JP4961390B2 - プラント監視制御装置及び事象分析支援方法 - Google Patents

プラント監視制御装置及び事象分析支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラント監視制御装置に関し、特に、プラント機器からプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータや、操作コンソールからの運転員の操作指令を取得し、異常等があった場合の事象分析に効果のあるプラント監視制御装置及び事象分析支援方法に関する。
運転員がプラント機器を操作コンソールから手動操作を行ったり、監視したりするプラント監視制御装置には、プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び操作指令を時系列的に記録したり、表示装置に表示する機能が一般的に備えられている。
ところで、特許文献1には、イベント記録を発生時刻によるトレンド表示、発生種別で分類した表示及び発生元で分類した表示の3種類の表示を同時に表示し、この表示画面で更に絞り込みができるようにする技術が開示されている。また、操作要求量と操作量の変化の両方を同時に表示し、その変化の様子からプラントの操業状況および対応策を推定するようにする技術が開示されている。そして、これにより、イベント記録から効率的に問題点を抽出でき、また検討すべき対応策を得ることができるとしている。
特開2001−084034号公報
しかしながら、最終的にプラントの事故や異常動作等の事象を分析するには、記録された警報ログデータや補機動作ログデータをもとに、その事象が発生した時刻の近傍における、その事象に関連するプロセスデータの種類や操作指令(オペレーションログ)、警報ログデータ、補機動作ログデータを検索して、原因を特定する作業が必要となる。
ところで、プラントの運転監視を行う運転員は、必ずしも、プラント機器の制御ロジックや警報ロジック、補機動作ロジックに通じた技術者ではないので、ある事象の原因追求をするために、その事象に関係すると思われるプロセスデータの種類や警報ログの種類や、補機動作ログの種類を選択するにはプラントの制御システム全般及び、警報ロジック、補機動作ロジック等の詳細な専門的知識や、過去の事故や異常動作時の事象における原因を考察した経験を有する技術者が別途必要であった。
また、プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ、オペレーションログデータから分析対象の事象に関係するデータを検索するにも、各プラントの監視制御ソフトが異なると、同じデータでも異なる変数名で定義されていることがあるので、データを検索する上で監視制御ソフトの仕様書に対する知識も必要となる。
そこで、本発明の目的は、事故や異常動作等の事象を分析し易く表示できるプラント監視制御装置及びプラント監視制御装置における事象分析支援方法を提供することにある。
前記した目的を達成するため、本願の発明は、プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータを運転員に表示し、運転員の操作指令を受け付ける操作コンソールと、プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して、プラント機器を制御する制御装置と、プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して時系列的に記憶装置に格納するデータ処理装置と、を備えるプラント監視制御装置において、
プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令の内の特定のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関係付けて登録された事象データ関係付け情報と、取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、操作者が特定の事象を選択可能とする分析事象選択手段と、操作者によって選択された1つのデータから選択された特定の事象の発生に係るキー時刻情報を取得するキー時刻情報取得手段と、事象データ関係付け情報にもとづいて選択された特定の事象に関係付けられたプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令を事象関連データとして検索する事象関連データ検索手段と、を有し、取得されたキー時刻情報にもとづいて、検索された時系列の事象関連データの内の所定の時間範囲のものを操作コンソールに組み合わせ表示することを特徴とする。
本発明によれば、取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、操作者が特定の事象を選択すると、事象データ関係付け情報にもとづいて事象関連データ検索手段により、プロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータ、運転員の操作指令の内の、前記選択された特定の事象に関連する特定のデータが検索され、更に、キー時刻情報にもとづいて所定の時間範囲のものが、操作コンソールに組み合わせ表示される。
このように、事象関連データを容易に検索でき、キー時刻情報にもとづいて表示するので、操作者が選択した事象に対する事象関連データを、プラントの制御システム全般、警報ロジック、補機動作ロジック等の詳細な専門的知識や、過去の事故や異常動作時の事象における原因を考察した経験を豊富に有する技術者でなくとも迅速に表示させて、分析しようとしている事象の原因を見つけやすくすることができる。
なお、本発明は、プラント監視制御装置における事象分析支援方法を含む。
本発明によれば、事故や異常動作等の事象を分析し易く表示できるプラント監視制御装置及びプラント監視制御装置における事象分析支援方法を提供することができる。
次に、本発明の好適な実施形態であるプラント監視制御装置が火力発電プラントに適用された場合の火力発電プラントの構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は火力発電プラントの主要系統図である。
《火力発電プラントの例》
ここで火力発電プラントの例としてボイラ起動系統にフラッシュタンクを備え、火力発電プラント起動時にフラッシュタンクの発生蒸気を高圧ヒータへ供給して熱回収する火力発電プラント100を用いて説明する。
蒸発器2、1次過熱器3A、2次過熱器3B、3次過熱器3C、再熱器4を含むボイラ1にフラッシュタンク16が設けられている。
ボイラ1には、燃料及び空気をボイラ1内に噴射するバーナ104が設けられ、バーナ104には、燃料供給ライン117と空気供給ライン118が接続されている。燃料供給ライン117には、燃料量調節弁119と燃料流量計120が設けられ、空気供給ライン118には、空気量調節弁121が設けられている。
ボイラ1には、1次過熱器3Aの出口蒸気温度ST1を測定する温度計108(図1中では、ST1:108と表示)と、2次過熱器3Bの出口蒸気温度ST2を測定する温度計109(図1中では、ST2:109と表示)が設けられている。
通常運転時には、ボイラ1の蒸発器2で発生させた蒸気を、1次過熱器3A、2次過熱器3B、3次過熱器3Cの順に通過させて過熱蒸気を生成し、3次過熱器3C出口を出た過熱蒸気は、まず、蒸気供給ライン105Aで高圧タービン5Aに供給され、高圧タービン5Aを駆動し、ボイラ1の再熱器4で再加熱された後、蒸気供給ライン105Bで中圧タービン5Bに供給され、中圧タービン5Bを駆動し、更に、低圧タービン5Cを駆動して復水器7にダンプされる。高圧タービン5A、中圧タービン5B、低圧タービン5Cは、一軸に連結されており、発電機6を駆動して発電する。復水器7にダンプされた蒸気は復水器7において、図示省略の海水ポンプで循環された海水により冷却されて水に戻り、復水ポンプ8A、復水脱塩装置41、昇圧復水ポンプ8B、復水流量計45を経て、低圧ヒータ9(低圧給水加熱器とも称する)に送られる。
そして、低圧ヒータ9で加熱された復水は、脱気器10を経た後に給水ポンプ11により昇圧されて、図1では3段の高圧ヒータ14,13,12(高圧給水加熱器とも称する)の順に加熱されて給水ライン23によりボイラ1の蒸発器2に戻る。
蒸気供給ライン105Aには、主蒸気圧力Pを計測する圧力計106と、主蒸気温度Tを計測する温度計107と、高圧タービン5Aへの蒸気供給量を調整するタービン加減弁113が設けられている。給水ライン23には、給水温度FWTを計測する給水温度計115と、給水流量を計測する給水流量計116が設けられている。
ちなみに、高圧タービン5Aへの蒸気供給ライン105Aのタービン加減弁113の下流側と再熱器4から中圧タービン5Bへの蒸気供給ライン105Bには、タービン負荷喪失等の異常時にタービンの過回転を防止するために、それぞれタービン止弁33、再熱蒸気止弁39が設けられている。
低圧ヒータ9には、低圧タービン5Cからタービン抽気管15Eにより抽気された蒸気が加熱源として胴部に導かれ、低圧ヒータ9内の多数の加熱管内の復水を加熱後、凝縮水(ドレン水)となり、ドレン配管27Eで復水器7に戻る。タービン抽気管15Eには、抽気量を制御するタービン抽気弁24Eと、低圧ヒータ9からの逆流を防止する抽気逆止弁35Eが設けられている。また、低圧ヒータ9の胴側には、ドレン水位を検出する水位センサを含み、低圧ヒータ9の胴側のドレン水の水位を調整する低圧ヒータ水位調整器25E(図1中では、LC25Eで示す)が設けられ、ドレン配管27Eに配置された低圧ヒータ水位調整弁26Eの開度を調整して、前記水位を制御する。また、低圧ヒータ9の胴側の気相部から復水器7へは、非凝縮性ガスを抽出する目的で、オリフィスを介設させてベント管31Cが配管されている。
なお、低圧ヒータ9の復水入口側と復水出口側とは、低圧ヒータバイパス弁37を有するバイパス配管34により接続されている。
高圧ヒータ12,13,14及び脱気器10には、給水・復水昇温のために、高圧タービン5A、中圧タービン5Bからタービン抽気が、それぞれタービン抽気管15A,15B,15C,15D及びタービン抽気弁24A,24B,24C,24Dを介して供給される。タービン抽気管15A,15B,15C,15Dには、それぞれ高圧ヒータ12,13,14及び脱気器10からの逆流を防止する抽気逆止弁35A,35B,35C,35Dが設けられている。また、不凝縮性ガスを抽出する目的で高圧ヒータ12,13,14の胴部側の気相部と脱気器10との間には、それぞれ、ベント管31Aが、オリフィスを介設させて配管されている。更に、脱気器10の気相部から復水器7へは、非凝縮性ガスを抽出する目的で、オリフィスを介設させてベント管31Bが配管されている。
高圧ヒータ12,13,14の胴部側に導入されたタービン抽気は、多数の加熱管内を通る給水との熱交換により、凝縮されドレン水となる。このドレン水は、水位センサを含む高圧ヒータ水位調整器25A,25B,25C(図1中では、LC25A,LC25B,LC25Cと表示)と、高圧ヒータ水位調整弁26A,26B,26Cで水位制御され、ドレン配管27A,27B,27Cを通り、順次ドレン水が排出され、脱気器10に回収される。
一般に、火力発電プラントにおいては、系統内における復水、給水、ボイラ水及び蒸気の水質の調整、処理を行って系統内の腐食を最小限にするとともに、ボイラ水管、蒸発管及びタービンへのスケール付着防止が行われている。ここで、ボイラ1が貫流タイプの場合には、復水、給水系統にアンモニア及びヒドラジンの揮発性薬品を注入する揮発性物質処理が行われている。この処理は、アンモニアにより鉄の溶解度が最も減少するpH値の9.0〜9.5に維持するとともに脱気器10及びヒドラジンにより脱酸素を行うものであり、系統内を還元性の環境とすることにより防食が図られている。
近年においては復水と給水系統へ微量のアンモニア及び酸素を注入する複合中性水処理法が採用されている。この複合中性水処理法は、系統内をアンモニアで弱アルカリ(pH8.5前後)とし、かつ酸素を数百ppb注入することにより、系統内をマグネタイトスケールよりも溶解度が小さく、かつ粒子が細かくて平滑に付着成長するヘマタイトスケール(Fe)に変えて、プラント系統内の差圧上昇とスケール付着に起因するボイラ伝熱管の破損等を大幅に低減させるものである。
復水脱塩装置41では、復水中の酸化鉄等懸濁固形物や塩素イオン等の溶解性物質が除去され、系統の純水化が行われ、脱気器10では中圧タービン5Bから抽出された抽気が加熱蒸気として復水に対して接触させられ、復水に含まれる酸素等はベント管31Bを経て復水器7に送られ、そこから系外に放出される。一方、脱気器10で脱気された復水は脱気器貯水タンク10aに貯溜され、給水ポンプ11により高圧ヒータ14,13,12を経てボイラ1に供給される。復水脱塩装置41の出口側には復水脱塩装置出口酸素注入ライン42が接続されており、この復水脱塩装置出口酸素注入ライン42を介して復水中にアンモニアと酸素が注入され、さらに給水系統においても脱気器貯水タンク10aの出口側に脱気器出口酸素注入ライン43が接続され、この脱気器出口酸素注入ライン43を介して給水中に再度酸素を注入するようにしてある。すなわち、復水系統に注入された酸素は脱気器10で系外に除去されるため、脱気器10の出口において再度酸素の注入が行われる。そして、復水系統では、上記復水脱塩装置出口酸素注入ライン42から復水流量に対する比例注入を行い、給水系統ではボイラ入口給水中の酸素濃度と給水流量にもとづいて酸素注入量を制御し、給水中の酸素濃度が所定値になるように調整し、復水、給水系統の防食を図るようにしてある。
火力発電所起動時においては、1次過熱器3Aの出口より過熱器止弁17をバイパスし、フラッシュタンク入口弁18を通り、フラッシュタンク16に給水を導き、蒸気を発生させる。フラッシュタンク16にて発生した蒸気は、極力サイクル内へ熱回収し火力発電所起動時の熱効率向上を図るため、過熱器通気弁19,フラッシュタンクドレン弁32及びフラッシュタンク蒸気熱回収弁20にてフラッシュタンク16の圧力を制御し、フラッシュタンク蒸気管22及びフラッシュタンク蒸気止弁21を通り、上段の高圧ヒータ12に導入される。そしてこの導入された蒸気は、給水との熱交換により凝縮されドレン水となる。
このドレン水は、後段の高圧ヒータ水位調整器25Aと高圧ヒータ水位調整弁26Aにて高圧ヒータ12の水位が制御され、ドレン配管27Aを通り、下段および最下段の高圧ヒータ13,14へ順次ドレン水が排出され脱気器10に回収される。
フラッシュタンク16から上段の高圧ヒータ12に至るフラッシュタンク蒸気管22の部分に、このフラッシュタンク蒸気管22より分岐され、他段の高圧ヒータ、すなわち下段及び最下段の高圧ヒータ13,14と連通するフラッシュタンク蒸気連通管28が設けられている。このフラッシュタンク蒸気連通管28が設けられることにより、火力発電プラント100起動過程における発生蒸気は下段及び最下段の高圧ヒータ13,14にも加熱蒸気として分配され、下段および最下段の高圧ヒータ13,14の水位が制御される。
そのため、フラッシュタンク蒸気連通管28の部分に高圧ヒータ13,14への圧力を調整する圧力調整器30A,30B(図1中では、PC30A,PC30Bと表示)を設ける。すなわち、フラッシュタンク蒸気連通管28に設けられた圧力調整器30A,30Bは、フラッシュタンク発生蒸気を上段の高圧ヒータ12に熱回収する際、フラッシュタンク蒸気熱回収弁20が開の条件で、規定圧力(この規定圧力とは、タービン起動後、タービン抽気が高圧ヒータ12,13,14に導入され、所定の水位制御が可能となる下段及び最下段の高圧ヒータ13,14の器内圧力である。)になる弁開度指令信号をフラッシュタンク蒸気連通管28に設けた圧力調整弁29A,29Bへ出力し、フラッシュタンク発生蒸気(加熱蒸気)の導入量を制御することにより、下段および最下段の高圧ヒータ13,14の器内圧力を負圧状態(低い圧力状態)から所定の水位に制御し得る規定圧力まで上昇させる。
このような火力発電所におけるフラッシュタンク16からの蒸気を用いた起動時の制御方法は、特開平10−317916号公報に開示されており、公知の技術であり、ここではこれ以上の詳細な説明は省略する。
また、負荷要求指令と発電機6の出力信号との偏差信号にもとづき、1次過熱器3Aの出口蒸気温度ST1、2次過熱器3Bの出口蒸気温度ST2、主蒸気温度T、主蒸気圧力P、給水温度FWT、給水流量等から燃料量調節弁119及び空気量調節弁121の開度、給水ポンプ11の回転速度、タービン加減弁113の開度等を制御して負荷要求指令に高速に追随する先行制御の方法が特開平9−250702号公報等に記載され公知である。
更に、復水及び給水中のアンモニア濃度及び酸素濃度の制御方法については、特開平9-126410号公報に記載された公知の技術であり、詳細な説明は省略する。
(プラント監視制御装置)
次に、本発明に係るプラント監視制御装置について説明する。
図2は、本発明に係るプラント監視制御装置の構成図である。プラント監視制御装置200は、大きくは操作コンソール201と、データ処理装置203と、LAN205と、制御装置207を含んでなる。
操作コンソール201は、プラント機器501の動作状態を示すプロセスデータや、警報ログや、補機動作ログ等を監視したり、その入力手段から手動操作指令(オペレーションログ)を入力して制御装置207を介してプラント機器501を制御したりする機能と、データ処理装置203のデータ記憶処理の設定をする機能と、を有する監視制御コンソール部201aと、事故や異常な動作等の事象が生じた場合の事象を分析するためにプロセスデータや、警報ログや、補機動作ログ、オペレーションログ等のデータを表示させ、事象分析を支援する機能を有する事象分析コンソール部201bからなる。
ここで、プラント機器501は、図1に示した各構成要素の総称である。
監視制御コンソール部201aは、複数の表示装置212A,212B,212Cと、入力手段である、例えば、キーボード213及びマウス214と、複数の表示装置212A,212B,212Cの表示制御等をする、例えば、パーソナルコンピュータ又はエンジニアリングコンピュータの本体で構成されたコンソール制御部211Aとを含んでいる。
そして、運転員は、複数の表示装置212A,212B,212Cを見て、プラントを監視制御する。
事象分析コンソール部201bは、表示装置212Dと、入力手段である、例えば、キーボード213及びマウス214と表示装置212Dの表示制御等をする、例えば、パーソナルコンピュータ又はエンジニアリングコンピュータの本体で構成されたコンソール制御部211Bとを含んでいる。
コンソール制御部211Aは、LAN205に接続しており、表示制御のための監視制御操作プログラムをその図示しない内部記憶装置に格納している。コンソール制御部211Aは、データ処理装置203の各記憶装置221A〜221Dのアドレス、各記憶装置221A〜221Dに記憶されている各種データを読み出すためのアドレスやデータの識別符号等をもコンソール制御部211Aの内部記憶装置に格納しており、データ処理装置203から時系列データを読み出して表示装置212A〜212Cに表示させる。
なお、後記する系統図表示のテンプレートについては、コンソール制御部211Aの内部記憶装置に格納されている。
事故又は異常な動作のような事象を分析する操作者は、事象分析コンソール部201bの入力手段であるキーボード213及びマウス214を操作して、必要なデータを表示装置212Dに表示させて、事象を分析する。
コンソール制御部211Bは、LAN205に接続しており、事象分析のためのデータをデータ処理装置203に検索させて所要のデータを取得したり、取得したデータを表示制御したりするための事象分析支援プログラムをその図示しない内部記憶装置に格納している。また、コンソール制御部211Bは、データ処理装置203の各記憶装置221A〜221Dのアドレス、各記憶装置221A〜221Dに記憶されている各種データを読み出すためのアドレスや識別符号等をも内部記憶装置に格納している。
なお、コンソール制御部211Bの内部記憶装置は、後記する事象データ関係付け情報や、後記するデータディレクトリ、後記するロジック図のテンプレートをも格納している。
ここで、データディレクトリとは、プロセスデータ及び各種ログデータの具体的なデータ名、データ名に対応したデータを識別するためのデータ名識別符号、そのデータが属する系統名(属性)、系統名に対応した系統名識別符号、そのデータが対応する具体的なプラント機器の識別コード等を個々のプロセスデータやログデータに対して関係付けたもので、操作者が任意のプロセスデータやログデータを表示させたり、前記事象データ関係付け情報を更新するためにデータのデータ名識別符号を検索したりするために用いられるものである。
ここで、ロジック図のテンプレートとは、コンソール制御部211Bの内部記憶装置に予め登録された、例えば、図16に示すような警報ロジック図や制御ロジック図のグラフィカルテンプレートであり、警報ロジックや制御ロジックの入出力になっているプロセスデータやログデータと関係付けられて、後記する事象分析支援画面においてウインド表示可能になっている。
事象データ関係付け情報、ロジック図のテンプレートについては後で詳細に説明する。
データ処理装置203は、LAN205にI/Oインタフェース203aを介して接続するデータサーバであり、例えば、プラント機器501から制御装置207、LAN205を介して取得した各種データや、監視制御コンソール部201aからLAN205を介して取得したデータを、データの種類毎に分けて時系列的に記憶する記憶装置221A,221B,221C,221Dを有している。
例えば、記憶装置221Aは、監視制御コンソール部201aから入力された操作指令をオペレーションログデータとして時系列的に記憶する。記憶装置221Bは、プラント機器501からの各種プロセスデータを時系列的にヒストリカルトレンドデータとして記憶する。各種プロセスデータの中には、後記する制御装置207における制御データも含む。
制御記憶装置221Cは、プラント機器501からの補機動作ログ(例えば、補機のオン、オフ動作記録)を補機動作ログデータとして時系列的に記憶する。記憶装置221Dは、プラント機器501からの警報ログを警報ログデータとして時系列的に記憶する。
制御装置207は、プロセスコンピュータから構成され、I/Oインタフェース207aを介して信号線によりプラント機器501と接続し、I/Oインタフェース207aから入力された信号はプロセス入出力処理部224において、プラント機器501からのプロセスデータやログデータの内、制御対象のプラント機器501の制御に必要なデータを制御演算処理部223に送ったり、プラントの監視や事故や異常な動作の事象分析に必要な所定のデータを、I/Oインタフェース207b及びLAN205を介して監視制御コンソール部201aに送ったり、時系列的にデータ記憶のためにデータ処理装置203に送ったりする。
制御演算処理部223は、監視制御コンソール部201aから入力された操作指令をLAN205、I/Oインタフェース207bを介して取得し、前記した制御対象のプラント機器501の制御に必要なデータと操作指令にもとづいて制御演算処理した結果(制御データ)をプロセス入出力処理部224、I/Oインタフェース207aを介してプランと機器501に出力して制御するとともに、出力した制御データをプロセスデータの1つとしてI/Oインタフェース207b、LAN205を介して時系列的にデータ記憶のためにデータ処理装置203に送る。
ちなみに、監視制御コンソール部201aの表示装置212A〜212Cは、3台に限定されず、プラントの規模や監視すべきプロセスデータの数によって適宜変わるものである。
図3は、監視制御コンソール部201aの表示装置212A〜212Cに表示させる内容を例示したものであり、各表示装置212A〜212Cに表示される内容は、キーボード213やマウス214からのメニュー選択で随時切り換え可能になっている。
各表示装置212A〜212Cの画面には、系統図表示、プロセスデータのトレンド表示、警報ログ、オペレーションログのログ表示の一つを表示するように指定でき、更にそれらの表示の中から表示させるデータを選択表示させることができる。
表示装置212A〜212Cの一つに対して、例えば、トレンド表示を選んで、更に主パラメータ表示を選ぶと、その表示装置の画面に要求出力電力、発電機出力、主蒸気流量、主蒸気温度、主蒸気圧力がトレンド曲線で線種(色)を変えて、横軸を時刻に、縦軸をパーセント表示で、所定の時間から、例えば、2時間前から現在にまで至る時間変化を表示する(図4の(d)参照)。
図4の(a)〜(d)は、監視制御コンソール部に画面表示されたデータ例であり、(a)は、タンクの水位制御の目標値の設定変更や、ポンプの回転速度の設定変更するオペレーションウインドを例示し、(b)は、系統図を表示する系統図ウインドを例示し、(c)は、警報ログを表示する警報ウインドを例示し、(d)は、プロセスデータをトレンド表示するトレンドモニタウインドを例示している。
図4の(e)〜(h)は、データ処理装置の記憶装置に記憶される各データの書式をプリンタ印刷されたイメージで表示した例であり、(e)は、オペレーションログのデータ記録書式を、(f)は、補機動作ログのデータ記録書式を、(g)は、警報ログのデータ書式を、(h)は、プロセスデータのトレンドを時系列的に記憶するヒストリカルデータの記録書式を示す。
図4の(e)〜(g)に示すように、オペレーションログ、補機動作ログ、警報ログは、それらが発生した年月日時分秒の時刻情報を「年月日時分秒」と表示した欄に、オペレーションログ、補機動作ログ、警報ログ種類及びその種類の中での更に詳細なログの項目を示す識別記号をTagの欄に、そして、「値」の欄には、オペレーションログの場合は操作指令の内容、例えば、ON,OFFの動作指令、ポンプ回転速度の設定値、タンクの目標水位の設定値等が、補機動作ログの場合は、ON,OFFの動作が、警報ログの場合は、警報のON(発生)、OFF(回復)等が記録される。
図4の(h)に示すヒストリカルデータは、一定周期で、例えば、1秒周期で時刻情報と記録対象の複数のプロセスデータがセットになって、記録される。
なお、プロセスデータの中でも、特定のプロセスデータについては、監視制御コンソール部201aからのデータ処理装置203への入力操作による設定により、前記した一定周期の記録データとは別により高頻度で、例えば、10ミリsecの周期でも重複して記録される。このような一部のプロセスデータの高速記録により、プロセスデータの時間変化率から事故や異常な動作時の原因究明に寄与できる。
ちなみに、このような高速の記録データについては、長い時間にわたるヒストリカルトレンドデータとして記憶装置221Bに保存することは、記憶容量的に無理なので、現時点から所定の時間遡った時間、例えば、2時間前から現時点までのものを記録し、それより古いヒストリカルトレンドデータは、上書きされて消去されるようになっている。
(事象データ関係付け情報)
次に、図5から図7を参照して適宜図16を参照しながらコンソール制御部211Bの内部記憶装置に記憶される事象データ関係付け情報について説明する。
図5から図7は、事象データ関係付け情報を表の形で例示したものである。事象データ関係付け情報400は、「制御系名称」の欄401に設定された制御系名称、例えば、図5には「タービン出力制御」と表示した制御系名称401Aを、図6には「ボイラ出力制御」と表示した制御系名称401Bを、図7には「低圧ヒータレベル制御」と表示した制御系名称401Cを示すように、制御系名称毎に「関連するプロセスデータ及びログデータ」の欄402、「事象分析関係付け」の欄403が設けられている。
「関連するプロセスデータ及びログデータ」の欄402は、制御系名称401A,401B,401C,・・・のそれぞれに対し、「関連するプロセスデータ」の欄402A1、「関連するログデータ」の欄402A2、「関連するプロセスデータ」の欄402B1、「関連するログデータ」の欄402B2、「関連するプロセスデータ」の欄402C1、「関連するログデータ」の欄402C2、・・・と、「属性」の欄405A,405B,405C,・・・と、「優先度」の欄406A,406B,406C,・・・から構成されている。
図7において制御系名称として低圧ヒータレベル制御401Cを例に取って具体的に説明すると、関連するプロセスデータとしては、低圧ヒータ水位調整器25E(図1参照)の図示しない水位センサの信号である「低圧ヒータレベル」、低圧ヒータ水位調整弁26E(図1参照)に設けられた図示しない開度位置センサの信号である「低圧ヒータ水位調節弁開度」、復水流量計45の信号である「復水流量」、低圧ヒータ9の出口温度を計測する温度計46の信号である「低圧ヒータ出口温度」がリストアップされている。
ここで関連するプロセスデータとは、図16の(a)に示すように低圧ヒータレベル制御の制御ロジックにおいて入力及び出力となる低圧ヒータレベルや低圧ヒータ水位調節弁開度のみならず、低圧ヒータレベルの変動に影響する復水流量や低圧ヒータ出口温度も含まれる。
関連するログの種類としては、低圧ヒータ水位調整器25Eの出力する「低圧ヒータレベル 高」及び「低圧ヒータレベル 極高」の警報、運転員の手動操作による「低圧ヒータレベル 操作指令」、低圧ヒータ水位調整器25Eが低圧ヒータ水位調節弁26Eを駆動制御するときの制御指令である「低圧ヒータ水位調節弁開閉指令」、低圧ヒータ水位調整器25Eからの「低圧ヒータレベル 極高」の警報を制御装置207が受けて、図16の(b)に示す制御ロジックにしたがってタービン抽気弁24E、抽気逆止弁35Eを自動閉操作する補機動作ログの「タービン抽気弁閉指令」、「抽気逆止弁閉指令」、監視制御コンソール部201aの表示装置212A〜212Cのいずれかに警報音とともに表示された警報ログ「低圧ヒータレベル 極高」に応じて運転員が低圧ヒータバイパス弁37を開操作する指令(オペレーションログ)「低圧ヒータバイパス弁」が含まれる。
ここで関連するログの種類とは、図16の(a)に示す低圧ヒータレベル制御の補機動作のログ「低圧ヒータ水位調節弁開閉指令」、並びに図16の(b)に示す低圧ヒータレベル制御の警報に対する制御ロジックにおいて入力及び出力となる「低圧ヒータレベル 極高」や「タービン抽気弁閉指令」、「抽気逆止弁閉指令」のみならず、「低圧ヒータレベル 極高」の前段警報である「低圧ヒータレベル 高」、低圧ヒータレベルの変動に影響する手動操作指令「低圧ヒータバイパス弁開指令」も含まれる。
なお、ここでは事象データ関係付け情報の説明を分かり易くするために制御系名称401、「関連するプロセスデータ」の欄402A1,402B1,402C1、「関連するログデータ」の欄402A2,402B2,402C2を全て具体的な名称で説明したが、実際には事象データ関係付け情報を作成したり利用したりする操作者にとって分かり易くしたものであって、そのデータ名に対応して予め決められたデータ名識別符号がそれぞれのデータ名に宛がわれ、事象分析コンソール部201bにおいては、そのデータ名識別符号によって事象分析支援プログラムが動作する。
また、「関連するプロセスデータ及びログデータ」の欄402に含まれる「属性」の欄405A,405B,405C,・・・は、関連するプロセスデータや関連するログデータが火力発電プラント100のどの系統のデータを示すかを示し、この系統名称に対してもそれぞれ系統名識別符号が宛がわれている。
更に、「関連するプロセスデータ及びログデータ」の欄402に含まれる「優先度」の欄406A,406B,406C,・・・は、関連するログデータを当該事象の分析のために事象分析支援画面に表示させるときに、ログデータの種類が多すぎて1画面に表示できないときに、表示優先度が低いとして表示を割愛する優先度を示す。
以上、制御系名称として低圧ヒータレベル制御401Cを例に取って説明したが、タービン出力制御、ボイラ出力制御等も同様である。
ちなみに、この事象データ関係付け情報の表においては、制御系名称毎に関連するプロセスデータ及び関連するログデータのデータ名をリストアップして、複数の制御系名称の間でプロセスデータやログデータが重複して記載されることを許している。
「事象分析関係付け」の欄403は、例えば、タービンランバック事象、タービントリップ事象、低圧ヒータレベル極高事象と、事象名称(事象の名称)を3つ例示したが、それに限定されない。そして、分析事象毎に欄分けし、事象分析を行うときに事象分析支援画面に表示させる対象の関連するプロセスデータ及びログデータにフラグを立てる(図5から図7では○でフラグが立っていることを示す)。ここで事象分析を行うときのためにフラグを立てて関係付けられたプロセスデータ及びログデータが請求項に記載の「事象関連データ」に対応する。
なお、分析事象の対象を増加させる必要が生じたり、過去の事故や異常動作の原因分析の結果、事象に関連するプロセスデータやログデータを追加したり、事象分析支援画面に表示させるフラグを追加で立てたり等、事象データ関係付け情報を編集して更新する必要が生じる。その場合、熟練の操作者又はプラント監視制御装置200のソフトウェアの管理を担当している会社のエンジニアが事象分析コンソール部201bを操作して、コンソール制御部211Bの内蔵記憶装置に格納された事象データ関係付け情報を更新する。
その場合、前記したデータディレクトリを用いることにより、前記した系統名(図5から図7中の属性に対応)をキーワードにしてログデータやプロセスデータを容易に検索可能でありであり、具体的なデータの識別符号を容易に検索できる。
《事象分析支援の制御の流れ》
次に、図8から図17を参照しながら操作者が事象分析コンソール部201bを用いて事象分析支援画面により事象分析する場合の事象分析支援の制御の流れについて説明する
図8、図9は、事象分析コンソール部201bにおいて事象分析を支援する画面表示等の制御の流れを示すフローチャートである。
図10から図17は、事象分析支援の制御の流れの中で表示装置に表示される画面例である。図10は、事象分析メインメニュー画面を示し、図11は、事象関連データの検索を警報ログ又は補機動作ログから行う場合の警報ログ/補機動作ログ検索画面を示し、図12は、事象関連データの検索をトレンドデータから行う場合のトレンドデータ検索画面を示し、図13は、特定された警報ログにおいて事象関連データの検索操作を説明する画面例を示し、図14は、特定されたトレンドデータにおいて事象関連データの検索操作を説明する画面例を示し、図15は、事象分析支援画面を説明する図を示し、図16は、ロジック図の表示例を示し、(a)は、低圧ヒータレベルの制御ロジックを示し、(b)は、低圧ヒータレベル極高の警報ロジックを示し、図17は、追加データ選択画面を説明する図である。
通常、主蒸気流量が増加して、復水流量及び低圧タービン5Cからの抽気量が増加して低圧ヒータレベルが増加しても、図16の(a)に示す制御ロジックに従い低圧ヒータ水位調整器25E(図1参照)によって低圧ヒータ水位調節弁26E(図1参照)の開度が調整されるので、低圧ヒータレベルは設定値の前後に留まる。逆に蒸気流量が減少して、復水流量及び低圧タービン5Cからの抽気量が減少して低圧ヒータレベルが減少しても、図16の(a)に示す制御ロジックに従い低圧ヒータ水位調整器25Eによって低圧ヒータ水位調節弁26Eの開度が調整されるので、低圧ヒータレベルは設定値の前後に留まる。ところが、何らかのトラブルにより低圧ヒータレベルが高の警報レベルを超え、低圧ヒータ水位調整器25Eから「低圧ヒータ高」の信号が出力され、続いて極高の警報レベルをも超え、低圧ヒータ水位調整器25Eから「低圧ヒータ極高」の信号が出力されるとともに、低圧ヒータ水位調整器25Eから「低圧ヒータ極高」の信号を受けた制御装置207が図16の(b)に示す警報ロジックにより、タービン抽気弁24Eと抽気逆止弁35Eとに対し、閉操作制御を行い、低圧タービン5Cからの蒸気抽気を止め、又、低圧ヒータ9の胴側から低圧タービン5Cへの逆流を防止する。
運転員は、警報音とともに監視制御コンソール部201aの表示装置212A〜212Cのいずれかで警報ログ画面に表示された「○○○○年○○月○○日△△時△△分××秒 低圧ヒータレベル 極高」と、補機動作ログ画面に表示された「○○○○年○○月○○日△△時△△分××秒 (低圧)タービン抽気弁 閉」及び「○○○○年○○月○○日△△時△△分××秒 (低圧タービン)抽気逆止弁 閉」を確認し、監視制御コンソール部201aから手動操作による低圧ヒータバイパス弁37の開操作をする。
この低圧ヒータバイパス弁37の開操作によって、オペレーションログの表示画面には「○○○○年○○月○○日△△時□□分▽▽秒 低圧ヒータバイパス弁 開」が表示される。
このような異常事象が発生したのを受けて、プラントの運転監視業務を行う運転員とは別の運転員の一人が、事象分析コンソール部201bを操作して、事象分析を行う。
以後、事象分析を行う運転員を操作者と称する。以下、図8、図9のフローチャートに沿って説明する。
(事象分析民メニュー)
操作者は、事象分析コンソール部201bを操作して、事象分析支援プログラムを起動し、図10に示すような事象分析メインメニュー画面301を表示させる(ステップS11:事象分析メインメニュー画面表示)。
事象分析メインメニュー画面301は、「事象分析メインメニュー」と表示されたタイトル欄301aと、選択操作のチェックマークを立てる操作欄301bから構成されている。操作欄301bには、「警報ログ/補機動作ログからスタート」と表示されたメニュー項目312と「トレンドデータからスタート」と表示されたメニュー項目314のそれぞれの左側にチェックマーク欄311,313が用意され、入力手段であるマウス214(図2参照)を操作してチェックマーク欄311,313にチェックマーク(レ点)を表示させて、前記した項目312,314の一方のみを選択できるようになっている。
ちなみに、事象分析メインメニュー画面301には終了ボタン331、次の画面に移行させる「次へ」と表示の操作ボタン327が用意されている。
ステップS12では、警報ログ/補機動作ログ、又はトレンドデータのいずれからスタートをチェックする。「警報ログ/補機動作ログからスタート」の項目312が選択されて、「次へ」の操作ボタン327が押下された場合は、ステップS13へ進み、「トレンドデータからスタート」の項目314が選択されて、「次へ」の操作ボタン327が押下された場合は、ステップS17へ進む。
ステップS13では、図11に示すような警報ログ/補機動作ログ検索画面303が表示され、検索画面の入力を受付け(ステップS14)、検索画面の入力が完了したかどうかをチェックする(ステップS15)。入力が完了した場合(Yes)はステップS16へ進み、入力が完了していない場合はステップS14を続ける。
(警報ログ/補機動作ログ検索画面)
警報ログ/補機動作ログ検索画面303は、「警報ログ/補機動作ログ 検索」と表示されたタイトル欄303aと、選択操作のチェックマークを立てたり、事象発生の大まかな時刻情報を入力したり、警報ログ/補機動作ログの種類の選択をしたりする操作欄303bから構成されている。操作欄303bには、「警報ログ」と表示されたメニュー項目316と「補機動作ログ」と表示されたメニュー項目318のそれぞれの左側にチェックマーク欄315,317が用意され、入力手段であるマウス214(図2参照)を操作してチェックマーク欄315,317にチェックマーク(レ点)を表示させて、前記した項目316,318の一方のみを選択できるようになっている。
更に、「日時検索」と表示されたメニュー項目320の左側にチェックマーク欄319が用意され、チェックマーク欄319にチェックマークを立て、選択されたログデータの内の更に表示させる開始時刻を設定して表示させる時間範囲を狭めるための年月日時分秒の時刻情報を入力欄321a,321b,321c,321d,321e,321fに入力可能になっている。
なお、この時刻情報の入力は、全ての欄に入力する必要は無く、大まかに大から小に向かって入力すれば、例えば、年月日時まで入力すれば、0分以降の範囲のログデータを表示する。
また、警報ログと補機動作ログのいずれかの選択と表示させる開始時刻情報のみでは、ログデータの目視検索が煩雑な場合も考えられるので、更に「系統検索」と表示されたメニュー項目323の左側にチェックマーク欄322が用意され、チェックマーク欄322にチェックマークを立て、選択されたログデータの内の具体的なログデータ名を特定できるように、系統名選択、詳細なログデータ名選択が可能になっている。
チェックマーク欄322にチェックマークを立て、「系統」と表示されたチェックマーク欄325にチェックマークを立てると、選択欄303cに予め登録された候補となる系統名が表示され、選択欄303cに表示された系統名の一つをマウス214でクリックして選択するとその選択された系統名が「系統」と表示された左側の欄324に表示される。その後、「詳細」と表示されたチェックマーク欄326にチェックマークを立てると、選択欄303cに先程選択された系統名に係る予め登録された候補となるログデータ名が表示され、選択欄303cに表示されたログデータ名の一つをマウス214でクリックして選択するとそのログデータ名の表示色が変化して選択状態になる。
最後に、「検索実行」と表示された操作ボタン328を押下すると、この画面における入力が完了したことを意味し、ステップS16へ進み、操作ボタン328が押下されるまではステップS14が続く。ステップS16では、ログデータが表示される。
なお、「系統検索」の項目323のチェックマーク欄322にチェックマークを立てる必要は必ずしも無く、その場合には、警報ログ及び補機動作ログの内の選択された一方のログデータが、入力された表示開始時刻情報から現在の時刻まで全て表示され、その中から操作者が目視で検索することになる。
また、「系統検索」の項目323のチェックマーク欄322にチェックマークを立てても、必ずしも系統名及び詳細なログデータ名の選択までする必要は無く、詳細なログデータ名を選択しないで「検索実行」の操作ボタン328を押下すると、その場合には、警報ログ及び補機動作ログの内の選択された一方のログデータの中の選択された系統名に係るログデータが、入力された表示開始時刻情報から現在の時刻まで全て表示され、その中から操作者が目視で検索することになる。
ちなみに、符号333,334で示したボタンは選択欄303cをスクロールするスクロールボタンである。また、警報ログ/補機動作ログ検索画面303には終了ボタン331、前の画面(事象分析メインメニュー画面301)に移行させる「戻る」と表示の操作ボタン332が用意されている。
ステップS12においてトレンドデータからの表示開始が選択された場合、ステップS17に進み、図12に示すようなトレンドデータ検索画面305が表示され、検索画面の入力を受付け(ステップS18)、検索画面の入力が完了したかどうかをチェックする(ステップS19)。入力が完了した場合(Yes)はステップS20へ進み、入力が完了していない場合(No)はステップS18を続ける。
(トレンドデータ検索画面)
トレンドデータ検索画面305は、「トレンドデータ 検索」と表示されたタイトル欄305aと、選択操作のチェックマークを立てたり、事象発生の大まかな時刻情報を入力したり、プロセスデータの種類の選択をしたりする操作欄305bから構成されている。操作欄305bには、表示させる開始時間を設定して表示させる時間範囲を狭めるための年月日時分秒の時刻情報を入力欄321a,321b,321c,321d,321e,321fが入力可能に用意され、更に、「系統」と表示された項目の左側に欄324が、「系統」と表示された項目の右側にチェックマーク欄325と「詳細」と表示されたチェックマーク欄326が、そして、選択欄305cが用意され、チェックマーク欄325,326にチェックマークを立て、具体的なプロセスデータ名を特定できるように、系統名の選択、詳細なプロセスデータ名の選択が可能になっている。
チェックマーク欄325にチェックマークを立てると、選択欄305cに予め登録された候補となる系統名が表示され、選択欄305cに表示された系統名の一つをマウス214でクリックして選択するとその選択された系統名が「系統」と表示された左側の欄324に表示される。その後、「詳細」と表示されたチェックマーク欄326にチェックマークを立てると、選択欄305cに先程選択された系統名に係る予め登録された候補となるプロセスデータ名が表示され、選択欄305cに表示されたプロセスデータ名の一つをマウス214でクリックして選択するとそのプロセスデータ名の表示色が変化して選択状態になる。
なお、この時刻情報の入力は、全ての欄に入力する必要は無く、大まかに大から小に向かって入力すれば、例えば、年月日時まで入力すれば、0分以降の範囲のログデータを表示する。
最後に、「検索実行」と表示された操作ボタン328を押下すると、この画面における入力が完了したことを意味し、ステップS20へ進み、操作ボタン328が押下されるまではステップS18が続く。ステップS20では、トレンドデータが表示される。
ちなみに、符号333,334で示したボタンは選択欄305cをスクロールするスクロールボタンである。また、トレンドデータ検索画面305には終了ボタン331、前の画面(事象分析メインメニュー画面301)に移行させる「戻る」と表示の操作ボタン332が用意されている。
次に、ステップS16又はステップS20からステップS21へ進みキー時刻情報入力を受付け、キー時刻情報の入力が完了したか否かをチェックし(ステップS22)、完了した場合(Yes)はステップS23へ進み、完了していない場合(No)はステップS21を続ける。ステップS23では、分析事象候補選択を受付け、分析事象の選択が完了したか否かをチェックする(ステップS24)。分析事象の選択が完了した場合(Yes)は、ステップS25へ進み、完了していない場合(No)はステップS23を続ける。
(警報ログ(低圧ヒータ系)画面)
次に、具体的にステップS21からステップS24について説明する。先ず、ステップS16からステップS21へ進んだ場合は、例えば、ステップS14で警報ログのうちの低圧ヒータ系統の警報ログデータについて、指定された表示開始時刻情報から以後の検索を行った場合で例示すると、図13に示すような警報ログ表示画面307が表示される。警報ログ表示画面307は、「警報ログ(低圧ヒータ系)」と表示されたタイトル表示欄307aと、警報ログ表示欄307bから構成され、警報ログ表示欄307bにはスクロールボタン333,334、「次へ」と表示の操作ボタン329、前画面に戻るための「戻る」と表示の操作ボタン332が用意されている。
この警報ログ表示画面307の例では、時刻情報341Aに発生した「低圧ヒータレベル 高」と表示の警報ログデータ名342Aと、時刻情報341Bに発生した「低圧ヒータレベル 極高」と表示の警報ログデータ名342Bとが表示される。
ここで、操作者がマウス214を操作して、カーソルを警報ログデータ名342Bに当てた状態で左クリックすると警報ログデータ名342Bの背景色343が選択状態を示す色に変化し、この操作者の操作によりステップS21,S22におけるキー時刻情報として時刻情報341Bが入力されたことになる。次に、操作者がカーソルを警報ログデータ名342Bに当てた状態でマウス214を右クリックすると、分析事象候補表示ウインド344が開き、例えば、分析事象候補表示ウインド344に「分析事象候補」と表示されたウインド名344aの下に、「低圧ヒータレベル 極高」と表示の事象候補名345A、「低圧ヒータ抽気流量 高」と表示の事象候補名345B等が表示される。
操作者がカーソルを分析事象候補表示ウインド344内で移動させて、例えば、カーソルで指し示して事象候補名345Aを選択した背景色344bの状態で右クリックして、「次へ」と表示の操作ボタン329を押下するとその事象候補名345AがステップS23,S24における分析事象として選択されたことになる。
操作ボタン329を押下する前なら、カーソルを移動させクリック操作を行うことにより、前の選択操作がキャンセルされ新たな操作が有効状態となり、警報ログデータ名の選択変更及びキー時刻情報の入力変更、分析事象の選択を変更することが可能である。
なお、警報ログ名毎に予め分析事象候補が登録されて、インデックスとしてコンソール制御部211Bの図示しない内蔵記憶装置に登録されており、警報ログデータ名毎に適切な分析事象が選択できるようになっている。分析事象候補表示ウインド344に表示された選択候補の中に操作者が意図する事象名称が含まれない場合は、別途事象名称選択候補を検索するウインドを開けて選択できるようにしても良い。
ちなみに、低圧ヒータレベルトレンド表示画面308には終了ボタン331も用意されている。
(低圧ヒータレベルトレンド表示画面)
次に、ステップS20からステップS21へ進んだ場合は、例えば、ステップS18でプロセスデータのうちの低圧ヒータレベルについて、指定された表示開始時刻情報から以後の検索を行った場合で例示すると、図14に示すような低圧ヒータレベルトレンド表示画面308が表示される。低圧ヒータレベルトレンド表示画面308は、「低圧ヒータレベルトレンド」と表示されたタイトル表示欄308aと、トレンドデータをグラフの形で表示するトレンドデータ表示欄308bから構成される。図14の例ではトレンドデータ表示欄308bには、横軸が時刻を示し縦軸が低圧ヒータレベルを示すグラフが表示される。トレンドデータ表示欄308bの時間軸の下には、スクロールボタン333,334が用意され、スクロールボタンを操作することによって、表示される時間範囲を左右へ移動できるようになっている。このグラフには、低圧ヒータレベルの自動制御の目標値が「レベル設定値」の表示で、レベル高警報設定値が「レベル高警報」の表示で、レベル極高警報設定値が「レベル極高警報」の表示で、マーカと、破線や一点鎖線等とともに表示されている。
また、低圧ヒータレベルトレンド表示画面308には、「次へ」と表示の操作ボタン329、前画面(トレンドデータ検索画面305)に戻るための「戻る」と表示の操作ボタン332が用意されている。
ここで、操作者がマウス214(図2参照)を操作して、カーソル347(矢印記号)の先端を低圧ヒータレベルトレンドデータの曲線348に当てた状態で左クリックすると、曲線348のカーソル347(矢印記号)の先端が当たっているデータポイントにドットマーク348aが表示されて、そのデータポイントの時刻情報349がキー時刻情報としてドットマーク348aの近くに表示される。この操作者の操作によりステップS21,S22におけるキー時刻情報として時刻情報349が入力されたことになる。
ちなみに、操作者がカーソル347の先端をドットマーク348aに合わせて再度左クリックすると、ドットマーク348a及び時刻情報349の表示が消え、キー時刻情報の入力が取り消される。
キー時刻情報の入力が完了した後に、操作者がカーソルをドットマーク348aに当てた状態でマウス214を右クリックすると、分析事象候補表示ウインド350が開き、例えば、分析事象候補表示ウインド350に「分析事象候補」と表示されたウインド名350aの下に、「低圧ヒータレベル 極高」と表示の事象候補名351A、「低圧ヒータ抽気流量 高」と表示の事象候補名351B等が表示される。
操作者がカーソル347を分析事象候補表示ウインド350内で移動させて、例えば、カーソル347で指し示して事象候補名351Aを表示選択した背景色350bの状態で右クリックして、「次へ」と表示の操作ボタン329を押下するとその事象候補名351AがステップS23,S24における分析事象として選択されたことになる。
操作ボタン329を押下する前なら、カーソル347を移動させクリック操作を行うことにより、前の選択操作がキャンセルされ新たな操作が有効状態となり、時刻情報349及び分析事象の選択を変更することが可能である。
なお、プロセスデータ名毎に予め分析事象候補が登録されて、インデックスとしてコンソール制御部211Bの図示しない内蔵記憶装置に登録されており、プロセスデータ名毎に適切な分析事象が選択できるようになっている。分析事象候補表示ウインド350に表示された選択候補の中に操作者が意図する事象名称が含まれない場合は、別途事象名称選択候補を検索するウインドを開けて選択できるようにしても良い。
ちなみに、低圧ヒータレベルトレンド表示画面308には終了ボタン331も用意されている。
ステップS24の後、符号(A)に従って、ステップS25に進み、選択された事象名称にもとづいて、事象データ関係付け情報400のフラグ(図5〜図7の「事象分析関係付け」の欄403の○印でフラグを表示)を参照して関連するプロセスデータ及びログデータを検索する。そして、キー時刻情報にもとづいて、所定の時間範囲のステップS25において検索されたプロセスデータ及びログデータを事象分析支援画面309に表示する(ステップS26)。
(事象分析支援画面)
図15に例示するように309は、「事象分析支援画面(低圧ヒータレベル極高 事象)」と表示されたタイトル表示欄309aと、トレンドデータをグラフの形で表示するトレンドデータ表示欄309bと、分析対象の事象に関係するオペレーションログとして検索されたログデータの発生時刻を●印355で表示するための「操作履歴」表示の右側の操作履歴欄309cと、分析対象の事象に関係する補機動作ログとして検索されたログデータの発生時刻を●印356A〜356Dで表示するための「補機動作」表示の右側の補機動作履歴欄309dと、分析対象の事象に関係する警報ログとして検索されたログデータの発生時刻を●印357A,357Bで表示するための「警報」表示の右側の警報履歴欄309eと、各種の操作ボタンを配置表示した操作ボタン欄309fとから構成される。トレンドデータのグラフの時間軸とログデータの時間軸は共通であり、時間的相対関係が把握できるようになっている。
また、タイトル表示欄309aには、終了ボタン331の他に表示するときの時間軸を伸縮させる時間軸操作ボタン336が用意されている。
通常、時間軸は、2時間分の表示画面で後はスクロールボタン333,334でデータを左右にずらすが、必要に応じて時間軸を伸縮させることができる。
時間軸操作ボタン336は、例えば、縮小ボタン336a、標準ボタン336b、拡大ボタン336cの3つが用意されている。縮小ボタン336aを押下すると縮小率を表示する小ウインドが一時的に表示され、カーソル347で指示して、適切な縮小率を左クリックで選択する。また、拡大ボタン336cを押下すると拡大率を表示する小ウインドが一時的に表示され、カーソル347で指示して、適切な拡大率を左クリックで選択する。
このように時間軸を拡大縮小すると、時間軸の左右中央に表示されている時刻を中心にして拡大縮小をする。
図15の例ではトレンドデータ表示欄309bには、横軸が時刻を示し分析対象の事象に関係するプロセスデータとして検索された、(1)低圧ヒータ水位調節弁開度の時間推移を示す曲線353A、(2)低圧ヒータレベルの時間推移を示す曲線353B、(3)復水流量の時間推移を示す曲線353C、(4)低圧ヒータ出口温度の時間推移を示す曲線353Dがグラフ表示される。そして、各曲線353A〜353Dは表示色の変えた線種でそれぞれが表示され、各曲線353A〜353Dが表わすプロセスデータ名を凡例ウインド354に線種と対応させて表示する。
なお、ここに表示されるプロセスデータの時間範囲は、ステップS21,S22で入力を受け付けたキー時刻情報にもとづくものであり、表示開始時刻は、キー時刻情報から第1の所定時間前、例えば、4時間前とし、表示終了時刻は、キー時刻情報から第2の所定時間経過後、例えば、10分後とし、スクロールボタン333,334でその時間範囲を超えて表示時間帯を移動できる。このスクロールボタン333,334によりトレンドデータ表示の時間軸が移動するに合わせて、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの●印355,356A〜356D,357A,357Bも移動する。また、前記した時間軸操作ボタン336による時間軸の伸縮操作に対しても同様に操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの●印は時間軸の伸縮に整合するように移動する。
操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの●印355,356A〜356D,357A,357Bには、それぞれのログデータ名を示すログデータ名欄358A〜358Gが用意され、ログデータ名欄358A〜358Gが示す●印355,356A〜356D,357A,357Bを指し示す矢印359A〜359G(図15中、矢印359Gは矢印359Fと重なり、省略されている)が表示される。
また、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの右端には「詳細」と表示の操作ボタン381,382,383が用意されている。
図15に示すように操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eには●印でログデータを表示することにより、分析対象の事象に関係するログデータを図4の(c)に示すようなログ表示画面に文字で表示するよりも多くのログデータを表示できる。
図15の例では、ログデータを10件程度表示可能であるが、それ以上の表示はログデータ名欄が表示できないので、表示するログデータが10件程度になるように間引いて表示する。そのため、図7の「優先度」の欄406Cに例示したように、優先度の数字の小さいものから優先的に間引きを行う。
操作ボタン381,382,383のいずれかを押下すると、押下された操作ボタン381,382,383に対応する操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの詳細表示がなされ、その履歴欄だけがホップアップウインドの形で詳細にログデータ名欄から伸びる矢印で指し示された形で、間引きされたログデータ名に対応する●印も含めて表示される。図示しないホップアップウインドの終了ボタン331を押下することにより、詳細表示のホップアップウインドは閉じられる。
操作ボタン欄309fには、「ロジック再現」と表示のロッジク再現ボタン384と、「データ追加」と表示の操作ボタン385が用意されている。
ちなみに、図15の事象分析支援画面309において、低圧ヒータ水位調節弁26Eの「開」指令が●印356Aの表示の時刻の後連続して「開」指令が継続し、●印356Bの「低圧ヒータ水位調節弁 全開」まで継続しているが、このような場合は、「開」指令が解除されるまでの間のログデータは表示において自動的に間引きするようにしている。
(ロジックの動作再現)
ところで、事象分析コンソール部201bのコンソール制御部211Bの内部記憶装置には制御ロジック図や警報ロジック図のテンプレートが格納されていることを前記したが、それを用いたロジックの動作再現について以下に説明する。
例えば、図16の(a),(b)に示す低圧ヒータレベル制御の制御ロジックのテンプレート391や、低圧ヒータレベル極高の警報の制御ロジックのテンプレート393は、ロジック図を表示するグラフィックデータのみならず、例えば、Java(登録商標)のようなオブジェクト指向のプログラミング言語で書かれた表示プログラムを含む。この表示プログラムは制御ロジックで用いられる定数も有しており制御ロジックについて論理演算をすることができる。具体的には、制御ロジックの入力となるプロセスデータやログデータのデータ名の識別符号を制御ロジックの論理演算と対応付けて有しており、識別符号にもとづいて事象分析支援画面の309に表示されたプロセスデータやログデータとリンクして論理演算する。
このようなロジック制御の論理演算を再現するためのテンプレートが、予めコンソール制御部211Bの内蔵記憶装置にテンプレートの識別符号と、プロセスデータ名やログデータ名の識別符号と関係付けて格納されている。
この論理演算は以下のような手順でなされる。
(1)制御ロジックの入力となっているプロセスデータの曲線上のデータポイントをカーソル347で指示した状態でマウス214(図2参照)を左クリックして選択して、ドットマーク353aを表示させるか、制御ロジックの入力となっている操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eの●印のログデータをカーソル347で指示した状態でマウス214を左クリックして●印を選択状態の色に変化させる。
(2)ロジック再現ボタン384を押下する。
そうすると、制御ロジック図が表示される。例えば、図15に示すように低圧ヒータレベルを示す曲線353B上にドットマーク353aを表示させた後、ロジック再現ボタン384を押下すると図16の(a)の制御ロジックのテンプレート391が表示される。また、例えば、図15に示す「低圧ヒータレベル極高」の警報ログに対応する●印357Bをカーソル347で指し示して左クリックで選択後、ロジック再現ボタン384を押下すると図16の(b)の制御ロジックのテンプレート393が表示される。
もし、(1)で選んだプロセスデータ又は●印のログデータが制御ロジックの入力で無い場合は、「該当する制御ロジックはありません。」とのメッセージを吹き出しウインドに一時表示する。
(3)制御ロジックのテンプレート391やテンプレート393の前記したオブジェクト指向言語の表示プログラムが動作し、ドットマーク353aに対応する時点のプロセスデータ値又は●印357Bに対応する時点のログデータ値(ON又はOFF)が自動的に読み取られ、論理演算をし、その結果をテンプレート391やテンプレート393の出力側を表示させる。
ちなみに、制御ロジックの入力データが複数の場合は、一つの入力データが前記したように指定されれば、一つの入力データが指定されたときに時刻情報も取得できるので、他の入力データはその時刻情報におけるデータを事象分析支援画面309表示のために検索されている場合は、そこから取得し、事象分析支援画面309表示のために検索されていない場合は、前記したデータディレクトリにもとづいて、データ処理装置203から取得して論理演算をする。
例えば、テンプレート391の場合は、論理演算の結果、制御出力が水位を増加させる方向の場合は、出力側の矢印391bを点滅表示させて、低圧ヒータ水位調節弁26Eの開度を閉じる方向の制御信号出力を示し、論理演算の結果、制御出力が水位を減少させる方向の場合は、矢印方向出力側の矢印391cを点滅表示させて、低圧ヒータ水位調節弁26Eの開度を開く方向の制御信号出力を示す。
これによって、例えば、本実施形態において例示した低圧ヒータレベル極高事象では、低圧ヒータ水位調節弁開度の制御が正常に行われたことを事象分析支援画面309から確認できる。
例えば、テンプレート393の場合は、論理演算の結果、タービン抽気弁24Eは閉、抽気逆止弁35Eは閉となり、出力側の矢印393a,393bを点滅表示させて、タービン抽気弁閉及び抽気逆止弁閉の制御信号出力を示す。
このように、プロセスデータが異常に変動しているときに、制御ロジックがどのように動作しているかを容易に確認でき、プロセスデータの例えば、低圧ヒータ水位調節弁開度を示す曲線353Aが何故変化しているのかを、操作者に理解し易く提示できる。
(追加データの選択)
再び、図9のフローチャートに戻って、事象分析支援画面309に追加データを表示させる手順について説明する。
ステップS26に続いてステップS27では、追加データボタン385が押下されたか否かチェックする。追加データボタン385が押下された場合は、ステップS28へ進み、押下されなかった場合はステップS32へ進む。
ステップS26により事象分析支援画面309が表示されて、操作者が事象分析のために追加データが必要と判断した場合には、「データ追加」と表示の追加データボタン385(図15参照)を押下する。
ステップS28では、追加データ選択画面310を表示し、追加データ選択を受付(ステップS29)、次いで、追加データの選択が完了したか否かをチェックする。完了した場合(Yes)は、ステップS31へ進み、完了していない場合(No)は、ステップS29を続ける。
ステップS31では、事象分析支援画面309に追加データを追加表示し、ステップS27に戻る。
ここで、図17を参照しながら具体的に追加データ選択画面310における追加データの選択操作の方法について説明する。
前記した画面と同じ機能のアイコンボタンについては同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
追加データ選択画面310は、「追加データ選択」と表示されたタイトル欄310aと、選択操作をする操作欄310bから構成されている。操作欄310bには、「プロセスデータ」と表示した左側と、「ログデータ」と表示した左側とにチェックマーク欄361,362が配置され、その外にコンボボックス363、追加データ候補表示欄364、事象分析支援画面表示データ欄365,367、決定ボタン335が配置されている。
「プロセスデータ」と表示した左側と、「ログデータ」と表示した左側の、それぞれチェックマーク欄361,362は、チェックマークを立てることにより追加するデータがプロセスデータなのかログデータなのかを指定するものである。そして、プロセスデータやログデータがどの系統に係るデータであるか、つまり属性を指定するために「系統」と表示された項目の左側に配置されたコンボボックス363を用いる。コンボボックス363は、選択肢表示用ボタン363aと入力表示欄363bから構成され、直接キーボード213(図2参照)を用いて操作者が系統名称を入力することもできるし、選択肢表示用ボタン363aを押下して一時的に開く選択肢表示ウインドからマウス214(図2参照)を操作し選択して入力表示欄363bに表示させることもできる。
なお、追加データ選択画面310が表示されたときには、ステップS12〜S20の流れで、操作者が分析する対象の事象を選択する段階(図13のログデータ又は図14のプロセスデータを指定して事象を選択する段階)で用いたデータログ又はプロセスデータの属性(そのデータが係る系統名称)が、コンボボックス363の入力表示欄363bに自動的に表示される。ここでは、低圧ヒータ系が自動的に最初入力表示欄363bに自動表示される。
チェックマーク欄361,362により追加データがプロセスデータかログデータか指定され、コンボボックス363で系統が指定されると、追加データ候補欄364に追加データ候補が表示される。操作者は追加データ候補欄364の対象のデータをマーカで指示し左クリックするとそのデータが選択状態になり、プロセスデータの場合は、事象分析支援画面表示データ欄365に選択されたプロセスデータ名が、例えば、空白の破線枠で示したプロセスデータ名366Eとして追加され、ログデータの場合は、事象分析支援画面表示データ欄366に選択されたログデータ名が、例えば、空白の破線枠で示したログデータ名368Hとして追加される。このようなデータの追加は、複数可能である。
ちなみに、事象分析支援画面表示データ欄365,366の背景がドット表示のプロセスデータ名366A,366B,366C,366D並びに368A,368B,368C,368D,368E,368F,368Gは、既に事象分析支援画面309に表示済みのものであり、背景色を新しく選択されたデータ名と異ならせることで、追加データと表示済みデータを区別できるようにしている。
追加データの選択が終わって操作者が決定ボタン335を押下すると、ステップS30における追加データの選択完了となって、再び事象分析支援画面309に戻り、追加データもこの画面に表示される。
ステップS27においてNoでステップS32に進むと事象分析支援画面309において終了ボタン331が押下されたか否かをチェックする。終了ボタン331が押下された場合は、一連の事象分析支援コンソール部201bにおける事象分析支援の制御が終了し、終了ボタン331が押下されない場合は、ステップS27に戻る。
本実施形態のフローチャートにおけるステップS21,S22は、請求項に記載の「キー情報取得手段」に対応し、ステップS23,S24は、請求項に記載の「分析事象選択手段」に対応し、ステップS25は、請求項に記載の「事象関連データ検索手段」に対応する。
ここで例示した低圧ヒータレベル極高事象に対する事象分析支援画面309による表示によれば、操作員は、例えば、図15に示すように曲線353Bの時間推移から、低圧タービン5Cからの抽気を止めても低圧ヒータ9の胴側の水位(ドレイン水位)が低下せず、増加したままである。そして、曲線353Cの復水流量が低圧ヒータ水位調節弁26E(図1参照)の開度が増加するにつれて増加していることから、低圧ヒータ9の多数の細管から構成された加熱管の一部が破損してドレン側に復水が漏れ出して、昇圧復水ポンプ8Bに対する負荷(流動抵抗)が低下して復水流量が増加していることが予想される。
また、曲線353Dの時間推移から、運転員が低圧ヒータバイパス弁37を開操作したので低圧ヒータ出口温度が低下していることが分かる。
以上のように本実施形態によれば、事故や異常な事象が生じて、運転員の一人がその事象の原因を解明しようとして、異常を示している警報ログ、補機動作ログ、プロセスデータログから事象分析を、警報ロジック、補機動作ロジックを含むプラントの制御ロジックの詳細な知識や、監視表示用の計算機ソフトに対する詳細な知識や、過去の事故や異常動作時の事象における原因を考察した経験が少なくても、事象分析コンソール201bの助けにより、容易に行うことができる。特に、直接異常を示しているデータに対して、そのデータが係る系統のデータや、そのデータが関係する制御ロジックに係るデータが、予め登録された事象データ関係付け情報400にもとづいて自動的に検索されるので事象分析に関係するデータを直接データディレクトリから検索して表示させたりする煩雑な作業が不要となり、迅速に関係するデータを表示できる。
更に、操作者が自動的に表示されたデータの種類では不足と判断したときは追加データの表示も行えるので柔軟に事象分析のためのデータを表示できる。
また、異常を示すログデータやプロセスデータから異常を示している時点のキー時刻情報を取得し、前記事象データ関係付け情報400にもとづいて自動的に検索されたプロセスデータ、オペレーションログデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータを、キー時刻情報にもとづいて所定の時間範囲のものを一つの画面に組み合わせて表示するので、データ間の時系列的な変化を検討して、異常な事象の原因を一つの画面で検討し易くなっている。
また、事象分析支援画面309におけるトレンドデータとログデータの時間軸は共通のものを用いて、データ間の時系列的な相関を検討できるようにし、時間軸のスクロール操作、時間軸の伸縮操作にも同期して移動するようになっているので、事象の原因検討に都合が良い。
また、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309eのログデータの●印表示は予め事象データ関係付け情報400により設定した間引き優先順位により、見やすくなるように前記3つの欄に10個程度とするようにしているが、「詳細」表示の操作ボタン381,382,383で詳細に全て見ることもできるので、便利である。
《変形例》
次に、本実施形態の変形例について説明する。
事象分析支援画面309にトレンドデータやログデータを表示するときに、前記した実施形態においてはキー時刻情報にもとづいて、所定の時間範囲(キー時刻情報より4時間前から、キー時刻情報の10分経過後の時間範囲)を固定的に表示することとしたがそれに限定されるものではない。
例えば、事象データ関係付け情報400にもとづいて検索されたプロセスデータにおいて、キー時刻情報より4時間前までの間で、所定の単位時間、例えば、1分間に、所定量、例えば、その時点の制御目標値に対して、10%以上変化の生じた時点を見つけて、その時点からキー時刻情報の10分経過後までを表示する所定の時間範囲としても良い。
更に、本実施形態ではデータディレクトリ利用して、図10から図12の検索用のメニュー画面を用いてトレンドデータを指定したりログデータを指定したり、図13、図14のような画面を用いて分析対象の事象名称を指定したり、図17のような追加データ選択画面でデータの追加を行ったりしたが、データの指定方法はそれに限定されるものではない。例えば、図1で示した系統図を画面に表示させ、カーソルをその系統図の各部分に当てて左クリックすることによって、系統名称や、プロセスデータ名やログデータ名が表示されるようにし、更に、表示された系統名称や、プロセスデータ名やログデータ名を左クリックで選択状態にした状態で、右クリックして事象候補を表示させて分析対象の事象を指定するようにしても良い。
火力発電プラントの主要系統図である。 本発明に係るプラント監視制御装置の構成図である。 監視制御コンソール部の表示装置に表示させる内容を例示したものである。 (a)〜(d)は、監視制御コンソール部に画面表示されたデータ例であり、(a)は、タンクの水位制御の目標値の設定変更や、ポンプの回転速度の設定変更するオペレーションウインドを例示し、(b)は、系統図を表示する系統図ウインドを例示し、(c)は、警報ログを表示する警報ウインドを例示し、(d)は、プロセスデータをトレンド表示するトレンドモニタウインドを例示し、(e)〜(h)は、データ処理装置の記憶装置に記憶される各データの書式をプリンタ印刷されたイメージで表示した例であり、(e)は、オペレーションログのデータ記録書式を、(f)は、補機動作ログのデータ記録書式を、(g)は、警報ログのデータ書式を、(h)は、プロセスデータのトレンドを時系列的に記憶するヒストリカルデータの記録書式を示す。 事象データ関係付け情報を表の形で例示したものである。 事象データ関係付け情報を表の形で例示したものである。 事象データ関係付け情報を表の形で例示したものである。 事象分析コンソール部において事象分析を支援する画面表示等の制御の流れを示すフローチャートである。 事象分析コンソール部において事象分析を支援する画面表示等の制御の流れを示すフローチャートである。 事象分析メインメニュー画面を説明する図である。 事象関連データの検索を警報ログ又は補機動作ログから行う場合の警報ログ/補機動作ログ検索画面を説明する図である。 事象関連データの検索をトレンドデータから行う場合のトレンドデータ検索画面を説明する図である。 特定された警報ログにおいて事象関連データの検索操作を説明する画面例である。 特定されたトレンドデータにおいて事象関連データの検索操作を説明する画面例である。 事象分析支援画面を説明する図である。 ロジック図の表示例を示し図である。 追加データ選択画面を説明する図である。
符号の説明
1 ボイラ
2 蒸発器
3A 1次過熱器
3B 2次過熱器
3C 3次過熱器
4 再熱器
5A 高圧タービン
5B 中圧タービン
5C 低圧タービン
6 発電機
7 復水器
8A 復水ポンプ
8B 昇圧復水ポンプ
9 低圧ヒータ
10 脱気器
10a 脱気器貯水タンク
11 給水ポンプ
12,13,14 高圧ヒータ
15A,15B,15C,15D,15E タービン抽気管
16 フラッシュタンク
17 過熱器止弁
18 フラッシュタンク入口弁
19 過熱器通気弁
20 フラッシュタンク蒸気熱回収弁
21 フラッシュタンク蒸気止弁
22 フラッシュタンク蒸気管
23 給水ライン
24A,24B,24C,24D,24E タービン抽気弁
25A,25B,25C 高圧ヒータ水位調整器
25E 低圧ヒータ水位調整器
26A,26B,26C 高圧ヒータ水位調整弁
26E 低圧ヒータ水位調整弁
27A,27B,27C,27E ドレン配管
28 フラッシュタンク蒸気連通管
29A,29B 圧力調整弁
30A,30B 圧力調整器
31A,31B,31C ベント管
32 フラッシュタンクドレン弁
33 タービン止弁
34 バイパス配管
35A,35B,35C,35D,35E 抽気逆止弁
37 低圧ヒータバイパス弁
39 再熱蒸気止弁
41 復水脱塩装置
42 復水脱塩装置出口酸素注入ライン
43 脱気器出口酸素注入ライン
45 復水流量計
100 火力発電プラント
104 バーナ
105A,105B 蒸気供給ライン
106 圧力計
107,108,109 温度計
113 タービン加減弁
115 給水温度計
116 給水流量計
117 燃料供給ライン
118 空気供給ライン
119 燃料量調節弁
120 燃料流量計
121 空気量調節弁
200 プラント監視制御装置
201 操作コンソール
201a 監視制御コンソール部
201b 事象分析コンソール部
203 データ処理装置
205 LAN
207 制御装置
211A,211B コンソール制御部
212A,212B,212C,212D 表示装置
221A,221B,221C,221D 記憶装置
223 制御演算処理部
224 プロセス入出力処理部
301 事象分析メインメニュー画面
303 補機動作ログ検索画面
305 トレンドデータ検索画面
307 警報ログ表示画面
308 低圧ヒータレベルトレンド表示画面
309c 操作履歴欄
309d 補機動作履歴欄
309e 警報履歴欄
310 追加データ選択画面
400 事象データ関係付け情報
501 プラント機器

Claims (3)

  1. プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータを運転員に表示し、運転員の操作指令を受け付ける操作コンソールと、
    前記プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して、前記プラント機器を制御する制御装置と、
    前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して時系列的に記憶装置に格納するデータ処理装置と、
    を備えるプラント監視制御装置において、
    前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令の内の特定のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関係付けて登録された事象データ関係付け情報と、
    前記取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、操作者が特定の事象を選択可能とする分析事象選択手段と、
    前記操作者によって選択された1つのデータから前記選択された特定の事象の発生に係るキー時刻情報を取得するキー時刻情報取得手段と、
    前記事象データ関係付け情報にもとづいて前記選択された特定の事象に関係付けられた前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令を事象関連データとして検索する事象関連データ検索手段と、を有し、
    前記取得されたキー時刻情報にもとづいて、前記検索された時系列の事象関連データの内の所定の時間範囲のものを操作コンソールに組み合わせ表示することを特徴とするプラント監視制御装置。
  2. 前記事象データ関係付け情報は、少なくとも前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令のそれぞれのデータ名と前記事象の名称を含んでおり、前記事象の名称ごとに、前記事象関連データとして前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令の一部のデータ名を関係付けていることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置。
  3. プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータを運転員に表示し、運転員の操作指令を受け付ける操作コンソールと、
    前記プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して、前記プラント機器を制御する制御装置と、
    前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して時系列的に記憶装置に格納するデータ処理装置と、
    を備えるプラント監視制御装置における事象分析支援方法であって、
    予め登録された事象データ関係付け情報によって、前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令の内の特定のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関係付けて、
    操作者が特定の事象を選択可能とする事象選択手段によって、前記取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、特定の事象を選択し、
    前記操作者によって選択された1つのデータから前記選択された特定の事象の発生に係るキー時刻情報を取得し、
    前記事象データ関係付け情報にもとづいて前記選択された特定の事象に関係付けられた前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令を事象関連データとして検索し、
    更に、前記取得されたキー時刻情報にもとづいて、時系列の前記事象関連データの内の所定の時間範囲のものを操作コンソールに組み合わせ表示することを特徴とするプラント監視制御装置における事象分析支援方法。
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