以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、撮像している動画像のストリームを、第1のネットワークを介して接続されている機器に送信する情報処理装置であって、前記ストリームを受信している前記機器から前記第1のネットワークを介して送信されてくる、前記動画像の記録開始要求および記録終了要求の受信を制御する受信制御手段(例えば、図2の受信制御部71)と、前記動画像の前記記録開始要求を受信した記録開始要求受信時刻および前記記録終了要求を受信した記録終了要求受信時刻の記録を制御する時刻記録制御手段(例えば、図2の時刻記録部56)と、記録が要求された前記動画像が、少なくとも前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録されるように、前記動画像の記録を制御する動画像記録制御手段(例えば、図2の記録制御部55)と、前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録された前記動画像を、前記第1のネットワークより広帯域の第2のネットワークを介して所定のサーバに送信するとともに、前記機器が前記サーバに記録された前記動画像を前記第2のネットワークを介して取得するための前記動画像の位置データを、前記第1のネットワークを介して前記機器に送信するように制御する送信制御手段(例えば、図2の送信制御部72)とを備える。
前記送信制御手段には、前記動画像の位置データとともに、前記機器が前記サーバに認証されるための認証データを、前記第1のネットワークを介して前記機器に送信するように制御させることができる(例えば、図24のステップS455)。
前記受信制御手段には、要求した時刻を基準として記録の開始の時刻を指定する開始時刻情報を含む前記記録開始要求、および要求した時刻を基準として記録の終了の時刻を指定する終了時刻情報を含む前記記録終了要求の受信を制御させ(例えば、図13のステップS421およびステップS423)、前記時刻記録制御手段には、前記記録開始要求受信時刻および前記記録終了要求受信時刻の記録と共に、前記開始時刻情報および前記終了時刻情報の記録を制御させ(例えば、図11のステップS347およびステップS350)、前記動画像記録制御手段には、前記記録開始要求受信時刻および前記開始時刻情報から定まる時刻から、前記記録終了時刻受信時刻および前記終了時刻情報から定まる時刻まで前記動画像が記録されるように、前記動画像の記録を制御させ(例えば、図13のステップS422およびステップS424)、前記送信制御手段には、前記記録開始要求受信時刻および前記開始時刻情報から定まる時刻から、前記記録終了時刻受信時刻および前記終了時刻情報から定まる時刻までの前記動画像の送信を制御させることができる(例えば、図11のステップS352)。
本発明の一側面の情報処理方法は、撮像している動画像のストリームを、第1のネットワークを介して接続されている機器に送信する情報処理装置の情報処理方法であって、前記ストリームを受信している前記機器から前記第1のネットワークを介して送信されてくる、前記動画像の記録開始要求および記録終了要求の受信を制御し(例えば、図24のステップS442およびステップS447,S451)、前記動画像の前記記録開始要求を受信した記録開始要求受信時刻および前記記録終了要求を受信した記録終了要求受信時刻の記録を制御し(例えば、図24のステップS449およびステップS452)、記録が要求された前記動画像が、少なくとも前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録されるように、前記動画像の記録を制御し(例えば、図24のステップS445,S448)、前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録された前記動画像を、前記第1のネットワークより広帯域の第2のネットワークを介して所定のサーバに送信するように制御し、前記機器が前記サーバに記録された前記動画像を前記第2のネットワークを介して取得するための前記動画像の位置データを、前記第1のネットワークを介して前記機器に送信するように制御するステップ(例えば、図24のステップS455)を含む。
本発明の一側面のプログラムは、撮像している動画像のストリームを、第1のネットワークを介して接続されている機器に送信する情報処理装置の情報処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記ストリームを受信している前記機器から前記第1のネットワークを介して送信されてくる、前記動画像の記録開始要求および記録終了要求の受信を制御し(例えば、図24のステップS442およびステップS447,S451)、前記動画像の前記記録開始要求を受信した記録開始要求受信時刻および前記記録終了要求を受信した記録終了要求受信時刻の記録を制御し(例えば、図24のステップS449およびステップS452)、記録が要求された前記動画像が、少なくとも前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録されるように、前記動画像の記録を制御し(例えば、図24のステップS445,S448)、前記記録開始要求受信時刻から前記記録終了要求受信時刻まで記録された前記動画像を、前記第1のネットワークより広帯域の第2のネットワークを介して所定のサーバに送信するように制御し、前記機器が前記サーバに記録された前記動画像を前記第2のネットワークを介して取得するための前記動画像の位置データを、前記第1のネットワークを介して前記機器に送信するように制御するステップ(例えば、図24のステップS455)を含む。
図1は、本発明の一実施の形態である撮像装置の例を示す図である。
撮像装置11−1乃至11−4は、有線または無線のLAN(Local Area Network)などのネットワーク12を介して相互に接続され、予めお互いの認証を行う。例えば、撮像装置11−1乃至11−4がデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどである場合、ネットワーク12は、無線LANにおける、アドホックネットワークとされる。また、例えば、ネットワーク12は、アクセスポイントを用いたインフラストラクチャモードで動作する無線LANであってもよい。さらに、ネットワーク12は、インターネットであってもよい。
図1において、撮像装置11−1によって撮像され記録されている映像は、ネットワーク12を介して接続されている撮像装置11−2乃至11−4に、例えばMotion-JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化されたデータとして、リアルタイムに送信される。すなわち、撮像装置11−1は、撮像している映像を撮像装置11−2乃至11−4にストリーミング送信する。送信される映像のデータであるストリームは、例えば、音声付きの映像のデータである。また、撮像される映像は、撮像装置11−1によって記録されていなくてもよい。
以下、撮像装置11−1乃至11−4を個々に区別する必要がない場合、単に撮像装置11と称する。
撮像装置11−1と同様にして、撮像装置11−2乃至11−4は、撮像している映像を他の撮像装置11にストリーミング送信する。また、送信方法は、マルチキャストであってもよいし、ユニキャストであってもよい。
ここで、ネットワーク12が、無線LANなどのように、単位時間あたりに伝送できるデータのデータ量、すなわち帯域が比較的狭いLANなどからなり、ネットワーク12の帯域に余裕がない場合、送信されるストリームは、本来の映像のデータよりも解像度やフレームレートが低い、いわゆる「サムネイル映像」であってもよい。例えば、撮像装置11−1において記録されている映像の解像度がHD(High Definition)であり、その映像のフレームレートが60fps(Frame per second)であり、符号化方式がH.264/AVC(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)であった場合、ストリーミング送信される映像の解像度をQVGA(Quarter Video Graphics Array)とし、フレームレートを15fpsとし、符号化方式をMotion-JPEGとしてもよい。また、送信されるストリームが、音声付きの映像のデータである場合、トランスコードの処理において、例えば、音声がAAC(Advanced Audio Coding)やMPEG(Moving Picture Expert Group)-Layer2などの符号化方式で符号化されることによって、送信されるストリームがさらにビットレートの低いものとされるようにしてもよい。
さらに、図1において、撮像装置11−1乃至11−4のそれぞれは、自分自身以外の撮像装置11から送信されてくるストリームを受信する。例えば、撮像装置11−2は、撮像装置11−1,11−3および11−4から送信されてくるストリームを受信する。
なお、撮像装置11−1乃至11−4について、以下、特に区別する必要がない場合は、単に撮像装置11と称する。
図2は、撮像装置11の構成の例を示すブロック図である。
撮像装置11は、撮像部31、音声入出力部32、操作入力部33、表示部34、記録部35、制御部36、ネットワークインターフェース37(以下、ネットワークI/F(Interface)37と称する)を含むように構成される。
また、撮像装置11には、必要に応じてドライブ38が接続される。ドライブ38には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア39が適宜装着され、ドライブ38は、制御部36に制御されて、装着されているリムーバブルメディア39から読み出されたコンピュータプログラムやデータを、必要に応じて記録部35にインストールするか記録させる。
撮像部31は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサなどの光学的な映像を電気信号に変換する光電変換素子および光電変換素子に被写体の光学的な映像を結像させる光学系などからなり、制御部36の制御の基に、被写体の映像を電気信号である映像信号に変換する。すなわち、撮像部31は、制御部36の制御の基に、被写体を撮像する。撮像部31は、撮像の結果得られる映像信号を、制御部36に供給する。
音声入出力部32は、マイクロフォンおよびスピーカからなる。音声入出力部32は、制御部36の制御の基に、音声を取得して、音声の信号である音声信号を制御部36に供給する。また、音声入出力部32は、制御部36の制御の基に、制御部36から供給された音声信号に応じた音声を出力する。
操作入力部33は、撮像装置11に対する指示を入力するためにユーザに操作され、その操作内容を示す信号を制御部36に供給する。操作入力部33は、例えば、各種の操作ボタン、タッチパネル、キーボード、マウス、またはリモコンなどから構成される。
表示部34は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)などの表示デバイスからなり、制御部36から供給される表示データに基づいて、各種の画像を表示する。
記録部35は、例えば、ハードディスクドライブ、またはフラッシュメモリなどのランダムアクセスが可能な記録媒体からなる。これにより、例えばDV(Digital Video)テープなどでは不可能であった、複数ファイルへの同時のアクセスが可能となる。
制御部36は、例えば、マイクロプロセッサなどからなり、撮像装置11全体を制御する。制御部36の詳細については、後述する。
ネットワークI/F37は、ネットワーク12を介して、各種のデータを送受信する。
制御部36は、コンピュータプログラムを実行することにより、通信制御部51、表示制御部52、入力受付部53、データ作成部54、記録制御部55、時刻記録部56、および時間情報付加部57を実現する。
通信制御部51は、ネットワークI/F37による、ネットワーク12を介した各種のデータの送信または受信を制御する。通信制御部51は、受信制御部71および送信制御部72より構成される。
受信制御部71は、ネットワークI/F37の受信を制御する。すなわち、受信制御部71は、ネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して送信されてくる各種のデータを受信させ、ネットワークI/F37から受信したデータを取得する。
例えば、受信制御部71は、ネットワークI/F37による、他の撮像装置11から送信されてくるストリームの受信を制御する。受信制御部71は、ネットワークI/F37において受信されているストリームである映像のデータを表示制御部52に供給する。
また、受信制御部71は、ネットワークI/F37による、他の撮像装置11から送信されてくるストリームに対するコンテンツデータの記録の要求の受信を制御する。さらに、受信制御部71は、ネットワークI/F37による、他の撮像装置11においてストリームに対するコンテンツデータが記録中であるか、または記録が終了したことの通知の受信を制御する。コンテンツデータについては、後述する。
送信制御部72は、ネットワークI/F37の送信を制御する。すなわち、送信制御部72は、各種のデータをネットワークI/F37に供給し、ネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して各種のデータを送信させる。
例えば、送信制御部72は、他の撮像装置11への撮像している映像のストリームの送信を制御する。また、送信制御部72は、ストリームに対するコンテンツデータの記録の要求の、他の撮像装置11への送信を制御する。さらに、送信制御部72は、コンテンツデータが記録中であるか、または記録が終了したことの通知の、他の撮像装置11への送信を制御する。
表示制御部52は、表示部34の表示を制御する。例えば、表示制御部52は、撮像部31から供給される映像信号や通信制御部51から供給される映像のデータを基に、映像を表示するための表示データを生成し、表示部34に供給することで、表示部34に、自分自身で撮像している映像とともに、他の撮像装置11において撮像されている映像を表示させる。
例えば、撮像装置11−2の表示制御部52は、撮像装置11−2が撮像している映像とともに、受信されている撮像装置11−1,11−3および11−4からのストリームによる映像をそれぞれ表示部34に表示させる。
入力受付部53は、ユーザの操作に応じた操作入力部33からの信号を取得することにより、ユーザの指示を受け付ける。例えば、入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、他の撮像装置11のそれぞれにおいて取得されているコンテンツのそれぞれについての記録の指示を受け付ける。より具体的には、入力受付部53は、表示部34に表示されている他の撮像装置11からのストリームに対する、例えば、動画像、静止画像、または音声などの所定の種類のコンテンツの記録の指示を示す信号を、操作入力部33から取得する。入力受付部53は、所定の種類のコンテンツの記録の指示を示す信号を通信制御部51またはデータ作成部54に供給する。
データ作成部54は、入力受付部53からの指示に基づいて、通信制御部51において受信されているストリームから、指示された種類のコンテンツのデータであるコンテンツデータを作成する。より具体的には、データ作成部54は、受信されているストリームから、動画像のデータである動画像データ、静止画像のデータである静止画像データ、または音声のデータである音声データを作成する。
記録制御部55は、記録の指示されたコンテンツデータの記録を制御する。すなわち、記録制御部55は、他の撮像装置11において撮像されている動画像である映像の動画像データ、他の撮像装置11において撮像されている静止画像の静止画像データ、または他の撮像装置11において取得されている音声の音声データの記録を制御する。より具体的には、例えば、記録制御部55は、データ作成部54において作成された動画像データ、静止画像データ、または音声データを記録部35に記録させる。または、記録制御部55は、他の撮像装置11において記録または作成された動画像データ、静止画像データ、または音声データであって、ネットワーク12を介して他の撮像装置11から送信され、ネットワークI/F37において受信され、通信制御部51から供給された動画像データ、静止画像データ、または音声データを記録部35に記録させる。
時刻記録部56は、図示せぬリアルタイムクロックによりカウントされる現在時刻に基づいて、他の撮像装置11から送信されてくる、記録の開始または終了の要求を受信した時刻を記録する。
時間情報付加部57は、記録を要求するストリームに対するコンテンツの種類が動画像または音声である場合、他の撮像装置11が記録の開始または終了の要求を受信した時刻から、どのくらい前の時刻に対する記録の開始または終了の要求であるかを表す情報である時間情報を、送信される要求に付加する。
次に、図3のフローチャートを参照して、撮像装置11における映像のストリームの送信および受信の処理について説明する。なお、以下、撮像装置11−1におけるストリームの送信の処理、および撮像装置11−2におけるストリームの受信の処理について説明するが、図1の撮像装置11−1乃至11−4においてストリームの送信および受信の処理が同様に実行される。
ステップS11において、撮像装置11−1の送信制御部72は、撮像装置11−1の撮像部31によって撮像されている映像のストリームを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2乃至11−4へ送信させる。すなわち、撮像装置11−1は、他の撮像装置11へストリームを送信し、撮像装置11−1の処理は終了する。
ステップS31において、撮像装置11−2の受信制御部71は、撮像装置11−1,11−3および11−4のそれぞれよりネットワーク12を介して送信されてくるストリームを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に受信させる。すなわち、撮像装置11−2は、他の撮像装置11からのストリームを受信する。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信されたストリームを撮像装置11−2の表示制御部52に供給する。
ステップS32において、撮像装置11−2の表示制御部52は、受信された撮像装置11−1,11−3および11−4からのそれぞれのストリームの映像を撮像装置11−2の表示部34に表示させる。すなわち、撮像装置11−2は、撮像装置ごとのストリームによる映像を表示する。また、撮像装置11−2の撮像部31が被写体を撮像している場合、撮像装置11−2の表示制御部52は、撮像装置11−2の撮像部31により撮像されている映像を撮像装置11−2の表示部34に表示させる。
ステップS33において、撮像装置11−2の表示制御部52は、撮像装置11−1,11−3および11−4からのそれぞれのストリームの映像ごとに、それぞれのストリームに対する所定の種類のコンテンツの記録の指示を入力するためのボタンを、表示部34に表示させる。すなわち、撮像装置11−2は、撮像装置ごとに、静止画像の記録のボタン、音声の記録のボタン、および動画像の記録のボタンを表示し、処理は終了する。
図4は、撮像装置11−2により撮像されている映像、並びに撮像装置11−1,11−3および11−4から送信されてくるストリームの映像を表示する、撮像装置11−2の表示部34の画面の例である。図4に示される表示部34の画面には、ウィンドウ91乃至94、および静止画像表示部95が配置される。
以下、撮像装置11−1のユーザをユーザA、撮像装置11−2のユーザをユーザB、撮像装置11−3のユーザをユーザC、撮像装置11−4のユーザをユーザDと称する。
表示部34の画面の左上に配置されるウィンドウ91には、ユーザBの操作によって撮像装置11−2に撮像されている映像が表示される。表示部34の画面の右上に配置されるウィンドウ92には、ユーザAの操作によって、撮像装置11−1に撮像されている映像であって、撮像装置11−1からのストリームによる映像が表示される。
また、表示部34の画面において、ウィンドウ92の下に配置されるウィンドウ93には、ユーザCの操作によって、撮像装置11−3に撮像されている映像であって、撮像装置11−3からのストリームによる映像が表示される。さらに、表示部34の画面において、ウィンドウ93の下に配置されるウィンドウ94には、ユーザDの操作によって、撮像装置11−4に撮像されている映像であって、撮像装置11−4からのストリームによる映像が表示される。
ウィンドウ91は、ユーザBのウィンドウである。ウィンドウ91の上側には、自分自身、すなわち撮像装置11−2において撮像されている映像が表示される。その映像の下方には、撮像装置11−2のユーザであるユーザBの顔写真が表示される。ユーザBの顔写真は、記録部35または制御部36の内蔵メモリなどに予め記録されている。また、ユーザBの顔写真の右側には、ユーザBの入力に基づく撮像装置11−2から他の撮像装置11への、文字などからなる通知を表示する領域が設けられている。
ウィンドウ91の下端には、「静止画」の記録のボタン、「音声」の記録のボタン、および「動画」の記録のボタンが表示される。「静止画」の記録のボタン、「音声」の記録のボタン、または「動画」の記録のボタンを、ユーザBが指またはペンで押圧すると、表示部34に重ねて設けられているタッチパネルである操作入力部33から、押圧された「静止画」の記録のボタン、「音声」の記録のボタン、または「動画」の記録のボタンに応じた信号が制御部36に供給される。すなわち、ユーザBは、ウィンドウ91に表示される「静止画」、「音声」、または「動画」のボタンを押圧することによって、撮像装置11−2において撮像されている映像の静止画像または動画像としての記録の指示を撮像装置11−2に入力するか、撮像装置11−2において取得されている音声の記録の指示を撮像装置11−2に入力する。
ウィンドウ92は、ユーザAのウィンドウである。ウィンドウ92の右側には、撮像装置11−1において撮像されている映像であって、撮像装置11−1からのストリームによる映像が表示される。ウィンドウ92の左側には、撮像装置11−1のユーザであるユーザAの顔写真が表示され、撮像装置11−1から撮像装置11−2への、文字などからなる通知を表示する領域が配置され、さらに「静止画」、「音声」、および「動画」の記録のボタンが表示される。ユーザBは、ウィンドウ92に表示される「静止画」、「音声」、または「動画」の記録のボタンを押圧することによって、撮像装置11−1において撮像されている映像の静止画像または動画像としての記録の指示を撮像装置11−2に入力するか、撮像装置11−1において取得されている音声の記録の指示を撮像装置11−2に入力する。
ウィンドウ93は、ユーザCのウィンドウである。ウィンドウ93の右側には、撮像装置11−3において撮像されている映像であって、撮像装置11−3からのストリームによる映像が表示される。ウィンドウ93の左側には、撮像装置11−3のユーザであるユーザCの顔写真が表示され、撮像装置11−3から撮像装置11−2への、文字などからなる通知を表示する領域が配置され、さらに「静止画」、「音声」、および「動画」の記録のボタンが表示される。ユーザBは、ウィンドウ93に表示される「静止画」、「音声」、または「動画」の記録のボタンを押圧することによって、撮像装置11−3において撮像されている映像の静止画像または動画像としての記録の指示を撮像装置11−2に入力するか、撮像装置11−3において取得されている音声の記録の指示を撮像装置11−2に入力する。
ウィンドウ94は、ユーザDのウィンドウである。ウィンドウ94の右側には、撮像装置11−4において撮像されている映像であって、撮像装置11−4からのストリームによる映像が表示される。ウィンドウ94の左側には、撮像装置11−4のユーザであるユーザDの顔写真が表示され、撮像装置11−4から撮像装置11−2への、文字などからなる通知を表示する領域が配置され、さらに「静止画」、「音声」、および「動画」の記録のボタンが表示される。ユーザDは、ウィンドウ94に表示される「静止画」、「音声」、または「動画」の記録のボタンを押圧することによって、撮像装置11−4において撮像されている映像の静止画像または動画像としての記録の指示を撮像装置11−2に入力するか、撮像装置11−4において取得されている音声の記録の指示を撮像装置11−2に入力する。
なお、ユーザA、ユーザC、およびユーザDの顔写真は、記録部35または制御部36の内蔵メモリなどに予め記録されている。
静止画像表示部95には、撮像装置11−2に既に記録されている静止画像データによる静止画像または動画像データの代表画像である静止画像が表示される。
なお、撮像装置11−1,11−3,および11−4の表示部34の画面には、撮像装置11−2の表示部34の画面の画像と同様の画像が表示される。
このようにして、ユーザBは、撮像装置11−1乃至11−4のそれぞれにおいて撮像されている映像を見ながら、撮像装置11−1乃至11−4のそれぞれにおいて撮像されている映像または撮像装置11−1乃至11−4のそれぞれにおいて取得されている音声に対して、静止画像、音声、動画像の記録の指示を撮像装置11−2に入力することができる。
例えば、図5の例において、ユーザBによって、ウィンドウ91の「動画」の記録のボタンが押圧され、撮像装置11−2自身が撮像している映像の動画像としての記録の指示が撮像装置11−2に入力されている。撮像装置11−2は、入力された指示に応じて、撮像装置11−2自身が撮像している映像を動画像として記録する。図5の例において、ウィンドウ91の「静止画」および「音声」のボタンは押圧されていない状態となっている。
また、図5の例において、ウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが押圧され、撮像装置11−1が撮像している映像の動画像としての記録の指示が撮像装置11−2に入力されている。撮像装置11−2が、入力された指示に応じて、撮像装置11−1に撮像されている映像を動画像として記録する。図5の例において、ウィンドウ92の「静止画」および「音声」のボタンは押圧されていない状態となっている。
ウィンドウ93乃至94の「静止画」、「音声」、および「動画」の記録のボタンはいずれも押圧されておらず、撮像装置11−3および11−4が撮像している映像または撮像装置11−3および11−4が取得している音声に対する記録の指示は入力されていない。
さらに、撮像装置11−3における、撮像装置11−2によって撮像されている映像の静止画像としての記録の指示の入力に基づいて、撮像装置11−3によって静止画像が記録された場合、ウィンドウ93には、撮像装置11−3からの撮像装置11−2への通知に応じたメッセージである「写真いただき!」の文字が表示される。また、このとき、ウィンドウ93に表示された文字とともに、撮像装置11−3によって記録された静止画像が表示されるようにしてもよい。
なお、ウィンドウ91乃至94において、例えば、「音声」または「動画」の記録のボタンが一度押圧されると記録の開始の指示が入力され、再度押圧されると記録の終了の指示が入力されるようにしてもよい。
このようなユーザインターフェースにより、ユーザは、より簡単に、複数の撮像装置11により撮像されている映像を静止画像または動画像として記録させるか、または複数の撮像装置11により取得されている音声を記録させることができる。
以下、撮像装置11における静止画像、音声、および動画像の記録の処理について説明する。
図6は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像の静止画像としての記録の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS121において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「静止画」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、静止画像の記録の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、静止画像の記録の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、静止画像の記録の指示を示す信号、すなわちウィンドウ92の「静止画」の記録のボタンが押圧されたことを示す信号を撮像装置11−2の操作入力部33から取得し、静止画像の記録の指示を示す信号を撮像装置11−2のデータ作成部54に供給する。
ステップS122において、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号に基づいて、撮像装置11−1からネットワーク12を介して送信され、撮像装置11−2のネットワークI/F37において受信しているストリームから静止画像データを作成する。より具体的には、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号を取得した瞬間に、そのとき撮像装置11−2の表示部34のウィンドウ92に表示されている画像から、JPEG方式などにより符号化した静止画像データを作成する。なお、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号を取得した時刻に、時間的に最も近いIピクチャを受信したストリームから抽出して、JPEG方式の静止画像データを作成するようにしても、ストリームを復号して得られたフレームのうち、時間的に最も近いフレームから、JPEG方式の静止画像データを作成するようにしてもよい。
ステップS123において、撮像装置11−2の記録制御部55は、撮像装置11−2のデータ作成部54において作成された静止画像データを撮像装置11−2の記録部35に記録させる。
ステップS124において、撮像装置11−2の表示制御部52は、記録された静止画像データを基に、静止画像を表示するための表示データを生成し、撮像装置11−2の表示部34に供給する。撮像装置11−2の表示部34は、供給された表示データに基づいて、静止画像を表示する。静止画像は、例えば、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部95に表示される。なお、記録された静止画像データに応じた静止画像を、1秒間乃至3秒間など所定の期間、その静止画像を撮影した相手である撮像装置11−1のウィンドウ92に表示するようにしてもよい。
ステップS125において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2の記録制御部55における静止画像データの記録の処理に応じて、静止画像の記録が終了したことの通知を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させ、処理は終了する。
ステップS101において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた静止画像の記録が終了したことの通知を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された通知を撮像装置11−1の表示制御部52に供給する。
ステップS102において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の受信制御部71から供給された通知に基づいて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「写真いただき!」のメッセージを、例えば1乃至2秒間など、所定の期間表示させ、処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、撮像装置11−1から受信しているストリームから、静止画像データを作成し、記録することができる。この場合、撮像装置11−2は、より簡単な処理で、静止画像データを記録することができる。
ここで、例えば、受信している撮像装置11−1からのストリームが「サムネイル映像」である場合、記録される静止画像データによる静止画像の画質は、「サムネイル映像」と同等かまたはそれ以下になってしまう。
次に、より高画質の静止画像の静止画像データの記録の処理について説明する。
図7は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像の静止画像としての記録の処理の他の例を示すフローチャートである。
ステップS161において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「静止画」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、静止画像の記録の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、静止画像の記録の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、撮像装置11−2の操作入力部33から取得した、静止画像の記録の指示を示す信号に基づいて、撮像装置11−1に対する静止画像の記録の要求を示す情報を撮像装置11−2の通信制御部51に供給する。静止画像の記録の要求を示す情報には、例えば、静止画像の大きさや画質などユーザが所望する情報が含まれるようにしてもよい。
ステップS162において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する静止画像の記録の要求を示す情報に基づいて、静止画像の記録の要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS141において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた静止画像の記録の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された静止画像の記録の要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS142において、撮像装置11−1の記録制御部55は、静止画像の記録の要求を取得した瞬間の、撮像装置11−1の撮像部31が撮像している映像を静止画像のデータである静止画像データとして、例えば、撮像装置11−1の記録部35のバッファなどに一時的に記録させる。
ステップS143において、撮像装置11−1の送信制御部72は、一時的に記録された静止画像データを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2へ送信させる。
ステップS163において、撮像装置11−2の受信制御部71は、撮像装置11−1よりネットワーク12を介して送信されてきた静止画像データを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信された静止画像データを撮像装置11−2の記録制御部55に供給する。
ステップS164において、撮像装置11−2の記録制御部55は、供給された静止画像データを撮像装置11−2の記録部35に記録させる。
ステップS165において、撮像装置11−2の表示制御部52は、記録された静止画像データを基に、静止画像を表示するための表示データを生成し、撮像装置11−2の表示部34に供給する。撮像装置11−2の表示部34は、供給された表示データに基づいて、静止画像を表示し、撮像装置11−2における処理は終了する。静止画像は、例えば、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部55に表示される。
一方、ステップS143において、撮像装置11−1が撮像装置11−2に静止画像データを送信した後、撮像装置11−1における処理は、ステップS144に進む。
ステップS144において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−2への静止画像データの送信に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「写真いただき!」のメッセージを、例えば1乃至2秒間表示させ、処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、ストリームを送信してくる撮像装置11−1に静止画像の記録の要求を送信することで、記録の要求に応じた撮像装置11−1からの静止画像データを受信し、記録することができる。
また、図7のフローチャートで示される処理の例の場合、図6のフローチャートで示される処理の例の場合と比較すると、静止画像の記録の指示の入力から静止画像の記録までに多少の遅延が生じるが、より高画質な静止画像データを記録することができる。
以上のように、撮像装置11は、受信しているストリームから得られる静止画像データを記録することができる。
なお、図6の静止画像の記録の処理の例と、図7の静止画像の記録の処理の例とは、例えば、操作入力部33からのモード選択を示す入力によって、モード選択されるようにしてもよい。より具体的には、例えば、それぞれのモードを示すボタンを設けて選択されるようにしたり、1つのボタンを設けて長押しされることでモードが選択されるようにしたりする。また、それぞれのモードは、複数の撮像装置11が接続されるネットワークの帯域によって自動で選択されるようにしてもよい。
また、ステップS143において送信される静止画像データは、JPEG方式など所定の方式で符号化されるようにしてもよい。さらに、ステップS143において、非圧縮の、いわゆるベースバンドの静止画像データが送信され、ステップS164において、JPEG方式など所定の方式で符号化し、符号化された静止画像データを記録するようにしてもよい。
図8は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像と共に取得されている音声の記録の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS221において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「音声」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、音声の記録の開始の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、音声の記録の開始の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、音声の記録の開始の指示を示す信号、すなわちウィンドウ92の「音声」の記録のボタンが押圧されたことを示す信号を撮像装置11−2の操作入力部33から取得し、音声の記録の開始の指示を示す信号を撮像装置11−2のデータ作成部54に供給する。
ステップS222において、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号に基づいて、撮像装置11−1から受信しているストリームから音声データの作成を開始する。より具体的には、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号を取得すると同時に、受信しているストリームから音声のみを抽出して音声データの作成を開始する。
ステップS223において、撮像装置11−2の記録制御部55は、撮像装置11−2のデータ作成部54において作成が開始された音声データの記録を記録部35に開始させる。
ステップS224において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2の記録制御部55における音声データの記録の開始に応じて、音声の記録を開始したことの通知を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS201において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた音声の記録を開始したことの通知を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された通知を撮像装置11−1の表示制御部52に供給する。
ステップS202において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の受信制御部71から供給された通知に基づいて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「音声記録中!」のメッセージを表示させる。
一方、ステップS225において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「音声」の記録のボタンが再度押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、音声の記録の終了の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、音声の記録の終了の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、音声の記録の終了の指示を示す信号を撮像装置11−2の操作入力部33から取得し、音声の記録の終了の指示を示す信号を撮像装置11−2のデータ作成部54および記録制御部55に供給する。
ステップS226において、撮像装置11−2の記録制御部55は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号に基づいて、撮像装置11−2のデータ作成部54において作成された音声データの記録を撮像装置11−2の記録部35に終了させる。
ステップS227において、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の記録制御部55における音声データの記録の終了に応じて、音声データの作成を終了する。
ステップS228において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2の記録制御部55における音声データの記録の終了に応じて、音声の記録を終了したことの通知を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させ、撮像装置11−2における処理は終了する。
ステップS203において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた音声の記録が終了したことの通知を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された通知を撮像装置11−1の表示制御部52に供給する。
ステップS204において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の受信制御部71から供給された通知に基づいて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに表示されている「音声記録中!」のメッセージを削除させ、撮像装置11−1における処理は終了する。
なお、上述の例において、受信しているストリームに音声が含まれていない場合、その音声データは作成または記録されない。
また、例えば、撮像装置11−2が音声の記録の開始の通知を送信してから、音声の記録の終了の通知を送信する間において、撮像装置11−1から送信されてくるストリームにおける音質を上げるようにしてもよいし、さらに、画質を下げるようにしてもよい。
このようにして、撮像装置11−2は、撮像装置11−1から受信しているストリームから、音声データを作成し、記録することができる。
ここで、例えば、受信している撮像装置11−1からのストリームが「サムネイル映像」である場合、記録される音声の音質は、「サムネイル映像」の音声と同等かまたはそれ以下になってしまう。
次に、より音質の良い音声の音声データの記録の処理について説明する。
図9は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像と共に取得されている音声の記録の処理の他の例を示すフローチャートである。
ステップS261において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「音声」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、音声の記録の開始の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、音声の記録の開始の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、撮像装置11−2の操作入力部33から取得した、音声の記録の開始の指示を示す信号に基づいて、撮像装置11−1に対する音声の記録の開始の要求を示す情報を、撮像装置11−2の通信制御部51に供給する。音声の記録の開始の要求を示す情報には、例えば、音声の音質などユーザが所望する情報が含まれるようにしてもよい。
ステップS262において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する音声の記録の開始の要求を示す情報に基づいて、音声の記録の開始の要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS241において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた音声の記録の開始の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された音声の記録の開始の要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS242において、撮像装置11−1の記録制御部55は、撮像装置11−1において撮像されている映像を記録しているか否かを判定する。
ステップS242において、撮像されている映像が記録されていないと判定された場合、処理は、ステップS243に進む。
ステップS243において、撮像装置11−1の記録制御部55は、音声の記録の開始の要求を取得したと同時に、撮像装置11−1の撮像部31が撮像している映像に含まれる音声のデータである音声データの記録を撮像装置11−1の記録部35に開始させる。
ステップS244において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の記録制御部71における音声データの記録の開始に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「音声記録中!」のメッセージを表示させる。
撮像装置11−1における音声の記録の処理は、撮像装置11−2からの記録の終了の要求を受信するまで続けられる。
ステップS263において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「音声」の記録のボタンが再度押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、音声の記録の終了の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、音声の記録の終了の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、撮像装置11−2の操作入力部33から取得した、音声の記録の終了の指示を示す信号に基づいて、撮像装置11−1に対する音声の記録の終了の要求を示す情報を、撮像装置11−2の通信制御部51に供給する。
ステップS264において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する音声の記録の終了の要求を示す情報に基づいて、音声の記録の終了の要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS245において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた音声の記録の終了の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された音声の記録の終了の要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS246において、撮像装置11−1の記録制御部55は、音声の記録の終了の要求に基づいて、音声データの記録を撮像装置11−1の記録部35に終了させる。撮像装置11−1の記録制御部55は、作成された音声データを撮像装置11−1の通信制御部51に供給する。ステップS246の後、処理は、ステップS252に進む。
一方、ステップS242において、撮像されている映像が記録されていると判定された場合、処理は、ステップS247に進む。
ステップS247において、撮像装置11−1の時刻記録部56は、撮像装置11−1のネットワークI/F37が音声の記録の開始の要求を受信した時刻である記録開始時刻を記録する。
ステップS248において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1のネットワークI/F37の音声の記録の開始の要求の受信に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「音声記録中!」のメッセージを表示させる。
ステップS249において、撮像装置11−1の受信制御部71は、上述したステップS264を実行する撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた音声の記録の終了の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。
ステップS250において、撮像装置11−1の時刻記録部56は、撮像装置11−1のネットワークI/F37が音声の記録の終了の要求を受信した時刻である記録終了時刻を記録する。
ステップS251において、撮像装置11−1の記録制御部55は、撮像装置11−1の時刻記録部56に記録されている記録開始時刻および記録終了時刻に基づいて、撮像装置11−1の記録部35に記録されている映像から、記録開始時刻から記録終了時刻までの音声の音声データを抽出する。撮像装置11−1の記録制御部55は、抽出された音声データを撮像装置11−1の通信制御部51に供給する。
ステップS252において、撮像装置11−1の送信制御部72は、ステップS246において作成された音声データ、またはステップS251において抽出された音声データを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2へ送信させる。
ステップS265において、撮像装置11−2の受信制御部71は、撮像装置11−1よりネットワーク12を介して送信されてきた音声データを、ネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信された音声データを撮像装置11−2の記録制御部55に供給する。
ステップS266において、撮像装置11−2の記録制御部55は、供給された音声データを記録部35に記録させ、撮像装置11−2における処理は終了する。
一方、ステップS252において、撮像装置11−1が撮像装置11−2に音声データを送信した後、撮像装置11−1における処理は、ステップS253に進む。
ステップS253において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−2への音声データの送信に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに表示されていた「音声記録中!」のメッセージを削除させ、処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、ストリームを送信してくる撮像装置11−1に音声の記録の要求を送信することで、記録の要求に応じた撮像装置11−1からの音声データを受信し、記録することができる。
また、図9のフローチャートで示される処理の例の場合、図8のフローチャートで示される処理の例の場合と比較すると、音声の記録の開始または終了の指示の入力から音声データの記録の開始または終了までに多少の遅延が生じるが、より高音質な音声データを記録することができる。
以上のように、撮像装置11は、受信しているストリームから得られる音声データを記録することができる。
なお、図8の音声の記録の処理の例と、図9の音声の記録の処理の例とは、例えば、操作入力部33からのモード選択を示す入力によって、モード選択されるようにしてもよい。より具体的には、例えば、それぞれのモードを示すボタンを設けて選択されるようにしたり、1つのボタンを設けて長押しされることでモードが選択されるようにしたりする。また、それぞれのモードは、複数の撮像装置11が接続されるネットワークの帯域によって自動で選択されるようにしてもよい。
また、ステップS252において送信される音声データは、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)(商標)方式など所定の方式で符号化されるようにしてもよい。さらに、ステップS252において、非圧縮の、いわゆるベースバンドの音声データが送信され、ステップS266において、ATRAC方式など所定の方式で符号化し、符号化された音声データを記録するようにしてもよい。
図10は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像の動画像としての記録の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS321において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、動画像の記録の開始の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、動画像の記録の開始の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、動画像の記録の開始の指示を示す信号、すなわちウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが押圧されたことを示す信号を撮像装置11−2の操作入力部33から取得し、動画像の記録の開始の指示を示す信号を撮像装置11−2のデータ作成部54に供給する。
ステップS322において、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号に基づいて、撮像装置11−1から受信しているストリームから動画像データの作成を開始する。より具体的には、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号を取得すると同時に、受信しているストリームから動画像データの作成を開始する。
ステップS323において、撮像装置11−2の記録制御部55は、撮像装置11−2のデータ作成部54において作成された動画像データの記録を記録部35に開始させる。
ステップS324において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2の記録制御部55における動画像データの記録の開始に応じて、動画像の記録を開始したことの通知を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS301において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像の記録を開始したことの通知を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された通知を撮像装置11−1の表示制御部52に供給する。
ステップS302において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の受信制御部71から供給された通知に基づいて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「動画記録中!」のメッセージを表示させる。
一方、ステップS325において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが再度押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、動画像の記録の終了の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、動画像の記録の終了の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、動画像の記録の終了の指示を示す信号を撮像装置11−2の操作入力部33から取得し、動画像の記録の終了の指示を示す信号を撮像装置11−2のデータ作成部54に供給する。
ステップS326において、撮像装置11−2の記録制御部55は、撮像装置11−2の入力受付部53からの信号に基づいて、撮像装置11−2のデータ作成部54において作成された動画像データの記録を撮像装置11−2の記録部35に終了させる。
ステップS327において、撮像装置11−2のデータ作成部54は、撮像装置11−2の記録制御部55における動画像データの記録の終了に応じて、動画像データの作成を終了する。
ステップS328において、撮像装置11−2の表示制御部52は、記録された動画像データを基に、動画像データを代表する静止画像である代表画像を表示するための表示データを生成し、撮像装置11−2の表示部34に供給する。撮像装置11−2の表示部34は、供給された表示データに基づいて、動画像データの代表画像を表示する。動画像データの代表画像は、例えば、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部55に表示される。また、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部55には、動画像データの代表画像だけでなく、その動画像自体が表示されるようにしてもよい。
ステップS329において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2の記録制御部55における動画像データの記録の終了に応じて、動画像の記録を終了したことの通知を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させ、撮像装置11−2における処理は終了する。
ステップS303において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像の記録が終了したことの通知を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された通知を撮像装置11−1の表示制御部52に供給する。
ステップS304において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の受信制御部71から供給された通知に基づいて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに表示されている「動画記録中!」のメッセージを削除させ、撮像装置11−1における処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、撮像装置11−1から受信しているストリームから、動画像データを作成し、記録することができる。
ここで、例えば、受信している撮像装置11−1からのストリームが「サムネイル映像」である場合、記録される動画像の画質および音質は、「サムネイル映像」と同等かまたはそれ以下になってしまう。
次に、より高画質の動画像の動画像データの記録の処理について説明する。
図11は、撮像装置11−2における、撮像装置11−1において撮像されている映像の動画像としての記録の処理の他の例を示すフローチャートである。
ステップS361において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、動画像の記録の開始の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、動画像の記録の開始の指示を受け付ける。より具体的には、撮像装置11−2の入力受付部53は、撮像装置11−2の操作入力部33から取得した、動画像の記録の開始の指示を示す信号に基づいて、撮像装置11−1に対する動画像の記録の開始の要求を示す情報を、撮像装置11−2の通信制御部51に供給する。動画像の記録の開始の要求を示す情報には、例えば、動画像の画質または音質などユーザが所望する情報が含まれるようにしてもよい。
ステップS362において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する動画像の記録の開始の要求を示す情報に基づいて、動画像の記録の開始の要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS341において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像の記録の開始の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された動画像の記録の開始の要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS342において、撮像装置11−1の記録制御部55は、撮像装置11−1において撮像されている映像を記録しているか否かを判定する。
ステップS342において、撮像されている映像が記録されていないと判定された場合、処理は、ステップS343に進む。
ステップS343において、撮像装置11−1の記録制御部55は、動画像の記録の開始の要求を取得したと同時に、撮像装置11−1の撮像部31が撮像している映像すなわち動画像のデータである動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に開始させる。
ステップS344において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1の記録制御部71における動画像データの記録の開始に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「動画記録中!」のメッセージを表示させる。
撮像装置11−1における動画像の記録の処理は、撮像装置11−2からの記録の終了の要求を受信するまで続けられる。
ステップS363において、撮像装置11−2の表示部34に表示されているウィンドウ92の「動画」の記録のボタンが再度押圧されることによって、撮像装置11−2の操作入力部33は、動画像の記録の終了の指示を入力する。撮像装置11−2の入力受付部53は、ユーザの操作によって入力された、動画像の記録の終了の指示を受け付ける。より具体的には撮像装置11−2の入力受付部53は、撮像装置11−2の操作入力部33から取得した、動画像の記録の終了の指示を示す信号に基づいて、撮像装置11−1に対する動画像の記録の終了の要求を示す情報を、撮像装置11−2の通信制御部51に供給する。
ステップS364において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する動画像の記録の終了の要求を示す情報に基づいて、動画像の記録の終了の要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS345において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像の記録の終了の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された動画像の記録の終了の要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS346において、撮像装置11−1の記録制御部55は、動画像の記録の終了の要求に基づいて、動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に終了させる。撮像装置11−1の記録制御部55は、作成された動画像データを撮像装置11−1の通信制御部51に供給する。ステップS346の後、処理は、ステップS352に進む。
一方、ステップS342において、撮像されている映像が記録されていると判定された場合、処理は、ステップS347に進む。
ステップS347において、撮像装置11−1の時刻記録部56は、撮像装置11−1のネットワークI/F37が動画像の記録の開始の要求を受信した時刻である記録開始時刻を記録する。
ステップS348において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−1のネットワークI/F37の動画像の記録の開始の要求の受信に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに「動画記録中!」のメッセージを表示させる。
ステップS349において、撮像装置11−1の受信制御部71は、上述したステップS364を実行する撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像の記録の終了の要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。
ステップS350において、撮像装置11−1の時刻記録部56は、撮像装置11−1のネットワークI/F37が動画像の記録の終了の要求を受信した時刻である記録終了時刻を記録する。
ステップS351において、撮像装置11−1の記録制御部55は、撮像装置11−1の時刻記録部56に記録されている記録開始時刻および記録終了時刻に基づいて、撮像装置11−1の記録部35に記録されている映像から、記録開始時刻から記録終了時刻までの動画像データを抽出することにより、動画像データを作成する。撮像装置11−1の記録制御部55は、作成された動画像データを撮像装置11−1の通信制御部51に供給する。
ステップS352において、撮像装置11−1の送信制御部72は、ステップS343からステップS346までにおいて記録することにより作成された動画像データ、またはステップS351において抽出することにより作成された動画像データを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2へ送信させる。
ステップS365において、撮像装置11−2の受信制御部71は、撮像装置11−1よりネットワーク12を介して送信されてきた動画像データを、ネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信された動画像データを撮像装置11−2の記録制御部55に供給する。
ステップS366において、撮像装置11−2の記録制御部55は、供給された動画像データを記録部35に記録させる。
ステップS367において、撮像装置11−2の表示制御部52は、記録された動画像データを基に、動画像データを代表する静止画像である代表画像を表示するための表示データを生成し、撮像装置11−2の表示部34に供給する。撮像装置11−2の表示部34は、供給された表示データに基づいて、動画像データの代表画像を表示し、撮像装置11−2における処理は終了する。動画像データの代表画像は、例えば、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部95に表示される。また、撮像装置11−2の表示部34の静止画像表示部55には、動画像データの代表画像だけでなく、その動画像自体が表示されるようにしてもよい。
一方、ステップS352において、撮像装置11−1が撮像装置11−2に動画像データを送信した後、撮像装置11−1における処理は、ステップS353に進む。
ステップS353において、撮像装置11−1の表示制御部52は、撮像装置11−2への動画像データの送信に応じて、撮像装置11−1の表示部34のユーザBのウィンドウに表示されていた「動画記録中!」のメッセージを削除させ、処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、ストリームを送信してくる撮像装置11−1に動画像の記録の要求を送信することで、記録の要求に応じた撮像装置11−1からの動画像データを受信し、記録することができる。
また、図11のフローチャートで示される処理の例の場合、図10のフローチャートで示される処理の例の場合と比較すると、動画像の記録の開始または終了の指示の入力から動画像データの記録の開始または終了までに多少の遅延が生じるが、より高画質かつ高音質な動画像データを記録することができる。
以上のように、撮像装置11は、受信しているストリームから得られる動画像データを記録することができる。
なお、図10の動画像の記録の処理の例と、図11の動画像の記録の処理の例とは、例えば、操作入力部33からのモード選択を示す入力によって、モード選択されるようにしてもよい。より具体的には、例えば、それぞれのモードを示すボタンを設けて選択されるようにしたり、1つのボタンを設けて長押しされることでモードが選択されるようにしたりする。また、それぞれのモードは、複数の撮像装置11が接続されるネットワークの帯域によって自動で選択されるようにしてもよい。
また、上述した説明において、撮像装置11−2が、音声データまたは動画像データを記録する場合に、撮像装置11−1に記録の開始の要求または記録の終了の要求を送信するとき、具体的には、図9のフローチャートのステップS262およびS264、並びに図11のフローチャートのステップS362およびS364において、記録の開始の要求および記録の終了の要求に時間情報を含めるようにしてもよい。
時間情報は、要求した時刻を基準として記録の開始の時刻を指定するか、または要求した時刻を基準として記録の終了の時刻を指定する情報である。より具体的には、例えば、時間情報は、撮像装置11−1が記録の開始の要求または記録の終了の要求を受信した時刻から、どのくらい前の時刻に対する記録の開始の要求または記録の終了の要求であるかを表す情報である。
図12は、記録を要求するストリームに対するコンテンツの種類が動画像または音声である場合の、撮像装置11−2のおける、時間情報を含む記録の開始の要求および記録の終了の要求の送信の処理の例を示すフローチャートである。なお、時間情報は、例えば、撮像装置11−2の表示部34に重ねて設けられているタッチパネルである操作入力部33としての図示せぬボタンより入力されることで、時間情報付加部57に供給される。
ステップS401において、撮像装置11−2の時間情報付加部57は、撮像装置11−2の通信制御部51に供給された撮像装置11−1からのストリームに対する音声または動画像の記録の開始の要求を示す情報に、撮像装置11−1が記録の開始の要求を受信した時刻から、どのくらい前の時刻に対する記録の開始の要求であるかを表す情報である時間情報を付加する。
ステップS402において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する音声または動画像の記録の開始の要求を示す情報に基づいて、時間情報を含む音声または動画像の記録の開始の要求である記録開始要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させる。
ステップS403において、撮像装置11−2の時間情報付加部57は、撮像装置11−2の通信制御部51に供給された撮像装置11−1からのストリームに対する音声または動画像の記録の終了の要求を示す情報に、撮像装置11−1が記録の開始の要求を受信した時刻から、どのくらい前の時刻に対する記録の終了の要求であるかを表す情報である時間情報を付加する。
ステップS404において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−1に対する音声または動画像の記録の終了の要求を示す情報に基づいて、時間情報を含む音声または動画像の記録の終了の要求である記録終了要求を、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−1へ送信させ、処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−2は、撮像装置11−1が記録の開始または終了の要求を受信した時刻から、どのくらい前の時刻に対する記録の開始または終了の要求であるかを表す時間情報を含む記録開始要求または記録終了要求を送信することができる。
図13は、記録を要求するストリームに対するコンテンツの種類が動画像または音声である場合の、撮像装置11−1のおける、時間情報を含む記録の開始の要求および記録の終了の要求の受信の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS421において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた、時間情報を含む音声または動画像の記録開始要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された音声または動画像の記録開始要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS422において、撮像装置11−1の記録制御部55は、記録開始要求を受信した時刻と、記録開始要求に含まれる時間情報に基づいて、音声データまたは動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に開始させる。より具体的には、撮像装置11−1の記録制御部55は、記録開始要求を受信した時刻から記録開始要求の時間情報が表す時間だけ遡った時刻から、音声データまたは動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に開始させる。なお、遡った時刻において、ユーザAによって音声データまたは動画像データが記録されている場合、新たに記録を開始させない。
ステップS423において、撮像装置11−1の受信制御部71は、撮像装置11−2よりネットワーク12を介して送信されてきた、時間情報を含む音声または動画像の記録終了要求を、撮像装置11−1のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−1の受信制御部71は、受信された音声または動画像の記録終了要求を撮像装置11−1の記録制御部55に供給する。
ステップS424において、撮像装置11−1の記録制御部55は、記録終了要求を受信した時刻と、記録終了要求に含まれる時間情報に基づいて、音声データまたは動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に終了させる。より具体的には、撮像装置11−1の記録制御部55は、記録終了要求を受信した時刻から記録終了要求の時間情報が表す時間だけ遡った時刻で、音声データまたは動画像データの記録を撮像装置11−1の記録部35に終了させる。なお、遡った時刻において、ユーザAによって音声データまたは動画像データが記録されている場合、その記録を終了させない。
このようにして、撮像装置11−1は、記録開始要求を受信した時刻から記録開始要求の時間情報が表す時間だけ遡った時刻から、記録終了要求を受信した時刻から記録終了要求の時間情報が表す時間だけ遡った時刻までの、音声データまたは動画像データを記録することができる。
ここで、以下、適宜、時間情報をVALで表す。ただし、時間情報VALは0以上の整数である。
すなわち、0である時間情報VALを含む、記録の開始の要求または記録の終了の要求は、要求を送信した時点での記録の開始、または記録の終了の要求である。また、現在の時刻を時刻50とし、時刻50に要求を送信した場合、10である時間情報VALを含む、記録の開始の要求または記録の終了の要求は、時刻40からの記録の開始、または記録の終了の要求である。
図14は、撮像装置11−2からの、記録開始要求および記録終了要求に時間情報が含まれている場合の、撮像装置11−1における記録の処理の例を説明する図である。
図14において、時刻0乃至60における撮像装置11−1の処理および撮像装置11−2の記録開始要求および記録終了要求のタイミングが示されている。時間の単位は、例えば、秒とされ、10分の1秒またはミリ秒などであってもよい。また、時刻0において、撮像装置11−1から撮像装置11−2へのストリーミング送信が開始されており、時刻0乃至30の間および時刻40乃至60の間において、撮像装置11−1のユーザであるユーザAは撮像されている映像を撮像装置11−1に記録させている。
また、時刻5において、撮像装置11−2から記録開始要求が送信され、時刻25において、撮像装置11−2から記録終了要求が送信されている。
例えば、記録開始要求に0の時間情報VALが含まれ、記録終了要求に0の時間情報VALが含まれている場合、時刻5から時間情報VALで示される0秒だけ遡った時刻5からの記録の開始が要求され、時刻25から時間情報VALで示される0秒だけ遡った時刻25における記録の終了が要求されている。
時刻5において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を継続して実行させられているので、時刻5からの記録の開始が要求されても、新たに記録を開始しない。
また、時刻25において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を継続して実行させられているので、時刻25における記録の終了が要求されても映像の記録を終了しない。
この場合、時刻5から時刻25までの音声または動画像の音声データまたは動画像データが、撮像装置11−1から撮像装置11−2へ送信される。
記録開始要求に50の時間情報VALが含まれ、記録終了要求に5の時間情報VALが含まれる場合、時刻50から時間情報VALで示される50秒だけ遡った時刻−45からの記録の開始が要求され、時刻25から時間情報VALで示される5秒だけ遡った時刻20における記録の終了が要求されている。
しかしながら、時刻−45にはストリーミングが開始されていないので、時刻−45からの記録の開始の要求は、時刻0からの記録の開始の要求とみなされる。時刻0において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を開始させられているので、時刻0からの記録の開始が要求されても、その要求に応じた記録は開始させない。
また、時刻20において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を継続して実行させられているので、時刻20における記録の終了が要求されても、記録を終了しない。
この場合、時刻0から時刻20までの音声または動画像の音声データまたは動画像データが、撮像装置11−1から撮像装置11−2へ送信される。
記録開始要求に0の時間情報VALが含まれ、記録終了要求に20の時間情報VALが含まれている場合、時刻5から時間情報VALで示される0秒だけ遡った時刻5からの記録の開始が要求され、時刻25から時間情報VALで示される20秒だけ遡った時刻5における記録の終了が要求されている。
時刻5において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を継続して実行させられているので、時刻5からの記録の開始が要求されても、新たに記録を開始しない。
また、時刻5において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を継続して実行させられているので、時刻5における記録の終了が要求されても、新たに記録を終了しない。
この場合、記録開始時刻と記録終了時刻とが同時刻であり、その記録開始時刻から記録終了時刻までの音声または動画像はないので、撮像装置11−1は、撮像装置11−2に音声データまたは動画像データを送信しない。
図15は、撮像装置11−2からの、記録開始要求および記録終了要求に時間情報が含まれている場合の、撮像装置11−1における記録の処理の他の例を説明する図である。
図15において、図14と同様に、時刻0乃至60における撮像装置11−1の処理および撮像装置11−2の記録開始要求および記録終了要求のタイミングが示されている。図15において、時間の単位は、秒である。また、時刻0において、撮像装置11−1から撮像装置11−2へのストリーミング送信が開始されており、時刻0乃至30の間および時刻40乃至60の間において、撮像装置11−1のユーザであるユーザAは撮像されている映像を撮像装置11−1に記録させている。
また、時刻35において、撮像装置11−2から記録開始要求が送信され、時刻65において、撮像装置11−2から記録終了要求が送信されている。
例えば、記録開始要求に0の時間情報VALが含まれ、記録終了要求に0の時間情報VALが含まれている場合、時刻35から時間情報VALで示される0秒だけ遡った時刻35からの記録の開始が要求され、時刻65から時間情報VALで示される0秒だけ遡った時刻65における記録の終了が要求されている。
時刻35乃至40の間において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を実行させられていないので、時刻35において新たに記録を開始し、時刻40まで記録を継続する。
また、時刻60乃至65の間において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を実行させられていないので、時刻65における記録の終了の要求に応じて、時刻60から時刻65までの間、引き続き映像を記録し、時刻65において記録を終了する。
この場合、時刻35から時刻65までの音声また動画像の音声データまたは動画像データが、撮像装置11−1から撮像装置11−2へ送信される。
記録開始要求に50の時間情報VALが含まれ、記録終了要求に5の時間情報VAL含まれている場合、時刻35から時間情報VALで示される50秒だけ遡った時刻−15からの記録の開始が要求され、時刻65から時間情報VALで示される5秒だけ遡った時刻60における記録の終了が要求されている。
しかしながら、時刻−15にはストリーミングが開始されていないので、時刻−15からの記録の開始の要求は、時刻0からの記録の開始の要求とみなされる。時刻0において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を開始させられているので、時刻0からの記録の開始が要求されても、その要求に応じた記録は開始されない。
また、時刻60において、撮像装置11−1は、ユーザAによって映像の記録を終了させられ、また、時刻60における記録の終了が要求されているので、記録を終了する。
この場合、時刻0乃至30および時刻35乃至60の音声または動画像の音声データまたは動画像データが、撮像装置11−1から撮像装置11−2へ送信される。すなわち、時刻30乃至35については、映像が記録されず、映像のデータが存在しないので、時刻0乃至60の区間から時刻30乃至35の区間を除いた区間の音声データまたは動画像データが送信されることになる。
このようにして、撮像装置11−2は、過去に遡っての記録の要求やストリーミング受信終了後の記録の要求を送信することができる。例えば、撮像装置11−2のユーザBが、撮像装置11−1からストリーミング受信している映像に対して、10秒前からの記録を開始したい場合、記録開始要求の時間情報VAL=10とすることで、その要求は実現される。また、例えば、ストリーミング受信終了後、撮像装置11−1で記録されていた映像が全て欲しい場合、記録開始要求の時間情報VALを十分大きな値とし、記録終了要求の時間情報VAL=0とすることで、その要求は実現される。
図16は、撮像装置11−2の表示部34の表示の他の例である。ウィンドウ91の「静止画」、「音声」、および「動画」のボタンの上側に、メッセージを入力するための「いいねぇ」、「なに?」、「やったー」、および「わーい」のメッセージの入力ボタンと、例えば、「こっち向いて」と書き込まれている手書き用のパネルとが設けられている。
「いいねぇ」、「なに?」、「やったー」、または「わーい」のメッセージの入力ボタンを、ユーザBが指またはペンで押圧すると、表示部34に重ねて設けられているタッチパネルである操作入力部33から、押圧されたメッセージの入力ボタンに応じた信号が制御部36に供給される。制御部36は、ネットワーク12を介して、押圧された入力ボタンに応じたメッセージを、撮像装置11−1、撮像装置11−3、若しくは撮像装置11−4のいずれか、または全部に送信する。
手書き用のパネルに、ユーザBがペンで「こっち向いて」などのメッセージを書き込むと、表示部34に重ねて設けられているタッチパネルである操作入力部33から、書き込まれたメッセージのイメージの信号が制御部36に供給される。制御部36は、ネットワーク12を介して、イメージであるメッセージを、撮像装置11−1、撮像装置11−3、若しくは撮像装置11−4のいずれか、または全部に送信する。
また、ウィンドウ92には、ユーザAの操作する撮像装置11−1から、入力ボタンまたは手書き用のパネルにより入力された「やったー」のメッセージが表示されている。同様に、ウィンドウ94には、ユーザDの操作する撮像装置11−4から、入力ボタンまたは手書き用のパネルにより入力された「かわいいねぇ」のメッセージが表示されている。このような構成によれば、例えば離れたところにいるユーザ同士の間で、簡単にメッセージを交換し、コミュニケーションを図ることができる。
なお、上述した説明において、撮像装置11−1がストリーミング送信し、撮像装置11−2がストリーミング受信するものとして説明したが、撮像装置11−1乃至11−4のそれぞれが相互に送信または受信を行うことができる。
図17は、本発明の一実施の形態である撮像装置の他の例を示す図である。
撮像装置11−2乃至11−4および撮像装置111は、予め認証を行い、有線または無線のLANなどのネットワーク12を介して相互に接続されている。図15において、撮像装置11−2乃至11−4は、それぞれが撮像している映像を他の撮像装置に対して送信し、他の撮像装置から送信されてくる映像を受信する。また、撮像装置111は、自分自身が撮像している映像の他の撮像装置への送信のみを行う。
図18は、本発明の一実施の形態である撮像装置のさらに他の例を示す図である。
撮像装置11−2乃至11−4および撮像装置131は、予め認証を行い、有線または無線のLANなどのネットワーク12を介して相互に接続されている。図16において、撮像装置11−2乃至11−4は、それぞれが撮像している映像を他の撮像装置に対して送信し、他の撮像装置から送信されてくる映像を受信する。また、撮像装置131は、他の撮像装置から送信されてくる映像の受信のみを行う。
このように、撮像装置11が接続される構成として、送信のみを行う撮像装置、または受信のみを行う撮像装置が混在して接続されるようにしてもよい。
なお、上述した説明では、撮像装置において撮像されている映像がストリーミング配信されるものとして説明してきたが、その撮像装置において、予め記録されている静止画像、音声、または動画像が再生表示されている場合、再生表示されている静止画像、音声、または動画像をストリーミング配信するようにしてもよい。さらに、他の撮像装置において、ストリーミング配信されている静止画像、音声、または動画像が記録されている場合、静止画像、音声、または動画像の再生の終了とともに、他の撮像装置における記録が自動的に終了するようにしてもよい。
また、上述した説明において、撮像装置11−2からの記録の要求に応じて撮像装置11−1において記録または作成され、撮像装置11−2へ送信される動画像データのデータ量が、無線LANを介しての送受信が困難なほど大きい場合、例えば、撮像装置11−1が、所定のサーバに動画像データをアップロードし、サーバにおいて動画像データが記録されている位置を示す位置データを撮像装置11−2に送信し、位置データを受信した撮像装置11−2が、そのサーバから動画像データをダウンロードするようにしてもよい。このとき、例えば、撮像装置11−1および11−2は、インターネットを介して所定のサーバにアクセスする。
図19は、撮像装置11−1から撮像装置11−2へのURL(Uniform Resource Locator)およびアクセスキーの送信を説明する図である。図19において、撮像装置11−1と撮像装置11−2とは、ネットワーク12を介して接続されている。例えば、撮像装置11−2からの記録の要求に応じて撮像装置11−1において動画像データが記録または作成された後、撮像装置11−1は、図19に示すように、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2に、URLおよびアクセスキーを送信する。
ここで、URLは、コンテンツデータの記録の位置を示す位置データの一例である。すなわち、この場合、URLは、コンテンツデータの一例である動画像データがアップロードされる所定のサーバである図示せぬコンテンツサーバにおける動画像データの位置を示す、URL方式で記述されている位置データである。
また、アクセスキーは、撮像装置11−2を認証するための認証データの一例である。すなわち、アクセスキーは、コンテンツサーバにアップロードされた動画像データに撮像装置11−2がアクセスする場合、コンテンツサーバが撮像装置11−2を認証するための認証データの一例である。URLおよびアクセスキーの詳細については、後述する。
図20は、インターネット201を介しての撮像装置11−1のコンテンツサーバ221への動画像データのアップロード、および撮像装置11−2のコンテンツサーバ221からの動画像データのダウンロードを説明する図である。
図20において、撮像装置11−1,11−2、およびコンテンツサーバ221は、インターネット201を介して相互に接続されている。例えば、撮像装置11−1は、撮像装置11−2に送信したURLで指定されるコンテンツサーバ221の所定のディレクトリに、インターネット201を介して、撮像装置11−2からの記録の要求に応じて記録または作成された動画像データをアップロードする。また、撮像装置11−1は、撮像装置11−2に送信したアクセスキーをコンテンツサーバ221に送信し、コンテンツサーバ221に、そのアクセスキーでアップロードされた動画像データへのアクセスを制限させる。
一方、撮像装置11−2は、受信したURLに基づいて、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221にアクセスする。撮像装置11−2は、受信したアクセスキーによってコンテンツサーバ221に認証され、コンテンツサーバ221から動画像データをダウンロードする。
図21は、撮像装置11の構成の他の例を示すブロック図である。図21において、図2に示される部分と同様の部分については、同じ番号を付し、その説明は省略する。
制御部36は、コンピュータプログラムを実行することにより、通信制御部51、表示制御部52、入力受付部53、データ作成部54、記録制御部55、時刻記録部56、時間情報付加部57、アクセス先設定部251、アップロードリスト情報登録部252、アクセス情報生成部253、およびアクセス情報取得部254を実現する。
アクセス先設定部251は、例えば、ユーザの操作に応じた操作入力部33からの、操作内容を示す信号を基に、ユーザの指示に応じて、動画像データがアップロードされるコンテンツサーバ221のサーバ名およびディレクトリ名を記録し、設定する。すなわち、アクセス先設定部251に記録されたサーバ名およびディレクトリ名は、位置データの一例であるURLのうちの、コンテンツサーバ221を特定するサーバ名および動画像データが記録されるディレクトリ名に設定される。
アップロードリスト情報登録部252は、動画像データをコンテンツサーバ221にアップロードするために用いられる情報をアップロードリストに登録する。
より詳細には、まず、アップロードリスト情報登録部252は、他の撮像装置11からの要求に応じて記録または作成された動画像データを格納するファイルであって、アップロードされて、コンテンツサーバ221に記録されるファイルのファイル名を生成する。例えば、アップロードリスト情報登録部252は、ファイルの生成の日時や順番を示すファイル名を新たに生成するか、または、動画像データが記録部35にファイルとして記録
されている場合、そのファイルのファイル名をそのまま、コンテンツサーバ221に記録されるファイルのファイル名とする。
また、アップロードリスト情報登録部252は、記録の要求の送信元である他の撮像装置11が、コンテンツサーバ221の動画像データにアクセスするために必要となるアクセスキーを生成する。例えば、アップロードリスト情報登録部252は、乱数を生成して、その乱数をアクセスキーとする。
そして、アップロードリスト情報登録部252は、例えば、動画像データの記録の要求の送信元である他の撮像装置11の名前など、他の撮像装置11を特定する情報、動画像データを格納するファイルであって、コンテンツサーバ221に記録されるファイルのファイル名、およびアクセスキーをアップロードリストに配置することにより、アップロードリストに登録する。
アップロードリストは、例えば、記録部35に記録される。さらに、アップロードリスト情報登録部252は、URLおよびアクセスキーが他の撮像装置11に送信されて、動画像データがコンテンツサーバ221にアップロードされたあと、アップロードリストの情報のうち、その動画像データに関する情報を消去する。
アクセス情報生成部253は、コンテンツサーバ221にアップロードされる動画像データにアクセスするための位置データであるURLを生成する。より具体的には、例えば、アクセス情報生成部253は、アクセス先設定部251に記録されているコンテンツサーバ221のサーバ名およびディレクトリ名、並びにアップロードリストに登録されているファイル名より、コンテンツサーバ221のサーバ名、ディレクトリ名、およびファイル名からなるURLを生成する。
アクセス情報生成部253は、アップロードリストから登録されたアクセスキーを取得し、生成したURLと共に記録する。
また、アクセス情報生成部253は、コンテンツサーバ221に動画像データをアップロードする場合、記録しているURLおよびアクセスキーを、通信制御部51に供給する。この場合、通信制御部51の送信制御部72は、ネットワークI/F37に、動画像データと共に、URLおよびアクセスキーをコンテンツサーバ221に送信させる。
アクセス情報取得部254は、他の撮像装置11から送信されてきたURLおよびアクセスキーを取得し、記録する。すなわち、通信制御部51が、ネットワーク12を介して他の撮像装置11から送信されてきたURLおよびアクセスキーをネットワークI/F37に受信させると、通信制御部51は、受信したURLおよびアクセスキーをアクセス情報取得部254に供給するので、アクセス情報取得部254は、通信制御部51から供給された、URLおよびアクセスキーを取得し、記録する。
アクセス情報取得部254は、コンテンツサーバ221から動画像データをダウンロードする場合、記録しているURLおよびアクセスキーを、通信制御部51に供給する。この場合、通信制御部51の送信制御部72は、ネットワークI/F37に、アクセスキーをコンテンツサーバ221に送信させて、コンテンツサーバ221に、URLで示されるファイルの送信を要求する。通信制御部51の受信制御部71は、ネットワークI/F37に、コンテンツサーバ221からインターネット201を介して送信されてくる動画像データを受信させる。
図22は、コンテンツサーバ221のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記録部308に記録されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記録される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インターフェース305が接続されている。入出力インターフェース305には、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インターフェース305に接続されている記録部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部309は、インターネット221やローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部309を介してプログラムを取得し、記録部308に記録してもよい。
入出力インターフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部308に転送され、記録される。
図23は、プログラムを実行するコンテンツサーバ221のCPU301により実現される機能の構成を示すブロック図である。
CPU301のプログラムの実行により、コンテンツサーバ221において、Webサーバ351、記録制御部352、アクセスキー受信制御部353、アクセス制御部354、および認証処理部355が実現される。
Webサーバ351は、インターネット201を介して、撮像装置11から送信されてくる動画像データの受信を制御し、インターネット201を介した、撮像装置11への動画像データの送信を制御する。
例えば、Webサーバ351は、通信部309を制御して、インターネット201を介して、撮像装置11−1から送信されてくる動画像データを通信部309に受信させる。また、例えば、Webサーバ351は、通信部309に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2宛てに動画像データを送信させる。
記録制御部352は、撮像装置11から送信され、受信した動画像データを、動画像データと共に送信されてきたURLに記述されている位置に記録するように、動画像データの記録を制御する。例えば、記録制御部352は、撮像装置11−1から送信されてきた動画像データを、記録部308に記録させる。
アクセスキー受信制御部353は、インターネット201を介して撮像装置11から送信されてくるアクセスキーの受信を制御する。すなわち、アクセスキー受信制御部353は、通信部309を制御して、インターネット201を介して、撮像装置11から送信されてくるアクセスキーを通信部309に受信させる。
アクセス制御部354は、記録部308に記録されている動画像データへの撮像装置11からのアクセスを制御する。すなわち、アクセス制御部354は、撮像装置11に、記録部308に記録されている動画像データへのアクセスを許可するか、または記録部308に記録されている動画像データへのアクセスを禁止するように、動画像データへの撮像装置11からのアクセスを制御する。
例えば、撮像装置11−2が正当であると認証された場合、アクセス制御部354は、その撮像装置11−2に、記録部308に記録されている動画像データへのアクセスを許可する。すなわち、この場合、撮像装置11−2からアクセスされた動画像データが、Webサーバ351によって、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2宛てに送信される。
また、撮像装置11−2が正当でないと認証された場合、アクセス制御部354は、撮像装置11−2に、記録部308に記録されている動画像データへのアクセスを禁止する。すなわち、この場合、撮像装置11−2からアクセスされた動画像データは、撮像装置11−2に送信されない。
認証処理部355は、撮像装置11を認証する。例えば、認証処理部355は、動画像データを送信してくる、撮像装置11−1が送信してきたアクセスキーと、その動画像データにアクセスしようとする撮像装置11−2が送信してきたアクセスキーとを比較して、一致した場合、撮像装置11が正当であると撮像装置11を認証する。例えば、認証処理部355は、動画像データを送信してくる、撮像装置11−1が送信してきたアクセスキーと、その動画像データにアクセスしようとする撮像装置11−2が送信してきたアクセスキーとを比較して、一致しない場合、撮像装置11が正当でないと撮像装置11を認証する。
次に、図24のフローチャートを用いて、撮像装置11−1および11−2におけるURLおよびアクセスキーの送受信の処理の例について説明する。
ステップS441において、撮像装置11−1のアクセス先設定部251は、ユーザAの操作に応じた操作入力部33からの操作内容を示す信号を基に、ユーザAの指示に応じて、動画像データがアップロードされるコンテンツサーバ221のサーバ名およびディレクトリ名を設定する。より具体的には、撮像装置11−1のアクセス先設定部251は、例えば、コンテンツサーバ221のサーバ名「userA.mydata.aaa.com」とディレクトリ名「/cam01/data/」とを記録し、設定する。
ステップS461およびS462の処理は、それぞれ、図11のフローチャートにおけるステップS361およびS362の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
また、ステップS442の処理は、図11のフローチャートにおけるステップS341の処理と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS443において、撮像装置11−1のアップロードリスト情報登録部252は、撮像装置11−2からの記録の要求の受信に応じて、記録を要求してきた撮像装置11−2である要求機器の名前、記録する動画像データのファイル名、およびアクセスキーをアップロードリストに登録する。
図25は、アップロードリストの例を示す図である。要求機器は、記録の要求を送信してきた他の撮像装置11を特定する情報である。要求機器は、他の撮像装置11の名称、無線LANインターフェースのMAC(Media Access Control)アドレス、他の撮像装置11の製造番号など、機器ごとに一意に決められるものであればよい。図25に示すアップロードリストの例において、要求機器は、他の撮像装置11の名称とされている。
ファイル名は、要求機器で表される他の撮像装置11からの要求によって記録または作成される動画像データを格納するファイルであって、コンテンツサーバ221に配置されるファイルのファイル名である。
例えば、ファイル名は、「記録開始時刻」と「乱数」とを組み合わせることにより生成される。ファイル名は、コンテンツサーバ221にアップロードされる動画像データ、すなわちコンテンツサーバ221に記録される動画像データが格納されるファイルのファイル名である。
アクセスキーは、要求機器で表される他の撮像装置11が、コンテンツサーバ221において記録されている動画像データにアクセスするときにコンテンツサーバ221に認証されるための認証データである。アクセスキーは、例えば、ユーザAによって設定されるようにしてもよいし、乱数によって自動に生成されるようにしてもよい。
より具体的には、図25において、撮像装置11−2からの要求に対して記録または作成される動画像データに対応させて、要求機器として「撮像装置11−2」、ファイル名として「200503191930-9372.mpg」、およびアクセスキーとして「krzw」が関係付けられて登録されている。また、撮像装置11−3からの要求に対して記録または作成される動画像データに対応させて、要求機器として「撮像装置11−3」、ファイル名として「200503191935-8519.mpg」、およびアクセスキーとして「wdng」が関係付けられて登録されている。
撮像装置11−1のアップロードリスト情報登録部252は、これらの情報が登録されたアップロードリストを、例えば、記録部35に記録させる。
図24のフローチャートに戻り、ステップS444乃至S453の処理は、それぞれ、図11のフローチャートにおけるステップS342乃至S351の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
また、ステップS463およびS464の処理は、それぞれ、図11のフローチャートにおけるステップS363およびS364の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
ステップS454において、撮像装置11−1のアクセス情報生成部253は、撮像装置11−1のアクセス先設定部251において設定されたコンテンツサーバ221のサーバ名およびディレクトリ名、並びに撮像装置11−1のアップロードリスト情報登録部252において登録されたファイル名よりURLを作成する。
例えば、撮像装置11−2がコンテンツサーバ221にアップロードされている動画像データにアクセスするためのURLは、http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/200503191930-9372.mpgとされる。また、撮像装置11−3がコンテンツサーバ221にアップロードされている動画像データにアクセスするためのURLは、http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/200503191935-8519.mpgとされる。撮像装置11−1のアクセス情報生成部253は、撮像装置11−1のアップロードリスト情報登録部252において登録されたアクセスキーを取得し、作成したURLと共に記録する。撮像装置11−1のアクセス情報生成部253は、記録されたURLおよびアクセスキーを、撮像装置11−1の通信制御部51に供給する。
ステップS455において、撮像装置11−1の送信制御部72は、撮像装置11−1のアクセス情報生成部253より供給されたURLおよびアクセスキーを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、ネットワーク12を介して、撮像装置11−2へ送信させる。
このように、撮像装置11−1は、アップロードリストに登録された要求機器で示される他の撮像装置11に、URLおよびアクセスキーを送信する。
ステップS465において、撮像装置11−2の受信制御部71は、撮像装置11−1よりネットワーク12を介して送信されてきたURLおよびアクセスキーを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信したURLおよびアクセスキーを撮像装置11−2のアクセス情報取得部254に供給する。
ステップS466において、撮像装置11−2のアクセス情報取得部254は、供給されたURLおよびアクセスキーを制御部36に内蔵されているメモリに記録する。また、例えば、撮像装置11−2のアクセス情報取得部254は、URLおよびアクセスキーを、撮像装置11−2の記録部35に記録させるようにしてもよい。
一方、ステップS455において、撮像装置11−1が撮像装置11−2にURLおよびアクセスキーを送信した後、撮像装置11−1における処理は、ステップS456に進む。
ステップS456における処理は、図11のフローチャートにおけるステップS353の処理と同様であるのでその説明は省略する。
このようにして、撮像装置11−1は、動画像データの記録の要求を送信してきた他の撮像装置11に、コンテンツサーバ221にアップロードされる動画像データの記録の位置を示すURLと、動画像データがアップロードされるコンテンツサーバ221に認証されるためのアクセスキーを送信することができる。
図26は、撮像装置11−1の、コンテンツサーバ221への動画像データのアップロードの処理の例を示すフローチャートである。
コンテンツサーバ221は、インターネット201を介してアクセスされればよく、例えば、遠隔地に設けられた、いわゆるレンタルサーバであっても、ユーザAの自宅に設けられたユーザAに所有されるサーバであってもよい。撮像装置11−1は、例えば、ユーザAが自宅に帰宅した後、ユーザAによってイーサネット(登録商標)などを用いてインターネット201に接続され、ユーザAによって動画像データのアップロードが指示され、撮像装置11−1のアクセス先設定部251によって設定されたサーバ名に示されるコンテンツサーバ221にアクセスすることによって、アップロードの処理を開始する。また、撮像装置11−1は、ユーザAによって、インターネット201に接続されているパーソナルコンピュータに接続されることによって、そのパーソナルコンピュータを介してコンテンツサーバ221にアクセスするようにしてもよい。
ステップS501において、撮像装置11−1の送信制御部72は、撮像装置11−1のアクセス情報生成部253に記録されているURLを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221へ送信させる。
ステップS521において、コンテンツサーバ221のWebサーバ351は、撮像装置11−1よりインターネット201を介して送信されてきたURLを、コンテンツサーバ221の通信部309に受信させる。コンテンツサーバ221のWebサーバ351は、受信したURLをコンテンツサーバ221の記録制御部352に供給する。コンテンツサーバ221の記録制御部352は、受信したURLを、コンテンツサーバ221の記録部308に記録させる。
ステップS502において、撮像装置11−1の送信制御部72は、撮像装置11−1の記録制御部55を介して記録部35から取得した、アップロードリストに登録されたファイル名、例えば「200503191930-9372.mpg」の動画像データを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221へ送信させる。
ステップS522において、コンテンツサーバ221のWebサーバ351は、撮像装置11−1よりインターネット201を介して送信されてきた動画像データを、コンテンツサーバ221の通信部309に受信させる。コンテンツサーバ221のWebサーバ351は、受信した画像データをコンテンツサーバ221の記録制御部352に供給する。
ステップS523において、コンテンツサーバ221の記録制御部352は、受信した動画像データを、コンテンツサーバ221の記録部308に記録させる。より具体的には、コンテンツサーバ221の記録制御部352は、記録されたURLで指定される所定のディレクトリ、例えば「http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/」に、送信されてきた動画像データを記録させる。
なお、撮像装置11−1が、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221の記録部308の記録領域を、URLのうちの、例えば「http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/」などの、プロトコル乃至ディレクトリを特定する部分で指定して、指定した領域に、動画像データが格納されたファイルを書き込むようにしてもよい。
ステップS503において、撮像装置11−1の送信制御部72は、撮像装置11−1のアクセス情報生成部253に記録されているアクセスキーを、撮像装置11−1のネットワークI/F37に、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221へ送信させる。
ステップS524において、コンテンツサーバ221のアクセスキー受信制御部353は、撮像装置11−1よりインターネット201を介して送信されてきたアクセスキーを、コンテンツサーバ221の通信部309に受信させる。コンテンツサーバ221のアクセスキー受信制御部353は、受信したアクセスキーをコンテンツサーバ221のアクセス制御部354に供給する。
ステップS525において、コンテンツサーバ221のアクセス制御部354は、撮像装置11−1から送信されてきたアクセスキーで、コンテンツサーバ221の記録部308に記録された動画像データへのアクセスを制限し、コンテンツサーバ221における処理は終了する。
このように、撮像装置11−1は、コンテンツサーバ221に、アクセスを制限させた動画像データをアップロードする。
ステップS504において、撮像装置11−1のアップロードリスト情報登録部252は、動画像データをコンテンツサーバ221にアップロードしたあと、その動画像データに関するアップロードリストの情報を消去し、撮像装置11−1における処理は終了する。
このようにして、撮像装置11−1は、撮像装置11−2に送信したURLで指定されるコンテンツサーバ221の所定のディレクトリに、撮像装置11−2からの記録の要求に応じて記録または作成された動画像データをアップロードすることができる。
図27は、撮像装置11−2の、コンテンツサーバ221から動画像データのダウンロードの処理の例を示すフローチャートである。
撮像装置11−2は、例えば、ユーザBが自宅に帰宅した後、ユーザBによってイーサネット(登録商標)などを用いてインターネット201に接続され、ユーザBによって動画像データのダウンロードが指示され、撮像装置11−1から受信したURL、例えば「http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/200503191930-9372.mpg」によって指定されるコンテンツサーバ221の所定のディレクトリにアクセスすることによって、ダウンロードの処理を開始する。また、撮像装置11−2は、ユーザBによって、インターネット201に接続されているパーソナルコンピュータに接続されることによって、コンテンツサーバ221にアクセスするようにしてもよい。
ステップS541において、撮像装置11−2の送信制御部72は、撮像装置11−2のアクセス情報取得部254に記録されているアクセスキーを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に、インターネット201を介して、コンテンツサーバ221へ送信させる。
ステップS561において、コンテンツサーバ221のアクセスキー受信制御部353は、撮像装置11−2よりインターネット201を介して送信されてきたアクセスキーを、コンテンツサーバ221の通信部309に受信させる。コンテンツサーバ221のアクセスキー受信制御部353は、受信したアクセスキーをコンテンツサーバ221の認証処理部355に供給する。
ステップS562において、コンテンツサーバ221の認証処理部355は、撮像装置11−2から送信されてきたアクセスキーを用いて、撮像装置11−2の認証を行う。
例えば、認証処理部355は、ステップS524で受信した、撮像装置11−1が送信してきたアクセスキーと、ステップS561で受信した、撮像装置11−2が送信してきたアクセスキーとを比較して、一致した場合、撮像装置11−2が正当であると撮像装置11−2を認証し、一致しない場合、撮像装置11−2が正当でないと撮像装置11−2を認証する。
ステップS563において、コンテンツサーバ221のアクセス制御部354は、認証の結果を基に、アクセス可能であるか否かを判定する。すなわち、アクセス制御部354は、正当であると撮像装置11−2が認証されると、アクセス可能であると判定し、正当でないと撮像装置11−2が認証されると、アクセス可能でないと判定する。
ステップS563において、アクセス可能であると判定された場合、ステップS564に進み、コンテンツサーバ221のアクセス制御部354は、URLで特定されるファイルに格納されている動画像データへの撮像装置11−2からのアクセスの制限を解除し、動画像データへの撮像装置11−2からのアクセスを許可する。コンテンツサーバ221のアクセス制御部354は、例えば、「http://userA.mydata.aaa.com/cam01/data/」に記録されている動画像データのファイル「200503191930-9372.mpg」への撮像装置11−2からのアクセスの制限を解除する。
ステップS565において、コンテンツサーバ221のWebサーバ351は、アクセスの制限が解除されたことに応じて、アクセスの制限が解除された動画像データを、コンテンツサーバ221の通信部309に、インターネット201を介して、撮像装置11−2へ送信させ、コンテンツサーバ221における処理は終了する。
ステップS542において、撮像装置11−2の受信制御部71は、コンテンツサーバ221よりインターネット201を介して送信されてきた動画像データを、撮像装置11−2のネットワークI/F37に受信させる。撮像装置11−2の受信制御部71は、受信した動画像データを撮像装置11−2の記録制御部55に供給する。
ステップS543において、撮像装置11−2の記録制御部55は、受信した動画像データを、撮像装置11−2の記録部35に記録させ、撮像装置11−2における処理は終了する。
このように、撮像装置11−2は、撮像装置11−1によってアップロードされた動画像データをコンテンツサーバ221からダウンロードする。
一方、ステップS563において、撮像装置11−2が動画像データにアクセス可能でないと判定された場合、動画像データへのアクセスは禁止され、動画像データが送信されることなく、コンテンツサーバ221における処理は終了する。また、このとき、コンテンツサーバ221は、撮像装置11−2に対してエラーを示す情報を送信するようにしてもよい。
このようにして、撮像装置11−2は、撮像装置11−1から送信されてきたURLで指定されるコンテンツサーバ221の所定のディレクトリから、動画像データをダウンロードすることができる。
なお、上述した説明のステップS565において、コンテンツサーバ221が撮像装置11−2に動画像データを送信した後、コンテンツサーバ221は、撮像装置11−1から受信したURL、アクセスキー、および動画像データを削除するようにしてもよい。
また、上述した説明のステップS543において、撮像装置11−2がコンテンツサーバ221から動画像データを受信した後、撮像装置11−2は、撮像装置11−1から受信したURLおよびアクセスキーを削除するようにしてもよい。
URL、アクセスキー、または動画像データを削除することによって、第三者が動画像データを不当に取得することをより確実に防止することができる。
このように、撮像装置11は、無線LANでは送受信が困難である大容量の動画像データであっても、他の撮像装置11に提供することができる。
なお、URLおよびアクセスキーを送信する方法として、例えば、ユーザAは、ユーザBに対して「あとで送るよ」と口頭で約束し、後日、ユーザBが電子メールなどでURLおよびアクセスキーを送信する方法が考えられる。しかし、この場合、ユーザAおよびユーザBのそれぞれに手間が発生する上に、ユーザAまたはユーザBのいずれかが、約束自体を忘れてしまうことがある。
これに対して、本発明によれば、上述したように、ユーザAまたはユーザBは、簡単にURLおよびアクセスキーを送受信でき、撮像装置11−1または撮像装置11−2のいずれかにURLおよびアクセスキーが記録されるので、より確実に動画像データを提供することができる。
以上のように、複数の機器とネットワークを介して接続されるようにした場合には、撮像している映像のコンテンツを送信することができる。また、ストリームを受信している機器からネットワークを介して送信されてくる、取得しているコンテンツのいずれかに対する記録の開始の要求である記録開始要求および記録の終了の要求である記録終了要求の受信を制御し、コンテンツのいずれかに対する記録開始要求を受信した時刻である記録開始要求受信時刻および記録終了要求を受信した時刻である記録終了要求受信時刻の記録を制御し、記録が要求されたコンテンツのデータであるコンテンツデータが、少なくとも記録開始要求受信時刻から記録終了要求受信時刻まで記録されるように、コンテンツデータの記録を制御し、録されている記録開始要求受信時刻および記録終了要求受信時刻を基に、記録開始要求および記録終了要求を送信してきた機器が取得できるように、記録開始要求受信時刻から記録終了要求受信時刻までの要求されたコンテンツのコンテンツデータの送信を制御するようにした場合には、取得しているコンテンツのうち、要求された期間のコンテンツであって、より質の高いコンテンツを、より簡単に提供することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図2に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア39、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される図示せぬROMや、記録部35を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースであるネットワークI/F37を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11,11−1乃至11−4 撮像装置, 31 撮像部, 32 音声入出力部, 33 操作入力部, 34 表示部, 35 記録部, 36 制御部, 37 ネットワークI/F, 38 ドライブ, 39 リムーバブルメディア, 51 通信制御部, 52 表示制御部, 53 入力受付部, 54 データ作成部, 55 記録制御部, 56 時刻記録部, 57 時間情報付加部, 71 受信制御部, 72 送信制御部, 221 コンテンツサーバ, 251 アクセス先設定部, 252 アップロードリスト情報登録部, 253 アクセス情報生成部, 254 アクセス情報取得部, 301 CPU, 302 ROM, 308 記録部, 309 通信部, 351 Webサーバ, 352 記録制御部, 353 アクセスキー受信制御部, 354 アクセス制御部, 355 認証処理部