JP4938969B2 - 車椅子用エアバッグ装置及びこれを備えた車椅子搬送車 - Google Patents

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本発明は、病人や障害者等によって使用される車椅子を車両に搭載して搬送する際に、車両の事故による衝撃から使用者を保護するための車椅子用エアバッグ装置及びこれを備えた車椅子搬送車に関するものである。
従来、病気や障害等によって歩行が不自由な人の使用する車椅子としては、使用者または補助者の人力によって走行するものや、使用者の運転操作によって自走可能な電動式のものなどが知られているが、車椅子の使用者が長距離を移動する場合は、使用者が着座したまま車椅子を搭載可能な車椅子搬送車が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−113336号公報
ところで、前記車椅子搬送車には、一般の乗用車と同様、運転席や助手席用のエアバッグを備えているが、車椅子の搭載部分にはエアバッグ等の保護装置は設けられていない。このため、車椅子搬送車が衝突事故等に遭った場合、運転席や助手席の搭乗者への衝撃は車両用のエアバッグによって吸収されるが、車椅子の使用者への衝撃は吸収することができず、車内の車椅子使用者に対する保護が万全でないという問題があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車椅子を搭載した車両が衝突事故等に遭った場合でも、車内の車椅子使用者への衝撃を効果的に吸収することのできる車椅子用エアバッグ装置及びこれを備えた車椅子搬送車を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、車椅子に着座した使用者の所定部位を覆うように膨張可能なエアバッグと、エアバッグを膨張させる膨張手段とを備え、車椅子搬送車に搭載される車椅子に用いられる車椅子用エアバッグ装置において、前記車椅子搬送車に備わるエアバッグ作動用センサから出力されるエアバッグ作動信号によって前記膨張手段を作動させる制御手段と、エアバッグ作動用センサに接続された接続ユニットと、接続ユニット側と車椅子のエアバッグ側とを接続するケーブルとを備え、接続ユニット、複数の車椅子のエアバッグ側にそれぞれ着脱自在に接続される複数のケーブルをそれぞれ接続可能な複数のコネクタを設けている。
これにより、車椅子を搭載した車両が走行中に衝突事故に遭った場合など、エアバッグ作動用センサからエアバッグ作動信号が出力されると、エアバッグが膨張し、車内の車椅子の使用者への衝撃がエアバッグによって吸収される。
本発明によれば、車椅子を搭載した車両が衝突事故等に遭った場合でも、車椅子の使用者への衝撃をエアバッグによって吸収することができるので、車両で移動する場合でも、車椅子の使用者を衝突時の衝撃から保護することができる。また、複数台の車椅子を車両に搭載する場合でも、車椅子ごとにエアバッグ作動用センサを設ける必要がないので、低コスト化を図ることができるとともに、複数台の車椅子に対して共通のセンサからエアバッグ作動信号を出力することができるので、各車椅子のエアバッグを常に同時に作動させることが可能である。
図1乃至図12は本発明の一実施形態を示すもので、図1はエアバッグ装置を備えた車椅子の側面図、図2は車椅子に備わる身体保持装置の正面図、図3はその斜視図、図4はその動作を示す平面図、図5は制御系を示すブロック図、図6は車椅子搬送車の内部を示す一部切断斜視図、図7はその概略側面図、図8は接続ユニットの正面図、図9はエアバッグ膨張状態を示す車椅子搬送車の概略側面図、図10はエアバッグ膨張状態を示す車椅子の側面図、図11は膨張状態のエアバッグを示す正面図、図12はその平面図である。
同図に示す車椅子1は、使用者Aが着座する座部2及び背もたれ部3を有し、人力で走行する周知の構成からなる。即ち、車椅子1の両側部にはそれぞれ前輪4及び後輪5が設けられ、各後輪5には使用者Aが人力によって回転力を加えるための把持リング5aが取付けられている。車椅子1の前端下部には足載せ用のステップ6が設けられ、ステップ6は座部2の前端から下方に延びる取付部材6aの下端に取付けられている。また、座部2の両側部には肘掛部7が設けられ、背もたれ部3の背面側両側部には図示しない補助者が把持する把持部8が設けられている。
前記車椅子1の使用者Aが長距離を移動する場合は、使用者Aが着座したまま車椅子1を搭載可能な車椅子搬送車9が利用される。この車椅子搬送車9は、車内に複数台の車椅子1を搭載可能な周知の車両からなり、車椅子1が車体の後部または側部から昇降装置を使用して乗り降りできるようになっている。また、車椅子搬送車9には、前部座席の少なくとも運転席に設けられたエアバッグ9aと、車両の衝突を検知するエアバッグ作動用センサ9bとを備え、車両の衝突事故等によりセンサ9bからエアバッグ作動信号が出力されると、図示しない充気装置によってエアバッグ9aが膨張するようになっている。尚、車椅子搬送車9のエアバッグ9a及びセンサ9bは、周知の車両用エアバッグ装置からなるものであるため、詳細な説明は省略する。
また、前記車椅子1には使用者Aを保持するための身体保持装置10が設けられている。この身体保持装置10は、車椅子1に着座する使用者Aの前方への移動を規制する左右一対の身体保持部材11と、各身体保持部材11を車椅子1の左右方向に付勢する付勢部材12と、各身体保持部材11を結合する結合部材13とから構成されている。
各身体保持部材11は使用者Aの左右両側に配置され、それぞれ使用者Aの肩部上方から胸部前方に亘って円弧状に延びるパイプ状の部材によって形成されている。各身体保持部材11の一端側は下方に向かって延び、車椅子1の背面側に幅方向に間隔をおいて取付けられた一対の円筒状の支持部材11aにそれぞれ左右方向に回動自在に支持されている。各身体保持部材11の一端側は下方に向かって延びるとともに、その下端側はそれぞれ車椅子1の外側に向かって側方に延びている。更に、各身体保持部材11の他端側は下方に向かって屈曲しており、この屈曲部分は車椅子1の外側から肘掛部7に係止する係止部11bをなす。各身体保持部材11の一部はクッション材からなる緩衝材11cによって覆われており、緩衝材11cは使用者Aの肩部及び胸部に対応する位置に設けられている。
付勢部材12は車椅子1の幅方向に延びる板バネ等の弾性部材からなり、その両端は各身体保持部材11の一端にそれぞれ固定されている。この場合、付勢部材12の長さは各身体保持部材11の間隔Lよりも若干長く形成され、図4(a) に示すように各身体保持部材21を車椅子1の外側に開くと、車椅子1の前方に弓なりに撓み、図4(b) に示すように各身体保持部材21を車椅子1の内側に閉じると、車椅子1の後方に弓なりに撓むようになっている。即ち、付勢部材12は各身体保持部材11を回動すると直線状に変形しようとするが、両端を各身体保持部材11に固定されているため、直線状態では圧縮荷重を受ける。このため、各身体保持部材11の回動位置が付勢部材12が直線状態となる位置を超えると、付勢部材12の復元力により各身体保持部材11が付勢されるようになっている。また、付勢部材12は車椅子1の背もたれ部3の内部または後方に配置されている。
連結部材13は上下方向に所定の幅を有する帯状の部材からなり、使用者Aの胸部または腹部の前方に位置するように設けられている。即ち、連結部材13は各身体保持部材11の他端側にそれぞれ一端を連結された一対のベルト13aからなり、各ベルト13aの他端は着脱自在なファスナ13bによって互いに結合されるようになっている。
前記身体保持装置10において、使用者Aが車椅子1に乗り降りする場合には、図4(a) に示すように各身体保持部材21をそれぞれ車椅子1の外側に向かって回動すると、付勢部材12によって各身体保持部材11が車椅子1の外側に向かって付勢され、各身体保持部材11が互いに前端側を開いた状態で保持される。また、図4(b) に示すように各身体保持部材11をそれぞれ車椅子1の内側に向かって回動すると、付勢部材12によって各身体保持部材11が車椅子1の内側に向かって付勢され、各身体保持部材11が互いに前端側を閉じた状態で保持される。この場合、車椅子1に着座した使用者Aが背もたれ部3に寄りかかると、付勢部材12が使用者Aの背中で押圧されて後方に撓み、付勢部材12によって各身体保持部材11が車椅子1の内側に向かって回動する。また、各身体保持部材11が車椅子1の内側に向かって回動すると、図2に示すように各身体保持部材11の係止部11bがそれぞれ車椅子1の外側から車椅子1の肘掛部7に係止する。更に、連結部材13の各ベルト13aを結合することにより、各身体保持部材11の前端側が連結部材13によって連結される。
また、前記車椅子1には使用者Aへの衝撃を吸収するエアバッグ装置20が設けられている。このエアバッグ装置20は、前記身体保持装置10に設けられたエアバッグ21と、エアバッグ21を膨張させる膨張手段としての充気装置22と、車椅子搬送車9のエアバッグ作動用センサ9b及びケーブル23が接続される接続ユニット23と、充気装置22と接続ユニット23とを接続するケーブル24と、車椅子搬送車9のセンサ9bから出力されるエアバッグ作動信号によって充気装置22を作動する制御部25とを備え、接続ユニット23、ケーブル24及び制御部25によってエアバッグ作動手段を構成している。
エアバッグ21は、使用者Aの頭部後方を覆う第1エアバッグ部21aと、使用者Aの頭部両側をそれぞれ覆う左右一対の第2エアバッグ部21bと、使用者Aの頭部前方を覆う左右一対の第3エアバッグ部21cとからなり、各エアバッグ部21a,21b,21cは気密性及び耐久性の高い生地によって互いに一体に形成されている。第1エアバッグ部21aは身体保持装置10の後部に配置され、ほぼ丸い横長の形状に膨出するように形成されている。各第2エアバッグ部21bは各身体保持部材11の上部にそれぞれ配置され、第1エアバッグ部21aの前面側から身体保持部材11に沿って前方に膨出するように形成されている。この場合、一方の第2エアバッグ部21bは他方の第2エアバッグ部21bよりもやや短く形成されている。各第3エアバッグ部21cは各第2エアバッグ部21bの前端側にそれぞれ設けられ、各第2エアバッグ部21bの間に左右方向に膨出するように形成されている。この場合、一方の第3エアバッグ部21cは他方の第3エアバッグ部21cよりも後方に配置され、各第3エアバッグ部21cが前後方向に互い違いに膨出するようになっている。また、収縮状態の第1エアバッグ部21aは各身体保持部材11の後端側の間に配置され、収縮状態の各第2エアバッグ部21b及び各第3エアバッグ部21cはそれぞれ各身体保持部材11の緩衝材11c内に収納されるようになっている。
充気装置22は、ガスボンベに高圧ガスを封入した周知の構造からなり、そのガス吐出口は第1エアバッグ部21aに接続されている。即ち、充気装置22は、図示しない開封器に通電することにより、ガスボンベの吐出口を開放してエアバッグ21内に瞬時にガスを吐出するようになっている。この場合、充気装置22の開封器は、車椅子1に設けられたコネクタ22aに通電用のリード線22bを介して接続されている。
接続ユニット23は、車椅子搬送車9の内側壁に取付けられたユニット本体23aと、ユニット本体23aに設けられた複数のコネクタ23bとからなり、ユニット本体23aは車椅子搬送車9のセンサ9bにケーブル23cを介して接続されている。この場合、ケーブル23cの信号線はユニット本体23a内で分岐して各コネクタ23bにそれぞれ接続されている。また、接続ユニット23内には充気装置22に通電するための電源23dが収納されている。尚、電源23dには電池等を用いるようにしてもよいが、車両側の電源に接続するようにしてもよい。
ケーブル24は、車椅子1と接続ユニット23とを接続可能な長さの被覆電線からなり、その両端には車椅子1側のコネクタ22a及び接続ユニット23側のコネクタ23bにそれぞれ着脱自在に接続可能なコネクタ24aが取付けられている。
制御部25は接続ユニット23内に配置された回路基板からなり、センサ9bからセンサ作動信号が入力されると、ケーブル24を介して電源23dから充気装置22に通電するようになっている。
以上の構成において、車椅子1を車椅子搬送車9に搭載する場合には、図示しない固定装置によって車椅子1を車椅子搬送車9の車内に固定し、ケーブル24のコネクタ24aを接続ユニット23の任意のコネクタ23bに接続する。その際、複数台の車椅子1を搭載する場合には、各車椅子1のケーブル24を接続ユニット23の複数のコネクタ23bにそれぞれ接続する。
ここで、車椅子搬送車9が走行中に衝突事故に遭った場合など、車椅子搬送車9のセンサ9bからエアバッグ作動信号が出力されると、車両用のエアバッグ9aが膨張し、前部座席の搭乗者Bへの衝撃がエアバッグ9aによって吸収される。また、センサ9bのエアバッグ作動信号により車椅子1側のエアバッグ21も膨張し、車内の車椅子1の使用者Aへの衝撃が車椅子1側のエアバッグ21によって吸収される。即ち、センサ9bから出力されたエアバッグ作動信号がケーブル23cを介して接続ユニット23内の制御部25に入力されると、制御部25はケーブル24を介して充気装置22に通電する。これにより、充気装置22のガスボンベが開封され、ガスボンベから吐出するガスによってエアバッグ21が膨張する。
このように、本実施形態によれば、車椅子1に使用者Aの所定部位を覆うエアバッグ21を設け、車椅子1が搭載された車椅子搬送車9のセンサ9bからエアバッグ作動信号が出力されると、車椅子1のエアバッグ21を膨張させるようにしたので、車椅子搬送車9が衝突事故等に遭った場合でも、車椅子1の使用者Aへの衝撃を車椅子1のエアバッグ21によって吸収することができ、車椅子1の使用者Aを衝突時の衝撃から保護することができる。この場合、車椅子1側にエアバッグ作動用センサを設ける必要がないので、低コスト化を図ることができるとともに、複数台の車椅子1に対して共通のセンサ9bからエアバッグ作動信号を出力することができるので、各車椅子1のエアバッグ21を常に同時に作動させることが可能である。
また、車椅子搬送車9内に取付けた接続ユニット23を車椅子搬送車9のセンサ9bに接続するとともに、車椅子1のエアバッグ21側と接続ユニット24とを着脱自在なケーブル24を介して接続することにより、センサ9bのエアバッグ作動信号によって車椅子1のエアバッグ21を膨張させるようにしたので、車椅子1を車椅子搬送車9に搭載する際、ケーブル24を接続するだけの簡単な作業によって車椅子1のエアバッグ21を作動可能な状態にすることができ、車椅子搬送車9の乗降時における作業性を向上させることができる。
更に、車椅子1のエアバッグ21を作動させる制御部25及び充気装置22用の電源23dを接続ユニット23側に配置し、接続ユニット23からケーブル24を介してエアバッグ21の充気装置22に通電するようにしたので、車椅子1ごとに制御部25及び電源23dを設ける必要がなく、車椅子1側の部品点数を少なくすることができる。
この場合、エアバッグ作動用センサとして、車椅子搬送車9に備わる車両用エアバッグ9aのセンサ9bを用いるようにしたので、車椅子1のエアバッグ21用として専用のセンサを設ける必要がなく、車椅子1側の構造の簡素化及び低コスト化に極めて有利である。
また、本実施形態では、車椅子1に着座する使用者Aの前方左右両側まで延びる左右一対の身体保持部材11によって使用者Aの前方への移動を規制するようにしたので、急な減速等によって車椅子1の使用者Aに前方への加速度が加わった場合、エアバッグ21の作動時のみならず、エアバッグ21の作動時以外でも、使用者Aを車椅子1に確実に保持することができる。その際、車椅子1の使用者Aを各身体保持部材11によって前方左右両側で保持することができるので、使用者Aが車椅子1から脱落したり、或いは局部的な圧迫を受けることもなく、使用者Aの保護に極めて有利である。
また、各身体保持部材11をそれぞれ車椅子1の外側に向かって左右方向に移動可能に設けたので、各身体保持部材11を車椅子1の外側に移動させることにより、各身体保持部材11によって使用者Aの乗り降りが妨げられることがなく、体の不自由な使用者Aであっても車椅子1への乗り降りを極めて容易に行うことができる。
更に、各身体保持部材11を使用者Aの肩部上方から胸部前方に亘って延びるように形成したので、使用者Aの上方及び前方の何れの方向への移動も規制することができ、使用者Aをより確実に保持することができる。
また、各身体保持部材11を前端側が左右方向に開閉するように後端側を車椅子1側に回動自在に支持するようにしたので、各身体保持部材11の前端側を左右方向に開けば車椅子1への乗り降りが可能となる。従って、各身体保持部材11を車椅子1への乗り降りに必要な最小限の範囲で動作させることができ、例えば車椅子搬送車の車内など、狭い場所での乗り降りに好都合である。
更に、各身体保持部材11を付勢部材12によって車椅子1の外側及び内側にそれぞれ付勢するようにしたので、各身体保持部材11を前端側が開いた状態及び前端側が閉じた状態でそれぞれ保持することができる。従って、各身体保持部材11を開いた状態での乗り降りを円滑に行うことができるとともに、各身体保持部材11が閉じた状態から不用意に開くことがないという利点がある。
この場合、付勢部材12を、各身体保持部材11の一端側に両端を固定された弾性部材によって形成し、各身体保持部材11が所定の回動位置よりも外側に回動すると付勢部材12の復元力によって各身体保持部材11を外側に付勢し、各身体保持部材11が所定の回動位置よりも内側に回動すると付勢部材12の復元力によって各身体保持部材11を内側に付勢するようにしたので、各身体保持部材11を一つの付勢部材12によって車椅子1の外側及び内側の何れの方向にも付勢することができ、構造の簡素化を図ることができる。
また、付勢部材を車椅子1の背もたれ部3の内部または後方に配置し、車椅子1に着座する使用者Aの背中によって押圧されると後方に撓むようにしたので、車椅子1に着座した使用者Aが背もたれ部3に寄りかかると、付勢部材12によって各身体保持部材11を車椅子1の内側に向かって自動で回動させることができる。従って、各身体保持部材11の回動操作を手動で行う必要がなく、各身体保持部材11の操作における使用者Aの負担を大幅に軽減することができる。
更に、各身体保持部材11の前端側を連結部材13によって連結可能に構成したので、各身体保持部材11を前端側が閉じた状態で連結することができ、各身体保持部材11の使用中の不用意な回動を確実に防止することができる。
この場合、連結部材13を使用者Aの胸部または腹部の前方に位置するように設けたので、使用者Aの前方への移動を連結部材13によっても規制することができ、使用者Aをより確実に保持することができる。
また、連結部材13を上下方向に所定の幅を有する帯状の部材によって形成したので、連結部材13から使用者Aに加わる圧力を連結部材13の幅方向に分散させることができ、連結部材13による局部的な圧迫を緩和することができる。
更に、各身体保持部材11が内側に回動すると、各身体保持部材11の前端側に設けた係止部11bがそれぞれ車椅子1の外側から車椅子1の肘掛部7に係止するようにしたので、各身体保持部材11が所定位置よりも内側に回動することがなく、各身体保持部材11を常に適正な間隔に保持することができる。
尚、前記実施形態では、車椅子1のエアバッグ21側と接続ユニット24とをケーブル24を介して有線で接続するようにしたものを示したが、例えば電波や赤外線を用いた無線通信により、接続ユニット24から車椅子1のエアバッグ21側にエアバッグ作動信号を出力するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、接続ユニット24側に制御部25を配置したものを示したが、制御部25を車椅子1側に配置し、車椅子搬送車9のセンサ9bから出力された信号を接続ユニット24を介して車椅子1の制御部25に入力するようにしてもよい。
図13乃至図15は本発明の他の実施形態を示すもので、図13は車椅子搬送車の内部を示す概略側面図、図14は接続ユニットの正面図、図15は制御系を示すブロック図である。尚、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の車椅子用エアバッグ装置20は、車椅子1のエアバッグ21を作動させるための専用のエアバッグ作動用センサ26を備えており、センサ26は接続ユニット23内に収容されている。即ち、本実施形態では、接続ユニット23が車椅子搬送車9のエアバッグ作動用センサ9bに接続されておらず、接続ユニット23内のセンサ26が制御部25に接続されている。この場合、接続ユニット23内のセンサ26には車両用のセンサ9bと同等のものを用いるのことが好ましいが、他の構成からなるものであってもよい。
本実施形態においては、車椅子搬送車9が走行中に衝突事故等に遭った場合など、接続ユニット23内のセンサ26からエアバッグ作動信号が出力されると、車椅子1側のエアバッグ21が膨張し、前記実施形態と同様、車内の車椅子1の使用者Aへの衝撃を車椅子1側のエアバッグ21によって吸収することができる。また、本実施形態では、接続ユニット23内にエアバッグ作動用の専用のセンサ26を設けているので、車椅子搬送車9側のセンサ9bに外部配線を接続する必要がなく、車椅子搬送車9への取付作業が容易になるという利点がある。
尚、前記各実施形態のように、車椅子搬送車9側のセンサ9bまたは接続ユニット23内の専用のセンサ26を用いて車椅子1のエアバッグ21を作動させる構成とは別に、車椅子1に転倒や衝撃を検知するセンサを別途設け、このセンサによって車椅子1の転倒や衝撃を検知した場合にも車椅子1のエアバッグ21を作動させるようにすれば、車椅子搬送車9で移動する場合以外においても、段差による転倒や自動車との衝突等の不慮の事故から車椅子1の使用者Aを保護することができる。
本発明の一実施形態を示すエアバッグ装置を備えた車椅子の側面図 車椅子に備わる身体保持装置の正面図 身体保持装置の斜視図 身体保持装置の動作を示す平面図 制御系を示すブロック図 車椅子搬送車の内部を示す一部切断斜視図 車椅子搬送車の内部を示す概略側面図 接続ユニットの正面図 エアバッグ膨張状態を示す車椅子搬送車の概略側面図 エアバッグ膨張状態を示す車椅子の側面図 膨張状態のエアバッグを示す正面図 膨張状態のエアバッグを示す平面図 本発明の他の実施形態を示す車椅子搬送車の内部を示す概略側面図 接続ユニットの正面図 制御系を示すブロック図
符号の説明
1…車椅子、9…車椅子搬送車、9a…車両用エアバッグ、9b…エアバッグ作動用センサ、10…身体保持装置、11…身体保持部材、20…車椅子用エアバッグ装置、21…エアバッグ、22…充気装置、23…接続ユニット、24…ケーブル、25,26…制御部、A…使用者。

Claims (7)

  1. 車椅子に着座した使用者の所定部位を覆うように膨張可能なエアバッグと、エアバッグを膨張させる膨張手段とを備え、車椅子搬送車に搭載される車椅子に用いられる車椅子用エアバッグ装置において、
    前記車椅子搬送車に備わるエアバッグ作動用センサから出力されるエアバッグ作動信号によって前記膨張手段を作動させる制御手段と、
    エアバッグ作動用センサに接続された接続ユニットと、
    接続ユニット側と車椅子のエアバッグ側とを接続するケーブルとを備え、
    接続ユニット、複数の車椅子のエアバッグ側にそれぞれ着脱自在に接続される複数のケーブルをそれぞれ接続可能な複数のコネクタを設け
    ことを特徴とする車椅子用エアバッグ装置。
  2. 前記制御手段を接続ユニット側に配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の車椅子用エアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグ作動用センサとして車両のエアバッグを作動させるセンサを用いた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車椅子用エアバッグ装置。
  4. 車椅子に着座する使用者の左右両側に配置され、使用者の前方への移動を規制する左右一対の身体保持部材を備え、
    各身体保持部材を車椅子の左右方向に移動可能に設けた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の車椅子用エアバッグ装置。
  5. 前記各身体保持部材をそれぞれ使用者の肩部上方から胸部前方に亘って延びるように形成した
    ことを特徴とする請求項4記載の車椅子用身体保持装置。
  6. 前記各身体保持部材を収縮状態の少なくとも一部のエアバッグを収納するように形成した
    ことを特徴とする請求項4または5記載の車椅子用身体保持装置。
  7. 車椅子に着座した使用者の所定部位を覆うように膨張可能なエアバッグと、エアバッグを膨張させる膨張手段とを備えた車椅子が搭載される車椅子搬送車において、
    エアバッグ作動用センサと、
    エアバッグ作動用センサから出力されるエアバッグ作動信号によって前記車椅子の膨張手段を作動させる制御手段と、
    エアバッグ作動用センサに接続された接続ユニットと、
    接続ユニット側と車椅子のエアバッグ側とを接続するケーブルとを備え、
    接続ユニット、複数の車椅子のエアバッグ側にそれぞれ着脱自在に接続される複数のケーブルをそれぞれ接続可能な複数のコネクタを設け
    ことを特徴とする車椅子搬送車。
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