JP4447598B2 - 無線icタグおよび中間icタグ体 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信により情報の読出しや書込みが可能な無線ICタグに関する。
近年、商品の在庫情報や各種の料金情報などの情報管理を行うために、無線ICタグが用いられている。無線ICタグは、多くの情報を記憶させることができ、また、非接触の状態、すなわちリーダやライタに近接させただけの状態で、情報の読出しや書込みを行うことができるため、利便性が高い。
従来の無線ICタグは、各種の情報が記憶されるICチップと、無線通信を行うためのアンテナとで構成されている。そして、従来の無線ICタグでは、アンテナを使った無線通信により、ICチップからの情報の読出しおよびICチップへの情報の書込みが行われる(例えば特許文献1参照)。
これまでの無線ICタグでは、主に短波帯(3MHz〜30MHz)の電波を用いて無線通信が行われていた。特に、最近では13.56MHzの電波を用いた無線ICタグが、主流となり、世界規格ISO15693としても採用されている。そして、これからの無線ICタグには、さらなる低コスト化が求められる。さらに、より周波数の高いUHF帯(300MHz〜3GHz)の電波を用いた無線ICタグの開発が期待されている。
特開2005−92699号公報(第7−18頁、第11図)
しかしながら、従来の無線ICタグの製造工程では、アンテナを形成するときに、エッチング法によって基板上にアンテナを形成する。また、ICチップの電極にアンテナを接続するときには、異方性導電膜法(ACF法)などによってICチップの電極にアンテナを電気的に接続する。しかも、無線ICタグの製造工程は、クリーンルーム内で行われ、すべて高精密を要するので、製造コストが高くなりがちであった。
また、従来は、完成品の無線ICタグについて、ICチップの情報読出し機能や書込み機能、情報通信機能の不良がないかを、非接触の状態で無線通信を行って検査するリード/ライトテストが行われている。そして、無線ICタグ完成後の検査でICチップの不良が発見されると、その不良品の無線ICタグは廃棄処分される。そのため、無線ICタグの歩留まりが低下し、その結果、製造コストを低く抑えるのが困難になる。
そこで、アンテナを接続する前のICチップについて、リード/ライトテストの検査を行うことも考えられる。しかし、従来の無線ICタグでは、ICチップだけで非接触の状態での無線通信を行うことができないため、ICチップの電極にテスタの電極を接触させて検査を行う必要がある。そのため、ICチップのリード/ライトテストに手間がかかり、その結果、製造コストの増加につながることになる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、無線ICタグの製造工程を簡素化でき、ICチップのリード/ライトテストが容易であって、製造コストを低く抑えることができる無線ICタグを提供することを目的とする。
本発明の無線ICタグは、ICチップと、前記ICチップが接続される二つの接続部を有する面状の中間アンテナで構成されたループ状の中間ICタグ体と、前記中間アンテナが重ねられて無線的に接続される本アンテナと、を備え、前記二つの接続部は前記中間アンテナの存在しない空き部を挟んで互いに対向しており、前記空き部に前記ICチップが架け渡されてループが形成されている。
これにより、中間ICタグ体のICチップに中間アンテナが設けられているので、中間ICタグ体のみでも非接触の状態での無線通信を行うことができる。したがって、中間ICタグ体をリーダやライタに近接させただけの状態で、ICチップのリード/ライトテストを容易に行うことができる。これにより、中間ICタグ体を本アンテナに接続する前に、非接触の状態で無線通信を行ってICチップのリード/ライトテストを行うことができる。したがって、無線ICタグの完成前にICチップの不良を発見することができ、無線ICタグの歩留まりの低下を抑え、製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、中間アンテナの空き部にICチップが架け渡されて、中間ICタグ体のループが形成される。この場合、中間アンテナが面状であるので、中間アンテナが線状である場合に比べて、ループを形成するのが容易である。したがって、中間ICタグ体を容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。また、中間アンテナを本アンテナに重ねることにより、中間アンテナと本アンテナとが無線的に接続される。したがって、中間アンテナと本アンテナとを容易に接続することができ、無線ICタグの製造工程が簡素化され、製造コストを低く抑えることができる。
また、本発明の無線ICタグでは、前記空き部は、前記二つの接続部の間に設けられた切り込み状のスリットであり、前記ICチップは、前記スリットの切り込み口の付近に配置されている。
これにより、中間アンテナの二つの接続部の間にスリットを設けることによって、空き部を容易に形成することができる。この場合、中間アンテナが面状であるので、スリットを設けるときの加工が容易である。また、ICチップをスリットの切り込み口の付近に配置することにより、中間ICタグ体のループを容易に形成することができる。これにより、中間ICタグ体を容易に製造することができ、中間ICタグ体の製造コストを低く抑えることができる。
また、本発明の無線ICタグでは、前記本アンテナは、導電性インキで印刷された一対のアンテナパターンで構成されている。
これにより、本アンテナがアンテナパターンであり、導電性インキで印刷することによって容易に形成することができる。したがって、無線ICタグの製造工程が高精密を要しないため、製造コストを低く抑えることができる。
また、本発明の無線ICタグでは、前記本アンテナは、不正持出し防止用の情報を電磁的に書き込み可能な棒状の不正持出し防止タグ体で構成されている。
これにより、本アンテナは、無線通信距離を長くするアンテナとしての役割だけでなく、不正持出し防止用のタグとしての役割も果たす。例えば、図書館での蔵書の貸出し管理等に用いられる場合には、ICチップによる情報の管理(書籍のタイトル、貸出し人、貸出し期間などの情報の管理)を行うとともに、本アンテナによる不正持出し防止用の情報(持ち出し許可/不許可の情報)の管理を行うことができる。
本発明の中間ICタグ体は、上記の無線ICタグに用いられ、ICチップと、前記ICチップの端子が接続される接続部を有する面状の中間アンテナで構成され、前記中間アンテナに前記ICチップが架け渡されてループが形成されている。
これによっても、上記のように、中間ICタグ体のみでも非接触の状態での無線通信を行うことができる。したがって、中間ICタグ体をリーダやライタに近接させただけの状態で、ICチップのリード/ライトテストを容易に行うことができる。これにより、中間ICタグ体を本アンテナに接続する前に、非接触の状態で無線通信を行ってICチップのリード/ライトテストを行うことができる。したがって、無線ICタグの完成前にICチップの不良を発見することができ、無線ICタグの歩留まりの低下を抑え、製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、上記のように、中間アンテナが線状である場合に比べて、ループを形成するのが容易である。したがって、中間ICタグ体を容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。また、中間アンテナを本アンテナに重ねることにより、中間アンテナと本アンテナとが無線的に接続される。したがって、中間アンテナと本アンテナとを容易に接続することができ、無線ICタグの製造工程が簡素化され、製造コストを低く抑えることができる。
本発明では、面状の中間アンテナを用いてループ状の中間ICタグ体を構成することにより、ICチップのリード/ライトテストを容易に行うことができるとともに、無線ICタグを容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態の無線ICタグについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、例えば、UHF帯(300MHz〜3GHz)の電波を用いて無線通信を行い、宅配サービスの集配管理、商品の在庫管理、図書館での蔵書管理などの情報管理等を行う無線ICタグの場合を例示する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態では、宅配サービスの集配情報を管理する無線ICタグの場合を例示する。この場合、ICチップには、例えば、宅配サービスの顧客情報や集配進捗状況などの集配情報が記憶されている。
本実施の形態の無線ICタグを、図面を用いて説明する。図1〜図4に示すように、無線ICタグ100は、ICチップ101と中間アンテナ102を有する中間ICタグ体103と、宅配サービス用紙109の表面(表側の面)に印刷される本アンテナ104によって構成されている。
図2に示すように、ICチップ101には、アンテナ接続用の一対の電極105が設けられている。中間アンテナ102は面状であり、切り込み状の細長いスリット106が設けられている。このスリット106は、中間アンテナ102は存在していない空き部ともいえる。また、本実施の形態では、スリット106はI字状であり、中間アンテナ102はU字状であるともいえる。この中間アンテナ102は、例えばアルミテープで構成されている。
この中間アンテナ102のスリット106には、ICチップ101が架け渡されている(図2参照)。ICチップ101の電極105は、例えば抵抗溶接法などによって中間アンテナ102に電気的に接続されている。ここでは、ICチップ101が中間アンテナ102に接続されている部分を接続部107という。したがって、中間アンテナ102は、ICチップ101が接続される二つの接続部107を有しているといえる。また、この接続部107は、スリット106を挟んで互いに対向しているともいえる。本実施の形態では、ICチップ101は、スリット106の切り込み口108の付近に配置されている。
この場合、中間アンテナ102の全長L1は無線通信に使用する電波の波長(例えば、λ=30cm)の1/5の長さに設定されている(図1参照)。このように、中間アンテナ102の全長を電波の波長の整数分の1の長さに設定することにより、中間アンテナ102の周波数選択度が高くなる。例えば、中間アンテナ102の感度が鋭くなる。
図3および図4に示すように、本アンテナ104は、宅配サービス用紙109の表面(表側の面)に導電性インキで印刷される一対のアンテナパターンである。本実施の形態では、本アンテナ104のアンテナパターンは、左右一対の直線により構成されるバイポーラ直線形状とされている。また、導電性インキとしては、例えば、銀粒ペーストやカーボン等を印刷用インキに添加したインクが使用される。このインクは、腐食しにくく、電気抵抗が小さいので、導電性インキとして適している。
この場合、本アンテナ104の全長L2(バイポーラの一方の直線の先端から他方の直線の先端までの長さ)は無線通信に使用する電波の波長(例えば、λ=30cm)の1/2の長さに設定されている(図1参照)。このように、本アンテナ104の全長を電波の波長の整数分の1の長さに設定することにより、本アンテナ104の周波数選択度が高くなる。例えば、本アンテナ104の感度が鋭くなる。
以上のように構成された無線ICタグ100の製造方法および使用方法について説明する。
中間ICタグ体103を製造する場合には、まず、四角形状のアルミテープ(銅テープ等でもよい)に直線状のスリット106を形成して、中間アンテナ102を用意する。つぎに、ICチップ101を中間アンテナ102のスリット106の切り込み口108の付近に配置し、例えば抵抗溶接法などによってICチップ101の電極105を中間アンテナ102の接続部107に電気的に接続する。一方、宅配サービス用紙109の表面に導電性インキでアンテナパターンを印刷して、本アンテナ104を形成する。
上記の中間ICタグ体103を使用するときには、中間アンテナ102が本アンテナ104に重なるように、アルミテープを宅配サービス用紙109の表面(表側の面)に貼り付ける。このようにして、中間アンテナ102を本アンテナ104に重ねると、中間アンテナ102と本アンテナ104とが電磁的な相互作用により無線的に接続される。これにより、中間アンテナ102と本アンテナ104とで一つのアンテナが形成され、中間アンテナ102および本アンテナ104が無線ICタグ100のアンテナとして機能する。
上記のような無線ICタグ100を用いて宅配サービスの集配情報を管理する場合、無線ICタグ100は例えば下記のように使用される。
まず、ICチップ101に、宅配サービスの顧客情報や集配進捗状況などの集配情報を予め記憶させる。つぎに、そのICチップ101を有する中間ICタグ体103を、荷物に貼付された宅配サービス用紙109に貼り付けて、無線ICタグ100とする。
宅配サービスの集配作業者が顧客先に荷物を宅配する際に、荷物の宅配サービス用紙109に取り付けられた無線ICタグ100から顧客情報を読み取る。宅配が完了したときには宅配サービス用紙109の無線ICタグ100に集配情報を書き込む。
このような第1の実施の形態の無線ICタグ100によれば、面状の中間アンテナ102を用いてループ状の中間ICタグ体103を構成することにより、ICチップ101のリード/ライトテストを容易に行うことができるとともに、無線ICタグ100を容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
すなわち、本実施の形態では、中間ICタグ体103のICチップ101に中間アンテナ102が設けられているので、中間ICタグ体103のみでも非接触の状態での無線通信を行うことができる。したがって、中間ICタグ体103をリーダやライタに近接させただけの状態で、ICチップ101のリード/ライトテストを容易に行うことができる。これにより、中間ICタグ体103を本アンテナ104に接続する前に、非接触の状態で無線通信を行ってICチップ101のリード/ライトテストを行うことができる。したがって、無線ICタグ100の完成前にICチップ101の不良を発見することができ、無線ICタグ100の歩留まりの低下を抑え、製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、中間アンテナ102の空き部にICチップ101が架け渡されて、中間ICタグ体103のループが形成される。この場合、中間アンテナ102が面状であるので、中間アンテナ102が線状である場合に比べて、ループを形成するのが容易である。したがって、中間ICタグ体103を容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。また、中間アンテナ102を本アンテナ104に重ねることにより、中間アンテナ102と本アンテナ104とが無線的に接続される。したがって、中間アンテナ102と本アンテナ104とを容易に接続することができ、無線ICタグ100の製造工程が高精密を要しないため、製造コストを低く抑えることができる。
また、本実施の形態では、中間アンテナ102の二つの接続部107の間にスリット106を設けることによって、空き部を容易に形成することができる。この場合、中間アンテナ102が面状であるので、スリット106を設けるときの加工が容易である。また、ICチップ101をスリット106の切り込み口108の付近に配置することにより、中間ICタグ体103のループを容易に形成することができる。これにより、中間ICタグ体103を容易に製造することができ、中間ICタグ体103の製造コストを低く抑えることができる。
また、本実施の形態では、本アンテナ104がアンテナパターンであり、導電性インキで印刷することによって容易に形成することができる。したがって、無線ICタグ100の製造工程が簡素化され、製造コストを低く抑えることができる。
また、本実施の形態では、製品の製造時(一次タイミングという)に、予め包装容器(ダンボール箱やケースなど)のすべてに本アンテナ104を印刷しておき、製品の出荷時(二次タイミングという)に、中間ICタグ体103を貼り付ける。そうすると、無線ICタグ100は、二次タイミングで有効になる。このように、比較的コストの低い本アンテナ104を先に量産しておき、比較的コストの高い中間ICタグ体103を出荷の寸前に貼り付けることにより、コストの増加を抑えることができる。
また、ICチップ101のインピーダンスは、メーカごとに異なる。本実施の形態では、各メーカのICチップ101のインピーダンスに合わせて、中間アンテナ102のループの大きさや形状を調整することができる。つまり、メーカごとの対応が可能である。すなわち、本アンテナ104については、共通の大きさや形状のものを量産することができ、中間アンテナ102については、メーカごとの対応が可能である。
また、本実施の形態では、製品を回収した後、中間ICタグ体103を容易に引き剥がすことができるので、中間ICタグ体103を再利用(リユース)することができる。
(変形例1)
図5には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例1が示される。この変形例の無線ICタグ100Aでは、本アンテナ104Aのアンテナパターンが、宅配サービス用紙109Aの裏面(裏側の面)に導電性インキで印刷されている。そして、中間アンテナ102Aが本アンテナ104Aに重なるように、アルミテープが宅配サービス用紙109Aの表面(表側の面)に貼り付けられている。
このように、宅配サービス用紙109Aを表裏から挟むように中間アンテナ102Aを本アンテナ104Aに重ねても、中間アンテナ102Aと本アンテナ104Aとが電磁的な相互作用により無線的に接続される。これにより、中間アンテナ102Aと本アンテナ104Aとで一つのアンテナが形成され、中間アンテナ102Aおよび本アンテナ104Aが無線ICタグ100Aのアンテナとして機能する。
(変形例2)
図6には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例2が示される。この変形例の無線ICタグ100Bでは、中間アンテナ102Bを本アンテナ104Bに重ねるための重ね部110が、中間アンテナ102Bに設けられている。この重ね部110は、中間アンテナ102Bを本アンテナ104Bに重ねるのに十分な面積を有している。
このような重ね部110が中間アンテナ102Bに設けられているので、中間アンテナ102Bを本アンテナ104Bに容易に重ねることができる。したがって、中間アンテナ102Bを本アンテナ104Bに重ねるときの作業性が向上する。例えば、アルミテープを宅配サービス用紙109Bに貼り付けるときの作業性が向上する。
(変形例3)
図7には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例3が示される。この変形例の無線ICタグ100Cでは、中間アンテナ102CにT字状のスリット106Cが形成されている。この場合、中間アンテナ102CはC字状であるともいえる。このような形状の中間アンテナ102Cを用いても、ICチップ101Cを架け渡してループ状の中間ICタグ体103Cを構成することができ、第1の実施の形態の無線ICタグ100と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例4)
図8には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例4が示される。この変形例の無線ICタグ100Dでは、中間アンテナ102Dが全体としてC字状に形成されている。この場合、中間アンテナ102Dの中央に略円形の空き部106Dが形成されているともいえる。このような形状の中間アンテナ102Dを用いても、ICチップ101Dを架け渡してループ状の中間ICタグ体103Dを構成することができ、第1の実施の形態の無線ICタグ100と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例5)
図9には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例5が示される。この変形例の無線ICタグ100Eでは、中間アンテナ102Eが全体として渦巻き状に形成されている。このような形状の中間アンテナ102Eを用いても、ICチップ101Eを架け渡してループ状の中間ICタグ体103Eを構成することができ、第1の実施の形態の無線ICタグ100と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例6)
図10には、第1の実施の形態の無線ICタグ100の変形例6が示される。この変形例の無線ICタグ100Fでは、中間アンテナ102Fの中央にI字状のスリット106Fが形成されている。この場合、中間アンテナ102Fが全体としてO字状に形成されているともいえる。このような形状の中間アンテナ102Fを用いても、ICチップ101Fを架け渡してループ状の中間ICタグ体103Fを構成することができ、第1の実施の形態の無線ICタグ100と同様の作用効果を奏することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、図書館での蔵書の貸出し情報を管理する無線ICタグ200の場合を例示する。この場合、ICチップ201には、書籍のタイトル、貸出し人、貸出し期間などの情報が記憶されている。
本実施の形態の無線ICタグ200を、図面を用いて説明する。図11〜図14に示すように、無線ICタグ200は、ICチップ201と中間アンテナ202を有する中間ICタグ体203と、棒状の本アンテナ204によって構成されている。
ICチップ201と中間アンテナ202は、第1の実施の形態と同様の構成である。したがって、ここで特に言及しない限り、ICチップ201と中間アンテナ202の構成は第1の実施の形態と同様である。
一方、本アンテナ204は、アモルファス製の一本の棒状部分211と、強磁性体で構成された複数のタグ片212で構成される。この本アンテナ204には、図書館の蔵書の不正持出し防止用の情報(持ち出し許可/不許可の情報)が電磁的に書き込まれる。この本アンテナ204は、不正持出し防止(EAS、Electric Article Surveillance)用の1ビットトランスポンダーであり、不正持出し防止タグ体を兼ねているともいえる。
この場合、本アンテナ204の全長L3は、書籍に収納するのに適した長さに設定されている(図11参照)。例えば、この全長L3の値は、B5版の書籍の場合には15cm、A6版の書籍の場合には12cmに設定されている。この本アンテナ204の全長L3は、無線通信に使用する電波の波長(例えば、λ=30cm)の1/2の長さに近い値であり、本アンテナ204の感度の低下が最低限に抑えられている。
以上のように構成された無線ICタグ200の製造方法および使用方法について説明する。
中間ICタグ体203を製造する場合には、まず、四角形状のアルミテープに直線状のスリット206を形成して、中間アンテナ202を用意する。つぎに、ICチップ201を中間アンテナ202のスリット206の切り込み口208の付近に配置し、例えば抵抗溶接法などによってICチップ201の電極205を中間アンテナ202の接続部207に電気的に接続する。一方、本アンテナ204として、不正持出し防止タグ体を用意する。
上記の中間ICタグ体203を使用するときには、中間アンテナ202が本アンテナ204に重なるように、アルミテープを不正持出し防止タグ体に貼り付ける。このようにして、中間アンテナ202を本アンテナ204に重ねると、中間アンテナ202と本アンテナ204とが電磁的な相互作用により無線的に接続される。これにより、中間アンテナ202と本アンテナ204とで一つのアンテナが形成され、中間アンテナ202および本アンテナ204が無線ICタグ200のアンテナとして機能する。
上記のような無線ICタグ200を用いて図書館の蔵書の貸出し情報を管理する場合、無線ICタグ200は例えば下記のように使用される。
まず、ICチップ201には、貸出し情報(書籍のタイトル、貸出し人、貸出し期間などの情報)を予め記憶させる。つぎに、そのICチップ201を有する中間ICタグ体203を、不正持出し防止タグ体に貼り付けて無線ICタグ200とする。そして、その無線ICタグ200を書籍の背に収納する(図14参照)。
図14に示すように、書籍の貸出しを行うときには、貸出しテーブルに設置されたアンテナ通信装置213を用いて、ICタグの情報を読込み/書込みするとともに、貸出しテーブルに設置された磁化装置214を用いて、不正持出し防止タグ体に不正持出し防止用の情報(持ち出し許可/不許可の情報)を書き込む。
このような第2の実施の形態の無線ICタグ200によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施の形態では、本アンテナ204が、無線通信距離を長くするアンテナとしての役割だけでなく、不正持出し防止用のタグとしての役割も果たす。例えば、図書館での蔵書の貸出し管理等に用いられる場合には、ICチップ201による情報の管理(書籍のタイトル、貸出し人、貸出し期間などの情報の管理)を行うとともに、本アンテナ204による不正持出し防止用の情報(持ち出し許可/不許可の情報)の管理を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかる無線ICタグは、ICチップのリード/ライトテストを容易に行うことができるとともに、無線ICタグを容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができるという効果を有し、商品の在庫管理や図書館の蔵書管理用の無線ICタグ等として有用である。
第1の実施の形態のICチップ、中間アンテナ、本アンテナの平面図である。 第1の実施の形態の中間ICタグ体の平面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの平面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例1の側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例2の側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例3の側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例4の側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例5の側断面図である。 第1の実施の形態の無線ICタグの変形例6の側断面図である。 第2の実施の形態のICチップ、中間アンテナ、本アンテナの平面図である。 第2の実施の形態の無線ICタグの平面図である。 第2の実施の形態の無線ICタグの側断面図である。 第2の実施の形態の無線ICタグの使用例の斜視図である。
符号の説明
100 無線ICタグ(第1の実施の形態)
101 ICチップ
102 中間アンテナ
103 中間ICタグ体
104 本アンテナ
106 スリット(空き部)
107 接続部
108 切り込み口
200 無線ICタグ(第2の実施の形態)
201 ICチップ
202 中間アンテナ
203 中間ICタグ体
204 本アンテナ
206 スリット(空き部)
207 接続部
208 切り込み口

Claims (4)

  1. ICチップと、前記ICチップが接続される二つの接続部を有する面状の中間アンテナで構成されたループ状の中間ICタグ体と、
    前記中間アンテナが重ねられて無線的に接続される本アンテナと、
    を備え、
    前記二つの接続部は前記中間アンテナの存在しない空き部を挟んで互いに対向しており、前記空き部に前記ICチップが架け渡されてループが形成され
    前記本アンテナは、不正持出し防止用の情報を電磁的に書き込み可能な棒状の不正持出し防止タグ体で構成されたことを特徴とする無線ICタグ。
  2. 前記空き部は、前記二つの接続部の間に設けられた切り込み状のスリットであり、
    前記ICチップは、前記スリットの切り込み口の付近に配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線ICタグ。
  3. 前記本アンテナは、導電性インキで印刷された一対のアンテナパターンで構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線ICタグ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の無線ICタグに用いられ、
    ICチップと、前記ICチップの端子が接続される接続部を有する面状の中間アンテナで構成され、前記中間アンテナに前記ICチップが架け渡されてループが形成され
    前記本アンテナは、不正持出し防止用の情報を電磁的に書き込み可能な棒状の不正持出し防止タグ体で構成されたことを特徴とする中間ICタグ体。
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