JP4960204B2 - 筐体ケース - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機などの筐体の外面を覆う筐体ケースに関する。
携帯電話機などにおける筐体の外面を覆う筐体ケースは、多くの場合、筐体の前面側を覆うフロントケースと筐体の背面側を覆うリアケースとが結合されて形成されている。フロントケースとリアケースとの境界は、一般的には、筐体ケースの側面(前面の周囲と背面の周囲とを繋ぐ面)に位置している(例えば、下記特許文献1参照)。
また、筐体ケースにおいては、携帯電話機を修理する場合などにおいて、フロントケースとリアケースとの境界における空隙(挿入部)に「へら」等の挿入部材を挿入してフロントケースとリアケースとを分離させることがある。このようなフロントケースとリアケースとを分離させる際に挿入部材を挿入する空隙を「挿入間隙」という。
図6は、筐体ケース130の側面130cに挿入間隙G1が位置する従来の筐体ケース130の断面図である。図6に示す筐体ケース130においては、フロントケース105の内側及びリアケース106の内側に、互いに係合する第1係合部155及び第2係合部161が設けられており、フロントケース105とリアケース106とは、第1係合部155と第2係合部161とを係合させることにより結合される。
フロントケース105とリアケース106との境界における挿入間隙G1は、筐体ケース130の側面130cに位置している。このような挿入間隙G1が筐体ケース130の側面130cに位置する筐体ケース130においては、へらHを挿入間隙G1に挿入し、その状態でへらHをへらHの厚み方向にこじることにより、フロントケース105(第1係合部155を含む)及び/又はリアケース106(第2係合部161を含む)が撓み、フロントケース105とリアケース106とを容易に分離することができる。
フロントケース105とリアケース106とを容易に分離できる主な理由は、へらHをこじることによってフロントケース105及びリアケース106に加わる力の方向と、フロントケース105とリアケース106とを分離させる方向(何れも図6における上下方向)とがほぼ一致しているためである。
また、筐体ケースには、フロントケースとリアケースとの境界における挿入間隙が、筐体ケースの側面ではなく、筐体ケースの背面に設けられているものがある。図7は、筐体ケース230の背面230bに挿入間隙G2が位置する筐体ケース230の断面図である。図7に示す筐体ケース230においては、図6に示す筐体ケース130と同様に、フロントケース205の内側及びリアケース206の内側に、互いに係合する第1係合部255及び第2係合部261が設けられており、フロントケース205とリアケース206とは、第1係合部255と第2係合部261とを係合させることにより結合される。
図7に示す筐体ケース230においては、フロントケース205とリアケース206との境界における挿入間隙G2が筐体ケース230の背面230bに位置するため、フロントケース205の第1係合部255及びリアケース206の第2係合部261の位置も筐体ケース230の背面230bに位置することになる。
特開平7−226690号公報
しかし、挿入間隙G2が筐体ケース230の背面230bに位置する筐体ケース230においては、図6に示す筐体ケース130は異なり、フロントケース205とリアケース206とを分離させることは容易ではない。その主な理由は、へらHを挿入間隙G2に挿入し、その状態でへらHをへらHの厚み方向にこじったとしても、へらHをこじることによってフロントケース205及びリアケース206に加わる力の方向(図7における左右方向)と、フロントケース205とリアケース206とを分離させる方向(図7における上下方向)とがほぼ直交しているためである。
このようにフロントケース205及びリアケース206には両者を分離させる方向の力が加わらないため、へらHを挿入間隙G2内でひねり、フロントケース205及びリアケース206に両者を分離させる方向(図7における上下方向)の力を付与する必要がある。
しかしながら、へらHを挿入間隙G2内でひねると、フロントケース205及びリアケース206の外面が変形したり、フロントケース205及びリアケース206における塗装が剥がれるといった不具合が発生しやすい。このような不具合が発生すると、修理のためにフロントケース205とリアケース206とを分離した後に、フロントケース205及びリアケース206を再使用することができなくなる。
従って、本発明は、フロントケース及びリアケースに両者を分離させる方向の力を容易に付与することができ、筐体ケースを容易に解体することができる筐体ケースを提供することを目的とする。
本発明は、筐体の前面側を覆うフロントケースと筐体の背面側を覆うリアケースとが結合されてなり、該フロントケースと該リアケースとの境界に該フロントケースと該リアケースとを分離させる際に挿入部材を挿入し得る挿入部が形成され、該挿入部が前記筐体の背面に位置する筐体ケースであって、前記フロントケースと前記リアケースとは、該フロントケースに設けられた第1係合部と該リアケースに設けられた第2係合部とを係合させることにより結合し得るようになっており、前記フロントケースは、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状態において該第2係合部に当接し又は近接する傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記挿入部材を前記挿入部に挿入して前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除すると、前記第2係合部が前記傾斜面に当接しながら移動することにより、前記リアケースに前記筐体の背面側に押し出す方向の力を付与するように傾斜している筐体ケースに関する。
また、前記第2係合部が前記傾斜面に当接しながら移動する際に、該第2係合部と該傾斜面とが点接触することが好ましい。
また、前記傾斜面は、前記筐体の前面側から背面側に向けて且つ該筐体の背面における面方向外側から面方向内側に向けて傾斜していることが好ましい。
また、前記第2係合部は、前記筐体の背面における面方向外側から面方向内側に向けて凹んだ係合凹部を備え、該係合凹部に前記第1係合部を挿入し得るようになっていることが好ましい。
また、前記第1係合部における前記第2係合部との係合面及び該第2係合部における該第1係合部との係合面は、前記挿入部への前記挿入部材の挿入方向に対して略垂直な方向に延びていることが好ましい。
また、前記傾斜面は、前記フロントケースを前記筐体の背面側から背面視した場合において、該第1係合部の突出方向の領域の外側に配置されていることが好ましい。
また、本発明は、内面側に第1係合部が形成された第1のケースと、前記第1係合部に前記内面側で係合される第2係合部が形成された第2のケースとを備え、前記第1のケースと前記第2のケースとの接合面に対して略垂直に、前記第1係合部と前記第2係合部との係合面が形成され、前記第2係合部は、前記係合面に水平な面に対して傾斜する斜面が形成された傾斜部の前記斜面に対向して配置され、前記傾斜部を前記斜面に沿って摺動可能な摺動部を有する筐体ケースに関する。
本発明の筐体ケースによれば、フロントケース及びリアケースに両者を分離させる方向の力を容易に付与することができるため、筐体ケースを容易に解体することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の一実施形態の筐体ケース30を備えた携帯電話機1の基本構造について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態の筐体ケース30を備えた携帯電話機1について、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す斜視図である。図2は、図1に示す携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3のリアケース6側から視た斜視図である。
本実施形態における携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、折り畳み型の携帯電話機1であって、略直方体形状の操作部側筐体2と、略直方体形状の表示部側筐体3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
操作部側筐体2は、図1及び図2に示すように、その外面が、フロントケース21及びリアケース22を主体として構成されている。フロントケース21は、操作部側筐体2の前面2a側を構成する。操作部側筐体2の前面2aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。リアケース22は、前面2aと反対側の面である背面2b側を構成する。
フロントケース21は、操作キー群11が前面2aに露出するように構成されている。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
前面2aには、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12が形成されている。音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4とは反対側の端部近傍に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1の開状態において長手方向の一方の端部側に配置される。
操作部側筐体2の側面2cには、例えば、外部機器(例えば、ホスト装置)とデータの送受信を行うためのインターフェース、ヘッドホン/マイク端子、着脱可能な外部メモリのインターフェース、バッテリを充電するための充電端子が設けられている。
次に、表示部側筐体3について説明する。表示部側筐体3は、図1から図3に示すように、その外面が、フロントケース5及びリアケース6からなる筐体ケース30を主体として構成される。
詳細には、表示部側筐体3の筐体ケース30は、表示部側筐体3の前面3a側を覆うフロントケース5と表示部側筐体3の背面3b側を覆うリアケース6とが結合されてなる。フロントケース5とリアケース6との境界には、フロントケース5とリアケース6とを分離させる際に挿入部材H(図5参照)を挿入し得る挿入間隙(挿入部)Gが形成され、挿入間隙Gが表示部側筐体3の背面3bに位置する。挿入部材Hは、本実施形態においては「へら」であるが、これに制限されない。
また、詳細については後述するが、フロントケース5とリアケース6とは、図4及び図5に示すように、フロントケース5に設けられた第1係合部55とリアケース6に設けられた第2係合部61とを係合させることにより結合し得るようになっている。
筐体ケース30における前面30aは、フロントケース5及びカバー部材33を主体として構成されている。前面30aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。筐体ケース30における背面30bは、リアケース6を主体として構成されている。背面30bは、前面30aとは反対側の面である。筐体ケース30(表示部側筐体3)における長手方向に沿う側面30cは、フロントケース5を主体として構成されている。筐体ケース30(表示部側筐体3)における幅方向に沿う上面30dは、リアケース6を主体として構成されている。上面30dは、表示部側筐体3の長手方向における連結部4と反対の端部である。
表示部側筐体3内には、図1及び図3に示すように、各種情報を表示させるメイン液晶モジュール34が配置されており、メイン液晶モジュール34は、その一方の面に設けられたメイン表示部34aが、透明部分を主体とするカバー部材33を介して、フロントケース5に形成された開口部56b(図5(a)参照)から筐体ケース30の前面30aに露出するように配置されている。
また、フロントケース5には、通話の相手側における音声を出力する音声出力部31が形成されている。音声出力部31は、表示部側筐体3の長手方向における連結部4とは反対の端部側に配置される。つまり、音声出力部31は、携帯電話機1の開状態における表示部側筐体3側の端部近傍に配置される。
表示部側筐体3のリアケース6側には、図2及び図3に示すように、各種情報を表示させるサブ液晶モジュール36が配置されており、サブ液晶モジュール36は、その一方の面に設けられたサブ表示部36aが、リアケース6の透明部分を介して筐体ケース30の背面30bに露出するように配置されている。
メイン液晶モジュール34及びサブ液晶モジュール36は、それぞれ、メイン表示部34a及びサブ表示部36aを構成する液晶パネル、この液晶パネルを駆動する駆動回路、この液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部などから構成される。
操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、図1及び図2に示すように、連結部4を介して開閉可能に連結されている。つまり、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸Xを中心に開閉可能に連結している。
携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転(回動)することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にすることができる。
次に、表示部側筐体3の内部構造について図3から図5を参照しながら説明する。
図3は、筐体ケース30の背面30b側から視た表示部側筐体3の分解斜視図である。図4は、図3におけるP部の拡大図である。図5(a)は、表示部側筐体3について、第1係合部55及び第2係合部61を表示部側筐体3の厚み方向に切断した部分断面図であり、図5(b)は、図5(a)の部分拡大図である。
表示部側筐体3は、図3に示すように、リアケース6と、サブ液晶モジュール36と、回路基板35と、フロントケース5と、メイン液晶モジュール34と、カバー部材33と、を備えている。表示部側筐体3においては、リアケース6、サブ液晶モジュール36、回路基板35、フロントケース5、メイン液晶モジュール34及びカバー部材33は、この順で積層的に配置される。
フロントケース5とリアケース6とは、図3に示すように、互いの凹状の内面が向き合うように配置されると共に、図2に示すように、両者の境界に位置する挿入間隙Gが筐体ケース30の背面30b側に位置するように結合される。
詳細には、図1から図5に示すように、フロントケース5は、筐体ケース30の前面30aにおける、カバー部材33が配置された領域を除く領域を構成すると共に、表示部側筐体3の長手方向に沿う側面30cを構成している。
リアケース6は、筐体ケース30の背面30bの大部分を構成すると共に、筐体ケース30の上面30dの大部分を構成している。
このような構成を有するフロントケース5とリアケース6とを結合すると、両者の境界に挿入間隙Gが形成される、挿入間隙Gは、筐体ケース30の背面30bにおける、側面30cと背面30bとの境界近傍に、表示部側筐体3の長手方向に延びるように形成される。即ち、挿入間隙Gは、筐体ケース30の側面30cには形成されない。
リアケース6とフロントケース5との間には、図3に示すように、サブ液晶モジュール36が、リアケース6を介してサブ表示部36aが露出するように配置されており、サブ液晶モジュール36の周囲を囲むように回路基板35が配置されている。
そして、回路基板35及びサブ液晶モジュール36におけるサブ表示部36aが設けられている面と反対の面側に、フロントケース5を構成する板金部材51が配置されている。即ち、リアケース6とフロントケース5における板金部材51との間には、サブ液晶モジュール36及び回路基板35が挟み込まれるように配置されている。
回路基板35は、メイン液晶モジュール34及びサブ液晶モジュール36に給電等を行うものである。回路基板35には、各種電子部品が配置されると共に、筐体ケース30の前面30a側に基準電位パターン層(図示せず)が形成されている。
フロントケース5は、図3から図5に示すように、金属製の板金部材51と、板金部材51の一部を覆う樹脂部材52とが、インサート成形により一体的に成形されて構成される。フロントケース5は、枠形状の樹脂部材52の一方側の面が板金部材51に覆われており、図5に示すように、他方側に、メイン液晶モジュール34が収納される収納凹部56a及びカバー部材33によって被覆される開口部56bが形成されている。
板金部材51は、平面状の板金における外縁が折り曲げられた形状で、一の広い面が開口した厚さが薄い箱状の形状を有している。具体的には、板金部材51は、図5に示すように、平面状の平面部51aと板金側壁部51bとを備える。板金側壁部51bは、平面部51aの周縁に形成され、平面部51aから略垂直に筐体ケース30の前面30a側に起立している。
樹脂部材52は、図3から図5に示すように、板金部材51の周縁に設けられた板金側壁部51bを覆うように形成された枠形状を有している。樹脂部材52は、板金側壁部51bが埋め込まれる埋め込み部52bと、筐体ケース30の側面30cを形成する側面形成部52cとを備える。
側面形成部52cは、板金部材51の平面部51aにおける板金側壁部51bの起立方向とは反対面に突出していると共に、フロントケース5の長手方向に沿って延びている。側面形成部52cには、フロントケース5の幅方向外側に凹む側面凹部52aが形成されている。側面凹部52aは、図3及び図4に示すように、一対の側面形成部52c、52cに、フロントケース5の長手方向に離間してそれぞれ2カ所設けられている。つまり、側面凹部52aは、樹脂部材52に計4カ所設けられている。
図4及び図5に示すように、フロントケース5は、第1係合部55と第2係合部61とが係合した状態において第2係合部61に当接し又は近接する傾斜面(斜面)54を有する。傾斜面54は、後述するように、へらHを挿入間隙Gに挿入して第1係合部55と第2係合部61との係合を解除すると、第2係合部61が傾斜面54に当接しながら移動することにより、リアケース6に表示部側筐体3の背面3b側に押し出す方向の力を付与するように傾斜している。
傾斜面54は、押し出し部(傾斜部)53に設けられている。押し出し部53は、側面凹部52aにおける、フロントケース5の長手方向両端部近傍にそれぞれ設けられている。つまり、傾斜面54は、1個の側面凹部52aにつき2個設けられている。
押し出し部53は、略直角三角柱状であり、直角三角形の直角部分が、フロントケース5における幅方向内側を向くと共に、傾斜面54がフロントケース5における幅方向外側を向いている。従って、傾斜面54は、表示部側筐体3の前面3a側から背面3b側に向けて且つ表示部側筐体3の背面3bにおける面方向外側から面方向内側に向けて傾斜している。
ここで、「面方向」とは、フロントケース5とリアケース6との間の仮想的な合わせ面の方向であり、巨視的に視て、表示部側筐体3の前面3a及び背面3bに平行な面である。「面方向内側」とは、前記「面方向」の内側であり、フロントケース5における幅方向内側に制限されず、例えば、フロントケース5における長手方向内側でもよい。また、「面方向外側」とは、前記「面方向」の外側であり、フロントケース5における幅方向外側に制限されず、例えば、フロントケース5における長手方向外側でもよい。
へらHの挿入方向(図5における上下方向)と直交する方向(図5における左右方向)に対する、傾斜面54の傾斜角度θ(図5(b)参照)は、適宜設定されるが、例えば10から40度であり、好ましくは20から30度である。傾斜面54の幅(フロントケース5の長手方向に沿う幅)は、適宜設定されるが、例えば0.5から1.5mmであり、好ましくは0.8から1.0mmである。
第1係合部55は、フロントケース5の内面側に、フロントケース5の樹脂部材52から形成されており、側面形成部52cにおける側面凹部52aに対応する位置に設けられている。第1係合部55の幅(フロントケース5の長手方向に沿う幅)は、側面凹部52aの幅(フロントケース5の長手方向に沿う幅)よりも狭い。なお、図4に示すように、フロントケース5を表示部側筐体3の背面3b側から背面視した場合において、第1係合部55の突出方向の領域Rを、「突出領域」ともいう。
図4に示すように、傾斜面54を含む押し出し部53は、突出領域Rの外側に配置されている。第1係合部55は、アンダーカット形状を有しているため、その成形には傾斜ピンが用いられる。傾斜ピンの移動領域は、突出領域Rに位置することになる。従って、板金部材51から突出するような突起物を、樹脂成形によって突出領域Rに形成することは極めて困難である。
第2係合部61は、リアケース6におけるフロントケース5側の面(内面)に、傾斜面54に対向して設けられている。第2係合部61は、フロントケース5とリアケース6とを接合させた状態において、フロントケース5における側面凹部52aに対応する位置に設けられる。第2係合部61の幅(リアケース6の長手方向に沿う幅)は、第1係合部55の幅(フロントケース5の長手方向に沿う幅)よりも広いが、側面凹部52aの幅(フロントケース5の長手方向に沿う幅)よりも狭い。
図5(b)に示すように、第2係合部61は、フロントケース5とリアケース6とを接合させた状態において、リアケース6の内面からフロントケース5側に向けて立設している。第2係合部61は、表示部側筐体3の背面3bにおける面方向外側から面方向内側に向けて凹んだ係合凹部61aを備え、係合凹部61aに第1係合部55を挿入し得るようになっている。つまり、係合凹部61aは、リアケース6の幅方向内側に向けて凹んでいる。
第1係合部55における第2係合部61との係合面55a及び第2係合部61における第1係合部55との係合面61cは、挿入間隙GへのへらHの挿入方向(図5における上下方向)に対して、つまりフロントケース5とリアケース6との接合面に対して略垂直な方向に延びている。「略垂直」とは、一般的には90度であるが、90度に限定されるものではなく、70から110度の範囲を含む角度のことをいう。係合面55aと係合面61cとは、挿入間隙GへのへらHの挿入方向に対向している。傾斜面54は、係合面55a,61cに水平な面に対して傾斜している。
傾斜面54は、第1係合部55と第2係合部61とが係合した状態において、第2係合部61に当接し又は近接する。第2係合部61における傾斜面54との対向部分61bは、丸みを帯びており、押し出し部53を傾斜面54に沿って摺動可能な摺動部として機能する。そのため、第2係合部61が傾斜面54に当接しながら移動する際に、第2係合部61と傾斜面54とが点接触する。対向部分61bの曲率半径は、例えば0.15から0.5mmである。
本実施形態の筐体ケース30によれば、例えば下記の各効果が奏される。
本実施形態の筐体ケース30においては、図4及び図5に示すように、フロントケース5は、第1係合部55と第2係合部61とが係合した状態において第2係合部61に当接し又は近接する傾斜面54を有し、傾斜面54は、へらHを挿入間隙Gに挿入して第1係合部55と第2係合部61との係合を解除すると、第2係合部61が傾斜面54に当接しながら移動することにより、リアケース6に表示部側筐体3の背面3b側に押し出す方向の力を付与するように傾斜している。
そのため、本実施形態の筐体ケース30においては、第1係合部55と第2係合部61との係合を解除する方向(図5における左右方向)と、フロントケース5とリアケース6とを分離させる方向(図5における上下方向)とが略直交しているにも拘わらず、へらHを挿入間隙Gに挿入して第1係合部55と第2係合部61との係合を解除すると、フロントケース5及びリアケース6に両者を分離させる方向の力が付与される。
詳細には、第1係合部55及び第2係合部61に両者の係合を解除する方向の力が加わると、第2係合部61は、傾斜面54の方向に押し出される。そして、押し出された第2係合部61は、傾斜面54の当接しながら傾斜面54に沿って移動する。その結果、第2係合部61及びこれを備えたリアケース6は、表示部側筐体3の背面3b側に押し出される。そのため、フロントケース5とリアケース6との分離、即ち表示部側筐体3の解体を容易に行うことができる。
また、本実施形態の筐体ケース30においては、第2係合部61が傾斜面54に当接しながら移動する際に、第2係合部61と傾斜面54とが点接触するため、第2係合部61と傾斜面54との摩擦抵抗が小さい。従って、第2係合部61が傾斜面54をスムーズに移動する。
また、本実施形態の筐体ケース30においては、傾斜面54は、表示部側筐体3の前面3a側から背面3b側に向けて且つ表示部側筐体3の背面3bにおける面方向外側から面方向内側に向けて傾斜しているため、挿入間隙GへへらHを挿入したことによるリアケース6の押し出しを確実に行うことができる。
また、本実施形態の筐体ケース30においては、第2係合部61は、表示部側筐体3の背面3bにおける面方向外側から面方向内側に向けて凹んだ係合凹部61aを備え、係合凹部61aに第1係合部55を挿入し得るようになっている。そのため、挿入間隙GへへらHを挿入したときにおいて、第2係合部61が容易に撓みやすく、挿入間隙GへへらHを挿入したことによるリアケース6の押し出しを確実に行うことができる。
また、本実施形態の筐体ケース30においては、第1係合部55における第2係合部61との係合面55a及び第2係合部61における第1係合部55との係合面61cは、挿入間隙GへのへらHの挿入方向に対して略垂直な方向に延びている。そのため、第1係合部55と第2係合部61との係合の解除が容易である。
また、本実施形態の筐体ケース30においては、傾斜面54は、フロントケース5を表示部側筐体3の背面3b側から背面視した場合において、第1係合部55の突出方向の領域(突出領域)Rの外側に配置されている。
フロントケース5の第1係合部55を樹脂成形によって形成する場合には、傾斜ピンを用いるのが一般的であるが、その場合には、傾斜ピンの移動領域を確保するために、突出領域Rに樹脂成形による突起物を形成することはできない。
而して、傾斜面54が突出領域Rの外側に配置されているため、傾斜面54が傾斜ピンの移動に支障を生じないため、リアケース6の傾斜面54を樹脂成形によって形成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されるものではない。
例えば、押し出し部53(傾斜面54)は、前記実施形態においては樹脂部材52の一部から形成されているが、これに制限されず、板金部材51の一部から形成することができる。
フロントケース5は、前記実施形態においてはインサート成形により形成されているが、これに制限されず、例えば板金部材のみから形成されていてもよく、あるいは樹脂成形のみから形成されていてもよい。
第1係合部55における第2係合部61との係合面55a及び第2係合部61における第1係合部55との係合面61cは、挿入間隙GへのへらHの挿入方向に対して略垂直な方向に延びていなくてもよい。
本発明の筐体ケースは、表示部側筐体3に制限されず、操作部側筐体2に適用することができる。
前記実施形態における連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸Xを中心に開閉可能に連結しているが、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸Xを中心に開閉可能に連結すると共に、開閉軸Xに直交する回動軸を中心に回動可能に連結するいわゆる2軸ヒンジ機構を備えていてもよい。
また、本発明の筐体ケースを備えた携帯電話機は、前記実施形態のような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式の携帯電話機であってもよい。また、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(リボルバ)の携帯電話機であってもよい。
本発明の筐体ケースは、携帯電話機以外の携帯電子機器における筐体ケースに適用することができる。携帯電話機以外の携帯電子機器としては、例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)、ポータブルゲーム機、ポータブルナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン、操作部を備えるELディスプレイ又は液晶ディスプレイが挙げられる。
また、本発明の筐体ケースは、携帯電子機器における筐体ケースに制限されない。
本発明の一実施形態の筐体ケース30を備えた携帯電話機1について、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す斜視図である。 図1に示す携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3のリアケース6側から視た斜視図である。 筐体ケース30の背面30b側から視た表示部側筐体3の分解斜視図である。 図3におけるP部の拡大図である。 (a)は、表示部側筐体3について、第1係合部55及び第2係合部61を表示部側筐体3の厚み方向に切断した部分断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 筐体ケース130の側面130cに挿入間隙G1が位置する筐体ケース130の断面図である。 筐体ケース230の背面230bに挿入間隙G2が位置する筐体ケース230の断面図である。
符号の説明
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体(筐体)
3a 前面
3b 背面
30 筐体ケース
4 連結部
5 フロントケース(第1のケース)
51 板金部材
52 樹脂部材
53 押し出し部(傾斜部)
54 傾斜面(斜面)
55 第1係合部
55a 係合面
6 リアケース(第2のケース)
61 第2係合部
61a 係合凹部
61b 対向部分(摺動部)
61c 係合面
G 挿入間隙(挿入部)
H へら(挿入部材)
R 突出領域(第1係合部の突出方向の領域)

Claims (7)

  1. 筐体の前面側を覆うフロントケースと筐体の背面側を覆うリアケースとが結合されてなり、該フロントケースと該リアケースとの境界に該フロントケースと該リアケースとを分離させる際に挿入部材を挿入し得る挿入部が形成され、該挿入部が前記筐体の背面に位置する筐体ケースであって、
    前記フロントケースと前記リアケースとは、該フロントケースに設けられた第1係合部と該リアケースに設けられた第2係合部とを係合させることにより結合し得るようになっており、
    前記フロントケースは、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状態において該第2係合部に当接又は近接する傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、前記挿入部材を前記挿入部に挿入して前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除すると、前記第2係合部が前記傾斜面に当接しながら移動することにより、前記リアケースに前記筐体の背面側に押し出す方向の力を付与するように傾斜している筐体ケース。
  2. 前記第2係合部が前記傾斜面に当接しながら移動する際に、該第2係合部と該傾斜面とが点接触する請求項1に記載の筐体ケース。
  3. 前記傾斜面は、前記筐体の前面側から背面側に向けて且つ該筐体の背面における面方向外側から面方向内側に向けて傾斜している請求項1または2に記載の筐体ケース。
  4. 前記第2係合部は、前記筐体の背面における面方向外側から面方向内側に向けて凹んだ係合凹部を備え、該係合凹部に前記第1係合部を挿入し得るようになっている請求項1から3のいずれか1項に記載の筐体ケース。
  5. 前記第1係合部における前記第2係合部との係合面及び該第2係合部における該第1係合部との係合面は、前記挿入部への前記挿入部材の挿入方向に対して略垂直な方向に延びている請求項1から4のいずれか1項に記載の筐体ケース。
  6. 前記傾斜面は、前記フロントケースを前記筐体の背面側から背面視した場合において、該第1係合部の突出方向の領域の外側に配置されている請求項1から5のいずれか1項に記載の筐体ケース。
  7. 内面側に第1係合部が形成された第1のケースと、前記第1係合部に前記内面側で係合される第2係合部が形成された第2のケースとを備え、
    前記第1のケースと前記第2のケースとの接合面に対して略垂直に、前記第1係合部と前記第2係合部との係合面が形成され、
    前記第2係合部は、前記係合面に水平な面に対して傾斜する斜面が形成された傾斜部の前記斜面に対向して配置され、前記傾斜部を前記斜面に沿って摺動可能な摺動部を有する筐体ケース。
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