JP4931126B2 - 杭打設方法 - Google Patents

杭打設方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4931126B2
JP4931126B2 JP2006304010A JP2006304010A JP4931126B2 JP 4931126 B2 JP4931126 B2 JP 4931126B2 JP 2006304010 A JP2006304010 A JP 2006304010A JP 2006304010 A JP2006304010 A JP 2006304010A JP 4931126 B2 JP4931126 B2 JP 4931126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
leader
data
reflector
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006304010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008121219A (ja
Inventor
昌則 田島
貴則 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority to JP2006304010A priority Critical patent/JP4931126B2/ja
Publication of JP2008121219A publication Critical patent/JP2008121219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4931126B2 publication Critical patent/JP4931126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

本発明は、旋回または前後傾斜する杭リーダに沿わせて杭を保持し、ハンマにより杭頭部へ打撃を与えて杭を水底に打設する杭打船による杭打設方法及び杭打設システムに関する。
杭打船により鋼管杭を海上で打設する工事を行う際には、従来より、陸上または海上測量台の2ヶ所にセオドライト等の測量機を設置し、それぞれに測量員を配置して2方向から打設杭の杭天位置を視準し、無線連絡により杭打船のオペレータへ杭の位置入れ誘導を行っている。
また、GPS等で船体の位置座標を測量し、船体の方位及び傾斜計測データと、2台の杭・リーダ間距離計を組み合わせた杭傾斜計測データと、杭深度計測データ及び杭リーダ旋回角計測データとにより杭頭部と杭下端部の杭芯座標を計算し、管理すべき任意の高さの杭芯座標を計算する方法がある(例えば、下記特許文献1参照)。
他に、杭打船上にGPSとトータルステーションを設置し、GPSで測量した船上の座標上にトータルステーションを配置し、船上のトータルステーションにより、リーダの上下2ヶ所とハンマ部に取り付けた反射部材の座標を測量することで杭リーダの傾斜と杭頭部の座標を計算し、管理すべき任意の高さの杭芯座標を算定する方法がある(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2003−65759号公報 特開2003−105762号公報
上記従来の方法において、測量員を配置し陸上または海上測量台の2ヶ所から杭を視準し杭打船側へ無線連絡して杭の位置入れ誘導する方法は、十分な経験技術を持つ測量員を配置する必要があり、無線連絡による誘導のため位置入れに手間取り非効率的であるとともに、杭の位置入れ誘導はできるが、杭打船の位置入れ誘導ができない。
また、上記特許文献1において、杭・リーダ間距離計により杭傾斜を計測する方法は、測量した船体座標と各種センサの計測データを組み合わせて杭頭部と杭下端の座標を計算するため、特に、旋回式杭打船の場合には船体方位や旋回角の計測誤差が影響し、要求される精度で杭天位置の座標を計算できない場合がある。また、杭の打設が進み杭頭が下がると杭・リーダ間距離計の作動ができない領域が発生し、この時から杭下端部の座標は固定されているものと仮定し、杭下端部の座標と杭キャップの座標から杭傾斜を算出しているが、実際の杭下端部の挙動が異なる場合に杭天位置の座標計算に誤差が発生する。
また、上記特許文献2において、GPSで測量した船上の座標上にトータルステーションを配置し、船上のトータルステーションからリーダの上下2ヶ所とハンマに配置した反射部材の座標を測量し、杭リーダ傾斜および杭頭部の座標を計算する方法では、断続的な測量になるため同期補正処理や船体動揺の補正処理による誤差が生じ、杭天位置を要求される精度で計測できない場合がある。また、旋回式杭打船では、杭リーダの旋回や杭傾斜の状態によりトータルステーションから反射部材の視準ができない場合がある。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、杭打船による水上での杭打設工事において、高い精度で杭の設計打止め高における杭芯位置(杭天位置)の座標を計算し、杭を設計位置へ正確に打設可能な杭打設方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による杭打設方法は、旋回または前後傾斜する杭リーダに沿わせて杭を保持し、前記杭を水底に打設する杭打船による杭打設方法であって、打設対象の杭の設計打止め高に対応する杭芯位置である杭天位置を位置入れ管理点とし、前記設計打止め高さ近傍の前記杭リーダ部分に全方位反射型の反射体を配置し、前記全方位反射型の反射体は、一対の半方位反射型の反射体から構成され、前記半方位反射型の反射体の一方を前記杭リーダの比較的下部に取り付け、他方を前記杭リーダの同じ高さ位置の180度反対側に取り付け、前記各半方位反射型の反射体は、前記杭リーダが傾斜したときに傾斜前の水平状態を保つように構成され、前記反射体をターゲットとしてトータルステーションで測量することで前記杭天位置の座標を計測し、前記座標計測データをもとに計算された杭位置に基づいて杭打設を行うことを特徴とする。
この杭打設方法によれば、杭打船による水上での杭打設工事において、打設対象の杭の杭天位置(設計打止め高に対応する杭芯位置)を位置入れ管理点とし、杭リーダ部分の設計打止め高さ近傍に配置した全方位反射型の反射体をターゲットとしてトータルステーションで杭天位置の座標を計測することで、杭天位置座標の計算に係わる杭リーダ傾斜や杭打船の船体方位等の計測誤差の影響を極力小さくできるので、高い精度で杭の杭天位置の座標を計算できる。このように高精度に計算された杭位置を参照して杭打設を行うので、杭を設計位置へ正確に打設することができる。なお、上記打設する杭は、鉛直杭、斜杭のいずれであってもよい。
上記杭打設方法において、前記全方位反射型の反射体は、一対の半方位反射型の反射体から構成され、前記半方位反射型の反射体の一方を前記杭リーダの比較的下部に取り付け、他方を前記杭リーダの同じ高さ位置の180度反対側に取り付けることが好ましい。一対の半方位反射型の反射体を180度反対になるように取り付けることで、全方位反射型の反射体を構成でき、これにより、トータルステーションから杭リーダの位置や姿勢によらず反射体を確実に視準できるようになる。なお、半方位反射型の反射体は、その反射範囲が少なくとも180°あればよく、180°を超えてもよい。
また、前記各半方位反射型の反射体は、前記杭リーダが傾斜したときに傾斜前の水平状態を保つように構成されることが好ましく、杭リーダが傾斜しても、反射体の姿勢を一定に保つことができる。
また、前記トータルステーションは、陸上に配置され、前記一対の半方位反射型の反射体のいずれか一方を視準可能な反射体として選択し、その選択した反射体の3次元位置を自動追尾し測量し、前記測量した3次元座標データを前記座標計測データとして無線でリアルタイムに前記杭打船側に伝送することが好ましい。
また、前記杭の杭頭部の深度、前記杭リーダの傾斜、前記杭リーダの旋回角、及び前記杭打船の船体の方位・傾斜の計測データと、事前登録された座標系データ及び打設設計データの登録データと、前記座標計測データと、に基づいて前記杭の杭頭部杭芯位置と杭天位置と杭下端部杭芯位置とを演算処理し、これらの演算結果に基づいて前記杭を設計位置に正確に打設するために前記杭位置及び姿勢をリアルタイムに誘導表示することが好ましい。
また、前記杭の杭天位置を設計位置に位置入れするための前記杭打船の船体移動量をリアルタイムに誘導表示することが好ましい。
また、前記杭の杭頭部の深度を深度計により計測する際に、前記杭打船の船上定位置において前記深度計を事前登録されたオフセット深度値にゼロリセットすることで、簡易に深度合わせを行うことができる。
本発明の杭打設システムは、上述の杭打設方法を実行可能なものである。この杭打設システムによれば、高い精度で杭の設計打止め高における杭芯位置(杭天位置)の座標を計算し、杭を設計位置へ正確に打設可能な杭打船による杭打設システムを実現できる。
本発明の杭打設方法によれば、杭打船による水上での杭打設工事において、高い精度で杭の設計打止め高における杭芯位置(杭天位置)の座標を計算し、杭を設計位置へ正確に打設可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による杭打設方法を実行可能な杭打設システムを概略的に示す図である。
図1に示すように、杭打設システムは、杭を打設する水域に移動する旋回式杭打船(以下、単に「杭打船」ともいう。)1と、杭打船1側に配置された測量用ターゲットの3次元位置を自動追尾し測量するように陸上に設置されたトータルステーション6と、トータルステーション6で得た測量データを杭打船1側に無線で伝送するように設置された無線データ伝送機7と、を備える。
旋回式杭打船1は、水面SAに浮かんで、鋼管杭3を保持しながらクレーン20により旋回または前後傾斜する杭リーダ2と、杭リーダ2に沿わせた鋼管杭3の杭頭部へ打撃を与えるハンマ4と、を備え、鋼管杭3を鉛直杭または斜杭として水底に打設可能である。
図1のように、旋回式杭打船1の杭リーダ2の下部の左右所定位置に全方向反射型の反射体5をトータルステーション6の測量用ターゲットとして配置している。図1の反射体5の具体例について図12乃至図14を参照して説明する。
図12は、図1の反射体の具体例における各部材の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。図13は、図12の反射体を杭リーダに取り付けた状態を示す側面図(a)及び平面図(b)である。図14は、図13のように杭リーダに取り付けた反射体の正面図である。
図12(a)、(b)のように、反射体5aは、複数の反射プリズム31〜35と、各反射プリズム31〜35を保持部41を介して保持する円板状の保持部材36と、図1の杭リーダ2に反射体5aを取り付けるための板状の取付部材37と、保持部材36にその中心で連結されたボルト部材38と、取付部材37にその一端で連結されたボルト部材39と、ボルト部材38にその下端側で取り付けられた円板状の重錘40と、杭リーダ2が前後に傾斜しても保持部材36が水平位置を保つように保持部材36とボルト部材39とを回転中心sで回動可能に連結するユニバーサルジョイント42と、を備える。
各反射プリズム31〜35は、円錐形のコーナーキューブプリズムで構成され、円錐形の各中心線b〜fが図12(a)の回転中心sを通るとともに各反射点31a〜35aが保持部材36の円周上180度の範囲内に等間隔になるように保持されている。コーナーキューブプリズムとは、直交した3面の内部全反射を利用して入射する光の方向に関わらず、入射方向へ180°折り返すためのプリズムであり、反射光の方向を常に一定に保つことができる。
各反射プリズム31〜35は、各中心線b〜fが図12(b)のように保持部材36の面に平行でかつユニバーサルジョイント42の回転中心sと一致して同一高さになるように位置決められている。ボルト部材38とボルト部材39は、保持部材36の中心を直交して通る中心線aが回転中心sを通るように取り付けられる。
図13(a)、(b)のように、上述の反射体5aと同様の構造で、各反射プリズム31〜35の位置を鏡面対称位置に配置した反射体5bを構成し、かかる一対の反射体5a、5bを取付部材37で杭リーダ2に取り付ける。すなわち、反射体5a、5bが杭リーダ2の左右に同一高さ位置になるように板状の取付部材37を仮止めし位置を決めてから溶接により取り付ける。
図12(a)のように、例えば、中央に位置する反射プリズム33が図1のトータルステーション6に最も指向している場合、トータルステーション6からの視準光・測距光mが反射プリズム33に入射し、反射点33aで入射方向に折り返し、反射された反射光nがトータルステーション6に向けて反射されてトータルステーション6に捕捉される。
各反射プリズム31〜35の一個の反射範囲は、例えば、反射プリズム32では、図12(a)のように範囲gであり、90度であるので、反射体5aは、複数の反射プリズム31から35までの全体の反射範囲が少なくとも180度を満足するようになっている。同様に、反射体5bも全体の反射範囲が少なくとも180度を満足する。
上述のことから、図13(b)に示すように、反射体5aは、図の右側の180度の反射範囲gに対応可能な半方位反射体に構成され、図の方向i,j,kのいずれの方向からでもトータルステーション6による視準と測距が可能である。また、反射体5bは、図の左側の180度の反射範囲hに対応可能な半方位反射体に構成され、図の方向p,q,rのいずれの方向からでもトータルステーション6による視準と測距が可能である。このように、上述の一対の反射体5a,5bにより全方位反射型の反射体5を構成できる。なお、反射体5a,5bは、180°の反射範囲g,hを超えるように構成してもよい。
また、図14のように、杭リーダ2が前後に傾斜した場合、反射体5aは、重錘40の重量により、反射プリズム31〜35を搭載した保持部材36がユニバーサルジョイント42により回転中心sで回動し、傾斜前の水平状態を保つようになっており、反射体5aの姿勢を一定に保つことができる。この回転中心sは、上述のように、反射プリズム31〜35の各中心線b〜f(保持部材36から所定の高さ位置)と保持部材36の中心を通る中心線aとの交点であり、反射体5aの測量定点となる。同様に、反射体5bの回転中心が反射体5aの測量定点となる。なお、各反射点31a〜35aから回転中心sまでの離隔距離は、反射体プリズム定数としてトータルステーション測距値に加算補正される。
陸上側ではトータルステーション6が視準可能な反射体5aまたは5bを選択し、反射体5aまたは5bの3次元位置を自動追尾し測量する。測量した反射体5aまたは5bの3次元座標データ等の測量データを陸上側の無線データ伝送機7からリアルタイムに杭打船1側の無線データ受信機8に伝送する。
使用する自動追尾式のトータルステーション6は、測距及び測角(水平角、鉛直角)により測定対象の反射体5a,5bの位置座標を計算し、1km離れた位置にある反射体に対しても自動追尾してx、y、zの三次元方向において±3cmの高精度で位置測量が可能である。
また、反射体5a,5bは杭リーダ2の左右に配置されて全方向反射型の反射体5を構成しているので、杭打船1の船体の移動や杭リーダ2の旋回または傾斜に対してもトータルステーション6が追尾を失うことがない。
杭打船1は、深度計測ワイヤ9を適切な張力で緊張し鋼管杭3の杭頭部までのワイヤ繰出長の変位を計測する杭頭部深度計10と、杭リーダ2の鉛直方向に対する傾斜角を計測する杭リーダ傾斜計11と、杭リーダ旋回部23で杭リーダ2を旋回させたとき杭リーダ2の旋回角を計測する杭リーダ旋回角度計12と、を備え、更に、各計測データと反射体5a,5bの3次元座標データを無線データ受信機8で受信し演算処理する打設管理情報処理機13をクレーン操作室22に備える。
また、旋回式杭打船1は、杭打船1の船体の方位及び傾斜を計測するジャイロコンパス14と、ジャイロコンパス14により計測された杭打船1の方位及び傾斜の計測データを受信し演算処理する操船位置情報処理機15と、を操船室21に備える。
打設管理情報処理機13は、工事座標系データ、リーダ座標系データ、船体座標系データ等の座標系データや打設設計データを事前登録するとともに、操船位置情報処理機15との間で計測データ及び事前登録データを相互通信し、これらの各データを共有化できるようになっている。
上述のように、打設管理情報処理機13は、上記諸データに基づいて鋼管杭3の杭頭部杭芯位置3aと設計打止め高に対応する杭芯位置(杭天位置3b)と杭下端部杭芯位置3cの現在位置及び深度を計算し、打設位置誘導表示器16により設計位置へ正確に打設するための杭3の位置及び姿勢をリアルタイムに誘導表示する。
また、操船位置情報処理機15は、打設する杭の杭天位置3bと杭打船1との現在位置関係を演算処理し、船体誘導表示器17により設計位置へ杭を打設するための杭打船1の船***置をリアルタイムに誘導表示する。
上述の図1,図12,図13の杭打設システムにより本実施の形態の杭打設方法を実行可能である。すなわち、旋回式杭打船1により旋回・前後傾斜する杭リーダ2に沿わせて杭3を保持し、ハンマ4により杭頭部へ打撃を与えて杭3を水底に打設する際に、打設する杭3の設計打止め高に対応する杭芯位置(杭天位置3b)を精度重視の位置入れ管理点とし、このため、設計打止め高さ近傍の杭リーダ2の下部に図1,図13のように反射体5a,5bから構成される全方位反射型の反射体5を配置し、反射体5aまたは5bをターゲットに陸上からトータルステーション6で測量することで、杭天位置3bの座標計算に関わる杭リーダ傾斜及びクレーン旋回角、船体方位の計測誤差の影響を極力小さくし、杭天位置3bの座標を高い精度で計測できる。
トータルステーション6は、杭リーダ下部の左右所定位置に配置した反射体5a,5bから視準可能な反射体5aまたは5bを選択し、その3次元位置を自動追尾し測量し、測量した反射体5aまたは5bの3次元座標データを無線データ伝送機7でリアルタイムに杭打船1側に伝送する。
杭打船1側には、杭リーダ2に備えた杭頭部深度計10及び杭リーダ傾斜計11と、杭リーダ旋回角度計12と、これらにより得た計測データ及び反射体5aまたは5bの3次元座標データを受信し演算処理する打設管理情報処理機13と、船体の方位及び傾斜を計測するジャイロコンパス14と、ジャイロコンパスからの計測データを受信し演算処理する操船位置情報処理機15とが配置されている。
打設管理情報処理機13は座標系データや打設設計データを事前登録し、操船位置情報処理機15とで計測データ及び事前登録データを相互通信しデータを共有化することで、クレーン操作室22の打設管理情報処理機13では、上記諸データに基づいて打設する杭3の杭頭部杭芯位置3aと杭天位置3bと杭下端部杭芯位置3cとを演算処理し、杭3を設計位置へ正確に打設するための杭の位置及び姿勢を打設位置誘導表示器16にリアルタイムに誘導表示でき、また、操船室21の操船位置情報処理機15では、打設する杭の杭天位置3bを設計位置に位置入れするための杭打船1の船体移動量を船体誘導表示器17にリアルタイムに誘導表示できる。
次に、図1の打設管理情報処理機13及び操船位置情報処理機15による計算処理について図2乃至図11を参照して説明する。図2は本実施の形態の杭打設方法による杭打設位置の誘導表示及び船体誘導表示を行うまでの演算処理フロー(ステップST01〜ST09)を示す図である。
図2に示すように、まず、図1の打設管理情報処理機13に事前登録された(1)工事座標系データ、(2)リーダ座標系データ、(3)船体座標系データ、(4)打設設計データが読み出されて入力処理される(ST01)。打設対象の杭番が設定されると、上記事前登録された該杭番の設計諸データが読み込まれる(ST02)。
次に、図1の杭打設システムのトータルステーション6、杭リーダ傾斜計11、ジャイロコンパス14、旋回角度計12及び杭頭部深度計10により測量及び計測処理を行い、次の各データを取得する(ST03)。
(1)トータルステーション測量データ
(2)杭リーダ傾斜角データ
(3)船体の方位及び傾斜データ
(4)クレーン旋回角データ
(5)深度計データ
次に、上記測量データ及び計測データに基づいて杭の深度を計算し(ST04)、杭リーダ及び船体の各基準点の座標を計算する(ST05)。
そして、上記杭リーダの基準点の座標に基づいて杭の座標を計算し(ST06)、上記船体の基準点の座標に基づいて船体の座標を計算する(ST07)。これらの計算結果に基づいて打設位置誘導表示器16に打設位置の誘導表示がなされるとともに、船体誘導表示器17に杭を打設するための船***置の誘導表示がなされる(ST08)。
次に、上記誘導表示された打設位置への誘導及び船***置への誘導を行ってから、鋼管杭3を打設する(ST09)。
上記鋼管杭3の打設が終了すると、上記ステップST02に戻り、次に打設する杭の杭番が設定され、同様のステップがすべての杭が打設されるまで繰り返される。
図3は、本実施の形態における計測条件を説明するための図であり、(1)杭リーダ2の傾斜及び旋回関係を示す斜視図(a),(b)、及び、(2)工事座標を示す図(c)と、工事座標と杭打船1との関係を示す平面図(d)である。ここで、計測する船体の方位をθh、杭リーダ旋回角をθγ、杭リーダ2の前後方向への傾斜角をθyとする。
なお、杭リーダ2の左右方向への傾斜角については、杭打船1が自動バラスト装置を備えており、杭打船1の船体傾斜が常に水平に自動調整されるため、本計算では0°として扱う。
図4は、本実施の形態における座標系データの事前登録例を示す図であり、(1)工事座標系(X,Y)を示す図(a)、及び工事座標系データの例を示す表(b)、(2)リーダ座標系()を示す図(c)、及びリーダ座標系データの例を示す表(d)、(3)船体座標系(SxSy)を示す図(e)、及び船体座標系データの例を示す表(f)、である。
図4(a)の工事座標系(X−Y)では、座標回転角(Kθ)を設定することで、ジャイロコンパス計測方位(θh)をX軸からの角度に変換する。図4(c)のリーダ座標系()では、杭リーダ2の下部に測量のターゲットとなる反射体(5a、5b)が取り付けられ、その反射体5a,5bと同じ高さの杭リーダ2の中心部(S0)を座標原点とし、各点の位置関係を実測して登録する。船体座標系(SxSy)では、杭打船1の船上のクレーン旋回中心点(S1)を座標原点とし、各点の平面位置関係を実測して登録する。
なお、図4(d)、(f)の表における測点5a,5bは、図13の反射体5a、5bの各測量定点Sを意味する(以下でも同じ)。
図5は、本実施の形態における打設設計データの事前登録例を示す図であり、打設設計データを説明するための平面図(a)、及び打設設計データの例を示す表(b)である。図5(b)のように、杭番ごとに打設位置や打設方法が異なるため杭の座標計算や目標位置及び目標姿勢の計算に必要な諸データを登録しておき、杭番が選定された場合に該当する杭番の諸データが選択されるようにする。
図6は、本実施の形態における工事座標上で求める座標計算対象点を示す表である。反射体の座標測量をもとにリーダ座標系の原点(S0)と船体座標系の原点(S1)の座標を計算し、これを基点に杭及び船体の各座標を計算する。
図7は、本実施の形態における杭の深度計算の船上定位置による深度計リセットを説明するための図で、図1の杭リーダと杭頭部との相対的な位置関係を示す正面図(a)及び平面図(b)であり、更に、杭打設時の深度計算を説明するための図で、杭リーダと鋼管杭との相対的な位置関係を示す側面図(c)及び平面図(d)である。
杭の深度合わせのための深度計10のリセットは、打設作業前に、例えば図7(a)、(b)のように、杭リーダ2を杭打船1の船上デッキ面1aに設けた盤木1bに格納したときの定位置で深度計測ワイヤ9の鋼管杭3の杭頭部までのワイヤ繰出長をゼロにリセットすることで行う。
杭の深度合わせは、従来では、打設前に杭の下端部を海面に合わせ、このときの杭下端深度が潮位値に一致するようオフセット深度値を設定しているが、波浪があると海面合わせが困難であり誤差が発生していた。本実施の形態の船上定位置による深度リセット方法によれば、オフセット深度値(H0)が事前登録されており、打設作業前に杭リーダ2が船上定位置にあるとき深度計10をゼロリセットするだけで簡易に深度合わせを行うことができる。なお、杭打工事では、杭の種類によりハンマのタイプを変更することがあり形状が変わるため、オフセット深度値(H0)は打設設計データの中で杭番に対応させて登録する。
深度計10をリセットしたときの鋼管杭3の杭頭部杭芯位置3aの深度Zaは、次の式(1)で計算でき、深度計10をゼロリセットするので、Lw=0とすると、次の式(1’)で計算できる。
Za=Zp+H0+Lw (1)
Za=Zp+H0 (1’)
但し、Zp:反射体の測量高さ(トータルステーション6の測量値)
Lw:深度計測ワイヤ9の繰出長の計測値
H0:オフセット深度値
杭の打設は、図7(d)のように、図7(b)の状態から杭リーダ2を鋼管杭3とともに旋回させてから行う。打設時の杭3の深度は、杭リーダ2の下部に取り付けられた反射体5aまたは5bの測量高さと、深度計データと、杭リーダ傾斜データと、杭番に対応して事前登録された打設設計データの中の諸データをもとに、杭頭部杭芯位置3aの深度Zaは、次の式(2)で、杭天位置3bの深度Zbは次の式(3)で、杭下端部杭芯位置3cの深度Zcは式(4)で計算できる。
Za=Zp+(Lw+H0)・cos(θy)−Lk・sin(θy) (2)
Zb=設計打止め高さ(事前登録の打設設計データより) (3)
Zc=Za−Ln・cos(θy) (4)
但し、Zp:反射体の測量高さ(トータルステーション6の測量値)
Lw:深度計測ワイヤ9の繰出長の計測値
θy:杭リーダ傾斜角の計測値
H0:オフセット深度値(事前登録の打設設計データより)
Lk:リーダ芯から杭芯までの離隔距離(事前登録の打設設計データより)
Ln:杭長(事前登録の打設設計データより)
図8は、本実施の形態における各基準点の座標計算を説明するための図で、杭リーダ基準点S0の座標計算の説明図(a)及び船体基準点S1の座表計算の説明図(b)である。
杭リーダ基準点S0の座標(X0,Y0,Z0)は、図8(a)のように、測量した反射体5bの座標値(Xp,Yp,Zp)に基づいて次の式(5)、(6)、(7)で計算できる。
X0=Xp−Px2・cos(θβ−90°) (5)
Y0=Yp−Px2・sin(θβ−90°) (6)
Z0=Zp (7)
但し、Px2 :事前登録データ
θβ=θγ−(360°−θh+Kθ)
また、船上基準点(S1)の平面座標(X1,Y1)は、図8(b)のように、上記式(5)、(6)のX0,Y0の座標に基づいて次の式(8)、(9)で計算できる。
X1=X0+Lc・sin(θβ−90°) (8)
Y1=Y0−Lc・cos(θβ−90°) (9)
但し、Lc:事前登録データ
θβ=θγ−(360°−θh+Kθ)
図9は、本実施の形態における杭の座標計算を説明するための図で、杭リーダ基準点S0〜杭天位置3bの水平距離ybの計算を説明するための側面図(a)及び杭天位置3bの工事座標での計算を説明するための平面図(b)である。
図9(a)のように、杭リーダ部基準点S0から杭天位置3bまでの水平離隔距離ybは、次の式(10)で計算できる。
yb=Lk/cos(θy)+(Zb−Z0)・tanθy (10)
但し、Lk:事前登録データ
θy:杭リーダ傾斜角(図9(a)では、後傾で、「−」値)
なお、同様にして、杭頭部杭芯位置3a、杭下端部杭芯位置3cまでの各水平距離yaycも計算できる。
図9(b)のように、杭天部位置3b(打設している杭の設計打止め高に対応する杭芯位置)の座標は、上記水平離隔距離ybと杭リーダ部基準点S0の座標に基づいて次の式(11)、(12)、(13)で計算できる。
Xb=X0−yb・sin(θβ−90°) (11)
Yb=X0+yb・cos(θβ−90°) (12)
Zb=設計打止め高さ(上記式(3)と同じ) (13)
但し、θβ=θγ−(360°−θh+Kθ)
なお、杭頭部杭芯位置3aと杭下端部杭芯位置3cの各座標についても、上記杭天部の座標計算と同様の計算式で求めることができる。
図10は、本実施の形態における船体の座標計算を説明するための平面図である。図10のように、船上の任意点S2の工事座標による平面座標(X2,Y2)は、上記式(8)、(9)で計算した船上基準点S1の座標(X1,Y1)及び船体の方位θhに基づいて次の式(14)、(15)で計算できる。
X2=X1-Sx2・sin(180°-θs)-Sy2・cos(180°-θs) (14)
Y2=Y1+Sx2・cos(180°-θs)-Sy2・sin(180°-θs) (15)
但し、Sx2Sy2:事前登録データ
θs=θh−Kθ
なお、船上の他の点(S3、S4、S5)についても同様の計算式で求めることができる。
図11は、本実施の形態における船体誘導表示例(a)と杭打設位置誘導表示例(b)を示す図である。上記演算処理結果をもとに、図11(a)のように、操船位置情報処理機15では船体誘導表示器17に船体の現在位置を表示するとともに打設する杭の杭天位置を設計位置に位置入れするための船体移動量をリアルタイムに誘導表示する。
すなわち、図11(a)の例では、杭打船の船体の現在位置(破線で示す)と目標位置が船体誘導表示器17の画面に例えば色分け表示されるとともに、上記式(14)、(15)による船体の上左端及び下右端の各操船移動量(船体移動量)が表示される。これらの操船移動量を参照して操船室21での操縦により杭打船を移動させると、リアルタイムに船体移動量が変化して表示される。
また、図11(b)のように、打設管理情報処理機13では打設位置誘導表示器16に、打設する杭の現在位置及び姿勢を表示するとともに設計打設位置を目標にした杭の移動量をリアルタイムに誘導表示する。
すなわち、図11(b)の例では、打設位置誘導表示器16の右画面に杭の側面位置が表示され、左画面に杭の平面位置が表示され、それぞれ現在位置(破線で示す)と目標位置が例えば色分け表示されるとともに、上記式(11),(12)による杭下端の平面位置と杭天の平面位置の各杭移動量が左画面に表示され、上記式(11),(12),(13)による杭天の側面位置の杭移動量が右画面に表示される。上記船体の目標位置への移動後に、上記杭移動量を参照してハンマー4による杭打設を行うと、リアルタイムに上記杭移動量が変化して表示される。
以上のように、本実施の形態の杭打設方法によれば、杭リーダ2を旋回または前後傾斜させて鋼管杭3を打設する杭打設工事において、打設しようとする杭3の設計打止め高における杭芯位置(杭天位置3b)を精度重視の位置入れ管理点とし、高い精度で杭天位置3bの座標を算出し、設計位置へ正確に打設するための杭3の位置入れと船***置入れとをリアルタイムに誘導表示するので、従来に比べて効率的な船***置決めと正確な打設管理を行うことができる。
従来の杭の位置入れでは、測量員を配置し陸上または海上測量台の2ヶ所から杭を視準し、杭打船側へ無線連絡して杭の位置入れ誘導しているが、この場合、十分な経験技術を持つ測量員を配置する必要があり無線連絡による誘導のため位置入れに手間取り非効率的であり、また、杭の位置入れ誘導はできるものの杭打船の位置入れ誘導ができないという問題があったのに対し、本実施の形態では、高い精度で杭天位置の座標を算出し設計位置へ正確に打設するための杭の位置入れと船***置入れとをリアルタイムに誘導表示することにより、効率的な船***置決めと正確な杭打設管理を行うことができる。
なお、本明細書において、「位置入れ」とは、杭を設計位置まで打設するために、現在位置から目標位置まで杭・船体を案内誘導し位置決めるまでの一連の動作を意味する。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、反射体5a、5bの杭リーダ2における取付位置は、適宜設定可能であり、例えばロープや他の部材等により遮られるおそれがある場合には、多少上下させてずらしてもよいことは勿論である。
本実施の形態による杭打設方法を実行可能な杭打設システムを概略的に示す図である。 本実施の形態の杭打設方法による杭打設位置の誘導表示及び船体誘導表示を行うまでの演算処理フローを示す図である。 本実施の形態における計測条件を説明するための図であり、(1)杭リーダ2の傾斜及び旋回関係を示す斜視図(a),(b)、及び、(2)工事座標を示す図(c)と、工事座標と杭打船1との関係を示す平面図(d)である。 本実施の形態における座標系データの事前登録例を示す図であり、(1)工事座標系(X,Y)を示す図(a)、及び工事座標系データの例を示す表(b)、(2)リーダ座標系()を示す図(c)、及びリーダ座標系データの例を示す表(d)、(3)船体座標系(SxSy)を示す図(e)、及び船体座標系データの例を示す表(f)、である。 本実施の形態における打設設計データの事前登録例を示す図であり、打設設計データを説明するための平面図(a)、及び打設設計データの例を示す表(b)である。 本実施の形態における工事座標上で求める座標計算対象点を示す表である。 本実施の形態における杭の深度計算の船上定位置による深度計リセットを説明するための図で、図1の杭リーダと杭頭部との相対的な位置関係を示す正面図(a)及び平面図(b)であり、更に、杭打設時の深度計算を説明するための図で、杭リーダと鋼管杭との相対的な位置関係を示す側面図(c)及び平面図(d)である。 本実施の形態における各基準点の座標計算を説明するための図で、杭リーダ基準点S0の座標計算の説明図(a)及び船体基準点S1の座表計算の説明図(b)である。 本実施の形態における杭の座標計算を説明するための図で、杭リーダ基準点S0〜杭天位置3bの水平距離ybの計算を説明するための側面図(a)及び杭天位置3bの工事座標での計算を説明するための平面図(b)である。 本実施の形態における船体の座標計算を説明するための平面図である。 本実施の形態における船体誘導表示例(a)と杭打設位置誘導表示例(b)を示す図である。 図1の反射体の具体例における各部材の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。 図12の反射体を杭リーダに取り付けた状態を示す側面図(a)及び平面図(b)である。 図13のように杭リーダに取り付けた反射体の正面図である。
符号の説明
1 旋回式杭打船、杭打船
2 杭リーダ
3 鋼管杭、杭
3a 杭頭部杭芯位置
3b 杭天位置、杭の設計打止め高に対応する杭芯位置
3c 杭下端部杭芯位置
4 ハンマ
5 全方位反射型反射体
5a 半方位反射型反射体(杭リーダ下部右側)
5b 半方位反射型反射体(杭リーダ下部左側)
6 トータルステーション
7 無線データ伝送機
8 無線データ受信機
9 深度計測ワイヤ
10 杭頭部深度計
11 杭リーダ傾斜計
12 旋回角度計
13 打設管理情報処理機
14 ジャイロコンパス
15 操船位置情報処理機
16 打設位置誘導表示器
17 船体誘導表示器
31〜35 反射プリズム
40 重錘
42 ユニバーサルジョイント
s 回転中心
S0 リーダ座標の原点
S1 船体座標の原点
S2 船体の船首・右舷位置
S3 船体の船尾・右舷位置
S4 船体の船尾・左舷位置
S5 船体の船首・左舷位置
Xp,Yp,Zp トータルステーションで測量した反射体の座標
Za 杭頭部杭芯位置の計算深度
Zb 杭天位置の深度(事前登録された設計打止め深度)
Zc 杭下端部杭芯位置の計算深度
Kθ 真北から工事座標X軸までの回転角(事前登録データ)
θh 船体の方位角計測データ
θγ クレーン旋回角計測データ
θy 杭リーダ傾斜角計測データ
θβ 杭の打設方向角計測データ
Lw 深度計測ワイヤ繰出長
Ln 杭長(事前登録データ)
α 船体の進入方向角(事前登録データ)
β 杭の打設方向角(事前登録データ)
H0 オフセット深度(事前登録データ)
Lk 杭リーダ中心からの杭芯までの離隔距離(事前登録データ)
Lc 杭リーダ中心から旋回中心点までの離隔距離(事前登録データ)

Claims (6)

  1. 旋回または前後傾斜する杭リーダに沿わせて杭を保持し、前記杭を水底に打設する杭打船による杭打設方法であって、
    打設対象の杭の設計打止め高に対応する杭芯位置である杭天位置を位置入れ管理点とし、前記設計打止め高さ近傍の前記杭リーダ部分に全方位反射型の反射体を配置し、
    前記全方位反射型の反射体は、一対の半方位反射型の反射体から構成され、前記半方位反射型の反射体の一方を前記杭リーダの比較的下部に取り付け、他方を前記杭リーダの同じ高さ位置の180度反対側に取り付け、
    前記各半方位反射型の反射体は、前記杭リーダが傾斜したときに傾斜前の水平状態を保つように構成され、
    前記反射体をターゲットとしてトータルステーションで測量することで前記杭天位置の座標を計測し、前記座標計測データをもとに計算された杭位置に基づいて杭打設を行うことを特徴とする杭打設方法。
  2. 前記トータルステーションは、陸上に配置され、前記一対の半方位反射型の反射体のいずれか一方を視準可能な反射体として選択し、その選択した反射体の3次元位置を自動追尾し測量し、
    前記測量した3次元座標データを前記座標計測データとして無線でリアルタイムに前記杭打船側に伝送する請求項に記載の杭打設方法。
  3. 前記杭の杭頭部の深度、前記杭リーダの傾斜、前記杭リーダの旋回角、及び前記杭打船の船体の方位・傾斜の計測データと、事前登録された座標系データ及び打設設計データの登録データと、前記座標計測データと、に基づいて前記杭の杭頭部杭芯位置と杭天位置と杭下端部杭芯位置とを演算処理し、これらの演算結果に基づいて前記杭を設計位置に正確に打設するために前記杭位置及び姿勢をリアルタイムに誘導表示する請求項1または2に記載の杭打設方法。
  4. 前記杭の杭天位置を設計位置に位置入れするための前記杭打船の船体移動量をリアルタイムに誘導表示する請求項1乃至のいずれか1項に記載の杭打設方法。
  5. 前記杭の杭頭部の深度を深度計により計測する際に、前記杭打船の船上定位置において前記深度計を事前登録されたオフセット深度値にゼロリセットする請求項1乃至のいずれか1項に記載の杭打設方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の杭打設方法を実行可能な杭打設システム。
JP2006304010A 2006-11-09 2006-11-09 杭打設方法 Active JP4931126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304010A JP4931126B2 (ja) 2006-11-09 2006-11-09 杭打設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304010A JP4931126B2 (ja) 2006-11-09 2006-11-09 杭打設方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008121219A JP2008121219A (ja) 2008-05-29
JP4931126B2 true JP4931126B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=39506273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304010A Active JP4931126B2 (ja) 2006-11-09 2006-11-09 杭打設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4931126B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103556640A (zh) * 2013-11-15 2014-02-05 中交天航港湾建设工程有限公司 一种基于浅海吹填区竖桩的沉桩方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5473689B2 (ja) * 2010-03-15 2014-04-16 五洋建設株式会社 斜杭の打設管理方法
JP5767131B2 (ja) * 2012-02-08 2015-08-19 東亜建設工業株式会社 杭打設施工管理システム
CN102587425A (zh) * 2012-03-29 2012-07-18 温州建设集团有限公司 一种基桩测量定位施工方法
JP5378577B1 (ja) 2012-07-13 2013-12-25 関西工事測量株式会社 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法
JP6012461B2 (ja) * 2012-12-28 2016-10-25 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 回転圧入杭の施工方法
JP6179115B2 (ja) * 2013-02-05 2017-08-16 株式会社大林組 土留壁を構成する部材の打設方法
KR101587513B1 (ko) * 2013-09-19 2016-01-21 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 측정 지그
CN103541363B (zh) * 2013-11-15 2015-07-22 中交天航港湾建设工程有限公司 一种基于浅海吹填区斜桩的沉桩装置及其沉桩方法
US20190264411A1 (en) * 2018-02-23 2019-08-29 Clark Equipment Company Post driving implement
JP6619050B2 (ja) * 2018-05-23 2019-12-11 東急建設株式会社 位置測定システム及び位置測定方法
CN109669203A (zh) * 2019-01-22 2019-04-23 深圳市北斗云信息技术有限公司 一种gnss三维姿态定位打桩导航辅助***和方法
CN109914408B (zh) * 2019-03-13 2020-06-02 江苏科技大学 一种打桩船及其姿态调整、定位控制和打桩方法
JP7213115B2 (ja) * 2019-03-25 2023-01-26 大和ハウス工業株式会社 杭の施工管理方法、杭の施工管理システム、及び杭の施工管理システムを構成する携帯端末
JP7178316B2 (ja) * 2019-04-03 2022-11-25 日本車輌製造株式会社 杭打機の制御装置
JP6796170B2 (ja) * 2019-07-30 2020-12-02 東急建設株式会社 位置測定システム及び位置測定方法
CN115627761B (zh) * 2022-10-12 2024-07-05 中国一冶集团有限公司 一种水面光伏桩基施工管桩标高的控制方法及装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0797030B2 (ja) * 1987-01-21 1995-10-18 株式会社淺川組 杭打設船による杭打設位置決め方法
JPH06988B2 (ja) * 1987-03-24 1994-01-05 五洋建設株式会社 杭打船における打設杭の姿勢表示方法
JP3173717B2 (ja) * 1996-07-17 2001-06-04 株式会社大林組 杭打ち貫入量の管理装置
JPH11209978A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Ohbayashi Corp 杭打設の施工管理装置
JP2002021077A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Unico Corporation 円柱状物の位置観測方法
JP4751539B2 (ja) * 2001-08-28 2011-08-17 東亜建設工業株式会社 杭打船による杭打設位置の管理方法
JP3676277B2 (ja) * 2001-09-27 2005-07-27 復建調査設計株式会社 杭打設方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103556640A (zh) * 2013-11-15 2014-02-05 中交天航港湾建设工程有限公司 一种基于浅海吹填区竖桩的沉桩方法
CN103556640B (zh) * 2013-11-15 2015-11-25 中交天航港湾建设工程有限公司 一种基于浅海吹填区竖桩的沉桩方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008121219A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931126B2 (ja) 杭打設方法
US20180031685A1 (en) Method for underwater scanning of an object and target for underwater scanning of an object
CN105339554B (zh) 打桩方法和***
US10996674B2 (en) Indoor positioning and navigation systems and methods
JP2008533479A (ja) 測定物の位置および方位を測定する姿勢測定方法およびシステム
JP4933852B2 (ja) Gpsを用いた測量システム
CN105241442B (zh) 基于“虚拟短基线”定位***的惯导/水声组合导航方法
JP2856206B2 (ja) 水中捨石均し装置
CN109669203A (zh) 一种gnss三维姿态定位打桩导航辅助***和方法
JP6300152B2 (ja) クレーン船の吊り位置計測装置及び吊り位置計測方法
CN103759743A (zh) 惯性测量装置方位基准传递装置及大倾角时方位确定方法
CN109059746A (zh) 一种基于精密pos的海底地形测量方法
JP2012188836A (ja) 水中構造物の据付装置
JP2003105762A (ja) 杭打設方法
JP7419119B2 (ja) 作業機械
CN113093247A (zh) 适用于深远海域作业的沉桩定位***
JP2003065759A (ja) 杭打船による杭打設位置の管理方法
CN105115494A (zh) 一种基于“准短基线”的惯性导航/水声组合导航方法
JPH06988B2 (ja) 杭打船における打設杭の姿勢表示方法
JPS6133450B2 (ja)
CN215340341U (zh) 适用于深远海域作业的沉桩定位***
JP3121762B2 (ja) 土工遣方の設置方法
RU2411159C1 (ru) Способ проводки морских и речных судов по заданному курсу
Stubbing et al. Surveying from a vessel using a Multibeam Echosounder and a terrestrial laser scanner in New Zealand
KR200191599Y1 (ko) 디지피에스를 이용한 준설 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4931126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20180224

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250