関する。
一般に、無線ネットワークシステムにおいては、セルと呼ばれる無線通信領域が複数形成される。それぞれのセルを収容する基地局装置は、セル間に隙間ができることがないように配置され、コアネットワークと呼ばれる大容量のネットワークを介して相互に有線接続される。
かかる無線ネットワークシステムにおいて無線通信をおこなう移動機は、電波の受信状態が最もよいセルを収容している基地局装置を介して他の移動機等と通信をおこなうように制御される。例えば、通信中の移動機がセルAの領域からセルBの領域へ移動する場合には、セルBの電波の受信状態が所定の条件を満たすようになった時点で、セルAを収容する基地局装置との無線リンクに代えて、セルBを収容する基地局装置との無線リンクを用いて通信が行われるように制御される。
このように移動機の移動等にともなって移動機と基地局装置との間の無線リンクを切り替える処理をハンドオーバという。ハンドオーバは、瞬断が発生しないように考慮された手順に従って実行されるが、それでも、ハンドオーバの実行時は通信が不安定になりやすい。特に、走行中の電車内や高速道路を走行中の車内で通信している移動機のように、高速で移動中の移動機の場合、ハンドオーバの実行頻度が高くなるため、通信が不安定になる可能性が高い。
この問題を解決するために、ハンドオーバの発生した地点をカーナビゲーション装置で特定することによって、セルの境界の位置を把握し、不要なハンドオーバの発生を抑制する技術が提案されている。また、高速道路を走行中の移動パターンのように移動パターンを予め定義しておき、それらの移動パターンのいずれかと同一のパターンで移動している移動機については、該当する移動パターンの通りにハンドオーバが実行されるように制御する技術も提案されている。
特開2003−9207号公報 特開平10−290475号公報
しかしながら、カーナビゲーション装置を用いてハンドオーバの発生した地点を特定する技術は、走行中の電車内で通信している移動機のように、カーナビゲーション装置をもたない移動手段で移動している移動機におけるハンドオーバの問題を解決することができなかった。また、移動パターンを予め定義しておく技術は、該当する移動パターンの通りにハンドオーバが実行されるようにするために、特定のセルの処理を優先して処理するものであったため、必ずしも移動パターンの通りにハンドオーバが実行されるとは限らなかった。
開示の技術は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、高速移動時におけるハンドオーバの実行を確実に安定化させることができる通信制御装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願の開示する通信制御装置は、一つの態様において、無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御装置であって、当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて定義された軌道情報を記憶する軌道情報記憶手段と、前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定する移動速度判定手段と、前記移動速度判定手段によって前記移動機の移動速度が所定以上であると判定された場合に、前記移動機が在圏しているセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定する軌道判定手段と、前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御し、さらに、前記移動速度判定手段によって移動速度が所定以上であると判定された移動機が他の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある場合に、該他の通信制御装置へ該移動機の移動速度が所定以上である旨を通知するハンドオーバ制御手段とを備える。
この発明の態様によれば、高速移動中のハンドオーバ対象のセルを、予め定義された移行パターンに基づいて決定することとし、決定されたセルからのみ電波状況が通知されるように制御することとしたので、高速移動時におけるハンドオーバの実行を確実に安定化させることができる。
なお、本願の開示する通信制御装置の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも上述した課題を解決するために有効である。
本願の開示する通信制御装置および通信制御方法の一つの態様によれば、高速移動時におけるハンドオーバの実行を確実に安定化させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する通信制御装置および通信制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、本願の開示する技術を第3世代移動通信網に適用した場合を例にして説明をおこなうが、本願の開示する技術の適用範囲はこれに限られない。
まず、実施例1に係るハンドオーバ制御方法の概要について説明する。図1は、実施例1に係る無線ネットワークシステムの一例を示す図である。同図に示す無線ネットワークシステムは、CN(Core Network:コアネットワーク)100と、RNC(Radio Network Controller:無線網制御装置)200aおよび200bと、NodeB(基地局装置)300a〜300cと、移動機400とを含む。
なお、以下の説明では、RNC200aおよび200bについて、いずれかを特定する必要がない場合には、これらを総称してRNC200と表記するものとする。同様に、NodeB300a〜300cについて、いずれかを特定する必要がない場合には、これらを総称してNodeB300と表記するものとする。
CN100は、大容量の広域ネットワークである。RNC200は、複数のNodeB300を管理し、無線通信を実現するために必要な各種制御を実行する通信制御装置である。NodeB300は、所定の広さを有する無線通信領域であるセルを収容し、自局が収容するセル内に位置する移動機400等の移動機に対してRadio Link(無線リンク)を提供する通信装置である。移動機400は、移動可能な無線通信装置であり、例えば、携帯電話端末である。
移動機400は、自身が所在するセルを収容しているNodeB300を介して他の移動機等と通信をおこなう。例えば、移動機400が、NodeB300aによって収容されたセル1の領域内にある場合、移動機400とNodeB300aの間にRadio Linkが設定され、移動機400は、このRadio Linkを通じて他の移動機等と通信をおこなう。
そして、移動機400が、NodeB300bによって収容されたセル2の領域内に移動すると、移動機400とNodeB300bの間に新たなRadio Linkが設定され、移動機400は、このRadio Linkを通じて他の移動機等と通信をおこなうようになる。このように、セル間の移動にともなって、移動機400が通信に用いるRadio Linkを変更する処理をハンドオーバという。
図2は、ハンドオーバの実行手順を示す図である。同図は、移動機400が、NodeB300aによって収容されているセルからNodeB300bによって収容されているセルへ移動する場合の手順を示している。なお、NodeB300aとNodeB300bは、いずれもRNC200aの配下にあるものとする。
図2に示すように、RNC200aは、移動機400がNodeB300aを介して通信している間に、無線状態を測定して報告することを求める測定報告要求を、NodeB300aを介して移動機400へ送信する(ステップS01)。この測定報告要求には、移動機400が在圏しているセルの周辺セルの情報が含まれる。移動機400は、測定報告要求を受信すると、周辺セルの受信レベルを測定して、NodeB300aを介して、測定報告応答としてRNC200aに報告する(ステップS02)。
RNC200aは、測定報告応答に基づいてハンドオーバの実行が必要であるか判断する。そして、隣接基地局であるNodeB300bのセルの受信電界強度が規定値以上になれば、ハンドオーバが必要であると判断し、NodeB300bにRadio Link追加要求を送信する(ステップS03)。NodeB300bは、Radio Link追加要求に対して必要な処理をおこなった後、Radio Link追加応答をRNC200aに返却する(ステップS04)。
続いて、RNC200aは、移動機400にハンドオーバの準備をさせるため、NodeB300aを介して、Active Set更新要求を移動機400に送信する(ステップS05)。移動機400は、Active Set更新要求を受信すると、必要な処理をおこなった後、Active Set更新応答をRNC200aに返却する(ステップS06)。以上の手順より、移動機400とNodeB300b間に新たにRadio Linkが確立される。
この状態で、移動機400は、NodeB300aからの受信電界強度が設定時間以上連続して規定値以下になると、受信レベルをRNC200aに通知する(ステップS07)。この通知により、RNC200aは、移動機400とNodeB300aの間の通信終了を決定し、移動機400にハンドオーバの実行を指示する(ステップS08)。移動機400は、指示に従ってハンドオーバを実行し、ハンドオーバ実行完了をRNC200aに通知する(ステップS09)。以後、移動機400は、NodeB300bを介して通信を継続する。
以上の手順により、移動機400の通信を中継する基地局装置は、NodeB300aからNodeB300bへ無瞬断で切り替えられる。しかしながら、ハンドオーバの実行時は、通信が不安定になり易いため、不要なハンドオーバの発生は避けることが好ましい。ここで、ハンドオーバによって通信が不安定になり易いケースの一例を図3に示す。
図3は、ハンドオーバが頻発するケースの一例を示す図である。同図は、セル1〜12が形成されている区域を矢印で示す高速道路が通っていることを示している。同図に示す高速道路は、セル6の領域を通過してセル1の領域に入る前に、セル7の領域をわずかに通っている。
従来のハンドオーバ制御方法では、移動機の状況に関わらず、移動機が在圏しているセルの周辺の全てのセルの情報が、周辺セルとしてRNCから移動機に通知される。したがって、図3中の高速道路上を走行する車両がセル6内に位置し、この車両内で移動機が通信をおこなっている場合、その移動機は、RNCから、セル1、5、7、8、9および10が周辺セルであることを通知される。
そして、車両が、セル6とセル7の境界付近のA地点到達時に、移動機が周辺セルの1つであるセル7からの受信レベルを測定してRNCへ報告し、かつ、報告された受信電界強度が規定値以上になっていた場合、RNCによってハンドオーバが必要であると判断され、移動機とセル7の間にRadio Linkが確立され、セル7に対してハンドオーバが実行される。
セル7へのハンドオーバを実行した移動機は、RNCから、セル1、2、6、8、11および12が周辺セルであることを通知される。そして、車両が、セル7とセル1の境界付近のB地点到達時に、移動機が周辺セルの1つであるセル1からの受信レベルを測定してRNCへ報告し、かつ、報告された受信電界強度が規定値以上になっていた場合、RNCによってハンドオーバが必要であると判断され、移動機とセル1の間にRadio Linkが確立され、セル1に対してハンドオーバが実行される。
この例の場合、短い間隔でハンドオーバが連続して実行されるため、通信が不安定になり易い。また、この例では、各セルの受信レベルが相対的に変化し易いセルの境界部を移動機が移動することになるため、このことがさらにハンドオーバを頻発させ、通信を不安定にする可能性がある。
そこで、実施例1に係るハンドオーバ制御方法では、予め高速道路や鉄道等の交通経路(以下、これらの経路を「軌道」という)毎にハンドオーバの移行パターンを定義しておき、移動機が高速で移動している場合は、その移動機が移動中の軌道に対応する移行パターンに基づいて、ハンドオーバ先の候補となるセルを制限する。例えば、図3に示した例の場合、「セル9−セル6−セル1−セル2」という移行パターンを定義しておくことにより、高速移動中の移動機がセル6内のA地点に位置している場合には、セル1のみがハンドオーバ先の候補となり、セル7へのハンドオーバが抑止される。
また、実施例1に係るハンドオーバ制御方法では、ハンドオーバの頻発を防止するためにRNC200間でも、高速で移動中の移動機に関する情報のやり取りが行われる。具体的には、自身の配下のセル内を高速で移動している移動機が他のRNC200の配下のセルへ進みつつある場合に、RNC200は、移動機の移動先のセルを管理しているRNC200に対して、通常の通知内容に加えて、移動機が高速で移動している旨を通知する。この通知により、移動先のセルを管理しているRNC200においても、移動機が高速移動中であることを認識して、予め定義された移行パターンに従ってハンドオーバ対象のセルを制限することが可能になる。
なお、実施例1に係るハンドオーバ制御方法では、移動機が低速で移動している場合には、従来通りの制御が実行される。したがって、人が移動機で通信をしながら徒歩で図3中の高速道路沿いを歩行しA地点に到達した場合、予め定義された移行パターンの制約を受けることなく、セル7に対するハンドオーバが実行されうる。しかし、たとえセル7に対するハンドオーバが実行されたとしても、徒歩でA地点からB地点へ到達するには時間を要するため、短時間にハンドオーバが連続して実行されることにはならず、問題は生じない。むしろ、低速移動中は、セル7からの受信レベルの方が良好な場合には、セル7に対してハンドオーバを実行した方が好ましい通信状態を得ることができる。
次に、実施例1に係るハンドオーバ制御方法を実行する通信制御装置であるRNC200の構成について説明する。図4は、RNC200の構成を示す図である。同図に示すように、RNC200は、記憶部210と、ハンドオーバ計数部220と、移動速度判定部230と、軌道判定部240と、ハンドオーバ制御部250とを有する。
記憶部210は、各種情報を記憶する記憶手段であり、移動機情報210aと、周辺セル情報210bと、軌道情報210cとを記憶する。移動機情報210aは、当該のRNC200の管理下のNodeB300によって収容されているセルにおいて通信中の移動機に関する情報である。周辺セル情報210bは、当該のRNC200の管理下のNodeB300によって収容されている各セルの周辺セルに関する情報である。軌道情報210cは、当該のRNC200の管理下のNodeB300によって収容されている各セルが存在する区域内の軌道に関する情報である。
移動機情報210a、周辺セル情報210bおよび軌道情報210cについて具体例を示してより詳しく説明する。図5は、移動機情報210aの一例を示す図である。同図に示すように、移動機情報210aは、インスタンスID、高速フラグ、軌道ID、移行先セル、移動履歴といった項目を有し、移動機毎にデータが登録される。
インスタンスIDは、移動機を識別するための識別番号である。高速フラグは、移動機が高速移動中であるか否かを示すフラグであり、移動機が高速移動中であれば「1」が設定され、さもなければ「0」が設定される。軌道IDは、移動機がどの軌道上を移動しているかを識別するための識別番号であり、軌道情報210cの軌道IDと対応する。なお、移動機が高速移動中でない場合、軌道IDは未設定となる。
移行先セルは、軌道IDが示す軌道を移動機がこのまま進み続けた場合において、次にハンドオーバ先となるべきセルの識別番号である。なお、移動機が高速移動中でない場合、移行先セルは未設定となる。移動履歴は、移動機がかつて属していたセルに関する情報であり、それらのセルを識別するための識別番号と、それらのセルから次のセルへハンドオーバが実行された時間とを所定期間数分もしくは所定世代数分だけ含む。
図5に示した移動機情報210aの1行目のデータは、「111」という識別番号の移動機が、「1」という識別番号の軌道を高速移動中であることを示している。また、同データは、その移動機が、現在の軌道上をそのまま進んだ場合「1」という識別番号で識別されるセルに対してハンドオーバを実行すべきであり、かつて「9」という識別番号のセルと「6」という識別番号のセルに属していたことを示している。
このように、高速移動中の移動機については、移動機情報210aにおいて、次にハンドオーバの対象となるセルが特定される。
また、図5に示した移動機情報210aの2行目のデータは、「222」という識別番号の移動機が、低速移動中であることを示している。また、同データは、その移動機が、かつて「3」という識別番号のセルと「4」という識別番号のセルに属していたことを示している。なお、移動機が高速移動中ではないため、同データでは、軌道IDと移行先セルは未設定となっている。
図6は、周辺セル情報210bの一例を示す図である。同図に示すように、周辺セル情報210bには、セルの識別番号と、そのセルの周辺のセルの識別番号とが対応付けて登録される。
図6に示した周辺セル情報210bは、図23に示した区域500aに対応しており、1行目のデータは、「1」という識別番号のセルの周辺には、それぞれ「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」という識別番号をもつ6つのセルが存在することを示している。
図7は、軌道情報210cの一例を示す図である。同図に示すように、軌道情報210cには、軌道の識別番号に対応付けて、移行パターンが登録される。移行パターンは、対応する軌道上を移動機が移動する場合にハンドオーバの対象となるべきセルの識別番号を時系列順に列挙したものである。
図7に示した軌道情報210cは、図23に示した区域500aにおける各軌道に対応しており、1行目のデータは、「1」という識別番号の軌道上を移動機が移動する場合、それぞれ「9」、「6」、「1」、「2」という識別番号をもつ4つのセルをこの順序でハンドオーバの対象とすべきことを示している。
なお、移動機がRNC200の管理する区域をまたがって移動する場合でも軌道の判定を正しくおこなうため、軌道情報210cには、当該のRNC200に隣接するRNC200の管理下の区域のセルも含めた移行パターンが登録される。例えば、図7に示した軌道情報210cの2行目のデータでは、「18」という識別番号のセルの次にハンドオーバの対象となるセルとして、区域500bの「19」という識別番号のセルが登録されている。
図4の説明に戻って、ハンドオーバ計数部220は、各移動機のハンドオーバの実行回数を記憶し、単位時間当たりのハンドオーバ回数を移動機毎に算出する。なお、移動機のハンドオーバの実行回数としては、移動機から測定報告応答が送られた回数を記憶してもよいし、当該のRNC200がRadio Link追加要求やハンドオーバ実行指示を送信した回数を記憶してもよい。また、移動機情報210aの移動履歴の設定値から単位時間当たりのハンドオーバ回数を算出することとしてもよい。
移動速度判定部230は、ハンドオーバ計数部220により算出された単位時間当たりのハンドオーバ回数に基づいて移動機が高速移動中であるか否かを判定する。図8に示すように、移動速度が高いほど単位時間当たりのハンドオーバ回数は多くなる。そこで、移動速度判定部230は、移動機の単位時間当たりのハンドオーバ回数を予め定義された閾値と比較し、単位時間当たりのハンドオーバ回数が閾値よりも多い場合に、その移動機が高速移動中であると判定する。なお、この閾値は、局条件や運用条件等に基づいて適宜決定することができる。
このように、ハンドオーバ回数に基づいて移動機が高速移動中であるか否かを判定することとすれば、移動機やNodeB等の他の装置の構成に変更を加えることなく、移動機が高速移動中であるか否かをRNC200において判定することが可能になる。移動速度判定部230の判定結果は、ハンドオーバ制御部250によって利用される。
軌道判定部240は、高速移動中の移動機がどの軌道上にいるのかを判定する。具体的には、軌道判定部240は、移動機の識別番号と、その移動機が現在位置しているセルの識別番号をハンドオーバ制御部から指定され、指定されたセルの識別番号を移行パターンに含む軌道を軌道情報210cから抽出する。ここで、複数の軌道が抽出された場合、軌道判定部240は、指定された移動機の識別番号に対応する移動履歴を移動機情報210aから取得し、抽出された各軌道に対応する移行パターンのうち、指定されたセルの識別番号よりも前の部分と照合して軌道を特定する。
ハンドオーバ制御部250は、ハンドオーバに関する各種制御を実行する。具体的には、ハンドオーバ制御部250は、移動速度判定部230によって高速移動中ではないと判定された移動機については、従来通りのハンドオーバ制御を実行する。一方、移動速度判定部230によって高速移動中であると判定された移動機については、ハンドオーバ制御部250は、その移動機がどの軌道上にいるかを軌道判定部240に判定させ、判定された軌道における移行パターンを軌道情報210cから取得し、その移行パターンに従ってハンドオーバが実行されるように制御する。
ハンドオーバ制御部250は、高速移動中の移動機が移行パターンに従ってハンドオーバを実行するようにするため、高速移動中の移動機については、移行パターンにおいて次にハンドオーバ対象となるセルを特定し、そのセル以外のセルを対象とする測定報告応答をその移動機から受信しても、それを破棄する。
具体的には、ある移動機が高速移動中であると判定された場合、ハンドオーバ制御部250は、図5の1行目のデータのように、移動機情報210aの該当データの高速フラグに「1」を設定する。そして、軌道判定部240によって判定された軌道の識別番号を軌道IDに設定し、その軌道において次にハンドオーバの対象となるセルの識別番号を移行先セルに設定する。
そして、図2に示したステップS02の場面で移動機から測定報告応答を受信した際に、測定報告応答の対象が移行先セルとして設定されたセルである場合のみ、ステップS03以降の手順を実行する。測定報告応答の対象が移行先セルとして設定されたセルでなければ、ハンドオーバ制御部250は、その測定報告応答を破棄し、ステップS03以降の手順も実行しない。
このように、移行先セルとして設定されたセルを対象とする測定報告応答のみを従来通りに扱い、それ以外のセルを対象とする測定報告応答を破棄することとすれば、移行先セルとして設定されたセル以外のセルに対してハンドオーバの実行を指示することがなくなり、移行先セルとして設定されたセルに確実にハンドオーバがおこなわれる。
そして、ハンドオーバ制御部250は、移行先セルとして設定されたセルの受信レベルが所定の条件を満たすと判断した場合には、従来通り、そのセルへのハンドオーバの実行を高速移動中の移動機に指示するとともに、ハンドオーバ先のセルの周辺のセルを移動機に通知する。このとき、ハンドオーバ制御部250は、移動機情報210aにおけるその移行機のデータの移行先セルの値を、軌道IDが示す軌道に対応する移行パターンにおける次のセルの識別番号に更新する。
ハンドオーバ時に、従来の処理に加えて、上記のように移行先セルの値を更新することにより、ハンドオーバ制御部250は、高速移動中の移動機のハンドオーバ先を継続的に制限し、移行パターンに従ったハンドオーバを実現させることができる。
また、ハンドオーバ制御部250は、移動速度判定部230によって高速移動中であると判定された移動機が、他のRNC200の管理下のセルに移動しつつある場合には、その移動機が高速移動中である旨を移動先のセルを管理しているRNC200へ通知する。これにより、移動先のセルを管理しているRNC200においても、その移動機が高速移動中であると即座に認識されることとなり、高速移動時に適応したハンドオーバ制御が引き続きおこなわれていくこととなる。
なお、移動機が高速移動中である旨の通知は、専用のメッセージフォーマットを用いておこなってもよいし、既存のメッセージフォーマットの一部を用いておこなってもよい。図9は、RNCが他のRNCにRadio Linkの設定を要求するために用いるRadio Link設定要求のメッセージフォーマットを示す図である。このフォーマットにおけるS−RNTIは、システムの運用方法にもよるが、通常、D.C(Don’t Care)であり、「0」が設定される。そこで、この項目に「1」が設定されていれば、移動機が高速移動中であることを示すという運用をすることができる。もちろん、その他の項目を用いて移動機が高速移動中である旨を通知することとしてもよい。また、移動先のセルを管理しているRNC200における軌道の判定を容易にするために、軌道IDや移動履歴をさらに通知することとしてもよい。
また、各移動機についての移動速度判定部230の判定結果は、時間が経つと変化することがある。このため、ハンドオーバ制御部250は、移動速度判定部230から通知された判定結果に応じて、各移動機の制御を随時切り替える。
次に、図4に示したRNC200の動作について説明する。図10は、移動速度判定処理の処理手順を示すフローチャートである。この移動速度判定処理は、RNC200において移動機毎に定期的に実行される処理である。図10に示すように、ハンドオーバ計数部220が、移動機の単位時間値のハンドオーバ回数を計数し(ステップS101)、移動速度判定部230が、その計数結果に基づいて移動機が高速移動中であるか判定する(ステップS102)。
続いて、ハンドオーバ制御部250が、移動速度判定部230の判定結果に基づいて、移動機情報210aにおけるその移動機の高速フラグの値を更新する(ステップS103)。ここで、移動速度判定部230によって移動機が高速移動中でないと判定された場合(ステップS104否定)、ハンドオーバ制御部250は、移動機情報210aにおけるその移動機の移行先セルと軌道IDの値をクリアする(ステップS105)。
一方、移動速度判定部230によって移動機が高速移動中であると判定され(ステップS104肯定)、かつ、軌道の判定がまだおこなわれていない場合には(ステップS106否定)、ハンドオーバ制御部250は、軌道判定部240に軌道を判定させる(ステップS107)。軌道の判定がおこなわれているか否かは、移動機情報210aにおけるその移動機のデータの軌道IDが設定済であるか否かを確認することにより判定できる。
そして、ハンドオーバ制御部250は、判定された軌道における移動機の次のハンドオーバ対象である移行先セルを判定し(ステップS108)、移動機情報210aにおけるその移動機のデータに判定された軌道と移行先セルを記録する(ステップS109)。なお、上記の手順では、軌道が判定済の場合は、軌道を判定しないこととしているが、軌道の判定性精度を向上させるため、移動機が高速移動中と判定された場合には、常に軌道の判定をおこなうこととしてもよい。
図11は、測定報告応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。この測定報告応答受信処理は、移動機から測定報告応答が受信されるたびに実行される処理である。測定報告応答が受信されると(ステップS201)、ハンドオーバ制御部250は、移動機情報210aを参照して、測定報告応答を送信してきた移動機の高速フラグの値を確認する(ステップS202)。
ここで、高速フラグの値が高速移動中ではないことを示していた場合は(ステップS203否定)、ハンドオーバ制御部250は、測定報告応答がどのセルを対象としているかに関わらず、従来通り、報告された受信レベルに基づいてハンドオーバ実行の要否を判定する(ステップS204)。
一方、高速フラグの値が高速移動中であることを示していた場合は(ステップS203肯定)、ハンドオーバ制御部250は、移動機情報210aにおけるその移動機のデータから移行先セルの値を取得し、測定報告応答の対象のセルの識別番号と比較する(ステップS205)。ここで、両者が一致すれば(ステップS206肯定)、ハンドオーバ制御部250は、報告された受信レベルに基づいてハンドオーバ実行の要否を判定し(ステップS207)、さもなければ(ステップS206否定)、測定報告応答を破棄する(ステップS208)。
そして、ハンドオーバ制御部250は、測定報告応答を破棄した場合を除いて、測定報告応答の対象のセルが当該のRNC200の配下でなければ(ステップS209否定)、そのセルを管理しているRNC200向けに、移動機の識別番号と移行先のセルの識別番号を設定したRadio Link設定要求を生成する(ステップS210)。そして、生成したRadio Link設定要求のS−RNTI等に移動機が高速移動中であるか否かを示す値を設定し(ステップS211)、Radio Link設定要求を送信する(ステップS212)。
図12は、Radio Link設定要求受信処理の処理手順を示すフローチャートである。このRadio Link設定要求受信処理は、図11に示した測定報告応答受信処理において送信されたRadio Link設定要求が受信されるたびに実行される処理である。
図12に示すように、Radio Link設定要求が受信されると(ステップS301)、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定要求から情報を抽出する(ステップS302)。ここで、抽出した情報に対応する移動機が移動機情報210aに登録されていなければ、ハンドオーバ制御部250は、移動機情報210aにその移動機のデータを追加する(ステップS303)。
続いて、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていなければ(ステップS304否定)、従来通り、Radio Link設定応答を生成する(ステップS305)。そして、Radio Link設定要求から抽出されたセルの周辺セルの情報をRadio Link設定応答に設定し(ステップS306)、Radio Link設定応答をRadio Link設定要求の送信元のRNC200へ送信する(ステップS307)。
一方、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていた場合(ステップS304肯定)、ハンドオーバ制御部250は、抽出した情報に基づいて軌道判定部240に軌道を判定させる(ステップS308)。そして、ハンドオーバ制御部250は、判定された軌道における移動機の次のハンドオーバ対象である移行先セルを判定し(ステップS309)、移動機情報210aにおけるその移動機のデータに判定された軌道と移行先セルを記録する(ステップS310)。これによりハンドオーバ制御部250は、移行パターンに従ってハンドオーバが実行されるように移行先のセルを制限することができる。
そして、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定応答を生成し(ステップS311)、Radio Link設定要求から抽出されたセルの周辺セルの情報をRadio Link設定応答に設定し(ステップS312)、さらに、移行先セルの情報を周辺セルとしてRadio Link設定応答に追加設定する(ステップS313)。そして、ハンドオーバ制御部250は、こうして作成したRadio Link設定応答をRadio Link設定要求の送信元のRNC200へ送信する(ステップS314)。
図13は、Radio Link設定応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。このRadio Link設定応答受信処理は、図12に示したRadio Link設定要求受信処理において送信されたRadio Link設定応答が受信されるたびに実行される処理である。
図13に示すように、Radio Link設定応答が受信されると(ステップS401)、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定応答から情報を抽出する(ステップS402)。そして、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定応答の対象となっている移動機に対して、Radio Link設定応答から抽出した各周辺セルの受信レベルを測定するように要求する測定報告要求を送信する(ステップS403)。
ここで、移動機情報210aを参照し、Radio Link設定応答の対象の移動機の高速フラグを確認して高速移動中であることが分かった場合(ステップS404肯定)、ハンドオーバ制御部250は、Radio Link設定応答に周辺セルとして重複設定されているセルを特定し、そのセルを移行先セルと判定する(ステップS405)。そして、ハンドオーバ制御部250は、移動機データ210aにおけるその移動機のデータに移行先セルを記録する(ステップS406)。
ここで、RNC200間の情報のやり取りについて具体的に説明する。図23に示した例において、移動機が軌道512上をセル18からセル19へ向けて高速移動している場合、区域500aを管理しているRNC200aは、ハンドオーバ実行時に、区域500bを管理しているRNC200bへ、移動機が高速移動中である旨のフラグを設定したRadio Link設定要求を送信する(ステップS212)。
そして、Radio Link設定要求を受信したRNC200bは、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていることを確認すると、移行先セルとしてセル20を特定し(ステップS309)、当該の移動機からセル20以外のセルに関する測定報告応答が送信されてきても破棄されるように移動機情報210aに移行セルを記録する(ステップS310)。
また、RNC200bは、移行先セルであるセル20を周辺セルとして重複させて設定したRadio Link設定応答をRNC200aへ送信する(ステップS314)。このRadio Link設定応答には、重複設定されたセル20以外に、セル17、セル18、セル22、セル24およびセル25が周辺セルとして設定される。
そして、Radio Link設定応答を受信したRNC200aは、従来通り、応答された各周辺セルを対象とする測定報告要求を移動機に送信する(ステップS403)。さらに、RNC200aは、重複して設定されているセル20を移行先セルとして判定し(ステップS405)、当該の移動機からセル20以外のセルに関する測定報告応答が送信されてきても破棄されるように移動機情報210aに移行先セルを記録する(ステップS406)。
このように、RNC200間をまたがるハンドオーバの発生時に、RNC200間で高速移動中の移動機に関する情報のやりとりをおこなうことにより、双方のRNCにおいて、移行先セルのみを確実にハンドオーバ先とするための設定を実現することができる。
上述してきたように、本実施例1では、高速で移動している移動機が予め定義されているどの移行パターンに対応する軌道上を移動しているのかを判定し、判定された軌道に対応する移行パターンにおける移行先のセルを特定し、特定したセルを対象とする測定報告応答のみを認識することとしたので、移行先として特定されたセルを対象とする測定報告応答によって得られた受信レベルに基づいてハンドオーバの実行の要否が判定されることとなり、移動機の高速移動中に不要なハンドオーバが頻発して通信が不安定になることを確実に防止することができる。
また、本実施例1では、RNC間をまたがってハンドオーバが実行される場合に、その移動機が高速移動中であるか否かを移動先のRNCへ通知することにとしたので、移動元のRNCと移動先のRNCの双方において、移動機の高速移動中に不要なハンドオーバが頻発して通信が不安定になることを確実に防止することができる。
実施例1では、移動機が高速移動中であるか否かを判断するためにRNCにおいて移動機の移動速度を推定する例を示したが、移動速度の推定を移動機の側においておこなうこともできる。また、実施例1では、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告応答の受信時の動作を変更する例を示したが、RNCにおける測定報告要求の送信時の動作を変更しても同様の効果を得ることができる。
そこで、実施例2では、移動機が高速移動中であるか否かを判断するために、移動速度の推定を移動機の側においておこない、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告要求の送信時の動作を変更する例について説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、実施例2に係る無線ネットワークシステムについて説明する。実施例2に係る無線ネットワークシステムは、図1に示した実施例1に係る無線ネットワークシステムと同様の構成を有するが、RNC200の代わりにRNC201が用いられ、移動機400の代わりに移動機401が用いられる点において異なる。
次に、実施例2に係る移動機401の構成について説明する。図14は、移動機401の構成を示す図である。同図に示すように、移動機401は、移動速度推定部410と、主制御部420と、NodeB300との間のRadio Linkを用いて通信をおこなう無線部430とを有する。
移動速度推定部410は、当該の移動機401の移動速度を受信電界強度の変化から推定する。受信電界強度は、移動機とNodeBの距離が遠くなるほど低下する。このため、移動機がNodeBから遠ざかる場面を想定すると、図15に示すように、移動機が高速で移動している場合の方が、低速で移動している場合よりも単位時間当たりの受信電界強度の低下が大きくなる。そこで、移動速度推定部410は、無線部430で受信され、主制御部420で処理される電界情報を随時取得し、単位時間当たりの受信電界強度の変化に基づいて当該の移動機401の移動速度を推定する。
主制御部420は、無線通信を実現するための制御をおこなう。主制御部420は、従来の移動機において同様な制御部がおこなっていた制御に加えて、移動速度推定部410によって推定された当該の移動機401の移動速度をRNC201へ通知する処理をおこなう。
なお、移動機401の移動速度の通知は、専用のメッセージフォーマットを用いておこなってもよいし、既存のメッセージフォーマットの一部を用いておこなってもよい。図16は、測定報告応答のメッセージフォーマットを示す図である。同図に示すように、測定報告応答には、Intra−frequency event identityという項目が存在する。例えば、このIntra−frequency event identityに設定する値を変更することにより、移動機401の移動速度をRNC201へ通知することができる。
Intra−frequency event identityに設定される値は、「1a」であれば、Radio Link追加、「1b」であればRadio Link削除、「1c」であればRadio Link変更、「1d」であれば、Main Radio Link報告を意味する。この設定値の体系を拡張して、当該の移動機が所定の速度よりも高速で移動している場合には、「1a」、「1b」、「1c」、「1d」に代えて、それぞれ、「2a」、「2b」、「2c」、「2d」を設定することとすれば、RNC201において移動機401が高速で移動しているか否かを判定することが可能になる。もちろん、その他の項目を用いて移動機401の移動速度に関する情報を通知することもできる。
なお、上記の例のようにして高速移動中であるか否かをRNC201へ通知する場合、移動速度推定部410によって得られた移動速度の推定値を、主制御部420が閾値と比較して移動機が高速移動中であるか否かを判定する。この閾値は、局条件や運用条件等に基づいて適宜決定することができる。
次に、実施例2に係るRNC201の構成について説明する。図17は、RNC201の構成を示す図である。同図に示すように、RNC201は、記憶部211と、移動速度判定部231と、軌道判定部240と、ハンドオーバ制御部251とを有する。
記憶部211は、各種情報を記憶する記憶手段であり、移動機情報211aと、周辺セル情報210bと、軌道情報210cとを記憶する。移動機情報211aは、当該のRNC201の管理下のNodeB300によって収容されているセルにおいて通信中の移動機に関する情報である。移動機情報211aの一例を図18に示す。同図に示すように、移動機情報211aは、移行先セルの項目がない点を除いては、図5に示した移動機情報210aと同様のデータ構成を有する。
移動速度判定部231は、移動機401が高速で移動しているか否かをその移動機401からの通知により判定する。例えば、移動機401が上記のように測定報告応答のIntra−frequency event identityの設定値の体系を拡張して高速移動中であるか否かを通知する場合には、移動速度判定部231は、Intra−frequency event identityの設定値に基づいて、移動機401が高速で移動しているか否かを判定する。
ハンドオーバ制御部251は、ハンドオーバに関する各種制御を実行する。具体的には、ハンドオーバ制御部251は、移動速度判定部231によって高速移動中ではないと判定された移動機については、従来通りのハンドオーバ制御を実行する。一方、移動速度判定部231によって高速移動中であると判定された移動機については、ハンドオーバ制御部251は、その移動機がどの軌道上にいるかを軌道判定部240に判定させ、判定された軌道における移行パターンを軌道情報210cから取得し、その移行パターンに従ってハンドオーバが実行されるように制御する。
ハンドオーバ制御部251は、高速移動中の移動機が移行パターンに従ってハンドオーバを実行するようにするため、高速移動中の移動機については、移行パターンにおいて次にハンドオーバ対象となるセルを特定し、そのセルを対象とする測定報告要求のみを移動機へ送信し、それ以外のセルを対象とする測定報告要求を移動機へ送信しない。
具体的には、ある移動機が高速移動中であると判定された場合、ハンドオーバ制御部251は、図18の1行目のデータのように、移動機情報211aの該当データの高速フラグに「1」を設定する。そして、軌道判定部240によって判定された軌道の識別番号を軌道IDに設定する。そして、ハンドオーバ制御部251は、図2に示したステップS01の場面で、全ての周辺セルを対象として測定報告要求を送信せずに、判定された軌道において次にハンドオーバの対象となるセルのみを対象として測定報告要求を送信する。
このように、次にハンドオーバの対象となるべきセルのみを対象として測定報告要求を送信することとすれば、他のセルの受信レベルがRNC201へ通知されることがなくなり、次にハンドオーバの対象となるべきセルに確実にハンドオーバがおこなわれる。
そして、ハンドオーバ制御部251は、移行先セルとして設定されたセルの受信レベルが所定の条件を満たすと判断した場合には、そのセルへのハンドオーバの実行を高速移動中の移動機に指示するとともに、ハンドオーバ先のセルの周辺のセルとして、判定された軌道上の次のセルのみを移動機に通知する。このように、ハンドオーバ時に、周辺セルとして特定のセルのみを通知することにより、ハンドオーバ制御部251は、高速移動中の移動機のハンドオーバ先を継続的に制限し、移行パターンに従ったハンドオーバを実現させることができる。
また、ハンドオーバ制御部251は、移動速度判定部231によって高速移動中であると判定された移動機が、他のRNC201の管理下のセルに移動しつつある場合には、その移動機が高速移動中である旨を移動先のセルを管理しているRNC201へ通知する。これにより、移動先のセルを管理しているRNC201においても、その移動機が高速移動中であると即座に認識されることとなり、高速移動時に適応したハンドオーバ制御が引き続きおこなわれていくこととなる。
なお、移動機が高速移動中である旨の通知は、既に説明したように、例えば、RNCが他のRNCにRadio Linkの設定を要求するために用いるRadio Link設定要求のS−RNTIの項目を用いておこなうことができる。
また、各移動機についての移動速度判定部231の判定結果は、時間が経つと変化することがある。このため、ハンドオーバ制御部251は、移動速度判定部231から通知された判定結果に応じて、各移動機の制御を随時切り替える。
次に、図17に示したRNC201の動作について説明する。図19は、測定報告要求送信処理の処理手順を示すフローチャートである。この測定報告要求送信処理は、ハンドオーバ実行時等に新たに受信レベルの報告対象となる周辺セルを移動機に通知するために実行される処理である。
図19に示すように、ハンドオーバ制御部251は、移動機情報211aを参照して、通知対象の移動機の高速フラグの値を確認する(ステップS501)。 ここで、高速フラグの値が高速移動中ではないことを示していた場合は(ステップS502否定)、ハンドオーバ制御部251は、従来通り、全ての周辺セルを周辺セルとして設定して測定報告要求を生成し(ステップS503)、移動機へ送信する(ステップS505)。
一方、高速フラグの値が高速移動中であることを示していた場合は(ステップS502肯定)、ハンドオーバ制御部251は、移動機情報211aにおける通知対象の移動機のデータの軌道IDの値を取得し、軌道情報210cからその軌道IDに対応する移行パターンを取得し、その移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルのみを周辺セルとして設定して測定報告要求を生成し(ステップS504)、移動機へ送信する(ステップS505)。
図20は、測定報告応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。この測定報告応答受信処理は、移動機から測定報告応答が受信されるたびに実行される処理である。測定報告応答が受信されると(ステップS601)、移動速度判定部231が、その設定内容に基づいて、移動機が高速移動中であるかを判定する(ステップS602)。そして、ハンドオーバ制御部251が、移動機情報211aにおける移動機のデータの高速フラグを、移動速度判定部231の判定結果に応じて設定し(ステップS603)、報告された受信レベルに基づいてハンドオーバ実行の要否を判定する(ステップS604)。
ここで、移動速度判定部231によって移動機が高速移動中ではないと判定されていた場合は(ステップS605否定)、ハンドオーバ制御部251は、移動機情報211aにおける移動機のデータの軌道IDをクリアする(ステップS606)。
一方、移動速度判定部231によって移動機が高速移動中であると判定されており(ステップS605肯定)、かつ、軌道の判定がまだおこなわれていない場合には(ステップS607否定)、ハンドオーバ制御部251は、軌道判定部240に軌道を判定させる(ステップS608)。軌道の判定がおこなわれているか否かは、移動機情報211aにおけるその移動機のデータの軌道IDが設定済であるか否かを確認することにより判定できる。
そして、ハンドオーバ制御部251は、移動機情報211aにおけるその移動機のデータに判定された軌道を記録する(ステップS609)。なお、上記の手順では、軌道が判定済の場合は、軌道を判定しないこととしているが、軌道の判定性精度を向上させるため、移動機が高速移動中と判定された場合には、常に軌道の判定をおこなうこととしてもよい。
そして、ハンドオーバ制御部251は、移動機が高速移動中であるか否かに関わらず、測定報告応答の対象のセルが当該のRNC201の配下でなければ(ステップS610否定)、そのセルを管理しているRNC201向けに、移動機の識別番号と移動先のセルの識別番号を設定したRadio Link設定要求を生成する(ステップS611)。そして、生成したRadio Link設定要求のS−RNTI等に移動機が高速移動中であるか否かを示す値を設定し(ステップS612)、Radio Link設定要求を送信する(ステップS613)。
図21は、Radio Link設定要求受信処理の処理手順を示すフローチャートである。このRadio Link設定要求受信処理は、図20に示した測定報告応答受信処理において送信されたRadio Link設定要求が受信されるたびに実行される処理である。
図21に示すように、Radio Link設定要求が受信されると(ステップS701)、ハンドオーバ制御部251は、Radio Link設定要求から情報を抽出する(ステップS702)。ここで、抽出した情報に対応する移動機が移動機情報211aに登録されていなければ、ハンドオーバ制御部251は、移動機情報211aにその移動機のデータを追加する(ステップS703)。
続いて、ハンドオーバ制御部251は、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていなければ(ステップS704否定)、Radio Link設定応答を生成する(ステップS705)。そして、従来通り、Radio Link設定要求から抽出されたセルの周辺セルの情報をRadio Link設定応答に設定し(ステップS706)、Radio Link設定応答をRadio Link設定要求の送信元のRNC201へ送信する(ステップS707)。
一方、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていた場合(ステップS704肯定)、ハンドオーバ制御部251は、抽出した情報に基づいて軌道判定部240に軌道を判定させる(ステップS708)。そして、ハンドオーバ制御部251は、判定された軌道における移動機の次のハンドオーバ対象である移行先セルを判定し(ステップS709)、移動機情報211aにおけるその移動機のデータに判定された軌道を記録する(ステップS710)。
そして、ハンドオーバ制御部251は、Radio Link設定応答を生成し(ステップS711)、移行先セルの情報を周辺セルとしてRadio Link設定応答に設定する(ステップS712)。そして、ハンドオーバ制御部250は、こうして作成したRadio Link設定応答をRadio Link設定要求の送信元のRNC200へ送信する(ステップS713)。
図22は、Radio Link設定応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。このRadio Link設定応答受信処理は、図21に示したRadio Link設定要求受信処理において送信されたRadio Link設定応答が受信されるたびに実行される処理である。
図22に示すように、Radio Link設定応答が受信されると(ステップS801)、ハンドオーバ制御部251は、Radio Link設定応答から情報を抽出する(ステップS802)。そして、ハンドオーバ制御部251は、Radio Link設定応答の対象となっている移動機に対して、Radio Link設定応答から抽出した各周辺セルの受信レベルを測定するように要求する測定報告要求を送信する(ステップS803)。
移動機が高速移動中でない場合、Radio Link設定応答には、従来通り、周辺の全てのセルが周辺セルとして設定されているため、Radio Link設定応答受信処理により、それらが全てハンドオーバの対象となりうることになる。一方、移動機が高速移動中の場合、Radio Link設定応答には、移行パターンにおける次のセルのみが周辺セルとして設定されているため、Radio Link設定応答受信処理により、ハンドオーバの対象が移行パターンにおける次のセルに制限されることになる。
ここで、RNC201間の情報のやり取りについて具体的に説明する。図23に示した例において、移動機が軌道512上をセル18からセル19へ向けて高速移動している場合、区域500aを管理しているRNC201aは、ハンドオーバ実行時に、区域500bを管理しているRNC201bへ、移動機が高速移動中である旨のフラグを設定したRadio Link設定要求を送信する(ステップS613)。
そして、Radio Link設定要求を受信したRNC201bは、Radio Link設定要求に移動機が高速移動中である旨が設定されていることを確認すると、移行先セルとしてセル20を特定し(ステップS709)、セル20を特定するために判定した軌道を移動機情報211aに記録する(ステップS710)。また、RNC201bは、移行先セルであるセル20のみを周辺セルとして設定したRadio Link設定応答をRNC201aへ送信する(ステップS713)。
そして、Radio Link設定応答を受信したRNC201aは、周辺セルとして応答されたセル20のみを対象とする測定報告要求を移動機に送信する(ステップS803)。これにより、セル19の次には、セル20を対象としてハンドオーバが実行されることになる。
このように、RNC201間をまたがるハンドオーバの発生時に、RNC201間で高速移動中の移動機に関する情報のやりとりをおこなうことにより、双方のRNCにおいて、移行先セルのみを確実にハンドオーバ先とするための設定を実現することができる。
上述してきたように、本実施例2では、高速で移動している移動機が予め定義されているどの移行パターンに対応する軌道上を移動しているのかを判定し、判定された軌道に対応する移行パターンにおける移行先のセルを特定し、特定したセルを対象とする測定報告要求のみを移動機に送信することとしたので、移行先として特定されたセル以外のセルがハンドオーバの候補となることがなくなり、移動機の高速移動中に不要なハンドオーバが頻発して通信が不安定になることを確実に防止することができる。
なお、上記の実施例1では、RNCにおいて移動機の移動速度を推定し、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告応答の受信時の動作を変更する例を示し、上記の実施例2では、移動機の移動速度を移動機自身において推定し、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告要求の送信時の動作を変更する例を示したが、移動機の移動速度を推定する方式と、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするための方式は、任意に組み合わせることができる。
すなわち、RNCにおいて移動機の移動速度を推定し、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告要求の送信時の動作を変更することとしてもよいし、移動機の移動速度を移動機自身において推定し、移行先セルへ確実にハンドオーバが実行されるようにするために、RNCにおける測定報告応答の受信時の動作を変更することとしてもよい。
また、移動機の移動速度を推定する方式は、上述した方式に限らず、いかなる方式を用いてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御装置であって、
当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて定義された軌道情報を記憶する軌道情報記憶手段と、
前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定する移動速度判定手段と、
前記移動速度判定手段によって前記移動機の移動速度が所定以上であると判定された場合に、前記移動機が在圏しているセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定する軌道判定手段と、
前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御するハンドオーバ制御手段と
を備えたことを特徴とする通信制御装置。
(付記2)前記ハンドオーバ制御手段は、電波状況の通知対象として、前記移行先セルのみを前記移動機へ通知することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記3)前記ハンドオーバ制御手段は、前記移動機からセルの電波状況を通知された場合に、該セルが前記移行先セルでなければ該セルを破棄することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記4)前記移動速度判定手段は、単位時間当たりのハンドオーバ回数に基づいて、あるいは前記移動機が受信電界強度の変化を測定した結果に基づいて、前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定することを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(付記5)前記ハンドオーバ制御手段は、前記移動速度判定手段によって移動速度が所定以上であると判定された移動機が他の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある場合に、該他の通信制御装置へ該移動機の移動速度が所定以上である旨を通知することを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記6)前記軌道判定手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、該移動機が入りつつあるセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定することを特徴とする付記5に記載の通信制御装置。
(付記7)前記ハンドオーバ制御手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルのみを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする付記6に記載の通信制御装置。
(付記8)前記ハンドオーバ制御手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして重複して設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする付記6に記載の通信制御装置。
(付記9)無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御方法であって、
当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて定義された軌道情報を記憶する軌道情報記憶工程と、
前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定する移動速度判定工程と、
前記移動速度判定工程によって前記移動機の移動速度が所定以上であると判定された場合に、当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて記憶されている軌道情報記憶手段から、前記移動機が在圏しているセルを前記移行パターンに含む軌道を抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定する軌道判定工程と、
前記軌道判定工程によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御するハンドオーバ制御工程と
を含んだことを特徴とする通信制御方法。
(付記10)前記ハンドオーバ制御工程は、電波状況の通知対象として、前記移行先セルのみを前記移動機へ通知することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする付記9に記載の通信制御方法。
(付記11)前記ハンドオーバ制御工程は、前記移動機からセルの電波状況を通知された場合に、該セルが前記移行先セルでなければ該セルを破棄することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする付記9に記載の通信制御方法。
(付記12)前記移動速度判定工程は、単位時間当たりのハンドオーバ回数に基づいて、あるいは前記移動機が受信電界強度の変化を測定した結果に基づいて、前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定することを特徴とする付記9〜11のいずれか1つに記載の通信制御方法。
(付記13)前記ハンドオーバ制御工程は、前記移動速度判定工程によって移動速度が所定以上であると判定された移動機が他の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある場合に、該他の通信制御装置へ該移動機の移動速度が所定以上である旨を通知することを特徴とする付記9に記載の通信制御方法。
(付記14)前記軌道判定工程は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、該移動機が入りつつあるセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定することを特徴とする付記13に記載の通信制御方法。
(付記15)前記ハンドオーバ制御工程は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定工程によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルのみを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする付記14に記載の通信制御方法。
(付記16)前記ハンドオーバ制御工程は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定工程によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして重複して設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする付記14に記載の通信制御方法。
実施例1に係る無線ネットワークシステムの一例を示す図である。 ハンドオーバの実行手順を示す図である。 ハンドオーバが頻発するケースの一例を示す図である。 実施例1に係るRNCの構成を示す機能ブロック図である。 移動機情報の一例を示す図である。 周辺セル情報の一例を示す図である。 軌道情報の一例を示す図である。 ハンドオーバ回数による移動速度の推定について説明するための図である。 Radio Link設定要求のメッセージフォーマットを示す図である。 移動速度判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 測定報告応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 Radio Link設定要求受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 Radio Link設定応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る移動機の構成を示す機能ブロック図である。 移動機における移動速度の推定について説明するための図である。 測定報告応答のメッセージフォーマットを示す図である。 実施例2に係るRNCの構成を示す機能ブロック図である。 移動機情報の一例を示す図である。 測定報告要求送信処理の処理手順を示すフローチャートである。 測定報告応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 Radio Link設定要求受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 Radio Link設定応答受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 セルと軌道の一例を示す図である。
符号の説明
100 CN
200a、200b、201a、201b RNC
210、211 記憶部
210a、211a 移動機情報
210b 周辺セル情報
210c 軌道情報
220 ハンドオーバ計数部
230、231 移動速度判定部
240 軌道判定部
250、251 ハンドオーバ制御部
300a〜300c NodeB
400、401 移動機
410 移動速度推定部
420 主制御部
430 無線部

Claims (8)

  1. 無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御装置であって、
    当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて定義された軌道情報を記憶する軌道情報記憶手段と、
    前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定する移動速度判定手段と、
    前記移動速度判定手段によって前記移動機の移動速度が所定以上であると判定された場合に、前記移動機が在圏しているセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定する軌道判定手段と、
    前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御し、さらに、前記移動速度判定手段によって移動速度が所定以上であると判定された移動機が他の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある場合に、該他の通信制御装置へ該移動機の移動速度が所定以上である旨を通知するハンドオーバ制御手段と
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記ハンドオーバ制御手段は、電波状況の通知対象として、前記移行先セルのみを前記移動機へ通知することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記ハンドオーバ制御手段は、前記移動機からセルの電波状況を通知された場合に、該セルが前記移行先セルでなければ該セルを破棄することにより、前記移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 前記移動速度判定手段は、単位時間当たりのハンドオーバ回数に基づいて、あるいは前記移動機が受信電界強度の変化を測定した結果に基づいて、前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信制御装置。
  5. 前記軌道判定手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、該移動機が入りつつあるセルを前記移行パターンに含む軌道を前記軌道情報から抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記ハンドオーバ制御手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルのみを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 前記ハンドオーバ制御手段は、当該の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある移動機の移動速度が所定以上である旨を他の通信制御装置から通知された場合に、前記軌道判定手段によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルを、該移動機が入りつつあるセルの周辺セルとして重複して設定して、前記他の通信制御装置へ応答することを特徴とする請求項5に記載の通信制御装置。
  8. 無線通信ネットワークにおいて移動機のハンドオーバを制御する通信制御方法であって、
    当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて定義された軌道情報を記憶する軌道情報記憶工程と、
    前記移動機の移動速度が所定以上であるか否かを判定する移動速度判定工程と、
    前記移動速度判定工程によって前記移動機の移動速度が所定以上であると判定された場合に、当該の通信制御装置の管理領域内を通過する軌道と、該軌道上を前記移動機が移動する場合においてどの順序でどのセルに対してハンドオーバすべきかを示す移行パターンとが対応付けて記憶されている軌道情報記憶手段から、前記移動機が在圏しているセルを前記移行パターンに含む軌道を抽出することにより、前記移動機が移動中の軌道を判定する軌道判定工程と、
    前記軌道判定工程によって判定された軌道に対応する移行パターンにおける次のハンドオーバ対象のセルである移行先セルの電波状況のみが前記移動機から通知されるように制御し、さらに、前記移動速度判定手段によって移動速度が所定以上であると判定された移動機が他の通信制御装置の管理下のセルへ入りつつある場合に、該他の通信制御装置へ該移動機の移動速度が所定以上である旨を通知するハンドオーバ制御工程と
    を含んだことを特徴とする通信制御方法。
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