JP3121762B2 - 土工遣方の設置方法 - Google Patents

土工遣方の設置方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土工遣方の設置方法に関
し、とくにGPS(Global Positioning System)の利
用により求めた現地盤と計画地盤との高低差に基づき切
土・盛土のための遣方を設置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】土工事や宅地造成工事では、切土や盛土
等の目標となるように、土工対象である現在の地盤(以
下、現地盤という。)上にでき上がり地盤(以下、計画
地盤という。)を示す杭やトンボ(立杭と横板とからな
る十字形の遣方)、旗竹、丁張等の土工遣方が設置され
る。図7〜図9を参照するに、従来の土工事等で設置す
る土工遣方には次のようなものがある。なお図面では現
地盤Rを点線で表し、計画地盤Tを実線で表す。
【0003】(1)施工上の基準位置に設置するトンボ。 これは、施工上の基準位置(道路交点や高さ勾配が変る
位置など)に計画地盤までの切土高又は盛土高を示すた
めに設置されるものである。この遣方の設置方法は、基
準位置に打込んだ立杭の頂の高さを光学測量器械で計測
し、立杭上の所定高さ位置に横板を前記測量器械で水平
にして固定し、その横板に所定高さ位置と計画地盤との
高低差を書込む。書込まれた高低差が切土高又は盛土高
を示す。図7(A)では基準位置R1、R5に切土高を示すト
ンボ301、302を設置し、基準位置R3に盛土高を示すトン
ボ321を設置している。
【0004】なお土工事等が図7(B)に示す状態まで進
むと、図7(A)の状態で設置したトンボ301、302は山と
なり、他方トンボ321は地中に埋ってしまう。従って工
事の進捗に応じて基準位置に対する遣方の設置を繰返し
て行う必要がある。また計画地盤に近付くほど正確な高
低差が求められ、図7(B)では基準位置R6に高さ変化を
示すトンボ303を新たに設置している。基準位置R6の現
在座標は、光学測量器械を用いて三角測量により計測す
る。
【0005】(2)切盛境界位置に設置するトンボや旗
竹。 これは、土工事における過剰な盛土や切土を防ぐため、
切盛境界位置にトンボや旗竹等を設置して作業員の目安
とするものである。図7では切盛境界位置R2、R4に旗竹
を設置している。切盛境界位置R2等の現在座標も、基準
位置R6の場合と同様に、光学測量器械を用いて三角測量
により計測する。
【0006】(3)切土肩位置や盛土尻位置に設置する法
丁張。 これは、例えば図8及び図9に示すように、切土や盛土
によってでき上がる法面(以下、計画法面という。)の
傾斜を示すために、切土を始める位置(切土肩位置)や
盛土を始める位置(盛土尻位置)に設置するものであ
る。図9は切土肩位置の法丁張34を示し、斜ね板34eの
下端により切土肩位置を指示し、斜め板34eの傾斜によ
り計画法面Tの傾斜を指示する。切土肩位置及び盛土尻
位置は共に現地盤と計画地盤との交点であり、従来は切
土肩位置及び盛土尻位置を光学測量器械により計測して
いる。
【0007】図8を参照して従来の切土肩位置の計測方
法を簡単に説明するに、先ず光学測量器械38を所定基準
線(図8では図面に垂直な線)上の所定位置Rpに設置
し、所定基準線と直角向き(以下、法面向きという。)
に視準させる。設計平面図や横断図等に基づき所定位置
Rpから現地盤と計画地盤との交点R10までの水平距離V10
を求め、概ねその距離の位置Raに光学測量器械38で誘導
して反射ミラー39を設置する。次に光学測量器械38で所
定位置Rpと反射ミラー39との高低差Haを求め、その高低
差Haと計画法面Tの傾斜角度θとから反射ミラー39と法
尻との間の水平距離Va+Vyを算出し、更に所定位置Rp
ら法尻までの水平距離Vxを加えて反射ミラー39と所定位
置Rpとの間の水平距離Va+Vy+Vxを算出する。算出した
水平距離Va+Vy+Vxと光学測量器械38で求めた水平距離
V10とを比較し、その差Vaだけ反射ミラー39を前後させ
る。以上の操作を複数回繰返すことにより、現地盤と計
画地盤との交点R10すなわち切土肩位置を見出す。なお
図9の符号34a、34bは光学測量器械38から見て切土肩位
置の後方の視準線上に設置する2本の杭、符号34c、34d
は斜め板34eを所定角度で固定するための横板を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の光学測量
器械を用いた土工遣方の設置方法には次のような問題点
がある。 (1)測量器械の取扱や設置に熟練を要する。 (2)測量器械の位置出しのため現場に座標既知の補助基
準点が最低2点必要であり、近くに補助基準点がない場
所では位置出しが難しい。 (3)測量器械を固定する作業員と、反射ミラーを保持し
つつ測量器械側の誘導に応じて移動する作業員との少な
くとも2名の作業員を必要とするので、人手がかかる。 (4)また誘導される側は常に反射ミラーを測量器械と正
対させながら測量器械側の指示に従って移動しなければ
ならないので、測量の効率が悪い。 (5)測量器械から反射ミラーを直接見通して測量するの
で、見通しを確保するために伐採作業等が必要となり手
間がかかる。
【0009】そこで本発明の目的は、一人の作業員で土
工遣方が簡単に設置できる設置方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者はGPSを利用
した測量・測位技術(以下、GPS測量という。)に注
目した。GPS測量によれば、地球の周りの円軌道上の
複数のGPS衛星(以下、単に衛星ということがあ
る。)からの電波を地球上の計測位置のGPS測量装置
(以下、単に測量装置ということがある。)で受信し、
その受信電波に基づき計測位置の三次元座標をリアルタ
イムで計測することができる。従来、1台の測量装置で
3以上の衛星からの電波を受信することにより3以上の
球面の交点として計測位置の三次元座標を算出する一点
測位が行われている。また既知位置と計測位置とにそれ
ぞれ設けた2台の測量装置の同時使用により計測位置の
精確な三次元座標を算出する相対測位が行われている。
【0011】図1の実施例を参照するに、本発明の土工
遣方の設置方法は、計画地盤Tが設計された現地盤R上
に切土・盛土のための遣方30、32、33を設置する方法に
おいて、現地盤R上を移動する移動体2に当該移動体2
の位置の三次元座標の測量ができる可搬型GPS測量装
置5と計画地盤Tが記憶された記憶装置21と測量装置5
及び記憶装置21に接続した計算機20とからなる可搬形高
低差検出装置を保持させ、現地盤R上で選ばれた位置Ri
の現在座標を当該現地盤上位置Riへの移動体2の移動に
より前記測量装置5で測量し、現地盤上位置Riの現在座
標と計画地盤Tとの高低差を計算機20で算出し、現地盤
上位置Riに前記高低差に応じて切土高、盛土高又は切盛
境界を示す遣方30、32、33を設置してなるものである。
【0012】好ましくは、前記高低差が零である現地盤
上位置Riにおいて計画地盤Tが所定傾斜角度θの法面で
あるときに、現地盤上位置Riの遣方を所定傾斜角度θで
傾けた法丁張とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は現地盤R及び計画地盤Tの
所定計画線における断面図を示し、所定計画線に沿って
移動する作業員を移動体2としている。移動体2は可搬
型測量装置5を保持して現地盤上位置Riへ移動し、測量
装置5により現地盤上位置Riの現在座標をリアルタイム
で計測し、計測した現在座標は測量装置5から計算機20
に入力される。また移動体2は計画地盤Tが記憶された
記憶装置21を保持し、記憶装置21も計算機20に接続され
る。計画地盤Tの一例はCAD(コンピュータ支援設
計)等で作成した三次元の設計地表面図である。
【0014】図4(A)は計画地盤Tをいわゆるメッシュ
データ、すなわち水平方向に所定縦横間隔V、Hだけ離
れた鉛直軸の群と当該計画地盤Tとの格子状交点の三次
元座標として記憶装置21に記憶した実施例を示す。以
下、図4(A)及び(B)を参照して、計画地盤Tと現地盤
上位置Riの現在座標との高低差の算出方法を説明する。
但し計画地盤Tの記憶方法及び高低差の算出方法は図4
の例に限定されるものではない。
【0015】図4(A)に示す符号Ri'は現地盤上位置Ri
の計画地盤T上への鉛直投影位置を示し、符号Ta、Tb、
Tc、Tdは鉛直投影位置Ri'を囲む4つの格子状交点を示
す。現地盤上位置Riの現在座標が下記式(1)で表され、
各格子状交点Ta、Tb、Tc、Tdの三次元座標が下記式(2)
〜(5)で表される場合、図4(B)に示す内分点Tab、Ta
c、Tcd、Tbdの高さ即ちz座標は下記式(6)〜(9)で表す
ように推定できる。但し式(6)〜(9)におけるH、V、h1
h2、v1、v2は下記式(10)〜(15)で定まる値である。鉛直
投影位置Ri'の三次元座標を下記式(16)で表すとする
と、鉛直投影位置Ri'の高さ即ちz座標zri'は、内分点T
ab及びTcdの各高さから下記式(17)で推定される値zri''
と内分点Tac及びTbdの各高さから下記式(18)で推定され
る値zri'''との平均値として、下記式(19)で求めること
ができる。鉛直投影位置Ri'の高さが求まれば、求める
べき高低差は下記式(20)に示すように、現地盤上位置Ri
の現在座標の高さ(式(1)のz座標)と鉛直投影位置Ri'
の高さ(式(19))との差として算出することができる。
【0016】
【数1】 Ri=(xri、yri、zri) ……………………………(1) Ta=(x1、y1、z1) ……………………………(2) Tb=(x2、y1、z2) ……………………………(3) Tc=(x1、y2、z3) ……………………………(4) Td=(x2、y2、z4) ……………………………(5) Tabの高さ={(z1×h2)+(z2×h1)}/H ………………(6) Tacの高さ={(z1×v2)+(z3×v1)}/V ………………(7) Tcdの高さ={(z3×h2)+(z4×h1)}/H ………………(8) Tbdの高さ={(z2×v2)+(z4×v1)}/V ………………(9) ここで、 H=|x2−x1| ……………………………(10) V=|y2−y1| ……………………………(11) h1=|xri−x1| ……………………………(12) h2=|xri−x2| ……………………………(13) v1=|yri−y1| ……………………………(14) v2=|yri−y2| ……………………………(15) Ri'=(xri、yri、zri') ……………………………(16) zri''={Tabの高さ×v2)+(Tcdの高さ×v1)}/V ………(17) zri'''={Tacの高さ×h2)+(Tbdの高さ×h1)}/H ………(18) zri'=(zri''+zri''')/2 ……………………………(19) 高低差=zri−zri' ……………………………(20)
【0017】図1を参照するに、現地盤上位置R1やR5
おいて計算機20により計画地盤Tとの高低差が求まれ
ば、その高低差が切土高を直接示すので、現地盤上位置
R1やR5に切土高を示すトンボ301を設置することができ
る。また現地盤上位置R3において計画地盤Tとの高低差
が求まれば、その高低差を盛土高と示すトンボ321を設
置することができる。さらに現地盤上位置R1とR3の間で
高低差を算出しながら移動することにより、高低差が零
になる位置すなわち切盛境界位置R2を発見することがで
き、その切盛境界位置R2に旗竹等の遣方を設置すること
ができる。要するに本発明によれば、作業員は一人で現
地盤R上を移動しながら切盛境界位置や切土高、盛土高
などを検出し、必要な遣方を設置することができる。
【0018】こうして本発明の目的である「一人の作業
員で土工遣方が簡単に設置できる設置方法」の提供が達
成できる。
【0019】本発明によれば、従来の光学測量器械では
検出が面倒であった切土肩位置や盛土尻位置を、切盛境
界位置R2の場合と同様に、計算機20により計画地盤Tと
の高低差が零である現地盤上位置Riとして簡単に検出す
ることができる。切盛境界位置R2との識別は、高低差が
零である現地盤上位置Riにおいて計画地盤Tが法面であ
るかどうかによりすることができる。計画地盤Tが所定
傾斜角度θの法面であるときは、現地盤上位置Riに所定
傾斜角度θで傾けた法丁張を設置することにより、図8
及び図9に示す切土法丁張34や盛土法丁張35とすること
ができる。
【0020】
【実施例】図2は、本発明に使用することができる測量
装置5と記憶装置21と計算機20とを組合せた可搬型装置
の一例を示す。図2の可搬型装置は、GPS衛星からの
電波受信用の測量装置5と地表3からの高さ計測用の下
向き距離計14とを所定間隔dで保持する保持部材15、可
搬枠体16、距離計14が鉛直下向きとなるように保持部材
15の姿勢を維持しつつ該保持部材15を可搬枠体16に保持
させる姿勢維持手段18、計画地盤Tを記憶する記憶装置
21、並びに測量装置5と距離計14と記憶装置21に接続さ
れた計算機20を備えてなる。計算機20は、測量装置5か
らの測量信号と距離計14からの高さhの信号と所定間隔
dとに基づいて測量装置5の鉛直下方の現地盤上位置Ri
の現在座標を算出し、その現在座標と計画地盤Tとの高
低差を算出する。算出した現在座標や高低差は、例えば
計算機20に接続された表示装置22に表示することができ
る。
【0021】図3は、法丁張の設置方位を検出するため
の実施例を示す。図8に示すように法丁張は法面向きに
設置する必要があるが、一人の作業員で切土肩位置など
を検出する本発明では法面向きが簡単に検出できないこ
とが考えられる。図3の旋回手段46は、鉛直固定可能な
軸部材41と、一端が軸部材41に枢支され且つ他端が軸部
材41と直角な平面上で回転可能な回転部材42とを有す
る。図3の回転部材42はその他端に測量装置5の固定部
材43を有し、その固定部材43から鉛直下方にピン45を垂
下させている。使用に当たり、法丁張を設置すべき切土
肩位置又は盛土尻位置に旋回手段46の軸部材41を鉛直に
固定し、回転部材42の他端に測量装置5を固定部材43に
より取付け、その他端を軸部材41の回りに一回転させな
がら当該他端の軌跡上の各角度位置の三次元座標を測量
装置5で測量する。各角度位置の三次元座標と計画地盤
Tとの高低差を計算機20で算出し、その高低差が最大と
なる方位を求める。高低差が最大となる方位の現地盤R
上にピン45で目印を付け、その目印と切土肩位置又は盛
土尻位置とを結ぶ方向に法丁張を設置することにより、
法丁張を法面向きに設置することができる。なお図3は
円板状の回転部材42を示すが、回転部材42の形状は図示
例に限定されない。また測量装置5は、図2の保持部材
15から取り外して図3の旋回手段46の固定部材45に取付
け可能なものとすることができる。
【0022】図1及び図6は、GPS測量の相対測位を
用い、移動体2が現地盤R上を移動しながら測量を行な
う実施例を示す。相対測位では、図6に示すように、地
表既知座標Aの固定局1にGPS衛星からの電波受信用
のGPS受信装置4と受信装置4の受信信号を中継信号
として送出する送信機6とを設け、移動体2に中継信号
の受信機10を保持させる。移動体2では、例えば記憶装
置21に記憶した既知座標Aと、受信機10で受信した中継
信号と、測量装置5からの測量信号とに基づき、現地盤
上位置Riの現在座標を相対測位により算出する。
【0023】また図6の実施例は、固定局1と移動体2
との間に中継装置8を設けている。すなわち固定局1の
送信機6から中継信号を第1中継チャンネルCH1の搬送
波で送出し、第1中継チャンネルCH1の搬送波の到達範
囲内に中継信号を受信して且つ該中継信号を固有の第2n
中継チャンネルCH2n(nは1以上の自然数)の搬送波で
送出するn個の中継装置81〜8nを設置している。移動体
2は、受信機10により中継チャンネルCH1又はCH2nの何
れかの搬送波を選択的に受信して現在座標の算出に利用
することができる。図6の実施例によれば、中継装置8
を適当に配置することにより、複雑な地形や気象条件の
変化の下でも適当な中継装置8を介して移動体2の受信
機10へ中継信号を確実に伝送することができるので、受
信の中断や測量不能の発生を避けることができる。
【0024】図5は、移動体2の目標位置への移動を援
助するための表示装置22の一例を示す。図5は原点Oの
ある座標系を表示する表示装置22を示し、例えば図2に
示す入力手段23から入力される目標座標を原点Oとする
XY座標系が表示される。また測量装置5による現地盤
上位置Riの現在座標は、例えば図2に示す換算手段24を
介して前記XY座標系の座標に換算され、原点Oに対す
る相対位置Sに三角形として表示される。目標座標とは
例えば計画地盤T上で定めた座標をいう。遣方を設置す
る作業員は、例えば表示装置22に表示された三角形がX
Y座標の原点Oと重なるように移動することにより、計
画地盤T上の目標座標に容易に近付くことができる。表
示装置22の一例は図形データが表示可能なディスプレイ
付きコンピュータである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の土工遣方の
設置方法は、現地盤上を移動する移動体にGPS測量装
置と計画地盤が記憶された記憶装置と計算機とを保持さ
せ、現地盤上位置の現在座標と計画地盤との高低差を算
出し、その高低差に応じて前記現地盤上位置に切土高、
盛土高又は切盛境界を示す遣方を設置するので、次の顕
著な効果を奏する。
【0026】(イ)前記高低差から切土高・盛土高が直接
把握できるので、切土高・盛土高を示す遣方を面倒な測
量なしに設置することができる。 (ロ)従来面倒な測量が必要であった現地盤と計画地盤と
の交点が、前記高低差が零である位置として比較的簡単
に検出できるので、切盛境界位置、切土肩位置及び盛土
尻位置への遣方設置が短時間で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例の説明図である。
【図2】は、可搬型測量装置の一実施例の説明図であ
る。
【図3】は、旋回手段の一実施例の説明図である。
【図4】は、高低差算出の一方法の説明図である。
【図5】は、表示装置における表示の一例の説明図であ
る。
【図6】は、本発明の他の実施例の説明図である。
【図7】は、従来の土工遣方の設置方法の説明図であ
る。
【図8】は、従来の法丁張の設置方法の説明図である。
【図9】は、切土法丁張の説明図である。
【符号の説明】
1…固定局 2…移動体 3…地表 4…GPS受信装置 5…GPS測量装置 6…送信機 8…中継装置 10…受信機 14…距離計 15…保持部材 15a…重錘 16…可搬枠体 18…姿勢維持手段 20…計算機 21…記憶装置 22…表示装置 23…入力手段 24…換算手段 30、32…トンボ 33…旗竹 34…切土法丁張 35…盛土法丁張 38…測量器械 39…反射ミラー 41…鉛直軸 42…回転部材 43…固定部材 45…ピン 46…旋回手段 R…現地盤 T…計画地盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早崎 勉 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 青野 隆 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−131230(JP,A) 特開 昭63−135815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 - 15/14 E04G 21/18 G01S 5/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計画地盤が設計された現地盤上に切土・盛
    土のための遣方を設置する方法において、前記現地盤上
    を移動する移動体に当該移動***置の三次元座標の測量
    ができる可搬型GPS測量装置と前記計画地盤が記憶さ
    れた記憶装置と当該測量装置及び記憶装置に接続した計
    算機とからなる可搬形高低差検出装置を保持させ、前記
    現地盤上の選ばれた位置の現在座標を当該現地盤上位置
    への前記移動体の移動により前記測量装置で測量し、前
    記現地盤上位置の現在座標と前記計画地盤との高低差を
    前記計算機で算出し、前記現地盤上位置に前記高低差に
    応じて切土高、盛土高又は切盛境界を示す遣方を設置し
    てなる土工遣方の設置方法。
  2. 【請求項2】請求項1の設置方法において、前記高低差
    が零である現地盤上位置において前記計画地盤が所定傾
    斜角度の法面であるときに、前記現地盤上位置の遣方を
    前記所定傾斜角度で傾けた法丁張としてなる土工遣方の
    設置方法。
  3. 【請求項3】請求項2の設置方法において、前記移動体
    に、鉛直固定可能な軸部材と一端が当該軸部材に枢支さ
    れ且つ他端が当該軸部材と直角な平面上で回転可能な回
    転部材とを有する旋回手段を保持させ、前記法丁張を設
    置すべき現地盤上位置に前記旋回手段の軸部材を鉛直に
    固定し且つ前記回転部材の他端に前記測量装置を取付
    け、前記他端を前記軸部材の回りに一回転させながら当
    該他端の軌跡上の各角度位置の三次元座標を前記測量装
    置で測量し、前記各角度位置の三次元座標と前記計画地
    盤との高低差を前記計算機で算出することにより当該高
    低差が最大となる方位を求め、前記法丁張を前記高低差
    が最大となる方位に向けて設置してなる土工遣方の設置
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかの設置方法におい
    て、前記計画地盤を、水平方向に所定縦横間隔だけ離れ
    た鉛直軸の群と当該計画地盤との格子状交点の三次元座
    標として前記記憶装置に記憶し、前記現地盤上位置の現
    在座標と前記計画地盤との高低差を、当該現地盤上位置
    の計画地盤上への鉛直投影位置を囲む4つの前記格子状
    交点の三次元座標から内挿法で求めた当該投影位置の高
    さと前記現在座標の高さとの差として算出してなる土工
    遣方の設置方法。
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