JP4916630B2 - 水系潤滑剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエーテル化合物を有機カルボン酸により水に分散又は可溶化させた水系潤滑剤、及びそれを用いた水系難燃性作動油、水系金属加工油剤若しくは水系ラップ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
水系難燃性作動油や水系金属加工油のような水系潤滑油においては、潤滑性の向上剤や増粘剤として従来から水溶性のポリエーテル化合物が使用されている。水溶性のポリエーテル化合物を配合した水系潤滑剤は外観が透明であり、不燃性で高温での安定性が高く、分離や腐敗の心配が無い等の利点がある。しかし、水溶性のポリエーテル化合物は、水に対して親和力が強く生分解されないため、このようなポリエーテルを含んだ廃水の処理の際に媒体(通常は水)から分離することが困難であり、凝集沈殿法や活性汚泥法等の一般的な廃水処理方法では、CODが下がらず、河川等を汚染する可能性があった。
【0003】
これに対して、廃水処理性の良いポリエーテル化合物として、希釈分液又は凝集沈殿により分離可能な特定の構造を有するポリオキシアルキレンジエーテル(特開昭57−14969号公報、特開平6−279980号公報、特開平10−183163号公報等)、凝集沈殿により分離可能な酸性リン酸エステル基を含有するポリエーテル化合物(特開昭59−38295号公報、特開平7−53985号公報等)、凝集沈殿により分離可能なカルボキシル基を含有するポリエーテル化合物(特開平8−283772号公報、特開平9−40990号公報等)等が提案されている。
また、潤滑性の改良等を目的として、ポリオキシアルキレンジアミン化合物の脂肪酸変性物(米国特許4795581号公報)、ポリオキシアルキレンジアミン化合物(特開平9−67590号公報、特開平9−324188号公報)等をを配合した水系作動油が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ポリオキシアルキレンジエーテル類は、水層との分離が不十分であるために廃液処理性が不十分である。また、酸性リン酸エステル基を含有するポリエーテル化合物は、徐々に加水分解を受けて、無機のリン酸とリン酸エステル基を有せず凝集沈殿が困難なポリエーテル化合物成分になるために、長期間保存又は長期間使用すると、pHが低下し金属部材を腐食したり、無機のリン酸により微生物が発生して腐敗したり、凝集沈殿による廃水処理性が低下する欠点があった。また、カルボキシル基を含有するポリエーテル化合物は、その製法に起因して、粗生成物中に副生成物又は未反応物として、凝集沈殿しないポリエーテル化合物が多量に存在することとなり、その結果廃水処理性が低下するが、これらのポリエーテル化合物の除去、精製が工業的には非常に困難であった。また、特開平9−40990号公報に記載の方法のようにハロゲン化合物を用いてカルボキシル基を含有するポリエーテル化合物を製造した場合には、微量に残存するハロゲン元素により、水系作動油に使用した場合には、ポンプ等の潤滑部分が腐食しやすいという欠点があった。
【0005】
また、米国特許4795581号公報では、ポリオキシアルキレン基中にオキシエチレン基を70〜99重量%含むポリオキシアルキレンジアミン化合物の脂肪酸変性物を開示しているが、これは水溶性が高く廃水処理性は不十分であった。特開平9−67590号公報では、ポリオキシエチレンジアミン化合物を0.2重量%〜5重量%含有する水系作動油を開示しているが、このポリオキシエチレンジアミン化合物は水溶性が高く廃水処理性は不十分であった。また、特開平9−324188号公報では、潤滑剤基油を界面活性剤を用いて水に分散させ、ジカルボン酸のアルカリ金属塩等とポリオキシエチレンジアミン化合物を含有する廃水処理性の良いw/o型の水系作動油を開示しているが、これはw/o型であるため作動油中の水分量が少なく十分な難燃性が得られず、また、ポリオキシエチレンジアミン化合物は水溶性が高いため凝集沈殿等の方法では、廃水中から除去が困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、水系潤滑剤におけるこのような現状に鑑み、高い潤滑性を有し、廃水処理性も良好な水系潤滑剤を得るべく鋭意検討した結果、1級アミノ基を有し、水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸で水に分散又は可溶化させることによりかかる水系潤滑剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
即ち、本発明は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し、かつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する水系潤滑剤である。
また、本発明は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し、かつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する水系作動油である。
また、本発明は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し、かつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する水系金属加工油である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し、かつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基とポリオキシアルキレン基を有する、水に対して不溶性の化合物であれば使用することができる。ただし、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化することができることが必要であり、そのため、この化合物の分子量は50,000以下の範囲であり、好ましくは30,000以下である。
このようなポリオキシアルキレン化合物としては、下記の一般式(1)で表わされる化合物を使用する
【0009】
【化2】
Figure 0004916630
【0010】
(式中、R1はモノオール又はポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、R2はアルキレン基を表わし、AOはオキシアルキレン基を表わし、aは1以上の数を表わし、bはR1の水酸基の数と同一の数を表す。)
【0011】
尚、ここで「水に不溶性」とは、室温(20℃)の水に対して溶解度が1重量%以下であるものを言う。
【0012】
一般式(1)において、R1はモノオール又はポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、bはR1の水酸基の数と同一の数を表す。モノオールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、2級ブタノール、ターシャリブタノール、ペンタノール、イソペンタノール、2級ペンタノール、ネオペンタノール、ターシャリペンタノール、ヘキサノール、2級ヘキサノール、ヘプタノール、2級ヘプタノール、オクタノール、2―エチルヘキサノール、2級オクタノール、ノナノール、2級ノナノール、デカノール、2級デカノール、ウンデカノール、2級ウンデカノール、ドデカノール、2級ドデカノール、トリデカノール、イソトリデカノール、2級トリデカノール、テトラデカノール、2級テトラデカノール、ヘキサデカノール、2級ヘキサデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ミリシルアルコール、ラッセロール、テトラトリアコンタノール、2―ブチルオクタノール、2―ブチルデカノール、2―ヘキシルオクタノール、2―ヘキシルデカノール、2―オクチルデカノール、2―ヘキシルドデカノール、2―オクチルドデカノール、2―デシルテトラデカノール、2―ドデシルヘキサデカノール、2―ヘキサデシルオクタデカノール、2―テトラデシルオクタデカノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、メチルシクロペンタノール、メチルシクロヘキサノール、メチルシクロヘプタノール、ベンジルアルコール等の1価のアルコール;及び、フェノール、クレゾール、ジメチルフェノール、エチルフェノール、プロピルフェノール、ターシャリブチルフェノール、ペンチルフェノール、ヘキシルフェノール、ヘプチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、デシルフェノール、ウンデシルフェノール、ドデシルフェノール、フェニルフェノール、ベンジルフェノール、スチレン化フェノール、p―クミルフェノール等の1価のフェノールが挙げられる。
【0013】
又、ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、イソプレングリコール(3−メチル−1,3−ブタンジオール)、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−オクタンジオール、オクタンジオール(2−エチル−1,3−ヘキサンジオール)、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、ソルバイド、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン等の2価アルコール;グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、ペンタメチルグリセリン(2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール)、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグレセリン等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;蔗糖等の8価アルコール;ビスフェノールA、臭素化ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等の2価のフェノール;トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニルブタン等の3価のフェノール等が挙げられる。
【0014】
これらの中でも、R1として好ましいのは、2価以上のアルコールが好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン及びペンタエリスリトールが特に好ましい。
【0015】
一般式(1)において、R2はアルキレン基を表わす。アルキレン基としては例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等が挙げられ、これらの中でも炭素数2〜4のアルキレン基であることがより好ましい。
【0016】
又、一般式(1)において、AOはオキシアルキレン基を表わす。オキシアルキレン基としては、例えば、オキシプロピレン、オキシブチレン等が挙げられ、オキシプロピレン又はオキシブチレンが好ましく、オキシプロピレンが最も好ましい。aは1以上の数であり、1〜150が好ましく、5〜100がより好ましく、10〜80が最も好ましい。aが150よりも大きい場合には、1級アミノ基の分子に占める含量が相対的に低下して、潤滑性が低下することがある。
【0017】
(AO)aで表される基は、単一のオキシアルキレン基からなるポリオキシアルキレン基、2種以上のオキシアルキレン基の混合からなるポリオキシアルキレン基のいずれでも良い。(AO)aで表される基が、2種以上のオキシアルキレン基の混合からなるポリオキシアルキレン基である場合は、その1種はオキシエチレン基でもよい。ただし、(AO)aで表されるポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の割合が多いと一般式(1)で表される化合物が水溶性が高くなり廃水処理性が悪化することから、(AO)aで表されるポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の割合は、50重量%以下であることが好ましく、40重量%以下であることがさらに好ましい。一方、一般式(1)で表わされる化合物は、分子量が大きくなるにつれて、有機カルボン酸又はその塩で分散または溶解することが困難になる傾向があるため、一般式(1)で表わされる化合物の分子量が3000以上の場合には、(AO)aで表されるポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の割合はある程度高くすることが好ましく、その割合は5〜40重量%であることが好ましく、10〜40重量%であることがより好ましい。
【0018】
前記一般式(1)で表される化合物は、例えば、(A)次の反応式で示すように、水酸基を有するポリエーテル化合物の水酸基にアルリロニトリルを付加してニトリル化合物とした後、水素添加して、一級アミノ基とする方法
【0019】
【化3】
Figure 0004916630
【0020】
;(B)次の反応式で示すように、水酸基を有するポリエーテル化合物の水酸基に、エチレンイミン等の環状イミンを付加して一級アミノ基とする方法
【0021】
【化4】
Figure 0004916630
【0022】
;(C)次の反応式で示すように、水素雰囲気下で、水酸基を有するポリエーテル化合物とアンモニアを反応させて水酸基を一級アミノ基に還元する方法
【0023】
【化5】
Figure 0004916630
【0024】
等により製造することができる。
この中で、一般式(1)で表される化合物としては、(C)の方法により製造さたものが、一級アミノ基の含有量が高く、副生成物の含有量が低いことから好ましい。(C)の方法の具体的な条件は、米国特許3654370号公報、特開平1−125350号公報等に開示されている。
【0025】
本発明の水系潤滑油に用いる有機カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、デカン酸、イソデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、サリチル酸等のヒドロキシカルボン酸;ポリ乳酸オリゴマー、12−ヒドロキシステアリン酸脱水縮合物、リシノール酸脱水縮合物等のヒドロキシカルボン酸オリゴマー;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、アルケニルコハク酸、ダイマー酸、フタル酸等のジカルボン酸;トリマー酸、ナフテン酸、9(又は10)−(4−ヒドロキシフェニル)オクタデカン酸、安息香酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等が挙げられ、これらの有機カルボン酸うちの1種を用いても良いし、2種以上を併用して用いても良い。これら脂肪酸のうち、潤滑性の面からは、これらの有機カルボン酸のうち炭素数6〜36の有機カルボン酸が好ましく、炭素数10〜18の脂肪酸、炭素数10〜18のヒドロキシカルボン酸又は炭素数6〜18の脂肪族ジカルボン酸が更に好ましい。
【0026】
又、本発明のポリオキシアルキレン化合物は、その分子中のオキシエチレン基含量が低いものほど、又は高分子量になるにしたがって、水に分散又は溶解しにくくなるが、この場合、有機カルボン酸としてヒドロキシカルボン酸を使用することによってポリオキシアルキレン化合物の水に対する分散性又は溶解性を向上させることができるため好ましく、炭素数10〜22のヒロキシ脂肪酸が更に好ましく、リシノール酸又は12−ヒドロキシステアリン酸が最も好ましい。
また、有機カルボン酸は、その一部又は全部がアルカリ金属又はアンモニウムとの塩となっているものを用いても良い。有機カルボン酸の塩を用いた場合は、本発明のポリオキシアルキレン化合物が容易に分散又は可溶化される場合がある。
【0027】
以上のように、本発明の水系分散剤は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有する、水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を使用すること、及びポリオキシアルキレン化合物を有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液の状態とすることを特徴としたものであり、水に不溶性という特性と水に分散又は可溶化できるという特性の両者を同時に満足するように、上記のポリオキシアルキレン基の種類(オキシエチレン基の割合の含有割合など)と大きさ、モノオールまたはポリオール残基の種類、及び有機カルボン酸の種類を選択したものである。
【0028】
本発明においてポリオキシアルキレン化合物を有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた場合には、予め本発明のポリオキシアルキレン化合物と有機カルボン酸とを混合してから水に添加しても良いし、それぞれを別々に若しくは同時に水に添加しても良い。
【0029】
本発明の水系潤滑油において、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物の含有量は、水系潤滑油としては通常0.1〜60重量%であり、好ましくは1〜50重量%であり、また、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有しかつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物と、有機カルボン酸又はその塩との重量の合計が、水を除く全成分の重量の合計に対して、20〜100重量%、好ましくは30〜90重量%である
具体的には、例えば、水系作動油では通常5〜60重量%であり、好ましくは15〜50重量%であり、水系金属加工油では0.1〜50重量%であり、好ましくは1〜10重量%である。なお、この含有量は、いわゆる原液状態の含有量であり、使用目的に応じて、原液のまま使用することができ、又、原液を水で2〜200倍程度に希釈して使用することも可能である。有機カルボン酸は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を分散又は可溶化させるのに十分な量を適宜添加すれば良いが、概ね、有機カルボン酸は、本発明のポリオキシアルキレン化合物のアミノ基に対して、0.5〜2当量、好ましくは0.8〜1.5当量配合することが好ましい。
【0030】
本発明の水系潤滑油は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸で水に分散又は可溶化させたことを特徴としている。本発明の水系潤滑油は、高い潤滑性を示すが、これは、1級アミノ基及びオキシアルキレン基を有するといった、特定の構造からなるポリエーテル化合物を使用したことにあると推察される。また、本発明の水系潤滑油は、水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸で水に分散又は可溶化さているために、容易に廃水中のポリオキシアルキレン化合物が凝集して沈降するため、凝集沈殿法等の簡便な方法により有機物を効果的に除去することが可能であり、優れた廃水処理性を発揮する。
【0031】
本発明の水系潤滑剤の廃液処理方法としては、凝集剤を添加する凝集沈澱法が最も一般的な方法として挙げられる。凝集剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩酸第一鉄、塩酸第二鉄、アルミン酸ナトリウム、アンモニウム明ばん、カリ明ばん、酸価マグネシウム、消石灰等が挙げられる。
また、廃液に硫酸等を添加して有機カルボン酸を遊離させることにより分離する方法;廃液に塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等を多量に添加して、塩析現象を利用して分離する方法;廃液を加熱し、いわゆる曇点現象を利用して分離する方法等も、廃水処理方法として有用である。なお、これらの方法で濃厚な廃液を処理した場合には、本発明の分子内に少なくとも一つのアミノ基を有しかつ水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物を分離回収できる場合がある。分離回収したポリオキシアルキレン化合物は、必要に応じて精製し、リサイクル使用してもよい。
【0032】
本発明の水系潤滑油は、分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し水に不溶性のポリオキシアルキレン化合物が有機カルボン酸により可溶化され、外観が半透明または透明である、いわゆるソリューションタイプでも良いし、乳化若しくは分散された、外観が不透明なエマルジョンタイプでも良い。このうち、外観が半透明または透明である、いわゆるソリューションタイプは、水系潤滑剤の使用中の劣化の程度やコンタミの混入の有無等の管理が容易であることから好ましい。
【0033】
本発明の水系潤滑剤は、更に他の成分、例えば、油性剤、摩擦緩和剤、極圧剤、酸化防止剤、清浄剤、分散剤、消泡剤、凝固点降下剤、乳化剤、界面活性剤、防錆剤、防腐剤、防食剤、溶剤、塩基性化合物、研摩若しくは切断加工用砥粒等を含有することができる。
【0034】
油性剤としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等のアルコール;ラウリルアミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、オレイルアミド等のアミドおよびそのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。なお、これらの化合物のなかには、乳化性能、可溶化性能を有するものもある。
【0035】
摩擦緩和剤としては、例えば、ヘキサン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、オクタン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、デカン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、ラウリン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、ミリスチン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、パルミチン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、ステアリン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、オレイン酸(モノ、ジ、トリ)グリセリド、ソルビタンの脂肪酸エステル等のエステル類、硫化オキシモリブデンジアルキルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジアルキルジチオホスフェート、ジンクジアルキルジチオホスフェート、ジンクジアルキルジチオカーバメート等の金属塩類等が挙げられる。なお、これらの化合物のなかには、防錆性能、乳化性能、可溶化性能を有するものもある。
【0036】
界面活性剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノアルキル(アリール)エーテル、ポリエチレングリコールジアルキル(アリール)エーテル、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオールエステル、ポリエーテルポリオール、アルカノールアミド、アルキルスルホン酸、(アルキル)ベンゼンスルホン酸、石油スルホネート等が挙げられ、これら界面活性剤は油性剤、増粘剤としても作用することがある。
【0037】
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、低分子ポリエーテル等が挙げられる。これら溶剤は、凝固点降下剤としても作用することがある。
【0038】
塩基性化合物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニア;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、(イソ)プロピルアミン、ジ(イソ)プロピルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、イソノニルアミン等の(シクロ)ヒドロカルビルアミン類;エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリアルキレンポリアミン類;ピリジン、ピペラジン等の環状アミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン等のアルカノールアミン類等が挙げられる。尚、これらの塩基性化合物は、過剰の有機カルボン酸等を中和しpHを上げて微生物の増殖による本発明の水系潤滑油の腐敗を防ぐ等の効果がある。またアミン類は、防錆剤、防食剤として作用する場合もある。なお、アミン類を多量に用いる場合は、凝集沈殿法等による除去が困難であり、廃水のCODを上げる原因となることから、塩基性化合物としては、金属水酸化物が好ましい。
【0039】
本発明の水系潤滑油は、従来、水系潤滑油が使われてきた用途のうち、特に、水系切削油、水系研磨油、水系ダイキャスト油、水系圧延油、及び水系鍛造油等の水系金属加工油、水系作動油、水系熱伝送油、水系ラップ剤(砥粒が分散された研磨もしくは切断加工液)等に好適に使用することができる。水系潤滑油の形態は特に限定されず、エマルジョン系、ソリューション系でも良いが、水系潤滑油の保守管理が容易であることから、ソリューションがより好ましい。
【0040】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載が無い限り重量基準である。
【0041】
(i) 合成例−PEA1の合成
窒素ガス導入管及び攪拌装置を備えた1リットルオートクレーブに、ジエチレングリコールのエチレンオキシド及びプロピレンオキシドのランダム共重合物(分子量2500、エチレンオキシド/プロピレンオキシド=10/90重量比)450g及びラネー・ニッケル触媒45gを仕込み、系内を水素で置換した後、アンモニア75gを入れた。オートクレーブに水素を導入し、28℃で2.4MPaまで圧力を上昇させた。温度を60分かけて245℃まで昇温させ、240〜250℃に30分間保持した後、速やかに室温まで冷却した。冷却後のオートクレーブの圧力は28℃で1.1MPaであった。内容物を濾過後、100℃で減圧して低沸点物を留去し、下記の一般式(1)および表1に示す、分子中に2つの1級アミノ基を有するポリオキシアルキレン化合物「PEA1」を得た。
【0042】
同様にして、表1に示す種々のベース化合物及びアルキレンオキサイドを用いて、PEA2〜7を得た。PEA1〜7の構造、分子量及び水溶性試験結果を表1に示す。なお、分子量はアミノ化前のポリオキシアルキレン化合物の水酸基価より換算した数平均分子量をそのまま用いた。また、水溶性は水に1重量%添加して、室温で透明に溶解するものを「溶解」とし、白濁又は水と分離するものを「不溶」とした。
この他、比較のために、表2に示す種々のベース化合物及びアルキレンオキサイドを用いて、PE1〜6及びPEA8、9を公知の方法により合成した。
【0043】
【化6】
Figure 0004916630
【0044】
【表1】
Figure 0004916630
【0045】
【表2】
Figure 0004916630
【0046】
(ii)一般水系潤滑剤としての評価
PEA1〜7及びPEA8については、これらが水に不溶性であるため、有機カルボン酸を加えて水に溶解して、表3に示す組成の本発明の実施例の水系潤滑剤を調製した。PE1〜6及びPEA9については、これらが水溶性であるため、水性の透明な溶液であるが、PEA1〜7及びPEA8を用いた本発明の実施例と同一の条件で比較するために,同量の有機カルボン酸(カプリン酸)を添加し、このカプリン酸が溶解しないため更にトリエタノールアミンを加えて、表3に示す組成の比較例の水系潤滑剤を調製した。
これらの水系潤滑剤について、以下の方法で潤滑性及び廃水処理性を評価した。これらの測定結果を表3に示す。
【0047】
<潤滑性試験>
下記の試験条件で、試料の各水系潤滑剤での摩擦係数(μ)を測定した。
試験条件:
試験機器:曽田式振子型摩擦試験機NII型(神鋼造機社製)
全荷重 :0.5kg
測定温度:40℃
【0048】
<廃水処理性試験>
試料の各水系潤滑剤の1%水溶液について、それぞれに硫酸バンド0.5%を加えた後、高分子凝集剤(ミズフロック200水澤化学工業(株)製)を10ppm添加し、室温で1時間静置後した後、沈澱物をろ過した。各試料の廃水処理前のCODと廃水処理のろ過後CODを測定し、次の式によって廃水処理性(%)を求めた。
廃水処理性(%)=100×(B−A)/B
A:廃水処理、ろ過後の水溶液のCOD(ppm)
B:廃水処理前の1%水溶液のCOD(ppm)
【0049】
【表3】
Figure 0004916630
【0050】
(iii)水系作動油としての評価
PEA6、7及びPE2、3、PEA9を用いて表4に示す配合組成の本発明品及び比較品の種々の水系作動油組成物を調製した。これらの水系作動油について、以下の試験条件及び評価方法にてスラッジの付着と摩耗量を求め、(i)と同様にしてCODを測定し、水系作動油としての評価を行なった。これらの結果を表4に示す。
試験条件
試験機 :ベーンポンプ(ベッカーズ社製、V−104C)
回転数:1,200rpm
吐出圧力:140kg/cm2
ポンプ入口温度:50℃
運転時間:1,000時間
評価方法
スラッジの付着:試験後のベーン及びカムリングに付着したスラッジを下記の基準に て判定した。
○:スラッジの付着がない、又はほとんどない。
□:スラッジがやや付着している。
×:スラッジが多い。
摩耗量:ベーン及びカムリングの試験前後の重量を測定し、その減少量の合計を摩耗量 とした。
【0051】
【表4】
Figure 0004916630
【0052】
(iv) 切削油としての評価
PEA1〜3、5及びPE1、5、6、PEA8、9を用いて表5に示す配合組成の本発明品及び比較品の種々の切削油組成物を調製した。これらの切削油にてについて、ファレックス型摩擦試験機を使用して下記の条件でピンの摩耗量を測定し、(i)と同様にしてCODを測定し、水系切削油としての評価を行なった。これらの結果を表5に示す。
試験条件(ASTM D2670準拠)
試験機:ファレックス型摩擦試験機
ピン(試験片)の材質 :AISI 3135
ブロック(試験片)の材質:AISI C−1137
回転数:290rpm
荷重:600lb(272kg)
【0053】
【表5】
Figure 0004916630
【0054】
(v) ラップ剤としての評価
PEA1〜3及びPE1、5、6を用いて、表6に示す配合組成物を調製し、これらの配合組成物の100mlをそれぞれ共栓付き100mlのメスシリンダーに取り、アルミナ砥粒(フジミインコーポレーテッド、FO#1200)をそれぞれに20g加えて、これらの共栓付きメスシリンダーを100回、上下に振蕩してアルミナ砥粒を分散、懸濁させて本発明品及び比較品の種々のラップ剤組成物を調製した。なお、後述するように、振蕩してアルミナ砥粒を分散、懸濁させたラップ剤は、引き続き砥粒分散性試験に用いた。
【0055】
【表6】
Figure 0004916630
【0056】
これらのラップ剤について、下記の方法と条件で砥粒分散性試験及びシリコンウェーハの研磨試験を行ない、(i)と同様にしてCODを測定し、水系ラップ剤としての評価を行なった。これらの結果を表7に示す。
【0057】
<砥粒分散性試験>
アルミナを加え、振蕩してアルミナ砥粒を分散、懸濁させた直後の本発明品及び比較品の種々のラップ剤が入ったメスシリンダーを静置し、沈降固相が最高高さに達するまでの時間により砥粒分散性を評価した。なお、砥粒分散性の評価判定は、以下の基準で行なった。
◎:静置後60分以上で完全に沈降した。
○:静置後41〜60分で沈降した。
△:静置後21〜40分で沈降した。
×:静置後20分以内で沈降した。
【0058】
<研磨試験>
各ラップ剤について、それぞれ直径102mmのシリコンウェーハ約200枚研磨加工を行ない、研磨後のシリコンウェーハについて、擦り傷、割れ、ウエハ表面の微小なクラックの発生率(%)を求めた。
【0059】
【表7】
Figure 0004916630
【発明の効果】
本発明の効果は、高い潤滑性を有し、凝集沈殿法等の廃水処理方法により容易に廃水のCODを下げることができる廃水処理性の良好な水系潤滑剤を提供したことにある。

Claims (7)

  1. 分子中に少なくとも1つの1級アミノ基を有し、かつ水に不溶性(ここでは、20℃の水に対して溶解度が1重量%以下であることを指す。)のポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する水系潤滑油であって、該ポリオキシアルキレン化合物は、下記一般式(1)
    Figure 0004916630
    (式中、R 1 はモノオール又はポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、R 2 はアルキレン基を表わし、AOはオキシアルキレン基を表わし、aは1以上の数を表わし、bはR 1 の水酸基の数と同一の数を表す。)で表わされる、水系潤滑油。
  2. 前記ポリオキシアルキレン化合物に対する、有機カルボン酸又はその塩の割合が、ポリオキシアルキレン化合物のアミノ基に対して、0.5〜2当量であることを特徴とする、請求項1に記載の水系潤滑油。
  3. 前記ポリオキシアルキレン化合物と、有機カルボン酸又はその塩との重量の合計が、水を除く全成分の重量の合計に対して、20〜100重量%であることを特徴とする、請求項1又は2の何れか1項に記載の水系潤滑油。
  4. 前記有機カルボン酸がヒドロキシ脂肪酸であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の水系潤滑油。
  5. 前記ポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する請求項1〜の何れか1項に記載の水系作動油。
  6. 前記ポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する請求項1〜の何れか1項に記載の水系金属加工油。
  7. 前記ポリオキシアルキレン化合物を、有機カルボン酸又はその塩で水に分散又は可溶化させた懸濁液又は水溶液を必須成分として含有する請求項1〜の何れか1項に記載の水系ラップ剤。
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