JP4942191B2 - 騒音源の影響度解析システム - Google Patents
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Description
しかしながら、前記建設工事に伴う騒音源について高度な騒音低減処理を行う場合に、そのほかの主要な騒音源の影響についても併せて低減処理を行うか否か、解析し、評価する必要がある。
そこで、複数の工事騒音源の騒音発生量、および評価地点における騒音レベルを常時監視し、騒音低減提案値の管理を行うとともに、前記提案値を超えた場合において影響騒音源の影響を明らかにできる多点モニタリングシステム開発が近年とみに要請されている。
複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変動パターンの変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した前記複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力の大小及び前記複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化を求めると共に、評価点における騒音計の騒音レベル出力の大小及び評価点の騒音レベル変動パターンの変化を求め、
前記騒音源である工事騒音源近傍に設置した複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力が、前記評価点における騒音計の騒音レベル出力より大きく、複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化と評価点の騒音レベル変動パターンの変化とが略同等であるときに、該騒音は、工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときには、その旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する、
ことを特徴とし、
または、
複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した騒音計による出力をLsi (i=1,2,3・・n)dB及び騒音源の騒音レベル変動の勾配を
とすると共に、評価点における騒音計の出力をLr dB及び評価点の騒音レベル変動の勾配を
とし、
Lr < Lsi かつ
≒
の条件を満たす場合に工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときにはその旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する、
ことを特徴とし、
または、
複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変動パターンの変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した前記複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力の大小及び前記複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化を求めると共に、評価点における騒音計の騒音レベル出力の大小及び評価点の騒音レベル変動パターンの変化を求め、
前記騒音源である工事騒音源近傍に設置した複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力が、前記評価点における騒音計の騒音レベル出力より大きく、複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化と評価点の騒音レベル変動パターンの変化とが略同等であるときに、該騒音は、工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときには、その旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する各種解析方法のいずれか、あるいはいずれかの組み合わせにより複数箇所騒音源の騒音影響度を解析し、該解析結果による影響騒音源をディスプレイ上に表示してなり、
前記各種解析方法は、単一騒音源による単一評価点での騒音源の影響度を、前記個々の騒音源と評価点間の騒音伝達系につき、騒音伝達の伝達関数を求めることで解析する解析方法、複数騒音源による単一評価点での騒音源影響度の解析において、前記複数の騒音源間における相関成分を除去し、前記個々の騒音源と評価点間の騒音伝達系につき、騒音伝達の伝達関数を求めることで解析する解析方法、複数騒音源による単一評価点での騒音源影響度解析において、個々の騒音源と評価点間における騒音伝達系につき、騒音の距離減衰を求めることで各騒音源の影響度を解析する解析方法である、
ことを特徴とし、
または、
前記騒音計は、前記評価点及び複数箇所の騒音源箇所に設置され、防鳥及び防雨カバーで被覆された集音器と、該集音器に接続され、前記騒音源箇所より離間した屋内に設置された、騒音レベル及び音圧レベルが測定できる騒音計とを有して構成された、
ことを特徴とし、
または、
前記騒音計が取得した騒音によるデータは、騒音計が設置された箇所の第1コンピュータに連続的に取り込まれて求められた等価騒音レベルデータの値が、あらかじめ設定された管理基準値と対比され、
該管理基準値を越えるか否かが判断されると共に、前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとが対比され、評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かが判別され、工事騒音の影響であるときには、その旨の警報信号を出力される、
ことを特徴とし、
または、
前記第1コンピュータにより解析され、管理基準値を超えるか否かが判断された判断データは、複数の騒音源及び評価点より離間する箇所にある第2コンピュータに通信回線を使用して送信できる、
ことを特徴とし、
または、
複数箇所騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に各々騒音計を設置して、前記複数箇所での騒音による音圧データを連続的に取得し、
前記音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する各種解析方法により複数箇所騒音源の騒音影響度を解析してなり、
採用する各種解析方法の選択は、複数の騒音源同士が接近しているか否か、前記騒音が大きいか否か、さらには前記評価点と騒音源との距離が長距離か否かの違いにより行う、
ことを特徴とし、
または、
採用する各種解析方法の選択は、コンピュータによる選択とされ、複数の騒音源同士が接近しているか否か、前記騒音が大きいか否か、さらには前記評価点と騒音源との距離が長距離か否かとの情報を入力したときに、自動選択される、
ことを特徴とするものである。
まず、本発明による騒音源の影響度解析システムは、
複数の現場測定点となる複数箇所の騒音源1・・・と、該複数箇所の騒音源1・・・から発生する騒音を評価する、前記複数箇所の騒音源1・・・から離間する箇所に存する評価点2とを有する。
そして、複数箇所の騒音源1・・・には、各々マイクロフォンなどの集音器3が設けられ、各騒音源1からの騒音を集音するよう構成される。
ここで、騒音計4の構成については何ら限定されるものではないが、一般的に、騒音レベル(LA)及び音圧レベル(Lp)を測定できる計測器であることが望ましい。
更にそれぞれ統計量としての時間率騒音レベル(Lx)や、等価騒音レベル(Leq)、単発騒音暴露レベル(LAE)などの積分量を測定する機能を持ったいわゆる積分形騒音計測器が好ましく用いられる。
すなわち、騒音計4において、あるいは計測用コンピュータ8において、連続して取得された前記騒音のデータのうち騒音レベルデータにより前記評価点2での等価騒音レベルが連続的に求められる。
そして、前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値が対比される。
すなわち、管理基準値の設定は各種の工事要件により異なり,工事発注者が決定し提示する場合,施工業者が提案する場合がある。どちらにおいても,工事現場の現況を勘案しながら法令等に準拠して決定される。
(1) 騒音規制法による特定建設作業騒音の規制基準値85dB(工事用地境界)を採用,参考にする場合。
法令上では都道府県知事が定めることにより実施される規制の基準値であるが,これとは別に,工事の発注・受注の関係において当該数値を引用して,用地境界で85dBや80dBといったレベルで管理基準値を設定することがある。その条件とは,昼間の時間において,おおむね既に交通機関や工場等により相当量の騒音が排出(概ね50〜60dB以上)されている地域において,工事により現況を悪化させないことを目的とする場合が多い。
農村部や静穏な住宅街など比較的静穏地域において工事を実施する場合は,現況の騒音環境を悪化させないことを目的として環境基準値を参考に管理基準値を設定する場合がある。
例えば住宅地域においては昼間の時間(例えば6時から22時):50dB,夜間(22時から翌6時):40dBなどが設定される。トンネルやダム工事は夜間も行われるため夜間の管理基準値に併せた対策が実施される。当然,騒音規制法による規制基準値より厳しい値となる。
そして、確実に工事騒音の影響であるとされたときに、その旨の警報信号が出力されるものとなる。
しかして、前記個々の騒音源1・・・による騒音レベル変動パターンと評価点2での騒音レベル変動パターンとの対比による工事騒音源から評価点2への影響解析は,騒音源1・・・と評価点2における騒音レベル(周波数特性考慮)の大小と時間当たりの変化を捉えて行われるものである。
ここで,工事騒音源1近傍に設置した騒音計4による出力をLsi (i=1,2,3・・n)dB,および勾配を
,評価点2における騒音計4の出力をLr dB,および勾配を
とする。
≒
の条件を満たす場合に工事騒音源の影響と考えられるのである(図6参照)。しかし、騒音源1に設置した騒音計からの出力(Lsi)波形が小さいにもかかわらず、評価点2に設置した騒音計4からの出力(Lr)波形が大きい場合には、評価点2での騒音は工事騒音ではないと判別できることになる。
上記のような解析結果により、評価点2における騒音が真に工事騒音による影響であるか否かが判別される。そして、真に工事騒音の影響と判別されたときに、警報信号9の出力が行われる。
まず、前記の集音器3及び騒音計4により複数箇所の騒音源1・・・及び評価点2から連続的に騒音のデータが取得され(ステップ100)、計測用コンピュータ8へ送出される。すなわち、騒音計4からは瞬時の等価騒音レベルデータが計測用コンピュータ8へ送出されており、計測用コンピュータ8では、例えば評価点2における前記瞬時の等価騒音レベルLaeqなどの値から演算を行ってLaeq.1hなどの値が求められる(ステップ101)。
そして、真に工事騒音の影響であるとされたときに、その旨の警報信号9を出力するものとなる(ステップ104,ステップ105)。
,評価点2における騒音計4の出力をLr dB,および勾配を
とする。そして、評価点2における騒音レベルが管理基準値を超えた場合において,Lr < Lsi かつ
≒
の条件を満たす場合に工事騒音源の影響とし、警報信号9を出力するのである(ステップ105)。
まず,複数騒音源による伝達系と単一評価点での騒音レベルの関係について考え方を整理する。
しかして、複数騒音源1の影響による評価点2の騒音レベルの概念図を図 4に示す。
さらに、第三番目の解析方法は、複数騒音源による単一評価点での騒音源影響度解析において、個々の騒音源と評価点間における伝達系をエネルギー的に求めることで各騒音源の影響度を解析する解析方法である。
すなわち、前記の式に示すように、各伝達系をエネルギー的に扱い,各騒音源における発生レベルから減衰量を減じて個別の影響レベルを求めるものである。従って、長距離による減衰,塀等遮蔽物による回折減衰を考慮出来る。
この様に、説明した各種の解析方法では、個々の騒音源による影響を求めるため,伝達系Hiをどの様に与えるかがポイントとなっている。
すなわち、騒音源1・・・と評価点2における騒音レベル(周波数特性考慮)の大小と時間当たりの変化を捉えて行われるもので、すでに警報信号9の出力に際し、採用された解析方法である。
再度説明すると、工事騒音源1近傍に設置した騒音計4による出力をLsi (i=1,2,3・・n)dB,および勾配を
,評価点2における騒音計4の出力をLr dB,および勾配を
とする。
≒
の条件を満たす場合に工事騒音源の影響と考える。
しかし、騒音源1に設置した騒音計からの出力(Lsi)波形が小さいにもかかわらず、評価点2に設置した騒音計4からの出力(Lr)波形が大きい場合には、評価点2での騒音は工事騒音ではないと判別する。
この様に、解析する現場条件によって,このイベント的解析方法と前述した他の解析手法とを組み合わせることによって、最適な解析結果が得られるものとなる。
なお、前述の求められた等価騒音レベルが管理基準値を越えない場合で、計測を終了するときには(ステップ110でYES)、その結果がPC画面上に表示される。
また、計測作業を継続する場合(ステップ110でNO)には、再びステップ101の作業に戻り、繰り返し計測作業が行われる。
2 評価点
3 集音器
4 騒音計
5 作業詰所
6 騒音のデータ
7 A/D変換器
8 計測用コンピュータ
9 警報信号
10 ケーブル
11 ホストコンピュータ
12 騒音測定日報
Claims (8)
- 複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変動パターンの変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した前記複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力の大小及び前記複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化を求めると共に、評価点における騒音計の騒音レベル出力の大小及び評価点の騒音レベル変動パターンの変化を求め、
前記騒音源である工事騒音源近傍に設置した複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力が、前記評価点における騒音計の騒音レベル出力より大きく、複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化と評価点の騒音レベル変動パターンの変化とが略同等であるときに、該騒音は、工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときには、その旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する、
ことを特徴とする騒音源の影響度解析システム。
- 複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した騒音計による出力をLsi (i=1,2,3・・n)dB及び騒音源の騒音レベル変動の勾配を
とすると共に、評価点における騒音計の出力をLr dB及び評価点の騒音レベル変動の勾配を
とし、
Lr < Lsi かつ
≒
の条件を満たす場合に工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときにはその旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する、
ことを特徴とする騒音源の影響度解析システム。
- 複数箇所の騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に対して各々騒音計を設置し、前記複数箇所での騒音源の騒音によるデータを連続して取得し、
連続して取得された前記データのうち騒音レベルデータにより前記評価点での等価騒音レベルを連続的に求め、
前記連続的に求められる等価騒音レベルデータの値と、あらかじめ設定された管理基準値とを対比して、該管理基準値を越えるか否かを判断し、求められた等価騒音レベルデータの値が前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとを対比して評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かを判別してなり、
前記判別は、前記個々の騒音源における騒音レベルと評価点における騒音レベルの大小と時間当たりの騒音レベル変動パターンの変化を対比して行われ、
騒音源である工事騒音源近傍に設置した前記複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力の大小及び前記複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化を求めると共に、評価点における騒音計の騒音レベル出力の大小及び評価点の騒音レベル変動パターンの変化を求め、
前記騒音源である工事騒音源近傍に設置した複数の騒音計によるそれぞれの騒音レベル出力が、前記評価点における騒音計の騒音レベル出力より大きく、複数の騒音計による騒音源の騒音レベル変動パターンの変化と評価点の騒音レベル変動パターンの変化とが略同等であるときに、該騒音は、工事騒音による影響であると判別し、
前記判別により工事騒音の影響であると判別されたときには、その旨の警報信号を出力し、
次いで、前記騒音計により連続的に取得した音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する各種解析方法のいずれか、あるいはいずれかの組み合わせにより複数箇所騒音源の騒音影響度を解析し、該解析結果による影響騒音源をディスプレイ上に表示してなり、
前記各種解析方法は、単一騒音源による単一評価点での騒音源の影響度を、前記個々の騒音源と評価点間の騒音伝達系につき、騒音伝達の伝達関数を求めることで解析する解析方法、複数騒音源による単一評価点での騒音源影響度の解析において、前記複数の騒音源間における相関成分を除去し、前記個々の騒音源と評価点間の騒音伝達系につき、騒音伝達の伝達関数を求めることで解析する解析方法、複数騒音源による単一評価点での騒音源影響度解析において、個々の騒音源と評価点間における騒音伝達系につき、騒音の距離減衰を求めることで各騒音源の影響度を解析する解析方法である、
ことを特徴とする騒音源の影響度解析システム。
- 前記騒音計は、前記評価点及び複数箇所の騒音源箇所に設置され、防鳥及び防雨カバーで被覆された集音器と、該集音器に接続され、前記騒音源箇所より離間した屋内に設置された、騒音レベル及び音圧レベルが測定できる騒音計とを有して構成された、
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の騒音源の影響度解析システム。
- 前記騒音計が取得した騒音によるデータは、騒音計が設置された箇所の第1コンピュータに連続的に取り込まれ、かつ求められてなり、
前記第1コンピュータでは、連続的に取り込まれ、かつ求められた等価騒音レベルデータの値が、あらかじめ設定された管理基準値と対比され、
さらに、該管理基準値を越えるか否かが判断されると共に、前記管理基準値を超えた場合には、個々の騒音源による騒音レベル変動パターンと評価点での騒音レベル変動パターンとが対比され、評価点における騒音が工事騒音による影響であるか否かが判別され、工事騒音の影響であると判別されたときには、その旨の警報信号を出力される、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の騒音源の影響度解析システム。
- 前記第1コンピュータにより解析され、管理基準値を超えるか否かが判断された判断データは、複数の騒音源及び評価点より離間する箇所にある第2コンピュータに通信回線を使用して送信される、
ことを特徴とする請求項5記載の騒音源の影響度解析システム。
- 複数箇所騒音源から発生する騒音を評価する評価点及び前記複数箇所の騒音源に各々騒音計を設置して、前記複数箇所での騒音による音圧データを連続的に取得し、
前記音圧データを用い、評価点での騒音源影響度を解析する各種解析方法により複数箇所騒音源の騒音影響度を解析してなり、
採用する各種解析方法の選択は、複数の騒音源同士が接近しているか否か、前記騒音が大きいか否か、前記評価点と騒音源との距離が長距離か否かの違いにより行う、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の騒音源の影響度解析システム。
- 採用する各種解析方法の選択は、コンピュータによる選択とされ、複数の騒音源同士が接近しているか否か、前記騒音が大きいか否か、さらには前記評価点と騒音源との距離が長距離か否かの情報を入力したときに、自動選択される、
ことを特徴とする請求項7記載の騒音源の影響度解析システム。
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