JP4945546B2 - 能動型音響制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、能動型騒音制御装置や能動型効果音発生装置等を有する能動型音響制御装置に関する。より詳細には、作動気筒数を変化させることができるエンジンの作動に応じて音響制御を行う能動型音響制御装置に関する。
車室内の騒音に関連して音響を能動的に制御する装置(能動型音響制御装置)として、能動型騒音制御装置(Active Noise Control Apparatus)(以下「ANC装置」という。)と、能動型効果音発生装置(Active Sound Control Apparatus)(以下「ASC装置」という。)が知られている。
ANC装置は、例えば、エンジンの作動(振動)に応じて車室内に生ずる騒音(エンジンこもり音)や、車両走行中における車輪と路面との接触によって車室内に生ずる騒音(ロードノイズ)等の騒音に対する相殺音を発生させて前記騒音を低減する(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1では、作動気筒数に応じてANC装置のオン・オフを切り替えたり、ANC装置の制御対象周波数を変更したりする(例えば、特許文献1の図4参照)。また、特許文献2では、エンジン回転数が急激に変化している間、フィルタ係数の更新について特殊な制御を行う(特許文献2の要約参照)。
また、ASC装置は、例えば、前記エンジンこもり音に同期した効果音(擬似エンジン音)を発生させることで、車両の速度変化を強調する等、車室内の音響効果を高める(例えば、特許文献3参照)。
さらに、ANC装置とASC装置を組み合わせて用いる能動型音響制御システムも開発されている(例えば、特許文献4、5参照)。特許文献4では、ANC装置及びASC装置が常時作動するのに対し、特許文献5では、ANC装置とASC装置の干渉を避けるため、エンジン回転周波数[Hz]とエンジン回転周波数の単位時間当たりの変化量(エンジン回転周波数変化量)[Hz/s]の組合せに応じてANC装置及びASC装置の作動及び停止を関連付けている(特許文献5の図5参照)。
特開2005−010253号公報 特開平07−225585号公報 特開2006−301598号公報 特許第3261128号公報 特開2006−327540号公報
本発明者らの鋭意研究の結果、エンジン回転周波数変化量[Hz/s]に基づいて作動を制御する能動型音響制御装置では、エンジンの気筒の一部を休止させている際、意図しない作動を起こす可能性があることがわかった。例えば、エンジン回転周波数変化量が所定の閾値を超えたとき相殺音の出力を停止するANC装置において、一部の気筒の休止に伴ってエンジン回転周波数変化量が大きくなり前記閾値を超えたため、相殺音の出力が停止してしまう事象が発見された。上記のような場合、エンジン回転周波数変化量の意図しない変化により、消音可能な領域が制限されてしまう。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、より好適に作動制御を実現することが可能な能動型音響制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型音響制御装置は、複数の気筒の全てを作動させる全気筒運転と、前記複数の気筒の一部を休止させる減気筒運転とを切り替える4ストローク型のエンジンの作動に応じて音響制御を行うものであって、クランク軸が所定角度回転する基準回転周期毎にエンジン回転周波数を検出し、前記エンジン回転周波数の移動平均である平均エンジン回転周波数を算出する平均エンジン回転周波数算出部と、前記平均エンジン回転周波数からエンジン回転周波数変化量を算出するエンジン回転周波数変化量算出部と、前記エンジン回転周波数変化量に基づいて前記能動型音響制御装置の作動を制御する作動制御部とを備え、前記減気筒運転は、少なくとも第1減気筒運転と第2減気筒運転とを含み、前記平均エンジン回転周波数算出部は、前記クランク軸が前記所定角度回転する時間から前記エンジン回転周波数を検出し、前記第1減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する前記基準回転周期の数と、前記第2減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する前記基準回転周期の数との最小公倍数と同じ個数の前記エンジン回転周波数の検出値を移動平均して前記平均エンジン回転周波数を算出することを特徴とする。
この発明によれば、減気筒運転時に発生するエンジン回転周波数の不要な変動を抑制し、能動型音響制御装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
すなわち、減気筒運転では、一部の気筒を休止させるため、全気筒運転と比べて、基準回転周期毎に検出されるエンジン回転周波数の変動が大きくなり、このエンジン回転周波数をそのまま用いてエンジン回転周波数変化量を算出すると、エンジン回転周波数変化量が増加する。しかし、能動型音響制御装置の作動をエンジン回転周波数変化量に基づいて制御する構成では、上記のような一部の気筒の休止に伴うエンジン回転周波数変化量の変動は、能動型音響装置の作動制御には不要なものであり、却って当該作動制御に支障を来たす可能性がある。特に、減気筒運転に、少なくとも第1減気筒運転と第2減気筒運転が含まれる場合、エンジン回転周波数が変動する周期が第1減気筒運転と第2減気筒運転とで変化し、エンジン回転周波数の変動に伴うエンジン回転周波数変化量の変動周期も変化する。そこで、第1減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する基準回転周期の数と、第2減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する基準回転周期の数との最小公倍数と同じ個数のエンジン回転周波数の検出値を移動平均した平均エンジン回転周波数を用いることにより、全気筒運転時、第1減気筒運転時及び第2減気筒運転時のいずれにおいても、上記のような基準回転周期毎のエンジン回転周波数やエンジン回転周波数変化量の不要な変動を抑制することができる。従って、能動型音響制御装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
この発明に係る能動型音響制御装置は、複数の気筒の全てを作動させる全気筒運転と、前記複数の気筒の一部を休止させる減気筒運転とを切り替える4ストローク型のエンジンの作動に応じて音響制御を行うものであって、前記クランク軸が所定角度回転する基準回転周期毎にエンジン回転周波数を検出し、前記エンジン回転周波数の移動平均である平均エンジン回転周波数を算出する平均エンジン回転周波数算出部と、前記平均エンジン回転周波数からエンジン回転周波数変化量を算出するエンジン回転周波数変化量算出部と、前記エンジン回転周波数変化量に基づいて前記能動型音響制御装置の作動を制御する作動制御部とを備え、前記平均エンジン回転周波数算出部は、前記クランク軸が前記所定角度回転する時間から前記エンジン回転周波数を検出し、作動中の気筒数に応じた個数の前記エンジン回転周波数の検出値を移動平均して前記平均エンジン回転周波数を算出することを特徴とする。
この発明によれば、減気筒運転時に発生するエンジン回転周波数の不要な変動を抑制し、能動型音響制御装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
すなわち、減気筒運転では、一部の気筒を休止させるため、全気筒運転と比べて、基準回転周期毎に検出されるエンジン回転周波数の変動が大きくなり、このエンジン回転周波数をそのまま用いてエンジン回転周波数変化量を算出すると、エンジン回転周波数変化量が増加する。しかし、能動型音響制御装置の作動をエンジン回転周波数変化量に基づいて制御する構成では、上記のような一部の気筒の休止に伴うエンジン回転周波数変化量の変動は、能動型音響装置の作動制御には不要なものであり、却って当該作動制御に支障を来たす可能性がある。そこで、作動中の気筒数に応じた個数のエンジン回転周波数の検出値を移動平均した平均エンジン回転周波数を用いることにより、全気筒運転時及び減気筒運転時のいずれにおいても、上記のような基準回転周期毎のエンジン回転周波数やエンジン回転周波数変化量の不要な変動を抑制することができる。従って、能動型音響制御装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
前記能動型音響制御装置は、例えば、車室内騒音を打ち消す相殺音を出力する能動型騒音制御装置(ANC装置)、及び擬似エンジン音を出力する能動型効果音発生装置(ASC装置)の少なくとも一方とすることができる。
一般に、エンジン回転周波数変化量が増加すると、車室内騒音の変化が大きくなるため、ANC装置による消音効果が得ずらくなり、ANC装置からの相殺音が却って車室内騒音を増大させる可能性がある。そこで、エンジン回転周波数変化量が所定の閾値を超えると、ANC装置を停止させたり、ANC装置の制御を変更したりすることがある。しかし、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動の場合、車室内騒音の変化はそれほど大きくならず、ANC装置を作動させ続けた方がよい可能性が高い。この発明によれば、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動を抑制することができるため、ANC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
また、一般に、エンジン回転周波数変化量が増加した場合、運転者はスポーティな走行を求めていると考えられるため、ASC装置を作動させることが望ましいと考えられる。そこで、エンジン回転周波数変化量が所定の閾値を超えたとき、ASC装置を作動させることがある。しかし、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動の場合、エンジン回転周波数変化量の増加は、運転者の意図によるものではなく、必ずしもASC装置を作動させた方がよい状況とはいえない可能性がある。この発明によれば、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動を抑制することができるため、ASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
前記能動型音響制御装置が、前記ANC装置及び前記ASC装置の両方を含む場合、前記作動制御部は、前記平均エンジン回転周波数と、前記エンジン回転周波数変化量とに基づいて、前記ANC装置の作動と前記ASC装置の作動を切り替えてもよい。一般に、平均エンジン回転周波数が低いときは、車室内が静粛に保たれることが望まれ、平均エンジン回転周波数が高いときは、スポーティな走行が望まれている可能性が高い。そこで、平均エンジン回転周波数及びエンジン回転周波数変化量に応じてANC装置の作動及びASC装置の作動を切り替えることで、より好適な車室内音響制御を行うことが可能となる。特に、この発明では、平均エンジン回転周波数を用いることで、減気筒運転に伴うエンジン回転周波数及びエンジン回転周波数変化量の変動を抑制することができるため、ANC装置の作動及びASC装置の作動の切替えをより好適に行うことができる。
この発明によれば、減気筒運転時に発生するエンジン回転周波数の不要な変動を抑制し、能動型音響制御装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
[A.本実施形態]
1.全体及び各部の構成
(1)全体構成
図1は、この発明の一実施形態に係る能動型音響制御システム12(以下「音響制御システム12」という。)を搭載した車両10の概略的な構成を示す図である。音響制御システム12は、ANC装置及びASC装置双方の機能を併せ持つ。
音響制御システム12は、音響制御部14と、スピーカ16と、マイクロフォン18と、増幅器20とを有する。音響制御システム12では、エンジンEの燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置22{以下「FI ECU22」(FI ECU:Fuel Injection Electronic Control Unit)という。}から音響制御部14にエンジンパルスEpと作動気筒数信号Scyとが入力される。また、音響制御部14がANC装置として動作しているとき、マイクロフォン18から音響制御部14には誤差信号eが入力される。音響制御部14では、エンジンパルスEpと作動気筒数信号Scyと誤差信号eとに基づき、制御音CSの波形を示す合成制御信号Sccを、増幅器20を介してスピーカ16に出力する。スピーカ16は、合成制御信号Sccに対応する制御音CSを出力する。制御音CSは、音響制御部14がANC装置として動作しているときは、エンジンこもり音NZeに対する相殺音であり、音響制御部14がASC装置として動作しているときは、擬似エンジン音である。音響制御部14がANC装置として動作しているとき、マイクロフォン18は、相殺音がエンジンこもり音NZeを打ち消した後の残留騒音を検出し、この残留騒音を示す電気信号(誤差信号e)を音響制御部14に出力する。音響制御部14は、相殺音としての制御音CSを生成する際、この誤差信号eを用いる。
(2)エンジンE及びFI ECU22
本実施形態におけるエンジンEは、6気筒エンジンであり、各気筒は、4ストローク(吸気→圧縮→爆発→排気)で動作する。6つの気筒は同一のクランク軸に取り付けられており、6つの気筒全てが作動しているとき、等しい回転角で爆発が起こるように構成されている。
すなわち、各気筒が4ストロークを行うためには、クランク軸が2回転する必要があり、1回転目は吸気と圧縮を行い、2回転目は爆発と排気を行う。このため、クランク軸が2回転する角度{すなわち、720°(=360°×2回転)}を6(気筒数)で割った角度である120°毎に爆発を起こす必要がある。そこで、クランク軸に対して120°毎に2つの気筒が取り付けられ、同じ角度に取り付けられた2つの気筒の一方が爆発工程にあるとき、他方は吸気工程にあるようにする。
図2には、6つの気筒全てが作動する全筒モード(全気筒運転)におけるクランク軸の回転角と気筒の爆発との関係が示されている。すなわち、全筒モードでは、クランク軸が120°回転した時、1回目の爆発が1つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに120°回転した時(合計240°回転した時)、2回目の爆発が2つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに120°回転した時(合計360°回転した時)、3回目の爆発が3つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに120°回転した時(合計480°回転した時)、4回目の爆発が4つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに120°回転した時(合計600°回転した時)、5回目の爆発が5つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに120°回転した時(合計720°回転した時)、6回目の爆発が6つ目の気筒で起こる。
本実施形態のエンジンEには、例えば、低トルク且つ高エンジン回転数の状態(クルーズ走行時等)における燃費向上を目的として、一部の気筒の作動を休止する気筒休止モード(減気筒運転)がある。この気筒休止モードとしては、6つの気筒のうち4つの気筒を作動させ、残りの2つを休止させる2休筒モードと、6つの気筒のうち3つの気筒を作動させ、残りの3つを休止させる3休筒モードがある。
クランク軸と各気筒のピストン及びピストンロッド(いずれも図示せず)とは物理的に連結されているため、クランク軸の回転角と爆発位置との相関関係を変更することはできない。そこで、2休筒モードでは、例えば、図3に示すような関係で爆発が行われる。また、3休筒モードでは、例えば、図4に示すような関係で爆発が行われる。
図3に示すように、2休筒モードでは、クランク軸が120°回転した時、1回目の爆発が1つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに240°回転した時(合計360°回転した時)、2回目の爆発が3つ目の気筒で起こる(2つ目の気筒は休止しており、爆発しない。)。クランク軸がさらに120°回転した時(合計480°回転した時)、3回目の爆発が4つ目の気筒で起こる。クランク軸がさらに240°回転した時(合計720°回転した時)、4回目の爆発が6つ目の気筒で起こる(5つ目の気筒は休止しており、爆発しない。)。
図4に示すように、3休筒モードでは、クランク軸が240°回転した時、1回目の爆発が2つ目の気筒で起こる(1つ目の気筒は休止しており、爆発しない。)。クランク軸がさらに240°回転した時(合計480°回転した時)、2回目の爆発が4つ目の気筒で起こる(3つ目の気筒は休止しており、爆発しない。)。クランク軸がさらに240°回転した時(合計720°回転した時)、3回目の爆発が6つ目の気筒で起こる(5つ目の気筒は休止しており、爆発しない。)。
エンジンEを全筒モード、2休筒モード又は3休筒モードのいずれの動作モードとするかは、エンジンEの要求トルク等のパラメータに応じてFI ECU22が、エンジンEに対する点火タイミング等を制御することにより行う。
FI ECU22は、エンジンEの燃料噴射や点火を制御するものであり、エンジンパルスEpや作動気筒数信号Scyを音響制御システム12に対して送信する。
FI ECU22が出力するエンジンパルスEpは、各気筒のピストン(図示せず)が上死点に来たときにハイ(High)となる信号である。本実施形態のエンジンEは6気筒であるため、エンジンEの動作モードに拘わらず、2回転当たり6回ハイ(1回転当たり3回ハイ)となる。
また、作動気筒数信号Scyは、作動中の気筒の数(作動気筒数Ncy)を示すものであり、本実施形態では、全筒モード時の6つ、2休筒モード時の4つ、又は3休筒モード時の3つを示す。
(3)音響制御部14
(a)全体構成
図5には、音響制御部14の内部構成が示されている。音響制御部14は、エンジン回転周波数検出器30(以下「検出器30」ともいう。)と、ANC回路32と、エンジン回転周波数変化量検出器34(以下「検出器34」ともいう。)と、ASC回路36と、作動切替部38と、加算器40とを有する。
(b)エンジン回転周波数検出器30
検出器30は、FI ECU22からのエンジンパルスEpに基づいて、エンジンパルスEpが1回ハイになる毎{すなわち、クランク軸が1/3回転(120°回転)する毎}にエンジン回転周波数f[Hz]を検出し、このエンジン回転周波数fの移動平均である平均エンジン回転周波数fave[Hz]を算出してANC回路32、検出器34、ASC回路36及び作動切替部38に出力する。本実施形態における移動平均回数Nma(移動平均に用いるエンジン回転周波数fの個数)は「6」である。
(c)ANC回路32
ANC回路32は、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveと、マイクロフォン18からの誤差信号eとに基づいて制御信号Sc1を生成し、この制御信号Sc1を加算器40に出力する。制御信号Sc1は、エンジンこもり音NZeを打ち消す相殺音としての制御音CSの波形を示す。ANC回路32では、平均エンジン回転周波数faveに基づき制御音CSの基準信号(相殺音基準信号)を生成し、この相殺音基準信号に対して適応フィルタ処理を行うことで制御信号Sc1を生成する。前記適応フィルタ処理では、相殺音基準信号を適応フィルタに通す。この適応フィルタのフィルタ係数は、スピーカ16からマイクロフォン18までの伝達特性に基づいて相殺音基準信号を補正した参照信号と誤差信号eとに基づいて、誤差信号eが最小となるように設定される。ANC回路32としては、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献5に記載の回路を用いることができる。
後述するように、ANC回路32は、作動切替部38からの出力停止信号Sw1を受信すると、制御信号Sc1の振幅をゼロとし、実質的にANC回路32からの出力をなくす。
(d)エンジン回転周波数変化量検出器34
検出器34は、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveに基づいて平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64a[Hz/s]を演算し、ASC回路36及び作動切替部38に出力する。平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの詳細については後述する。
(e)ASC回路36
ASC回路36は、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveと、検出器34からの平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aとに基づいて制御信号Sc2を生成し、この制御信号Sc2を加算器40に出力する。制御信号Sc2は、エンジンこもり音NZeに同期した効果音(擬似エンジン音)としての制御音CSの波形を示す。ASC回路36では、平均エンジン回転周波数faveに基づき制御音CSの基準信号(効果音基準信号)を生成し、この効果音基準信号に対して、各種の音圧調整処理を行うことで制御信号Sc2を生成する。前記音圧調整処理には、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの増加に応じて、効果音基準信号に用いるゲインを増加させる処理(Δaf毎音圧調整処理)が含まれる。また、効果音基準信号は、平均エンジン回転周波数faveの次数(1次、1.5次、2次、2.5次、3次、3.5次等)毎に複数生成することもできる。その場合、エンジン回転周波数及び次数に応じて異なる振幅調整を行い、当該振幅調整後の各効果音基準信号を合成した後に、Δaf毎音圧調整処理を行うことも可能である。ASC回路36としては、例えば、特許文献3及び特許文献5に記載の回路を用いることができる。
後述するように、ASC回路36は、作動切替部38からの出力停止信号Sw2を受信すると、制御信号Sc2の振幅をゼロとし、実質的にASC回路36からの出力をなくす。
(f)加算器40
加算器40は、ANC回路32からの制御信号Sc1と、ASC回路36からの制御信号Sc2とを合成して合成制御信号Sccを生成する。そして、この合成制御信号Sccを、増幅器20を介してスピーカ16に出力する。
(g)作動切替部38
作動切替部38は、FI ECU22からの作動気筒数信号Scyと、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveと、検出器34からの平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aとに基づいて、出力停止信号Sw1若しくは出力停止信号Sw2又はその両方を生成する。そして、出力停止信号Sw1をANC回路32に、出力停止信号Sw2をASC回路36に送信することにより、ANC回路32の作動及びASC回路36の作動を制御する。
具体的には、作動切替部38は、複数の作動領域規定テーブルの中から作動気筒数信号Scyに応じた作動領域規定テーブルを選択する。作動領域規定テーブルは、平均エンジン回転周波数faveと平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aとによりANC回路32の作動領域とASC回路36の作動領域を規定するものであり、本実施形態では、全筒モードに対応する全筒テーブル(図6A)と、2休筒モードに対応する2休筒テーブル(図6B)と、3休筒モードに対応する3休筒テーブル(図6C)とがある。なお、図6A〜図6Cでは、平均エンジン回転周波数faveを60倍したエンジン回転数Ne[rpm]を横軸に、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを60倍したエンジン回転数変化量ΔNe[rpm/s]を縦軸にとっている。
そして、作動切替部38は、選択した作動領域規定テーブルと、平均エンジン回転周波数faveと、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aとに基づいて、ANC回路32の作動とASC回路36の作動とを切り替える。例えば、図6Aの全筒テーブルが選択され、エンジン回転数Neが3000[rpm]、エンジン回転数変化量ΔNeが50[rpm/s]の場合、ANC回路32に出力停止信号Sw1を送信し、ASC回路36に出力停止信号Sw2を送信しないことにより、ASC回路36を作動させる。また、図6Bの2休筒テーブルが選択され、エンジン回転数Neが3000[rpm]、エンジン回転数変化量ΔNeが50[rpm/s]の場合、ASC回路36に出力停止信号Sw2を送信し、ANC回路32に出力停止信号Sw1を送信しないことにより、ANC回路32を作動させる。
図6Aの全筒テーブルでは、エンジン回転数Neが700〜2000[rpm]且つエンジン回転数変化量ΔNeが−150〜100[rpm/s]であるとき、ANC回路32を作動させ、エンジン回転数Neが2200[rpm]以上又はエンジン回転数変化量ΔNeが150[rpm/s]以上であるとき、ASC回路36を作動させ、その他の領域では、ANC回路32及びASC回路36の両方を作動させない(ANC回路32に出力停止信号Sw1を送信すると共に、ASC回路36に出力停止信号Sw2を送信する。)。
図6Bの2休筒テーブルでは、エンジン回転数Neが2100〜6000[rpm]且つエンジン回転数変化量ΔNeが−150〜150[rpm/s]であるとき、ANC回路32を作動させ、エンジン回転数Neが6200[rpm]以上又はエンジン回転数変化量ΔNeが200[rpm/s]以上であるとき、ASC回路36を作動させ、その他の領域では、ANC回路32及びASC回路36の両方を作動させない。
図6Cの3休筒テーブルでは、エンジン回転数Neが1400〜4000[rpm]且つエンジン回転数変化量ΔNeが−150〜300[rpm/s]であるとき、ANC回路32を作動させ、エンジン回転数Neが4200[rpm]以上又はエンジン回転数変化量ΔNeが400[rpm/s]以上であるとき、ASC回路36を作動させ、その他の領域では、ANC回路32及びASC回路36の両方を作動させない。
(4)スピーカ16
スピーカ16は、音響制御システム12からの合成制御信号Sccに対応する制御音CSを出力する。これにより、音響制御システム12がANC装置として作動している場合、エンジンこもり音NZeを打ち消す相殺音が出力され、音響制御システム12がASC装置として作動している場合、擬似エンジン音としての効果音が出力される。
(5)マイクロフォン18
マイクロフォン18は、エンジンこもり音NZeと相殺音としての制御音CSとの誤差を残留騒音として検出し、この残留騒音を示す誤差信号eを音響制御システム12のANC回路32に出力する。
2.各部の動作
(1)エンジン回転周波数検出器30
図7は、検出器30における処理のフローチャートであり、図8は、検出器30における処理の説明図である。
ステップS1において、検出器30は、FI ECU22からのエンジンパルスEpを入力する。続くステップS2において、検出器30は、1/3回転周期T[s]を検出する。1/3回転周期Tは、次のように検出される。すなわち、上述の通り、エンジンパルスEpは、エンジンEの動作モードに拘わらず、エンジン1回転当たり3回ハイとなる信号であり、エンジンパルスEpの1周期は、クランク軸が1/3回転する時間と等しい(換言すると、エンジンパルスEpの3周期は、クランク軸が1回転する時間と等しい)。この関係を利用して、エンジンパルスEpの立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間(1/3回転周期T)[s]を検出することでエンジン回転周波数fを算出することができる。図8における「T1〜T9」は、第1番目から第9番目までの1/3回転周期Tを示し、図8における「f1〜f9」は、第1番目から第9番目までのエンジン回転周波数fを示す。
ステップS3において、検出器30は、1/3回転周期Tに基づいてエンジン回転周波数fを算出する。すなわち、下記の式(1)を用いてエンジン回転周波数fを求める。
f=1/(T×3) ・・・(1)
ステップS4において、検出器30は、図示しないバッファにエンジン回転周波数fをバッファリングする。前記バッファには、ファーストイン・ファーストアウト方式で6個のエンジン回転周波数fを記憶可能である。
ステップS5において、検出器30は、前記バッファに記憶されている6個のエンジン回転周波数f(ここでは、便宜的に「エンジン回転周波数fn、fn-1、fn-2、fn-3、fn-4、fn-5」という。)を用いて平均エンジン回転周波数faveを算出する。すなわち、下記の式(2)を用いて平均エンジン回転周波数faveを求める。
fave=(fn+fn-1+fn-2+fn-3+fn-4+fn-5)/6 ・・・(2)
図8における「fave6〜fave9」は、エンジン回転周波数f6〜f9に対応して算出される平均エンジン回転周波数faveを示す。なお、図8には、エンジン回転周波数f1〜f5に対応する平均エンジン回転周波数faveが示されていないが、これは、前記バッファにエンジン回転周波数fが6個記憶されていないためである。換言すると、検出器30は、エンジン回転周波数fを6個算出した後に平均エンジン回転周波数faveの出力を開始する。或いは、エンジン回転周波数fが6個ない場合、それまでのエンジン回転周波数fの平均値を出力するようにしてもよい。例えば、図8において、エンジン回転周波数f5に対応する平均エンジン回転周波数fave5として、エンジン回転周波数f1〜f5の和を5で割った値{(f1+f2+f3+f4+f5)/5}を出力してもよい。
ステップS6において、検出器30は、ステップS5で算出した平均エンジン回転周波数faveをASC回路36及び作動切替部38に出力する。
次に、本実施形態において、移動平均を算出するエンジン回転周波数fの個数(或いは、移動平均回数Nma)を「6」にしている理由を、図9を参照しながら説明する。図9には、エンジンパルスEpと、各動作モードでの爆発タイミング及びエンジン回転周波数fz[Hz]との関係が簡略的に示されている。ここでのエンジン回転周波数fzは、時々刻々変化するものであり、上述した1/3回転周期Tよりも更に短い間隔で検出したエンジン回転周波数である。一般に、エンジン回転周波数fzは、爆発が起こる時点が極小値となり、爆発が起こった直後に極大値となる。
図9に示すように、全筒モードでは、クランク軸が2回転する毎にエンジンパルスEpは6回ハイになり、爆発は6回行われる(図2も参照)。爆発の間隔は略等しいため、エンジン回転周波数fzの変化は比較的小さい。
2休筒モードでは、クランク軸が2回転する毎にエンジンパルスEpは6回ハイになるが、爆発は4回しか行われず、2つの気筒は休止される。換言すると、クランク軸1回転毎に「爆発→休止→爆発」のパターンが繰り返される(図3も参照)。クランク軸が120°回転したとき1回爆発、その後、クランク軸が240°回転したとき1回爆発のパターンを繰り返すため、爆発の間隔は異なる。このため、エンジン回転周波数fzの変化は比較的大きい。
3休筒モードでは、クランク軸が2回転する毎にエンジンパルスEpは6回ハイになるが、爆発は3回しか行われず、3つの気筒は休止される。換言すると、クランク軸2/3回転(240°回転)毎に「爆発→休止」のパターンが繰り返される(図4も参照)。クランク軸が2/3回転する毎に爆発するため、爆発の間隔は略等しい。一般に、3休筒モードよりも2休筒モードの方がエンジンEの負荷が高いときに用いられるため、1回の気筒休止に伴うエンジン回転周波数fzの低下は、3休筒モードよりも2休筒モードの方が大きくなる。
上記のように、全筒モードでは、1個の1/3回転周期T毎に爆発するパターンを繰返し、2休筒モードでは、3個の1/3回転周期T毎に爆発と休止のパターン(爆発→休止→爆発)を繰り返し、3休筒モードでは、2個の1/3回転周期T毎に爆発と休止のパターン(爆発→休止)を繰り返す。このため、「1」と「3」と「2」の最小公倍数である「6」個の1/3回転周期T毎に移動平均を行うと、平均エンジン回転周波数faveは、いずれの動作モードにおいても、上述した気筒休止に伴うエンジン回転周波数fzの低減の影響を抑制することができる。このため、本実施形態では、移動平均を算出するエンジン回転周波数fの個数を「6」にしている。
(2)エンジン回転周波数変化量検出器34
図10には、検出器34における処理のフローチャートが示されている。
ステップS11において、検出器34は、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveを入力する。続くステップS12において、図示しないバッファに平均エンジン回転周波数faveをバッファリングする。前記バッファには、ファーストイン・ファーストアウト方式で64個の平均エンジン回転周波数faveを記憶可能である。
ステップS13において、検出器34は、前記バッファに記憶されている64個の平均エンジン回転周波数fave(ここでは、便宜的に「平均エンジン回転周波数faven、faven-1、faven-2、…、faven-62、faven-63」という。)の一部を用いて平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64a[Hz/s]を算出する。平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aは、1/3回転周期T毎に算出される平均エンジン回転周波数faveの変化量(平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave)[Hz/s]を64回移動平均した平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64[Hz/s]の近似値である。
近似値としての平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの前に、まず平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64について説明すると、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64は、下記の式(3)で表される。
Figure 0004945546
平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aは、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64の近似値であり、下記の式(4)で求められる。
Figure 0004945546
平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64から平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを求める過程は、下記の式(5)〜(8)の通りである。
Figure 0004945546
平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64の代わりに、その近似値である平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを用いることにより、実効的な値を取得しつつ、演算処理を速めることができる。
ステップS14において、検出器34は、ステップS13で算出した平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aをASC回路36及び作動切替部38に出力する。
(3)作動切替部38
図11には、作動切替部38における処理のフローチャートが示されている。
ステップS21において、作動切替部38は、FI ECU22からの作動気筒数信号Scyに基づいて作動領域規定テーブルを選択する。
図12には、作動切替部38が作動領域規定テーブルを選択するフローチャートが示されている。ステップS31において、作動切替部38は、FI ECU22から作動気筒数信号Scyを受信する。ステップS32において、作動切替部38は、作動気筒数信号Scyが示す作動気筒数Ncyが6(全筒モード)であるかどうかを判定する。作動気筒数信号Scyが全筒モードを示している場合(S32:Yes)、ステップS33において、作動切替部38は、全筒テーブル(図6A)を選択する。
作動気筒数信号Scyが全筒モードを示していない場合(S32:No)、ステップS34において、作動切替部38は、作動気筒数信号Scyが示す作動気筒数Ncyが4(2休筒モード)であるかどうかを判定する。作動気筒数信号Scyが2休筒モードを示している場合(S34:Yes)、ステップS35において、作動切替部38は、2休筒テーブル(図6B)を選択する。
作動気筒数信号Scyが2休筒モードを示していない場合(S34:No)、ステップS36において、作動切替部38は、作動気筒数信号Scyが示す作動気筒数Ncyが3(3休筒モード)であるかどうかを判定する。作動気筒数信号Scyが3休筒モードを示している場合(S36:Yes)、ステップS37において、作動切替部38は、3休筒テーブル(図6C)を選択する。作動気筒数信号Scyが3休筒モードを示していない場合(S36:No)、音響制御システム12は作動しているが、エンジンEは作動していない状況(例えば、エンジンキーが「アクセサリ」の位置にある状況)であると考えられる。この場合、作動切替部38は、いずれの作動領域規定テーブルも選択せず、ANC回路32及びASC回路36の両方を作動させない。
図11に戻り、ステップS22において、作動切替部38は、検出器30からの平均エンジン回転周波数faveを入力する。ステップS23において、作動切替部38は、検出器34からの平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを入力する。ステップS24において、作動切替部38は、ステップS21で選択した作動領域規定テーブルと、平均エンジン回転周波数faveを60倍したエンジン回転数Neと、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを60倍したエンジン回転数変化量ΔNeとを用いて、ANC回路32等により構成されるANC装置と、ASC回路36等により構成されるASC装置の作動を制御する。
3.本実施形態と比較例との平均エンジン回転周波数
次に、本実施形態での平均エンジン回転周波数faveと比較例での平均エンジン回転周波数faveとの比較について説明する。
図13には、エンジンEのエンジン回転数Ne_z[rpm]の波形の一例が示されている。図13では横軸が時間[s]であり、縦軸がエンジン回転数Ne_zである。ここでのエンジン回転数Ne_zは、エンジンパルスEp 1回毎に計測されたものである。
図14〜図19には、2休筒モード(爆発→休止→爆発)において、平均エンジン回転周波数faveを算出するために用いるエンジン回転数Ne_zの個数(サンプル数)を1個〜6個(又は、移動平均回数Nma_neを1〜6回)で変化させ且つ平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを算出するために用いる平均エンジン回転周波数faveの個数を64個(又は、移動平均回数Nma_Δneを64回)とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_z[rpm/s]が示されている。すなわち、図14には、移動平均回数Nma_neを1(すなわち、平均化処理を行っていない)とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。図15には、移動平均回数Nma_neを2とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。図16には、移動平均回数Nma_neを3とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。図17には、移動平均回数Nma_neを4とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。図18には、移動平均回数Nma_neを5とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。図19には、移動平均回数Nma_neを6とし、移動平均回数Nma_Δneを64とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zが示されている。
図14〜図19のうち、図14〜図18は比較例の平均エンジン回転数変化量ΔNe_zの一例を示し、図19は本実施形態のエンジン回転数変化量ΔNe_zの一例を示す。
図14〜図19からわかるように、移動平均回数Nma_neが「3」及び「6」のとき(図16及び図19)の平均エンジン回転数変化量ΔNe_zの振幅が比較的小さくなっている。これは、上述したように、2休筒モードでは、爆発と休止のパターン(爆発→休止→爆発)が3個の1/3回転周期T毎に繰り返されるためである。
従って、3休筒モードのときであれば、移動平均回数Nma_neが「2」、「4」及び「6」のときの平均エンジン回転数変化量ΔNe_zの振幅が比較的小さくなることが予想される。
また、図20には、2休筒モードにおいて、移動平均回数Nma_neを1とし、移動平均回数Nma_Δneを256回とした平均エンジン回転数変化量ΔNe_zの一例が示されている。本実施形態に対応する図19と比較すると、平均エンジン回転数変化量ΔNe_zの振幅は、図20の方が大きい。これは、移動平均回数Nma_neを1としたため、爆発時のエンジン回転周波数fzと休止時のエンジン回転周波数fzの差が比較的反映されているためであると思料される。
4.本実施形態における効果
以上のように、本実施形態によれば、減気筒運転(2休筒モード及び3休筒モード)において発生するエンジン回転周波数fの不要な変動を抑制し、ANC装置及びASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
すなわち、減気筒運転では、一部の気筒を休止させるため、全気筒運転(全筒モード)と比べて、1/3回転周期T毎に検出されるエンジン回転周波数fの変動が大きくなり、このエンジン回転周波数fをそのまま用いて平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを算出すると、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aが増加する。しかし、ANC装置及びASC装置の作動を平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aに基づいて制御する構成では、上記のような一部の気筒の休止に伴う平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの変動は、ANC装置及びASC装置の作動制御には不要なものであり、却って当該作動制御に支障を来たす可能性がある。特に、減気筒運転に、2休筒モードと3休筒モードが含まれる場合、エンジン回転周波数fが変動する周期が2休筒モードと3休筒モードとで変化し、エンジン回転周波数fの変動に伴う平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの変動周期も変化する。そこで、全筒モードにおける爆発の繰返しパターン(爆発→爆発→…)に対応する1/3回転周期Tの数「1」と、2休筒モードにおける爆発及び休止の繰返しパターン(爆発→休止→爆発)に対応する1/3回転周期Tの数「3」と、3休筒モードにおける爆発及び休止の繰返しパターン(爆発→休止)に対応する1/3回転周期Tの数「2」との最小公倍数「6」と同じ個数のエンジン回転周波数fの検出値を移動平均した平均エンジン回転周波数faveを用いることにより、全筒モード、2休筒モード及び3休筒モードのいずれにおいても、上記のようなエンジン回転周波数fや平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの不要な変動を抑制することができる。従って、ANC装置及びASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
一般に、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64a等のエンジン回転周波数変化量が増加すると、車室内騒音の変化が大きくなるため、ANC装置による消音効果が得ずらくなり、却ってANC装置からの相殺音が車室内騒音を増大させる可能性がある。そこで、エンジン回転周波数変化量が所定の閾値を超えると、ANC装置の制御を変更することがある(例えば、特許文献2参照)。しかし、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動の場合、車室内騒音の変化はそれほど大きくならず、ANC装置を作動させ続けた方がよい可能性が高い。本実施形態によれば、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動を抑制することができるため、ANC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
また、一般に、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64a等のエンジン回転周波数変化量が増加した場合、運転者はスポーティな走行を求めていると考えられるため、ASC装置を作動させることが望ましいと考えられる。そこで、エンジン回転周波数変化量が所定の閾値を超えたとき、ASC装置を作動させることがある。しかし、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動の場合、エンジン回転周波数変化量の増加は、運転者の意図によるものではなく、必ずしもASC装置を作動させた方がよい状況とはいえない可能性がある。本実施形態によれば、上記のような減気筒運転に伴うエンジン回転周波数変化量の変動を抑制することができるため、ASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
一般に、平均エンジン回転周波数faveが低いときは、車室内が静粛に保たれることが望まれ、平均エンジン回転周波数faveが高いときは、スポーティな走行が望まれている可能性が高い。そこで、平均エンジン回転周波数fave及び平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aに応じてANC装置の作動及びASC装置の作動を切り替えることで、より好適な車室内音響制御を行うことが可能となる。特に、本実施形態では、減気筒運転に伴う平均エンジン回転周波数fave及び平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの変動を抑制することができるため、ANC装置の作動及びASC装置の作動の切替えをより好適に行うことができる。
[B.この発明の応用]
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
上記実施形態では、音響制御システム12は、ANC装置及びASC装置の両方の機能を備えていたが、一方の機能のみを有してもよい。
上記実施形態では、エンジンEの気筒数が6であったが、これに限られず、気筒数は、4、8、10、12等、別の数であってもよい。
上記実施形態では、平均エンジン回転周波数faveを求める際の移動平均回数を「6」に固定したが、これに限られない。図21には、エンジンEの動作モードに応じて当該移動平均回数を変化させる音響制御部14aが示されている。音響制御部14aでは、作動気筒数信号Scyが、作動切替部38に加え、エンジン回転周波数検出器30a(以下「検出器30a」という。)に送信される。作動気筒数信号Scyを受信した検出器30aは、作動気筒数信号Scyが示す作動気筒数Ncyに応じて移動平均の回数を切り替える。例えば、作動気筒数が6(全筒モード)のとき、移動平均の回数を「1」(平均化処理を行わない)とし、作動気筒数が4(2休筒モード)のとき、移動平均の回数を「3」とし、作動気筒数が3(3休筒モード)のとき、移動平均の回数を「2」とする。
このような変形例によれば、減気筒運転時に発生するエンジン回転周波数fの不要な変動を抑制し、ANC装置及びASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
すなわち、減気筒運転では、一部の気筒を休止させるため、全気筒運転と比べて、1/3回転周期T毎に検出されるエンジン回転周波数fの変動が大きくなり、このエンジン回転周波数fをそのまま用いて平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aを算出すると、平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aが増加する。しかし、ANC装置及びASC装置の作動を平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aに基づいて制御する構成では、上記のような一部の気筒の休止に伴う平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの変動は、ANC装置及びASC装置の作動制御には不要なものであり、却って当該作動制御に支障を来たす可能性がある。この変形例によれば、作動中の気筒数に応じた個数のエンジン回転周波数fの検出値を移動平均した平均エンジン回転周波数faveを用いることにより、全気筒運転時及び減気筒運転時のいずれにおいても、上記のようなエンジン回転周波数fや平均エンジン回転周波数変化量Δaf_ave64aの不要な変動を抑制することができる。従って、ANC装置及びASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
さらに、作動気筒数信号Scyをエンジン回転周波数変化量検出器34に送信し、検出器34における移動平均の回数を作動気筒数Ncyに応じて変化させることもできる。これによっても、減気筒運転時に発生するエンジン回転周波数fzの不要な変動を抑制し、ANC装置及びASC装置の作動をより好適に制御することが可能となる。
上記実施形態では、作動切替部38は、エンジン回転数Neとエンジン回転数変化量ΔNeを用いてANC回路32の作動とASC回路36の作動を切り替えたが、一方のみにより切り替えることも可能である。或いは、車速や車速変化量を用いてANC回路32の作動とASC回路36の作動を切り替えてもよい。
この発明の一実施形態に係る能動型音響制御システムを搭載した車両の概略的な構成図である。 エンジンが全筒モードで作動するときのクランク軸の回転角と気筒の爆発との関係を示す説明図である。 エンジンが2休筒モードで作動するときのクランク軸の回転角と気筒の爆発との関係を示す説明図である。 エンジンが3休筒モードで作動するときのクランク軸の回転角と気筒の爆発との関係を示す説明図である。 前記能動型音響制御システムの音響制御部の内部構成を示す図である。 図6Aは、全筒モードのときの作動領域規定テーブルを示す図である。図6Bは、2休筒モードのときの作動領域規定テーブルを示す図である。図6Cは、3休筒モードのときの作動領域規定テーブルを示す図である。 エンジン回転周波数検出器における処理のフローチャートである。 前記エンジン回転周波数検出器における処理の説明図である。 エンジンパルスと、エンジンの各動作モードにおける爆発タイミング及びエンジン回転周波数との関係を簡略的に示す図である。 エンジン回転周波数変化量検出器における処理のフローチャートである。 作動切替部における処理のフローチャートである。 前記作動切替部が作動領域規定テーブルを選択するフローチャートである。 エンジン回転数の波形の一例を示す図である。 第1比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を1回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 第2比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を2回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 第3比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を3回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 第4比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を4回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 第5比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を5回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 前記実施形態における平均エンジン回転数変化量の一例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を6回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を64回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 第6比較例として、2休筒モードにおいて、エンジン回転周波数の移動平均回数を1回とし、エンジン回転周波数変化量の移動平均回数を256回とした平均エンジン回転数変化量を示す図である。 図5の音響制御部の変形例の内部構成を示す図である。
符号の説明
10…車両 12…能動型音響制御システム
30…エンジン回転周波数検出器(平均エンジン回転周波数算出部)
32…ANC回路
34…エンジン回転周波数変化量検出器(エンジン回転周波数変化量算出部)
36…ASC回路 38…作動切替部
E…エンジン f…エンジン回転周波数
fave…平均エンジン回転周波数 T…1/3回転周期(基準回転周期)
Δaf_ave64a…平均エンジン回転周波数変化量

Claims (2)

  1. 複数の気筒の全てを作動させる全気筒運転と、前記複数の気筒の一部を休止させる減気筒運転とを切り替える4ストローク型のエンジンの作動に応じて音響制御を行う能動型音響制御装置であって、
    前記能動型音響制御装置は、車室内騒音を打ち消す相殺音を出力する能動型騒音制御装置(ANC装置)、及び擬似エンジン音を出力する能動型効果音発生装置(ASC装置)の少なくとも一方であり、
    さらに、前記能動型音響制御装置は、
    クランク軸が所定角度回転する基準回転周期毎にエンジン回転周波数を検出し、前記エンジン回転周波数の移動平均である平均エンジン回転周波数を算出する平均エンジン回転周波数算出部と、
    前記平均エンジン回転周波数からエンジン回転周波数変化量を算出するエンジン回転周波数変化量算出部と、
    前記エンジン回転周波数変化量に基づいて前記能動型音響制御装置の作動を制御する作動制御部と
    を備え、
    前記減気筒運転は、少なくとも第1減気筒運転と第2減気筒運転とを含み、
    前記平均エンジン回転周波数算出部は、
    前記クランク軸が前記所定角度回転する時間から前記エンジン回転周波数を検出し、
    前記第1減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する前記基準回転周期の数と、前記第2減気筒運転時における爆発及び休止の繰返しパターンに対応する前記基準回転周期の数との最小公倍数と同じ個数の前記エンジン回転周波数の検出値を移動平均して前記平均エンジン回転周波数を算出する
    ことを特徴とする能動型音響制御装置。
  2. 請求項記載の能動型音響制御装置において、
    前記能動型音響制御装置は、前記ANC装置及び前記ASC装置の両方を含み、
    前記作動制御部は、前記平均エンジン回転周波数と、前記エンジン回転周波数変化量とに基づいて、前記ANC装置の作動と前記ASC装置の作動を切り替える
    ことを特徴とする能動型音響制御装置。
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