JP4917082B2 - プロジェクタのレンズシフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタに備える投射レンズを水平方向及び垂直方向にシフトさせるためのプロジェクタのレンズシフト装置に関する。
一般に、スクリーンに映像を投射するプロジェクタでは、スクリーンの正確な位置に映像を投射する必要があるため、プロジェクタ本体に対して投射レンズの位置を水平方向及び垂直方向へシフトさせて映像位置を調整するレンズシフト装置を搭載している。
従来、この種のレンズシフト装置としては、特許文献1に開示されるレンズシフト機構及び特許文献2で開示されるレンズ移動機構が知られている。特許文献1のレンズシフト機構は、投射レンズが固定されたレンズ台を備え、このレンズ台の一辺は垂直あるいは水平方向の第1のスクリュに係合して該第1のスクリュの駆動装置による回転によって垂直あるいは水平方向に移動し、該第1のスクリュの一端は直交する第2のスクリュに係合して該第2のスクリュの駆動装置の回転によって第1のスクリュの一端が水平あるいは垂直方向に移動することによって投射レンズが二次元的な移動を可能にするとともに、レンズ台は、垂直シフト用レール及び水平シフト用レールにより直接あるいは間接的にガイドされる構成を有している。
また、特許文献2のレンズ移動機構は、画像情報を有する光を投射する投射レンズを内部に備えるレンズ鏡筒を保持するレンズ保持部材と、該レンズ保持部材を光の光軸に対して直交する少なくとも1軸方向に移動自在に案内するレンズ保持部材案内手段と、該レンズ保持部材案内手段を支える固定側支持部材と、レンズ鏡筒に駆動力を付与する駆動力付与手段とを備えたレンズ移動機構であって、レンズ保持部材案内手段は、長手方向に沿って転動体転走面が設けられた軌道部材と、該軌道部材の転動体走面に対応する転動体転走面が設けられて軌道部材と相対運動自在に組み込まれた移動部材と、軌道部材の転動体走面と移動部材の転動体転走面の間に配置された複数の転動体とを備える。軌道部材は、板状素材からなり長手方向に対して直角な断面形状が略コの字形状で幅方向両内側に転動体転走面が設けられたアウタレールであり、また、移動部材は板状素材からなり長手方向に対して直角な断面形状が略コの字形状で幅方向両外側に転動体転走面が設けられたインナレールであり、転動体の各々を回転自在に保持する転動体保持器を備えている。
特開2005−173460号公報 特開2005−284130号公報
しかし、プロジェクタに搭載する従来のレンズシフト装置は、次のような問題点があった。
第一に、レンズを水平方向及び垂直方向にシフトさせるガイド機構は、水平方向及び垂直方向に沿って一対のレール或いはスクリュを配設する必要があるため、スムースな動き(移動)を確保するには、精密部品及び高い組立精度が要求され、部品コスト及び組立コストの双方のコストアップを強いられるとともに、精密部品及び組立精度が確保されない場合には、摩擦抵抗(接触抵抗)の増加によりスムースな動きの確保が困難となる。
第二に、レールやスクリュ等の比較的大型の部品が必要になるとともに、これらを組付ける配設スペースが必要になることから装置の大型化及び重量アップを招く。また、精密性が要求される故に経時変化等により不良が生じやすいなど、長期使用に対する信頼性及び安定性に難がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したプロジェクタのレンズシフト装置の提供を目的とするものである。
本発明は、投射レンズLを支持するレンズ支持部2を支持して水平方向Fh又は垂直方向Fvの一方へガイドする第一ガイド機構3を有する第一支持部4と、この第一支持部4を支持して水平方向Fh又は垂直方向Fvの他方へガイドする第二ガイド機構5を有する第二支持部6と、レンズ支持部2を移動させる第一移動部7と、第一支持部4を移動させる第二移動部8とを備える光学機器Pのレンズシフト装置1を構成するに際して、レンズ支持部2と第一支持部4の一部の面同士を、少なくとも一方に一部を盛上げて形成した接触部2c,4cfにより面接触させ、面接触した一方の面に第一係合ピン11を起設し、かつ他方の面に第一スリット12を形成するとともに、当該第一スリット12の周囲に段差によるガイド凹部12sを設け、このガイド凹部12sに係合させた係合盤部24に第一係合ピン11を貫通させ、かつ当該第一係合ピン11の先端係合部25と当該係合盤部24間に第一スプリング13を装着してレンズ支持部2を第一支持部4に圧接させる第一ガイド部14を、異なる複数の位置に配して第一ガイド機構3を構成し、他方、第一支持部4と第二支持部6の一部の面同士を、少なくとも一方に一部を盛上げて形成した接触部4cr,6cにより面接触させ、面接触した一方の面に第二係合ピン15を起設し、かつ他方の面に第二スリット16を形成するとともに、当該第二スリット16の周囲に段差によるガイド凹部16sを設け、このガイド凹部16sに係合させた係合盤部26に第二係合ピン15を貫通させ、かつ当該第二係合ピン15の先端係合部27と係合盤部26間に第二スプリング17を装着して第一支持部4を第二支持部6に圧接させる第二ガイド部18を、異なる複数の位置に配して第二ガイド機構5を構成したことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、レンズ支持部2,第一支持部4及び第二支持部6は、それぞれ平板状の支持盤部21,22,23により形成することができる。
このような構成を有する本発明に係るプロジェクタPoのレンズシフト装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 一方の面に起設する係合ピン11(15),他方の面に形成して係合ピン11(15)が係合するスリット12(16)及び係合ピン11(15)に装着してレンズ支持部2と第一支持部4(第一支持部4と第二支持部6)を圧接させるスプリング13(17)とを有するガイド部14(18)を異なる複数の位置に配して第一ガイド機構3(第二ガイド機構5)を構成するため、複数のスリット12…(16…)は、同一面内に一体形成可能となる。したがって、スリット12(16)の長さは必要な移動ストローク分のみで足りるとともに、絶対精度及び相対精度を容易に高めることができ、ガイド機構全体のスムースな動き(移動)を確保できる。
(2) 基本的には、係合ピン11(15),スリット12(16)及びスプリング13(17)により構成できるため、少ない部品点数及び小型部品で足りる。したがって、装置の小型コンパクト化、組付に係わる省スペース化、さらには軽量化を実現できるとともに、部品コスト及び組立コストの双方のコストダウンを図ることができる。また、スプリング13(17)によりレンズ支持部2を第一支持部4に(第一支持部4を第二支持部6に)圧接させるため、ガタ付き等の不良が生じにくく、長期使用に対する信頼性及び安定性を高めることができる。
(3) レンズ支持部2と第一支持部4は、少なくとも一方に、一部を盛上げて形成した接触部2cと4cfを設けることにより面接触させたため、必要部位のみが面接触する。したがって、レンズ支持部2と第一支持部4間の摩擦抵抗(接触抵抗)の低減化により、よりスムースな動き(移動)を確保できる。
(4) レンズ支持部2又は第一支持部4における第一スリット12の周囲に段差によるガイド凹部12sを設け、このガイド凹部12sに係合させた係合盤部24に第一係合ピン11を貫通させるとともに、第一係合ピン11の先端係合部25と係合盤部24間に第一スプリング13を装着するようにしたため、レンズ支持部2に対して、ガタ付きやフラ付きの生じにくい、より安定したガイド性能を確保できる。
(5) 第一支持部4と第二支持部6は、少なくとも一方に、一部を盛上げて形成した接触部4crと6cを設けることにより面接触させたため、必要部位のみが面接触する。したがって、第一支持部4と第二支持部6間の摩擦抵抗(接触抵抗)の低減化により、よりスムースな動き(移動)を確保できる。
(6) 第一支持部4又は第二支持部6における第二スリット16の周囲に段差によるガイド凹部16sを設け、このガイド凹部16sに係合させた係合盤部26に第二係合ピン15を貫通させるとともに、第二係合ピン15の先端係合部27と係合盤部26間に第二スプリング17を装着するようにしたため、第一支持部4に対して、ガタ付きやフラ付きの生じにくい、より安定したガイド性能を確保できる。
(7) プロジェクタPoに適用したため、プロジェクタPoに搭載するレンズシフト装置1におけるスムースな動き(移動)の確保、更には、プロジェクタPoのコストダウン,小型コンパクト化及び軽量化に寄与できるとともに、長期使用に対する信頼性及び安定性を高めることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るレンズシフト装置1の構成について、図1〜図6を参照して説明する。
例示のレンズシフト装置1は、図2に示すような大型のプロジェクタPo(光学機器P)に適用したものであり、このプロジェクタPoは、プロジェクタ本体Pomと、このプロジェクタ本体Pomに対して着脱する投射レンズ(交換レンズ)Lからなる。例示のプロジェクタPoは業務用であり、投射レンズLは外径寸法が10〔cm〕前後から10〔cm〕を越える大型となる。投射レンズLは、図1及び図2に示すように、レンズ鏡筒31を備え、このレンズ鏡筒31の外周面31fには、フランジ部32を一体に有するとともに、このフランジ部32から後方に所定幅だけ離間した位置に四つの係止爪片部33…を有する。なお、Pcはプロジェクタキャビネット、PcoはプロジェクタキャビネットPcの前面に設けた交換レンズ着脱口を示す。そして、交換レンズ着脱口Pcoの後方であって、この交換レンズ着脱口Pcoの近傍に、本実施形態に係るレンズシフト装置1を配設する。
レンズシフト装置1は、投射レンズLを着脱可能に支持するレンズ支持部2と、このレンズ支持部2を支持する第一支持部4と、この第一支持部4を支持する第二支持部6を備え、この第二支持部6はプロジェクタキャビネットPcの底面部の内面上に固定する。また、第二支持部6の前面には第一支持部4を支持する。第一支持部4は、第一支持部4と第二支持部6間に配設する第二ガイド機構5により垂直方向Fvへ所定の移動ストロークにわたってガイドされる。したがって、この移動ストロークは投射レンズLの垂直方向Fvのシフト量に対応する。さらに、第一支持部4の前面にはレンズ支持部2を支持する。レンズ支持部2は、レンズ支持部2と第一支持部4間に配設する第一ガイド機構3により水平方向Fhへ所定の移動ストロークにわたってガイドされる。したがって、この移動ストロークは投射レンズLの水平方向Fhのシフト量に対応する。
レンズ支持部2は、正面形状が略矩形となる平板状の支持盤部21により形成し、四辺の全部(又は一部)には強度を高めるためのリブ部21rを直角方向前方に一体形成する。また、支持盤部21の略中央位置には、投射レンズLが着脱するマウント部35を設ける。マウント部35は、固定リング部36と、この固定リング部36と支持盤部21間に挟まれ、かつ固定リング部36と同じ内径の回動リング部37を備える。したがって、支持盤部21にも回動リング部37及び固定リング部36と同径の開口部をを設ける。さらに、固定リング部36,回動リング部37及び支持盤部21の開口部の内周面には、それぞれ四つの切欠凹部K…を形成する。なお、38は、回動リング部37に一体に設けた操作レバー部、39はロック機構、39sはロック機構のロック解除ボタンである。
第一支持部4は、正面形状が略矩形となる平板状の支持盤部22により形成し、四辺の全部(又は一部)には強度を高めるためのリブ部22rを直角方向前方に一体形成する。第一支持部4の垂直方向Fvの幅寸法は、レンズ支持部2の幅寸法よりもやや長くし、かつ水平方向Fhの幅寸法は、レンズ支持部2の移動量を許容できる幅寸法に選定する。また、支持盤部22の略中央位置には開口部を設け、この開口部は、投射レンズLの水平方向Fhにおける移動量(シフト量)を許容できる大きさに選定する。
第二支持部6は、正面形状が略矩形となる平板状の支持盤部23により形成し、四辺の全部(又は一部)には強度を高めるためのリブ部23rを直角方向前方に一体形成する。第二支持部6の水平方向Fhの幅寸法は、第一支持部4の幅寸法よりもやや長くし、かつ垂直方向Fvの幅寸法は、第一支持部4の移動量を許容できる幅寸法に選定する。また、支持盤部23の略中央位置には開口部を設け、この開口部は、投射レンズLの水平方向Fh及び垂直方向Fvにおける移動量(シフト量)を許容できる大きさに選定する。
そして、レンズ支持部2と第一支持部4間には第一ガイド機構3を配設する。第一ガイド機構3は、図3に示すように、レンズ支持部2の四隅の位置にそれぞれ配した四つの第一ガイド部14…を備える。一つの第一ガイド部14、即ち、図3中、右下隅部に配する第一ガイド部14は、第一支持部4の面から起設する第一係合ピン11と、レンズ支持部2の面に形成して第一係合ピン11が係合する第一スリット12と、第一係合ピン11に装着してレンズ支持部2を第一支持部4を圧接させる第一スプリング13を備える。この場合、第一スリット12は、レンズ支持部2の隅部から水平方向Fhに沿って形成し、その長さは投射レンズLの水平方向Fhのシフト量に対応させる。また、図5及び図6に示すように、第一スリット12の周囲であってレンズ支持部2の前面(投射レンズL側)には、段差によるガイド凹部12sを設けるとともに、レンズ支持部2の後面には、一部を盛上げて形成した接触部2cを設ける。接触部2cの形状は、図6に示すようにガイド凹部12sの形状にほぼ一致させることができ、第一支持部4に対向する面は平坦面に形成する。
他方、第一支持部4の前面には、一部を盛上げて形成し、かつ接触部2cに面接触する接触部4cfを設ける。接触部4cfにおける接触部2cに対向する面は平坦面に形成し、形状や位置はレンズ支持部2の移動範囲において接触部2cに対して面接触するように選定する。また、第一係合ピン11は、図6に示すように、内部にネジ孔を形成した筒形のピン本体部11mと、大径の係合盤部24を一体に有する係合カラー部11cと、大径の先端係合部25を一体に有する先端カラー部11sを備える。なお、係合カラー部11cは、特に摩擦係数の小さい素材により形成することが望ましい。
したがって、第一ガイド部14は次のように組立てることができる。まず、第一支持部4の後面側から接触部4cfの略中央位置に固定ネジ51を貫通させ、ピン本体部11mの一端に螺着することにより、接触部4cfの略中央位置からピン本体部11mを直角に起設する。そして、ピン本体部11mを、レンズ支持部2の接触部2c側から第一スリット12に挿通させるとともに、ピン本体部11mに対して先端側から係合カラー部11c,第一スプリング13,先端カラー部11sを順次装着し、装着後、固定ネジ52をピン本体部11mの他端(先端)に螺着する。これにより、係合カラー部11cは第一スリット12に係合し、当該第一スリット12に沿ってガイドされるとともに、係合盤部24はガイド凹部12sに係合し、当該ガイド凹部12sに沿ってガイドされる。なお、係合カラー部11c(係合盤部24)はピン本体部11mに対して回動自在である。また、先端係合部25と係合盤部24間に介在する第一スプリング13により係合盤部24が加圧されるため、係合盤部24はガイド凹部12sに圧接するとともに、接触部2cは接触部4cfに圧接する。以上、右下隅部に配した一つの第一ガイド部14の構成について説明したが、他の三つの第一ガイド部14…、即ち、右上隅部,左上隅部及び左下隅部に配した第一ガイド部14…も同様に構成する。
さらに、第一支持部4と第二支持部6間には第二ガイド機構5を配設する。第二ガイド機構5は、図3に示すように、第一支持部4の四隅の位置にそれぞれ配した四つの第二ガイド部18…を備える。一つの第二ガイド部18は、第二支持部6の面から起設する第二係合ピン15と、第一支持部4の面に形成して第二係合ピン15が係合する第二スリット16と、第二係合ピン15に装着して第一支持部4を第二支持部6に圧接させる第二スプリング17を備える。この場合、第二スリット16は、第一支持部4の隅部から垂直方向Fvに沿って形成し、その長さは投射レンズLの垂直方向Fvのシフト量に対応させる。また、第一スリット12の場合と同様に、第二スリット16の周囲であって第一支持部4の前面には段差によるガイド凹部16sを設けるとともに、第一支持部4の後面には、一部を盛上げて形成した接触部4crを設ける。接触部4crの形状は、ガイド凹部16sの形状にほぼ一致させることができ、第二支持部6に対向する面は平坦面に形成する。
他方、第二支持部6の前面には、一部を盛上げて形成し、かつ接触部4crに面接触する接触部6cを設ける。接触部6cにおける接触部4crに対向する面は平坦面に形成し、形状や位置は第一支持部4の移動範囲において接触部4crに対して面接触するように選定する。また、第二係合ピン15は第一係合ピン11と同様に構成する。なお、第二係合ピン15において、15cは係合カラー部、26は係合盤部、27は先端係合部をそれぞれ示す。第二係合ピン15の場合も、係合カラー部15cが第二スリット16に係合し、当該第二スリット16に沿ってガイドされるとともに、係合盤部26はガイド凹部16sに係合し、当該ガイド凹部16sに沿ってガイドされる。さらに、先端係合部27と係合盤部26間に介在する第二スプリング17により係合盤部26が加圧されるため、係合盤部26はガイド凹部16sに圧接するとともに、接触部4crは接触部6cに圧接する。以上、一つの第二ガイド部18の構成について説明したが、他の三つの第一ガイド部18…も同様に構成する。
一方、図3に仮想線で示すように、第一支持部4の図中右側の端部には、レンズ支持部2を水平方向Fhへ移動させる第一移動部7を付設するとともに、第二支持部6の図中左側の端部には、第一支持部4(レンズ支持部2)を垂直方向Fvへ移動させる第二移動部8を付設する。第一移動部7は、駆動モータ61及びこの駆動モータ61の回転運動を水平方向Fhの直進運動に変換してレンズ支持部2に伝達する運動変換機構62を備えるとともに、第二移動部8は、駆動モータ63及びこの駆動モータ63の回転運動を垂直方向Fvの直進運動に変換して第一支持部4に伝達する運動変換機構64を備える。なお、例示の第一移動部7及び第二移動部8は電動方式により構成したが、操作ダイヤル等を人為的に操作して移動させる手動方式により構成してもよい。
次に、本実施形態に係るレンズシフト装置1の機能(動作)について、各図を参照して説明する。
最初に、レンズ支持部2に投射レンズLを装着する。この場合、回動リング部37を図3に示す位置にセット、即ち、回動リング部37の切欠凹部K…が固定リング部36の切欠凹部K…に一致する位置に回動変位させれば、投射レンズLのレンズ鏡筒31を後端側からマウント部35に挿入することができる。レンズ鏡筒31をマウント部35に挿入する際には、係止爪片部33…を切欠凹部K…に挿入するとともに、フランジ部32を固定リング部36に当接させる。これにより、係止爪片部33…は回動リング部37の切欠凹部K…に位置するため、この状態で操作レバー部38を図3の位置から右方へ回動操作すれば、回動リング部37が回動変位し、係止爪片部33…は固定リング部36と支持盤部21間に挟まれ、保持固定される。同時に、操作レバー部38(回動リング部37)の位置がロック機構39により自動でロックされる。このように、投射レンズLはレンズ支持部2に対してワンタッチで装着できる。一方、投射レンズLを離脱する際には、ロック解除ボタン39sを手で押せば、ロック機構39のロックを解除できるため、ロック解除ボタン39sを手で押した状態で操作レバー部38を左方へ回動操作すれば、図3の状態に復帰させることができ、投射レンズLを離脱することができる。
レンズシフト装置1の動作は次のように行われる。まず、第一移動部7の駆動モータ61を駆動制御することにより、レンズ支持部2を水平方向Fhへ移動させることができる。レンズ支持部2の移動時には、レンズ支持部2の四隅に形成した第一スリット12…及びガイド凹部12s…は、それぞれ係合カラー部11c及び係合盤部24により垂直方向Fvの位置が規制され、かつ水平方向Fhへ移動が許容されるため、レンズ支持部2を水平方向Fhへ移動、即ち、投射レンズLを水平方向Fhへシフトさせることができる。この際、レンズ支持部2と第一支持部4には、一部を盛上げて形成した接触部2cと4cfを設けたため、必要部位のみが面接触し、レンズ支持部2と第一支持部4間の摩擦抵抗(接触抵抗)の低減化により、よりスムースな動き(移動)が確保される。また、第一スリット12の周囲に段差によるガイド凹部12sを設け、このガイド凹部12sに係合させた係合盤部24に第一係合ピン11を貫通させるとともに、第一係合ピン11の先端係合部25と係合盤部24間に第一スプリング13を装着したため、レンズ支持部2に対して、ガタ付きやフラ付きの生じにくい、より安定したガイド性能が確保される。
他方、第二移動部8の駆動モータ63を駆動制御することにより、第一支持部4(レンズ支持部2)を垂直方向Fvへ移動させることができる。第一支持部4の移動時には、第一支持部4の四隅に形成した第二スリット16…及びガイド凹部16s…は、それぞれ係合カラー部15c及び係合盤部26により水平方向Fhの位置が規制され、かつ垂直方向Fvへ移動が許容されるため、第一支持部4を垂直方向Fvへ移動、即ち、投射レンズLを垂直方向Fvへシフトさせることができる。この際、第一支持部4と第二支持部6には、一部を盛上げて形成した接触部4crと6cを設けたため、必要部位のみが面接触し、第一支持部4と第二支持部6間の摩擦抵抗(接触抵抗)の低減化により、よりスムースな動き(移動)が確保される。また、第二スリット16の周囲に段差によるガイド凹部16sを設け、このガイド凹部16sに係合させた係合盤部26に第二係合ピン15を貫通させるとともに、第二係合ピン15の先端係合部27と係合盤部26間に第二スプリング17を装着したため、第一支持部4に対して、ガタ付きやフラ付きの生じにくい、より安定したガイド性能が確保される。
このように、本実施形態に係るレンズシフト装置1によれば、レンズ支持部2と第一支持部4の一部の面同士を面接触させ、第一支持部4の面に第一係合ピン11を起設し、かつレンズ支持部2の面に第一スリット12を形成し、第一係合ピン11に装着した第一スプリング13によりレンズ支持部2を第一支持部4に圧接させてなる第一ガイド部14を、レンズ支持部2の四隅位置にそれぞれ配して投射レンズLを水平方向Fhへシフトさせる第一ガイド機構3を構成するとともに、第一支持部4と第二支持部6の一部の面同士を面接触させ、第二支持部6の面に第二係合ピン15を起設し、かつ第一支持部4の面に第二スリット16を形成し、第二係合ピン15に装着した第二スプリング17により第一支持部4を第二支持部6に圧接させてなる第二ガイド部18を、第一支持部4の四隅位置にそれぞれ配して投射レンズLを垂直方向Fvへシフトさせる第二ガイド機構5を構成したため、複数の第一スリット12…及び第二スリット16…は、それぞれ同一面内に一体形成可能となる。したがって、第一スリット12…及び第二スリット16…の長さは必要な移動ストローク分のみで足りるとともに、絶対精度及び相対精度を容易に高めることができ、ガイド機構全体のスムースな動き(移動)を確保できる。また、基本的には、第一係合ピン11(第二係合ピン15),第一スリット12(第二スリット16)及び第一スプリング13(第二スプリング17)により構成できるため、少ない部品点数及び小型部品で足りる。したがって、全体構成の小型コンパクト化、組付に係わる省スペース化、さらには軽量化を実現できるとともに、部品コスト及び組立コストの双方のコストダウンを図ることができる。また、第一スプリング13(第二スプリング17)によりレンズ支持部2を第一支持部4に(第一支持部4を第二支持部6に)圧接させるため、ガタ付き等の不良が生じにくく、長期使用に対する信頼性及び安定性を高めることができる。特に、図2に示すプロジェクタPoに適用したため、プロジェクタPoに搭載するレンズシフト装置1におけるスムースな動き(移動)の確保、更には、プロジェクタPoのコストダウン,小型コンパクト化及び軽量化に寄与できるとともに、長期使用に対する信頼性及び安定性を高めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、レンズ支持部2,第一支持部4及び第二支持部6は、それぞれ平板状の支持盤部21,22,23により形成した場合を示したが、その他、フレームの組合わせにより構成するなど、他の構造を排除するものではない。また、レンズ支持部2と第一支持部4の双方に接触部2cと4cfを設けた場合を示したが、いずれか一方であってもよい。同様に、第一支持部4と第二支持部6の双方に接触部4crと6cを設けた場合を示したが、いずれか一方であってもよい。さらに、第一スプリング13及び第二スプリング17は、コイルスプリングを例示したが、板バネやゴム等の各種弾性部材を含む概念である。
本発明の最良の実施形態に係るレンズシフト装置の一部抽出拡大図を含む側面断面構成図、 同レンズシフト装置を搭載するプロジェクタの一部外観図、 同レンズシフト装置の一部抽出拡大図を含む正面構成図、 同レンズシフト装置における第一ガイド部の断面側面図、 同レンズシフト装置における第一ガイド部の第一スリットの位置における断面正面図、 同レンズシフト装置における第一ガイド部の分解側面図、
符号の説明
1:レンズシフト装置,2:レンズ支持部,2c:接触部,3:第一ガイド機構,4:第一支持部,4cf:接触部,4cr:接触部,5:第二ガイド機構,6:第二支持部,6c:接触部,7:第一移動部,8:第二移動部,11:第一係合ピン,12:第一スリット,12s:ガイド凹部,13:第一スプリング,14:第一ガイド部,15:第二係合ピン,16:第二スリット,16s:ガイド凹部,17:第二スプリング,18:第二ガイド部,21:支持盤部,22:支持盤部,23:支持盤部,24:係合盤部,25:先端係合部,26:係合盤部,27:先端係合部,L:投射レンズ,Fh:水平方向,Fv:垂直方向,Po:プロジェクタ

Claims (2)

  1. 投射レンズを支持するレンズ支持部を支持して水平方向又は垂直方向の一方へガイドする第一ガイド機構を有する第一支持部と、この第一支持部を支持して水平方向又は垂直方向の他方へガイドする第二ガイド機構を有する第二支持部と、前記レンズ支持部を移動させる第一移動部と、前記第一支持部を移動させる第二移動部とを備えるプロジェクタのレンズシフト装置において、前記レンズ支持部と前記第一支持部の一部の面同士を、少なくとも一方に一部を盛上げて形成した接触部により面接触させ、面接触した一方の面に第一係合ピンを起設し、かつ他方の面に第一スリットを形成するとともに、当該第一スリットの周囲に段差によるガイド凹部を設け、このガイド凹部に係合させた係合盤部に前記第一係合ピンを貫通させ、かつ当該第一係合ピンの先端係合部と当該係合盤部間に第一スプリングを装着して前記レンズ支持部を前記第一支持部に圧接させる第一ガイド部を、異なる複数の位置に配して第一ガイド機構を構成し、他方、前記第一支持部と前記第二支持部の一部の面同士を、少なくとも一方に一部を盛上げて形成した接触部により面接触させ、面接触した一方の面に第二係合ピンを起設し、かつ他方の面に第二スリットを形成するとともに、当該第二スリットの周囲に段差によるガイド凹部を設け、このガイド凹部に係合させた係合盤部に前記第二係合ピンを貫通させ、かつ当該第二係合ピンの先端係合部と前記係合盤部間に第二スプリングを装着して前記第一支持部を前記第二支持部に圧接させる第二ガイド部を、異なる複数の位置に配して第二ガイド機構を構成したことを特徴とするプロジェクタのレンズシフト装置。
  2. 前記レンズ支持部,前記第一支持部及び前記第二支持部は、それぞれ平板状の支持盤部により形成することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタのレンズシフト装置。
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