JP4929047B2 - 貼付体、収容体、貼付体の収容方法、及び貼付体の製造方法 - Google Patents

貼付体、収容体、貼付体の収容方法、及び貼付体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば補強材等として被着体に貼着して使用される粘着部材を備えた貼付体、その貼付体を収容する収容体、貼付体の収容方法、及び貼付体の製造方法に関する。
従来、例えば制振材、補強材等として機能する粘着部材が提案されている。この粘着部材は、例えば車両の外板等の被着体に貼着して使用されることで、その被着体の制振性、補強性等を高める(特許文献1参照)。こうした粘着部材において、被着体に貼着される粘着面には、その粘着面を保護すべく剥離部材が貼着されることで、被着体に貼着する際における粘着性を確保することができる。すなわち、粘着部材の保管、輸送等を行う際には、粘着部材は、それに剥離部材が貼着された貼付体として取り扱われる。そして、粘着部材の使用に際しては、粘着面から剥離部材を剥離した後、その粘着部材を被着体に貼着する。
特開平08−150685号公報
図5(a)に分解して示すように、貼付体51を構成する剥離部材52は、粘着部材53の粘着面53aに貼着している貼着領域52aと、その貼着領域52aに連接する非貼着領域52bとを有している。こうした貼付体51において、粘着部材53の粘着面53aに対して剥離部材52の貼着領域52aは、所定の位置に設定されることが好適である。このように構成した場合、例えば複数の貼付体51を積み重ねる際に、剥離部材52の外縁を揃えることにより、粘着部材53の位置も揃えて積み重ねることが可能となる。
一方、最近では、粘着部材53を被着体に貼着する作業において、産業用ロボットが用いられることがある。こうした産業用ロボットは、貼付体51を取り上げる作業、粘着部材53から剥離部材52を剥離する作業、粘着部材53を被着体に貼着する作業等を行うように構成されている。このような産業用ロボットが貼付体51を取り上げる作業は、ロボットアームに備えられる吸引装置により貼付体51を吸着することにより実施される。こうした作業において、ロボットアームは、予め積み上げられた複数の貼付体51を順次取り上げる。このとき、積み上げられた複数の貼付体51において、上述したように粘着部材53の位置を揃えることが重要である。すなわち、粘着部材53の位置が貼付体51毎に異なっている場合、吸引装置と粘着部材53との位置関係が貼付体51毎に異なることになる。その結果、被着体に貼着する位置も被着体毎に異なってしまう。
そこで、所定の収容体に複数の貼付体51を収容することにより、粘着部材53の位置決めを行うことが考えられる。すなわち、そうした収容体の収容部を、貼付体51の外形に沿った内周形状に形成することで、複数の貼付体51は、それらの外縁を基準に位置決めした状態で収容することができる。その結果、複数の粘着部材53の位置を揃えて積み重ねることが容易となる。ところが、複数の貼付体51のうち、図5(b)に示されるように剥離部材52の貼着領域52aが所定の位置から過剰にずれている貼付体51が存在した場合、その貼付体51を上述した収容体に収容したとしても、粘着部材53の位置が所定の位置から過剰にずれてしまうという問題があった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、粘着部材の位置を揃えて配置することの容易な貼付体、収容体、貼付体の収容方法、及び貼付体の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に貼着されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備え、収容体に収容されるように構成されている貼付体であって、前記剥離部材において、前記収容体の収容部に設けられる被係合部に係合する係合部を前記粘着面に貼着した貼着領域に連接される非貼着領域に形成することにより、前記粘着部材が前記被係合部に対して位置決めされるように構成したことを要旨とする。
この構成によれば、貼付体を収容体に収容するに際して、被係合部に対する係合部の係合により、収容部内において粘着部材が好適に位置決めされる。また、こうした係合部を剥離部材の非貼着領域に形成することで、貼着領域に対する上記係合の影響を極力抑えることができるとともに、粘着部材の形状の変更を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の貼付体において、前記貼着領域が前記非貼着領域に囲繞されていることを要旨とする。
例えば、複数の貼付体をそれらの粘着面が積層されるようにして収容体に収容する場合において、複数の貼付体の自重によって粘着部材が押し潰されることで、粘着面が拡張することがある。こうした場合であっても、上記貼着領域が非貼着領域に囲繞されていることで、粘着面の全体が剥離部材によって好適に保護され易い。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の貼付体において、前記係合部が前記貼着領域と離間して配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、粘着部材と被係合部との接触を回避することが可能である。
請求項4に記載の発明は、被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に貼着されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備えて構成される貼付体を収容するための収容体であって、前記剥離部材は、前記粘着部材の前記粘着面に貼着している貼着領域と、その貼着領域に連接する非貼着領域とを有し、前記非貼着領域に形成される係合部が係合される被係合部を前記収容体の収容部に設けることにより、前記被係合部に対して前記粘着部材が位置決めされた状態で前記貼付体が収容されるように構成したことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に積層されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備えて構成される貼付体を収容体に収容する貼付体の収容方法であって、前記剥離部材は、前記粘着部材の前記粘着面に貼着している貼着領域と、その貼着領域に連接する非貼着領域とを有し、前記収容体には、前記非貼着領域に形成される係合部が係合される被係合部が設けられ、前記貼付体を前記収容体に収容するに際して、前記被係合部に対する前記係合部の係合によって前記粘着部材を位置決めすること要旨とする。
上記構成及び方法によれば、上述したように、収容部内において粘着部材が位置決めされる。そして、貼着領域に対する上記係合の影響を極力抑えることができるとともに、粘着部材の形状の変更を回避することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貼付体の製造方法であって、前記剥離部材を複数形成するための剥離体に前記粘着部材を複数形成するための粘着体を押出成形により積層する積層工程の後に、前記剥離体に前記係合部を形成する剥離体加工工程と前記粘着体を前記粘着部材の形状に打ち抜き加工する粘着体加工工程との各工程を実施し、前記剥離体加工工程で加工された剥離体の切断と、前記粘着体加工工程で加工された粘着体における不要部分の除去とにより、前記貼付体を複数得ることを要旨とする。
積層工程を粘着体の押出成形によって効率化した場合に、粘着体が剥離部材の所定の位置とは異なって積層され易くなる。こうした場合であっても、剥離体加工工程及び粘着体加工工程を通じて、上記貼付体とすることができる。
請求項7に記載の発明は、前記剥離体加工工程及び前記粘着体加工工程を打ち抜き加工により実施することを要旨とする。
この製造方法によれば、剥離体加工工程及び粘着体加工工程を同時に行うことが可能となり、粘着部材に対する係合部の位置を精度よく設定することが容易である。
本発明によれば、粘着部材の位置を揃えて配置することが容易である。
以下、本発明を車両用の貼付体に具体化した一実施形態について図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1(a)に示すように貼付体11は、粘着部材12の粘着面12aに剥離部材としての剥離ライナ13が貼着されて構成されている。本実施形態の粘着部材12は、シート状をなし、例えば車両を構成するパネルを被着体として、それに貼着して使用される。こうした粘着部材12は、樹脂系材料、ゴム系材料、又は、樹脂系及びゴム系材料の混合物を基材として粘着性を有するように構成されている。樹脂系材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、エチレン/プロピレン/ジエン三元共重合体、エチレンビニルアセテート、エチレンメチルアクリレート等のオレフィン系樹脂材料、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体等のスチレン系樹脂材料、エポキシ系樹脂材料等が挙げられる。ゴム系材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム(IR)、スチレン/ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル/ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ウレタンゴム等が挙げられる。その基材には、必要に応じて発泡剤、硬化剤、充填剤等が配合される。
本実施形態の剥離ライナ13は、樹脂製フィルムを支持体として、その支持体の両面に剥離剤がコーティングされたものである。剥離剤としては、例えばシリコーン及び長鎖アルキル基含有ポリマーが挙げられる。剥離ライナ13は、図1(a)において二点鎖線で示すように粘着部材12の粘着面12aに貼着している貼着領域13aと、それに連接される非貼着領域13bとを有している。また、剥離ライナ13の外周形状は、粘着部材12の外周形状よりも大きく形成されることで、貼着領域13aは非貼着領域13bに囲繞されている。
図1(b)に示すように、貼付体11は有底四角筒状の収容体21に収容されるように構成されている。収容体21の収容部21aには、その底面に剥離ライナ13の片面を重ねるようにして、複数の貼付体11を収容することができる。貼付体11を構成する剥離ライナ13の外周形状は、収容体21の有する収容部21aの内周形状よりも小さく形成されている。このため、貼付体11を収容部21aに収容する際において、剥離ライナ13の外縁と収容部21aの内壁面との摺動抵抗が低減されることで、貼付体11を円滑に収容することができる。収容部21aから貼付体11を取り出す際においても同様に、貼付体11を円滑に取り出すことができる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、剥離ライナ13の非貼着領域13bには、係合凹部14が円弧状に切り欠き形成されている。係合凹部14は、粘着部材12に対して所定の位置関係となるように形成されている。なお、係合凹部14は、剥離ライナ13において対向する一対の辺にそれぞれ形成されている。また、本実施形態の係合凹部14は、貼着領域13aと離間して配置されている。一方、図1(b)に示すように、収容部21aの内壁には、一対の凸条部22が突設されている。これら凸条部22は、係合凹部14の被係合部として、係合凹部14が係合される位置に設けられている。そして、図1(c)に示すように、貼付体11が収容部21aに収容された収容状態において、凸条部22には係合凹部14が係合される。上述したように係合凹部14は、粘着部材12に対して所定の位置関係となるように形成されている。このため、凸条部22に対する係合凹部14の係合により、収容部21a内に収容された貼付体11において、粘着部材12は収容部21a内で位置決めされる。なお、凸条部22は、収容部21aの底壁面に対して垂直方向、すなわち貼付体11を収容部21aに挿入する方向に沿って延びるように設けられている。このため、複数の貼付体11を積み重ねた状態で収容したときに、係合凹部14が凸条部22に係合されることで、それら貼付体11を構成する粘着部材12は、その外縁が揃った状態で収容される。
貼付体11が収容された収容体21の開口部には、必要に応じて蓋体が設けられる。こうした収容体21は、貼付体11の使用時まで保管されたり、貼付体11の貼着を行う場所まで輸送されたりする。そして、粘着部材12を被着体に貼着する際には、収容体21を所定の位置に配置して、貼付体11を収容部21aから取り出した後、剥離ライナ13を粘着面12aから剥離するとともに粘着部材12を粘着面12aの粘着力を利用して被着体に貼着する。こうした一連の作業は、図示しない産業用ロボットを用いることで効率化を図ることができる。一般に、産業用ロボットは、貼付体11を取り上げる作業、粘着部材12から剥離ライナ13を剥離する作業、粘着部材12を被着体に貼着する作業等を行うように構成されている。そして、貼付体11を取り上げる作業においては、ロボットアームに備えられる吸引装置によって、粘着部材12の所定の位置が吸着される。このとき、粘着部材12は、収容部21a内において位置決めされているため、ロボットアームの動作に応じて、粘着部材12の所定の位置が吸着される。続いて、粘着部材12から剥離ライナ13を剥離する作業、及び粘着部材12を被着体に貼着する作業が順次行われる。このとき、粘着部材12の所定の位置が吸着されているため、被着体の所定の位置に粘着部材12が貼着される。
なお、こうした産業用ロボットによる一連の作業は、複数の貼付体11を収容した収容体21を所定の位置に配置するとともに、被着体を所定の位置に搬入することで、順次実施することができる。このように連続した貼着作業において、上記吸引装置により粘着部材12の所定の位置が吸着されるため、粘着部材12はロボットアームの動作に応じて、被着体の所定の位置に貼着されるようになる。
こうして貼着された粘着部材12は、制振材、補強材等として機能する。すなわち、被着体の制振性及び補強性は、粘着部材12の貼着により高められる。被着体としては、例えば車両のドアパネル、クォータパネル等が挙げられる。
次に、貼付体11の製造方法について説明する。
本実施形態の積層工程においては、図2(a)に示すように、剥離体15b上に押出機により押し出された粘着体15aが積層される。次に、図2(b)に示される粘着体15a及び剥離体15bの所定箇所を図3(a)に示される打抜板31を用いて打ち抜くことにより、粘着部材12及び係合凹部14を形成する。この打抜板31は、基板32上に打抜刃33が立設されたものである。打抜刃33は、係合凹部14を打ち抜きによって形成するための係合凹部14用の打抜刃33aと、粘着部材12を所定の形状に打ち抜くための粘着部材12用の打抜刃33bとを備えている。係合凹部14用の打抜刃33aは、粘着部材12用の打抜刃33bと所定の位置関係を有するように設けられている。なお、粘着部材12用の打抜刃33bは、剥離体15bを打ち抜くことなく、粘着体15aのみを打ち抜くように構成されている。具体的には、図3(b)に示すように粘着部材12用の打抜刃33bの高さは、係合凹部14用の打抜刃33aの高さよりも低く設定されている。こうした打ち抜き加工では、図示しないプレス装置を用いて基板32を粘着体15a及び剥離体15bへ押圧することで効率的に行うことができる。すなわち、図2(b)に示される粘着部材12及び係合凹部14は、それぞれ異なる工程により形成することもできるが、上述した打抜板31を用いることで、粘着部材12を形成する粘着体加工工程と係合凹部14を形成する剥離体加工工程とを同時に行うことができる。
次いで、粘着部材12の周囲に形成された不要部分を取り除くことにより、図2(c)に示すように剥離体15b上には粘着部材12のみが積層される。続いて、図2(d)に示すように、剥離体15bの長さ方向、すなわち押出機の押出方向に沿って隣り合う複数の粘着部材12間において、剥離体15bを切断することで、貼付体11が形成される。なお、不要部分を取り除く工程と剥離体15bを切断する工程の順序は、特に限定されず、剥離体15bを不要部分とともに切断した後に、不要部分を取り除いてもよい。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)貼付体11を収容体21に収容するに際して、凸条部22に対する係合凹部14の係合により、収容部21a内において粘着部材12を位置決めすることができるため、粘着部材12の位置を揃えて配置することが容易である。また、こうした係合凹部14を剥離ライナ13の非貼着領域13bに形成することで、貼着領域13aに対する上記係合の影響を極力抑えることができる。このため、粘着面12aは、剥離ライナ13によって好適に保護される。また、係合凹部14を剥離ライナ13の非貼着領域13bに形成することで、係合凹部14の形成に伴う粘着部材12の形状の変更を回避することができる。従って、本実施形態の貼付体11及び収容体21、並びに貼付体11の収容方法によれば、剥離ライナ13の保護機能が確保されるとともに粘着部材12の形状についての自由度も確保される。
(2)例えば、複数の貼付体11をそれらの粘着面12aが積層されるようにして収容体21に収容する場合において、複数の貼付体11の自重によって粘着部材12が押し潰されることで、粘着面が拡張することがある。こうした場合であっても、貼着領域13aが非貼着領域13bに囲繞されていることで、粘着面12aの全体が剥離ライナ13によって好適に保護され易い。よって、剥離ライナ13の保護機能を高めることができる。
(3)係合凹部14は貼着領域13aと離間して配置されているため、粘着部材12と凸条部22との接触を回避することが可能である。このため、貼付体11を収容部21aに収容するに際して、凸条部22に対する粘着部材12の摺動が回避される。よって、そうした摺動を要因として、粘着面12aから剥離ライナ13が剥離されるといった不具合を回避することができる。また同様に、収容部21aから貼付体11を取り出すに際しても、そうした不具合を回避することができる。さらに、凸条部22に対する貼付体11の摺動抵抗が低減されるため、貼付体11の収容及び取り出しを円滑に行うことができる。
(4)本実施形態の貼付体11の製造方法では、積層工程の後に剥離体加工工程と粘着体加工工程とを実施している。積層工程では、粘着体15aの押出成形により、剥離体15bに粘着体15aを効率よく積層させることができる。こうした積層工程において剥離体15bの所定の位置とは異なって粘着体15aが積層されたとしても、剥離体加工工程及び粘着体加工工程を通じて粘着部材12に対する係合凹部14の位置を所定の位置に合わせることができる。すなわち、積層工程において、位置ずれした場合であっても、剥離体加工工程及び粘着体加工工程を通じて上記(1)欄に記載の作用効果を発揮する貼付体11を形成することができる。よって、貼付体11の製造についての歩留まりを高めることができる。
(5)剥離体加工工程及び粘着体加工工程を打ち抜き加工により実施することで、それらの工程を同時に行うことが可能となるため、粘着部材12に対する係合凹部14の位置を精度よく設定することが容易である。従って、粘着部材12の位置を精度よく揃えて配置することのできる貼付体11が得られ易い。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ 係合凹部14を貼着領域13aと離間させずに、貼着領域13aと連接するように配置してもよい。
・ 前記係合凹部14の形状は、円弧状に限らず、三角形状等に変更してもよい。また、前記係合凹部14を図4(a)に示される係合孔16に変更するとともに、前記凸条部22をその係合孔16に挿入可能な柱状突起23に変更して、粘着部材12をその柱状突起23に対して位置決めされるように構成してもよい。このように、剥離ライナ13の非貼着領域13bにおいて、収容部21aに設けられる被係合部に係合する係合部を形成することで、粘着部材12が被係合部に対して位置決めされるように構成することができる。
・図4(b)に示すように非貼着領域13bの所定の位置にスリット17を、例えば打ち抜き加工によって形成し、図4(c)に示すようにスリット17を形成した部位を利用して、剥離ライナ13の一部を屈曲又は湾曲させることで、係合凹部14を形成してもよい。
・前記係合凹部14の数は特に限定されず、非貼着領域13bの三箇所以上に係合凹部14を形成してもよい。また、係合凹部14の形状を平面視L字状に変更するとともに、前記凸条部22の断面形状をL字状に変更して、粘着部材12をその凸条部22に対して位置決めされるように構成してもよい。この場合、非貼着領域13bの一箇所に係合凹部14を設けたとしても、前記位置決めを実現することが可能である。但し、係合凹部14は、剥離ライナ13において対向する一対の辺にそれぞれ形成されることが好適である。この構成により、係合凹部14及び凸条部22の各形状について複雑化を回避するとともに、位置決めの精度を容易に高めることができる。
・前記剥離ライナ13の貼着領域13aは、非貼着領域13bに囲繞されている。例えば、係合凹部14を形成する部位を考慮して、非貼着領域13bを貼着領域13aの外周縁に部分的に連接させてもよい。
・前記剥離ライナ13は、樹脂製フィルムを支持体として構成されている。例えば、紙、不織布、織布等を支持体とする剥離ライナ13に変更してもよい。
・前記剥離ライナ13を、粘着面12aから剥離可能な樹脂板又は金属板に変更してもよい。一般に剥離ライナ13の再利用は困難であるが、そうした樹脂板又は金属板を剥離部材として用いれば、使用時における形状変化が小さいため、剥離部材として再利用することが容易である。
・前記粘着面12aの裏面に、更にガラスクロス、アルミ箔等の拘束部材を貼着して、粘着部材12を構成してもよい。
・前記粘着部材12は、粘着性を有しない基材からなる基体と、その基体に積層される粘着層とから構成することもできる。
・粘着部材12の外形は、被着体の形状、補強を要する部位の形状等に応じて変更することができる。すなわち、前記粘着部材12の外形は四角形状をなしているが、その他の多角形状、円形状等に変更することも可能である。また、粘着部材12の外形に応じて、粘着面12aの外形を変更したり、剥離ライナ13の外形を変更したりすることができる。また、粘着部材12は、シート状に限らず、ブロック状であってもよい。
・収容体21の形状は、例えば貼付体11の外形等に応じて適宜変更される。また、収容部21aの形状は、貼付体11の外形に応じて適宜変更される。こうした収容体21は、樹脂製であってもよいし、金属製であってもよい。また、凸条部22は収容部21aと一体成形してもよいし、凸条部22を収容部21aと別体で成形した後、収容部21aに取着するように構成してもよい。
・貼付体11を収容体21に収容するのは、貼付体11の使用前であれば特に限定されず、例えば貼付体11の製造とともに貼付体11を収容体21に収容してもよいし、貼付体11を被着体に適用する直前に貼付体11を収容体21に収容してもよい。
・被着体としては、ドアパネル等の車両用鋼板以外に、建築物を構成する金属パネル等が挙げられる。その金属パネルとしては、例えば屋根を構成するパネル、壁材を構成する吸音パネル等が挙げられる。
(a)は、本実施形態の貼付体を示す分解斜視図、(b)は、貼付体及び収容体を示す斜視図、(c)は、貼付体及び収容体の要部を示す平面図。 (a)〜(d)は、本実施形態の積層工程の概略を説明する概略説明図。 (a)は、打抜板を示す平面図、(b)は、(a)のA−A線断面図。 (a)〜(c)は、貼付体及び収容体の変形例を示す斜視図。 (a)及び(b)は、従来の貼付体を示す斜視図。
符号の説明
11…貼付体、12…粘着部材、12a…粘着面、13…剥離部材としての剥離ライナ、13a…貼着領域、13b…非貼着領域、14…係合部としての係合凹部、15a…粘着体、15b…剥離体、16…係合孔、17…スリット、21…収容体、21a…収容部、22…凸条部、23…柱状突起、31…打抜板、32…基板、33…打抜刃、33a…係合凹部14用の打抜刃、33b…粘着部材12用の打抜刃。

Claims (7)

  1. 被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に貼着されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備え、収容体に収容されるように構成されている貼付体であって、
    前記剥離部材において、前記収容体の収容部に設けられる被係合部に係合する係合部を前記粘着面に貼着した貼着領域に連接される非貼着領域に形成することにより、前記粘着部材が前記被係合部に対して位置決めされるように構成したことを特徴とする貼付体。
  2. 前記貼着領域が前記非貼着領域に囲繞されていることを特徴とする請求項1に記載の貼付体。
  3. 前記係合部が前記貼着領域と離間して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の貼付体。
  4. 被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に貼着されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備えて構成される貼付体を収容するための収容体であって、
    前記剥離部材は、前記粘着部材の前記粘着面に貼着している貼着領域と、その貼着領域に連接する非貼着領域とを有し、前記非貼着領域に形成される係合部が係合される被係合部を前記収容体の収容部に設けることにより、前記被係合部に対して前記粘着部材が位置決めされた状態で前記貼付体が収容されるように構成したことを特徴とする収容体。
  5. 被着体に貼着される粘着面を有する粘着部材と前記粘着面に積層されるとともに前記被着体への貼着の際に前記粘着面から剥離される剥離部材とを備えて構成される貼付体を収容体に収容する貼付体の収容方法であって、
    前記剥離部材は、前記粘着部材の前記粘着面に貼着している貼着領域と、その貼着領域に連接する非貼着領域とを有し、前記収容体には、前記非貼着領域に形成される係合部が係合される被係合部が設けられ、前記貼付体を前記収容体に収容するに際して、前記被係合部に対する前記係合部の係合によって前記粘着部材を位置決めすることを特徴とする貼付体の収容方法。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貼付体の製造方法であって、
    前記剥離部材を複数形成するための剥離体に前記粘着部材を複数形成するための粘着体を押出成形により積層する積層工程の後に、
    前記剥離体に前記係合部を形成する剥離体加工工程と前記粘着体を前記粘着部材の形状に打ち抜き加工する粘着体加工工程との各工程を実施し、
    前記剥離体加工工程で加工された剥離体の切断と、前記粘着体加工工程で加工された粘着体における不要部分の除去とにより、前記貼付体を複数得ることを特徴とする貼付体の製造方法。
  7. 前記剥離体加工工程及び前記粘着体加工工程を打ち抜き加工により実施することを特徴とする請求項6に記載の貼付体の製造方法。
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