JP4919229B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電源を昇圧する昇圧回路を有するインバータ装置に関する。
ハイブリッド自動車、燃料電池車両や電動車両などでは、電動機(以下、モータ)により、駆動力が生成され、車軸に伝達される。車両の走行状態に応じた最適な駆動力を得るために、バッテリの電源電圧を昇圧回路により、所望の電圧に昇圧し、該昇圧電圧に基づき、モータの駆動力を得ている。
高出力及び高効率を実現する昇圧回路として、特許文献1に記載されたインピーダンス(Z)ソース昇圧回路が提案されている。Zソース昇圧回路は、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、第1リアクタの入力端と第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、第1リアクタの出力端と第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される。そして、インバータ回路が昇圧回路の出力側に接続される。
インバータ回路は、U,V,W相について、IGBT素子(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)(スイッチング素子)とフライホイールダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。上アーム(正極側(P側))を構成するIGBTモジュールと下アーム(負極側(N側))を構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
インバータ回路は、キャリア周期毎に、U相,V相,W相について、各相電流が目標電流に一致するように、パルス幅変調(PWM)方式により制御される。
Zソース昇圧回路は、U,W,Wのいずれかの相の上下のアームが短絡するショート期間において、第1及び第2コンデンサの放電並びに第1及び第2リアクタの充電による磁気エネルギーの蓄積を行った後、PWM制御により、通電期間やU,V,W相の全ての上アーム、又は下アームが短絡するゼロベクトル期間において、第1及び第2リアクタの放電並びに第1及び第2コンデンサの充電を行うことにより昇圧電圧をインバータ回路に出力する。
キャリア周期毎に各スイッチング素子をオン/オフさせるPWM信号は、U相,V相,W相の指令電圧、インバータ回路の入力電圧(昇圧回路の出力電圧)及びキャリア信号に基づいて生成する。
従来、目標昇圧電圧Voとバッテリ電圧Vsに基づいて、1キャリア周期毎の総ショート時間Tstotalを算出し、リプル電流の抑制の観点より、総ショート時間TstotalをU相,V相,W相の3相に分割し、ショート期間を設定していた。例えば、総ショート時間Tstotalを3等分に分割して、ショート期間Tstotal/3をU相、V相、W相に割り当てていた。更に、ショート期間は、スイッチング回数を低減してスイッチング損失を低減させるべく、U相、V相、W相のスイッチング素子がオンからオフ、又はオフからオンする際に設定されていた。
米国特許出願公開第2003/0231518号公報
従来のインバータ回路のPWM制御には以下のような問題点があった。U,V,W指令電圧Vu,Vv,Vwを、昇圧電圧Voの1/2以上、又は−1/2以下とし、指令電圧が昇圧電圧Voの1/2以上又は昇圧電圧Voの−1/2以下の相をキャリア周期期間中にオールハイ(ハイ状態を維持)、または、オールロー(ロー状態を維持)状態とすることは、各昇圧電圧Voにおける電圧利用率を拡大すること、スイッチング素子のスイッチング回数を減少させてスイッチング損失を少なくすること及び負荷としてのモータの回転数を上昇させるという観点からは望ましいものである。
しかしながら、従来、ショート期間は、総ショート時間TstotalをU,V,W相の3相に分割し、U相、V相、W相のスイッチング素子がオンからオフ、又はオフからオンする際に設定されていたため、飽和した相のハイ側及びロー側のスイッチング素子が1キャリア周期において、オールハイ及びオールロー、又はオールロー及びオールハイとなり、その相のスイッチング素子はハイからロー及びローからハイに変化しないことから、この相にショート期間を割り当てることができなかった。その結果、従来、指令電圧Vu,Vv,Vwを飽和させることができなかった。
そのため、従来のZソースインバータ回路では、各昇圧電圧Voにおける電圧利用率を拡大すること、スイッチング素子のスイッチング回数を減少させてスイッチング損失を少なくすること及び各昇圧電圧Voにおいて負荷としてのモータの回転数を上昇させることに制限があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、上述したインピーダンス(Z)ソース昇圧回路を有するインバータ装置において、各昇圧電圧における電圧利用率の拡大及びスイッチング損失の低減するインバータ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、複数のスイッチング素子を有し、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備えたインバータ装置であって、前記インバータ回路の各相のスイッチング素子が接続される負荷に印加する指令電圧を算出する指令電圧算出手段と、前記昇圧回路の目標昇圧電圧を算出する目標昇圧電圧算出手段と、前記目標昇圧電圧に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させる際に、前記インバータ回路のいずれかの相の全スイッチング素子をオン状態にして前記インバータ回路を短絡する1キャリア周期における全体の時間長を示すショート時間を算出するショート時間算出手段と、前記昇圧回路の出力電圧及び前記各相の指令電圧に基づいて、前記複数相の各スイッチング素子をオン/オフして前記負荷を制御するためのパルス幅変調信号を算出するPWM信号算出手段と、前記PWM信号算出手段により算出される各相の各スイッチング素子がオンされる時間と前記キャリア周期との関係が所定の場合は、前記ショート時間を全ての相に分割することを禁じ、一部の相にのみ前記ショート時間を分割してショート期間を割り当てるショート相決定手段と、前記ショート相決定手段が割り当てた前記ショート期間に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させるために前記インバータ回路の短絡動作の制御をする短絡制御手段とを具備したことを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記ショート相決定手段は、前記キャリア信号の前記キャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる相のスイッチング素子のオン時間の割合が100%であり前記指令電圧が飽和する該相については、該相にショート期間を割り当てず、前記キャリア信号の前記キャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる相のスイッチング素子のオン時間の割合が100%未満であり前記指令電圧が飽和しない他の相にショート期間を割り当てることを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、各相について、前記キャリア信号のキャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる該相のスイッチング素子のオン時間の割合が所定値以上であるときに、該相にショート期間を割り当てず、前記キャリア信号のキャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる該相のスイッチング素子のオン時間の割合が前記所定値よりも小さい他の相にショート期間を割り当てることを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記目標昇圧電圧算出手段は、前記目標昇圧電圧、該目標昇圧電圧の下での前記各相の指令電圧に基づく前記負荷への電力供給時間並びに各ショート期間の時間長及びショート期間の回数に基づき、前記昇圧回路、前記インバータ回路及び前記負荷の損失を算出し、前記目標昇圧電圧を算出することを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項1記載の発明によると、各相の各スイッチング素子がオンされる時間とキャリア周期との関係が所定の場合は、ショート時間を全ての相に分割することを禁じ、一部の相にのみショート時間を分割してショート期間を割り当てるので、ショート期間を全相に分割することにより指令電圧を飽和させることができないことから電圧利用率の制限、負荷の駆動効率の向上の制限を緩和させることができる。
請求項2記載の発明によると、指令電圧が飽和する相にはショート期間を割り当てず、指令電圧が飽和しない他の相にショート期間を割り当てるので、指令電圧を正極と負極(PN)間電圧以上にすることが可能になる。その結果、負荷への通電期間を長くすることができ、電圧利用率の拡大、スイッチング素子のスイッチング回数の減少、及び負荷の駆動効率の向上を図ることができる。
キャリア信号のキャリア周期に対するパルス幅変調信号に基づきオンされる相のスイッチング素子のオン時間の割合が所定値以上であるときには、ゼロベクトル期間が短くなる。この相に2つのショート期間を割り当てた場合には、2つのショート期間の間隔が短くなって、この2つのショート期間のうち最初のショート期間の直前の通電期間と、最初のショート期間の直後のゼロベクトル期間と、2番目のショート期間の直後の通電期間における昇圧電圧の平均値にバラツキが生じて、負荷を精度良く駆動できない恐れがある。
請求項3記載の発明によると、キャリア信号のキャリア周期に対するパルス幅変調信号に基づきオンされるスイッチング素子のオン時間の割合が所定値以上である相にはショート期間を割り当てないので、通電期間の平均値のバラツキを抑えることが可能となり、より負荷の駆動の精度の向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によると、目標昇圧電圧、該目標昇圧電圧の下での各相の指令電圧に基づく負荷への電力供給時間並びに各ショート期間の時間長及びショート期間の回数に基づき、昇圧回路、インバータ回路及び負荷の全体の損失が小さくなるように設定することができる。
図1は本発明の実施形態によるインバータ装置20の構成図である。図1に示すように、インバータ装置20は、直流電源2、昇圧回路4、インバータ回路6、バッテリ電圧センサ10、入力電圧センサ12、相電流センサ14U,14W、位置検出センサ16及びECU18を具備する。
直流電源2は、モータ8に昇圧回路4やインバータ回路6を介して電力供給するための蓄電装置であり、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などであり、複数の単電池がモジュール化された複数のバッテリブロックが直列接続されている。直流電源2はキャパシタでも良い。
昇圧回路4は、アノードが直流電源2の正極に接続されたフライホイールダイオードDと、ダイオードDと逆並列に接続されたIGBT素子(スイッチング素子)Qinと、直流電源2の正極端側に接続された第1リアクタL1と、直流電源2の負極端側に接続された第2リアクタL2と、第1リアクタL1の入力端と第2リアクタL2の出力端との間に接続された第1コンデンサC1と、第1リアクタL1の出力端と第2リアクタL2の入力端との間に接続された第2コンデンサC2とを備えて構成されたZソース昇圧回路である。
ダイオードDは、通電期間やゼロベクトル期間ではON,ショート期間ではOFFするためのものである。トランジスタQinは、直流電源2と昇圧回路4との間の通電のオン及びオフをECU18から入力されるゲート信号に応じて切り換えるスイッチング素子である。そして、IGBT素子Qinのコレクタは昇圧回路4の第1リアクタL1に接続され、エミッタは直流電源2の正極端に接続されている。IGBT素子QinはECU18によりモータ8の負荷電流が低い領域において適宜オンされたり、図示しない外部原動機によりモータ8が駆動されて発電された発電電力を直流電源2に充電するときにオンされたり、モータ8の回生制動により発生された回生電力を直流電源2に充電するときにオンされる。
インバータ回路6は、Zソース昇圧回路4の出力側に接続された複数相のインバータ回路であり、例えば、三相インバータ回路である。インバータ回路6は、IGBT素子(スイッチング素子)とフライホイールダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。U相,V相,W相の上アームと下アームを構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
IGBT素子UH及びフライホイールダイオードDUHは、U相の上アーム(P側)を構成する。また、IGBT素子VH及びフライホイールダイオードDVHは、V相の上アームを構成し、IGBT素子WH及びフライホイールダイオードDWHは、W相の上アームを構成する。
IGBT素子UL及びフライホイールダイオードDULは、U相の下アーム(N側)を構成する。また、IGBT素子VL及びフライホイールダイオードDVLは、V相の下アームを構成し、IGBT素子WL及びフライホイールダイオードDWLは、W相の下アームを構成する。尚、IGBT素子やフライホイールダイオードについて使用する記号H,Lは、P側,N側のものをいう。
IGBT素子UH,VH,WHのコレクタが第1リアクタL1のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。IGBT素子UL,VL,WLのエミッタが第2リアクタL2のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。各IGBT素子UH,VH,WH,UL,VL,WLのコレクタ−エミッタ間は、エミッタからコレクタの方向が順方向となるようにフライホイールダイオードDUH,DVH,DWH,DUL,DVL,DWLが接続されている。
IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLをパルス幅変調によりON/OFFするパルス信号(ゲート信号)がECU18よりIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに入力される。各IGBT素子UH,VH,WHのエミッタ及び各IGBT素子UL,VL,WLのコレクタは、モータ8のU,V,W相の各コイル端子に接続されている。
モータ8は、負荷としての3相電力機器、例えば、ハイブリッド車両や燃料電池車両や電動車両などの車両に駆動源として搭載されるDCブラシレスモータ等である。
バッテリ電圧センサ10は、直流電源2のバッテリ電圧Vsを検出するセンサであり、バッテリ電圧Vsに対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。入力電圧センサ12は、昇圧回路4の出力端子とインバータ回路6の入力端子とを接続するP側のラインとL側のライン間、即ち、第1及び第2リアクタL1,L2がインバータ回路6に接続される端子間の昇圧電圧Voを検出するセンサであり、昇圧電圧Voに対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。
相電流センサ14U,14Wは、モータ8の相電流iu,iv,iwを検出するためのセンサであり、U,V相の相電流iu,iWに対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。相電流センサ14U,14Wは、本例では、U,W相についてのみ設けられ、相電流iu,iv,iwの3相の和が0であり、V相電流ivは計算により算出可能であることから、V相については省略しているが、勿論、U,V,W相について設けても良い。位置検出センサ16は、モータ8のステータとロータとの相対回転角θmを検出するセンサであり、相対回転角θmに対応する電気信号(角度信号)、例えば、アナログ信号を出力する。
センサ10,12,14U,14W,16の出力信号は、ECU18に入力され、図示しないアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)によりアナログ信号からデジタル信号に変換されて、ECU18で処理される。
ECU18は、モータ8の駆動及び回生作動を制御するモータ制御手段として機能するものであり、図2に示すように、目標d,q軸電流id,iq算出手段50、d,q軸電流id,iq変換手段52、電流フィードバック手段54、指令電圧Vu,Vv,Vw変換手段56、モータ回転数算出手段58、目標昇圧電圧Vo算出手段60、総ショート時間Tstotal算出手段62及びPWM信号出力手段64をプログラムの実行により実現する。
目標d,q軸電流id,iq算出手段50は、運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出する図示しないアクセル開度センサ及び運転者のブレーキ操作に係る図示しないブレーキスイッチのオン/オフ等の各センサによる検出信号等から算出された車両の運転状態に応じたモータ8に対するトルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算する。
d,q軸電流id,iq変換手段52は、U相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換してd軸電流id及びq軸電流iqを算出する。電流フィードバック手段54は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流id及びq軸電流iqから、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。
指令電圧Vu,Vv,Vw変換手段56は、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の指令電圧Vu,Vv,Vwを演算する。モータ回転数算出手段58は、回転角度θmからモータ8の回転数を算出する。
目標昇圧電圧Vo算出手段60は、トルク指令値、モータ回転数及び指令電圧Vu,Vv,Vwに基づき後述するように目標昇圧電圧Voを算出する。
Zソースインバータ装置20において、モータ8への電力供給を増加させる手法としては、(A)モータ8に印加する昇圧回路4の昇圧電圧(印加電圧)を上げる、(B)モータ8に印加する電圧印加時間を延ばす、の2方式が考えられる。指令電圧Vu,Vv,Vwの飽和手法は、(B)の電圧印加時間を延ばす手法に相当する。昇圧電圧と、印加時間の決定は、インバータ装置20を含む全システムにおいて、損失が最小となるポイントで設計する。全電力損失は、モータ8の損失、昇圧回路4の損失及びインバータ回路6の損失の和となる。
(A) 昇圧電圧を上昇させる場合の損失
モータ8の損失については、昇圧電圧は上昇するとモータ8のリプル電流が増加し、モータ8の鉄損が増加する。また、昇圧電圧を増加させるため、リアクトル電流が増加し、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのスイッチング損失、導通損失、リアクタL1,L2及びコンデンサC1,C2の導通損失が増加する。
(B) 印加時間を延ばす場合の損失
指令電圧飽和手法を導入することにより、1回当りのショート期間が長くなる。その結果、ゼロ電圧ベクトル期間に相当する期間が長くなり、モータ通電電流リプルが大きくなるため損失が増加する。また、ショート期間から次のショート期間までの時間が長くなり、モータ8のモータ通電電流リプルが大きくなるため、モータ8の鉄損が増加する。
指令電圧飽和手法を導入することにより、IGBT素子のUH,UL,VH,VL,WH,WLのスイッチング回数が、従来の12回から、1相が飽和すると8回、2相が飽和すると4回に減少することから、スイッチング損失が減少する。一方、モータ8への印加時間が増加するため、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLの導通損失、リアクタL1,L2及びコンデンサC1,C2の導通損失が増加する。
目標昇圧電圧Vo算出手段60は、例えば、トルク指令値、モータ回転数及び指令電圧Vu,Vv,Vwに基づき、以下のようにして、昇圧回路4、インバータ回路6及びモータ8における損失が最小となる目標昇圧電圧Voを算出する。
(1) トルク指令値に相当する電力をモータ8に供給可能な最小の昇圧電圧を算出する。このとき、指令電圧Vu,Vv,Vwを飽和させることにより同等のトルクをモータ8に供給可能であれば、それをトルク指令値に基づく昇圧電圧とする。モータ回転数の弱め界磁とモータ8に印加する昇圧電圧Voとの関係に基づいて、モータ回転数を維持できる最小の昇圧電圧を算出する。そして、トルク指令値に基づく昇圧電圧とモータ回転数に基づく昇圧電圧の大きな昇圧電圧を最小目標昇圧電圧とする。また、例えば、昇圧回路4が出力可能な最大の昇圧電圧を最大目標昇圧電圧とする。
(2) (A),(B)に基づき、最小目標昇圧電圧から最大目標昇圧電圧までの範囲における各昇圧電圧について、該昇圧電圧、該昇圧電圧の下での印加時間並びに後述するショート相決定手段72と同様のアルゴリズムにより算出される1回当りのショート期間の時間長とショート期間の回数から、昇圧回路4の損失、インバータ回路6の損失及びモータ8の損失を算出する。そして、これらの全損失を加算した損失の合計が最小となる昇圧電圧を目標昇圧電圧Voとする。尚、印加時間は、後述する三角波キャリア方式等のPWM方式に基づいて、各昇圧電圧を三角波キャリア信号の振幅とし、三角波キャリア信号と指令電圧Vu,Vv,Vwとを比較して、キャリア周期における、ゼロベクトル以外の全通電時間を算出することにより得られる。
総ショート時間Tstotal算出手段62は、インバータ回路6のU,V,W相のいずれかの相を短絡する1キャリア周期Tcにおける総ショート時間Tstotalを以下のようにして算出する。
まず、次式(1)より、1キャリア周期Tcにおける総ショート時間Tstotalの比率(デューティ比)TSDをより算出する。
Vo=Vs/(1−2TSD) ・・・ (1)
Voは目標昇圧電圧(指令値)である。Vsはバッテリ電圧センサ10より検出される直流電源2の電圧である。TSD=Tstotal/Tcである。Tstotal=Tc×TSDにより算出する。
PWM信号出力手段64は、デューティ算出手段70、ショート相決定手段72及びPWM信号生成手段74を有する。デューティ算出手段(PWM信号算出手段)70は、指令電圧Vu,Vv,Vwと入力電圧センサ12から出力された昇圧回路2の昇圧電圧Voとを比較して、三角波キャリア変調方式等により、U相,V相,W相について、キャリア周期に対するIGBT素子UH,VH,WHがオンとなる比率であるデューティDUH,DVH,DWH及びキャリア周期に対するIGBT素子UL,VL,WLがオンとなる比率であるデューティDUL,DVL,DWLを算出する。
ショート相決定手段72は、デューティDUH,DVH,DWH又はDUL,DVL,DWLが100%であって飽和する相がいずれであるかを判定し、飽和する相があれば、飽和しない他の2相又は1相にショート期間を割り当てることを決定して、割り当てる相のショート期間を算出する。
U,V,W相いずれの相も飽和しない場合は、U,V,W相にショート期間Tstotal/3を割り当てる。1相が飽和する場合は、飽和しない残りの2相に、例えば、ショート期間Tstotal/2をそれぞれ割り当てる。また、2相が飽和する場合は、飽和しない残りの1相にショート期間Tstotalを割り当てる。
H側のIGBT素子UH,VH,WHのみならず、L側のIGBT素子UL,VL,WLのデューティDUL,DVL,DWLを算出するのは、指令電圧Vu,Vv,Vwが−Vo/2以下となると、デューティDUL,DVL,DWLが100%となり、IGBT素子UL,VL,WLがオールハイになり飽和し、飽和した相以外の相にショート期間を割り当てる必要があるからである。
PWM信号生成手段74は、デューティ算出手段70が算出したデューティDUH,DVH,DWH及びDUL,DVL,DWL、三角波キャリア信号等のキャリア信号Tc、並びにショート相決定部72により算出されたショート期間及び該ショート期間が割り当てられる相に基づいて、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLをオン/オフするPWM信号を生成する。そして、PWM信号をゲート信号としてIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLにそれぞれ出力する。PWM信号生成手段74は、昇圧回路2により昇圧させるためにインバータ回路6の短絡動作の制御をする短絡制御手段としての機能も有する。PWM信号生成手段74が出力するPWM信号に係る、目標昇圧電圧Vo、ショート期間Tstotal、指令電圧Vu,Vv,Vw、デューティDUH,DVH,DWH、DUL,DVL,DWL及びショート相の決定は、例えば、PWM信号が出力されるキャリア周期の1キャリア周期前に算出される。
図3は本発明に係るインバータ装置の制御方法を示すフローチャートである。図4はショート相決定に係るフローチャートである。図5は、インバータ装置の制御方法を示すタイムチャートである。図6は、ショート相の分割を示す図である。以下、これらの図面を参照して、インバータ装置の制御方法の説明をする。
図3中のステップS2で位置検出センサ16より回転角度θm、相電流センサ14U,14WよりU相電流iu,V相電流iv,W相電流iw及び入力電圧センサ12より昇圧電圧Voを検出する。ステップS4で、トルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算し、目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流id及びq軸電流iqから、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。ステップS6で回転角度θmより目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の指令電圧Vu,Vv,Vwを演算する。
ステップS8で上述した最小目標昇圧電圧から最大目標昇圧電圧までの範囲における各昇圧電圧について、該昇圧電圧、該昇圧電圧の下での指令電圧Vu,Vv,Vwに基づき三角波キャリア方式等より算出される印加時間、並びに指令電圧Vu,Vv,Vw及び該昇圧電圧から上述のショート相決定手段72と同様のアルゴリズムにより算出される1回当りのショート期間とショート期間の回数から、昇圧回路4の損失、インバータ回路6の損失及びモータ8の損失を算出する。そして、これらの全損失を加算した損失の合計が最小となる昇圧電圧を目標昇圧電圧Voとする。
ステップS10で目標昇圧電圧(指令値)Vo及び直流電源2のバッテリ電圧Vsより式(1)に基づき、キャリア周期Tcに対する総ショート時間Tstotalの割合を示すデューティ比TSDを算出し、算出したデューティ比TSDより総ショート時間Tstotalを算出する。
ステップS12で指令電圧Vu,Vv,Vw及び昇圧電圧Voから、三角波キャリア変調方式等により、U相,V相,W相について、キャリア周期に対するIGBT素子UH,VH,WHがオンとなる比率であるデューティDUH,DVH,DWH及びキャリア周期に対するIGBT素子UL,VL,WLがオンとなる比率であるデューティDUL,DVL,DWLを算出する。ステップS14で以下のようにしてショート相を決定する。
図4中のステップS50でU相及びV相のIGBT素子UH又はUL、並びにIGBT素子VH又はVLのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS52に進む。否定判定ならば、ステップS54に進む。ステップS52でU相及びV相が飽和しているので、飽和していないW相にショート期間Tstotalをセットする。
ステップS54でU相及びW相のIGBT素子UH又はUL、並びにIGBT素子WH又はWLのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS56に進む。否定判定ならば、ステップS58に進む。ステップS56でU相及びW相が飽和しているので、飽和していないV相にショート期間Tstotalをセットする。
ステップS58でV相及びW相のIGBT素子VH又はVL、並びにIGBT素子WH又はWLのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS60に進む。否定判定ならば、ステップS62に進む。ステップS60でV相及びW相が飽和しているので、飽和していないU相にショート期間Tstotalをセットする。
ステップS62でU相のIGBT素子UH又はULのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS64に進む。否定判定ならば、ステップS66に進む。ステップS64でU相が飽和しているので、飽和していないV相,W相にショート期間Tstotal/2をそれぞれセットする。例えば、図5に示すように、U相が飽和しているとすると、V相及びW相の各ショート期間としてTstotal/4が割り当てられる。図5中のViUH,ViUL,ViVH,ViVL,ViWH,ViWLは、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲート信号のレベルを示し、ハイでオン、ローでオフする。
ステップS66でV相のIGBT素子VH又はVLのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS68に進む。否定判定ならば、ステップS70に進む。ステップS68でV相が飽和しているので、飽和していないU相,W相にショート期間Tstotal/2をそれぞれセットする。
ステップS70でW相のIGBT素子WH又はWLのデューティが100%以上であるか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップS72に進む。否定判定ならば、ステップS74に進む。ステップS72でW相が飽和しているので、飽和していないU相,V相にショート時間Tstotal/2をそれぞれセットする。W相のみが飽和しているとすると、図6(a)に示すようにW相に割り当てられていたTstotal/3のショート期間が図6(b)のハッチングで示すように、飽和していない残りのU,V相に割り当てられ、U相,V相の各ショート期間として、Tstotal/4が割り当てられる。
ステップS74でU,V,W相のいずれの相も飽和していないので、U,V,W相にショート期間Tstotal/3をセットする。
図3中のステップS16で、ステップS12で算出されたデューティDUH,DVH,DWH、DUL,DVL,DWL、ステップS14で決定されたショート相及び各ショート期間並びに三角波キャリア信号等のキャリア信号Tcに基づいて、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLをオン/オフするPWM信号を生成する。例えば、図5に示すように、IGBT素子WHがオンからオフになる際の期間(t1〜t2)、IGBT素子VHがオンからオフになる際の期間(t3〜t4)、IGBT素子VHがオフからオフになる際の期間(t5〜t6)、IGBT素子WHがオフからオンになる際の期間(t7−t8)がV,W相にショート期間Tstotal/4として割り当てられる。
このように、従来では、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLの1キャリア周期におけるスイッチング回数は12回であったが、1相が飽和した場合は、ショート期間を2相に割り当てるので、図5に示すように、スイッチング回数は8回、また、2相が飽和した場合は、ショート期間を1相に割り当てるので、スイッチング回数は4回と減少することから、スイッチング損失が減少する。
ステップS18で、PWM信号をゲート信号としてIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLにそれぞれ出力する。
図7は本発明の実施形態による飽和よる電圧利用率を示す図であり、U相が飽和した場合を示している。Vuは本実施形態によるU相の指令電圧、Vu’は、従来によるU相の指令電圧、ViUHは本実施形態によるIGBT素子UHのゲート信号、ViUH’は従来のIGBT素子UHのゲート信号を示している。尚、図7では、U相の指令電圧Vuのみ示しているが、V相、W相の指令電圧Vv,Vwは、U相の指令電圧Vuに対して、120°,240°位相が遅れたものである。
図7に示すように、時刻t1〜t2まで、U相の指令電圧Vuがハイ側で飽和しており、IGBT素子UHが時刻t1〜t2までの間はオールハイとなり、ゼロベクトル期間(000)が無くなる。(000)は、IGBT素子UH,VH,WHがキャリア周期Tcにおいてオールオフであることを示す。
一方、従来では、時刻t1〜t2までの間では、ハッチングで示す領域がゼロベクトル期間(000)となり、その領域では通電することができない。そのため、本実施形態では、従来よりも電圧利用率が拡大する。更に、同じ昇圧電圧Voの下で通電期間を延長させることができることから、モータ回転数を上昇させることができる。
尚、本実施形態では、IGBT素子UH,VH,WH又はUL,VL,WLのデューティが100%であるときに、飽和しない相にショート期間を割り当てていたが、デューティが一定以上の相にはショート期間の割り当てを行わず、他の相にショート期間の割り当てを行っても良い。
ディーティが一定以上の相があると、ゼロベクトル期間(000)又はゼロベクトル期間(111)が短くなる。(111)はIGBT素子UH,VH,WHがキャリア周期Tcにおいてオールオンであることを示す。例えば、IGBT素子UHのデューティが一定以上であると、ゼロベクトル期間(000)が短くなる。
デューティが一定以上の相にもショート期間の割り当てを行うと、時間の短いゼロベクトル期間で隔てられる2つのショート期間の間隔が短くなる。昇圧電圧Voはショート期間後の通電期間及びゼロベクトル期間の時間長に応じたリプル電圧がある。従って、この2つのショート期間のうち最初のショート期間の直前の通電期間と、その直後の短期間のゼロベクトル期間と、2番目のショート期間の直後の通電期間におけるそれぞれの昇圧電圧Voの平均値にバラツキが生じて、負荷を精度良く駆動できない恐れがある。そこで、デューティが一定以上の相にはショート期間の割り当てを行わず、他の相にショート期間の割り当てを行うことにより、通電期間における昇圧電圧Voの平均値のバラツキを抑えることができ、モータ8の駆動制御の精度をより向上させることが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、飽和手法が採用されるので、電圧利用率が拡大するとともに、モータ8の回転数をより上昇させることができる。また、スイッチング回数が減少するので、スイッチング損失が減少する。更に、飽和手法は、インバータ装置20及びモータ8の損失が最小となる場合に採用されるので、損失が最小となる。
本発明の実施形態によるインバータ装置を示す図である。 図1中のECUに係るモータ制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態によるインバータ装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるショート相決定を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるインバータ装置の制御方法を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態によるショート期間の割り当てを示す図である。 本発明の実施形態により電圧利用率の拡大を示す図である。
符号の説明
2 直流電源
4 Zソース昇圧回路4
6 インバータ回路
8 モータ
10 バッテリ電圧センサ
12 入力電圧センサ
14U,14W 相電流センサ
16 位置検出センサ
18 ECU

Claims (4)

  1. 直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、複数のスイッチング素子を有し、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備えたインバータ装置であって、
    前記インバータ回路の各相のスイッチング素子が接続される負荷に印加する指令電圧を算出する指令電圧算出手段と、
    前記昇圧回路の目標昇圧電圧を算出する目標昇圧電圧算出手段と、
    前記目標昇圧電圧に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させる際に、前記インバータ回路のいずれかの相の全スイッチング素子をオン状態にして前記インバータ回路を短絡する1キャリア周期における全体の時間長を示すショート時間を算出するショート時間算出手段と、
    前記昇圧回路の出力電圧及び前記各相の指令電圧に基づいて、前記複数相の各スイッチング素子をオン/オフして前記負荷を制御するためのパルス幅変調信号を算出するPWM信号算出手段と、
    前記PWM信号算出手段により算出される各相の各スイッチング素子がオンされる時間と前記キャリア周期との関係が所定の場合は、前記ショート時間を全ての相に分割することを禁じ、一部の相にのみ前記ショート時間を分割してショート期間を割り当てるショート相決定手段と、
    前記ショート相決定手段が割り当てた前記ショート期間に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させるために前記インバータ回路の短絡動作の制御をする短絡制御手段と、
    を具備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記ショート相決定手段は、前記キャリア信号の前記キャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる相のスイッチング素子のオン時間の割合が100%であり前記指令電圧が飽和する該相については、該相にショート期間を割り当てず、前記キャリア信号の前記キャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる相のスイッチング素子のオン時間の割合が100%未満であり前記指令電圧が飽和しない他の相にショート期間を割り当てることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 各相について、前記キャリア信号の前記キャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる該相のスイッチング素子のオン時間の割合が所定値以上であるときに、該相にショート期間を割り当てず、前記キャリア信号のキャリア周期に対する前記パルス幅変調信号に基づきオンされる該相のスイッチング素子のオン時間の割合が前記所定値よりも小さい他の相にショート期間を割り当てることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  4. 前記目標昇圧電圧算出手段は、前記目標昇圧電圧、該目標昇圧電圧の下での前記各相の指令電圧に基づく前記負荷への電力供給時間並びに各ショート期間の時間長及びショート期間の回数に基づき、前記昇圧回路、前記インバータ回路及び前記負荷の損失を算出し、前記目標昇圧電圧を算出することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
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