JP4958775B2 - マルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法に関し、特に、送信信号の瞬時電力値が0となり得るマルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法に関する。
一般に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)などのマルチキャリア通信方式においては、複数のサブキャリアに重畳された送信信号が時間軸上で加算されるため、高いピーク電力が生じる。具体的には、1つのサブキャリアの電力をPとすると、M個のサブキャリアを含むマルチキャリア信号の平均電力はMPとなり、ピーク電力はM2Pとなる。さらに具体的に、図1に1つのサブキャリアの電力を1とした場合のマルチキャリア信号の時系列的な電力の変化を複素平面上に例示する。同図においては、原点(0,0)からの距離がマルチキャリア信号の電力を示しており、所々でピーク電力が生じていることが判る。
このような高いピーク電力を有するマルチキャリア信号を線形増幅するためには、広い電力のレンジにおいて線形性を確保することができる増幅器が必要となるが、このような増幅器はコストの増大を招くとともに、電力効率の劣化が生じる。そこで、特にマルチキャリア通信方式においては、マルチキャリア信号のピーク電力をあらかじめ抑圧した上で増幅器に入力する必要がある。
マルチキャリア信号のピーク電力抑圧方法としては、例えば特許文献1に開示されたものなどがある。
特許文献1には、アークタンジェントを用いた関数によって、マルチキャリア信号の電力を変換した後に増幅することが記載されている。アークタンジェントは、入力値の絶対値が大きくなると、その写像が所定値に漸近する関数であるため、マルチキャリア信号の電力を入力値とすれば、その写像は常に所定値未満の値となる。そこで、特許文献1では、マルチキャリア信号の電力を所定値未満の値に変換して、ピーク電力が抑圧された後に、増幅器による電力の増幅が行われている。
一方、マルチキャリア信号の瞬時電力は0に近くなることがある(以下、これを0クロスと呼ぶこともある)。瞬時電力が0に近くなるということは、増幅器が0に近い電力に対する線形性を保つ必要があるということになり、やはりコストの増大を招くこととなる。このため、ピーク電力の抑圧だけでなく0に近い瞬時電力の回避も重要である。特許文献1では、アークタンジェントを用いているため、ある程度小さな瞬時電力の場合には大きな値に変換されており、上記の問題を軽減することができる。
さらに、変調信号のダイナミックレンジを小さくする方式として、π/4シフトQPSK(π/4−QPSK)がよく知られている。π/4−QPSKでは、連続するシンボルの搬送波位相を、送信情報で対応付けられた位相からπ/4だけ位相を進めることにより、位相遷移の過程で原点を通過すること(0クロス)がなくなる。0クロスを回避することにより、変調信号のダイナミックレンジを小さくすることができる。似た方式としてOQPSK(オフセットQPSK)などがある。
特開2005−51457号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、電力値の絶対値がほぼ0の場合は、変換後の電力値の絶対値もほぼ0のままであり、増幅器への負担の軽減は十分ではない。
また、特許文献1の技術はアークタンジェントを使用しているため、マルチキャリア信号の電力のダイナミックレンジにおける最大値は引き下げられるが、最小値は依然として0である。
さらに、π/4−QPSKやオフセットQPSKを用いた方式は、確かにシングルキャリア伝送においては変調信号のダイナミックレンジを狭めることができるが、マルチキャリア伝送においては各サブキャリアの位相が独立であるため0クロス抑圧効果は得られない。
このようなことから、従来のマルチキャリア送信装置においては、シングルキャリア変調信号に比してマルチキャリア変調信号のダイナミックレンジが広いため、これに応じた広い線形領域を有する増幅器が必要となり、その結果、コストの増大および電力効率の劣化が生じる問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、マルチキャリア信号のダイナミックレンジを狭め、コストの増大および電力効率の劣化を防止することができるマルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法を提供することを目的とする。
本発明に係るマルチキャリア送信装置は、複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を生成する生成手段と、生成されたマルチキャリア信号における所定の下限値未満の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに変換する変換手段と、振幅レベル変換後のマルチキャリア信号を送信する送信手段と、を有する構成を採る。
本発明に係るマルチキャリア送信方法は、複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を生成するステップと、生成されたマルチキャリア信号における所定の下限値未満の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに変換するステップと、振幅レベル変換後のマルチキャリア信号を送信するステップと、を有するようにした。
これらによれば、マルチキャリア信号の所定の下限値未満の振幅レベルを下限値以上に変換するため、小さな瞬時電力を抑圧することができ、マルチキャリア信号のダイナミックレンジを狭め、コストの増大および電力効率の劣化を防止することができる。
本発明によれば、マルチキャリア信号のダイナミックレンジを狭め、コストの増大および電力効率の劣化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、OFDM信号をマルチキャリア信号の例として説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係るマルチキャリア送信装置の要部構成を示すブロック図である。図2に示すマルチキャリア送信装置は、変調部101、S/P(Serial/Parallel)変換部102、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部103、P/S(Parallel/Serial)変換部104、ピットクリップ部105、直交変調部106、および増幅部107を有している。
変調部101は、送信データを変調し、得られた変調シンボルをS/P変換部102へ出力する。
S/P変換部102は、変調シンボルをS/P変換し、全サブキャリア数M(Mは2以上の整数)分の変調シンボルを並列にIFFT部103へ出力する。
IFFT部103は、互いに周波数が直交するM個のサブキャリアに変調シンボルを割り当てて逆高速フーリエ変換を行い、得られた時間領域の信号をP/S変換部104へ出力する。
P/S変換部104は、時間領域の信号をP/S変換し、得られたOFDM信号をピットクリップ部105へ出力する。
ピットクリップ部105は、OFDM信号の瞬時振幅レベルが所定の閾値未満の場合、この振幅レベルを所定の閾値に置き換える。換言すれば、ピットクリップ部105は、OFDM信号の瞬時電力が0に近い場合、電力値を実際よりも大きい値に変換する。以下、このような0に近い瞬時電力のクリッピングをピットクリップという。
ピットクリップ部105は、図3に示すように、振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nおよび帯域制限部1052−1〜1052−Nを備えており、振幅レベル制限と帯域制限をN回繰り返すことで、所望のダイナミックレンジと帯域外漏洩特性を同時に満足する信号に近づけることができる。
振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、次式(1)のように瞬時振幅レベルを制限して変換する。この変換式は一例であり、設定した下限値を下回る瞬時電力をこの下限値以上に変換できればどのような変換式を用いても良い。
Figure 0004958775
上式(1)において、xは瞬時信号、|x|は瞬時信号xの振幅レベル(すなわち電力の平行根)、Aminは所定の閾値を表している。振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、上式(1)からf(x)を算出し、Amin未満の電力はすべてAminに変換し、Amin以上の電力は変換しない。ただし、振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、振幅xが0である場合は、時間的に前後に求められたf(x)の平均値(y)を利用する。これらの演算は、非常に容易に行うことができ、処理遅延や回路規模の増大が生じることは無い。
帯域制限部1052−1〜1052−Nは、振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nから出力される信号を帯域制限し、振幅レベルの制限により帯域外に漏れる信号成分を除去する。本実施の形態においては、帯域制限によって再びAmin未満の瞬時信号が生じる可能性があるため、振幅レベル制限と帯域制限とをN回繰り返す。繰り返しを適度な回数(N回)行うことにより、帯域外漏洩を抑えつつ下限がAminに近いクリッピングOFDM信号を得ることができる。
ピットクリップ部105は、上記のような振幅制限および帯域制限を反復して実施し、ピットクリップが施されたクリッピングOFDM信号を直交変調部106へ出力する。
直交変調部106は、クリッピングOFDM信号を直交変調して送信信号を生成し、増幅部107へ出力する。
増幅部107は、送信信号を増幅した後、アンテナを介して送信する。
次いで、上記のように構成されたマルチキャリア送信装置の送信動作について説明する。
送信データは、変調部101によって変調され、S/P変換部102によってS/P変換され、サブキャリア数に対応するM個の変調シンボルが並列にIFFT部103へ出力される。そして、IFFT部103によって各変調シンボルがサブキャリアに割り当てられて逆高速フーリエ変換されることにより、時間領域の信号へ変換され、P/S変換部104によってP/S変換され、M個のサブキャリアを含むOFDM信号が生成される。
生成されたOFDM信号は、ピットクリップ部105内の振幅レベル制限部1051−1へ入力され、上式(1)による変換が行われる。すなわち、入力されたOFDM信号のサンプルの瞬時振幅レベルがAmin未満であれば、その振幅レベルをAminに変換し、振幅レベルがAmin以上であれば、その振幅レベルのままで帯域制限部1052−1へ出力する。
このような振幅レベルの制限は、非線形な処理であるため、信号成分が帯域外に漏れることがある。そこで、帯域制限部1052−1によって、帯域外に漏れ出た信号成分が除去された上で、OFDM信号は、振幅レベル制限部1051−2へ出力される。ところが
、帯域制限によって再度Aminを下回る瞬時振幅が生じることがある。
そこで、振幅レベル制限部1051−2によって、再度上式(1)による変換が行われる。すなわち、1回目と同様の振幅レベルの制限が行われ、帯域制限部1052−2によって、帯域外に漏れ出た信号成分が除去される。
このように、振幅レベルの制限および帯域制限がN回反復されることにより、OFDM信号の0に近い電力値が引き上げられたクリッピングOFDM信号が得られる。この結果、1つのサブキャリアの電力を1とした場合のクリッピングOFDM信号の時系列的な電力の変化は、例えば図4に示すようになる。
図4は、クリッピングOFDM信号の振幅を複素平面上に示したものであり、原点(0,0)からの距離が各時点でのクリッピングOFDM信号の電力を示している。同図から明らかなように、本実施の形態によれば、クリッピングOFDM信号の電力が原点(0,0)付近となることがなく、ダイナミックレンジにおける最小値が引き上げられている。結果として、クリッピングOFDM信号は、ダイナミックレンジを狭めることが可能となる。
このようにピットクリップの結果得られたクリッピングOFDM信号は、直交変調部106によって直交変調され、増幅部107によって増幅された上でアンテナを介して送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、OFDM信号の電力が0に近い場合は、その電力を引き上げるため、OFDM信号の電力が0に近くなることが無く、OFDM信号のダイナミックレンジを狭めることができる。
また、ピットクリップの後、フィルタリングによる帯域制限を行うため、非線形処理であるピットクリップによって帯域外に漏れ出る信号成分を確実に除去することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、ピットクリップのみではなく、ピーク電力も同時に抑圧する点である。
図5は、本実施の形態に係るマルチキャリア送信装置の要部構成を示すブロック図である。同図において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図5に示すマルチキャリア送信装置は、図2のピットクリップ部105に代えてピット・ピーククリップ部201を有する構成を採る。
ピット・ピーククリップ部201は、OFDM信号の振幅レベルが所定の第1の閾値未満の場合、この振幅レベルを所定の第1の閾値に置き換えるとともに、OFDM信号の振幅レベルが所定の第2の閾値を超えている場合、この振幅レベルを所定の第2の閾値に置き換える。換言すれば、ピット・ピーククリップ部201は、OFDM信号の電力が0に近い場合は、電力値を実際よりも大きい値に変換する一方、OFDM信号の電力が突出して大きい場合は、電力値を実際よりも小さい値に変換する。すなわち、ピット・ピーククリップ部201は、ピットクリップと同時にピーク電力のクリッピングを行う。
ピット・ピーククリップ部201は、ピットクリップ部105と同様の内部構成(図3)を有するが、以下の点においてのみ、ピットクリップ部105と異なる。すなわち、本実施の形態における振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、それぞれ次式(2)のように制限して変換する。この変換式は一例であり、設定した下限値を下回る瞬時電
力をこの下限値以上に、かつ設定した上限値を上回る瞬時電力をこの上限値以下に変換できれば、どのような変換式を用いても良い。
Figure 0004958775
上式(2)において、xは振幅、|x|は振幅レベル(すなわち電力)、Aminは第1の閾値、Amaxは第2の閾値を表しており、Amin<Amaxの関係がある。振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、上式(2)からf(x)を算出し、Amin未満の電力はすべてAminに変換し、Amin以上Amax未満の電力は変換せず、Amax以上の電力はすべてAmaxに変換する。ただし、振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nは、振幅xが0である場合は、時間的に前後に求められたf(x)の平均値(y)を利用する。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様にOFDM信号の0に近い電力のクリッピング(ピットクリップ)が行われると同時に、OFDM信号の突出したピーク電力のクリッピング(ピーククリップ)が行われる。すなわち、振幅レベル制限部1051−1〜1051−Nによって、振幅レベルの下限Amin未満の振幅レベルはすべてAminに置き換えられ、振幅レベルの上限Amax以上の振幅レベルはすべてAmaxに置き換えられる。そして、このようなピットクリップおよびピーククリップは、非線形な処理であるため、帯域制限部1052−1〜1052−Nによって、帯域外に漏れ出た信号成分が除去される。この結果、1つのサブキャリアの電力を1とした場合のクリッピングOFDM信号の時系列的な電力の変化は、例えば図6のようになる。
図6は、図4と同様にクリッピングOFDM信号の振幅を複素平面上に示したものであり、原点(0,0)からの距離が各時点でのクリッピングOFDM信号の電力を示している。同図から明らかなように、本実施の形態によれば、クリッピングOFDM信号の電力が原点(0,0)付近となることがないとともに、原点(0,0)から一定の範囲内に収まり、ダイナミックレンジが狭められている。
以上のように、本実施の形態によれば、OFDM信号の電力が0に近い場合は、その電力を引き上げ、OFDM信号の電力が突出している場合は、その電力を引き下げるため、OFDM信号の電力が0に近くなったり突出したりすることが無く、確実にOFDM信号のダイナミックレンジを狭めることができる。
なお、上記実施の形態1、2においては、信号の位相を保つために振幅で正規化を行っているが、例えば遺伝的アルゴリズム(Generic Algorithm:GA)などによって振幅のみならず位相も変化させながら最適な値に収束させるようにしても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態では、ピットクリップ部の構成として、実施の形態1で説明したピットクリップ部105(図3)とは異なる構成を提示する。
図7に、本実施の形態のピットクリップ部の構成を示す。図7のピットクリップ部30
1は、図2のマルチキャリア送信装置におけるピットクリップ部105に換えて用いられる。
ピットクリップ部301は、P/S変換部104(図2)から出力されたOFDM信号を、瞬時電力計測部302、0クロス抑圧信号生成部303および遅延部304に入力する。瞬時電力計測部302は、入力されたOFDM信号の瞬時電力を計測し、計測値を0クロス抑圧信号生成部303へ出力する。
0クロス抑圧信号生成部303は、瞬時電力と予め設定した閾値とを比較し、サンプル値が閾値よりも大きい場合は、0クロス抑圧信号として、0を帯域制限部305に出力する。これに対して、0クロス抑圧信号生成部303は、サンプル値が閾値以下の場合は、0クロス抑圧信号として、元のサンプル値と同位相で、かつ閾値と等しい振幅値を帯域制限部305に出力する。
帯域制限部305は、入力された0クロス抑圧信号を帯域制限し、加算器306に出力する。加算器306は、遅延部304によって0クロス抑圧信号と同期するだけ遅延されたOFDM信号に、0クロス抑圧信号を多重することで、クリッピングOFDM信号を得る。
図8に、ピットクリップ部301による処理前後の時間波形を示す。図8Aはピットクリップ前のOFDM信号の時間波形を示し、図8Bはピットクリップ部301によるピットクリップ後のOFDM信号(すなわちクリッピングOFDM信号)の時間波形を示す。
図8からも明らかなように、図8Aに示すピットクリップ前の信号ではダイナミックレンジが0からピークレベルの範囲なのに対して、図8Bに示すピットクリップ後の信号ではダイナミックレンジが最大でも閾値からピークレベルの範囲に狭められている。
以上のように、本実施の形態によれば、OFDM信号をサンプルして瞬時電力を計測する瞬時電力計測部302と、瞬時電力値と所定の閾値とを比較し、瞬時電力値が閾値以下の場合に、サンプルしたOFDM信号と同位相でかつ前記閾値と等しい振幅値の0クロス抑圧信号を生成する0クロス抑圧信号生成部303と、OFDM信号に前記0クロス抑圧信号を加算する加算器306と、を設けるようにしたので、OFDM信号全体の電力が0に近くなることが無く、OFDM信号のダイナミックレンジを狭めることができる。
なお、帯域制限部305での帯域制限は、任意の帯域幅で行うことが可能である。また、予め帯域制限を行った信号を0クロス信号抑圧信号生成部303でメモリに保持しておくようにすれば、帯域制限部305を省略することができる。すなわち、帯域制限部305での逐次計算を省くことが可能となる。その場合は、0クロス抑圧信号生成部303は、メモリに保持した波形の位相を元のサンプル値に合わせて、加算器306に出力するようにすればよい。
(実施の形態4)
本実施の形態のマルチキャリア送信装置が実施の形態3のマルチキャリア送信装置と異なるのは、図7のピットクリップ部301における0クロス抑圧信号生成部303によって生成する0クロス抑圧信号である。その他の構成については、図7に示した実施の形態3の構成と同様なので、説明を省略する。
実施の形態3では、0クロス抑圧信号生成部303によって、OFDM信号からサンプルした瞬時電力が閾値以下の場合に、サンプルしたOFDM信号と同位相でかつ閾値と等しい振幅値の0クロス抑圧信号を生成するようにした。
これに対して、本実施の形態では、0クロス抑圧信号生成部303によって、OFDM信号からサンプルした瞬時電力が閾値以下の場合に、サンプルしたOFDM信号と同位相でかつ閾値とサンプル値との差分に等しい振幅値の0クロス抑圧信号を生成する。
図9に、本実施の形態の0クロス抑圧信号を用いた場合における、ピットクリップ部301による処理前後の時間波形を示す。図9Aはピットクリップ前のOFDM信号の時間波形を示し、図9Bはピットクリップ部301によるピットクリップ後のOFDM信号(すなわちクリッピングOFDM信号)の時間波形を示す。
図9からも明らかなように、図9Aに示すピットクリップ前の信号ではダイナミックレンジが0からピークレベルの範囲なのに対して、図9Bに示すピットクリップ後の信号ではダイナミックレンジが閾値からピークレベルの範囲に狭められている。
本実施の形態によれば、実施の形態3と比較して、元のOFDM信号に余分な信号を加算することを極力抑えて、最低電力値を閾値と等しくすることができるので、信号の歪みを小さくすることができる。すなわち、OFDM信号の電力が0に近くなることを抑制してOFDM信号のダイナミックレンジを狭める処理を、信号歪みの発生を極力抑えた状態で行うことができるようになる。
なお、実施の形態3及び実施の形態4においては、0クロス抑圧信号の位相を、元のサンプル値と同じになるような処理を行うが、サンプル点が完全に振幅が0の点の場合は、直前または直後のサンプル値の位相に合わせるようにすればよい。または、前後のサンプル値の平均の位相に合わせるようにしてもよい。
さらには、実施の形態3及び実施の形態4の一つの特徴は、サンプルしたOFDM信号と同位相の0クロス抑圧信号を生成する点であるが、0クロス抑圧信号の位相は、元のサンプル点の前後のサンプル点の位相に基づいて決定してもよい。つまり、同位相とは、元のサンプル点の1点の位相に対して同位相であるという意味に限らず、例えば元のサンプル点の前後のサンプル点の位相の平均値から求めたものも含むものとする。
なお、実施の形態3及び実施の形態4で述べたピットクリップ部の処理を繰り返し行うようにすれば、0クロス回避効果を一段と向上させることができる。
また、入力OFDM信号をオーバサンプリングすれば、0クロス回避効果を一段と向上させることができる。
さらに、実施の形態3及び実施の形態4においては、マルチキャリア信号の下限電力を制限する方法について述べたが、実施の形態3及び実施の形態4の方法は、マルチキャリア信号の上限電力を制限する方法として良く知られているピークキャンセル信号多重方式と組み合わせて実施することもできる。
その場合の構成例を、図10に示す。図7との対応部分に同一符号を付して示す図10において、ピットクリップ部401は、ピーク抑圧信号生成部402及び加算器403を有する。ピーク抑圧信号生成部402は、瞬時電力が所定の閾値よりも大きくなった場合に、サンプル点の位相とは逆位相のピーク抑圧信号を生成する。なお、当然、ピーク抑圧信号生成部402で用いる閾値は、0クロス抑圧信号生成部303で用いる閾値よりも大きな値である。
本明細書は、2005年6月27日出願の特願2005−186425に基づく。その
内容は全てここに含めておく。
本発明のマルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法は、マルチキャリア信号のダイナミックレンジを狭め、コストの増大および電力効率の劣化を防止することができ、例えば送信信号の瞬時電力値が0となり得るマルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法として有用である。
マルチキャリア信号におけるピーク電力の例を示す図 本発明の実施の形態1に係るマルチキャリア送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るピットクリップ部の内部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るクリッピングOFDM信号の電力の変化を示す図 本発明の実施の形態2に係るマルチキャリア送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係るクリッピングOFDM信号の電力の変化を示す図 実施の形態3に係るピットクリップ部の内部構成を示すブロック図 実施の形態3のピットクリップ部による処理前後のOFDM信号の時間波形(電力)を示し、図8Aは処理前の時間波形を示す図、図8Bは処理後の時間波形を示す図 実施の形態4のピットクリップ部による処理前後のOFDM信号の時間波形(電力)を示し、図9Aは処理前の時間波形を示す図、図9Bは処理後の時間波形を示す図 ピットクリップ部の他の構成例を示すブロック図

Claims (7)

  1. 複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を生成する生成手段と、
    生成されたマルチキャリア信号における所定の下限値未満の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに変換する変換手段と、
    振幅レベル変換後のマルチキャリア信号を送信する送信手段と、
    を有し、
    前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号の振幅xを次式により下限値Amin以上の振幅レベルからなる振幅f(x)に変換する
    マルチキャリア送信装置。
    Figure 0004958775
  2. 前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに制限する振幅レベル制限部と、
    振幅レベルの制限によって帯域外に漏れる信号成分を除去する帯域制限部と、
    を有する請求項1記載のマルチキャリア送信装置。
  3. 前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号における所定の下限値未満の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに変換するのに加えて、前記マルチキャリア信号における所定の上限値以上の振幅レベルを前記上限値以下の振幅レベルに変換する
    請求項1記載のマルチキャリア送信装置。
  4. 前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号の振幅xを次式により上限値Amax未満の振幅レベルからなる振幅f(x)に変換する
    Figure 0004958775
    請求項記載のマルチキャリア送信装置。
  5. 前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号をサンプルして瞬時電力を計測する瞬時電力計測手段と、
    瞬時電力値と所定の閾値とを比較し、瞬時電力値が閾値以下の場合に、サンプルしたマルチキャリア信号と同位相でかつ前記閾値と等しい振幅値の0クロス抑圧信号を生成する0クロス抑圧信号生成手段と、
    前記マルチキャリア信号に前記0クロス抑圧信号を加算する加算手段と、
    を有する請求項1記載のマルチキャリア送信装置。
  6. 前記変換手段は、
    前記マルチキャリア信号をサンプルして瞬時電力を計測する瞬時電力計測手段と、
    瞬時電力値と所定の閾値とを比較し、瞬時電力値が閾値以下の場合に、サンプルしたマルチキャリア信号と同位相で、かつ前記閾値とサンプル値との差分に等しい振幅値の0クロス抑圧信号を生成する0クロス抑圧信号生成手段と、
    前記マルチキャリア信号に前記0クロス抑圧信号を加算する加算手段と、
    を有する請求項1記載のマルチキャリア送信装置。
  7. 複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を生成するステップと、
    生成されたマルチキャリア信号における所定の下限値未満の振幅レベルを前記下限値以上の振幅レベルに変換するステップと、
    振幅レベル変換後のマルチキャリア信号を送信するステップと、
    を有し、
    前記変換ステップにおいては、
    前記マルチキャリア信号の振幅xを次式により下限値Amin以上の振幅レベルからなる振幅f(x)に変換する
    マルチキャリア送信方法。
    Figure 0004958775
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