JP4925562B2 - 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法 - Google Patents

光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4925562B2
JP4925562B2 JP2004072115A JP2004072115A JP4925562B2 JP 4925562 B2 JP4925562 B2 JP 4925562B2 JP 2004072115 A JP2004072115 A JP 2004072115A JP 2004072115 A JP2004072115 A JP 2004072115A JP 4925562 B2 JP4925562 B2 JP 4925562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
preform
precision press
optical
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004072115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005255499A (ja
Inventor
康裕 藤原
学禄 鄒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004072115A priority Critical patent/JP4925562B2/ja
Priority to US11/077,360 priority patent/US20050202952A1/en
Priority to KR1020050021222A priority patent/KR20060043625A/ko
Priority to CN200510055859.3A priority patent/CN1669965B/zh
Publication of JP2005255499A publication Critical patent/JP2005255499A/ja
Priority to US12/314,399 priority patent/US7930901B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4925562B2 publication Critical patent/JP4925562B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • C03C3/066Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing zinc
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

本発明は、主として精密プレス成形に使用される光学ガラス、ガラス製精密プレス成形用プリフォームおよびガラス製光学素子ならびに前記光学ガラス、プリフォーム、光学素子それぞれの製造方法に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮像光学系を構成するレンズの需要が高まっている。このような状況の中、短納期で大量のガラス製レンズを供給できるレンズ生産方法として精密プレス成形あるいはモールドオプティクス成形と呼ばれる方法が注目を浴びている。しかし、精密プレス成形用の光学ガラスには光学ガラス全般に対する要求特性に加え、低温軟化性が求められ、従来の光学ガラスとは明瞭に区分される独自の領域を形成している。
一方、撮像光学系における光学設計の面から、高屈折率高分散ガラスからなるレンズが必要とされており、このようなレンズを上記精密プレス成形によって供給するためのガラス材料に対する需要が高まっている。
このような光学ガラスとして、例えば特許文献1に開示されているガラスを示すことができる。
上記特許文献1に開示されている発明では、P、Nb、Bi、TiO、WO、アルカリ金属酸化物などの成分を含むガラスを形成し、精密プレス成形に要求される低温軟化性を備えた高屈折率高分散ガラスを実現している。
精密プレス成形では、予め目的とする精密プレス成形品の重量に精密に合致する重量の光学ガラスから形成されるプレス成形に好適な形状(例えば、球など)のプリフォームと呼ばれる予備成形体を作り、この予備成形体を加熱し、プレス成形型でプレスする。
上記特許文献1に開示されている発明では、溶融ガラスを金型に鋳込み、得られたガラスから所定重量のガラス塊を切り出し、研磨法によってプリフォームを作製している。
しかしながら、このような方法は多くの手間、時間を要するとともにコストをアップさせ、上記プリフォームや光学素子の需要に応じることができにくいという問題がある。これに対し、必要量の溶融ガラスを作り流出管から流出させ、流出する溶融ガラスからプリフォーム1個分の溶融ガラス塊を分離し、その溶融ガラス塊が冷却、固化するまでの間にプリフォームに成形して、次々と多数のプリフォームを製造する熱間プリフォーム成形法ができれば、上記方法に比べて飛躍的に生産効率を改善することができる。さらに、上記溶融ガラス塊に風圧を加えて浮上させながらプリフォームに成形する浮上成形法を併用することによって、全表面がより滑らかで清浄なプリフォームを作ることができる。
このように熱間プリフォーム成形法や浮上成形法は優れた方法ではあるが、プリフォームを作るためのガラスには、さらに熱間プリフォーム成形性が要求される。つまり、ガラスが失透しない温度領域において、溶融ガラスを安定して流出できること、所定重量の溶融ガラス塊を切断刃を使用することなく分離できること、風圧を加えて浮上できることなどの諸条件を満たすことが求められる。
良好な熱間プリフォーム成形性をガラスに付与することができれば、プリフォームの熱間成形や浮上成形も可能になるばかりでなく、溶融ガラスからガラスを成形する際にも失透などによる歩留まり低下を避けることも可能になる。
特開2003−160355号公報
本発明は、このような事情のもとで、高屈折率高分散特性など利用価値の高い光学特性を実現できるリン酸塩系の組成において、精密プレス成形性を維持しつつ高い安定性を有する光学ガラス、前記ガラスからなる精密プレス成形用プリフォーム及び前記光学ガラスあるいはプリフォームを精密プレス成形して得られる光学素子を提供すること、ならびに前記光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子それぞれの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成とアッベ数を有するリン酸塩系光学ガラス、特定の透過率特性、光学恒数および液相温度を有するリン酸塩系光学ガラス、それらからなるプリフォームおよびこれらを成形してなる光学素子により、ならびにそれらの作製に特定の製造方法を採用することにより、前記目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) モル%表示にて、
17〜35%、
SiO 0.5〜4%、
Bi 1〜15%、
LiO、NaOおよびKOを合計で28%以上42%未満、
Nb、WO、TiOおよびBiを合計で25〜45%
(ただし、Nbの含有量が12〜23%、TiOの含有量が2〜10%)、
を含み、
LiO/(LiO+NaO+KO)が、モル比で1/2以上4/5未満であり、PbOを含まず、屈折率(nd)が1.84以上、アッベ数(νd)が30以下、屈伏点(Ts)が514℃以下、液相温度が930℃以下、液相温度における粘度が2dPa・s以上であることを特徴とする光学ガラス、
(2) 液相温度における粘度が4dPa・s以上である上記(1)項に記載の光学ガラス、
) 精密プレス成形に供するガラスである上記(1)または(2)項のいずれか1項に記載の光学ガラス、
) 上記()項に記載の光学ガラスからなることを特徴とする精密プレス成形用プリフォーム、
) 全表面が溶融状態の前記ガラスが固化して形成されたものであるか、自由表面である上記()項に記載の精密プレス成形用プリフォーム、
) 溶融状態のガラスから一定重量の溶融ガラス塊を分離し、前記溶融ガラス塊が冷却、固化するまでの間に前記重量と等しい重量の上記()または()項に記載のプリフォームに成形することを特徴とする精密プレス成形用プリフォームの製造方法、
) 上記(1)〜()項のいずれか1項に記載の光学ガラスからなることを特徴とする光学素子、
) ガラス製のプリフォームを精密プレス成形する光学素子の製造方法において、
上記()または()項に記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法、および、
) ガラス製のプリフォームを精密プレス成形する光学素子の製造方法において、
上記()項に記載の製造方法により作製した精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、高屈折率高分散特性など利用価値の高い光学特性を実現できるリン酸塩系で、精密プレス成形性を維持しつつ高い安定性を有する光学ガラスを提供することができる。
また、上記ガラスからなる精密プレス成形用プリフォームおよび前記光学ガラスあるいはプリフォームを精密プレス成形して得られる光学素子を提供すること、ならびに前記光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子それぞれの製造方法を提供することもできる。
まず、本発明の光学ガラスについて説明する。
本発明の光学ガラスは精密プレス成形に供されるものである。精密プレス成形とは、モールドオプティクス成形とも呼ばれ、光学素子の光学的な機能を果たす面(以下、光学機能面と記す。)、例えば光を屈折させたり、反射したり(全反射や部分反射を含む。)、回折させたり、透過したりする面をプレス成形によって形成する方法である。この方法では、非球面レンズや微小レンズをレンズ面に機械加工を施さずに作製できるので、高い生産性のもとに精密形状の光学素子を量産することができる。なお、レンズ面の周囲を心取りなどの目的で機械加工することは、精密プレス成形の上記特徴を損なうものではない。
[光学ガラス]
(ガラスI)
本発明の第一の光学ガラス(以下、ガラスIという。)は、必須成分としてP、SiOおよびLiOを、任意成分としてNaOおよびKOを含み、LiO/(LiO+NaO+KO)が、モル比で1/3〜1であり、アッベ数(νd)が30以下であることを特徴とする光学ガラスである。
ここで、Pはガラスの網目構造の形成物であり、ガラスに製造可能な安定性を持たせるための必須成分であり、前記光学恒数領域において良好な精密プレス成形性を備えるガラスを実現するために必要な重要な成分である。
アルカリ金属は、ガラスの溶融性を向上させ、ガラスの軟化温度を低下させる働きを有する有用な成分である。またアルカリ金属のうち特にLiは、他のアルカリ金属と比較してイオン半径が小さいことから、ガラス単位体積に含まれる元素を密に充填する効果が他のアルカリ金属よりも大きい。したがって本発明の目的物である高屈折率のガラスを得るにあたって、アルカリ金属成分に関してはNaやKよりもLiをより多く用いることで、ガラスに含まれる高屈折率成分をより密に充填することができ、屈折率をより高めることができる。
上記の理由から、ガラスの成分としてLiOを多く使用することにより、ガラスの溶融性や低温軟化特性を維持しながら高い屈折率を得ることが可能となるため、LiOは溶融や加工の容易な高屈折率光学ガラスを得るために極めて重要な成分である。ただし、LiOがあまりにも過剰になると、ガラスの液相粘性が低下したりガラスの熱安定性が低下したりしてガラス溶融性や加工性が逆に損なわれるため、LiOの含有量には好ましい上限がある。
このような理由から、LiO/(LiO+NaO+KO)は、モル比で1/3〜1、好ましくは2/5以上9/10未満、更に好ましくは1/2以上4/5未満とする。
同様に上記の理由から、LiO、NaOおよびKOの合計量は28モル%以上42モル%未満が望ましく、30モル%以上40モル%未満が更に望ましい。
同様に上記の理由から、LiOは2重量%以上であることが更に望ましく、4重量%以上であることがいっそう望ましい。一方で、アルカリ成分のうちLiO以外の成分として主に用いられるNaOとKOの合計量は10重量%未満であることが望ましく、9重量%未満であることが更に望ましく、8重量%未満であることがいっそう望ましい。
SiOはガラスの網目構造の形成物であり、溶融状態などガラスの高温領域における粘性を熱間プリフォーム成形に好適な範囲にするとともに、ガラスの安定性、耐久性、透過率特性の改善に役立つ必須成分である。
ガラスIは低温軟化性とともに、通常屈折率(nd)1.80以上の高屈折率特性を有する。
(ガラスII)
本発明の第二の光学ガラス(以下、ガラスIIという。)は、必須成分としてP、SiOおよびLiOを含み、厚さ10.0±0.1mmの互いに平行で平坦な光学研磨が施されたガラス試料の光学研磨面の一方に垂直に入射光を照射したとき、入射光強度に対するガラス試料を透過して他方の光学研磨面から出射する透過光強度の比(透過光強度/入射光強度)で表わされる透過率が70%になる波長が510nm以下となる透過率特性を有し、屈折率(nd)が1.80以上かつアッベ数(νd)が30以下であって、液相温度が1000℃未満であることを特徴とする光学ガラスである。なお、上記ガラス試料は溶融状態のガラスを冷却したものを加工したものであり、室温までガラスを冷却した後、再加熱していないものである。
ガラスIIは、可視領域において、波長を長くしていくにつれて透過率が増加し、高透過率を示す。例えば、厚さ10.0±0.1mmの互いに平行で平坦な光学研磨が施されたガラス試料の光学研磨面の一方に垂直に入射光を照射する。入射光の波長を波長280〜700nmの範囲で掃引しながら、入射光強度に対するガラス試料を透過して他方の光学研磨面から出射する透過光強度の比(透過光強度/入射光強度)で表わされる透過率(分光透過率という。)を測定したとき、前記分光透過率が80%になる波長(λ80という。)は600nm以下であるものが好ましく、580nm以下であるものが更に好ましく、560nm以下であることがいっそう好ましい。また同様に前記分光透過率が70%になる波長(λ70という。)が510nm以下であり、490nm以下であることが好ましく、470nm以下であるものがより好ましい。さらに、前記分光透過率が5%になる波長(λ5という。)が410nm以下であるものが好ましく、400nm以下であるものが更に好ましく、390nm以下であることがいっそう好ましい。波長280〜700nmにおいてλ80よりも長波長領域では分光透過率が80%超を示し、λ70よりも長波長領域では分光透過率が70%超を示し、λ5よりも長波長領域では5%超を示す。なお、ガラスの厚みが上記値と異なる場合は、周知の方法によってガラス試料の厚みをもとに分光透過率を換算することが可能である。また上記分光透過率はガラス表面における反射損失も加味したものである。
なお、ガラスIIとしてはガラスIの特徴も備えたものが好ましい。
(ガラスIおよびガラスIIの共通点)
次に、ガラスI、IIの共通点について説明する。以下、ガラスI、IIを一括して本発明のガラスと呼ぶことにする。
本発明のガラスにおいて屈折率(nd)に特に上限は定めないが、2以下を目安とすればよい。なお、より好ましい屈折率(nd)の範囲は、1.82以上2以下、更に好ましい範囲は1.84以上2以下である。またアッベ数(νd)特に下限は定めないが、17以上を目安とすればよい。
次に本発明のガラスにおける各成分の好ましい含有量について説明する。以下、特記しない限り、含有量はモル%にて表示するものとする。
は、通常10〜35%、より好ましくは15〜30%、さらに好ましくは17〜28%導入する。Pは過剰導入により、ガラス転移温度や屈伏点の上昇、耐候性の悪化を招き、少なすぎるとガラスの失透傾向が強くなりガラスが不安定となる。
SiOは0.5〜4%導入することが望ましく、0.5〜3%導入することがより望ましい。SiO導入の効果は上記のとおりであるが、過剰の導入により、SiO原料が完全に溶解せずガラス中に異物として残ってしまう。つまり、ガラス中に溶け残らない量であって、所定の光学恒数が得られる範囲であればよいが、その目安となるのが上記含有量である。
また、SiOを導入することによって液相温度における粘度を高め、2〜20dPa・sの範囲にすることができるので、熱間プリフォーム成形性を向上させることができる。
アルカリ金属酸化物としてLiOのみ、またはLiOとともにNaOおよび/またはKOを用いることが好ましい。その場合、上記理由からアルカリ金属酸化物の合計量を所定量未満にすることは先に説明したとおりである。
アルカリ金属酸化物の合計量は上記制限内において、40%未満にすることが望ましく、38%以下とすることがより望ましく、6%以上であることが望ましく、10%以上であることがさらに望ましく、11%以上であることがより一層望ましい。
さらにLiOの好ましい量は2〜25%、より好ましい量は4〜20%、さらに好ましい量は5〜20%、NaOの好ましい量は4〜25%、より好ましい量は5〜20%、KOの好ましい量は0〜15%、より好ましい量は1〜8%である。また、重量%表示でLiOを2%以上導入することが精密プレス成形性を向上させる観点から望ましい。
は任意成分であるが、ガラスの溶融性の向上やガラスの均質化に非常に有効な成分であると同時に、少量のBの導入でガラス内部にあるOHの結合性を変え、精密プレス成形時にガラスの発泡防止に非常に有効な成分であるため、0〜15%導入することが好ましく、1〜12%導入することがより好ましい。
Nb、WO、TiOおよびBiは所望の光学恒数を付与しつつ、精密プレス成形用光学ガラスとして要求される諸条件を満たす上から、合計で25〜45モル%導入することが好ましい。
Nbは、高屈折率高分散特性を付与する効果の高い重要な成分である。Nbの導入量が多くなるとガラスの溶融性や安定性が低下すると共に、ガラス転移温度や屈伏点が上昇し、精密プレス成形時にガラスが発泡したり着色しやすくなったりする傾向がある。逆に導入量が少なくなるとNbによる高屈折率高分散特性の付与効果が減少する。したがって、Nbの導入量を5〜25%とすることが好ましく、10〜25%とすることがより好ましく、12〜23%とすることがさらに好ましい。
WOも高屈折率高分散特性を付与する効果の高い重要な成分である。また、ガラス転移温度や屈伏点を低下させる効果がある。さらに精密プレス成形時にプリフォームとプレス成形型との濡れ性を抑制する効果があるため、精密プレス成形の際にガラスの離型性を向上させる働きをする。しかし、導入量が多くなると、本発明の光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォームが着色しやすくなり、ガラスの高温粘性も低くなるので、溶融ガラスを流出管から流出してプリフォームを成形するのが難しくなる。したがって、WOの導入量を0〜40%とするのが好ましく、0%超かつ40%以下とするのがより好ましく、0.1〜40%とするのがさらに好ましく、2〜40%とするのがより一層好ましく、2.5〜30%とするのが特に好ましい。
TiOもガラスの屈折率や分散性を高め、安定性を向上させる効果がある。しかし、その含有量が多くなると、ガラスの安定性や透過率特性が悪化し、ガラス転移温度や屈伏点、液相温度が急上昇し、精密プレス成形時にガラスが着色しやすくなる傾向がある。したがって、TiOの導入量を0〜10%とするのが好ましく、1〜10%とするのがより好ましく、2〜8%とするのがさらに好ましい。
Biもガラスの屈折率や分散性を高め、安定性や耐候性を向上させる効果がある。しかし、Biが多くなるとプリフォームを製造する際にガラスが失透しやすくなるとともに、着色しやすくなる。したがって、Biの導入量を0〜15%とするのが好ましく、0.1〜15%とするのがより好ましく、0.5〜12%とするのがさらに好ましく、1〜12%とするのがより一層好ましい。
なお、Nb、WO、TiO、Biは上記のように有用な成分であるが、その量が多くなるとガラスの溶融性を向上させるアルカリ金属酸化物やBなどの量が相対的に少なくなる。そのため、ガラスに高屈折率高分散特性を付与すると、ガラスの溶融性が低下する傾向が生じてしまう。ところでSiOは上記効果を有する成分ではあるが、アルカリ金属酸化物、Bの量が少ないリン酸塩系ガラスであって、特に高屈折率あるいは高分散を示す組成系においては、従来知られている調合ガラス原料を加熱、溶融する方法では極めて溶解が難しく、SiOの導入は困難である。上記ガラスであってB、LiO、NaOおよびKOの合計量が20重量%未満のもの、特に17重量%未満、さらには15重量%未満のものは、特性上優れたガラスであるが、溶融性の問題から実現が難しかった。しかし、後述する新規なガラス溶融法により、精密プレス成形用として極めて有用な本発明の光学ガラスが見出されたのである。このガラス溶融法については後ほど詳細に説明する。
次にその他の任意成分について説明する。
BaOは、屈折率を高め、ガラスの安定性を向上させて液相温度を低下させる上で有用な成分である。しかし、過剰の導入によりガラスの安定性が低下し、ガラス転移温度や屈伏点が上昇するので、その導入量を0〜15%とするのが好ましく、0〜12%とするのがより好ましく、0.1〜12%とするのがさらに好ましい。また、BaOはWOと共存させることにより、WOの導入量を多くしてもガラス安定性の低下を防ぎ、着色も抑える働きをする。したがって、WOを含む場合、BaOも含むガラスが好ましい。
ZnOは、屈折率や分散を高め、少量の導入でもガラス転移温度や屈伏点、液相温度を低下させる働きをする。しかし、過剰導入によりガラス安定性が低下し、液相温度も上昇してしまう。したがって、ZnOは0〜12%導入することが好ましく、1〜10%導入することがより好ましく、2〜8%導入することがさらに好ましい。
なお、溶融状態のガラスの成形性、特に熱間プリフォーム成形性、精密プレス成形性、光学特性の面から、P、SiO、LiO、NaO、KO、B、Nb、WO、TiO、Bi、BaO、ZnOの合計含有量が95%超であるガラスが好ましく、98%超であるガラスがより好ましく、100%であるガラスが特に好ましい。
この他に任意成分として、La、Y、Gd、ZrO、Ta、CaO、MgO、CsOなども導入することはできるが、各成分とも5%未満、好ましくは2%未満の範囲とし、その合計量も5%未満、好ましくは2%未満とすることが望ましい。TeOは多くとも9重量%以下に抑えるべきであり、2重量%以下にすることが好ましく、毒性を考慮すると1重量%以下にすることがより好ましく、排除することが特に好ましい。GeOは2重量%以下に抑えるべきであり、高価な原料であるため1重量%以下にすることが望ましく、使用しないことがより望ましい。また、TaもGeOほどではないがコスト面から導入しないことが望ましい。
次に脱泡清澄作用を目的として添加する清澄剤について説明する。清澄剤は一般の光学ガラスに使用されるものであればよい。例えば、Sb、Asを例示することができる。Sbの添加量は、ガラス成分の総計量に対し0〜1%とするのが好ましく、0〜0.9%とするのがより好ましい。Asの添加量も、ガラス成分の総計量に対し0〜1%とするのが好ましく、0〜0.9%とするのがより好ましい。なお、SbとAsを併用する場合には両者の合計添加量を0〜1%とするのが好ましく、0〜0.9%とするのがより好ましい。上記清澄剤はガラスの脱泡、清澄効果、あるいは着色を低減する効果を得るために添加するものであって、多量の導入は精密プレス成形時にプレス成形型の成形面を酸化し、ダメージを与えるおそれがあるので添加量は上記程度にとどめる。また、毒性の面からAsは排除すべきである。したがって、清澄剤としてはSbを用いるのが望ましい。
なお、従来の低温軟化性の高屈折率ガラスではPbOが導入されていたが、本発明のガラスからはPbOを除外すべきである。その理由はPbOが毒性を有するからであり、もう1つの理由は、プレス成形型の成形面の酸化によるダメージを防止するため非酸化性ガス雰囲気中で精密プレス成形を行うとPbOが還元されてPbが析出し、上記成形面に付着したり、光学素子表面の汚れとなったりするなどの不都合を解消するためである。
また、着色を目的とする場合以外は、Cr、Cd、Cu、Fe、Co、Vなどの着色剤となるものも排除すべきである。
さらに、所望の光学恒数を得る上から、F(フッ素)なども排除することが好ましい。
次に、本発明のガラスのガラス転移温度(Tg)、屈伏点(Ts)、液相温度(LT)、透過率特性について説明する。
本発明のガラスは、精密プレス成形性の面からガラス転移温度(Tg)が540℃以下であることが好ましく、530℃以下であることがより好ましく、500℃以下であることがさらに好ましい。
同様に精密プレス成形性の面から、屈伏点(Ts)は570℃以下であることが好ましく、550℃以下であることがより好ましく、540℃以下であることがさらに好ましい。
また、溶融状態のガラスを失透させずに良好に成形するため、特に熱間プリフォーム成形を行う上から、液相温度(LT)が970℃未満であることが好ましく、950℃以下であることがより好ましく、930℃以下であることがさらに好ましい。
なお、本発明の光学ガラスは精密プレス成形用ガラスとして好適であるが、研磨加工によって光学素子を作る際に使用するガラス材料としても優れたものである。
このようなガラス組成によって、高屈折率高分散性を有するとともに、液相温度における粘度(以下、液相粘度という。)を2dPa・s以上にしやすくなる。液相粘度を2dPa・s以上にすることによって、ガラスが失透しない温度領域において、溶融ガラスを安定して流出でき、精密プレス成形用プリフォームの重量に相当する溶融ガラス塊を、切断刃を使用することなく分離でき、風圧を加えて溶融ガラス塊を浮上させながら成形することができる。なお、好ましい液相粘度は2〜20dPa・sである。
また、ガラスの安定性もSiOの導入により改善するため、前記液相粘性とあわせ、ガラスの成形、特に精密プレス成形用プリフォームの熱間成形を良好に行うことができる。
なお、ガラスI、ガラスIIにおいて、Nb、WO、TiO、Biの中から選ばれる1種以上の成分を必須成分とする光学ガラス、例えばP、SiO、アルカリ金属酸化物、Nbを含むもの(前記ガラス成分が共存することを意味する。以下、同様。)、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、WOを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、TiOを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、Biを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、WO、TiOを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、WO、Biを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、WO、TiO、Biを含むもの、P、SiO、アルカリ金属酸化物、Nb、TiO、Biを含むもの、さらに前記各光学ガラスにおいて任意成分としてBを含むものなどが好ましい。Nb、WO、TiO、Biの各成分の役割は後述するが、これらの成分はいずれも高屈折率高分散性を付与する上で優れた成分である。
アルカリ金属酸化物としては、LiOを必ず使用すればよく、LiOのみ、LiOとNaO、LiOとKO、LiOとNaOとKOを用いることが好ましい。LiOはNaOやKOと比較し、少量の導入によりガラス転移温度、屈伏点を低下する働きをするので、良好な精密プレス成形性を付与する上から必須成分とする。
[光学ガラスの製造方法]
次に光学ガラスの製造方法について説明する。本発明の光学ガラスの製造方法は、ガラス成分として、PおよびSiOを含む光学ガラスの製造方法において、SiOを含む第一の原料を加熱、溶融して溶融物もしくは前記溶融物から得られるカレットを作製し、燐酸化合物を含む第二の原料、前記第二の原料を加熱、溶融して得られる溶融物、前記第二の原料の溶融物から得られるカレットのいずれかを、前記第一の原料の溶融物または前記第一の原料の溶融物から得られるカレット原料と混合、溶融して前記光学ガラスを溶融することを特徴とするものである。
シリカ原料と燐酸化合物を同時に加熱、溶融しようとすると実用レベルの加熱温度では溶融が困難である。溶融を促進するためにさらに加熱温度を上げると、白金ルツボが侵蝕されてルツボの寿命が短くなるだけでなく、ガラスに白金が溶け込みガラスが着色してしまう。また、白金ルツボがダメージを受けないように還元性雰囲気中で溶融を行うとNb、TiO、WOなどの高屈折率付与成分が還元してガラスが着色してしまう。このような問題を解消するため、SiO原料と燐酸化合物を別々に溶融した後、両者を加熱、混合して目的のガラスを得るための均質な溶融ガラスを作る。
本発明において、使用するガラス原料を次のように分類する。
グループ1は必須成分であるSiOを導入するための原料であり、その例としてSiOを示すことができる。
グループ2はグループ1の原料と加熱、溶融することにより均一なガラスを形成しやすいものであり、B、HBO、Al、NaCO、NaNO、KCO、KNO、BaCO、Ba(NO、TiO、Nbなどを例示できる。
グループ3はグループ1と混合して溶融温度を低下させやすい成分であるが、それだけではガラス化するとは限らないものも含まれる。グループ3にはB、HBO、LiCO、LiNO、NaCO、NaNO、KCO、KNO、BaCO、Ba(NO、WO、Bi、ZnOなどが含まれる。
グループ4はグループ2にもグループ3にも属するものである。
グループ5はPをガラス成分として導入する原料であり、燐酸化合物である。グループ5に属する原料は、グループ1と均質なガラスを形成しにくく、両者を混合しても溶融温度の低下が見られない。グループ5にはHPO、BPO、Al(PO、LiPO、NaPO、NaPO、Na10、KPO、Mg(PO、Ca(PO、Sr(PO、Ba(PO、Zn(POなどが含まれる。
その他に、グループ2に含まれるがグループ3に含まれない原料(グループ6。例えばAl、TiO、Nbなど。)、グループ3に含まれるがグループ2に含まれない原料(グループ7。例えばWO、Bi、LiCO、LiNO、ZnOなど。)がある。
本発明の第1の方法では、グループ1とグループ4の原料を加熱、溶融して、溶融物を作る。次に、グループ5を含む原料を上記溶融物に加えてSiO、Pを含む溶融ガラスを作り、成形、冷却して光学ガラスを得る。
第2の方法では、グループ1とグループ4の原料を加熱、溶融して、溶融ガラスを作り、この溶融ガラスを冷却してカレットを作る。次に、前記カレットとグループ5を含む原料を加熱、溶融してSiO、Pを含む溶融ガラスを作り、成形、冷却して光学ガラスを得る。
第3の方法では、グループ1とグループ4の原料を加熱、溶融して、溶融ガラスを作り、この溶融ガラスを冷却してカレットを作る。次に、グループ5を含む原料を加熱、溶融して溶融ガラスを作り、この溶融ガラスを冷却してカレットを作る。上記2つのカレットを含む原料を加熱、溶融し、SiO、Pを含む溶融ガラスを作り、成形、冷却して光学ガラスを得る。
第4の方法では、グループ5を含む原料を加熱、溶融して溶融ガラスを作り、この溶融ガラスを冷却してカレットを作る。グループ1とグループ4の原料を加熱、溶融して作られた溶融物に上記カレットを加えて加熱、溶融し、SiO、Pを含む溶融ガラスを作り、成形、冷却して光学ガラスを得る。
第5の方法では、グループ1とグループ4の原料を加熱、溶融して、溶融物を作る。また、グループ5を含む原料を加熱、溶融して、溶融物を作る。上記溶融物を混合、加熱してSiO、Pを含む溶融ガラスを作り、成形、冷却して光学ガラスを得る。
グループ1とグループ4を加熱、溶融する際には、グループ6またはグループ7を加えてもよい。また、グループ5を加熱、溶融する際には、グループ2または3、あるいはグループ4を合わせてもよい。
上記の方法は、アルカリ金属酸化物の総量とBの量の合計量が20重量%未満であるガラスへの適用が好ましく、17重量%未満であるガラスへの適用がより好ましく、15重量%未満であるガラスへの適用がさらに好ましい。アルカリ金属酸化物としては、LiO、NaO、KOまたはこれらの組合せが用いられるが、このようなガラスはアルカリ金属酸化物やBなどの溶融性を向上させる成分が少ないので、実用レベルの加熱温度でSiO原料を完全に溶解することが困難であり、均質な光学ガラスを得ようとすると上記問題により品質が著しく低下してしまう。しかし、上記方法を適用することにより、高品質な光学ガラスを製造することができる。
また、上記方法はNb、WO、TiOおよびBiを合計で25〜45モル%含むガラスの製造に好適である。骨格形成成分であるPの量はガラスの安定性を維持する上から下限があり、Nb、WO、TiOおよびBiが占める割合も多くなると、アルカリ金属酸化物やBなどの溶融性を向上させる成分が少なくなる。そのため溶融性が低下するが、このようなガラスでも上記方法を用いることによりSiOを導入しつつ、高品質な光学ガラスを製造することができる。
また、上記方法はアッベ数(νd)が30以下のガラスの製造に好適である。前記高分散特性を付与するには、Nb、WO、TiO、Biなどの高分散性付与成分の量を多くする必要がある。またPの量もガラスの安定性を維持する上から下限があるため、アルカリ金属酸化物やBなどの溶融性を向上させる成分が少なくなる。上記方法によれば、アッベ数(νd)が30以下のP、SiOを含有する溶融性が低いガラスでも高品質な光学ガラスを製造することができる。
また、上記方法は屈折率(nd)が1.70以上、より好ましくは1.82以上のガラスの製造にも好適である。Nb、WO、TiO、Biなどの高分散性付与成分は、同時に高屈折率付与成分でもあるので、高分散ガラスの場合と同様、溶融性が低下する傾向があるが、上記方法によれば、屈折率(nd)が1.70以上のP、SiOを含有する溶融性が低いガラスでも高品質な光学ガラスを製造することができる。
さらに、上記方法はSiOを0.5モル%以上含むガラスの製造にも好適である。燐酸化合物と相性が悪いSiOの量が0.5モル%以上になると溶融性の低下がより著しくなるが、上記方法によれば均質かつ高品質な光学ガラスを製造することができる。上記方法においてもSiOの量は4モル%以下に抑えることが高屈折率、高分散特性を有し、均質なガラスを得る上から好ましい。0.5〜4モル%程度のSiOの導入はガラスの安定性向上、液相粘性の改善、着色度の改善などの面でもより効果的である。
さらに、上記方法は本発明の光学ガラスの製造に好適である。
なお、上記ガラスの製造方法は、特記した以外の点については公知の溶融技術を適宜使用すればよい。
[精密プレス成形用プリフォーム]
次に、本発明の精密プレス成形用プリフォーム(以下、プリフォームという。)について説明する。プリフォームとは、精密プレス成形前に精密プレス成形に適する形状に予備成形されたガラス成形体であり、精密プレス成形品の重量と同じ重量をもち、表面が滑らかで傷などの欠陥がないものである。精密プレス成形ではプリフォームの表面がそのまま光学素子の光学機能面に成形される可能性が高く、内部品質のみならず、表面の品質も高いものが要求される。
(プリフォームI)
本発明の第一のプリフォーム(以下、プリフォームIという。)は、上記本発明のガラスからなるものである。したがって、プリフォームIは本発明のガラスが備える諸特性を有する。
プリフォームIとして、全表面が溶融状態の前記ガラスが固化して形成されているものが好ましい。また、全表面が自由表面からなることが好ましい。自由表面とは溶融状態のガラスが冷却する過程で、固体と接して前記固体の表面が転写されることなく形成された表面のことである。このようなプリフォームの全表面は滑らかで、微細な研磨痕もないので、精密プレス成形によって良好な面を有する光学素子を高い生産性のもとに作製できる。
(プリフォームII)
本発明の第二のプリフォーム(以下、プリフォームIIという。)は、P、SiOおよびアルカリ金属酸化物を必須成分として含み、SiOの含有量が0.5〜4モル%、屈折率(nd)が1.80以上、アッベ数(νd)が30以下の光学ガラスからなり、全表面が溶融状態の前記ガラスが固化して形成されたものであることを特徴とするプリフォームである。
(プリフォームIII)
本発明の第三のプリフォーム(以下、プリフォームIIIという。)は、P、SiOおよびアルカリ金属酸化物を必須成分として含み、SiOの含有量が0.5〜4モル%、屈折率(nd)が1.80以上、アッベ数(νd)が30以下の光学ガラスからなり、全表面が自由表面からなることを特徴とするプリフォームである。
プリフォームIIおよびプリフォームIIIにおいて、P、SiO、アルカリ金属酸化物を導入することにより得られる効果、SiOの含有量の限定理由は、本発明のガラスで説明したとおりであり、それらの作用、効果によって前記全表面を有し、失透や脈理のない均質かつ高品質のプリフォームが提供される。さらに、前記全表面を備えることにより、精密プレス成形によって良好な面を有し、高分散性を有するガラスからなる光学素子を高い生産性のもとに作製できる。
(プリフォームIIとIIIの共通点)
次にプリフォームIIとIIIの共通点について説明する。これらのプリフォームは、Nb、WO、TiOおよびBiを合計で25〜45モル%含むガラスからなること、また、屈折率(nd)が1.80以上、好ましくは1.82以上、より好ましくは1.84以上のガラスからなることが好ましい。
さらに、任意成分としてBを含み、アルカリ金属酸化物の合計量とBの量を合計した量が20重量%未満であることが好ましく、17重量%未満であることがより好ましく、15重量%未満であることがさらに好ましい。
また、前記アルカリ酸化物がLiOを含むことが望ましく、(1)LiO、(2)LiOおよびNaO、(3)LiO、NaOおよびKOの各組合せが好ましい。前記ガラスとしてはさらにBaO、ZnOなどを含み得る。LiOの導入量としては2重量%以上とするのが望ましい。
また本発明のガラスにおける理由と同じ理由により、WOを0モル%超導入することが望ましい。
各成分の含有量や合計量は、上記本発明のガラスにおける範囲と同様にすることが好ましく、清澄剤とその添加量や排除すべき成分についても上記本発明のガラスと同様にすることが好ましい。
本発明のプリフォームとして特に好ましいものは、プリフォームIかつプリフォームIIであるもの、プリフォームIかつプリフォームIIIであるもの、プリフォームI〜IIIのいずれにも該当するものである。
(プリフォームI〜IIIの共通点)
次にプリフォームI〜IIIに共通する点について説明する。以下、プリフォームI〜IIIを一括してプリフォームと呼ぶことにする。
プリフォームの形状は、精密プレス成形の際、プリフォームをなるべく等方的に押し広げることができること、精密プレス成形品の主用途である光学素子で特に需要が高いレンズの形状の主なものが、回転対称軸を有していることを考慮し、球または1つの回転対称軸を有する形状が好ましい。1つの回転対称軸を有する形状として好ましいものは次のとおりである。
前記対称軸を含む断面において、プリフォームの輪郭線上の点とプリフォームの重心を結ぶ直線と、前記輪郭線上の点において輪郭線に接する接線を考える。そして前記直線と接線のなす角θが以下のように変化するものが好ましい形状である。すなわち、回転対称軸と輪郭線との交点においてθは90°であり、輪郭線上の点をこの交点から移動するにつれてθは単調増加した後、単調減少に移り、再び90°になった後も単調減少する。それから単調増加に移り、回転対称軸と輪郭線との交点の他方において90°に戻る。この場合、プリフォームは回転体なので、θは上記挙動と同じ挙動を示しながらスタート地点の交点で再び90°になる。なお、θを上記θの補角にとる場合は、単調増加と単調減少が入れ替わる挙動を示す。
このような形状によって、精密プレス成形時にプリフォームとプレス成形型の間に雰囲気ガスが閉じ込められ、成形不良となるガストラップの危険を低減することができる。なお、このようなガストラップの危険をさらに低減するには、プリフォーム表面の曲率がプレス成形型成形面の曲率よりも大きくなるように成形すればよい。
重量については、40mg〜10gであるものが好ましい。上記重量の範囲とすることにより、溶融ガラス塊に風圧を加えて浮上させながらプリフォームに成形することができる。その結果、全表面が溶融状態のガラスが固化して形成された面であったり、自由表面であったりするプリフォームを生産性よく提供することができる。次に、形状別に好ましい重量範囲について説明しておく。球状プリフォームの場合は40〜700mg、さらに好ましくは100〜400mg、1つの回転対称軸を有するプリフォームの場合は300mg〜10gの範囲である。
また、設定重量に対する重量精度は、±2%以内であることが望ましく、±1%以内であることがより望ましく、±0.8%以内であることがさらに好ましい。
プリフォームを形成するガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)、屈伏点(Ts)、液相温度(LT)、透過率特性については、本発明のガラスと同様とすることが好ましい。
[精密プレス成形用プリフォームの製造方法]
次に本発明のプリフォームの製造方法について説明する。
第1のプリフォームの製造方法(以下、プリフォームの製法Iという。)は、上記本発明の光学ガラスの製造方法により作製された溶融状態の光学ガラスから一定重量の溶融ガラス塊を分離し、前記溶融ガラス塊が冷却、固化するまでの間に前記重量と等しい重量のプリフォームに成形することを特徴とするものである。
第2のプリフォームの製造方法(以下、プリフォームの製法IIという。)は、溶融状態のガラスから一定重量の溶融ガラス塊を分離し、前記溶融ガラス塊が冷却、固化するまでの間に前記重量と等しい重量の上記プリフォームI〜IIIのいずれかに成形することを特徴とするものである。
上記プリフォームの製法IおよびIIにおいて、前記溶融ガラス塊に風圧を加えて浮上させながら成形することが好ましい。
なお、溶融状態のガラスから一定重量の溶融ガラス塊を分離する方法としては、以下の方法を例示することができる。第1の方法は、流出パイプから一定の流速で流出する溶融ガラス流を滴下する方法である。この方法では溶融ガラスが上記パイプの先端に留まろうとする力よりもガラスに働く重量が大きくなったときに所定重量のガラス滴がパイプ先端から落下する。流出するガラスは一定の周期で滴下して一定の重量の溶融ガラス塊が次々と得られる。さらにこの方法では、流出パイプ先端に出現した溶融ガラスに下向きの一定風圧を加えることにより、風圧を加えないときよりも、より軽量のガラス滴を滴下することもできる。
第2の方法は、流出パイプから一定の流速で流出する溶融ガラス流の先端を支持して、溶融ガラス流の先端とパイプ側の間に表面張力によってくびれ部を形成し、所定のタイミングで前記支持を取り除くことにより、上記くびれ部から先端側の溶融ガラス塊を分離するものである。この方法によれば、第1の方法よりも重量の大きな溶融ガラス塊を分離することができる。
このようにして切断刃を使用せずに分離されたガラス塊を浮上して成形したプリフォームは、切断痕がない滑らかな表面を有し、精密プレス成形用のプリフォームとして好適である。
なお、プリフォームの表面には、精密プレス成形時にプリフォーム表面とプレス成形型の成形面との間の潤滑性を良好にし、プレス成形後の離型性を向上させるため、離型膜を設けることもできる。前記離型膜としては炭素含有膜、例えば蒸着炭素膜やCVDにより形成される炭素膜などがある。これら離型膜はプリフォームのプレス成形型に接する面あるいは全面に設けることが好ましい。
[光学素子]
次に本発明の光学素子について説明する。
本発明の第1の光学素子(以下、光学素子Iという。)は、精密プレス成形品であって、上記ガラスI〜IIのいずれかからなることを特徴とするものである。
第2の光学素子(以下、光学素子IIという。)は、プリフォームI〜IIIのいずれか、またはプリフォームの製法Iまたはプリフォームの製法IIによって作製されたプリフォームを精密プレス成形して得られる光学素子である。
このような光学素子としては、非球面レンズ、球面レンズ、マイクロレンズなどの各種レンズ、レンズアレイ、回折格子、回折格子付きレンズ、プリズム、表面にレンズ機能が付与されたプリズム、フィルターなどを例示することができるが、これらに限定されるものではない。さらに各種レンズの形状には、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、凸メニスカスレンズ、凹メニスカスレンズ、シリンドリカルレンズなどの諸形状があり、機能としては撮像光学系用レンズ、光ピックアップレンズ、コリメータレンズ、光通信用レンズなどをあげることができるが、これらに限定されるものではない。
このような各種光学素子には必要に応じ、反射防止膜、部分反射膜、反射膜、波長依存性反射膜、波長依存性光吸収膜などの光学多層膜を表面に形成してもよい。
[光学素子の製造方法]
次に本発明の光学素子の製造方法について説明する。
第1の光学素子の製造方法(以下、光学素子の製法Iという。)は、精密プレス成形用プリフォームを加熱し、精密プレス成形してガラスI〜IIのいずれかからなる光学素子を作製することを特徴とするものである。
第2の光学素子の製造方法(以下、光学素子の製法IIという。)は、プリフォームI〜IIIのいずれか、またはプリフォームの製法Iによって作製されたプリフォームを加熱、精密プレス成形する工程を備える光学素子の製造方法である。
光学素子の製法IおよびIIのいずれの製法においても、プリフォームをプレス成形型に導入し、前記プリフォームとプレス成形型をともに加熱する方法(以下、方法Aという。)、加熱したプリフォームをプレス成形型に導入し、精密プレス成形する方法(以下、方法Bという。)のいずれかを適用することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
実施例1〜13
(1)表1〜3に示す組成のガラスが得られるように各原料を秤量し、シリカ原料を含む混合原料と、燐酸化合物を含む混合原料を用意した。シリカ原料と混合した原料(原料1とする。)は、HBO、KCO、BaCOとし、これら原料によってSiO、B、KO、BaOをガラス成分として導入する。一方、燐酸化合物を含む混合原料(原料2とする。)は、Zn(PO、LiPO、NaPO、TiO、Nb、WO、Biを混合したものとした。
最初に原料1を白金ルツボに入れて電気炉で1050〜1200℃にて10〜60分、大気中で加熱、溶融、攪拌して溶融物を得た。次に、上記溶融物に原料2を加えて攪拌し、大気中で1050〜1150℃にて1.5〜2.5時間、加熱、溶融し、清澄、攪拌して均質な溶融ガラスを得た。なおガラスの溶解には石英ルツボを使用してもよい。
次に上記溶融ガラスを40×70×15mmのカーボン製金型に鋳込み、ガラス転移温度まで放冷してから直ちにアニール炉に入れ、転移温度付近で1時間アニールし、アニール炉内で室温まで徐冷して各光学ガラスを得た。得られた各ガラスを顕微鏡によって拡大観察したところ、結晶の析出や原料の溶け残りは認められなかった。
得られた光学ガラスについて、屈折率(nd)、アッべ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)、屈伏点(Ts)、液相温度(LT)、液相粘性、λ80、λ70、λ5、比重を組成とともに表1〜表3に示す。なお、上記各特性は以下のようにして測定した。
(a)屈折率(nd)及びアッべ数(νd)
徐冷降温速度を−30℃/時にして得られた光学ガラスについて測定した。
(b)ガラス転移温度(Tg)、屈伏点(Ts)
理学電機株式会社の熱機械分析装置により昇温速度を4℃/分にして測定した。
(c)液相温度(L.T.)
白金ルツボにガラス試料約50gを入れ、約1100〜1200℃にて約15〜60分溶融後、それぞれ880℃、890℃、900℃、910℃にて2時間保温したものを冷却して結晶析出の有無を顕微鏡により観察し、結晶の認められない最低温度を液相温度(L.T.)とした。
(d)液相粘性
“JIS Z 8803−1991 「液体の粘度−測定方法」8.単一円筒形回転粘度計による粘度測定”に基づき、回転円筒法によってガラスの液相温度における粘性を測定した。
(e)比重
アルキメデス法による。
Figure 0004925562
Figure 0004925562
Figure 0004925562
(2)次に清澄、均質化した上記溶融ガラスを、ガラスが失透することなく、安定した流出が可能な温度域に温度調整された白金合金製のパイプから一定流量で流出し、滴下又は降下切断法にて目的とするプリフォームの重量の溶融ガラス塊を分離し、溶融ガラス塊をガス噴出口が底部に施された受け型に受け、ガス噴出口からガスを噴出してガラス塊を浮上回転しながらプレス成形用プリフォームを成形した。溶融ガラスの分離間隔を調整、設定することにより直径2〜30mmの球状プリフォームを得る。プリフォームの重量は設定値に精密に一致しており、いずれも表面が滑らかなものであった。なお、プリフォームの形状は球に限らず、扁平な球形状などに成形することもできる。
(3)上記のようにして得たプリフォームを、図1に示すプレス装置を用いて精密プレス成形して非球面レンズを得た。具体的にはプリフォーム4をプレス成形型を構成する下型2及び上型1の間に設置した後、石英管11内を窒素雰囲気としてヒーター12に通電して石英管11内を加熱した。プレス成形型内部の温度を成形されるガラスが108〜1010dPa・sの粘度を示す温度に設定し、同温度を維持しつつ、押し棒13を降下させて上型1を押して成形型内にセットされたプリフォーム4をプレスした。プレスの圧力は8MPa、プレス時間は30秒とした。プレスの後、プレスの圧力を解除し、プレス成形されたガラス成形品を下型2および上型1と接触させたままの状態で前記ガラスの粘度が1012dPa・s以上になる温度まで徐冷し、次いで室温まで急冷してガラス成形品を成形型から取り出し非球面レンズを得た。得られた非球面レンズは、極めて高い面精度を有するレンズであった。なお、プレス成形型にはSiCからなる型の成形面に炭素含有離型膜を設けたものを使用した。図1において、符号3は案内型、9は支持棒、10は支持台、14は熱伝対である。
精密プレス成形により得られた非球面レンズには必要に応じて反射防止膜を設けてもよい。
次に同様のプリフォームを別の方法で精密プレス成形した。この方法では、浮上しながらプリフォームを構成するガラスの粘度が10dPa・sになる温度にプリフォームを予熱する。一方でSiCからなり成形面に炭素含有膜が設けられている上型、下型、胴型を備えるプレス成形型を加熱し、前記ガラスが10〜1012dPa・sの粘度を示す温度にし、予熱したプリフォームをプレス成形型のキャビティ内に導入して精密プレス成形する。プレスの圧力は10MPaとした。プレス開始とともにガラスとプレス成形型の冷却を開始し、成形されたガラスの粘度が1012dPa・s以上となるまで冷却した後、成形品を離型して非球面レンズを得た。得られた非球面レンズは、極めて高い面精度を有するレンズであった。
精密プレス成形により得られた非球面レンズには必要に応じて反射防止膜を設けてもよい。
このようにして、高品質のガラス製光学素子を生産性よく、しかも高精度に得ることができた。
比較例1、2
表4に示す組成のガラスが得られるように、各原料を用い、以下のようにして光学ガラスを作製した。
原料1と原料2を混合して、実施例1〜13のガラスと同様の条件で加熱、溶融を試みた。しかし、比較例1および2では均質化せず、光学ガラスが得られなかった。
Figure 0004925562

本発明の光学ガラスは、高屈折率高分散特性など、利用価値の高い光学特性を有するリン酸塩系で、精密プレス成形性を維持しつつ高い安定性を有している。該光学ガラスからなる本発明の光学素子は、例えば非球面レンズ、球面レンズ、マイクロレンズなどの各種レンズ、レンズアレイ、回折格子、回折格子付きレンズ、プリズム、表面にレンズ機能が付与されたプリズム、フィルターなどとして用いられる。
実施例で使用した精密プレス成形装置の1例の概略断面図である。
符号の説明
1 上型
2 下型
3 案内型(胴型)
4 プリフォーム
9 支持棒
10 支持台
11 石英管
12 ヒーター
13 押し棒
14 熱伝対

Claims (9)

  1. モル%表示にて、
    17〜35%、
    SiO 0.5〜4%、
    Bi 1〜15%、
    LiO、NaOおよびKOを合計で28%以上42%未満、
    Nb、WO、TiOおよびBiを合計で25〜45%
    (ただし、Nbの含有量が12〜23%、TiOの含有量が2〜10%)、
    を含み、
    LiO/(LiO+NaO+KO)が、モル比で1/2以上4/5未満であり、PbOを含まず、屈折率(nd)が1.84以上、アッベ数(νd)が30以下、屈伏点(Ts)が514℃以下、液相温度が930℃以下、液相温度における粘度が2dPa・s以上であることを特徴とする光学ガラス。
  2. 液相温度における粘度が4dPa・s以上である請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 精密プレス成形に供するガラスである請求項1または2のいずれか1項に記載の光学ガラス。
  4. 請求項に記載の光学ガラスからなることを特徴とする精密プレス成形用プリフォーム。
  5. 全表面が溶融状態の前記ガラスが固化して形成されたものであるか、自由表面である請求項に記載の精密プレス成形用プリフォーム。
  6. 溶融状態のガラスから一定重量の溶融ガラス塊を分離し、前記溶融ガラス塊が冷却、固化するまでの間に前記重量と等しい重量の請求項またはに記載のプリフォームに成形することを特徴とする精密プレス成形用プリフォームの製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光学ガラスからなることを特徴とする光学素子。
  8. ガラス製のプリフォームを精密プレス成形する光学素子の製造方法において、
    請求項またはに記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
  9. ガラス製のプリフォームを精密プレス成形する光学素子の製造方法において、
    請求項に記載の製造方法により作製した精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
JP2004072115A 2004-03-15 2004-03-15 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法 Expired - Lifetime JP4925562B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004072115A JP4925562B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法
US11/077,360 US20050202952A1 (en) 2004-03-15 2005-03-11 Optical glass, precision press-molding preform, optical element and processes for production of these
KR1020050021222A KR20060043625A (ko) 2004-03-15 2005-03-15 광학유리, 정밀 프레스 성형용 프리폼, 광학소자 및 각각의제조방법
CN200510055859.3A CN1669965B (zh) 2004-03-15 2005-03-15 光学玻璃、精密模压坯材、光学元件及其制造方法
US12/314,399 US7930901B2 (en) 2004-03-15 2008-12-10 Optical glass, precision press-molding preform, optical element and processes for production of these

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004072115A JP4925562B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005255499A JP2005255499A (ja) 2005-09-22
JP4925562B2 true JP4925562B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=34918606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004072115A Expired - Lifetime JP4925562B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US20050202952A1 (ja)
JP (1) JP4925562B2 (ja)
KR (1) KR20060043625A (ja)
CN (1) CN1669965B (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7994082B2 (en) * 2003-06-30 2011-08-09 Hoya Corporation Preforms for precision press molding, optical elements, and methods of manufacturing the same
US20050076678A1 (en) * 2003-08-25 2005-04-14 Hoya Corporation Method of manufacturing optical elements
JP4450801B2 (ja) * 2006-03-14 2010-04-14 Hoya株式会社 ガラス塊成形装置、ガラス塊の製造方法ならびに光学素子の製造方法
DE102007008300B4 (de) * 2006-08-12 2011-08-25 Schott Ag, 55122 Bleifreies optisches Glas der Schwerflint- und Lanthanschwerflintlage sowie dessen Herstellung und Verwendung
KR20090123883A (ko) * 2007-03-14 2009-12-02 아사히 가라스 가부시키가이샤 광학 유리
JP5276288B2 (ja) * 2007-08-10 2013-08-28 Hoya株式会社 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよび光学素子
JP5240549B2 (ja) * 2008-03-05 2013-07-17 日本電産コパル株式会社 光学ガラスおよびその製造方法
US20100215862A1 (en) * 2009-02-26 2010-08-26 Sinue Gomez Method for forming an opal glass
JP5471353B2 (ja) * 2009-11-24 2014-04-16 旭硝子株式会社 情報記録媒体用ガラス基板および磁気ディスク
CN102206043B (zh) * 2010-03-18 2016-08-17 株式会社小原 光学玻璃、光学元件以及预成形品
JP2011195370A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ohara Inc 光学ガラス、光学素子及びプリフォーム
JP5794412B2 (ja) * 2011-01-26 2015-10-14 日本電気硝子株式会社 光学ガラス
JP5698641B2 (ja) * 2011-10-14 2015-04-08 株式会社オハラ 光学ガラス及び光学素子
CN102515527B (zh) * 2011-12-08 2014-11-05 成都光明光电股份有限公司 磷酸盐光学玻璃
JP6132481B2 (ja) * 2012-06-07 2017-05-24 キヤノン株式会社 光学素子の製造方法
TWI580653B (zh) * 2012-06-22 2017-05-01 Hoya Corp Manufacture of optical glass and optical elements
US8852745B2 (en) * 2012-10-12 2014-10-07 Hoya Corporation Optical glass, press-molding glass material, optical element and method of manufacturing the same, and bonded optical element
JP6444021B2 (ja) * 2013-09-30 2018-12-26 Hoya株式会社 光学ガラス、光学ガラスブランク、プレス成型用ガラス素材、光学素子、およびそれらの製造方法
CN103524021B (zh) * 2013-10-28 2015-09-09 湖南长步道光学科技有限公司 一种玻璃精密模压的非球面镜片的制造方法
JP6309786B2 (ja) * 2014-02-28 2018-04-11 株式会社オハラ 光学ガラス、レンズプリフォーム及び光学素子
JP6656744B2 (ja) * 2014-03-20 2020-03-04 株式会社オハラ 光学ガラス、レンズプリフォーム及び光学素子
JP6153549B2 (ja) * 2015-01-19 2017-06-28 株式会社オハラ 光学ガラス、プリフォーム、及び光学素子
CN111689686B (zh) * 2020-05-12 2022-03-08 成都光明光电股份有限公司 光学玻璃、玻璃预制件及光学元件
CN115108718A (zh) * 2021-03-18 2022-09-27 成都光明光电股份有限公司 光学玻璃、玻璃预制件、光学元件和光学仪器

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3255390B2 (ja) 1994-12-02 2002-02-12 ホーヤ株式会社 低融点光学ガラス
JPH09188540A (ja) 1995-12-29 1997-07-22 Ohara Inc ソーラリゼーションのない光学ガラス
WO2002002470A1 (fr) * 2000-06-30 2002-01-10 Hoya Corporation Verre optique et produit optique faisant intervenir ce verre
US6786064B2 (en) * 2000-10-23 2004-09-07 Hoya Corporation Process for the production of glass molded article
DE60201920T2 (de) * 2001-01-29 2005-11-24 Hoya Corp. Optisches Glas
JP2003160355A (ja) 2001-09-13 2003-06-03 Fuji Photo Optical Co Ltd プレス成形レンズ用光学ガラス
JP4156845B2 (ja) * 2002-01-24 2008-09-24 株式会社オハラ 高い比誘電率を有するガラス及びガラス基板
JP4603767B2 (ja) 2002-03-14 2010-12-22 Hoya株式会社 ガラス光学素子の製造方法
CN1290782C (zh) * 2002-03-14 2006-12-20 Hoya株式会社 玻璃光学元件的制造方法
JP4373688B2 (ja) 2002-03-14 2009-11-25 Hoya株式会社 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、及び光学素子
US7060640B2 (en) * 2002-07-18 2006-06-13 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass
EP1468974A3 (en) * 2003-04-17 2004-12-01 Hoya Corporation Optical glass; press-molding preform and method of manufacturing same; and optical element and method of manufacturing same
US7994082B2 (en) * 2003-06-30 2011-08-09 Hoya Corporation Preforms for precision press molding, optical elements, and methods of manufacturing the same
JP3995641B2 (ja) * 2003-08-29 2007-10-24 Hoya株式会社 光学ガラス、プレス成形用被成形ガラス体、光学素子およびその製造方法
JP4411091B2 (ja) * 2004-01-15 2010-02-10 株式会社住田光学ガラス 精密プレス成形用光学ガラス
JP4065856B2 (ja) * 2004-01-23 2008-03-26 Hoya株式会社 光学ガラス、プレス成形用被成形ガラス体、光学素子およびその製造方法
US20050188724A1 (en) * 2004-03-01 2005-09-01 Hoya Corporation Process for the production of precision press-molding preform and process for the production of optical element
JP4759986B2 (ja) * 2004-11-09 2011-08-31 コニカミノルタオプト株式会社 光学ガラス及び光学素子
US7767605B2 (en) * 2005-07-19 2010-08-03 Ohara, Inc. Optical glass

Also Published As

Publication number Publication date
KR20060043625A (ko) 2006-05-15
US20050202952A1 (en) 2005-09-15
US20090139268A1 (en) 2009-06-04
US7930901B2 (en) 2011-04-26
CN1669965B (zh) 2011-07-06
CN1669965A (zh) 2005-09-21
JP2005255499A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4925562B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子ならびにそれぞれの製造方法
JP4140775B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、ならびに光学素子およびその製造方法
US7827823B2 (en) Optical glass, precision press-molding preform, process for producing the preform, optical element and process for producing the element
JP4448003B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
JP4751225B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子およびそれらの製造方法
JP5058207B2 (ja) 精密プレス成形用の光学ガラス
JP4124749B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、光学素子およびその製造方法
JP4756554B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームとその製造方法、および光学素子とその製造方法
KR101505233B1 (ko) 광학 유리
KR101339595B1 (ko) 광학 유리, 정밀 프레스 성형용 프리폼, 광학 소자, 이들의 제조 방법
JP4162532B2 (ja) 光学ガラス、プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
KR101239538B1 (ko) 광학유리, 정밀 프레스 성형용 프리폼 및 그 제조방법,광학소자 및 그 제조방법
KR20090024774A (ko) 인산염 유리, 불화인산염 유리, 정밀 프레스 성형용 프리폼, 광학 소자 및 각각의 제조 방법
JP2009084059A (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、光学素子およびその製造方法
JP2008266122A (ja) ガラスの製造方法およびこのガラスから得られる精密プレス成形用プリフォームと光学素子
JP2005154248A (ja) 光学ガラス、プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
JP5734587B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子とそれら製造方法、ならびに撮像装置
JP4675587B2 (ja) 精密プレス成形用プリフォーム、光学素子及びそれぞれの製造方法
JP4533069B2 (ja) リン酸塩光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、光学素子およびその製造方法
JP2004099428A (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
JP5014323B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
JP2008120677A (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、光学素子およびその製造方法
JP5265603B2 (ja) リン酸塩光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、光学素子およびその製造方法
JP4691056B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム及びその製造方法、光学素子及びその製造方法
JP5419910B2 (ja) 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子およびそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080310

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080508

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090409

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090812

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090818

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20091002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4925562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250