JP2004221719A - Cdma移動通信システム - Google Patents

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JP2004221719A
JP2004221719A JP2003004031A JP2003004031A JP2004221719A JP 2004221719 A JP2004221719 A JP 2004221719A JP 2003004031 A JP2003004031 A JP 2003004031A JP 2003004031 A JP2003004031 A JP 2003004031A JP 2004221719 A JP2004221719 A JP 2004221719A
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Hiroshi Nishimura
浩志 西村
Masatoshi Watanabe
昌俊 渡邉
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成し、通信情報以外の制御情報の増加を抑制できるセル制御方法を実現する。
【解決手段】経路予想部105は、基地局101から移動局102との接続が開始された旨の通知を受けたとき、その移動局と基地局との接続情報とデータベース106の内容とに基づきその移動局の移動経路を予測し、この予測した移動経路上に存在する基地局情報110をリストアップしその後更新操作を実行するか否かを示すセル更新フラグ111と共に設定したセル情報テーブル107を生成する。これが移動局102に送信される。基地局制御部104は、セル情報テーブルの生成後に、基地局から接続切替の通知があったとき、更新フラグを調べ、更新操作を実行するフラグであるとき、経路予想部105に対しセル情報テーブルの生成指示を出す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する従来分野】
本発明は、CDMA(符号分割多元接続:Code Division Multiple Access)移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDMA移動通信システムでは、サービスエリアをセルと呼ばれる一定の無線エリアを有する基地局によって覆うセル構成が用いられている。基地局を介して通信を行う移動局は、セル間を移動しつつ通信を継続する場合には基地局の切り替え制御(以下、「セル制御」という)を行うが、従来、一般的に行われているセル制御方法は、現在通信中の基地局に隣接する複数の基地局の中から選択する方法である(例えば特許文献1,2)。
【0003】
以下、図11、図12を参照して、従来のセル制御方法の概要を説明する。なお、図11は、従来のセル制御方法を実施するCDMA移動通信システムの構成例を示すブロック図である。図12は、図11に示すCDMA移動通信システムにて実施される従来のセル制御方法を説明するサービスエリア構成図である。
【0004】
図11に示すCDMA移動通信システムは、サービスエリア内の各無線エリア(セル)を形成する複数の基地局(#1〜#n)1101と、これらの基地局が形成するセルを移動しつつ基地局に対しCDMA無線チャネルを介して接続される移動局1102と、サービスエリア内の複数の基地局(#1〜#n)1101を統括する基地局統括装置1103とを備えている。なお、複数の基地局(#1〜#n)1101は、以下、単に基地局1101と記す。
【0005】
基地局統括装置1103は、上位装置としてサービスエリアのセル構成情報を格納するデータベース1104を備えている。
【0006】
基地局統括装置1103は、基地局1101から移動局1102との接続情報が通知されると、データベース1104に格納されたセル構成情報に基づいて移動局1102が切り替え先の基地局1101を選択する指針として用いるセル情報テーブル1105を生成する。
【0007】
このセル情報テーブル1105には、選択した基地局1101との通信に必要な情報(CDMA移動通信システムの場合は基地局毎に決められた拡散符号の番号等)が設定される。
【0008】
生成したセル情報テーブル1105は、基地局1101を通して移動局1102に通知される。以後、移動局1102は、通知されたセル情報テーブル1105に基づいて基地局1101を選択して切り替えを行う。
【0009】
ここで、セル情報テーブル1105には、例えば図12に示すように、現在通信中の基地局を中心に隣接する基地局が設定され、移動局は、その中から基地局を選択するようになっている。
【0010】
図12に示すように、CDMA移動通信システムのサービスエリア1200は、複数のセル1201によって構成されている。なお、セル1201内の文字a〜jは、そのセルを管理する基地局を示している。
【0011】
図12において、移動局1102が基地局aとの通信を開始した場合、基地局統括装置1103は、移動局の接続先となる基地局として、現在通信中の基地局aを中心に隣接する基地局(a,b,c,d,e,f,g)を含むサービスエリア1202を選択したセル情報テーブル1105を生成し、移動局1102に通知する。
【0012】
次に、移動局1102がセルaセルgに移動した場合には、基地局統括装置1103は、移動局の接続先となる基地局として、現在通信中の基地局gを中心に隣接する基地局(a,b,f,g,h,i,j)を含むサービスエリア1203を選択したセル情報テーブル1105を生成し、移動局1102に通知する。
【0013】
移動局1102は、移動したセルの周辺に存在する基地局を、このように通知されたセル情報テーブル1105に設定されている基地局の中から選択することにより継続的な通信を実現している。
【0014】
【特許文献1】
特開平5−259972号公報:0018〜0024:図1〜図5
【特許文献2】
特開平9−261711号公報:0020〜0039:図1〜図9
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のセル制御方法では、セル情報テーブルに現在接続中の基地局に隣接した複数のセルを設定するので、実際に移動局が通信する可能性のない基地局の情報もセル情報テーブルに設定され、非効率的であった。また、移動局が基地局の切り替えを行う毎に基地局からセル情報テーブルを送信するので、通信情報以外の制御情報が増加するという問題もあった。
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成し、通信情報以外の制御情報の増加を抑制できるセル制御方法を実施するCDMA移動通信システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のCDMA移動通信システムは、サービスエリア内の各無線エリアを形成する複数の基地局と、前記複数の基地局が形成する無線エリア内で移動しつつ基地局に対しCDMA無線チャネルを介して接続される移動局と、前記複数の基地局の上位にあって、前記移動局が接続先となる基地局を選択するのに用いるセル情報テーブルを生成し、基地局を介して移動局に通知する基地局統括装置とを具備するCDMA移動通信システムにおいて、前記基地局統括装置は、前記サービスエリアを構成するセルの構成情報と前記移動局が移動する各種の経路情報とが格納されるデータベースと、前記基地局から移動局との接続が開始された旨の通知を受けたとき、その移動局と基地局との接続情報と前記データベースの内容とに基づきその移動局の移動経路を予測し、この予測した移動経路上に存在する基地局情報をリストアップしその後更新操作を実行するか否かを示す更新フラグと共に設定した前記セル情報テーブルを生成する経路予想手段と、前記セル情報テーブルの生成後に、基地局から接続切替の通知があったとき、前記更新フラグを調べ、更新操作を実行するフラグであるとき、前記経路予想手段に対しセル情報テーブルの生成指示を出す制御手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、基地局と移動局の接続情報、基地局の位置情報、経路情報に基づいて移動局が通信する可能性のある基地局を予測し、移動経路上に存在する基地局をリストアップしたセル情報テーブルを作成するようにしたので、不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成することができる。また、セル情報テーブルには、更新する基地局と更新しない基地局とを区別する更新フラグを設定し、更新する基地局と接続した場合にのみ移動局にセル情報テーブルを通知するようにしたので、通信情報以外の制御情報の増加を抑制することができる。
【0019】
本発明のCDMA移動通信システムは、上記の発明において、前記基地局統括装置は、前記経路予想手段が生成した前記セル情報テーブルに、前記データベースに格納された経路情報から接続先となる基地局の尤度情報を求めて付加する手段、を具備し、前記移動局は、前記セル情報テーブルに付加された尤度情報に基づいて基地局の切り替え制御を実行する際に、前記尤度情報を自移動局の現在位置に適合した尤度情報に変更する手段、を具備する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、上記の発明において、セル情報テーブルに移動局が近い基地局から優先的に基地局の切り替え制御が実行できるように尤度情報を追加したので、移動局は、基地局の切り替え制御の実行時間を短縮することができる。このとき、移動局が切替制御時にその尤度情報を近い基地局に高い尤度を与えるように変更できるようにしたので、セル情報テーブルの更新を伴わずに移動局は基地局の切り替え制御が行えるので、通信情報以外の制御情報の増加を確実に抑制することができる。
【0021】
本発明のCDMA移動通信システムは、上記の発明において、前記基地局統括装置は、前記経路予想手段が生成した前記セル情報テーブルに、前記データベースに格納された経路情報から接続先となる基地局の経路長情報を求めて付加する手段、を具備し、前記移動局は、前記セル情報テーブルに付加された経路長情報と基地局との接続情報とから移動時間を予測し、その予測した移動時間に基づく尤度情報を算出し、前記算出した尤度情報に基づいて基地局の切り替え制御を実行する手段、を具備する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、上記の発明において、セル情報テーブルに経路長情報を追加し、移動局がその経路長情報を用いて各セルへの到達時間を算出し、その到達時間に基づいて算出した尤度情報によって基地局の切り替え制御を実行するようにしたので、移動局は、近々接続する可能性の高い基地局から優先的に切り替える制御をセル情報テーブルの更新を伴わずに実行することができる。したがって、基地局の切り替え制御の実行時間を短縮することができ、また、通信情報以外の制御情報の増加を確実に抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成し、通信情報以外の制御情報の増加を抑制できるセル制御方法を実現することである。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すCDMA移動通信システムは、サービスエリア内の各無線エリア(セル)を形成する複数の基地局(#1〜#n)101と、これらの基地局が形成するセルを移動しつつ基地局に対しCDMA無線チャネルを介して接続される移動局102と、サービスエリア内の複数の基地局(#1〜#n)102を統括する基地局統括装置103とを備えている。なお、複数の基地局(#1〜#n)101は、以下、単に基地局101と記す。
【0026】
基地局統括装置103は、セル制御に関わる要素として、基地局制御部104と、経路予想部105と、データベース106と、セル情報テーブル107を格納するメモリとを備えている。
【0027】
データベース105には、セル構成情報である基地局の位置情報108の他、移動局101が辿るであろう各種の経路情報109が格納されている。
【0028】
基地局制御部104は、各基地局101から移動局102との接続有無を示す接続情報を受け取ると、それを経路予想部105に通知する。基地局制御部104は、経路予想部105が生成したセル情報テーブル107を基地局101を介して移動局102に通知する。
【0029】
また、基地局制御部104は、セル情報テーブル107を移動局102に通知した後に、セル情報テーブル107に載っている基地局から切り替えが行われた旨の通知を受け取ると、セル情報テーブル107の更新の必要性を調べ、更新の必要があるとき、経路予想部105に更新を指示する。
【0030】
経路予想部105は、基地局制御部104から上記の通知を受け取ると、各基地局101の移動局102との接続情報とデータベース106に記憶される基地局の位置情報108及び経路情報109とに基づいて移動局102が移動する可能性のある経路を予測し、予測した移動経路上に存在する基地局をリストアップし、それらの基地局情報110をセル情報テーブル107に設定する。
【0031】
このとき、経路予想部105は、セル情報テーブル107に、基地局情報110における基地局毎に当該セル情報テーブル107の更新操作をするか否かを示すセル更新フラグ111を併せて設定する。
【0032】
その後は、経路予想部105は、基地局制御部104から上記更新の指示があったときにセル情報テーブル107を上記と同様の手順で生成する。つまり、経路予想部105は、ある移動局についてセル情報テーブル107を作成すると、以後は、更新の必要があるときにのみ、セル情報テーブル107を作成するようにしている。
【0033】
移動局102は、基地局101を介して基地局統括装置103から送られてくるセル情報テーブル107をメモリに保存し、それを用いて基地局の切り替え制御を実行する。
【0034】
次いで、図1〜図4を参照して、以上のように構成されるCDMA移動通信システムにおいて実施されるセル制御方法を説明する。なお、図2は、図1に示すCDMA移動通信システムにて実施されるセル制御方法を説明するサービスエリア構成図である。図3は、図1に示す経路予想部105が生成したセル情報テーブルを示す図である。図4は、図1に示す経路予想部105が更新したセル情報テーブルの生成例を示す図である。
【0035】
図2に示すように、CDMA移動通信システムのサービスエリア200は、複数のセル201によって構成されている。なお、セル201内の文字a〜qは、そのセルを管理する基地局を示している。
【0036】
図2において、基地局制御部104がセルeの基地局と移動局102との接続を検出した場合、経路予想部105は、データベース106に記憶されるセルeの基地局の位置情報108と経路情報109とから移動局が移動する可能性のある経路203を予測し、その経路203上に存在するセルaからからセルqまでの基地局を移動局102が接続する可能性のある基地局として抽出する。
【0037】
次に、抽出した基地局の中から、セル情報テーブル107に格納できる基地局を現在移動局102と接続されている基地局を中心として選択する。即ち、セル情報テーブル107に格納できる基地局の最大数を7とした場合は、セルbからセルhまでの基地局を選択し、セル情報テーブル107を生成する。
【0038】
セル情報テーブル107には、基地局と通信を行う際に必要な基地局情報110を移動経路202に基づいた順番で格納する。なお、基地局情報110には、CDMA通信システムでは基地局毎に決められた拡散符号の番号等が含まれる。
【0039】
セル情報更新フラグ111は、更新操作をする「有効」フラグと更新操作をしない「無効」フラグとからなり、基地局情報110における基地局と1対1に対応して設定される。例えば、予測された移動局の移動経路203の端に位置する基地局(今の例ではセルhとセルbの基地局)に対しては「有効」フラグを設定し、それ以外の基地局には「無効」フラグを設定する。以上の処理を行うことによって、図3に示すセル情報テーブル300が生成される。図3に示すセル情報更新フラグ301では、上記の「有効」フラグと「無効」フラグとが設定された様子が示されている。
【0040】
このように生成されたセル情報テーブル107は、移動局102に通知され、保存される。移動局102は、通知されたセル情報テーブル107に基づいて基地局の切り替え制御を実行する。そして、移動局102により基地局の切り替え制御が実行された場合、基地局制御部104は、当該移動局102に関わるセル情報テーブル107において、移動局102との接続が開始された基地局に対応するセル更新フラグ111の値を調べる。セル情報更新フラグ111が「有効」フラグであった場合、基地局制御部104は、経路予想部105に対してセル情報テーブル107の更新を指示する。
【0041】
図3に示すセル情報テーブル300で言えば、移動局102がセルbもしくはセルhの基地局と接続された場合が該当する。例えば,移動局102がセルhの基地局と接続された場合に経路予想部105は、先に説明した処理を実行してセル情報テーブル107(300)を更新する。その結果、図4に示すセル情報テーブル400が生成され、移動局102に通知される。図4に示すように、セル情報更新フラグ401は、今度は、予測された移動局の移動経路203の端に位置するセルfとセルlとセルkの基地局には、「有効」フラグが設定され、その他のセルの基地局には「無効」フラグが設定されている。
【0042】
このように、実施の形態1によれば、基地局と移動局との接続情報、基地局の位置情報、経路情報に基づいて移動局が通信する可能性のある基地局を予測し、移動経路上に存在する基地局をリストアップしたセル情報テーブルを作成するようにしたので、不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成することができる。
【0043】
また、そのセル情報テーブルには、更新する基地局と更新しない基地局とを区別するセル情報更新フラグを設定し、更新する基地局と接続した場合にのみ移動局にセル情報テーブルを通知するようにしたので、通信情報以外の制御情報の増加を抑制することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図である。なお、図5では、実施の形態1(図1)に示した構成と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。また、図2に示したサービスエリアの構成は、この実施の形態2においても同様に適用される。
【0045】
図5に示すように、実施の形態2に係るCDMA移動通信システムでは、実施の形態1(図1)に示した構成において、基地局統括装置103では、尤度付加部501が追加されている。また、セル情報テーブル107に代えて、セル情報テーブル502となっている。
【0046】
セル情報テーブル502には、基地局情報110とセル更新フラグ111の他に尤度情報503が追加されている。また、移動局102では、セル情報テーブル107に代えて、セル情報テーブル502となっている。そして、セル情報制御部504が付加されている。
【0047】
以上の構成において、尤度付加部501は、経路予想部105で生成されたセル情報テーブルとデータベース106の経路情報109とに基づいて、基地局に対する尤度を示す尤度情報503を付加したセル情報テーブル502を作成する。
【0048】
尤度情報503には、移動局102が接続されている基地局の尤度を最も高く設定される。それ以外の基地局の尤度は、移動局102が接続されている基地局から移動経路の端に位置する基地局(図2ではセルhとセルbの基地局)に近づくに従って段階的に低くなるように設定される。
【0049】
図2の例において、移動局102がセルeの基地局と接続されている場合、尤度付加部501は、図6に示すセル情報テーブル600を生成する。即ち、図6において、セル情報テーブル600には、尤度情報601が追加されている。この尤度情報601は、セルeの基地局が最も高く「4」が設定され、ここから移動経路の端(セルbとセルh)に向かって「3」「2」「1」と段階的に低く設定されている。
【0050】
尤度付加部501によって作成されたセル情報テーブル502(600)は移動局102に通知される。移動局102は、通知されたセル情報テーブル502(600)に基づいて、セル情報テーブル502(600)内の尤度情報503(601)が高い基地局から順番に切り替え制御を試みる。
【0051】
移動局102によって基地局の切り替え制御が実行された場合、セル情報制御部504は、基地局の切り替え制御実行前に接続されていた基地局の情報と基地局の切り替え制御実行後に接続された基地局の情報とから、移動局に近づいた基地局に対する尤度が高くなるように尤度情報601を変更し、また移動局102から遠ざかった基地局に対する尤度が低くなるように尤度情報601を変更する。
【0052】
セル情報制御部504の具体的動作を図2、図6、図7を用いて説明する。なお、図7は、図5に示すセル情報制御部504が尤度情報を変更したセル情報テーブルを示す図である。
【0053】
移動局102がセルeの基地局と接続した場合、図6に示すセル情報テーブル600が移動局102に格納される。ここで、移動局102がセルeからセルfに移動し、セルfの基地局と接続された場合、セル情報制御部504は、移動局102に近づいた基地局(図2の例ではセルf,g,hの基地局)に対する尤度が高くなるように尤度情報601を変更し、逆に移動局から遠のいた基地局(図2の例では、セルb,c,d,eの基地局)に対する尤度が低くなるように尤度情報601を変更する。
【0054】
以上の処理によって、図7に示すセル情報テーブル700が生成される。図7では、尤度情報701は、セルfの基地局が最も高い「4」に変更され、セルe,gの基地局が「3」に変更され、セルd,hの基地局が「2」に変更され、セルcの基地局が「1」に変更され、最も遠いセルbの基地局が「0」に変更されている。
【0055】
移動局102は、このように変更したセル情報テーブル700に基づいてその後の基地局切り替えを実行するので、迅速に切替制御が実行できることになる。なお、セルfの基地局に対するセル更新フラグ111(301)は、「無効」フラグであるので、移動局102がセルfの基地局に切り替えても、経路予想部105は、テーブルの更新動作は行わない。
【0056】
このように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られるのに加え、セル情報テーブルに移動局が近い基地局から優先的に基地局の切り替え制御が実行できるように尤度情報を追加したので、移動局は、基地局の切り替え制御の実行時間を短縮することができる。
【0057】
このとき、移動局が切替制御時にその尤度情報を近い基地局に高い尤度を与えるように変更できるようにしたので、セル情報テーブルの更新を伴わずに移動局は基地局の切り替え制御が行える。したがって、通信情報以外の制御情報の増加を確実に抑制することができる。
【0058】
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図である。なお、図8では、実施の形態1(図1)に示した構成と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。また、図2に示したサービスエリアの構成は、この実施の形態3においても同様に適用される。
【0059】
図8に示すように、実施の形態3に係るCDMA移動通信システムでは、実施の形態1(図1)に示した構成において、基地局統括装置103では、経路長情報付加部801が追加されている。また、セル情報テーブル107に代えて、セル情報テーブル802となっている。セル情報テーブル802には、基地局情報110とセル更新フラグ111の他に経路長情報803が追加されている。
【0060】
また、移動局102では、セル情報テーブル107に代えて、セル情報テーブル802となっている。そして、尤度計算部804とタイマ805と尤度情報806を格納するメモリとが付加されている。
【0061】
以上の構成において、経路長情報付加部801は、経路予想部105で生成されたセル情報テーブルとデータベース106内の経路情報109とに基づいて、各セルに存在する移動経路の長さを示す経路長情報803を付加したセル情報テーブル802を作成する。
【0062】
図2の例で言えば、移動局102がセルeの基地局と接続されている場合に、経路長情報付加部801は、図9に示すセル情報テーブル900を生成する。即ち、図9に示すように、セル情報テーブル900では、経路長情報901が付加されている。例えば、セルbの基地局に対する経路長は「1」と設定され、セルhの基地局に対する経路長は「11」と設定されている。
【0063】
このように経路長情報803(901)の付加されたセル情報テーブル802(900)が移動局102に通知される。移動局102では、尤度計算部804が、例えば図10に示す手順で、セル情報テーブル802(900)の経路長情報803(901)とタイマ805の値とから基地局の尤度情報806を算出し、保存する。
【0064】
図10は、尤度計算部804の処理手順を説明するフローチャートである。以下、図10を参照して尤度計算部804の尤度計算処理を説明する。セル情報テーブル802が移動局に通知されると(ステップST1001)、尤度計算部804は、タイマ805を初期化する(ステップST1002)。
【0065】
その後、移動局102が基地局の切り替え制御を実行した場合(ステップST1003:Yes)、尤度計算部804は、移動速度算出処理(ステップST1004)、経路長算出処理(ステップST1005)、到達時間予想処理(ステップST1006)、及び尤度算出処理(ステップST1007)をこの順に実行する。その後は、ステップST1001に戻り、以上の動作を繰り返すようになっている。
【0066】
移動速度算出処理(ステップST1004)では、タイマ805から基地局の切り替え制御が実行された時のタイマ値を読み出し、セル情報テーブル802から前回接続されていた基地局の経路長情報を読み出し、以下の式(1)により移動局の移動速度を予測する。
移動速度=(前回接続されていた基地局の経路長情報)÷(基地局の切り替え制御が実行された時のタイマ値) ・・・(1)
【0067】
経路長算出処理(ステップST1005)では、セル情報テーブル802から経路長情報803を読み出し、現在の接続中の基地局が存在するセルからセル情報テーブル805に存在する各セル間の経路長情報を算出する。図2の例で言えば、移動局102がセルfの基地局と接続された場合、各セルの経路長情報は図9に示した経路長情報901の値を用いて以下のように計算される。なお、現在接続中の基地局に対する経路長情報は「0」が設定されているとする。
【0068】
セルbの経路長情報=1+10+1+6=18
セルcの経路長情報= 10+1+6=17
セルdの経路長情報= 1+6=7
セルeの経路長情報= 6=6
セルgの経路長情報=2 =2
セルhの経路長情報=2+11 =13
【0069】
到達時間予測処理(ステップST1006)では、経路長算出処理(ステップST1005)にて算出された各セルの経路長情報と、移動速度算出処理(ステップST1004)にて算出された移動速度とから移動局が各セルに到達する到達時間を以下の式(2)によって算出する。
セルNへの到達時間=(セルNの経路長情報)÷(移動局の移動速度)…(2)
【0070】
尤度算出処理(ステップST1007)では、到達時間予想処理(ステップST1006)にて算出された各セルへの到達時間に基づき、到達時間が短いセルへの尤度を高く設定し、逆に到達時間が長いセルへの尤度を低く設定した尤度情報806を生成する。
【0071】
移動局102は、このようにして生成された尤度情報806に基づき基地局の切り替え制御を実行する。その結果、短時間に基地局の切り替え制御が行えるようになる。
【0072】
このように、実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られるのに加え、セル情報テーブルに経路長情報を追加し、移動局がその経路長情報を用いて各セルへの到達時間を算出し、その到達時間に基づいて算出した尤度情報によって基地局の切り替え制御を実行するようにしたので、移動局は、近々接続する可能性の高い基地局から優先的に切り替える制御をセル情報テーブルの更新を伴わずに実行することができる。したがって、基地局の切り替え制御の実行時間を短縮することができ、また、通信情報以外の制御情報の増加を確実に抑制することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、不必要な情報を削減した効率的なセル情報テーブルを作成し、通信情報以外の制御情報の増加を抑制できるセル制御方法を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図
【図2】図1に示すCDMA移動通信システムにて実施されるセル制御方法を説明するサービスエリア構成図
【図3】図1に示す経路予想部が生成したセル情報テーブルを示す図
【図4】図1に示す経路予想部が更新したセル情報テーブルの生成例を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図
【図6】図5に示す尤度付加部が尤度情報を追加したセル情報テーブルを示す図
【図7】図5に示すセル情報制御部が尤度情報を変更したセル情報テーブルを示す図
【図8】本発明の実施の形態3に係るCDMA移動通信システムの構成を示すブロック図
【図9】図8に示す経路長情報付加部が経路長情報を追加したセル情報テーブルを示す図
【図10】図8に示す尤度計算部の処理手順を説明するフローチャート
【図11】従来のセル制御方法を実施するCDMA移動通信システムの構成例を示すブロック図
【図12】図11に示すCDMA移動通信システムにて実施される従来のセル制御方法を説明するサービスエリア構成図
【符号の説明】
101 基地局(#1〜#n)
102 移動局
103 基地局統括装置
104 基地局制御部
105 経路予想部
106 データベース
107,502,802 セル情報テーブル
501 尤度付加部
504 セル情報制御部
801 経路長情報付加部
804 尤度計算部
805 タイマ

Claims (3)

  1. サービスエリア内の各無線エリアを形成する複数の基地局と、前記複数の基地局が形成する無線エリア内で移動しつつ基地局に対しCDMA無線チャネルを介して接続される移動局と、前記複数の基地局の上位にあって、前記移動局が接続先となる基地局を選択するのに用いるセル情報テーブルを生成し、基地局を介して移動局に通知する基地局統括装置とを具備するCDMA移動通信システムにおいて、前記基地局統括装置は、前記サービスエリアを構成するセルの構成情報と前記移動局が移動する各種の経路情報とが格納されるデータベースと、前記基地局から移動局との接続が開始された旨の通知を受けたとき、その移動局と基地局との接続情報と前記データベースの内容とに基づきその移動局の移動経路を予測し、この予測した移動経路上に存在する基地局情報をリストアップしその後更新操作を実行するか否かを示す更新フラグと共に設定した前記セル情報テーブルを生成する経路予想手段と、前記セル情報テーブルの生成後に、基地局から接続切替の通知があったとき、前記更新フラグを調べ、更新操作を実行するフラグであるとき、前記経路予想手段に対しセル情報テーブルの生成指示を出す制御手段と、を具備することを特徴とするCDMA移動通信システム。
  2. 前記基地局統括装置は、前記経路予想手段が生成した前記セル情報テーブルに、前記データベースに格納された経路情報から接続先となる基地局の尤度情報を求めて付加する手段、を具備し、前記移動局は、前記セル情報テーブルに付加された尤度情報に基づいて基地局の切り替え制御を実行する際に、前記尤度情報を自移動局の現在位置に適合した尤度情報に変更する手段、を具備することを特徴とする請求項1記載のCDMA移動通信システム。
  3. 前記基地局統括装置は、前記経路予想手段が生成した前記セル情報テーブルに、前記データベースに格納された経路情報から接続先となる基地局の経路長情報を求めて付加する手段、を具備し、前記移動局は、前記セル情報テーブルに付加された経路長情報と基地局との接続情報とから移動時間を予測し、その予測した移動時間に基づく尤度情報を算出し、前記算出した尤度情報に基づいて基地局の切り替え制御を実行する手段、を具備することを特徴とする請求項1記載のCDMA移動通信システム。
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