JP4957342B2 - 空気調和システム及び空調管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、消費エネルギーのみならず空調管理装置の演算負荷をも低減することができる空気調和システムに関する。また、本発明は、低い演算負荷で空気調和システムの消費エネルギーを十分に低減することができる空調管理装置にも関する。
過去に「1つの対象空間に複数の室内機が配置されるマルチ式空気調和装置と、室外機の使用エネルギー量、マルチ式空気調和装置の総消費エネルギー量、および気象情報などを利用してその対象空間に配置される室内機の運転台数を制御する空調管理装置とを備える空気調和システム」が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を利用すればマルチ式空気調和装置の消費エネルギーを低減することができる。
特開2006−220345号公報(第18頁)
しかし、かかる場合、空調管理装置は、気象情報から空調負荷を算出した後に、各室内機の電力按分値を算出しなければならない。このような演算は比較的複雑であるため、空調管理装置の演算負荷が比較的高くなってしまうという問題がある。
本発明の課題は、消費エネルギーのみならず空調管理装置の演算負荷も十分に低くすることができる空気調和システムを提供することにある。また、本発明の別の課題は、低い演算負荷で空気調和システムの消費エネルギーを十分に低減することができる空調管理装置を提供することにある。
第1発明に係る空気調和システムは、複数の室内機、常時サーモオフ状態判定部、常時サーモオフ状態室内機台数カウント部、超過台数判定部、および制御部を備える。常時サーモオフ状態判定部は、複数の室内機それぞれについて第1期間内に常時サーモオフ状態であったか否かを判定する。なお、室内機がサーモオン状態にあるかサーモオフ状態にあるかは膨張弁の開度、吸込温度と設定温度との温度差、圧縮機の停止(ペア型や一体型(床置き式)の空気調和装置の場合)等で判断される。常時サーモオフ状態室内機台数カウント部は、常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする。なお、ここにいう「常時サーモオフ状態室内機」とは、常時サーモオフ状態判定部において第1期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である。超過台数判定部は、常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する。制御部は、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる。なお、残す方の常時サーモオフ状態室内機(つまり、停止させない常時サーモオフ状態室内機)の台数は、任意の台数でよく、例えば、閾値と同じ台数であってもよいし、閾値よりも1多い台数であってもよいし、閾値よりも1少ない台数であってもよい。
この空気調和システムでは、先ず、常時サーモオフ状態判定部が、複数の室内機それぞれについて第1期間内に常時サーモオフ状態であったか否かを判定する。次に、常時サーモオフ状態室内機台数カウント部が、常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする。続いて、超過台数判定部が、常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する。そして、制御部は、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる。このため、この空気調和システムでは、空調管理装置などが複雑な演算をすることなく消費エネルギーを十分に低減することができる。
第2発明に係る空気調和システムは、第1発明に係る空気調和システムであって、停止室内機存否判定部をさらに備える。停止室内機存否判定部は、複数の室内機のうちに停止室内機が存在するか否かを判定する。なお、ここにいう「停止室内機」とは、停止している室内機を意味する。そして、制御部は、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも少ないと判定され、かつ、停止室内機存否判定部において停止室内機が存在すると判定された場合に、停止室内機のいずれか1台又は複数台を運転させる。
この空気調和システムでは、停止室内機存否判定部が、複数の室内機のうちに停止室内機が存在するか否かを判定する。そして、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも少ないと判定され、かつ、停止室内機存否判定部において停止室内機が存在すると判定された場合に、制御部が、停止室内機のいずれか1台又は複数台を運転させる。このため、この空気調和システムでは、空調負荷が著しく低い状態から時々刻々と高くなるような場合(つまり、最低限の台数の室内機がサーモオフ状態であり且つ残りの全ての室内機が停止している状態からサーモオフ状態の室内機が全部サーモオン状態となったような場合)においても常時サーモオフ状態室内機の台数を一定に保つことができる。
第3発明に係る空気調和システムは、第1発明または第2発明に係る空気調和システムであって、第2テーブル記憶部をさらに備える。第2テーブル記憶部には、優先順位管理テーブルが記憶される。優先順位管理テーブルでは、優先順位情報が室内機特定情報に対応付けられている。なお、ここにいう「室内機特定情報」とは、複数の室内機それぞれを特定する情報である。制御部は、優先順位管理テーブルを利用して室内機の運転/停止を制御する。なお、ここにいう「室内機」には、常時サーモオフ状態室内機や停止室内機なども含まれる。
この空気調和システムでは、制御部が、優先順位管理テーブルを利用して室内機の運転/停止を制御する。このため、この空気調和システムでは、選択的に室内機の運転/停止を制御することができる。
第4発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、サーモオフ状態時間計測部および優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。サーモオフ状態時間計測部は、複数の室内機それぞれについてサーモオフ状態時間を計測する。なお、ここにいう「サーモオフ状態時間」とは、サーモオフ状態となる時間である。優先順位管理テーブル作成部は、サーモオフ状態時間を利用して優先順位管理テーブルを作成する。
この空気調和システムでは、サーモオフ状態時間計測部が、複数の室内機それぞれについてサーモオフ状態時間を計測する。そして、優先順位管理テーブル作成部が、サーモオフ状態時間を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、サーモオフ状態になりやすい室内機を優先的に停止させることができる。
第5発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、状態切換回数カウント部及び優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。状態切換回数カウント部は、複数の室内機それぞれについて第3期間におけるサーモオフ状態とサーモオン状態との切換回数をカウントする。優先順位管理テーブル作成部は、切換回数を利用して優先順位管理テーブルを作成する。
この空気調和システムでは、状態切換回数カウント部が、複数の室内機それぞれについて第3期間におけるサーモオフ状態とサーモオン状態との切換回数をカウントする。そして、優先順位管理テーブル作成部が、切換回数を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、サーモオフ状態になりやすい室内機を優先的に停止させることができる。
第6発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。優先順位管理テーブル作成部は、複数の室内機それぞれの設定温度情報または設定温度から導出されるパラメータ情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。なお、ここにいう「設定温度から導出されるパラメータ情報」とは、例えば、過去の所定期間の運転中の設定温度の平均値などである。
この空気調和システムでは、優先順位管理テーブル作成部が、複数の室内機それぞれの設定温度情報または設定温度から導出されるパラメータ情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、例えば、冷房時において設定温度が高い室内機を優先的に、暖房時において設定温度が低い室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第7発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、情報入力部および優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。優先順位管理テーブル作成部は、情報入力部において入力された情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。なお、ここにいう「情報入力部において入力された情報」とは、例えば、体感を表す情報(「暑い」や「寒い」など)などである。
この空気調和システムでは、優先順位管理テーブル作成部が、情報入力部において入力された情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、室内機の運転/停止の優先順についてユーザの意思を反映することができる。
第8発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、移動体検知部および優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。なお、ここにいう「移動体検知部」とは、例えば、人感センサ、赤外線センサ、または監視カメラ等である。優先順位管理テーブル作成部は、移動体検知部の検知結果を利用して優先順位管理テーブルを作成する。
この空気調和システムでは、優先順位管理テーブル作成部が、移動体検知部の検知結果を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第9発明に係る空気調和システムは、第3発明に係る空気調和システムであって、移動体管理部および優先順位管理テーブル作成部をさらに備える。なお、「移動体管理部」とは、例えば、入退室管理システム等である。優先順位管理テーブル作成部は、移動体管理部の管理情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。
この空気調和システムでは、優先順位管理テーブル作成部が、移動体管理部の管理情報を利用して優先順位管理テーブルを作成する。このため、この空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第10発明に係る空調管理装置は、常時サーモオフ状態判定部、常時サーモオフ状態室内機台数カウント部、超過台数判定部、および制御部を備える。常時サーモオフ状態判定部は、複数の室内機それぞれについて第11期間内に常時サーモオフ状態にあったか否かを判定する。常時サーモオフ状態室内機台数カウント部は、常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする。なお、ここにいう「常時サーモオフ状態室内機」とは、常時サーモオフ状態判定部において第11期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である。超過台数判定部は、常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する。制御部は、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる。なお、残す方の常時サーモオフ状態室内機(つまり、停止させない常時サーモオフ状態室内機)の台数は、任意の台数でよく、例えば、閾値と同じ台数であってもよいし、閾値よりも1多い台数であってもよいし、閾値よりも1少ない台数であってもよい。
この空調管理装置では、常時サーモオフ状態判定部が、複数の室内機それぞれについて第11期間内に常時サーモオフ状態にあったか否かを判定する。次に、常時サーモオフ状態室内機台数カウント部が、常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする。続いて、超過台数判定部は、常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する。そして、制御部が、超過台数判定部において常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる。このため、この空調管理装置では、低い演算負荷で空気調和システムの消費エネルギーを十分に低減することができる。
第1発明に係る空気調和システムでは、空調管理装置などが複雑な演算をすることなく消費エネルギーを十分に低減することができる。
第2発明に係る空気調和システムでは、空調負荷が著しく低い状態から時々刻々と高くなるような場合(つまり、最低限の台数の室内機がサーモオフ状態であり且つ残りの全ての室内機が停止している状態からサーモオフ状態の室内機が全部サーモオン状態となったような場合)においても常時サーモオフ状態室内機の台数を一定に保つことができる。
第3発明に係る空気調和システムでは、選択的に室内機の運転/停止を制御することができる。
第4発明に係る空気調和システムでは、サーモオフ状態になりやすい室内機を優先的に停止させることができる。
第5発明に係る空気調和システムでは、サーモオフ状態になりやすい室内機を優先的に停止させることができる。
第6発明に係る空気調和システムでは、例えば、冷房時において設定温度が高い室内機を優先的に、暖房時において設定温度が低い室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第7発明に係る空気調和システムでは、室内機の運転/停止の優先順についてユーザの意思を反映することができる。
第8発明に係る空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第9発明に係る空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、この空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
第10発明に係る空調管理装置では、低い演算負荷で空気調和システムの消費エネルギーを十分に低減することができる。
<空気調和システムの概略構成>
本発明に係る空気調和システム1は、図1に示されるように、主に、複数系統のマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・、空調管理装置20、外気温度センサ10、外気湿度センサ15、および空調ネットワーク50から構成されている。なお、この空気調和システム1において、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・は空調ネットワーク50を介して空調管理装置20と接続されている。
<マルチ式空気調和装置>
(1)全体の概略構成
本発明に係る空気調和システム1においてマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・は図1に示されるように複数系統存在するが、ここでは説明の便宜上第1系統のマルチ式空気調和装置60Aについてのみ説明する。なお、図1に示される第2系統のマルチ式空気調和装置60Bは、第1系統のマルチ式空気調和装置60Aと同一の構成を有する。
第1系統のマルチ式空気調和装置60Aは、図1および図2に示されるように、主に、室外機61、複数の室内機62、および複数のワイヤードリモコン35から構成されている。そして、室外機61と複数の室内機62とは、図2に示されるように、連絡配管65を介して配管接続されている。また、室外機61、室内機62、およびワイヤードリモコン35は、相互に空調ネットワーク50を介して接続されている。なお、本実施の形態において、第11室RM11には3台の室内機62が配置されている。これら3台の室内機62は、空調管理装置20および第11室RM11に配置されているワイヤードリモコン35によって制御される。また、第12室RM12には、4台の室内機62(うち2台は図示せず)が配置されている。これら4台の室内機62は、空調管理装置20および第12室に配置されているワイヤードリモコン35によって制御される。
(2)室外機の構成
室外機61は、図2に示されるように、主に、圧縮機611、四路切換弁612、室外熱交換器613、室外ファン614、および室外制御装置615から構成される。
室外制御装置615は、図3に示されるように、主に、第1制御部615a、第1演算部615b、第1記憶部615c、および第1通信部615dから構成されており、室外制御線616を介して圧縮機611、四路切換弁612、および室外ファン614に接続されている。第1制御部615aは、第1記憶部615cに記憶される制御プログラムに従って、第1演算部615b、第1記憶部615c、および第1通信部615dから得られる制御情報に基づいて圧縮機611の運転/停止制御や運転周波数制御、四路切換弁612の切換制御、および室外ファン614の運転/停止制御や回転数制御などを行う。第1演算部615bは、第1記憶部615cに記憶される演算プログラムに従って、第1記憶部615cや第1通信部615dから得られる各種情報を演算処理して規定の情報を導出し、その情報を第1制御部615aや、第1記憶部615c、第1通信部615dに送信する。第1記憶部615cには、圧縮機111、四路切換弁612、および室外ファン614などを制御するために必要なパラメータ情報や、室内機62および空調管理装置20などとの通信に必要なパラメータ情報、例えば、アドレス情報や、機種情報、バージョン情報などが記憶されている。第1通信部615dは、第1記憶部615cに記憶される通信プログラムに従って、室内機62および空調管理装置20などと通信を行う。
(3)室内機の構成
室内機62は、図2に示されるように、主に、電動膨張弁621、室内ファン622、室内熱交換器623、および室内制御装置624から構成される。
室内制御装置624は、図4に示されるように、主に、第2制御部624a、第2演算部624b、第2記憶部624c、および第2通信部624dから構成されており、室内制御線626を介して電動膨張弁621および室内ファン622に接続されている。第2制御部624aは、第2記憶部624cに記憶される制御プログラムに従って、第2演算部624b、第2記憶部624c、および第2通信部624dから得られる制御情報に基づいて電動膨張弁621の開度調節制御および室内ファン622の運転/停止制御や回転数制御などを行う。第2演算部624bは、第2記憶部624cに記憶される演算プログラムに従って、第2記憶部624cや第2通信部624dから得られる各種情報を演算処理して規定の情報を導出し、その情報を第2制御部624aや、第2記憶部624c、第2通信部624dに送信する。第2記憶部624cには、電動膨張弁621および室内ファン622などを制御するために必要なパラメータ情報や、室外機61および空調管理装置20などとの通信に必要なパラメータ情報、例えば、アドレス情報や、機種情報、バージョン情報などが記憶されている。第2通信部624dは、第2記憶部624cに記憶される通信プログラムに従って、室外機61および空調管理装置20などと通信を行う。
(4)冷媒回路の構成と動作
冷媒回路67は、図2に示されるように、室外機61と室内機62とが連絡配管65によって接続されることによって形成される。なお、本実施の形態において、この冷媒回路67には、フロン系の冷媒が充填されている。そして、この冷媒回路67において、圧縮機611は、吐出側が四路切換弁612の第1ポートに接続され、吸入側が四路切換弁612の第3ポートに接続される。室外熱交換器613は、ガス側が四路切換弁612の第2ポートに接続され、液側が各室内機62の電動膨張弁621,631に接続されている。室内熱交換器623,633は、液側が電動膨張弁621,631に接続されており、ガス側が四路切換弁612の第4ポートに接続されている。
以下、冷媒回路67の運転動作を、図2を用いて説明する。なお、この冷媒回路67では、冷房運転および暖房運転を行うことができる。
(冷房運転)
冷房運転時は、四路切換弁612が図2の実線で示される状態、すなわち、圧縮機611の吐出側が室外熱交換器613のガス側に接続され、かつ、圧縮機611の吸入側が室内熱交換器623のガス側に接続された状態となる。
この冷媒回路67の状態で、圧縮機611を起動すると、低温低圧のガス冷媒が、圧縮機611に吸入され、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となった後、四路切換弁612を経由して室外熱交換器613に送られ、室外熱交換器613において凝縮され、高温高圧の液冷媒となる。
そして、この高温高圧の液冷媒は、各室内機62の電動膨張弁621に送られる。そして、電動膨張弁621に送られた高温高圧の液冷媒は、減圧されて低温低圧の液冷媒となった後に各室内機62の室内熱交換器623に供給され、室内空気を冷却するとともに蒸発されて低温低圧のガス冷媒となる。
そして、その低温低圧のガス冷媒は、四路切換弁612を経由して、再び、圧縮機611に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
なお、室内機62において電動膨張弁621が全閉状態である場合、冷媒は、室内熱交換器623へ供給されず、室内空気と熱交換することがない。このとき、室内機62がサーモオフ状態とされていれば、室内ファン622は稼働したままであり、室内機62が完全停止状態とされていれば、室内ファン622は停止している。
(暖房運転)
暖房運転時は、四路切換弁612が図2の破線で示される状態、すなわち、圧縮機611の吐出側が各室内機62の室内熱交換器623のガス側に接続され、かつ、圧縮機611の吸入側が室外熱交換器613のガス側に接続された状態となっている。
この冷媒回路67の状態で、圧縮機611を起動すると、低温低圧のガス冷媒が、圧縮機611に吸入され、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となった後、四路切換弁613を経由して各室内機62の室内熱交換器623に供給される。
そして、その高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器623において室内空気を加熱するとともに凝縮され、高温高圧の液冷媒となる。高温高圧の液冷媒は、各室内機62の電動膨張弁621に送られる。電動膨張弁621に送られた高温高圧の液冷媒は、減圧されて低温低圧の液冷媒となった後に室外熱交換器613に送られて、室外熱交換器613において蒸発されて低温低圧のガス冷媒となる。そして、この低温低圧のガス冷媒は、四路切換弁612を経由して、再び、圧縮機611に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
なお、室内機62において電動膨張弁621が全閉状態である場合、高温高圧のガス冷媒は、一部が高温高圧の液冷媒となった状態で室内熱交換器623で停留する。このとき、室内機62がサーモオフ状態とされていれば室内ファン622は稼働したままであり、室内機62が完全停止状態とされていれば室内ファン622bは停止している。
つまり、室内機62は、冷房運転および暖房運転の両運転時において、通常運転状態、サーモオフ状態、および完全停止状態の3つの状態をとる。すなわち、通常運転状態では、電動膨張弁621が開状態となり、室内ファン622が稼働したままになる。サーモオフ状態では、電動膨張弁621が全閉状態となり、室内ファン622が稼働したままになる。完全停止状態では、電動膨張弁621が全閉状態となる共に室内ファン622が停止する。
<空調管理装置>
(1)全体の概略構成
空調管理装置20は、図5に示されるように、主に、第3制御部21、第3演算部22、第3記憶部23、第1入力部24、および第3通信部25から構成されており、センサ通信線201を介して外気温度センサ10および外気湿度センサ15に接続されている。第3制御部21は、第3記憶部23に記憶される制御プログラムに従って、第3演算部22、第3記憶部24、および第3通信部25から得られる制御情報に基づいて第3通信部25を介してマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・の制御などを行う。第3演算部22は、第3記憶部23に記憶される演算プログラムに従って、第3記憶部23や第3通信部25から得られる各種情報を演算処理して規定の情報を導出し、その情報を第3制御部21や、第3記憶部23、第3通信部25に送信する。第3記憶部23には、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・を制御するために必要なパラメータ情報やテーブル、およびマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・などとの通信に必要なパラメータ情報、例えば、アドレス情報や、機種情報、バージョン情報などが記憶されている。第3入力部では、監視用パラメータ情報や制御用パラメータ情報などが入力される。第3通信部25は、第3記憶部23に記憶される通信プログラムに従って、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・などと通信を行う。また、第3通信部25は、所定時間毎に外気温度センサ10から外気温度情報を受信する。また、第3通信部25は、所定時間毎に外気湿度センサ15から外気湿度情報を受信する。
(2)マルチ式空気調和装置の室内機の運転台数制御
(起動時の制御内容)
ここでは、図6〜9を用いて本発明に係るマルチ式空気調和装置の室内機の起動時の運転台数制御について説明する。
第3記憶部23には、図6に示されるような運転台数管理テーブルTmおよび図7に示されるような優先順位管理テーブルTpが記憶されている。運転台数管理テーブルTmでは、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に設置される室内機62の運転台数情報が外気温度範囲情報に関連付けられている。優先順位管理テーブルTpでは、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に設置される室内機62のアドレス情報が運転優先順位情報に関連付けられている。
そして、この空調管理装置20は、図8および9に示されるフローチャートに従って、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数制御を行う。なお、この制御は、起動時にのみ実行される。
図8および9において、ステップS1では、第3通信部25が、外気温度センサ10から外気温度情報を受信すると共に外気湿度センサ15から外気湿度情報を受信し、その外気温度情報および外気湿度情報を第3演算部22に送信する。ステップS2では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTmを参照して、その外気温度情報が属する外気温度範囲情報に関連付けられている各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の運転台数情報を抽出する。ステップS3では、第3演算部22が、外気湿度情報の数値が50以上であるか否かを判定する(冷房時のみ)。ステップS3における第3演算部22の判定の結果、外気湿度情報の数値が50以上である場合、処理はステップS4に移る。ステップS3における第3演算部22の判定の結果、外気湿度情報の数値が50以上でない場合、処理はステップS5に移る。ステップS4では、第3演算部22が、ステップS2で抽出した運転台数情報の数値に1を足す。ステップS5では、第3演算部22が、優先順位管理テーブルTpを参照して、優先順位の高い順に、ステップS2で抽出した運転台数情報の数値の数だけ室内機アドレス情報を抽出する。なお、このとき、ステップS5は、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・ごとに行われる。ステップS6では、第3通信部25が、ステップS5において抽出された室内機アドレス情報に対応する室内機62に対して運転/停止情報提供指令情報を送信する。ステップS7では、第3演算部22が、各室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報であるか否かを各室内機62ごとに判定する。ステップS7における第3演算部22の判定の結果、室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報である場合、処理はステップS8に移る。ステップS7における第3演算部22の判定の結果、室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報でない場合、処理は終了する。ステップS8では、第3通信部25が、停止情報を送信してきた室内機62に対して運転開始指令情報を送信する。ステップS9では、第3通信部25が、ステップS5で抽出されなかった室内機アドレス情報に対応する室内機62に対して運転/停止情報提供指令情報を送信する。ステップS10では、第3演算部22が、室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報であるか否かを各室内機62ごとに判定する。ステップS10における第3演算部22の判定の結果、室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報である場合、処理は終了する。ステップS10における第3演算部22の判定の結果、室内機62から第3通信部25を介して提供された情報が停止情報でない場合、処理はステップS11に移る。ステップS11では、第3通信部25が、停止情報でない情報を送信してきた室内機62に対して停止指令情報を送信する。
なお、ステップS3における第3演算部22の判定の結果、外気湿度情報の数値が50以上であった場合、最終的に運転状態となる室内機62の全てが所定期間サーモオン状態になるように制御される。また、処理終了から5分後に、ある室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・において停止されている室内機62が存在しその他全ての室内機62がサーモオン状態となっている場合、停止されている室内機62のいずれか1台が運転させられる。また、処理終了から5分後に、ある室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・においてサーモオフ状態となっている室内機62が存在する場合、サーモオフ状態となっている室内機62のうちの1台が停止状態とさせられる(以下、補正制御という)。
(運転台数管理テーブルの定期更新)
ここでは、図10〜13を用いて運転台数管理テーブルTmの定期更新について説明する。
この空調管理装置20には各室内機62から1分毎に室内機アドレス情報と共にサーモオン/サーモオフ情報が送信され、そのサーモオン/サーモオフ情報はその室内機アドレス情報に対応するログテーブルTli(図12参照)に時刻情報と共に自動入力される。また、この空調管理装置20には、運転台数制御の開始時から30分経過した時点で外気温度センサ10から運転台数管理テーブル更新用の外気温度情報が送信される。そして、この空調管理装置20では、第3通信部25において運転台数管理テーブル更新用の外気温度情報が受信されると、図10および11に示される情報処理が実行されて運転台数管理テーブルTmが更新される。なお、下記情報処理で利用されるサーモオン/サーモオフ情報は、前回更新時から1時間の間に収集されたサーモオン/サーモオフ情報である。
図10および11において、ステップS21では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTmに列挙される温度範囲のうち外気温度情報が属する温度範囲を特定する。以下、ステップS22〜30の処理は、全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了するまでループする。ステップS22では、第3演算部22が、処理済みの室番号を処理の対象から外す。ステップS23では、第3演算部22が、室番号テーブルTr(図13参照)を参照して、最小の室番号に対応する室内機アドレス情報を抽出する。ステップS24では、第3演算部22が、ステップS23において抽出された室内機アドレス情報に対応するログテーブルTliを抽出する。ステップS25では、第3演算部22が、変数nに「0」を代入する。以下、ステップS26〜29の処理は、選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了するまでループする。ステップS26では、第3演算部22が、処理済みの室内機アドレス情報を処理の対象から外す。ステップS27では、第3演算部22が、最後の三桁が数字が最小の室内機アドレス情報に対応するログテーブルTliからサーモオン/サーモオフ情報を抽出する。ステップS28では、第3演算部22が、ステップS27において抽出されたサーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオン情報であるか否かを判定する。ステップS28における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオン情報である場合、処理はステップS29に移る。ステップS28における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオン情報でない場合、処理はステップS26に戻るかステップS30に移る。なお、処理がステップS26に戻るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了していない場合であり、処理がステップS30に移るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了した場合である。ステップS29では、第3演算部22が、変数nに1を足す演算処理を行う。ステップS30では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTmの対応箇所にnの値を代入する。ステップS30が終了すると、処理はステップS22に戻るか終了する。なお、処理がステップS22に戻るのは全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了していない場合であり、処理が終了するのは全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了した場合である。
(優先順位管理テーブルの定期更新)
ここでは、図14を用いて優先順位管理テーブルTpの定期更新について説明する。
この空調管理装置20には各室内機62から168時間毎(1週間毎)に室内機アドレス情報と共にサーモオフ積算時間情報が送信され、そのサーモオフ積算時間情報は、サーモオフ積算時間情報テーブルTt(図15参照)において室内機アドレス情報と関連付けられて記憶される。なお、このサーモオフ積算時間情報は、各室内機62のサーモオフ積算部(図示せず)によって計測されている。そして、この空調管理装置20では、第3通信部25においてサーモオフ積算時間情報が受信されると、図14に示される情報処理が実行されて優先順位管理テーブルTpが更新される。
図14において、ステップS31〜34の処理は、全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了するまでループする。ステップS31では、第3演算部22が、処理済みの室番号を処理の対象から外す。ステップS32では、第3演算部22が、室番号テーブルTr(図13参照)を参照して、最小の室番号に対応する室内機アドレス情報を抽出する。ステップS33では、第3演算部22が、サーモオフ積算時間情報テーブルTtを参照して、ステップS32において抽出された室内機アドレス情報に対応するサーモオフ積算時間情報を抽出する。ステップS34では、第3演算部22が、サーモオフ積算時間情報の数値が小さい順に、サーモオフ積算時間情報に対応する室内機アドレス情報を、優先順位管理テーブルTpの優先度の高い室内機アドレス情報欄に上書き登録する。ステップS34が終了すると、処理はステップS31に戻るか終了する。なお、処理がステップS31に戻るのは、全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了していない場合であり、処理が終了するのは全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了した場合である。
(起動時以外の時(運転時)の制御内容)
ここでは、図16〜19を用いて本発明に係るマルチ式空気調和装置の室内機の起動時以外の時(運転時)の運転台数制御について説明する。なお、この運転台数制御は、起動時から30分経過後に開始され、その後、30分おきに実行される。なお、下記情報処理で利用されるサーモオン/サーモオフ情報は、起動時あるいは前回の運転台数制御時から20分経過後から直前の運転台数制御時までの10分間に収集されるサーモオン/サーモオフ情報である。
図16〜18において、ステップS41〜49の処理は、全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了するまでループする。ステップS41では、第3演算部22が、処理済みの室番号を処理の対象から外す。ステップS42では、第3演算部22が、室番号テーブルTr(図13参照)を参照して、最小の室番号に対応する室内機アドレス情報を抽出する。ステップS43では、第3演算部22が、ステップS42において抽出された室内機アドレス情報に対応するログテーブルTli(図12参照)を抽出する。ステップS44では、第3演算部22が、変数sに「0」を代入する。以下、ステップS45〜49の処理は、選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了するまでループする。ステップS45では、第3演算部22が、処理済みの室内機アドレス情報を処理の対象から外す。ステップS46では、第3演算部22が、最後の三桁が数字が最小の室内機アドレス情報に対応するログテーブルTliからサーモオン/サーモオフ情報を抽出する。ステップS47では、第3演算部22が、ステップS46において抽出されたサーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報であるか否かを判定する。ステップS47における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報である場合、処理はステップS48に移る。ステップS47における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報でない場合、処理はステップS49に移る。ステップS48では、第3演算部22が、変数sに1を足す演算処理を行う。ステップS49では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTm2(図19参照)に変数sの値を代入する。ステップS49の処理が終了すると、処理はステップS41に戻るか、ステップS45に戻るか、ステップS50に移る。なお、処理がステップS41に戻るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了していない場合であり、処理がステップS45に戻るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了しており且つ全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了していない場合であり、処理がステップS50に移るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了しており且つ全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了している場合である。ステップS50では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTm2を参照し、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・ごとにs≧2が成立するか否かを判定する。ステップS50における第3演算部22の判定の結果、s≧2が成立する場合、処理はステップS51に移る。ステップS50における第3演算部22の判定の結果、s≧2が成立しない場合、処理はステップS52に移る。ステップS51では、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、運転優先順位(図7参照)が最も低い室内機62から順に(s−1)台の室内機62に対して停止指令情報を送信する。ステップS52では、第3演算部22が、運転台数管理テーブルTm2を参照し、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・ごとにs=1が成立するか否かを判定する。ステップS52における第3演算部22の判定の結果、s=1が成立する場合、処理は終了する。ステップS52における第3演算部22の判定の結果、s=1が成立しない場合(つまり、S=0が成立)、処理はステップS53に移る。ステップS53では、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、運転優先順位が最も高い室内機に対して運転/停止情報提供指令情報を送信する。ステップS54では、第3演算部22が、室内機62から送信されてきた運転/停止情報が全て運転情報である否かを判定する。ステップS54における第3演算部22の判定の結果、室内機62から送信されてきた運転/停止情報が全て運転情報である場合(この場合は、全室内機62がサーモオン状態となっている)、処理は処理は終了する。ステップS54における第3演算部22の判定の結果、室内機62から送信されてきた運転/停止情報が全て運転情報でない場合(つまり、停止情報が含まれている場合。なお、この場合の例としては、運転優先順位が最も高い室内機がサーモオン状態となっており、他の室内機全てが停止状態となっている場合が考えられる。つまり、空調負荷が著しく低い状態から時々刻々と高くなるような場合である)、ステップS55に移る。ステップS55では、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、停止している室内機のうち運転優先順位が最も高い室内機に対して運転指令情報を送信する。
<本発明に係る空気調和システムの特徴>
(1)
本発明に係る空気調和システム1では、起動時において、空調管理装置20が、運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にすることができる。また、この空気調和システム1では、起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が複数台存在する場合、空調管理装置20が、運転優先順位の最も高いサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させる。このため、この空気調和システム1では、空調管理装置20が複雑な演算をすることなく消費エネルギーを十分に低減することができる。また、この空気調和システム1では、原則、サーモオフ状態の室内機が最低でも1台存在する。このため、この空気調和システム1では、空調負荷が増加した際に、そのサーモオフ状態の室内機を即座にサーモオン状態にさせて対応させることができる。
(2)
本発明に係る空気調和システム1では、室内機62の運転台数制御において、外気湿度が50%以上である場合に、規定の運転台数よりも1台多く室内機62を運転させる。そして、最終的に運転状態となる室内機62の全てが所定期間サーモオン状態になるように制御される。このため、この空気調和システム1では、除湿能力不足による不快さを防止することができる。
(3)
本発明に係る空気調和システム1では、運転台数管理テーブルTmが、各室内機62のサーモオン/サーモオフ情報に基づいて定期的に更新される。このため、この空気調和システム1では、運転台数管理テーブルTmを設置環境に応じた適切な状態にすることができる。したがって、この空気調和システム1では、適切に室内機62を運転しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
(4)
本発明に係る空気調和システム1では、優先順位管理テーブルTpが、各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて定期的に更新される。このため、この空気調和システム1では、サーモオフ状態になりやすい室内機62を優先的に停止させることができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にしたが、このような態様に代わり、空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気湿度や気象情報(空模様(晴れ、雨、曇り、雪、台風など)や、降雨量、積雪量、風の強さなどの情報)などに適した運転台数にするようにしてもよい。かかる場合、運転台数管理テーブルTmの温度範囲情報を湿度範囲情報や気象情報に置き換える必要がある。また、かかる場合、空調管理装置20を、外気温度センサ10の代わりに外気湿度センサや気象情報センターのコンピュータに接続する必要がある。
(B)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では運転台数管理テーブルTmの定期更新処理において、最初に受信された外気温情報により運転台数管理テーブルTmの温度範囲を特定したが、このような態様に代わり、平均外気温度情報により運転台数管理テーブルTmの温度範囲を特定してもよい。つまり、第3通信部25がサーモオン/サーモオフ情報の受信と同タイミングで外気温度情報を受信し、サーモオン/サーモオフ情報と共に外気温度情報をログテーブルTliに登録しておく。そして、運転台数管理テーブルTmの更新時に前回更新時から1時間の間に収集された外気温度情報の数値を平均して運転台数管理テーブルTmの温度範囲の特定に利用するということである。
(C)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空気調和システム1において運転台数情報が長時間(例えば、数時間)変更されない場合、運転台数管理テーブルTmの運転台数情報の数値から1が引かれるようにしてもよい。
(D)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空気調和システム1において運転台数情報が所定期間(例えば1日)で相当頻度変更される場合、運転台数管理テーブルTmの運転台数情報の数値に1が足されるようにしてもよい。
(E)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空調管理装置20において室内機62の運転台数制御が指定時間帯(例えば、18時〜翌日の8時まで、残業時間のみ)にのみ実行されるようにしてもかまわない。
(F)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、室内機62の運転台数制御時において、ステップS3における第3演算部22の判定の結果、外気湿度情報の数値が50以上である場合、図20に示されるような旋回気流制御が行われてもよい。かかる場合、運転される室内機62の配置が格子状になるようにしてもよい。このようにすれば、室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の空調ムラを低減することができると共に人体に気流感を与えることができるため人体に対して快適感を提供することができる。また、かかる場合、冷房時に所定の室内機62のみ常にサーモオン状態となるように制御されてもよい。このようにすれば、除湿性能を確保しつつ冷やし過ぎを防止することができる。
(G)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時において空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にしたが、このような態様に代わり、空調管理装置20が図21および22のフローチャートの流れに従って各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を制御してもよい。
この空調管理装置20には、各室内機62から5分毎に室内機アドレス情報と共にサーモオン/サーモオフ情報が送信され、そのサーモオン/サーモオフ情報はその室内機アドレス情報に対応するログテーブルTli2(図23参照)に時刻情報と共に自動入力される。また、この空調管理装置20には、室内機アドレス情報と共にサーモオン/サーモオフ情報との送信タイミングと同一タイミングで外気温度センサ10から外気温度情報が送信され、その外気温度情報はそのタイミングと同一タイミングのサーモオン/サーモオフ情報に対応付けられるようにログテーブルTli2に自動入力される。そして、この空調管理装置20では、60分おきに、図21および22に示される情報処理が実行されて運転台数制御が行われる。なお、下記情報処理で利用されるサーモオン/サーモオフ情報は、過去に収集されたサーモオン/サーモオフ情報である。
図21および22において、ステップS61〜69の処理は、全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了するまでループする。ステップS61では、第3演算部22が、処理済みの室番号を処理の対象から外す。ステップS62では、第3演算部22が、室番号テーブルTr(図13参照)を参照して、最小の室番号に対応する室内機アドレス情報を抽出する。ステップS63では、第3演算部22が、ステップS62において抽出された室内機アドレス情報に対応するログテーブルTli2を抽出する。ステップS64では、第3演算部22が、変数tに「0」を代入する。以下、ステップS65〜68の処理は、選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了するまでループする。ステップS65では、第3演算部22が、処理済みの室内機アドレス情報を処理の対象から外す。ステップS66では、第3演算部22が、最後の三桁が数字が最小の室内機アドレス情報に対応するログテーブルTli2からサーモオン/サーモオフ情報を抽出する。ステップS67では、第3演算部22が、ステップS66において抽出されたサーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報であるか否かを判定する。ステップS67における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報である場合、処理はステップS68に移る。ステップS68では、第3演算部22が、変数tに1を足す演算処理を行う。ステップS67における第3演算部22の判定の結果、サーモオン/サーモオフ情報が全てサーモオフ情報でない場合、処理はステップS65に戻るかステップS69に移る。なお、処理がステップS65に戻るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了していない場合であり、処理がステップS69に移るのは選択されている室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に対応する全室内機62について処理が完了している場合である。ステップS69では、第3演算部22が、図示しない関係式作成テーブルにtと、そのtと対応する外気温度情報とを関連付けて追加記憶する。ステップS69の処理が終了すると、処理はステップS61に戻るかステップS70に移る。なお、処理がステップS61に戻るのは全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了していない場合であり、処理がステップS70に移るのは全室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・について処理が完了した場合である。ステップS70では、第3演算部22が、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・についてtと外気温度とを回帰分析し(過去の一定期間の情報を全て利用する)tと外気温度とを関数化する。ステップS71では、第3通信部25が、外気温度センサ10に外気温度情報提供指令を送信する。ステップS72では、第3演算部22が、ステップS70で得られた関数に外気温度情報を代入して各室の運転台数を導出する。
なお、いずれの室内機62を停止させるかについては、先の実施の形態に係る場合と同様に、優先順位管理テーブルTpに基づく。
(H)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、さらに所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定はサーモオフ積算時間情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
(I)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62の設定温度情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、冷房時において設定温度が低い室内機ほど、暖房時において設定温度が高い室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。なお、設定温度情報は、運転台数制御を実行する直前の瞬時値であってもよい。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は設定温度情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
(J)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・在室者が入力する情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、在室者のディスク等に予め、「暑い」・「寒い」などの情報を入力できる体感入力装置などを設けておき、冷房時に「暑い」あるいは暖房時に「寒い」という情報を入力した在室者の存在エリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、それらの入力数を加味してもよい(例えば、過去2週間の入力数など)。このような空気調和システムでは、室内機の運転/停止の優先順についてユーザの意思を反映することができる。なお、在室者の入力情報は、運転台数制御を実行する直前の瞬時値であってもよい。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は在室者の入力情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
(K)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、人感センサや、赤外線センサ、監視カメラ等からの人検知情報や画像情報などに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよいということである。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。かかる場合、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くする。このような空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
(L)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、ある一室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・で停止される室内機62が存在する場合、所定の優先順位の範囲で、所定の間隔で、停止させる室内機をローテーションさせてもよい。このようにすれば、室内機62を停止させることによって生じる温度ムラによる不快感を低減することができる。
(M)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62のサーモオフ積算時間情報、設定温度情報(変形例(I)の通り)、および在室者の入力情報(変形例(J)の通り)の重み付け総和値や重み付け平均値などに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになると同時に複雑な状況に変化に対して適切な室内機を優先的に運転させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は重み付け総和値や重み付け平均値などに基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
(N)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、所定期間におけるサーモオフ/サーモオン切換頻度数に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、所定期間においてサーモオフ/サーモオンの切換頻度数が低い室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。このような空気調和システムでは、在室者の不快感を低減することができる。なお、所定期間は、運転台数制御実行直前の所定期間であるのが好ましい。
(O)
先の実施の形態に係る空気調和システム1ではマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・が採用されていたが、ペア式空気調和装置や一体型空気調和装置が採用されてもよい。また、かかる場合、サーモオフ/サーモオンを圧縮機の運転/停止に関連付けてもよい。
(P)
先の実施の形態に係る空気調和システム1ではマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・の冷媒回路67に冷媒としてフロン系冷媒が充填されていたが、冷媒回路67に冷媒として二酸化炭素やアンモニアなどの自然冷媒や炭化水素系冷媒などが充填されてもよい。
(Q)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では空調管理装置20が種々のタイミングで制御を開始したり情報を収集したりしていたが、このようなタイミングは特に限定されるものではなく任意に決定できるものである。
(R)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、運転台数制御処理終了5分後に、ある室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・において停止されている室内機62が存在しその他全ての室内機62がサーモオン状態となっている場合、停止されている室内機62のいずれか1台が運転させられると共にその情報が運転台数管理テーブルTmに反映されるようにしてもよい。
(S)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が複数台存在する場合、空調管理装置20が、運転優先順位の最も高いサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させた。しかし、空調管理装置20が、運転優先順位の高い複数台のサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させるようにしてもよい。
(T)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時の運転台数制御において図6に示されるような運転台数管理テーブルTmが採用されたが、これに代えて、図24に示されるような運転台数管理テーブルTm3が採用されてもよい。運転台数管理テーブルTm3は、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に作成されている。そして、この運転台数管理テーブルTm3では、運転台数情報が外気温度範囲情報と時刻情報とに関連付けられている。つまり、この運転台数管理テーブルTm3が導入される空気調和システムでは、外気温度情報のみならず起動時刻情報に応じて各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数が制御されることになる。
(U)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62のサーモオフ積算時間情報、設定温度情報(変形例(I)の通り)、および在室者の入力情報(変形例(J)の通り)などの複数の因子の組合せに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、係る場合、上記複数の因子についても優先順位を付けておく必要がある。例えば、ある因子において同一の優先順位が付される場合、次に高い優先順位の因子で優先順位を決定する。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになると同時に複雑な状況に変化に対して適切な室内機を優先的に運転させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は重み付け総和値や重み付け平均値などに基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
(V)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時において運転台数制御が実行されたが、起動時に全室内機62を運転させるようにしてもかまわない。
(W)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が0台であり且つ全室内機が運転中でない場合、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、停止している室内機のうち運転優先順位が最も高い室内機に対して運転指令情報を送信したが、かかる場合、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、停止している室内機のうち運転優先順位が高い複数台の室内機に対して運転指令情報を送信してもよい。
本発明にかかる空気調和システムは、空調管理装置などが複雑な演算をすることなく消費エネルギーを十分に低減することができるという特徴を有し、社会の省エネルギー化に貢献することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和システムの概略構成図。 本発明の実施の形態に係るマルチ式空気調和装置の概略構成図。 本発明の実施の形態に係る室外制御部の機能ブロック図。 本発明の実施の形態に係る室内制御部の機能ブロック図。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置の機能ブロック図。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納される運転台数管理テーブルのイメージ図。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納される優先順位管理テーブルのイメージ図。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおいて起動時に実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(1)。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおいて起動時に実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(2)。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置において実行される運転台数管理テーブルの定期更新の流れを表すフローチャート(1)。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置において実行される運転台数管理テーブルの定期更新の流れを表すフローチャート(2)。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納されるログテーブルのイメージ図。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納される室番号テーブルのイメージ図。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置において実行される優先順位管理テーブルの定期更新の流れを表すフローチャート。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納されるサーモオフ積算時間情報テーブルのイメージ図。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおいて起動時以外の時に実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(1)。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおいて起動時以外の時に実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(2)。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおいて起動時以外の時に実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(3)。 本発明の実施の形態に係る空調管理装置に格納される運転台数管理テーブルのイメージ図。 本発明の変形例(F)に係る旋回気流制御の一例を表す図。 本発明の変形例(G)に係る空調管理装置において実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(1)。 本発明の変形例(G)に係る空調管理装置において実行される室内機の運転台数制御の流れを表すフローチャート(2)。 本発明の変形例(G)に係る空調管理装置に格納されるログテーブルのイメージ図。 本発明の変形例(T)に係る空調管理装置に格納される運転台数管理テーブルのイメージ図。
1 空気調和システム
21 第3制御部(制御部)
22 第3演算部(情報導出部,常時サーモオフ状態判定部,常時サーモオフ状態室内機台数カウント部,超過台数判定部)
23 第3記憶部(第1テーブル記憶部)
25 第3通信部(第1情報受信部)
62 室内機
Tm,Tm3 運転台数管理テーブル
Tp 優先順位管理テーブル

Claims (10)

  1. 複数の室内機(62)と、
    前記複数の室内機それぞれについて第1期間内に常時サーモオフ状態であったか否かを判定する常時サーモオフ状態判定部(22)と、
    前記常時サーモオフ状態判定部において前記第1期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする常時サーモオフ状態室内機台数カウント部(22)と、
    前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する超過台数判定部(22)と、
    前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の前記常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる制御部(21)と
    を備える空気調和システム(1)。
  2. 前記複数の室内機のうちに、停止している室内機である停止室内機が存在するか否かを判定する停止室内機存否判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも少ないと判定され、かつ、前記停止室内機存否判定部において停止室内機が存在すると判定された場合に、前記停止室内機のいずれか1台又は複数台を運転させる、
    請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 優先順位情報を、前記複数の室内機それぞれを特定する情報である室内機特定情報に対応付けるテーブルである優先順位管理テーブル(Tp)を記憶する第2テーブル記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記優先順位管理テーブルを利用して室内機の運転/停止を制御する、
    請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 前記複数の室内機それぞれについてサーモオフ状態となる時間であるサーモオフ状態時間を計測するサーモオフ状態時間計測部と、
    前記サーモオフ状態時間を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
    をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記複数の室内機それぞれについて第3期間におけるサーモオフ状態とサーモオン状態との切換回数をカウントする状態切換回数カウント部と、
    前記切換回数を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
    をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  6. 前記複数の室内機それぞれの設定温度情報または前記設定温度から導出されるパラメータ情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  7. 情報入力部と、
    前記情報入力部において入力された情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
    をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  8. 移動体検知部と、
    前記移動体検知部の検知結果を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
    をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  9. 移動体管理部と、
    前記移動体管理部の管理情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
    をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
  10. 複数の室内機それぞれについて第11期間内に常時サーモオフ状態にあったか否かを判定する常時サーモオフ状態判定部(22)と、
    前記常時サーモオフ状態判定部において、前記第11期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする常時サーモオフ状態室内機台数カウント部(22)と、
    前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する超過台数判定部(22)と、
    前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の前記常時サーモオフ状態室内機が残存するように前記常時サーモオフ状態室内機のいずれか1台又は複数台を停止させる制御部(21)と
    を備える空調管理装置(20)。
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