JP4950570B2 - 撮像画像を基に照度を測定する車室内観測装置 - Google Patents

撮像画像を基に照度を測定する車室内観測装置 Download PDF

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本発明は、車両の室内を撮影した画像に基づき車室内を観察する装置に関し、さらに詳細には車室内の照度を求める車室内観測装置に関する。
近年の車両には乗員の便宜を図るべく種々の装置が搭載されている。その中には、例えば、サンバイザの角度、カーエアコンの運転状況、カーナビなどの表示装置の輝度などのように、乗員の照度または搭乗位置における照度に応じて調節をすることが好ましいものがある。このためには、乗員の照度を測定する必要がある。
例えば、特許文献1においては、車両の位置における天候状態を正確に把握するために照度検出手段として、エアーコンディショナ用の日照センサや車載カメラの絞り量もしくはシャッタースピードを検出する撮影状態検出手段を用いている。
また、本発明のように照度を測定することを目的とする技術ではないが、部分的に類似の技術を使用する乗員検知システムがある(特許文献2参照)。このシステムでは、補助光投光装置によって助手席シートを含む車室内所定領域へ補助光としての近赤外線が投光された状態で、撮影装置によって少なくとも可視光の一部がカットされた画像を撮影する。これにより、太陽光やヘッドライト、街灯等の光に含まれる可視光の影響が排除されて明るさの安定した画像を得ることができる。この画像に画像処理を施すことによって前記車両座席における乗員状態を検知する乗員検知システムである。
特開平11−223674号公報(段落0012,0014、図1,2) 特開2004−144512号公報(要約、図6)
特許文献1(同文献の図2参照)では、日照センサがダッシュボード(インストルメンタルパネル)上のフロントウィンドウ付近に取り付けられている。また、撮影状態検出手段はカメラ付近に取り付けられる。このように、何れの場合も、照度を測定する手段が乗員の位置とは別の部位に局所的に取り付けられるので、乗員の照度を正確に計ることは困難である。特に、インストルメンタルパネル上に設置される日照センサの場合、インストルメンタルパネル上に物を置いたりすると検出性能が低下する。
この乗員検知システムでは、太陽光やヘッドライト、街灯等の光に含まれる可視光の影響が排除されて明るさの安定した画像を得ることができるが、乗員の照度を測ることはできないので、照度に応じた制御を行うこともできない。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、個別の照度測定手段を用いることなく、車室内の観測に用いるカメラにより照度(特に乗員部分の照度)を測定できる車室内観測装置を提供することを課題とする。
このため、本発明は、一面において、近赤外光に感度を有し、車室内の乗員の少なくとも一部を含む領域を撮像する撮像素子(例えば、後記のカメラ12)と、前記撮像素子が検出した前記乗員の少なくとも一部を含む領域の検出信号をもとに照度を判定する照度判定手段(例えば、後記の制御装置20)と、前記照度判定手段が判定した前記照度を基に、車載される制御対象機器を制御する制御手段と、前記撮像素子の撮像領域に近赤外の補助光を照射する発光素子と、を備え、前記照度判定手段は、前記発光素子の発光と同時に前記撮像素子による撮像を行なって前記照度を判定する第1の判定手段と、前記発光素子を発光させずに前記撮像素子による撮像を行なって前記照度を判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段で求めた前記照度を、前記第2の判定手段で求めた前記照度を用いて補正する照度補正手段と、を有し、前記第1の判定手段及び第2の判定手段は、前記検出信号のとりうる輝度レベルに対する画素の累積頻度を与える累積ヒストグラムを生成する累積ヒストグラム生成手段と、前記累積ヒストグラムにおける所定の頻度に対応する輝度レベルを基に前記照度を算出する照度算出手段と、を有することを特徴とする車室内観測装置を提供する。
なお、前記制御対象機器は、表示装置、冷房装置、暖房装置、前照灯、及びサンバイザのうち少なくとも1つを備え、前記制御手段は、前記照度判定手段が判定した前記照度を基に、前記制御対象機器に応じて、前記表示装置の輝度の制御、前記冷房装置の負荷の制御、前記暖房装置の負荷の制御、前記前照灯のON/OFFの制御、及び前記サンバイザの角度の制御のうち少なくとも1つの制御を行うように構成するのが好ましい。
このように構成された車室内観測装置によれば、特に日照センサを用いることなく、照度を正確に判定することができる。
お、前記照度補正手段は、下記式により、前記第1の判定手段が判定した照度Bを補正するように構成するのが好ましい。
B’=B・(1+αΔ)
B’:補正された照度
α:補正定数
Δ:第1の判定手段が判定した照度から第2の判定手段が判定した照度を減算して求めた照度差
このような構成の車室内観測装置によれば、近赤外光による寄与分を用いて、測定した照度を補正することにより、より高精度に日照の判定を行うことができる。
本発明によれば、照度センサを用いることなく撮像手段で得られる撮影画像に基づいて照度を測定することができる。近赤外光を発する発光手段と、近赤外光に感度を有する撮像手段とを用いることにより、太陽光、ヘッドライト、街灯などによる可視光の影響を抑制することができ、体感温度の高い状態を中心に照度を測定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態と添付図面により本発明を詳細に説明する。
なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
図1は、本発明の好ましい実施形態により車室内の照度を測定する機能を備えた、例えば、車室内観測装置などの監視システムの構成を概念的に示す略ブロック図である。図1において、監視システム1は、観測領域を撮影する撮像手段であるカメラユニット10と、カメラユニット10に接続されカメラユニット10で撮影された画像から観測領域の照度を求める機能を有する制御装置20を備えてなる。観測領域は任意の場所でよいが、以下の説明では、車両の室内(車室内)を観測領域とする。
カメラユニット10は、波長領域700nm程度の可視光から1000nm程度の近赤外線までを主に発するLEDなどの発光素子(発光手段)14と、700nm程度の可視光から1000nm程度の近赤外線までの波長領域のみに感度を有するカメラ12を備えることが好ましい。このため、カメラ12は、可視光から1000nmの波長領域で十分な感度を有するCMOSやCCDなどの撮像素子と、例えば、850nm以下の波長をカットするフィルタとを備えることが好ましい。これにより、近赤外領域以上の波長の光だけを撮影することができ、その領域の波長は物体を成す原子や分子をよく回転、振動させ温度上昇を引き起こす。したがって、体感温度の高い状態を効率的に測定することが可能となる。
このように構成されたカメラユニット10は、例えば、マップランプの付近のようにカメラ12の視野に障害物が置かれる可能性が少なく、かつ車室内の特にシート部分を観測領域とするのにふさわしい位置に配置される。カメラ12および発光素子14は制御装置20に接続される。
制御装置20は、監視システム1を搭載する車両に使用される種々のECU(電子制御ユニット)の1つであり、他のECUと同様に、図示しないCPUまたはMPU,RAM,ROMなどのほか、カメラ12および発光素子14との通信を行うためのインターフェースおよび他のECUとともに車内ネットワーク(CAN=Controller Area Network)を形成するためのインターフェースなどを備える一種のコンピュータである。換言すれば、制御装置20は、カメラ12、発光素子14およびCANへのインターフェースを備え、後記の照度測定プログラムを格納して実行可能なコンピュータであれば任意の仕様の装置でよい。
以下の説明においては、制御装置20は、専ら、カメラ12と発光素子14を制御して850nm〜1000nmの近赤外で撮影した画像を取り込み、この画像から観測領域の照度を測定するものとして、説明する。なお、制御装置20は、測定した照度に基づいてサンバイザの角度、エアコンディショナの運転モードや強度、テレビやカーナビゲーションシステムの表示装置の輝度などを制御したりするものである。したがって、制御装置20は、これらの機能を総て備えてもよいし、照度測定のみを行い、測定結果をCANを介して必要なECUに送るだけの機能を備えてもよいし、これに加えて、前記の種々の機能を果たすものでもよい。
<発明の原理>
図2は、本発明の原理に基づき観測領域の照度を求めるために図1の制御装置20が格納し実行するプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートは、本発明の一実施形態により観測領域の照度を測定する照度測定プログラムの一部を構成する。照度測定プログラムは、制御装置20の図示しないROMなどの不揮発性メモリに格納され、図示しないCPUにより実行される。したがって、以下の説明において、プログラムを実行する動作主体は前記のCPUであることは明らかであるから、主語はたいてい省略する。図2において、まず、ステップS1において、発光素子14を発光させながらカメラ12を動作させて撮影し、撮影画像を取り込み図示しないRAMに格納する。このようにして取り込んだ撮像画像のうち、実際に処理を施して照度の測定に使用する部分を測定領域と称する。図2の例では、説明を簡単にするために、撮影画像の全体を測定領域とする。図3は、観測領域を夜(a)、夕方(b)および昼(c)にそれぞれ撮影した画像の例を模式的に示した図である。
次のステップS3において、処理対象である測定領域の画素に対して輝度のヒストグラムを作る。図4は、図3(a),3(b),3(c)に示す画像に対する輝度のヒストグラムを示す図である。図4の各ヒストグラムにおいて、横軸は、撮影画像で表現しうる輝度のレベル(これは、カメラ12から出力されるアナログ信号をA/D変換する変換器の変換レベルに相当する)を示し、図4の例では0から255までの256レベル(階調)からなる。縦軸は、撮影画像において輝度が各輝度レベルに相当する画素の数を表す。なお、図4において、全体の形状が分かりやすいよう縦軸の最大値は、図4(a)>図4(b)>図4(c)とした。昼(または日中)の画像に対するヒストグラム(c)は、輝度レベル5程度から60の付近で、画素数が一定のレベル(水平方向の破線で示す)を超えているが、それ以外の輝度レベルでもある程度の画素数が存在する。しかし、夕方の画像に対するヒストグラム(b)は、輝度レベル120付近から低くなるにつれて画素数が増加し輝度レベル5から10の間でピークに達している。そして、夜の画像に対するヒストグラム(a)は、輝度レベル5から30の間に集中している。いずれの画像も画素の総数は等しいので、ヒストグラム(a)〜(c)の各面積は等しい。なお、輝度レベル0の近傍のピーク(図示せず)の高さは、ヒストグラム(b)においては(c)よりもかなり高く、ヒストグラム(a)では(b)よりさらに高い。
そして、ステップS4において、ステップS3で作成したヒストグラムを基に輝度の低い方から累積ヒストグラムを作成する。図5は、輝度のヒストグラムから累積ヒストグラムを求める例を、昼(a)および夜(b)に対して、示した図である。累積ヒストグラムは、横軸がヒストグラムと同じで画素のとりうる輝度レベルを表し、縦軸はヒストグラムを輝度の低い方から逐次積分した画素数を全画素数に対する割合(図5の例では、百分率)として表したものである。したがって、累積ヒストグラムは、0%から100%まで増加する右肩上がりのグラフとなる。
次に、ステップS5において、累積ヒストグラムにおいて所定の割合を与える輝度レベルLbを求める。例えば、図5には、割合が80%となる輝度を求める例を示した。図5の例において割合が80%となるのは、昼に撮影した画像の場合、輝度レベル100であり、夜に撮影した画像の場合、輝度レベル25である。このように、ステップS3〜S5(破線のブロックで示した輝度測定ステップS2)を実行することにより測定領域の輝度または輝度レベルLbを求めることができる。
ステップS6において、照度BはステップS5で求めた輝度レベルLbに比例するものとして、次式により照度Bを求める。
B=a・Lb ・・・(1)
ここで、比例定数aは、特定の照度、乗員状態、カメラのゲイン設定などの所定の条件の下で撮影した撮影画像から前記のステップS3〜S5により求めた輝度を用いて算出したものである。
以上のようにして、観測領域をカメラ12で撮影した撮影画像から観測領域の照度を求めることができる。したがって、カメラで車室内を撮影した画像に基づいて制御を行うシステムにおいて、特別なセンサを用いることなく、車室内の照度を測定することが可能となる。
特に、本実施形態によれば、主に近赤外光を用いて照度の測定を行うので、より体感温度の影響の大きい日照状態を判定することが可能である。
以上は、撮影画像全体を測定領域として照度を求めたが、照度に基づいて制御しようとする制御対象によって照度の求め方を変えた方がよい場合がある。そこで、制御対象に応じて適切な方法で照度を求める好ましい実施形態を説明する。
<好ましい実施形態>
図6は、本発明の好ましい実施形態に基づき観測領域の照度を求めるために図1の制御装置20が格納し実行するプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、図6の処理、すなわちプログラムで求めた照度を他の上位のシステムまたはプログラムが使用するものとする。そのため、その上位のシステムにより、例えば照度測定モードを指定するフラグなどによって照度の測定方法が指定された状態で、図6のプログラムが呼び出され、実行されるものとする。まず、ステップS1において、図2のステップS1と同様にカメラ12から撮影画像を取り込み、判断ステップS10において、照度測定を画像全体に対して行うか否かを判断する。行う場合(Yesの場合)、ステップS11において、撮影画像全体を測定領域に設定し、ステップS12において、図2のサブルーチンを実行して、前記の要領で照度を求めて、後記のステップS22に進む。
判断ステップS10において、撮影画像全体を測定領域にしない場合(Noの場合)、判断ステップS13に進み、照度測定を乗員に対応する画像領域に対してのみ行うか否かを判断する。ステップS13でYesの場合、ステップS14において、ステップS1で取り込んだ撮影画像に含まれる乗員の身体部位(図3(a)参照)に対応する画像部分を測定領域R1,R2・・・RNに設定する。ここで、Nは、撮影画像内で認識された乗員の身体部位の数である。例えば、頭、胴、4肢のうち、頭と胴が認識されて、これらを測定領域とする場合は、N=2となる。ステップS14の終了後、ステップS16に進む。
判断ステップS13において、照度測定を乗員に対応する画像領域に対してのみ行うのではない場合(Noの場合)、ステップS15において、所定の領域R1,R2,・・・,RNを測定領域に設定して、ステップS16に進む。なお、カメラの撮影範囲が固定されており、その範囲内に着座する乗員の体格が同じならば、頭、胴、4肢が撮影される位置は同じになるので、予め頭の位置、胴の位置、4肢の位置を領域R1,R2,R3として設定しておくことができる。
ステップS16以降では、以上のように設定された各測定領域Rinに対して処理を行う。まず、ステップS16において、領域番号i(=1,2,・・・N)を1に設定し、ステップS17において、処理対象を測定領域Riに設定する。ステップS18において、測定領域Riの輝度Biを図2の輝度測定ステップS2(S3〜S5)によりステップ求める。判断ステップS19において、領域番号iが最終値Nに達したか否かを判断し、達しなければ(Noの場合)、ステップS20で領域番号iをインクリメントして、前記のステップS17に戻る。判断ステップS19において領域番号iが最終値Nに達した場合(Yesの場合)、すべての測定領域R1〜RNに対して照度B1〜BNを求めたことになるので、ステップS21において、求めた測定領域ごとの照度B1〜BNから観測領域全体としての照度Bを算出する。
この場合、測定領域がステップS14で設定された各乗員に対応する画像部分であるか、あるいはステップS15で設定された所定の領域であるかによって、全体としての照度の算出方法を変えてもよい。例えば、(1)前者の場合、単純に測定領域ごとの照度B1〜BNの算術平均を全体の照度とする。(2)後者の場合、所定の領域として、観測領域において光反射、光吸収またはこれら両方に関して既知の特性を有する少なくとも1つの部位を予め選定しておき、選定した各部位に対して前記の既知の特性に応じて重みを設定しておき、これらの重みを用いて測定領域ごとの照度B1〜BNを加重平均する。また、後者の場合、ステップS21において加重平均を行う代わりに、選定した各部位Riに対して、予め前記の式(1)における比例定数aを前記の既知の特性に応じて求めておき、ステップS18において各測定領域Riに応じた比例定数aを用いて、測定領域ごとの照度を求めるようにしてもよい。
また、ステップS15において、撮影画像を所定の数に分割(例えば、等分)した部分画像を所定の領域R1,・・・,RNとして、測定領域に設定してもよい。
以上のようにして、照度情報の用途に応じて、画像全体を処理対象とした照度、乗員がいる部分のみに対して測定した照度、および既知の特性を有する所定の部位を利用して測定した照度を得ることができる。
さらに、以上のようにして求めた照度Bの精度を上げるために、さらなるステップS22において、次の補正式を用いて補正を行ってもよい。
B’=B・(1+αΔ) ・・・(2)
ここで、補正式(2)における補正定数α、Δの求め方を図7および図8を用いて説明する。図7は、近赤外光を用いて撮影した画像と近赤外光なしで撮影した画像との差をとることによる効果を例示する図である。図7において、(a1)および(a2)は比較的日射の影響を受けやすい部位の晴天時(a1)および曇天時(a2)の撮影画像に対するスペクトルを示し、(b1)および(b2)は、比較的日射の影響を受けない特定部位の晴天時(b1)および曇天時(b2)の撮影画像に対するスペクトルを示す。なお、グラフの中央付近に局在するスペクトルは、発光素子14が発する近赤外光によるものであり、全波長域にわたるスペクトルは発光素子以外の光源に依るものである。図8は、本発明の一実施形態により補正式(2)の補正数αを求める処理の流れを示すフローチャートである。
図8において、ステップS220で、まず発光素子14を動作させずに撮影した撮影画像を得る。ステップS221において、測定領域の照度Baを求める。次に、ステップS222において、発光素子14を動作させて撮影した撮影画像を得る。ステップS223において、測定領域の照度Bbを求め、照度Baと照度Bbとの差Δ=Bb−Baを求める。このようにして求めた照度差(照度変化)Δは、図7の近赤外光スペクトルの斜線部分の光成分に起因する照度と考えられる。ステップS224において、車両の形状や材質および式(1)の比例定数aなどにより、日照がない状況下では常に輝度は一定となることを用いて、補正定数αを決定する。このようにして求めた補正定数αおよびΔを用いて補正式(2)により補正した照度B’を求める。このように、補正することにより、(1)乗員の衣服の色や素材によって同程度の日照量でも発生する反射光の強度のバラつきを低減することが可能となり、(2)基準値(LEDの光量は概ね一定なため、例えば、車室内の特定部位の反射光は常に一定となることを利用)と、それに対する太陽光による日照量とを比較し、感度を補正してより高精度の照度測定が可能となる。
なお、ステップS22に関連して、補正式(2)の補正定数αおよびΔを求める処理(定数決定処理)と、補正式(2)を用いて補正を行う処理を一緒に説明したが、定数決定処理と補正を連続してする必要はなく、例えば、図6の処理の開始直後など、ステップS22の前の適切な位置で行えばよい。
このように求めた照度は、照度情報の要求先のECUに車内ネットワーク(CAN)を介して送ってもよいし、制御装置20自信が上位のプログラムで使用してもよい。後者の場合、上位のプログラムにより、求めた照度情報に基づいて、サンバイザの角度を調節したり、エアコンディショナの運転モードや強度、テレビやカーナビゲーションシステムの表示装置の輝度などを制御したりするように構成して、図1のシステム1を制御システムとすることも可能である。ちなみに、照度の測定結果と各制御対象機器の設定例を表1に示す。
Figure 0004950570
以上は、本発明の説明のために実施の形態の例を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って上述の実施の形態に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
例えば、図8において、発光素子14を動作させて撮影した撮影画像から求めた照度Baと発光素子14を動作させずに撮影した撮影画像から求めた照度Bbとの差Δを用いて補正を行った。しかし、このようにする代わりに、発光素子14を動作させて撮影した撮影画像と発光素子14を動作させずに撮影した撮影画像との差分(周知のように対応する画素の差からなる画像)を求め、これを基に補正を行うことも可能である。
ステップS14において、ステップS1で取り込んだ撮影画像に含まれる各乗員に対応する画像部分を測定領域R1,R2・・・RNに設定した。しかし、この場合、各乗員に対応する画像部分の全体を使用する必要はなく、例えば、頭部に対応する画像部分のみを使用してもよい。換言すれば、各乗員について、全身を認識する必要はなく、頭部、手、胴部またはこれらを組み合わせた部分のみを認識して、その画像部分を測定領域に設定してもよい。
図3の好ましい実施形態においては、ステップS11(画像全体)、S14(乗員部分)およびS15(所定の領域)を通る3種類の処理が可能であるが、必ずしもこれら全部を備える必要はなく、いずれか1つ又は任意の2つの組み合わせでもよい。
ステップS14において、乗員の身体部位に対応する画像部分を測定領域としたが、これは必ずしも、一人の乗員の身体部位である必要はなく、撮影画像において認識された複数人の身体部位を撮影画像としてもよい。また、乗員を身体部位に分割せず、撮影画像で認識された各乗員に対応する画像部分を測定領域としてもよい。
本発明の好ましい実施形態により車室内の照度を測定する機能を備えた監視システムの構成を概念的に示す略ブロック図である。 本発明の原理に基づき観測領域の照度を求めるために図1の制御装置20が格納し実行するサブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 夜(a)、夕方(b)、昼(c)に観測領域を撮影した画像の一例を示す図である。 図3(a),3(b),3(c)に示す画像に対する輝度のヒストグラムを示す図である。 昼(a)および夜(b)に対する輝度のヒストグラムから累積ヒストグラムを求める例を示す図である。 本発明の好ましい実施形態に基づき観測領域の照度を求めるために図1の制御装置20が格納し実行するプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 近赤外光を用いて撮影した画像と近赤外光なしで撮影した画像との差をとることによる効果を例示する図である。 本発明の一実施形態により補正式(2)の補正定数αおよびΔを求める処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 監視システム
10 カメラユニット
12 カメラ
14 発光素子
20 制御装置

Claims (3)

  1. 近赤外光に感度を有し、車室内の乗員の少なくとも一部を含む領域を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子が検出した前記乗員の少なくとも一部を含む領域の検出信号をもとに照度を判定する照度判定手段と、
    前記照度判定手段が判定した前記照度を基に、車載される制御対象機器を制御する制御手段と、
    前記撮像素子の撮像領域に近赤外の補助光を照射する発光素子と、を備え、
    前記照度判定手段は、
    前記発光素子の発光と同時に前記撮像素子による撮像を行なって前記照度を判定する第1の判定手段と、
    前記発光素子を発光させずに前記撮像素子による撮像を行なって前記照度を判定する第2の判定手段と、
    前記第1の判定手段で求めた前記照度を、前記第2の判定手段で求めた前記照度を用いて補正する照度補正手段と、を有し、
    前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段は、
    前記検出信号のとりうる輝度レベルに対する画素の累積頻度を与える累積ヒストグラムを生成する累積ヒストグラム生成手段と、
    前記累積ヒストグラムにおける所定の頻度に対応する輝度レベルを基に前記照度を算出する照度算出手段と、を有することを特徴とする車室内観測装置。
  2. 前記照度補正手段は、下記式により、前記第1の判定手段が判定した照度Bを補正することを特徴とする請求項に記載の車室内観測装置。
    B’=B・(1+αΔ)
    B’:補正された照度
    α:補正定数
    Δ:第1の判定手段が判定した照度から第2の判定手段が判定した照度を減算して求めた照度差
  3. 前記制御対象機器は、表示装置、冷房装置、暖房装置、前照灯、及びサンバイザのうち少なくとも1つを備え、
    前記制御手段は、前記照度判定手段が判定した前記照度を基に、前記制御対象機器に応じて、前記表示装置の輝度の制御、前記冷房装置の負荷の制御、前記暖房装置の負荷の制御、前記前照灯のON/OFFの制御、及び前記サンバイザの角度の制御のうち少なくとも1つの制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の車室内観測装置。
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