JP4952301B2 - 撮像装置およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどを利用した撮像装置およびカメラに関するものである。
たとえば、特許文献1に示すCMOS型撮像装置は、撮像された被写体を画素で電気信号(画素信号)に変換し、カラム処理回路内のアナログ−デジタル変換回路(Analog Digital Converter)でアナログの電気信号からデジタルの画像データに変換する。
特許文献1に示すCMOS型撮像装置のカラム処理回路を例に挙げて、その動作の概略について図12を参照しながら説明する。
図12は、カラム処理回路の動作の概略を説明するためのブロック図である。
図12示す単位画素200は、たとえば、入射光を信号電荷に変換するフォトダイオード(PD)201、その信号電荷をノードND202に転送するための転送ゲート(TRF)203、ノードND202の電圧を所定の電圧にリセットするためのリセットゲート(RET)204、およびノードND202の電圧を増幅する増幅ゲート(AMP)205で構成されている。なお、図12では説明を簡単にするために、単一の単位画素200のみを図示しているが、実際には、複数の単位画素200が所定の配列形態をもってマトリクス状に配列されている。
ここでは、単位画素200の動作の詳細は省略するが、単位画素200は、入射光を電気信号に変換し、この電気信号を垂直信号線206に伝達させる。この電気信号は、垂直信号線206を介して、カラム処理回路214内のAD変換器208を構成する電圧比較部209の第1入力端子に入力される。一方、参照信号生成部210が有するデジタル−アナログ変換器(Digital Analog Converter)211は、所定の参照信号(たとえばランプ(RMP)波形の電圧信号)を生成する。この参照信号は、ランプ信号線212を介して電圧比較部209の第2入力端子に入力される。また、この参照信号は、基準参照電圧Vrefを基準に生成される。
そして、電圧比較部209は、画素配列の列毎に単位画素200からの電気信号と参照信号生成部210からの参照信号を受け、それぞれの信号を電圧として比較し、双方の電圧が同一レベルに達すると、出力電圧を反転させてカウンタ213に出力する。
また、カウンタ213は、電圧比較部209が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、電圧比較部209から反転した電圧を受けるとカウントを停止して、その時点でのカウント値をデジタルデータとして保存し、所定の信号処理回路に出力する。
このようにして、カラム処理回路214は、画素配列の行毎にアナログの画素信号をデジタルの画像データに変換する。
特開2005−328135号公報
上記に述べた構成の撮像装置では、撮像画像の行方向にスジ(横スジ)が発生する横引きノイズという現象が発生することがある。
このような横引きノイズは、撮像画像がデジタルの画像データに変換される過程で発生する。画素データの読み出しは行毎に行われ、電圧比較部にて参照信号生成部からの参照信号と単位画素からの画素信号とが比較される。しかし、このとき参照信号にノイズが含まれていると、電圧比較部にて行われる信号の比較処理が完了するまでの時間が行毎で本来の時間とずれ、このズレがAD変換器でのデジタルデータへの変換結果に誤差を与えて横引きノイズが発生する。
また、参照信号にノイズが混入するその他の原因に、熱雑音等による回路ノイズの混入がある。
本発明は、ノイズを低減し、画質の向上を図った撮像装置およびカメラを提供することにある。
本発明の第1の観点の撮像装置は、信号電荷に応じたアナログ信号である画素信号を出力する単位画素と、上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、上記カラム処理部は、上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、上記参照信号生成部は、基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、複数の定電流源と、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する。
好適には、上記ローカル電圧供給回路の周波数特性が、狭帯域化されている。
好適には、上記ローカル電圧が、上記参照信号生成部の外部から供給されている。
好適には、上記参照信号生成部は、基準抵抗と、上記参照信号のパラメータを決定する複数の定電流源と、上記各定電流源に流れる上記負荷電流の経路を第1および第2の経路に切り替える経路選択部と、を含み、上記各定電流源は、上記ローカル電圧供給回路に接続された上記基準抵抗に並列に接続され、上記負荷電流が上記ローカル電圧供給回路から上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路と、上記負荷電流が上記ローカル電圧供給回路から上記定電流源に流れる第2の経路と、を形成し、上記経路選択部は、上記ローカル電圧供給回路の上記負荷電流が実働状態において、一定となるように上記第1の経路もしくは上記第2の経路に切り替える。
好適には、上記ローカル電圧供給回路は、抵抗値を調整できる可変抵抗を含み、上記基準抵抗は、その抵抗値が可変であって、上記可変抵抗および上記基準抵抗は、上記参照信号のパラメータを決定するように上記抵抗値がそれぞれ決定され、上記参照信号生成部の消費電流を実働状態において一定に保持する。
本発明の第2の観点の撮像装置は、入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部を有し、上記電荷生成部により生成された電荷に応じたアナログ信号である画素信号を生成する単位画素がマトリクス状に配列された有効領域と、上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、上記カラム処理部は、上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、上記参照信号生成部は、基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、複数の定電流源と、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する。
本発明の第3の観点のカメラは、撮像装置と、上記撮像装置の画素部に対して入射光を導く光学系と、上記撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、を含み、上記撮像装置は、信号電荷に応じたアナログ信号である画素信号を出力する単位画素と、上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、上記カラム処理部は、上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、上記参照信号生成部は、基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、複数の定電流源と、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する。
本発明の第4の観点のカメラは、撮像装置と、上記撮像装置の画素部に対して入射光を導く光学系と、上記撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、を含み、上記撮像装置は、入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部を有し、上記電荷生成部により生成された電荷に応じたアナログ信号である画素信号を生成する単位画素がマトリクス状に配列された有効領域と、上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、上記カラム処理部は、上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、上記参照信号生成部は、基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、複数の定電流源と、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する。
本発明によれば、参照信号生成部は、ローカル電圧供給回路の負荷電流を実働状態において一定に保持する。
本発明によれば、撮像装置およびカメラのノイズが低減し、画質が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に関連づけて説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。また、CMOS撮像素子は、全ての画素がNMOSあるいはPMOSよりなるものとして説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らない。光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置の全てに、後述する全ての実施形態が同様に適用できる。
図1は、本発明に係る半導体装置の実施形態であるCMOS撮像装置(CMOSイメージセンサ)の一例を示す概略構成図である。また、図2は、画素部(撮像部)における有効画像領域(有効部)と、光学的黒を与える基準画素領域との関係の一例を示す図である。
撮像装置1は、入射光量に応じた信号を出力する受光素子(電荷生成部の一例)を含む複数個の画素が行および列に配列された(すなわち2次元マトリクス状の)画素部を有し、各画素からの信号出力が電圧信号であって、CDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理機能部やデジタル変換部(ADC;Analog Digital Converter)などが列並列に設けられているものである。
“列並列にCDS処理機能部やデジタル変換部が設けられている”とは、垂直列の垂直信号線19に対して実質的に並列に複数のCDS処理機能部やデジタル変換部が設けられていることを意味する。複数の各機能部は、デバイスを平面視したときに、ともに画素部10に対して列方向の一方の端縁側( 図の下側に配されている出力側)にのみ配されている形態のものであってもよいし、画素部10に対して列方向の一方の端縁側( 図の下側に配されている出力側)とその反対側である他方の端縁側(図の上側)に分けて配されている形態のものであってもよい。後者の場合、行方向の読出走査(水平走査)を行なう水平走査部も、各端縁側に分けて配して、それぞれが独立に動作可能に構成するのがよい。
たとえば、列並列にCDS処理機能部やデジタル変換部が設けられている典型例としては、撮像部の出力側に設けたカラム領域と呼ばれる部分に、CDS処理機能部やデジタル変換部を垂直列ごとに設け、順次出力側に読み出すカラム型のものである。また、カラム型に限らず、隣接する複数(たとえば2つ分)の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態や、N本おき(Nは正の整数;間にN−1 本を配する)のN本分の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態などを採ることもできる。
カラム型を除くものは、何れの形態も、複数の垂直信号線19(垂直列)が1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を共通に使用する構成となるので、画素部10側から供給される複数列分の画素信号を1つのCDS処理機能部やデジタル変換部に供給する切り替え回路(スイッチ)を設ける。なお、後段の処理によっては、出力信号を保持するメモリを設けるなどの対処が必要になる。
何れにしても、複数の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態などを採ることで、各画素信号の信号処理を画素列単位で読み出した後に行なうことで、同様の信号処理を各単位画素内で行なうものに比べて、各単位画素内の構成を簡素化し、イメージセンサの多画素化、小型化、低コスト化などに対
応できる。
また、列並列に配された複数の信号処理部にて1行分の画素信号を同時並行処理することができるので、出力回路側やデバイスの外部で1つのCDS処理機能部やデジタル変換部にて処理を行なう場合に比べて、信号処理部を低速で動作させることができ、消費電力や帯域性能やノイズなどの面で有利である。逆に言えば、消費電力や帯域性能などを同じにする場合、センサ全体の高速動作が可能となる。
なお、カラム型の構成の場合、低速で動作させることができ消費電力や帯域性能やノイ
ズなどの面で有利であるとともに切り替え回路(スイッチ)が不要である利点もある。以下の実施形態では、特に断りのない限り、このカラム型で説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置1は、画素形状が概ね正方状の複数の単位画素3が行および列(つまり正方格子状)に配列された画素部(撮像部)10と、画素部10の外側に設けられた駆動制御部7と、カラム処理部26 と、カラム処理部26にAD変換用の参照電圧を供給する参照信号生成部27と、出力回路29とを備えている。
なお、カラム処理部26の前段または後段には、必要に応じて信号増幅機能を持つAGC(Auto Gain Control)回路などをカラム処理部26と同一の半導体領域に設けることも可能である。カラム処理部26の前段でAGCを行なう場合にはアナログ増幅、カラム処理部26の後段でAGCを行なう場合にはデジタル増幅となる。
駆動制御部7は、画素部10の信号を順次読み出すための制御回路機能を備えている。たとえば、駆動制御部7としては、列アドレスや列走査を制御する水平走査回路(列走査
回路)12と、行アドレスや行走査を制御する垂直走査回路(行走査回路)14と、内部クロックを生成するなどの機能を持つ通信・タイミング制御部20とを備えている。
なお、図中、通信・タイミング制御部20の近傍に点線で示すように、高速クロック生成部の一例であって、入力されたクロック周波数よりも高速のクロック周波数のパルスを生成するクロック変換部23を設けるようにしてもよい。通信・タイミング制御部20は、端子5aを介して入力される入力ロック(マスタークロック)CLK0やクロック変換部23で生成された高速クロックに基づいて内部クロックを生成する。
クロック変換部23で生成された高速クロックを源とする信号を用いることで、AD変
換処理などを高速に動作させることができるようになる。また、高速クロックを用いて、高速の計算を必要とする動き抽出や圧縮処理を行なうことができる。また、カラム処理部26から出力されるパラレルデータをシリアルデータ化してデバイス外部に映像データD1を出力することもできる。こうすることで、AD変換されたデジタルデータのビット分よりも少ない端子で高速動作出力する構成を採ることができる。
クロック変換部23は、入力されたクロック周波数よりも高速のクロック周波数のパル
スを生成する逓倍回路を内蔵している。このクロック変換部23は、通信・タイミング制御部20から低速クロックCLK2を受け取り、それを元にして2倍以上高い周波数のクロックを生成する。クロック変換部23の逓倍回路としては、k1低速クロックCLK2の周波数の倍数としたときk1逓倍回路を設ければよく、周知の様々な回路を利用することができる。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、各行や各列には、数十から数千の単位画素3が配置されて画素部10が構成される。この単位画素3は、典型的には、受光素子(電荷生成部)としてのフォトダイオードと、増幅用の半導体素子(たとえばトランジスタ)を有する画素内アンプとから構成される。
画素内アンプとしては、たとえばフローティングディフュージョンアンプ構成のものが用いられる。一例としては、電荷生成部に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ、垂直選択用トランジスタ、およびフローティングディフュージョンの電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタを有する、CMOSセンサとして汎用的な4つのトランジスタからなる構成のものを使用することができる。
画素部10は、画像を取り込む有効領域である有効画像領域(有効部)10aの他に、図2に示すように、光学的黒を与える基準画素領域10bが、有効画像領域(有効部)10aの周囲に配されて構成される。一例としては、垂直列方向の上下に数行(たとえば1〜10行)分の光学的黒を与える基準画素が配列され、また、有効画像領域(有効部)10aを含む水平行における左右に数画素〜数10画素(たとえば3〜40画素)分の光学的黒を与える基準画素が配列される。
光学的黒を与える基準画素は、その受光面側が、フォトダイオードなどからなる電荷生成部に光が入らないように、遮光される。この基準画素からの画素信号は、映像信号の黒基準に使われる。
また、この本実施形態に係る撮像装置1は、画素部10をカラー撮像対応にしている。すなわち、画素部10における各電荷生成部(フォトダイオードなど)の電磁波(本例では光)が入射される受光面には、カラー画像を撮像するための複数色の色フィルタの組合せからなる色分解フィルタの何れかの色フィルタが設けられている。
図示した例は、いわゆるベイヤ(Bayer)配列の基本形のカラーフィルタを用いており、正方格子状に配された単位画素3 が赤(R),緑(G),青(B)の3色カラーフィルタに対応するように、色分離フィルタの繰返単位が2画素×2画素で配されて画素部10を構成している。
たとえば、奇数行奇数列には第1のカラー(赤;R)を感知するための第1のカラー画素を配し、奇数行偶数列および偶数行奇数列には第2のカラー(緑;G)を感知するための第2のカラー画素を配し、偶数行偶数列には第3のカラー(青;B)を感知するための第3のカラー画素を配しており、行ごとに異なったR/G、またはG/Bの2色のカラー画素が市松模様状に配置されている。
このようなベイヤ配列の基本形のカラーフィルタの色配列は、行方向および列方向の何れについても、R/GまたはG/Bの2色が2つごとに繰り返される。
また、駆動制御部7の他の構成要素として、水平走査回路12、垂直走査回路14、および通信・タイミング制御部20が設けられている。水平走査回路12は、カラム処理部26からカウント値を読み出す読出走査部の機能を持つ。これらの駆動制御部7の各要素は、画素部10とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である撮像素子として構成される。
単位画素3は、行選択のための行制御線15を介して垂直走査回路14と、また垂直信号線19を介してカラムAD回路25(本発明の処理部に対応)が垂直列ごとに設けられているカラム処理部26と、それぞれ接続されている。ここで、行制御線15は垂直走査回路14から画素に入る配線全般を示す。
水平走査回路12や垂直走査回路14は、後述のようにデコーダを含んで構成され、通信・タイミング制御部20から与えられる制御信号CN1,CN2に応答してシフト動作(走査)を開始するようになっている。このため、行制御線15には、単位画素3を駆動
するための種々のパルス信号(たとえば、リセットパルスRST、転送パルスTRF、DRN制御パルスDRNなど)が含まれる。
通信・タイミング制御部20は、図示しないが、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータTG(読出アドレス制御装置の一例)の機能ブロックと、端子5aを介してマスタークロックCLK0を受け取り、また端子5bを介して動作モードなどを指令するデータDATAを受け取り、さらに撮像装置1の情報を含むデータを出力する通信インタフェースの機能ブロックとを備える。
たとえば、水平アドレス信号を水平デコーダ12aへ、また垂直アドレス信号を垂直デコーダ14aへ出力し、各デコーダ12a ,14aは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
この際、単位画素3を2次元マトリックス状に配置してあるので、画素信号生成部5により生成され垂直信号線19を介して列方向に出力されるアナログの画素信号を行単位で(列並列で)アクセスし取り込む(垂直)スキャン読みを行ない、この後に、垂直列の並び方向である行方向にアクセスし画素信号(本例ではデジタル化された画素データ)を出力側へ読み出す(水平)スキャン読みを行なうようにすることで、画素信号や画素データの読出しの高速化を図る。勿論、スキャン読みに限らず、読み出したい単位画素3を直接にアドレス指定することで、必要な単位画素3の情報のみを読み出すランダムアクセスも可能である。
また、第1実施形態の通信・タイミング制御部20では、端子5aを介して入力されるマスタークロック(マスタークロック)CLK0と同じ周波数のクロックCLK1や、それを2分周したクロックやより分周した低速のクロックをデバイス内の各部、たとえば水平走査回路12、垂直走査回路14、カラム処理部26などに供給する。以下、2分周したクロックやそれ以下の周波数のクロック全般を纏めて、低速クロックCLK2という。
垂直走査回路14は、画素部10の行を選択し、その行に必要なパルスを供給するものである。たとえば、垂直方向の読出行を規定する(画素部10の行を選択する)垂直デコーダ14aと、垂直デコーダ14aにて規定された読出アドレス上(行方向)の単位画素3に対する行制御線15にパルスを供給して駆動する垂直駆動回路14bとを有する。なお、垂直デコーダ14aは、信号を読み出す行の他に、電子シャッタ用の行なども選択する。
水平走査回路12は、低速クロックCLK2に同期してカラム処理部26のカラムAD回路25を順番に選択し、その信号を水平信号線(水平出力線)18に導くものである。たとえば、水平方向の読出列を規定する(カラム処理部26内の個々のカラムAD回路25を選択する) 水平デコーダ12aと、水平デコーダ12aにて規定された読出アドレスに従って、カラム処理部26の各信号を水平信号線18に導く水平駆動回路12bとを有する。なお、水平信号線18は、たとえばカラムAD回路25が取り扱うビット数n(nは正の整数)分、たとえば10( =n)ビットならば、そのビット数分に対応して10本配置される。
このような構成の撮像装置1において、単位画素3から出力された画素信号は、垂直列ごとに、垂直信号線19を介して、カラム処理部26のカラムAD回路25に供給される。
カラム処理部26の各カラムAD回路25は、1列分の画素の信号を受けて、その信号を処理する。たとえば、各カラムAD回路25は、アナログ信号を、たとえば低速クロックCLK2を用いて、たとえば10ビットのデジタルデータに変換するADC(Analog Digital Converter)回路を持つ。
ADC回路の構成については、詳細は後述するが、コンパレータ(電圧比較器)にランプ状の参照信号(参照電圧)RAMPを供給すると同時にクロック信号でのカウント(計数)を開始し、垂直信号線19を介して入力されたアナログの画素信号を参照信号RAMPと比較することによってパルス信号が得られるまでカウントすることでAD変換を行なう。
また、回路構成を工夫することで、AD変換とともに、垂直信号線19を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル)と真の(受光光量に応じた)信号成分Vsigとの差分をとる処理を行なうことができる。これにより、固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise)やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除くことができる。
このカラムAD回路25でデジタル化された画素データは、水平走査回路12からの水平選択信号により駆動される図示しない水平選択スイッチを介して水平信号線18に伝達され、さらに出力回路29に入力される。なお、10ビットは一例であって、10ビット未満(たとえば8ビット)や10ビットを超えるビット数(たとえば14ビット)など、その他のビット数としてもよい。
このような構成によって、電荷生成部としての受光素子が行列状に配された画素部10からは、行ごとに各垂直列について画素信号が順次出力される。そして、受光素子が行列状に配された画素部10に対応する1枚分の画像すなわちフレーム画像が、画素部10全体の画素信号の集合で示されることとなる。
参照信号生成部27は、画素部10における色分解フィルタを構成する色フィルタの色の種類や配列に応じて、AD変換用の参照信号を発生する機能要素であるDA変換回路(DAC;Digital Analog Converter)27a、27b、およびDA変換回路に所定の電圧を供給するローカル電圧供給回路28a、28bを有する。
使用する画素部10(デバイス)を決めると、色分解フィルタにおける色フィルタの色の種類や配列は決まり、2次元格子位置における任意位置の色フィルタが何色であるのかを一義的に特定することができる。色フィルタの行方向および列方向の各繰返しサイクルも、その配列によって一義的に決まり、列並列に設けた各カラムAD回路25が処理対象とする1つの処理対象行には、色分解フィルタで使用される全色分ではなく、繰返しサイクルで決まるより少ない所定色の組合せの画素信号のみが存在することとなる。
画素信号の読出単位である行方向に関して、色フィルタの繰返しサイクル内に存在する所定色の色フィルタの組合せに応じた数分だけとすることで、2次元における色フィルタの繰返しサイクル内に存在する色フィルタの全色分より少なくする。
さらに、各DA変換回路27a,27bから独立に出力されるそれぞれの参照信号RAMPa,RAMPbを、それぞれ独立した信号線252a,252bを介して、共通の色特性を持つ色フィルタに対応する電圧比較部252に、それぞれ共通の信号線252a,252bを介して実質的に直接に伝達するように構成する。
なお、読出単位に応じた行方向とは異なる方向である異方向、すなわち垂直列方向に関しては、カラー画素の色特性に対応した変化特性(具体的には傾き)や、黒基準や回路オフセット成分などの色特性とは異なる非色特性の観点で規定された初期値を持って変化する色対応参照信号生成部を、垂直列方向における色フィルタの繰返しサイクル内に存在する所定色の色フィルタの組合せに応じた数分だけ、個別のDA変換回路(参照信号生成出力部)のそれぞれに設け、その各出力の何れか一方を、処理対象行の切り替えに応じて選択する構成とすることができる。
この場合、たとえばベイヤ配列のように、2次元における色フィルタの繰返しサイクル内に、同色の色フィルタが存在する場合、この同色の色フィルタに関しては、個別のDA変換回路(参照信号生成出力部)のそれぞれが、1つの色対応参照信号生成部を兼用(共用)する構成とすることもできる。
あるいは、個別のDA変換回路(参照信号生成出力部)のそれぞれに対して、処理対象行が切り替わるごとに、その切り替えに伴う色フィルタの配列の繰返単位を構成する色の組合せの変更に応じて、対応するカラー画素の色特性に対応した変化特性(具体的には傾き)や、黒基準や回路オフセット成分などの色特性とは異なる観点に基づく初期値を、通信・タイミング制御部20から設定するようにしてもよい。こうすることで、個別のDA変換回路(参照信号生成出力部)のそれぞれに色対応参照信号生成部や色対応参照信号生成部の何れかを選択する選択部を設ける必要がなくなる。
何れの構成でも、各DA変換回路(参照信号生成出力部)のそれぞれは、処理対象行が切り替わることで、その処理対象行に存在する所定色の組合せが切り替わることに応じて、DA変換回路が発する参照信号(アナログ基準電圧)の変化特性(具体的には傾き)を、色フィルタすなわちアナログの画素信号の特性に応じて切り替えて出力する。また、初期値に関しては、たとえば黒基準や回路のオフセット成分など、色特性とは異なる観点に基づいて設定することとなる。
撮像装置1としては、ベイヤ方式の基本配列のものを使用しており、先にも述べたように、色フィルタの繰返しは2行および2列ごととなる。行単位で画素信号を読み出して、垂直信号線19ごとに、列並列に設けた各カラムAD回路25に画素信号を入力するので、1つの処理対象行には、R/GまたはG/Bの何れか2色のみの画素信号が存在する。よって、本実施形態では、奇数列に対応したDA変換回路27aと偶数列に対応したDA変換回路27bを設ける。
さらに、本実施形態では、DA変換器が発する参照信号のノイズを低減させるために、ローカル電圧供給回路28a、28bを備える。
なお、本実施形態に係る参照信号生成部27のDA変換回路27a、27b、およびローカル電圧供給回路28a、28bについての詳細は後述する。
各DA変換回路27a,27bは、通信・タイミング制御部20からの制御信号CN4(CN4a,CN4b)で示される初期値から、通信・タイミング制御部20からのカウントクロックCKd a c a,CKdacb(カウントクロックCK0と同じでもよい)に同期して、階段状の鋸歯状波(ランプ電圧)を生成して、カラム処理部26の対応する個々のカラムAD回路25に、この生成した鋸歯状波をAD変換用の参照信号(ADC基準信号)RAMPa,RAMPbとして供給するようになっている。なお、図示を割愛しているが、ノイズ防止用のフィルタを設けるとよい。
DA変換回路27a,27bは、所定位置の画素信号電圧Vxにおける信号成分Vsigについて電圧比較部252とカウンタ部254とを用いてAD変換処理を行なう際には、それぞれが発する参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧を、画素の特性や回路のばらつきを反映させて、リセット成分ΔVについてのAD変換処理時とは異なる値に設定するとともに、色フィルタの配列を考慮して画素特性に適合するようにそれぞれの傾きβa,βbを設定する。
具体的には、先ず信号成分Vsigについての参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧Vas、Vbsに関しては、任意の複数の黒基準を生成する画素から得られる信号を元に算出されたものとする。なお、黒基準を生成する画素は、カラー画素外に配置された電荷生成部32をなす光電変換素子としてのフォトダイオードなど上に遮光層を有する画素とする。その配置場所や配置数などの配置形態および遮光手段は、特に限定されない。
また、この初期電圧は、各DA変換回路27a,27bの特性によりそれぞれ生じる固有のばらつき成分を含むものとする。通常は、各初期電圧Vas、Vbsは、リセット成分ΔVについての参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧Var、Vbrに対して、それぞれオフセットOFFa,OFFb分だけ低くする。
リセット成分ΔVについての参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧Var、Vbrを同じにしていても、通常は、オフセットOFFa,OFFb分は異なる値となるので、信号成分Vsigについての参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧Vas、Vbsは異なる。
なお信号成分Vsigについての参照信号RAMPa,RAMPbの初期電圧Vas、Vbsは、黒基準を生成する画素から得られる信号以外にも任意のオフセットを含むものとしてもよい。
参照信号生成部27の各DA変換回路27a,27bが行なうオフセットOFFa,OFFb分の制御は、DA変換回路27a,27bが、初期電圧を算出する機能を持ち、自身で初期電圧を算出するようにする。または、たとえば任意の複数の黒基準を生成する基準画素から得られる信号を元に初期電圧を算出する機能を通信・タイミング制御部20に持たせ、この通信・タイミング制御部20からの制御信号CN4で示される初期値に基づいて行なうようにしてもよい。
あるいは、チップ内の通信・タイミング制御部20やDA変換回路27a,27bに、参照電圧の初期電圧を算出する機能を持つのではなく、チップ外の外部システムで黒基準を生成する基準画素から得られる信号を元に初期電圧を算出し、端子5bを介して動作モードの一部として初期電圧を示す情報を通信・タイミング制御部20に通知し、この通信・タイミング制御部20からの制御信号CN4で参照信号生成部27に通知するようにしてもよい。
なお、参照信号生成部27が発する階段状の参照信号、詳しくはDA変換回路27aが発する参照信号RAMPaおよびDA変換回路27bが発する参照信号RAMPbは、クロック変換部23からの高速クロック、たとえば逓倍回路で生成される逓倍クロックを元に生成することで、端子5aを介して入力されるマスタークロックCLK0に基づき生成するよりも高速に変化させることができる。
通信・タイミング制御部20から参照信号生成部27のDA変換回路27aに供給する制御信号CN4a,CN4bは、比較処理ごとのランプ電圧の傾き(変化の度合い;時間変化量)を指示する情報も含んでいる。
カラムAD回路25は、参照信号生成部27のDA変換回路27aで生成される参照信号RAMPと、行制御線15(H0,H1,…)ごとに単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)を経由し得られるアナログの画素信号とを比較する電圧比較部(コンパレータ)252と、電圧比較部252が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、その結果を保持するカウンタ部254とで構成されたnビット分のAD変換機能を有している。
通信・タイミング制御部20は、電圧比較部252が画素信号のリセット成分ΔVと信号成分Vsigの何れについて比較処理を行なっているのかに応じてカウンタ部254におけるカウント処理のモードを切り替える制御部の機能を持つ。この通信・タイミング制御部20から各カラムAD回路25のカウンタ部254には、カウンタ部254がダウンカウントモードで動作するのかアップカウントモードで動作するのかを指示するためのモード制御信号CN5が入力されている。
電圧比較部252の一方の入力端子RAMPは、他の電圧比較部252の入力端子RAMP共通に、参照信号生成部27で生成される階段状の参照信号RAMPが入力され、他方の入力端子には、それぞれ対応する垂直列の垂直信号線19が接続され、画素部10からの画素信号電圧が個々に入力される。電圧比較部252の出力信号はカウンタ部254に供給される。
カウンタ部254のクロック端子CKには、他のカウンタ部254のクロック端子CKと共通に、通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0が入力されている。
ここで、共通のアップダウンカウンタ(U/D CNT)を用いて、ダウンカウント動作とアップカウント動作とを切り替えて(具体的には交互に)カウント処理を行なう。また、カウンタ部254は、カウント出力値がカウントクロックCK0に同期して出力される同期カウンタを使用する。
なお、同期カウンタの場合、すべてのフリップフロップ(カウンタ基本要素)の動作がカウントクロックCK0で制限される。よって、より高周波数動作が要求される場合には、カウンタ部254としては、その動作制限周波数が最初のフリップフロップ(カウンタ
基本要素)の制限周波数でのみ決められるため高速動作に適する非同期カウンタの使用がより好ましい。
カウンタ部254には、水平走査回路12から制御線12cを介して制御パルスが入力される。カウンタ部254は、カウント結果を保持するラッチ機能を有しており、制御線12cを介しての制御パルスによる指示があるまでは、カウンタ出力値を保持する。
このような構成のカラムAD回路25は、先にも述べたように、垂直信号線19(V0,V1,… )ごとに配置され、列並列構成のADCブロックであるカラム処理部26が構成されている。
個々のカラムAD回路25の出力側は、水平信号線18に接続されている。先にも述べたように、水平信号線18は、カラムAD回路25のビット幅であるnビット幅分の信号線を有し、図示しないそれぞれの出力線に対応したn個のセンス回路を経由して出力回路29に接続される。
このような構成において、カラムAD回路25は、水平ブランキング期間に相当する画素信号読出期間において、カウント動作を行ない、所定のタイミングでカウント結果を出力する。すなわち、先ず、電圧比較部252では、参照信号生成部27からのランプ波形電圧と、垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧とを比較し、双方の電圧が同じになると、電圧比較部252のコンパレータ出力が反転(本例ではハイレベルからローレベルへ遷移)する。
カウンタ部254は、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期してダウンカウントモードもしくはアップカウントモードでカウント動作を開始しており、コンパレータ出力の反転した情報がカウンタ部254に通知されると、カウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチ(保持・記憶)することでAD変換を完了する。
この後、カウンタ部254は、所定のタイミングで水平走査回路12から制御線12cを介して入力される水平選択信号CH(i)によるシフト動作に基づいて、記憶・保持した画素データを、順次、カラム処理部26外や画素部10を有するチップ外へ出力端子5c から出力する。
なお、本実施形態の説明としては直接関連しないため特に図示しないが、その他の各
信号処理回路なども、撮像装置1の構成要素に含まれる場合がある。
(参照信号生成部27の第1構成例)
次に、本実施形態に係る参照信号生成部27の第1構成例について説明する。
先ず、参照信号生成部27が生成する参照信号について説明する。参照信号生成部27は、たとえば、図3に示すようなランプ状のランプ電圧(参照信号)を生成する。ランプ電圧に、参照信号生成部27に与えるカウントクロックCKdaca,CKdacbの周期を一定にしつつ、カウンタ出力値をx、制御信号CN4に含まれているランプ電圧の傾き(変化率)をβとするとy=α(初期値)−β*xによって算出される電位を出力するなど、制御信号CN4に含まれているランプ電圧の傾き(変化率)を指示する情報により、1つのカウントクロックCKdacごとの電圧変化分ΔRAMPを調整する。ランプ電圧の傾きすなわちRAMPスロープの傾きβの調整は、単位電流源の電流量を変化させ、クロック当たりのΔRAMPを調整することで実現できる。あるいはクロック数を変化させ、クロック当たりのΔRAMPを調整することもできる。
オフセットを与え得るα(初期値)や傾きを与え得るβ(係数)の設定手法は、カウントクロックCKdaca,CKdacbごとに少しずつ電圧変化するランプ波形を発生させる回路構成に応じたものとする。一例としては、ランプ波形を発生させる回路を、定電流源の組合せと、その定電流源の何れか(1つもしくは任意数の複数)を選択する選択回路とで構成する場合、オフセットを与えるα(初期値)や傾きを与えるβ(係数)等のパラメータは何れも、定電流源を用いて、その定電流源に流れる電流を調整する。
参照信号にノイズが印加されると、このノイズはAD変換時のノイズとして撮像画像に現れる。そのため、本実施形態では、参照信号生成部27にローカル電圧供給回路を設け、ローカル電圧供給回路が参照信号を生成するための基準参照電圧が一定となるように制御し、参照信号への電源電圧ノイズを抑制する。
次に、本実施形態に係るローカル電圧供給回路28a、28bについて説明する。参照信号生成部27は、図4に示すような構成のローカル電圧供給回路28aを有する。以下、ローカル電圧供給回路28bは28aと同様の構成であるため、ローカル電圧供給回路28aについてのみ説明を行う。
図4に示すように、ローカル電圧供給回路28aは、演算増幅器(Operational Amplifier)OP28、pチャネル型のMOSFET281(以下、FET281と記す)、および抵抗R281、R282で構成されている。演算増幅器OP28は、出力端子がFET281のゲートに接続され、反転入力端子が所定の信号線に、非反転入力端子がFET28のドレインと抵抗R281を介して接続されている。また、FET281のソースは所定の電源電位線VDDに接続されている。抵抗R281とR282は、抵抗R281の一端がノードND281に、抵抗R282の一端がノードND282に接続されている。そして、ローカル電圧供給回路28は、基準抵抗R0を介してランプ電圧を生成するためのスロープ発生電流源271にノードND271を介して接続されている。
たとえば、演算増幅器OP28の反転入力端子に所定の参照電圧Vref0(一定値)が入力され、ノードND271の電圧(基準参照電圧)がΔVrefだけ上昇したと仮定する。すると、ノードND281の電位が上昇し、ローカル電圧供給回路28は、ノードND281の電圧と参照電圧Vref0との差が0になるまで負のフィードバックが掛かり、FET281のソース・ゲート間の電圧に応じたドレイン電流が、ノードND281を流れ、ノードND271の電位を上昇した電圧ΔVrefだけ下げるように、基準参照電圧Vrefを補正する。
上記に述べたように、ローカル電圧供給回路28aは、実働状態において基準参照電圧Vrefが一定となるように制御する。
本実施形態では、ノードND281、ND271間を流れるローカル電圧供給回路28aの負荷電流(ドレイン電流)が一定となるように、スロープ発生電流源271に経路選択部を設けて負荷電流を一定に保持し、参照信号RAMPaに与えるノイズを減少させる。
次に、スロープ発生電流源271について説明する。図5は、参照信号生成部27に設けられたAD変換回路27aの一構成例を示す図である。なお、AD変換回路27bは、AD変換回路27aと同様の構成であるため、その説明は省略する。
図5に示すように、DA変換回路27aは、スロープ発生電流源271、および基準抵抗R0で構成されている。スロープ発生電流源271は、定電流選択部2711、参照信号の基本となるnビット分の定電流源2712−1〜2712−n、オフセット定電流選択部2713、オフセットを与えるαを決定するオフセット定電流源2714、傾き定電流選択部2715、ランプ電圧の傾きβを与える傾き定電流源2716とで構成されている。
DA変換回路27aの基準抵抗R0は、ノードND271とND272との間に配され、この基準抵抗R0と並列になるように、定電流選択部2711がノードND272とND273とに接続され、この定電流選択部2711にはnビット分の定電流源2712−1〜2712−nがそれぞれ並列に接続されている。また、基準抵抗R0と並列になるように、オフセット定電流選択部2713がノードND274とND275とに接続され、オフセット定電流源2714が接続されている。さらに、傾き定電流選択部2715に傾き定電流源2716が接続されている。
スロープ発生電流源271の各選択部(定電流選択部2711、オフセット定電流選択部2713、傾き定電流選択部2715)は、各選択部に接続されている定電流源に流れる電流が制御されることで、ランプ電圧の各パラメータ(たとえばオフセットを与えるαなど)が決定される。各選択部は、たとえば通信・タイミング制御部20が出力する制御データC4aに含まれている制御信号Qn、QBn、Qβ、QBβ、QOff、QOffBによって制御される。
次に、各選択部(定電流選択部2711、オフセット定電流選択部2713、傾き定電流選択部2715)に設けられた経路選択部について説明する。
図6は、経路選択部2717を説明するための図である。説明を簡単にするために、たとえば定電流源2712−1の経路を例に取って説明する。経路選択部2717は、ローカル電圧供給回路28からの負荷電流ILOADを、ノードND271から基準抵抗R0を流れ、スイッチSW1を経て定電流源2712−nに流れる経路PATHa(本発明の第1の経路に対応する)と、ノードND271からノードND273を介してスイッチSW2を経て、定電流源2712−nに流れる経路PATHb(本発明の第2の経路に対応する)とのいずれかの経路に切り替える。また、経路PATHaに流れる負荷電流をILOADa、経路PATHbに流れる負荷電流をILOADbとする。なお、実際には、定電流源であれば、nビット分の定電流源それぞれに、図6に示すような経路PATHaおよびPATHbが設けられている。
本実施形態では、一例として、スイッチSW1およびSW2にnチャネル型のFETをスイッチング素子として用いている。図6に示すように、スイッチSW1のFETは、ゲートがノードND274に、ドレインがノードND272に、ソースがノードND275にそれぞれ接続されている。また、スイッチSW2のFETは、ゲートがインバータ2718の出力端子に、ドレインがノードND273に、ソースがノードND275にそれぞれ接続されている。
たとえば通信・タイミング制御部20からの制御信号CN4aに基づいて、信号線QLにハイレベルの信号が印加されると、スイッチSW1は、オンに切り替わり、スイッチSW2は、インバータ2718によって反転されたローレベルの信号によって信号線QBがオフ(非通状態)に切り替わる。この時、負荷電流ILOADは、経路PATHaを経て所定の出力端子に出力される。信号線QLにローレベルの信号が印加されると、スイッチSW1は、オフに切り替わり、スイッチSW2は、インバータ2718によって反転されたハイレベルの信号によってスイッチSW2がオンに切り替わる。この時、負荷電流ILOADは、経路PATHbを経て所定の出力端子に出力される。

生成するランプ電圧に応じて、単一あるいは複数の定電流源が選択される。たとえば、制御信号により、定電流源2712−1が選択された場合には、スイッチSW1がオンに切り替わり、経路PATHaが選択され、他の定電流源2712−2〜2712−nはスイッチSW2がオンに切り替わり、経路PATHbが選択される。このように、スロープ発生電流源271の選択された電流源は、スイッチSW1がオンに切り変わって、経路PATHaが選択され、選択されていない電流源は、スイッチSW2がオンに切り変わって経路PATHbが選択され、ローカル電圧供給回路28aに対する負荷電流は、実働状態において一定となる。
図示しないが、オフセット定電流選択部2713、および傾き定電流選択部2715についても、定電流選択部2711と同様の構成の経路選択部2717を有し、選択された電流源に応じて、経路を切りかえ、基準参照電圧Vrefに加わる電流負荷を一定にする。
ところで、参照信号RAMPaには、電源電圧ノイズだけでなく、基準参照電圧Vrefのノイズ、あるいはローカル電圧供給回路28自体のノイズなどが重畳されるが、このようなノイズは、ローカル電圧供給回路28の周波数特性に依存する。したがって、本実施形態では、ローカル電圧供給回路28の周波数特性を狭帯域化して、ノイズを低減させる。
図7に示すボード線図は、ローカル電圧供給回路28の閉ループ特性を示す図であり、横軸がローカル電圧供給回路28の周波数を、縦軸が閉ループの利得をそれぞれ示している。図7に示すように、ローカル電圧供給回路28の閉ループ特性は、2つのポールfp1、fp2を有しており、所定の周波数のポールfp1が、ポールfp1よりも低い周波数のポールfp3へ移行された状態を示している。
本構成例では、ポールfp1をより低周波数であるfp3まで移行させ、ローカル電圧供給回路28の狭帯域化を行い、回路内のノイズ成分を減少させる。また、本構成例では、ローカル電圧供給回路28の負荷電流が一定であるため、ローカル電圧供給回路28の狭帯域化を行っても、負荷過度応答特性は劣化しない。この狭帯域化は、たとえば位相補償用や外付けの容量を用いて実現できる。また、このような狭帯域化は、ポールfp2をより低い周波数に移行させるようにしてもよい。あるいは、両方のポールfp1、fp2をより低周波数の領域に移行させるようにしてもよい。
本構成例では、スロープ発生電流源271の各選択部(定電流選択部2711、オフセット定電流選択部2713、傾き定電流選択部2715)に、負荷電流に応じて経路を切り替える経路選択部2717を設けることで、負荷電流の変動を減少できる。さらに、ローカル電圧供給回路28aの周波数を狭帯域化することで、参照信号生成部27がノイズを含まない安定したランプ電圧を生成できる。
図8は、本実施形態に係る撮像装置1のカラムAD回路25における基本動作である信号取得差分処理を説明するためのタイミングチャートである。
画素部10の各単位画素3で感知されたアナログの画素信号をデジタル信号に変換する仕組みとしては、たとえば、所定の傾きで下降するランプ波形状の参照信号RAMPと単位画素3からの画素信号における基準成分や信号成分の各電圧とが一致する点を探し、この比較処理で用いる参照信号RAMPの生成時点から、画素信号における基準成分や信号成分に応じた電気信号と参照信号とが一致した時点までをカウントクロックでカウント(計数)することで、基準成分や信号成分の各大きさに対応したカウント値を得る手法を採る。
ここで、垂直信号線19から出力される画素信号は、時間系列として、基準成分としての画素信号の雑音を含むリセット成分ΔVの後に信号成分Vsigが現れるものである。1回目の処理を基準成分(リセット成分ΔV)について行なう場合、2回目の処理は基準成分(リセット成分ΔV)に信号成分Vsigを加えた信号についての処理となる。以下具体的に説明する。
1回目の読出しのため、先ず通信・タイミング制御部20は、モード制御信号CN5をローレベルにしてカウンタ部254をダウンカウントモードに設定するとともに、リセット制御信号CN6を所定期間アクティブ(本例ではハイレベル)にしてカウンタ部254のカウント値を初期値“0”にリセットさせる(t9)。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)への1回目の読出しが安定した後、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に向けて、参照信号RAMPa,RAMPb生成用の制御信号CN4a,CN4bを供給する。
これを受けて、参照信号生成部27においては、先ず、Hx行上に存在する一方の色(奇数列のRまたはG)のカラー画素特性に合わせた傾きβaを持ち全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を持った参照信号RAMPaをDA変換回路27aにて生成し、奇数列に対応するカラムAD回路25の電圧比較部252の一方の入力端子RAMPに、比較電圧として供給する。
同様に、Hx行上に存在する他方の色(偶数列のGまたはB)のカラー画素特性に合わせた傾きβbを持ち全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を持った参照信号RAMPbをDA変換回路27bにて生成し、偶数列に対応するカラムAD回路25の電圧比較部252の一方の入力端子RAMPに、比較電圧として供給する。
電圧比較部252は、このRAMP波形の比較電圧と画素部10から供給される任意の垂直信号線19(Vx)の画素信号電圧とを比較する。
また、電圧比較部252の入力端子RAMPへの参照信号RAMPa,RAMPbの入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27 から発せられるランプ波形電圧に同期して(t10)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、1回目のカウント動作として、初期値“0” からダウンカウントを開始する。すなわち、負の方向にカウント処理を開始する。
電圧比較部252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照信号RAMPと垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をハイレベルからローレベルへ反転させる(t12)。つまり、リセット成分Vrstに応じた電圧信号と参照信号RAMPとを比較して、リセット成分Vrstの大きさに対応した時間経過後にローレベルのパルス信号を生成して、カウンタ部254に供給する。
この結果を受けて、カウンタ部254は、コンパレータ出力の反転とほぼ同時にカウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチ(保持・記憶)することでAD変換を完了する(t12)。つまり、電圧比較部252に供給するランプ状の参照信号RAMPの生成とともにダウンカウントを開始し、比較処理によってローレベルのパルス信号が得られるまでカウントクロックCK0でカウントすることで、リセット成分Vrstの大きさに対応したカウント値を得る。
通信・タイミング制御部20は、所定のダウンカウント期間を経過すると(t14)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウンタ部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照信号RAMPの生成を停止する。
この1回目の読出し時は、画素信号電圧Vxにおけるリセット成分Vrstを電圧比較部252で検知してカウント動作を行なっているので、単位画素3のリセット成分ΔVを読み出していることになる。
このリセット成分ΔV内には、単位画素3ごとにばらつく雑音がオフセットとして含まれている。しかし、このリセット成分ΔVのばらつきは一般に小さく、またリセット成分Vrstは概ね全画素共通であるので、任意の垂直信号線19の画素信号電圧Vxにおけるリセット成分ΔVの出力値はおおよそ既知である。
したがって、1回目のリセット成分ΔVの読出し時には、傾きβaまたは傾きβbを持つランプ電圧を調整することにより、ダウンカウント期間(t10〜t14;比較期間)を短くすることが可能である。本実施形態では、リセット成分ΔVについての比較処理の最長期間を、7ビット分のカウント期間(128クロック)にして、リセット成分ΔVの比較を行なっている。
続いての2回目の読出し時には、リセット成分ΔVに加えて、単位画素3ごとの入射光量に応じた信号成分Vsigを読み出し、1回目の読出しと同様の動作を行なう。すなわち、先ず通信・タイミング制御部20は、モード制御信号CN5をハイレベルにしてカウンタ部254をアップカウントモードに設定する(t18)。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)への2回目の読出しが安定した後、通信・タイミング制御部20 は、信号成分VsigについてのAD変換処理のため、参照信号RAMPa生成用の制御信号CN4a(ここではオフセットO F F aと傾きβaを含む)をDA変換回路27aに供給するとともに、参照信号RAMPb生成用の制御信号CN4b(ここではオフセットOFFbと傾きβb、経路選択部の切り替え信号を含む)をDA変換回路27bに供給する。
この一連の動作を受けて、参照信号生成部27では、負荷電流ILOADを一定にするように、定電流選択部2711、オフセット定電流選択部2713、および傾き定電流選択部2715が制御される。
また、参照信号生成部27において、Hx行上に存在する一方の色(奇数列のRまたはG)のカラー画素特性に合わせた傾きβaを持ち全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を持つとともに、リセット成分ΔV用の初期電圧Varに対してオフセットOFFaだけ下がった参照信号RAMPaをDA変換回路27aにて生成し、奇数列に対応するカラムAD回路25の電圧比較部252の一方の入力端子RAMPに、比較電圧として供給する。
同様に、Hx行上に存在する他方の色(偶数列のGまたはB)のカラー画素特性に合わせた傾きβbを持ち全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を持つとともに、リセット成分ΔV用の初期値Vbrに対してオフセットOFFbだけ下がった参照信号RAMPbをDA変換回路27bにて生成し、偶数列に対応するカラムAD回路25 の電圧比較部252の一方の入力端子RAMPに、比較電圧として供給する。
電圧比較部252は、このR A M P波形の比較電圧と画素部10から供給される任意の垂直信号線19(Vx)の画素信号電圧とを比較する。
先にも述べたように、このときの各参照電圧の初期電圧は、任意の複数の黒基準を生成する画素から得られる信号を元に算出されたものであり、DA変換回路27aから発せられる参照信号RAMPaとDA変換回路27bから発せられる参照信号RAMPbとでそれぞれ生ずる固有のばらつき成分を含む異なった値(オフセットOFFaおよびオフセットOFFb)となる。また、参照電圧の初期電圧は、黒基準を生成する画素から得られる信号以外にも任意のオフセットを含む場合もある。
電圧比較部252 の入力端子RAMPへの参照信号RAMPa,RAMPbの入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t20)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、2回目のカウント動作として、1回目の読出し時に取得された単位画素3のリセット成分ΔVに対応するカウント値から、1回目とは逆にアップカウントを開始する。すなわち、正の方向にカウント処理を開始する。
電圧比較部252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照信号R A M Pと垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をハイレベルからローレベルへ反転させる(t22)。つまり、信号成分Vsigに応じた電圧信号と参照信号RAMPとを比較して、信号成分Vsigの大きさに対応した時間経過後にローレベル のパルス信号を生成して、カウンタ部254に供給する。
この結果を受けて、カウンタ部254 は、コンパレータ出力の反転とほぼ同時にカウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチすることでAD変換を完了する(t22)。つまり、電圧比較部252に供給するランプ状の参照信号RAMPの生成とともにアップカウントを開始し、比較処理によってローレベルのパルス信号が得られるまでカウントクロックCK0でカウントすることで、信号成分Vsigの大きさに対応したカウント値を得る。
通信・タイミング制御部20 は、所定のアップカウント期間を経過すると(t24)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウンタ部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照信号RAMPの生成を停止する。
この2回目の読出し時は、画素信号電圧Vxにおける信号成分Vsigを電圧比較部252で検知してカウント動作を行なっているので、単位画素3の信号成分Vsigを読み出していることになる。
ここで、本実施形態においては、カウンタ部254におけるカウント動作を、1回目の読出し時にはダウンカウント、2回目の読出し時にはアップカウントとしているので、カウンタ部254内で自動的に、式(1)で示す減算が行なわれ、この減算結果に応じたカウント値がカウンタ部254に保持される。
(数1)
(2回目の比較期間におけるカウント値)−(1回目の比較期間におけるカウント値)
…(1)
ここで、式(1)は、式(2)のように変形でき、結果としては、カウンタ部254に保持されるカウント値は信号成分Vsigに応じたものとなる。
(数2)
(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)
=((信号成分Vsig)+(リセット成分ΔV)+(カラムAD回路25のオフセット成分)−(黒基準成分))−((リセット成分ΔV)+(カラムAD回路25のオフセット成分))
=(信号成分Vsig)−(黒基準成分) …(2)
つまり、上述のようにして、1回目の読出し時におけるダウンカウントと2回目の読出し時におけるアップカウントといった、2回の読出しとカウント処理によるカウンタ部254内での減算処理によって、単位画素3ごとのばらつきを含んだリセット成分ΔVとカラムAD回路25ごとのオフセット成分とを除去することができ、単位画素3ごとの入射光量に応じた信号成分Vsigに黒基準成分の補正を加えた信号についてのデジタルデータのみを簡易な構成で取り出すことができる。この際、回路ばらつきやリセット雑音も除去できる。
よって、本実施形態に係るカラムAD回路25は、アナログの画素信号をデジタルの画素データに変換するデジタル変換部としてだけでなく、CDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理機能部としても動作することとなる。
また、式(2)で得られるカウント値が示す画素データは正の信号電圧を示すので、補数演算などが不要となり、既存のシステムとの親和性が高い。
ここで、2回目の読出し時は、入射光量に応じた信号成分Vsigを読み出すので、光量の大小を広い範囲で判定するために、アップカウント期間(t20〜t24;比較期間)を広く取り、電圧比較部252に供給するランプ電圧を大きく変化させる必要がある。
そこで本実施形態では、信号成分Vsigについての比較処理の最長期間を、10ビット分のカウント期間(1024クロック にして、信号成分Vsigの比較を行なっている。つまり、リセット成分ΔV(基準成分)についての比較処理の最長期間を、信号成分Vsigについての比較処理の最長期間よりも短くする。リセット成分ΔV(基準成分)と信号成分Vsigの双方の比較処理の最長期間すなわちAD変換期間の最大値を同じにするのではなく、リセット成分ΔV(基準成分)についての比較処理の最長期間を信号成分Vsigについての比較処理の最長期間よりも短くすることで、2回に亘るトータルのAD変換期間が短くなるように工夫する。
この場合、1回目と2回目との比較ビット数が異なるが、通信・タイミング制御部20から制御データを参照信号生成部27に供給して、この制御データに基づいて参照信号生成部27にてランプ電圧を生成するようにすることで、ランプ電圧の傾きすなわち参照信号RAMPの変化率を1回目と2回目とで同じにする。デジタル制御でランプ電圧を生成するので、ランプ電圧の傾きを1回目と2回目とで同じにすることが容易である。これにより、AD変換の精度を等しくできるため、アップダウンカウンタによる式(1)で示した減算結果が正しく得られる。
2回目のカウント処理が完了した後の所定のタイミングで(t28)、通信・タイミング制御部20は水平走査回路12に対して画素データの読出しを指示する。これを受けて、水平走査回路12は、制御線12cを介してカウンタ部254に供給する水平選択信号CH(i)を順次シフトさせる。
こうすることで、カウンタ部254に記憶・保持した式(2)で示されるカウント値、すなわちnビットのデジタルデータで表された画素データが、n本の水平信号線18を介して、順次、カラム処理部26外や画素部10を有するチップ外へ出力端子5cから出力され、その後、順次行ごとに同様の動作が繰り返されることで、2次元画像を表す映像データD1が得られる。
(参照信号生成部27の第2構成例)
次に、参照信号生成部27の第2構成例について説明する。
本構成例は、ランプ電圧のオフセットOFFaを可変抵抗を用いてローカル電圧供給回路の内部で調整し、ランプ電圧の傾きβaについても可変抵抗を用いて調整する。
図9は、本構成例に係る参照信号生成部27の一構成例を示す図である。
図9に示すように、参照信号生成部27は、スロープ発生電流源271a、可変基準抵抗Rβ、およびローカル電圧供給回路28aで構成されている。なお、ローカル電圧供給回路28bは、本構成例と同様なため、その説明を省略する。
スロープ発生電流源271aは、定電流選択部2711に、参照信号の基本となるnビット分の定電流源2712−1〜2712−nが接続されている。また、ローカル電圧供給回路28aは、第1構成例に係る抵抗R281の代わりに可変抵抗R281aで置き換えたものである。このような構成のローカル電圧供給回路28aが、ノードND271に接続されている。さらに、定電流選択部2711が、ノードND271とND272との間に接続されている可変基準抵抗Rβと並列になるように、ノードND271とノードND272に接続されている。
また、定電流選択部2711は、たとえば通信・タイミング制御部20が出力する制御データC4aに含まれている制御信号Qnによって、流れる電流が制御されることで、ランプ電圧が決定される。
具体的には、オフセットOFFaの調整は、可変抵抗R281aを変化させて調整する。また、第1構成例の抵抗R282を可変抵抗に置き換え、本構成例と同様に可変抵抗を変化させてオフセットOFFaを調整してもよい。また、参照電圧Vref0を変化させてオフセットOFFaを調整してもよい。
ランプ電圧の傾きβの調整は、可変基準抵抗Rβを変化させて調整する。たとえば、ランプ電圧の傾きβを緩やかにする場合は、可変基準抵抗Rβの抵抗値を小さくすれば、同じ電流値でもランプ電圧の傾きβを変えることができる。
また、定電流選択部2711は第1構成例と同様の経路選択部2717を有し、ローカル電圧供給回路28aの負荷に応じて電流の経路を切り替える。
このため、ローカル電圧供給回路28aの狭帯域化が可能であり、第1構成例と同様の効果を得ることができる。
さらに、本構成例では、ランプ電圧のオフセットOFFaをローカル電圧供給回路28aの内部の可変抵抗R281aで、傾きβを可変基準抵抗Rβで調整するため、レイアウト面積を縮小でき、回路の消費電力を低減できる。
また、第1、および第2構成例に係るローカル電圧供給回路28a、28bは、図10に示すように、参照信号生成部27の外部に配置してもよい。たとえば、ローカル電圧供給回路28を撮像装置1の外部に配置しても、第1、および第2構成例と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施形態に係るカメラについて説明する。図11は、本発明の実施形態に係るカメラの構成の概略を示すブロック図である。
本カメラ100は、図11に示すように、撮像装置1、撮像装置1の画素部10に入射光を導く光学系、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ101、および撮像装置1の出力信号を処理する信号処理回路102などを有する構成となっている。
このカメラ100において、撮像装置1は、上記実施形態に係る撮像装置が用いられている。信号処理回路102は、撮像装置1の出力端子5cからの出力信号Vout(たとえば映像データD1)に対して種々の信号処理を施して映像信号を出力する。
本カメラによれば、先述した実施形態に係る撮像装置1を採用することで、ノイズの少ない高画質の撮像画像を得ることができる。
なお、本発明の撮像装置1は、1チップとして形成された撮像装置であっても、複数のチップの集合体として形成されたモジュールタイプの撮像装置であっってもよい。複数のチップの集合体として形成された撮像装置である場合には、撮像を行うセンサチップ、デジタル信号処理を行う信号処理チップなどに分かれて形成され、さらに光学系を含むことがある。
本実施形態に係る撮像装置の一構成例を示す図である。 本実施形態に係る画素部の有効領域と、光学的黒を与える基準画素領域との関係の一例を示す図である。 本実施形態に係る撮像装置のDA変換回路の機能を説明するための図である。 本実施形態に係るローカル電圧供給回路の一例を示す回路図である。 本実施形態に係るスロープ発生電流源の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る経路選択部の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るローカル電圧供給回路の閉ループ特性の一例を示すボード線図である。 本実施形態に係る撮像装置のカラムAD回路における基本動作である信号取得差分処理を説明するためのタイミングチャートである。 本実施形態に係る参照信号生成部の第2構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るローカル電圧供給回路の配置例を示す回路図である。 本実施形態に係るカメラの一構成例を示す図である。 カラム処理回路の動作の概略を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1…撮像装置、3…単位画素、7…駆動制御部、10…画素部、12…水平走査回路、14…垂直走査回路、15…行制御線、18…水平信号線、19…垂直信号線、20…通信・タイミング制御部、24…カウンタ部、25…カラムAD回路、26…カラム処理部、27…参照信号生成部、27a,27b…DA変換回路、271…スロープ発生電流源、2711…定電流選択部、2712−1〜2712−n…定電流源、2713…オフセット定電流選択部、2714…オフセット定電流源、2715…傾き定電流選択部、2716…定電流源、2717…経路選択部、28a、28b…ローカル電圧供給回路、29…出力回路、101…レンズ、102…信号処理回路、FET281…pチャネル型のMOSFET、fp1〜fp3…ポール、ILOAD…負荷電流、OP28…演算増幅器、PATHa…第1の経路、PATHb…第2の経路、RAMP…参照信号、R281、R282…抵抗、R0…基準抵抗、Rβ…可変基準抵抗、SW1、SW2…スイッチ、Vref0…参照電圧、Vref…基準参照電圧。

Claims (6)

  1. 信号電荷に応じたアナログ信号である画素信号を出力する単位画素と、
    上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、
    上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、
    上記カラム処理部は、
    上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、
    上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、
    上記参照信号生成部は、
    基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、
    上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、
    複数の定電流源と、
    上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、
    上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する
    撮像装置。
  2. 上記フィードバック系として構成される上記ローカル電圧供給回路の閉ループ特性は、上記ローカル電圧供給回路に生じる回路内のノイズ成分を低減する低域通過特性を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記基準抵抗は、抵抗値を調整できる可変抵抗であり、
    上記基準抵抗の抵抗値に応じて上記鋸歯状波の傾きを調整する
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部を有し、上記電荷生成部により生成された電荷に応じたアナログ信号である画素信号を生成する単位画素がマトリクス状に配列された有効領域と、
    上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、
    上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、
    上記カラム処理部は、
    上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、
    上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、
    上記参照信号生成部は、
    基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、
    上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、
    複数の定電流源と、
    上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、
    上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する
    撮像装置。
  5. 撮像装置と、
    上記撮像装置の画素部に対して入射光を導く光学系と、
    上記撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、を含み、
    上記撮像装置は、
    信号電荷に応じたアナログ信号である画素信号を出力する単位画素と、
    上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、
    上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、
    上記カラム処理部は、
    上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、
    上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、
    上記参照信号生成部は、
    基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、
    上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、
    複数の定電流源と、
    上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、
    上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する
    カメラ。
  6. 撮像装置と、
    上記撮像装置の画素部に対して入射光を導く光学系と、
    上記撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、を含み、
    上記撮像装置は、
    入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部を有し、上記電荷生成部により生成された電荷に応じたアナログ信号である画素信号を生成する単位画素がマトリクス状に配列された有効領域と、
    上記画素信号をデジタル信号に変換するカラム処理部と、
    上記カラム処理部に鋸歯状波の参照信号を供給する参照信号生成部と、を備え、
    上記カラム処理部は、
    上記単位画素が出力する上記画素信号と上記参照信号とを比較する電圧比較部と、
    上記電圧比較部が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、カウントの結果を保持するカウンタ部と、を具備し、
    上記参照信号生成部は、
    基準参照電圧を発生し負荷電流を流出するノードを有し、上記基準参照電圧と予め定める参照電圧との差を0とする負のフィードバック系として構成されるローカル電圧供給回路と、
    上記ノードに一端が接続される基準抵抗と、
    複数の定電流源と、
    上記負荷電流が上記基準抵抗を経由して上記定電流源に流れる第1の経路、または、上記負荷電流が上記基準抵抗を経由せず上記定電流源に流れる第2の経路のいずれかを、上記複数の上記定電流源の各々について選択する経路選択部と、を具備し、
    上記経路選択部は、上記基準抵抗の他端から発生する上記参照信号である上記鋸歯状波のランプ電圧に応じて単一あるいは複数の上記第1の経路を選択する
    カメラ。
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