JP4933947B2 - Rfidメディア - Google Patents

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本発明は、非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なICチップを有してなるRFIDメディアに関し、特に、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりする等の不具合を検知する技術に関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやラベル、あるいはタグを用いた情報管理においては、カードやラベル、あるいはタグに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能な非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、近年、小型化及び通信可能距離を確保するために、マイクロ波帯を利用して通信を行う微細なICチップが用いられることが多くなってきている。
このような微細なICチップを用いた場合、ICチップに導電性のアンテナを接続することにより、ICチップに対して情報の書き込みや読み出しが行われることになる。
図4は、マイクロ波帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図である。
本構成例は図4に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材230上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導体部220a,220bからなるアンテナ220が形成されており、この2つの導体部220a,220bの一端に接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ210が搭載されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICタグ200においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波に共振してアンテナ220に電流が流れ、この電流がICチップ210に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ210に情報が書き込まれたり、ICチップ210に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。このように情報書込/読出装置にてICチップ210に対して情報の書き込みや読み出しを行うためには、アンテナ220の長さを、ICチップ210に対して情報の書き込みや読み出しを行う周波数に応じて設定しておくとともに、ICチップ210とアンテナ220とのインピーダンス整合をとっておく必要がある。
このような非接触型ICタグ200は、製造段階においてICチップ210が正常に動作するかどうかが検査される。また、製造後においても、ICチップ210が破損していないかどうかやICチップ210とアンテナ220との接続が断線していないかどうかを検査することで、非接触型ICタグ200を用いたアプリケーションの信頼性を向上させることができる。
このような検査において、ICチップ210が破損したりICチップ210とアンテナ220との接続が断線したりした場合は、情報の書き込みや読み出しができなくなる。ところが、上述したように、図4に示したような非接触型ICタグ200においては、アンテナ220の長さや、ICチップ210とアンテナ部220とのインピーダンス整合がとられているかどうかによっても、情報の書き込みや読み出しができなくなる。そのため、ICチップ210が破損しているかどうかやICチップ210とアンテナ220との接続が断線しているかどうかを検査する場合に、情報書込/読出装置を用いて情報の書き込みや読み出しを行うだけでは、ICチップ210が破損しているかどうかやICチップ210とアンテナ220との接続が断線しているかどうかを判断することができるとは言い難い。
ここで、外部から加わる衝撃を感知する衝撃感知センサを備えた非接触データキャリア装置が特許文献1に記載されている。この非接触型データキャリア装置においては、衝撃によって断線する配線を有する衝撃感知センサを備え、この配線の両端部の電位を測定してICチップ内に記憶しておくことにより、衝撃が加わったかどうかの情報を保持しておくことができる。
ところが、上述したような衝撃感知センサを用いた場合においては、外部からの衝撃が加わったかどうかを確認することができるものの、その衝撃でICチップが破損しているかどうかを認識することはできない。また、衝撃が加わったかどうかを確認する場合、ICチップ内に記憶された情報を読み出すことになるため、ICチップに対する情報の読み出し処理を行うことになってしまい、ICチップが破損している場合、その旨を検知する目的としては利用することができない。
そこで、LED等を用いた発光素子回路をICチップと直列にアンテナに接続し、この発光素子回路の発光状態を用いて、ICチップが破損しているかどうかやICチップとアンテナとの接続が断線しているかどうかを判断することが考えられる。
図5は、発光素子回路を用いて不具合を検出可能な非接触型ICタグの一例を示す図である。
本構成例は図5に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材330上に、互いに同一長さを有して直列に並ぶように形成された2つの帯状の導体部320a,320bからなるアンテナ320が形成されており、導体部320aの一端に接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ310が搭載され、また、導体部320bの一端に接続されるように、アンテナ320に流れる電流によって点灯するLEDを有する発光素子部340が搭載されている。なお、ICチップ310と発光素子部340とは、接続部321を介して互いに接続されている。また、2つの導体部320a,320bがICチップ310及び発光素子部340を介して接続されたアンテナ320の長さは、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数とベース基材330の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2となっている。
以下に、上記のように構成された非接触型ICタグ300について、ICチップ310が破損した場合の動作について説明する。
図6は、図5に示した非接触型ICタグ300においてICチップ310が破損した場合の発光素子部340の動作を説明するための図であり、(a)はICチップ310が破損していない場合のアンテナ320の接続状態を示す図、(b)はICチップ310が破損している場合のアンテナ320の接続状態を示す図である。
図5に示した非接触型ICタグ300においてICチップ310が破損していない場合は図6(a)に示すように、アンテナ320を構成する導体部320aと導体部320bとがICチップ310、発光素子部340及び接続部321を介して互いに接続された状態となっており、2つの導体部320a,320bがICチップ310及び発光素子部340を介して接続されたアンテナ320の長さは、上述したように、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数とベース基材330の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2となっている。そのため、この状態で、ICチップ310に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させると、アンテナ320において、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数を有する電波に共振して電流が流れ、この電流が発光素子部340に供給されて発光素子部340が点灯する。
一方、図5に示した非接触型ICタグ300において、ICチップ310に内蔵された回路部が断線する等してICチップ310が破損している場合は図6(b)に示すように、アンテナ320を構成する導体部320aと導体部320bとがICチップ310内の回路部にて断線した状態となる。そのため、アンテナ320が、共振点における周波数がとなって共振するダイポールアンテナとして機能しなくなり、アンテナ320には電流が流れない。それにより、ICチップ310に内蔵された回路部が断線する等してICチップ310が破損している場合は、アンテナ320には電流が生じず、発光素子部340が点灯しない。
このように、ICチップ310が破損していない場合は、ICチップ310に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数を有する電波にアンテナ320が共振してアンテナ320に電流が流れ、この電流によって発光素子部340が点灯し、また、ICチップ310内の回路部が断線する等、ICチップ310が破損している場合は、情報書込/読出装置に近接させても、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数を有する電波にアンテナ320が共振せず、発光素子部340に電流が供給されずに発光素子部340が点灯しないので、発光素子部340が点灯するかどうかによって、ICチップ310が破損しているかどうかを検知することができる。
特開2002−150249号公報
しかしながら、図5に示したものにおいては、アンテナ320を構成する導体部320a,320bが同一長さを有するものであるため、アンテナ320の長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数とベース基材330の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2となっている場合、導体部320a,320bの長さがそれぞれ、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数とベース基材330の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4となることになる。そのため、図6(b)に示したように、アンテナ220を構成する導体部320aと導体部320bとがICチップ310内の回路部にて断線した状態となっている場合であっても、ICチップ310に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させると、発光素子部340に接続された導体部320bがモノポールアンテナとして機能し、導体部320bに電流が流れ、この電流が発光素子部340に供給されて発光素子部340が点灯してしまう。
そのため、ICチップが破損しているかどうかやICチップとアンテナとの接続が断線しているかどうかを正しく判断することができないという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、ICチップが破損しているかどうかやICチップとアンテナとの接続が断線しているかどうかを確実に検知することができるRFIDメディアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
2つの導体部からなるアンテナと、前記2つの導体部の間に接続され、情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップとを有し、受信した電波に共振することによって前記アンテナにて生じた電流が前記ICチップに供給されることにより、前記ICチップに対して非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが行われるRFIDメディアにおいて、
前記2つの導体部の間にて前記ICチップと直列に接続され、前記電波に共振することによって前記アンテナにて生じた電流が供給されることにより駆動する報知手段を有し、
前記2つの導体部は、前記ICチップ及び前記報知手段を介して接続された長さが前記電波に共振する長さであり、かつ、前記報知手段側となる導体部の前記報知手段との接続端から該接続端に対向する端部までの長さが前記電波に共振しない長さであることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしていない場合は、ICチップに接続された2つの導体部からなるアンテナが、2つの導体部がICチップ及び報知手段を介して接続された状態となっており、ICチップ及び報知手段を介して接続された長さが、受信した電波に共振する長さであるため、受信した電波に共振することによりアンテナに電流が生じてこの電流がICチップに供給され、それにより、ICチップに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが行われる。この際、2つの導体部の間にはICチップと直列に報知手段が接続されており、この報知手段にもアンテナに生じた電流が供給され、報知手段が駆動する。一方、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしている場合は、アンテナを構成する2つの導体部がICチップにて断線した状態となる。この際、報知手段には、2つの導体部のうち一方の導体部が接続された状態となるが、この導体部の報知手段との接続端から接続端に対向する端部までの長さが電波に共振しない長さであるため、この状態においては、報知手段に接続された導体部には電流が生じず、報知手段が駆動しない。
このように、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしていない場合は、アンテナが受信する電波に共振することにより生じる電流によって報知手段が駆動し、また、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしている場合は、アンテナ及びアンテナを構成する導体部が受信する電波に共振しないことで報知手段が駆動しないことにより、この報知手段を用いて、ICチップが破損しているかどうかやICチップとアンテナとの接続が断線しているかどうかが検知されることになる。
以上説明したように本発明においては、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしていない場合は、アンテナが受信する電波に共振することにより生じる電流によって報知手段を駆動させ、また、ICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしている場合は、アンテナ及びアンテナを構成する導体部が受信する電波に共振しないことで報知手段を駆動させない構成とすることにより、この報知手段を用いて、ICチップが破損しているかどうかやICチップとアンテナとの接続が断線しているかどうかを確実に検知することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のRFIDメディアの実施の一形態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示した発光素子部140の内部構成を示す回路図である。
本形態は図1(a)に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材130上に、2つの導体部120a,120bからなるアンテナ120が形成されるとともに、2つの導体部120a,120bの間に、ICチップ110と報知手段である発光素子部140とが互いに直列に接続されて構成されている。
導体部120a,120bはそれぞれ、一端部から放射状に広がるボウタイアンテナ形状を有している。導体部120aはその一端部にICチップ110が接続され、また、導体部120bはその一端部に発光素子部140が接続され、ICチップ110と発光素子部140とが接続部121となる配線を介して接続されている。これにより、2つの導体部120a,120bが、ICチップ110及び発光素子部140を介して接続された状態となっている。
ICチップ110は、内部に情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリや制御回路等の回路部(不図示)を有し、この回路部を挟んで2つの接続端子(不図示)が設けられており、この2つの接続端子の一方が導体部120aと接続され、他方が接続部121と接続されている。そして、アンテナ120に生じた電流が回路部に供給されることにより、非接触状態にて情報が書き込まれたり読み出されたりする。
発光素子部140は図1(b)に示すように、ブリッジ部142を構成する4つのダイオード142a〜142dと、その他の2つのダイオード144a,144bと、3つのコンデンサ143a〜143cと、LED141とから構成されており、ダイオード142a〜142d,144a,144bとコンデンサ143a〜143cとによって整流回路が構成されている。そして、2つの外部接続端子145のうち一方が導体部120bに接続され、他方が接続部121に接続されている。2つの導体部120a,120bからなるアンテナ120には、外部に設けられた情報書込/読出装置に非接触型ICタグ100が近接した場合に交流電流が流れるが、この交流電流は、コンデンサ143a〜143c及びダイオード142a〜142d,144a,144bからなる整流回路によって直流電流に変換され、LED141に供給される。LED141は、供給された直流電流によって点灯する。
ここで、導体部120a,120bの長さについて説明する。
図2は、図1に示した非接触型ICタグ100の周波数特性を説明するための図であり、ICチップ110への情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数に対する非接触型ICタグ100のリターンロスを示す。
図1に示した非接触型ICタグ100においては、図2に示すように、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数によってリターンロスが変化するため、リターンロスが最も低くなるアンテナ120における共振点であるピークポイントAにおける周波数を、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faに設定する必要がある。ここで、導体部120a,120bにおいては、ICチップ110及び発光素子部140を介して接続された長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4の倍数である場合に、その共振点における周波数がfaとなって共振するダイポールアンテナとして機能し、ICチップ110に対する情報の書き込みや読み出しが可能となる。なお、接続部121の長さは、導体部120a,120bの長さと比べて無視できる程度のものである。これは、アンテナ120が、導体120a,120bの互いに対向する端部が給電点となるように設計されており、この点にて最大電流が得られるためであり、この給電点のできるだけ近傍にICチップ110とともに発光素子部140を配置することにより、アンテナ120にて生じた電流によって発光素子部140内のLED141を点灯しやすくすることができる。
そのため、アンテナ120の図中左右方向の長さ、すなわち、2つの導体部120a,120bがICチップ110及び発光素子部140を介して接続された長さは、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4となっている。
また、導体部120a,120bは、ICチップ110及び発光素子部140を介してその形状が左右非対称となっている。そして、2つの導体部120a,120bのうち、発光素子部140に接続された導体部120bは、発光素子部140の接続端からこの接続端に対向する端部までの長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2n(nは自然数)にはなっていない。そのため、2つの導体部120a,120bのうち、ICチップ110に接続された導体部120aにおいても、ICチップ110の接続端からこの接続端に対向する端部までの長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2n(nは自然数)にはなっていない。
なお、本形態にて示した導体部120a,120bは、それぞれボウタイアンテナ形状となっており、導体部120aにおいては、ICチップ110との接続点から図中A点までの長さx1と、ICチップ110との接続点から図中B点までの長さx2とが互いに異なっているが、長さx2〜x1までの間に、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2n(nは自然数)が存在しないようになっている。また、導体部120bにおいても同様に、発光素子部140との接続点から図中C点までの長さy1と、発光素子部140との接続点から図中D点までの長さy2とが互いに異なっているが、長さy2〜y1までの間に、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2n(nは自然数)が存在しないようになっている。また、2つの導体部120a,120bがICチップ110及び発光素子部140を介して接続された長さは、図中B点からICチップ110及び発光素子部140を介して図中D点までの長さ(x2+y2)が最も短く、図中A点からICチップ110及び発光素子部140を介して図中C点までの長さ(x1+y1)が最も長くなっているが、この長さ(x2+y2)〜(x1+y1)までの間に、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4が存在するようになっている。
上記のように構成された非接触型ICタグ100においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの周波数faを有する電波に共振して2つの導体部120a,120bからなるアンテナ120に電流が流れ、この電流がICチップ110に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ110に情報が書き込まれたり、ICチップ110に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。またこの際、2つの導体部120a,120bの間にはICチップ110と直列に発光素子部140が接続されており、この発光素子部140にもアンテナ120に生じた電流が供給され、発光素子部140が駆動してLED141が点灯する。
以下に、上述した非接触型ICタグ100において、ICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしている場合の発光素子部140の動作について説明する。
図3は、図1に示した非接触型ICタグ100においてICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしている場合の発光素子部140の動作を説明するための図であり、(a)はICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしていない場合のアンテナ120の接続状態を示す図、(b)はICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしている場合のアンテナ120の接続状態を示す図である。
図1に示した非接触型ICタグ100においてICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしていない場合は図3(a)に示すように、アンテナ120を構成する導体部120aと導体部120bとがICチップ110及び発光素子部140を介して互いに接続された状態となっており、2つの導体部120a,120bがICチップ110及び発光素子部140を介して接続されたアンテナ120の長さは、上述したように、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4の倍数となっている。そのため、この状態で、ICチップ110に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させると、アンテナ120において、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数faを有する電波に共振して電流が流れ、この電流が発光素子部140に供給されて発光素子部140内のLED141が点灯する。
一方、図1に示した非接触型ICタグ100において、ICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしている場合は図3(b)に示すように、アンテナ120を構成する導体部120aと導体部120bとがICチップ110が接続された点にて断線した状態となる。そのため、アンテナ120が、共振点における周波数がfaとなって共振するダイポールアンテナとして機能しなくなり、この状態で、ICチップ110に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させても、アンテナ120には電流が流れず、ICチップ110に情報が書き込まれたり、ICチップに110に書き込まれた情報が読み出されたりしなくなる。また、断線した2つの導体部120a,120bにおいても、上述したように、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2n(nは自然数)にはなっていないため、それぞれ、その共振点における周波数がfaとなって共振するモノポールアンテナとして機能せず、それにより、ICチップ110に情報が書き込まれたり、ICチップに110に書き込まれた情報が読み出されたりはせず、また、発光素子部140内のLED141は点灯しない。
このように、ICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしていない場合は、ICチップ110に対して情報の書き込みや読み出しを行う情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数faを有する電波にアンテナ120が共振してアンテナ120に電流が流れ、この電流によって発光素子部140内のLED141が点灯し、また、ICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしている場合は、情報書込/読出装置に近接させても、情報書込/読出装置からの情報の書き込みや読み出しを行うための周波数faを有する電波にアンテナ120及びこれを構成する導体部120bが共振せず、発光素子部140に電流が供給されずに発光素子部140内のLED141が点灯しないので、LED141が点灯するかどうかによって、ICチップ110が破損したりICチップ110とアンテナ120との接続が断線したりしているかどうかを検知することができる。
また、上述したように発光素子部140の起電力は、情報書込/読出装置からの電波にアンテナ120が共振することによりアンテナ120に生じる電流によるものであるため、発光素子部141内のLED141を点灯させるための電池等の電源を非接触型ICタグ100に内蔵しておく必要がなく、電池切れ等のメンテナンスが不要となる。
なお、本形態においては、2つの導体部120a,120bがICチップ110及び発光素子部140を介して接続された長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4となっているが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材130の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/4の倍数であればよい。
また、本形態においては、ICチップ110に対して情報の書き込みや読み出しが行われる際にその旨を報知する手段として、アンテナ120にて生じる電流によって点灯するLED141を例に挙げて説明したが、アンテナ120にて生じる電流によって振動するバイブレータや、アンテナ120にて生じる電流によって音を発生させるブザー等を報知手段として用いることも考えられる。
また、アンテナ120を構成する2つの導体部120a,120bにおいては、その形状がボウタイアンテナの形状に限らず、その長さについて上述した条件を満たすものであれば直線状のものやメアンダ状のもの等であってもよい。
また、本形態においては、RFIDメディアとして非接触型ICタグを例に挙げて説明したが、本発明は、非接触型ICカードや非接触型ICラベルにも適用できることは言うまでもない。
本発明のRFIDメディアの実施の一形態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示した発光素子部の内部構成を示す回路図である。 図1に示した非接触型ICタグの周波数特性を説明するための図である。 図1に示した非接触型ICタグにおいてICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしている場合の発光素子部の動作を説明するための図であり、(a)はICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしていない場合のアンテナの接続状態を示す図、(b)はICチップが破損したりICチップとアンテナとの接続が断線したりしている場合のアンテナの接続状態を示す図である。 マイクロ波帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図である。 発光素子回路を用いて不具合を検出可能な非接触型ICタグの一例を示す図である。 図5に示した非接触型ICタグにおいてICチップが破損した場合の発光素子部の動作を説明するための図であり、(a)はICチップが破損していない場合のアンテナの接続状態を示す図、(b)はICチップが破損している場合のアンテナの接続状態を示す図である。
符号の説明
100 非接触型ICタグ
110 ICチップ
120 アンテナ
120a,120b 導体部
121 接続部
130 ベース基材
140 発光素子部
141 LED
142 ブリッジ部
143a〜143c コンデンサ
142a〜142d,144a,144b ダイオード
145 外部接続端子

Claims (1)

  1. 2つの導体部からなるアンテナと、前記2つの導体部の間に接続され、情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップとを有し、受信した電波に共振することによって前記アンテナにて生じた電流が前記ICチップに供給されることにより、前記ICチップに対して非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが行われるRFIDメディアにおいて、
    前記2つの導体部の間にて前記ICチップと直列に接続され、前記電波に共振することによって前記アンテナにて生じた電流が供給されることにより駆動する報知手段を有し、
    前記2つの導体部は、前記ICチップ及び前記報知手段を介して接続された長さが前記電波に共振する長さであり、かつ、前記報知手段側となる導体部の前記報知手段との接続端から該接続端に対向する端部までの長さが前記電波に共振しない長さであることを特徴とするRFIDメディア。
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