JP2002274257A - 車両用監視装置 - Google Patents

車両用監視装置

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JP2002274257A
JP2002274257A JP2001078503A JP2001078503A JP2002274257A JP 2002274257 A JP2002274257 A JP 2002274257A JP 2001078503 A JP2001078503 A JP 2001078503A JP 2001078503 A JP2001078503 A JP 2001078503A JP 2002274257 A JP2002274257 A JP 2002274257A
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illuminance
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exposure amount
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JP2001078503A
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Ken Oizumi
大泉  謙
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切に露光量の制御を行うことのできる車両
用監視装置を提供することが課題である。 【解決手段】 車両後方の映像を撮影する後方カメラ2
と、車両前方の照度を検出する前方照度センサ3と、後
方カメラ2による撮影領域の照度を検出する後方照度検
出部2aと、ギヤポジションを検出するギヤポジション
センサ4と、ライトの点灯、消灯を検出するライトスイ
ッチ5と、車速センサ6、及び制御中枢となる制御装置
8と、を具備して構成される。そして、前方照度センサ
3で検出された照度データに基づいて、後方カメラ2に
より撮影される領域の照度を早期に検出し、この照度デ
ータに基づいてモニタ7に表示する画面の露光量を制御
している。従って、周囲の照度が急変した場合において
も、適切な露光量で画像表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両周囲の映像を
撮影して監視する車両用監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両周辺の、運転者の死角となる
部位を監視する目的で、車両用監視装置が搭載された車
両が多く用いられている。
【0003】車両用監視装置は、例えば、車両の後方に
撮影用のカメラを設置し、該カメラで撮影された映像
を、車両内の運転者から見える位置に設置された表示画
面に表示するものであり、該車両用監視装置を用いるこ
とにより、車両運転時の安全性を向上させることができ
る。
【0004】このような車両用監視装置では、車両周囲
の照度を検出する照度センサを設置し、該照度センサに
て検出される照度データに基づいて、カメラの露光量を
調整し、鮮明な映像を表示画面に表示するようになされ
ている。
【0005】ところが、車両がトンネル内に進入した場
合等、車両周囲の照度が急変した際には、即時に露光量
を適正に制御することができず、一時的に表示画面上の
映像が露光不良となる場合がある。
【0006】そこで、このような問題を解決するため
に、従来より特開平9−181962号公報(以下、従
来例という)に記載された露光量の設定技術が提案され
ている。
【0007】該従来例では、車両の進行方向の映像を撮
影した撮影フレームの中から、次回のフレームで撮影さ
れる部位の明るさを検出し、その検出された明るさに基
づいて、次回フレーム撮影時の露光量制御を行うことに
より、リアルタイム性を確保しながら、適正に露光量を
制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
に記載された露光技術では、車両前方の明るさを検知し
て、露光量を制御する方式であるので、車両の進行方向
とは逆側に搭載された撮影手段に対して、そのまま適用
することはできない。
【0009】つまり、車両の後方に設置されたカメラに
よる後方映像の撮影に、上記の露光技術をそのまま採用
すると、車両の進行方向の明るさを検出するための照度
センサを設置し、該照度センサで検出された照度データ
を用いて、カメラの露光量を制御することになる。しか
し、車両が走行する環境下では、車両の進行方向とその
逆方向の明るさが一致しない場合が多々あり得る。例え
ば、トンネルの入口、出口、及び、自車両のヘッドライ
トの点灯や、後続車両のヘッドライトの点灯による前後
の照度の不一致が挙げられる。
【0010】このような場合、車両の進行方向に照度セ
ンサを設置しただけでは、その逆方向を撮影するカメラ
の露光量制御を適切に行うことができないという課題が
あった。
【0011】本発明はこのような従来の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
車両進行方向の明るさと、進行方向とは逆側の明るさが
異なっている場合であっても、適切にカメラの露光量制
御を行うことができる車両用監視装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、車両の周囲の映像を
撮影して監視する車両用監視装置において、車両に搭載
され、進行方向とは逆方向の画像を撮像する撮影手段
と、前記車両の進行方向の照度を検出する第1の照度検
出手段と、前記車両の進行方向とは逆方向の照度を検出
する第2の照度検出手段と、前記車両の走行状態を取得
する走行状態取得手段と、前記走行状態取得手段にて取
得された走行状態のデータと、前記第1の照度検出手段
及び前記第2の照度検出手段で検出される照度に基づい
て、前記撮影手段における露光量を制御する露光量制御
手段と、を具備したことが特徴である。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記露光量制御
手段は、前記第2の照度検出手段で検出される照度が、
前記第1の照度検出手段で検出される照度よりも大きい
ときには、前記第2の照度検出手段で検出された照度の
みを用いて露光量制御を行うことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記走行状態取
得手段は、自車両のヘッドライトまたはリバースランプ
の点灯状態を検出し、当該ヘッドライトまたはリバース
ランプの点灯が検出された際には、前記露光量制御手段
は、前記第1の照度検出手段または前記第2の照度検出
手段で検出された照度から、前記ヘッドライトまたはリ
バースランプの照度を差し引いた照度を用いて、露光量
制御を行うことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記走行状態取
得手段は、自車両の車速を検知し、前記露光量制御手段
は、検知された車速が所定値以下である場合には、前記
第2の照度検出手段で検出された照度のみを用いて露光
量制御を行うことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記走行状態取
得手段は、自車両のギヤポジションを検知し、前記露光
量制御手段は、自車両の進行方向が前記撮影手段の撮影
方向と同一の場合には、前記第2の照度検出手段で検出
された照度のみを用いて露光量制御を行うことを特徴と
する。
【0017】請求項6に記載の発明は、前記撮影手段に
て撮影された画像を表示する表示手段を具備し、前記露
光量制御手段は、当該表示手段に表示する画像の露光量
制御を行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明では、走行状態検出手段
により取得された走行状態のデータと、第1の照度検出
手段及び第2の照度検出手段で検出された照度に基づい
て、撮影手段の露光量制御を行うようにしている。従っ
て、車両の進行方向とその逆方向で明るさの異なる状況
であってもリアルタイムで最適な露光量制御を行うこと
ができる。
【0019】請求項2の発明では、第1の照度検出手段
で検出された照度に対し、第2の照度検出手段で検出さ
れた照度の方が大きいときには、第2の照度検出手段で
検出された照度のみを用いて露光量を制御するようにし
ている。従って、車両の進行方向とその逆方向で明るさ
の異なる状況であっても、第2の照度検出手段が設置さ
れた方向、即ち、撮影手段による撮影方向の照度に従っ
て露光量制御を行うので、最適な露光量制御を行うこと
ができる。
【0020】請求項3の発明では、走行状態取得手段
は、ヘッドライトまたはリバースランプの点灯状態を検
出し、第1の照度検出手段または第2の照度検出手段で
検出された照度から、予め記憶しているヘッドライト、
リバースランプの照度分を差引いた照度で、露光量制御
を行うようにしている。従って、車両の進行方向とその
逆方向で明るさの異なる状況であっても、その照度変化
が自車によるものであれば、その分を補正して露光量制
御を行うので最適な露光量制御を行うことができる。
【0021】請求項4の発明では、走行状態取得手段は
自車両の車速を検知し、車速が所定値以下の場合は、第
2の照度検出手段で検出した照度を用いて露光量制御を
行うようにしている。従って、定速であれば急激な照度
の変化は無いと判断し、第2の照度検出手段が設置され
た方向、即ち、撮影手段による撮影方向の照度に従って
露光量制御を行うので、最適な露光量制御を行うことが
できる。
【0022】請求項5の発明では、走行状態取得手段
は、自車両のギヤポジションを検出し、車両の進行方向
が撮影手段の撮影方向と同一である場合には、第2の照
度検出手段で検出した照度を用いて露光量制御を行うよ
うにしている。従って、撮影方向(第2の照度検出手段
が設置されが方向)に向けて走行しているため、第2の
照度検出手段で検出した照度だけでリアルタイムで最適
な露光量制御を行うことができる。
【0023】請求項6の発明では、撮影画像を表示する
ための表示手段を備え、表示画像の露光量制御を行うよ
うにしている。従って、最適な露光量制御を行った撮影
が行えるので、明るすぎたり暗すぎたりということの無
い表示画像を表示することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
車両用監視装置の構成を示すブロック図である。同図に
示すように、該車両用監視装置1は、車両の後方側適所
に設置されて、該車両の後方視野領域を撮影する後方カ
メラ(撮影手段)2と、車両の前方の照度を検出する前
方照度センサ(第1の照度検出手段)3と、車両のギヤ
ポジションを検出するギヤポジションセンサ4と、ヘッ
ドライト或いはリバースランプのスイッチのオン、オフ
状態を検出するライトスイッチ5と、車両の走行速度を
検出する車速センサ6と、を具備している。なお、ギヤ
ポジションセンサ4、ライトスイッチ5、及び車速セン
サ6により走行状態取得手段が構成される。
【0025】更に、該車両用監視装置1は、車両内部に
搭載され、後方カメラ2で撮影された映像を画面表示す
るモニタ7と、制御中枢となる制御装置(露光量制御手
段)8と、を具備して構成されている。
【0026】次に、車両周囲の照度が急変する場合の、
具体的な例について、図2に示す説明図を参照しながら
説明する。
【0027】図2に示す領域R2はトンネル内、領域R
1はトンネル外の領域を示しており、車両11は、図中
の矢印Y1の方向に向かって走行している。そして、車
両11の前方側には、前方照度センサ(第1の照度検出
手段)3が設置され、後方側には、後方照度検出部(第
2の照度検出手段)2aを含む後方カメラ2が設置され
ている。また、符号r1は、後方カメラ2による撮影領
域を示し、符号r2は、前方照度センサ3による照度検
出領域を示している。
【0028】図3(a)は、車両11の前方に搭載され
た前方照度センサ3により検出される照度の変化を示す
特性図(S1)、同図(b)は、車両11の後方に搭載
される後方カメラ2が有する後方照度検出部2aにより
検出される照度の変化を示す特性図(S2)である。な
お、同図における時刻t1は、車両11が図2の符号P
1の位置に存在したとき、時刻t2は、車両11が符号
P2の位置に存在したとき、時刻tAは車両11がトン
ネル内の領域R2内に進入したとき、をそれぞれ示して
いる。
【0029】ここで、通常のカメラが車両後方に搭載さ
れている場合で、当該カメラに搭載される照度検出セン
サを用いて露光量を制御する場合について説明する。こ
の場合には、図3(b)に示される特性曲線S2のデー
タ(車両後方の明るさのデータ)に基づいて、車両後方
に設置されたカメラの露光量の制御を行うことになるの
で、急激な明るさ変化に追従することができず、カメラ
で撮影される映像が一時的に真っ暗になってしまうとい
う問題が発生してしまう。同様の理由で、トンネルから
出る場合については、映像が一時的に真っ白になってし
まう。この問題は、車両の速度が速くなるほど顕著にな
る。
【0030】また、この問題を解決するために、露光量
の制御速度を速めることにより、急激な明るさ変化に対
応させる方法が考えられる。しかし、このような方法を
採用すると、周辺のわずかな明るさ変化に対して過敏に
反応してしまい、表示される映像の明るさが頻繁に変化
してしまい、視認しにくくなるという問題が発生する。
つまり、露光量の制御には、ある程度の時間遅れが必要
であり、露光量の制御速度を上昇させることで上記の問
題に対処するには限界がある。
【0031】本実施形態の車両用監視装置1では、前方
照度センサ3により検出される車両前方の照度データに
基づいて、車両後方に設置された後方カメラ2の露光量
を制御するので、上記の問題を解決することができる。
即ち、図2の符号P1に示す位置に車両11が存在する
ときには、前方照度センサ3は、符号r2に示す領域の
照度を検出しており、その後車両11が進行して符号P
2の位置に達した際には、後方カメラ2は、符号r1´
(つまり、符号r2)に示す領域を撮影することにな
る。
【0032】従って、前方照度センサ3による照度検出
領域r2と、後方カメラ2による撮影領域r1との位置
関係、及び車両11の走行速度に基づいて、後方カメラ
2の撮影領域における照度を早期に知ることができ、車
両周囲の明るさが急激に変化した場合においても、この
変化に対応した露光量の制御が可能となる。
【0033】ここで、後方カメラ2と、前方照度センサ
3の向きは異なっているので、両者の明るさレベルは完
全に一致しない場合がある。つまり、図2に示す領域r
1´と、領域r2とでは、領域が一致しているものの、
車両前方に設置された前方照度センサ3による検出領域
と、車両の後方に設置された後方カメラ2とでは、照度
検出の方向が異なるので、両者の照度レベルは一致する
とは限らない。
【0034】この問題を解決するために、図1に示す制
御装置8では、前方照度センサ3と後方カメラ2とで検
出した照度レベルより、この照度レベルの変化量(微分
値)を求め、該照度レベル及びこの変化量に基づいて、
前方の照度変化を算出する。これにより、高精度な露光
量制御を行うことができる。
【0035】また、車両11の走行時刻が夕方、夜間、
或いはトンネル内等、車両周囲の明るさが暗い場合に
は、ヘッドライトを点灯することになり、該ヘッドライ
トの明るさにより、前方照度センサ3により検出される
照度レベルが増加してしまう。図4は、その状態を示し
ており、同図(a)は、前方照度センサ3により検出さ
れる照度レベルの変化を示す特性図(S3)、同図
(b)は、後方カメラ2が有する後方照度検出部2aに
より検出される照度レベルの変化を示す特性図(S4)
である。また、時刻t1,t2,tAは、図3と同様で
ある。
【0036】そして、図4(a)の特性曲線S3から理
解されるように、車両11のヘッドライトをオンとする
と、前方照度センサ3により検出される照度レベルが上
昇することになる。つまり、ヘッドライトがオンとされ
ていない場合には、特性曲線S3′に示す如く変化する
ものが、ヘッドライトがオンとされることにより、特性
曲線S3に示すようになる。よって、この照度レベルを
用いて、後方カメラ2による撮影時の露光量制御を行う
と、適正な露光量を得ることができない。
【0037】そこで、制御装置8では、ヘッドライトが
点灯された際には、ライトスイッチ5の出力よりこれを
検出し、前方照度センサ3により検出される照度レベル
から、ヘッドライトの光により上昇した照度レベルを減
じることにより得られる照度レベル(即ち、特性曲線S
3′のデータ)を用いて、後方カメラ2の露光量制御を
行うようにしている。
【0038】なお、図4では、ヘッドライト、即ち、車
両前方を照射するライトの点灯について述べたが、リバ
ースランプが点灯した場合には、このリバースランプの
照度を、車両後方の照度から減算して、露光量の制御を
行う。
【0039】更に、トンネル内への進入時等、車両11
の後続車両がヘッドライトを点灯させた際には、該ヘッ
ドライトの明るさにより後方カメラ2が有する後方照度
検出部2aにて検出される照度レベルが増加してしま
う。
【0040】図5は、その状態を示しており、同図
(a)は、前方照度センサ3により検出される照度レベ
ルの変化を示す特性図(S5)、同図(b)は、後方カ
メラ2が有する後方照度検出部2aにより検出される照
度レベルの変化を示す特性図(S6)である。また、時
刻t1,t2,tAは、図3と同様である。
【0041】そして、図5(b)から理解されるよう
に、後続車両のヘッドライトがオンとされると、後方カ
メラ2が有する後方照度検出部2aにて検出される照度
レベルが上昇することになる。つまり、後続車両のヘッ
ドライトがオンとされていない場合には、特性曲線S
6′の如くに変化するものが、後続車両のヘッドライト
がオンとされることにより、特性曲線S6に示す如くと
なる。よって、前方照度センサ3にて検出された照度レ
ベルを用いて、車両11の後方映像を撮影する後方カメ
ラ2の露光量制御を行うと、適正な露光量を得ることが
できない。
【0042】従って、本実施形態では、前方照度センサ
3により検出される照度データと、後方カメラ2が有す
る後方照度検出部2aにて検出される照度データとを比
較し、後方の照度の方が大きい場合には、前方の明るさ
変化が露光量の決定に及ぼす影響を低減する制御に切り
換える。例えば、車両後方の明るさが車両前方の明るさ
に比べて極めて明るい場合には、後方カメラ2が有する
後方照度検出部2aにて検出される明るさのみを用い
て、撮影時における次回のフレームの露光量を決定する
方法が採られる。
【0043】この場合においても、車両前方の明るさ変
化のデータが、制御装置8のメモリ内(図示省略)に記
憶されているので、トンネル内から外に出て、車両の周
囲が急激に明るくなった場合(後続車両のヘッドライト
の光量を大きく超えて明るくなった場合)には、適切な
露光量を設定することができる。その結果、常に適切な
明るさのモニタ映像を得ることができる。
【0044】図6は、本実施形態に係る車両用監視装置
1の、制御装置8による制御動作を示すフローチャート
であり、以下、該フローチャートを参照しながら、本実
施形態の作用について説明する。
【0045】まず、後方映像監視用のモニタ7のスイッ
チ(図示省略)がオンとされると(ステップST1)、
車両11の後方に設置された後方カメラ2により、車両
11の後方映像が撮影される(ステップST2)。そし
て、後方照度検出部2aにより、撮影された映像の画像
データから車両11の後方の照度レベルが検出される
(ステップST3)。
【0046】次いで、車両11に搭載されるギヤポジシ
ョンセンサ4より、現在のギヤポジションがリバースポ
ジションであるかどうかが判断される(ステップST
4)。そして、リバースポジションである場合には(ス
テップST4でYES)、後方カメラ2が有する後方照
度検出部2aにて検出される照度データに基づいて、後
方カメラ2により撮影される映像の露光量制御を行う
(ステップST12)。
【0047】即ち、ギヤポジションがリバースポジショ
ン(後退位置)に入っており、車両11を後退動作させ
る場合には、車両11の前方の明るさ変化が、車両11
の後方に設置された後方カメラ2の露光量の決定に及ぼ
す影響は皆無であるので、全て後方の照度データに基づ
いて、後方カメラ2の露光量を決定する。つまり、通常
のカメラの自動露光量調整と同様の制御となる。
【0048】これにより、車両11を後退させる際に、
車両前方の明るさ変化によって、後方カメラ2の画像の
明るさが変化することがなくなり、適切な明るさのモニ
タ映像を得ることができる。
【0049】他方、ギヤポジションセンサ4で検出され
るギヤポジションが、リバースポジションでない場合に
は(ステップST4でNO)、車速センサ6より取得さ
れる車両の走行速度が予め設定された所定値(例えば、
時速15Km)よりも小さいかどうかが判断される(ス
テップST5)。
【0050】そして、車速が所定値よりも小さいと判断
された場合には(ステップST5でYES)、前述の場
合と同様に、後方照度に応じた露光量制御を行う(ステ
ップST12)。
【0051】つまり、車両11の走行速度が充分に小さ
い場合には、周囲の明るさ変化がゆっくりであるため、
後方カメラ2により撮影される画像データの明るさに基
づく露光量制御のみで対応することができるので、前方
照度センサ3により検出される照度データを使用せず、
後方カメラ2が有する後方照度検出部2aによる照度デ
ータを用いて、露光量制御を行う。
【0052】また、車両11の走行速度に応じて、車両
11の前方の明るさの変化が露光量の決定に及ぼす影響
の度合いを変更する制御を行うことも可能である。例え
ば、車両11の走行速度が略ゼロの場合には、後方カメ
ラ2の画像の明るさ(後方照度検出部2aにて検出され
る照度データ)のみから、次回撮影時のフレームの露光
量を決定し、車両11の走行速度が増加するにつれて、
前方照度センサ3より得られる照度データを使用する割
合を増加させながら、次回のフレームの露光量を決定す
るような制御を行うことが可能である。
【0053】これにより、車両速度が極めて小さい場合
に、車両11の前方の明るさの変化をキャンセルするこ
とができ、適切な明るさのモニタ映像を得ることができ
る。従って、渋滞時における前方車両のブレーキランプ
による照度変化等の影響をキャンセルすることができ
る。
【0054】次いで、車両11の走行速度が所定値以上
である場合には(ステップST5でNO)、前方照度セ
ンサ3にて車両11の前方照度が検出される(ステップ
ST6)。そして、ライトスイッチ5より、自車両のヘ
ッドライトがオンであるかどうかのデータを取得し(ス
テップST7)、ヘッドライトがオフである場合には
(ステップST7でNO)、前方照度センサ3で検出さ
れる照度データと、後方カメラ2が有する後方照度検出
部2aにて検出される照度データ(車両後方の照度)と
が比較される(ステップST8)。なお、ここでいうヘ
ッドライトには、フォグランプやドライビングランプ
等、車両前方を照射するランプを含まれるものである。
【0055】そして、前方照度よりも後方照度の方が大
きい場合には(ステップST10でYES)、後方照度
に応じた露光量制御が行われる(ステップST12)。
即ち、前述の図5で説明したように、前方照度よりも後
方照度の方が大きいときには、後続車両のヘッドライト
の点灯に起因することがほとんどであるので、このよう
な場合には、前方照度センサ3にて検出される照度デー
タを用いることは適切ではなく、後方照度に応じた露光
量制御を行うようにしている。
【0056】また、前方照度の方が後方照度よりも大き
い場合には(ステップST10でNO)、前方照度セン
サ3にて検出される照度データに基づいて、後方カメラ
2の露光量制御を行う(ステップST11)。
【0057】以下、この露光量制御について詳細に説明
する。前述した図2に示すように、車両11が符号P1
の位置にあるときに、前方照度センサ3にて照度レベル
が検出される領域は、符号r2に示す領域であり、車両
11が進行して符号P2の位置まで移動したときに、後
方カメラ2が有する後方照度検出部2aにて照度レベル
が検出される領域は、符号r1′に示す領域となる。
【0058】従って、車両11に対する前方の照度レベ
ル検出領域の位置、後方の照度レベル検出領域の位置
(つまり、後方カメラ2の撮影領域)、及び車速センサ
6より取得される車両の走行速度に基づいて、前方照度
センサ3で検出された照度レベルを、後方カメラ2によ
る後方映像の撮影時の露光量制御に反映させることがで
きる。つまり、車両11が図2の符号P1の位置にある
ときに検出した領域r2の照度データを、車両11が符
号P2の位置まで進んだときの後方領域r1′を撮影す
る際の露光量制御に用いることができる。
【0059】また、車両11のヘッドライトが点灯して
いることが、ライトスイッチ5より取得された場合には
(ステップST7でYES)、前述の図4で示したよう
に、前方照度センサ3にて検出される照度レベルから、
ヘッドライトが点灯したことにより増加する照度レベル
(この照度レベルは、既知の値である)を減じる処理を
行い、減算後の照度レベルを用いて、露光量制御を行う
ようにしている(ステップST9)。
【0060】また、車両11の前方、及び後方共に、明
るさの変化が小さい、或いは明るさの変化がほとんどな
い場合には、通常の露光量制御と同様に、後方カメラ2
の明るさのみに基づいて、該後方カメラ2の露光量を決
定するように構成することも可能である。
【0061】この場合には、前方照度センサ3にて検出
される照度レベルが大きく変化した際に、これを検知し
て、後方カメラの撮影範囲にある領域の明るさ変化が起
こるタイミングを、車速センサ6より取得される走行速
度データに基づいて演算する。そして、このタイミング
に合わせて、後方カメラ2による撮影時の露光量を調整
することにより、適切な露光量の調整が行われるまでに
所要する時間遅れを回避することができ、更には、露光
量の増減の方向を予め設定、或いは露光量自体を予め増
減させておくことにより、急激な明るさの変化にも追従
することができる。そして、後方カメラ2による撮影を
適切な露光量で行うことができるので、適切な明るさの
モニタ映像を得ることができる。
【0062】そして、後方監視モニタスイッチがオフと
された場合には(ステップST13でNO)、処理を終
了する。
【0063】このようにして、本実施形態に係る車両用
監視装置1では、車両が所定速度以上で前進し、且つ、
後続車両のヘッドライトが照射されていない場合には、
前方照度センサ3で検出された車両前方の照度レベルに
基づいて、車両11の後方に設置された後方カメラ2を
露光量制御するように成されている。従って、トンネル
内に進入する場合や、トンネル内から外へ出る場合等に
おいても、適切な露光量制御が行われるので、モニタ7
に表示される画像が、真っ暗になったり、反対に真っ白
になることがなく、運転者は常時違和感なく、モニタ7
の画像を視認することができるようになる。
【0064】以上、本発明の車両用監視装置を図示の実
施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任
意の構成のものに置き換えることができる。
【0065】例えば、上記実施形態では、車両用監視装
置1が、ギヤポジションセンサ4、ライトスイッチ5、
及び車速センサ6を具備する構成としたが、本発明は、
これに限定されるものではなく、車両に搭載される各機
器からギヤポジションのデータ、ライトスイッチのオ
ン、オフのデータ、及び車速データを取得するように構
成することも可能である。
【0066】なお、本実施形態では、後方に向けたカメ
ラと、前方照度センサで説明したが、前方に向けたカメ
ラと、後方照度センサとで車両後退時の画像の露光量の
制御を行っても同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用監視装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】車両がトンネル内に進入するとき、及び進入し
た後の状況を示す説明図である。
【図3】(a)は、車両前方の明るさを示す特性図であ
り、(b)は、車両後方の明るさを示す特性図である。
【図4】(a)は、車両前方の明るさを示す特性図であ
り、(b)は、車両後方の明るさを示す特性図であり、
ヘッドライトがオンとされたときの変化を示す。
【図5】(a)は、車両前方の明るさを示す特性図であ
り、(b)は、車両後方の明るさを示す特性図であり、
後続車両のヘッドライトがオンとされたときの変化を示
す。
【図6】本発明の一実施形態に係る車両用監視装置の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両用監視装置 2 後方カメラ 2a 後方照度検出部 3 前方照度センサ 4 ギヤポジションセンサ 5 ライトスイッチ 6 車速センサ 7 モニタ 8 制御装置 11 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周囲の映像を撮影して監視する車
    両用監視装置において、 車両に搭載され、進行方向とは逆方向の画像を撮像する
    撮影手段と、 前記車両の進行方向の照度を検出する第1の照度検出手
    段と、 前記車両の進行方向とは逆方向の照度を検出する第2の
    照度検出手段と、 前記車両の走行状態を取得する走行状態取得手段と、 前記走行状態取得手段にて取得された走行状態のデータ
    と、前記第1の照度検出手段及び前記第2の照度検出手
    段で検出される照度に基づいて、前記撮影手段における
    露光量を制御する露光量制御手段と、 を具備したことを特徴とする車両用監視装置。
  2. 【請求項2】 前記露光量制御手段は、前記第2の照度
    検出手段で検出される照度が、前記第1の照度検出手段
    で検出される照度よりも大きいときには、前記第2の照
    度検出手段で検出された照度のみを用いて露光量制御を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用監視装
    置。
  3. 【請求項3】 前記走行状態取得手段は、自車両のヘッ
    ドライトまたはリバースランプの点灯状態を検出し、当
    該ヘッドライトまたはリバースランプの点灯が検出され
    た際には、前記露光量制御手段は、前記第1の照度検出
    手段または前記第2の照度検出手段で検出された照度か
    ら、前記ヘッドライトまたはリバースランプの照度を差
    し引いた照度を用いて、露光量制御を行うことを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用
    監視装置。
  4. 【請求項4】 前記走行状態取得手段は、自車両の車速
    を検知し、前記露光量制御手段は、検知された車速が所
    定値以下である場合には、前記第2の照度検出手段で検
    出された照度のみを用いて露光量制御を行うことを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両
    用監視装置。
  5. 【請求項5】 前記走行状態取得手段は、自車両のギヤ
    ポジションを検知し、前記露光量制御手段は、自車両の
    進行方向が前記撮影手段の撮影方向と同一の場合には、
    前記第2の照度検出手段で検出された照度のみを用いて
    露光量制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれか1項に記載の車両用監視装置。
  6. 【請求項6】 前記撮影手段にて撮影された画像を表示
    する表示手段を具備し、前記露光量制御手段は、当該表
    示手段に表示する画像の露光量制御を行うことを特徴と
    する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用
    監視装置。
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