JP4952595B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばターボ過給機及びEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路を備える内燃機関の排気浄化装置の技術分野に関する。
この種の排気浄化装置には、例えば、EGR通路において、EGRクーラより上流、且つ、EGR通路と排気系とを繋ぐバイパス通路との接続部より上流に、EGR触媒を設けて、内燃機関の冷間時等で排気系の触媒の排気浄化率が低い場合に、EGR触媒を用いて排気を浄化する排気還流システムが提案されている(特許文献1参照)。
或いは、EGR触媒に堆積したPM(Particulate Matter)を酸化除去するために、副噴射で排気中に供給されるHC(Hydrocarbons)をEGR触媒の方にも供給して、EGR触媒の酸化能力によってHCを酸化させて排気温度を上昇させる排気浄化システムが提案されている(特許文献2参照)。
或いは、排気通路においてNOxトラップ触媒の下流側にPMトラップを配置し、NOxトラップ触媒の再生時期に、NOxトラップ触媒に流入する排気の空燃比をリッチにすると共に、PMトラップの上流側排気通路に空気を供給してPMトラップに流入する排気の空燃比をリーンにして、NOxトラップ触媒の再生とPMトラップの再生とを同時に行う排気浄化装置が提案されている(特許文献3参照)。
或いは、内燃機関の排気系に設けられた排気中の微粒子を捕集するフィルタの再生制御の終期であって、フィルタにおける微粒子の堆積量が「0」に近い所定値以下になった後に、触媒床温が、フィルタの外周部に堆積した微粒子を燃焼しきることの可能な温度に向けて上昇するように、触媒への未燃燃料成分の供給量をそれまでよりも多くする排気浄化装置が提案されている(特許文献4参照)。
特開2005−264821号公報 特開2005−16393号公報 特開2003−201828号公報 特開2007−224742号公報
しかしながら上述の背景技術によれば、EGR触媒の温度制御については考慮されていない。すると、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できない可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、EGR触媒の温度を適切に制御することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを課題とする。
本発明の内燃機関の排気浄化装置は、上記課題を解決するために、内燃機関の吸気通路に配置されたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に配置されたタービンを有するターボ過給機、並びに前記排気通路において前記タービンより下流側に配置された排気触媒を備える前記内燃機関の排気浄化装置であって、一端が前記排気通路における前記タービンの上流側に接続された第1EGR通路と、一端が前記排気通路における前記タービンの下流側、且つ前記排気触媒の上流側に接続された第2EGR通路と、一端が前記第1EGR通路の他端及び前記第2EGR通路の他端が合流されてなると共に、他端が前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側に接続された合流EGR通路と、前記合流EGR通路に配置されたEGR触媒と、前記第1EGR通路に流入する排気の量、及び前記第2EGR通路に流入する排気の量を相互に独立して調節可能な流入量調節手段と、前記EGR触媒の温度を検出する温度検出手段と、前記検出された温度に応じて、前記流入量調節手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、例えばエンジン等である内燃機関は、吸気通路に配置されたコンプレッサ及び排気通路に配置されたタービンを有するターボ過給機と、排気通路においてタービンより下流側に配置された、例えばNOx吸蔵還元触媒等である排気触媒とを備える。
第1EGR通路は、一端が排気通路におけるターボ過給機のタービンの上流側に接続されている。第2EGR通路は、一端が排気通路におけるタービンの下流側、且つ排気触媒の上流側に接続されている。例えば、弁、及び該弁を駆動可能な駆動装置等を備えてなる流入量調節手段は、第1EGR通路に流入する排気の量、及び第2EGR通路に流入する排気の量を、相互に独立して調節可能である。例えば、メモリ、プロセッサ等を備えてなる制御手段は、流入量調節手段を制御可能である。
本願発明者の研究によれば、内燃機関から排出される排気に含まれるNOxを抑制するために、排気の一部を内燃機関の吸気通路に再循環させる、所謂EGR技術を利用可能である。他方、排気に含まれる未燃燃料等が、EGR通路に設けられたEGRクーラ、EGR弁等に付着又は堆積するという問題が存在する。この問題を解消するために、例えば、EGR通路において、EGRクーラ等の上流側にEGR触媒を設けることが考えられる。
しかしながら、単に、EGR通路にEGR触媒を設けるだけでは、EGR触媒の温度を、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できる所定の温度範囲にすることが困難である。加えて、EGR触媒の温度を、所定の温度範囲にするために、EGR通路におけるEGR触媒の上流側に、EGR触媒に流入する排気の温度を調節可能な、例えばEGRクーラ等の温度調節装置を設けることは、該温度調節装置への未燃燃料等の付着等、温度調節装置の配置スペースの確保、製造コストの増加等の問題が生じることが判明している。
しかるに本発明では、排気通路に第1EGR通路及び第2EGR通路が接続されている。すると、内燃機関に比較的近い第1EGR通路には、比較的高温の排気が流入し、内燃機関から比較的遠い第2EGR通路には、比較的低温の排気が流入することとなる。このため、制御手段により、例えば第1EGR通路のみを介してEGR触媒に排気が導かれるように流入量調節手段が制御されれば、比較的高温の排気がEGR触媒に流入することによって、EGR触媒を加熱することができる。又は、制御手段により、例えば第2EGR通路のみを介してEGR触媒に排気が導かれるように流入量調節手段が制御されれば、比較的低温の排気がEGR触媒に流入することによって、EGR触媒を冷却することができる。
或いは、制御手段によって、第1EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量、及び第2EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量の各々が所定量となるように流入量調節手段が制御されれば、EGR触媒の温度を維持することができる。尚、EGR触媒の温度は、例えば温度センサ等によって計測すればよい。或いは、例えば内燃機関の回転数、空燃比等に基づいて推定すればよい。
更に、第1EGR通路を介して合流EGR通路に流入する排気の温度と、第2EGR通路を介して合流EGR通路に流入する排気の温度とが相互に異なるため、合流EGR通路において排気の温度差に起因して乱流が発生する。これにより、排気の混合の程度を向上することができる。仮に、合流EGR通路において排気が十分に混合されないと、EGR触媒に流入する排気の温度が部分的に高温又は低温となってしまい、EGR触媒の劣化を引き起こしたり、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できなかったりすることが本願発明者の研究により判明している。
また、この乱流による排気の混合は、温度差が大きいほど混合の程度が向上することが本願発明者の研究により判明している。従って、例えば、第1EGR通路の周囲を断熱材で覆うことによって保温性を高めたり、第2EGR通路を熱伝導率の高い材料で形成したりすれば、温度差をより大きくすることができ、混合の程度をより向上することができる。
温度検出手段は、EGR触媒の温度を検出する。ここで、温度の検出は、例えば温度センサ等によって直接的に検出してもよいし、例えば内燃機関の回転数、空燃比等に基づいて推定してもよい(即ち、間接的に検出してもよい)。制御手段は、検出されたEGR触媒の温度に応じて、流入量調節手段を制御する。具体的には例えば、検出された温度が、EGR触媒が劣化する温度より所定値だけ低い温度になった場合は、制御手段は、第2EGR通路のみを介してEGR触媒に排気が導かれるように流入量調節手段を制御する。又は、第2EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量が第1EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量よりも多くなるように、流入量調節手段を制御する。他方、検出された温度が、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できる温度より低い温度である場合は、制御手段は、第1EGR通路のみを介してEGR触媒に排気が導かれるように流入量調節手段を制御する。又は、第1EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量が第2EGR通路を介してEGR触媒に導かれる排気の量よりも多くなるように、流入量調節手段を制御する。
以上の結果、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、EGR触媒の温度を適切に制御することができる。
本発明の内燃機関の排気浄化装置の一態様では、前記制御手段は、前記検出された温度が第1温度閾値より高いことを条件に、前記第2EGR通路に流入する排気の量が、前記第1EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、前記流入量調節手段を制御する
このように構成すれば、比較的容易にしてEGR触媒の劣化を回避することができ、実用上非常に有利である。
尚、本発明に係る「第1温度閾値」とは、第2EGR通路に流入する排気の量が、第1EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節手段を制御するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかのパラメータに応じた可変値として設定される値である。
このような第1温度閾値は、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、EGR触媒が劣化する温度を求めて、該求められた温度として、又は、該求められた温度より所定値だけ低い温度として、かかる閾値を設定すればよい。或いは、EGR触媒の浄化性能とEGR触媒の温度との関係を求めて、該求められた関係に基づいて、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できる温度範囲の上限温度として、又は該上限温度より所定値だけ低い温度として、かかる閾値を設定すればよい。
尚、制御手段は、第1EGR通路に排気が流入しないように(即ち、第1EGR通路に流入する排気の量がゼロとなるように)、流入量調節手段を制御してもよい。
本発明の内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記制御手段は、前記検出された温度が第2温度閾値より低いことを条件に、前記第1EGR通路に流入する排気の量が、前記第2EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、前記流入量調節手段を制御する
このように構成すれば、比較的容易にしてEGR触媒の触媒活性を向上することができ、実用上非常に有利である。
尚、本発明に係る「第2温度閾値」とは、第1EGR通路に流入する排気の量が、第2EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節手段を制御するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかのパラメータに応じた可変値として設定される値である。
このような第2温度閾値は、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、EGR触媒の浄化性能とEGR触媒の温度との関係を求めて、該求められた関係に基づいて、EGR触媒が所定の浄化性能を発揮できる温度範囲の下限温度として、又は該下限温度より所定値だけ高い温度として、かかる閾値を設定すればよい。
尚、制御手段は、第2EGR通路に排気が流入しないように(即ち、第2EGR通路に流入する排気の量がゼロとなるように)、流入量調節手段を制御してもよい。
本発明の内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、一端が前記排気通路における前記排気触媒の下流側に接続されると共に、他端が前記合流EGR通路における前記EGR触媒の上流側に接続された第3EGR通路を更に備え、前記流入量調節手段は、更に、第3EGR通路に流入する排気の量を調節可能である。
この態様によれば、第3EGR通路は、一端が排気通路における排気触媒の下流側に接続されると共に、他端が合流EGR通路におけるEGR触媒の上流側に接続されている。流入量調節手段は、各第1乃至第3EGR通路に夫々流入する排気の量を、相互に独立して調節可能である。
ここで、第3EGR通路に流入する排気は、排気触媒を通過しているため、比較的NOx等の含有率が少ない。加えて、排気触媒を通過する際に、排気の温度が上昇するため、典型的には、第3EGR通路に流入する排気の温度は、第2EGR通路に流入する排気の温度より高くなる。従って、EGR触媒の温度の制御に、第3EGR通路を通過した排気を積極的に用いることによって(即ち、第3EGR通路に流入する排気の量が、他のEGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように流入量調節手段を制御することによって)、例えばEGR触媒の小型化を図ることができ、実用上非常に有利である。
第3EGR通路を備える態様では、前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第3EGR通路に流入する排気の量がゼロとなるように、前記流入量調節手段を制御してもよい。
このように構成すれば、合流EGR通路に流入する各排気(即ち、第1EGR通路を介して合流EGR通路に流入する排気、及び第2EGR通路を介して合流EGR通路に流入する排気)間の温度差を大きくすることができ、乱流による排気の混合の程度を向上することができる。
尚、「EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分」とは、典型的には、HC、CO及びNOxのうち少なくとも一成分である。また、「少なくとも一成分の浄化に適する状態」とは、典型的には、EGR触媒に流入する排気の温度分布が均一に近づくように排気が十分に混合された状態を意味する。
尚、制御手段は、典型的には、EGR触媒の温度が所定の浄化性能を発揮できる温度になるように、第1及び第2EGR通路の各々に流入する排気の量を夫々調節するように流入量調節手段を制御する。
第3EGR通路を備える態様では、前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第1EGR通路に流入する排気の量、前記第2EGR通路に流入する排気の量、及び前記第3EGR通路に流入する排気の量が均等に近づくように、前記流入量調節手段を制御してもよい。
このように構成すれば、第1乃至第3EGR通路を夫々通過した排気が合流EGR通路に流入した際に、相互に衝突することによって、各第1乃至第3EGR通路の壁面に沿って夫々流れていた排気が壁面から剥がれ、流速の速い剥離流となる。これにより、排気の混合の程度を向上することができる。尚、「均等」とは、第1、第2及び第3EGR通路の相互間で均等という意味である。「均等に近づく」とは、これら三通路への排気の量が相互に同一の値に近づくと言い換えてもよい。
第3EGR通路を備える態様では、前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第1EGR通路に流入する排気の量及び前記第2EGR通路に流入する排気の量の和と、前記第3EGR通路に流入する排気の量とが均等に近づくように、前記流入量調節手段を制御してもよい。
このように構成すれば、第1及び第2EGR通路を介して合流EGR通路に夫々流入する排気に含まれるNOx等の濃度と、第3EGR通路を介して合流EGR通路に流入する排気に含まれるNOx等の濃度との濃度差を利用して、排気の混合の程度を向上することができる。
尚、制御手段は、典型的には、EGR触媒の温度が所定の浄化性能を発揮できる温度になるように、第1及び第2EGR通路の各々に流入する排気の量を夫々調節するように流入量調節手段を制御する。
本発明の内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記合流EGR通路における前記EGR触媒の下流側に配置され、前記合流EGR通路に流入する排気に含まれる微粒子を捕集するフィルタを更に備える。
この態様によれば、例えばPMフィルタ等であるフィルタは、合流EGR通路におけるEGR触媒の下流側に配置され、合流EGR通路に流入する排気に含まれる微粒子を捕集する。これにより、排気に含まれる微粒子を効率的に除去することができ、実用上非常に有利である。
仮に、フィルタを合流EGR通路に配置しなければ、例えば車両を24万キロメートル走行させる間に、吸気通路内等にデポジット等が堆積し、例えばスロットル開度等が変動する可能性があることが、本願発明者の研究により判明している。
フィルタを備える態様では、前記合流EGR通路における前記EGR触媒の上流側に配置され、前記合流EGR通路に酸素を供給可能な酸素供給手段と、前記内燃機関の空燃比を設定可能な空燃比設定手段とを更に備え、前記制御装置は、少なくとも前記フィルタに捕集された微粒子を浄化する際に、前記空燃比をリッチに設定するように前記空燃比設定手段を制御すると共に、前記酸素を供給するように前記酸素供給手段を制御してもよい。
このように構成すれば、少なくともフィルタに捕集された微粒子を浄化することができ、実用上非常に有利である。
例えばコンプレッサ等である酸素供給手段は、合流EGR通路におけるEGR触媒の上流側に配置され、合流EGR通路内に酸素(典型的には、外部の新鮮な空気)を供給可能である。例えば、メモリ、プロセッサ等を備えてなる空燃比制御手段は、内燃機関の空燃比を設定可能である。
制御手段は、少なくともフィルタに捕集された微粒子を浄化する際に、空燃比をリッチに設定するように空燃比設定手段を制御すると共に、酸素を供給するように酸素供給手段を制御する。制御手段は、典型的には、EGR触媒に流入する排気の空燃比がリーンになるように、酸素供給手段を制御する。これにより、EGR触媒において排気に含まれる未燃燃料成分の酸化反応によって熱が発生する。そして、該発生した熱、及び供給された酸素によって、少なくともフィルタに捕集された微粒子中の炭素が燃焼し、フィルタに捕集された微粒子が浄化される。
尚、未燃燃料成分の酸化反応により発生した熱によってEGR触媒の温度が、該EGR触媒が劣化する温度に達する可能性があるが、微粒子を浄化する制御は、例えば30分程度であり、且つ頻度も少ないので、仮に、EGR触媒が劣化する温度に達したとしても、EGR触媒の浄化性能に影響を与えることはないことが、本願発明者の研究により判明している。
尚、制御手段は、典型的には、ストイキオメトリより僅かにリッチなるように空燃比を設定するように空燃比設定手段を制御する。すると、内燃機関から排出される排気に含まれる未燃燃料成分は比較的少なくなる。このため、排気触媒を通過した後の排気(即ち、第3EGR通路を介した排気)をEGR触媒に導いてしまうと、未燃燃料成分が減少してしまい効率的に微粒子を浄化することが困難になる可能性がある。従って、制御手段は、典型的には、第3EGR通路に流入する排気の量がゼロになるように流入量調節手段を制御する。
空燃比設定手段を備える態様では、前記制御手段は、少なくとも前記フィルタに捕集された微粒子を浄化する際に、間欠的に、前記空燃比をリッチに設定するように前記空燃比設定手段を制御すると共に、前記酸素を供給するように前記酸素供給手段を制御してもよい。
このように構成すれば、少なくともフィルタに捕集された微粒子を浄化することができ、実用上非常に有利である。
尚、制御手段は、典型的には、連続的に空燃比設定手段及び酸素供給手段を制御する場合に比べて、空燃比をよりリッチに設定するように空燃比設定手段を制御する。すると、内燃機関から排出される排気に含まれる未燃燃料成分等が比較的多くなる。このため、排気触媒を通過した排気であっても、効率的に微粒子を浄化することができる。従って、制御手段は、典型的には、第3EGR通路に流入する排気の量が比較的多くなるように流入量調節手段を制御する。この結果、NOxの比較的少ない排気を用いて微粒子を浄化することができ、実用上非常に有利である。
本発明の作用及びその他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、本発明の内燃機関の制御装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の内燃機関の排気浄化装置に係る第1実施形態を、図1及び図2を参照して説明する。ここに、図1は、第1実施形態に係る排気浄化装置の構成を示すブロック図である。尚、図中の矢印は、空気又は排気の流れを示している。
図1において、本実施形態に係る排気浄化装置1は、自動車のエンジンである内燃機関11の複数の気筒12に夫々接続された排気通路22における、ターボ過給機31のタービン31bの上流側に接続されたEGR通路23と、タービン31bの下流側、且つ触媒32の上流側に接続されたEGR通路24と、EGR通路23及び24が合流されてなると共に、一端がエンジン11の複数の気筒12に夫々接続された吸気通路21における、ターボ過給機31のコンプレッサ31aの上流側に接続された合流EGR通路25と、該合流EGR通路25に配置されたEGR触媒33と、EGR通路23に流入する排気の量を調節可能な流入量調節弁35と、EGR通路24に流入する排気の量を調節可能な流入量調節弁36と、少なくとも流入量調節弁35及び36を夫々制御可能なECU(Electronic Control Unit)50とを備えて構成されている。
本実施形態では、各種電子制御用のECU50の一部を、排気浄化装置1の一部として用いている。また、各流入量調節弁35及び36は、図示しない、弁駆動装置を含んで構成されている。尚、本実施形態に係る「EGR通路23」、「EGR通路24」、「触媒32」、「流入量調節弁35及び36」並びに「ECU50」は、夫々、本発明に係る「第1EGR通路」、「第2EGR通路」、「排気触媒」、「流入量調節手段」及び「制御手段」の一例である。
吸気通路21には、内燃機関11に流入する空気の量を調節可能なスロットル34と、燃料タンク40に貯留されている、例えばガソリン等の燃料をデリバリーパイプ14を介して供給可能な複数の燃料噴射弁13とが設けられている。尚、燃料噴射弁13は、複数の気筒12の各々に設けられていてもよい(即ち、直噴式の内燃機関であってもよい)。本発明に係る「空燃比設定手段」の一例としてのECU50は、内燃機関11の動作状態等に基づいて、内燃機関11の空燃比を設定し、該設定された空燃比になるように、スロットル34の開度に応じて各燃料噴射弁13を夫々制御する。
次に、以上のように構成された排気浄化装置1を搭載する車両の主に走行時において、EGR触媒33の温度を調節するためにECU50が実行するEGR触媒温度調節処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。このEGR触媒温度調節処理は主に車両の走行中に、例えば定期的に又は不定期的に、或いは連続してコンマ数秒〜数秒毎に周期的に実行される。
図2において、先ず、本発明に係る「温度検出手段」の一例としてのECU50は、内燃機関11の回転数及び空燃比に基づいて、EGR触媒33の温度を間接的に検出する(即ち、推定する)(ステップS101)。続いて、ECU50は、検出されたEGR触媒33の温度が、例えば摂氏600度である第1温度閾値より高いか否かを判定する(ステップS102)。
第1温度閾値より高いと判定された場合(ステップS102:Yes)、ECU50は、EGR通路24に流入する排気の量が、EGR通路23に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節弁35及び36を夫々制御する(ステップS104)。ここで、EGR通路23は内燃機関11に比較的近いため、EGR通路23に流入する排気の温度は比較的高温になる。一方、EGR通路24は内燃機関から比較的遠いため、EGR通路24に流入する排気の温度は比較的低温になる。従って、EGR通路24に流入する排気の量を、EGR通路23に流入する排気の量よりも多くすることによって、EGR触媒33を冷却することができ、EGR触媒33の温度を、EGR触媒33が所定の浄化性能を発揮可能な温度にすることができる。尚、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量がゼロになるように流入量調節弁35を制御してもよい。
第1温度閾値より低いと判定された場合(ステップS102:No)、ECU50は、検出されたEGR触媒33の温度が、例えば摂氏300度である第2温度閾値より低いか否かを判定する(ステップS103)。第2温度閾値より高いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU50は、典型的には、EGR触媒33の温度を維持するために、EGR通路23に流入する排気の量及びEGR通路24に流入する排気の量を夫々調節するように、流入量調節弁35及び36を夫々制御して、一旦処理を終了する。
第2温度閾値より低いと判定された場合(ステップS103:Yes)、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量が、EGR通路24に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節弁35及び36を夫々制御する(ステップS105)。これにより、EGR触媒33を加熱することができ、EGR触媒33の温度を、EGR触媒33が所定の浄化性能を発揮可能な温度にすることができる。尚、ECU50は、EGR通路24に流入する排気の量がゼロになるように流入量調節弁36を制御してもよい。
尚、ステップS102の処理において、検出されたEGR触媒33の温度が第1温度閾値と「等しい」場合は、第1温度閾値より高い場合及び第1温度閾値より低い場合のいずれかの場合に含めて扱えばよい。同様に、ステップS103の処理において、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値と「等しい」場合も、第2温度閾値より高い場合及び第2温度閾値より低い場合のいずれかの場合に含めて扱えばよい。また、ステップS103の処理が、ステップS102の処理よりも前に実行されてもよい。
本実施形態では、上述の如く、複数のEGR通路23及び24を設け、内燃機関11から排出される排気を取り込む位置を変えることによって、EGR触媒33に流入する排気の温度を調節して、EGR触媒33の温度を調節している。これにより、EGR触媒33の温度を調節するために、例えば該EGR触媒33の上流側に温度調節装置を設けた場合に生じる、例えば温度調節装置への未燃燃料等の付着等の付帯的な問題点を回避しつつ、簡便にEGR触媒33の温度を適切に調節することができる。
<第2実施形態>
本発明の内燃機関の排気浄化装置に係る第2実施形態を、図3及び図4を参照して説明する。第2実施形態では、EGR通路が3本設けられている以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図3及び図4を参照して説明する。ここに、図3は、図1と同趣旨の、第2実施形態に係る排気浄化装置の構成を示すブロック図である。
図3において、本実施形態に係る排気浄化装置2は、一端が排気通路22における触媒32の下流側に接続されると共に、他端が合流EGR通路25におけるEGR触媒33の上流側に接続された、本発明に係る「第3EGR通路」の一例としてのEGR通路26と、該EGR通路26に流入する排気の量を調節可能な流入量調節弁37とを備えて構成されている。
尚、排気通路22を流れる排気は、触媒32を通過する際に、その温度が、例えば約摂氏70度上昇する。このため、EGR通路26に流入する排気の温度は、典型的には、EGR通路24に流入する排気の温度より高くなる。
次に、以上のように構成された排気浄化装置2を搭載する車両の主に走行時において、EGR触媒33の温度を調節するためにECU50が実行するEGR触媒温度調節処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4において、ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第1温度閾値より高いと判定された場合(ステップS102:Yes)、ECU50は、EGR通路24に流入する排気の量が、EGR通路26に流入する排気の量よりも多く、且つ、EGR通路26に流入する排気の量が、EGR通路23に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS201)。これにより、EGR触媒33を冷却することができ、EGR触媒33の温度を、EGR触媒33が所定の浄化性能を発揮可能な温度にすることができる。尚、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量、及びEGR通路26に流入する排気の量が各々ゼロになるように流入量調節弁35及び37を夫々制御してもよい。
ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値より低いと判定された場合(ステップS103:Yes)、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量が、EGR通路26に流入する排気の量よりも多く、且つ、EGR通路26に流入する排気の量が、EGR通路24に流入する排気の量よりも多くなるように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS202)。これにより、EGR触媒33を加熱することができ、EGR触媒33の温度を、EGR触媒33が所定の浄化性能を発揮可能な温度にすることができる。尚、ECU50は、EGR通路24に流入する排気の量、及びEGR通路26に流入する排気の量が各々ゼロになるように流入量調節弁35及び37を夫々制御してもよい。
ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値より高いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU50は、典型的には、EGR触媒33の温度を維持するために、EGR通路23に流入する排気の量、EGR通路24に流入する排気の量、及びEGR通路26に流入する排気の量を夫々調節するように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御して、一旦処理を終了する。
尚、ECU50は、EGR触媒33の温度に加え、該EGR触媒33の経年変化等を考慮して、EGR通路23に流入する排気の量、EGR通路24に流入する排気の量、及びEGR通路26に流入する排気の量を夫々調節するように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御してもよい。このように制御すれば、EGR触媒33の劣化を抑制することができ、実用上非常に有利である。
(第1変形例)
次に、第2実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の第1変形例について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5において、ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値よりも高いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU50は、EGR通路26に流入する排気の量がゼロになるように流入量調節弁37を制御する(即ち、流入量調節弁37を全閉する)と共に、EGR触媒33の温度を維持するために、EGR通路23に流入する排気の量、及びEGR通路24に流入する排気の量を夫々調節するように、流入量調節弁35及び36を夫々制御する(ステップS301)。
このように制御することによって、合流EGR通路25に流入する各排気間の温度差が大きくなり、合流EGR通路25における乱流による排気の混合の程度を向上することができる。この結果、EGR触媒33に流入する排気の温度分布を均一に近づけることができ、EGR触媒33の触媒活性を向上することができる。
(第2変形例)
次に、第2実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の第2変形例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
図6において、ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値よりも高いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量、EGR通路24に流入する排気の量、及びEGR通路26に流入する排気の量が均等に近づくように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS401)。
このように制御することによって、各EGR通路23、24及び26を夫々通過した排気が合流EGR通路25に流入した際に、相互に衝突することによって、各EGR通路23、24及び26の壁面に沿って夫々流れていた排気が壁面から剥がれ、流速の速い剥離流が生じる。この結果、排気の混合の程度が向上し、EGR触媒33に流入する排気の温度分布を均一に近づけることができ、EGR触媒33の触媒活性を向上することができる。
(第3変形例)
次に、第2実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の第3変形例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
図7において、ECU50によって、検出されたEGR触媒33の温度が第2温度閾値よりも高いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU50は、EGR通路23に流入する排気の量及びEGR通路24に流入する排気の量の和と、EGR通路26に流入する排気の量とが均一に近づくように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS501)。
ここで、EGR通路26に流入する排気は、触媒32を通過しているので、NOx等の含有率が、各EGR通路23及び24に流入する排気よりも少ない。従って、上述のように制御することによって、合流EGR通路25に流入する各排気間における例えばNOxの濃度差を利用して、排気の混合の程度を向上することができる。この結果、EGR触媒33に流入する排気の温度分布を均一に近づけることができ、EGR触媒33の触媒活性を向上することができる。
<第3実施形態>
本発明の内燃機関の排気浄化装置に係る第3実施形態を、図8及び図9を参照して説明する。第3実施形態では、EGR触媒の下流側に排気に含まれる微粒子を捕集するフィルタと、EGR触媒の上流側に空気を供給可能なエアコンプレッサとが設けられている以外は、第2実施形態の構成と同様である。よって、第3実施形態について、第2実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図8及び図9を参照して説明する。ここに、図8は、図3と同趣旨の、第3実施形態に係る排気浄化装置の構成を示すブロック図である。
図8において、本実施形態に係る排気浄化装置3は、合流EGR通路25におけるEGR触媒33の下流側に配置されたフィルタ38と、合流EGR通路25におけるEGR触媒33の上流側に配置され、合流EGR通路25に空気を供給可能な、本発明に係る「酸素供給手段」の一例としてのエアコンプレッサ60とを備える。
次に、以上のように構成された排気浄化装置3を搭載する車両の主に走行時において、フィルタ38に捕集された微粒子を浄化するためにECU50が実行するフィルタ浄化処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。このフィルタ浄化処理は主に車両の走行中に、例えば定期的に又は不定期的に、或いは連続してコンマ数秒〜数秒毎に周期的に実行される。
図9において、先ず、ECU50は、フィルタ38に捕集された微粒子の浄化が必要であるか否かを判定する(ステップS601)。具体的には例えば、ECU50は、車両の延べ走行距離が予め固定値としてECU50内のメモリに格納されている所定距離に達したか否かを判定する。或いは、前回フィルタ浄化処理が実行されてからの車両の延べ走行距離が、例えば2000キロメートル等である所定距離に達したか否かを判定する。
浄化が必要でないと判定された場合(即ち、例えば、車両の延べ走行距離が所定距離に達していないと判定された場合)(ステップS601:No)、一旦処理を終了する。
浄化が必要であると判定された場合(即ち、例えば、車両の延べ走行距離が所定距離に達したと判定された場合)(ステップS601:Yes)、内燃機関11における空燃比が僅かにリッチとなるように、少なくとも各燃料噴射弁13を制御する(ステップS602)。続いて、ECU50は、合流EGR通路25内に空気を供給するようにエアコンプレッサ60を制御すると共に(ステップS603)、EGR通路23及び24にのみ排気が流入するように(即ち、EGR通路26に流入する排気の量がゼロになるように)、流入調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS604)。
これにより、EGR触媒33において排気に含まれる未燃燃料成分の酸化反応によって熱(例えば、約摂氏800度)が発生する。そして、該発生した熱、及びエアコンプレッサ60によって供給された空気に含まれる酸素によって、フィルタ38に捕集された微粒子を浄化することができる。
尚、本実施形態に係るフィルタ浄化処理では、ECU50は、内燃機関11の空燃比が僅かにリッチとなるように、少なくとも各燃料噴射弁13を制御している。このため、仮に、触媒32を通過した後の排気(即ち、EGR通路26を介して合流EGR通路25に導かれる排気)を、当該フィルタ浄化処理に用いると、排気中の未燃燃料成分が触媒32において減少してしまい効率的にフィルタ38に捕集された微粒子を浄化することが困難になる可能性がある。しかるに本実施形態では、上述の如く、ECU50によって、EGR通路23及び24にのみ排気が流入するように流入量調節弁35、36及び37が制御されるので、排気に含まれる未燃燃料成分の減少を防止して、効率的にフィルタ38に捕集された微粒子を浄化することができる。
次に、ECU50は、フィルタ38に捕集された微粒子の浄化処理を開始してからの時間が、例えば30分等である所定時間に達したか否かを判定する(ステップS605)。所定時間に達していないと判定された場合(ステップS605:No)、ステップS602乃至S604の処理を繰り返し行う。一方、所定時間に達したと判定された場合(ステップS605:Yes)、一旦処理を終了する。
(変形例)
次に、第3実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の変形例について、図10のフローチャートを参照して説明する。
図10において、ECU50によって、フィルタ38に捕集された微粒子の浄化が必要であると判定された場合(ステップS601:Yes)、ECU50は、間欠的に、内燃機関11の空燃比がリッチとなるように、少なくとも各燃料噴射弁13を制御する(ステップS701)。続いて、ECU50は、内燃機関11の空燃比がリッチとされてから所定の時間遅れを伴って同期するように、即ち、空燃比がリッチとされた場合に内燃機関11で燃焼した排気が合流EGR通路25に達するタイミングで、合流EGR通路25内に空気を供給するようにエアコンプレッサ60を制御する(ステップS702)。更に、ECU50は、積極的に、EGR通路26を介して合流EGR通路25に排気を導くように、流入量調節弁35、36及び37を夫々制御する(ステップS703)。
本変形例では、上述した図9に示すステップS602の処理に比べて、空燃比がよりリッチとなるように、ECU50によって各燃料噴射弁13が制御される。すると、内燃機関11から排出された排気に含まれる未燃燃料成分が比較的多くなるので、触媒32を通過した排気であっても、効率的にフィルタ38に捕集された微粒子を浄化することができる。従って、積極的に触媒32を通過した排気を合流EGR通路25に導くことによって、NOxの比較的少ない排気を用いて、フィルタ浄化処理を行うことができ、実用上非常に有利である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内燃機関の排気浄化装置もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るECUが実行するEGR触媒温度調節処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るECUが実行するEGR触媒温度調節処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1変形例に係るECUが実行するEGR触媒温度調節処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の第2変形例に係るECUが実行するEGR触媒温度調節処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の第3変形例に係るECUが実行するEGR触媒温度調節処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係るECUが実行するフィルタ浄化処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の変形例に係るECUが実行するフィルタ浄化処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1、2、3…排気浄化装置、11…内燃機関、12…気筒、13…燃料噴射弁、14…デリバリーパイプ、21…吸気通路、22…排気通路、23、24、26…EGR通路、25…合流EGR通路、31…ターボ過給機、31a…コンプレッサ、31b…タービン、32…触媒、33…EGR触媒、34…スロットル、35、36、37…流入量調節弁、38…フィルタ、40…燃料タンク、50…ECU、60…エアコンプレッサ

Claims (10)

  1. 内燃機関の吸気通路に配置されたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に配置されたタービンを有するターボ過給機、並びに前記排気通路において前記タービンより下流側に配置された排気触媒を備える前記内燃機関の排気浄化装置であって、
    一端が前記排気通路における前記タービンの上流側に接続された第1EGR通路と、
    一端が前記排気通路における前記タービンの下流側、且つ前記排気触媒の上流側に接続された第2EGR通路と、
    一端が前記第1EGR通路の他端及び前記第2EGR通路の他端が合流されてなると共に、他端が前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側に接続された合流EGR通路と、
    前記合流EGR通路に配置されたEGR触媒と、
    前記第1EGR通路に流入する排気の量、及び前記第2EGR通路に流入する排気の量を相互に独立して調節可能な流入量調節手段と、
    前記EGR触媒の温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された温度に応じて、前記流入量調節手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記制御手段は、前記検出された温度が第1温度閾値より高いことを条件に、前記第2EGR通路に流入する排気の量が、前記第1EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、前記流入量調節手段を制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出された温度が第2温度閾値より低いことを条件に、前記第1EGR通路に流入する排気の量が、前記第2EGR通路に流入する排気の量よりも多くなるように、前記流入量調節手段を制御することを特徴とする請求項又はに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 一端が前記排気通路における前記排気触媒の下流側に接続されると共に、他端が前記合流EGR通路における前記EGR触媒の上流側に接続された第3EGR通路を更に備え、
    前記流入量調節手段は、更に、第3EGR通路に流入する排気の量を調節可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第3EGR通路に流入する排気の量がゼロとなるように、前記流入量調節手段を制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第1EGR通路に流入する排気の量、前記第2EGR通路に流入する排気の量、及び前記第3EGR通路に流入する排気の量が均等に近づくように、前記流入量調節手段を制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記制御手段は、前記EGR触媒に流入する排気の状態を、前記EGR触媒に流入する排気に含まれる複数の成分のうち少なくとも一成分の浄化に適する状態にするために、前記第1EGR通路に流入する排気の量及び前記第2EGR通路に流入する排気の量の和と、前記第3EGR通路に流入する排気の量とが均等に近づくように、前記流入量調節手段を制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記合流EGR通路における前記EGR触媒の下流側に配置され、前記合流EGR通路に流入する排気に含まれる微粒子を捕集するフィルタを更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記合流EGR通路における前記EGR触媒の上流側に配置され、前記合流EGR通路に酸素を供給可能な酸素供給手段と、
    前記内燃機関の空燃比を設定可能な空燃比設定手段と
    を更に備え、
    前記制御装置は、少なくとも前記フィルタに捕集された微粒子を浄化する際に、前記空燃比をリッチに設定するように前記空燃比設定手段を制御すると共に、前記酸素を供給するように前記酸素供給手段を制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 前記制御手段は、少なくとも前記フィルタに捕集された微粒子を浄化する際に、間欠的に、前記空燃比をリッチに設定するように前記空燃比設定手段を制御すると共に、前記酸素を供給するように前記酸素供給手段を制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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