JP4941667B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を原稿台の載置面に静置して、画像読取手段を移動させながら原稿を読み取る、所謂フラットベッドスキャナタイプの画像読取装置に関するものである。
従来から、コピー装置やスキャナ装置や、これらの機能を併設する多機能装置に搭載される画像読取装置として、原稿台に静置した原稿をCCD(Charge Coupled Devices)などの画像読取手段を移動させながら読み取るフラットベッドスキャナタイプや、静止する画像読取手段に対向する位置を通過するように原稿を搬送しながら読み取る自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder)タイプがある。
画像読取装置では、原稿のサイズを元に等倍、拡大、縮小のいずれかを行い、対応するサイズの記録紙に画像を記録するので、原稿サイズを正しく検知する必要がある。原稿サイズを正しく検知する方法として、自動原稿搬送機構のタイプでは、搬送路に設けたセンサで、原稿の先端と後端の通過時間の差を読み取る等して原稿サイズを検知している。一方、フラットベッドスキャナとして原稿台に原稿を静置して読み取るタイプでは、画像読取手段が、原稿の内容を読み取るための走査(本走査)を行う前に、予備的に走査(予備走査)して、原稿のサイズの検知を行う方法等が知られている。
ところで、一般的には、特許文献1等に記載されているように、原稿台にはこれを覆う開閉可能な蓋体が装着されていて、蓋体の内側に、原稿を原稿台に押し付けるための押え部材が設けられている。
特開平3−34765号公報
通常、原稿には白色の紙が使用されることが多いため、白色の押え部材で原稿が押えられていると、予備走査で原稿のサイズを読み取る時に、原稿と押え部材との境界が判別し難く、原稿のサイズを正確に把握し難いという問題があった。そのため、押え部材の色を白色と異なる黒色等に着色して、原稿と押え部材との境界線を明確にする方法を採用することもあった。
しかしながら、特許文献1の「従来の技術」にも記載されているように、黒色に着色された押え部材が原稿に密着していると、本走査で原稿を読み取るときに押え部材も読み取ってしまい、原稿の周囲が黒く縁取りされた画像として読み取られる場合があるので、原稿の内容を正しく読み取ることができなかった。
本発明は、上記課題を解消するものであって、原稿台に静置した原稿のサイズを読み取るときに、原稿を押える押え部材が白色に着色されていても、正確に原稿サイズを検知することができる画像読取装置の実現を目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における画像読取装置は、原稿が載置される載置面とこれを囲む周辺部とを有する原稿台と、前記原稿台における前記載置面の反対側に配置され移動しながら原稿を読み取る画像読取手段と、前記原稿台の前記載置面側を覆い前記原稿台に対して開閉する蓋体と、を備えた画像読取装置であって、前記蓋体の前記原稿台側の面に備えられ、前記載置面に載置された原稿を押圧する押え部材と、前記画像読取手段の移動によって変位するカム手段と、前記カム手段に備えられ、前記押え部材に当接し前記押え部材を前記載置面に対して接離動させるカム面と、前記画像読取手段の動作を制御する制御手段と、が設けられ、前記制御手段は、前記画像読取手段で原稿の大きさを検出する予備走査モードと、前記画像読取手段で原稿を読み取る本走査モードとを有しており、前記予備走査モードでは、前記カム手段によって、少なくとも前記画像読取手段に対向する前記押え部材の部位が前記載置面から離隔され、前記本走査モードでは、前記カム手段によって前記押え部材が前記載置面に接近させるものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記押え部材は、前記載置面に対向する平板状の部材であって、前記押え部材全体が、前記予備走査モードでは前記載置面から離隔し、前記本走査モードでは前記載置面に接近することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像読取装置において、前記カム手段は、前記原稿台における前記載置面の反対側に配置され、前記カム面は、前記周辺部に穿設された穴部を通して、前記押え部材側に設けた突出部に当接するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像読取装置において、前記カム手段は、前記画像読取手段と当接する当接部を有していて、前記当接部は、前記画像読取手段が前記本走査モードを行うときに移動する移動範囲の外側に配置されていて、前記カム手段を変位させるときに、前記画像読取手段を前記当接部と当接する位置へ移動させるものである。
請求項1に記載の発明によれば、押え部材を載置面に対して接離させるカム面を有するカム手段を備えているから、予備走査モードでは、少なくとも画像読取手段に対向する押え部材の部位を載置面から離隔させ、本走査モードでは、押え部材を載置面に接近させることができる。つまり、少なくとも画像読取手段と対向する部位では、載置面に載置された原稿と押え部材との間の隙間が、本走査モードの実行時よりも予備走査モードの実行時の方が、大きくなる。そのため、原稿の読み取り(本走査モード)への影響を少なくするために押え部材を白色に着色し、押え部材の色が原稿の色と近似していても、原稿の大きさを読み取るとき(予備走査モード)には、原稿(の側縁)と押え部材との境界線を画像読取手段で認識し易くなるので、原稿のサイズを正しく読み取ることができる。
そして、請求項1では、前記画像読取手段の移動を利用してカム手段を変位させることができ、前記カム手段のカム面によって、前記押え部材を前記載置面に対して接離動させることができる。
なお、上述した押え部材の載置面への接近は、押え部材が載置面に直接接触した状態と、押え部材が載置面との間に原稿を挟持する状態とを含むものである。
また、請求項2に記載の発明によれば、押え部材が平板状の部材であるから、接離手段により、押え部材全体を載置面に対して離隔させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、カム手段は、画像読取手段と同様に、原稿台における載置面の反対側に配置されているから、カム手段を画像読取手段と当接可能に構成し易い。また、周辺部には穴部が穿設されているから、この穴部を通して、カム手段に形成したカム面を、原稿台における載置面側に配置されている押え部材の突出部に当接させることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、カム手段の当接部は、画像読取手段が本走査モードを行うときに移動する移動範囲の外側に配置されていて、必要に応じて画像読取手段と当接する。つまり、カム手段の当接部は、本走査モードにおける画像読取手段の移動範囲と干渉しない位置に配置されている。従って、一旦、カム手段を本走査モードに対応するように変位させて、押え部材を載置面に接近させると、画像読取手段が本走査モードを行う間は、画像読取手段がカム手段と当接する必要もないし、当接する虞もない。
以下に、本発明を具体化した実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。本実施形態は、画像読取装置を具体化した一実施形態として、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能を備えた多機能装置1(MFD:Multi Function Device)を示している。
多機能装置1は、その合成樹脂製の本体ケース(ハウジング)2の上部に、スキャナ機能や、コピー機能、ファクシミリ機能における原稿読み取りのための画像読取装置10が配置されている。画像読取装置10の上部を覆う蓋体11は、その後端部(図1の奥側)を中心として開閉自在に取り付けられている。
本実施形態では、図1に示すように、画像読取装置10の下方に記録部3(図2参照)が備えられていて、本体ケース2の底部の収納空間に対して、記録媒体である用紙を積層状態で収容し且つ排紙トレイ部4を一体的に備える給紙カセット装置5が挿抜可能に設けられている。また、本体ケース2の前面の上部には、各種操作を行うボタン及びスイッチや液晶などのパネル表示部を備える操作部6が設けられている。
記録部3には、インクジェット式の記録ヘッド7が備えられていて、給紙カセット装置5から、Uターン形状に形成された搬送路8を通って記録部3に搬送された用紙にインクを吐出して画像の記録を行う。記録が終了した用紙は、排紙トレイ部4に排出される。
画像読取装置10は、静置された原稿の画像(写真や文書を含む)を読み取って画像データを作成する所謂フラットベッドスキャナタイプである。多機能装置1では、画像読取装置10で読み取った画像データを元に、ファクシミリ機能を用いて電話通信網を介して送信したり、コピー機能を用いて記録媒体としての用紙に記録したり、ケーブル等を介して接続したパーソナルコンピュータ等に送信したりする。なお、本実施形態のフラットベッドスキャナタイプの画像読取装置10に、自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder)を付設してもよいが、ここでは省略した形態について説明する。
第1実施形態の画像読取装置10には、図3に示すように、原稿Gを載置する透明なガラス板12と周辺部13とを有する原稿台14が設けられている。周辺部13は、内周及び外周がともに平面視長方形状に形成された薄い板状の部材で、周辺部13の外周は、ガラス板12の外周よりも一回り大きく形成されている。そして、周辺部13は、ガラス板12の上方に重ねられ、周辺部13の内周から露出するガラス板12の領域が、原稿の載置面15となる。ガラス板12及び周辺部13は、いずれもその短辺がX軸と平行になるように配置されている。
周辺部13は薄い板状であるので、ガラス板12上に板厚分だけ突出していて、周辺部13の内周面は、載置面15に載置される原稿を突き当てて位置決めするのに利用される。周辺部13のX軸方向に平行な一方の辺である第1辺部13aの上面には、原稿をガラス板12の適正な位置に置くことを促すための目印16が印字されている。また、周辺部13のY軸方向に平行な第2辺部13bと第3辺部13cには、後に詳述するが、カム手段40のカム部42を、上方に向かって突出させるための穴部35が穿設されている。穴部35は、各辺部13b、13cに、Y軸方向に間隔をあけて2箇所ずつ形成されている。
ガラス板12の下方には、画像読取手段20が配置されている。画像読取手段20は、光源からガラス板12を通じて原稿に光を照射し、原稿からの反射光をレンズによる受光素子に集光して電気信号に変換するいわゆるラインイメージセンサである。画像読取手段20は、X軸方向に長く、周知の走行機構によってガイド軸21に沿って、Y軸方向に往復移動可能に設けられている。画像読取手段20には、CIS(Contact Image Sensor)を適用しているが、CCD(Charge Coupled Devise)を用いてもよい。
前述した、周辺部13における第1辺部13aの下面側には、画像読取手段20が、白基準と黒基準のデータを取得するための、白色部及び黒色部(ともに図示せず)が形成されている。この実施形態では、画像読取手段20が指令のないときに待機する待機位置25として、図4に示すように、第1辺部13aの下方で且つ載置面15に近い位置を設定している。
原稿台14に対向する蓋体11の下面側には、図3に示すように、原稿を載置面15側に押圧するための押え部材17が設けられている。なお、蓋体11や押え部材17の上下は、蓋体11を閉じた状態での上下方向に基づいて記載することとする。この押え部材17には、少なくとも原稿台14側の面が白色に着色されている平板状の押圧面部30と、押圧面部30と蓋体11との間に配置されていて押圧面部30が固着されている基部31とが設けられている。押圧面部30の平面視形状は、載置面15の平面視形状と同じに形成されている。そして、押圧面部30と基部31とは、蓋体11に上下動可能に支持されていて、そのため、蓋体11が閉じた状態で、押圧面部30が載置面15に対して接離動することができる。
図4を用いて、この実施形態における蓋体11と押え部材17の構造を説明する。なお、図4〜図6は、上下(厚み)方向の寸法を強調して模式的に図示したものである。押え部材17には、基部31の上面に、蓋体11側に向かって腕部32が延設されていて、この腕部32には上下に延びる長穴33が穿設されている。
一方、蓋体11側には原稿台14側に垂下するフック状部材18が設けられていて、このフック状部材18が、押え部材1の長穴33に挿通されて係合している。つまり、後述するカム手段40によって、押え部材17(押圧面部30)が、載置面15に対して接近した位置と離隔した位置との間で接離動するときには、長穴33がガイドとなって、フック状部材18の長穴33に対する係合位置が上下に変化する。ここで言う接近とは、押圧面部30が載置面15に直接接触した状態と、押圧面部30が載置面15との間に原稿を挟持する状態とを含むものである。本実施形態では、押圧面部30は、自重によって、原稿または載置面15を押圧するが、基部31と蓋体11との間に、押え部材17を載置面15側に付勢する弾性部材を配置してもよい。
基部31は押圧面部30よりも平面視形状が大きく形成されていて、基部31の下面における第2辺部13b及び第3片部3c側に露出する領域には、各穴部35(ここでは、全部で4箇所)と対向させて、周辺部13側に突出する突出部34が設けられている。突出部34の突出高さは、押圧面部30が載置面15に直接当接(読取時には、原稿Gを介して載置面15に当接)したときに、突出部34と周辺部13との間に隙間が形成されるように設定されている(図4(a)及び図4(b)参照)。
原稿台14の周辺部13における第2辺部13bと第3辺部13cの下方で、且つ画像形成手段20の上方には、第2及び第3辺部13b、13cとそれぞれ平行状に延びるカム手段40、40が配置され、各カム手段40はY軸方向に移動可能に支持されている。カム手段40は細幅の薄板部材であり、X軸方向におけるガラス板12の領域の外側において、載置面15よりもY軸方向に長く形成されていて、そのY軸方向の両端(両端の近傍部でもよい)には下方に延びる当接部がそれぞれ形成されている。
カム手段40の両端の当接部は、いずれも載置面15の領域(画像読取手段20が後述する本走査モードで移動する領域)の外側に設けられていて、待機位置25に近い側(図4の左側)に位置する当接部を第1当接部41a、待機位置25に遠い側(図4の右側)に位置する当接部を第2当接部41bとする。なお、この実施形態では、第2辺部13bと第3辺部13cの下方にそれぞれ個別にカム手段40が設けているものとして説明するが、これら2つのカム手段40を繋ぐブリッジ部を設けるなどして、一体的に形成してもよい。
カム手段40の上面には、図4に示すように、Y軸方向に離間した2箇所に正面視略台形状のカム部42が形成されている。カム部42はカム面として、カム手段40の上面より高く当該上面と平行状に設けられた頂面42aと、頂面42aとカム手段40の上面とを繋ぎ且つ頂面42aの矢印A側(待機位置25に近い側)に連続する傾斜面42bとを有している。頂面42aとカム手段40の上面との距離(頂面42aの突出高さ)は、頂面42aに突出部34が当接したときに、載置面15に載置された原稿(例外的に厚い原稿を除いた、汎用的な厚みを有する原稿)の上面と押圧面部30との間に僅かな隙間が発生する程度に設定されている。
各カム部42は、第2辺部13b及び第3辺部13cに穿設されている各穴部35を通って上方(押え部材17側)に突出する。カム手段40の移動に伴って、カム部42がY軸方向に移動するため、穴部35をカム部42のY軸方向への移動を許容する大きさに形成されている。
画像読取手段20は、そのX軸方向の端部が、第2辺部13b及び第3片部13cの下方に配置されたカム手段40と重なって移動することができる程度に、載置面15よりもX軸方向に長く形成されている。従って、画像読取手段20のX軸方向の両端部が、2つのカム手段40の第1当接部41aに当接しながら、矢印A方向に移動すると、2つのカム手段40を同時に矢印A方向に移動させることができる。カム手段40が、図5に示す、待機位置25を通り過ぎてさらに矢印A方向に移動した位置を第1移動位置26とする。また、画像読取手段20のX軸方向の両端部が、2つのカム手段40の第2当接部41bに当接しながら、矢印B方向(図3及び図4参照)に移動すると、2つのカム手段40を同時矢印B方向に移動させることができる。カム手段40が、図6に示す、待機位置25に対して載置面15を挟んだ反対側に移動した位置を第2移動位置27とする。
カム手段40に形成されたカム部42と、押え部材17に形成された突出部34との位置関係は、カム手段40が、矢印A方向へ移動して第1移動位置26に到達する直前に、突出部34とカム部42の傾斜面42bとが当接し、第1移動位置26に到達したときに、突出部34とカム部42の頂面42aとが当接するように構成されている。突出部34は、カム部42の頂面42aと傾斜面42bと当接する状態にあるときを除いて、周辺部34との間に隙間が開いた状態になっている。
次に、図7を参照して、この画像記録装置1の制御手段としての制御部300について説明する。この制御部300は、多機能装置1の全体的な動作を制御するものである。
制御部300は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304からなるマイクロコンピュータ、及び、それらにバス305を介して接続されたASIC(Application Specific Integrated Circuit )306を中心として構成されている。
ROM302には、多機能装置1の各種動作を制御するプログラム等が格納されており、RAM303は、CPU301がこれらのプログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域として、また作業領域として用いられる。
画像読取装置10の画像読取手段20(イメージスキャナ)で原稿を読み取って作成した画像データや、コンピュータ311や他のファクシミリ装置や記憶媒体312等の外部装置から受信した画像データも、一旦、RAM303のイメージデータ領域にASIC306によりビットマップデータとして記憶される。
ASIC306にはNCU(Network Control Unit)324が接続されており、公衆回線(PSTN)からNCU324を介して入力された通信信号はモデム325によって復調されてからASIC306に入力される。また、ASIC306がファクシミリ送信等で画像データを外部へ送信する場合には、その画像データがモデム325によって通信信号に変調され、その通信信号がNCU324を介して公衆回線に出力される。
また、ASIC306は、マイクロコンピュータからの指令に従い、例えば各モータに通電する相励磁信号等を生成して、各モータの駆動回路に与える。駆動回路としては、画像読取手段20のY軸方向への駆動源312を制御する駆動回路311や、記録部3の吐出を制御する駆動回路310等がある。
更に、ASIC306には、各種操作のためのパネルや入力部を有する操作部6を備えたパネルインターフェース320、パーソナルコンピュータ326などの外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインターフェース321やUSBインターフェース322、記憶媒体327が装着される外部入力端子を備えたメモリインターフェース323などが接続されている。
画像読取手段20で読み取られた画像データ等の、記録部3で記録すべき各種の画像データは、RAM303内のイメージデータ領域に記憶されているので、この領域からASIC306により順次データが読み出され、記録ヘッド7によって用紙に画像が記録される。
画像読取手段20の走査モードとして、原稿のサイズを検出するための予備走査モードと、原稿の内容を読み取って画像データを作成するための本走査モードとが設定されていている。各走査モードでは、読み取ったデータの処理が相違しているだけでなく、画像読取手段20のY軸方向への移動範囲が、本走査モードよりも予備走査モードの方が、カム手段40を変位させるために大きくなっている。原稿が載置面15に載置され、操作部6もしくはコンピュータ326等の外部装置から、原稿の読み取りが指令されると、制御部300は、画像読取手段20を予備走査モードで動作させた後に、続けて本走査モードで動作するように構成されている。
上記構成の画像読取装置10の画像の読み取りの動作を、図8のフローチャートを用いて説明する。まず、画像読取手段20は、動作指令がない待機状態にあるときには、図4に示すように待機位置25に位置している。そして、原稿Gが載置面15に載置されて、原稿Gの読取指令が出される(S01)と、まず、画像読取手段20が待機位置25にて白基準と黒基準のデータを取得する(S02)。
押え部材17が、載置面15に接近している接近位置にある場合(S03でYes)には、画像読取手段20が待機位置25から矢印A方向に移動し、画像読取手段20が2つのカム手段40の第1当接部41aに当接してこれを押し進める。これにより、押え部材17の突出部34が、カム部42の傾斜面42bに当接し、徐々に、押圧面部30が、載置面15から離隔する。そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、画像読取手段20が第1移動位置26に到達する(S04)と、突出部34がカム部42の頂面42aと当接し、押圧面部30が載置面15から離隔した離隔位置に上昇する(S05)。そして、押圧面部30と原稿Gとの間に隙間ΔLが発生する。
カム部42の頂面42aと突出部34が当接した状態で、画像読取手段20が予備走査モードで動作する(S06)。すなわち、押圧面部30と原稿Gとの間に僅かな隙間ΔLが発生した状態のまま、カム手段40を変位させずに、画像読取手段20のみが載置面15に対応する領域を矢印B方向に移動して、原稿Gのサイズの読み取りを行う。
前述したように、予備走査モードを行うときには、原稿Gと押圧面部30との間に隙間ΔLが形成されている。つまり、原稿Gと押圧面部30とが密着している場合(図4(b)参照)に比べて、画像読取手段20(受光素子)と原稿Gの距離と、画像読取手段20(受光素子)と押圧面部30の距離とが明らかに相違する。従って、原稿Gと押圧面部30の双方が白色で近似していても、画像読取手段20(受光素子)は、原稿Gと押え部材17の境界を明確に判別することが可能となる。
原稿サイズの読み取り(予備走査モード)が終了すると、画像読取手段20は、載置面15の領域の外側をさらに矢印B方向に移動して、カム手段40の第2当接部41bに当接しながらこれを押し進め、図6に示すように、第2移動位置27に到達する(S07)。このカム手段40の矢印B方向の移動によって、突出部34とカム部42との当接が外れ、押圧面部30は、載置面15に載置された原稿Gを押圧するように載置面15に接近する。
次いで、本走査モードで動作するために、画像読取手段20が一旦矢印A方向に移動して待機位置25に位置し、待機位置25から、再び矢印B方向に移動しながら、原稿Gの読み取りを行う(S08)。本走査モードを実行するときには、原稿Gは押圧面部30によって、載置面15に押圧されているので、原稿Gが位置ズレすることなく、確実に読み取ることができる。同じ原稿Gに対して、再度読み取りを行う必要がある場合には、押圧面部30が原稿を押圧した状態のまま、載置面15の領域の内側を画像読取手段20がY軸方向に往復移動すればよい。
また、本走査モードでの原稿Gの読み取りを、第2移動位置27から一旦待機位置25に戻って始めるのではなく、第2移動位置27から矢印A方向に移動しながら読み取るようにしてもよい。さらに、S02の、白基準、黒基準のデータ取得を本走査モードの直前に実行するようにしてもよい。
そして、画像の読み取りが終了(S09)すると、画像読取手段20は、待機位置25に移動して、次の指令を待機する(S10)。
このように、本実施形態では、原稿を読み取るため本走査モードに先立って、原稿のサイズを検知するための予備走査モードを行うが、原稿を押圧する押圧面部30(押え部材17)を、載置面15に対して接離動可能に設けている。従って、予備走査モードでは、押圧面部30と原稿Gとの間に隙間ΔL(図4(b)参照)を発生させて、押圧面部30が白色であっても、原稿サイズの検出を正しく行うことができる。
一方、本走査モードでは、押圧面部30によって原稿を載置面15側に押圧するから、原稿のズレを防止しながら、確実に読み取ることができる。もちろん、押圧面部30が白色であるから、押圧面部30の色が、原稿の読み取りに悪影響を与える心配もない。
なお、上記実施形態では、押え部材17の接離動による風圧で、原稿が位置ズレする可能性も僅かながらある。このような場合には、本出願人が、特開2007−104093号公報で開示しているような、透明なシート材からなる原稿載置補助部材を原稿台14に接合しておいてもよい。この場合、原稿は、その一部または全部が、原稿載置補助部材の下面と載置面15との間に挟持されるようにして載置され、蓋体11の回動や押え部材17の接離動によって風圧が生じたときにも、原稿が適正な位置からずれることを防止できる。もちろん、原稿載置補助部材は透明であるため、原稿の読み取りや原稿サイズの検出に悪影響を与える心配がない。
次に、本発明の第2実施形態について、図9に基づいて説明する。第2実施形態の画像読取装置10では、平板状の押え部材17の押圧面部30を原稿台14に接離動させる手段として、電磁ソレノイド50を用いている。電磁ソレノイド50を消磁した状態では、押圧面部30が、原稿台14の載置面15に接近し、電磁ソレノイド50を励磁すると押圧面部30が、原稿台14から離隔するようにしている。押圧面部30は、押圧面部30と蓋体11との間に配置したバネ等の弾性部材51によって、載置面15側に付勢されている。なお、電磁ソレノイド50の配置位置や、平板状の押え部材17との接続構成は、図9に限定するものではなく、適宜変更することができる。
この第2実施形態の構成でも、第1実施形態と同様に、画像読取手段20が予備走査モードを行うときは、押圧面部30が原稿台14から離隔し、画像読取手段20が本走査モードを行うときは、押圧面部30が原稿台14に接近するようにしている。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られる。
次に、本発明の別の実施形態について、図10を用いて説明する。第3実施形態の押え部材17は、可撓性を有する素材からなっていて、押え部材17全体が原稿台14に対して接離動するのではなく、画像読取手段20と対向する押え部材17の部位が、画像読取手段20のY軸方向の移動に沿って部分的に載置面15から離隔するようにしている。つまり、画像読取手段20として、ラインイメージセンサを採用しているから、画像読取手段20に対応するラインの近傍のみにおいて、押え部材17が載置面15(原稿)から離隔していれば、第1実施形態と同様の効果が得られるのである。
図10(a)に示す第3実施形態は、押え部材17に可撓性を有する押圧面部130を設ける一方、押圧面部130に対向する蓋体11の内側に、X軸方向に押え部材17と同程度に長い電磁石52を、Y軸方向に沿って多数を並設している。一方、押圧面部130の蓋体11側の面は磁性体53で形成されている。
上記構成では、画像読取手段20の移動に連動して、画像読取手段20と対向する部位の電磁石52を通電することで、押圧面部130が部分的に電磁石52に吸引され、吸引された押圧面部130の部位が載置面15から離隔する。これにより第1実施形態と同様の効果が得られる。
図10(b)に示す第4実施形態は、押え部材17を、押圧面部230として、Y軸方向に可撓性を有しX軸方向に剛性を有している素材を用いている。例えば、白色の剛性(保形性)を有するプラスチック製の押え部材17を用い、押圧面部230の載置面15側の面が平坦面で、押圧面部230に蓋体11側の面に、X軸方向に長い切り込み55をY軸方向に多数並設している。つまり、押圧面部230は、切り込み55によってY軸方向の可撓性が付与される。
一方、原稿台14の周辺部13の第2辺部13b及び第3辺部13c上には、それぞれX軸方向の長さの短い円柱状の補助部材56が配置され、Y軸方向に往復移動可能に支持されている。2つの補助部材56は、画像読取手段20のY軸方向の移動に連動して、一体的にY軸方向に移動(転動、摺動の何れでもよい)する。
つまり、押圧面部230はX軸方向に剛性を有しているため、補助部材56は押圧面部230のX軸方向の両端部のみを支持して持ち上げると、押圧面部230がX軸方向の長さすべてに渡って持ち上げられ、原稿との間に隙間を生じる。従って、補助部材56が画像読取手段20の移動に連動してY軸方向に移動すると、補助部材56によって持ち上げられる押圧面部230の部位もY軸方向に変化する。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、補助部材56は、図10(b)に示した構造に限定するものではなく、第2辺部13b及び第3辺部13cにそれぞれY軸方向に長く延びるスリット部を設け、スリット部を取って補助部材56が下方から上方の突出するようにしてもよい。
本発明の画像読取装置を備える多機能装置の斜視図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 蓋体を開放した状態の画像読取装置の斜視図である。 (a)は図3のIVa−IVa線矢視断面の模式的な図、(b)は図3のIVb−IVb線矢視断面の模式的な図である。 (a)は画像読取手段が第1移動位置にあるときの図4(a)に相当する図、(b)は画像読取手段が第1移動位置にあるときの図4(b)に相当する図である。 画像読取手段が第2移動位置にあるときの図4(a)に相当する図である。 制御部のブロック図である。 原稿の画像読取指令における動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態の画像読取装置の模式的な図である。 (a)は第3実施形態の画像読取装置の模式的な図、(b)は第4実施形態の画像読取装置の模式的な図である。
符号の説明
1 多機能装置
10 画像読取装置
11 蓋体
12 ガラス板
13 周辺部
13a 第1辺部
13b 第2辺部
13c 第3辺部
14 原稿台
15 載置面
17 押え部材
20 画像読取手段
25 待機位置
26 第1移動位置
27 第2移動位置
30 押圧面部
31 基部
34 突出部
35 穴部
40 カム手段
41a 第1当接部
41b 第2当接部
42 カム面
42a 頂面
42b 傾斜面
50 電磁ソレノイド
300 制御部

Claims (4)

  1. 原稿が載置される載置面とこれを囲む周辺部とを有する原稿台と、前記原稿台における前記載置面の反対側に配置され移動しながら原稿を読み取る画像読取手段と、前記原稿台の前記載置面側を覆い前記原稿台に対して開閉する蓋体と、を備えた画像読取装置であって、
    前記蓋体の前記原稿台側の面に備えられ、前記載置面に載置された原稿を押圧する押え部材と、
    前記画像読取手段の移動によって変位するカム手段と、
    前記カム手段に備えられ、前記押え部材に当接し前記押え部材を前記載置面に対して接離動させるカム面と、
    前記画像読取手段の動作を制御する制御手段と、が設けられ、
    前記制御手段は、前記画像読取手段で原稿の大きさを検出する予備走査モードと、前記画像読取手段で原稿を読み取る本走査モードとを有しており、
    前記予備走査モードでは、前記カム手段によって、少なくとも前記画像読取手段に対向する前記押え部材の部位が前記載置面から離隔され、
    前記本走査モードでは、前記カム手段によって前記押え部材が前記載置面に接近されることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記押え部材は、前記載置面に対向する平板状の部材であって、前記押え部材全体が、前記予備走査モードでは前記載置面から離隔し、前記本走査モードでは前記載置面に接近することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記カム手段は、前記原稿台における前記載置面の反対側に配置され、前記カム面は、前記周辺部に穿設された穴部を通して、前記押え部材側に設けた突出部に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記カム手段は、前記画像読取手段と当接する当接部を有していて、前記当接部は、前記画像読取手段が前記本走査モードを行うときに移動する移動範囲の外側に配置されていて、前記カム手段を変位させるときに、前記画像読取手段を前記当接部と当接する位置へ移動させることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
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