JP4957342B2 - 空気調和システム及び空調管理装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る空気調和システム1は、図1に示されるように、主に、複数系統のマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・、空調管理装置20、外気温度センサ10、外気湿度センサ15、および空調ネットワーク50から構成されている。なお、この空気調和システム1において、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・は空調ネットワーク50を介して空調管理装置20と接続されている。
(1)全体の概略構成
本発明に係る空気調和システム1においてマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・は図1に示されるように複数系統存在するが、ここでは説明の便宜上第1系統のマルチ式空気調和装置60Aについてのみ説明する。なお、図1に示される第2系統のマルチ式空気調和装置60Bは、第1系統のマルチ式空気調和装置60Aと同一の構成を有する。
室外機61は、図2に示されるように、主に、圧縮機611、四路切換弁612、室外熱交換器613、室外ファン614、および室外制御装置615から構成される。
室内機62は、図2に示されるように、主に、電動膨張弁621、室内ファン622、室内熱交換器623、および室内制御装置624から構成される。
冷媒回路67は、図2に示されるように、室外機61と室内機62とが連絡配管65によって接続されることによって形成される。なお、本実施の形態において、この冷媒回路67には、フロン系の冷媒が充填されている。そして、この冷媒回路67において、圧縮機611は、吐出側が四路切換弁612の第1ポートに接続され、吸入側が四路切換弁612の第3ポートに接続される。室外熱交換器613は、ガス側が四路切換弁612の第2ポートに接続され、液側が各室内機62の電動膨張弁621,631に接続されている。室内熱交換器623,633は、液側が電動膨張弁621,631に接続されており、ガス側が四路切換弁612の第4ポートに接続されている。
冷房運転時は、四路切換弁612が図2の実線で示される状態、すなわち、圧縮機611の吐出側が室外熱交換器613のガス側に接続され、かつ、圧縮機611の吸入側が室内熱交換器623のガス側に接続された状態となる。
暖房運転時は、四路切換弁612が図2の破線で示される状態、すなわち、圧縮機611の吐出側が各室内機62の室内熱交換器623のガス側に接続され、かつ、圧縮機611の吸入側が室外熱交換器613のガス側に接続された状態となっている。
(1)全体の概略構成
空調管理装置20は、図5に示されるように、主に、第3制御部21、第3演算部22、第3記憶部23、第1入力部24、および第3通信部25から構成されており、センサ通信線201を介して外気温度センサ10および外気湿度センサ15に接続されている。第3制御部21は、第3記憶部23に記憶される制御プログラムに従って、第3演算部22、第3記憶部24、および第3通信部25から得られる制御情報に基づいて第3通信部25を介してマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・の制御などを行う。第3演算部22は、第3記憶部23に記憶される演算プログラムに従って、第3記憶部23や第3通信部25から得られる各種情報を演算処理して規定の情報を導出し、その情報を第3制御部21や、第3記憶部23、第3通信部25に送信する。第3記憶部23には、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・を制御するために必要なパラメータ情報やテーブル、およびマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・などとの通信に必要なパラメータ情報、例えば、アドレス情報や、機種情報、バージョン情報などが記憶されている。第3入力部では、監視用パラメータ情報や制御用パラメータ情報などが入力される。第3通信部25は、第3記憶部23に記憶される通信プログラムに従って、マルチ式空気調和装置60A,60B,・・・などと通信を行う。また、第3通信部25は、所定時間毎に外気温度センサ10から外気温度情報を受信する。また、第3通信部25は、所定時間毎に外気湿度センサ15から外気湿度情報を受信する。
(起動時の制御内容)
ここでは、図6〜9を用いて本発明に係るマルチ式空気調和装置の室内機の起動時の運転台数制御について説明する。
ここでは、図10〜13を用いて運転台数管理テーブルTmの定期更新について説明する。
ここでは、図14を用いて優先順位管理テーブルTpの定期更新について説明する。
ここでは、図16〜19を用いて本発明に係るマルチ式空気調和装置の室内機の起動時以外の時(運転時)の運転台数制御について説明する。なお、この運転台数制御は、起動時から30分経過後に開始され、その後、30分おきに実行される。なお、下記情報処理で利用されるサーモオン/サーモオフ情報は、起動時あるいは前回の運転台数制御時から20分経過後から直前の運転台数制御時までの10分間に収集されるサーモオン/サーモオフ情報である。
(1)
本発明に係る空気調和システム1では、起動時において、空調管理装置20が、運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にすることができる。また、この空気調和システム1では、起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が複数台存在する場合、空調管理装置20が、運転優先順位の最も高いサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させる。このため、この空気調和システム1では、空調管理装置20が複雑な演算をすることなく消費エネルギーを十分に低減することができる。また、この空気調和システム1では、原則、サーモオフ状態の室内機が最低でも1台存在する。このため、この空気調和システム1では、空調負荷が増加した際に、そのサーモオフ状態の室内機を即座にサーモオン状態にさせて対応させることができる。
本発明に係る空気調和システム1では、室内機62の運転台数制御において、外気湿度が50%以上である場合に、規定の運転台数よりも1台多く室内機62を運転させる。そして、最終的に運転状態となる室内機62の全てが所定期間サーモオン状態になるように制御される。このため、この空気調和システム1では、除湿能力不足による不快さを防止することができる。
本発明に係る空気調和システム1では、運転台数管理テーブルTmが、各室内機62のサーモオン/サーモオフ情報に基づいて定期的に更新される。このため、この空気調和システム1では、運転台数管理テーブルTmを設置環境に応じた適切な状態にすることができる。したがって、この空気調和システム1では、適切に室内機62を運転しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
本発明に係る空気調和システム1では、優先順位管理テーブルTpが、各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて定期的に更新される。このため、この空気調和システム1では、サーモオフ状態になりやすい室内機62を優先的に停止させることができる。
(A)
先の実施の形態に係る空気調和システム1では空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にしたが、このような態様に代わり、空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気湿度や気象情報(空模様(晴れ、雨、曇り、雪、台風など)や、降雨量、積雪量、風の強さなどの情報)などに適した運転台数にするようにしてもよい。かかる場合、運転台数管理テーブルTmの温度範囲情報を湿度範囲情報や気象情報に置き換える必要がある。また、かかる場合、空調管理装置20を、外気温度センサ10の代わりに外気湿度センサや気象情報センターのコンピュータに接続する必要がある。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では運転台数管理テーブルTmの定期更新処理において、最初に受信された外気温情報により運転台数管理テーブルTmの温度範囲を特定したが、このような態様に代わり、平均外気温度情報により運転台数管理テーブルTmの温度範囲を特定してもよい。つまり、第3通信部25がサーモオン/サーモオフ情報の受信と同タイミングで外気温度情報を受信し、サーモオン/サーモオフ情報と共に外気温度情報をログテーブルTliに登録しておく。そして、運転台数管理テーブルTmの更新時に前回更新時から1時間の間に収集された外気温度情報の数値を平均して運転台数管理テーブルTmの温度範囲の特定に利用するということである。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空気調和システム1において運転台数情報が長時間(例えば、数時間)変更されない場合、運転台数管理テーブルTmの運転台数情報の数値から1が引かれるようにしてもよい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空気調和システム1において運転台数情報が所定期間(例えば1日)で相当頻度変更される場合、運転台数管理テーブルTmの運転台数情報の数値に1が足されるようにしてもよい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、空調管理装置20において室内機62の運転台数制御が指定時間帯(例えば、18時〜翌日の8時まで、残業時間のみ)にのみ実行されるようにしてもかまわない。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、室内機62の運転台数制御時において、ステップS3における第3演算部22の判定の結果、外気湿度情報の数値が50以上である場合、図20に示されるような旋回気流制御が行われてもよい。かかる場合、運転される室内機62の配置が格子状になるようにしてもよい。このようにすれば、室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の空調ムラを低減することができると共に人体に気流感を与えることができるため人体に対して快適感を提供することができる。また、かかる場合、冷房時に所定の室内機62のみ常にサーモオン状態となるように制御されてもよい。このようにすれば、除湿性能を確保しつつ冷やし過ぎを防止することができる。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時において空調管理装置20が運転台数管理テーブルTmおよび優先順位管理テーブルTpを利用して各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を、外気温度、つまり空調負荷に適した運転台数にしたが、このような態様に代わり、空調管理装置20が図21および22のフローチャートの流れに従って各室M11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数を制御してもよい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、さらに所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定はサーモオフ積算時間情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62の設定温度情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、冷房時において設定温度が低い室内機ほど、暖房時において設定温度が高い室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。なお、設定温度情報は、運転台数制御を実行する直前の瞬時値であってもよい。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は設定温度情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・在室者が入力する情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、在室者のディスク等に予め、「暑い」・「寒い」などの情報を入力できる体感入力装置などを設けておき、冷房時に「暑い」あるいは暖房時に「寒い」という情報を入力した在室者の存在エリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、それらの入力数を加味してもよい(例えば、過去2週間の入力数など)。このような空気調和システムでは、室内機の運転/停止の優先順についてユーザの意思を反映することができる。なお、在室者の入力情報は、運転台数制御を実行する直前の瞬時値であってもよい。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は在室者の入力情報に基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、人感センサや、赤外線センサ、監視カメラ等からの人検知情報や画像情報などに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよいということである。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。かかる場合、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くする。このような空気調和システムでは、空調負荷の低い(空調対象人数の少ない)室内機を優先的に停止させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、ある一室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・で停止される室内機62が存在する場合、所定の優先順位の範囲で、所定の間隔で、停止させる室内機をローテーションさせてもよい。このようにすれば、室内機62を停止させることによって生じる温度ムラによる不快感を低減することができる。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62のサーモオフ積算時間情報、設定温度情報(変形例(I)の通り)、および在室者の入力情報(変形例(J)の通り)の重み付け総和値や重み付け平均値などに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになると同時に複雑な状況に変化に対して適切な室内機を優先的に運転させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は重み付け総和値や重み付け平均値などに基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、所定期間におけるサーモオフ/サーモオン切換頻度数に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。つまり、所定期間においてサーモオフ/サーモオンの切換頻度数が低い室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。このような空気調和システムでは、在室者の不快感を低減することができる。なお、所定期間は、運転台数制御実行直前の所定期間であるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1ではマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・が採用されていたが、ペア式空気調和装置や一体型空気調和装置が採用されてもよい。また、かかる場合、サーモオフ/サーモオンを圧縮機の運転/停止に関連付けてもよい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1ではマルチ式空気調和装置60A,60B,・・・の冷媒回路67に冷媒としてフロン系冷媒が充填されていたが、冷媒回路67に冷媒として二酸化炭素やアンモニアなどの自然冷媒や炭化水素系冷媒などが充填されてもよい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では空調管理装置20が種々のタイミングで制御を開始したり情報を収集したりしていたが、このようなタイミングは特に限定されるものではなく任意に決定できるものである。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、運転台数制御処理終了5分後に、ある室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・において停止されている室内機62が存在しその他全ての室内機62がサーモオン状態となっている場合、停止されている室内機62のいずれか1台が運転させられると共にその情報が運転台数管理テーブルTmに反映されるようにしてもよい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が複数台存在する場合、空調管理装置20が、運転優先順位の最も高いサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させた。しかし、空調管理装置20が、運転優先順位の高い複数台のサーモオフ状態の室内機62を除き、サーモオフ状態の室内機を停止させるようにしてもよい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時の運転台数制御において図6に示されるような運転台数管理テーブルTmが採用されたが、これに代えて、図24に示されるような運転台数管理テーブルTm3が採用されてもよい。運転台数管理テーブルTm3は、各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・に作成されている。そして、この運転台数管理テーブルTm3では、運転台数情報が外気温度範囲情報と時刻情報とに関連付けられている。つまり、この運転台数管理テーブルTm3が導入される空気調和システムでは、外気温度情報のみならず起動時刻情報に応じて各室RM11,RM12,RM21,RM22,・・・の室内機62の運転台数が制御されることになる。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では各室内機62のサーモオフ積算時間情報に基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されたが、このような態様に代えて、各室内機62のサーモオフ積算時間情報、設定温度情報(変形例(I)の通り)、および在室者の入力情報(変形例(J)の通り)などの複数の因子の組合せに基づいて優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、係る場合、上記複数の因子についても優先順位を付けておく必要がある。例えば、ある因子において同一の優先順位が付される場合、次に高い優先順位の因子で優先順位を決定する。このようにすれば、空調負荷が高い室内機が優先的に運転させられ、空調負荷が低い室内機が優先的に停止されることになると同時に複雑な状況に変化に対して適切な室内機を優先的に運転させることができる。したがって、このような空気調和システムでは、空調環境をできるだけ快適に維持しつつも消費エネルギーを十分に低減することができる。また、このような態様に加えて、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報を考慮して優先順位管理テーブルTpが定期更新されてもよい。なお、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報は、人検知センサや、赤外線センサ、監視カメラ、入退室管理システムなどを利用して得ることができる。つまり、人数が多いエリアに対応する室内機ほど、人が居るエリアに対応する室内機ほど、運転優先順位を高くするということである。また、かかる場合、所定エリアに存在する人の人数や所定エリアの人の有無などの情報に基づく運転優先順位の決定は重み付け総和値や重み付け平均値などに基づく運転優先順位の決定に優先させるのが好ましい。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時において運転台数制御が実行されたが、起動時に全室内機62を運転させるようにしてもかまわない。
先の実施の形態に係る空気調和システム1では起動時以外の時(運転時)においてサーモオフ状態の室内機が0台であり且つ全室内機が運転中でない場合、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、停止している室内機のうち運転優先順位が最も高い室内機に対して運転指令情報を送信したが、かかる場合、第3通信部25が、第3制御部21の指示に従って、停止している室内機のうち運転優先順位が高い複数台の室内機に対して運転指令情報を送信してもよい。
21 第3制御部(制御部)
22 第3演算部(情報導出部,常時サーモオフ状態判定部,常時サーモオフ状態室内機台数カウント部,超過台数判定部)
23 第3記憶部(第1テーブル記憶部)
25 第3通信部(第1情報受信部)
62 室内機
Tm,Tm3 運転台数管理テーブル
Tp 優先順位管理テーブル
Claims (10)
- 複数の室内機(62)と、
前記複数の室内機それぞれについて第1期間内に常時サーモオフ状態であったか否かを判定する常時サーモオフ状態判定部(22)と、
前記常時サーモオフ状態判定部において前記第1期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする常時サーモオフ状態室内機台数カウント部(22)と、
前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する超過台数判定部(22)と、
前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の前記常時サーモオフ状態室内機を残して他の常時サーモオフ状態室内機を停止させる制御部(21)と
を備える空気調和システム(1)。 - 前記複数の室内機のうちに、停止している室内機である停止室内機が存在するか否かを判定する停止室内機存否判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも少ないと判定され、かつ、前記停止室内機存否判定部において停止室内機が存在すると判定された場合に、前記停止室内機のいずれか1台又は複数台を運転させる、
請求項1に記載の空気調和システム。 - 優先順位情報を、前記複数の室内機それぞれを特定する情報である室内機特定情報に対応付けるテーブルである優先順位管理テーブル(Tp)を記憶する第2テーブル記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記優先順位管理テーブルを利用して室内機の運転/停止を制御する、
請求項1または2に記載の空気調和システム。 - 前記複数の室内機それぞれについてサーモオフ状態となる時間であるサーモオフ状態時間を計測するサーモオフ状態時間計測部と、
前記サーモオフ状態時間を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。 - 前記複数の室内機それぞれについて第3期間におけるサーモオフ状態とサーモオン状態との切換回数をカウントする状態切換回数カウント部と、
前記切換回数を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。 - 前記複数の室内機それぞれの設定温度情報または前記設定温度から導出されるパラメータ情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。
- 情報入力部と、
前記情報入力部において入力された情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。 - 移動体検知部と、
前記移動体検知部の検知結果を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。 - 移動体管理部と、
前記移動体管理部の管理情報を利用して前記優先順位管理テーブルを作成する優先順位管理テーブル作成部と
をさらに備える請求項3に記載の空気調和システム。 - 複数の室内機それぞれについて第11期間内に常時サーモオフ状態にあったか否かを判定する常時サーモオフ状態判定部(22)と、
前記常時サーモオフ状態判定部において、前記第11期間内に常時サーモオフ状態であったと判定される室内機である常時サーモオフ状態室内機の台数をカウントする常時サーモオフ状態室内機台数カウント部(22)と、
前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いか否かを判定する超過台数判定部(22)と、
前記超過台数判定部において前記常時サーモオフ状態室内機の台数が所定の閾値よりも多いと判定された場合、少なくとも1台の前記常時サーモオフ状態室内機が残存するように前記常時サーモオフ状態室内機のいずれか1台又は複数台を停止させる制御部(21)と
を備える空調管理装置(20)。
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