JP4952430B2 - ClO3Fの除去方法 - Google Patents

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本発明は、ClOFを不純物として含むガス中のClOFを除去する方法に関するものである。
フッ化ペルクロリル(ClOF)は、一般にアルカリ金属、又はアルカリ土類金属の塩素酸塩とフッ素(F)、又はFを含むガスとの反応、あるいはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の過塩素酸塩とフッ素化剤[例えば、フルオロ硫酸(HSOF)など]との反応により生成する。
ClOFは、熱的に非常に安定な化合物であり、470℃まで加温しないと熱分解しない。また、水に不溶で酸やアルカリで分解できないという特徴がある。さらに、物性がClOFと類似したガス中にClOFが低濃度で含まれる場合には、蒸留による分離や濃縮も難しいため、除去が困難という問題点があった。
一般に、ガス中の不純物の除去方法としては、除去したい不純物との熱的安定性の差を利用して不純物を熱分解させ、ガス中の不純物を除去する方法が報告されている(特許文献1)。
その他、ガス中の不純物の除去方法としては、例えば半導体のクリーニングガスに用いられるNFの精製にゼオライトなどの精製薬剤を用いた方法が報告されている(非特許文献1)。
また、ガス中の不純物として、HO、CO、NOを除去する方法として活性アルミナを用いた方法が報告されている(特許文献2)が、ClOFを除去する方法として活性アルミナの使用は報告されていない。
特開平1−261210号公報 特開平5−78117号公報 Chem.Eng.84, 116, (1977)
上記の熱的安定性の差を利用して不純物を熱分解させる方法において、ClOFは熱的に非常に安定であり、同様に熱的に安定なガス中にClOFが不純物として含まれる場合にはClOFを除去できない。
また、上記のゼオライトなどの精製薬剤を用いる方法においてもClOFを除去できない。
すなわち、ClOFの除去方法に関する報告はされていない。
従って、本発明の課題は、ClOFを除去できる安価な除去方法を提供することである。
本発明者らは、かかる問題点に鑑み鋭意検討の結果、化学的、熱的に安定なClOFを活性アルミナと反応させ、除去できることを見出した。
すなわち、本発明は、ClOFを不純物として含むガスに活性アルミナを反応させることを特徴とするClOFの除去方法を提供するものである。
または、前記活性アルミナとして、予め脱水処理前の質量を基準とし0.5〜15質量%の質量減少を起こすまで脱水処理を施した活性アルミナを使用することを特徴とする上記のClOFの除去方法を提供するものである。
本発明により、ガス中の不純物であるClOFを除去することが可能となる。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
使用する活性アルミナは、製法、形状については特に問わないが、比表面積が大きいものを使用する方がClOFの処理量が多くなるため望ましい。また、使用する際には、あらかじめ脱水処理を施すことが望ましい。脱水処理を施さないとClOFの除去量が極端に少なくなる。脱水処理の方法については、特に問わないが、脱水により生じる質量減少が0.5〜15質量%程度になるまで行ってから使用する方が望ましい。
活性アルミナは管に充填して用いる。ClOFを不純物に含んだガスとの接触の方法については、封入法、流通法いずれでも構わない。また、ClOFを不純物に含んだガスは、活性アルミナによって除去されないガス、例えばN、O、He、Ar、Ne、Xe等の不活性ガスやSiH、CH、C、Cなどの水素化物ガス、SiF、GeF、NF、SF、CF、C、Cなどのフッ化物ガスなどが挙げられる。単体でも構わないが、混合ガスでも構わない。さらに、ClOF以外の不純物については、活性アルミナと直接反応するもの以外のものであれば、含まれていても構わない。しかし、活性アルミナに吸着されるものは、ClOFの処理能力が低下するので、含まれていない方が好ましい。
活性アルミナとの反応温度については、0〜470℃が好ましい。低すぎると新たに冷凍機や保冷設備が必要となり、安価に精製することができなくなる。470℃を超えるとClOFが熱分解し始めるのでClOFの除去に活性アルミナを用いる必要性がなくなる。
活性アルミナとの反応圧力についても、特に制限はないが、0.2MPa以下の圧力が操作しやすいので好ましい。
活性アルミナを充填した管中の滞留時間は、1〜600秒が好ましい。1秒未満では十分な効果が得られないし、600秒より長くなると圧力損失が増大し、ガスの流れが悪化する。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明を用いた実験の概略系統図を示す。ClOF除去処理の対象となるClOF含有ガス1は、ClOFをNで希釈したガス(実施例1)、ClOFをCHで希釈したガス(実施例2)、もしくはClOFをNFで希釈したガス(実施例3)を使用する。このガスを、開閉弁9、11、12、及び13を開き、開閉弁10、14、及び15を閉じることにより、活性アルミナを充填した充填管5に導入し接触させ、空容器7に捕集する。空容器7に捕集されたガスを、ClOFの検出下限が0.5volppmのFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析し、ClOFの濃度を測定する。また、活性アルミナを脱水処理する場合、ドライポンプ8により真空引きする時には、開閉弁12、及び14を開き、開閉弁9、10、11、13、及び15を閉じ、さらに加熱時にヒーター6を用い(実施例1、2、及び3)、Nパージを行う時には、開閉弁10、11、12、及び15を開き、開閉弁9、13、及び14を閉じ、さらに加熱時にヒーター6を用いて(実施例4)行う。
実施例1
活性アルミナを充填した充填管5として、長さ40cmの25A管に活性アルミナ(住友化学製、KHO−24)を141g充填し、ヒーター6で250℃に加熱した状態で2時間ドライポンプ8により真空引きを行うことにより脱水処理を実施し、4.0質量%の質量減少を生じた。この脱水処理を施した活性アルミナを充填した充填管5に、室温、大気圧下において、ClOF除去処理対象のガスとしてClOFを1410volppm含むNの流量をマスフローコントローラ4にて50Nml/min(充填管滞留時間236秒相当)に制御し、活性アルミナを充填した充填管5に流通させ、活性アルミナを充填した充填管5通過後のガスを空容器7に捕集した。
その後、捕集したガス中のClOF濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClOF濃度は検出下限の0.5volppm未満であり、ClOFを除去できることが確認できた。
実施例2
ClOF除去処理対象のガスとして、ClOFを2280volppm含むCHを使用する以外は、実施例1と同条件で行った。実施例1と同様に活性アルミナを充填した充填管5を通過後、空容器7に捕集したガス中のClOF濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClOF濃度は検出下限の0.5volppm未満であり、CH中のClOFを除去できることが確認できた。
実施例3
ClOF除去処理対象のガスとして、ClOFを2050volppm含むNF使用する以外は、実施例1と同条件で行った。実施例1と同様に活性アルミナを充填した充填管5を通過後、空容器7に捕集したガス中のClOF濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClOF濃度は検出下限の0.5volppm未満であり、NF中のClOFを除去できることが確認できた。
実施例4
活性アルミナの脱水処理として、ヒーター6で180℃に加熱した状態で4時間のNパージ(流量1000Nml/min)を行い、2.7質量%の質量減少を生じた以外は、実施例1と同条件で行った。実施例1と同様に活性アルミナを充填した充填管5を通過後、空容器7に捕集したガス中のClOF濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClOF濃度は検出下限の0.5volppm未満であり、Nパージによる活性アルミナの脱水処理においてもClOFを除去できることが確認できた。
実施例5
活性アルミナの脱水処理を行わない以外は、実施例1と同条件で行った。実施例1と同様に活性アルミナを充填した充填管5を通過後、空容器7に捕集したガス中のClOF濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClOF濃度は130volppmであり、ClOFを除去できることが確認できた。
比較例1
活性アルミナの代わりにモレキュラーシーブス4A(和光純薬製)を用いる以外は実施例1と同条件で行った。実施例1と同様に脱水処理を施したモレキュラーシーブス4Aを充填した充填管5を通過後、空容器7に捕集したガス中のClO3F濃度をFT−IR(大塚電子社製 IG−1000)で分析した。その結果、ClO3F濃度は充填管通過前と変化無く、モレキュラーシーブス4AではClO3Fを除去できないことが確認できた。
上記の測定結果を表1に記載した。
Figure 0004952430
本発明は、例えば塩化物ガス、フッ化物ガスを使用する半導体工場や化学工場などの排出ガスの除害手段として、また、フロンガスや半導体製造用ガスの精製手段として利用可能である。
本発明を用いた実験の概略系統図である。
符号の説明
1:ClOFを含むガス(N、CH、またはNF希釈)
2:Nボンベ
3:減圧弁
4:マスフローコントローラ
5:充填管
6:ヒーター
7:空容器
8:ドライポンプ
9〜15:開閉弁

Claims (2)

  1. ClOFを不純物として含むガスに活性アルミナを反応させることを特徴とするClOFの除去方法。
  2. 前記活性アルミナとして、予め脱水処理前の質量を基準とし0.5〜15質量%の質量減少を起こすまで脱水処理を施した活性アルミナを使用することを特徴とする請求項1に記載のClOFの除去方法。
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