JP4947061B2 - 質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、質量分析装置(MS)に関し、特に液体試料をイオン化する質量分析装置に関する。
液体クロマトグラフ(LC)等で成分分離した液体試料を、質量分析装置(MS)に導入して検出する場合、イオン化室においては、大気圧化学イオン化法(APCI)やエレクトロスプレイ法(ESI)のようなイオン化法が用いられている。これらのイオン化法では、大気圧に近い状態で液体試料をイオン化するため、高い圧力状態(つまり大気圧に近い状態)にあるイオン化室と、ごく低い圧力状態(つまり高真空度の状態)にある質量分析室との間での圧力差を確保するため、両室の間に中間室等を設け、段階的にその真空度を高めるようにする構成が採用されている。
しかしながら、これらのイオン化法では、ガス状試料に対して用いられる電子衝撃型イオン化法のような多種のフラグメントイオンが生成されず、主に試料分子の分子量関連イオンが生成されるため、質量分析室において液体試料の分子量に関する情報は求められるが、液体試料の分子構造に関する情報は殆ど求められなかった。このため、質量分析装置として、タンデム質量分析計(MS/MS)を用いて、二つの質量分析室の間に衝突室を設けることにより、衝突室で分子量関連イオンと衝突ガスとを衝突させて、分子量関連イオンに開裂反応を起させ、その結果、多種のフラグメントイオンが生成されて、これにより、後段の質量分析室において液体試料の分子構造に関する情報を求めている。
また、衝突室内に四重極電極を配置した衝突セル(コリジョンセル)を具備する液体クロマトグラフ質量分析装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、エレクトロスプレイ質量分析装置(ESI−MS)の一例を示す概略構成図であり、図12は、図11に示す衝突セルの図である。ESI−MSは、液体クロマトグラフ装置のカラムの出口端に接続されたノズル11が配設されたイオン化室10と、第一の真空室12と、第二の真空室100と、第三の真空室(質量分析室)18とから構成される。四重極フィルタ19−1と四重極フィルタ19−2との間には衝突セル31が配置されている。
また、第一の真空室12及び第二の真空室100には、イオンを後段に効率よく輸送するために、イオン光軸を軸とする円(直径d1)に外接するように配置されるイオンリングやイオンガイドと呼ばれるイオン輸送を補助する手段が用いられている。
さらに、イオン化室10と第一の真空室12との間は、細径の脱溶媒パイプ(ヒーテッドキャピラリ)13を介してのみ連通するとともに、第一の真空室12と第二の真空室100との間は、頂点に小径の円孔(オリフィス)16aを有する円錐形状のスキマー16を介してのみ連通している。
また、第二の真空室100と第三の真空室18との間も、小径の円孔(オリフィス)23aを介してのみ連通している。
第三の真空室18内に配置された衝突セル31は小径の円孔(オリフィス)00−1a、00−2aを持つ隔壁00−1、00−2によって、第三の真空室18と分離されている。なお、円孔00−1a、00−2aは、イオンの進行方向に対して90度の角度となる面に形成されている。
これにより、液体試料は、ノズル11からイオン化室10内に静電噴霧(エレクトロスプレイ)され、液滴中の溶媒が蒸発する過程で試料分子はイオン化される。イオンが入り混じった微細液滴は、イオン化室10と第一の真空室12との圧力差により脱溶媒パイプ13中に引き込まれ、脱溶媒パイプ13を通過する過程で溶媒が蒸発して更にイオン化が進む。第一の真空室12内には対向するイオンガイド(「イオンレンズ」又は「イオン輸送レンズ」ともいう)14が設けられており、イオンガイド14により形成される電場によって脱溶媒パイプ13を介してのイオンの引き込みを助けるとともに、イオンをスキマー16のオリフィス16a近傍(イオン光軸)に収束させる。
第一の真空室12と第二の真空室100との間の圧力差によってオリフィス16aを通過したイオンは、第二の真空室100に入り、さらに、第二の真空室100と第三の真空室18との間の圧力差によってオリフィス23aを通過したイオンは、第三の真空室18内に入る。
第三の真空室18内では、直流電圧と高周波電圧とを重畳した電圧が印加された四重極フィルタ19−1により、印加された電圧に応じた質量数(質量m/電荷z)を有するイオンのみが選択的に通過する。
四重極フィルタ19−1を通過したイオンは次に衝突セル31内に入る。
衝突セル31内にはイオンガイド(「イオンレンズ」又は「イオン輸送レンズ」ともいう)37が設けられており、イオンガイド37により形成される高周波電場によってイオンが加速されるとともに、イオンを所定の周期で振動させながら隔壁00−2のオリフィス00−2a近傍(イオン光軸)に収束させるように進行させる。このとき、衝突セル31内には外部のガス溜め26からHeやAr等の衝突ガスを導入することにより、イオンと衝突ガスとを衝突させて、イオンから多種のフラグメントイオンを生成させる。
衝突セル31を通過したイオン(フラグメントイオン)は、四重極フィルタ19−2内に入る。
四重極フィルタ19−2の動作は四重極フィルタ19−1と同様であり、直流電圧と高周波電圧とを重畳した電圧が印加された四重極フィルタ19−2により、印加された電圧に応じた質量数(質量m/電荷z)を有するイオンのみが選択的に通過する。
これにより、四重極フィルタ19−2を通過した、選択されたイオンがイオン検出器20に到達することになる。
ここで、イオンガイド37の主たる作用は、飛行するイオンを電界によって収束しつつ場合によっては加速するものであって、種々の形状のものが提案されている。そのようなイオンガイド37の一つとして、イオン光軸を軸とする円に外接するように、イオン光軸の方向に延伸する円柱形状電極を互いに離間して偶数本配置した、いわゆるマルチポール型のイオンガイドが用いられている。このようなマルチポール型のイオンガイドでは、周方向に隣接する円柱形状電極には、同一の直流電圧にそれぞれ位相が反転した高周波電圧が重畳された電圧(換言すれば直流的にバイアスされた高周波電圧)が印加される。これにより、発生する高周波電場によって、イオンガイドに導入されたイオンは、所定の周期で振動しながら進み、後段へと効率よく輸送されることになる。
また、イオンガイド37の他の例として、円柱形状電極を小判形状電極の集合体で置き換えたものも用いられている。
米国特許公報第4234791号
しかしながら、図11及び図12に示すESI−MSでは、フラグメントイオン発生効率(CID効率)が良好でなかった。
そこで、本発明は、フラグメントイオンの発生効率や収束効率を上げ、発生したフラグメントイオンを効率よく後段へと輸送することができるイオン輸送光学系を具備する質量分析装置を提供することを目的とする。
本件発明者らは、上記課題を解決するために、イオンガイドやオリフィスの形状と、電位分布との関係について検討を行った。
そこで、衝突セルにおけるオリフィスの形状が、イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面を有するように形成することにより、図3に示すように、イオン光軸の進行方向に対して凸面となる電位分布を形成した。その結果、フラグメントイオンを効率よく後段へと輸送することができることを見出した。
すなわち、本発明の質量分析装置は、イオン化室で試料をイオン化し、イオン化された試料を質量分析室に引き込む質量分析装置であって、イオン光軸を取り囲むように、配設された複数本の電極を備えるイオン輸送光学系を具備し、前記複数本の電極の各一本の電極は、複数の部分電極を一定間隔で一列に並べた集合体でそれぞれ構成され、前記複数本の電極の各一本の電極では、各部分電極がお互い平行となるとともに、前記イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面をそれぞれ有するようにしている。
本発明の質量分析装置によれば、電極がイオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面を有するので、イオン光軸の進行方向に対して凸面となる電位分布を形成することができる。よって、フラグメントイオンを効率よく検出することができる。つまり、液体試料の分子構造に関する情報を求めることができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、本発明の質量分析装置は、前記複数本の電極は、イオンガイドを構成するものであるようにしている。
そして、本発明の質量分析装置は、前記複数本の電極は、衝突ガスが供給される衝突セル内に配設されたものであるようにしている
本発明に係る質量分析装置の一例を示す概略構成図である。 図1に示す衝突セルの図である。 本発明に係る質量分析装置の衝突セルにおけるイオンガイド及びオリフィスの周囲に形成される電位分布の一部を示す図である。 図3に示す衝突セルで得られたマススペクトルである。 本発明に係る他の質量分析装置の衝突セルにおけるイオンガイド及びオリフィスの周囲に形成される電位分布の一部を示す図である。 図5に示す衝突セルで得られたマススペクトルである。 質量分析装置の衝突セルにおけるイオンガイド及びオリフィスの周囲に形成される電位分布の一部を示す図である。 図7に示す衝突セルで得られたマススペクトルである。 本発明に係る質量分析装置の衝突セルの他の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る質量分析装置の衝突セルの他の一例を示す概略構成図である。 従来のエレクトロスプレイ質量分析装置の一例を示す概略構成図である。 図11に示す衝突セルの図である。
符号の説明
10 イオン化室
17、37、200−1、200−2 イオンガイド
18 質量分析室
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明に係る質量分析装置の一例を示す概略構成図である。図2は、図1に示す衝突セルの図である。なお、上述したESI−MSと同じ構成については、同じ符号を用いるとともに、説明することを省略する。また、図1では、煩雑さを避けるために、一部を省略している。
図1に示した質量分析装置は、液体クロマトグラフ装置のカラムの出口端に接続されたノズル11が配設されたイオン化室10と、イオンを後段に効率よく輸送するために、イオン光軸を軸とする円(直径d1)に外接するように配置されるイオンリングやイオンガイドと呼ばれるイオン輸送を補助する手段が用いられている、第一の真空室12と、第二の真空室100と、四重極フィルタ19−1、衝突セル21、四重極フィルタ19−2及びイオン検出器20が配設された第三の真空室である質量分析室18とが設けられている。
それぞれの真空室は隔壁で隔てられ、第三の真空室18内に配置された衝突セル21も同様に隔壁200−1、200−2によって隔てられている。
衝突セル21の隔壁200−1、200−2には、制御部(コンピュータ)40により制御されるオリフィス用電圧印加部41、43が接続され、衝突セル21内のイオンガイド7には、制御部(コンピュータ)40により制御されるイオンガイド用電圧印加部42が接続されている。
四重極フィルタ19−1と衝突セル21内とは、頂点に小径の円孔(オリフィス)200−1aを有する円錐形状の隔壁200−1を介してのみ連通している。なお、円孔200−1aの直径(d2)は、直径d1より小さく、かつ、イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する円錐形状面を有するように形成されている(図2参照)。また、隔壁200−1には、オリフィス用電圧印加部41より直流電圧が印加される。
また、衝突セル21内と四重極フィルタ19−2とは、頂点に小径の円孔(オリフィス)200−2aを有する円錐形状の隔壁200−2を介してのみ連通している。なお、円孔200−2aの直径(d2)は、直径d1より小さく、かつ、イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する円錐形状面を有するように形成されている(図2参照)。また、隔壁200−2には、オリフィス用電圧印加部43より直流電圧が印加される。
イオン化室10内は、ノズル11から連続的に供給される液体試料の気化分子により、ほぼ大気圧になっており、第一の中間室12内は、ロータリポンプにより約102Paの低真空状態まで真空排気される。また、ターボ分子ポンプにより、第二の中間室100内は、約10-1〜10-2Paの中真空状態まで真空排気され、質量分析室18内は、約10-3〜10-4Paの高真空状態まで真空排気される。すなわち、イオン化室10から質量分析室18に向かって各室毎に真空度を高くしている。
イオンガイド17は、イオン光軸を軸とする円(直径d1)に外接するように、互いに分離して四本配設された四重極電極である。一本の電極は、小判形状電極を一定間隔で一列に並べた集合体で構成され、一本の電極では、各小判形状電極が、お互い平行となるとともに、イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜している(図2参照)。なお、各小判形状電極の中心を結ぶ線が、イオン光軸と平行となるように配置されている。
また、イオンガイド17を構成する四本の電極は、イオンガイド用電圧印加部42に接続されている(但し、煩雑さを避けるために、図2では、一部のみ記載している)。そして、円周方向に隣接する電極には、互いに位相が反転した高周波電圧が印加されるようになっている。さらに、各電極の各小判形状電極は、それぞれ個別の直流電圧が印加されるようになっている。
このような構成により、四重極フィルタ19−1を通過したイオンは、衝突セル21内に入る。衝突セル21内にはイオンガイド17が設けられており、イオンガイド17により形成される高周波電場によってイオンが加速されるとともに、イオンを所定の周期で振動させながら隔壁200−2のオリフィス200−2a近傍(イオン光軸)に収束させるように進行させる。このとき、衝突セル21内には外部のガス溜め26からHeやAr等の衝突ガスを導入することにより、イオンと衝突ガスとを衝突させて、イオンから多種のフラグメントイオンを生成させるとともに、イオンガイド17及び隔壁200−1、200−2がイオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面を有するので、イオン光軸の進行方向に対して凸面となる電位分布を形成して、フラグメントイオンを効率よく後段へと輸送する。
その後、オリフィス200−2aを通過したイオン(フラグメントイオン)は、四重極フィルタ19−2へと導かれる。直流電圧と高周波電圧とを重畳した電圧が印加された四重極フィルタ19−2では、印加された電圧に応じた質量数(質量m/電荷z)を有するイオンのみが選択的に通過するので、選択されたイオンがイオン検出器20に到達することになる。このとき、四重極フィルタ19−2を通過するイオンの質量数は、印加される電圧に依存するので、印加される電圧を走査することにより、所定の質量数を有するイオンについてのイオン強度信号をイオン検出器10で得ることができる。なお、イオン検出器10の出力は、制御部40に入力されることになる。
以上のように、本発明に係る質量分析装置によれば、電極がイオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面を有するので、イオン光軸の進行方向に対して凸面となる電位分布を形成することができる。よって、フラグメントイオンの発生効率や収束効率を上げることができ、フラグメントイオンを効率よく検出することができる。つまり、液体試料の分子構造に関する情報を求めることができる。
ここで、電極の形状と、電位分布との関係について検討を行った結果を示す。
図4は、図3に示す構成を備えるESI−MSで得られたマススペクトルであり、図4(a)は、通常状態のマススペクトルであり、図4(b)は、フラグメント状態のマススペクトルである。ここで、「通常状態」とは、衝突エネルギを与えないときのことをいい、一方、「フラグメント状態」とは、衝突エネルギを与えたときのことをいう。また、試料としてレセルピンを使用し、衝突エネルギ電圧を最適化したときに得られたものである。
また、図6は、図5に示す構成を備えるESI−MSで得られたマススペクトルであり、図(a)は、通常状態のマススペクトルであり、図6(b)は、フラグメント状態のマススペクトルである。
さらに、図8は、図7に示す構成を備えるESI−MSで得られたマススペクトルであり、図8(a)は、通常状態のマススペクトルであり、図8(b)は、フラグメント状態のマススペクトルである。
図3に示す構成を備えるESI−MSでは、図示されるように、イオンの進行方向に対して凸面となる電位分布が形成されており、図4(a)及び(b)に示すように、((フラグメント状態でのm/z195の強度)/(通常状態でのm/z609の強度))×100のCID効率は、15.0%と良好である。また、図5に示す構成を備えるESI−MSでも、図示されるように、少なくとも一部はイオンの進行方向に対して凸面となる電位分布が形成されており、図6(a)及び(b)に示すように、((フラグメント状態でのm/z195の強度)/(通常状態でのm/z609の強度))×100のCID効率は、8.8%と良好であった。
一方、図7に示す構成を備えるESI−MSでは、図示されるように、イオンの進行方向に対して凸面となる電位分布は形成されていない。図7に示す構成においては、図8(a)及び(b)に示すように、((フラグメント状態でのm/z195の強度)/(通常状態でのm/z609の強度))×100のCID効率は、5.4%であり、図3、5に示す構成よりも低かった。
(他の実施形態)
(1)上述した質量分析装置において、衝突セル21で、小径の円孔200−2aを有する円錐形状の隔壁200−2を用いる構成としたが、小径の円孔を有する平面を有する円柱形状の隔壁を用いるような構成としてもよい(図9参照)。
(2)上述した質量分析装置において、衝突セル21で、各小判形状電極が、イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜している構成としたが、各小判形状電極が、イオン光軸の進行方向に対して垂直となるような構成としてもよい(図10参照)。
本発明は、特に液体試料をイオン化する液体クロマトグラフ質量分析装置に利用することができる。

Claims (3)

  1. イオン化室で試料をイオン化し、イオン化された試料を質量分析室に引き込む質量分析装置であって、
    イオン光軸を取り囲むように、配設された複数本の電極を備えるイオン輸送光学系を具備し、
    前記複数本の電極の各一本の電極は、複数の部分電極を一定間隔で一列に並べた集合体でそれぞれ構成され、
    前記複数本の電極の各一本の電極では、各部分電極がお互い平行となるとともに、前記イオン光軸の進行方向に対して広がるように傾斜する傾斜面をそれぞれ有することを特徴とする質量分析装置。
  2. 前記複数本の電極は、イオンガイドを構成するものであることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  3. 前記複数本の電極は、衝突ガスが供給される衝突セル内に配設されたものであることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
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