JP4929138B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、耐擦過傷性およびスピン性能に優れたゴルフボールに関するものである。
従来、耐擦過傷性に優れるゴルフボールを得られることから、カバーを構成する樹脂成分としてポリウレタンを使用すること提案されている。ポリウレタンとは、例えば、ポリイソシアネート成分とポリオール成分と、必要に応じて鎖長延長剤成分とを反応させることによって、ウレタン結合が分子内に形成された生成物である。ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分に用いられるものとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネートなどが知られている(例えば、特許文献1)。
そして、特許文献2〜5には、カバーを構成する樹脂成分として、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分としてジフェニルメタンジイソシアネートを用いたポリウレタンを使用したゴルフボールが開示されている。
特開2004−224938号公報 特開2007−90069号公報 特開2007−90065号公報 特開2002−331048号公報 特開2003−49028号公報
しかしながら、これら特許文献2〜5に記載されているような、ジフェニルメタンジイソシアネートを用いたポリウレタンをカバーに用いたゴルフボールは、耐擦過傷性とスピン性能のバランスの点でまだまだ不十分であり、改良の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐擦過傷性およびスピン性能に優れるゴルフボールを提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできた本発明のゴルフボールは、コアと、前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーは、ポリウレタンを樹脂成分として含有し、前記ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有する位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物を用いて得られたものであることを特徴とする。
カバーに含有されるポリウレタンとして、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分に、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有する位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物を用いて得られたものを使用することにより、ゴルフボールの耐擦過傷性とスピン性能とをバランスよく両立することができる。
前記位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物は、少なくとも2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートと4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートとを含有することが好ましい。前記位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物中の2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(A)と4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(B)とのモル比((B)/(A))は、6/4〜9/1であることが好ましい。
前記ポリウレタンは、ポリウレタンを構成するポリオール成分として、ポリテトラメチレンエーテルグリコールを含有することが好ましい。また、前記ポリウレタンは、ポリウレタンを構成する鎖長延長剤成分として、1,4−ブタンジオールを含有することが好ましい。
本発明によれば、耐擦過傷性およびスピン性能に優れたゴルフボールを得ることができる。
本発明のゴルフボールは、コアと、前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーは、ポリウレタンを樹脂成分として含有し、前記ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有する位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物を用いて得られたものであることを特徴とする。
まず、本発明のカバーに樹脂成分として含有されるポリウレタンについて説明する。
本発明で用いられるポリウレタンは、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有する位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物(以下、単に「位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物」または「位置異性MDI混合物」という。)を用いて得られ、分子内にウレタン結合を複数有するものであれば、特に限定されない。例えば、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを反応させることによって、ウレタン結合が分子内に形成された生成物であり、必要に応じて、さらに低分子量ポリオールや低分子量ポリアミンなどの鎖長延長剤により鎖長延長反応させることにより得られるものである。
ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物を用いることによって、得られるポリウレタン中のハードセグメント部の結晶性を適度に低下させることができ、ポリウレタンカバーの耐擦過傷性およびスピン性能をバランスよく両立させることができる。
本発明で用いられる位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物とは、位置異性体を2種以上含有するものである。ここで、前記位置異性体とは、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「MDI」と称する場合がある。)が分子中に有する2つのイソシアネート基のベンゼン環に対する結合位置の違いに由来する構造異性体である。
前記位置異性体としては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「4,4’−MDI」と称する場合がある。)(下記式(1))、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「2,4’−MDI」と称する場合がある。)(下記式(2))、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「2,2’−MDI」と称する場合がある。)(下記式(3))、3,3’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「3,3’−MDI」と称する場合がある。)(下記式(4))などが挙げられる。
本発明に用いられる位置異性MDI混合物としては、例えば、4,4’−MDIと2,4’−MDIの混合物、4,4’−MDIと2,2’−MDIの混合物、2,4’−MDIと2,2’−MDIの混合物、4,4’−MDIと3,3’−MDIの混合物などのような2種の位置異性体の混合物;4,4’−MDIと2,4’−MDIと2,2’−MDIの混合物、4,4’−MDIと2,4’−MDIと3,3’−MDIの混合物などのような3種の位置異性体の混合物などを挙げることができる。
これらの中でも本発明に用いられる位置異性MDI混合物としては、4,4’−MDIと2,4’−MDIの混合物、4,4’−MDIと2,4’−MDIと2,2’−MDIの混合物、4,4’−MDIと2,4’−MDIと3,3’−MDIの混合物などのように、前記位置異性体として、少なくとも4,4’−MDIと2,4’−MDIとを含有することが好ましい。なお、本発明に用いられる位置異性MDI混合物が、4,4’−MDIと2,4’−MDIのみを含有することがさらに好ましい。
前記位置異性MDI混合物中の2,4’−MDI(A)と4,4’−MDI(B)とのモル比((B)/(A))は、6/4以上が好ましく、より好ましくは6.5/3.5以上、さらに好ましくは7/3以上である。また、モル比((B)/(A))は、9/1以下が好ましく、より好ましくは8.5/1.5以下、さらに好ましくは8/2以下である。2,4’−MDI(A)と4,4’−MDI(B)とのモル比((B)/(A))が、上記の範囲外である場合、得られるゴルフボールが耐擦過傷性とスピン性能とをバランスよく両立できないおそれがある。
また、本発明に用いられる前記ポリウレタンを得る際には、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリイソシアネート成分として、前記位置異性MDI混合物以外の他のポリイソシアネート成分を用いてもよい。なお、ポリイソシアネート成分として、前記位置異性MDI混合物のみを使用することが好ましい。
前記ポリウレタンを構成するポリオール成分としては、ヒドロキシル基を複数有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)などのポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)などの縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)などのラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオール;およびアクリルポリオールなどの高分子量ポリオールが挙げられ、上述した高分子量ポリオールの少なくとも2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)などのポリエーテルポリオールが好ましく、特にポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)が好適に用いられる。
ポリオール成分として用いられる高分子量ポリオールの数平均分子量は、特に限定されるものではないが、例えば、400以上であることが好ましく、より好ましくは1,000以上である。高分子量ポリオールの数平均分子量が小さくなりすぎると、得られるポリウレタンが硬くなり、ゴルフボールの打球感が低下するからである。高分子量ポリオールの数平均分子量の上限は、特に限定されるものではないが、10,000以下、より好ましくは8,000以下である。なお、ポリオール成分の数平均分子量は、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により、標準物質としてポリスチレン、溶離液としてテトラヒドロフラン、カラムとしてTSK−GEL SUPERH2500(東ソー株式会社製)2本を用いて測定すればよい。
前記ポリウレタンを構成し得る鎖長延長剤成分としては、低分子量ポリオールや低分子量ポリアミンなどを使用することができる。前記鎖長延長剤成分として使用できる低分子量ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロパンジオール(例:1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールなど)、ジプロピレングリコール、ブタンジオール(例:1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオールなど)、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、1,6−シクロへキサンジメチロール、アニリン系ジオール、ビスフェノールA系ジオールなどのジオール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオール;ペンタエリスリトール、ソルビトールなどのテトラオールまたはヘキサオールなどが挙げられる。これらの中でも、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ブタンジオールなどのジオールが好ましく、特にブタンジオールが好適に使用される。
また、鎖長延長剤成分として使用できる低分子量ポリアミンは、少なくとも2以上のアミノ基を有するものであれば特に限定されない。前記ポリアミンとしては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ポリアミン;イソホロンジアミン、ピペラジンなどの脂環式ポリアミン;芳香族ポリアミンなどが挙げられる。
前記芳香族ポリアミンは、少なくとも2以上のアミノ基が芳香環に直接または間接的に結合しているものであれば、特に限定されない。ここで、間接的に結合しているとは、アミノ基が、例えば低級アルキレン基を介して芳香環に結合していることをいう。前記芳香族ポリアミンとしては、例えば、1つの芳香環に2以上のアミノ基が結合している単環式芳香族ポリアミンでもよいし、少なくとも1つのアミノ基が1つの芳香環に結合しているアミノフェニル基を2個以上含む多環式芳香族ポリアミンでもよい。
前記単環式芳香族ポリアミンとしては、例えば、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジアミンなどのアミノ基が芳香環に直接結合しているタイプ;キシリレンジアミンのようなアミノ基が低級アルキレン基を介して芳香環に結合しているタイプなどが挙げられる。また、前記多環式芳香族ポリアミンとしては、少なくとも2つのアミノフェニル基が直接結合しているポリ(アミノベンゼン)でもよいし、少なくとも2つのアミノフェニル基が低級アルキレン基やアルキレンオキシド基を介在して結合していてもよい。これらのうち、低級アルキレン基を介して2つのアミノフェニル基が結合しているジアミノジフェニルアルカンが好ましく、4,4’−ジアミノジフェニルメタンおよびその誘導体が特に好ましい。
これらの鎖長延長剤成分として使用される低分子量ポリオールや低分子量ポリアミンなどの分子量は、800以下が好ましく、より好ましくは600以下、さらに好ましくは400以下が望ましい。
前記ポリウレタンの構成態様としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリイソシアネート成分と高分子量ポリオール成分によって構成されている態様;ポリイソシアネート成分と高分子量ポリオール成分と低分子量ポリオールによって構成されている態様;ポリイソシアネート成分と高分子量ポリオール成分と低分子量ポリオールと低分子量ポリアミンとによって構成されている態様;ポリイソシアネート成分と高分子量ポリオール成分と低分子量ポリアミンとによって構成されている態様などを挙げることができる。これらの中でも、ポリイソシアネート成分と高分子量ポリオール成分と低分子量ポリオールによって構成されている態様が好ましい。特に、ポリイソシアネート成分として前記位置異性MDI混合物、高分子量ポリオール成分としてポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、低分子量ポリオールとして1,4−ブタンジオールを用いた態様が好ましい。
前記ポリウレタンは、いわゆる熱可塑性ポリウレタンや熱硬化性ポリウレタンのいずれの態様であってもよい。熱可塑性ポリウレタンとは、加熱により可塑性を示すポリウレタンであり、一般に、ある程度高分子量化された直鎖構造を有するポリウレタンを意味する。一方、熱硬化性ポリウレタン(二液硬化型ポリウレタン)は、低分子量のウレタンプレポリマーをカバーを成形する際に、低分子量のプレポリマーと硬化剤(鎖長延長剤)とを反応させて高分子量化することにより得られるポリウレタンである。熱硬化性ポリウレタンには、使用するプレポリマーや硬化剤(鎖長延長剤)の官能基の数を制御することによって、直鎖構造のポリウレタンや3次元架橋構造を有するポリウレタンが含まれる。なお、本発明に用いられるポリウレタンは、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。
前記ポリウレタンは、前記ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、鎖長延長剤成分を適宜組み合わせることにより作製することができる。ポリウレタンの合成方法としては、ワンショット法、あるいは、プレポリマー法を挙げることができる。ワンショット法とは、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分などを一括に反応させる方法である。プレポリマー法とは、多段階でポリイソシアネート成分、ポリオール成分などを反応させる方法であり、例えば、一旦低分子量のウレタンプレポリマーを合成した後、続けてさらに高分子量化する方法である。なお、本発明に用いられるポリウレタンは、プレポリマー法によって作製することが好ましい。
以下、ポリウレタンをプレポリマー法にて作製する態様の一例として、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを合成した後、低分子量ポリオールによって高分子化する態様について詳細に説明する。
先ず、前記位置異性MDI混合物を含有するポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを反応させてイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを合成する。この際、ポリイソシアネート成分とポリオール成分との仕込み比は、ポリオール成分の有する水酸基(OH)に対するポリイソシアネート成分の有するイソシアネート基(NCO)のモル比(NCO/OH)を1以上とすることが好ましく、より好ましくは1.2以上、さらに好ましくは1.5以上であり、10以下が好ましく、より好ましくは9以下、さらに好ましくは8以下である。
また、前記反応を行う際の温度は、10℃以上が好ましく、より好ましくは30℃以上、さらに好ましくは50℃以上であり、200℃以下が好ましく、より好ましくは150℃以下、さらに好ましくは100℃以下である。また、反応時間は10分以上が好ましく、より好ましくは1時間以上、さらに好ましくは3時間以上であり、32時間以下が好ましく、より好ましくは16時間以下、さらに好ましくは8時間以下である。
次に、上記で得たイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを、鎖長延長剤成分によって鎖長延長反応させてポリウレタンを得る。この際、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと鎖長延長剤成分との仕込み比は、鎖長延長剤成分の有する水酸基(OH)と前記ウレタンプレポリマーの合成に使用されたポリオール成分の有する水酸基(OH)の合計量に対する前記ウレタンプレポリマーの合成に使用されたポリイソシアネート成分の有するイソシアネート基(NCO)のモル比(NCO/OH)を0.9以上とすることが好ましく、より好ましくは0.92以上、さらに好ましくは0.95以上であり、1.1以下が好ましく、より好ましくは1.08以下、さらに好ましくは1.05以下である。なお、前記鎖長延長剤成分の有する水酸基(OH)と前記ウレタンプレポリマーの合成に使用されたポリオール成分の有する水酸基(OH)の合計量に対する前記ウレタンプレポリマーの合成に使用されたポリイソシアネート成分の有するイソシアネート基(NCO)のモル比(NCO/OH)を1.0とすることが最も好ましい。
また、鎖長延長反応を行う際の温度は、10℃以上が好ましく、より好ましくは30℃以上、さらに好ましくは50℃以上であり、220℃以下が好ましく、より好ましくは170℃以下、さらに好ましくは120℃以下である。また、反応時間は10分以上が好ましく、より好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時間以上であり、20日以下が好ましく、より好ましくは10日以下、さらに好ましくは5日以下である。
なお、鎖長延長剤成分として低分子量ポリアミンを用いる場合における、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと鎖長延長剤成分との仕込み比は、上記低分子量ポリオールの場合と同様にすればよい。すなわち、鎖長延長剤成分の有するアミノ基(NH2)と前記ポリオール成分の有する水酸基(OH)の合計量に対する前記ポリイソシアネート成分の有するイソシアネート基(NCO)のモル比(NCO/(NH2+OH))が、上記低分子量ポリオールを用いた場合におけるモル比(NCO/OH)と同様となるように調整すればよい。
また、ポリウレタンの反応には、公知の触媒を使用することができる。前記触媒としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンなどのモノアミン類;N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N',N'',N''−ペンタメチルジエチレントリアミンなどのポリアミン類;1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、トリエチレンジアミンなどの環状ジアミン類;ジブチルチンジラウリレート、ジブチルチンジアセテートなどの錫系触媒などが挙げられる。これらの触媒は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジブチルチンジラウリレート、ジブチルチンジアセテートなどの錫系触媒が好ましく、特に、ジブチルチンジラウリレートが好適に使用される。
本発明のカバーは、樹脂成分として、前記ポリウレタンに加えて、他の樹脂成分を含有することができる。他の樹脂成分としては、アイオノマー樹脂、熱可塑性エラストマーおよびジエン系ブロック共重合体などを挙げることができる。
前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、または、これらの混合物を挙げることができる。前記α,β−不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸などが挙げられ、特にアクリル酸またはメタクリル酸が好ましい。また、α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などのメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチルエステルなどが用いられ、特にアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルが好ましい。前記エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体や、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属イオン;錫、ジルコニウムなどのその他のイオンが挙げられるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性などから好ましく用いられる。
前記アイオノマー樹脂の具体例としては、三井デュポンポリケミカル(株)から市販されている「ハイミラン(登録商標)」、さらにデュポン(株)から市販されている「サーリン(登録商標)」、エクソンモービル化学(株)から市販されている「アイオテック(登録商標)」などを挙げることができる。
前記熱可塑性エラストマーの具体例としては、例えばアルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)(例えば、「ペバックス2533」)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリスチレンエラストマーなどが挙げられ、これらの中でも熱可塑性ポリスチレンエラストマーが好ましい。前記熱可塑性ポリスチレンエラストマーは、例えば、ハードセグメントとして、ポリスチレンブロック成分と、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、イソプレン、水素添加ポリブタジエン、水素添加ポリイソプレンなどのジエンブロック成分を有するポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体を挙げることができる。前記ポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体は、ブロック共重合体または部分水素添加ブロック共重合体の共役ジエン化合物に由来する二重結合を有するものである。前記ポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体としては、例えば、ポリブタジエンブロックを有するSBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)構造のブロック共重合体、または、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)構造のブロック共重合体などが挙げられる。
本発明のカバーに、樹脂成分として、アイオノマー樹脂などの前記ポリウレタン以外の成分を含有させる場合には、樹脂成分の主成分を、前記ポリウレタンとすることが好ましい。前記樹脂成分中のポリウレタンの含有率は50質量%以上とすることが好ましく、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上とすることが望ましい。さらに、前記樹脂成分が、実質上、前記ポリウレタンのみからなることも好ましい態様である。
本発明において、前記カバーは、上述した樹脂成分のほか、酸化亜鉛、酸化チタン、青色顔料などの顔料成分;炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの比重調整剤;分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料、蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
前記白色顔料(酸化チタン)の含有量は、カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上であって、10質量部以下、より好ましくは8質量部以下であることが望ましい。白色顔料の含有量を0.5質量部以上とすることによって、カバーに隠蔽性を付与することができる。また、白色顔料の含有量が10質量部超になると、得られるカバーの耐久性が低下する場合があるからである。
本発明のゴルフボールのカバーは、樹脂成分として、上述したポリウレタンを含有するカバー用組成物を用いて成形することにより作製される。カバーを成形する方法としては、例えば、カバー用組成物から中空殻状のシェルを成形し、コアを複数のシェルで被覆して圧縮成形する方法(好ましくは、カバー用組成物から中空殻状のハーフシェルを成形し、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法)、カバー用組成物をコア上に直接射出成形する方法を挙げることができる。
ハーフシェルの成形は、圧縮成形法または射出成形法のいずれの方法によっても行うことができるが、圧縮成形法が好適である。カバー用組成物を圧縮成形してハーフシェルに成形する条件としては、例えば、1MPa以上、20MPa以下の圧力で、カバー用組成物の流動開始温度に対して、−20℃以上、70℃以下の成形温度を挙げることができる。前記成形条件とすることによって、均一な厚みをもつハーフシェルを成形できる。ハーフシェルを用いてカバーを成形する方法としては、例えば、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法を挙げることができる。ハーフシェルを圧縮成形してカバーに成形する条件としては、例えば、0.5MPa以上、25MPa以下の成形圧力で、カバー用組成物の流動開始温度に対して、−20℃以上、70℃以下の成形温度を挙げることができる。上記成形条件とすることによって、均一なカバー厚みを有するゴルフボールカバーを成形できる。
本発明では、カバー用組成物をコア上に直接射出成形してカバーを成形することもできる。この場合、カバー成形用上下金型としては、半球状キャビティを有し、ピンプル付きで、ピンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねているものを使用することが好ましい。射出成形によるカバーの成形は、上記ホールドピンを突き出し、コアを投入してホールドさせた後、カバー用組成物を注入して、冷却することによりカバーを成形することができ、例えば、9MPa〜15MPaの圧力で型締めした金型内に、150℃〜250℃に加熱したカバー用組成物を0.5秒〜5秒で注入し、10秒〜60秒間冷却して型開きすることにより行う。
また、カバーを成形する際には、通常、表面にディンプルと呼ばれるくぼみが形成される。さらに、カバーが成形されたゴルフボール本体は、金型から取り出し、必要に応じて、バリ取り、洗浄、サンドブラストなどの表面処理を行うことが好ましい。また、所望により、塗膜やマークを形成することもできる。前記塗膜の膜厚は、特に限定されないが5μm以上、より好ましくは7μm以上、25μm以下、より好ましくは18μm以下であることが望ましい。膜厚が5μm未満になると継続的な使用により塗膜が摩耗消失しやすくなり、膜厚が25μmを超えるとディンプルの効果が低下してゴルフボールの飛行性能が低下するからである。
本発明において、ゴルフボールのカバーの厚みは、1.0mm以下が好ましく、0.6mm以下がより好ましく、0.5mm以下がさらに好ましい。1.0mm以下とすることによって、コアの外径を大きくできるため、反発性能を向上させることができるからである。カバーの厚みの下限は、特に限定されるものではないが、例えば、0.3mmである。0.3mm未満では、カバーの成形が困難になるおそれがある。
前記カバーのスラブ硬度は、ショアD硬度で、20以上が好ましく、25以上がより好ましく、50以下が好ましく、45以下がより好ましい。カバー硬度が20未満では、ゴルフボールの反発性が低下して飛距離が低下する場合があるからである。一方、カバー硬度が50超では、得られるゴルフボールの耐久性が低下する場合がある。前記カバーのスラブ硬度は、カバー用組成物を熱プレス成形により、厚み約2mmのシートに成形し、23℃で2週間保存し、このシートを測定基板などの影響が出ないように、3枚以上重ねた状態で、ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計ショアD型を用いて測定することができる。
次に、本発明に用いられるコアについて説明する。前記コアの構造としては、例えば、単層コア、センターと前記センターを被覆する単層の中間層とからなるコア、センターと前記センターを被覆する複数もしくは複層の中間層とからなるコアなどを挙げることができる。また、コアの形状としては、球状であることが好ましい。コアの形状が球状でない場合には、カバーの厚みが不均一になる。その結果、部分的にカバー性能が低下する場合があるからである。一方、センターの形状としては、球状が一般的であるが、球状センターの表面を分割するように突条が設けられていても良く、例えば、球状センターの表面を均等に分割するように突条が設けられていても良い。前記突条を設ける態様としては、例えば、球状センターの表面にセンターと一体的に突条を設ける態様、あるいは、球状センターの表面に突条の中間層を設ける態様などを挙げることができる。
前記突条は、例えば、球状センターを地球とみなした場合に、赤道と球状センター表面を均等に分割する任意の子午線とに沿って設けられることが好ましい。例えば、球状センター表面を8分割する場合には、赤道と、任意の子午線(経度0度)、および、斯かる経度0度の子午線を基準として、東経90度、西経90度、東経(西経)180度の子午線に沿って設けるようにすれば良い。突条を設ける場合には、突条によって仕切られる凹部を、複数の中間層、あるいは、それぞれの凹部を被覆するような単層の中間層によって充填するようにして、コアの形状を球状とするようにすることが好ましい。前記突条の断面形状は、特に限定されることなく、例えば、円弧状、あるいは、略円弧状(例えば、互いに交差あるいは直交する部分において切欠部を設けた形状)などを挙げることができる。
本発明のゴルフボールのコアまたはセンターとしては、例えば、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤、および必要に応じて充填剤を含むゴム組成物(以下、単に「コア用ゴム組成物」と称する場合がある)を加熱プレスして成形したものであることが好ましい。
前記基材ゴムとしては、天然ゴムまたは合成ゴムを使用することができ、例えば、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などを使用できる。これらの中でも、特に、反発に有利なシス結合が40質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上のハイシスポリブタジエンを用いることが好ましい。
前記架橋開始剤は、基材ゴム成分を架橋するために配合されるものである。前記架橋開始剤としては、有機過酸化物が好適である。具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられ、これらのうちジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。架橋開始剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、3質量部以下が好ましく、より好ましくは2質量部以下である。0.2質量部未満では、コアが柔らかくなりすぎて、反発性が低下する傾向があり、3質量部を超えると、適切な硬さにするために、共架橋剤の使用量を増加する必要があり、反発性が不足気味になる。
前記共架橋剤としては、基材ゴム分子鎖にグラフト重合することによって、ゴム分子を架橋する作用を有するものであれば特に限定されず、例えば、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩を使用することができ、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、または、これらの金属塩を挙げることができる。前記金属塩を構成する金属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ナトリウムを挙げることができ、反発性が高くなるということから、亜鉛を使用することが好ましい。
共架橋剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、10質量部以上、より好ましくは20質量部以上であって、50質量部以下、より好ましくは40質量部以下であることが望ましい。共架橋剤の使用量が10質量部未満では、適当な硬さとするために架橋開始剤の量を増加しなければならず、反発性が低下する傾向がある。一方、共架橋剤の使用量が50質量部を超えると、コアが硬くなりすぎて、打球感が低下するおそれがある。
コア用ゴム組成物に含有される充填剤としては、主として最終製品として得られるゴルフボールの比重を1.0〜1.5の範囲に調整するための比重調整剤として配合されるものであり、必要に応じて配合すれば良い。前記充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、タングステン粉末、モリブデン粉末などの無機充填剤を挙げることができる。前記充填剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、2質量部以上、より好ましくは3質量部以上であって、50質量部以下、より好ましくは35質量部以下であることが望ましい。充填剤の配合量が2質量部未満では、重量調整が難しくなり、50質量部を超えるとゴム成分の重量分率が小さくなり反発性が低下する傾向があるからである。
前記コア用ゴム組成物には、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤および充填剤に加えて、さらに、有機硫黄化合物、老化防止剤、しゃく解剤などを適宜配合することができる。
前記有機硫黄化合物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.0質量部以下である。前記有機硫黄化合物としては、ジフェニルジスルフィド類を好適に使用することができる。前記ジフェニルジスルフィド類としては、例えば、ジフェニルジスルフィド;ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド,ビス(4−シアノフェニル)ジスルフィドなどのモノ置換体;ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−5−ブロモフェニル)ジスルフィドなどのジ置換体;ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−4−クロロ−6−ブロモフェニル)ジスルフィドなどのトリ置換体;ビス(2,3,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィドなどのテトラ置換体;ビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル)ジスルフィドなどのペンタ置換体などが挙げられる。これらのジフェニルジスルフィド類はゴム加硫体の加硫状態に何らかの影響を与えて、反発性を高めることができる。これらの中でも、特に高反発性のゴルフボールが得られるという点から、ジフェニルジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドを用いることが好ましい。
前記老化防止剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、1質量部以下であることが好ましい。また、しゃく解剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、5質量部以下であることが好ましい。
前記コア用ゴム組成物の加熱プレス成形条件は、ゴム組成に応じて適宜設定すればよいが、通常、130〜200℃で10〜60分間加熱するか、あるいは130〜150℃で20〜40分間加熱した後、160〜180℃で5〜15分間の2段階で加熱することが好ましい。
本発明のゴルフボールに使用するコアは、直径39mm以上、好ましくは39.5mm以上、より好ましくは40.8mm以上で、42.2mm以下、好ましくは42mm以下、より好ましくは41.8mm以下とするのが好ましい。コアの直径が上記下限に満たない場合には、カバーが厚くなり過ぎて反発性が低下し、一方コアの直径が上記上限を超える場合には、カバーの厚さが厚くなりすぎるため、カバーの成形が困難になるからである。
前記コアとしては、表面硬度が中心硬度より大きいもの(コアが多層コアの場合は、最外層の表面硬度がセンターの中心硬度よりも大きいもの)を使用することも好ましい態様である。コアの表面硬度を中心硬度より大きくすることで、打出角が高くなり、スピン量が低くなって飛距離が向上する。この観点から本発明のゴルフボールに使用するコアの表面と中心との硬度差は、ショアD硬度で20以上が好ましく、25以上がより好ましく、40以下が好ましく、35以下がより好ましい。硬度差が前記下限に満たない場合は、高打出角化および低スピン量を達成し難いため飛距離が低下する傾向にある。また、打撃時の衝撃力が大きくなるためソフトで良好な打球感が得られ難い。一方、硬度差が上記上限を超える場合には耐久性が低下する傾向にある。
前記コアの中心硬度は、ショアD硬度で30以上、好ましくは32以上、より好ましくは35以上であり、50以下、好ましくは48以下、より好ましくは45以下であることが望ましい。中心硬度が上記下限より小さいと、柔らかくなり過ぎて反発性が低下する傾向があり、上記上限を超えると、硬くなりすぎて打球感の低下や、打出角の低下が発生し、またスピン量も大きくなって飛行性能が低下する。なお、本発明において、コアの中心硬度とは、コアを2等分に切断して、その切断面の中心点についてスプリング式硬度計ショアD型で測定した硬度を意味する。
前記コアの表面硬度は、ショアD硬度で45以上、好ましくは50以上、より好ましくは55以上であり、65以下、好ましくは62以下、より好ましくは60以下である。表面硬度が上記下限より小さいと、柔らかくなり過ぎて反発性の低下や打出角の低下が生じたり、スピン量が大きくなって飛行性能が低下する場合がある。表面硬度が上記上限より大きいと、硬くなりすぎて打球感が低下する場合がある。なお、本発明においてコアの表面硬度とは、得られた球状コアの表面においてスプリング式硬度計ショアD型で測定した硬度を意味する。また、コアが多層構造である場合は、コアの表面硬度とは、コアの最外層の表面の硬度を意味する。
本発明のゴルフボールのコアの構造が、センターと前記センターを被覆する単層の中間層とからなるコア、センターと前記センターを被覆する複数もしくは複層の中間層とからなるコアの場合、前記センターの材料としては、前記コア用ゴム組成物を用いることができる。前記センターの直径は、30mm以上、より好ましくは32mm以上であって、41mm以下、より好ましくは40.5mm以下であることが望ましい。前記センターの直径が30mmよりも小さいと、中間層またはカバーを所望の厚さより厚くする必要があり、その結果反発性が低下する場合がある。一方、センターの直径が41mmを超える場合は、中間層またはカバーを所望の厚さより薄くする必要があり、中間層またはカバー層の機能が十分発揮されない。
前記中間層の材料としては、例えば、ゴム組成物の硬化物、従来公知のアイオノマー樹脂の外、アルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)(例えば、「ペバックス2533」)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、BASFジャパン社から商品名「エラストラン(登録商標)(例えば、「エラストランXNY97A」)」で市販されている熱可塑性ポリウレタンエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリスチレンエラストマーなどが挙げられる。前記アイオノマー樹脂としては、特にエチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、または、これらの混合物を挙げることができる。
前記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で例示すると、三井デュポンポリケミカル(株)から市販されている「ハイミラン(Himilan)(登録商標)(例えば、ハイミラン1555(Na)、ハイミラン1557(Zn)、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1706(Zn)、ハイミラン1707(Na)、ハイミランAM3/711(Mg)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1856(Na)、ハイミラン1855(Zn)など)」が挙げられる。
さらにデュポン社から市販されているアイオノマー樹脂としては、「サーリン(Surlyn)(登録商標)(例えば、サーリン8945(Na)、サーリン9945(Zn)、サーリン8140(Na)、サーリン8150(Na)、サーリン9120(Zn)、サーリン9150(Zn)、サーリン6910(Mg)、サーリン6120(Mg)、サーリン7930(Li)、サーリン7940(Li)、サーリンAD8546(Li)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、サーリン8120(Na)、サーリン8320(Na)、サーリン9320(Zn)、サーリン6320(Mg)など)」が挙げられる。
またエクソンモービル化学(株)から市販されているアイオノマー樹脂としては、「アイオテック(Iotek)(登録商標)(例えば、アイオテック8000(Na)、アイオテック8030(Na)、アイオテック7010(Zn)、アイオテック7030(Zn)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、アイオテック7510(Zn)、アイオテック7520(Zn)など)」が挙げられる。
なお、前記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載したNa、Zn、Li、Mgなどは、これらの中和金属イオンの金属種を示している。前記中間層には、さらに、硫酸バリウム、タングステンなどの比重調整剤、老化防止剤、顔料などが配合されていてもよい。
中間層を形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、中間層形成用材料を予め半球殻状のハーフシェルに形成し、それを2枚用いてコアを包み、加圧成形する方法、または、前記中間層用材料を直接コア上に射出成形してコアを包み込む方法などを採用できる。
本発明のゴルフボールの中間層のスラブ硬度は、ショアD硬度で40以上であり、より好ましくは45以上であり、さらに好ましくは50以上であって、80以下、より好ましくは70以下であり、さらに好ましくは65以下であることが望ましい。中間層のスラブ硬度を40以上とすることによって、コアの外剛内柔度合いを大きくすることに寄与するため、高打出角、低スピンとなり高飛距離化が達成される。一方、中間層のスラブ硬度を80以下とすることによって優れた打球感が得られると共に、スピン性能を向上させ、コントロール性を向上させることができる。ここで、中間層のスラブ硬度とは、中間層用組成物をシート状に成形して測定した硬度であり、後述する測定方法により測定する。また、前記中間層のスラブ硬度は、上述した樹脂成分またはゴム組成物の組合せ、添加剤の含有量などを適宜選択することによって、調整することができる。
本発明のゴルフボールの構造は、コアとカバーとを有するものであれば特に限定されず、本発明のゴルフボールの具体例としては、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するツーピースゴルフボール;センターと前記センターを被覆する中間層とからなるコアと、前記コアを被覆するカバーとを有するスリーピースゴルフボール;センターと前記センターを被覆する複数または複層の中間層とからなるコアと、前記コアを被覆するカバーとを有するマルチピースゴルフボール、糸巻きコアと前記糸巻きコアを被覆するカバーとを有する糸巻きゴルフボールなどを挙げることができる。
本発明のゴルフボールが、糸巻きゴルフボールの場合、コアとして糸巻きコアを用いれば良い。斯かる場合、糸巻きコアとしては、例えば、上述したコア用ゴム組成物を硬化させてなるセンターとそのセンターの周囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付けることによって形成した糸ゴム層とから成るものを使用すればよい。また、前記センター上に巻き付ける糸ゴムは、糸巻きゴルフボールの糸巻き層に従来から使用されているものと同様のものを使用することができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと合成ポリイソプレンに硫黄、加硫助剤、加硫促進剤、老化防止剤などを配合したゴム組成物を加硫することによって得られたものを用いてもよい。糸ゴムはセンター上に約10倍に引き伸ばして巻きつけて糸巻きコアを作製する。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(1)センター硬度(ショアD硬度)
ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計ショアD型を備えた高分子計器社製自動ゴム硬度計P1型を用いて、センターを半球状に切断し、切断面の中心において測定したショアD硬度をコア中心硬度とした。
(2)スラブ硬度(ショアD硬度)
中間層用組成物を用いて、熱プレス成形により、厚み約2mmのシートを作製し、23℃で2週間保存した。このシートを、測定基板などの影響が出ないように、3枚以上重ねた状態で、ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計ショアD型を備えた高分子計器社製自動ゴム硬度計P1型を用いて測定した。
(3)耐擦過傷性
ゴルフラボラトリー社製のスイングロボットに市販のサンドウエッジを取り付け、ヘッドスピードを36m/秒でボールの2箇所を各1回打撃し、各打撃部を観察して8段階で評価し、2箇所の平均値を求めた。なお、点数が低いほど耐擦過傷性が高いものであることを示している。
評価基準
0点:打撃痕が判別できない。
1点:点(最大3mm未満)でめくれがある。
2点:点(最大3mm以上)でめくれがある。
3点:線(最大5mm以上)でめくれがある。
4点:線(最大5mm以上)でしっかりとめくれがある。
5点:線(最大5mm以上)で深く、広くめくれがある。
6点:深く、広くめくれて、面になりかけている。
7点:面で削れている。
(4)スピン量
ゴルフラボラトリー社製スイングロボットに、アプローチウェッジ(SRIスポーツ社製、SRIXON I−302)を取り付け、ヘッドスピード21m/秒でゴルフボールを打撃し、打撃されたゴルフボールを連続写真撮影することによってスピン速度(rpm)を測定した。測定は、各ゴルフボールについて10回ずつ行い、その平均値をスピン速度とした。
[ポリウレタンの合成]
80℃に加熱したスミジュール(登録商標)44S(住化バイエルウレタン社製4,4’−MDI(4,4’−MDI含有率99.5質量%以上))と、ルプラネート(登録商標)MI(BASF社製、2,4’−MDIと4,4’−MDIの混合物(4,4’−MDI/2,4’−MDI=5/5(モル比)))とを、窒素気流下にて混合することにより、所望の位置異性体分率のMDIを得た。
次に、上記で得た80℃のMDIに、80℃に加熱したポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業社製、「PTG−2000SN」(平均数分子量2000))を投入し、窒素気流下にて、80℃で2時間撹拌を行った。続いて、窒素気流下にて、80℃に過熱した1,4−ブタンジオール(和光純薬社製)を投入した後、80℃で1分間撹拌を行った。その後、反応液を冷却して、室温にて1分間減圧することにより系中の脱気を行った。脱気後の反応液を、容器に延展し、窒素雰囲気下、110℃にて6時間保存することにより、表3に示す配合のポリウレタンを得た。
[ゴルフボールの作製]
(1)センターの作製
表1に示す配合のセンター用ゴム組成物を混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で、170℃で15分間加熱プレスすることにより直径38.5mm、質量34.9gの球状のセンターを得た。
ポリブタジエンゴム:JSR(株)製、「BR730(ハイシスポリブタジエン)」
アクリル酸亜鉛:日本蒸留製、「ZNDA−90S」
酸化亜鉛:東邦亜鉛製、「銀嶺R」
ジクミルパーオキサイド:日本油脂製、「パークミル(登録商標)D」
ジフェニルジスルフィド:住友精化製
(2)中間層材料、カバー用組成物の配合
次に、表2および表3に示した配合の中間層材料およびカバー用組成物を、二軸混練型押出機によりミキシングして、ペレット状の中間層材料およびカバー用組成物を調製した。押出は、スクリュー径45mm、スクリュー回転数200rpm、スクリューL/D=35で行った。配合物は、押出機のダイの位置で150〜230℃に加熱された。
ハイミラン1605:三井デュポンポリケミカル社製、ナトリムイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
ハイミランAM7329:三井デュポンポリケミカル社製、亜鉛イオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
得られた中間層用組成物を上述のようにして得られたセンター上に射出成形して、センターと前記センターを被覆する中間層(厚み1.6mm)とを有するコアを作製した。
(3)ハーフシェルの成形
ハーフシェルの圧縮成形は、前述のようにして得たペレット状のカバー用組成物をハーフシェル成形用金型の下型の凹部ごとに1つずつ投入し、加圧してハーフシェルを成形した。圧縮成形は、成形温度160℃、成形時間5分、成形圧力2.94MPaの条件で行った。
(4)カバーの成形
(2)で得られたコアを(3)で得られた2枚のハーフシェルで同心円状に被覆して、圧縮成形によりカバー(厚み0.5mm)を成形した。圧縮成形は、成形温度150℃、成形時間2分、成形圧力9.8MPaの条件で行った。
得られたゴルフボール本体の表面をサンドブラスト処理して、マーキングを施した後、クリアーペイントを塗布し、40℃のオーブンで塗料を乾燥させ、直径42.7mm、質量45.3gのゴルフボールを得た。得られたゴルフボールの耐擦過傷性およびスピン性能について評価した結果を併せて表3に示した。
ゴルフボールNo.1〜5は、ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有するMDIを用いている場合である。これらゴルフボールNo.1〜5では、耐擦過傷性およびスピン性能に優れることがわかる。一方、従来使用されているMDIのように、ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、4,4’−MDIのみを用いた場合であるゴルフボールNo.6では、スピン性能には優れるが耐擦過傷性が劣っていることがわかる。
本発明は、ポリウレタンカバーを有するゴルフボールであって、スピン性能および耐擦過傷性に優れるゴルフボールとして有用である。

Claims (3)

  1. コアと、前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、
    前記カバーは、ポリウレタンを樹脂成分として含有し、前記ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分として、ベンゼン環に対するイソシアネート基の結合位置が異なる位置異性体を2種以上含有する位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物を用いて得られたものであり、前記位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物が、少なくとも2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートと4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートとを含有し、前記位置異性ジフェニルメタンジイソシアネート混合物中の2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(A)と4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(B)とのモル比((B)/(A))が、6/4〜9/1であることを特徴とするゴルフボール。
  2. 前記ポリウレタンが、ポリウレタンを構成するポリオール成分として、ポリテトラメチレンエーテルグリコールを含有する請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 前記ポリウレタンが、ポリウレタンを構成する鎖長延長剤成分として、1,4−ブタンジオールを含有する請求項1または2に記載のゴルフボール。
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