JP4929214B2 - 冷却装置及び冷却装置を有する電子機器 - Google Patents

冷却装置及び冷却装置を有する電子機器 Download PDF

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Description

本発明は冷却装置及び冷却装置を有する電子機器に関する。
電子機器の発熱部を冷却する冷却装置として、発熱部に熱的に接続される受熱部(ヒートスプレッダ)と、この受熱部に一端部が接続された熱輸送手段(ヒートパイプ)と、この熱輸送手段の他端部に設けられた熱交換部(冷却フィン)と、この熱交換部を冷却するための送風手段(空冷ファン)とから構成される機構が活用されている。
ノート型パソコン等の電子機器は半導体パッケージを冷却する冷却装置を筐体内に収容している。この冷却装置は、ヒートスプレッダ、ヒートパイプ、熱交換部及びファンユニットから構成されている。この熱交換部は、それぞれ貫通穴が形成されて数ミリ程度の間隔で積層配置された複数枚の薄板状のフィンを有する。ヒートパイプの放熱端部は、これらのフィンの貫通穴に挿通されており、各フィンに熱的に接続されている。ファンユニットは、吸気口及び吐出口を有するファンケースと、このファンケース内に収容されモータによって回転駆動されるファンとを有する。ファンが回転することにより、ファンユニットはこのファンの軸方向から吸い込みした空気を回転の遠心方向へ排出する。
ファンケースの内部から熱交換部を正対視すると、この熱交換部は、各フィンの端縁部が立設し水平方向多層に整列しているような外観を呈する。熱交換部とファンユニットとを上面視した場合のこれらと送風風通路との位置関係を図26に示す。熱交換部90では、各フィン91が、これらのフィン91の配列方向に沿ってファン外周部92の側方に位置している。ファンユニット93のファンケース94内にはファン外周部92から水平面上回転の遠心方向へ空気が吹き出されるようにした送風通路が形成されている。この送風通路からの冷却風の吐出口95はフィン91の空気流入側の各端縁部96に開口している。これらのフィン91のうち、図中右側に位置する2枚のフィン91の間の間隙を流れる空気流の流速は、左側に位置する2枚のフィン91の間の間隙を流れる空気流の流速よりも大きい。冷却風に含まれる埃は、右側にあるフィン91の端縁部96に付着しやすい。この塵埃の溜まり易い箇所97は、各端縁部96を含む面内でこの面をファンユニット93から熱交換部90を見た場合、その面の右側に位置する。塵埃はこの箇所97より溜まり始める。電子機器の冷却装置の付近においては、使用中に塵埃が溜まり、塵埃が空気の流路を閉塞して、機器の冷却性能が低下する場合がある。
また、ノート型パソコンでは筐体の厚みを抑える必要がある。基板上に冷却装置を設けた状態におけるこの冷却装置の設置寸法は筐体の厚みにより制限される。冷却ファンや熱交換部の寸法はその高さやユニット高さが、筐体の厚み方向に小さくなるようにして決められる。従来、小形・軽量化の要請を満たしたうえで、性能効率の向上に寄与するように熱制御効率の高効率化の促進を図った電子機器が知られている(特許文献1参照)。
特許第3302350号明細書
しかしながら、ノート型パソコンでは、筐体内部のスペースが非常に限られており、筐体の厚みが制限される。図26の例では、各フィン91の端縁部96に付着した埃を除去するための装置を熱交換部90及びファンユニット93間に設けることは、筐体のスペースが狭いこと、及び冷却風通路が遮られて通風抵抗が大きくなることから困難である。
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、遠心ファンの回転により、被冷却部品の冷却風吐出口に臨む部位に偏って付着した塵埃を、筐体内でスペースをとらず、かつ冷却風通路を遮らずに設けられた塵埃除去用の機構を用いて除去することができる冷却装置及びこの冷却装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、回転駆動により冷却風を生成するファンと、このファンを収容し、冷却風を吐出する吐出口を有するファンケースと、このファンケースの前記吐出口に冷却風流入口が対向配置された熱交換器と、この熱交換器及び前記ファンケースの吐出口間に設けられ、一端が支点に固定され、前記熱交換器の冷却風流入口の端面に沿って張架されたワイヤと、このワイヤの他端を前記支点の周りに回動させるワイヤ駆動手段と、を備えたことを特徴とする冷却装置が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、排気口が設けられた側壁を有する筐体と、この筐体内に設けられ、回転駆動により冷却風を生成するファンと、前記筐体内に設けられ、このファンを収容し、冷却風を吐出する吐出口を有するファンケースと、前記排気口に近接するとともに、このファンケースの前記吐出口に冷却風流入口が対向配置された熱交換器と、前記筐体内で、この熱交換器及び前記ファンケースの吐出口間に設けられ、一端が支点に固定され、前記熱交換器の冷却風流入口の端面に沿って張架されたワイヤと、このワイヤの他端を前記支点の周りに回動させるワイヤ駆動手段と、を備えたことを特徴とする冷却装置を有する電子機器が提供される。
本発明の冷却装置によれば、塵埃を除去する機構を筐体内でスペースをとらず、かつ冷却風通路を遮らないようにして配置することができ、この機構を用いて、遠心式ファンにより被冷却部品の冷却風吐出口に臨む部位に偏って付着する塵埃を除去することができるようになる。本発明の冷却装置を有する電子機器によれば、冷却性能の低下を防止できるようになる。
以下、本発明の実施の形態に係る冷却装置及び冷却装置を有する電子機器について、図1乃至図25を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る冷却装置は、電子機器の内部に設けられて、この電子機器内の発熱部に対して冷却風を送風しこの冷却風を電子機器の外部へ排出することによって、強制的に放熱を行うものである。この冷却装置は、半導体パッケージに熱的に接続されるヒートスプレッダと、このヒートスプレッダに一端部が伝熱可能に接続されたヒートパイプと、このヒートパイプの他端部に設けられてヒートパイプにより移送されるヒートスプレッダの熱を受ける複数枚のフィンを有する熱交換部と、これらのフィンを冷却するための空冷ファンと、この空冷ファンから複数枚のフィンへ送風される冷却風によってこれらのフィンに付着する塵埃を除去する塵埃除去機構とを備えている。この塵埃除去機構はワイヤとこのワイヤを駆動するワイヤ駆動手段とからなる。本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器はこの冷却装置を有するノート型パソコンである。
図1はノート型パソコン内に設けられる塵埃除去機構の正面方向の斜視図であり、同図には、キーボードやパームレストが取り払われた状態の筐体内部が示されている。11はヒートパイプであり図示しないヒートスプレッダに接続されている。16は熱交換器としての熱交換部であり、22は空冷用のファンユニットを表す。27は熱交換部16及びファンユニット22の間に配された塵埃除去機構である。これらのヒートスプレッダ、ヒートパイプ11、熱交換部16、ファンユニット22及び塵埃除去機構27によって、塵埃除去機構付きの冷却装置が構成されている。
電子機器1は、コンピュータ本体を収容する箱型状の筐体2と、この筐体2に支持されたディスプレイハウジング3、及びこのディスプレイハウジング3に収容されたディスプレイ4からなるディスプレイユニット5とを有する。ディスプレイハウジング3は、筐体2の上壁に、一対のヒンジ部6を介して回動可能に連結されている。
図2は冷却装置と基板上の半導体パッケージが設けられる部分との斜視図であり、塵埃除去機構27が取り払われた状態の筐体2内部が示されている。筐体2に収容されたプリント基板7上には発熱部品である半導体パッケージ8が設けられる。この半導体パッケージ8は、マイクロプロセッサを構成するものであり、発熱量の大きい発熱体であるICチップを有する。ヒートスプレッダ9は矩形板状に形成された金属部材であり、接着あるいは接合により半導体パッケージ8と一体化されている。このヒートスプレッダ9の一側面、即ち上側の面の中央部には溝10が開口形成されており、この溝10にはヒートパイプ11の一端部が嵌合され、カシメ付けられている。
ヒートスプレッダ9の一側面側には、このヒートスプレッダ9を、ヒートパイプ11が介在した状態でプリント基板7へ押圧するための矩形状の押さえ板12が取り付けられている。この押さえ板12はその四隅にそれぞれ板バネ部13が形成されている。4つの板バネ部13は、その先端部がプリント基板7に設けられた支持部14にネジ穴15を介してネジ止めされている。これらの板バネ部13は弾性変形した状態でプリント基板7に固定されている。この押さえ板12の板バネ機構によって、押さえ板12がヒートスプレッダ9を弾性的に押圧し、ヒートスプレッダ9の他側面がプリント基板7上の半導体パッケージ8に密着する。押さえ板12がヒートパイプ11及びヒートスプレッダ9を押圧するようにして伝熱効果が高められるようになっている。
また、ヒートパイプ11の別の端部には熱交換部16が設けられている。この熱交換部16は数ミリ程度の間隔で積層配置された複数枚のフィン17を有し、これらのフィン17に形成された貫通穴にヒートパイプ11の別の端部が貫通している。この熱交換部16はケース18内に収容されている。このケース18の筐体2側は開口しており、開口部19は筐体側面部20に形成された排気口21に対向している。
熱交換部16と向かい会うようにして、複数枚のフィン17が位置しない空隙が設けられており、この空隙を空けて、ファンユニット22が筐体2内に配置されている。このファンユニット22はファンの回転駆動により冷却風を生成する冷却モジュールである。ファンユニット22は、回転軸方向が垂直方向になるように支持されたファン23を収容している。このファン23が回転することにより、ファンユニット22は上下方向から吸気した空気を回転の遠心方向に排気する。ファンケース24は、底板、天板及び側壁からなり、これらの板や壁によってファン23の外周部の側方に沿って冷却風を各フィン17の端縁部へと導く送風通路が形成されている。ファンケース24は、隙間を介して、各フィン17の端縁部と対向している。冷却風の上流側にファンユニット22が位置し、冷却風の下流側に熱交換部16が位置しており、このファンユニット22の吐出口の近傍25を空気が流れる。この吐出口はフィン17の配列方向に沿った熱交換部16の全長と同じ程度の長辺を持つ略矩形の開口形状を有する。隣接する2枚のフィン17の間の間隙は冷却風の流路となり、この流路に沿ったそれぞれのフィン17の一方の端縁部は空気の流入部となり、他方の端縁部が空気の排出部となる。
これにより、冷却風はファンケース24の内側の壁面、底面及び天井面に沿って誘導されて、吐出口を介し、フィン17の間の間隙を流れる。冷却風がこの間隙を通り抜ける間に冷却風とフィン17とで熱交換が行われて冷却風は受熱するようになっている。また、ヒートスプレッダ9を介してヒートパイプ11の一端部から他端部に移送された半導体パッケージ8の熱は熱交換部16から排気口21を通じて筐体2の外部に排出されるようになっている。
遠心式のファン23の回転により、ファンケース24内に形成された送風経路を、塵埃は遠心力を受けて運ばれるため、塵埃はこのファンケース24の内壁に沿って吐出口に集まる。ファンユニット22のファン23の回転方向が上面視して反時計回りである場合、塵埃はファンケース24の吐出口端面上この端面の一方の外側、即ちヒンジ部6に近い縁側に寄る。ファンユニット22から各フィン17を見て右側に位置する複数のフィン17の各端縁部に塵埃は溜まりやすい。図1の26はこの塵埃が溜まりやすい箇所を表している。回転の遠心方向に冷却風は送風通路内を導かれるため、吐出口端面上この端面の外側を流れる空気流の流速は、同じ端面上の内側を流れる空気流の流速よりも大きい。吐出口端面上この端面の外側での塵埃の存在確率は高い。従って、フィン17の配列方向基端側(図1の手前側)と配列方向先端側(同図の奥側)とのうち、この配列方向先端側に位置する各フィン17の端縁部側から塵埃は溜まり始める。塵埃除去機構27は、この箇所26に偏って付着する塵埃を除去するようにしている。
図3は塵埃除去機構27の構成図であり、ファンユニット22から熱交換部16を見たこの塵埃除去機構27の矢視図である。図3に示される符号のうち上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。薄板が何枚も平行垂直に立っているため、フィン17は外観略櫛形を呈する。この塵埃除去機構27は、複数枚のフィン17の各端縁を含む面内において各フィン17の配列方向の先端側(図3の右側)に設けられた第1固定部28と、同じ面内で配列方向基端側(同図の左側)に設けられた第2固定部29と、一端がこの第1固定部28に止着されるとともに他端がこの第2固定部29に止着されたワイヤ30と、同じ面内で配列方向先端側に設けられて、このワイヤ30が掛け渡される第1ローラ31とを備えている。
第1固定部28はワイヤ止着用の部材である。一例として、この部材が筐体2と一体的に形成されて成るか、あるいは筐体2の上壁面の突設部や筐体2の側壁面に設けられたボス部などに取り付けられている。第2固定部29もワイヤ止着用の部材であり、一例として、筐体2又はプリント基板7に固定されている。ワイヤ30の第1固定部28の側には螺旋状に巻かれた部位によりバネ部32が形成されている。ワイヤ30は金属製ワイヤであり、ピアノ線やガラス繊維の材質を用いても良い。第1ローラ31はワイヤ30を走行自在に巻掛けるための部材であり、このワイヤ30を巻掛けてこれに張力を与えている。第1ローラ31には、フィン17の端縁を含む面に直交する回転軸を持つ棒状のローラ部材が用いられる。第1ローラ31にはこの面に直交する回転軸を持つ滑車が用いられてもよい。
更に塵埃除去機構27は、フィン17の端縁を含む面内で第1ローラ31の左方に設けられて上下方向2箇所の位置に亘って可動にされた第2ローラ33と、第2ローラ33を支承しこの第2ローラ33を上方の位置と下方の位置との間で上下動させる板材34とを備えている。第2ローラ33は棒状のローラ部材や滑車が用いられる。板材34は第2ローラ33の下部に装着される。また、この板材34を昇降させ、あるいは板材34を上下方向に摺動させる図示しない昇降機構あるいは摺動機構も筐体2内に設けられる。昇降機構や摺動機構には例えば小型モータや、スライダ及びスライダ受け部材等の動力伝達機構が用いられる。昇降機構又は摺動機構と、板材34と、第2ローラ33とによってワイヤ駆動手段が構成される。プロセッサ、ROM、RAM等からなる図示しない制御手段も設けられている。この制御手段はワイヤ駆動手段によるワイヤ30の駆動を制御する。
本実施形態に係る冷却装置では、この駆動手段により第2ローラ33は各フィン17の端縁部を含む面上でこれらの端縁部に対して上方の位置と下方の位置とに亘って移動可能にされている。この第2ローラ33の外周面にはワイヤ30が接触しており、この外周面は第2固定部29及び第1ローラ31の間にあるワイヤ30の中間部位35に対し、バネ部32の変形による弾性力とワイヤ30の張力とに抗する付勢力を与える。このワイヤ30の中間部位35を力点としワイヤ30の他端を支点とした状態で、この中間部位35が押上げられることにより、このワイヤ35の途中の部位が、フィン17の端縁部側に付着する塵埃を掻き落とすようにされている。つまり、熱交換部16の表面もしくは近傍に、塵埃を除去するための部材としてのワイヤ30が設けられており、このワイヤ30の途中の部位が各端縁部に作用することにより、埃塵が除去される。
このような構成の本実施形態に係る冷却装置では、制御手段が駆動手段へ動作開始を指令する信号を通知すると、塵埃除去機構27は、その作動を開始する。図4は本実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構27の作動のタイミングを説明するためのフローチャートである。最初に板材34は下方に位置しているものとする。ステップS1において、制御手段は、コンピュータ本体の電源が投入されたこと、図示しない作動ボタン類がユーザにより押下されたこと、あるいは電子機器の状態が保守時の状態にされたこと、が生じたかどうかを監視し続けている(NOルート)。
このステップS1において、制御手段が、コンピュータ本体の電源がオンにされたこと、作動ボタン類が押下されたこと、あるいは電子機器が保守時の状態であることを検知した場合、YESルートを通り、ステップS2において、制御手段は、昇降機構あるいは摺動機構へ動作開始信号を通知する。ステップS3において、板材34は駆動手段により駆動されてワイヤ30が巻掛けられた状態で上昇を開始する。板材34が上昇している最中、バネ部32が徐々に延びる。ワイヤ30の中間部位35には右方にバネ部32による復元力と張力とがかかり、左方に張力がかかる。ワイヤ30がその他端を支点とし、中間部位35を力点とした状態で、中間部位35が押上げられて、これと連動して、ワイヤ30の途中の部位が、フィン17の端縁部側を撫でるようにして塵埃を掻く。
昇降機構あるいは摺動機構のストロークエンドまで板材34が上昇した後、この板材34は停止する。ステップS4にて板材34は駆動されて下降を開始する。この板材34が下降している最中、バネ部32が縮小変形することにともなって、中間部位35に右方からかかる復元力は徐々に小さくなる。ワイヤ30はその他端を支点とし、その中間部位35を力点とした状態で、中間部位35が押下げられて、ワイヤ30の途中の部位が各端縁部に作用し、ワイヤ30はフィン17の端縁部に付着した塵埃を掻く。このように、ワイヤ30の途中の部位が上下往復駆動されるため、ワイヤ30が各フィン17の端縁部を掃き、ここに付着あるいは溜まった塵埃が掃き取られる。従って、各端縁部を含む面上において、これらの支点及び力点を結ぶ線と、各フィン17の端縁部の下端を結ぶ線と、最も右に位置するフィン17の端縁とによって覆われる略三角形の領域に付着した塵埃が除去されるようになる。換言すれば、ワイヤ30が最も変位可能な領域に、吐出口からの埃が溜まる場所が位置している。
以上のように、本実施形態に係る冷却装置では、ワイヤ駆動手段としての塵埃除去機構27が細線ワイヤを上方及び下方に動かすことによって、この細線ワイヤが冷却モジュールであるフィン17の各端縁部を滑り、これらに付着した塵埃を掻き落とすことができるようになる。
また、本実施形態に係る冷却装置では、ワイヤ30へ与える押し下げ力を除荷するときに、このワイヤ30の一端側に付随した引っ張りバネの復元力によりワイヤ30を押し下げる板材34を急激に下降あるいは上昇させて、この板材34を下側ストロークエンドあるいは上側ストロークエンドに衝突させるようにしてもよい。このようにすれば、衝突によってワイヤ30の移動の加速度が急激に変化するため、塵埃を落とすことが可能になる。
また、本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器によれば、塵埃除去機構27によって略三角形の除去作用領域の塵埃が除去されるため、塵埃による目詰まりが熱交換部16に発生することが防止されるようになる。目詰まりが起きないため、隣り合うフィン17の間を冷却風通路とする冷却風による熱交換の効率が低下することが防止される。ファン23が廻っているときにフィン17間の埃により熱い空気の排出が妨げられず、筐体2内部に高い温度の空気が閉じこめられるといった現象が生じにくくなる。
板材34の移動ストロークは筐体2の厚みよりも小さい。仮に、塵埃除去機構を、線材と、この線材が面内で水平に張設されるようにしてこの線材の両端を止着してなる2箇所の固定部材と、これらの固定部材を上下方向に駆動する手段とによって構成する場合、これら2箇所の固定部材をそれぞれ上下駆動するための手段を、2箇所別々に設ける必要がある。あるいは一方を上下動させる手段と、2箇所の固定部材を連結する連結部材とを塵埃除去機構は設ける必要がある。2箇所の固定部材を駆動する手段を別々に構成すること、又は一方を駆動し連結部材を介して他方を上下動させる構成にすることを採用した場合、装置が大型化する。本実施形態に係る冷却装置では、第2ローラ33及び板材34が変位するストローク量は、筐体2の厚みよりも小さくされているため、厚みの小さい筐体2内に塵埃を除去する機構を実装することができるようになる。
筐体2内には電源部、メディア駆動装置及び記憶装置などの部品を収容するための場所を確保しなければならず、部品を設置するスペースが非常に限られている。本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器では、熱交換部16及びファンユニット22間の狭い空間に、塵埃除去機構27を設けることができる。この電子機器では、ワイヤ30は塵埃除去機構27が動作するとき以外、筐体2の下側に位置するようにされているため、塵埃除去機構27を構成する部材が冷却風通路を遮ることがない。流路の圧力損失を生じさせずに、塵埃除去機構27を狭い空間に設けることができるようになる。冷却効率を維持するために必要な空気の流量を減少させずに、熱交換部16のクリーニングが行える。
例えば垂直にされた状態の棒状部材あるいは上下方向に張設された細線を埃除去用の部材として設けておき、この部材を、フィン17の各端縁部に沿ってフィン配列方向に動かすといった機構を筐体2内に設けることは、熱交換部16の全長方向に沿うこの部材の駆動ストローク量に十分な空間を、筐体2内で確保する必要がある。冷却風の通路を遮らずにこの空間を確保するためには、全長方向に沿った熱交換部16のケース外先端側、ケース外基端側の2箇所にそれぞれ部材を支持する基台部を設置する必要があるが、この基台部を設置することはスペースが制約されているため不利である。水平にされた状態の棒状部材や水平方向に張設された細線を設けておき、この部材や細線を、フィン17の各端縁部に沿って上下方向に動かす機構を筐体2内に設けることも、部材や細線を2箇所で支えるための柱状部材を設置する必要があり、この柱状部材を筐体2に設けることもスペースの制約上の理由から不利である。
遠心式のファン23が用いられた場合、ファンユニット22の構造と、ファンユニット22及び熱交換部16の位置関係とから、図3の熱交換部16の右側に埃が溜まる。塵埃除去機構27は、ワイヤ30の一点を回動支点として支持しており、1ポイント駆動によって面上の三角領域の埃を除去しているといえる。各フィン17のうち左側のフィン17には埃は付かないあるいは付きにくいが、右側のフィン17には埃が付着する。ワイヤ30の一方が固定され他方が可動にされた状態で塵埃除去機構27が1ポイント駆動を行うことによって、掻き出される領域の面積が大きくとれるようになる。塵埃除去用の棒状部材や細線を、この部材又は細線の両端2箇所を支持した状態で水平方向あるいは上下方向に沿って駆動するという方法と、1ポイント駆動による方法とを比べると、塵埃除去機構27は、埃の溜まりやすい箇所を効率的に清掃することができる。
両端2箇所が支持された状態の棒状部材や細線を動かして、清掃対象となる端縁部を含む面の全域を覆う代わりに、この塵埃除去機構27は、この面全域のうち、偏って埃が付着する領域の面内でワイヤ30を動かしている。ノート型パソコンには厚みの制約があるため、埃の付いた部分についてより効率よく埃を落とすためには部材の2箇所の端点を支持して行うか、あるいは1ポイント駆動を用いて行うかの2つが考えられる。1ポイント駆動を塵埃除去機構27が用いることによって、場所に応じて埃の付着量が異なる場合、清掃が必要な部分だけを効率的に清掃することができる。本実施形態に係る冷却装置及び電子装置は、これを熱交換部16及びファンユニット22間の幅狭な空間内で冷却風の流路を塞がずに、シンプルな機構で除去できるようになる。
上記実施形態に係る冷却装置は細線ワイヤを用いていたが、この冷却装置は、塵埃を除去するための部材としてブラシ状の部材を用いてもよい。図5はワイヤ30の途中の部位がブラシ状にされた場合の塵埃除去機構の構成図である。同図中で同じ符号は上述した要素と同じものを表す。塵埃除去機構27Aは、ワイヤ30を芯材としこの芯材の外周部分に植毛されたブラシ毛材とからなるブラシ状部位36を有する。つまり、塵埃除去機構27Aはワイヤプラスブラシといった構造を有する。ブラシ毛材には埃を吸着しやすいような材質が用いられる。ブラシ状部位36はたわし状のものを用いてもよい。このような構成により、ブラシ状部位36がフィン17の各端縁部を滑るあるいは掃くように動かされて、埃は掃き落とされる。なお、ワイヤ30の途中の部位として、薄板状の部位を持つ部材が用いられてもよく、その場合、この部材を水平にした状態で薄板状部位が埃を掻き落とす又は削ぎ落とす。
また、塵埃除去機構27、27Aは、ワイヤ30を係止する第1固定部28の位置を例えば図6に示すように変えてもよい。図6は、第1ローラ31、第1固定部28及び駆動手段の配置が図3の例とは別の配置にされた構造を有する塵埃除去機構の構成図である。上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素である。第1固定部28はフィンユニット22からフィン17の端縁部に向かって右方で筐体2内の下部に配置され、第1ローラ31は各端縁部の面内で第1固定部28の上方に配置されている。塵埃除去機構27Bは、第1固定部28、第2固定部29、ワイヤ30、第1ローラ31、第2ローラ33、この第2ローラ33の上部に装着された板材34、及びこの板材34を上方の位置と下方の位置との間で上下動させる図示しない昇降機構又は摺動機構を備えている。この塵埃除去機構27Bも、第2固定部29を支点とし、第2ローラ33を力点とし、ワイヤ30の途中の部位を作用点とする構造を有する。
このような構成により、第2ローラ33はワイヤ30の中間部位35に付勢力を与える。中間部位35を力点としワイヤ30の他端を支点とした状態で、この中間部位35が押下げられることにより、ワイヤ35の途中の部位が、フィン17の端縁部側に付着する塵埃を掻き落とす。付勢力が解放されると、ワイヤ30は元の状態に戻る。各端縁部を含む面上の略三角形の領域に付着した塵埃が除去される。
また、塵埃除去機構27、27A、27Bでは、板材34が上下方向に変位するように構成されていたが、本実施形態に係る冷却装置は、この板材34の移動をガイドするガイド部材を設けて構成することもできる。図7(a)はへら状の薄板をガイド部材として設けてなる塵埃除去機構27Cを有する冷却装置の構成図であり、図7(b)は塵埃除去機構27Dを有する冷却装置の構成図である。図7では、バネ部32の位置は適宜変えてある。ガイド部材34aはテンプレート状に成形されており、フィン17の各端縁部に向かって見た場合、このガイド部材34aの外形は円弧状の曲線部を持つ。この外形の形状は支点及び力点間の距離が第2ローラ33の位置によらずにほぼ一定に保たれるような形状にされている。第2ローラ33はガイド部材34aの外形に沿って走行自在にされている。
このような構成の塵埃除去機構27Cの駆動手段が板材34を上方に動かすと、第2ローラ33はガイド部材34aの外形に沿ってガイドされて、この第2ローラ33はワイヤ30を押上げて、又はバネ部32に蓄積された弾性力が解放されることによりワイヤ30が上へ動く。このワイヤ30の動きと連動して、ワイヤ30の途中の部位が各端縁部に付着した埃を掻く。板材34が下方に動かされるときは、第2ローラ33がワイヤ30を下方に押し下げて、又はバネ部32の復元力によりワイヤ30が下へ動く。これにより、各端縁部に付着した埃が掻かれる。塵埃除去機構27Dの動作についても塵埃除去機構27Cの動作と同様である。
このように、弧形状のガイド部材34aが用いられているため、第2ローラ33と、第2固定部29に位置するワイヤ30の回動中心との間の距離は一定にされたままワイヤ30は動かされる。なお、塵埃を除去するための部材はワイヤ30の代わりに、あるいはワイヤ30とともにブラシ状のものや薄板を用いてもよい。また、例えば第2ローラ33の移動軌跡がワイヤ30の張設方向に沿って動くように構成する場合、直線状の外形を有するガイド部材が用いられる。この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、薄板が用いられているため、空気の流れを邪魔せずに塵埃の除去を行える。
(第1の実施形態の第1変形例)
ワイヤ30がフィン17に接触した状態でワイヤ30が塵埃を掻いているときに、このワイヤ30に振動が与えられるようにしてもよい。本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る冷却装置はワイヤ30に振動を励起する振動励起手段を設ける。この振動励起手段の例を図8に示す。図8(a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。図8に示される符号のうち上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素である。塵埃除去機構37は、ワイヤ30に作動可能な状態で連結された偏心おもり38と、偏心おもり38に連結されてこの偏心おもり38を回すことによりワイヤ30を振動させるモータ39とを備える。これらの偏心おもり38及びモータ39は振動励起手段である。
このような構成のこの変形例に係る冷却装置を収容する筐体2に取り付けられた図示しない作動ボタン類をユーザが押下すると、制御手段は動作開始信号を出力する。駆動手段がこの開始信号を通知されると、第2ローラ33は上又は下へ動かされる。制御手段はこの動作開始信号を出力するとともに、モータ39に対し振動開始を指令する信号を送る。偏心おもり38が偏心回転するようにモータ39がこれを駆動すると、ワイヤ30は上下方向及び左右方向にそれぞれ不規則に振動する。ワイヤ30が動いている状態でこのワイヤ30に振動が与えられるため、塵埃はフィン17から振り落とされるようになる。
フィン17がクリーニングされた直後は、フィン17には埃がこびり付いておらず、埃の付き始めでは埃の付着量はわずかな量である。この変形例に係る冷却装置によれば、フィン17に塵埃がわずかに付着している場合、この塵埃を容易に落とすことができるようになる。振動励起手段は、爪状の部材を備えてもよく、この爪状の部材がワイヤ30を引掻くことにより、冷却装置は埃を落とせる。
また、図8(b)は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る別構造の冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構37Aは、バネ部32の位置が図8(a)の例と異なる。偏芯おもり39がモータ38によって回されることにより、ワイヤ30に対して強制的に振動が与えられる。ワイヤ30が振動した状態でこのワイヤ30が動かされるため、塵埃はフィン17から振り落とされる。
この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ワイヤ30の駆動機構に関わらず、ワイヤ30を積極的に振動させることにより、塵埃の除去性能が向上する。塵埃除去機構37、37Aがワイヤ30を操作するときに、ワイヤ30を振動させるので、塵埃除去能力が高められる。
図8において、ワイヤ30の途中の部位はブラシ状や薄板状の部材を用いてもよい。この変形例に係る冷却装置及び電子機器によっても、略三角形の除去作用領域の塵埃が効果的に除去されるようになる。
(第1の実施形態の第2変形例)
冷却装置は、例えばピエゾ素子のような振動素子を取り付けられたワイヤ30を用いて、このピエゾ素子を電圧駆動することによりワイヤ30を振動させるようにしてもよい。図9Aの(a)は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構40は、第2ローラ33に固着されたピエゾ素子41と、一端が第1ローラ31に巻掛けられ、他端がこのピエゾ素子41に取り付けられたワイヤ30とを備えている。これらのワイヤ30及びピエゾ素子41が振動励起手段を構成する。ピエゾ素子41には図示しない電圧印加回路が接続されており、この回路からピエゾ素子41へ電圧が印加されると、このピエゾ端子41は固着箇所を中心として湾曲変形し、ワイヤ30が振動するようにされている。
このような構成のこの変形例に係る冷却装置を有する電子機器1の電源がオンにされたとき、制御手段は駆動手段に対して動作開始信号を出力する。制御手段は電圧印加回路に対しても駆動信号を送りピエゾ素子41は湾曲する。ピエゾ素子41により、ワイヤ30にはこのワイヤ30の長手方向に沿って強制的な振動が与えられるため、ワイヤ30は振動した状態で駆動されて、塵埃はフィン17から振り落とされる。この冷却装置は埃を能動的に落としている。
図9Aの(b)は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る第2の構造を有する冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構40Aは、図9Aの(a)の例と異なる位置に、ワイヤ30へ付勢力を与えるバネ部位が形成されている。
また、ピエゾ素子41がワイヤ30へ取り付けられる態様は図9Bに示す例でもよい。図9Bの(a)は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る第3の構造を有する冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。このピエゾ素子41は、ワイヤ30に当接された滑車33aを介してこのワイヤ30を、上下方向成分を持つ振動方向に加振するように配置されている。このような構成の塵埃除去機構42を有する電子機器1の電源がオンにされたとき、ピエゾ素子41へ電圧が印加されて、このピエゾ素子41及び滑車33aからなる振動励起手段は、ワイヤ30に対し上下方向の振動を与える。ワイヤ30は振動した状態で駆動されて、塵埃はフィン17から振り落とされる。
また、この変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構は図9Bの(b)に示すようにしてもよい。図9Bの(b)は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る第4の構造を有する冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構42Aは、図9Bの(a)の例と異なる位置に、ワイヤ30へ付勢力を与えるバネ部位が形成されている。このような構成によっても、装置への電源の投入時にピエゾ素子41が湾曲変形してワイヤ30は駆動されながら加振されるため、塵埃が落とされる。
塵埃除去機構40、40Aを用いた冷却装置によれば、ワイヤ30に対しその張設方向に沿って強制振動を加えることができる。塵埃除去機構42、42Aを用いた冷却装置によれば、ワイヤ30に対しその張設方向と交差する面の方向に強制振動を加えることができる。
(第1の実施形態の第3変形例)
冷却装置は、筐体2内に設けられたスピーカにワイヤ30を接続し、このスピーカからの音波によってワイヤ30を振動させた状態で駆動してもよい。図10は本発明の第1の実施形態の第3変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構43は、筐体2に取り付けられたスピーカユニット44を有し、ワイヤ30の他端がこのスピーカユニット44のケースに設けられた穴部やフックに結着あるいは係止されている。これらのスピーカユニット44及びワイヤ30は同じ共振周波数で振動するように、ばね定数やワイヤ部材の材料特性は決められており、ワイヤ30の張力が調整されている。
このような構成のこの変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構43は、ノート型パソコンに搭載されているスピーカの振動をワイヤ30に伝えることにより、ワイヤ30を強制振動させる。ワイヤ30に強制的な振動が与えられるため、ワイヤ30は振動した状態で駆動されて、塵埃はフィン17から振り落とされる。
この変形例に係る冷却装置を有する電子機器によれば、ワイヤ30へ加振する手段としてスピーカユニット44を利用することができる。また、このスピーカユニット44から音波が放射されている間、ワイヤ30に振動が与えられ続けるようになる。
(第1の実施形態の第4変形例)
冷却装置は、捻り駆動構造を有する機構を設け、この機構によりワイヤ30を振動させてもよい。図11(a)は本発明の第1の実施形態の第4変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。図11(b)はラックギア46、ピニオンギア47及びワイヤ30を拡大して示す図である。塵埃除去機構45は、フィン17の端縁部を含む面と同じ面上に位置決めされた側面部を有しこの側面部上で上下方向に沿ってラック歯が形成されたラックギア46と、これらのラック歯と噛合するピニオンが外周面に形成されたピニオンギア47と、このピニオンギア47の挿通穴を通されたワイヤ30とを備えている。
ピニオンギア47は一の方向周りの回転により下方へ滑動し、他の一の方向回りの回転により上方へ滑動するようになっている。つまり、この冷却装置は、ピニオンギア47をワイヤ30の押し下げ部品として機能させている。捻り応力がワイヤ30に繰り返して作用するため、このワイヤ30にはある程度の強度を要する材質又は破断しないような材質が用いられる。
このような構成により、ピニオンギア47が下方に滑動すると、挿通穴がワイヤ30を捻りながらこのピニオンギア47は下方へ移動し、ワイヤ30は押し下げられる。捻り駆動が冷却モジュール表面の埃を掻き取るように作用するため、埃は除去される。また、筐体2の下部までピニオンギア47が移動した後に、このピニオンギア47への駆動力が開放されると、ピニオンギア47はバネの復元力によって上まで戻る。その際、ワイヤ30は捻れが解消される方向に急激に回転するため、ワイヤ30に付着した埃がこのワイヤ30から分離される。
この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ワイヤ30が捻られながら変位するため、塵埃をより確実に掻き取ることができるようになる。
また、ラックギア46とピニオンギア47とを用いる代わりに、この変形例に係る冷却装置は、側面部状の上下方向に沿って凹凸が形成された柱状のスライドガイドと、これらの凹凸と係合するラック歯が外周面に形成された円板とを備え、ワイヤ30がこのスライドガイドに付勢接触するごとにワイヤ30自身がこれらの凹凸により加振されるようにしてもよい。これによっても同等の効果を得ることができる。
(第1の実施形態の第5変形例)
塵埃除去機構はワイヤ30の張力の大きさを調整する張力調整機構を設けてもよい。図12は本発明の第1の実施形態の第5変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。塵埃除去機構48は、ワイヤ30と、このワイヤ30に当接された滑車33aと、この滑車33aに取り付けられたピエゾ素子41と、第2ローラ33と、シャフトがこの第2ローラ33の回転軸に取り付けられたモータ49とから構成される張力調整機構を備えている。この塵埃除去機構48では、モータ49のシャフトが回転することによって、ワイヤ30は巻き取られて、このワイヤ30の張力が調整されるようになっている。このような構成のこの塵埃除去機構48が駆動される際、ピエゾ素子41に電圧が印加されると、このピエゾ素子41は、ワイヤ30を、略上下方向に加振する。これにより、ワイヤ30が振動した状態で駆動されるため、塵埃はフィン17から振り落とされる。
また、この変形例に係る冷却装置は、複数の張力調整機構を設けてもよい。図13は複数の張力調整機構が設けられてなる塵埃除去機構48Aの要部斜視図である。このような構成により、各張力調整機構は、ワイヤ30に当接した滑車33aによってワイヤ30をはじくので、塵埃は振り落とされるようになる。
この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ワイヤ30の張力の大きさを適切に調整したうえで、このワイヤ30を振動駆動することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態及びその各変形例に係る冷却装置は、ワイヤ30を動かすためのワイヤ駆動源として小型モータやスライド機構を用いているが、このワイヤ駆動源を変えてもよい。本発明の第2の実施形態に係る冷却装置は、筐体2とディスプレイユニット5とを連結するヒンジ部6に作用する開閉動作時の力を、ワイヤ30を動かす駆動力として伝達するようにしている。本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器も冷却装置を有するノート型パソコンであり、第1の実施形態の電子機器1の例と同じ冷却部品を有する。
図14は本実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の構成図であり、ディスプレイユニット5が開いた状態の側面矢視図が示されている。上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。塵埃除去機構50は、ワイヤ30と、第2ローラ33と、板材34と、この板材34を昇降自在に保持し、又は板材34を上下方向に摺動自在に保持する図示しないスライド受けと、ヒンジ部6と、このヒンジ部6の外周面に一端が止着され他端が板材34に止着された線材51と、この線材51を走行自在に巻掛ける巻掛け部52とを備えている。この巻掛け部52は、ヒンジ軸と第2ローラ33の回転軸と平行な回転軸を有するローラや滑車であり、筐体2の上壁に取り付けられている。巻掛け部52は、線材51を介して、ヒンジ部6に加えられる開閉動作時の回転駆動力を板材34に伝達し、これによって、この板材34を上下方向に動かす駆動力が発生するようになっている。
ディスプレイユニット5は、図示しないキーボードを上方から覆うように倒される全閉位置、キーボードを露出させるように起立する起立位置、及びキーボード面に対して全開姿勢をとる全開位置に亘って回動可能にされている。ヒンジ部6により、このディスプレイユニット5の筐体2に対する回動角度は、これらの全閉位置及び全開位置の間の所望の角度で係止保持可能にされている。
このような構成の本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器に対し、ユーザがディスプレイユニット5を開くと、塵埃除去機構50はヒンジ機構と連動して板材34を上方に押上げる。これと連動してワイヤ30の途中の部位は第2固定部29を支点として回動し、フィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。図15はディスプレイユニット5が閉じられたときの状態の塵埃除去機構50を示す図であり、ユーザがディスプレイユニット5を閉じると、塵埃除去機構50はこの操作とともに板材34を下方に下げる。これと連動してワイヤ30の途中の部位は下方に戻されて、再度フィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。このように、ヒンジ部6の回動による線材51の巻上げ及び線材51の巻戻しの動作と連動して可動部材が上方の位置及び下方の位置の間で変位駆動する。
また、この冷却装置及び電子機器はワイヤ30に振動を与える振動励起手段を設け、ワイヤ30がフィン17に接触した状態で塵埃を掻いているときに、このワイヤ30が振動するようにしてもよく、このようにすれば、付き始めの塵埃を容易に振り落とすことができるようになる。ブラシ状の部材を用いて塵埃を除去してもよい。
また、本実施形態に係る冷却装置及びこの冷却装置を有する電子機器によれば、各端縁部を含む面上で、支点及び力点を結ぶ線と、各フィン17の端縁部の下端を結ぶ線と、最も右に位置するフィン17の端縁とによって覆われる略三角形の領域に付着した塵埃が除去されるようになる。
本発明のこの実施形態に係る冷却装置及び電子機器によれば、ヒンジ開閉に応じてフィン17の各端縁部を往復して掻くことができるようになる。また、板材34の位置を変位させるための小型モータを用いずに、ワイヤ30の途中の部位を上下動かすことができる。小型モータを使って板材34の駆動手段を構成する場合の例と比べて、筐体2内の部品設置スペースを節約することができるようになる。
(第2の実施形態の第1変形例)
冷却装置は、ヒンジ部6に加えられる駆動力を巻掛け部52に伝達する一方向クラッチを設けて構成してもよい。図16は本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。塵埃除去機構53は、第1ローラ31の上部に当接するアーム部54を有する一方向クラッチ55を有する。この一方向クラッチ55は、ヒンジ部6の外周面とこのヒンジ部6の外径側に設けられた外径側部材の内周面との間に設けられて、この外径側部材がヒンジ部6に対して一方に回転する場合にのみ、これらのヒンジ部6及び外径側部材の間での回転力の伝達を自在とするものである。ヒンジ部6の外周面と外径側部材の内周面との間で駆動力を伝達、及びこの駆動力の伝達の解除を行えるようにもされている。
ヒンジ部6は、コンピュータ本体部の筐体2の上面に対してディスプレイユニット5を0度から180度までの角度範囲に亘って開閉可能に支持している。図16では、ディスプレイユニット5及び筐体2が二つ折りに閉じられた状態Aと、ディスプレイユニット5が筐体2に対して起立した状態Bと、ディスプレイユニット5が後ろ倒しにされた状態Cとの3つの状態におけるディスプレイユニット5の各位置が示されている。
このような構成の塵埃除去機構53は、ディスプレイユニット5が倒された状態Cないしは起立した状態Bから状態Aになるよう閉じられている最中は、ワイヤ30は上から下へと変位し、このワイヤ30の途中の部位は図示しないフィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。ヒンジ部6に対する開方向付勢力の規制が解除された後、状態Aから状態Bないしは状態Cになるようディスプレイユニット5が開けられている最中は、ワイヤ30は下から上へと変位し、これによってもフィン17の各端縁部に付着した塵埃が掻かれる。
この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ワイヤ30が上下往復することにより塵埃が掻かれるため、清掃効率が向上する。
(第2の実施形態の第2変形例)
冷却装置は、ヒンジ部6の回転を駆動する駆動力を生む駆動モータを、このヒンジ部6内に設けて構成してもよい。図17は本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。塵埃除去機構56は、ヒンジ部6内に設けられた小型の駆動モータ57と、第1ローラ31の上部に当接するアーム部54を有する当接部材58と、駆動モータ57の回転をオンオフするスイッチボタン59とを備えている。駆動モータ57のシャフトは、ヒンジ部6の構成部品と連結されている。駆動モータ57は、スイッチボタン59によりオンにされると回転を開始し、スイッチボタン59によりオフにされると回転駆動を停止するようにされている。
このような構成により、ユーザがスイッチボタン59を押下すると、駆動モータ57のシャフトはヒンジ部6の面に向かって反時計回りに回転を始める。このモータのシャフトは、開き角度が0度から起立角度に対応する回転角になるまで回転して止まる。ワイヤ30は上から下へと動き、図示しないフィン17の各端縁部に付着した塵埃は掻き落とされる。また、スイッチボタン59の操作により、このシャフトが時計回りに起立角度から閉じ角度になるまで回転している間、ワイヤ30は下から上へと動き塵埃は掻かれて、シャフトの回転は停止する。ワイヤ30の上下運動による塵埃除去動作は、ディスプレイの開閉動作とは関係なしに、ユーザによるスイッチのオン又はオフの操作によって制御される。この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、熱交換部16に埃をつけさせないようにユーザは操作することができる。
この冷却装置及び電子機器では、シャフトの回転角度の位置でディスプレイユニット5の開閉の状態が変えられる。駆動モータ57の駆動は、ディスプレイユニット5の開閉動作とは独立したものである。シャフトの回転角度の位置でこの開閉の状態を変えるために、駆動手段であるモータが設けられている。モータは例えばヒンジ機構部の中に設けられており、このモータの容積分のスペースを筐体2内に確保しないで回転駆動力を生むことができるようにされている。ワイヤ30の上下運動によるクリーニング動作は、ディスプレイユニット5の開閉動作とは関係なしに、モータの回転又は停止の動作は、ユーザのオン又はオフの操作に連動している。駆動モータ57がヒンジ部6に内蔵されているため、動力を伝達するための機構部品のサイズを小さくすることができる。ベルトなどの動力伝達機構用の部品を用いずに、回転力をヒンジ部6に伝達することができるようになる。この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、動力伝達機構用の部品を筐体2内に設けて同じ機能を実現する場合に要する部品の点数に比べて部品の点数を大幅に減らすことができるようになる。仮にキーボードの下方に配される駆動用のモータを使って塵埃を除去する機構を構成する場合、筐体2内に部品が多数設けられているため、この駆動用のモータの容積分のスペースを筐体2内に設ける必要がある。この変形例に係る冷却装置では、ヒンジ部6の中に駆動モータ57が内蔵されているため、筐体2内へのモータ組み込みスペースを消費せずに駆動力を発生させることができるようになる。また、この冷却装置を有する電子機器では、スイッチボタン59をユーザが操作するだけで、フィン17の清掃を行えるようになる。
また、ディスプレイユニット5が開かれたことを検知する開閉検知手段を電子機器に取り付けてもよい。この場合、ディスプレイユニット5が開いたときに駆動モータ57が回転を開始する仕組みを実装しておき、ユーザが開く度に駆動モータ57が駆動されるようにしておくことによって、開閉操作される度に毎回フィン17の各端縁部が掃除されるようにもできる。
駆動モータ57のスイッチングのタイミングは種々変更可能である。ユーザがスイッチ操作を行うときや、ディスプレイユニット5が開かれたとき等、タイミングを決めることができる。例えば24時間運用されているパソコンに対しては、1日1回のタイミングで掃除動作を行わせるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
冷却装置は手動機構を用いてワイヤ30を動かすようにもできる。図18は本発明の第3の実施形態に係る冷却装置を有する電子機器の塵埃除去機構の正面方向の斜視図である。図19は本実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。図20は塵埃除去機構の構成図であり、ファンユニット22から熱交換部16をみたこの塵埃除去機構の矢視図である。これらの図で上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。
電子機器1Aの筐体2の正面左側の側壁部には、上下方向に細長い開口部60が形成されている。ワイヤ30はバネ部32を有し、一端が図示しない第1固定部28に止着され、他端が第2固定部29に止着され、図示しない巻掛け部に巻掛けられ、これにより、張力を付与されている。ローラ部61はワイヤ30の中間部位に対してバネ部による弾性力及び張力に抗する付勢力を与える可動部材であり同軸状の2層構造を有する。このローラ部61は、基軸部とこの基軸部の外周面に対して摺動自在である外装部とからなる。ローラ部61の基軸部には棒状の押動ノブ62の一端が取り付けられている。この押動ノブ62の他端は開口部60から筐体2の外へ露出している。これらのローラ部61及び押動ノブ62が、ローラ部61を上下2箇所の位置の間で駆動する駆動手段として機能している。これらの第1固定部28、第2固定部29、巻掛け部、ワイヤ30、ローラ部61及び押動ノブ62により塵埃除去機構63が構成される。
このような構成の塵埃除去機構63のローラ部61は、通常時、ワイヤ30のバネ部の復元力により上方に付勢されており、ローラ部61の基軸部は開口部60の上縁に保持されている。塵埃の除去をユーザが行うときには、ユーザは押動ノブ62を把持し、付勢力に抗してこの押動ノブ62を下方に押し下げる。ユーザは押動ノブ62を、この押動ノブ62が開口部60の下縁に当たるまで押し下げる。ユーザの手押し力を駆動源として押動ノブ62は開口部60の長手方向一側縁に沿って下方に駆動される。これと連動して、ワイヤ30の中間部位を力点としワイヤ30の他端を支点とした状態で、この中間部位が押下げられる。ワイヤ30の途中の部位は、第2固定部29を支点として回動駆動されて、フィン17の各端縁部を含む面内の略三角形の領域に付着した塵埃が除去される。ユーザが押動ノブ62から手を離すと、押動ノブ62へかかる手押し力が開放される。押動ノブ62は下方から上方に向かって上昇し、上昇中にも塵埃が掻かれる。押動ノブ62の移動は開口部60の上縁によって規制されて停止し、通常時の状態に再び押動ノブ62は保持される。
本発明のこの実施形態に係る冷却装置及び電子機器によれば、ユーザの操作により直接、塵埃除去を行えるようになる。
(第4の実施形態)
塵埃除去機構はワイヤ30を巻き取るワイヤ巻き取り機構を用いてもよい。図21は本発明の第4の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の構成図であり、ファンユニット22から熱交換部16をみた場合の塵埃除去機構63が示されている。本実施形態に係る冷却装置を有する電子機器も冷却装置を有するノート型パソコンであり、第1の実施形態の電子機器1の例と同じ冷却部品を有する。第1ローラ31は図示しないモータのシャフトに取り付けられており、モータの回転駆動によってワイヤ30を巻き取り及び巻き取りの解除を行えるようにされている。これらの第1ローラ31及びモータによりワイヤ巻き取り機構が構成される。
塵埃除去機構63は、第2固定部29、第1ローラ31及びワイヤ30を有し、更に、熱交換部16に対して固定的に設けられ、フィン17の各端縁部を含む面内で各フィン17の配列方向と平行にされた略直線状の部位を有する一方向ガイド部材64と、この一方向ガイド部材64の略直線状の部位に沿って転動自在あるいは摺動自在にされたワイヤ固定部材65と、このワイヤ固定部材65の移動を規制する規制部材66とを備えている。規制部材66は、一方向ガイド部材64の左端に立設されており、この規制部材66はこのワイヤ固定部材65の左方への移動を規制する。規制部材66には穴が設けられており、この穴にワイヤ30が通されている。
このような構成により、第1ローラ31がワイヤ30を巻き取るように回転駆動されると、ワイヤ固定部材65は右に動かされて、ワイヤ30は冷却モジュールであるフィン17の各端縁部を滑りながら移動し、これらの端縁部に付着した塵埃は掻き落とされる。その後、第1ローラ31によるワイヤ30の巻き取りが解除されると、ワイヤ固定部材65の引っ張り力が取り去られ、バネの復元力によってワイヤ固定部材65は左方へ急激に戻る。ワイヤ固定部材65は、左端のストロークエンドである規制部材66に衝突し、ワイヤ30を振動させるとともに、加速度の急激な変化によりワイヤ30に付いていた塵埃が落とされる。
本発明のこの実施形態に係る冷却装置及び電子機器によれば、フィン17の各端縁部を含む面内の略三角形の領域に付着した塵埃を除去することと、ワイヤ30へ加振することとが両方同時に行えるようになる。
この冷却装置及び電子機器は振動励起手段を設けてワイヤ30を振動させたり、ブラシ状の部材を用いて塵埃を除去してもよい。
(第4の実施形態の第1変形例)
ワイヤ巻き取り機構の駆動力としてヒンジ部6に加えられる開閉操作時の駆動力を用いてもよい。図22は本発明の第4の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。塵埃除去機構67は、第2固定部29、第1ローラ31、ワイヤ30、一方向ガイド部材64、規制部材66、及び一方向クラッチを中間部に設けた駆動力伝達系68、ワイヤ固定部材65を備えており、第1ローラ31がこの駆動力伝達系68により回転駆動されるようになっている。駆動力伝達系68は、ヒンジ部6の開き角度が、360度の全回転角度のうち、第1の回転角度と第2の回転角度との間の範囲内にある回転角度であるときにのみ駆動力を第1ローラ31へ伝達するようにされている。
このような構成により、ディスプレイユニット5が倒された状態Cないしは起立した状態Bから状態Aになるよう閉じられている最中、駆動力伝達系68は反時計回りに回転して第1ローラ31は時計回りに回転し、ワイヤ30を巻き取る。これと連動してワイヤ固定部材65は一方向に規制された状態で右方へと変位する。ワイヤ30は上から下へ変位し、このワイヤ30の途中の部位はフィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。逆に、状態Aから状態Bないしは状態Cになるようディスプレイユニット5が開けられている最中、駆動力伝達系68は時計回りに回転して第1ローラ31は反時計回りに回転する。ばねによりワイヤ固定部材65は一方向に規制された状態で左方へと引っ張られる。これと連動してワイヤ30は下から上へと変位し、このワイヤ30の途中の部位はフィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。360度中、ワイヤ巻き取りに必要な範囲のみ回転がかみ合い、このかみ合いの範囲外ではワイヤ30はばねにより初期位置まで戻る。
この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ワイヤ30が上下往復することにより塵埃が掻かれるため、清掃効率が向上する。
(第4の実施形態の第2変形例)
ワイヤ巻き取り機構の駆動力として、ヒンジ部6内に設けられた駆動モータを用いてもよい。図23は本発明の第4の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。塵埃除去機構69は、ヒンジ部6、第2固定部29、第1ローラ31、ワイヤ30、一方向ガイド部材64、ワイヤ固定部材65、規制部材66、ローラ70及びヒンジ部6内に設けられた小型の駆動モータ57を備えている。このローラ70の回転軸は第1ローラ31の回転軸と平行にされており、駆動モータ57がローラ70を回転駆動し、このローラ70が第1ローラ31を回転駆動するようになっている。
このような構成により、ユーザがスイッチボタン59を押下すると、図示しない制御手段は駆動モータ57を回転させる。図22の例と同じようにして、ワイヤ30の途中の部位がフィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。駆動モータ57がヒンジ部6に内蔵されているため、動力を伝達するための機構部品のサイズを小さくすることができる。
(第4の実施形態の第3変形例)
ワイヤ巻き取り機構の駆動力として手動機構を用いてもよい。図24は本発明の第4の実施形態の第3変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。塵埃除去機構71は、第2固定部29、第1ローラ31、ワイヤ30、一方向ガイド部材64、ワイヤ固定部材65、規制部材66、駆動力伝達系68、及び、開口部60aを中から外へ露出した回転ノブ72とを備えている。回転ノブ72は、駆動力伝達系68に連結されて連動し、この回転ノブ72が操作されることによって回転駆動力が駆動力伝達系68に伝達されるようになっている。駆動力伝達系68は一方向クラッチを有し、この一方向クラッチによって回転ノブ72の逆回転が規制されている。
このような構成により、ユーザが回転ノブ72を回転操作すると、図18から図20に示す例と同じようにして、ワイヤ30の途中の部位がフィン17の各端縁部に付着した塵埃を掻き落とす。この変形例に係る冷却装置及び電子機器によれば、ユーザの回転ノブ72の手動回転力を駆動力として使うことによっても塵埃を除去することができるようになる。
(第5の実施形態)
電子機器は、冷却装置の冷却性能の低下を検知する手段を設けておき、冷却性能が低下した場合にその旨の警報を出力するようにしてもよい。本発明の第5の実施形態に係る電子機器も冷却装置を有するノート型パソコンであり、第1の実施形態の電子機器1の例と同じ冷却部品を有する。
この電子機器は、それぞれプリント基板7上の複数の箇所に設けられて温度情報を出力する複数の温度センサと、正常時のこれらの箇所における温度情報を記憶するメモリと、これらの温度センサからの出力に基づき基板上の例えば2箇所における温度の差を計算し、計算により得た温度差と、正常時における同じ2箇所間での温度の差とを比較して、同じ2箇所間での温度差が決められた値よりも大きいかどうかを検知する検知手段と、検知手段により温度差が大きいと検知された場合、これらの2箇所のうちの一方が発熱していると判断して、冷却性能の低下のワーニングを出力する制御手段とを備えている。
この温度差のパターンを用いた異常の検知方法は、空気流の閉塞状態と、定常状態とでは基板上の特定の2箇所の温度差、あるいは筐体2内の複数の箇所における温度差のパターンが変わることを利用した方法である。制御手段は、各温度センサから得た温度情報に基づいて、各温度センサ間の温度差を計算し、温度差あるいは温度差パターンの変化に基づいて、冷却装置が閉塞状態であるか定常状態であるかを判別する。
このような構成により、制御手段は、決められた時間、筐体2内の複数の箇所における温度差のパターンを監視する。図25は本発明の第5の実施形態に係る冷却装置の冷却性能の低下を診断する機能を説明するためのフローチャートである。ステップT1において、制御手段は冷却性能の低下が生じているかどうかを検知する処理を行う。例えばフィン17の各端縁部に埃が溜まると、熱交換部16の近辺に設けた温度センサからの温度情報によって制御手段は、この近辺の温度差がそこ以外の箇所の温度差よりも大きいことを検知する。
ステップT1において、制御手段は異常を検知しない間は非検知と付されたルートを通り、検知処理を続ける。ステップT1にて制御手段は異常を検知すると、検知と付されたルートを通り、ステップT2においてワーニングを出力する。ステップT3において、制御手段は、塵埃除去機構に対し、駆動を指令して、フィン17の各端縁部に付着した塵埃を除去する動作をこの塵埃除去機構に行わせる。このステップT3においては、塵埃除去機構は、ワイヤ30を動かす、ワイヤ30を振動させる、又はワイヤ30を振動させながら動かすようにして塵埃を除去する。
本発明のこの実施形態に係る冷却装置及び電子機器によれば、筐体2内に溜まった埃により冷却性能が低下したかどうかを検知できるようになり、検知された場合、自動的に埃を除去できるようになる。
(第5の実施形態の変形例)
また、本発明の第5の実施形態に係る電子機器は、ファン23への入力信号の電流値と、このファン23の回転数との関係を記憶するメモリと、ファン23の回転数を常時モニタすることによりファン23の駆動状況をモニタする制御手段とを備えて構成されてもよい。このような構成によって、制御手段は、ファン23への入力信号の電流値に対して、ファン23が適正な値の回転数で動作しているかどうかを判定し、この回転数が閾値を超えた場合、ファン23の回転状況が異常であると判断して、冷却性能の低下のワーニングを出力する。あるいは、制御手段は、ファンの回転数が異常に高くなることを検知する。
また、本発明の第5の実施形態に係る冷却装置は、ワイヤ30など筐体2内に設けられた部材を用いて、冷却性能の低下診断をする機能を設けることもできる。一例として、ワイヤ30に塵埃が多量に付着した場合、ワイヤ30の温度が上昇するため、ワイヤ30の金属の電気抵抗値やバネ力が変わる。制御手段が、この電気抵抗値やバネ力の大きさを検知するようにして、冷却性能の低下診断を行う。この機能を実現するためには、冷却装置はワイヤ30の電気的な抵抗値を計測する手段を設ける。制御手段が、この抵抗値が予め保持した閾値を超えたと判定した場合、ワイヤ30に多くの量の埃が付着したことを検知し、塵埃除去機構を作動させる。
(他の実施例)
複数枚のフィン17の形状やこれらのフィン17を配列する位置などは種々変更可能であり、本発明の実施の形態に係る冷却装置は、これらの形状や配列の位置が異なるフィンを設けた熱交換部に対しても、上記した方法と同じ方法により、フィンに付いた塵埃を除去する。
本発明の実施の形態に係る冷却装置は、フィンを設けていない構造の熱交換器を冷却することもできる。この冷却装置は、遠心式のファンと、フィンを有しない熱交換器と、この熱交換器にファンからの冷却風を当てる送風通路を持つファンケースと、塵埃除去機構とを備え、この塵埃除去機構が、熱交換器に偏って付着した塵埃を掻き取る。熱交換器を成す部品の形状がパイプ状や箱状などである場合、この熱交換器の冷却風流入口は冷却風を吹き当てられる表面部である。熱交換器が複数枚の放熱板を持つ場合、又は熱交換器がひれ状、凹凸状若しくは溝状の部位を放熱部位として持つ場合、熱交換器の冷却風流入口とは、冷却風の流路に位置する放熱板又はひれ状、凹凸状若しくは溝状の部位を指す。このように構成しても、塵埃除去機構は熱交換器に付いた埃を除去することができ、冷却装置及び電子機器は上述した効果と同じ効果が得られる。
上記の実施形態では、塵埃除去機構が熱交換部16を冷却するように構成されていたが、本発明の実施の形態に係る冷却装置は、熱交換部16以外の被冷却部品を冷却することができる。塵埃除去機構が、熱交換部16とは別の熱拡散部材や放熱部材といった被冷却部品を冷却するように、この冷却装置は構成されてもよい。例えば半導体チップそのものや、これに熱的に接続されたヒートパイプ11に取り付けられた部材など、多数の被冷却部品が筐体内には設けられている。この被冷却部品とファンユニットとの間には隙間があり、この隙間や被冷却部品の表面部に塵埃が付着する。この塵埃を上述したワイヤ30の変位駆動により塵埃除去機構が掻き取る。上記の各実施形態での説明は、この被冷却部品ないしは冷却対象部品が、フィン17付き熱交換部16である場合の例である。塵埃除去機構は、フィン17を有しない熱交換部や、熱拡散部材、放熱部材、熱移送部材などの被冷却部品に付着した埃を、略三角形状の領域を掃く例と同じようにして掃く。電子機器内に冷却を要する部材は筐体内に必ず存在するため、この部材の表面部に、ファンの回転によって偏って塵埃が付着した場合、塵埃除去機構は、上記と同じようにして表面部に付いた塵埃を掻き取る。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器内に設けられる塵埃除去機構の正面方向の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却装置と基板上の半導体パッケージが設けられる部分との斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の作動のタイミングを説明するためのフローチャートである。 ワイヤの途中の部位がブラシ状にされた場合の塵埃除去機構の構成図である。 第1ローラ、第1固定部及び駆動手段の配置が図3の例とは別の配置にされた構造の塵埃除去機構の構成図である。 (a)はへら状の薄板をガイド部材として設けてなる塵埃除去機構を有する冷却装置の構成図であり、(b)は塵埃除去機構を有する冷却装置の構成図である。 (a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図であり、(b)は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る別構造の冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の別の塵埃除去機構の要部斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第3変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。 (a)は本発明の第1の実施形態の第4変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。(b)はラックギア、ピニオンギア及びワイヤを拡大して示す図である。 本発明の第1の実施形態の第5変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第5変形例に係る冷却装置の複数の張力調整機構が設けられてなる塵埃除去機構の要部斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却装置を有する電子機器の塵埃除去機構の構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却装置を有する電子機器のディスプレイユニットが閉じられたときの状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷却装置を有する電子機器の塵埃除去機構の正面方向の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る冷却装置の塵埃除去機構の構成図である。 本発明の第4の実施形態の第1変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態の第2変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態の第3変形例に係る冷却装置の塵埃除去機構の要部分解斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る冷却装置の冷却性能の低下を診断する機能を説明するためのフローチャートである。 熱交換部とファンユニットとを上面視した場合のこれらと送風通路との位置関係を示す図である。
符号の説明
1、1A…電子機器、2…筐体、3…ディスプレイハウジング、4…ディスプレイ、5…ディスプレイユニット、6…ヒンジ部、7…プリント基板、8…半導体パッケージ、9…ヒートスプレッダ、10…溝、11…ヒートパイプ、12…押さえ板、13…板バネ部、14…支持部、15…ネジ穴、16…熱交換部(熱交換器)、17…フィン(熱交換器)、18…ケース、19…開口部、20…筐体側面部、21…排気口、22…ファンユニット、23…ファン、24…ファンケース、25…吐出口の近傍、26…塵埃が溜まりやすい箇所、27、27A、37、37A、40、40A、42、42A、43、45、48、48A、50、53、56、63、67、69、71…塵埃除去機構(ワイヤ駆動手段)、28…第1固定部、29…第2固定部、30…ワイヤ、31…第1ローラ、32…バネ部、33…第2ローラ、33a…滑車、34…板材、34a…ガイド部材、35…中間部位、36…ブラシ状部位、38…偏心おもり、39…モータ、41…ピエゾ素子、44…スピーカユニット、46…ラックギア、47…ピニオンギア、49…モータ、51…線材、52…巻掛け部、54…アーム部、55…一方向クラッチ、57…駆動モータ、58…当接部材、59…スイッチボタン、60,60a…開口部、61…ローラ部、62…手動ノブ、64…一方向ガイド部材、65…ワイヤ固定部材、66…規制部材、68…駆動力伝達系、70…ローラ、72…回転ノブ。

Claims (9)

  1. 回転駆動により冷却風を生成するファンと、
    このファンを収容し、冷却風を吐出する吐出口を有するファンケースと、
    このファンケースの前記吐出口に冷却風流入口が対向配置された熱交換器と、
    この熱交換器及び前記ファンケースの吐出口間に設けられ、一端が支点に固定され、前記熱交換器の冷却風流入口の端面に沿って張架されたワイヤと、
    このワイヤの他端を前記支点の周りに回動させるワイヤ駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記ワイヤに振動を与える振動励起手段がこのワイヤに取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記ワイヤ駆動手段は、凹凸部が形成された可動部材と、前記ワイヤをこの可動部材に接触させてこのワイヤを回動させるワイヤ駆動機構部とを有し、
    前記ワイヤがこの可動部材の前記凹凸部に接触するごとにワイヤ自身へ振動が伝達されることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  4. 前記ワイヤを芯材としこのワイヤに植毛された毛材からなるブラシが設けられたことを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  5. 排気口が設けられた側壁を有する筐体と、
    この筐体内に設けられ、回転駆動により冷却風を生成するファンと、
    前記筐体内に設けられ、このファンを収容し、冷却風を吐出する吐出口を有するファンケースと、
    前記排気口に近接するとともに、このファンケースの前記吐出口に冷却風流入口が対向配置された熱交換器と、
    前記筐体内で、この熱交換器及び前記ファンケースの吐出口間に設けられ、一端が支点に固定され、前記熱交換器の冷却風流入口の端面に沿って張架されたワイヤと、
    このワイヤの他端を前記支点の周りに回動させるワイヤ駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  6. 前記ワイヤ駆動手段は、ディスプレイハウジング及び前記筐体を開閉自在に連結するヒンジ部と、一端がこのヒンジ部に連結された線材とからなり、
    この線材が前記ヒンジ部により巻上げられること及び巻戻されることと連動して前記ワイヤが回動することを特徴とする請求項5記載の冷却装置を有する電子機器。
  7. 前記熱交換器の冷却性能の低下を検知する検知手段が更に設けられて、前記ワイヤ駆動手段は、この検知手段が冷却性能の低下のワーニングを出力したタイミングで前記ワイヤを動かすことを特徴とする請求項5記載の冷却装置を有する電子機器。
  8. 前記ワイヤ駆動手段は、当該電子機器の電源のオンあるいはオフの時に前記ワイヤを動かすことを特徴とする請求項5記載の冷却装置を有する電子機器。
  9. 前記ワイヤはその一端が前記筐体に搭載されたスピーカに枢支されて、このスピーカの振動をこのワイヤへ伝達することにより、このワイヤに振動を励起し、あるいはこれらのスピーカ及びワイヤが同じ共振周波数で振動することを特徴とする請求項5記載の冷却装置を有する電子機器。
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