JP4948124B2 - ズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

ズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラ,ビデオカメラなどに用いるズームレンズ、このズームレンズを撮影レンズとして備えた上記デジタルカメラ,ビデオカメラ、その他のカメラ装置および携帯情報端末装置に関するものである。
現在,各種カメラ、特にデジタルカメラは,高画質化,小型化,広角化,大口径化等のニーズが強くなっている。今後は,これらの要望に応えるべく技術開発していく必要がある。そのため,撮影レンズとして、ズームレンズであること,500万画素を超えるような高精細度の受光素子に対応した高画質化と小型化,広角化,大口径化が求められる。
ズームレンズの従来例として、物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1レンズ群と,負の焦点距離を持つ第2レンズ群と,正の焦点距離を持つ第3レンズ群と,正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し,第3レンズ群の物体側に絞りを有しており,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増大し,第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少し,第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が変化し,第3レンズ群が物体側から順に正レンズ,負レンズ,正レンズ,負レンズにより構成されているものがある(例えば、特許文献1の図13の実施例、特許文献2参照)。
特許文献1の図13に記載されているズームレンズの実施例では,第3レンズ群が物体側から順に正の第1レンズ,負の第2レンズ,正の第3レンズ、負の第4レンズで構成され、第3レンズと第4レンズが接合されている。特許文献2に記載のズームレンズでは,第3レンズ群が物体側から順に正の第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズで構成され、第1レンズと第2レンズが接合され,第3レンズと第4レンズが接合されている。
また、物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1レンズ群と,負の焦点距離を持つ第2レンズ群と,正の焦点距離を持つ第3レンズ群と,正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し,第3レンズ群の物体側に絞りを有し,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増大し,第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少し,第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が変化し,第3レンズ群を構成する複数のレンズのうち、負レンズ,正レンズ,負レンズの3枚を接合したズームレンズも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−62228号公報, 特開2003−241091号公報 特開2004−286811号公報
特許文献1の図13に記載されている実施例のように、第3レンズ群が、物体側から順に正の第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズからなり、上記第3レンズと第4レンズが接合されているズームレンズでは、正の第3レンズや負の第4レンズに対する負の第2レンズの偏心による画質の劣化を抑制することは、3枚のレンズを接合したものと比べると困難である。
特許文献2に記載されているズームレンズでは,第3レンズ群を物体側から順に正の第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズで構成し、第1レンズと第2レンズを接合し,正の第3レンズと負の第4レンズを接合している。このように、2組の接合レンズを用いたズームレンズでは,各レンズを組み付けた状態での偏心等により、2組の接合レンズ相互の光軸がずれることがあり、その場合,軸外において広画角化の際に問題となる倍率色収差が非対称に発生し,不自然な色滲みが生じやすい。これに対し,3枚のレンズの接合レンズを用いれば,2つの接合面に組み付け時の偏心が生じることを少なくすることができる。特許文献2に記載のズームレンズにおいても,半画角42°以上の広画角を達成することができず,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることもできない。
特許文献3に記載のズームレンズは,物体側より順に、正の焦点距離を持つ第1レンズ群と、負の焦点距離を持つ第2レンズ群と、正の焦点距離を持つ第3レンズ群と、正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し、第3レンズ群よりも物体側に絞りを有し、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が変化し、第3レンズ群が、正の第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズ、正の第5レンズで構成され、第2、第3および第4レンズの3枚が接合されている。
特許文献3に記載のズームレンズでは,第3レンズ群の最も像側のレンズが正レンズであり,第3レンズ群の最も像側のレンズが負レンズであるタイプと比べると,第3レンズ群の主点が像面側になる。そのため,第2レンズ群と第3レンズ群の光学的距離を短くすることが困難となり,変倍効率すなわちレンズ移動量に対する焦点距離の変化量を高くすることが困難である。また,第3レンズ群が5枚のレンズで構成されている。したがって、レンズ枚数の削減による第3レンズ群の小型化と、それによるコストの低減が望まれている。
本発明は,以上の従来技術の問題点に鑑みてなされたもので,収差が少なく高性能であり,半画角42°以上の広画角を達成することができ,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分に小型であり、製造および組み立て誤差等による画質の劣化を抑制することができるズームレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は,収差をさらに少なくしながら,小型で、製造誤差による性能劣化を低減することができるズームレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は,収差をさらに少なくしながら,製造誤差による性能劣化を低減することができるズームレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は,収差をさらに少なくすることができるズームレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は,収差をさらに少なくしながら,製造誤差による性能劣化を低減することができるズームレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は,収差が少なく,半画角42°以上の広画角を達成し,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分小型であるズームレンズを撮影光学系として使用した,小型で高画質のカメラ装置を提供することを目的としている。
また、本発明は,撮影画像情報をデジタル情報とする機能を有するカメラ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は,収差が少なく,半画角42°以上の広画角を達成し,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分小型であるズームレンズを撮影光学系として使用した,小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
本発明は、請求項1に記載されているように、物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1レンズ群と,負の焦点距離を持つ第2レンズ群と,正の焦点距離を持つ第3レンズ群と,正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し,第3レンズ群の物体側に絞りを有しており,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増大し,第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少し,第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて,上記第3レンズ群は物体側から順に正の第1レンズ,負の第2レンズ,正の第3レンズ,負の第4レンズにより構成され,上記負の第2レンズ,正の第3レンズ,負の第4レンズの3枚が接合され、dnを第3レンズ群の第1レンズの物体側面から第3レンズ群の第2レンズの像側面までの距離,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
0.9<dn/fw<1.5
の条件式を満足することを最も主要な特徴とする。
請求項記載の発明はR311を第3レンズ群の第1レンズの物体側面の曲率半径,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
1.5<R311/fw<2.2
の条件式を満足することを特徴とする。
請求項記載の発明は、R311を第3レンズ群の第1レンズの物体側面の曲率半径,R322を第3レンズ群の第2レンズの像側面の曲率半径としたとき、
0.1<(R311−R322)/(R311+R322)<0.3
の条件式を満足することを特徴とする。
請求項記載の発明は、Nd2を第3レンズ群の第2レンズのd線における屈折率,Nd3を第3レンズ群の第3レンズのd線における屈折率としたとき、
Nd2−Nd3>0.25
の条件式を満足することを特徴とする。
請求項記載の発明は、d8を第3レンズ群の第3レンズの中心肉厚,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
0.6<d8/fw<1.4
の条件式を満足することを特徴とする。
請求項記載の発明は、第3レンズ群の正の第1レンズが非球面レンズであることを特徴とする。
請求項記載の発明は、第3レンズ群の第4レンズの像側面が非球面であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、第3レンズ群の接合された3枚のレンズのうち、第4レンズの像側面のみが非球面であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群から第3レンズ群が像面に対して可動であり,第4レンズ群が像面に対して固定であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、撮影用ズームレンズを有するカメラ装置であって、撮影用ズームレンズとして請求項1〜のいずれかに記載のズームレンズを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項11記載のカメラ装置において,撮影画像情報をデジタル情報とする機能を有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、撮影用ズームレンズを有する携帯情報端末装置であって、撮影用ズームレンズとして請求項1〜のいずれかに記載のズームレンズを有することを特徴とする。
発明によれば,収差が少なく鮮鋭な画像を得ることができるとともに,半画角42°以上の広画角を達成することができ,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分に小型であるズームレンズを提供することができる。かかるズームレンズを例えばデジタルカメラに適用することにより,高画質を得ることができる小型のデジタルカメラを実現することができる。
また、本発明によれば,収差の少ない高性能のレンズでありながら,小型かつ製造誤差による画像劣化の少ないズームレンズを提供することができる。かかるズームレンズをカメラに適用することにより,小型でさらに安定したカメラを得ることができる。
また、本発明によれば,より収差の少ない高性能のズームレンズを提供でき,かかるズームレンズをカメラに適用することにより、さらに高画質の画像を得ることができるカメラを実現することができる。
また、本発明によれば,収差の少ない高性能のズームレンズでありながら,製造誤差による画像劣化の少ないズームレンズを提供でき,かかるズームレンズをカメラに適用することにより、さらに安定して高性能を発揮するカメラを実現することができる。
また、本発明によれば,収差の少ない高性能のカメラであって,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分に小型であるズームレンズを使用した,小型で高画質の画像を得ることができるカメラを提供することができる。もって,ユーザは携帯性に優れたコンパクトなカメラで、高画質の画像を撮影することができる。
また、本発明によれば,収差の少ない高性能のデジタルカメラであって,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分に小型であるズームレンズを使用した,小型で高画質の画像を得ることができるデジタルカメラを提供できる。もって,ユーザは携帯性に優れたコンパクトなデジタルカメラで高画質の画像を撮影し,画像をデジタル情報として扱うことができる。
また、本発明によれば,収差の少ない高性能の携帯情報端末装置であって,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら,十分に小型であるズームレンズを使用した,小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することができる。もって,携帯情報端末装置で高画質の画像を撮影することができる。
以下、本発明にかかるズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1乃至図4は、本発明にかかるズームレンズの第1、第2、第3、第4実施例をそれぞれ示している。これらの実施例は、レンズの両面の曲率半径、厚さ、レンズ相互の間隔、屈折率などの数値が異なり、レンズ群の形態、各レンズ群を構成するレンズの形態、各光学素子相互の間隔などの基本的な構成は同じであるから、まず、図1を参照しながら基本的な構成について説明する。
図1において左側が物体側であり、右側が像面側である。図1において、ズームレンズは、物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1レンズ群G1と,負の焦点距離を持つ第2レンズ群G2と,正の焦点距離を持つ第3レンズ群G3と,正の焦点距離を持つ第4レンズ群G4を有してなる。前記第3レンズ群G3の物体側に絞りを有している。図1の下部には短焦点端から長焦点端への変倍時の各レンズ群の動きを線で描いている。これらの線からわかるように、短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が増大し,第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が減少し,第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が変化するように構成されている。また、短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群G1は、途中まで像面側に近づいたあと像面から遠ざかるように構成されている。第4レンズ群G4は、変倍の際は固定され、フォーカシングの際に光軸方向に移動するフォーカスレンズとなっている。
上記第1レンズ群G3は、凸面を物体側に向けた負のメニスカス第1レンズL1と、第1レンズL1に接合された正のメニスカス第2レンズL2の2枚で構成され、物体側から順に第1レンズL1と第2レンズL2が配置されている。上記第2レンズ群G2は、負のメニスカス第1レンズL3と、負の両凹第2レンズL4と、正の両凸第3レンズL5の3枚で構成され、物体側から順に第1レンズL3、第2レンズL4、第3レンズL5が配置されている。
上記第3レンズ群G3は、物体側から順に正の第1レンズL6,負の第2レンズL7,正の第3レンズL8,負の第4レンズL9により構成されている。さらに第3レンズ群G3は以下のような特徴をもっている。負の第2レンズL7,正の第3レンズL8,負の第4レンズL9の3枚は接合されていて、かかる構成が特徴の一つとなっている。正の第1レンズL6は、接合された上記3枚のレンズから前方に離間している。
上記第4レンズ群G4は、1枚の正レンズL10で構成されている。
上記のように、本発明にかかるズームレンズでは、正の焦点距離を持つレンズ群を先行させた4群ズームタイプを採用し,各レンズ群を図1の下部に線で示したように移動させることにより,効率よい変倍を実現している。このようなズームレンズタイプの場合,全レンズ群を繰り出すことによってフォーカシングすることも可能であるが,第4レンズ群G4でフォーカシングすることが望ましい。
短焦点端から長焦点端まで諸収差が少なく解像力の高いズームレンズを実現するには,変倍による収差変動を小さく抑えなければならない。特に変倍作用を担う第3レンズ群G3によって、変倍範囲全域に渡って良好に収差補正されている必要がある。そのため,第3レンズ群の構成が重要となってくる。そこで、上記のように、第3レンズ群G3は、物体側から順に正レンズL6,負レンズL7,正レンズL8,負レンズL9の4枚で構成した。このように、正レンズ2枚,負レンズ2枚で構成されていることにより,正レンズ3枚,負レンズ1枚の構成と比較して、軸上色収差や倍率色収差を補正することが容易となっている。第3レンズ群の負レンズを1枚で構成した場合,第3レンズ群の負レンズを2枚で構成した場合と比較して,レンズの素材であるガラスの選択の自由度が少なくなるため、ズームレンズ全体の収差補正が困難となってくる。
また,第3レンズ群G3の最も像側のレンズL9を負レンズとすることで,第3レンズ群G3の主点が物体側になる。そのため,第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の光学的距離を短くすることができ,変倍効率を良くすることができる。
また,第3レンズ群G3を正レンズL6,負レンズL7,正レンズL8,負レンズL9で構成することにより,正レンズL6は負レンズL7および負レンズL9と収差のやりとり、すなわち片方のレンズで生じた収差を他方のレンズで補正する、というように相互に収差を補完し,正レンズL8は負レンズL9と収差をやりとりしがちである。
第3レンズ群G3の第1レンズL6の物体側面と第2レンズL7の像側面では収差のやりとりが大きく,それぞれの面での光線高さの差が重要となってくる。上記第1レンズL6の物体側面と第2レンズL7の像側面の間隔を大きくすると,それぞれの面での光線高さの差が大きくなり、製造誤差感度すなわち製造誤差がレンズ性能に与える悪影響の拡大を抑制することができる。
そこで,本発明の実施例では、第3レンズ群G3の負の第2レンズL7と正の第3レンズL8と負の第4レンズL9を3枚接合にし,正レンズL6の物体側面と負レンズL7の像側面の空気間隔を十分に確保することにより,第3レンズ郡G3内の製造誤差等がレンズ性能に与える悪影響を低減している。
第3レンズ群G3の正レンズL6と負レンズL7を接合し,正レンズL8と負レンズL9を接合してもよいが,製造誤差等がレンズ性能に与える悪影響を小さくするためには,正レンズL6と負レンズL7による接合レンズの厚さが厚くなり,コストアップの原因となる。
また,第3レンズ群G3は4つのレンズで構成されるが,1枚の正レンズL6と3枚の接合レンズの2部品として扱うことができるため,製造時の作業効率向上も期待できる。
以上のことより,Fナンバが3.0以下というように明るく,半画角42°以上の広画角を達成することができ,製造誤差等による結像性能に与える悪影響を抑制することができるズームレンズを得ることができる。
収差が小さく高性能でありながら,小型でかつ製造誤差感度を低減することができるズームレンズを得るためには,前述のレンズ系の構成において、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.9<dn/fw<1.5 ・・・・(1)
dnは第3レンズ群G3の正の第1レンズL6の物体側面から負の第2レンズL7の像側面までの距離,fwは短焦点端におけるズームレンズ全体の焦点距離である。条件式(1)上記dnを所定の範囲に規定している。
正の第1レンズL6の物体側面と負の第2レンズL7の像側面では収差のやりとりをしているため,良好な収差補正を行うためには,これら2つの面を通る光線の高さが重要である。条件式(1)の下限値を超えると,負の第2レンズL7の像側面における軸外主光線の高さが小さくなり過ぎ,非点収差,コマ収差の補正が難しくなる。条件式(1)の上限値を超えると,負の第2レンズL7の像側面における軸上マージナル光線高さが小さくなり過ぎ,球面収差の補正が難しくなる。また,第3レンズ群G3の小型化にも不利となる。
収差が小さく高性能でありながら,小型でかつ製造誤差感度を低減することができるズームレンズを得るためには,前述のレンズ系の構成において、以下の条件式を満足することが望ましい。
1.5<R311/fw<2.2 ・・・(2)
R311は第3レンズ群G3の正の第1レンズL6の物体側面の曲率半径,fwは短焦点端におけるズームレンズ全体の焦点距離である。条件式(2)は上記第1レンズL6の物体側面の曲率半径R311を所定の範囲に規定している。
条件式(2)の下限値を超えると,物体側面の屈折力が大きくなりすぎ,製造誤差感度が高くなる。また,条件式(2)の上限値を超えると,第3レンズ群を通る軸上マージナル光線が高くなり,球面収差等を補正することが困難になる。また,第3レンズ群が大型化する。
収差が小さく高性能のズームレンズを得るには,前述のレンズ系の構成において、以下の条件式を満足することが望ましい。
0.1<(R311−R322)/(R311+R322)<0.3 ・・・(3)
R311は第3レンズ群G3の正の第1レンズL6の物体側面の曲率半径,R322は第3レンズ群G3の負の第2レンズL7の像側面の曲率半径である。
上記正の第1レンズL6の物体側面と負の第2レンズL7の像側面では相互に収差のやりとりをしているため,条件式(3)の下限値を超えると,正の第1レンズL6の物体側面が発生する収差が、負の第2レンズL7の像側面が発生する収差よりも大きくなり,条件式(3)の上限値を超えると,負の第2レンズL7の像側面が発生する収差が、正の第1レンズL6の物体側面が発生する収差よりも大きくなり,どちらにしても収差のバランスをとることが困難となる。
収差がより小さく高性能のズームレンズを得るには,前述のレンズ系の構成において、以下の条件式を満足することが望ましい。
Nd2−Nd3>0.25 ・・・(4)
Nd2は第3レンズ群G3の負の第2レンズL7のd線における屈折率,Nd3は第3レンズ群G3の正の第3レンズL8のd線における屈折率である。条件式(4)は上記双方の屈折率の差が一定の値より大きいことを規定している。より具体的には、第2レンズL7の屈折率が第3レンズL8の屈折率に対して一定の値以上の差があることを規定している。
条件式(4)の下限値を超えると,第3レンズ群G3における第2レンズL7と第3レンズL8の屈折率差が小さくなるため,第2レンズL7の像側面で発生する収差が小さくなりすぎ,第2レンズL7の像側面と第3レンズL8の物体側面との収差をやりとりすることが困難になる。
小型でありながら,さらに高性能のズームレンズを得るには,前述のレンズ系の構成において、以下の条件式を満足することが望ましい。
0.6<d8/fw<1.4 ・・・(5)
d8は第3レンズ群G3の正の第3レンズL8の中心肉厚,fwは短焦点端におけるズームレンズ全体の焦点距離である。
第3レンズ群G3の第1レンズL7、第2レンズL8、第3レンズL9を接合する2つの接合面は,それぞれ絞りからの距離が異なり,光軸上,光軸外の光線の通り方も異なる。上記のような2つの接合面が存在することにより,軸上色収差と倍率色収差をある程度独立して補正することが可能となる。
そのため,条件式(5)の下限値を超えると,上記2つの接合面の間隔が小さいため,軸上色収差と倍率色収差を十分に補正することが困難となる。条件式(5)の上限値を超えると,コマ収差等の補正が困難になる。また,第3レンズ群G3が大型化する。
より高性能のズームレンズを得るためには,第3レンズ群G3の正の第1レンズL6は非球面レンズであることが望ましい。上記正の第1レンズL6において,光束が最も太くなるため,球面収差やコマ収差を補正するために非球面の効果を得ることができる。さらに望ましくは上記正の第1レンズL6の物体側面が非球面であることが望ましい。
さらに高性能のズームレンズを得るためには,第3レンズ群G3の最も像面側にある負レンズL9の像側面が非球面であることが望ましい。軸上光線と軸外光線が離れているため,像面補正において非球面による効果が得られる。
製造誤差による影響を低減するには,第3レンズ群G3の3枚接合レンズにおいて,負の第4レンズL9の像側面のみが非球面であることが望ましい。非球面レンズを用いる場合,非球面軸偏心による影響を調整等により抑える必要がある。しかし,複数のレンズを接合してしまうと,接合レンズ内の非球面軸偏心を調整することができなくなるため,第3レンズ群G3の接合レンズにおいて負の第4レンズL9の像側面のみを非球面にすると良い。
また,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第4レンズ群G4は像面に対して固定であることが望ましい。変倍に際して第4レンズ群G4を固定位置に保持させるようにすることによって,レンズ鏡胴構成の簡素化,ならびにレンズ群間偏心精度の確保にも配慮している。もちろん,収差補正を優先するとすれば、全てのレンズ群を移動させるようにしたほうが有利ではあるが,そのようにすると,鏡胴の構成が複雑になり,製作誤差も生じ易くなる。
以下に、本発明にかかるズームレンズの実施例を数値によって具体的に示す。各数値実施例において用いられている記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
ただし,ここで用いられる非球面は,近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC,光軸からの高さをHとするとき,以下の式で定義される。
Figure 0004948124
図1は、本発明にかかるズームレンズの数値実施例1の光学配置を示している。この数値実施例1以下、数値実施例4までのすべてにおいて、既に述べたとおり第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4からなり、各レンズ群は既に述べたとおりの形状および枚数のレンズで構成されている。第3レンズ群G3の物体側に絞りを有し、第4レンズ群G4と像面との間にフィルタが配置されている。レンズ群ごとに適宜の支持部材で支持され、ズーミングに際しては、レンズ群ごとに前述のように移動する。
数値実施例1を表1に示す。
Figure 0004948124
数値実施例1を示す表1において「*」のマークが付されている第5面、第11面、第16面、第17面が非球面で、各非球面の前記「数1」にかかるパラメータは次のとおりである。
Figure 0004948124
数値実施例1における変倍時の各レンズ群相互の間隔の変化を表2に示す。表2においてAは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔、Bは第2レンズ群G2と絞りの間隔、Cは絞りと第3レンズ群G3の間隔、Dは第3レンズ群G3と第4レンズ群の間隔である。「Wide」は短焦点(広角)端、「Mean」は中間焦点距離、「Tele」は長焦点(望遠)端を示している。
Figure 0004948124
数値実施例1の、前記各条件式(1)〜(5)にかかる数値は表3に示すとおりであって、各条件式の範囲内にある。
Figure 0004948124
図5は数値実施例1のズームレンズの短焦点端における収差曲線図、図6は数値実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図、図7は数値実施例1のズームレンズの長焦点端における収差曲線図をそれぞれ示している。これらの収差曲線図から明らかなように、数値実施例1にかかるズームレンズの収差は十分に補正されている。数値実施例1のようにズームレンズを構成することで,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることができ、小型でありながら,非常に良好な像性能を得ることができる。また,第4レンズ群G4がレンズ1枚の構成であっても,十分に収差補正されていることも示している。
図2は、本発明にかかるズームレンズの数値実施例2の光学配置を示している。数値実施例2の各部の数値を表4に示す。
Figure 0004948124
数値実施例2を示す表4において「*」のマークが付されている第5面、第11面、第16面、第17面が非球面で、各非球面の前記「数1」にかかるパラメータは次のとおりである。
Figure 0004948124
数値実施例2における変倍時の各レンズ群相互の間隔の変化を表5に示す。表5においてAは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔、Bは第2レンズ群G2と絞りの間隔、Cは絞りと第3レンズ群G3の間隔、Dは第3レンズ群G3と第4レンズ群の間隔である。「Wide」は短焦点(広角)端、「Mean」は中間焦点距離、「Tele」は長焦点(望遠)端を示している。
Figure 0004948124
数値実施例2の、前記各条件式(1)〜(5)にかかる数値は表6に示すとおりであって、各条件式の範囲内にある。
Figure 0004948124
図8は数値実施例2のズームレンズの短焦点端における収差曲線図、図9は数値実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図、図10は数値実施例2のズームレンズの長焦点端における収差曲線図をそれぞれ示している。これらの収差曲線図から明らかなように、数値実施例2にかかるズームレンズの収差は十分に補正されている。数値実施例2のようにズームレンズを構成することで,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることができ、小型でありながら,非常に良好な像性能を得ることができる。また,第4レンズ群G4がレンズ1枚の構成であっても,十分に収差補正されていることも示している。
図3は、本発明にかかるズームレンズの数値実施例3の光学配置を示している。数値実施例3の各部の数値を表7に示す。
Figure 0004948124
数値実施例3を示す表7において「*」のマークが付されている第5面、第11面、第16面、第17面が非球面で、各非球面の前記「数1」にかかるパラメータは次のとおりである。
Figure 0004948124
数値実施例3における変倍時の各レンズ群相互の間隔の変化を表8に示す。表8においてAは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔、Bは第2レンズ群G2と絞りの間隔、Cは絞りと第3レンズ群G3の間隔、Dは第3レンズ群G3と第4レンズ群の間隔である。「Wide」は短焦点(広角)端、「Mean」は中間焦点距離、「Tele」は長焦点(望遠)端を示している。
Figure 0004948124
数値実施例3の、前記各条件式(1)〜(5)にかかる数値は表9に示すとおりであって、各条件式の範囲内にある。
Figure 0004948124
図11は数値実施例3のズームレンズの短焦点端における収差曲線図、図12は数値実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図、図13は数値実施例3のズームレンズの長焦点端における収差曲線図をそれぞれ示している。これらの収差曲線図から明らかなように、数値実施例3にかかるズームレンズの収差は十分に補正されている。数値実施例3のようにズームレンズを構成することで,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることができ、小型でありながら,非常に良好な像性能を得ることができる。また,第4レンズ群G4がレンズ1枚の構成であっても,十分に収差補正されていることも示している。
図4は、本発明にかかるズームレンズの数値実施例4の光学配置を示している。数値実施例4の各部の数値を表10に示す。
Figure 0004948124
数値実施例4を示す表10において「*」のマークが付されている第5面、第11面、第16面、第17面が非球面で、各非球面の前記「数1」にかかるパラメータは次のとおりである。
Figure 0004948124
数値実施例4における変倍時の各レンズ群相互の間隔の変化を表11に示す。表11においてAは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔、Bは第2レンズ群G2と絞りの間隔、Cは絞りと第3レンズ群G3の間隔、Dは第3レンズ群G3と第4レンズ群の間隔である。「Wide」は短焦点(広角)端、「Mean」は中間焦点距離、「Tele」は長焦点(望遠)端を示している。
Figure 0004948124
数値実施例4の、前記各条件式(1)〜(5)にかかる数値は表12に示すとおりであって、各条件式の範囲内にある。
Figure 0004948124
図14は数値実施例4のズームレンズの短焦点端における収差曲線図、図15は数値実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図、図16は数値実施例4のズームレンズの長焦点端における収差曲線図をそれぞれ示している。これらの収差曲線図から明らかなように、数値実施例4にかかるズームレンズの収差は十分に補正されている。数値実施例4のようにズームレンズを構成することで,半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることができ、小型でありながら,非常に良好な像性能を得ることができる。また,第4レンズ群G4がレンズ1枚の構成であっても,十分に収差補正されていることも示している。
以上説明した本発明にかかるズームレンズは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、その他各種カメラ装置の撮影レンズとして適用することができる。また、携帯電話、PDAなどの携帯情報端末装置に付属するカメラの撮影レンズとして適用することもできる。図17は、本発明にかかるズームレンズを用いた「カメラ装置」の実施の1形態を示す。図17(A)は正面側を斜め上方から見た斜視図、図17(B)は背面側を斜め上方から見た図である。カメラ装置は、撮影レンズ1として、以上説明したいくつかの実施例のうち一つの実施例にかかるズームレンズを有している。カメラ装置は筐体5を有し、筐体5の正面側には上記撮影レンズ1と、光学ファインダ2と、発光器の発光部3が配置されている。筐体5の上面にはシャッタボタン4が配置されている。筐体5の背面側には、上記光学ファインダ2の接眼部、電源スイッチ6、液晶モニタ7、操作ボタン8、メモリーカードスロット9、ズーム操作スイッチ10が配置されている。
図18は,上記カメラ装置のシステム構造を示すブロック図で示している。図18に示すように,カメラ装置は撮影レンズ1と、この撮影レンズ1によって結ばれる像面に配置された受光素子13を有する。撮影レンズ1によって形成される撮影対象物の像を受光素子13によって読取るように構成され,受光素子13からの出力は中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14により処理されてデジタル情報に変換される。すなわち,カメラ装置は「撮影画像をデジタル情報とする機能」を有している。デジタル情報からなる撮影画像情報は、中央演算装置11の制御により液晶モニタ7に入力され、撮影画像を液晶モニタ7にリアルタイムで表示することができる。あるいは、撮影された画像情報が半導体メモリ15に保存され、保存された画像情報を中央演算装置11の制御により呼び出して液晶モニタ7に表示することもできる。撮影された画像情報は通信カード16などを介して外部の端末、プリンタ、ネットワークなどに送信することができる。
本発明にかかるカメラ装置および携帯情報端末装置によれば、前述の効果を得ることができるズームレンズを備えることによって、半画角42°以上の広画角を実現し,短焦点端のFナンバを3.0以下にすることができ、小型でありながら,非常に良好な像性能を得ることができるカメラ装置および携帯情報端末装置を得ることができる。
本発明にかかるズームレンズの数値実施例1を示す光学配置図である。 本発明にかかるズームレンズの数値実施例2を示す光学配置図である。 本発明にかかるズームレンズの数値実施例3を示す光学配置図である。 本発明にかかるズームレンズの数値実施例4を示す光学配置図である。 数値実施例1にかかるズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 数値実施例1にかかるズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 数値実施例1にかかるズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 数値実施例2にかかるズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 数値実施例2にかかるズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 数値実施例2にかかるズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 数値実施例3にかかるズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 数値実施例3にかかるズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 数値実施例3にかかるズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 数値実施例4にかかるズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 数値実施例4にかかるズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 数値実施例4にかかるズームレンズの長焦点端における収差曲線図で、球面収差の破線は正弦条件を、非点収差の図中の実線はサジタル,破線はメリディオナルを表す。 本発明にかかるカメラ装置の実施形態を示すデジタルカメラの外観図であって、(A)は正面側の斜視図,(B)は裏面側の斜視図である。 カメラ装置のシステム構造例を示すブロック図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ(第3レンズ群の第1レンズ)
L7 第7レンズ(第3レンズ群の第2レンズ)
L8 第8レンズ(第3レンズ群の第3レンズ)
L9 第9レンズ(第3レンズ群の第4レンズ)
L10 第10レンズ
1 撮影レンズ
2 ファインダ
3 フラッシュ
4 シャッタボタン
5 筐体
6 電源スイッチ
7 液晶モニタ
8 操作ボタン
9 メモリーカードスロット
10 ズームスイッチ

Claims (12)

  1. 物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1レンズ群と,負の焦点距離を持つ第2レンズ群と,正の焦点距離を持つ第3レンズ群と,正の焦点距離を持つ第4レンズ群からなり上記第3レンズ群の物体側に絞りを有しており,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,上記第1レンズ群と上記第2レンズ群の間隔が増大し,上記第2レンズ群と上記第3レンズ群の間隔が減少し,上記第3レンズ群と上記第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて,
    上記第3レンズ群は物体側から順に正の第1レンズ,負の第2レンズ,正の第3レンズ,負の第4レンズにより構成され,上記負の第2レンズ,正の第3レンズ,負の第4レンズの3枚が接合され
    dnを上記第3レンズ群の上記第1レンズの物体側面から上記第3レンズ群の上記第2レンズの像側面までの距離,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
    0.9<dn/fw<1.5
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて,R311を第3レンズ群の第1レンズの物体側面の曲率半径,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
    1.5<R311/fw<2.2
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて,R311を第3レンズ群の第1レンズの物体側面の曲率半径,R322を上記第3レンズ群の上記第2レンズの像側面の曲率半径としたとき、
    0.1<(R311−R322)/(R311+R322)<0.3
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1のいずれか記載のズームレンズにおいて,Nd2を第3レンズ群の第2レンズのd線における屈折率,Nd3を第3レンズ群の第3レンズのd線における屈折率としたとき、
    Nd2−Nd3>0.25
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のズームレンズにおいて,d8を第3レンズ群の第3レンズの中心肉厚,fwを短焦点端の焦点距離としたとき、
    0.6<d8/fw<1.4
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のズームレンズにおいて,第3レンズ群の正の第1レンズが非球面レンズであることを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のズームレンズにおいて,第3レンズ群の第4レンズの像側面が非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項記載のズームレンズにおいて,第3レンズ群の接合された3枚のレンズのうち、第4レンズの像側面のみが非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のズームレンズにおいて,短焦点端から長焦点端への変倍に際して,第1レンズ群から第3レンズ群が像面に対して可動であり,第4レンズ群が像面に対して固定であることを特徴とするズームレンズ。
  10. 撮影用ズームレンズを有するカメラ装置であって、上記撮影用ズームレンズとして請求項1〜9のいずれかに記載のズームレンズを有するカメラ装置。
  11. 請求項10記載のカメラ装置において,撮影画像情報をデジタル情報とする機能を有することを特徴とするカメラ装置。
  12. 撮影用ズームレンズを有する携帯情報端末装置であって、上記撮影用ズームレンズとして請求項1〜9のいずれかに記載のズームレンズを有する携帯情報端末装置。
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