JP4952503B2 - 複式熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の熱交換器を備えた複式熱交換器に関する。
特許文献1には、エジェクタ式の冷凍サイクルが開示されている。この冷凍サイクルは、エジェクタの噴射側と気液分離器との間に設けられた第1冷媒蒸発器と、気液分離器とエジェクタの吸引側との間に設けられた第2冷媒蒸発器とを有している。第1冷媒蒸発器及び第2冷媒蒸発器としては、複数のプレートフィンとそれらを貫通する複数の伝熱管とを有するフィンアンドチューブ型の熱交換器が用いられている。第1冷媒蒸発器及び第2冷媒蒸発器は互いに近接して配置され、複式熱交換器を構成している。
特開平6−137695号公報
フィンアンドチューブ型の熱交換器では、複数のプレートフィンに貫通させた複数の伝熱管を拡径する拡管工程により、プレートフィンと伝熱管とが互いに固定される。拡管工程は、加工対象が戴置されるテーブルと、複数の略弾丸形状の拡管子と、拡管子が挿入される貫通孔が規則的に設けられたガイド治具を備え、複数の拡管子を一斉に軸方向先端側に加圧移動させる加圧部とを有する拡管機を用いて行われる。
一般に上記のような複式熱交換器を作製する際には、各熱交換器の拡管が1つずつ順次行われる。この場合、1つの複式熱交換器に対して熱交換器の個数分の製造工数が必要になるため、複式熱交換器の製造工数が増大してしまうという問題が生じる。
複式熱交換器の製造工数を低減させるために、両熱交換器の伝熱管の配置位置に対応する位置に貫通孔を設けた専用のガイド治具を新規に作製し、2つの熱交換器の拡管を同時に行うことも考えられる。この場合、複数の熱交換器の拡管が同時に行われるとともに、各熱交換器の拡管と同時に複式熱交換器の一体化が完了するため、複式熱交換器の拡管工程及び組付け工程での製造工数が低減する。ところがこの場合、伝熱管の配置が異なる複式熱交換器毎にガイド治具を新設する必要があるため、設備費が増大するという問題が生じる。また、複式熱交換器毎にガイド治具を取り替える必要があるため、段取り工数が増大するという問題が生じる。
本発明の目的は、設備費や段取り工数の増大を抑えつつ製造工数を低減できる複式熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、第1の熱交換器(10)と、第1の熱交換器(10)に対して所定の第1の方向又は第1の方向に平行でない第2の方向に並列配置された第2の熱交換器(20)とを備えた複式熱交換器であって、第1の熱交換器(10)は、複数の第1のプレートフィン(11)と、第1の方向に第1のピッチ(p1)で配列するとともに第2の方向に第2のピッチ(p2)で配列し、第1のプレートフィン(11)をそれぞれ貫通して互いにほぼ平行に延び、内部に流体を流通させる複数の第1の伝熱管(12)とを有し、第2の熱交換器(20)は、複数の第2のプレートフィン(21)と、第1の方向に第1のピッチ(p1)で配列するとともに第2の方向に第2のピッチ(p2)で配列し、第2のプレートフィン(21)をそれぞれ貫通して第1の伝熱管(12)にほぼ平行に延び、内部に流体を流通させる複数の第2の伝熱管(22)とを有し、第1の方向又は第2の方向において互いに隣り合う第1の伝熱管(12)と第2の伝熱管(22)との間の間隔(D1、D2)は、第1のピッチ(p1)の整数倍に等しくされ、第1の伝熱管(12)の内径(d1)と第2の伝熱管(22)の内径(d2)とはほぼ等しくされ、第1及び第2のプレートフィン(11、21)の双方を並列に挟持するとともに第1及び第2の伝熱管(12、22)に貫通され、第1及び第2の熱交換器(10、20)を一体化して固定する一対のサイドプレート(31、32)をさらに有しており、第1の伝熱管(12)と第2の伝熱管(22)との間で、第1の伝熱管(12)に対して第1のピッチ(p1)離れた部位に、伝熱管が配されない欠陥部(33)を有することを特徴としている。
これにより、第1及び第2の伝熱管(12、22)は、第1のピッチ(p1)及び第2のピッチ(p2)で規則的に拡管子を取り付けることのできる汎用のガイド治具を用いて拡管することができる。したがって、複式熱交換器毎にガイド治具を作製する必要がないため、設備費を低減できる。また複式熱交換器毎にガイド治具を取り替える必要がないため、段取り工数を低減できる。さらに、第1及び第2の伝熱管(12、22)を同時に拡管することができるため、複式熱交換器の製造工数を低減できる。
また、第1の伝熱管(12)の内径(d1)と第2の伝熱管(22)の内径(d2)とはほぼ等しい。これにより、本来なら伝熱管径の違う拡管を行う際は別々の拡管機での拡管になるが、拡管子を共通化できるため、段取り工数をさらに低減できる。また、一つの拡管機で伝熱管径の違う拡管を行う時の拡管子シャフト強度向上などの設備費を削減することができる。更に、第1及び第2のプレートフィン(11、21)の双方を並列に挟持するとともに第1及び第2の伝熱管(12、22)に貫通され、第1及び第2の熱交換器(10、20)を一体化して固定する一対のサイドプレート(31、32)をさらに有している。これにより、第1及び第2の伝熱管(12、22)を拡管することによって第1の熱交換器(10)と第2の熱交換器(20)とが一体化して固定されるため、複式熱交換器の製造工数をさらに低減できる。また、ユニット組み付け時のブラケット削減、組み付け工数を低減できる。
加えて、第1の伝熱管(12)と第2の伝熱管(22)との間で、第1の伝熱管(12)に対して第1のピッチ(p1)離れた部位に、伝熱管が配されない欠陥部(33)を有するから、第1の熱交換器(10)と第2の熱交換器(20)との間で伝熱を防止できる隙間のある複式熱交換器を製造する場合でも、段取り工数を増やすことなく対応できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態における複式熱交換器の概略構成を示す模式図である。本実施形態の複式熱交換器は、例えばエジェクタ式冷凍サイクルにおける2つの冷媒蒸発器が一体化された構成に適用される。図1に示すように、複式熱交換器1は、所定の間隙を介して図中左右方向に並列配置された2つの熱交換器(冷媒蒸発器)10、20を有している。熱交換器10、20は、いずれもフィンアンドチューブ型である。熱交換器10は、対向配置された一対のサイドプレート31、32と、サイドプレート31、32間に挟持された複数のプレートフィン11とを有している。複数のプレートフィン11は、サイドプレート31、32に並列して配置されている。また熱交換器10は、サイドプレート31、32及び複数のプレートフィン11を貫通し、内部に流体を流通させる複数の伝熱管12を有している。各伝熱管12は互いにほぼ平行に延び、いずれもほぼ同一の内径d1を有している。各伝熱管12は、熱交換器10、20の並列方向に平行な列方向(図中左右方向)において、所定の列ピッチp1で規則的に配列している。また各伝熱管12は、隣り合う列同士で列方向に半ピッチ分ずれながら、段方向(図中上下方向)において所定の段ピッチp2で規則的に配列している。
熱交換器20は、サイドプレート31、32を熱交換器10と共有するとともに、サイドプレート31、32間にプレートフィン11に並列に挟持された複数のプレートフィン21を有している。複数のプレートフィン21は、プレートフィン11と同様にサイドプレート31、32に並列して配置されている。また熱交換器20は、サイドプレート31、32及び複数のプレートフィン21を貫通し、内部に流体を流通させる複数の伝熱管22を有している。各伝熱管22は伝熱管12にほぼ平行に延び、いずれも伝熱管12の内径d1にほぼ等しい内径d2を有している(d1≒d2)。各伝熱管22は、列方向において伝熱管12と同様に列ピッチp1で規則的に配列している。また各伝熱管22は、伝熱管12と同様に、隣り合う列同士で列方向に半ピッチ分ずれながら、段方向において段ピッチp2で規則的に配列している。
ここで、伝熱管12、22は、それぞれの熱交換器10、20内で規則的に配列しているだけでなく、複式熱交換器1全体において共通の配列規則に基づいて規則的に配列している。したがって、複式熱交換器1の伝熱管12、22は、熱交換器10、20間の間隙部や各熱交換器10、20の外周端部等に対応して配列規則通りには伝熱管12、22が配置されない部分(以下、本願明細書中では「欠陥部」という)を除いて、列方向には共通の列ピッチp1で配列し、段方向には共通の段ピッチp2で配列している。
本実施形態では、伝熱管12、22の配列において図中上端の第1列を含む奇数列に、熱交換器10、20間の間隙部に対応する1つの欠陥部33が形成されている。したがって、伝熱管12、22の配列における奇数列では、列方向に互いに隣り合う伝熱管12と伝熱管22との間の間隔D1は、列ピッチp1の2倍になっている(D1=p1×2)。一方、第2列を含む偶数列には欠陥部33が形成されていない。したがって偶数列では、列方向に互いに隣り合う伝熱管12と伝熱管22との間の間隔D2は、列ピッチp1に等しくなっている(D2=p1)。
ここで、伝熱管12、22間の欠陥部33の個数は0個又は1個に限られず、2個以上の欠陥部33が列方向に並んでいてもよい。すなわち、伝熱管12、22間の間隔D1、D2は、列ピッチp1の整数倍(1倍以上)となる。
次に、本実施形態の複式熱交換器の製造方法について説明する。まず、図1に示した伝熱管12の配置位置にそれぞれ貫通孔が形成された複数のプレートフィン11と、図1に示した伝熱管22の配置位置にそれぞれ貫通孔が形成された複数のプレートフィン21とを作製する。また、図1に示した伝熱管12、22の配置位置に貫通孔が形成された一対のサイドプレート31、32を作製する。
次に、一対のサイドプレート31、32及び複数のプレートフィン11の貫通孔に対し、当該貫通孔の内径とほぼ同一又はそれより小さい外径を有する複数の伝熱管12を互いに平行に延びるようにそれぞれ貫通させる。これにより、熱交換器10の組立て体が作製される。このとき伝熱管12は、列方向に列ピッチp1で規則的に配列し、段方向に段ピッチp2で規則的に配列する。この状態では、伝熱管12とサイドプレート31、32及びプレートフィン11との間は固定されていない。
また、サイドプレート31、32及び複数のプレートフィン21の貫通孔に対し、当該貫通孔の内径とほぼ同一又はそれより小さい外径を有する複数の伝熱管22を伝熱管12に平行に延びるようにそれぞれ貫通させる。これにより、熱交換器20の組立て体が作製されるとともに、熱交換器10、20が列方向に並列配置された複式熱交換器1の組立て体が作製される。このとき伝熱管22は、列方向に列ピッチp1で規則的に配列し、段方向に段ピッチp2で規則的に配列する。また、列方向に互いに隣り合う伝熱管12、22の間隔D1、D2は、列ピッチp1の整数倍となる。この状態では、伝熱管22とサイドプレート31、32及びプレートフィン21との間は固定されていない。
次に、伝熱管12、22をそれぞれ拡管することにより伝熱管12とサイドプレート31、32及びプレートフィン11との間、並びに伝熱管22とサイドプレート31、32及びプレートフィン21との間を固定する拡管工程を行う。
図2は、本実施形態の複式熱交換器の製造方法における拡管工程に用いられる拡管機の概略構成を模式的に示している。図2に示すように、拡管機50は、加工対象である複式熱交換器1の組立て体が戴置されるテーブル51を有している。テーブル51の上面はほぼ水平になっている。また拡管機50は、それぞれの軸方向がほぼ水平で互いに平行になるように着脱可能に取り付けられる複数の拡管子52と、各拡管子52を軸方向先端側に一斉に加圧移動させる加圧部53とを有している。図2では、拡管子52の加圧移動方向を白抜き太矢印で示している。
加圧部53は、複数の拡管子52を一斉に加圧移動させるための加圧板55と、拡管子52が軸方向先端側に移動するように案内するための複数枚のガイド板56、57とを有している。加圧板55及びガイド板56、57は互いに並列し、加圧移動方向に対しいずれもほぼ垂直に配置されている。加圧板55には、各拡管子52の後端側が当接又は固定されるようになっている。最も加工対象側に設けられたガイド板56はテーブル51に対して固定されており、他のガイド板56は、加圧板55の加圧移動に伴って加圧移動方向に移動するようになっている。
図3は、拡管子52の先端部近傍の構成を模式的に示している。図3に示すように、拡管子52は棒状の形状を有している。拡管子52の先端部は、略弾丸状(又は略球状)の形状を有し、拡管前の伝熱管12(又は伝熱管22)の内径d4よりも大きい直径d3を備えている。
図4は、ガイド板57の構成を模式的に示している。図4に示すように、ガイド板57には、拡管子52が摺動可能に挿入される複数の貫通孔58が形成されている。図4では一部分の貫通孔58のみを示している。貫通孔58は、列方向において列ピッチp1で規則的に配列しているとともに、隣り合う列同士で半ピッチ分ずれながら、段方向において段ピッチp2で規則的に配列している。本実施形態のガイド板57は、後述するように、伝熱管12、22の配置パターンが異なる種々の複式熱交換器や単式の熱交換器の拡管工程で用いることのできる汎用型となっている。ガイド板56は、ガイド板57と同様の構成を有している。
拡管工程では、まず、伝熱管12、22の軸方向が加圧移動方向に平行になるように、複式熱交換器1の組立て体をテーブル51上に戴置する。戴置された複式熱交換器1は、固定用の治具を用いて前後、左右及び上下の各方向に対して固定される。
次に、拡管前の伝熱管12、22の内径よりも大きい外径の先端部を有し少なくともサイドプレート31、32間の間隔よりも長い長さを有する複数の拡管子52を、伝熱管12、22の配置位置に対応する位置の貫通孔58に後端側から選択的に挿入し、拡管子52の後端を加圧板55表面に当接させる。
次に、加圧板55を加圧移動方向に移動させ、各拡管子52を一斉に軸方向先端側に加圧移動させる。これにより、各拡管子52先端は伝熱管12、22内に圧入され、伝熱管12、22がそれぞれ徐々に拡管される。加圧板55の加圧移動は、伝熱管12、22の軸方向全体の拡管が完了するまで行われる。これにより、複式熱交換器1の全ての伝熱管12、22がほぼ同時に拡管され、伝熱管12とサイドプレート31、32及びプレートフィン11とが互いに固定されるとともに伝熱管22とサイドプレート31、32及びプレートフィン21とが互いに固定される。以上の工程を経て、本実施形態の複式熱交換器1が作製される。
一般に、1台の拡管機50を用いて複数種類の熱交換器を加工する場合、加工前に、(1)加工対象の熱交換器に適合するガイド板を拡管機50にセットし、(2)熱交換器に適合する拡管子をガイド板にセットし、(3)熱交換器をテーブル上に固定する、という3つの段取りが主に必要となる。
本実施形態では汎用のガイド板57を用いるため、(1)の段取りが不要になる。また、ガイド板57を交換する必要がないので全ての拡管子を着脱する必要がなく、一部の拡管子を必要に応じて着脱すればよいため、(2)の段取りが簡略化する。さらに、伝熱管12と伝熱管22とを同時に拡管できるため、各熱交換器10、20を順次拡管するのに比較して(3)の段取り回数が減少する。このように本実施形態によれば、拡管工程での段取り工数を大幅に低減できる。
ここで、上記(2)の段取りについて具体的に説明する。図5は、1台の拡管機50を用いて順次拡管される複数種類の熱交換器の例を示す図である。図5(a)は、熱交換器10と熱交換器20とが一体化された複式熱交換器2を一方のサイドプレート32側から見た構成を示している。図5(b)は、複式熱交換器2の拡管を行った後に拡管される単式の熱交換器3をサイドプレート32側から見た構成を示している。図5(a)、(b)に示す例では、隣り合う伝熱管12、22、42同士がサイドプレート32の外側でU字状に接続されるヘアピン管が用いられている。図5(a)に示すように、複式熱交換器2では、伝熱管12、22及び欠陥部33が列方向に列ピッチp1で規則的に配列し、段方向に段ピッチp2で規則的に配列している。また図5(b)に示すように、単式の熱交換器3の伝熱管42は、列方向及び段方向に上記と同様の列ピッチp1及び段ピッチp2でそれぞれ規則的に配列している。
複式熱交換器2の拡管工程では、ガイド板57の貫通孔58うち伝熱管12、22の配置位置に対応する位置に選択的に拡管子52が挿入されており、欠陥部33に対応する位置には拡管子52が挿入されていない。
複式熱交換器2の拡管終了後に行われる、単式の熱交換器3の拡管を行うための段取りでは、複式熱交換器2の欠陥部33に対応する位置の3つの貫通孔58に拡管子52が挿入される。また、図5(a)中の左端(A部)の3本の伝熱管22の配置位置に対応する3つの貫通孔58に挿入されている拡管子52が抜脱される。以上の簡略な手順により、上記(2)の段取りが完了する。ここでは複式熱交換器2と単式の熱交換器3を例に挙げたが、複数種類の複式熱交換器の拡管を順次行う場合であっても、(2)の段取りは同様に簡略化する。
また、本実施形態では熱交換器毎に専用のガイド板を作製する必要がないので、設備費を低減できる。さらに、伝熱管12と伝熱管22とを同時に拡管できるため、複式熱交換器の拡管工程での製造工数を低減できる。
また、本実施形態では伝熱管12の内径d1と伝熱管22の内径d2とが等しいため、拡管子52を共通化できる。したがって、(2)の段取りをさらに簡略化でき、段取り工数をさらに低減できる。
さらに本実施形態では、サイドプレート31、32が熱交換器10、20で共有されている。これにより、拡管により伝熱管12、22とサイドプレート31、32とを固定するのと同時に熱交換器10、20が一体化して互いに固定される。したがって、拡管工程の後に熱交換器10、20を組み付けて一体化させる組付け工程を省略できるため、複式熱交換器の製造工数を低減できる。また、熱交換器10、20を一体化させるためのブラケット等の部品が不要になるため、複式熱交換器の構成が簡略化する。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、伝熱管12の内径d1と伝熱管22の内径d2とが等しい例を挙げたが、伝熱管12の配置位置に対応する位置の拡管子52の外径と、伝熱管22の配置位置に対応する位置の拡管子52の外径とを異ならせることによって、内径d1と内径d2とを異ならせてもよい。
また上記実施形態では、拡管子52の軸方向が水平となる横型の拡管機50を用いた複式熱交換器の製造方法を例に挙げたが、拡管子の軸方向が鉛直方向となる縦型の拡管機を用いることもできる。
さらに上記実施形態では、2つの熱交換器10、20が列方向に並列配置されているが、段方向に並列配置されていてもよい。
また上記実施形態では、2つの熱交換器10、20を備えた複式熱交換器1を例に挙げたが、複式熱交換器は3つ以上の熱交換器を備えていてもよい。
第1実施形態における複式熱交換器の概略構成を示す模式図である。 第1実施形態の複式熱交換器の製造方法における拡管工程に用いられる拡管機の概略構成を模式的に示す図である。 拡管子の先端部近傍の構成を模式的に示す図である。 ガイド板の構成を模式的に示す図である。 1台の拡管機を用いて順次拡管される複数種類の熱交換器の例を示す図である。
符号の説明
1、2 複式熱交換器
3 熱交換器
10、20 熱交換器
11、21 プレートフィン
12、22、42 伝熱管
31、32 サイドプレート
33 欠陥部
50 拡管機
51 テーブル
52 拡管子
53 加圧部
55 加圧板
56、57 ガイド板
58 貫通孔

Claims (1)

  1. 第1の熱交換器(10)と、前記第1の熱交換器(10)に対して所定の第1の方向又は前記第1の方向に平行でない第2の方向に並列配置された第2の熱交換器(20)とを備えた複式熱交換器であって、
    前記第1の熱交換器(10)は、複数の第1のプレートフィン(11)と、前記第1の方向に第1のピッチ(p1)で配列するとともに前記第2の方向に第2のピッチ(p2)で配列し、前記第1のプレートフィン(11)をそれぞれ貫通して互いにほぼ平行に延び、内部に流体を流通させる複数の第1の伝熱管(12)とを有し、
    前記第2の熱交換器(20)は、複数の第2のプレートフィン(21)と、前記第1の方向に前記第1のピッチ(p1)で配列するとともに前記第2の方向に前記第2のピッチ(p2)で配列し、前記第2のプレートフィン(21)をそれぞれ貫通して前記第1の伝熱管(12)にほぼ平行に延び、内部に流体を流通させる複数の第2の伝熱管(22)とを有し、
    前記第1の方向又は前記第2の方向において互いに隣り合う前記第1の伝熱管(12)と前記第2の伝熱管(22)との間の間隔(D1、D2)は、前記第1のピッチ(p1)の整数倍に等しくされ、
    前記第1の伝熱管(12)の内径(d1)と前記第2の伝熱管(22)の内径(d2)とはほぼ等しくされ、
    前記第1及び第2のプレートフィン(11、21)の双方を並列に挟持するとともに前記第1及び第2の伝熱管(12、22)に貫通され、前記第1及び第2の熱交換器(10、20)を一体化して固定する一対のサイドプレート(31、32)をさらに有しており、
    前記第1の伝熱管(12)と前記第2の伝熱管(22)との間で、前記第1の伝熱管(12)に対して前記第1のピッチ(p1)離れた部位に、伝熱管が配されない欠陥部(33)を有することを特徴とする複式熱交換器。
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