JP2016057803A - 異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法 - Google Patents

異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検知性能の高い異常検知手順の開発を支援し、その開発工数を低減する。【解決手段】異常検知手順開発装置10は、機械装置の異常検知手順に含まれる異常判定に係るパラメータについて、そのパラメータ検証範囲を設定するパラメータ設定部14と、前記パラメータの値を前記パラメータ検証範囲で変化させ、その変化させたそれぞれのパラメータの値について、前記異常検知手順の異常検知性能を評価する評価部15と、前記それぞれのパラメータの値について、評価部15によって評価された異常検知性能の一覧である性能評価テーブルを表示する性能評価テーブルを表示する表示部19と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、機械装置の異常検知手順の開発を支援する異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法に関する。
発電用ガスタービンなど、社会インフラ向け機械装置は、1日24時間稼働することが要求されている。機械装置の高い稼働率を維持するためには、その計画外停止を防がねばならない。そのためには、従来の機械装置の稼働時間に基づいた定期保守から、機械装置の状態に基づいて予防保全を適切に行う状態監視保守への移行が必要である。状態監視保守を実現するためには、機械装置に設けられた各種センサを介して収集される稼働データを定められた異常検知手順に従って分析し、機械装置の異常や故障の予兆を診断する状態監視装置の役割が重要となる。ここで、異常検知手順とは、1つ以上のセンサから取得されるデータを処理し、その処理結果に基づき機械装置の異常の予兆などを診断するコンピュータの処理フローをいう。
ところで、状態監視装置による機械装置の異常の予兆診断の精度を向上させるためには、予兆診断の誤報および失報を抑制するように、その予兆診断に用いられる異常検知手順を定期的に更新し続けることが重要である。なお、誤報とは、機械装置の正常な状態を異常と診断したケースをいい、失報とは、機械装置の異常な状態を正常と診断したケースをいう。
特許文献1には、機械システムの異常検知手順を開発する技術の例として、「コンピュータで実施されるプロセスは、機械ユニットシグネチャ、機械サイトシグネチャ、および機械フリートシグネチャを作成して追跡し(図1のブロック110,120参照)、種々の動作事象を評定し(図1のブロック140,150参照)、故障検出を提供する(図1のブロック130,160参照)。動作事象中に機械システムから収集された稼働データは、周囲条件および燃料品質によって引き起こされるデータのばらつきを補正または低減するよう変換される。変換データは、統計的方法を使用して分析されて動作事象が予想通常動作に一致するかを判定する。この情報は、事象の単一の総合品質評価を作成するために使用される。経時的に動作事象評価をセーブし、追跡し、更に更新することによって、機械/構成要素の劣化が任意の早期の段階で認識する。」というタービン機械システムおよびこれに類するものに対する統一品質評価を作成し、自動故障診断ツールを提供するための方法が開示されている。
特開2005−339558号公報
特許文献1に開示されている技術は、機械システムの周囲条件および燃料品質によって引き起こされるデータのばらつきを補正する補正パラメータ、品質評価カテゴリの閾値、検出アルゴリズムを要求された性能を満たすまで自動で調整しようとする、いわゆる最適化問題に帰着されている(特許文献1の図3、図4参照)。
しかしながら、機械システムの異常検知の最適化問題では、最適化の指標を表す関数が多数の変数やパラメータに依存するため、その多数の変数やパラメータを最適化アルゴリズムだけで自動的に調整するには限界がある。そこで、機械装置の専門家のドメイン知識(専門知識)を活用し、人手で調整することが必須となるが、調整するパラメータの数が多数になった場合、機械装置の専門家のであっても異常検知手順の開発に工数がかかってしまう。
本発明は、これら従来の技術課題を解決するためになされたものであり、その目的は、開発工数を低減でき、かつ、検知性能の高い異常検知手順を開発することが可能な異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法を提供することにある。
本発明に係る異常検知手順開発装置は、機械装置の異常検知手順に含まれる異常判定に係るパラメータについて、そのパラメータの値の変化範囲であるパラメータ検証範囲を、ユーザが入力するデータに基づき設定するパラメータ設定部と、前記パラメータの値を前記パラメータ検証範囲で変化させ、その変化させたそれぞれのパラメータの値について、前記異常検知手順の異常検知性能を評価する評価部と、前記それぞれのパラメータの値について、前記評価部によって評価された異常検知性能を表した性能評価テーブルを表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、開発工数を低減でき、かつ、検知性能の高い異常検知手順を開発することが可能な異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法が提供される。
本発明の実施形態において、機械装置、状態監視装置および異常検知手順開発装置の相互の間での情報の流れ、ならびに、保守員、管理者および専門家がする行為の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る異常検知手順開発装置の機能構成の例を示した図である。 異常検知手順記憶部に記憶される異常検知手順情報の構成の例を示した図である。 稼働データ記憶部に記憶される稼働情報の構成の例を示した図である。 表示部を介して表示装置に表示される異常検知手順開発画面の例を示した図である。 表示部を介して表示装置に表示されるパラメータ検証画面の例を示した図である。 評価部の処理フローの例を示した図である。 反映部の処理フローの例を示した図である。 性能目標値設定部の処理フローの例を示した図である。 検索部の処理フローの例を示した図である。 検索部が表示部を介して表示装置に表示する検索結果画面の例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態において、機械装置1、状態監視装置2および異常検知手順開発装置10の相互の間での情報の流れ、ならびに、保守員3、管理者4および専門家5がする行為の例を示した図である。
機械装置1は、状態監視装置2による監視対象の装置であり、定期的、または、状態監視装置2により異常ないし異常の予兆(以下、単に異常という)が検知されたときには、保守員3による保守作業の対象となる。機械装置1には、各種センサ(図示せず)が搭載されており、各種センサにより計測された機械装置1の様々な状態データは、稼働データとして状態監視装置2へ向けて出力される。
なお、機械装置1としては、機械的な動作を伴うことにより所期の機能を実現する装置であればどのような装置であってもよい。
状態監視装置2は、図示しない表示装置、操作卓、制御コンピュータなどによって構成され、有線または無線の通信システムを介して、機械装置1および異常検知手順開発装置10に接続されている。状態監視装置2は、機械装置1から稼働データを収集し、集計するとともに、定期的に、所定の異常検知手順に従って機械装置1における異常の有無を診断し、その診断結果を管理者4に報知する。管理者4は、状態監視装置2からの診断結果の報知に基づき、機械装置1の異常を知ったときには、現場の保守員3に対し、機械装置1の保守作業の実施を指示する。
異常検知手順開発装置10は、パーソナルコンピュータやワークステーションによって構成され、専門家5が機械装置1のための異常検知手順を開発するのを支援する。すなわち、専門家5は、状態監視装置2から取得した評価用の稼働データを用い、また、自らのドメイン知識(専門知識)を活用して機械装置1の異常検知手順を開発する。ここで、異常検知手順開発装置10は、専門家5が開発した異常検知手順を評価する評価手段を有しており、その評価手段による評価結果を専門家5に報告する。
なお、専門家5とは、例えば、当該機械装置1の開発・設計者や、類似した機械装置の開発・設計、管理、保守に深い経験を有する者をいう。
以上のようにして、専門家5により開発され評価された機械装置1の異常検知手順は、異常検知手順開発装置10から状態監視装置2に送られ、状態監視装置2において、機械装置1の監視(異常検知)に使用される。
図2は、本発明の実施形態に係る異常検知手順開発装置10の機能構成の例を示した図である。図2に示すように、異常検知手順開発装置10は、異常検知手順記憶部11、稼働データ記憶部12、異常検知手順編集部13、パラメータ設定部14、評価部15、反映部16、性能目標値設定部17、検索部18、表示部19、ユーザインタフェース20、通信部21などを含んで構成される。また、ハードウエアとしての異常検知手順開発装置10は、図示しない演算処理装置(マイクロプロセッサなど)と、記憶装置(半導体メモリ、ハードディスク装置など)と、入出力装置(キーボード、マウス、表示装置、通信装置など)と、を備えた、いわゆる、コンピュータによって構成される。
ここで、異常検知手順編集部13、パラメータ設定部14、評価部15、反映部16、性能目標値設定部17、検索部18、表示部19および通信部21のそれぞれの機能は、演算処理装置が記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、異常検知手順記憶部11および稼働データ記憶部12は、記憶装置の中に所定のデータが記憶されて構成される。また、ユーザインタフェース20は、キーボード、マウスおよび液晶表示装置などを含み、さらに、その制御プログラムを含むものとする。ユーザは、ユーザインタフェース20を介して異常検知手順編集部13、パラメータ設定部14、反映部16、性能目標値設定部17、検索部18および表示部19との間でデータのやり取りをすることができる。
図3は、異常検知手順記憶部11(図2参照)に記憶される異常検知手順情報110の構成の例を示した図である。図3に示すように、異常検知手順記憶部11に記憶される異常検知手順情報110は、ヘッダ情報111、手順情報112、評価情報113、パラメータ検証結果情報114を含んで構成される。以下、これらの情報の詳細な構成について順を追って説明する。
図3に示すように、ヘッダ情報111は、「異常検知手順ID」、「カテゴリ」、「機種」、「ID」、「故障モード」、「バージョン(Ver)」、「旧手順ID」などのデータを含んで構成される。ここで、「カテゴリ」、「機種」、「ID」の各データは、機械装置1の種別、型式、製造番号などを表すデータであり、稼働データ記憶部12に格納されているマシンテーブル121(図4参照)から得られるデータである。
また、「異常検知手順ID」は、当該異常検知手順情報110が表す異常検知手順(以下、単に、当該異常検知手順という)を識別するための識別番号、「故障モード」は、当該異常検知手順の検知対象となる故障の名称または故障部位」の名称、「バージョン」は、当該異常検知手順の更新回数である。また、「旧手順ID」は、当該異常検知手順情報110の1つ前のバージョンの異常検知手順情報110を特定するための情報である。従って、「旧手順ID」をキーにして異常検知手順記憶部11に記憶されている異常検知手順情報110の「異常検知手順ID」を検索することにより、1つ前のバージョンの異常検知手順情報110を取得することができる。
なお、異常検知手順情報110は、機械装置1の「機種」または「ID」ごとに、さらには、「故障モード」ごとにそれぞれ別個に作成される。すなわち、ヘッダ情報111は、自らが含まれる異常検知手順情報110が表す異常検知手順を識別するための情報といえる。
また、図3に示すように、手順情報112は、「センサ」、「前処理」、「アルゴリズム」、「後処理」などの情報を含んで構成され、当該異常検知手順の具体的な内容を表す情報である。
ここで、手順情報112の「センサ」の情報としては、当該異常検知手順で用いられている1つ以上のセンサまたはそのセンサによって取得されるデータの名称が設定される。なお、図3の例では、「センサ」の情報として、負荷率、温度、圧力が設定されている。
また、手順情報112の「前処理」の情報としては、センサデータの変換処理および状態分離条件が設定される。センサデータの変換処理とは、診断アルゴリズムを適用する前にセンサを介して取得されるセンサデータに施す処理をいい、例えば、ノイズ除去のためのフィルタリング処理、移動平均処理などをいう。また、状態分離条件とは、機械装置1の定常状態を定義する条件をいう。
なお、図3の例では、センサデータの変換処理として、圧力を表すセンサデータに移動平均処理を施す例が示されている。一方、図3には、状態分離条件の例は、とくには示されていない。以下、状態分離条件について補足的に説明しておく。
一般に、機械装置1の状態は、機械装置1が安定して動作している定常状態と、定常状態になる前の過渡状態とに分けられる。例えば、エンジンは、始動直後は十分に温まっていないので、安定して動作しない過渡状態にあるが、一定時間が経過すると、安定して動作する定常状態になる。従って、機械装置1の状態を定常状態と過渡状態とに分離せずに、すなわち、機械装置1の全部の稼働データを用いて機械装置1の異常を診断すると、過渡状態時には稼働の不安定性のゆえに診断結果の誤報が多く現れる。それに対し、機械装置1の稼働データから定常状態における稼働データを分離して用い、機械装置1の異常を診断すると、誤報が低減されることとなり、機械装置1における異常診断結果の精度を向上させることができる。
以上のような機械装置1の定常状態の抽出を状態分離という。そこで、本実施形態では、状態分離条件の情報として、センサおよびそのセンサから得られるデータを用いて状態分離条件を設定する。例えば、エンジンの定常状態を抽出するための状態分離条件としては、エンジンオイルの温度が60度以上というような条件が設定される。
また、手順情報112の「アルゴリズム」の情報としては、機械装置1の異常を判定するアルゴリズムの名称とそのアルゴリズムで用いられるパラメータ情報が設定される。図3の例では、アルゴリズムの名称が「K平均法」で、パラメータ情報がクラスタ情報で、クラスタ情報がデータファイル(Datafile0)に格納されていることが示されている。
なお、異常判定のアルゴリズムとしては、「K平均法」のクラスタ分析に限定されず、「主成分分析」などであってもよい。
また、手順情報112の「後処理」の情報としては、診断アルゴリズムが適用された後の、機械装置1の異常を判定する処理で用いられる異常判定の条件データが設定される。図3の例では、その条件データとして、異常度3以上が3秒以上継続することが設定されている。
一般的なクラスタ分析では、所定の時刻ごとにn個のセンサデータからなる稼働データが取得されるとすれば、そのn個のセンサデータを成分とするn次元ベクトル空間を想定することができる。従って、各時刻のn個の成分を有する稼働データは、n次元ベクトル空間の中で各クラスタに分けられる。そして、いずれのクラスタにも属さないような稼働データがあった場合には、その稼働データは異常、すなわち、機械装置1に異常または異常の兆候が現れたと判断する。
ここで、n次元の稼働データがいずれかのクラスタに属しているか否かを判定するために、異常度の概念が導入される。例えば、異常度は、稼働データが表す位置とその位置に最も近いクラスタの中心からのユークリッド距離に基づいて定義することができる。そして、その異常度が所定の閾値以上になった場合、その稼働データは、いずれのクラスタにも属さない異常なデータであると判定される。
ちなみに、図3の例よれば、稼働データは、異常度がその閾値「3」以上になったとき異常と判定され、その稼働データの異常が3秒以上継続した場合に、機械装置1の異常として検知される。
さらに、図3に示すように、評価情報113は、「学習期間」、「診断期間」、「異常期間」、「誤報件数」、「失報件数」などの情報を含んで構成され、当該異常検知手順についての評価結果を表した情報である。
「学習期間」の情報としては、手順情報112の「アルゴリズム」の情報で指定されたアルゴリズムが機械学習である場合、その学習が実施された期間が設定される。図3の評価情報113の例では、「学習期間」は、2013年6月1日00:00から2013年6月1日23:59までとなっている。
「診断期間」の情報としては、誤報件数および失報件数を評価した対象期間が設定される。図3の評価情報113の例では、「診断期間」は、2013年7月1日00:00から2013年7月1日23:59までとなっている。
「異常期間」の情報としては、前記「診断期間」内で機械装置1が異常であった期間が設定される。図3の評価情報113の例では、「異常期間」は、2013年7月1日23:30から2013年7月1日23:59までとなっている。
また、「誤報件数」および「失報件数」の欄には、「診断期間」の稼働データについて手順情報112の「後処理」によって判定された異常検知の結果を評価し、正常なのに異常検知と誤判定した件数および異常なのにその異常を見逃した件数が格納される。図3の評価情報113の例では、「誤報件数」は4件、「失報件数」は2件となっている。
なお、ここでは、誤報および失報は、件数で表わされているが、誤報の継続時間の総和または失報の継続時間の総和などで表わされるものであってもよい。
さらに、図3に示すように、パラメータ検証結果情報114は、パラメータ設定部14で設定されたパラメータの検証範囲(図6参照)で、そのパラメータを変化させたとき、異常検知の結果がどのように変化するかを評価した結果を表した情報である。
図3のパラメータ検証結果情報114の例では、検証対象のパラメータとしては、異常と判定するための異常度の閾値、および、異常と判定されたときの継続時間が選択されている。そして、行方向に異常度が1から5まで変化させられ、列方向に継続時間が1秒から5秒まで変化させられている。また、変化させられたそれぞれの異常度および継続時間が交わる各欄には、誤報件数および失報件数が格納されている。ちなみに、異常度の閾値が3で、継続時間が3秒以上である場合、誤報件数は4件、失報件数は2件である。
なお、一般的には、これらのパラメータの値を大きくしていくと、異常をとらえにくくなるため、誤報件数は減少し、失報件数は増加する。一方、パラメータの値を小さくしていくと、異常をとらえやすくなるため、誤報件数は増加し、失報件数は減少する。
図4は、稼働データ記憶部12(図2参照)に記憶される稼働情報120の構成の例を示した図である。図4に示すように、稼働情報120は、マシンテーブル121と稼働データ122とを含んで構成される。
マシンテーブル121は、「カテゴリ」、「機種」、「ID」、「稼働データID」の各データによって構成され、診断対象の機械装置1およびその機械装置1から取得された稼働データ122を指定する。ここで、「カテゴリ」、「機種」および「ID」は、図3に示した異常検知手順情報110のヘッダ情報111でいう「カテゴリ」、「機種」および「ID」と同じ意味を有する。また、「稼働データID」は、稼働データ122を識別する情報であり、例えば、稼働データ122が格納されているファイルの名称であってもよい。
稼働データ122は、マシンテーブル121の「カテゴリ」、「機種」および「ID」で指定される機械装置1ごとに作成される。すなわち、稼働データ記憶部12には、少なくとも1つ、通常は複数の稼働データ122が記憶される。
また、図4に示すように、稼働データ122は、それぞれの機械装置1に搭載されたセンサから取得されたセンサデータが、その取得時刻に対応付けられて構成される。センサデータは、通常、予め定められた周期(例えば、1秒周期)で取得される。
なお、図4の例の稼働データ122では、負荷率、温度、圧力のセンサデータが1秒周期で取得されている。また、その稼働データ122の稼働データIDがTA001であることから、マシンテーブル121を参照すれば、その稼働データ122が、「カテゴリ」が「タービン」、「機種」が「A」、「ID」が「001」の機械装置1から取得されたものであることが分かる。なお、稼働データ122におけるセンサデータの項目は、それぞれの機械装置1によって相違するものであってもよい。
説明を図2に戻す。
通信部21は、有線または無線通信システム(図示せず)を介して状態監視装置2に接続され、さらには状態監視装置2を介して機械装置1に接続されている(図1参照)。そして、通信部21は、状態監視装置2によって収集された機械装置1の稼働データのうち、検証対象となる機械装置1の稼働データ122を状態監視装置2から取得し、稼働データ記憶部12に格納する。また、通信部21は、異常検知手順記憶部11に格納されている手順情報112(図3参照)を、検証対象の機械装置1に接続されている状態監視装置2に送信する。
異常検知手順編集部13は、ユーザインタフェース20を介して入力される異常検知手順IDの入力を受け付け、その異常検知手順IDで指定される異常検知手順情報110を異常検知手順記憶部11から読み出す。そして、異常検知手順編集部13は、その読み出した異常検知手順情報110に基づき、表示部19を介して、次に図5に示すような異常検知手順開発画面50を表示装置に表示する。
ここで、前記異常検知手順IDに対応する異常検知手順情報110が、異常検知手順記憶部11に記憶されていなかった場合には、異常検知手順の新規開発であるとし、一方、異常検知手順記憶部11に記憶されていた場合には、異常検知手順の更新であるとする。
図5は、表示部19を介して表示装置に表示される異常検知手順開発画面50の例を示した図である。図5に示すように、異常検知手順開発画面50には、ヘッダ情報51、異常検知手順編集情報52、「反映」ボタン53、「評価」ボタン54、「パラメータ評価」ボタン55が表示される。
ヘッダ情報51は、図3に示されているヘッダ情報111と同じものである。また、異常検知手順編集情報52は、図3に示されている手順情報112および評価情報113と同じ項目名を有する編集前データ523および編集中データ524によって構成されている。ここで、異常検知手順の新規開発の場合は、編集前データ523および編集中データ524ともに空欄である。一方、異常検知手順の更新の場合には、編集中データ524は空欄であるが、編集前データ523の欄には、異常検知手順記憶部11から読み出された異常検知手順情報110の手順情報112および評価情報113と同じデータが表示される。
ユーザ(専門家5)は、異常検知手順開発画面50を介して、編集中データ524のうち、編集対象データ521(「センサ」、「前処理」、「アルゴリズム」、「後処理」、「学習期間」、「診断期間」、「異常期間」のデータ)を自由に編集することができる。そして、その編集作業では、編集前データ523を編集中データ524にそのままコピーし、必要な箇所だけ変更してもよい。
ただし、少なくとも編集中データ524の評価結果データ522(誤報件数および失報件数)については、コピーも、また、ユーザによる任意の編集もできない。編集中データ524の評価結果データ522(誤報件数および失報件数)については、評価部15での当該異常検知手順の評価終了後に表示される。
また、異常検知手順開発画面50において、「反映」ボタン53、「評価」ボタン54および「パラメータ評価」ボタン55は、それぞれ、反映部16、評価部15およびパラメータ設定部14を起動するボタンである。そこで、ユーザが「パラメータ評価」ボタン55をクリックすると、パラメータ設定部14が起動され、パラメータ設定部14は、表示部19を介してパラメータ検証画面60(図6参照)を表示装置に表示する。
図6は、表示部19を介して表示装置に表示されるパラメータ検証画面60の例を示した図である。図6に示すように、パラメータ検証画面60は、パラメータ検証範囲設定のためのサブ画面61、パラメータ検証結果を表示するためのサブ画面62および異常検知の目標値設定のためのサブ画面63により構成される。
パラメータ設定部14が最初に起動されたときには、サブ画面61のみが表示される。そして、そのサブ画面61には、パラメータ設定テーブル610、「評価」ボタン611、「追加」ボタン622および評価終了までの時間を知らせるメッセージ613が表示される。
パラメータ設定テーブル610は、検証対象のパラメータの範囲と刻み幅を設定するためのテーブルであり、各パラメータについて、パラメータの名称、パラメータの最小値、最大値および刻み幅の欄を有する。ユーザは、このパラメータ設定テーブル610の各欄に適宜名称または数値を入力することにより、検証対象のパラメータの範囲と刻み幅を設定することができる。
ただし、異常検知手順開発画面50(図5参照)が異常検知手順を更新するものであった場合には、パラメータの名称は、編集前データ523に含まれているパラメータの名称が設定される。
なお、図6のパラメータ設定テーブル610の例では、検証対象のパラメータとして、後処理の閾値および継続時間が設定されている。そして、後処理の閾値の最小値は、異常度が1、最大値は、異常度が5、刻み幅が1、また、後処理の継続時間は、最小値が1秒、最大値が5秒、刻み幅が1秒となっている。
また、サブ画面61において、「追加」ボタン612がクリックされると、パラメータ設定テーブル610には空欄の行が1行追加される。ユーザは、この空欄の行を用いて、新たなパラメータの名称、パラメータの最大値、最小値および刻み幅を設定することができる。
また、「評価」ボタン611がクリックされると、評価部15が起動される。そのとき、評価部15は、パラメータ設定テーブル610で設定されたパラメータの範囲および刻み幅について各パラメータの値を変化させ、そのすべてのパラメータの組み合わせについて、異常検知手順開発画面50(図5参照)の編集中データ524のアルゴリズムによる異常検知性能を評価する。そして、その評価結果として、すべてのパラメータの組み合わせについての誤報件数および失報件数が得られる。
評価部15による異常検知性能の評価が終了すると、パラメータ検証画面60にはサブ画面62およびサブ画面63が表示される。そして、サブ画面62には、パラメータ検証結果テーブル620、「反映」ボタン621および「過去検索」ボタン622が表示される。このパラメータ検証結果テーブル620は、評価部15によって得られたすべてのパラメータの組み合わせについての誤報件数および失報件数を表示したものである。
従って、パラメータ検証結果テーブル620は、前記パラメータのそれぞれの組み合わせについての当該異常検知手順の異常検知性能の一覧を表した性能評価テーブルということができる。また、パラメータ検証結果テーブル620は、異常検知情報110(図3参照)のパラメータ検証結果情報114を表示したものである。
なお、図6の例では、検証対象のパラメータが2つであるため、パラメータ検証結果テーブル620は、2次元のテーブルとなっているが、3次元以上のテーブルであってもよい。ただし、パラメータ検証結果テーブル620が3次元以上のテーブルである場合には、2次元のテーブルを複数枚表示する必要がある。その場合には、2つのパラメータを自在に指定できるようにしておき、その指定されたパラメータについて、2次元のテーブルを個々に表示するようにしてもよい。
また、サブ画面63には、異常検知性能の目標値入力ボックス630が表示される。この目標値入力ボックス630は、サブ画面62のパラメータ検証結果テーブル620に表示された誤報件数および失報件数の組み合わせ中から、ユーザが所望する性能を満たす組み合せを絞り込むためのものである。すなわち、目標値入力ボックス630にユーザが所望する目標値が設定されると、サブ画面62のパラメータ検証結果テーブル620において、この目標値を満たす欄が、例えば、太線枠で表示されるなど、強調表示される。
図6の例では、目標値入力ボックス630には、誤報件数「10」以下および失報件数「1」以下という目標値が設定されている。また、サブ画面62のパラメータ検証結果テーブル620においては、この目標値を満たす欄、すなわち、パラメータ(異常度、継続時間)の組み合わせが、(1,1)、(1、2)、(1、3)、(2、1)、(2、2)、(3、1)、(3、2)の欄が太線枠で表示されている。
続いて、ユーザ(専門家5)は、パラメータ検証結果テーブル620において強調表示された欄に対応するパラメータの組み合わせの中から、異常検知手順で用いるパラメータを選択する。例えば、図6の例では、目標値を満たすパラメータの組み合わせは、7組に絞り込まれているが、ユーザ(専門家5)は、その中から1つ、例えば、(異常度、継続時間)の組み合わせが(2,2)を、異常検知手順で用いるパラメータとして選択する。
このパラメータの選択は、ユーザ(専門家5)によって行われるので、ユーザ(専門家5)は、自身のドメイン知識を活かすことができる。例えば、図6の例では、誤報件数の目標値「10」以下および失報件数「1」以下という目標値の中から誤報件数を「8」とし、失報件数を「1」と決定すること自体が、専門家5のドメイン知識や過去の深い経験がなければできない。また、(誤報件数、失報件数)が(8,1)となるパラメータ(異常度、継続時間)の組み合わせとしても、(1,3)、(2,2)、(2,1)の3組あるが、その中から(2,2)を選択するにも専門家5のドメイン知識や過去の深い経験があってこそできるものである。
しかしながら、専門家5であっても、パラメータと異常検知手順の性能との間にどのような関係があるか分からない状況では、適切なパラメータを決定することは困難である。パラメータ検証結果テーブル620に示されたようなパラメータと異常検知手順の性能との関係が分かって初めて、専門家5は最適なパラメータを決定することができる。すなわち、パラメータ検証結果テーブル620は、専門家5が最適なパラメータを決定する上で大きな助けとなっている。
こうして、ユーザ(専門家5)がサブ画面62のパラメータ検証結果テーブル620において強調表示された欄の中から1つの欄を選択すると、その選択された欄は、さらに、別の強調表示がされる。そして、その欄に対応するパラメータの組み合わせが異常検知手順に用いられるパラメータとして決定される。なお、図6の例では、パラメータ(異常度、継続時間)が(2,2)の欄が白黒反転表示されている。
続いて、ユーザが「反映」ボタン621をクリックすると、ユーザ(専門家5)がパラメータ検証結果テーブル620に基づき最適と判断したパラメータ(異常度、継続時間)は、図5の異常検知手順編集情報52の編集中データ524の中に反映される。
また、ユーザが「過去検索」ボタン622をクリックすると、検索部18が起動され、検索部18は、表示部19を介して、検索結果画面70(図11参照)を表示装置に表示する。
図7は、評価部15の処理フローの例を示した図である。評価部15は、異常検知手順編集部13(図5の「評価」ボタン54)またはパラメータ設定部14(図6の「評価」ボタン611)によって起動され、それぞれによって指示されたパラメータの組み合わせについて異常検知手順の性能を評価する。
図7に示すように、評価部15は、まず、編集中の異常検知手順開発画面50(図5参照)のヘッダ情報51で指定される機械装置1から取得された稼働データ122を、稼働データ記憶部12から取得する(ステップS11)。次に、この評価部15の処理が異常検知手順編集部13(図5の「評価」ボタン54)によって起動されたものであるか否かを判定する(ステップS12)。
その判定の結果、異常検知手順編集部13(図5の「評価」ボタン54)によって起動されていた場合には(ステップS12でYes)、評価部15は、ステップS11で取得した稼働データ122を用いて、図5の編集中データ524で指定される異常検知手順の性能を評価する(ステップS13)。
ここで、図5の異常検知手順開発画面50の編集中データ524の例を用いて、ステップS13の評価の処理を詳しく説明する。評価部15は、学習期間の稼働データ122を用いて、K平均法に基づくクラスタ分析を行い、クラスタ情報を生成する。そして、編集中データ524の後処理の異常判定条件に基づき、診断期間および異常期間の稼働データ122を診断し、誤報件数および失報件数を計算する。なお、診断期間のうち異常期間を除く期間の稼働データ122は正常であるものとする。
次に、評価部15は、ステップS13の評価で得られた評価結果を図5の異常検知手順開発画面50の編集中データ524の評価結果データ522(誤報件数および失報件数)の欄に書き込み(ステップS14)、処理を終了する。
一方、ステップS12の判定の結果、異常検知手順編集部13(図5の「評価」ボタン54)による起動でなかった場合(ステップS12でNo)、つまり、パラメータ設定部14(図6の「評価」ボタン611)によって起動されていた場合には、評価部15は、図6のパラメータ設定テーブル610で設定されたすべてのパラメータの組み合わせについて、ステップS15とステップS18とに挟まれた部分の処理、すなわち、ステップS16およびステップS17を繰り返し実行する。
その繰り返しの処理において、評価部15は、まず、繰り返し開始の処理(ステップS15)で指定されたパラメータの組み合わせについての異常検知手順を生成する(ステップS16)。続いて、評価部15は、ステップS11で取得した稼働データ122を用いて、ステップS16で生成した異常検知手順の性能を評価する(ステップS17)。なお、ステップS17での評価の処理は、基本的には、前記ステップS13での評価の処理と同じである。
次に、評価部15は、ステップS16およびステップS17の繰り返しの処理で得られた異常検知手順の性能の評価結果をパラメータ検証結果テーブル620として表示装置に表示し(ステップS19)、処理を終了する。
図8は、反映部16の処理フローの例を示した図である。反映部16は、異常検知手順編集部13(図5の「反映」ボタン53)またはパラメータ設定部14(図6の「反映」ボタン621)によって起動される。図8に示すように、反映部16は、まず、異常検知手順編集部13(図5の「反映」ボタン53)によって起動されたものであるか否かを判定する(ステップS31)。
その判定の結果、異常検知手順編集部13(図5の「反映」ボタン53)によって起動されていた場合には(ステップS31でYes)、反映部16は、異常検知手順開発画面50(図5参照)を介して編集中の異常検知手順のデータである編集中データ524を、異常検知手順記憶部11に格納し(ステップS32)、処理を終了する。
なお、異常検知手順記憶部11への書き込みに際しては、ヘッダ情報51も併せて書き込まれ、「Ver」の欄が更新される。
一方、ステップS31の判定において、異常検知手順編集部13(図5の「反映」ボタン53)による起動でなかった場合(ステップS31でNo)、つまり、パラメータ設定部14(図6の「反映」ボタン621)によって起動されていた場合には、反映部16は、このとき異常検知手順で用いるパラメータとして選択されていたパラメータを、図5の異常検知手順開発画面50の編集中データ524に反映させ(ステップS33)、処理を終了する。
なお、異常検知手順で用いるパラメータとして選択されていたパラメータとは、図6の例では、白黒反転された欄を指定する異常度が「2」で、継続時間「2」秒を指す。
図9は、性能目標値設定部17の処理フローの例を示した図である。図9に示すように、性能目標値設定部17は、まず、パラメータ検証画面60(図6参照)のサブ画面63の目標値入力ボックス630に目標値が入力されたか否かを判定し(ステップS41)、目標値が入力された場合には(ステップS41でYes)、パラメータ検証結果テーブル620の各欄の評価結果について、その目標値を満たす評価結果を検索する(ステップS42)。続いて、性能目標値設定部17は、その検索により抽出された、前記目標値を満たす評価結果の欄を、例えば、太線枠などで強調表示し(ステップS43)、処理を終了する。
また、ステップS41の判定の結果、目標値入力ボックス630に目標値が入力されていない場合には、ステップS42およびステップS43の処理をスキップして、処理を終了する。
図10は、検索部18の処理フローの例を示した図である。検索部18は、パラメータ検証画面60(図6参照)の「過去検索」ボタン622のクリックにより起動される。図10に示すように、検索部18は、まず、検索対象の機械装置1に関する情報を取得する(ステップS51)。ここで、機械装置1に関する情報とは、機械装置1のカテゴリ、機種、IDなどをいい、これらの情報は、異常検知手順開発画面50(図5参照)のヘッダ情報51から取得することができる。
続いて、検索部18は、検証対象のパラメータ情報を取得する(ステップS52)。具体的には、パラメータ情報は、パラメータ検証画面60のパラメータ設定テーブル610から取得することができる。
次に、検索部18は、異常検知手順記憶部11を参照して、類似の異常検知手順の検証情報を検索する(ステップS53)。すなわち、検索部18は、異常検知手順記憶部11に記憶されている異常検知手順情報110(図3参照)の中から、そのヘッダ情報111に含まれるカテゴリ、機種、IDがステップS51で取得した検索対象の機械装置1の情報に含まれるものと一致または類似し、かつ、パラメータ検証結果情報114に含まれるパラメータ情報がステップS52で取得したパラメータ情報と一致または類似しているものを抽出する。
そして、検索部18は、その検索結果を表示装置に表示して(ステップS54)、処理を終了する。
図11は、検索部18によって表示される検索結果画面70の例を示した図である。検索結果画面70は、類似機械装置テーブル71および異常検知手順評価情報72によって構成される。類似機械装置テーブル71は、検索部18の検索によって抽出された異常検知手順情報110(図3参照)のヘッダ情報111(図3参照)の一覧である。なお、検索結果画面70が最初に表示されたときには、類似機械装置テーブル71のみが表示される。
次に、ユーザが類似機械装置テーブル71の中から1つの行を選択する(図11の例では、白黒反転表示されている行)と、検索部18は、異常検知手順記憶部11を参照して、前記選択された行が表すヘッダ情報111を有する異常検知手順情報110を抽出し、その手順情報112、評価情報113およびパラメータ検証結果情報114を異常検知手順評価情報72として表示する。従って、異常検知手順評価情報72は、図3でいう手順情報112、評価情報113およびパラメータ検証結果情報114と同じ情報である手順情報721、評価情報722およびパラメータ検証結果情報723によって構成される。
以上、本発明の実施形態によれば、異常検知手順開発装置10のユーザである専門家5は、機械装置1の異常検知手順を開発することが容易になる。とくに、異常検知手順のアルゴリズムで用いられるパラメータの値と異常検知性能との関係を容易に検証できるため、異常検知性能の最大化を図るパラメータの選択が可能になる。すなわち、異常検知手順の開発所要時間を短縮することができるようになる。
また、前記したように、パラメータの選択に当たっては、専門家5のドメイン知識を活かすことができるので、機械装置1の異常の状況に即した異常検知手順を開発することが可能になる。
1 機械装置
2 状態監視装置
3 保守員
4 管理者
5 専門家
10 異常検知手順開発装置
11 異常検知手順記憶部
110 異常検知手順情報
111 ヘッダ情報
112 手順情報
113 評価情報
114 パラメータ検証結果情報
12 稼働データ記憶部
120 稼働情報
121 マシンテーブル
122 稼働データ
13 異常検知手順編集部
14 パラメータ設定部
15 評価部
16 反映部
17 性能目標値設定部
18 検索部
19 表示部
20 ユーザインタフェース
21 通信部
50 異常検知手順開発画面
51 ヘッダ情報
52 異常検知手順編集情報
53 「反映」ボタン
54 「評価」ボタン
55 「パラメータ評価」ボタン
521 編集対象データ
522 評価結果データ
523 編集前データ
524 編集中データ
60 パラメータ検証画面
610 パラメータ設定テーブル
611 「評価」ボタン
612 「追加」ボタン
620 パラメータ検証結果テーブル(性能評価テーブル)
621 「反映」ボタン
622 「過去検索」ボタン
630 目標値入力ボックス
70 検索結果画面
71 類似機械装置テーブル
72 異常検知手順評価情報
721 手順情報
722 評価情報
723 パラメータ検証結果情報

Claims (14)

  1. 機械装置の異常検知手順に含まれる異常判定に係るパラメータについて、そのパラメータの値の変化範囲であるパラメータ検証範囲を、ユーザが入力するデータに基づき設定するパラメータ設定部と、
    前記パラメータの値を前記パラメータ検証範囲で変化させ、その変化させたそれぞれのパラメータの値について、前記異常検知手順の異常検知性能を評価する評価部と、
    前記それぞれのパラメータの値について、前記評価部によって評価された異常検知性能の一覧である性能評価テーブルを表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする異常検知手順開発装置。
  2. 前記異常検知手順の性能の目標値を、ユーザが入力するデータに基づき設定する性能目標値設定部をさらに備え、
    前記表示部は、
    前記性能評価テーブルに表示した前記それぞれのパラメータの値についての異常検知性能のうち、前記目標値を満たす異常検知性能が表示されている欄を強調して表示すること
    を特徴とする請求項1に記載の異常検知手順開発装置。
  3. 前記表示部は、
    前記異常検知手順の対象の機械装置および故障モードを特定する情報、ならびに、前記異常検知手順に用いられるセンサデータ、異常検知のアルゴリズムおよび異常判定に係るパラメータを特定する情報を含んでいる異常検知手順情報を編集するための異常検知手順開発画面をさらに表示すること
    を特徴とする請求項1に記載の異常検知手順開発装置。
  4. ユーザの操作入力に基づき、前記性能評価テーブルの中から1つの欄を選択し、前記選択した欄に対応するパラメータの値を、編集中の前記異常検知手順情報に含まれるパラメータの値として反映する反映部をさらに備えること
    を特徴とする請求項3に記載の異常検知手順開発装置。
  5. 前記異常検知手順情報を記憶する異常検知手順情報記憶部をさらに備え、
    前記異常検知手順開発画面には、編集中の前記異常検知手順情報を前記異常検知手順情報記憶部へ格納することを指示するボタンが表示されること
    を特徴とする請求項3に記載の異常検知手順開発装置。
  6. 前記異常検知手順情報記憶部には、前記異常検知手順情報に対応づけて、その異常検知手順情報で指定される異常検知手順および前記パラメータ検証範囲に含まれるパラメータについて前記評価部の評価により得られた性能評価テーブルが記憶されること
    を特徴とする請求項5に記載の異常検知手順開発装置。
  7. 前記異常検知手順情報記憶部に記憶されている異常検知手順情報を検索して、編集中の前記異常検知手順情報に類似する異常検知手順情報に対応する性能評価テーブルを抽出して表示する検索部をさらに備えること
    を特徴とする請求項6に記載の異常検知手順開発装置。
  8. 機械装置の状態監視装置に接続されたコンピュータが
    機械装置の異常検知手順に含まれる異常判定に係るパラメータについて、そのパラメータの値の変化範囲であるパラメータ検証範囲を、ユーザが入力するデータに基づき設定するパラメータ設定処理と、
    前記パラメータの値を前記パラメータ検証範囲で変化させ、その変化させたそれぞれのパラメータの値について、前記異常検知手順の性能を評価する評価処理と、
    前記それぞれのパラメータの値について、前記評価処理によって評価された異常検知性能の一覧である性能評価テーブルを表示する性能評価テーブルを表示する表示処理と、
    を実行することを特徴とする異常検知手順開発方法。
  9. 前記コンピュータが、
    前記異常検知手順の性能の目標値を、ユーザが入力するデータに基づき設定する性能目標値設定処理をさらに実行し、
    前記表示処理では、
    前記性能評価テーブルに表示した前記それぞれのパラメータの値についての異常検知性能のうち、前記目標値を満たす異常検知性能が表示されている欄を強調して表示すること
    を特徴とする請求項8に記載の異常検知手順開発方法。
  10. 前記コンピュータが、
    前記表示処理では、
    前記異常検知手順の対象の機械装置および故障モードを特定する情報、ならびに、前記異常検知手順に用いられるセンサデータ、異常検知のアルゴリズムおよび異常判定に係るパラメータを特定する情報を含んでいる異常検知手順情報を編集するための異常検知手順開発画面をさらに表示すること
    を特徴とする請求項8に記載の異常検知手順開発方法。
  11. 前記コンピュータが、
    ユーザの操作入力に基づき、前記性能評価テーブルの中から1つの欄を選択し、前記選択した欄に対応するパラメータの値を、編集中の前記異常検知手順情報に含まれるパラメータの値として反映する反映処理をさらに実行すること
    を特徴とする請求項10に記載の異常検知手順開発方法。
  12. 前記コンピュータが、
    前記異常検知手順情報を記憶する異常検知手順情報記憶部を備え、
    前記異常検知手順開発画面に、編集中の前記異常検知手順情報を前記異常検知手順情報記憶部へ格納することを指示するボタンを表示すること
    を特徴とする請求項10に記載の異常検知手順開発方法。
  13. 前記異常検知手順情報記憶部には、前記異常検知手順情報に対応づけて、その異常検知手順情報で指定される異常検知手順および前記パラメータ検証範囲に含まれるパラメータについて前記評価処理により得られた性能評価テーブルが記憶されること
    を特徴とする請求項12に記載の異常検知手順開発方法。
  14. 前記コンピュータが、
    前記異常検知手順情報記憶部に記憶されている異常検知手順情報を検索して、編集中の前記異常検知手順情報に類似する異常検知手順情報に対応する性能評価テーブルを抽出して表示する検索処理をさらに実行すること
    を特徴とする請求項13に記載の異常検知手順開発方法。
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